JP2004164045A - 資材発注管理システムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来システム化が困難とされていた工事関係の発注形式に対応し、依頼者の負担を軽減し、回覧途中部署で入力された情報を受け継ぎ、業務効率を上げるシステムを提供するものである。
【解決手段】案件投入時には、一件の依頼だった案件が、遷移途中で複数の詳細な依頼に展開され、複数の取引先へ発注依頼することが可能となり、途中で複数の依頼に展開されても、再度、それらを一件一件の個別の依頼を作成する手間が省け、作業の省力化が可能となる。
【選択図】 図1
【解決手段】案件投入時には、一件の依頼だった案件が、遷移途中で複数の詳細な依頼に展開され、複数の取引先へ発注依頼することが可能となり、途中で複数の依頼に展開されても、再度、それらを一件一件の個別の依頼を作成する手間が省け、作業の省力化が可能となる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子帳票を回覧するワークフローを利用した資材購買システムに関し、特に回覧途中で案件が複数の依頼に展開される場合の発注業務を行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工事発注一式というような一件の発注依頼が、実際には回覧途中にある設備部署などといった受付部署で、詳細な配管工事や電気工事などといった複数件に展開するような資材購買システムはシステム化が困難とされていた。
【0003】
例えば、ワークフローを利用して発注依頼を回覧するシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−49598号公報(第3−5頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一件の工事依頼に対して、複数の詳細な内訳に展開された部分は資材購買システムの対象外であり、内訳に対応するには、要求元依頼者が内訳の一件ごとに電子帳票を起こし、再度発注依頼を行う必要があった。
【0006】
従来技術では、一件の依頼が回覧途中に複数件に展開される発注依頼に関して開示されていない。
【0007】
本発明の目的は、従来システム化が困難とされていた工事関係の発注形式に対応し、要求元依頼者の負担を軽減し、回覧途中部署で入力された情報を受け継ぎ、業務効率を上げるシステムを提供するものである。
【0008】
さらに、依頼案件とそれに対する内訳との関連を容易に管理できることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるコンピュータを用いた電子化文書回覧指示方法であって、前記コンピュータは、予め記憶装置に格納された回覧対象となる電子化文書に関するデータを読み出し、読み出した前記電子化文書に関するデータに含まれる回覧先に関する情報と電子化文書の処理に関する情報ににもとづいて、複数の電子化文書を生成し、生成した複数の前記電子化文書を、それぞれの回覧先へ回覧することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、例えば工事発注一式というような一件の注文データを処理する注文データ処理部と、一件の依頼が回覧途中で複数件に展開された内訳データを処理する個別注文データ処理部と、注文データや個別注文データに対する見積依頼・回答データを処理する見積データ処理部と帳票類を出力するための帳票出力部と、ワークフローサーバで処理される案件を一覧表示するための案件一覧表示部と、ワークフローサーバへ案件の回覧処理の要求を送信する案件送信部を備えた資材発注管理システムである。
【0011】
また、本システムはネットワークを介して、回覧処理を行うワークフローサーバと、注文データ、内訳データである個別注文データ、見積データを蓄積・管理するためのデータベースサーバが接続されている。さらに、注文依頼、発注依頼を行うためのクライアント(WEBブラウザ)がネットワークを介して接続されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面で説明する。
【0013】
図1は、本発明を適用する資材発注管理システムを示した全体ブロック図である。図1において、発注管理サーバ101は、ネットワーク109を介してワークフローサーバ110、データベースサーバ111と発注管理システムを利用するための一つまたは複数のクライアントマシン115等のコンピュータと接続されている。クライアントマシン115ではWebブラウザのプログラムが稼動する。
【0014】
発注管理サーバ101は、注文データ処理部102、個別注文データ処理部103、見積データ処理部104、帳票出力部105と案件一覧表示部106、案件送信部107、過去データ検索表示部108を含む。また、各処理部は、発注管理を処理するためのプログラムである。8ちゅ管理サーバ101等の各コンピュータに含まれる処理部は、それぞれ実行形式のプログラムとして実装してもよいし、あるプログラムに含まれるモジュールとして実装してもよいし、その他の方法で実現してもよい。発注管理サーバ101の詳細は、図2に示す。
【0015】
ワークフローサーバ110は、ワークフローを利用するユーザ認証やワークフローシステムへのログイン処理を行い、予め定義されたビジネスプロセスに応じて、ワークフローで処理する対象となる案件データの管理や回覧処理などを行う。
【0016】
ここで、ビジネスプロセスとは、業務フローに従って、作業を定義したものであり、案件とは、ビジネスプロセスで処理される対象となるデータである。本発明を適用する業務フローの例を図3に示す。
【0017】
データベースサーバ111は、本発明で利用する注文データ112、個別注文データ113、見積データ114などを蓄積、管理する。
【0018】
また、発注管理サーバ101、ワークフローサーバ110、データベースサーバ111の一部あるいは全てが同じ計算機上で動作してもかまわない。
【0019】
図2は、発注管理サーバ101の構成図である。発注管理サーバ101は、注文データ処理部102、個別注文データ処理部103、見積データ処理部104、帳票出力部105と案件一覧表示部106、案件送信部107、過去データ検索表示部108から成る。
【0020】
注文データ処理部102は、注文データを処理する部分であり、注文データ作成部201、注文データ格納部202、注文データ処理部203、注文データ演算部204から成る。発注管理サーバ101のフロー(主に注文データ処理部102)は、図4に示す。
【0021】
個別注文データ処理部103は、一件の依頼が回覧途中で複数件に展開された内訳データを処理する部分であり、個別見積データ取得部205、個別注文データ作成部206、個別注文データ格納部207から成る。個別注文データ処理部104のフローは、図5に示す。
【0022】
見積データ処理部104は、注文データや個別注文データに対する見積依頼・回答データを処理する部分であり、見積依頼・回答作成部208、個別見積データ格納部209から成る。見積データ処理部104のフローは図6に示す。
【0023】
帳票出力部105は、注文書、見積書、納品書などの帳票類を出力する。帳票出力部105から出力される帳票類は、紙への出力、FAXへ直接出力、PDF形式のファイルなどへ出力することができる。
【0024】
案件一覧表示部106は、図1のワークフローサーバ110で処理される案件の一覧を表示する。案件一覧表示部106では、ワークフローシステムにログインしている操作者の処理すべき案件を表示する。操作者が、処理したい案件を選択すると、その案件の処理に応じた電子帳票画面がクライアントマシンで表示される。
【0025】
案件送信部107は、操作者が出した承認依頼や承認などの要求に応じて、ワークフローサーバ110へ電子帳票の回覧処理を要求を送信する。ワークフローサーバ110では、要求を受け付け、回覧処理を行い、処理を完了する。
【0026】
過去データ検索表示部108は、過去に依頼した注文データ、個別注文データを検索条件で絞込み検索し、検索結果画面がクライアントマシンで表示され、検索結果を電子帳票画面へ検索結果を取り込むことができる。
【0027】
図3は、本発明を適用する業務フローの例である。処理部署には、注文(工事)依頼を要求する要求元部署(各部署)301、工事の詳細内訳を指定する設備部署302、取引先を決定、発注業務を行う資材部署303がある。主な業務に、事前見積依頼業務304、発注依頼業務305、検収業務306がある。
【0028】
まず、(1)要求元部署の担当ノードから、注文(工事)依頼するために、見積依頼の案件を作成し、要求元部署の上長ノードへ承認依頼を行う。(2)要求元部署上長ノードは、内容を確認し承認すると、案件は設備部署ノード(工事依頼の場合)または、資材部署ノードへ遷移される。(3)設備部署ノードでは、要求元が依頼した工事の内容に応じ、詳細な工事の内訳を作成する。設備部署ノードで承認すると、案件は資材部署ノードへ遷移される。(4)資材部署ノードでは、依頼の内容に応じ、1社または複数社を選定し、見積書を出力、見積依頼を行う。工事依頼の場合は、工事内訳ごとに1社または複数社を選定する。取引先への見積依頼は、FAXやEDI(Electronic Data Interchange)などで行う。(5)資材部署ノードでは、取引先からの見積回答を元に比較し、取引先を決定する。(6)取引先や見積単価などの確認を設備部署ノードに出す。
【0029】
ここで、設備部署ノードでは見積回答に異議を受け付けると、再度資材部署ノードへ見積依頼を要求し、資材部署ノードは取引先へ交渉依頼する。設備部署ノードでは、資材部署ノードが決定した取引先や見積結果を承認すると、要求元部署ノードへ内容確認を出す。
【0030】
(7)要求元部署ノードでは、案件の内容を確認し、(8)事前見積依頼案件の内容を元に発注依頼の案件を作成し、要求元部署の上長ノードへ承認依頼を行う。(9)要求元部署上長ノードは、内容を確認し承認すると、案件は設備部署ノード(工事依頼の場合)または、資材部署ノードへ遷移される。(10)設備部署ノードで承認すると、案件は資材部署ノードへ遷移される。(11)資材部署ノードでは、先に見積依頼した内容を確認し、取引先を決定し、(12)資材部署上長ノードへ決済伺いを行う。資材部署上長ノードは、内容を確認して決裁を行う。(13)注文書、納品書などを出力し、取引先へ発注が行われる。
【0031】
なお、要求元部署ノードでは、事前に見積依頼を行わず、直接発注依頼の案件を作成することも可能である。この場合、資材部署ノードでは、取引先を決定する(11)ために、前述の(4)の一連の業務を行う必要がある。また、工事依頼の場合は、設備部署ノード(10)で、工事の内訳を作成することも可能である。
【0032】
事前に見積依頼を行った場合でも、資材部署ノードでは、再度(4)の業務を行い、見積依頼時に決定した取引先を変更することも可能である。
【0033】
最後に、検収業務を行う。取引先から納品書とともに依頼した物品が送られてくる。工事依頼の場合は、物品の代わりに工事完了書等が送られてくる。(14)資材部署ノードでは、納入物の着荷処理を行い、(15)要求元へ納品する。(16)要求元ノードでは、納入物が問題ないか検収し、(17)資材部署ノードで検収作業を完了する。
【0034】
図4は、発注管理サーバ101の処理手順を示したフローである。
【0035】
最初に、新規作成かどうかを判定する(401)。新規作成の場合(401−YES)、注文データ演算部204により、事前見積を元に注文依頼を作成するかどうかを判定する(402)。事前見積がない場合(402−NO)、注文データ作成部201により、一意な注文番号を採り(403)、注文データを作成する(404)。
【0036】
事前見積がある場合(402−YES)、注文データ取得部203により、該当する事前見積の注文データを取得する(405)。注文データ作成部201により、一意な注文番号を採り(406)、事前見積の注文データを元に注文データを作成する(407)。さらに、個別注文データ処理部103により、事前見積の個別注文データを元に個別注文データを作成する(408)。この処理の流れは図5で説明する。
【0037】
新規作成ではない場合(401−NO)、注文データ取得部203により、注文データを取得する(409)。次にどのノードに届いている案件かを判定する(410)。設備ノードの場合、個別注文データ処理部103により、個別注文データを取得、作成する(411)。この処理の流れは図5で説明する。
【0038】
資材ノードの場合、個別注文データ処理部103により、個別注文データを取得する(412)。この処理の流れは図5で説明する。次に、決裁かどうか判定する(413)。決裁ではない場合(413−NO)、見積データ処理部104により、見積依頼・回答を作成する(414)。この処理の流れは図6で説明する。
【0039】
決裁の場合(413−YES)、帳票出力部105により、注文書、納品書を作成する(415)。
最後に、注文データ格納部202により、注文データを注文テーブルに格納し(416)、案件送信部107により、案件を投入または、次のノードへ遷移する(417)。
【0040】
図5は、個別注文データ処理部103の処理手順を示したフローである。
最初に、新規作成かどうかを判定する(501)。新規作成の場合(501−YES)、事前見積を元に注文依頼を作成するかどうかを判定する(502)。事前見積がない場合(502−NO)、個別注文データ作成部206により、一意な個別注文番号を採り、個別注文データを作成する(504)。個別注文が複数行存在する場合は、複数行分ステップ504を実行する。
【0041】
事前見積がある場合(502−YES)、個別注文データ取得部205により、該当する事前見積の個別注文データを取得する(505)。個別注文データ作成部206により、一意な個別注文番号を採り(506)、事前見積の個別注文データを元に個別注文データを作成する(507)。事前見積の個別注文データがまだ存在するかどうか判定し(508)、まだ存在する場合は、ステップ505からステップ507の処理を実行する。
【0042】
新規作成ではない場合(501−NO)、個別注文データ取得部205により、個別注文データを取得する(509)。
【0043】
最後に、個別注文データ格納部207により、個別注文データを個別注文テーブルに格納する(509)。
【0044】
このように、予め記憶装置に格納された回覧対象となる電子化文書に関するデータを読み出し、読み出した電子化文書に関するデータに含まれる回覧先に関する情報と電子化文書の処理に関する情報ににもとづいて、複数の電子化文書を生成し、生成した複数の電子化文書を、それぞれの回覧先へ回覧又は送信するための処理を行う。
【0045】
尚、各ノードでの処理を行うユーザに対して表示するデータや回覧対象となる電子化文書に関するデータや案件のデータなどは、サーバコンピュータからユーザが用いるクライアントコンピュータへ送信してもよいし、サーバコンピュータに格納しておき、各コンピュータからデータの参照や更新などのアクセスを受付けるようにしてもよいし、その他の方法で、各種のデータの送受信や表示などの処理を行ってもよい。
【0046】
図6は、見積データ処理部104の処理手順を示したフローである。
最初に、見積済みかどうかを判定する(601)。見積済みの場合(601−YES)、再度、見積を行うかどうかを判定する(602)。再度見積を行う場合(602−YES)、ステップ603を実行する。
個別注文データがあるかどうか判定する(603)。個別注文データがない場合(603−NO)、見積依頼・回答作成部208により、注文データの内容で見積依頼を作成し、帳票出力部105により見積書を出力する(604)。見積依頼を出す取引先分、ステップ604を実行する。
【0047】
個別見積が存在する場合(603−YES)、見積依頼・回答作成部208により、個別注文データの内容で個別見積データ(見積依頼)を作成し、帳票出力部105により見積書を出力する(605)。見積を出す取引先分、ステップ605を実行する。個別注文データがまだ存在するかどうか判定し(606)、まだ存在する場合は、ステップ605の処理を実行する。
【0048】
見積依頼に対する回答が返ってきたら、見積依頼・回答作成部208により、個別見積データ(見積回答)を作成する(607)。見積を出した取引先から、取引先を決定する(608)。個別注文が複数存在する場合は、個別注文が存在する分、ステップ607、ステップ608の処理を実行する。
【0049】
最後に、個別見積データ格納部209により、個別見積データを個別見積テーブルに格納する(609)。
【0050】
図7は、注文データを格納するDBテーブルの例である。
注文テーブル701は、リレーショナルデータベースの表として定義される。このテーブルは、注文データ処理部102での参照または、格納の対象となる。「関連番号」列により、追加見積、発注した注文データの管理を行う。なお、図7の各データは、図10以降で示した本発明を適用した一システムの場合の例を示している。
【0051】
図8は、個別注文データを格納するDBテーブルの例である。
個別注文テーブル801は、リレーショナルデータベースの表として定義される。このテーブルは、個別注文データ処理部103での参照または、格納の対象となる。「注文番号」列、「内訳番号」列により、注文データと個別注文データの管理を行う。なお、図8の各データは、図10以降で示した本発明を適用した一システムの場合の例を示している。
【0052】
図9は、見積データを格納するDBテーブルの例である。
見積テーブル901は、リレーショナルデータベースの表として定義される。このテーブルは、見積データ処理部104での参照または、格納の対象となる。なお、図9の各データは、図10以降で示した本発明を適用した一システムの場合の例を示している。
【0053】
以下に、本発明を利用した発注管理システムの例を説明する。
図10は、本実施例で使用するワークフローシステム上で利用する回覧経路を定義するビジネスプロセスの一例である。
図10の1001は、事前見積依頼を行うためのビジネスプロセスである。図3の見積依頼301に対応している。1002は、電子帳票の回覧経路上の処理者を示すノードであり、要求元部署申請ノード、要求元部署上長承認ノード、設備部署ノード、資材部署担当ノード、設備部署確認ノード、要求元部署担当確認ノードの各ノードが設定されている。要求元部署担当確認ノードで案件を遷移すると、案件は終了する(1003)。
【0054】
図10の1004は、発注依頼を行うためのビジネスプロセスである。図3の発注依頼304に対応している。1005も同様に、電子帳票の回覧経路上の処理者を示すノードであり、要求元部署申請ノード、要求元部署上長承認ノード、設備部署ノード、資材部署担当ノード、資材部署上長決裁ノードの各ノードが設定されている。資材部署上長決裁ノードで案件を遷移すると、案件は終了する(1006)。
【0055】
なお、この例では分岐条件を記載していないが、依頼する内容の金額など電子帳票上の入力項目に関連した分岐条件を追加することで、要求元部署上長承認ノードを経由せずに設備部署や資材部署へ案件が遷移するようにもできる。
【0056】
各ノードは、処理者の情報と、次の遷移先のノードを決定するための条件についての情報をもつ。また、ノードごとに定義される処理者には、特定の処理者を指定することや、役職や所属組織等で特定の処理者のグループを指定することも可能である。
【0057】
図11は、本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001、発注依頼ビジネスプロセス1004の要求元部署申請ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【0058】
新規依頼画面1101では、事前見積依頼、発注依頼に応じて、依頼種別1102を選択する。品名、数量、予算、要求納期などの項目を入力し、承認依頼ボタン1104押下を認識すると、注文データ処理部102により、注文番号を採番し、入力した内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。追加見積、追加発注する場合は、関連番号を注文テーブルに格納する。さらに、案件送信部106により、依頼種別1102に応じて、事前見積依頼ビジネスプロセス1001または、発注依頼ビジネスプロセス1004に、案件が投入され、次ノード(要求元部署申請ノード)処理者に案件が配布される。
【0059】
この例では、「○○工事」を事前見積依頼する。注文テーブル701には、行702のデータが格納される。
【0060】
なお、本実施例では、要求元部署申請ノードでは、新規に依頼した工事の詳細な内訳データを入力することはできず、内訳ボタン1103押下を認識しても何も表示されないが、要求元部署申請ノードで詳細な内訳データを入力することも可能である。
【0061】
図12は、案件一覧表示部107が表示する画面の表示例である。
【0062】
受信トレイ1201では、注文番号1202、依頼種別1203、品名1204、数量1205、予算1206などのデータを表示している。操作したい案件1207を選択(リンクをクリック)すると、対象案件の電子帳票画面が表示される。
【0063】
図13は、本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001、発注依頼ビジネスプロセス1004の要求元部署上長承認ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【0064】
受信トレイ画面1201から承認したい案件を選択し、新規依頼(承認)画面1301を表示する。注文データ処理部102により、注文データを取得し、新規依頼(承認)画面が表示される。承認ボタン1302押下を認識すると、注文データ処理部102により、入力した内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により、次ノード(設備部署ノード)処理者へ案件が遷移される。
【0065】
なお、本実施例では、要求元部署上長承認ノードでは、依頼種別を変更したり、依頼した工事の詳細な内訳データを入力したりすることはできないが、要求元部署上長承認ノードで詳細な内訳データを入力することも可能である。場合に応じて、新規依頼(承認)画面1301では、入力を受け付けなくすることも可能である。
【0066】
図14は、本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001、発注依頼ビジネスプロセス1004の設備部署ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【0067】
受信トレイ画面1201から承認したい案件を選択し、新規依頼(設備)画面1401を表示する。注文データ処理部102により、注文データを取得し、新規依頼(設備)画面が表示される。内訳ボタン1402押下を認識すると、図15の内訳指定画面1501を表示する。内訳指定画面1501の説明は図15に示す。
【0068】
承認ボタン1403押下を認識すると、注文データ処理部102により、表示されている内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により、次ノード(資材部署ノードまたは要求元部署確認ノード)処理者へ案件が遷移される。
【0069】
なお、本実施例では、設備部署ノードでは、依頼内容を変更することはできないが、設備部署ノードで依頼内容を変更することも可能である。
【0070】
図15は、依頼した内容の詳細な内訳データを入力する画面の表示例である。
新規依頼(設備)画面1401の内訳ボタン1402押下を認識すると、内訳指定画面1501が表示される。内訳指定画面1501では、依頼した工事の内容に応じ、詳細な工事の内訳名1502を入力する。入力完了ボタン1504押下を認識すると画面を閉じて新規依頼(設備)画面1401へ戻る。
【0071】
新規依頼(設備)画面1401の承認ボタン1403押下が認識されて、注文データ処理部102により、注文データが注文テーブル701に格納される際に、個別注文データ処理部103により、内訳指定画面1501に入力された内容で個別注文データを作成し、個別注文テーブル801に格納する。
【0072】
検索ボタン1505押下を認識すると、図23の過去実績検索画面2301を表示する。過去実績検索画面2301の説明は図23に示す。
なお、本実施例では、内訳を指定したが、内訳を指定しないことも可能である。
【0073】
この例では、「○○工事」に関連した「◎◎◎◎」や、「□□工事」、「△△△△」を内訳にもつ。個別注文テーブル801には、行802のデータが格納される。
【0074】
図16は、本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001、発注依頼ビジネスプロセス1004の資材部署ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【0075】
受信トレイ画面1201から承認したい案件を選択し、資材担当画面1601を表示する。注文データ処理部102により、注文データを取得し、資材担当画面が表示される。内訳ボタン1606押下を認識すると、図17の内訳指定画面(資材)1701を表示する。内訳指定(資材)画面1701の説明は図17に示す。見積依頼/回答ボタン1607押下を認識すると、図18の見積画面1801を表示する。見積画面1801の説明は図18に示す。
【0076】
承認ボタン1608押下を認識すると、注文データ処理部102により、表示されている内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により、次ノード(設備部署確認ノードまたは資材部署上長決裁ノード)処理者へ案件が遷移される。
【0077】
図17は、依頼した内容の詳細な内訳データを入力、参照するための画面の表示例である。
資材担当画面1601の内訳ボタン1605押下を認識すると、内訳指定(資材)画面1701が表示される。個別注文データ処理部103により、個別注文データを取得し、内訳指定(資材)画面が表示される。内訳指定(資材)画面1701では、内訳に対して、見積依頼を行うことができる。見積ボタン1703は、それぞれの行に配置されており、それぞれの内訳ごとに見積依頼を行う。見積ボタン1703押下を認識すると、図18の見積画面1801を表示する。入力完了ボタン1707押下を認識すると画面を閉じて資材担当画面1601へ戻る。
【0078】
資材担当画面1601の承認ボタン1607押下が認識されて、注文データ処理部102により、注文データが注文テーブル701に格納される際に、個別注文データ処理部103により、内訳指定(資材)画面1701に入力された内容で個別注文データを作成し、個別注文テーブル801に格納する。
【0079】
なお、本実施例では、設備部署ノードで入力された内訳データに対し、見積依頼を行ったが、資材部署ノードで新規に内訳を作成し、それらに対して見積依頼を行うことも可能である。
【0080】
図18は、見積依頼または回答を入力するための画面の表示例である。
資材担当画面1601の見積依頼/回答ボタン1606または、内訳指定(資材)画面1701の見積ボタン1703押下を認識すると、見積画面1801が表示される。見積データ処理部104により、個別見積データを取得し、見積画面が表示される。
【0081】
それぞれの案件または、内訳に対し、見積依頼をかける取引先を取引先項目1804に入力する。見積書出力ボタン1808押下を認識すると、帳票出力部105により見積先へ送付するための見積書を出力する。内訳データに対する見積を依頼する場合は、依頼番号1802と、内訳番号1803を組み合わせた番号(例えば、M00001_2)を見積書に記し一意に判別できるようにする。見積依頼の回答がかえってきたら、見積単価1805、引請納期1806を入力する。
【0082】
取引先からの見積依頼回答を元に比較し、決定項目1807にチェックを入れて、取引先を決定する。入力完了ボタン1809押下を認識すると画面を閉じて資材担当画面1601または、内訳指定(資材)画面へ戻る。この際、資材担当画面の取引先1603、発注金額1604、引請納期1605項目または、内訳指定(資材)画面の取引先1704、発注金額1705、引請納期1706項目に取引先情報が反映される。
【0083】
資材担当画面1601の承認ボタン1607押下が認識されて、注文データ処理部102により、注文データが注文テーブル701に格納される際に、見積データ処理部104により、見積画面1801に入力された内容で見積データを作成し、見積テーブル901に格納する。
【0084】
本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001の設備部署確認ノードでは、図14の新規依頼(設備)画面1401を表示する。内訳ボタン1402押下を認識して、内訳画面を表示すると、資材部署ノードで決定した取引先を確認することができる。
【0085】
図19は、本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001の要求元部署確認ノードでの電子帳票画面の表示例である。
受信トレイ画面1201から確認したい案件を選択し、新規依頼(見積確認)画面1901を表示する。注文データ処理部102により、注文データを取得し、新規依頼(見積確認)画面が表示される。内訳ボタン1902押下を認識すると、図15の内訳指定画面1501を表示する。
【0086】
発注依頼ボタン1903押下を認識すると、注文データ処理部102により、表示されている内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により案件が遷移され、事前見積依頼ビジネスプロセス1001が完了する。さらに、事前見積した内容で新規依頼(発注依頼)画面2001が表示される。新規依頼(発注依頼)2001の説明は図20に示す。
【0087】
図20は、本実施例で使用される発注依頼ビジネスプロセス1004の要求元部署申請ノードでの電子帳票画面の表示例である。
新規依頼(発注依頼)画面2001は、注文データ処理部102により、注文データを取得し、新規依頼(発注依頼)画面が表示される。内訳ボタン2002押下を認識すると、図15の内訳指定画面1501を表示する。
【0088】
承認依頼ボタン2003押下を認識すると、注文データ処理部102により、再度注文番号を採番し、入力した内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により、依頼種別1102に応じて、発注依頼ビジネスプロセス1004に、案件が投入され、次ノード処理者に案件が配布される。
【0089】
図22のような発注依頼を一括で依頼するための画面を用意しておけば、一度に複数件分発注依頼することも可能である。
【0090】
図21は、本実施例で使用される発注依頼ビジネスプロセス1004の資材部署上長決裁ノードでの電子帳票画面の表示例である。
受信トレイ画面1201から承認したい案件を選択し、資材決裁画面2101を表示する。注文データ処理部102により、注文データを取得し、資材決裁画面が表示される。内訳ボタン2103押下を認識すると、図17の内訳指定画面(資材)1701を表示する。
【0091】
発注書出力ボタン2104押下を認識すると、帳票出力部105により取引先へ送付するための発注書ならびに納品書を出力する。内訳データに対する発注を依頼する場合は、依頼番号2102と、図17の内訳指定画面(資材)1701にある内訳番号1702を組み合わせた番号(例えば、C00001_2)を発注書、納品書に記し一意に判別できるようにする。
【0092】
承認ボタン2105押下を認識すると、注文データ処理部102により、表示されている内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により案件が遷移され、発注依頼ビジネスプロセス1002が完了する。
【0093】
図23は、過去の実績データを検索しデータを取り込むための画面の表示例である。
【0094】
内訳指定画面1501の検索ボタン1505押下を認識すると、過去実績検索画面2301が表示される。過去実績検索画面2301では、過去に依頼した個別注文データを検索し、検索結果を表示する。
【0095】
上部検索条件項目を入力し、検索実行ボタン2302押下を認識すると、検索条件で絞込み検索を行い結果を下部に表示する。
【0096】
内訳指定画面1501に取り込みたい個別注文データを選択(2303)し、複写ボタン2304押下を認識すると、選択したデータを内訳指定画面1501に反映し、過去実績検索画面2301を閉じる。
【0097】
このようにして、案件投入時には、一件の依頼だった案件が、遷移途中で複数の詳細な依頼に展開され、複数の取引先へ発注依頼することが可能となる。本発明を用いれば、途中で複数の依頼に展開されても、再度、それらを一件一件の個別の依頼を作成する手間が省け、作業の省力化が可能となる。
【0098】
また、事前に見積依頼を行った案件を元に、発注依頼の案件を作成することが容易に行える。
【0099】
このように、文書回覧システムやワークフローシステムなどで処理対象となる案件のデータが、複数のユーザや複数のノードで処理される場合においても、個別の案件のデータに対する処理の手間がはぶける。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、案件投入時には、一件の依頼だった案件が、遷移途中で複数の詳細な依頼に展開され、複数の取引先へ発注依頼することが可能となり、途中で複数の依頼に展開されても、再度、それらを一件一件の個別の依頼を作成する手間が省け、作業の省力化が可能となる。
【0101】
また、事前に見積依頼を行った案件を元に、発注依頼の案件を作成することが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を摘要するシステムの一例である。
【図2】本発明を摘要するシステムの一例である。
【図3】本発明を適用する業務フローの例である。
【図4】発注管理サーバ(主に注文データ処理部)の処理の流れを示した例である。
【図5】個別注文データ処理部の処理の流れを示した例である。
【図6】見積データ処理部の処理の流れを示した例である。
【図7】注文データ格納テーブル定義の一例である。
【図8】個別注文データ格納テーブル定義の一例である。
【図9】見積データ格納テーブル定義の一例である。
【図10】本実施例で使用するビジネスプロセスの一例である。
【図11】本実施例で使用するビジネスプロセスの要求元部署申請ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図12】本実施例で使用する案件一覧表示部107が表示する画面の表示例である。
【図13】本実施例で使用するビジネスプロセスの要求元部署上長ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図14】本実施例で使用するビジネスプロセスの設備部署ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図15】本実施例で使用する個別注文データを入力する画面の表示例である。
【図16】本実施例で使用するビジネスプロセスの資材部署ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図17】本実施例で使用するビジネスプロセスの資材部署ノードでの電子帳票画面から表示される、個別注文を入力する画面の表示例である。
【図18】本実施例で使用する見積データを入力する画面の表示例である。
【図19】本実施例で使用するビジネスプロセスの要求元部署確認ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図20】本実施例で使用する発注依頼ビジネスプロセスの要求元部署申請ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図21】本実施例で使用する発注依頼ビジネスプロセスの資材部署上長決裁ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図22】本実施例で使用する発注一括依頼画面の表示例である。
【図23】本実施例で使用する過去実績検索画面の表示例である。
【符号の説明】
101・・・発注管理サーバ
102・・・注文データ処理部
103・・・個別注文データ処理部
104・・・見積データ処理部
105・・・帳票出力部
106・・・案件一覧表示部
107・・・案件送信部
108・・・過去データ検索表示部
109・・・ネットワーク
110・・・ワークフローサーバ
111・・・データベースサーバ
112・・・注文データテーブル
113・・・個別注文データテーブル
114・・・見積データテーブル
115・・・クライアント
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子帳票を回覧するワークフローを利用した資材購買システムに関し、特に回覧途中で案件が複数の依頼に展開される場合の発注業務を行うシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、工事発注一式というような一件の発注依頼が、実際には回覧途中にある設備部署などといった受付部署で、詳細な配管工事や電気工事などといった複数件に展開するような資材購買システムはシステム化が困難とされていた。
【0003】
例えば、ワークフローを利用して発注依頼を回覧するシステムがある(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−49598号公報(第3−5頁、第1図)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
一件の工事依頼に対して、複数の詳細な内訳に展開された部分は資材購買システムの対象外であり、内訳に対応するには、要求元依頼者が内訳の一件ごとに電子帳票を起こし、再度発注依頼を行う必要があった。
【0006】
従来技術では、一件の依頼が回覧途中に複数件に展開される発注依頼に関して開示されていない。
【0007】
本発明の目的は、従来システム化が困難とされていた工事関係の発注形式に対応し、要求元依頼者の負担を軽減し、回覧途中部署で入力された情報を受け継ぎ、業務効率を上げるシステムを提供するものである。
【0008】
さらに、依頼案件とそれに対する内訳との関連を容易に管理できることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかるコンピュータを用いた電子化文書回覧指示方法であって、前記コンピュータは、予め記憶装置に格納された回覧対象となる電子化文書に関するデータを読み出し、読み出した前記電子化文書に関するデータに含まれる回覧先に関する情報と電子化文書の処理に関する情報ににもとづいて、複数の電子化文書を生成し、生成した複数の前記電子化文書を、それぞれの回覧先へ回覧することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、例えば工事発注一式というような一件の注文データを処理する注文データ処理部と、一件の依頼が回覧途中で複数件に展開された内訳データを処理する個別注文データ処理部と、注文データや個別注文データに対する見積依頼・回答データを処理する見積データ処理部と帳票類を出力するための帳票出力部と、ワークフローサーバで処理される案件を一覧表示するための案件一覧表示部と、ワークフローサーバへ案件の回覧処理の要求を送信する案件送信部を備えた資材発注管理システムである。
【0011】
また、本システムはネットワークを介して、回覧処理を行うワークフローサーバと、注文データ、内訳データである個別注文データ、見積データを蓄積・管理するためのデータベースサーバが接続されている。さらに、注文依頼、発注依頼を行うためのクライアント(WEBブラウザ)がネットワークを介して接続されている。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施例について図面で説明する。
【0013】
図1は、本発明を適用する資材発注管理システムを示した全体ブロック図である。図1において、発注管理サーバ101は、ネットワーク109を介してワークフローサーバ110、データベースサーバ111と発注管理システムを利用するための一つまたは複数のクライアントマシン115等のコンピュータと接続されている。クライアントマシン115ではWebブラウザのプログラムが稼動する。
【0014】
発注管理サーバ101は、注文データ処理部102、個別注文データ処理部103、見積データ処理部104、帳票出力部105と案件一覧表示部106、案件送信部107、過去データ検索表示部108を含む。また、各処理部は、発注管理を処理するためのプログラムである。8ちゅ管理サーバ101等の各コンピュータに含まれる処理部は、それぞれ実行形式のプログラムとして実装してもよいし、あるプログラムに含まれるモジュールとして実装してもよいし、その他の方法で実現してもよい。発注管理サーバ101の詳細は、図2に示す。
【0015】
ワークフローサーバ110は、ワークフローを利用するユーザ認証やワークフローシステムへのログイン処理を行い、予め定義されたビジネスプロセスに応じて、ワークフローで処理する対象となる案件データの管理や回覧処理などを行う。
【0016】
ここで、ビジネスプロセスとは、業務フローに従って、作業を定義したものであり、案件とは、ビジネスプロセスで処理される対象となるデータである。本発明を適用する業務フローの例を図3に示す。
【0017】
データベースサーバ111は、本発明で利用する注文データ112、個別注文データ113、見積データ114などを蓄積、管理する。
【0018】
また、発注管理サーバ101、ワークフローサーバ110、データベースサーバ111の一部あるいは全てが同じ計算機上で動作してもかまわない。
【0019】
図2は、発注管理サーバ101の構成図である。発注管理サーバ101は、注文データ処理部102、個別注文データ処理部103、見積データ処理部104、帳票出力部105と案件一覧表示部106、案件送信部107、過去データ検索表示部108から成る。
【0020】
注文データ処理部102は、注文データを処理する部分であり、注文データ作成部201、注文データ格納部202、注文データ処理部203、注文データ演算部204から成る。発注管理サーバ101のフロー(主に注文データ処理部102)は、図4に示す。
【0021】
個別注文データ処理部103は、一件の依頼が回覧途中で複数件に展開された内訳データを処理する部分であり、個別見積データ取得部205、個別注文データ作成部206、個別注文データ格納部207から成る。個別注文データ処理部104のフローは、図5に示す。
【0022】
見積データ処理部104は、注文データや個別注文データに対する見積依頼・回答データを処理する部分であり、見積依頼・回答作成部208、個別見積データ格納部209から成る。見積データ処理部104のフローは図6に示す。
【0023】
帳票出力部105は、注文書、見積書、納品書などの帳票類を出力する。帳票出力部105から出力される帳票類は、紙への出力、FAXへ直接出力、PDF形式のファイルなどへ出力することができる。
【0024】
案件一覧表示部106は、図1のワークフローサーバ110で処理される案件の一覧を表示する。案件一覧表示部106では、ワークフローシステムにログインしている操作者の処理すべき案件を表示する。操作者が、処理したい案件を選択すると、その案件の処理に応じた電子帳票画面がクライアントマシンで表示される。
【0025】
案件送信部107は、操作者が出した承認依頼や承認などの要求に応じて、ワークフローサーバ110へ電子帳票の回覧処理を要求を送信する。ワークフローサーバ110では、要求を受け付け、回覧処理を行い、処理を完了する。
【0026】
過去データ検索表示部108は、過去に依頼した注文データ、個別注文データを検索条件で絞込み検索し、検索結果画面がクライアントマシンで表示され、検索結果を電子帳票画面へ検索結果を取り込むことができる。
【0027】
図3は、本発明を適用する業務フローの例である。処理部署には、注文(工事)依頼を要求する要求元部署(各部署)301、工事の詳細内訳を指定する設備部署302、取引先を決定、発注業務を行う資材部署303がある。主な業務に、事前見積依頼業務304、発注依頼業務305、検収業務306がある。
【0028】
まず、(1)要求元部署の担当ノードから、注文(工事)依頼するために、見積依頼の案件を作成し、要求元部署の上長ノードへ承認依頼を行う。(2)要求元部署上長ノードは、内容を確認し承認すると、案件は設備部署ノード(工事依頼の場合)または、資材部署ノードへ遷移される。(3)設備部署ノードでは、要求元が依頼した工事の内容に応じ、詳細な工事の内訳を作成する。設備部署ノードで承認すると、案件は資材部署ノードへ遷移される。(4)資材部署ノードでは、依頼の内容に応じ、1社または複数社を選定し、見積書を出力、見積依頼を行う。工事依頼の場合は、工事内訳ごとに1社または複数社を選定する。取引先への見積依頼は、FAXやEDI(Electronic Data Interchange)などで行う。(5)資材部署ノードでは、取引先からの見積回答を元に比較し、取引先を決定する。(6)取引先や見積単価などの確認を設備部署ノードに出す。
【0029】
ここで、設備部署ノードでは見積回答に異議を受け付けると、再度資材部署ノードへ見積依頼を要求し、資材部署ノードは取引先へ交渉依頼する。設備部署ノードでは、資材部署ノードが決定した取引先や見積結果を承認すると、要求元部署ノードへ内容確認を出す。
【0030】
(7)要求元部署ノードでは、案件の内容を確認し、(8)事前見積依頼案件の内容を元に発注依頼の案件を作成し、要求元部署の上長ノードへ承認依頼を行う。(9)要求元部署上長ノードは、内容を確認し承認すると、案件は設備部署ノード(工事依頼の場合)または、資材部署ノードへ遷移される。(10)設備部署ノードで承認すると、案件は資材部署ノードへ遷移される。(11)資材部署ノードでは、先に見積依頼した内容を確認し、取引先を決定し、(12)資材部署上長ノードへ決済伺いを行う。資材部署上長ノードは、内容を確認して決裁を行う。(13)注文書、納品書などを出力し、取引先へ発注が行われる。
【0031】
なお、要求元部署ノードでは、事前に見積依頼を行わず、直接発注依頼の案件を作成することも可能である。この場合、資材部署ノードでは、取引先を決定する(11)ために、前述の(4)の一連の業務を行う必要がある。また、工事依頼の場合は、設備部署ノード(10)で、工事の内訳を作成することも可能である。
【0032】
事前に見積依頼を行った場合でも、資材部署ノードでは、再度(4)の業務を行い、見積依頼時に決定した取引先を変更することも可能である。
【0033】
最後に、検収業務を行う。取引先から納品書とともに依頼した物品が送られてくる。工事依頼の場合は、物品の代わりに工事完了書等が送られてくる。(14)資材部署ノードでは、納入物の着荷処理を行い、(15)要求元へ納品する。(16)要求元ノードでは、納入物が問題ないか検収し、(17)資材部署ノードで検収作業を完了する。
【0034】
図4は、発注管理サーバ101の処理手順を示したフローである。
【0035】
最初に、新規作成かどうかを判定する(401)。新規作成の場合(401−YES)、注文データ演算部204により、事前見積を元に注文依頼を作成するかどうかを判定する(402)。事前見積がない場合(402−NO)、注文データ作成部201により、一意な注文番号を採り(403)、注文データを作成する(404)。
【0036】
事前見積がある場合(402−YES)、注文データ取得部203により、該当する事前見積の注文データを取得する(405)。注文データ作成部201により、一意な注文番号を採り(406)、事前見積の注文データを元に注文データを作成する(407)。さらに、個別注文データ処理部103により、事前見積の個別注文データを元に個別注文データを作成する(408)。この処理の流れは図5で説明する。
【0037】
新規作成ではない場合(401−NO)、注文データ取得部203により、注文データを取得する(409)。次にどのノードに届いている案件かを判定する(410)。設備ノードの場合、個別注文データ処理部103により、個別注文データを取得、作成する(411)。この処理の流れは図5で説明する。
【0038】
資材ノードの場合、個別注文データ処理部103により、個別注文データを取得する(412)。この処理の流れは図5で説明する。次に、決裁かどうか判定する(413)。決裁ではない場合(413−NO)、見積データ処理部104により、見積依頼・回答を作成する(414)。この処理の流れは図6で説明する。
【0039】
決裁の場合(413−YES)、帳票出力部105により、注文書、納品書を作成する(415)。
最後に、注文データ格納部202により、注文データを注文テーブルに格納し(416)、案件送信部107により、案件を投入または、次のノードへ遷移する(417)。
【0040】
図5は、個別注文データ処理部103の処理手順を示したフローである。
最初に、新規作成かどうかを判定する(501)。新規作成の場合(501−YES)、事前見積を元に注文依頼を作成するかどうかを判定する(502)。事前見積がない場合(502−NO)、個別注文データ作成部206により、一意な個別注文番号を採り、個別注文データを作成する(504)。個別注文が複数行存在する場合は、複数行分ステップ504を実行する。
【0041】
事前見積がある場合(502−YES)、個別注文データ取得部205により、該当する事前見積の個別注文データを取得する(505)。個別注文データ作成部206により、一意な個別注文番号を採り(506)、事前見積の個別注文データを元に個別注文データを作成する(507)。事前見積の個別注文データがまだ存在するかどうか判定し(508)、まだ存在する場合は、ステップ505からステップ507の処理を実行する。
【0042】
新規作成ではない場合(501−NO)、個別注文データ取得部205により、個別注文データを取得する(509)。
【0043】
最後に、個別注文データ格納部207により、個別注文データを個別注文テーブルに格納する(509)。
【0044】
このように、予め記憶装置に格納された回覧対象となる電子化文書に関するデータを読み出し、読み出した電子化文書に関するデータに含まれる回覧先に関する情報と電子化文書の処理に関する情報ににもとづいて、複数の電子化文書を生成し、生成した複数の電子化文書を、それぞれの回覧先へ回覧又は送信するための処理を行う。
【0045】
尚、各ノードでの処理を行うユーザに対して表示するデータや回覧対象となる電子化文書に関するデータや案件のデータなどは、サーバコンピュータからユーザが用いるクライアントコンピュータへ送信してもよいし、サーバコンピュータに格納しておき、各コンピュータからデータの参照や更新などのアクセスを受付けるようにしてもよいし、その他の方法で、各種のデータの送受信や表示などの処理を行ってもよい。
【0046】
図6は、見積データ処理部104の処理手順を示したフローである。
最初に、見積済みかどうかを判定する(601)。見積済みの場合(601−YES)、再度、見積を行うかどうかを判定する(602)。再度見積を行う場合(602−YES)、ステップ603を実行する。
個別注文データがあるかどうか判定する(603)。個別注文データがない場合(603−NO)、見積依頼・回答作成部208により、注文データの内容で見積依頼を作成し、帳票出力部105により見積書を出力する(604)。見積依頼を出す取引先分、ステップ604を実行する。
【0047】
個別見積が存在する場合(603−YES)、見積依頼・回答作成部208により、個別注文データの内容で個別見積データ(見積依頼)を作成し、帳票出力部105により見積書を出力する(605)。見積を出す取引先分、ステップ605を実行する。個別注文データがまだ存在するかどうか判定し(606)、まだ存在する場合は、ステップ605の処理を実行する。
【0048】
見積依頼に対する回答が返ってきたら、見積依頼・回答作成部208により、個別見積データ(見積回答)を作成する(607)。見積を出した取引先から、取引先を決定する(608)。個別注文が複数存在する場合は、個別注文が存在する分、ステップ607、ステップ608の処理を実行する。
【0049】
最後に、個別見積データ格納部209により、個別見積データを個別見積テーブルに格納する(609)。
【0050】
図7は、注文データを格納するDBテーブルの例である。
注文テーブル701は、リレーショナルデータベースの表として定義される。このテーブルは、注文データ処理部102での参照または、格納の対象となる。「関連番号」列により、追加見積、発注した注文データの管理を行う。なお、図7の各データは、図10以降で示した本発明を適用した一システムの場合の例を示している。
【0051】
図8は、個別注文データを格納するDBテーブルの例である。
個別注文テーブル801は、リレーショナルデータベースの表として定義される。このテーブルは、個別注文データ処理部103での参照または、格納の対象となる。「注文番号」列、「内訳番号」列により、注文データと個別注文データの管理を行う。なお、図8の各データは、図10以降で示した本発明を適用した一システムの場合の例を示している。
【0052】
図9は、見積データを格納するDBテーブルの例である。
見積テーブル901は、リレーショナルデータベースの表として定義される。このテーブルは、見積データ処理部104での参照または、格納の対象となる。なお、図9の各データは、図10以降で示した本発明を適用した一システムの場合の例を示している。
【0053】
以下に、本発明を利用した発注管理システムの例を説明する。
図10は、本実施例で使用するワークフローシステム上で利用する回覧経路を定義するビジネスプロセスの一例である。
図10の1001は、事前見積依頼を行うためのビジネスプロセスである。図3の見積依頼301に対応している。1002は、電子帳票の回覧経路上の処理者を示すノードであり、要求元部署申請ノード、要求元部署上長承認ノード、設備部署ノード、資材部署担当ノード、設備部署確認ノード、要求元部署担当確認ノードの各ノードが設定されている。要求元部署担当確認ノードで案件を遷移すると、案件は終了する(1003)。
【0054】
図10の1004は、発注依頼を行うためのビジネスプロセスである。図3の発注依頼304に対応している。1005も同様に、電子帳票の回覧経路上の処理者を示すノードであり、要求元部署申請ノード、要求元部署上長承認ノード、設備部署ノード、資材部署担当ノード、資材部署上長決裁ノードの各ノードが設定されている。資材部署上長決裁ノードで案件を遷移すると、案件は終了する(1006)。
【0055】
なお、この例では分岐条件を記載していないが、依頼する内容の金額など電子帳票上の入力項目に関連した分岐条件を追加することで、要求元部署上長承認ノードを経由せずに設備部署や資材部署へ案件が遷移するようにもできる。
【0056】
各ノードは、処理者の情報と、次の遷移先のノードを決定するための条件についての情報をもつ。また、ノードごとに定義される処理者には、特定の処理者を指定することや、役職や所属組織等で特定の処理者のグループを指定することも可能である。
【0057】
図11は、本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001、発注依頼ビジネスプロセス1004の要求元部署申請ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【0058】
新規依頼画面1101では、事前見積依頼、発注依頼に応じて、依頼種別1102を選択する。品名、数量、予算、要求納期などの項目を入力し、承認依頼ボタン1104押下を認識すると、注文データ処理部102により、注文番号を採番し、入力した内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。追加見積、追加発注する場合は、関連番号を注文テーブルに格納する。さらに、案件送信部106により、依頼種別1102に応じて、事前見積依頼ビジネスプロセス1001または、発注依頼ビジネスプロセス1004に、案件が投入され、次ノード(要求元部署申請ノード)処理者に案件が配布される。
【0059】
この例では、「○○工事」を事前見積依頼する。注文テーブル701には、行702のデータが格納される。
【0060】
なお、本実施例では、要求元部署申請ノードでは、新規に依頼した工事の詳細な内訳データを入力することはできず、内訳ボタン1103押下を認識しても何も表示されないが、要求元部署申請ノードで詳細な内訳データを入力することも可能である。
【0061】
図12は、案件一覧表示部107が表示する画面の表示例である。
【0062】
受信トレイ1201では、注文番号1202、依頼種別1203、品名1204、数量1205、予算1206などのデータを表示している。操作したい案件1207を選択(リンクをクリック)すると、対象案件の電子帳票画面が表示される。
【0063】
図13は、本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001、発注依頼ビジネスプロセス1004の要求元部署上長承認ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【0064】
受信トレイ画面1201から承認したい案件を選択し、新規依頼(承認)画面1301を表示する。注文データ処理部102により、注文データを取得し、新規依頼(承認)画面が表示される。承認ボタン1302押下を認識すると、注文データ処理部102により、入力した内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により、次ノード(設備部署ノード)処理者へ案件が遷移される。
【0065】
なお、本実施例では、要求元部署上長承認ノードでは、依頼種別を変更したり、依頼した工事の詳細な内訳データを入力したりすることはできないが、要求元部署上長承認ノードで詳細な内訳データを入力することも可能である。場合に応じて、新規依頼(承認)画面1301では、入力を受け付けなくすることも可能である。
【0066】
図14は、本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001、発注依頼ビジネスプロセス1004の設備部署ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【0067】
受信トレイ画面1201から承認したい案件を選択し、新規依頼(設備)画面1401を表示する。注文データ処理部102により、注文データを取得し、新規依頼(設備)画面が表示される。内訳ボタン1402押下を認識すると、図15の内訳指定画面1501を表示する。内訳指定画面1501の説明は図15に示す。
【0068】
承認ボタン1403押下を認識すると、注文データ処理部102により、表示されている内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により、次ノード(資材部署ノードまたは要求元部署確認ノード)処理者へ案件が遷移される。
【0069】
なお、本実施例では、設備部署ノードでは、依頼内容を変更することはできないが、設備部署ノードで依頼内容を変更することも可能である。
【0070】
図15は、依頼した内容の詳細な内訳データを入力する画面の表示例である。
新規依頼(設備)画面1401の内訳ボタン1402押下を認識すると、内訳指定画面1501が表示される。内訳指定画面1501では、依頼した工事の内容に応じ、詳細な工事の内訳名1502を入力する。入力完了ボタン1504押下を認識すると画面を閉じて新規依頼(設備)画面1401へ戻る。
【0071】
新規依頼(設備)画面1401の承認ボタン1403押下が認識されて、注文データ処理部102により、注文データが注文テーブル701に格納される際に、個別注文データ処理部103により、内訳指定画面1501に入力された内容で個別注文データを作成し、個別注文テーブル801に格納する。
【0072】
検索ボタン1505押下を認識すると、図23の過去実績検索画面2301を表示する。過去実績検索画面2301の説明は図23に示す。
なお、本実施例では、内訳を指定したが、内訳を指定しないことも可能である。
【0073】
この例では、「○○工事」に関連した「◎◎◎◎」や、「□□工事」、「△△△△」を内訳にもつ。個別注文テーブル801には、行802のデータが格納される。
【0074】
図16は、本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001、発注依頼ビジネスプロセス1004の資材部署ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【0075】
受信トレイ画面1201から承認したい案件を選択し、資材担当画面1601を表示する。注文データ処理部102により、注文データを取得し、資材担当画面が表示される。内訳ボタン1606押下を認識すると、図17の内訳指定画面(資材)1701を表示する。内訳指定(資材)画面1701の説明は図17に示す。見積依頼/回答ボタン1607押下を認識すると、図18の見積画面1801を表示する。見積画面1801の説明は図18に示す。
【0076】
承認ボタン1608押下を認識すると、注文データ処理部102により、表示されている内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により、次ノード(設備部署確認ノードまたは資材部署上長決裁ノード)処理者へ案件が遷移される。
【0077】
図17は、依頼した内容の詳細な内訳データを入力、参照するための画面の表示例である。
資材担当画面1601の内訳ボタン1605押下を認識すると、内訳指定(資材)画面1701が表示される。個別注文データ処理部103により、個別注文データを取得し、内訳指定(資材)画面が表示される。内訳指定(資材)画面1701では、内訳に対して、見積依頼を行うことができる。見積ボタン1703は、それぞれの行に配置されており、それぞれの内訳ごとに見積依頼を行う。見積ボタン1703押下を認識すると、図18の見積画面1801を表示する。入力完了ボタン1707押下を認識すると画面を閉じて資材担当画面1601へ戻る。
【0078】
資材担当画面1601の承認ボタン1607押下が認識されて、注文データ処理部102により、注文データが注文テーブル701に格納される際に、個別注文データ処理部103により、内訳指定(資材)画面1701に入力された内容で個別注文データを作成し、個別注文テーブル801に格納する。
【0079】
なお、本実施例では、設備部署ノードで入力された内訳データに対し、見積依頼を行ったが、資材部署ノードで新規に内訳を作成し、それらに対して見積依頼を行うことも可能である。
【0080】
図18は、見積依頼または回答を入力するための画面の表示例である。
資材担当画面1601の見積依頼/回答ボタン1606または、内訳指定(資材)画面1701の見積ボタン1703押下を認識すると、見積画面1801が表示される。見積データ処理部104により、個別見積データを取得し、見積画面が表示される。
【0081】
それぞれの案件または、内訳に対し、見積依頼をかける取引先を取引先項目1804に入力する。見積書出力ボタン1808押下を認識すると、帳票出力部105により見積先へ送付するための見積書を出力する。内訳データに対する見積を依頼する場合は、依頼番号1802と、内訳番号1803を組み合わせた番号(例えば、M00001_2)を見積書に記し一意に判別できるようにする。見積依頼の回答がかえってきたら、見積単価1805、引請納期1806を入力する。
【0082】
取引先からの見積依頼回答を元に比較し、決定項目1807にチェックを入れて、取引先を決定する。入力完了ボタン1809押下を認識すると画面を閉じて資材担当画面1601または、内訳指定(資材)画面へ戻る。この際、資材担当画面の取引先1603、発注金額1604、引請納期1605項目または、内訳指定(資材)画面の取引先1704、発注金額1705、引請納期1706項目に取引先情報が反映される。
【0083】
資材担当画面1601の承認ボタン1607押下が認識されて、注文データ処理部102により、注文データが注文テーブル701に格納される際に、見積データ処理部104により、見積画面1801に入力された内容で見積データを作成し、見積テーブル901に格納する。
【0084】
本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001の設備部署確認ノードでは、図14の新規依頼(設備)画面1401を表示する。内訳ボタン1402押下を認識して、内訳画面を表示すると、資材部署ノードで決定した取引先を確認することができる。
【0085】
図19は、本実施例で使用される事前見積依頼ビジネスプロセス1001の要求元部署確認ノードでの電子帳票画面の表示例である。
受信トレイ画面1201から確認したい案件を選択し、新規依頼(見積確認)画面1901を表示する。注文データ処理部102により、注文データを取得し、新規依頼(見積確認)画面が表示される。内訳ボタン1902押下を認識すると、図15の内訳指定画面1501を表示する。
【0086】
発注依頼ボタン1903押下を認識すると、注文データ処理部102により、表示されている内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により案件が遷移され、事前見積依頼ビジネスプロセス1001が完了する。さらに、事前見積した内容で新規依頼(発注依頼)画面2001が表示される。新規依頼(発注依頼)2001の説明は図20に示す。
【0087】
図20は、本実施例で使用される発注依頼ビジネスプロセス1004の要求元部署申請ノードでの電子帳票画面の表示例である。
新規依頼(発注依頼)画面2001は、注文データ処理部102により、注文データを取得し、新規依頼(発注依頼)画面が表示される。内訳ボタン2002押下を認識すると、図15の内訳指定画面1501を表示する。
【0088】
承認依頼ボタン2003押下を認識すると、注文データ処理部102により、再度注文番号を採番し、入力した内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により、依頼種別1102に応じて、発注依頼ビジネスプロセス1004に、案件が投入され、次ノード処理者に案件が配布される。
【0089】
図22のような発注依頼を一括で依頼するための画面を用意しておけば、一度に複数件分発注依頼することも可能である。
【0090】
図21は、本実施例で使用される発注依頼ビジネスプロセス1004の資材部署上長決裁ノードでの電子帳票画面の表示例である。
受信トレイ画面1201から承認したい案件を選択し、資材決裁画面2101を表示する。注文データ処理部102により、注文データを取得し、資材決裁画面が表示される。内訳ボタン2103押下を認識すると、図17の内訳指定画面(資材)1701を表示する。
【0091】
発注書出力ボタン2104押下を認識すると、帳票出力部105により取引先へ送付するための発注書ならびに納品書を出力する。内訳データに対する発注を依頼する場合は、依頼番号2102と、図17の内訳指定画面(資材)1701にある内訳番号1702を組み合わせた番号(例えば、C00001_2)を発注書、納品書に記し一意に判別できるようにする。
【0092】
承認ボタン2105押下を認識すると、注文データ処理部102により、表示されている内容で注文データを作成し、注文データを注文テーブル701に格納する。さらに、案件送信部106により案件が遷移され、発注依頼ビジネスプロセス1002が完了する。
【0093】
図23は、過去の実績データを検索しデータを取り込むための画面の表示例である。
【0094】
内訳指定画面1501の検索ボタン1505押下を認識すると、過去実績検索画面2301が表示される。過去実績検索画面2301では、過去に依頼した個別注文データを検索し、検索結果を表示する。
【0095】
上部検索条件項目を入力し、検索実行ボタン2302押下を認識すると、検索条件で絞込み検索を行い結果を下部に表示する。
【0096】
内訳指定画面1501に取り込みたい個別注文データを選択(2303)し、複写ボタン2304押下を認識すると、選択したデータを内訳指定画面1501に反映し、過去実績検索画面2301を閉じる。
【0097】
このようにして、案件投入時には、一件の依頼だった案件が、遷移途中で複数の詳細な依頼に展開され、複数の取引先へ発注依頼することが可能となる。本発明を用いれば、途中で複数の依頼に展開されても、再度、それらを一件一件の個別の依頼を作成する手間が省け、作業の省力化が可能となる。
【0098】
また、事前に見積依頼を行った案件を元に、発注依頼の案件を作成することが容易に行える。
【0099】
このように、文書回覧システムやワークフローシステムなどで処理対象となる案件のデータが、複数のユーザや複数のノードで処理される場合においても、個別の案件のデータに対する処理の手間がはぶける。
【0100】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、案件投入時には、一件の依頼だった案件が、遷移途中で複数の詳細な依頼に展開され、複数の取引先へ発注依頼することが可能となり、途中で複数の依頼に展開されても、再度、それらを一件一件の個別の依頼を作成する手間が省け、作業の省力化が可能となる。
【0101】
また、事前に見積依頼を行った案件を元に、発注依頼の案件を作成することが容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を摘要するシステムの一例である。
【図2】本発明を摘要するシステムの一例である。
【図3】本発明を適用する業務フローの例である。
【図4】発注管理サーバ(主に注文データ処理部)の処理の流れを示した例である。
【図5】個別注文データ処理部の処理の流れを示した例である。
【図6】見積データ処理部の処理の流れを示した例である。
【図7】注文データ格納テーブル定義の一例である。
【図8】個別注文データ格納テーブル定義の一例である。
【図9】見積データ格納テーブル定義の一例である。
【図10】本実施例で使用するビジネスプロセスの一例である。
【図11】本実施例で使用するビジネスプロセスの要求元部署申請ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図12】本実施例で使用する案件一覧表示部107が表示する画面の表示例である。
【図13】本実施例で使用するビジネスプロセスの要求元部署上長ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図14】本実施例で使用するビジネスプロセスの設備部署ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図15】本実施例で使用する個別注文データを入力する画面の表示例である。
【図16】本実施例で使用するビジネスプロセスの資材部署ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図17】本実施例で使用するビジネスプロセスの資材部署ノードでの電子帳票画面から表示される、個別注文を入力する画面の表示例である。
【図18】本実施例で使用する見積データを入力する画面の表示例である。
【図19】本実施例で使用するビジネスプロセスの要求元部署確認ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図20】本実施例で使用する発注依頼ビジネスプロセスの要求元部署申請ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図21】本実施例で使用する発注依頼ビジネスプロセスの資材部署上長決裁ノードでの電子帳票画面の表示例である。
【図22】本実施例で使用する発注一括依頼画面の表示例である。
【図23】本実施例で使用する過去実績検索画面の表示例である。
【符号の説明】
101・・・発注管理サーバ
102・・・注文データ処理部
103・・・個別注文データ処理部
104・・・見積データ処理部
105・・・帳票出力部
106・・・案件一覧表示部
107・・・案件送信部
108・・・過去データ検索表示部
109・・・ネットワーク
110・・・ワークフローサーバ
111・・・データベースサーバ
112・・・注文データテーブル
113・・・個別注文データテーブル
114・・・見積データテーブル
115・・・クライアント
Claims (8)
- コンピュータを用いた電子化文書回覧指示方法であって、
前記コンピュータは、予め記憶装置に格納された回覧対象となる電子化文書に関するデータを読み出し、
読み出した前記電子化文書に関するデータに含まれる回覧先に関する情報と電子化文書の処理に関する情報ににもとづいて、複数の電子化文書を生成し、
生成した複数の前記電子化文書を、それぞれの回覧先へ回覧することを特徴とするコンピュータを用いた電子化文書回覧指示方法。 - 資材発注管理システムにおいて、
注文データを処理する注文データ処理手段と、
依頼データが回覧途中で複数件に展開された内訳データを処理する個別注文データ処理手段と、
注文データおよび個別注文データに対する見積依頼データと回答データとを処理する見積データ処理手段と、
帳票類を出力するための帳票出力手段と、
ワークフローシステムへ案件の回覧処理の要求を送信する案件送信手段とを含むことを特徴とした資材発注管理システム。 - 前記依頼データを、回覧途中で複数の詳細な内訳データに展開することを特徴とした請求項2記載の資材発注管理システム。
- 前記要求元依頼者から依頼件名の入力を受け付け、
前記入力された依頼件名と予め記憶装置に格納された前記依頼件名に対応する依頼データの詳細な内訳内容にもとづいて、発注依頼を行うことを特徴とした請求項2記載の資材発注管理システム。 - 1または複数の依頼データに関する見積業者を選定するデータと前記依頼データに関連する取引先に対する見積結果をデータベースサーバに格納し、
要求元依頼者から、前記見積結果の内容を確認するデータの入力を受け付け、
前記受け付けたデータにもとづいて、発注依頼を行うことを特徴とした請求項2記載の資材発注管理システム。 - 依頼案件と、回覧途中部署で複数件の詳細な内訳に展開された依頼データの管理を行うことを特徴とした請求項2記載の資材発注管理システム。
- 過去の詳細内訳データを用いて新規依頼を行うことを特徴とした請求項2記載の資材発注管理システム。
- 別の依頼番号で追加依頼した時に、注文データを蓄積するデータベースサーバに関連番号を一緒に格納することで追加発注の管理を行うことを特徴とした請求項2記載の資材発注管理システム。
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-
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