JP2003142409A - ガス供給装置及び方法 - Google Patents

ガス供給装置及び方法

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JP2003142409A
JP2003142409A JP2001335242A JP2001335242A JP2003142409A JP 2003142409 A JP2003142409 A JP 2003142409A JP 2001335242 A JP2001335242 A JP 2001335242A JP 2001335242 A JP2001335242 A JP 2001335242A JP 2003142409 A JP2003142409 A JP 2003142409A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の半導体製造装置にガスを供給する場合
に、設備コストを十分に低減できるガス供給装置及び方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、半導体製造装置1a〜1cに
ドーピングガスを供給するガス供給装置2であって、シ
リンダ3aからの濃度100%のドーピングガスと、シ
リンダ7からの希釈ガスの流量比を調整して混合し、個
々の半導体製造装置ごとに異なる濃度のドーピングガス
を供給可能な流量調整手段5a〜5cを備える。この場
合、流量調整手段5a〜5cにより、ガスシリンダ3a
からのドーピングガスとガスシリンダ7からの希釈ガス
を、任意の流量比に調整して混合できるので、個々の半
導体製造装置1a〜1cごとに異なる濃度のドーピング
ガスを供給する場合に、ガスシリンダ3aの設置数を半
導体製造装置1a〜1cの設置数より少なくすることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばCVD装置
等の半導体製造装置にガスを供給するガス供給装置及び
方法に関する。
【0002】
【従来技術】半導体素子の製造過程においては通常、ポ
リシリコン膜及びドープトガラス膜(例えばPSG)等
の成膜工程が含まれており、かかる成膜工程において
は、PH3又はAsH3などのドーピングガスが使用され
る。そして、各成膜工程は通常、別個の半導体製造装置
(例えばCVD装置)で行われ、各半導体製造装置ごと
にドーピングガスの供給装置が設置されている。
【0003】図3は、従来のガス供給装置を示す概略構
成図である。図3に示すように、ガス供給装置は、半導
体製造装置104a〜104cごとに別個に設置されて
おり、ガス供給装置は一般に、ドーピングガスとバラン
スガスとを混合してなる混合ガスを貯留したガスシリン
ダ100と、ガスシリンダ100に配管101を介して
接続される流量調整装置102とで構成されている。ガ
スシリンダ100は毒性の強いドーピングガスを含むた
め、シリンダーキャビネット103に収納されるのが通
常である。そして、上記ガス供給装置においては、ガス
シリンダ100内の特定のドーピングガス濃度を有する
混合ガスが、シリンダーキャビネット103から配管1
01及び流量調整装置102を経てそのままの濃度で半
導体製造装置104に供給される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来のガス供給装置は、以下に示す課題を有する。
【0005】即ち半導体工場において多数の半導体製造
装置104が設置される場合には、各半導体製造装置1
04ごとに、必要とするドーピングガス濃度やドーピン
グガスの種類も異なるのが通常である。このため、各ガ
ス供給装置ごとにドーピングガス濃度やドーピングガス
の種類の異なるガスシリンダを用意する必要があり、こ
れに応じた数のシリンダーキャビネット103を設置す
る必要がある。ここで、シリンダーキャビネット103
は、毒性の強いドーピングガスを安全且つ安定して供給
する機能を有するため、一般に極めて高価である。従っ
て、上記のようにシリンダキャビネット103を多数設
置すると、多大な設備コストがかかる。
【0006】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、複数の半導体製造装置にドーピングガスを供給
する場合に、設備コストを十分に低減することができる
ガス供給装置及び方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、複数の半導体製造装置にドーピングガス
を供給するガス供給装置であって、前記複数の半導体製
造装置内において使用する最大のドーピングガス濃度よ
りも大きい濃度を有する少なくとも1種類のドーピング
ガスを貯留する少なくとも1つの第1ガスシリンダと、
少なくとも1種類の希釈ガスを貯留する少なくとも1つ
の第2ガスシリンダと、前記第1ガスシリンダからの前
記ドーピングガスと前記第2ガスシリンダからの前記希
釈ガスの流量比を調整して混合し、個々の半導体製造装
置ごとに異なる濃度又は種類のドーピングガスを供給す
ることが可能な流量調整手段とを備えることを特徴とす
る。
【0008】この発明によれば、流量調整手段により、
第1ガスシリンダから供給されるドーピングガスと、第
2ガスシリンダから供給される希釈ガスを任意の流量比
に調整して混合できるので、個々の半導体製造装置ごと
に異なる濃度又は異なる種類のドーピングガスを供給す
る場合に、第1ガスシリンダの設置数を半導体製造装置
の設置数よりも少なくすることができ、ひいては第1ガ
スシリンダを収納するシリンダーキャビネットの設置数
を少なくすることができる。
【0009】また、本発明は、複数の半導体製造装置に
ドーピングガスを供給するガス供給方法であって、前記
複数の半導体製造装置で使用しうる最大のドーピングガ
ス濃度よりも大きい濃度の少なくとも1種類のドーピン
グガスと、少なくとも1種類の希釈ガスの流量比を調整
して混合し、個々の半導体製造装置ごとに異なる濃度又
は種類のドーピングガスを供給することを特徴とする。
【0010】この発明によれば、ドーピングガスと希釈
ガスが、流量比を調整されて混合されるため、個々の半
導体製造装置ごとに異なる濃度又は異なる種類のドーピ
ングガスを供給する場合に、ドーピングガスを収納する
ガスシリンダの設置数を半導体製造装置の設置数よりも
少なくすることができ、ひいては上記ガスシリンダを収
納するシリンダーキャビネットの設置数を少なくするこ
とができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。
【0012】図1は、本発明のガス供給装置の一実施形
態を示す概略構成図である。本実施形態では、3台の半
導体製造装置(CVD装置等の成膜装置)1a〜1cに
ドーピングガスを供給する場合を例にして説明する。
【0013】図1に示すように、ガス供給装置2は、第
1ガスシリンダ3aを収納するシリンダーキャビネット
3を備えており、第1ガスシリンダ3aには、例えばド
ーピングガスとしてのホスフィン(PH3)が貯留され
ている。
【0014】ドーピングガスの濃度は、半導体製造装置
1内で使用する最大のドーピングガス濃度よりも大きい
濃度である。つまり、半導体製造装置1a〜1cのそれ
ぞれにおいては通常、使用するドーピングガス濃度が予
め決まっており、その濃度は半導体製造装置1a〜1c
同士でそれぞれ異なっている。例えばドーピングガス濃
度が半導体製造装置1aでは1%であり、半導体製造装
置1bでは3%であり、半導体製造装置1cでは5%で
ある場合のごとくである。この場合、最大のドーピング
ガス濃度は5%であるから、ドーピングガスシリンダ3
a内に貯留するドーピングガスの濃度は5%よりも大き
い濃度にすることとなる。第1ガスシリンダ3a内のド
ーピングガス濃度をこのような濃度にすることで、当該
濃度よりも低い濃度の範囲内で、任意の濃度のドーピン
グガスを半導体製造装置1a〜1cに供給することが可
能となる。
【0015】半導体製造装置1a〜1c内で使用される
ドーピングガス濃度は一般に低いため(通常は大きくて
も5%)、第1ガスシリンダ3a内のドーピングガス濃
度は10%あれば十分であり、50%あればより十分で
あるが、第1ガスシリンダ3a内のドーピングガス濃度
は100%であることが好適である。この場合、第1ガ
スシリンダ3a内にドーピングガスとバランスガス(例
えば水素ガス又は窒素ガスなど)との混合ガスを貯留す
る場合と異なり、ドーピングガスを特定の濃度に安定化
させるためにドーピングガスとバランスガスを混合した
後しばらく時間を置く必要が無く、また、濃度分析を行
う必要も無い。このため、ガスメーカに発注しても、ド
ーピングガスシリンダ3aを直ちに且つより安価に入手
することが可能となる。
【0016】第1ガスシリンダ3aは、ドーピングガス
導入ライン4を介してガスパネル5a〜5cに接続され
ている。
【0017】また、ガス供給装置2は、第2ガスシリン
ダ6,7を備えており、第2ガスシリンダ6には窒素ガ
スが貯留され、第2ガスシリンダ7には、水素ガスが貯
留されている。第2ガスシリンダ6は、窒素ガス導入ラ
イン8を介してガスパネル5a〜5cに接続され、第2
ガスシリンダ7は、水素ガス導入ライン9を介してガス
パネル5a〜5cに接続されている。
【0018】そして、ガスパネル5a〜5cはそれぞ
れ、混合ガス供給ライン10a〜10cを介して半導体
製造装置1a〜1cに接続されている。
【0019】図2は、ガスパネル5aの内部構成図であ
る。図2に示すように、ガスパネル5aの内部において
は、ドーピングガス導入ライン4、水素ガス導入ライン
9及び窒素ガス導入ライン8は、1つの混合ガス供給ラ
イン10aに接続されており、ドーピングガス導入ライ
ン4、水素ガス導入ライン9及び窒素ガス導入ライン8
には、それぞれマスフローコントローラ11a〜11c
が接続されている。従って、ドーピングガスと、水素ガ
ス又は窒素ガスとの流量比を調整して混合し、混合ガス
供給ライン11aを経て半導体製造装置1aに混合ガス
を供給することが可能となっている。
【0020】ここで、マスフロコントローラ11a〜1
1cは制御装置14に接続されており、制御装置14
は、半導体製造装置1aから出力される制御信号に基づ
いて、マスフローコントローラ11a〜11cを通るガ
スの流量及びマスフローコントローラ11a〜11c同
士のガス流量の比を制御するようになっている。
【0021】また、ドーピングガス導入ライン4、水素
ガス導入ライン9及び窒素ガス導入ライン8には、マス
フローコントローラ11a〜11cの上流側および下流
側にそれぞれ、ライン中のごみを除去するフィルタ12
a〜12c、開閉弁13a〜13cが設置されている。
【0022】なお、図2は、ガスパネル5aの内部構成
について示したものであるが、ガスパネル5b,5cも
同様の内部構成を有し、こうしたガスパネル5a〜5c
によって本発明のガス供給装置に用いる流量調整手段が
構成されている。
【0023】次に、前述したガス供給装置2を用いたガ
ス供給方法について説明する。
【0024】ここでは、半導体製造装置1a〜1cごと
に濃度の異なるドーピングガスを供給する場合について
説明する。このとき、希釈ガスとしては、水素ガスを用
いることとする。
【0025】まず、図1に示すように、第1ガスシリン
ダ3aからドーピングガス導入ライン4を経てホスフィ
ン(PH3)をガスパネル5a〜5cのそれぞれに導入
する。一方、第2ガスシリンダ7から水素ガス導入ライ
ン7を経て水素ガスをガスパネル5a〜5cのそれぞれ
に導入する。
【0026】そして、例えばガスパネル5aにおいて
は、図2に示すように、開閉弁13cを閉じ、開閉弁1
3a,13bを開いておき、マスフローコントローラ1
1a、11bによりホスフィンと水素ガスの流量比を調
整する。このとき、半導体製造装置1aからホスフィン
と水素ガスとの流量比に関する制御信号が制御装置14
に出力され、制御装置14によりマスフローコントロー
ラ11a、11bが制御される。
【0027】この結果、半導体製造装置1aが必要とす
るホスフィン濃度を持つ混合ガスが混合ガス供給ライン
10aを通して半導体製造装置1aに供給される。
【0028】一方、上記と同様にして、半導体製造装置
1bには、半導体製造装置1aに供給するホスフィン濃
度と異なるホスフィン濃度の混合ガスがガスパネル5b
から混合ガス供給ライン10bを経て供給され、半導体
製造装置1cには、上記半導体製造装置1a,1bに供
給するホスフィン濃度と異なるホスフィン濃度の混合ガ
スがガスパネル5cから混合ガス供給ライン10cを経
て供給される。
【0029】このように、本実施形態のガス供給方法に
よれば、第1ガスシリンダ3aから排出されたドーピン
グガスを、第2ガスシリンダ7からの希釈ガスで希釈す
ることにより任意のドーピングガス濃度の混合ガスを得
ることができる。このため、半導体製造装置1a〜1c
ごとに異なる濃度のドーピングガスを供給する場合に、
従来のようにドーピングガスシリンダ3aの設置数を半
導体製造装置1a〜1cの設置数と同じくする必要は無
く、第1ガスシリンダ3aの設置数を半導体製造装置1
a〜1cの設置数よりも少なくすることができ、これに
伴って、第1ガスシリンダ3aを収納するシリンダーキ
ャビネット3の設置数を少なくすることができる。ここ
で、シリンダーキャビネット3は、毒性の強いドーピン
グガスを安全且つ安定して供給する機能を有するため、
一般に極めて高価である。このため、複数の半導体製造
装置1a〜1を設置する場合に、上記のごとくシリンダ
ーキャビネット3の設置数を少なくすることで設備コス
トを十分に低減することができる。
【0030】本発明は、前述した実施形態に限定される
ものではない。例えば上記ガス供給方法では、ホスフィ
ンを水素ガスで希釈しているが、水素ガスに代えて窒素
ガスで希釈してもよく、水素と窒素ガスとの混合ガスで
希釈してもよい。また、上記実施形態では、ホスフィン
を使用しているが、ホスフィンに代えてアルシン(As
3)、ジボラン(B26)、セレン化水素(H2
e)、三フッ化ホウ素(BF3)又はゲルマン(Ge
4)等を使用してもよく、また、これらの2種以上を
併用することもできる。この場合、第1ガスシリンダ3
aは、ドーピングガスの種類に応じた数だけ設置され
る。
【0031】また、上記実施形態では、ドーピングガス
を3台の半導体製造装置1a〜1cに供給する場合につ
いて説明しているが、これに限定されるものではない。
要するに、半導体製造装置は複数であればよい。但し、
半導体製造装置の設置数が多いほど本発明は効果的であ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明のガス供給装
置及びガス供給方法によれば、ドーピングガスと希釈ガ
スが流量比を調整されて混合され、個々の半導体製造装
置ごとに異なる濃度又は異なる種類のドーピングガスを
供給する場合に、ドーピングガスを貯留するガスシリン
ダの設置数を半導体製造装置の設置数よりも少なくする
ことが可能となり、ひいてはこれを収納するシリンダー
キャビネットの設置数を少なくすることができる。よっ
て、設備コストを十分に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のガス供給装置の一実施形態を示す概略
構成図である。
【図2】図1のガスパネルの内部構成図である。
【図3】従来のガス供給装置の一例を示す概略構成図で
ある。
【符号の説明】
1a〜1c…半導体製造装置、2…ガス供給装置、3a
…第1ガスシリンダ、5a〜5c…ガスパネル(流量調
整手段)、6,7…第2ガスシリンダ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小菅 一生 千葉県成田市新泉14ー3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン株 式会社内 Fターム(参考) 4K030 AA20 CA04 CA12 EA03 JA05 JA06 KA41 5F045 AC15 AC19 EE15

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の半導体製造装置にドーピングガス
    を供給するガス供給装置であって、前記複数の半導体製
    造装置内において使用する最大のドーピングガス濃度よ
    りも大きい濃度を有する少なくとも1種類のドーピング
    ガスを貯留する少なくとも1つの第1ガスシリンダと、 少なくとも1種類の希釈ガスを貯留する少なくとも1つ
    の第2ガスシリンダと、 前記第1ガスシリンダからの前記ドーピングガスと前記
    第2ガスシリンダからの前記希釈ガスの流量比を調整し
    て混合し、個々の半導体製造装置ごとに異なる濃度又は
    種類のドーピングガスを供給することが可能な流量調整
    手段と、を備えることを特徴とするガス供給装置。
  2. 【請求項2】 前記第1ガスシリンダにおけるドーピン
    グガスの濃度が100%であることを特徴とする請求項
    1に記載のガス供給装置。
  3. 【請求項3】 複数の半導体製造装置にドーピングガス
    を供給するガス供給方法であって、 前記複数の半導体製造装置で使用しうる最大のドーピン
    グガス濃度よりも大きい濃度を有する少なくとも1種類
    のドーピングガスと、少なくとも1種類の希釈ガスの流
    量比を調整して混合し、個々の半導体製造装置ごとに異
    なる濃度又は種類のドーピングガスを供給することを特
    徴とするガス供給方法。
  4. 【請求項4】 前記希釈ガスと混合するドーピングガス
    の濃度が100%であることを特徴とする請求項1に記
    載のガス供給方法。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH04233725A (ja) * 1990-12-28 1992-08-21 Fujitsu Ltd 希釈ガスの製造方法
JPH07321048A (ja) * 1994-05-24 1995-12-08 Toshiba Mach Co Ltd 薄膜成長装置
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