JP2003141386A - 工事受託者選定方法およびシステム - Google Patents

工事受託者選定方法およびシステム

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JP2003141386A
JP2003141386A JP2001335231A JP2001335231A JP2003141386A JP 2003141386 A JP2003141386 A JP 2003141386A JP 2001335231 A JP2001335231 A JP 2001335231A JP 2001335231 A JP2001335231 A JP 2001335231A JP 2003141386 A JP2003141386 A JP 2003141386A
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JP2001335231A
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Fujio Futami
富士夫 二見
Akinori Tsunawaki
彰則 綱脇
Toshio Nagafune
利雄 長舟
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Obayashi Corp
Original Assignee
Obayashi Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の工種からなる委託工事の工事受託者を
工種毎に入札選定する工事受託者選定方法およびシステ
ムであって、入札参加者を広く募ることができて、工種
毎に迅速に受託者を選定できるものを提供する。 【解決手段】 工事委託者のサーバーコンピュータ3
は、インターネット5を介してアクセスしてくる入札参
加者のユーザー端末7に、前記各工種に関する発注案件
の入札詳細情報提供画面を公開すると共に、入札図面や
仕様書等の各種情報項目を所定の記入形式にまとめてな
る入札書の雛形を提供する。前記入札参加者のユーザ端
末7から返信されてくる入札書を取得する。前記入札書
に含まれる入札図面情報を、この工種に関連する関連他
工種の図面情報とともに位置合わせ可能に画面表示し、
関連他工種との取り合い状況を比較することで決定され
る各入札図面情報の評価値に基づいて受託者を選定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インターネット等
の情報通信回線を介してアクセスしてくるユーザー端末
と相互に通信しながら委託工事への入札参加者を募る入
札参加者募集方法およびそのシステム。並びに、複数の
工種からなる委託工事の前記工種毎に受託者を入札選定
する工事受託者選定方法およびそのシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に建築工事は、建物躯体、タイル、
サッシ等といった複数の工種から構成され、これら建築
工事一式を施主からゼネコン(総合工事請負業者)が元
請けをして、このゼネコンの工事管理のもとで各工種に
係る工事が進められる。そして、その際には、このゼネ
コンは、工種間の取り合い等の整合を取って全体の工事
計画を立案しつつ、工事委託者として、各工種毎に工事
を請け負う受注者を入札によって決定する。
【0003】この工種毎の入札の際には、通常、今まで
につきあいのあった幾つかの請負業者に打診して、当該
請負業者から工事案件の提示案(以下では、入札案とも
記す)が記載された図面や見積もり等からなる入札書を
提示してもらう。この入札書の遣り取りは通常紙面の直
接的な受け渡しによりなされている。そして、工事委託
者は、この工種に関連する他工種の紙図面と、この工種
の紙図面とを突き合わせて、これらの取り合いを検討
し、これに前記見積もり額の多寡を考慮して請負業者の
提示案を審査、評価し、工種毎に受託者を決めている。
【0004】しかしながら、前記入札への参加の打診対
象は、今までにつきあいのあった請負業者に限られてお
り、その選択肢は狭く、優良な請負業者を新規開拓する
ことは困難であった。
【0005】また、関連他工種との取り合いの検討を、
これらの紙図面を突き合わせて行っており、紙図面では
位置合わせ可能に重ね合わせて取り合いを見るのも困難
であり、更にはこれらの紙図面は互いに縮尺、フォーマ
ット等が異なっている場合もあってその請負業者の提示
案の審査に長時間を要していた。また、前記入札書の遣
り取りも前記直接的な受け渡しのため時間がかかってい
た。そして、これらの結果、最適な受託者を決めるのに
時間がかかり、その遅れ分工期が逼迫しがちであった。
【0006】また、これら入札書を技術情報としてコン
ピュータのデータベースに蓄積して活用すれば、技術の
進歩が期待できるが、前述のように入札書は、紙図面等
の紙データであり、データベース化し難かった。
【0007】また、通常は、前記全体工事計画に基づい
て工事委託者が工種間の取り合い上の制約条件を検討し
て請負業者に提示し、当該請負業者は、この制約条件を
遵守して前記入札案の検討を行っている。このため、こ
の制約条件に大きく拘束されてその発想の自由度は狭く
画期的な入札案は生まれ難くて、技術の進歩を阻害して
いた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる従来
の課題に鑑みて成されたもので、その第1の目的は、イ
ンターネット等の情報通信回線を介してアクセスしてき
た不特定多数のユーザー端末に、委託工事の発注案件情
報を公開して入札参加者を広く募り、その入札参加者か
ら提示された入札書を前記情報通信回線を介して短時間
で取得し、当該入札書をデータベースに容易に蓄積でき
るとともに、この入札書の図面情報を、関連他工種の図
面情報と容易に位置合わせ可能に重ね合わせて、提示案
たる入札案の審査、評価を容易にして工種毎に迅速に受
託者を選定することができる工事受託者選定方法および
システムを提供することにある。また、第2の目的は、
工種間の取り合い上の制約条件に拘束されずに検討され
た入札案を受け付けて画期的な入札案を生み出すことが
可能な工事受託者選定方法およびシステムを提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに請求項1に示す発明は、複数の工種からなる委託工
事の発注案件情報が格納されたデータベースを備えるサ
ーバーコンピュータにより運用され、該サーバーコンピ
ュータにインターネット等の情報通信回線を介してアク
セスしてくるユーザー端末と相互に通信しながら前記工
種毎に受託者を入札選定する工事受託者選定方法であっ
て、次の(11)乃至(18)のステップを有すること
を特徴とする。 (11)前記アクセスしてきたユーザー端末に、前記委
託工事の各工種に関する発注案件の概要情報提供画面を
公開すると共に、該委託工事の各工種への入札参加の承
認に必要な各種情報を入札参加希望者から取得すべく、
該各種情報の記入項目を所定の記入形式にまとめてなる
入札参加希望書を提供する入札参加希望者募集ステッ
プ。 (12)前記ユーザー端末から送信されてくる前記入札
参加希望書を取得して、該希望書に記入された前記各種
情報を入札参加者IDに対応付けて入札参加者情報とし
て前記データベースに自動登録するとともに、該登録さ
れた入札参加者に、前記委託工事の詳細情報提供画面へ
のアクセスを許諾する入札参加者認証番号を付帯させた
入札参加承認通知を発行する入札参加承認登録ステッ
プ。 (13)前記承認された入札参加者のユーザ端末からの
アクセスを前記認証番号で識別して、該ユーザー端末に
前記各工種の入札詳細情報提供画面へのアクセスを許諾
し、当該入札詳細情報提供画面内に提示された、当該工
種に関連する他工種との取り合いに関する制約条件を閲
覧させる入札詳細情報提供ステップ。 (14)前記入札詳細情報件に基づいて前記入札参加者
が記入する入札図面や仕様書等の各種情報項目を、所定
の記入形式にまとめてなる入札書の雛形であって、前記
制約条件を変更しない入札案を記入するための順提案記
入ページと、前記制約条件を変更する入札案を記入する
ための逆提案記入ページとを含む雛形を前記入札参加者
のユーザー端末へ提供する入札書雛形提供ステップ。 (15)前記入札参加者のユーザ端末から送信されてく
る前記入札書を取得して、該入札書に含まれる前記各種
情報項目を前記入札参加者IDと関連づけて前記データ
ベースに格納する入札書取得ステップ。 (16)前記入札書に含まれる、順提案に係る入札図面
情報を、該工種に関連する他工種の、順提案に係る図面
情報とともに位置合わせ可能に画面表示する一方、逆提
案に係る入札図面情報を画面表示する図面情報表示ステ
ップ。 (17)前記位置合わせによって前記関連他工種との取
り合い状況を比較することで、工種毎に決定される、順
提案に係る入札図面情報の評価値を前記入札参加者に対
応付けて前記データベースに入力する一方、逆提案に係
る入札図面情報の評価値を前記入札参加者に対応付けて
前記データベースに入力する入札案審査ステップ。 (18)各入札参加者の入札図面情報の評価値に基づい
て受託者を選定し、該受託者に入札案の採用通知を発行
する受託者選定ステップ。
【0010】請求項2に示す発明は、請求項1に記載の
工事受託者選定方法において、前記事項(18)を次の
事項(21)乃至(29)に置換したことを特徴とす
る。 (21)各入札参加者の入札図面情報の評価値に基づい
て複数の受託候補者を絞り込み選抜し、該受託候補者に
次段階の入札への継続参加確認書を発行する継続参加確
認ステップ。 (22)前記受託候補者のユーザー端末から継続参加確
認書を取得し、該受託候補者に入札継続参加のための次
段階認証番号を付与して該次段階認証番号を前記入札参
加者IDに対応付けて前記データベースに記録するとと
もに、該次段階認証番号を付帯させた継続参加承認通知
を発行する継続参加承認登録ステップ。 (23)前記継続参加が承認された受託候補者のユーザ
端末からのアクセスを前記次段階認証番号で識別して、
該ユーザー端末に前記各工種の更に詳しい次段階入札詳
細情報提供画面へのアクセスを許諾し、該次段階入札詳
細情報提供画面内に提示された、当該工種に関連する他
工種との取り合いに関する更に詳しい制約条件を閲覧さ
せる入札詳細情報提供ステップ。 (24)前記次段階入札詳細情報に基づいて前記受託候
補者が記入する次段階入札図面や次段階仕様書等の各種
情報項目を、所定の記入形式にまとめてなる次段階入札
書の雛形であって、前記次段階制約条件を変更しない次
段階入札案を記入するための次段階順提案記入ページ
と、前記次段階制約条件を変更する次段階入札案を記入
するための次段階逆提案記入ページとを含む雛形を前記
受託候補者のユーザー端末へ提供する次段階入札書雛形
提供ステップ。 (25)前記受託候補者のユーザ端末から前記次段階の
入札書を取得して、該次段階入札書に含まれる前記各種
情報項目を前記入札参加者IDと関連づけて前記データ
ベースに格納する次段階入札書取得ステップ。 (26)前記次段階入札書に含まれる、順提案に係る入
札図面情報を、該工種に関連する他工種の、順提案に係
る図面情報とともに位置合わせ可能に画面表示する一
方、逆提案に係る入札図面情報を画面表示する図面情報
表示ステップ。 (27)前記位置合わせによって前記関連他工種との取
り合い状況を比較することで、工種毎に決定される、順
提案に係る次段階の入札図面情報の評価値を前記受託候
補者に対応付けて前記データベースに入力する一方、逆
提案に係る入札図面情報の評価値を前記受託候補者に対
応付けて前記データベースに入力する次段階入札案審査
ステップ。 (28)各受託候補者の次段階の入札図面情報の評価値
に基づいて受託候補者を絞り込み選抜し、該受託候補者
に更に次段階の入札への継続参加確認書を発行する継続
参加確認ステップ。 (29)上記(22)乃至(28)を任意回数繰り返し
て受託候補者を段階的に絞り込み、該工種案件に関する
受託者を選定し、該受託者に、(28)の継続参加確認
書に代えて入札案の採用通知を発行する受託者選定ステ
ップ。
【0011】請求項3に示す発明は、請求項1若しくは
2のいずれかに記載の工事受託者選定方法において、前
記入札図面情報が改ざん不可能なラスターデータ形式で
記述されていることを特徴とする。
【0012】請求項4に示す発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の工事受託者選定方法において、前記受
託者から入札図面情報のベクターデータを取得すること
を特徴とする。
【0013】請求項5に示す発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の工事受託者選定方法において、前記デ
ータベースは、前記入札図面情報に対する評価値の他
に、前記仕様書に含まれる請負条件等の文字表記情報に
対する評価値と、納期やコスト等の数値表記情報に対す
る評価値とが記録される評価テーブルを有し、これらの
各評価値は前記入札案審査ステップで入力され、これら
各評価値を加算して算出される総合評価値が、受託者の
選定及び受託候補者の選抜時における選定・選抜指標と
されることを特徴とする。
【0014】請求項6に示す発明は、請求項5に記載の
工事受託者選定方法において、前記評価値は、工種毎に
予め設定された重み係数によってそれぞれ重み付けされ
ることを特徴とする。
【0015】請求項7に示す発明は、請求項5若しくは
6のいずれかに記載の工事受託者選定方法において、前
記データベースには、今までの工事委託者への貢献度を
示す協力ポイント情報が前記入札参加者IDに対応付け
られて記録されていて、該協力ポイント情報は、該入札
参加者が最終的に到達した審査段階に応じて与えられる
協力ポイントによって累積更新され、該協力ポイント情
報は、前記評価値として前記評価テーブルに入力されて
総合評価値の算出に供されることを特徴とする。
【0016】請求項8に示す発明は、複数の工種からな
る委託工事の発注案件情報が格納されたデータベースを
備えるサーバーコンピュータにより運用され、該サーバ
ーコンピュータにインターネット等の情報通信回線を介
してアクセスしてくるユーザー端末と相互に通信しなが
ら前記工種毎に受託者を入札選定する工事受託者選定シ
ステムであって、次の(81)乃至(88)の要件を備
えることを特徴とする。 (81)前記サーバーコンピュータは、前記アクセスし
てきたユーザー端末に、前記委託工事の各工種に関する
発注案件の概要情報提供画面を公開すると共に、該委託
工事の各工種への入札参加の承認に必要な各種情報を入
札参加希望者から取得すべく、該各種情報の記入項目を
所定の記入形式にまとめてなる入札参加希望書を提供す
る。 (82)前記サーバーコンピュータは、前記ユーザー端
末から送信されてくる前記入札参加希望書を取得して、
該希望書に記入された前記各種情報を入札参加者IDに
対応付けて入札参加者情報として前記データベースに自
動登録するとともに、該登録された入札参加者に、前記
委託工事の詳細情報提供画面へのアクセスを許諾する入
札参加者認証番号を付帯させた入札参加承認通知を発行
する。 (83)前記サーバーコンピュータは、前記承認された
入札参加者のユーザ端末からのアクセスを前記認証番号
で識別して、該ユーザー端末に前記各工種の入札詳細情
報提供画面へのアクセスを許諾し、当該入札詳細情報提
供画面内に提示された、当該工種に関連する他工種との
取り合いに関する制約条件を閲覧させる。 (84)前記入札詳細情報件に基づいて前記入札参加者
が記入する入札図面や仕様書等の各種情報項目を、所定
の記入形式にまとめてなる入札書の雛形であって、前記
制約条件を変更しない入札案を記入するための順提案記
入ページと、前記制約条件を変更する入札案を記入する
ための逆提案記入ページとを含む雛形を前記入札参加者
のユーザー端末へ提供する。 (85)前記サーバーコンピュータは、前記入札参加者
のユーザ端末から送信されてくる前記入札書を取得し
て、該入札書に含まれる前記各種情報項目を前記入札参
加者IDと関連づけて前記データベースに格納する。 (86)前記サーバーコンピュータは、前記入札書に含
まれる、順提案に係る入札図面情報を、該工種に関連す
る他工種の、順提案に係る図面情報とともに位置合わせ
可能に画面表示する。 (87)前記サーバーコンピュータは、前記位置合わせ
によって前記関連他工種との取り合い状況を比較するこ
とで、工種毎に決定される、順提案に係る入札図面情報
の評価値を、前記入札参加者に対応付けて前記データベ
ースに格納する一方、逆提案に係る入札図面情報の評価
値を前記入札参加者に対応付けて前記データベースに格
納する。 (88)前記サーバーコンピュータは、各入札参加者の
入札図面情報の評価値に基づいて選定された受託者に入
札案の採用通知を発行する。
【0017】請求項9に示す発明は、請求項8に記載の
工事受託者選定システムにおいて、前記要件(88)を
次の要件(91)乃至(98)に置換したことを特徴と
する。 (91)前記サーバーコンピュータは、各入札参加者の
入札図面情報の評価値に基づいて選抜されて絞り込まれ
た複数の受託候補者に、次段階の入札への継続参加確認
書を発行する。 (92)前記サーバーコンピュータは、前記受託候補者
のユーザー端末から継続参加確認書を取得し、該受託候
補者に入札継続参加のための次段階認証番号を付与して
該次段階認証番号を前記入札参加者IDに対応付けて前
記データベースに記録するとともに、該次段階認証番号
を付帯させた継続参加承認通知を発行する。 (93)前記サーバーコンピュータは、前記継続参加が
承認された受託候補者のユーザ端末からのアクセスを前
記次段階認証番号で識別して、該ユーザー端末に前記各
工種の更に詳しい次段階入札詳細情報提供画面へのアク
セスを許諾し、該次段階入札詳細情報提供画面内に提示
された、当該工種に関連する他工種との取り合いに関す
る更に詳しい制約条件を閲覧させる。 (94)前記次段階入札詳細情報に基づいて前記受託候
補者が記入する次段階入札図面や次段階仕様書等の各種
情報項目を、所定の記入形式にまとめてなる次段階入札
書の雛形であって、前記次段階制約条件を変更しない次
段階入札案を記入するための次段階順提案記入ページ
と、前記次段階制約条件を変更する次段階入札案を記入
するための次段階逆提案記入ページとを含む雛形を前記
受託候補者のユーザー端末へ提供する。 (95)前記サーバーコンピュータは、前記受託候補者
のユーザ端末から前記次段階の入札書を取得して、該次
段階入札書に含まれる前記各種情報項目を前記入札参加
者IDと関連づけて前記データベースに格納する。 (96)前記サーバーコンピュータは、前記次段階入札
書に含まれる、順提案に係る入札図面情報を、該工種に
関連する他工種の、順提案に係る図面情報とともに位置
合わせ可能に画面表示する一方、逆提案に係る入札図面
情報を画面表示する。 (97)前記サーバーコンピュータは、前記位置合わせ
によって前記関連他工種との取り合い状況を比較するこ
とで、工種毎に決定される、順提案に係る次段階の入札
図面情報の評価値を前記受託候補者に対応付けて前記デ
ータベースに格納する一方、逆提案に係る入札図面情報
の評価値を前記受託候補者に対応付けて前記データベー
スに格納する。 (98)前記サーバーコンピュータは、各受託候補者の
次段階の入札図面情報の評価値に基づいて選抜されて絞
り込まれた受託候補者に更に次段階の入札への継続参加
確認書を発行する。 (99)前記サーバーコンピュータは、上記(92)乃
至(98)を任意回数繰り返して段階的に絞り込まれて
選定された、該工種案件に関する受託者に、(98)の
継続参加確認書に代えて入札案の採用通知を発行する。
【0018】請求項10に示す発明は、請求項8若しく
は9のいずれかに記載の工事受託者選定システムにおい
て、前記入札図面情報が改ざん不可能なラスターデータ
形式で記述されていることを特徴とする。
【0019】請求項11に示す発明は、請求項8乃至1
0のいずれかに記載の工事受託者選定システムにおい
て、前記受託者から入札図面情報のベクターデータを取
得することを特徴とする。
【0020】請求項12に示す発明は、請求項8乃至1
1のいずれかに記載の工事受託者選定システムにおい
て、前記データベースは、前記入札図面情報に対する評
価値の他に、前記仕様書に含まれる請負条件等の文字表
記情報に対する評価値と、納期やコスト等の数値表記情
報に対する評価値とが記録される評価テーブルを有し、
これらの各評価値は前記入札案審査ステップで入力さ
れ、これら各評価値を加算して算出される総合評価値
が、受託者の選定及び受託候補者の選抜時における選定
・選抜指標とされることを特徴とする。
【0021】請求項13に示す発明は、請求項12に記
載の工事受託者選定システムにおいて、前記評価値は、
工種毎に予め設定された重み係数によってそれぞれ重み
付けされることを特徴とする。
【0022】請求項14に示す発明は、請求項12若し
くは13のいずれかに記載の工事受託者選定システムに
おいて、前記データベースには、今までの工事委託者へ
の貢献度を示す協力ポイント情報が前記入札参加者ID
に対応付けられて記録されていて、該協力ポイント情報
は、該入札参加者が最終的に到達した審査段階に応じて
与えられる協力ポイントによって累積更新され、該協力
ポイント情報は、前記評価値として前記評価テーブルに
入力されて総合評価値の算出に供されることを特徴とす
る。
【0023】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る工事受託者
選定システムの一実施形態の全体構成図である。本実施
形態の工事受託者選定システム1は、委託工事の発注案
件に係る請負業者を工種毎に公募して入札選定業務を行
うべく工事委託者の管理するサーバーコンピュータ3に
よって運用される。このサーバーコンピュータ3はイン
ターネット5を介して相互に通信可能に多数のユーザー
端末7と結ばれ、これらユーザー端末7には前記入札に
参加する入札参加希望者の操作端末も含まれている。
【0024】この工事委託者は、建物躯体工種、タイル
工種、サッシ工種といった多数の工種からなる工事一式
を元請けし、工種毎に工事を請け負う受託者を入札選定
して、これらの工事の管理を行うゼネコンである。ま
た、入札参加者希望者は、工事請負業者や設計業者等で
あり、前記工事委託者が募集する工事案件の入札に参加
して、これを落札できればその工種についての受託者と
なる。
【0025】このサーバーコンピュータ3は、大容量記
憶装置や通信インターフェース等を備えたコンピュータ
システムであり、インターネット5を介してアクセスし
てきたユーザ端末7と、例えばTCP/IP等のプロト
コルに従って相互にデータ通信を行うことで、Webサ
ーバーとして機能する。すなわち、ユーザー端末7から
の要求に応じて、データベースから適宜、HTML等の
デジタル文書記述言語により記述された文書情報やPD
F等の画像情報を読み込んでWebページデータを構成
し、このWebページデータをユーザ端末7へ向けて送
信し、ブラウザによってこのWebページはユーザー端
末上に表示される。また、必要に応じてユーザー端末7
の電子メールアドレスへ向けて適宜電子メールの送信を
する一方、ユーザー端末7からの電子メールを受信する
電子メール機能も備える。
【0026】前記データベースとしては、委託工事の発
注案件に係る概要情報等を格納した案件情報データベー
ス9、入札参加者の会社概要等の入札参加者情報を格納
する入札参加者データベース11、入札参加者から提示
される入札書の入札図面情報を格納する入札図面データ
ベース13、同入札書の入札仕様書情報を格納する入札
仕様書データベース15、前記入札書の評価値情報を格
納する評価データベース17とを備える。
【0027】そして、このサーバーコンピュータ3は、
以下のステップ(図9を参照)を順番に実行して、前記
委託工事の発注案件に関して工種毎に入札参加者を募
り、工種間の取り合い等の整合を取りつつ工種毎に最適
な受託者を選定する。尚、各ステップのフローチャート
を図9乃至図19に示し、同図中では、ユーザー端末7
とサーバーコンピュータ3との間のデータの送受信を二
点鎖線で示す。
【0028】尚、本発明にて使用する「入札」の文言に
は、「提示された入札書を同時に開封することや、その
中の最安値の見積もり価格を提示した入札参加者に必ず
落札する」といった意味は含まない。また、「工事」の
文言の意味は広く、一般的な施工の意味以外に設計業務
も含む。
【0029】===(a)入札希望者募集ステップ==
= サーバーコンピュータ3は、URLを指定してユーザー
端末7がアクセスしてくると(a-1、a-2)、案件情報デ
ータベース9から、委託工事の発注案件に関する概要情
報提供Webページデータを読み出して送信し(a-3、a
-4)、当該概要情報提供Webページを前記ユーザー端
末上に公開する(a-5、a-6)。この概要情報提供Web
ページには、前記工事に関するガイダンス的な内容が、
例えば、工事名称、工事場所、竣工時期、工事の対象工
種、一般図等が示されている。
【0030】また、このWebページには、入札参加希
望書提供Webページへリンクする入札参加希望書要求
ボタンが表示されていて、前記概要情報を見た入札参加
希望者がそのユーザー端末付属のマウスにてクリックす
ると(a-7、a-8、a-9)、サーバーコンピュータ3は、
要求元のユーザー端末7へ向けて入札参加希望書提供W
ebページデータを送信する(a-10、a-11)。この入札
参加希望書提供Webページは、入札参加希望者の会社
概要、および入札参加を希望する工種等の入力項目を所
定の記入形式にまとめて構成されている。
【0031】そのWebページの一例を図2に示すが、
希望工種の入力欄は、建築資材、機器設備、電気設備等
に区分けされて用意される一方、会社概要の入力欄とし
ては、会社商号、所在地、資本金、従業員数、売上高、
担当者名、および連絡先(電話番号、FAX番号、電子
メールアドレス)等が用意されている。希望工種の入力
欄はリスト・ボックス形式になっていて、入札参加希望
者は、リスト表示された工種名、例えば、建物躯体工
種、タイル工種、サッシ工種等から入札参加希望の工種
を選択する。各工種名には、2桁の数値からなる工種I
Dが対応付けられている。また、会社概要の入力欄の
内、商号、所在地、担当者名、および連絡先の欄にはT
EXTデータを入力し、資本金、従業員数、売上高の欄
には、数値データを入力する。そして、かかる入力後、
入札参加希望者がWebページ上のOKボタンをクリッ
クすると、入力欄の記入事項が図1に示すサーバーコン
ピュータ3へ返信される(a-12、a-13)。この返信は、
前記公開日を起点とする所定の応募期限まで受け付け
る。
【0032】また、前記返信時には、SSL(Secure
Socket Layer)によって前記記入事項は暗号化されて
おり、返信中の盗用は防止される。尚、以下の説明で出
てくる、サーバーコンピュータ3とユーザー端末7との
間の全てのデータ通信は、SSLにて同様に保護されて
いる。
【0033】このステップによれば、URLを指定して
アクセスしてきた不特定多数のユーザ端末7に、発注案
件の概要情報を広く公開できて、入札への参加の打診を
問えるので、その門戸は広く優良な工事請負業者等を新
規発掘できる。
【0034】===(b)入札参加承認登録ステップ=
== サーバーコンピュータ3は、ユーザー端末7から入札参
加希望書の入力欄への記入事項を受信すると、これを入
札参加者IDを付与して対応付けるとともに、前記工種
IDと関連付けて入札参加者情報として入札参加者デー
タベース11に自動登録する(b-1)。
【0035】工事委託者は、この入札参加者情報を、サ
ーバーコンピュータ3付属のCRTの如き画面表示手段
に表示して参照することができて、入札参加希望者の会
社規模等を考慮して入札への参加を承認するか否か決定
する(b-2)。尚、この決定は、資本金等の前記数値デ
ータから、サーバーコンピュータ3が自動的にするよう
にしてもよい。
【0036】この決定に基づいて承認・非承認情報を、
サーバーコンピュータ3付属のキーボードやマウスの如
き操作入力手段にて入力すると、サーバーコンピュータ
3は、これを前記入札参加者情報に追記して入札参加者
データベース11に格納する。そして、サーバーコンピ
ュータ3は、入札参加者データベース11から読み出し
た電子メールアドレスを用いて、承認情報が付与された
入札参加希望者たる入札参加者のユーザ端末7には入札
参加承認通知を返信する一方、非承認情報が付与された
入札参加希望者には入札参加非承認通知を返信する(b-
3、b-4、b-5)。前記入札参加承認通知には、前記委託
工事の希望工種に関する詳細情報提供Webページへの
アクセスを許諾する入札参加者認証番号、およびパスワ
ードとして用いる入札参加者IDが付帯されている。
【0037】===(c)入札詳細情報提供ステップ、
入札書雛形提供ステップ=== サーバーコンピュータ3は、前記入札参加者のユーザ端
末7からのアクセス(c-1)の正当性を前記認証番号お
よび入札参加者IDで識別する(c-2、c-3)。そして、
正当な場合には、案件情報データベース9から、前記認
証番号に対応する入札詳細情報提供Webページデータ
を読み出して前記ユーザー端末に向けて送信する(c-
3、c-4)。この入札詳細情報提供Webページは、前記
概要情報よりも詳細な工事に関する情報を含んでいて、
当該工種に係る入札案を検討する上で必要な、その工種
に関連する他工種との取り合いに関する制約条件等が記
載されている。この制約条件とは、基本的には工事委託
者が予め設定しているものであり、各工種同士の間に所
定の整合性をもって当該工事全体を計画通りに進める上
で必須の、関連他工種との取り合い条件のことである。
例えば、図3(a)に横断面視にて示すような、外周面
がタイル43a貼りされる建物躯体の開口45bにサッ
シ39aを取り付ける工事を例に説明する。当該入札案
に係る工種がサッシ工種で、その関連他工種がタイル工
種である場合には、当該サッシ工種に係る制約条件と
は、「サッシ39aは外壁タイル43aと同面に設け
る」というような、タイル工種との間の必須の取り合い
条件のことである。そして、基本的にこの制約条件の範
囲内で、サッシ工種に係る入札参加者はサッシ39aを
自由に設計して入札案を検討することができる。
【0038】この入札詳細情報提供Webページデータ
は、前記案件情報データベース9に工種毎に仕分けされ
格納されている。そして、それぞれの入札詳細情報提供
Webページデータ毎に前記認証番号が対応付けられて
いる。この認証番号は、前記工種コードの下位に4桁の
数値が追加されて構成される。
【0039】また、この入札詳細情報提供Webページ
には、入札書の雛形Webページへリンクする入札書雛
形要求ボタンが表示されていて、この入札詳細情報を閲
覧(c-5)した入札参加者がクリックすると(c-6)、サ
ーバーコンピュータ3はこの入札参加者のユーザー端末
7へ向けて入札書の雛形Webページデータを送信する
(c-7、c-8、c-9)。
【0040】この雛形Webページは、前記入札詳細情
報に基づいて入札参加者が検討した入札案を記入するも
ので、前記制約条件を変更しない入札案を記入するため
の順提案記入ページと、前記制約条件を変更する入札案
を記入するための逆提案記入ページとを含んでいる。こ
こで、順提案とは、工事委託者から提示された前記制約
条件を遵守して作成された入札案のことであり、これに
対して逆提案とは、前記制約条件を守らずに作成された
入札案のことである。
【0041】例えば、前述したように、サッシ工種の制
約条件として「サッシ39aは外壁タイル43aと同面
に設ける」ということが提示されている場合には、順提
案によれば、入札参加者はこの条件を遵守して入札案を
検討する結果、図3(a)に示すような「サッシ39a
をタイル43aと同面に外面に露出して躯体45内に納
める」という入札案を提示する。つまり、前記制約条件
の範囲内において、サッシ工種に係る入札参加者が最良
と考えるサッシ工種だけの入札案が提示される。
【0042】これに対して、逆提案は前記条件を遵守し
ないので、サッシ工種の入札参加者は、自身の工種だけ
でなく、関連他工種も含めて全体として最良と考えられ
る入札案を提示することができる。例えば、順提案に係
る入札参加者からは、前述した「サッシ39aをタイル
43aと同面に外面に露出して躯体45に納める」とい
う入札案が提示されるが、この順提案によれば、サッシ
39aとタイル43aとの間に介装されるシール部材4
7も外面に露出し、該シール部材47の紫外線劣化が懸
念される。これに対して、逆提案によれば、前記紫外線
劣化に気付いたサッシ工種の入札参加者は、前記制約条
件にとらわれずに、図3(b)に示すように、サッシ3
9bを外面から室内側へ移動して空いた空間に断面L次
の出隅用タイル43bを配置するとともに、シール部材
47を側面に位置変更して紫外線劣化を回避する入札案
を提案することができる。つまり、この逆提案によれ
ば、入札参加者は、関連他工種との取り合いに関する前
記制約条件にとらわれることなく、関連他工種も含めて
全体として最良と思える入札案を提案することができる
ので、その発想の自由度も広がって画期的な入札案が生
まれる可能性があり、技術の飛躍的進歩が期待できる。
【0043】そして、この順提案若しくは逆提案を記入
するいずれの記入ページも、入札図面や入札仕様書等の
各種情報項目を所定の記入形式にまとめて構成される。
図4にそのWebページの一例を示すが、同雛形Web
ページには、順提案か逆提案かを入力するチェックボッ
クスが用意されている。そして、入札図面の添付欄が設
けられ、ここに前記入札案に係る三面図等の画像情報を
添付ファイルとして貼り付けるようになっている。これ
ら三面図には、通り芯のような建物の基準位置となるベ
ンチマークを必ず記入するようになっており、このベン
チマークは、後述する、関連他工種図面とこの図面を重
ね合わせる際の印として使用される。
【0044】一方、入札仕様書には、入札参加者の受注
希望価格やその納期等の数値データの入力欄と、入札参
加者側からの請負条件等を記入する特記事項等のTEX
Tデータの入力欄が用意されている。
【0045】前記添付される入札図面の画像情報は、改
ざん不可能なラスターデータ形式であり、例えばPDF
フォーマット等が用いられる。このラスターデータ化
は、入札参加者がCADにて作成した入札図面のCAD
データを、データ形式変換ソフトによってPDFフォー
マットに変換する手法や、CADデータを「参照のみ可
能」という形式に設定する手法等にて実現される。これ
によれば、工事委託者側が勝手に入札図面の画像情報を
CADソフト等によって加工・流用することはできない
ので、この流用にまつわる入札参加者側の心理的不安を
取り除くことができて、入札参加者は安心して最善をつ
くした入札図面を提示することができる。
【0046】そして、入札書の雛形Webページに添付
・入力後、入札参加者が同Webページ上のOKボタン
をクリックすると、添付欄の入札図面および入札仕様書
の入力欄の記入事項がサーバーコンピュータ3へと返信
される(c-10)。尚、所定の返信期限までに返信がない
場合には、サーバーコンピュータ3は、当該入札参加者
は棄権したものとみなし、以降の返信は受け付けない。
【0047】===(d)入札書取得ステップ=== サーバーコンピュータ3は、前記入札参加者のユーザ端
末7から送信されてくる前記入札書に係る入札図面、お
よび入札仕様書の入力欄の記入事項を受信する(d-
1)。そして、それぞれ入札図面情報および入札仕様書
情報として、前記入札参加者ID、前記認証番号、前記
工種ID、および順・逆提案フラグに関連付けて、入札
図面データベース13および入札仕様書データベース1
5にそれぞれ格納する(d-2)。このステップによれ
ば、入札に必要な入札書を電子データで送信するので、
工事委託者は入札書を迅速に取得できる。
【0048】===(e)図面情報表示ステップ、入札
案審査ステップ=== サーバーコンピュータ3は、付属の図面情報位置合わせ
手段によって、入札図面データベース13から順提案に
係る前記入札図面情報、およびこの入札図面情報の工種
に関連する他工種の順提案に係る図面情報を読み出し
て、位置合わせ可能に重ね合わせて画面表示する(e-
1)。尚、順提案に係る前記入札図面情報は、工事委託
者が提示した、当該工種に関連する他工種との取り合い
に関する制約条件に従って検討されているため、他工種
の順提案に係る図面情報との取り合いの整合はある程度
取られている。よって、以下のような手順で、関連他工
種の順提案に係る図面情報と重ね合わせて、当該工種に
係る入札図面を評価することができる。
【0049】前記図面情報位置合わせ手段は、CRT等
の画面表示手段と、キーボード、マウス等いった操作入
力手段と、前記図面情報を位置合わせ可能に重ね合わせ
て表示するプログラム等を記憶したハードディスク装置
等の記憶手段とを備えている。そして、工事委託者の操
作入力に従って、前記入札参加者ID、工種ID、およ
び順提案フラグをキーにして、入札図面データベース1
3から順提案に係る前記入札図面情報およびその工種の
関連他工種の、順提案に係る図面情報を読み出し、スケ
ールファクターにてこれら図面情報のスケールを一致さ
せて画面表示手段の同一画面上に表示する(e-1)。これ
ら図面情報は、前記プログラムによって、線画以外の背
景部分を互いに透かしてみることができて、工事委託者
は、前記関連他工種の図面情報と前記入札図面情報と
を、互いの図面の前記ベンチマークを一致させつつ重ね
合わせる。そして、工種間の取り合い状況を評価する(e
-1)。この評価を、順次、この工種に係る全ての入札図
面情報について行って、それぞれの入札図面情報の評価
値を算定後、当該評価値を、画面表示手段に表示した後
記評価テーブルに入力する(e-1)。
【0050】以下に、上記取り合い状況の評価の例とし
て、外周面がタイル貼りされる建物躯体の開口に取り付
けるサッシ図面を挙げて説明する。図5に示すようにこ
の例は、入札案に係る工種がサッシ工種、その関連他工
種が建物躯体工種およびタイル工種であり、サッシ工種
に係る複数の入札図面情報19のそれぞれを、前記建物
躯体工種の最新図面情報21およびタイル工種の最新図
面情報23に重ね合わせて評価する。これら入札図面情
報19の評価は、この例では横断面図でなされるが、基
本的には三面図で総合的になされることは言うまでもな
い。工事委託者は、同一画面上に表示されたこれら図面
情報19,21,23を、マウスによるドラッグ・アン
ド・ドロップ操作等にて、互いのベンチマーク25が一
致するように相対移動させて重ね合わせる。そして、サ
ッシ19aと、躯体開口25b若しくはタイル23aと
の干渉、若しくは隙間の程度等の取り合いを評価する。
この評価を、順次サッシに係る全ての入札図面情報19
について行って、それぞれの入札図面情報19の評価値
を算定後、当該評価値を、画面表示手段に表示した後記
する評価テーブルに入力する。
【0051】このように図面情報位置合わせ手段によれ
ば、評価に必要な複数の図面情報を同一画面に表示する
一方、これら図面情報のスケールを合わせるとともに互
いに背景を透かして表示するので、これらの図面間の取
り合い状況を容易に見ることができて、入札案の審査の
迅速化が図れる。
【0052】一方、前記逆提案に係る入札図面情報も、
前記入札参加者ID、工種ID、および逆提案フラグを
キーにして入札図面データベース13から読み出して前
記画面表示手段に表示する(e-1)。そして、当該入札
図面情報の評価値を算定し、当該評価値を前記評価テー
ブルに入力する(e-1)。
【0053】前記評価テーブルは、図6に示すように入
札参加者の入札案の総合評価に供されるものであり、入
札案に係る各種評価項目毎に評価値が入力されて、入札
参加者毎に当該入札案の総合評価値を算出する(e-2、e-
3)。
【0054】各種評価項目としては、前記入札図面情報
に対する評価の他に、前記仕様書に数値データとして記
入された前記価格や納期等に対する評価や、TEXTデ
ータとして記入された請負条件等の特記事項に対する評
価がある。
【0055】前記数値データに係る評価値は、前記入札
仕様書データベース15および入札参加者データベース
11から、前記入札参加者IDおよび前記認証番号をキ
ーとして読み出されて、評価テーブルに自動入力される
(e-2)。しかしながら、前記価格、納期、資本金、売上
高等の数値データは、互いに数値の属性が異なるので、
そのまま数値データを評価値として使用できない。例え
ば、価格は、低い方が評価として高いという属性を有す
るが、資本金はその逆である。このため、前記評価テー
ブルに入力する前に、これら評価項目の数値データの属
性を統一すべく、属性統一テーブルを用いて前記数値デ
ータを変換し、変換後の数値データを評価値として入力
するようになっている(e-2)。この属性統一テーブルデ
ータは、評価データベースに格納されている。その一例
を図7に示すが、価格、資本金等の評価項目毎に、数値
データを評価値に変換する関数が定められている。例え
ば、価格については、数値データPrに対する評価値P
eは、関数Pe=a1/Pr+b1より算出され、資本
金については、数値データCrに対する評価値は、関数
Ce=a3×Cr+b3にて算出される。そしてこれよ
り、これら評価値の属性は、評価が高くなる程高くなる
ように変換されている。
【0056】尚、前記図面情報の評価値や前記TEXT
データの評価値等、数値データを有しないものは、前記
属性統一テーブルを用いることなく、キーボード等によ
って直接評価テーブルに評価値を入力する。そして、こ
れら評価値は、前記自動入力された数値データに基づく
評価値と共に、評価値情報として前記認証番号に対応付
けられて評価データベース17に格納される。
【0057】また、これら評価項目の優先度は工種によ
って異なるため、前記評価データベース17には、重み
係数テーブルデータが格納されていて、図8に示すよう
に、各評価項目に重み付けする重み係数を工種毎に設定
する重み係数テーブルが用意されている。そして、図6
に示す評価テーブルに入力された前記評価値は、それぞ
れの評価項目に対応する重み係数が乗じられて補正さ
れ、各々最終評価値が算出された後、これら最終評価値
が全て加算されて総合評価値が算出される(e-3)。例え
ば、工種1に入札参加した入札参加者1の価格の最終評
価値は3であり、この工種1の価格の優先順は割と高く
て、その重み係数は9であるとする。この場合、最終評
価値は前記評価値3に重み係数を乗じて27となる。同
様の計算を、納期や図面等の各評価項目について行って
各々最終評価値を算出し、これらを全て加算して算出さ
れた入札参加者1の総合評価値は72になっている。工
種1に係る入札参加者2乃至6に対しても同様に計算さ
れ、それぞれに総合評価値が算出される。このように前
記評価テーブルを用いて、各評価値を加算して求められ
る総合評価値によって入札参加者を評価するので、工事
委託者の恣意を排除した客観的な評価をすることができ
る。また、工種の内部事情に応じて、工種毎に評価値の
重み係数を変えて設定できるので、前記内部事情に沿っ
た総合評価をすることができる。尚、この評価テーブル
は、米マイクロソフト社の「MicrosoftExcel」(商標)
等の汎用の表計算ソフト等によって実現できる。
【0058】尚、当該入札案審査ステップに係る逆提案
が、該ステップの開始時点において既に受託者を選定済
みである関連他工種との間の前記制約条件を変更しなけ
ればならない場合には、当該逆提案に係る前記総合評価
値には最低点たる零が入力されて、当該逆提案に係る入
札案が後記継続参加確認ステップでの選抜から確実に漏
れるようにしている。よって、既に選定された、関連他
工種に係る受託者の選定のやり直しを防ぎ、受託者を迅
速に決定することができる。
【0059】また、この入札案の審査の過程において、
その工種の制約条件を変更するような仕様変更があった
場合には、その関連他工種を含む他工種との取り合い条
件の整合を取っておく必要がある、つまり他工種に係る
前記制約条件を、前記仕様変更に基づいて変更する必要
がある。しかし、これら変更後の制約条件を、当該時点
に進行中の各他工種の入札案審査に反映させると、再度
の審査のやり直し等、審査の著しい遅延を招く虞があ
る。よって、当該選定時点に進行中の各他工種における
入札案審査ステップはそのまま継続して行うようにし
て、次段階以降の入札案審査ステップから前記制約条件
の変更を反映すべく、前記入札案審査ステップの終了時
点において未だ閲覧前の、後記次段階入札詳細情報We
bページに係る入札詳細情報、特にその制約条件を、前
記仕様変更に基づいて書き換えるようになっている。
尚、他工種にあっては、その入札詳細情報提供Webペ
ージが未だ閲覧前であれば、これに対しても前記書き換
えを行う。また、前記工種に係る後記次段階入札詳細情
報提供Webページの入札詳細情報、特にその制約条件
も、前記仕様変更に基づいて書き換えるのは言うまでも
ない。
【0060】===(f)継続参加確認ステップ=== 図1に示すサーバーコンピュータ3は、各入札参加者の
入札案の前記総合評価値に、予め設定した足切り条件、
例えば下位二者は足切りというような条件を適用して入
札参加者を選抜する(f-1)。図6に示す前記評価テーブ
ル例では、入札参加者1および6が足切りにかかり選抜
から漏れる。そして、これら選抜された入札参加者2乃
至5は、受託候補者と認定される。尚、この認定された
受託候補者中に、逆提案に係る受託候補者が入っている
場合には、当該逆提案に係る受託候補者の総合評価値が
最高点であれば(例えば、当該逆提案に係る受託候補者
が図6中の入札参加者2であれば)当該受託候補者を受
託者に選定し(f-1b、f-1c、f-1e)、その他の受託候補
者および入札参加者のユーザー端末7に向けて、その電
子メールアドレスを用いて、不採用通知を送信する(f-1
f、f-3、f-4)。そして、その後サーバーコンピュータ3
は後記(l)受託者選定ステップを実行する。
【0061】一方、逆提案に係る受託候補者の総合評価
値が最高点でなければ(例えば、当該逆提案に係る受託
候補者が図6中の入札参加者3であれば)、当該逆提案
に係る受託候補者に与えられた前記受託候補者としての
認定は取り下げられる(f-1b、f-1c、f-1d)。そして、
受託候補者のユーザー端末7に向けて、その電子メール
アドレスを用いて、次段階の入札への継続参加確認書を
送信する一方、選抜から漏れた入札参加者1,6および
前記認定を取り下げられた逆提案に係る入札参加者3へ
は不採用通知を送信する(f-2、f-3、f-4)。
【0062】前記次ぎ段階の入札への継続参加確認書を
受信した受託候補者は(f-3、f-4)、次段階の入札に参
加するか否か判断し(f-5)、参加する場合には、所定
の返信期限内に継続参加確認書を返信する(f-6、f-7)。
期限内に返信がない場合には、サーバーコンピュータ3
は、当該受託者は次段階の入札には不参加であるとみな
し、以降の返信は受け付けない。このように前記総合評
価値によって入札参加者を選抜するので、工事委託者の
恣意を排除した客観的な選抜ができる。
【0063】尚、前記逆提案に係る受託候補者が受託者
に選定された場合には、当該逆提案に係る工種と、その
関連他工種を含む他工種との取り合いの整合を取る必要
がある、つまり当該工種および他工種に係る前記制約条
件を、前記逆提案に基づいて変更する必要がある。しか
し、前述したように、これら変更後の制約条件を、当該
選定時点に進行中の各他工種の入札案審査ステップに反
映させると、審査の著しい遅延を招く虞がある。よっ
て、当該選定時点に進行中の各他工種における入札案審
査ステップはそのまま継続して行われ、各他工種におけ
る受託候補者はそのまま選抜されていく。そして、前記
制約条件の変更は、その次段階以降の入札案審査ステッ
プに反映されるようにすべく、未だ閲覧前の後記次段階
入札詳細情報Webページに係る入札詳細情報、特にそ
の制約条件を、当該逆提案の内容に基づいて書き換える
ようになっている。
【0064】===(g)継続参加承認登録ステップ=
== この継続参加確認書を受信したサーバーコンピュータ3
は、返信してきた受託候補者に次段階の認証番号を付与
し、この次段階認証番号を前記入札参加者情報に付記す
る。この次段階認証番号は、前記認証番号の下位に更に
4桁の所定の数値が追加されて構成され、次段階入札詳
細情報Webページに対応つけられている。そして、こ
の次段階認証番号の入力によって、次段階入札詳細情報
提供Webページへアクセスできるようになっている。
この次段階入札詳細情報Webページには、前記入札詳
細情報提供Webページよりも更に詳細な前記制約条件
を含む入札詳細情報が記載されている。つまり、当該入
札詳細情報提供Webページデータは、前記入札詳細情
報の詳細度に応じて複数に仕分けされて前記案件情報デ
ータベース9に格納されており、入札案審査ステップが
次段階、更に次段階へと進むにつれて、より詳細な入札
詳細情報を閲覧できるようになっている。
【0065】そして、前記付記の後、サーバーコンピュ
ータ3は、この次段階認証番号を付帯させた継続参加承
認通知を当該受託候補者のユーザー端末7へ送信する
(g-1、g-2)。
【0066】===(h)次段階入札詳細情報提供ステ
ップ、次段階入札書雛形提供ステップ=== サーバーコンピュータ3は、前記継続参加が承認された
受託候補者のユーザ端末7からのアクセス(h-1)を前記
次段階認証番号および入札参加者IDで識別する(h-2、
h-3)。そして、このアクセスが正当な場合には、この次
段階認証番号に対応する次段階の入札案審査に供する次
段階入札詳細情報提供Webページデータを前記案件情
報データベース9から読み出して前記ユーザー端末7に
向けて送信する(h-3、h-4、h-5)。この次段階入札詳細
情報は、前記入札詳細情報よりも工事に関する情報量が
多くなっていて、これに伴い前記制約条件等の詳細度も
高くなっているとともに、前段階の入札案審査の結果な
された仕様変更も反映されている。したがって、前記継
続参加が承認された受託候補者のみに、前記委託工事に
関する詳細度の高くかつ工事の最終形に近い次段階詳細
情報を提供するので、この次段階詳細情報の知得者は極
少なく前記委託工事の秘密性は高度に保たれる。尚、こ
の次段階入札詳細情報には、前述したように、この閲覧
時前に、関連他工種の入札案審査ステップにてなされた
前記仕様変更も反映されているのは言うまでもない。
【0067】この次段階入札詳細情報提供Webページ
にも、前述した「入札詳細情報提供Webページ」と同
様に、次段階の入札書の雛形Webページへリンクする
入札書雛形要求ボタンが表示されていて、これをクリッ
クすると(h-6、h-7)、サーバーコンピュータ3は要求
元のユーザー端末7へ向けて次段階入札書の雛形Web
ページデータを送信する(h-8、h-9)。
【0068】この雛形Webページも前述したものと同
様に、次段階の入札案が順提案か逆提案かを示すチェッ
クボックス、次段階の入札図面(次段階入札図面)を添
付する添付欄、および次段階の入札仕様書(次段階入札
仕様書)については価格、納期、特記事項等の入力欄が
用意されている。尚、価格、納期、特記事項等の修正、
変更がある場合には、その数値を入力欄に記入すれば、
OKボタンのクリックによって、次段階入札図面と共に
記入事項がサーバーコンピュータ3へ返信される(h-1
0)。
【0069】===(i)次段階入札書取得ステップ=
== サーバーコンピュータ3は、前記受託候補者のユーザ端
末7から送信されてくる前記次段階入札書に係る次段階
入札図面、および次段階入札仕様書の入力欄の記入事項
を受信する(i-1)。そして、これらをそれぞれ次段階
入札図面情報および次段階入札仕様書情報として、前記
入札参加者ID、前記次段階認証番号、前記工種ID、
および順・逆提案フラグに関連付けて、それぞれ入札図
面データベース13および入札仕様書データベース15
に格納する(i-2)。
【0070】===(j)図面情報表示ステップ、次段
階入札案審査ステップ=== サーバーコンピュータ3付属の図面情報位置合わせ手段
によって、入札図面データベース13から順提案に係る
前記次段階入札図面情報を、この次段階入札図面情報の
関連他工種の順提案に係る最新図面情報と共に読み出し
て、位置合わせ可能に重ね合わせて画面表示する(j-
1)。そして、この重ね合わせによって前記関連他工種と
の取り合い状況を評価し、これを全受託候補者の順提案
に係る次段階入札図面情報について行う(j-1)。尚、こ
の重ね合わせによる入札図面情報の評価は、前述した
「(e)図面情報表示ステップ、入札案審査ステップ」
と同じであるので詳細には説明しない。また、逆提案に
係る次段階入札図面情報も画面表示して評価するが、こ
れも、前述した「(e)図面情報表示ステップ、入札案
審査ステップ」と同じであるのでその説明は省略する。
【0071】この評価にて算定された評価値は、前記と
同様の評価テーブルに入力されるが、この評価テーブル
は、次段階入札案審査用の新規なテーブルであり、つま
り評価テーブルは、審査段階毎に用意されている。そし
て、この評価テーブルには、前記と同様に各種評価項目
の評価値が入力されて(j-2)、前述と同様に総合評価値
が受託候補者毎に算出される(j-3)。尚、前記次段階仕
様書にて修正された価格や納期等の数値データに係る評
価値は前記評価テーブルに自動入力されて、つまりこの
修正が反映されて自動更新されるようになっており、未
修正の評価項目は、前段階審査時の評価値がそのまま使
用される。そして、これら評価値は、前述と同様に次段
階評価値情報として前記次段階認証番号に対応付けられ
て評価データベース17に格納される。
【0072】尚、当該入札案審査ステップにて審査され
る逆提案が、該入札案審査ステップの開始時点において
既に受託者を選定済みである関連他工種との間の前記制
約条件を変更しなければならない場合の処理、および、
この入札案の審査の過程において、その工種に関する仕
様変更があった場合の処理は、前述した「(e)図面情
報表示ステップ、入札案審査ステップ」と同じである。
【0073】===(k)継続参加確認ステップ=== サーバーコンピュータ3は、各受託候補者の次段階入札
図面情報の評価値に基づいて前述した「(f)継続参加
確認ステップ」と同様に受託候補者を選抜し(k-1)、こ
れら選抜された受託候補者を選抜受託候補者と認定する
(k-1a)。尚、この選抜受託候補者中に、逆提案に係る
受託候補者が入っている場合には、当該逆提案に係る受
託候補者の総合評価値が最高点であれば、当該逆提案に
係る受託候補者を受託者に選定し(k-1b、k-1c、k-1
e)、その他の選抜受託候補者および選抜から漏れた受
託候補者のユーザー端末7に向けて、その電子メールア
ドレスを用いて、不採用通知を送信する(k-1f、k-3、k-
4)。そして、その後サーバーコンピュータ3は後記
(l)受託者選定ステップを実行する。
【0074】一方、逆提案に係る受託候補者の総合評価
値が最高点でなければ、当該逆提案に係る受託候補者に
与えられた前記選抜受託候補者との認定は取り下げられ
る(f-1b、f-1c、f-1d)。そして、選抜受託候補者のユ
ーザー端末7に向けて、その電子メールアドレスを用い
て、次段階の入札への継続参加確認書を送信する一方、
選抜から漏れた受託候補者および前記認定を取り下げら
れた逆提案に係る受託候補者へは不採用通知を送信する
(k-2、k-3、k-4)。
【0075】前記次ぎ段階の入札への継続参加確認書を
受信した受託候補者は(k-3、k-4)、次段階の入札に参
加するか否か判断し(k-5)、参加する場合には、所定
の返信期限内に継続参加確認書を返信する(k-6、k-7)。
期限内に返信がない場合には、サーバーコンピュータ3
は、当該受託者は次段階の入札には不参加であるとみな
し、以降の返信は受け付けない。
【0076】尚、前記逆提案に係る受託候補者が受託者
に選定された後における、他工種との取り合いの整合性
を取る処理は、前述した「(f)継続参加確認ステッ
プ」と同じである。
【0077】前記入札参加者情報には、今までの工事委
託者への貢献度を示す協力ポイント情報が含まれてい
る。この協力ポイント情報は、この受託候補者が最終的
に到達した審査段階に応じて与えられる協力ポイントに
よって累積更新されるものであり、前記選抜から漏れた
受託候補者には、この審査段階に対応した協力ポイント
が与えられて、前記入札参加者情報内の協力ポイント情
報にはこれが加算されて更新される。そして、この協力
ポイント情報は、入札参加者データベース11から読み
出されて、図6に示すように前記評価テーブルに入力さ
れ、評価値として総合評価値の算出に供される。この協
力ポイント情報によれば、工事委託者への受託候補者の
貢献度という主観的な情報を客観的に評価できるので、
工事委託者の恣意を排して受託候補者を選抜することが
できる。また、協力ポイント情報が高いと落札の可能性
が上がるため、受託候補者は協力ポイントを高めるべ
く、なるべく高い審査段階まで残れるように最善を尽く
すようになり、より良い入札案が提示される。
【0078】尚、この協力ポイント情報は、次回別件の
委託工事の入札の際に、途中の審査段階から参加させる
か否かの判断指標として使用することもできる。
【0079】===(l)受託者選定ステップ=== 上記(g)継続参加承認登録ステップ乃至(k)継続参
加確認ステップを任意回数繰り返して受託候補者を段階
的に絞り込み(R)、受託候補者が一者になったらその
受託者候補者をこの工種に関する受託者と決定し落札す
る(l-1、l-2)。そして、サーバーコンピュータ3は、こ
の受託者のユーザー端末7に、その電子メールアドレス
を用いて入札案の採用通知を送信する(l-2、l-3)。この
採用通知には、修正等二次加工が可能なベクターデータ
形式の入札図面情報の送信要求が付帯されている。
【0080】そして、受託者のユーザー端末7からこの
ベクターデータ形式の入札図面情報を受信すると、これ
を、工種IDと対応付けて入札図面データベース13に
格納するとともに(l-4、l-5)、受託者のユーザー端末
7へ向けて契約書を送信する(l-6、l-7)。尚、このベ
クターデータ形式の入札図面情報は、工事の進捗等に伴
って工事委託者が適宜修正等二次加工して利用できるた
め(l-8)、その利便性は高い。
【0081】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は、かかる実施形態に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で以下に示すような変形
が可能である。
【0082】本実施形態においては、一台のサーバーコ
ンピュータ3で構成される場合を示したが、これに限る
ものではなく、複数のサーバーコンピュータを用いて分
散処理させてもよい。例えば、前記データベース毎にあ
るいは工種毎に専用のサーバーコンピュータを設けても
良い。
【0083】本実施形態においては、入札書に係る入札
図面情報および入札仕様書情報を、受託候補者のユーザ
ー端末7から工事委託者のサーバーコンピュータ3へ向
けて送信したが、これら情報をサーバーコンピュータが
取得できればこれに限るものではない。例えば、前記入
札図面情報および入札仕様書情報は、受託候補者のサー
バーコンピュータのデータベースに格納しておき、受託
候補者から、このサーバーコンピュータのデータベース
にアクセスするための認証番号を、工事委託者のサーバ
ーコンピュータへ向けて送信してもよい。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1および8
に記載の発明によれば、工事委託者のサーバーコンピュ
ータにアクセスしてきた不特定多数のユーザ端末に、発
注案件の概要情報を広く公開できて、入札への参加の打
診を問えるので、その門戸は広く優良な新規受託者を発
掘できる。また、入札図面や仕様書等の各種情報項目を
所定の記入形式にまとめてなる入札書の雛形を提供する
ので、入札案の審査対象である評価項目が統一されて入
札案を比較し易く、入札審査の迅速化が図れて受託者を
短時間で決定できる。更には、前記入札書に含まれる入
札図面情報を、この工種の関連他工種の図面情報ととも
に位置合わせ可能に重ね合わせて画面表示するので、前
記関連他工種図面との取り合い状況を比較し易く、入札
案の審査を迅速に行うことができて、結果受託者を短時
間で決定できる。また、サーバーコンピュータに登録さ
れた入札参加者に、前記委託工事の詳細情報提供画面へ
のアクセスを許諾する該入札参加者認証番号を付帯させ
た入札参加承認通知を発行するので、入札詳細情報の知
得者を必要最小限に抑えることができて、前記委託工事
の秘密性は高度に保たれる。更には、前記入札書は、入
札参加者が入札案を記入するページとして、順提案記入
ページだけでなく逆提案記入ページまでも備えているの
で、入札参加者は、関連他工種との取り合いに関する前
記制約条件にとらわれることなく、関連他工種を含めて
最良と思える入札案を提案できて、その発想の自由度も
広がって画期的な入札案が生まれる可能性があり、技術
の飛躍的進歩が期待できる。また、前記入札参加者のユ
ーザ端末から送信されてくる入札書を取得して、該入札
書に含まれる前記各種情報項目を前記入札参加者IDと
関連づけてデータベースに格納するので、入札書に係る
技術情報のデータベース化を容易に行える。
【0085】請求項2および9に記載の発明によれば、
審査段階の度に、入札詳細情報に、工事仕様の変更を反
映させることができて、常に最新情報に基づいて受託候
補者は入札案の検討を行う。よって、当初計画たる委託
工事の概要情報から落札案に至るまでの計画の変更を円
滑にできる。また、入札書は、受託候補者等が入札案を
記入するページとして、順提案記入ページだけでなく逆
提案記入ページを備えているので、受託候補者等は、関
連他工種との取り合いに関する前記制約条件にとらわれ
ることなく、関連他工種を含めて最良と思われる入札案
を提案できて、その発想の自由度も広がって画期的な入
札案が生まれる可能性があり、技術の飛躍的進歩が期待
できる。
【0086】請求項3および10に記載の発明によれ
ば、入札図面情報が改ざん不可能なラスターデータ形式
で記述されているので、工事委託者側が勝手に入札図面
情報を加工・流用することはできず、この流用にまつわ
る受託者側の心理的な不安を取り除くことができて、受
託者は安心して最善をつくした入札図面情報を提示する
ことができる。
【0087】請求項4および11に記載の発明によれ
ば、受託者から入札図面情報のベクターデータを取得す
るので、工事の進捗等に伴って工事委託者が適宜修正等
二次加工して前記入札図面情報を利用できて、その利便
性は高い。
【0088】請求項5および12に記載の発明によれ
ば、評価テーブルによって、各入札参加者若しくは受託
候補者毎に算出される総合評価値を、前記受託候補者等
の選定・選抜指標にするので、工事委託者の恣意を排除
した客観的な選抜ができる。
【0089】請求項6および13に記載の発明によれ
ば、工種の内部事情に応じて、工種毎に評価値の重み係
数を変えて設定できるので、前記内部事情に沿った総合
評価をすることができる。
【0090】請求項7および14に記載の発明によれ
ば、入札参加者が最終的に到達した審査段階に応じて与
えられる協力ポイントによって累積更新される協力ポイ
ント情報を、前記評価値として総合評価値の算出に供す
るので、工事委託者への受託候補者の貢献度という主観
的な情報を客観的に評価できて、工事委託者の恣意を排
して受託者を選抜することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る工事受託者選定システムの一実施
形態の全体構成図である。
【図2】入札参加希望者が自身の会社概要等を入力する
入札参加希望書提供Webページの一例を示す図であ
る。
【図3】順提案および逆提案に係る入札図面情報の一例
を示す図であって、図3(a)に順提案の例を、図3
(b)に逆提案の例をそれぞれ示す。
【図4】入札参加者が入札詳細情報に基づいて検討した
入札案を入力する入札書の雛形Webページの一例を示
す図である。
【図5】順提案に係る入札図面情報の重ね合わせ処理の
一例を示す図である。
【図6】入札案の総合評価に供する評価テーブルを示す
図である。
【図7】評価テーブルに入力される評価値の算出に供す
る属性統一テーブルの一例を示す図である。
【図8】工種毎に、各評価項目に重み付けする重み係数
を設定する重み係数テーブルを示す図である。
【図9】本発明に係る工事受託者選定システムの処理ス
テップの流れを示す図である。
【図10】図9中の(a)入札希望者募集ステップのフ
ローチャートである。
【図11】図9中の(b)入札参加承認登録ステップの
フローチャートである。
【図12】図9中の(c)入札詳細情報提供ステップお
よび(d)入札書取得ステップのフローチャートであ
る。
【図13】図9中の(e)図面情報表示ステップ、入札
案審査ステップのフローチャートである。
【図14】図9中の(f)継続参加確認ステップのフロ
ーチャートである。
【図15】図9中の(g)継続参加承認登録ステップの
フローチャートである。
【図16】図9中の(h)次段階入札詳細情報提供ステ
ップおよび(i)次段階入札書取得ステップのフローチ
ャートである。
【図17】図9中の(j)図面情報表示ステップ、次段
階入札案審査ステップのフローチャートである。
【図18】図9中の(k)継続参加確認ステップのフロ
ーチャートである。
【図19】図9中の(l)受託者選定ステップのフロー
チャートである。
【符号の説明】
1 工事受託者選定システム 3 サーバーコンピュータ 5 インターネット(情報通信回線) 7 ユーザー端末
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長舟 利雄 東京都港区港南2丁目15番2号 株式会社 大林組東京本社内

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の工種からなる委託工事の発注案件
    情報が格納されたデータベースを備えるサーバーコンピ
    ュータにより運用され、該サーバーコンピュータにイン
    ターネット等の情報通信回線を介してアクセスしてくる
    ユーザー端末と相互に通信しながら前記工種毎に受託者
    を入札選定する工事受託者選定方法であって、次の(1
    1)乃至(18)のステップを有することを特徴とす
    る。 (11)前記アクセスしてきたユーザー端末に、前記委
    託工事の各工種に関する発注案件の概要情報提供画面を
    公開すると共に、該委託工事の各工種への入札参加の承
    認に必要な各種情報を入札参加希望者から取得すべく、
    該各種情報の記入項目を所定の記入形式にまとめてなる
    入札参加希望書を提供する入札参加希望者募集ステッ
    プ。 (12)前記ユーザー端末から送信されてくる前記入札
    参加希望書を取得して、該希望書に記入された前記各種
    情報を入札参加者IDに対応付けて入札参加者情報とし
    て前記データベースに自動登録するとともに、該登録さ
    れた入札参加者に、前記委託工事の詳細情報提供画面へ
    のアクセスを許諾する入札参加者認証番号を付帯させた
    入札参加承認通知を発行する入札参加承認登録ステッ
    プ。 (13)前記承認された入札参加者のユーザ端末からの
    アクセスを前記認証番号で識別して、該ユーザー端末に
    前記各工種の入札詳細情報提供画面へのアクセスを許諾
    し、当該入札詳細情報提供画面内に提示された、当該工
    種に関連する他工種との取り合いに関する制約条件を閲
    覧させる入札詳細情報提供ステップ。 (14)前記入札詳細情報件に基づいて前記入札参加者
    が記入する入札図面や仕様書等の各種情報項目を、所定
    の記入形式にまとめてなる入札書の雛形であって、前記
    制約条件を変更しない入札案を記入するための順提案記
    入ページと、前記制約条件を変更する入札案を記入する
    ための逆提案記入ページとを含む雛形を前記入札参加者
    のユーザー端末へ提供する入札書雛形提供ステップ。 (15)前記入札参加者のユーザ端末から送信されてく
    る前記入札書を取得して、該入札書に含まれる前記各種
    情報項目を前記入札参加者IDと関連づけて前記データ
    ベースに格納する入札書取得ステップ。 (16)前記入札書に含まれる、順提案に係る入札図面
    情報を、該工種に関連する他工種の、順提案に係る図面
    情報とともに位置合わせ可能に画面表示する一方、逆提
    案に係る入札図面情報を画面表示する図面情報表示ステ
    ップ。 (17)前記位置合わせによって前記関連他工種との取
    り合い状況を比較することで、工種毎に決定される、順
    提案に係る入札図面情報の評価値を前記入札参加者に対
    応付けて前記データベースに入力する一方、逆提案に係
    る入札図面情報の評価値を前記入札参加者に対応付けて
    前記データベースに入力する入札案審査ステップ。 (18)各入札参加者の入札図面情報の評価値に基づい
    て受託者を選定し、該受託者に入札案の採用通知を発行
    する受託者選定ステップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の工事受託者選定方法に
    おいて、前記事項(18)を次の事項(21)乃至(2
    9)に置換したことを特徴とする。 (21)各入札参加者の入札図面情報の評価値に基づい
    て複数の受託候補者を絞り込み選抜し、該受託候補者に
    次段階の入札への継続参加確認書を発行する継続参加確
    認ステップ。 (22)前記受託候補者のユーザー端末から継続参加確
    認書を取得し、該受託候補者に入札継続参加のための次
    段階認証番号を付与して該次段階認証番号を前記入札参
    加者IDに対応付けて前記データベースに記録するとと
    もに、該次段階認証番号を付帯させた継続参加承認通知
    を発行する継続参加承認登録ステップ。 (23)前記継続参加が承認された受託候補者のユーザ
    端末からのアクセスを前記次段階認証番号で識別して、
    該ユーザー端末に前記各工種の更に詳しい次段階入札詳
    細情報提供画面へのアクセスを許諾し、該次段階入札詳
    細情報提供画面内に提示された、当該工種に関連する他
    工種との取り合いに関する更に詳しい次段階制約条件を
    閲覧させる入札詳細情報提供ステップ。 (24)前記次段階入札詳細情報に基づいて前記受託候
    補者が記入する次段階入札図面や次段階仕様書等の各種
    情報項目を、所定の記入形式にまとめてなる次段階入札
    書の雛形であって、前記次段階制約条件を変更しない次
    段階入札案を記入するための次段階順提案記入ページ
    と、前記次段階制約条件を変更する次段階入札案を記入
    するための次段階逆提案記入ページとを含む雛形を前記
    受託候補者のユーザー端末へ提供する次段階入札書雛形
    提供ステップ。 (25)前記受託候補者のユーザ端末から前記次段階の
    入札書を取得して、該次段階入札書に含まれる前記各種
    情報項目を前記入札参加者IDと関連づけて前記データ
    ベースに格納する次段階入札書取得ステップ。 (26)前記次段階入札書に含まれる、順提案に係る入
    札図面情報を、該工種に関連する他工種の、順提案に係
    る図面情報とともに位置合わせ可能に画面表示する一
    方、逆提案に係る入札図面情報を画面表示する図面情報
    表示ステップ。 (27)前記位置合わせによって前記関連他工種との取
    り合い状況を比較することで、工種毎に決定される、順
    提案に係る次段階の入札図面情報の評価値を前記受託候
    補者に対応付けて前記データベースに入力する一方、逆
    提案に係る入札図面情報の評価値を前記受託候補者に対
    応付けて前記データベースに入力する次段階入札案審査
    ステップ。 (28)各受託候補者の次段階の入札図面情報の評価値
    に基づいて受託候補者を絞り込み選抜し、該受託候補者
    に更に次段階の入札への継続参加確認書を発行する継続
    参加確認ステップ。 (29)上記(22)乃至(28)を任意回数繰り返し
    て受託候補者を段階的に絞り込み、該工種案件に関する
    受託者を選定し、該受託者に、(28)の継続参加確認
    書に代えて入札案の採用通知を発行する受託者選定ステ
    ップ。
  3. 【請求項3】 前記入札図面情報が改ざん不可能なラス
    ターデータ形式で記述されていることを特徴とする請求
    項1若しくは2のいずれかに記載の工事受託者選定方
    法。
  4. 【請求項4】 前記受託者から入札図面情報のベクター
    データを取得することを特徴とする請求項1乃至3のい
    ずれかに記載の工事受託者選定方法。
  5. 【請求項5】 前記データベースは、前記入札図面情報
    に対する評価値の他に、前記仕様書に含まれる請負条件
    等の文字表記情報に対する評価値と、納期やコスト等の
    数値表記情報に対する評価値とが記録される評価テーブ
    ルを有し、これらの各評価値は前記入札案審査ステップ
    で入力され、 これら各評価値を加算して算出される総合評価値が、受
    託者の選定及び受託候補者の選抜時における選定・選抜
    指標とされることを特徴とする請求項1乃至4のいずれ
    かに記載の工事受託者選定方法。
  6. 【請求項6】 前記評価値は、工種毎に予め設定された
    重み係数によってそれぞれ重み付けされることを特徴と
    する請求項5に記載の工事受託者選定方法。
  7. 【請求項7】 前記データベースには、今までの工事委
    託者への貢献度を示す協力ポイント情報が前記入札参加
    者IDに対応付けられて記録されていて、該協力ポイン
    ト情報は、該入札参加者が最終的に到達した審査段階に
    応じて与えられる協力ポイントによって累積更新され、
    該協力ポイント情報は、前記評価値として前記評価テー
    ブルに入力されて総合評価値の算出に供されることを特
    徴とする請求項5若しくは6のいずれかに記載の工事受
    託者選定方法。
  8. 【請求項8】 複数の工種からなる委託工事の発注案件
    情報が格納されたデータベースを備えるサーバーコンピ
    ュータにより運用され、該サーバーコンピュータにイン
    ターネット等の情報通信回線を介してアクセスしてくる
    ユーザー端末と相互に通信しながら前記工種毎に受託者
    を入札選定する工事受託者選定システムであって、次の
    (81)乃至(88)の要件を備えることを特徴とす
    る。 (81)前記サーバーコンピュータは、前記アクセスし
    てきたユーザー端末に、前記委託工事の各工種に関する
    発注案件の概要情報提供画面を公開すると共に、該委託
    工事の各工種への入札参加の承認に必要な各種情報を入
    札参加希望者から取得すべく、該各種情報の記入項目を
    所定の記入形式にまとめてなる入札参加希望書を提供す
    る。 (82)前記サーバーコンピュータは、前記ユーザー端
    末から送信されてくる前記入札参加希望書を取得して、
    該希望書に記入された前記各種情報を入札参加者IDに
    対応付けて入札参加者情報として前記データベースに自
    動登録するとともに、該登録された入札参加者に、前記
    委託工事の詳細情報提供画面へのアクセスを許諾する入
    札参加者認証番号を付帯させた入札参加承認通知を発行
    する。 (83)前記サーバーコンピュータは、前記承認された
    入札参加者のユーザ端末からのアクセスを前記認証番号
    で識別して、該ユーザー端末に前記各工種の入札詳細情
    報提供画面へのアクセスを許諾し、当該入札詳細情報提
    供画面内に提示された、当該工種に関連する他工種との
    取り合いに関する制約条件を閲覧させる。 (84)前記入札詳細情報件に基づいて前記入札参加者
    が記入する入札図面や仕様書等の各種情報項目を、所定
    の記入形式にまとめてなる入札書の雛形であって、前記
    制約条件を変更しない入札案を記入するための順提案記
    入ページと、前記制約条件を変更する入札案を記入する
    ための逆提案記入ページとを含む雛形を前記入札参加者
    のユーザー端末へ提供する。 (85)前記サーバーコンピュータは、前記入札参加者
    のユーザ端末から送信されてくる前記入札書を取得し
    て、該入札書に含まれる前記各種情報項目を前記入札参
    加者IDと関連づけて前記データベースに格納する。 (86)前記サーバーコンピュータは、前記入札書に含
    まれる、順提案に係る入札図面情報を、該工種に関連す
    る他工種の、順提案に係る図面情報とともに位置合わせ
    可能に画面表示する。 (87)前記サーバーコンピュータは、前記位置合わせ
    によって前記関連他工種との取り合い状況を比較するこ
    とで、工種毎に決定される、順提案に係る入札図面情報
    の評価値を、前記入札参加者に対応付けて前記データベ
    ースに格納する一方、逆提案に係る入札図面情報の評価
    値を前記入札参加者に対応付けて前記データベースに格
    納する。 (88)前記サーバーコンピュータは、各入札参加者の
    入札図面情報の評価値に基づいて選定された受託者に入
    札案の採用通知を発行する。
  9. 【請求項9】 請求項8に記載の工事受託者選定システ
    ムにおいて、前記要件(88)を次の要件(91)乃至
    (98)に置換したことを特徴とする。 (91)前記サーバーコンピュータは、各入札参加者の
    入札図面情報の評価値に基づいて選抜されて絞り込まれ
    た複数の受託候補者に、次段階の入札への継続参加確認
    書を発行する。 (92)前記サーバーコンピュータは、前記受託候補者
    のユーザー端末から継続参加確認書を取得し、該受託候
    補者に入札継続参加のための次段階認証番号を付与して
    該次段階認証番号を前記入札参加者IDに対応付けて前
    記データベースに記録するとともに、該次段階認証番号
    を付帯させた継続参加承認通知を発行する。 (93)前記サーバーコンピュータは、前記継続参加が
    承認された受託候補者のユーザ端末からのアクセスを前
    記次段階認証番号で識別して、該ユーザー端末に前記各
    工種の更に詳しい次段階入札詳細情報提供画面へのアク
    セスを許諾し、該次段階入札詳細情報提供画面内に提示
    された、当該工種に関連する他工種との取り合いに関す
    る更に詳しい制約条件を閲覧させる。 (94)前記次段階入札詳細情報に基づいて前記受託候
    補者が記入する次段階入札図面や次段階仕様書等の各種
    情報項目を、所定の記入形式にまとめてなる次段階入札
    書の雛形であって、前記次段階制約条件を変更しない次
    段階入札案を記入するための次段階順提案記入ページ
    と、前記次段階制約条件を変更する次段階入札案を記入
    するための次段階逆提案記入ページとを含む雛形を前記
    受託候補者のユーザー端末へ提供する。 (95)前記サーバーコンピュータは、前記受託候補者
    のユーザ端末から前記次段階の入札書を取得して、該次
    段階入札書に含まれる前記各種情報項目を前記入札参加
    者IDと関連づけて前記データベースに格納する。 (96)前記サーバーコンピュータは、前記次段階入札
    書に含まれる、順提案に係る入札図面情報を、該工種に
    関連する他工種の、順提案に係る図面情報とともに位置
    合わせ可能に画面表示する一方、逆提案に係る入札図面
    情報を画面表示する。 (97)前記サーバーコンピュータは、前記位置合わせ
    によって前記関連他工種との取り合い状況を比較するこ
    とで、工種毎に決定される、順提案に係る次段階の入札
    図面情報の評価値を前記受託候補者に対応付けて前記デ
    ータベースに格納する一方、逆提案に係る入札図面情報
    の評価値を前記受託候補者に対応付けて前記データベー
    スに格納する。 (98)前記サーバーコンピュータは、各受託候補者の
    次段階の入札図面情報の評価値に基づいて選抜されて絞
    り込まれた受託候補者に更に次段階の入札への継続参加
    確認書を発行する。 (99)前記サーバーコンピュータは、上記(92)乃
    至(98)を任意回数繰り返して段階的に絞り込まれて
    選定された、該工種案件に関する受託者に、(98)の
    継続参加確認書に代えて入札案の採用通知を発行する。
  10. 【請求項10】 前記入札図面情報が改ざん不可能なラ
    スターデータ形式で記述されていることを特徴とする請
    求項8若しくは9のいずれかに記載の工事受託者選定シ
    ステム。
  11. 【請求項11】 前記受託者から入札図面情報のベクタ
    ーデータを取得することを特徴とする請求項8乃至10
    のいずれかに記載の工事受託者選定システム。
  12. 【請求項12】 前記データベースは、前記入札図面情
    報に対する評価値の他に、前記仕様書に含まれる請負条
    件等の文字表記情報に対する評価値と、納期やコスト等
    の数値表記情報に対する評価値とが記録される評価テー
    ブルを有し、これらの各評価値は前記入札案審査ステッ
    プで入力され、 これら各評価値を加算して算出される総合評価値が、受
    託者の選定及び受託候補者の選抜時における選定・選抜
    指標とされることを特徴とする請求項8乃至11のいず
    れかに記載の工事受託者選定システム。
  13. 【請求項13】 前記評価値は、工種毎に予め設定され
    た重み係数によってそれぞれ重み付けされることを特徴
    とする請求項12に記載の工事受託者選定システム。
  14. 【請求項14】 前記データベースには、今までの工事
    委託者への貢献度を示す協力ポイント情報が前記入札参
    加者IDに対応付けられて記録されていて、該協力ポイ
    ント情報は、該入札参加者が最終的に到達した審査段階
    に応じて与えられる協力ポイントによって累積更新さ
    れ、該協力ポイント情報は、前記評価値として前記評価
    テーブルに入力されて総合評価値の算出に供されること
    を特徴とする請求項12若しくは13のいずれかに記載
    の工事受託者選定システム。
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