JP2003141995A - ガス放電パネルの製造方法およびその製造装置 - Google Patents
ガス放電パネルの製造方法およびその製造装置Info
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Abstract
少させ、パネルの特性を向上させることを目的とする。 【解決手段】 一組の基板を対向配置しかつその周辺を
封着部材でシールしてパネルとする封着工程と、そのパ
ネル内を真空に排気しかつ加熱する排気ベーキング工程
とを有し、封着部材として結晶化ガラスを用いたもので
ある。その結果、パネル内の不純物ガスは大幅に減少で
き、パネル特性を向上できる。
Description
留する不純物ガスを大幅に減少させるガス放電パネルの
製造方法およびその製造装置に関する。
背面板の一組の基板を対向配置し、その周辺を封着部材
で封着(シール)して作成される。この前面板は、ガラ
ス平板の表面に、例えば銀を成分とする電極を形成する
工程と、その電極を覆うように誘電体層を形成する工程
と、さらに誘電体層を覆うように、例えばMgOからな
る保護層を形成する工程を経ることにより構成される。
はり銀を成分とする電極を形成する工程と、電極を覆う
ように絶縁性材料からなる隔壁の下地層を形成する工程
と、所定のパターンからなる隔壁を形成する工程と、隔
壁間に赤、緑、青からなる蛍光体層を形成する工程を経
ることにより構成される。
て、あらかじめ蛍光体の脱バイのための焼成工程を経た
背面板にシール用の封着部材を形成し、封着部材中のバ
インダを除去するフリット脱バイ工程を経た後、前面板
と背面板を対向配置し、封着温度まで昇温して両基板を
接合する封着工程を経た後、パネル内を排気後、例えば
350℃に加熱する排気ベーキング工程に引き続き、放
電用のガスを封入するガス封入工程を経ることによりパ
ネルが完成する。
うにして封着したパネルは、使用中に異常発光現象が生
じたり、あるいは長時間同じパターンを点灯した後、そ
の周辺に異常発光現象が生じるなどの問題を有すること
がわかった。
ネル内に残留する例えば水やCO2などの不純ガスが影
響することがわかった。これら不純ガスを除去する工程
の1つに排気ベーキング工程がある。しかしながら排気
に用いるガラス管は一般的に直径5mm程度と細く、十
分に排気をするには非常に長い時間を要する。また、ベ
ーキングも350℃程度までしか上げられない。これは
一般的に封着に使用している材料は、非晶質性の低融点
ガラスを主成分とするものであり、370℃前後に軟化
点を持つ。したがって封着後にあまり温度を上げると、
軟化した封着部材が真空に排気したパネル内部に引きこ
まれて内部を排気しにくくしたり、あるいは隔壁等に達
して画素部の排気を阻害したり、さらには基板の位置ず
れを起こしたりする不具合が生じる。これにより、35
0℃以上の温度で放出される不純物ガス、特に背面板か
ら放出される550℃近傍に放出のピークを持つ水はパ
ネル内に残留することになる。これら不純物ガスはパネ
ル点灯時の放電エネルギーによってパネル内に放出され
一部は不点灯個所へ移動し再び吸着する。これらのくり
返しによって異常放電が続くことになる。
ので、パネル内に残留する不純物ガスを大幅に減少させ
る方法を提供するものである。
に本発明は、封着部材として結晶化ガラスを用いたもの
であり、従来の非晶質のガラスは封着後再度軟化点以上
に加熱すると再溶融するが、本発明の製造方法である結
晶化ガラスを用いると、一旦加熱溶融しシールする際に
封着部材は溶融後結晶化し、再度加熱する場合は溶融温
度はさらに高温となる。したがって従来の排気ベーキン
グ温度以上に温度を高く加熱してもパネルには何ら問題
は生じない。
の加熱温度は封着部材の軟化温度より高くし、さらにそ
れに先立って、排気後もしくは排気途中からパネル周辺
を減圧する減圧工程を設けたことを特徴とする。これに
より、封着部材に非晶質ガラスを用いてベーキング時に
非晶質ガラスの溶融温度より高く加熱してもパネル周囲
が減圧状態となり、パネル内外の圧力差をコントロール
することにより封着部材がパネル内部に引き込まれない
ようにすることができる。
るガス放電パネルの製造方法について説明する。
で加熱することにより基板から除去することができる。
通常は、封着工程で450℃まで加熱し、10分程度温
度を保持し、一組の基板をシールしてパネルとした後、
排気管等からパネル内を真空に排気し、そのまま350
℃程度まで加熱する。このときパネル内に残留していた
不純物ガスは基板から離れて排気される。しかしながら
350℃以上の温度で基板から離れるガスはそのままパ
ネル内に残留する。そこで、もっと高い温度まで加熱す
る必要があるが、封着工程に用いる封着部材は一般に非
晶質の低融点ガラスからなり、例えばLS0206(日
本電気硝子製)では380℃程度で軟化してしまう。非
晶質ガラスであるから一旦封着工程で固化しても再度加
熱すると、軟化する。
化ガラスを用いる。例えばLS7105(日本電気硝子
製)では、450℃、20分保持で結晶化する。こうし
て結晶化した封着部材は融点が非常に高くなり、500
℃程度まで加熱しても再度溶融することはない。ここ
で、排気ベーキング時の加熱温度は封着部材の軟化温度
より高ければ高い方が望ましいが、500℃を超える
と、たとえば隔壁や誘電体等の他の構成部材の軟化や膨
張を引き起こすため、500℃以上に加熱することは、
現在用いている材料に対しては望ましくない。
加熱が終了して一旦冷却した後再度排気ベーキング工程
で加熱する場合に有効であるほか、封着工程のピーク温
度で保持した後冷却過程で排気を開始し、封着工程での
冷却過程と排気ベーキング工程のベーキング過程を兼ね
て実施しても良い。このとき封着工程で封着部材は結晶
化しているため、通常封着工程で冷却過程に入るところ
を、450℃の保持時間終了後、直ちに排気を開始し、
さらに500℃程度までゆっくり加熱しベーキング過程
を実施することは一層望ましい。
いて説明する。図1において1はパネル、2は真空チャ
ンバー、3はパネル排気手段、4はパネル排気手段3を
実現するポンプ、5はチャンバー排気手段、6はパネル
の加熱手段である。
ル排気手段3に接続し、パネル1内を真空に排気する。
この排気は、10-5Pa程度まで真空に排気することが
望ましい。ここで、封着工程で用いた封着部材は、従来
から用いている非晶質ガラスで良い。次にパネル1の周
辺を真空チャンバー2で密閉し、チャンバー排気手段5
を用いて真空チャンバー2内を減圧する。続いてパネル
を、例えば500℃まで加熱する。
チャンバー2内はパネル1の内圧より27kPa以下と
することが望ましいことを見出した。これは、非晶質ガ
ラスで封着しているため、ベーキング過程で加熱し38
0℃程度の軟化点を超えると、再溶融し封着部材が排気
したパネル1内に引き込まれないようにするための圧力
差である。
ル1内を真空に排気しかつ加熱するパネル排気手段3お
よび加熱手段6と、パネル1が周囲を密閉可能な状態で
収容される真空チャンバー2及び真空チャンバー2内を
減圧にするためのチャンバー排気手段5からなる手段と
を有する装置を用い、パネル1内を真空に排気しかつ加
熱する排気ベーキング工程と、排気後もしくは排気途中
からパネル1の周辺を減圧する減圧工程とによりパネル
を製造するものである。
は、結晶化ガラスの軟化温度より高く設定するものであ
る。
を用いて説明したが、対向配置した封着前の基板を真空
チャンバー2内に設置し、パネル排気手段3ともあらか
じめ接続した状態で真空チャンバー2を密閉し、加熱手
段6を用いて、例えば450℃まで加熱する。450℃
の保持が終った後もしくは途中から、パネル1の排気と
真空チャンバー2の排気を開始し、両者の圧力差が27
kPaを超えないように排気を続けながら、引き続き排
気ベーキング過程に入るようにしてもよい。なお、50
0℃でベーキングする場合はさらに加熱を実施する。
であるLS7105(日本電気硝子製)を用いた。封着
部材をペースト化して基板に塗布した後、バインダーを
除去するために365℃で30分間加熱した。続いて対
向基板を配置しアライメントを行った後、封着工程とし
て、450℃まで昇温した後30分保持し冷却した。続
いて排気管を排気装置に接続し、6.7×10-4Paま
で真空排気を行った。ここで、パネルを加熱し排気ベー
キング工程に入った。この時の条件は、500℃まで加
熱し2時間保持した。
しても異常放電等は発生しなかった。
であるLS0206(日本電気硝子製)を用いた。封着
工程までは実施例1と同じであり、2枚の基板の周辺を
シールした。次に、パネルを図1に示す真空チャンバー
2内に設置し、パネル排気手段3に接続した。次に、ポ
ンプ4で6.7×10-4Paまで真空排気を行った。こ
こで真空チャンバー2を密閉し、真空チャンバー2内を
チャンバー排気手段5で13300Paまで排気する。
引き続き、加熱手段6としてIRヒータ等を用いて50
0℃まで加熱し2時間保持した。
しても異常放電は発生しなかった。
着部材を結晶化ガラスにする、あるいは従来の非結晶ガ
ラスを用いながら排気ベーキング時にパネル周辺を減圧
することで、排気ベーキング時のベーキング温度を従来
の350℃程度よりさらに高くでき、これにより封着工
程においてパネル内に残留した不純物ガスを一層有効に
排気除去することができる。その結果、得られたパネル
は異常放電現象がなくなり、長時間点灯しても残留不純
物ガスによる異常が発生しないパネルを実現でき、信頼
性を大幅に向上させることができる。
製造装置を示す概略断面図
Claims (5)
- 【請求項1】 一組の基板を対向配置しかつその周辺を
封着部材でシールしてパネルとする封着工程と、そのパ
ネル内を真空に排気しかつ加熱する排気ベーキング工程
とを有し、前記封着部材として結晶化ガラスを用いたこ
とを特徴とするガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項2】 一組の基板を対向配置しかつその周辺を
封着部材でシールしてパネルとする封着工程と、そのパ
ネル内を真空に排気しかつ加熱する排気ベーキング工程
とを有し、前記加熱時の温度を封着部材の軟化温度より
高くしたことを特徴とするガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項3】 一組の基板を対向配置しかつその周辺を
封着部材でシールしてパネルとする封着工程と、そのパ
ネル内を真空に排気しかつ加熱する排気ベーキング工程
とを有し、前記排気後もしくは排気途中からパネル周辺
を減圧する減圧工程を設け、かつ加熱時の温度を封着部
材の軟化温度より高くしたことを特徴とするガス放電パ
ネルの製造方法。 - 【請求項4】 減圧工程において、パネル周囲の圧力は
パネル内の圧力より27kPa以下としたことを特徴と
する請求項3記載のガス放電パネルの製造方法。 - 【請求項5】 一組の基板を対向配置しかつその周辺を
封着部材でシールすることにより構成したパネル内を真
空に排気しかつ加熱する手段と、パネルが周囲を密閉可
能な状態で収容されかつ内部を減圧できる手段とを備え
たガス放電パネルの製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001340684A JP2003141995A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | ガス放電パネルの製造方法およびその製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001340684A JP2003141995A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | ガス放電パネルの製造方法およびその製造装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005325711A Division JP4103914B2 (ja) | 2005-11-10 | 2005-11-10 | ガス放電パネルの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003141995A true JP2003141995A (ja) | 2003-05-16 |
Family
ID=19154840
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001340684A Pending JP2003141995A (ja) | 2001-11-06 | 2001-11-06 | ガス放電パネルの製造方法およびその製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003141995A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7383875B2 (en) | 2003-07-09 | 2008-06-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Heating/cooling method, manufacturing method of image displaying apparatus, heating/cooling apparatus, and heating/cooling processing apparatus |
-
2001
- 2001-11-06 JP JP2001340684A patent/JP2003141995A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US7383875B2 (en) | 2003-07-09 | 2008-06-10 | Canon Kabushiki Kaisha | Heating/cooling method, manufacturing method of image displaying apparatus, heating/cooling apparatus, and heating/cooling processing apparatus |
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