JP2003141001A - コンテンツ入手方法およびシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 街頭で見かけたポスター等の広告物から、携
帯端末を利用して、その広告物に対応する情報を入手す
ることが可能なコンテンツ入手方法およびシステムを提
供する。 【解決手段】 街頭のポスター１に印刷されているバー
コード１ａを、携帯端末３に付属のバーコードリーダー
２で読取ると、読取情報認識手段４が、読取った情報が
ＵＲＬおよびコンテンツ特定情報であることを認識し、
そのＵＲＬで特定されるコンテンツ管理サーバー１０
に、コンテンツ特定情報を送信する。コンテンツ管理サ
ーバー１０では、受信したコンテンツ特定情報に従って
コンテンツ記憶手段１１から対応するコンテンツを取得
して携帯端末３に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、印刷物等から読取った
情報に基づいてインターネットにアクセスし、必要な情
報を入手するための技術に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、コンピュータおよびネットワーク
技術の発展により、インターネットを利用して様々な情
報が瞬時に入手できるようになってきている。特に、携
帯電話、ＰＤＡ等の携帯端末の普及はめざましく、人々
は自身がいる場所に関係無く、必要な情報を入手するこ
とが可能となっている。

【０００３】一方、街頭や店頭においては、旧来型の広
告手段であるポスター等が依然として利用されている。
ポスター等による広告・宣伝は直接的に視覚に訴えるこ
とができるため、広告効果は非常に高いものとなってい
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、消費者
が、街頭でポスターを見て、そのポスターが欲しいと感
じても、それを入手するには非常に手間がかかる。その
ポスターが市販されているものであったとしても、その
販売店を探さなければならず、そのポスターが市販され
ていないものであれば、ほとんど入手は困難なものとな
る。

【０００５】上記のような点に鑑み、本発明は、街頭で
見かけたポスター等の広告物から、携帯端末を利用し
て、その広告物に対応する情報を入手することが可能な
コンテンツ入手方法およびシステムを提供することを課
題とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明では、印刷物にアクセス先のアドレスおよび
コンテンツ特定情報を記録した識別部を付加し、これを
街頭に掲示した状態において、携帯端末に付属の読取手
段により、印刷物に付加された識別部から情報を読取る
段階と、携帯端末において読取った情報からアクセス先
アドレスおよびコンテンツ特定情報を認識する段階と、
携帯端末から認識したアドレスにアクセスして、コンテ
ンツ特定情報で特定されるコンテンツを取得する段階を
実行するようにしたことを特徴とする。

【０００７】本発明によれば、アクセス先アドレスおよ
びコンテンツ特定情報を記録した識別部を付加した印刷
物を用意し、この印刷物の識別部から、携帯端末を利用
して情報を読取り、読取った情報に基づいて所定のアド
レスにアクセスして必要なコンテンツを取得するように
したので、利用者は街頭で見かけたポスター等の印刷物
から、自身が普段携帯している携帯電話等を利用して、
その広告物に対応する情報を瞬時に入手することが可能
となる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。 （ポスターの構造）最初に本発明で利用するポスターに
ついて説明する。図１に符号「１」を付して示すよう
に、本発明で利用するポスターはその表面に識別部１ａ
が付加されていることを特徴とする。ポスターの材質と
しては、一般的には紙が利用されるが、シート状のもの
であれば、紙に限定されず、種々のものが利用できる。

【０００９】（システム構成）続いて、本発明に係る情
報入手システムについて説明する。図１は、情報入手シ
ステムの一実施形態を示す構成図である。図１におい
て、１はポスター、１ａはバーコード、２はバーコード
リーダー、３は携帯端末、４は読取情報認識手段、５は
通信手段、６はメモリ、７は表示手段、８は携帯電話基
地局、９はネットワーク回線、１０はコンテンツ管理サ
ーバー、１１はコンテンツ記憶手段である。

【００１０】ポスター１は、バーコード１ａが付加され
ている以外は従来周知のポスターと同じであり、広告等
の任意の情報が印刷された印刷物である。バーコード１
ａは印刷またはその他の手段によりポスター１に付加さ
れたものである。バーコード１ａには、コンテンツ管理
サーバー１０にアクセスするためのＵＲＬおよびコンテ
ンツ記憶手段１１においてコンテンツを特定するための
コンテンツ特定情報が記録されている。

【００１１】バーコードリーダー２は、ポスター１に付
加されたバーコード１ａに記録された情報を読取るため
のものであり、携帯端末３に接続され、バーコード１ａ
から読取った情報を携帯端末３に取りこむ機能を有す
る。携帯端末３は、携帯電話、ＰＤＡ等の携帯可能な端
末であり、図１に示すような構成要素４〜７を備えてい
ると共に、バーコードリーダー２と接続され、読取られ
た情報を取り込むことが可能になっている。読取情報認
識手段４は、バーコードリーダー２により読取った情報
を認識するためのものであり、ＣＰＵに専用のソフトウ
ェアに従った処理を実行させることにより実現される。
通信手段５は、携帯電話基地局８とのデータの送受信を
行うための無線通信機能を有している。メモリ６は、携
帯電話基地局から送信されてくる情報を記録する機能を
有する。表示手段７は、メモリ６に記録された情報の表
示、その他必要な情報を随時表示する機能を有してお
り、液晶ディスプレイ等で実現される。

【００１２】ネットワーク回線９は、携帯電話基地局８
とコンテンツ管理サーバー１０を結ぶものであり、物理
的な特徴を問わず、データの送受信が可能なものであれ
ば良い。本実施形態では、このネットワーク回線９を介
してインターネットにアクセスし、データの送受信が行
われる。コンテンツ管理サーバー１０は、コンテンツ記
憶手段１１を管理するサーバーコンピュータであると共
にＷＷＷサーバーとしての機能も有している。コンテン
ツ管理サーバー１０は、画像の送信要求に応じて必要な
画像を抽出し、要求先に送信する機能を有する。コンテ
ンツ記憶手段１１は、ポスター１に掲載された内容と関
連するコンテンツを記憶したものであり、各コンテンツ
はコンテンツを特定するためのコンテンツ特定情報と対
応付けて記録されている。コンテンツとは、情報の内容
を意味するものである。本実施形態では、コンテンツと
して、ポスターに掲載された絵柄と同一あるいは類似の
画像、もしくは関連した音楽情報を記録している。

【００１３】（処理の流れ）以下、本発明に係る情報入
手方法について、図１に示した情報入手システムの処理
動作と共に説明する。図２は、本発明に係る情報入手方
法の概要を示すフローチャートである。利用者は、携帯
電話、ＰＤＡ等の携帯端末を携帯して街角を歩いてお
り、たまたま、ポスター１を見つけたとする。利用者
が、このポスターの絵柄を気に入り、その画像が欲しい
と思ったら、携帯端末３に付属のバーコードリーダー２
により、ポスターに印刷されたバーコード１ａを読取る
（ステップＳ１）。

【００１４】読取られた情報は読取情報認識手段４に渡
される。読取情報認識手段４では、読取情報を取得する
と、その読取情報がどのような情報であるかの特定を行
う。バーコード１ａには、あらかじめポスター１の絵柄
と同一の画像のコンテンツ特定情報およびこの画像を管
理しているコンテンツ管理サーバー１０のＵＲＬが記録
されているので、読取情報認識手段４では、このコンテ
ンツ特定情報とＵＲＬを区別して通信手段５に出力する
（ステップＳ２）。通信手段５は、読取情報認識手段４
から受け取ったＵＲＬで特定される送信先に、同じく読
取情報認識手段４から受け取ったコンテンツ特定情報に
対応する画像の送信要求を送る（ステップＳ３）。この
送信要求とは、具体的には、コンテンツ特定情報のこと
であり、コンテンツ管理サーバー１０では、コンテンツ
特定情報を受信すると、それがそのコンテンツの送信要
求であると認識することになる。続いて、携帯電話基地
局８は、通信手段５からＵＲＬおよび画像の送信要求を
受信すると、ネットワーク回線９を介して、指定された
ＵＲＬに画像の識別コードおよび画像の送信要求を送信
する（ステップＳ４）。携帯電話基地局８を介してイン
ターネットに接続する手法については、周知の技術であ
るので、詳細な説明はここでは省略する。

【００１５】指定されたＵＲＬに従って、コンテンツ特
定情報がコンテンツ管理サーバー１０に届くと、コンテ
ンツ管理サーバー１０では、受信したコンテンツ特定情
報を用いてコンテンツ記憶手段１１を検索し、対応する
画像を取得する（ステップＳ５）。続いて、コンテンツ
管理サーバー１０は、取得した画像を要求元に送信する
（ステップＳ６）。送信された画像は、ネットワーク回
線９、携帯電話基地局８を介して通信手段５に送信さ
れ、メモリ６に記録される（ステップＳ７）。メモリ６
に画像が記録されると、その旨を利用者に通知する。こ
の通知は、携帯端末３に別途付加された発音手段等から
着信音の形式で行うこともできるし、表示手段７に、そ
の旨を表示させることもできる。その後、利用者は、必
要に応じてメモリ６に記録した画像を表示手段７に表示
させることができる。また、上記ステップＳ７において
は、メモリ６への画像の記録と同時に、表示手段７にそ
の画像を表示するような設定にしておいても良い。上記
ステップＳ１からステップＳ７の処理は、瞬時に行われ
るため、利用者から見れば、気に入ったポスターのバー
コードにバーコードリーダーを当てることにより、自身
の携帯端末に、即座にそのポスターの画像が記録される
ことになる。

【００１６】以上、本発明の好適な実施形態について説
明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、種々の
変更が可能である。例えば、上記実施形態では、アクセ
ス先アドレスとしてＵＲＬを使用したが、コンテンツ管
理サーバーにアクセスすることができれば、他の形式の
アドレスでも良い。また、上記識別部には、必ずしもア
ドレス自体を記録する必要はなく、アドレスに変換可能
な情報を記録するようにしても良い。アドレスに変換可
能な情報を記録した場合は、携帯端末からインターネッ
トに接続する前に変換サーバーを用意しておき、この変
換サーバーでＵＲＬ等のアドレスに変換してインターネ
ット上のコンテンツ管理サーバーにアクセスするように
すれば良い。

【００１７】また、上記実施形態では、印刷物に印刷さ
れた識別部としてバーコードを適用したが、バーコード
のような一方向にのみ記録可能なものではなく、縦横２
方向に情報が記録可能な二次元コードを利用しても良
い。また、このような識別部の印刷部への付加は直接印
刷する以外にも、識別部をシールのような形態で作成
し、これを印刷物に貼付するようにしても良い。

【００１８】さらに、本発明では、その応用例として、
携帯端末３でコンテンツを取得するのではなく、他の記
録手段に記録させるようにすることもできる。例えば、
家庭のプリンターで出力させるための高品質な画像を得
たいと考えた場合、家庭にあるパソコンのメールアドレ
スに送信させるようにする。具体的には、読取情報認識
手段４において、コンテンツ特定情報とＵＲＬを認識し
た後、表示手段７に「コンテンツの受信はどちらで行い
ますか？」というようなメッセージを表示させるように
する。利用者は、ここで受信を行うパソコンのメールア
ドレスを指定する。すると、通信手段５は、コンテンツ
特定情報および受信先のメールアドレスをコンテンツ管
理サーバー１０に送信し、コンテンツ管理サーバー１０
は検索した画像データを指定されたメールアドレスに送
信する。これにより、携帯端末３では取得不可能な高品
質な画像データを得ることができる。取得した画像デー
タを高品質なプリンタから出力することにより、実物の
ポスターとほぼ同等のものを得ることが可能となる。

【００１９】

【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
印刷物にアクセス先のアドレスおよびコンテンツ特定情
報を記録した識別部を付加し、これを街頭に掲示した状
態において、携帯端末に付属の読取手段により、印刷物
に付加された識別部から情報を読取る段階と、携帯端末
において読取った情報からアクセス先アドレスおよびコ
ンテンツ特定情報を認識する段階と、携帯端末から認識
したアドレスにアクセスして、コンテンツ特定情報で特
定されるコンテンツを取得する段階を実行するようにし
たので、利用者は街頭で見かけたポスター等の印刷物か
ら、自身が普段携帯している携帯電話等を利用して、そ
の広告物に対応する情報を瞬時に入手することが可能と
なるという効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るコンテンツ入手システムの構成図
である。

【図２】本発明に係るコンテンツ入手方法の概要を示す
フローチャートである。

【符号の説明】

１・・・ポスター １ａ・・・バーコード ２・・・バーコードリーダー ３・・・携帯端末 ４・・・読取情報認識手段 ５・・・通信手段 ６・・・メモリ ７・・・表示手段 ８・・・携帯電話基地局 ９・・・ネットワーク回線 １０・・・コンテンツ管理サーバー １１・・・コンテンツ記憶手段

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】街頭において掲示されている印刷物、およ
   び利用者が所持している携帯端末を利用して、前記印刷
   物に関連するコンテンツを入手する方法であって、 前記携帯端末に付属の読取手段により、前記印刷物に付
   加された識別部から情報を読取る段階と、 前記携帯端末において前記読取った情報からアクセス先
   アドレスおよびコンテンツ特定情報を認識する段階と、 前記携帯端末から前記認識したアドレスにアクセスし
   て、前記コンテンツ特定情報で特定されるコンテンツを
   取得する段階と、 を有することを特徴とするコンテンツ入手方法。
2. 【請求項２】前記コンテンツを取得する段階は、ネット
   ワークに接続されたコンテンツ管理サーバーにアクセス
   し、当該コンテンツ管理サーバーにおいて前記コンテン
   ツ特定情報を用いて検索することによりコンテンツを取
   得するものであることを特徴とする請求項１に記載のコ
   ンテンツ入手方法。
3. 【請求項３】インターネットに接続可能な携帯端末と、
   コンテンツの管理を行うコンピュータであるコンテンツ
   管理サーバーにより構成されるコンテンツ入手システム
   であって、 前記携帯端末は識別部より情報を読取る情報読取手段
   と、前記情報読取手段により読取った情報からアクセス
   先アドレスおよびコンテンツ特定情報を認識する読取情
   報認識手段を有し、 前記コンテンツ管理サーバーは、コンテンツを記憶した
   コンテンツ記憶手段と、前記送信されたコンテンツ特定
   情報を用いて前記コンテンツ記憶手段から対応するコン
   テンツを抽出してコンテンツ特定情報の送信元に送信す
   るコンテンツ抽出手段を有し、 前記携帯端末は、前記アクセス先アドレスに基づいて前
   記コンテンツ情報を前記コンテンツ管理サーバーに送信
   し、前記コンテンツ管理サーバーから送信されるコンテ
   ンツを取得するようにしたことを特徴とするコンテンツ
   入手システム。
4. 【請求項４】コンピュータ等の演算手段に、携帯端末に
   付属の読取手段により、印刷物に付加された識別部から
   情報を読取る段階、携帯端末において読取った情報から
   アクセス先アドレスおよびコンテンツ特定情報を認識す
   る段階、携帯端末から認識したアドレスにアクセスして
   コンテンツ特定情報で特定されるコンテンツを取得する
   段階、を実行させるためのプログラム。
5. 【請求項５】アクセス先アドレスおよびコンテンツ特定
   情報を記録した識別部が付加されていることを特徴とす
   る印刷物。
6. 【請求項６】前記アクセス先アドレスとしてＵＲＬが用
   いられていることを特徴とする請求項５に記載の印刷
   物。
7. 【請求項７】前記識別部はバーコードであって、当該バ
   ーコードは前記印刷物の表面に印刷されることにより付
   加されていることを特徴とする請求項５または請求項６
   に記載の印刷物。
8. 【請求項８】アクセス先アドレスおよびコンテンツ特定
   情報を記録した識別部が表面に付加されていることを特
   徴とするポスター。