JP2003142260A - 有機el素子の製造方法及び製造装置 - Google Patents

有機el素子の製造方法及び製造装置

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JP2003142260A
JP2003142260A JP2001334606A JP2001334606A JP2003142260A JP 2003142260 A JP2003142260 A JP 2003142260A JP 2001334606 A JP2001334606 A JP 2001334606A JP 2001334606 A JP2001334606 A JP 2001334606A JP 2003142260 A JP2003142260 A JP 2003142260A
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organic
emitting layer
manufacturing
hole injection
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Kazuaki Sakurada
和昭 桜田
Shunichi Seki
関  俊一
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機EL素子の生産性を向上させることがで
きる有機EL素子の製造方法を提供する。 【解決手段】 正孔注入層と発光層を陽極および陰極で
狭持した構造の有機EL素子の製造方法であって、基板
上の所定の領域に有機正孔注入材料を含む正孔注入層を
インクジェット方式により形成する正孔注入層形成工程
と、有機発光材料を含む発光層をインクジェット方式に
より形成する発光層形成工程とを具備し、前記正孔注入
層形成工程と、前記発光層形成工程とを連続的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスプレイ、表
示光源などに用いられる電気的発光素子である有機EL
素子の製造方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年液晶ディスプレイに替わる自発発光
型ディスプレイとして発光層に有機物を用いた発光素子
の開発が加速している。有機EL(エレクトロルミネセ
ンス)素子における有機物からなる発光層の形成プロセ
スとして、Appl.Phys.Lett.51(1
2)、21 September 1987の913ペー
ジに示されているように低分子材料を蒸着法で成膜する
方法と、 Appl.Phys.Lett.71
(1)、7 July 1997の34ページから示され
ているように高分子材料を塗布する方法が主に開発され
ている。
【0003】カラー化の手段としては低分子系材料を用
いる場合、所定パターンのマスク越しに異なる発光色の
発光材料を所望の画素対応部分に蒸着し形成する方法が
行われている。一方、高分子系材料を用いる場合、微細
かつ容易にパターニングができ、発光層を構成する有機
薄膜材料を無駄にしないことから、インクジェット法を
用いたカラー化が注目されている。インクジェット法に
よる有機EL素子の作製については、例えば、特開平7
−235378、特開平10−12377、特開平10
−153987、特開平11−40358、特開平11
−54270に開示されている。
【0004】さらに有機EL素子では、発光効率、耐久
性を向上させるために、正孔注入層または正孔輸送層を
陽極と発光層の間に形成することが提示されている(A
ppl.Phys.Lett.51、21 Septe
mber 1987の913ページ)。従来、バッファ
層や正孔注入層としては導電性高分子、例えばポリチオ
フェン誘導体やポリアニリン誘導体(Nature,3
57,477、1992)を用い、スピンコート等の塗
布法により膜を形成する。低分子系材料の正孔注入層ま
たは正孔輸送層として、フェニルアミン誘導体を蒸着で
形成して用いることが多かった。この正孔注入層の形成
にも、正孔注入層を構成する有機薄膜を材料を無駄にせ
ず、簡便にかつ微細にパターニングして成膜できること
から、インクジェット方式の形成方法が提案されてい
る。
【0005】また、有機EL素子は、通常基板上に多数
の画素として形成されるため、上記正孔注入層や発光層
をインクジェット方式で形成する場合には、これらの画
素毎を隔てる隔壁を形成し、この隔壁で囲まれた画素領
域内に、正孔注入層及び発光層を形成することが行われ
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来のインクジェット方式による製造方法においては、
隔壁を形成してから正孔注入層を形成し、さらに発光層
を形成するまでの工程が個々に独立した工程となってお
り、工程間で待ち時間があるなど生産性が悪いという問
題点があった。また、各工程間において基板が大気中に
晒されるため、品質の劣化を招くという問題点があっ
た。
【0007】従って、本発明は上述した課題に鑑みてな
されたものであり、その目的は、有機EL素子の生産性
を向上させることができ、かつ、低コスト、高品質の有
機EL素子の製造方法及び製造装置を提供することであ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は以下の構成を採用した。本発明の有機E
L素子の製造方法は、導電性高分子層を陽極および陰極
で狭持した構造の有機EL素子の製造方法であって、導
電性高分子層を含む発光層をインクジェット方式により
形成する導電性高分子層形成工程を具備し、前記導電性
高分層形成工程が、隣接する2種以上の層をインクジェ
ット方式により形成する工程を、連続的に行うことを特
徴とする。
【0009】また、この発明に係る有機EL素子の製造
方法において、前記導電性高分子層形成工程が、前記導
電性高分子層を形成する材料を含むインクをインクジェ
ット装置で塗布し、その後乾燥することにより形成する
工程であることを特徴とする。
【0010】また、本発明の有機EL素子の製造方法
は、正孔注入層と発光層を陽極および陰極で狭持した構
造の有機EL素子の製造方法であって、基板上の所定の
領域に有機正孔注入材料を含む正孔注入層をインクジェ
ット方式により形成する正孔注入層形成工程と、有機発
光材料を含む発光層をインクジェット方式により形成す
る発光層形成工程とを具備し、前記正孔注入層形成工程
と、前記発光層形成工程とを連続的に行うことを特徴と
する。
【0011】また、この発明に係る有機EL素子の製造
方法において、前記正孔注入層形成工程が、有機正孔注
入材料を含むインクをインクジェット装置で塗布し、そ
の後乾燥することにより形成する工程であることを特徴
とする。
【0012】また、この発明に係る有機EL素子の製造
方法において、前記発光層形成工程が、前記有機発光材
料を含む2種以上の層をインクジェット方式により形成
する工程を、連続的に行うことを特徴とする。
【0013】また、この発明に係る有機EL素子の製造
方法において、前記発光層形成工程が、前記有機発光材
料を含むインクを、インクジェット装置で塗布し、その
後乾燥することにより形成する工程であることを特徴と
する。
【0014】また、この発明に係る有機EL素子の製造
方法において、前記有機EL素子が基板上に複数の画素
を有する素子であり、前記正孔注入層形成工程の前に、
基板上に前記画素毎を隔てる隔壁を形成する隔壁形成工
程をさらに具備し、該隔壁形成工程と、前記正孔注入層
形成工程とを連続的に行うことを特徴とする。この場
合、前記隔壁形成工程において、酸素ガスプラズマとフ
ロロカーボンガスプラズマの連続処理を行うことが好ま
しい。
【0015】また、この発明に係る有機EL素子の製造
方法において、前記発光層形成工程の後に、陰極を作成
する陰極作成工程をさらに具備し、前記発光層形成工程
と、該陰極形成工程とを連続的に行うことを特徴とす
る。
【0016】上記各発明に係る有機EL素子の製造方法
によれば、各工程を一連の流れとして連続して行うた
め、高い生産性を達成することができる。また、微細な
パターニングを簡便にかつ短時間で行うことができ、多
色化が可能である。また、必要な場所に必要量の材料を
塗布すればいいので大面積の基板になっても材料を無駄
にすることは無い。
【0017】また、上記各発明に係る有機EL素子の製
造方法において、前記各工程及び各工程間の移動の全部
又は一部を、不活性ガス雰囲気中で行うことを特徴とす
ることができる。この場合、酸素や水分の影響を排し
て、高い発光効率を備えると共に長寿命の有機EL素子
を製造することができる。
【0018】また、本発明の有機EL素子の製造装置
は、発光層を陽極および陰極で狭持した構造の有機EL
素子の製造装置であって、有機発光材料を含むインクを
インクジェット装置で塗布する発光層塗布装置と、該発
光層塗布装置で塗布されたインクを乾燥させる発光層乾
燥装置とを各々1以上具備し、前記発光層塗布装置と前
記発光層乾燥装置とが交互に、搬送手段を介して連続的
に配置されていることを特徴とする。
【0019】また、本発明の有機EL素子の製造装置
は、正孔注入層と発光層を陽極および陰極で狭持した構
造の有機EL素子の製造装置であって、有機正孔注入材
料を含むインクをインクジェット装置で塗布する正孔注
入層塗布装置と、該正孔注入層塗布装置で塗布されたイ
ンクを乾燥させる正孔注入層乾燥装置と、有機発光材料
を含むインクをインクジェット装置で塗布する1以上の
発光層塗布装置と、該発光層塗布装置で塗布されたイン
クを乾燥させる1以上の発光層乾燥装置とを具備し、前
記正孔注入層塗布装置と、前記正孔注入層乾燥装置と、
前記1以上の発光層塗布装置と、前記1以上の発光層乾
燥装置が搬送手段を介して連続的に配置されていること
を特徴とする。
【0020】上記各発明に係る有機EL素子の製造装置
によれば、各工程を一連の流れとして連続して行うた
め、高い生産性を達成することができる。また、微細な
パターニングを簡便にかつ短時間で行うことができ、多
色化が可能である。また、必要な場所に必要量の材料を
塗布すればいいので大面積の基板になっても材料を無駄
にすることは無い。
【0021】また、上記各発明に係る有機EL素子の製
造装置において、前記各工程及び各工程間の移動の全部
又は一部を、不活性ガス雰囲気中で行うことを特徴とす
ることができる。この場合、酸素や水分の影響を排し
て、高い発光効率を備えると共に長寿命の有機EL素子
を製造することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1実施形態で
ある有機EL素子の製造装置の配置図である。図1に示
すように、本実施形態の製造装置は、ロボットアーム1
の周囲に、基板仕込取出し口2、正孔注入層形成用のイ
ンクジェット装置3と乾燥炉4、R(赤)発光層形成用
のインクジェット装置5と乾燥炉6、G(緑)発光層形
成用のインクジェット装置7と乾燥炉8、B(青)発光
層形成用のインクジェット装置9と乾燥炉10とが、こ
の順番に円周状に配置されて構成されている。ただし、
発光層形成用のインクジェット装置5、7、9の配置
は、この順番に限定されず、適宜変更することができ
る。そして、基板仕込取出し口2に仕込まれた基板は、
ロボットアーム1によって順次各装置に搬送され、正孔
注入層と発光層を形成された後、再び基板仕込取出し口
2に戻って取り出せるようになっている。
【0023】図2は、本発明の第2実施形態である有機
EL素子の製造装置の配置図である。図2に示すよう
に、本実施形態の製造装置は、正孔注入層形成用のイン
クジェット装置3と乾燥炉4、R(赤)発光層形成用の
インクジェット装置5と乾燥炉6、G(緑)発光層形成
用のインクジェット装置7と乾燥炉8、B(青)発光層
形成用のインクジェット装置9と乾燥炉10と、収納棚
な11が、この順番に直線上に配置され、その間に、ベ
ルトコンベア23〜30を配して構成されている。ただ
し、発光層形成用のインクジェット装置5、7、9の配
置は、この順番に限定されず、適宜変更することができ
る。そして、インクジェット装置3に仕込まれた基板
は、ベルトコンベア23〜30によって順次各装置に搬
送され、正孔注入層と発光層を形成された後、収納棚1
1に収納されるようになっている。なお、各装置3〜1
1とベルトコンベア25〜29は、窒素雰囲気中で基板
を処理、搬送できるようになっている。
【0024】図1及び図2のインクジェット装置3、
5、7、9は、各々の層を構成するインクを塗布するイ
ンクジェット装置で構成されている。インクジェット装
置3、5、7、9において使用されるインクジェット用
ヘッドの構造を図3および図4に示す。当該インクジェ
ット用ヘッド40は、例えばステンレス製のノズルプレ
ート41と振動板43とを備え、両者は仕切部材(リザ
ーバープレート)45を介して接合されている。ノズル
プレート41と振動板43との間には、仕切部材45に
よって複数のインク室49と液溜り51とが形成されて
いる。インク室49および液溜り51の内部は有機正孔
注入材料を含むインク又は有機発光材料を含むインクで
満たされており、インク室49と液溜り51とは供給口
53を介して連通している。さらに、ノズルプレート4
1には、インク室49からインクをジェット状に噴射す
るためのノズル孔55が設けられている。一方、インク
ジェット用ヘッド40には、液溜り51にインクを供給
するためのインク導入孔57が形成されている。また、
振動板43のインク室49に対向する面と反対側の面上
には、前記インク室49の位置に対応させて圧電素子5
9が接合されている。
【0025】この圧電素子59は一対の電極61の間に
位置し、通電すると圧電素子59が外側に突出するよう
に撓曲する。これによってインク室49の容積が増大す
る。したがって、インク室49内に増大した容積分に相
当するインクが液溜り51から供給口53を介して流入
する。次に、圧電素子59への通電を解除すると、該圧
電素子59と振動板43はともに元の形状に戻る。これ
によりインク室49も元の容積に戻るためインク室49
内部のインクの圧力が上昇し、ノズル孔55から基板に
向けてインクが噴出する。
【0026】なお、ノズル孔55の周辺部には、インク
の飛行曲がり・孔詰まりを防止するために撥インク層5
6が設けられている。すなわち、ノズル孔55の周辺部
は、図4に示すように例えばNi−テトラフルオロエチ
レン共析メッキ層からなる撥インク層56が設けられて
いる。
【0027】本発明の有機EL素子の製造方法におい
て、前記インクジェット用ヘッド40から吐出させて用
いる有機正孔注入材料、あるいは有機発光材料を含むイ
ンクは、以下のような特性を有するものである。
【0028】インクの粘度は好ましくは1〜20mPa
・sであって、特に好ましくは3〜8mPa・sであ
る。インクの粘度が1mPa・s未満である場合、吐出
量の制御が困難になるばかりでなく、固型分濃度が過少
となり十分な膜を形成できないことがある。20mPa
・sを超える場合、ノズル孔からインクを円滑に吐出さ
せることができない恐れがあり、ノズル孔を大きくする
等の装置の仕様を変更する必要が生じることがある。更
に粘度が大きい場合、インク中の固型分が析出し易く、
ノズル孔の目詰まり頻度が高くなる。
【0029】また、インクの表面張力は好ましくは20
〜70mN/mであって、特に好ましくは25〜45m
N/mである。この範囲の表面張力にすることにより、
インク吐出の際の飛行曲がりを抑えることができる。表
面張力が20mN/m未満であると、インクのノズル面
上での濡れ性が増大するため、インクを吐出する際、イ
ンクがノズル孔の周囲に非対称に付着することがある。
この場合、ノズル孔に付着したインクと吐出しようとす
るインクとの相互間に引力が働くため、インクは不均一
な力により吐出されることになり目標位置に到達できな
い所謂飛行曲がりが生じ、もちろんその頻度も高くな
る。また、70mN/mを超えるとノズル先端でのメニ
スカスの形状が安定しないためインクの吐出量、吐出タ
イミングの制御が困難になる。
【0030】インクジェット用ヘッドに設けられたイン
クを吐出するノズル面を構成する材料に対する接触角は
好ましくは30°〜170°であり、特に好ましくは3
5°〜65°である。インクがこの範囲の接触角を持つ
ことによって、インクの飛行曲がりを制御することがで
き、精密なパターンニングが可能となる。この接触角が
30°未満である場合、インクのノズル面を構成する材
料に対する濡れ性が増大するため、表面張力の場合と同
様、飛行曲がりが生じる。また。170°を超えると、
インクとノズル孔の相互作用が極小となり、ノズル先端
でのメニスカスの形状が安定しないためインクの吐出
量、吐出タイミングの制御が困難になる。
【0031】ここで飛行曲がりとは、インクを前記ノズ
ルから吐出させたとき、ドットの着弾した位置が、目標
位置に対して50μm以上のずれを生じることをいう。
主にノズル孔の濡れ性が不均一である場合やインクの固
型成分の付着による目詰まり等によって発生する。
【0032】インクの固型分濃度は、インク全体に対し
て0.01〜10.0wt%が好ましく、0.1〜5.
0wt%が更に好ましい。固型分濃度が低すぎると必要
な膜厚を得るために吐出回数が多くなってしまい量産効
率が悪くなってしまう。また高すぎても粘度が高くなっ
てしまい吐出性に影響を与える。
【0033】上記固型分は室温での蒸気圧が0.005
〜50mmHgの少なくとも一つ以上の溶媒に溶解また
は分散していることが望ましい。渇きにくい溶媒を用い
ることによりインクがノズル孔で乾燥し、増粘、凝集、
固型分の付着が起こることを防ぐことができる。しか
し、蒸気圧が0.005mmHgを下回るような溶媒
は、成膜過程で溶媒の除去が困難であるため適さない。
【0034】このような溶媒としては、γ−ブチロラク
トン、N−メチルピロリドン(NMP)、1、3−ジメ
チル−2−イミダゾリジノン(DMI)およびその誘導
体などの非プロトン性環状極性溶媒、またはカルビトー
ルアセテート(CA)、ブチルカルビトールアセテート
(BCA)などのグリコールエーテル系酢酸が挙げられ
る。CA,BCA等の溶媒は成膜性をあげる点でも有効
である。
【0035】一方、メタノール(MeOH)、エタノー
ル(EtOH)、プロピルアルコール等の低級アルコー
ルは表面張力、粘度の調製に有効であるが、揮発性が高
いため、20wt%以下であることが望ましい。
【0036】尚、上述の特性は、有機EL素子において
正孔輸送層を形成する場合の同層を構成する正孔輸送材
料の特性としても好適である。
【0037】次に、図1及び図2の製造装置によってな
されるEL素子の製造方法について説明する。図5〜図
11は3色のフルカラー有機EL素子の製造工程を示し
たものである。まず、図5に示すように、透明基板10
4上に、画素電極101、102、103を形成する。
透明基板104は、支持体であると同時に光を取り出す
面として機能する。従って、透明基板104の材料は、
光の透過特性や熱的安定性を考慮して選択される。例え
ばガラス、透明プラスチック等が選択されるが、耐熱性
に優れることからガラスを用いることが好ましい。画素
電極101、102、103の形成方法としては、例え
ばフォトリソグラフィー、真空蒸着、スパッタリング
法、パイロゾル法等が挙げられるが、フォトリソグラフ
ィーによることが好ましい。画素電極としては透明画素
電極が好ましく、透明画素電極を構成する材料として
は、酸化スズ膜、ITO膜、酸化インジウムと酸化亜鉛
との複合酸化物膜等が挙げられる。
【0038】次に、図6に示すように、隔壁(バンク)
105を感光性ポリイミドで形成し、上記の各透明画素
電極間を埋める。これによりコントラストの向上、発光
材料の混色の防止、画素と画素との間からの光洩れ防止
等を図ることができる。隔壁105を構成する材料とし
ては、EL材料の溶媒に対し耐久性を有するものえあれ
ば特に限定されないが、フロロカーボンガスプラズマ処
理によりテフロン(登録商標)化できることから、例え
ばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、感光性ポリイミド等の
有機材料が好ましい。二酸化ケイ素等の無機材料を下層
にした積層隔壁であってもよい。また、隔壁105は上
記材料にカーボンブラック等を混入してブラックレジス
トとしてもよい。この隔壁105の形成方法としては、
例えばフォトリソグラフィー等が挙げられる。
【0039】正孔注入層(更に正孔輸送層)用インクを
塗布する直前に、上記基板に対して、酸素ガスとフロロ
カーボンガスプラズマの連続プラズマ処理を行う。これ
によりポリイミド表面は撥液化、ITO表面は親液化さ
れ、インクジェット液滴を微細にパターニングするため
の基板側の濡れ性の制御ができる。プラズマを発生する
装置としては、真空中でプラズマを発生する装置と、大
気中でプラズマを発生する装置の何れを用いてもよい。
【0040】図1の製造装置では、図6の状態までの下
準備ができた基板は、基板仕込取出し口2にセットさ
れ、ロボットアーム1によって、正孔注入層形成用のイ
ンクジェット装置3に搬送される。また、図2の製造装
置では、図6の状態までの下準備ができた基板は、直接
正孔注入層形成用のインクジェット装置3にセットされ
る。そして、いずれの製造装置においても、インクジェ
ット装置3において、正孔注入層用インクがインクジェ
ット装置のインクジェット用ヘッド40から吐出され、
図7に示すように、各画素電極101、102、103
上にパターニング塗布される。
【0041】この場合の正孔注入層用インクとしては、
たとえば、以下のような組成のインクを用いることがで
きる。まず、正孔注入材料として、ポリチオフェン誘導
体であるPEDT(ポリエチレンジオキシチオフェン)
とPSS(ポリスチレンスルフォン酸)の混合物を用い
ることができる。この混合物は、バイトロンPの商品名
でバイエル社から購入することができる。この他、正孔
注入材料(又は正孔輸送層の材料となる正孔輸送材料)
としては、ポリアニリン、ポルフィリン化合物、ピリジ
ン誘導体などが挙げられるが、バイトロンPは、熱的に
耐久性のある高分子で、水などの極性溶媒に分散できる
点でインクジェット方式に適している。
【0042】バイトロンPを用いたインクは、たとえ
ば、表1に示すように調製することができる。なお、表
1に示すように、発光層との相溶を防ぐため、加熱処理
により架橋するシランカップリング剤、たとえば、γ−
グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン等を用い
ることが好ましい。なお、表1の如く調整したインクの
最終的な固型分濃度は0.16wt%である。
【0043】
【表1】
【0044】正孔注入層用インクを塗布後の基板は、図
1の製造装置ではロボットアーム1によって、図2の製
造装置ではベルトコンベア23によって、乾燥炉4に搬
送される。そして、いずれの製造装置においても、正孔
注入層用インクは、乾燥炉4において、真空中(1to
rr)、室温、20分という条件で溶媒を除去され、そ
の後、大気中、200℃(ホットプレート上)、10分
の熱処理を施されて正孔注入層120が形成される。こ
のようにして形成される正孔注入層120の膜厚は、た
とえば、約40nmである。なお、正孔注入層は、各色
に対応する各画素毎に、発光層に適した正孔注入材料
(または正孔輸送材料)を用いて形成しても良い。
【0045】正孔注入層形成後の基板は、図1の製造装
置ではロボットアーム1によって、図2の製造装置では
ベルトコンベア24によって、インクジェット装置5に
搬送される。そして、いずれの製造装置においても、イ
ンクジェット装置5において、赤色発光層用インクがイ
ンクジェット装置のインクジェット用ヘッド40から吐
出され、図8に示すように、赤色に対応する画素電極1
01上の正孔注入層120上にパターニング塗布され
る。
【0046】この場合の赤色発光層用インクとしては、
たとえば、以下のような組成のインクを用いることがで
きる。まず、赤色発光材料として、ポリ(パラフェニレ
ンビニレン)(PPV)等の緑色発光材料に低分子蛍光
色素を添加して発光波長を赤色としたものを用いること
ができる。赤色発光層に用いられる低分子蛍光色素とし
ては、レーザー色素のDCMあるいはローダミンまたは
ローダミン誘導体、ペリレン等を用いることができる。
これらの蛍光色素は、低分子であるため溶媒に可溶であ
り、PPV等と相溶性がよく、均一で安定した発光層の
形成が容易である。ローダミン誘導体蛍光色素として
は、例えばローダミンB,ローダミンBベース、ローダ
ミン6G,ローダミン101過塩素酸塩等が挙げられこ
れらを2種以上混合したものであってもよい。PPVと
ローダミン101とを用いた赤色発光層用インクは、た
とえば、表2に示すように調製することができる。な
お、表2の如く調整したインクの最終的な固型分濃度は
0.3wt%である。
【0047】
【表2】
【0048】赤色発光層用インクを塗布後の基板は、図
1の製造装置ではロボットアーム1によって、図2の製
造装置ではベルトコンベア25によって、乾燥炉6に搬
送される。そして、いずれの製造装置においても、赤色
発光層用インクは、乾燥炉6において、真空中(1to
rr)、室温、20分という条件で溶媒を除去され、そ
の後、窒素雰囲気中、150℃、4時間の熱処理を施さ
れて赤色発光層106が形成される。このようにして形
成される赤色発光層106の膜厚は、たとえば、約50
nmである。
【0049】赤色発光層形成後の基板は、図1の製造装
置ではロボットアーム1によって、図2の製造装置では
ベルトコンベア26によって、インクジェット装置7に
搬送される。そして、いずれの製造装置においても、イ
ンクジェット装置7において、緑色発光層用インクがイ
ンクジェット装置のインクジェット用ヘッド40から吐
出され、図9に示すように、緑色に対応する画素電極1
02上の正孔注入層120上にパターニング塗布され
る。
【0050】この場合の緑色発光層用インクとしては、
たとえば、以下のような組成のインクを用いることがで
きる。まず、緑色発光材料として、ポリ(パラフェニレ
ンビニレン)(PPV)を用いることができる。緑色発
光層用インクや、前述の赤色発光層に用いる発光材料と
しては、PPVの他には、PTV(ポリ(2、5−チエ
ニレンビニレン))等のポリアルキルチオフェン、PF
V(ポリ(2、5−フリレンビニレン))、ポリパラフ
ェニレン、ポリアルキルフルオレン等のポリアリレンビ
ニレン、ピラゾリンダイマー、キノリジンカルボン酸、
ベンゾピリリウムパークロレート、ベンゾピラノキノリ
ジン、フェナントロリンユウロピウム錯体等が挙げら
れ、これらを1種または2種以上混合して用いることがで
きる。
【0051】これらのなかでも高分子有機化合物からな
るものが好ましい。高分子有機化合物は成膜性に優れ、
発光層の耐久性は極めて良好である。高分子系材料は分
子設計上幅広い自由度を持ち、EL発光素子の合理的設
計が可能である。また、可視領域の禁止帯幅と比較的高
い導電性を有しており、なかでも共役系高分子はこのよ
うな傾向が顕著である。発光層材料としては、共役系高
分子そのもの、あるいは加熱等により共役化(成膜)す
る共役系高分子の前駆体が用いられる。これらのなかで
もPPVまたはその誘導体が特に好ましい。
【0052】PPV誘導体の前駆体として、MO−PP
V(ポリ(2、5−ジメトキシ−1、4−フェニレンビ
ニレン))前駆体、CN−PPV(ポリ(2、5−ビス
ヘキシルオキシ−1、4−フェニレン−(1−シアノビ
ニレン)))前駆体等が挙げられる。PPVまたはその
誘導体の共役化(成膜)前の前駆体は、水あるいは極性
溶媒に可溶であり、インクジェット方式によるパターン
形成に適している。さらに、PPVまたはその誘導体は
強い蛍光を持ち、二重結合のπ電子がポリマー鎖上で非
局在化している導電性高分子でもあるためPPVの薄膜
は正孔注入輸送層としても機能し、高性能の有機EL素
子を得ることができる。ポリ(パラフェニレンビニレ
ン)前駆体(水/MeOH=5/95混合溶液)を用い
た緑色発光層用インクは、たとえば、表3に示すように
調製することができる。なお、表3の如く調整したイン
クの最終的な固型分濃度は0.3wt%である。
【0053】緑色発光層用インクを塗布後の基板は、図
1の製造装置ではロボットアーム1によって、図2の製
造装置ではベルトコンベア27によって、乾燥炉8に搬
送される。そして、いずれの製造装置においても、緑色
発光層用インクは、乾燥炉8において、真空中(1to
rr)、室温、20分という条件で溶媒を除去され、そ
の後、窒素雰囲気中、150℃、4時間の熱処理を施さ
れて緑色発光層107が形成される。このようにして形
成される緑色発光層107の膜厚は、たとえば、約50
nmである。
【0054】
【表3】
【0055】緑色発光層形成後の基板は、図1の製造装
置ではロボットアーム1によって、図2の製造装置では
ベルトコンベア28によって、インクジェット装置9に
搬送される。そして、いずれの製造装置においても、イ
ンクジェット装置9において、青色発光層用インクがイ
ンクジェット装置のインクジェット用ヘッド40から吐
出され、図10に示すように、各色に対応する画素電極
103上の正孔注入層120上にパターニング塗布され
る。
【0056】この場合の青色発光層用インクとしては、
たとえば、青色発光材料として、ポリジアルキルフルオ
レン誘導体を用いることができる。ポリジアルキルフル
オレン誘導体を用いた青色発光層用インクは、たとえ
ば、表4に示すように調製することができる。なお、表
4の如く調整したインクの最終的な固型分濃度は1.0
wt%である。
【0057】
【表4】
【0058】青色発光層用インクを塗布後の基板は、図
1の製造装置ではロボットアーム1によって、図2の製
造装置ではベルトコンベア29によって、乾燥炉10に
搬送される。そして、いずれの製造装置においても、青
色発光層用インクは、乾燥炉10において、真空中(1
torr)、室温、20分という条件で溶媒を除去さ
れ、その後、窒素雰囲気中で自然乾燥を行うことにより
青色発光層107が形成される。このようにして形成さ
れる青色発光層107の膜厚は、たとえば、約50nm
である。
【0059】以上のようにして、赤、緑、青の各発光層
を形成することができる。図10の状態まで加工された
基板は、図1の製造装置では、ロボットアーム1によっ
て、基板仕込取出し口2に搬送される。また、図2の製
造装置では、図10の状態まで加工された基板は、ベル
トコンベア30によって収納棚11に搬送される。そし
て、いずれの製造装置においても、以下の陰極形成工程
に基板を供せられるようになっている。
【0060】陰極(対向電極)形成工程では、陰極材料
を蒸着やスパッタリング等により成膜して図11に示す
ように、陰極113の層を形成する。陰極113として
は金属薄膜電極が好ましく、陰極を構成する金属として
は、例えばMg、Ag、Al、Li等が挙げられる。ま
た、これらの他に仕事関数の小さい材料を用いることが
でき、例えばアルカリ金属や、Ca等のアルカリ土類金
属およびこれらを含む合金を用いることができる。また
金属のフッ素化物も適応できる。たとえば、Caを真空
加熱蒸着法で100nm、さらにAlを真空蒸着法で1
200nm積層して陰極とすることができる。
【0061】さらに陰極113の上に保護膜を形成して
もよい。保護膜を形成することにより、陰極113およ
び各発光層106、107、108の劣化、損傷および
剥離等を防止しすることができる。このような保護膜の
構成材料としては、エポキシ樹脂、アクリル樹脂、液状
ガラス等が挙げられる。また、保護膜の形成方法として
は、例えばスピンコート法、キャスティング法、ディッ
ピング法、バーコート法、ロールコート法、キャピラリ
ー法等が挙げられる。
【0062】次に、上記実施形態で製造された有機EL
素子を備えた電子機器の具体例について説明する。図1
2(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図
12(a)において、符号600は携帯電話本体を示
し、符号601は有機EL素子を用いた表示部を示して
いる。図12(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯
型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図12
(b)において、符号700は情報処理装置、符号70
1はキーボードなどの入力部、符号703は情報処理装
置本体、符号702は有機EL素子を用いた表示部を示
している。図12(c)は、腕時計型電子機器の一例を
示した斜視図である。図12(c)において、符号80
0は時計本体を示し、符号801は有機EL素子を用い
た表示部を示している。
【0063】なお、上記実施形態では、隔壁(バンク)
105を、図1、図2に示す製造装置を用いる以前に形
成したが、この隔壁形成工程と正孔注入層形成工程とも
連続させることができる。また、上記実施形態では、陰
極113を、図1、図2に示す製造装置から取り出した
後に形成したが、青色発光層形成工程と陰極形成工程と
も連続させることができる。また、上記実施形態では、
各装置を円形又は直線状に配置したが、具体的な配置に
特に限定はなく、たとえば、U字型に配置することもで
きる。
【0064】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、有機EL素子の一連の製造工程をライン化して
連続して作業を行うようにしているので、作業能率が向
上し生産性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態である有機EL素子
の製造装置の配置図である。
【図2】 本発明の第2実施形態である有機EL素子
の製造装置の配置図である。
【図3】 図1及び図2の製造装置で用いられるイン
クジェット用プリンターヘッドの構造の一部を示す斜視
図である。
【図4】 図1及び図2の製造装置で用いられるイン
クジェット用プリンターヘッドのノズル部分の構造の一
例を示す断面図である。
【図5】 本実施形態の有機EL素子の製造方法を説
明するための工程図である。
【図6】 本実施形態の有機EL素子の製造方法を説
明するための工程図である。
【図7】 本実施形態の有機EL素子の製造方法を説
明するための工程図である。
【図8】 本実施形態の有機EL素子の製造方法を説
明するための工程図である。
【図9】 本実施形態の有機EL素子の製造方法を説
明するための工程図である。
【図10】 本実施形態の有機EL素子の製造方法を
説明するための工程図である。
【図11】 本実施形態の有機EL素子の製造方法を
説明するための工程図である。
【図12】 本発明に係る製造方法によって製造され
た電子機器を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…ロボットアーム 2…基板仕込取出し口 3、5、7、9…インクジェット装置 4、6、8、10…乾燥炉 11…収納棚 23〜30…ベルトコンベア

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性高分子層を陽極および陰極で狭
    持した構造の有機EL素子の製造方法であって、導電性
    高分子層を含む発光層をインクジェット方式により形成
    する導電性高分子層形成工程を具備し、 前記導電性高分層形成工程が、隣接する2種以上の層を
    インクジェット方式により形成する工程を、連続的に行
    うことを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記導電性高分子層形成工程が、前記
    導電性高分子層を形成する材料を含むインクをインクジ
    ェット装置で塗布し、その後乾燥することにより形成す
    る工程であることを特徴とする請求項1に記載の有機E
    L素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 正孔注入層と発光層を陽極および陰極
    で狭持した構造の有機EL素子の製造方法であって、基
    板上の所定の領域に有機正孔注入材料を含む正孔注入層
    をインクジェット方式により形成する正孔注入層形成工
    程と、有機発光材料を含む発光層をインクジェット方式
    により形成する発光層形成工程とを具備し、前記正孔注
    入層形成工程と、前記発光層形成工程とを連続的に行う
    ことを特徴とする有機EL素子の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記正孔注入層形成工程が、有機正孔
    注入材料を含むインクをインクジェット装置で塗布し、
    その後乾燥することにより形成する工程であることを特
    徴とする請求項3に記載の有機EL素子の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記発光層形成工程が、前記有機発光
    材料を含む2種以上の層をインクジェット方式により形
    成する工程を、連続的に行うことを特徴とする請求項3
    又は請求項4に記載の有機EL素子の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記発光層形成工程が、前記有機発光
    材料を含むインクをインクジェット装置で塗布し、その
    後乾燥することにより形成する工程であることを特徴と
    する請求項3から請求項5の何れかに記載の有機EL素
    子の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記有機EL素子が基板上に複数の画
    素を有する素子であり、前記正孔注入層形成工程の前
    に、基板上に前記画素毎を隔てる隔壁を形成する隔壁形
    成工程をさらに具備し、 該隔壁形成工程と、前記正孔注入層形成工程とを連続的
    に行うことを特徴とする請求項3から請求項6の何れか
    に記載の有機EL素子の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記隔壁形成工程において、酸素ガス
    プラズマとフロロカーボンガスプラズマの連続処理を行
    うことを特徴とする請求項7に記載の有機EL素子の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記発光層形成工程の後に、陰極を作
    成する陰極作成工程をさらに具備し、 前記発光層形成工程と、該陰極形成工程とを連続的に行
    うことを特徴とする請求項3から請求項8の何れかに記
    載の有機EL素子の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記各工程及び各工程間の移動の一
    部又は全部を、不活性ガス雰囲気中で行うことを特徴と
    する請求項1から請求項9の何れかに記載の有機EL素
    子の製造方法。
  11. 【請求項11】 発光層を陽極および陰極で狭持した
    構造の有機EL素子の製造装置であって、有機発光材料
    を含むインクをインクジェット装置で塗布する発光層塗
    布装置と、該発光層塗布装置で塗布されたインクを乾燥
    させる発光層乾燥装置とを各々1以上具備し、前記発光
    層塗布装置と前記発光層乾燥装置とが交互に、搬送手段
    を介して連続的に配置されていることを特徴とする有機
    EL素子の製造装置。
  12. 【請求項12】 正孔注入層と発光層を陽極および陰
    極で狭持した構造の有機EL素子の製造装置であって、
    有機正孔注入材料を含むインクをインクジェット装置で
    塗布する正孔注入層塗布装置と、該正孔注入層塗布装置
    で塗布されたインクを乾燥させる正孔注入層乾燥装置
    と、有機発光材料を含むインクをインクジェット装置で
    塗布する1以上の発光層塗布装置と、該発光層塗布装置
    で塗布されたインクを乾燥させる1以上の発光層乾燥装
    置とを具備し、前記正孔注入層塗布装置と、前記正孔注
    入層乾燥装置と、前記1以上の発光層塗布装置と、前記
    1以上の発光層乾燥装置が搬送手段を介して連続的に配
    置されていることを特徴とする有機EL素子の製造装
    置。
  13. 【請求項13】 前記各工程及び各工程間の移動の一部
    又は全部を、不活性ガス雰囲気中で行うことを特徴とす
    る請求項11又は請求項12に記載の有機EL素子の製
    造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100800236B1 (ko) * 2005-04-20 2008-02-01 어플라이드 매터리얼스 게엠베하 운트 컴퍼니 카게 연속 oled 코팅 장치
US7681520B2 (en) 2005-06-20 2010-03-23 Seiko Epson Corporation Functional droplet coating apparatus, display, and electronic device
US8080277B2 (en) 2005-03-18 2011-12-20 Konica Minolta Holdings, Inc. Method of forming organic compound layer, method of manufacturing organic EL element and organic EL element
KR20150038252A (ko) 2012-07-25 2015-04-08 도쿄엘렉트론가부시키가이샤 베이크 처리 시스템

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