JP2002024149A - コード対応電子メール情報取得システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話による情報の取得を容易にする。 【解決手段】 本発明は、携帯電話を利用した電子メー
ルにより情報が容易に得られるようにしたところに特徴
を有するものである。携帯電話（Ａ）の電子メール機能
を通じて予め設定してあるコードを電子メールのアカウ
ント部分又は題名部分もしくは本文に含ませ、これらの
コードをインターネット（Ｂ）を介して送信先のサーバ
ー（Ｄ）へ送信する。すると、このサーバーがそのコー
ドに対応した情報をデータベース（Ｅ）から読み取り、
読み取った情報の内容を送信元へ電子メールとして送り
返されるようにしてある。このシステムの採用により、
携帯電話等から容易に情報を取得可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、インターネットに
接続できる携帯端末の電子メール機能を用い、情報をコ
ード化することによって、局所的にその情報を取り出す
仕組みと、それを用いた情報システムテムとからなるコ
ード対応電子メール情報取得システムに関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来のインターネットによる情報の取得
は、ＷＷＷのＷＥＢページによるものが主であり、その
情報を取得する場合、英語表記のアドレス（ＵＲＬ）を
入力して情報を取得している。これはコンピューター上
で動作するＷＥＢブラウザもしくは、インターネットに
接続できる携帯端末（携帯電話やＰＤＡなど）も同様で
ある。携帯電話に関しては、情報を取得するためには、
メニュー形式により情報をカテゴライズすることにより
取得し易くしたものもある。一方、電子メールは、情報
取得と言う観点からはあまり使われておらず、現状では
不特定多数より一方的に情報が送られてくる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】インターネットに接続
できる携帯端末、特に携帯電話で情報を取得する場合、
従来からあるＷＷＷのＷＥＢページのアドレス（ＵＲ
Ｌ）を入力することで、その情報を取得できる。しか
し、携帯電話は、本来は電話であるため、英語入力が困
難であり、アドレスの入力が容易ではない。最近では、
情報をメニュー形式で取得する仕組みが主流になってい
るが、情報の種類は各携帯電話会社で決められており、
一般的な情報を取得することについては不都合はない
が、これは自由度が低く、またメニュー形式で入力が容
易になっているとは言え、目的とする情報に達するまで
にそれなりの時間が必要である。なお、この時間は接続
料金が課金されるので、接続時間の短縮化が求められる
こととなる。

【０００４】上記したように、情報をＷＥＢページで取
得する場合、携帯電話は画面が狭いため、従来のＷＥＢ
ページそのものによったのでは表示が困難であり、ある
特定の団体等で決められた記述言語（ＨＤＭＬ、ＣＨＴ
ＭＬなど）に変換する作業が発生する。情報の取得は突
発的に発生するものが多いが、予め準備できる情報であ
れば自宅にあるパソコンで取得可能である。しかし、屋
外での情報の取得は、携帯電話の携帯端末としての機能
が有効であり、携帯端末の使われ方としては、突発的に
発生するものや必要な時に必要な情報を取得できること
が本来のあるべき姿である。現在の携帯電話では、端末
の指示に従って取得したい情報は端末にどのように入力
するかを考えてから、又は予め取得したい情報が取り出
せるアドレスを控えておくことにより初めて情報を取得
可能となっているため不便である。

【０００５】そこで本発明の目的は、現在の携帯電話す
べてに普及している電子メール機能と情報のコード化及
びその情報を発信するコード発信管理システムを用い
て、現状の携帯電話での情報取得や、目的の情報を特定
することを容易とし、特定の企業等に左右されない情報
発信や情報取得ができるようにすることにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のコード対応電子メール情報取得システム
は以下の手段を採用することにより以下の作用・効果を
生じさせるようにしてある。

【０００７】（請求項１に記載した発明の構成）本発明
のコード対応電子メール情報取得システムは、携帯電話
の電子メール機能を通じて予め設定してあるコードを電
子メールのアカウント部分又は題名部分もしくは本文に
含ませ、上記のコードをインターネットへ送信すると送
信先のサーバーがそのコードに対応した情報を読み取
り、読み取られた情報の内容は送信元へ電子メールとし
て送り返されるようにしてある。

【０００８】（請求項１に記載した発明の作用・効果）
ユーザーが携帯電話のＥメール機能を利用してある情報
を得ようとする場合に、予め定めてある情報コードをシ
ステムのサーバーに送信すると、これを受けたサーバー
はこのコードに対応する情報をデータベースから取得
し、これをユーザーに返送する。これにより、携帯電話
などの携帯端末から機種に依存することなく容易に情報
を取得可能となる。

【０００９】（請求項２に記載した発明の構成）請求項
１において、情報コードとそれに対応する情報は、予め
定めてある特定の取り決めにしたがって対応可能として
ある。

【００１０】（請求項２に記載した発明の作用・効果）
コードとそれに対応する情報は、予め定めてある特定の
取り決めに従って対応可能としてあるため、携帯端末で
取り扱う情報に相応しく、覚えやすく、入力が容易かつ
管理しやすいものとなる。

【００１１】（請求項３に記載した発明の構成）このコ
ード対応電子メール情報取得システムは、上記したコー
ド（コードではなく、そのものを表すキーワード文字で
も良い）を屋外にある広告媒体（看板、ポスター、電車
の中吊り）、雑誌、公共案内（電車の路線図、地図）な
どに印刷または表示することで、その媒体の補助情報を
提供取得としてある。

【００１２】（請求項３に記載した発明の作用・効果）
上記した情報のコードは、各種の広告媒体を利用して表
示することによりユーザーのアクセスを容易にしてある
ため、このシステムの利用が促進される。

【００１３】（請求項４に記載した発明の構成）上記し
たコードは、利用するコードとそれに対応する情報を予
め設定してある特定のホームページでコードの発行や情
報の登録を行うことができるようにしてある。

【００１４】（請求項４に記載した発明の作用・効果）
上記の情報コードをインターネットのホームページでコ
ードの発行や情報の登録を行うことができるようにする
ことにより、独自にコードや情報の作成ができるように
してあるので、利用者の自由度や利便性が向上する。

【００１５】

【発明の実施の形態】（システムの概要）本発明は、指
定されたコードを電子メールに含ませて、コード対応電
子メール情報取得システムを利用し、これをインターネ
ットへ送信することによって、コード化された情報を取
得可能としてあるところに特徴がある。

【００１６】具体的には、サーバー（コンピュータ）に
本発明に係るコード対応電子メール情報取得システムを
設定し、このシステムに予め設定してあるコードに対す
る情報を取り出すことができる携帯電話の電子メール機
能を用いて、又はこの電子メール機能の仕組みを応用し
て広告媒体（看板、ポスター、雑誌など）や公共情報
（路線図や地図）の付加的情報を取り出し可能としたも
のである。

【００１７】図１は、本発明に係るシステムを示すもの
で、携帯電話Ａに対し電子メール機能を用いてインター
ネットＢを通してメールサーバーＤから情報を送受信し
ている。メールサーバーＤ（コンピュータ）は、ルータ
ーＣを通して情報を授受可能となっている。これととも
にメールサーバーＤは、情報を管理するデータベースＥ
に蓄積されたデータを授受可能としてある。携帯電話Ａ
は携帯端末以外の電子メールが利用できるコンピュータ
であっても適用可能である。

【００１８】（作用）図２は、本システムのサーバー内
における動作をフローチャートで示したものである。ま
ず、携帯電話Ａよりこのシステムへ電子メールを送信す
る。その際、決められた情報コード（数字）を電子メー
ル作成時に指定し、このシステムの受付電子メールアド
レスに送信する。コードの指定方法は、電子メールアド
レスに埋め込む方法（例えば、このシステムの受付電子
メールアドレスのドメイン名が“ｍａｉｌ．ｃｏｍ”で
あれば、“１２３４＠ｍａｉｌ．ｃｏｍ”のようにアカ
ウント部分に指定する）、または電子メールのＳＵＢＪ
ＥＣＴに“１２３４”と指定して、受付電子メールアド
レス（例えば、ｉｃｏｒｄ＠ｍａｉｌ．ｃｏｍ）へ送信
する方法もある。

【００１９】送信された電子メールは、指定されたアド
レスへインターネットＢを経由し、サーバーＤに受信さ
れる（Ｓ２１）。この電子メールはコード対応電子メー
ルシステムに届き電子メールアカウント部分もしくはサ
ブジェクト（Ｓｕｂｊｅｃｔ）よりコードを取得する
（Ｓ２２）。システムは指定されたコードより、コード
情報の検索をする（Ｓ２３）。この検索により該当する
コードをチェック（Ｓ２４）した結果、それがあった場
合には、その情報を取得し、取得した情報を電子メール
として送信された相手に返信する（Ｓ２５）。

【００２０】この結果、このシステムは、このコードに
対応した情報をデータベースより取得し（Ｓ２６）、再
び電子メールにより送信元へこの情報を返信する（Ｓ２
７）。メール送信後この処理が終了する（Ｓ２８）。

【００２１】他方で、該当するコードのチェックを行い
（Ｓ２４）、該当するコードがなく、対応した情報がな
いとエラーとなるため、このエラーメールの送信元に返
信する（Ｓ２９）。システムはこのメールを送信後、処
理を終了する（Ｓ３０）。

【００２２】図３は、図１のコード対応電子メールシス
テムで管理するコードと、それに対応した情報を入力さ
せるユーザーインターフェイス画面の例を示すものであ
る。この画面には、画面の切り替え操作部３１及びコー
ドホスティング部３２が設けてあり、このコードホステ
ィング部には、コード発行処理ボタン３３及びコード情
報登録処理ボタン３４が表示されている。携帯電話のユ
ーザーＡは、この画面によりコードの発行及び登録処理
を行うのであるが、実際は、ＷＥＢブラウザを用いてシ
ステムのサーバーに接続し、コード発行と情報入力がで
きるようになっている。

【００２３】次に図４のフローチャートを用いてコード
の発行及び登録処理の手順につい説明する。まず、この
発行手順は、同図（ａ）に示すように、ユーザーＡ（図
１参照）が、コードの発行処理を行う（Ｓ４１）ため
に、上記のコード発行処理ボタン３３（図３参照）を押
して、コードの発行を申し込む（Ｓ４２）。ここでユー
ザーＡは自己の個人情報を登録する（Ｓ４３）。サーバ
ーＤは、この申し込みを受けてユーザーＡに対するコー
ドを発行する。この時、同時にデータベースＥにコード
に対するレコードを作成する（Ｓ４４）

【００２４】次に同図（ｂ）に示すように、コード情報
登録処理を行う（Ｓ４６）ために、コード情報登録処理
ボタン２４（図３参照）を押すと、サーバーＤは、登録
済みコードを指定する（Ｓ４７）と、コードに対応する
コード入力画面が表示されるので、コードに対する情報
を入力する。入力完了後、この登録が行われる（Ｓ４
８）。ここで入力された情報は、コードに対するデータ
ベースのレコードに登録される（Ｓ４９）。

【００２５】コードの生成方法は、シリアルナンバーを
発行する方法もあるが、その情報コードに意味を付ける
ために、例えば登録情報に依存するコードを発行する。
これは例えば、既存の電話番号と同じ仕組みを用い、登
録者の住所が東京都２３区内であれば、局番である０３
をつけるなどである。また、既存の電話番号は目的のも
のを特定できるため、これをそのまま利用してもよい。
例えば、ある精肉店の電話番号が３３３１−２２２２の
場合は、その精肉店の情報を取得する場合には、“３３
３１２２２２＠ｍａｉｌ．ｃｏｍ”へメールを送信すれ
ば、情報を取得することができる。

【００２６】一方、目的の情報を特定するまでに、１つ
の情報だけではなく、複数の情報の組み合わせとする場
合がある。その場合はカテゴリーで分けたコード体系に
すればよい。例えば、“東京−＞０１、大阪−＞０２、
新幹線−＞００１”などとし、これらのコードを組み合
わせて“０１−０２−００１”などとする。さらに、こ
のカテゴリー分けコードは、登録者が組み合わせを自由
に設定できる機能を設けることによりコード生成に柔軟
性を持たせることができる。なお、このコードは、情報
そのものを表すキーワード文字であってもよい。

【００２７】次にこのシステムを使った応用例を示す。
図５はこの仕組みを広告媒体（ポスター）に利用した例
である。このように広告の付加情報としてこの仕組みで
情報を取得できるメールアドレスを掲載することで、ホ
ームページと並ぶ情報取得手段を提供できる。このよう
な付加情報は、広告媒体に限らず紙媒体であれば、同様
なコードを掲載するだけで、手軽な補助情報取得手段を
提供できる。

【００２８】図６は、公共情報でコードを利用した例で
ある。電車の路線マップにコードが書いてあり、自分が
現在いる駅のコードと行き先の駅のコードとを入力する
ことによりそこの経路情報が取得できる。また、これを
道路の案内板に利用すれば、道路の渋滞情報などを手軽
に取得することができる。

【００２９】（本発明の作用・効果）本発明によれば、
コード対応電子メール情報取得システムは、既存の携帯
電話からの使用を考え、取得したい情報をコード化する
ことで、携帯電話への入力作業が容易となる。

【００３０】本発明は、コード対応電子メール情報取得
システムは、携帯電話に独自に備えてある機能を利用す
るのではなく、インターネットで利用している電子メー
ルを利用するものであるため、このシステムは機種に依
存せず、既存の電子メールサービスを行っているすべて
の携帯電話での利用が容易になる。さらにこのシステム
はこの他、電子メールが利用できるパソコンや他の携帯
端末でも利用できる。

【００３１】本発明は、指定する情報をコード化するこ
とにより、情報をこれまで扱っていた電話番号のように
覚えやすく、伝達容易かつ管理しやすいものとなる。ア
カウント部分にコードを指定できるコード対応電子メー
ル情報取得システムは、一旦情報取得のために入力した
電子メールアドレスを携帯電話のアドレス帳に保存で
き、コードとその取得できる情報を管理しやすくなると
ともに、携帯電話の入力の困難さを解消できる。

【００３２】本発明は、携帯電話及びこのシステムを利
用して、屋外にある広告媒体（看板、ポスター、電車の
中吊り）、雑誌、公共案内（電車の路線図、地図）な
ど、その媒体を特定するコードを含んだメールアドレス
（１２３４＠ｍａｉｌ．ｃｏｍ）又はそれを表すキーワ
ード文字列（ｍｏｖｉｅ＠ｍａｉｌ．ｃｏｍ）を印刷ま
たは表示することにより、いつでも携帯し、さらに情報
を簡単に得られることから、簡易補助情報の取得方法と
して利用することができる。

【００３３】コード体系は、数字とキーワード文字列の
両方を利用でき、数字の場合は、郵便番号のように目的
をピンポイントで指定できる体系になっている。また、
既存の電話番号を情報取得のコードとすれば、新たなコ
ードとその目的情報の結び付きを記憶することなく、安
易に利用することができる。そして情報コードが数字と
し不向きな場合は、キーワード文字列も利用できること
で、このシステムの応用範囲がさらに広がる。このシス
テムの利用者は、コードを管理するホームページを用い
て、独自にコードや情報を作成することができるので利
用者の自由度や利便性を向上させることができる。

【００３４】

【発明の効果】本発明によれば、コード対応電子メール
情報取得システムは、情報取得のための既存の携帯電話
からの使用を考え、取得したい情報をコード化すること
で、携帯電話への入力作業が容易となる。

【００３５】コード対応電子メール情報取得システム
は、携帯電話に独自に備えている機能を利用するのでは
なく、インターネットで利用している電子メールを利用
するものであるため、このシステムは、機種に依存せ
ず、既存の電子メールサービスを行っているすべての携
帯電話での利用が容易にできるようになる。さらに本発
明は、電子メールが利用できるパソコンや他の携帯端末
でも利用できる利点がある。

【００３６】また、指定する情報をコード化することに
より、情報の取得がこれまで扱っていた電話番号のよう
に覚えやすいものとなるほか、情報の伝達が容易かつ管
理しやすいものとすることができる。

【００３７】さらにアカウント部分にコードを指定でき
るコード対応電子メール情報取得システムは、一旦情報
取得のために入力した電子メールアドレスを携帯電話の
アドレス帳に保存できるので、コードとその取得できる
情報を管理しやすく、また携帯電話の入力の困難さを解
消できる

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のシステム構成例を示す説明図である。

【図２】本発明による情報取得の過程を示す流れ図であ
る。

【図３】コード入力のインターフェースを示す説明図で
ある。

【図４】コード入力の処理過程を示す流れ図である。

【図５】補助情報提供例を示す説明図である。

【図６】コード情報の組み合わせ例を示す説明図であ
る。

【符号の説明】

Ａ 携帯端末（携帯電話） Ｂ インターネット Ｄ サーバー Ｅ データベース

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 携帯電話の電子メール機能を通じて予め
   設定してあるコードを電子メールのアカウント部分又は
   題名部分もしくは本文に含ませ、 送信元から上記コードを、インターネットを介して送信
   先のサーバーへ送信するとこのサーバーがそのコードに
   対応した情報を読み取り、 上記読み取られた情報の内容を上記サーバーから上記送
   信元へ電子メールとして送返されるようにしてあること
   を特徴とするコード対応電子メール情報取得システム。
2. 【請求項２】 請求項１において、上記コードとそれに
   対応する情報は、予め定めてある特定の取り決めにした
   がって対応可能としてあることを特徴とするコード対応
   電子メール情報取得システム。
3. 【請求項３】 請求項１又は請求項２において、上記コ
   ードは、屋外に設置してある広告媒体又は雑誌又は公共
   案内などに表示または印刷することにより、その媒体の
   補助情報を取得可能としてあることを特徴とするコード
   対応電子メール情報取得システム。
4. 【請求項４】 請求項１乃至請求項３のいずれかにおい
   て、上記コードは、利用するコードとそれに対応する情
   報を予め設定してある特定のホームページで上記コード
   の発行や情報の登録を行うことができるようにしてある
   ことを特徴とするコード対応電子メール情報取得システ
   ム。