JP2003140606A - 平面表示パネルの制御装置及びその駆動方法 - Google Patents

平面表示パネルの制御装置及びその駆動方法

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  • Gas-Filled Discharge Tubes (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 1表示セル毎に個別駆動が可能な平面表示パ
ネルの表示セル毎に独立した個別電極に対し個々にスイ
ッチング制御して階調制御することができる平面表示パ
ネルの制御装置及びその駆動方法を得る。 【解決手段】 表示画面を構成する全表示セルを一括ま
たは任意の表示セルを部分的に駆動する共通電極と、表
示セル1セル毎に個別駆動する個別電極とを備えた平面
表示パネルに対し、上記個別電極に単位時間内に印加す
るパルスの数によって輝度を変化させて階調表示する駆
動回路を備えることで、表示セル毎に独立した電極に対
して個々にスイッチング制御して階調制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、文字、図形、映
像等を表示する平面型の表示パネルでなる平面表示パネ
ルの制御装置及びその駆動方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、放電し得るガス媒体を挟んで併設
された複数の線状電極をマトリクス状に配設し、選択さ
れた両電極間に電圧を印加することにより、両電極の交
点でガス放電させるようにした平面表示パネルとして、
例えば日本国特開平3−160488号公報、特開平2
−90192号公報及び実開平3−94751号公報に
示すものがある。
【0003】しかしながら、上述した従来例に係る平面
表示パネルは、透光性を有する2枚の絶縁基板を貼り合
わせて空間を作り、空間内にマトリクス状の放電用電極
を形成するように各基板に電極をそれぞれ設けて空間を
隔てて対向配置させると共に、各電極毎に放電空間を区
画するための隔壁を設ける構造となっているため、マト
リクス状に対向配置した電極を選択することで表示制御
を行うようになっていて、各表示セル毎に独立して表示
制御することができなかった。また、上述した構造によ
り表示パネルの平面厚さが厚くならざるを得なかった。
【0004】また、従来、気体放電を利用して表示を行
う平面型のパネルとして、1983年11月発行、大
脇、吉田著の「プラズマディスプレイ」に記載されてい
るものがある。このパネルは、放電空間を挟んでマトリ
ックス状に対向するガラス等の絶縁体で被覆された櫛形
電極を配置することにより構成され、また、行もしくは
列をなす表示セルは、単一の櫛形電極により一括して駆
動される。
【0005】また、表示制御は、行列をなす櫛形電極を
用いて走査側の櫛形電極を順次駆動し、選択された櫛形
電極とマトリクス対向する電極間にある表示セルに微少
放電を発生させる書き込み動作とその書き込み動作によ
り微少放電が発生した表示セルのみを選択的にしかも表
示画面全体を発光させる維持動作、画面全体の表示セル
の電気的な状態を揃えるための全面書き込み、全面消去
動作という3つの動作によって行われている。
【0006】さらに、映像表示を行うためには表示セル
ごとの輝度制御を行う必要があるが、制御、表示電極が
多くの表示セルを同時に受け持っており、表示セルが2
値動作(発光・非発光の2つの状態しか取り得ない)の
特性を持つ関係上、特殊な方法を用いなければ階調表示
ができず、例えば日本国特開平6−186927号公報
に記載されるような駆動方式を採っている。
【0007】これは、表示期間を輝度表現のために維持
期間の異なる(維持期聞の輝度の異なる)複数期間に分
割し、それぞれの期間において、表示データの書き込
み、維持動作を行うことによりそれぞれの期間での輝度
を組み合わせて階調表示を行う方式である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のパネルの駆動方法は、対向したマトリクス電極を制
御し表示放電を行うために、それぞれの電極は100以
上の複数表示セルを一括制御することとなり、表示を行
うためには、マトリクス配列した電極群を用い走査電極
を順次走査することによる書き込み工程、マトリクス電
極群に交互に維持電圧パルス印加し書き込みが行われた
表示セルのみを発光表示させる維持工程、表示セル、非
表示セルの電気的な状態を均一にするための全面放電、
全面消去工程を時間的に順次行う必要がある。
【0009】また、このようなシーケンス制御を行うた
めには、表示セル個々の放電開始電圧値、放電を維持す
るための最小の電圧値、書き込み放電を発生させるため
の書き込み電圧値等製造工程中で大きな個体差の発生し
得る放電セルの特性に大きく依存する制御を行わざるを
得ず、特に、放電維持の為の電圧は、高電圧側では放電
開始電圧に、低電圧側は最小維持電圧によって制限され
るために、10〜20V程度の幅しか無いことが多い。
【0010】以上の理由により、表示を安定的に行うた
めの制御マージンを大きく取れず、表示維持の電圧、書
き込みのための電圧、放電開始のための電圧等を表示パ
ネル個々に調整する必要があり、動作を続けることによ
りこれらの電圧値が変動すると再調整の必要があった。
また、複雑に絡み合った表示セルの特性が1枚の表示パ
ネルにおいても大きく変動することにより製品歩留まり
の低下という問題があった。
【0011】さらに、上述したように従来の気体放電パ
ネルの階調制御方式では、データの書き込み、表示維持
という少なくとも2つの動作を階調表現できる組み合わ
せ回数行うこと、さらに、書き込み動作には少なくとも
1〜2m秒必要であるため、表示の維持期間は書き込み
期間を挟み込んで不連続となる。
【0012】階調表現としては、1シーケンス(約16
ms:フレーム周波数60Hz)で終了するように制御
が行われるが、1シーケンス内では時間的に連続的な輝
度制御が不可能なために、表示の階調表現(パネル駆動
による設計的な階調表現)と人間の目による輝度変化の
知覚に対する不整合が生じる。このため、擬似輪郭と呼
ばれる階調の不連続点が知覚され、映像表示の品質が大
きく低下するという問題も含んでいた。
【0013】この発明は上述した点に鑑みてなられたも
ので、1表示セル毎に個別駆動が可能な平面表示パネル
の表示セル毎に独立した個別電極に対し個々にスイッチ
ング制御して階調制御することができる平面表示パネル
の制御装置を得ることを目的とする。
【0014】また、1表示セル毎の個別駆動が可能であ
る電極構造、パネル構造を持つ表示パネルに対して、表
示セル個々が持つ放電特性、特に、放電開始電圧と最小
放電維持電圧の差によらず放電の維持制御を可能とし、
十分大きな放電制御のマージンを得ること、さらに放電
安定化のための動作を一定期間毎に挿入することにより
安定した放電維持を可能とすることができる平面表示パ
ネルの駆動方法を得ることを目的とする。
【0015】さらに、1シーケンス内での連続した時間
範囲で放電制御を行うことにより表示輝度が1つのまと
まった期間で表現できるようにすることで映像表示に適
した階調表示を可能とすることができる平面表示パネル
の駆動方法を得ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】この発明に係る平面表示
パネルの制御装置は、表示画面を構成する全表示セルを
一括または任意の表示セルを部分的に駆動する共通電極
と、表示セル1セル毎に個別駆動する個別電極とを備え
た平面表示パネルに対し、上記個別電極に単位時間内に
印加するパルスの数によって輝度を変化させて階調表示
する駆動回路を備えることで、表示セル毎に独立した電
極に対して個々にスイッチング制御して階調制御するこ
とができるものである。
【0017】また、上記駆動回路は、上記個別電極に単
位時間内に印加するパルスとして、比較的幅広の維持パ
ルスと比較的幅狭の消去パルスの印加の制御に基づいて
階調表示することで、消去パルスが印加された期間は放
電表示を停止させることができ、階調表示を行うことが
できるものである。
【0018】また、上記平面表示パネルは、複数の表示
パネルを行列配置して組み合わせた表示モジュールを構
成要素とし、列方向に配列された表示モジュールがカス
ケード接続され、かつ各表示モジュールが電源に対して
並列接続されてなり、各表示モジュールの駆動回路に制
御信号を与える信号処理回路として、固有アドレス情報
を記憶してなるアドレス情報記憶部と、入力されるデー
タをスルーさせると共に上記固有アドレスとデータ中の
表示有効信号の位置から自己が表示するデータを取り出
すための入力信号制御部と、上記入力信号制御部からス
ルーされたデータをカスケード接続された隣接する表示
モジュールに出力させるためのスルーデータ用出力バッ
ファと、書き込み制御信号に基づいて上記入力信号制御
部により取り出されたデータを書き込むと共に読み出し
制御信号に基づいてデータの読み出しを行うメモリと、
上記入力信号制御部により取り出されたデータに基づい
て共通電極及び個別電極駆動パルスを生成する表示用パ
ルス生成器と、上記表示用パルス生成器から出力される
共通電極駆動パルスをカウントするカウンタと、上記カ
ウンタによりカウントされたパルス数を階調データに数
値変換するためのルックアップテーブルと、上記ルック
アップテーブルを介した階調データと上記メモリから読
み出された個別電極駆動用表示データとの比較に基づい
て個別電極の制御データを出力する表示データ生成器
と、上記表示用パルス生成器及び上記表示データ生成器
の出力を個別電極駆動回路及び共通電極駆動回路に出力
する出力バッファとを備えることで、表示モジュールを
組み合わせた際のデータ制御を行う場合に、各表示モジ
ュールのアドレスに対応する表示データを取り込み、デ
ータに応じた個別制御が可能にする。
【0019】また、この発明に係る平面表示パネルの駆
動方法は、複数のセルのそれぞれに共通に駆動される共
通電極及び個別に駆動される個別電極を並設し、上記共
通電極に電圧パルスを印加して上記共通電極及び上記個
別電極上に設けられた誘電体層上に放電による発光を生
起させる平面表示パネルに対し、上記個別電極に電圧パ
ルスを印加して上記誘電体層上に蓄積された壁電荷の極
性を反転させるステップと、その後に、上記共通電極に
電圧パルスが印加して上記極性の反転による壁電荷の電
界が加わるようにするステップとを有することで、共通
電極で発生させる放電は、1つのパルスで放電の開始と
消去放電による表示セルの初期化が行われるため、表示
動作を行わせるための動作マージンが大きく、さらに一
定間隔で全個別電極に表示初期化パルスを挿入すること
で共通電極を駆動することによる放電が不安定になった
場合でも表示を安定に維持できる機能を持つため非常に
安定な表示が可能とする。
【0020】また、上記共通電極に印加される一定の電
圧パルス数を1シーケンスとしたときに、1又は複数の
シーケンス毎に上記個別電極に上記電圧パルスを印加す
ることを特徴とするものである。また、上記共通電極に
印加される電圧パルスは、その電圧パルスの立ち上がり
時に上記極性の反転による壁電荷の電界が加わって放電
を開始させ、その電圧パルスの立ち下がり時にその放電
による壁電荷によって消去放電を起こさせるようにする
ことを特徴とするものである。
【0021】また、上記共通電極に印加される電圧パル
スは、放電開始電圧以下の第1の電圧パルスと、この第
1の電圧パルス期間内に重畳される第2の電圧パルスと
でなり、放電開始電圧以上の電圧値を有する複合電圧パ
ルスであることを特徴とするものである。
【0022】また、上記第1の電圧パルスの立ち下がり
時に上記壁電荷によって消去放電を起こさせることを特
徴とするものである。また、上記共通電極への複合電圧
パルスにより消去放電を起こさせた後、上記個別電極に
電圧パルスを印加して放電を停止させるステップを有す
ることを特徴とするものである。
【0023】また、上記共通電極に電圧パルスを印加し
て放電を生じさせた際に、放電を維持すべき表示セルの
個別電極に対しては放電維持領域における電圧を印加す
ると共に、放電を停止すべき表示セルの個別電極に対し
ては放電抑制領域における電圧を印加することで、共通
電極に放電の維持機能を持たせ、全表示セルを一括で駆
動でき、表示の制御はより低い周波数で個別電極を駆動
することで行うことが可能であるため、回路構成が簡単
になり、つまり電力の大きな回路は共通電極駆動に集中
でき、個別電極駆動はより低電圧、低消費電力の回路で
構成できることになり、安価であり、信頼性の高い平面
表示パネルの製造を可能にする。
【0024】また、上記共通電極に印加される一定の電
圧パルス数を1シーケンスとしたときに、そのシーケン
スの1部の電圧パルス数に対応して放電を維持する放電
維持謹領域の電圧を個別電極に印加して表示維持期間と
し、その1シーケンスの他の部分の電圧パルス数に対応
して放電を停止させる放電抑制領域の電圧を個別電極に
印加して表示抑制期間として、階調表示を行うことで、
階調表示が1シーケンス中で連続的な期間の設定で可能
になることより、階調性のある高品位な表示が可能とな
り、映像表示に適した階調表示を可能にする。
【0025】また、上記1シーケンスの前半部分を表示
維持期間とし、その後半部分を表示抑制期間とすること
を特徴とするものである。
【0026】さらに、上記1シーケンスとして上記共通
電極に印加する一定の電圧パルス数は、階調数以上であ
って、1階調につき複数の電圧パルス数を割り当てたこ
とを特徴とするものである。
【0027】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明の
実施の形態1に係る平面表示パネルの全体を示す概略構
成図である。図1に示すように、本実施の形態に係る平
面表示パネルとしてのカラーフラットパネルは、表示部
と駆動部が一体となった取り扱いが容易な表示パネル
で、64ドットの表示パネルAが4枚で成る256ドッ
ト表示ユニットを基準とし、各表示パネルの裏面側には
端子変換基板B及び個別電極駆動回路Cが設けられ、こ
れら4枚の表示パネルAに対しパルス回路/信号処理回
路Dが設けられる。
【0028】図2と図3は上記表示パネルを構成する第
1の透明基板としてのフロントガラス基板と第2の基板
としてのバックガラス基板上の構成を示すそれぞれ部分
斜視図であり、さらに、図4は図3のa−a’線断面
図、図5はバックガラス基板上の排気溝を示す構造図で
ある。
【0029】図2の(a)に示すように、フロントガラ
ス基板1上には、表示画面を構成する全表示セルを一括
または任意の表示セルを部分的に駆動するための共通電
極2と、表示画面を構成する表示セル1セル毎に個別駆
動するための個別電極3との一対の電極が複数併設され
て電極群を構成している。
【0030】また、これら一対の電極を被覆して成る誘
電体層4及び保護膜層5が設けられており、表示画面を
構成する表示セル間の位置に対応する個別電極3の上に
は、電極取り出し用のリードピン6が立設されている。
なお、3bは個別電極3の母電極3a及び共通電極2に
接続されている透明電極である。
【0031】また、図2の(b)に示すように、フロン
トガラス基板1上には、個別電極3のリードピン6と同
様に、表示セル間の位置に対応する共通電極2の上に電
極取り出し用のリードピン7が立設されており、これら
リードピン6と7は、上記共通電極2及び上記個別電極
3の母電極材料と同じ金属材料を主成分とするペースト
またはロウ材により上記共通電極2及び上記個別電極3
の母電極に融着している。なお、共通電極のリードピン
の取り出し部付近を示す図2の(b)において、破線部
分は誘電体層4下の電極パターンを示す。
【0032】一方、図3及び図4に示すように、上記フ
ロントガラス基板1上に設けられた上記共通電極2及び
個別電極3が対向するバックガラス基板10の対応部分
には、矩形でなり所望の深さを有する凹部11がそれぞ
れ刻設されて各表示セルの放電空聞を形成しており、該
凹部11の底面には白色ガラスまたは金属でなる反射層
(図示せず)を介して赤、緑、青の蛍光体層12a,1
2b,12cが塗布されている。また、このバックガラ
ス基板10には、上記リードピン6及び7と対向する位
置に上記リードピン6及び7を表示画面の背面側に引き
出すための電極取り出し用スルーホール13が刻設され
ている。
【0033】また、上記凹部11の深さTは、放電に関
与する1表示セル内の共通電極と個別電極との間隙tが
通常100μmであるのに対し、3倍以上の300〜6
00μm程刻設され、放電空間の厚みを厚くして輝度を
上げるようにしている。
【0034】さらに、図5に示すように、バックガラス
基板10に刻設された凹部11によって形成される各表
示セルの放電空間の間には排気溝14が設けられ、バッ
クガラス基板に形成される後述する排気用スルーホール
と連通されていて、真空空排気時の不純ガスの経路を確
保できるようにしている。
【0035】上記の如く構成されたフロントガラス基板
1とバックガラス基板10は、フロントガラス基板1上
に立設したリードピンをバックガラス基板10のスルー
ホールを経て外部に延出させるべく嵌め合わせ表示パネ
ルを組み立てて封止するが、このとき、図6に示すよう
に、リードピン6を、電極に融着される下端部6aを細
長い先端部6bより大径にし、電極取り出し用スルーホ
ール13を、上記リードピン6の下端部6aが嵌挿され
る大径部13aと、上記リードピン6の先端部6bが延
出される小径部13bとの2段でなる段差形状とするこ
とにより、リードピン6の位置合わせとフロントガラス
基板1とバックガラス基板10の無用なギャップの発生
を防ぐようにしている。なお、ピンリード7も同様な形
状でなる。
【0036】また、図7に示すように、上記フロントガ
ラス基板1のリードピン6の融着部付近に、上記フロン
トガラス基板1とバックガラス基板10の封止時に封止
材の表示セルヘの流入を防止する封着用ガード15を設
けることにより、封止材の放電セルヘの流入を防止でき
るようにすることができる。
【0037】次に、上記の如く構成を有する平面表示パ
ネルの製造方法について説明する。図8ないし図11は
平面表示パネルの製造工程図を示し、図8と図9はフロ
ントガラス基板1の製造工程図、図10はバックガラス
基板10の製造工程図、図11はフロントガラス基板1
とバックガラス基板10を嵌め合わせて表示パネルを組
み立て封止する最終工程図である。
【0038】フロントガラス基板1部の製造工程を図8
及び図9を参照して説明する。まず、図8の(a)に示
すように、全面に個別電極の透明電極部が設けられたフ
ロントガラス基板1に対し、エッチングエ程を経て透明
電極のパターニングを行い図8の(b)に示す如く透明
電極パターンを形成する。その後、図8の(c)に示す
如くスクリーン印刷法により共通電極2及び個別電極3
の母電極を形成する。
【0039】さらに、続く図9の(d)に示すように、
共通電極2及び個別電極3上に、スクリーン印刷法によ
り共通電極2及び個別電極3の電極取り出し用窓が設け
られた絶縁体で成る誘電体層4を被覆する。その後、図
9の(e)に示す如く、電極取り出し用窓を介して共通
電極及び個別電極上にリードピン6及び7を立設し、そ
の後、さらに真空蒸着法により保護膜5を形成する。
【0040】また、バックガラス基板10部の製造工程
を図10を参照して説明する。まず、図10の(a)に
示すバックガラス基板10に対し、図10の(b)に示
すように、サンドブラストにより、該ガラス基板上に表
示画面を構成する各表示セルの放電空間を形成するため
の凹部11と、上記共運電極2及び上記個別電極3上に
立設されるリードピン6及び7を表示画面の背面側に引
き出す電極取り出し用スルーホール13a及び13bと
上記排気溝14に連通する排気用スルーホール15を刻
設する。
【0041】そして、図10の(c)に示すように、ス
クリーン印刷法を利用して表示セルを形成する各凹部1
1の底面に白色ガラスまたは金属でなる反射層(図示せ
ず)を介して赤、緑、青の蛍光体層12a,12b,1
2cを形成する。
【0042】次に、このようにして構成されたフロント
ガラス基板1部とバックガラス基板10部は、図11の
(a)に示すように、フロントガラス基板1のリードピ
ン6及び7をバックガラス基板10のスルーホール13
を経て外部に延出させるべく嵌合させてパネルを組み立
て、組み立てられたこれら基板は、図11の(b)に示
すように、フリットガラスが塗布されて封着されて封止
層16が形成され表示パネルが形成される。なお、17
は排気用ガラス管である。
【0043】従って、上記実施の形態1によれば、第1
の透明基板と、この第1の透明基板上に設けられた一対
の電極と、上記一対の電極と対向する部分に凹部が設け
られて表示セルの放電空聞を形成する第2の基板とを備
えたので、表示パネルの1表示セル毎に個別駆動が可能
であり、かっ平面厚さを薄くすることができる放電空間
の構造を有する平面表示パネルを得ることができる。
【0044】また、上記第1の透明基板上に設けられた
一対の電極は、上記第1の透明基板上に複数併設されて
電極群を構成したので、複数の放電セルの電極構成を容
易に形成することができる。
【0045】また、上記凹部は、矩形でなり所望の深さ
を有することにより、放電空間を区画するための隔壁を
設けることなしに、かつ電極形成に関係なく放電空間を
直接形成して、表示パネルの平面厚さを薄くすることが
できる。
【0046】また、上記凹部は、300〜600μmの
範囲の深さを有することにより、放電空間の厚みを厚く
して輝度を上げることができる。
【0047】また、上記第1の透明基板上に設けられて
上記一対の電極を被覆する誘電体層を設けたので、外部
への電荷の拡散を防いで電荷を放電セル内に閉じ込める
ことができる。
【0048】また、上記第2の基板の上記凹部の底面に
蛍光体層を設けたことにより、カラー表示を容易に行う
ことができ、均一な輝度を得て映像の均一性を得ること
ができる。
【0049】また、上記第2の基板の上記凹部の底面と
上記蛍光体層との間に反射層を設けたことにより、蛍光
体の発光を前面に出すことができる。
【0050】また、上記一対の電極は、上記第1の透明
基板上に設けられて表示画面を構成する全表示セルを一
括または任意の複数の表示セルを部分的に同時駆動する
共通電極と、上記第1の透明基板上に設けられて表示画
面を構成する表示セル1セル毎に個別駆動する個別電極
とを有することにより、表示パネルの1表示セル毎に個
別駆動が可能であり、かつ平面厚さを薄くすることがで
きる電極構造を有する平面表示パネルが得られる。
【0051】また、上記第2の基板に形成される凹部の
深さは、放電に関与する1表示セル内の共通電極と個別
電極との間隙の3倍以上とすることにより、放電空間の
厚みを厚くして輝度を上げることができる。
【0052】また、上記第2の基板に形成される各表示
セル間に排気溝を設けると共に、上記第2の基板に上記
排気溝と連通される排気用スルーホールを設けることに
より、真空排気時の不純ガスの経路を確保できる。
【0053】また、上記第1の透明基板上の表示画面を
構成する表示セル間の位置に設けられる上記共通電極及
び上記個別電極上にリードピンを立設すると共に、上記
第2の基板の上記リードピンと対向する位置に上記リー
ドピンを表示画面の背面側に引き出す電極取り出し用ス
ルーホールを設けたので、電極を表示画面の背面側に容
易に引き出すことができる。
【0054】また、上記リードピンは、上記共通電極及
び上記個別電極の母電極材料と同じ金属材料を主成分と
するペーストまたはロウ材により上記共通電極及び上記
個別電極の母電極に融着したので、リードピンを電極上
に強固に形成することができる。
【0055】また、上記リードピンは、電極に融着され
る大径の下端部を有し、上記電極取り出し用スルーホー
ルは、上記リードピンの下端部が嵌捧される大径部と、
上記リードピンの先端部が延出される小径部とでなる段
差形状を有することにより、リードピンの位置合わせを
容易に行うことができると共に第1と第2のガラス基板
の無用なギャップの発生を防止することができる。
【0056】また、上記リードピンの融着部付近に、上
記第1と第2の基板の封止時に封着用ガードを設けるこ
とにより、封止材の表示セルヘの流入を防止することが
できる。
【0057】また、この実施の形態1によれば、第1の
透明基板上に個別電極の透明電極をパターニングする工
程と、該透明電極が形成された第1の透明基板上に個別
電極と共通電極の母電極を形成する工程と、上記第1の
透明基板の個別電極と共通電極を被覆する誘電体層を形
成する工程と、上記誘電体層の電極取り出し窓を介して
上記個別電極と上記共通電極上にリードピンを立設する
ピン組み立て工程と、ピン組み立て工程を経た第1の透
明基板上に保護膜を形成する工程とを有すると共に、上
記第2の基板上に表示画面を構成する各表示セルの放電
空間を形成するための凹部と上記共通電極及び上記個別
電極上に立設されるリードピンを表示画面の背面側に引
き出す電極取り出し用スルーホール及び排気用スルーホ
ールを刻設する工程と、上記表示セルを形成する各凹部
の底面に蛍光体層を形成する工程とを有し、かつこれら
工程を経た第1の透明基板のリードピンを第2の基板の
スルーホールを経て外部に延出させるべく第1と第2の
基板を畝合させてパネルを組み立てる工程と、組み立て
られた第1と第2の基板を封着する工程とを有すること
により、表示パネルの1表示セル毎に個別駆動が可能で
あり、かつ平面厚さを薄くすることができる電極構造を
有する平面表示パネルを容易に製造することができる。
【0058】実施の形態2.上記実施の形態1によれ
ば、フロントガラス基板1とバックガラス基板10は、
フロントガラス基板1のリードピン6及び7をバックガ
ラス基板10のスルーホール13を経て外部に延出させ
るべく族合させてパネルを組み立て、組み立てられたこ
れら基板は、フリットガラスが塗布されて封着され封止
層16が形成され表示パネルが形成されて、表示パネル
の1表示セル毎に個別駆動が可能であり、かつ平面厚さ
を薄くすることができる電極構造を有する平面表示パネ
ルが得られるが、この実施の形態2では、上述した如く
電極構造を有する平面表示パネルを駆動制御する制御装
置について詳細に説明する。
【0059】図12は各表示セルを放電管として表した
平面表示パネルの等価回路図である。図12に示すよう
に、平面表示パネルは、1画素に対応する1表示セルと
して、赤、緑、青の蛍光体層を塗布した3つのセル単位
でなり、それら1表示セルが複数備えられてなり、各セ
ルの共通電極2には共通電極駆動部20からの同一駆動
波形のパルスが供給され、各個別電極3としての個別電
極Rnm,Gnm,Bnm(n,mは自然数)には個別
電極駆動部21からそれぞれ個別の駆動波形のパルスが
供給されるようになっている。
【0060】なお、共通電極は1パネルを一括駆動する
場合は同一駆動波形で各セルを駆動する。また、1表示
パネルを複数のブロック毎に分割した共通電極を用いる
場合には同一駆動波形または表示駆動部の位相を分割毎
にシフトさせた駆動波形で駆動する。
【0061】図13は上記共通電極駆動部20及び上記
個別電極駆動部21でなる駆動回路のブロック構成図を
示すもので、2画素6セルを駆動する場合を示すもので
ある。
【0062】図13に示すように、各セルの共通電極2
に接続されて駆動パルスを供給する共通電極駆動部20
の構成としては、電源350Vに接続されたオープンド
レインのFETでなるスイッチング素子Q1と、200
Vの電圧が印加されるダイオードD1と、特性の等しい
FETを対称的に接続してなるプッシュプル駆動型のス
イッチング素了Q2及びQ3とでなるスイッチング制御
部20aと、これら各スイッチング素子Q1〜Q3のゲ
ートに制御パルスを供給する共通電極側制御パルス供給
部20bとを備えている。
【0063】また、個別電極駆動部21の構成として
は、個別電極3としての各個別電極R11,G11,B
11,R21,G21,B21毎に、電源200Vと接
地端GNDとの間に接続された特性の等しいFETを対
称的に接続してなるプッシュプル駆動型のスイッチング
素子QR11aとQR11b,QG11a
G11b,QB11aとQB11b,QB21aとQ
B21b,QG21aとQG21b,QR21aとQ
R21bでなるスイッチング制御部21aと、これら各
スイッチング素子のゲートに制御パルスを供給する個別
電極側制御パルス供給部21bとを備えている。
【0064】図14は上述した駆動回路による輝度階調
の表示のための各電極への駆動波形を示すものである。
基本的に、本表示パネルは、入力パルスに対して2値動
作(表示する/表示しない)の2つの状態しか取り得な
い。従って、パルス自体の強弱により輝度を変化させる
ことはできない。表示は連続した表示維持パルスを印加
することによって行い、輝度の変化(階調)は共通電極
に印加するパルスーパルス間の期間内に挿入され個別電
極に単位時間内に印加するパルスの数によって制御す
る。
【0065】図14に示すように、共通電極2に対して
は、制御パルス供給部20bからのパルス供給により、
スイッチング素子Q1とQ2をONさせスイッチング素
子Q3をOFFさせることで350Vのプライミングパ
ルスを供給して放電を開始させ、それ以降は、スイッチ
ング素子Q1をOFFさせスイッチング素子Q2とQ3
をON/OFFさせることで200Vに低下させた表示
維持パルスを供給する。
【0066】個別電極に対しては、1シーケンス内のパ
ルス数を決め、全パルスが個別電極に印加された場合に
最高輝度、個別電極に印加するパルス数を減らしていく
ことによりその個別電極で駆動されているセルの輝度を
低下させる。
【0067】例えば、個別電極R11に対しては127
回のパルスを供給することで127階調の輝度を、個別
電極G11に対してはn階調の場合にn回のパルスを供
給することで最高輝度を、個別電極B11に対しては1
回のパルスを供給することで最も暗い絵の場合の1階調
を、個別電極R21に対してはパルスの供給を停止させ
て非点灯状態とし、同様に、個別電極G21に対しては
127回のパルスを供給することで127階調の輝度
を、個別電極B21に対しては1回のパルスを供給する
ことで1階調の輝度をそれぞれ制御することができる。
【0068】従って、個別電極の働きは、表示期間中に
放電表示を維持することが可能な階調数に応じたパルス
を印加し、非表示期間に維持パルスの印加を停止する制
御を行う。なお、個別電極にパルス入力が行われた次の
共通電極のパルスまで発光表示が行われ、個別電極への
パルス印加停止後は共通電極にパルスが入力されても発
光が発生しない。
【0069】また、図15は図13に示す駆動回路の変
形例を示すものである。図15に示す駆動回路は、図1
3に示す駆動回路に対し、スイッチング制御部の構成が
異なる。すなわち、スイッチング制御部として、電源2
00Vと接地端GNDとの間に接続された特性の等しい
FETを対称的に接続してなるプッシュプル駆動型のス
イッチング素子でなる個別電極駆動スイッチ部21aa
の他に、電源200Vと接地端GNDとの間に接続され
た特性の等しいFETを対称的に接続してなるプッシュ
プル駆動型のスイッチング素子でなる一括駆動スイッチ
部21abと、個別電極駆動スイッチ部21aaと一括
駆動スイッチ部21abの各一対のFETの接続点間に
それぞれ設けられたダイオードの逆並列接続体群21a
cとを備えている。
【0070】図16は上述した図15に示す駆動回路に
よる輝度階調の表示のための各電極への駆動波形の説明
図を示すものである。放電表示を行うためには、維持パ
ルスを印加した後、次回の放電表示を助けるために一定
期間の電圧維持時間を必要とする。この電圧維持を行わ
ずにパルスを切った場合、次回の放電発光が抑制され
る。
【0071】この現象を利用し、駆動回路により、個別
電極に比較的幅広の維持パルスを印加する波形と比較的
幅狭の短い時聞の維持パルス(消去パルス)を印加する
場合の制御を行うことで階調表示を行うことができる。
【0072】すなわち、図16の(a)に示すように、
最高輝度時には個別電極(個別電極G11の波形参照)
へは幅の広いパルスが個別電極に印加する全パルスに対
して与えられるが、中間輝度のセルに対してはシーケン
スの途中から細幅の消去パルスが個別電極(個別電極R
11,G21の波形参照)に与えられる。
【0073】このことにより、幅狭の消去パルスが印加
された期間は放電表示が行われなくなる。この結果、表
示輝度が低下し中闇の輝度が達成される。なお、個別電
極に適切な細い幅のパルスを印加することで共通電極の
パルスでは発光を発生できなくすることが可能である。
【0074】ここで、図16の(a)に部分的に拡大し
て示すように、比較的幅広の維持パルスとは期間IとI
Iの幅を有し、また、比較的幅狭の維持パルスとは期間
Iの幅を有する。さらに、これら期間IとII、比較的
幅広の維持パルスと比較的幅狭の維持パルスとの間の期
間III、比較的幅狭の維持パルス印加後の期間IV、
図16の(b)に示すように、一括駆動スイッチ部21
abと個別電極駆動スイッチ部21aaをスイッチング
制御することにより達成される。
【0075】例えば期間Iは、一括駆動スイッチ部21
abのハイサイド側FETがON、ローサイド側FET
がOFFに制御され、個別電極駆動スイッチ部21aa
のハイサイド側FETがOFF、ローサイド側FETが
OFFに制御される。また、期間IIは、一括駆動スイ
ッチ部21abのハイサイド側FETがOFF、ローサ
イド側FETがOFFに制御され、個別電極駆動スイッ
チ部21aaのハイサイド側FETがON、ローサイド
側FETがOFFに制御される。さらに、期間III及
びIVは同様にして図16の(b)のように制御され
る。
【0076】次に、図17は平面表示パネルのシステム
構成図である。図17に示すように、8×8ドットの表
示ユニットを4つ組み合わせてなる表示モジュール30
を構成要素として表示部を構成し、各表示モジュール3
0は列方向(走査線方向)に沿って配列されたもの同士
が映像信号、制御信号を共有し、カスケード接続されて
なる。
【0077】また、電源40はそれぞれ表示モジュール
30毎に並列供給されることにより表示モジュール30
間で電圧降下が生じないように並列接続される。
【0078】図18はカスケード接続された各表示モジ
ュールの駆動回路に制御信号を与える信号処理回路を示
す構成図である。図18に示される信号処理回路50
は、固有のアドレス情報を記憶してなるモジュールアド
レス情報記憶部51と、入力されるデータをスルーさせ
ると共に上記固有アドレスとデータ中の表示有効信号の
位置から自己が表示するデータを取り出すための入力信
号制御/表示制御部52と、上記入力信号制御/表示制
御部52からスルーされたデータをカスケード接続され
た隣接する表示モジュールに出力させるためのスルーデ
ータ用出力バッファ53と、書き込み制御信号に基づい
て上記入力信号制御/表示制御部52により取り出され
たデータを書き込むと共に読み出し制御信号に基づいて
データの読み出しを行うメモリ54と、上記入力信号制
御/表示制御部52により取り出されたデータに基づい
て共通電極及び個別電極駆動パルスを生成する表示用パ
ルス生成器55と、表示用パルス生成器55から出力さ
れる共通電極駆動パルスをカウントするパルスカウンタ
56と、パルスカウンタ56によりカウントされたパル
ス数を階調データに数値変換するためのルックアップテ
ーブル57と、ルックアップテーブル57を介した階調
データとメモリ54から読み出された個別電極駆動用表
示データとの比較に基づいて個別電極の制御データを出
力する表示データ生成器58と、表示用パルス生成器5
5及び表示データ生成器58の出力を個別電極駆動回路
及び共通電極駆動回路に出力する出力バッファ59と、
上記表示用パルス生成器55にクロックを与えるクロッ
ク生成器60とを備えている。なお、DATA(R),
DATA(G),DATA(B)はそれぞれ8ビットで
なるRGBデータ、Vsyncは垂直同期信号、Hsy
ncは水平同期信号、DENBはデータイネーブル信
号、DCLKは同期信号を示す。
【0079】カスケード接続された横並びの各表示モジ
ュール30は、それぞれ別々の固有のモジュールアドレ
スがモジュールアドレス情報記憶部51にあらかじめ付
与されている。また、表示及び表示制御用の信号は隣接
する表示モジュールからスルー出力されており、このス
ルーされたデータ信号が入力信号制御/表示制御部52
に供給される。
【0080】入力信号制御/表示制御部52は、図19
に示すように、固有アドレスデータとデータ中の表示有
効信号(DATA、ENB)及び垂直、水平同期信号か
ら自表示モジュールが表示するデータのスタート位置を
計算しこの位置から表示データをサンプリングしメモリ
54に保存する。
【0081】具体的には、まず、垂直、水平方向の自モ
ジュール位着を固有アドレス情報により見出す。これは
表示モジュールが垂直、水平方向に対してどの位置に配
置されているかという情報を固有アドレスが持つことに
より実現され、固有アドレスの水平方向位置、垂直方向
位置は固有アドレスのそれぞれの位置情報を表示モジュ
ールの画素数に対応する16で乗算した数値である。
【0082】水平位置方向は水平同期信号入力後ENB
が有効になった時点からのどっとクロックをカウント
し、固有アドレスに定められた位置(カウント値)まで
データをスルーし、所定位置に達したクロックから16
画素分のデータをサンプリングした後、以降のデータを
再びスルーする。
【0083】垂直方向位置に対しても水平位置情報と同
様に垂直同期信号の入力で垂直方向のラインカウンタを
リセットし、データの有効信号(ENB)が入力された
ラインをカウントする。このカウント値が固有アドレス
に定められた位置(カウンタ値)までデータをスルー
し、所定位置に達したクロックから16画素分のデータ
をサンプリングした後、以降のデータを再びスルーす
る。
【0084】この水平方向、垂直方向の処理を組み合わ
せることにより、表示モジュールが表示する表示データ
中の16×16画素分のデータをメモリ54に書き込む
こととするこのメモリ54は2段構成となっており、外
部からの表示信号を書き込むメモリ部と表示の際に読み
出しを行うメモリ部とをもつ。通常は、2つのメモリセ
ルは書き込み、読み出しを表示の切り換え時の同期信号
に合わせて交互にそれぞれの役目を交代する。
【0085】図18に示す構成によれば、各表示ユニッ
トに固有のアドレスを付与することで、表示ユニットを
組み合わせた際、個々の表示ユニットの位置情報とする
ことができ、入力される表示データ、同期データより自
己の表示モジュールの表示すべきデータを記憶し、その
データに基づいて表示制御を行うことが可能となると共
に、個々の表示モジュールの識別が可能となる。このこ
とにより、データバスを通じて表示モジュールの固有ア
ドレスと制御データを搬送することで指定された表示モ
ジュールのみが制御データを受け取ることが可能とな
り、各モジュールの制御が固有アドレスに定められた位
置(カウント値)までデータをスルーし、所定位置に達
したクロックから16画素分のデータをサシプリングし
た後、以降のデータを再びスルーすることが可能とな
る。
【0086】この表示制御の例としては、表示データの
ブランキング期間(データ無効時間)に表示モジュール
の固有アドレスと表示データを入力することにより、例
えば各モジュール間の輝度ばらつきを個々に補正するデ
ータをモジュールに設定することが可能になり、均一な
表示とするための調整作業の簡素化やメンテナンスの容
易化が可能となる。
【0087】図20の(a)と(b)は、上記パルスカ
ウンタ56とルックアップテーブル57及び表示データ
生成部58により個別電極制御を行うための階調データ
作成に係る階調表示処理を説明するブロック図とフロー
チャートである。外部より表示モジュール内に展開され
る映像データは各色256階調(1670万色)の場
合、赤(R)、緑(G)、青(B)データともに8ビッ
トの2進データとして入力される。このデータは、表示
モジュールの階調表現とは異なるためにデータのフォー
マット変換を行う必要がある。表示モジュールでの階調
表現のフォーマットは維持パルスの数によって表現され
る。従って、入力された2進フォーマットのデータをパ
ルス数に変換する必要がある。
【0088】しかし、通常、1シーケンスに入力される
維持パルス数は、256パルスであるとは限らないた
め、2進映像データの大きさのみで表示データとするこ
とはできない。このため、維持パルスを数えるパルスカ
ウンタ56と2進映像データの大小比較時に数値変換の
ためのルックアップテーブル57を必要とする。ルック
アップテーブル57は、入力されたデータに対して一定
の規則性をもった大きさのデータを出力するように構成
される。
【0089】図21はルックアップテーブル57の入出
力特性を示すもので、カウンタ56から出力される維持
パルスの10ビット(1024)の入力に対して0〜2
55の値を昇順になるように割り当てている。その入出
力特性は、維持パルス数、出力値ともに整数値であるた
め、とびとびの階段状のグラフとなり、このグラフの入
出力曲線を変化させることで出力値に任意の維持パルス
数を割り振ることが可能となる。
【0090】入力に対して出力を自由に変化させること
が可能なルリクアップテーブル57を用いることで、映
像入力データと維持パルス数の大小関係の関連付けを行
うことができ、1階調当たりの維持パルス数を制御し、
表示セルの輝度の変調を行うことができる。
【0091】すなわち、表示データ生成部58を、図2
0の(a)に示すように、8ビットコンパレータ58
R、58G,58Bで構成し、例えば放電表示を伴う維
持パルス印加時には、個別電極の制御データを“1”
(表示パルス出力)、非表示状態とする制御を行う場合
のデータを“0”(非表示状態)とすると、表示データ
生成部58は、図20の(b)に示すように、カウンタ
リセット(垂直同期入力に同期)に基づいて表示用パル
ス生成器55から出力される共通電極駆動パルスをカウ
ントアップした10ビットカウンタでなるパルスカウン
タ56の出力をルックアップテーブル57で変換した値
f(維持パルスカウント数)と表示映像データとの比較
として、 f≦表示映像データの時はデータ“1” f>表示映像データの時はデータ“0” を求める。
【0092】この比較演算は、表示モジュールのセル分
繰り返され、個別電極へ与える各パルス毎に全表示デー
タに対して行われ、図21に示す個別電極をスイッチン
グ制御するための制御パルス供給部に転送されることに
より、次の個別電極のパルスの有無、パルス形状、電圧
値などに反映される。この制御により入力映像データに
応じた輝度を各セルに対して表示可能にしている。
【0093】従って、上記実施の形態2によれば、表示
画面を構成する全表示セルを一括または任意の表示セル
を部分的に駆動する共通電極と、表示セル1セル毎に個
別駆動する個別電極とを備えた平面表示機に対し、上記
個別電極に単位時間内に印加するパルスの数によって輝
度を変化させて階調表示する駆動回路を備えたので、表
示セル毎に独立した電極に対して個々にスイッチング制
御して階調制御することができる。
【0094】また、上記駆動回路は、上記個別電極に単
位時間内に印加するパルスとして、比較的幅広の維持パ
ルスと比較的幅狭の消去パルスの印加の制御に基づいて
階調表示するようにしたので、消去パルスが印加された
期間は放電表示を停止させることができ、階調表示を行
うことができる。
【0095】また、上記平面表示パネルは、複数の表示
パネルを行列配置して組み合わせた表示モジュールを構
成要素とし、列方向に配列された表示モジュールがカス
ケード接続され、かつ各表示モジュールが電源に対して
並列接続されてなり、各表示モジュールの駆動回路に制
御信号を与える信号処理回路として、固有アドレス情報
を記憶してなるアドレス情報記憶部と、入力されるデー
タをスルーさせると共に上記固有アドレスとデータ中の
表示有効信号の位置から自己が表示するデータを取り出
すための入力信号制御部と、上記入力信号制御部からス
ルーされたデータをカスケード接続された隣接する表示
モジュールに出力させるためのスルーデータ用出力バッ
ファと、書き込み制御信号に基づいて上記入力信号制御
部により取り出されたデータを書き込むと共に読み出し
制御信号に基づいてデータの読み出しを行うメモリと、
上記入力信号制御部により取り出されたデータに基づい
て共通電極及び個別電極駆動パルスを生成する表示用パ
ルス生成器と、上記表示用パルス生成器から出力される
共通電極駆動パルスをカウントするカウンタと、上記カ
ウンタによりカウントされたパルス数を階調データに数
値変換するためのルックアップテーブルと、上記ルック
アップテーブルを介した階調データと上記メモリから読
み出された個別電極駆動用表示データとの比較に基づい
て個別電極の制御データを出力する表示データ生成器
と、上記表示用パルス生成器及び上記表示データ生成器
の出力を個別電極駆動回路及び共通電極駆動回路に出力
する出力バッファとを備えたので、表示モジュールを組
み合わせた際のデータ制御を行う場合に、各表示モジュ
ールのアドレスに対応する表示データを取り込み、デー
タに応じた個別制御が可能になる。
【0096】実施の形態3.次に、この実施の形態3で
は、実施の形態1により説明された電極構造を有する平
面表示パネルの駆動方法について説明する。この実施の
形態3では、表示画素を10×10mmとし、表示セ
ルの大きさは3×9mm、共通電極2一個別電極3間
の電極ギヤツプを100μmとし、さらに、放電ガス
(Ne−Xe(5%))500Torrを放電空間の高
さ600μm中に封止している。
【0097】図22は図13に示す個別電極駆動部21
の制御パルス供給部21bの内部構成をさらに詳細に示
している。また、図23は平面表示パネルを駆動するた
めの駆動シーケンスの一例を示している。本平面表示パ
ネルは、図12のように構成されているため、1対の共
通電極駆動回路と表示セル数分の個別電極駆動回路が必
要となる。
【0098】次に動作について説明する。通常、放電を
用いた平面表示パネルでは、図24に示すように、1対
の電極、ここでは、共通電極とそれに同一面内で対向す
る1つの個別電極に交互に高電圧パルスを印加し、放電
セルの絶縁体上に蓄積される壁電荷を用いて放電を維持
させる。
【0099】しかし、この方法では、表示制御を行うた
めには、表示時に共通電極と同じ周波数の高電圧パルス
を個別電極に印加しなければならず、個別電極の負荷が
大きくなるために、共通電極の駆動と同程度の駆動素子
が必要となる。
【0100】また、共通電極のみに放電用の高電圧パル
スを印加した場合には、図25に示すように、いずれか
の共通電極に印加される電圧パルスで発生した放電によ
り壁電荷が蓄積され、外部から印加する電圧を弱めるよ
うに作用する。このため、以降の電圧パルスでは各表示
セル内での電圧は放電開始電圧に到達せず、つまり1回
目の放電で発生した壁電位でパルスの電圧が負方向ヘク
ランプされ、放電開始電圧を越えなくなり、高電圧パル
スを印加しているにも拘わらず放電が停止する。なお、
放電開始電圧に到達した場合は、放電発光を発生する
が、さらに壁電荷が蓄積され、外部の電圧を弱める方向
に作用する。
【0101】このような状況において、放電表示を維持
するために、以下の駆動方法を採用した。まず、前述し
た共通電極への電圧パルス印加のみで放電が終了する現
象に対して、図23に示すように、初期化パルスとし
て、共通電極への印加パルスの次に、全個別電極に放電
維持電圧以上の波高値を持つ電圧V3のパルス入力を行
う。 本実施の形態3では、V3=160Vとしたが、
最低放電維持電圧(約130V)以上で、かつ放電開始
電圧(約220V)以下の電圧であればよい。
【0102】また、個別電極への印加パルスのパルス幅
t5は、放電遅れおよび壁電荷の蓄積時間を考慮して3
μ秒以上とし、パルス幅の上限はシーケンス全体の時間
配分からのみ規定され、10μ秒とした。
【0103】このようにすることで、共通電極への電圧
印加で発生した放電により蓄積され、共通電極に印加さ
れる電圧を弱体化させる壁電荷を利用し、個別電極への
電圧パルスで逆極性の壁電荷(共通電極に印加される電
圧を補強する)を蓄積する作用を持たせることが可能と
なり、次回の共通電極への電圧パルス印加で確実に放電
が開始するようになる。
【0104】初期化パルスに対して、図26に示すよう
に、通常の表示では、この共通電極、個別電極への電圧
パルスの組み合わせによる放電は、共通電極への印加パ
ルスで発生するが、共通電極へのパルスで放電が発生し
ない状態になっている場合には、共通電極への電圧パル
スでは放電が発生せず、個別電極へのパルスで放電が発
生する。
【0105】このような場合には、個別電極での放電に
より壁電荷が共通電極へのパルスを補強する方向に働く
ため、次の共通電極へのパルス印加の際に、開始、消去
放電が確実に発生するようになる。
【0106】この制御により、放電が不安定な領域に移
行した表示セルを定期的に初期化可能となり、安定した
表示を行うことが可能となった。表示の輝度は、ある所
定期間(約16ms)中に共通電極へ印加する電圧パル
スの数により規定され、この期間を1シーケンス期間と
しているが、本実施の形態3では、1シーケンス当たり
の共通電極への電圧パルス印加数を、初期化、放電維持
を含めて766回とし、放電安定のための個別電極への
電圧パルスの印加は、図23に示すように、共通電極へ
印加する電圧パルスと組み合わせてシーケンスの先頭で
シーケンス毎に実施している。
【0107】さらに、共通電極への電圧パルス印加で表
示放電を発生させるためには、平面表示パネルの表示セ
ルの放電開始電圧よりも十分高い電圧値のパルスを共通
電極への印加パルスとすることで、放電開始を確実にす
ると共に、この放電で発生する壁電荷を十分大きくし、
壁電荷により逆極性の放電開始電圧を保有するように
し、共通電極への印加パルスの立ち下げ時に消去放電と
呼ばれる壁電荷のみが生成する電圧に起因する放電を発
生させる。
【0108】この現象により、図27に示すように、共
通電極への電圧パルス印加終了後は表示セル内には壁電
荷が存在しなくなる。もしくは存在しても非常に微弱な
電荷となるために、次回の共通電極への電圧パルス印加
時に放電を妨げる効果を持たなくなり、放電が共通電極
へ印加する電圧パルス毎に発生するようになる。
【0109】以上に述べたような放電を発生させるため
には、共通電極に印加する電圧パルスは高電圧となり、
波高値が大きくなるため、所定時間内にパルスを立ち上
げ、立ち下げするにはパルスエッジを急峻にする必要が
あり、急峻なエッジを持つパルスを印加する場合には、
回路的な難しさおよび放電の制御が難しくなる等の問題
が発生する。
【0110】このために、共通電極に印加するパルスは
2段構成とし、2つの電圧パルスを重畳させた複合電圧
パルスの形とし、放電を開始させない1段目のパルスで
DC的なバイアスを印加し、2段目のパルスで放電開始
電圧以上の電圧を印加することで、放電を発生させる。
【0111】この方法により、表示セルに放電開始電圧
が印加されてから駆動最高電圧に到達するまでの時間を
短縮でき、表示セルの放電遅れ以前に電圧の印加を完了
できるようになる。
【0112】本実施の形態3では、図27に示すよう
に、第1パルスの立ち上がりから第2パルスの立ち上が
りまでの期間t1は、1段目のパルス発生回路のON時
間と第2パルス発生回路のON時間の関係により1μ秒
以上とする必要があった。
【0113】また、放電セルの放電開始電圧が約220
Vであることより、図27に示すように、電圧値V2の
第1パルス、電圧値V1の第2パルスともに、波高値は
160Vとし、重畳後の電圧値を320V(V1+V
2)としている。
【0114】第1パルスの波高値は、最低放電維持電圧
よりも大きく放電開始電圧よりも小さい範囲から選択す
る必要があり、重畳された電圧パルスの最高電圧は、表
示セルの絶縁層の耐電圧により制限されるために、35
0Vを超えないようにした。
【0115】さらに、第1パルスの波高値に対して第2
パルスの波高値を等しいか、もしくは第1パルスの波高
値よりも大きくした方が表示に際し効率が良いこと、外
部供給の電源数を減らせること、消去放電の確実な発生
を保証できることより、実施の形態3では、第1パルス
及び第2パルスの波高値を共に160V、重畳後の波高
値を320Vとした。
【0116】この時に印加する最高電圧パルスは、開始
放電後に、表示セルに消去放電を発生させるのに十分な
壁電荷を蓄積する電圧(320V)に設定しており、か
つ図27に示す最高電圧維持期間t2を、壁電荷蓄積の
遅れ時間に相当する3μ秒以上としているため、最高電
圧維持期間t2中に消去放電を発生させるのに十分な壁
電荷が蓄積される。
【0117】これは、図28に示すように、最高電圧維
持期間t2が短い間は放電が成長しないために、十分な
輝度が得られず3μ秒以上の領域で安定することによ
る。また、図27に示す第2パルスの立ち上がりから第
1パルスの立ち下がり時間t2+t3は、10μ秒以下
とした。
【0118】これは、第1パルスの立ち下がりで消去放
電を発生させるために、第2パルスの立ち上がりで蓄積
された放電による壁電荷と共に高いエネルギー状態にあ
る放電ガス中の空間電荷を用いて放電を発生しやすくす
るためである。
【0119】これらの制御により、共通電極一の第1パ
ルスの立ち下がり時に、壁電荷および空間電荷による消
去放電が発生する。この消去放電の際には、共通電極、
個別電極ともにOVに接続されることとなるために、共
通電極、個別電極間の電位差はなく、壁電荷は蓄積され
ない。
【0120】この現象により、表示セルの状態は、表示
放電を行わない場合と同様な初期状態にリセットされ
る。この壁電荷の初期化を完全に行うために、共通電極
への複合電圧パルスの立ち下がり時から次の複合電圧パ
ルスまでの期間t4を5μ秒以上とし、消去放電による
壁電荷の消去を完全なものとすることで、表示セルの初
期化を行っている。
【0121】この複合電圧パルス間の時間は、図29に
示すように、短い時間範囲では十分な消去放電が発生し
ないために放電が安定せず輝度が低下し、4〜5μ秒以
上の時間になるほど安定となっていることが判る。
【0122】従って、共通電極に印加するパルスの形状
は、つまり、図27により規定した各時間配分は、 t1>1μ秒 3μ秒<t2≦9μ秒 t3>1μ秒 とし、さらに時間制約として t2+t3<10μ秒 t4>5μ秒
【0123】ここで、図30に示すように、共通電極に
印加する複合電圧パルスの生成は、1段目をプッシュプ
ルのスイッチ回路で構成し、2段目はチャージポンプ回
路で供給する。
【0124】この回路では、2段目の電圧パルス印加こ
際しては、平面表示パネルの固有負荷容量に対して十分
容量の大きなコシデンサCdで充放電を行うが、チャー
ジポンプ側のスイッチ回路はスイッチ回路周辺の寄生容
量を駆動するだけで良いのでメインのスイッチング素子
ほどの耐電力を持つ必要が無く回路を小型化できる。
【0125】また、この回路では、表示パネルの要領へ
充電した電荷はメインのスイッチング素子3に並列接続
されたダイオードD1を通してほぼ駆動コンデンサCd
に回収されるため、電力のロスは最小限に抑えられるこ
ととなる。
【0126】ここで、この回路の詳細動作について図5
により説明する。第1パルスは、スイッチング素子Q
3、Q4の状態により出力電圧がコントロールされ、ス
イッチング素子Q4がoff,スイッチング素子Q3が
onの状態で、電圧V2が電極へ印加され、スイッチン
グ素子Q3がoff、スイッチング素子Q4がonで、
0V接地となる。
【0127】第2パルスは、スイッチング素子Q1,Q
2の状態がコンデンサCdを通して電極へ印加されるこ
ととなる。まず、スイッチング素子Q1がoff、スイ
ッチング素子Q2がon時には、コンデンサCdの片端
は0Vに接地される。この状態では、コンデンサCdに
はダイオードD2を通して充電され、コンデンサCd両
端の電位はV2となる。この状態で、スイッチング素子
Q2をoffし・スイッチング素子Q1をonすると、
接地されていたコンデンサCdの端子はV1電位とな
り、コンデンサCdの他端には0V(接地電位)から見
ると、(V1+V2)の電圧が発生することとなる。こ
の電位はスイッチング素子Q3を通して共通電極へ供給
されることとなる。
【0128】従って、共通電極へ印加する電圧波形は以
下に示す手順でスイッチング素子をon/offするこ
とで、図23、図27に示すような複合電圧波形とな
る。 Q1 Q2 Q3 Q4 ○1パルス0V(GN)時 off on off on ○21段目パルス立ち上げ時 off on off off ○3 off on off off ○42段目パルス立ち上げ時 off off on off ○5 on off on off ○62段目パルス立ち下げ時 off off on off ○7 off on on off ○81段目パルス立ち下げ時 off on off off ○9 off on off on なお、各遷移状態時の1つ目の状態は貫通電流を防ぐた
めの中間制御とする。
【0129】さらに、個々の状態間の遷移(○9、○
4、○6、○8)時はプッシュプルに接続されているス
イッチング素子に貫通電流が流れないように、0.5μ
秒程度の期間、この状態とし、パルス期間を決定するの
は、○1、○3、○5、○9の期間とする。これらの遷
移期間の幅は使用しているスイッチング素子(トランジ
スタ、FET)により決定されるTurn on,Turn off時
間に相当する。
【0130】また、この方式をとることにより、第1パ
ルスの生成回路は、電力の回収回路を付加し、表示セ
ル、パネルの容量負荷分への無効電力を回収する必要が
あるが、第2パルスのパネル容量負荷に対する充電電流
分の電荷は、パルス除去時にスイッチング素子Q3のボ
ディーダイオードD1を通してパルス生成コンデンサヘ
還元されるため、パネルの容量負荷に対する電力消費は
発生しなくなるというメリットがある。そして、この表
示セルの表示放電制御は、個別電極に電圧バイアスを印
加することによって行った。
【0131】図31に示すように、本方式の表示セルで
は、共通電極に印加される電圧パルスの波高値に依存す
る個別電極のDCバイアス値V4によって放電を継続す
る電圧領域と放電を停止する電圧領域が存在する特性を
持つことが判っている。
【0132】図31に規定されていない放電の抑制領域
の上限は、表示パネルの放電開始電圧であり、本実施の
形態3の表示パネルの場合、約220Vであるため、共
通電極への複合電圧パルスの波高値が低い方がマージン
が得やすい。
【0133】共通電極へ印加する電圧値V1,V2を1
60V(V1+V2:320V)とした場合、放電抑制
の制御マージンは約100V、放電維持の制御マージン
は60Vと非常に大きくなっている。この特性を利用す
ることで、表示を継続する表示セルには放電領域の電圧
を、表示を消す表示セルには放電抑制領域の電圧を個別
電極に印加することにより表示のon/off制御が可
能となる。
【0134】この制御によれば、図23に示すように、
個別表示セルの表示のon,offや輝度変更(階調表
示)は、対応する個別電極へのDC電圧印加期間を調整
するだけで良く、共通電極に印加する複合電圧パルスに
対してどの程度マスクする放電抑制領域のDC電圧(V
4)印加期間を持つかという制御により、輝度変調(階
調表現)が可能となる。
【0135】このため、従来の気体放電パネルのよう
に、輝度期間を複数組み合わせることにより輝度変調
(階調表示)を行うのではなく、共通電極への複合電圧
パルスをマスクする期間の制御により輝度変調(階調表
示)を行うこととなり、個別電極への電圧パルス印加の
周期は最大2回/(1シーケンス)となる。従って、数
十KHzを超える周波数で駆動される共通電極とは異な
り、耐電力の小さな回路を使用可能となり、集積化され
た駆動回路の使用が可能となった。
【0136】ここで、輝度変調(階調表示)は外部から
入力される表示データによって行われるが、本実施の形
態3の如く、表示を256段階の輝度表示で行うものと
すると、〜770回の共通電極に印加するパルスを相重
複する256通りの期間に分割し、入力されるデータに
より分割された期間を選択し、表示データに対応する個
別電極を通して放電抑制電圧を印加する。この動作によ
り、入力された表示データに応じた輝度を持つ表示を行
うことが可能となる。
【0137】階調間の輝度差は、階調表示の際に共通電
極に印加される発光に寄与する(個別電極に放電抑制電
圧が印加されていない)複合電圧パルスの数で生じるた
めに、個別電極に放電維持電圧を印加した期間中の共通
電極へ印加する複合電圧パルス数を、階調間、表示セル
間で調整することにより、表示入力データに応じたさま
ざまな階調特性を持たせることが可能となる。
【0138】この実施の形態3では、1階調に3複合電
圧パルスを割り当てることで、入力データ表示輝度に直
線的な相関を持たせ、輝度変調(階調表示)のため、個
別電極の制御は、前述したように、個別電極の駆動周波
数を下げるためにシーケンス先頭から所定輝度が得られ
る期聞を表示期間とし、それ以降のシーケンス後半部を
表示抑制期間とすることで、表示のために駆動される個
別電極の周波数はシーケンス(フレーム)周波数と同一
とし、非常に低い周波数で駆動制御可能とした。
【0139】例えば全表示複合電圧パルス数が765の
場合、シーケンス先頭の共通電極への印加パルスから順
に数えて、階調と放電領域駈印加パルス及び放電抑制領
域電圧印加パルスを次のようにする。
【0140】 階調 放電領域電圧印加 放電抑制領域電圧印加 (LUTの比較データ出力) 0 0パルス 765パルス 1 3パルス 762パルス ・ ・ ・ ・ ・ ・ 254 762パルス 3パルス 255 765パルス 0パルス
【0141】このように、階調数に応じて共通電極へ印
加される複合電圧パルス数だけの個別電極への放電抑制
領域DC電圧のバイアス領域を設けることにより、個別
セルの輝度制御が可能となる。
【0142】また、この個別電極への電圧印加の立ち下
げ、立ち下げは、図23に示すように、共通電極へ印加
する複合電圧パルス間に行うものとした。これは、共通
電極へ印加される複合電圧パルスによって発生する放電
現象は1複合電圧パルスで完結されるため、放電の制御
を複合電圧パルス中で行った場合、複合電圧パルスで発
生する放電が完結しないままに終了するためである。
【0143】この立ち上げ、立ち下げの複合電圧パルス
との間隔は表示セル内で発生する放電の時間特性に影響
されるが、本実施の形態3の場合、消去放電は約5μ秒
程度で収斂するため、個別電極への電圧印加制御は、こ
の後行うものとし、立ち上げ、立ち下げの際の複合電圧
パルスとの時間は、t5>5μ秒、t6>0.5μ秒が
必要であった。
【0144】また、個別電極への電圧印加制御が共通電
極への複合電圧パルスの立ち上げと同期した場合、第1
パルスの立ち上げで放電の発生する可能性があり、制御
時間配分中、十分な時間を与える必要がある。
【0145】本実施の形態3では、以上の共通電極への
電圧パルス数、時間定義により、共通電極への印加パル
スを t1:2μ秒 t2:5μ秒 t3:2μ秒 t4:11μ秒(ただし初期化シーケンス時25μ秒) t5:6μ秒(初期化シーケンス時個別電極への電圧パ
ルス立ち上がりまで10μ秒) t6:5μ秒(初期化シーケンス時個別電極への電圧パ
ルス立ち下がりまで5μ秒) とし、共通電極への複合電圧パルスの平均周波数を約4
6KHzとした。また、これらの階調表現を行うため
に、個別電極の制御は以下のように行っている。
【0146】図20に示す階調表示制御ブロック図及び
図32に示すパルスのタイミング図に示すように、入力
された映像データは、表示に必要な画素分だけ画像メモ
リに保存され、表示シーケンス中に読み出される。画像
メモリの内容は、表示セルの位置情報に応じた個別電極
を駆動するドライバ回路の個々の出力制御部分へ転送さ
れる。
【0147】この映像データの転送は以下の工程によっ
て行われる。 1).画像メモリに格納された映像データは駆動ドライ
バの出力先の画素位置に対応した順番でメモリから読み
出される。 2).読み出されたデータは共通電極に印加された電圧
印加パルス数をカウントした値をLUTで変換した比較
データと比較され、映像データが比較データと等しいか
大きい場合、映像データを“L”データ、映像データが
小さくなった場合は、“H”データとなる。 3).2)項の2値化された映像データを個別電極の駆
動ICへ転送する。
【0148】この繰り返しを共通電極へ電圧パルスを印
加するのに先立ってパルス毎に行う。駆動ICに転送さ
れた2値化ヂータは、ラッチ信号によって出力され、次
回のラッチ信号まで状態を保持される。また、このラッ
チ信号のタイミングで個別電極への電圧印加のタイミン
グを制御する。
【0149】ここで、2値化されて設定された映像デー
タにしたがって個別電極の駆動ICは出力電圧値を決定
し、映像データが“L”に設定された出力は放電維持領
域の電圧を出力し、映像データが“H”に設定された出
力は放電抑制領域の電圧を出力する。
【0150】図23に波形例を示しているように、この
時のLUTの内容は、前述したシーケンス先頭からの共
通電極への複合電圧パルス数から変換された値に変換さ
れ、映像データと比較され2値化されているため、映像
データが255の時(最大輝度時)は1シーケンス全体
で放電維持領域の出力、映像データが0の時は1シーケ
ンス中全て放電抑制領域の電圧出力となる。
【0151】本実施の形態3では、放電維持電圧領域の
出力としてOVを印加、放電抑制領域の電圧として16
0Vを印加した。
【0152】この制御により、共通電極に印加するパル
ス毎に映像データと共通電極印加パルスの数とが常に比
較され、放電の維持・抑制の期間が決定さる。この結
果、1シーケンス中の表示輝度が共通電極への電圧パル
ス単位で可変可能であり、放電の維持領域が時闇的に連
続になることで、シーケンス間の輝度情報が相関しあう
という現象が発生しなくなる。また、個別電極のスイッ
チングは最大初期化時と表示制御時の2回となり、スイ
ッチング負荷が小さくなるため、PDP用のドライバI
Cを流用することが可能となりコスト、実装、信頼性面
で大きく寄与している。
【0153】実施の形態4.上述した実施の形態3で
は、表示セル初期化のための複合電圧パルスをシーケン
ス(表示フレーム)毎に挿入したが、この初期化シーケ
ンスは放電発光を伴うために暗室コントラストを低下さ
せる原因となるため、初期化は複数フレームで1回の割
合で挿入しても良く、この場合は表示の安定性を損なわ
ず高暗コントラストの表示が可能となる。
【0154】実施の形態5.また、実施の形態3では、
個別電極の波高値としてOV〜(放電抑制電圧)間のス
イッチ動作で放電を制御していたが、個別電極の表示制
御時の電圧は表示時OVである必要はなく、出来る限り
放電領域内の高い電圧に設定することで制御のためのス
イッチングに要する電圧が低下し、低電圧の駆動回路が
使用可能となる。例えば共通電極に印加する複合電圧の
第1パルス、第2パルスの電圧波高値を160Vとした
場合、個別電極への電圧は、表示の場合50V印加、非
表示の場合100V印加で制御可能となる。
【0155】この場合は、実施の形態3の動作に対して
約1/3分の耐圧を持つ駆動回路で動作可能となり、信
頼性、コストで有利となる。
【0156】実施の形態6.また、実施の形態3では、
初期化シーケンスの際、共通電極への複合電圧パルスに
引き続き全個別電極へのパルス印加を行ったが、表示セ
ルの安定化のためには、個別電極へのパルス印加後に共
通電極への複合電圧パルス印加としても良い。この際、
初期化の複合電圧パルスは表示放電の1回目のパルスと
カウントしても良いため、別途初期化シーケンスを挿入
した場合よりもコントラストは得やすくなる。
【0157】実施の形態7.実施の形態3では、階調表
示のために放電抑制期間を入力データに対してリニアと
したが、前述したようにリニアに割り振る必要はなく、
TV信号等の映像信号規格に対応したγ値に合わせて輝
度変調を行ってもよい。例えば、入力データ(256階
調表示の場合)に対して共通電極へのパルス数を765
とした場合、 複合電圧パルス数(放電領壇のバイアス)=INT(7
65×(入力データ/255)1/γ) で示す計算式で計算される複合電圧パルス数(複合電圧
パルスが有効な期間)分だけ個別電極を放電領域に保持
し、(765−(複合電圧パルス数))数の期間は放電
抑制領域の電圧とする。
【0158】このようにすることで、外部にて表示デバ
イス対応の逆γ変換を行う必要が無くなり、高品位な表
示が複雑な計算処理を行わずに可能となる。
【0159】また、共通電極へ1シーケンス中に印加す
るパルス数は765とする必要はなく、最低表示に必要
とする階調数以上であればよく、放電特性により制限さ
れる複合電圧パルスの最高周波数以下の数であれば、上
述した計算式のうち765を置き換えれば階調制御の期
聞が計算される。この計算値をLUTとすることで任意
の階調表示が可能となる。
【0160】さらに、実施の形態3では、階調表示のた
めの1シーケンスにおける表示期間を先に設け、非表示
期間を後にしたが、この順序は逆でもよい。
【0161】以上のように、上述した実施の形態3〜7
で説明した平面表示パネルの駆動方法によれば、共通電
極で発生させる放電は1つの複合電圧パルスで放電の開
始と消去放電による表示セルの初期化が行われるため、
表示動作を行わせるための動作マージンが大きく、さら
に、一定間隔で全個別電極に表示初期化パルスを挿入す
ることで共通電極を駆動することによる放電が不安定に
なった場合でも表示を安定に維持できる機能を持つため
非常に安定な表示が可能である。
【0162】また、共通電極に放電の維持機能を持た
せ、全表示セルを一括で駆動でき、表示の制御はより低
い周波数で個別電極を駆動することで行うことが可能で
あるため、回路構成が簡単になり、つまり電力の大きな
回路は共通電極駆動に集中でき、個別電極駆動はより低
電圧、低消費電力の回路で構成できることになり、安価
であり、信頼性の高い平面表示パネルを製造できる。
【0163】さらに、階調表示が1シーケンス中で連続
的な期間の設定で可能なことより、階調性のある高品位
な表示が可能な平面表示パネルを得ることができる。
【0164】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る平面表示
パネルの制御装置及びその駆動方法によれば、1表示セ
ル毎に個別駆動が可能な平面表示パネルの表示セル毎に
独立した個別電極に対し個々にスイッチング制御して階
調制御することができる。
【0165】また、1表示セル毎の個別駆動が可能であ
る電極構造、パネル構造を持つ表示パネルに対して、表
示セル個々が持つ放電特性、特に、放電開始電圧と最小
放電維持電圧の差によらず放電の維持制御を可能とし、
十分大きな放電制御のマージンを得ること、さらに放電
安定化のための動作を一定期間毎に挿入することにより
安定した放電維持を可能とすることができる。
【0166】さらに、1シーケンス内での連続した時間
範囲で放電制御を行うことにより表示輝度が1つのまと
まった期間で表現できるようにすることで映像表示に適
した階調表示を可能とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る平面表示パネ
ルの全体を示す概略構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る表示パネルを
構成する第1の透明基板としてのフロントガラス基板上
の構成を示す部分斜視図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る表示パネルを
構成する第2の基板としてのバックガラス基板上の構成
を示す部分斜視図である。
【図4】 図3のa−a’線断面図である。
【図5】 バックガラス基板上の排気溝を示す構造図で
ある。
【図6】 リードピン6と電極取り出し用スルーホール
13の形状を説明する説明図である。
【図7】 フロントガラス基板1のリードピン6の融着
部付近に設けられる封着用ガード15の説明図である。
【図8】 フロントガラス基板1の製造工程図である。
【図9】 図8に続く製造工程図である。
【図10】 バックガラス基板10の製造工程図であ
る。
【図11】 フロントガラス基板1とバックガラス基板
10を嵌め合わせて表示パネルを組み立て封止する最終
工程図である。
【図12】 この発明の実施の形態2に係る平面表示パ
ネルの制御装置を説明するもので、各表示セルを放電管
として表した表示パネルの等価回路図である。
【図13】 この発明の実施の形態2に係る平面表示パ
ネルの制御装置を説明するもので、駆動回路のブロック
構成図である。
【図14】 、図13の駆動回路による輝度階調の表示
のための各電極への駆動波形図である。
【図15】 図13の変形例を示す駆動回路のブロック
構成図である。
【図16】 図14の駆動回路による輝度階調の表示の
ための各電極への駆動波形図とその説明図である。
【図17】 この発明の実施の形態2に係る平面表示パ
ネルのシステム構成図である。
【図18】 この発明の実施の形態2に係る平面表示パ
ネルの制御装置を説明するもので、図17においてカス
ケード接続された各表示モジュールの駆動回路に制御信
号を与える信号処理回路を示す構成図である。
【図19】 図18に示す信号処理回路の動作を説明す
る波形図である。
【図20】 図18に示すパルスカウンタ56とルック
アップテーブル57及び表示データ生成部58により個
別電極制御を行うための階調データ作成に係る階調表示
処理を説明するブロック図とフローチャートである。
【図21】 図18に示すルックアップテーブル57の
入出力特性図である。
【図22】 この発明の実施の形態3に係る平面表示パ
ネルの駆動方法を説明する個別電極駆動部のブロック図
である。
【図23】 この発明の実施の形態3に係る平面表示パ
ネルの駆動方法を説明する駆動シーケンス図である。
【図24】 この発明の実施の形態3に係る平面表示パ
ネルの駆動方法を説明する表示パネルの動作説明図であ
る。
【図25】 この発明の実施の形態3に係る平面表示パ
ネルの駆動方法を説明する表示パネルの動作説明図であ
る。
【図26】 この発明の実施の形態3に係る平面表示パ
ネルの駆動方法を説明する表示セルの初期化動作説明図
である。
【図27】 この発明の実施の形態3に係る平面表示パ
ネルの駆動方法を説明する放電動作説明図である。
【図28】 この発明の実施の形態3に係る平面表示パ
ネルの駆動方法を説明する表示セルの制御特性図であ
る。
【図29】 この発明の実施の形態3に係る平面表示パ
ネルの駆動方法を説明する表示セルの制御特性図であ
る。
【図30】 この発明の実施の形態3に係る平面表示パ
ネルの駆動方法を説明するパルス発生回路を示す回路図
である。
【図31】 この発明の実施の形態3に係る平面表示パ
ネルの駆動方法を説明する表示セルの制御特性図であ
る。
【図32】 この発明の実施の形態3に係る平面表示パ
ネルの駆動方法を説明する階調表示制御のタイミング図
である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09G 3/20 633 G09G 3/20 641B 641 641R 670E 670 680E 680 680H H01J 11/00 K 3/288 G09G 3/28 H H01J 11/00 K B (72)発明者 伊藤 廣 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5C040 FA01 FA04 GB03 GC02 GC04 GC20 GK02 LA05 LA18 MA12 MA17 5C080 AA05 BB06 CC01 CC03 DD02 DD03 DD09 DD24 DD26 DD28 EE01 EE19 EE29 FF12 GG08 GG14 GG15 GG17 HH02 HH05 HH06 HH07 JJ02 JJ03 JJ04 JJ05 JJ06 KK43

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面を構成する全表示セルを一括ま
    たは任意の表示セルを部分的に駆動する共通電極と、表
    示セル1セル毎に個別駆動する個別電極とを備えた平面
    表示パネルに対し、上記個別電極に単位時間内に印加す
    るパルスの数によって輝度を変化させて階調表示する駆
    動回路を備えた平面表示パネルの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の平面表示パネルの制御装
    置において、上記駆動回路は、上記個別電極に単位時間
    内に印加するパルスとして、比較的幅広の維持パルスと
    比較的幅狭の消去パルスの印加の制御に基づいて階調表
    示することを特徴とする平面表示パネルの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の平面表示パネルの制御装
    置において、上記平面表示パネルは、複数の表示パネル
    を行列配置して組み合わせた表示モジュールを構成要素
    とし、列方向に配列された表示モジュールがカスケード
    接続され、かつ各表示モジュールが電源に対して並列接
    続されてなり、 各表示モジュールの駆動回路に制御信号を与える信号処
    理回路として、 固有アドレス情報を記憶してなるアドレス情報記憶部
    と、 入力されるデータをスルーさせると共に上記固有アドレ
    スとデータ中の表示有効信号の位置から自己が表示する
    データを取り出すための入力信号制御部と、 上記入力信号制御部からスルーされたデータをカスケー
    ド接続された隣接する表示モジュールに出力させるため
    のスルーデータ用出力バッファと、 書き込み制御信号に基づいて上記入力信号制御部により
    取り出されたデータを書き込むと共に読み出し制御信号
    に基づいてデータの読み出しを行うメモリと、 上記入力信号制御部により取り出されたデータに基づい
    て共通電極及び個別電極駆動パルスを生成する表示用パ
    ルス生成器と、 上記表示用パルス生成器から出力される共通電極駆動パ
    ルスをカウントするカウンタと、 上記カウンタによりカウントされたパルス数を階調デー
    タに数値変換するためのルックアップテーブルと、 上記ルックアップテーブルを介した階調データと上記メ
    モリから読み出された個別電極駆動用表示データとの比
    較に基づいて個別電極の制御データを出力する表示デー
    タ生成器と、 上記表示用パルス生成器及び上記表示データ生成器の出
    力を個別電極駆動回路及び共通電極駆動回路に出力する
    出力バッファとを備えたことを特徴とする平面表示パネ
    ルの制御装置。
  4. 【請求項4】 複数のセルのそれぞれに共通に駆動され
    る共通電極及び個別に駆動される個別電極を並設し、上
    記共通電極に電圧パルスを印加して上記共通電極及び上
    記個別電極上に設けられた誘電体層上に放電による発光
    を生起させる平面表示パネルに対し、 上記個別電極に電圧パルスを印加して上記誘電体層上に
    蓄積された壁電荷の極性を反転させるステップと、 その後に、上記共通電極に電圧パルスが印加して上記極
    性の反転による壁電荷の電界が加わるようにするステッ
    プとを有する平面表示パネルの駆動方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の平面表示パネルの駆動方
    法において、上記共通電極に印加される一定の電圧パル
    ス数を1シーケンスとしたときに、1又は複数のシーケ
    ンス毎に上記個別電極に上記電圧パルスを印加すること
    を特徴とする平面表示パネルの駆動方法。
  6. 【請求項6】 請求項4記載の平面表示パネルの駆動方
    法において、上記共通電極に印加される電圧パルスは、
    その電圧パルスの立ち上がり時に上記極性の反転による
    壁電荷の電界が加わって放電を開始させ、その電圧パル
    スの立ち下がり時にその放電による壁電荷によって消去
    放電を起こさせるようにすることを特徴とする平面表示
    パネルの駆動方法。
  7. 【請求項7】 請求項第6記載の平面表示パネルの駆動
    方法において、上記共通電極に印加される電圧パルス
    は、放電開始電圧以下の第1の電圧パルスと、この第1
    の電圧パルス期間内に重畳される第2の電圧パルスとで
    なり、放電開始電圧以上の電圧値を有する複合電圧パル
    スであることを特徴とする平面表示パネルの駆動方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の平面表示パネルの駆動方
    法において、上記第1の電圧パルスの立ち下がり時に上
    記壁電荷によって消去放電を起こさせることを特徴とす
    る平面表示パネルの駆動方法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の平面表示パネルの駆動方
    法において、上記共通電極への複合電圧パルスにより消
    去放電を起こさせた後、上記個別電極に電圧パルスを印
    加して放電を停止させるステップを有することを特徴と
    する平面表示パネルの駆動方法。
  10. 【請求項10】 請求項4記載の平面表示パネルの駆動
    方法において、上記共通電極に電圧パルスを印加して放
    電を生じさせた際に、放電を維持すべき表示セルの個別
    電極に対しては放電維持領域における電圧を印加すると
    共に、放電を停止すべき表示セルの個別電極に対しては
    放電抑制領域における電圧を印加することを特徴とする
    平面表示パネルの駆動方法。
  11. 【請求項11】 請求項5記載の平面表示パネルの駆動
    方法において、上記共通電極に印加される一定の電圧パ
    ルス数を1シーケンスとしたときに、そのシーケンスの
    1部の電圧パルス数に対応して放電を維持する放電維持
    領域の電圧を個別電極に印加して表示維持期間とし、そ
    の1シーケンスの他の部分の電圧パルス数に対応して放
    電を停止させる放電抑制領域の電圧を個別電極に印加し
    て表示抑制期間として、階調表示を行うことを特徴とす
    る平面表示パネルの駆動方法。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の平面表示パネルの駆
    動方法において、上記1シーケンスの前半部分を表示維
    持期間とし、その後半部分を表示抑制期間とすることを
    特徴とする平面表示パネルの駆動方法。
  13. 【請求項13】 請求項11記載の平面表示パネルの駆
    動方法において、上記1シーケンスとして上記共通電極
    に印加する一定の電圧パルス数は、階調数以上であっ
    て、1階調につき複数の電圧パルス数を割り当てたこと
    を特徴とする平面表示パネルの駆動方法。
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WO2024066717A1 (zh) * 2022-09-30 2024-04-04 京东方科技集团股份有限公司 显示装置和级联控制方法

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