JP2003140780A - Ｕｓｂ用電源コントロール装置 - Google Patents
Ｕｓｂ用電源コントロール装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】周辺デバイスにおいて、電圧の変換ロスの少な
いＵＳＢ用電源コントロール装置を提供する。 【解決手段】ホストデバイスと周辺デバイスとを接続し
た場合に、第３の抵抗素子によりオン／オフコントロー
ルラインを制御してスイッチ素子をオンし、第１の抵抗
素子および第２の抵抗素子の抵抗値の比率によって決定
されるデータラインの電圧レベルに対応する所定電圧の
電源を、ホストデバイスの電源供給手段から電源ライン
を介して周辺デバイスに供給した後、周辺デバイスの内
部回路によりオン／オフコントロールラインを制御して
スイッチ素子をオフすると共に、周辺デバイスの内部回
路によりプルアップコントロールラインを制御して、第
２の抵抗素子を介して信号ラインをプルアップするのか
しないのかを決定する。
いＵＳＢ用電源コントロール装置を提供する。 【解決手段】ホストデバイスと周辺デバイスとを接続し
た場合に、第３の抵抗素子によりオン／オフコントロー
ルラインを制御してスイッチ素子をオンし、第１の抵抗
素子および第２の抵抗素子の抵抗値の比率によって決定
されるデータラインの電圧レベルに対応する所定電圧の
電源を、ホストデバイスの電源供給手段から電源ライン
を介して周辺デバイスに供給した後、周辺デバイスの内
部回路によりオン／オフコントロールラインを制御して
スイッチ素子をオフすると共に、周辺デバイスの内部回
路によりプルアップコントロールラインを制御して、第
２の抵抗素子を介して信号ラインをプルアップするのか
しないのかを決定する。
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＵＳＢ（Universa
l Serial Bus）規格のインタフェースにおいて、周辺デ
バイス側が必要とする電源電圧に合わせてホストデバイ
スから周辺デバイスに対して所定電圧の電源（ＶＢＵ
Ｓ）を供給するＵＳＢ用電源コントロール装置に関する
ものである。 【０００２】 【従来の技術】ＵＳＢは、例えばパーソナルコンピュー
タ等のホストデバイスと、マウスやキーボード等の周辺
デバイスとをシリアルに接続する規格の１つである。ホ
ストデバイスと周辺デバイスは、２本の信号ライン（Ｄ
＋、Ｄ−）、電源ライン（ＶＢＵＳ）、グランドライン
（ＧＮＤ）の４本の信号線からなるコネクタで接続さ
れ、必要に応じて、ホストデバイスから周辺デバイスに
対して電力を供給することも可能である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ＵＳＢの仕
様では、周辺デバイス側が必要とする電圧が５Ｖではな
く、例えば３．３Ｖや４Ｖである場合にも、ホストデバ
イスからは周辺デバイスに対して単一の５Ｖの電源が供
給される。従って、例えば３．３Ｖで動作する周辺デバ
イスでは、例えばレギュレータを用いてホストデバイス
から供給される５Ｖの電圧を３．３Ｖに変換して使用す
る必要があり、電圧の変換ロスが大きいという問題があ
った。 【０００４】本発明の目的は、前記従来技術に基づく問
題点を解消し、周辺デバイスにおいて、電圧の変換ロス
の少ないＵＳＢ用電源コントロール装置を提供すること
にある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ＵＳＢを介して接続されるホストデバイ
スと、周辺デバイスとを備え、前記ホストデバイスは、
データラインとグランドラインとの間に接続された第１
の抵抗素子と、電源ラインに接続された可変電圧の電源
供給手段とを備え、前記周辺デバイスは、前記電源ライ
ンとプルアップコントロールラインとの間に接続された
スイッチ素子と、前記プルアップコントロールラインと
信号ラインとの間に接続された第２の抵抗素子と、オン
／オフコントロールラインと前記グランドラインとの間
に接続された第３の抵抗素子とを備え、前記ホストデバ
イスと前記周辺デバイスとを接続した場合に、前記第３
の抵抗素子により前記オン／オフコントロールラインを
制御して前記スイッチ素子をオンし、前記第１の抵抗素
子および前記第２の抵抗素子の抵抗値の比率によって決
定される前記データラインの電圧レベルに対応する所定
電圧の電源を、前記ホストデバイスの電源供給手段から
前記電源ラインを介して前記周辺デバイスに供給した
後、前記周辺デバイスの内部回路により前記オン／オフ
コントロールラインを制御して前記スイッチ素子をオフ
すると共に、前記周辺デバイスの内部回路により前記プ
ルアップコントロールラインを制御して、前記第２の抵
抗素子を介して前記信号ラインをプルアップするのかし
ないのかを決定することを特徴とするＵＳＢ用電源コン
トロール装置を提供するものである。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明のＵＳＢ用電源コントロール装
置を詳細に説明する。 【０００７】図１は、本発明のＵＳＢ用電源コントロー
ル装置の一実施例の構成概略図である。本発明のＵＳＢ
用電源コントロール装置は、例えばパーソナルコンピュ
ータ等のホストデバイスと、例えばマウスやキーボード
等のように、ＵＳＢ（ケーブル経由もしくは直結）を介
してホストデバイスに接続される周辺デバイスとを備え
ている。なお、同図には、点線で示すコネクタの位置を
挟んで本発明に関連する内部構成のみを示してある。 【０００８】ホストデバイスは、正側の信号ライン（Ｄ
＋）とグランドライン（ＧＮＤ）との間に接続されたプ
ルダウン抵抗１２と、電源ライン（ＶＢＵＳ）に接続さ
れた可変電圧の電源供給手段１０とを備えている。この
可変電圧の電源供給手段１０は、信号ライン（Ｄ＋）の
電圧レベルに対応する所定電圧の電源を周辺デバイスに
供給するものであり、具体的な構成手段は何ら限定され
ないが、例えばレギュレータ等を用いることができる。 【０００９】一方、周辺デバイスは、図１に示すよう
に、レギュレータ２０と、プルアップ抵抗２２と、スイ
ッチ２４と、プルダウン抵抗２６とを備えている。 【００１０】ここで、レギュレータ２０は、ホストデバ
イスから電源ライン（ＶＢＵＳ）を介して周辺デバイス
に供給される電源の電圧を、この周辺デバイスが必要と
する電源の電圧に変換するもので、ホストデバイス側の
電源ライン（ＶＢＵＳ）と周辺デバイス側の電源ライン
との間に接続されている。このレギュレータ２０は、本
発明に必須の要件ではないが、電源電圧を安定化するた
めに設けられているのが好ましい。 【００１１】続いて、プルアップ抵抗２２は、正側の信
号ライン（Ｄ＋）をプルアップするもので、この信号ラ
イン（Ｄ＋）と周辺デバイス内部のプルアップコントロ
ールラインとの間に接続されている。プルアップコント
ロールラインは、スイッチ２４がオフの期間に、プルア
ップ抵抗２２を介して信号ライン（Ｄ＋）を電源電圧の
レベルにプルアップするのかしないのかを決定するもの
で、図示していない周辺デバイスの内部回路によりドラ
イブされる。 【００１２】スイッチ２４は、プルアップ抵抗２２を電
源ライン（ＶＢＵＳ）に接続するのかしないのかを切り
替えるもので、電源ライン（ＶＢＵＳ）とプルアップコ
ントロールラインとの間に接続されている。スイッチ２
４のオンオフは、オン／オフコントロールラインの電圧
レベルによって決定される。スイッチ２４は、本実施例
の場合、オン／オフコントロールラインがロウレベルの
場合にオン、ハイレベルの場合にはオフする。 【００１３】なお、スイッチ２４の具体的な構成は何ら
限定されず、例えばオン／オフをコントロールできる端
子を備えるリレーや、半導体で構成されるスイッチ等を
用いることができる。 【００１４】図１に示す通り、スイッチ２４およびプル
アップ抵抗２２は、電源ライン（ＶＢＵＳ）と信号ライ
ン（Ｄ＋）との間に直列に接続されている。スイッチ２
４がオンの時、信号ライン（Ｄ＋）は、プルアップ抵抗
２２を介して電源ライン（ＶＢＵＳ）に電気的に接続さ
れる。すなわち、プルアップされる。これに対し、スイ
ッチ２４がオフの時、信号ライン（Ｄ＋）は、電源ライ
ン（ＶＢＵＳ）から電気的に切り離される。 【００１５】プルダウン抵抗２６は、オン／オフコント
ロールラインをプルダウンするもので、オン／オフコン
トロールラインとグランドライン（ＧＮＤ）との間に接
続されている。 【００１６】次に、本発明のＵＳＢ用電源コントロール
装置の動作を説明する。 【００１７】まず、周辺デバイスをホストデバイスに接
続した直後の時点では、例えばホストデバイスから２Ｖ
の電源が供給される。この時、周辺デバイスには、周辺
デバイスが正しく動作するために必要な電源電圧が供給
されていないので、その内部回路（図示省略）は動作し
ておらず、オン／オフコントロールラインおよびプルア
ップコントロールラインはどちらも、内部回路によって
ドライブされていないフローティング状態である。 【００１８】また、この時、オン／オフコントロールラ
インは、プルダウン抵抗２６によってグランドライン
（ＧＮＤ）に電気的に接続され、ロウレベルとなる。従
って、本実施例の場合、スイッチ２４はオンし、信号ラ
イン（Ｄ＋）は、プルアップ抵抗２２を介して電源ライ
ン（ＶＢＵＳ）に電気的に接続される。 【００１９】ホストデバイスでは、前述のように、信号
ライン（Ｄ＋）とグランドライン（ＧＮＤ）との間にプ
ルダウン抵抗１２が接続されている。このため、信号ラ
イン（Ｄ＋）の電圧レベルは、ホストデバイス側のプル
ダウン抵抗１２および周辺デバイス側のプルアップ抵抗
２２の抵抗値の比率によって決定される所定電圧とな
る。 【００２０】ホストデバイスでは、信号ライン（Ｄ＋）
の電圧が前述の所定電圧になると、ＵＳＢを介して周辺
デバイスが接続されたことが検出される。そして、電源
供給手段により、信号ライン（Ｄ＋）の電圧レベルに対
応してあらかじめ設定（決定）されている電圧（周辺デ
バイスのレギュレータ２０によって変換される前の電圧
であり、変換後の電圧に極力近い電圧）の電源が、電源
ライン（ＶＢＵＳ）を介して周辺デバイスに供給され
る。 【００２１】ここで、ホストデバイスのプルダウン抵抗
１２および周辺デバイスのプルアップ抵抗２２の抵抗値
の比率は、周辺デバイスが必要とする電源の電圧をホス
トデバイスが識別することができるのであればどのよう
な比率に設定してもよい。 【００２２】なお、従来のＵＳＢ機器との互換性を考慮
して、周辺デバイスが５Ｖの電源を必要とする場合の抵
抗値の比率を、従来のホストデバイスのプルダウン抵抗
１２および周辺デバイスのプルアップ抵抗２２の抵抗値
の比率と同じにするのが好ましい。これにより、本発明
を適用するホストデバイスに従来の周辺デバイスを接続
したり、従来のホストデバイスに本発明を適用する周辺
デバイスを接続して動作させることも可能である。 【００２３】続いて、周辺デバイスでは、ホストデバイ
スから所定電圧の電源が供給されると、レギュレータ２
０によって、ホストデバイスから供給される電源の電圧
が、周辺デバイスが必要とする電圧に変換される。本発
明のＵＳＢ用電源コントロール装置では、ホストデバイ
スから、周辺デバイスが必要とする電源電圧に極力近い
電圧の電源が供給されるため、電圧の変換ロスが少な
く、その分、周辺デバイス側での発熱を抑えたり、消費
電力を削減することができる。 【００２４】レギュレータ２０から、周辺デバイスが必
要とする所定電圧の電源が供給されると、内部回路によ
り、オン／オフコントロールラインがハイレベルにドラ
イブされ、スイッチ２４がオフされる。これにより、信
号ライン（Ｄ＋）は、電源ライン（ＶＢＵＳ）から電気
的に切り離される。また、これ以後は、内部回路によっ
てプルアップコントロールラインが制御され、信号ライ
ン（Ｄ＋）のプルアップの制御が行われる。 【００２５】ここで、ＵＳＢでは、転送速度の違いに応
じて、ロウスピード、フルスピード、ハイスピードの３
種類のモードがある。ロウスピードモードおよびフルス
ピードモードでは、前述のようにして、ホストデバイス
から周辺デバイスに所定電圧の電源が供給された後も、
周辺デバイスのプルアップ抵抗は電気的に接続されたま
まの状態にする必要がある。一方、ハイスピードモード
では、周辺デバイスのプルアップ抵抗を電気的に切り離
す必要がある。 【００２６】本発明のＵＳＢ用電源コントロール装置で
は、プルアップコントロールラインは、ロウスピードモ
ードおよびフルスピードモードの場合に内部回路によっ
て電源電圧のレベルにドライブされ、ハイスピードモー
ドではフローティング状態とされる。従って、本発明の
ＵＳＢ用電源コントロール装置では、プルアップコント
ロールラインを用いてＵＳＢのロウスピード、フルスピ
ード、ハイスピードのそれぞれのモードに対応すること
も可能である。 【００２７】本発明のＵＳＢ用電源コントロール装置
は、基本的に以上のようなものである。以上、本発明の
ＵＳＢ用電源コントロール装置について詳細に説明した
が、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の主旨を
逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよ
いのはもちろんである。 【００２８】 【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明のＵＳ
Ｂ用電源コントロール装置は、ホストデバイスと周辺デ
バイスとを接続した場合に、第１の抵抗素子および第２
の抵抗素子の抵抗値の比率によって決定されるデータラ
インの電圧レベルに対応する所定電圧の電源を、ホスト
デバイスの電源供給手段から電源ラインを介して周辺デ
バイスに供給するようにしたものである。これにより、
本発明のＵＳＢ用電源コントロール装置によれば、ホス
トデバイスから、周辺デバイスが必要とする電源電圧に
極力近い電圧の電源が供給されるため、電圧の変換ロス
が少なく、その分、周辺デバイス側での発熱を抑えた
り、消費電力を削減することができるという効果があ
る。
l Serial Bus）規格のインタフェースにおいて、周辺デ
バイス側が必要とする電源電圧に合わせてホストデバイ
スから周辺デバイスに対して所定電圧の電源（ＶＢＵ
Ｓ）を供給するＵＳＢ用電源コントロール装置に関する
ものである。 【０００２】 【従来の技術】ＵＳＢは、例えばパーソナルコンピュー
タ等のホストデバイスと、マウスやキーボード等の周辺
デバイスとをシリアルに接続する規格の１つである。ホ
ストデバイスと周辺デバイスは、２本の信号ライン（Ｄ
＋、Ｄ−）、電源ライン（ＶＢＵＳ）、グランドライン
（ＧＮＤ）の４本の信号線からなるコネクタで接続さ
れ、必要に応じて、ホストデバイスから周辺デバイスに
対して電力を供給することも可能である。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】ところで、ＵＳＢの仕
様では、周辺デバイス側が必要とする電圧が５Ｖではな
く、例えば３．３Ｖや４Ｖである場合にも、ホストデバ
イスからは周辺デバイスに対して単一の５Ｖの電源が供
給される。従って、例えば３．３Ｖで動作する周辺デバ
イスでは、例えばレギュレータを用いてホストデバイス
から供給される５Ｖの電圧を３．３Ｖに変換して使用す
る必要があり、電圧の変換ロスが大きいという問題があ
った。 【０００４】本発明の目的は、前記従来技術に基づく問
題点を解消し、周辺デバイスにおいて、電圧の変換ロス
の少ないＵＳＢ用電源コントロール装置を提供すること
にある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ＵＳＢを介して接続されるホストデバイ
スと、周辺デバイスとを備え、前記ホストデバイスは、
データラインとグランドラインとの間に接続された第１
の抵抗素子と、電源ラインに接続された可変電圧の電源
供給手段とを備え、前記周辺デバイスは、前記電源ライ
ンとプルアップコントロールラインとの間に接続された
スイッチ素子と、前記プルアップコントロールラインと
信号ラインとの間に接続された第２の抵抗素子と、オン
／オフコントロールラインと前記グランドラインとの間
に接続された第３の抵抗素子とを備え、前記ホストデバ
イスと前記周辺デバイスとを接続した場合に、前記第３
の抵抗素子により前記オン／オフコントロールラインを
制御して前記スイッチ素子をオンし、前記第１の抵抗素
子および前記第２の抵抗素子の抵抗値の比率によって決
定される前記データラインの電圧レベルに対応する所定
電圧の電源を、前記ホストデバイスの電源供給手段から
前記電源ラインを介して前記周辺デバイスに供給した
後、前記周辺デバイスの内部回路により前記オン／オフ
コントロールラインを制御して前記スイッチ素子をオフ
すると共に、前記周辺デバイスの内部回路により前記プ
ルアップコントロールラインを制御して、前記第２の抵
抗素子を介して前記信号ラインをプルアップするのかし
ないのかを決定することを特徴とするＵＳＢ用電源コン
トロール装置を提供するものである。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下に、添付の図面に示す好適実
施例に基づいて、本発明のＵＳＢ用電源コントロール装
置を詳細に説明する。 【０００７】図１は、本発明のＵＳＢ用電源コントロー
ル装置の一実施例の構成概略図である。本発明のＵＳＢ
用電源コントロール装置は、例えばパーソナルコンピュ
ータ等のホストデバイスと、例えばマウスやキーボード
等のように、ＵＳＢ（ケーブル経由もしくは直結）を介
してホストデバイスに接続される周辺デバイスとを備え
ている。なお、同図には、点線で示すコネクタの位置を
挟んで本発明に関連する内部構成のみを示してある。 【０００８】ホストデバイスは、正側の信号ライン（Ｄ
＋）とグランドライン（ＧＮＤ）との間に接続されたプ
ルダウン抵抗１２と、電源ライン（ＶＢＵＳ）に接続さ
れた可変電圧の電源供給手段１０とを備えている。この
可変電圧の電源供給手段１０は、信号ライン（Ｄ＋）の
電圧レベルに対応する所定電圧の電源を周辺デバイスに
供給するものであり、具体的な構成手段は何ら限定され
ないが、例えばレギュレータ等を用いることができる。 【０００９】一方、周辺デバイスは、図１に示すよう
に、レギュレータ２０と、プルアップ抵抗２２と、スイ
ッチ２４と、プルダウン抵抗２６とを備えている。 【００１０】ここで、レギュレータ２０は、ホストデバ
イスから電源ライン（ＶＢＵＳ）を介して周辺デバイス
に供給される電源の電圧を、この周辺デバイスが必要と
する電源の電圧に変換するもので、ホストデバイス側の
電源ライン（ＶＢＵＳ）と周辺デバイス側の電源ライン
との間に接続されている。このレギュレータ２０は、本
発明に必須の要件ではないが、電源電圧を安定化するた
めに設けられているのが好ましい。 【００１１】続いて、プルアップ抵抗２２は、正側の信
号ライン（Ｄ＋）をプルアップするもので、この信号ラ
イン（Ｄ＋）と周辺デバイス内部のプルアップコントロ
ールラインとの間に接続されている。プルアップコント
ロールラインは、スイッチ２４がオフの期間に、プルア
ップ抵抗２２を介して信号ライン（Ｄ＋）を電源電圧の
レベルにプルアップするのかしないのかを決定するもの
で、図示していない周辺デバイスの内部回路によりドラ
イブされる。 【００１２】スイッチ２４は、プルアップ抵抗２２を電
源ライン（ＶＢＵＳ）に接続するのかしないのかを切り
替えるもので、電源ライン（ＶＢＵＳ）とプルアップコ
ントロールラインとの間に接続されている。スイッチ２
４のオンオフは、オン／オフコントロールラインの電圧
レベルによって決定される。スイッチ２４は、本実施例
の場合、オン／オフコントロールラインがロウレベルの
場合にオン、ハイレベルの場合にはオフする。 【００１３】なお、スイッチ２４の具体的な構成は何ら
限定されず、例えばオン／オフをコントロールできる端
子を備えるリレーや、半導体で構成されるスイッチ等を
用いることができる。 【００１４】図１に示す通り、スイッチ２４およびプル
アップ抵抗２２は、電源ライン（ＶＢＵＳ）と信号ライ
ン（Ｄ＋）との間に直列に接続されている。スイッチ２
４がオンの時、信号ライン（Ｄ＋）は、プルアップ抵抗
２２を介して電源ライン（ＶＢＵＳ）に電気的に接続さ
れる。すなわち、プルアップされる。これに対し、スイ
ッチ２４がオフの時、信号ライン（Ｄ＋）は、電源ライ
ン（ＶＢＵＳ）から電気的に切り離される。 【００１５】プルダウン抵抗２６は、オン／オフコント
ロールラインをプルダウンするもので、オン／オフコン
トロールラインとグランドライン（ＧＮＤ）との間に接
続されている。 【００１６】次に、本発明のＵＳＢ用電源コントロール
装置の動作を説明する。 【００１７】まず、周辺デバイスをホストデバイスに接
続した直後の時点では、例えばホストデバイスから２Ｖ
の電源が供給される。この時、周辺デバイスには、周辺
デバイスが正しく動作するために必要な電源電圧が供給
されていないので、その内部回路（図示省略）は動作し
ておらず、オン／オフコントロールラインおよびプルア
ップコントロールラインはどちらも、内部回路によって
ドライブされていないフローティング状態である。 【００１８】また、この時、オン／オフコントロールラ
インは、プルダウン抵抗２６によってグランドライン
（ＧＮＤ）に電気的に接続され、ロウレベルとなる。従
って、本実施例の場合、スイッチ２４はオンし、信号ラ
イン（Ｄ＋）は、プルアップ抵抗２２を介して電源ライ
ン（ＶＢＵＳ）に電気的に接続される。 【００１９】ホストデバイスでは、前述のように、信号
ライン（Ｄ＋）とグランドライン（ＧＮＤ）との間にプ
ルダウン抵抗１２が接続されている。このため、信号ラ
イン（Ｄ＋）の電圧レベルは、ホストデバイス側のプル
ダウン抵抗１２および周辺デバイス側のプルアップ抵抗
２２の抵抗値の比率によって決定される所定電圧とな
る。 【００２０】ホストデバイスでは、信号ライン（Ｄ＋）
の電圧が前述の所定電圧になると、ＵＳＢを介して周辺
デバイスが接続されたことが検出される。そして、電源
供給手段により、信号ライン（Ｄ＋）の電圧レベルに対
応してあらかじめ設定（決定）されている電圧（周辺デ
バイスのレギュレータ２０によって変換される前の電圧
であり、変換後の電圧に極力近い電圧）の電源が、電源
ライン（ＶＢＵＳ）を介して周辺デバイスに供給され
る。 【００２１】ここで、ホストデバイスのプルダウン抵抗
１２および周辺デバイスのプルアップ抵抗２２の抵抗値
の比率は、周辺デバイスが必要とする電源の電圧をホス
トデバイスが識別することができるのであればどのよう
な比率に設定してもよい。 【００２２】なお、従来のＵＳＢ機器との互換性を考慮
して、周辺デバイスが５Ｖの電源を必要とする場合の抵
抗値の比率を、従来のホストデバイスのプルダウン抵抗
１２および周辺デバイスのプルアップ抵抗２２の抵抗値
の比率と同じにするのが好ましい。これにより、本発明
を適用するホストデバイスに従来の周辺デバイスを接続
したり、従来のホストデバイスに本発明を適用する周辺
デバイスを接続して動作させることも可能である。 【００２３】続いて、周辺デバイスでは、ホストデバイ
スから所定電圧の電源が供給されると、レギュレータ２
０によって、ホストデバイスから供給される電源の電圧
が、周辺デバイスが必要とする電圧に変換される。本発
明のＵＳＢ用電源コントロール装置では、ホストデバイ
スから、周辺デバイスが必要とする電源電圧に極力近い
電圧の電源が供給されるため、電圧の変換ロスが少な
く、その分、周辺デバイス側での発熱を抑えたり、消費
電力を削減することができる。 【００２４】レギュレータ２０から、周辺デバイスが必
要とする所定電圧の電源が供給されると、内部回路によ
り、オン／オフコントロールラインがハイレベルにドラ
イブされ、スイッチ２４がオフされる。これにより、信
号ライン（Ｄ＋）は、電源ライン（ＶＢＵＳ）から電気
的に切り離される。また、これ以後は、内部回路によっ
てプルアップコントロールラインが制御され、信号ライ
ン（Ｄ＋）のプルアップの制御が行われる。 【００２５】ここで、ＵＳＢでは、転送速度の違いに応
じて、ロウスピード、フルスピード、ハイスピードの３
種類のモードがある。ロウスピードモードおよびフルス
ピードモードでは、前述のようにして、ホストデバイス
から周辺デバイスに所定電圧の電源が供給された後も、
周辺デバイスのプルアップ抵抗は電気的に接続されたま
まの状態にする必要がある。一方、ハイスピードモード
では、周辺デバイスのプルアップ抵抗を電気的に切り離
す必要がある。 【００２６】本発明のＵＳＢ用電源コントロール装置で
は、プルアップコントロールラインは、ロウスピードモ
ードおよびフルスピードモードの場合に内部回路によっ
て電源電圧のレベルにドライブされ、ハイスピードモー
ドではフローティング状態とされる。従って、本発明の
ＵＳＢ用電源コントロール装置では、プルアップコント
ロールラインを用いてＵＳＢのロウスピード、フルスピ
ード、ハイスピードのそれぞれのモードに対応すること
も可能である。 【００２７】本発明のＵＳＢ用電源コントロール装置
は、基本的に以上のようなものである。以上、本発明の
ＵＳＢ用電源コントロール装置について詳細に説明した
が、本発明は上記実施例に限定されず、本発明の主旨を
逸脱しない範囲において、種々の改良や変更をしてもよ
いのはもちろんである。 【００２８】 【発明の効果】以上詳細に説明した様に、本発明のＵＳ
Ｂ用電源コントロール装置は、ホストデバイスと周辺デ
バイスとを接続した場合に、第１の抵抗素子および第２
の抵抗素子の抵抗値の比率によって決定されるデータラ
インの電圧レベルに対応する所定電圧の電源を、ホスト
デバイスの電源供給手段から電源ラインを介して周辺デ
バイスに供給するようにしたものである。これにより、
本発明のＵＳＢ用電源コントロール装置によれば、ホス
トデバイスから、周辺デバイスが必要とする電源電圧に
極力近い電圧の電源が供給されるため、電圧の変換ロス
が少なく、その分、周辺デバイス側での発熱を抑えた
り、消費電力を削減することができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明のＵＳＢ用電源コントロール装置の一
実施例の構成概略図である。 【符号の説明】 １０ 電源供給手段 １２，２６ プルダウン抵抗 ２０ レギュレータ ２２ プルアップ抵抗 ２４ スイッチ
実施例の構成概略図である。 【符号の説明】 １０ 電源供給手段 １２，２６ プルダウン抵抗 ２０ レギュレータ ２２ プルアップ抵抗 ２４ スイッチ
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項１】ＵＳＢを介して接続されるホストデバイス
と、周辺デバイスとを備え、 前記ホストデバイスは、データラインとグランドライン
との間に接続された第１の抵抗素子と、電源ラインに接
続された可変電圧の電源供給手段とを備え、 前記周辺デバイスは、前記電源ラインとプルアップコン
トロールラインとの間に接続されたスイッチ素子と、前
記プルアップコントロールラインと信号ラインとの間に
接続された第２の抵抗素子と、オン／オフコントロール
ラインと前記グランドラインとの間に接続された第３の
抵抗素子とを備え、 前記ホストデバイスと前記周辺デバイスとを接続した場
合に、前記第３の抵抗素子により前記オン／オフコント
ロールラインを制御して前記スイッチ素子をオンし、前
記第１の抵抗素子および前記第２の抵抗素子の抵抗値の
比率によって決定される前記データラインの電圧レベル
に対応する所定電圧の電源を、前記ホストデバイスの電
源供給手段から前記電源ラインを介して前記周辺デバイ
スに供給した後、前記周辺デバイスの内部回路により前
記オン／オフコントロールラインを制御して前記スイッ
チ素子をオフすると共に、前記周辺デバイスの内部回路
により前記プルアップコントロールラインを制御して、
前記第２の抵抗素子を介して前記信号ラインをプルアッ
プするのかしないのかを決定することを特徴とするＵＳ
Ｂ用電源コントロール装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001332084A JP2003140780A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | Ｕｓｂ用電源コントロール装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001332084A JP2003140780A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | Ｕｓｂ用電源コントロール装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003140780A true JP2003140780A (ja) | 2003-05-16 |
Family
ID=19147555
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2001332084A Withdrawn JP2003140780A (ja) | 2001-10-30 | 2001-10-30 | Ｕｓｂ用電源コントロール装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2003140780A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008083378A3 (en) * | 2007-01-01 | 2008-09-04 | Sandisk Corp | Integrated circuits and methods with two types of decoupling capacitors |
| JP2015534449A (ja) * | 2012-10-29 | 2015-11-26 | クゥアルコム・インコーポレイテッドＱｕａｌｃｏｍｍ Ｉｎｃｏｒｐｏｒａｔｅｄ | 高電圧専用充電ポート |
| JP2015535384A (ja) * | 2012-10-29 | 2015-12-10 | クゥアルコム・インコーポレイテッドＱｕａｌｃｏｍｍ Ｉｎｃｏｒｐｏｒａｔｅｄ | 高電圧専用充電ポート |
-
2001
- 2001-10-30 JP JP2001332084A patent/JP2003140780A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008083378A3 (en) * | 2007-01-01 | 2008-09-04 | Sandisk Corp | Integrated circuits and methods with two types of decoupling capacitors |
| JP2015534449A (ja) * | 2012-10-29 | 2015-11-26 | クゥアルコム・インコーポレイテッドＱｕａｌｃｏｍｍ Ｉｎｃｏｒｐｏｒａｔｅｄ | 高電圧専用充電ポート |
| JP2015535384A (ja) * | 2012-10-29 | 2015-12-10 | クゥアルコム・インコーポレイテッドＱｕａｌｃｏｍｍ Ｉｎｃｏｒｐｏｒａｔｅｄ | 高電圧専用充電ポート |
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