JP2003140513A - 画像形成装置及び吸引装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置内に蓄積されたトナーに代表さ
れる粉塵の清掃を、だれにでも簡単に行える画像形成装
置及び吸引装置を提供する。 【解決手段】 トナーを利用した画像形成ユニットを有
する画像形成装置において、画像形成ユニットの下方に
設けた遮蔽板１０の上方または側部から装置本体１の外
面に設けた外部出口１１ｂまでつながり、装置本体１内
に蓄積されたトナーを吸引搬送し、内部に着脱自在な防
塵フィルタ１３を設けたダクト１１を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、レーザプリンタ、
普通紙複写機などのトナーを使用する画像形成装置及び
吸引装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において
は、電子写真プロセスにより感光体上に形成されたトナ
ー像が転写チャージャにより直接、あるいは中間転写ベ
ルトを介して転写紙に転写され、その後定着装置により
転写紙上のトナーは転写紙に定着される。また、転写さ
れず感光体に残留したトナーはトナー回収ユニットによ
り回収され、中間転写ベルトに残ったトナーはベルトク
リーニングにより回収される。

【０００３】上記画像形成のプロセスにおいてはトナー
を完全には回収できず、回収できないトナーは下に落ち
装置本体に蓄積される。従来の画像形成装置では、装置
内に発生したトナーのような粉塵については、装置内に
蓄積させておくのが一般的であった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、トナーを代表
とする粉塵を装置内に蓄積させておくと、老朽化が進ん
だ場合や、画像形成ユニットの故障などにより大量のト
ナーが発生した場合、画像品質に悪影響を及ぼすため、
補修者が画像形成装置を分解し、清掃を行わなくてはな
らなかった。

【０００５】本発明は、画像形成装置内に蓄積されたト
ナーに代表される粉塵の清掃を、だれにでも簡単に行え
る画像形成装置及び吸引装置を提供することを目的とす
る。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項１記載の発明は、トナーを利用した画像形成ユ
ニットを有する画像形成装置において、画像形成ユニッ
トの下方に設けた遮蔽板の上方または側部から装置本体
の外面に設けた外部出口までつながり、装置本体内に蓄
積されたトナーを吸引搬送し、内部に着脱自在な防塵フ
ィルタを設けたダクトを備えた画像形成装置を最も主要
な特徴とする。

【０００７】請求項２記載の発明は、ダクトの内部に着
脱自在なファン及びオゾンフィルタを設けた請求項１記
載の画像形成装置を主要な特徴とする。

【０００８】請求項３記載の発明は、請求項１記載の画
像形成装置の外部出口に接続されるアダプタを持つ吸引
装置を主要な特徴とする。

【０００９】請求項４記載の発明は、請求項３記載の吸
引装置において、アダプタは取り外し自在の中継アダプ
タである吸引装置を主要な特徴とする。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の実施
の形態を詳細に説明する。図１は本発明の第１の実施の
形態に係る画像形成装置の斜視図である。図２は図１の
画像形成装置の要部の横断面図である。

【００１１】図１に示すように装置本体１の内部左側に
は、蓄積されたトナーを保存し、供給するトナーカート
リッジ２が設けられ、トナーカートリッジ２の右側に
は、感光体ユニット３が設けられている。また、トナー
カートリッジ２の下には、データをレーザ光に変換して
感光体ユニット３に書き込むことのできる書き込みユニ
ット４が設けられている。

【００１２】感光体ユニット３の下には、感光体ユニッ
ト３を帯電させて書き込みができる状態にする帯電ユニ
ット５と、感光体ユニット３に残った残トナーを取り除
くトナー回収ユニット６が設けられている。また、感光
体ユニット３の右には、感光体ユニット３と接触してい
る中間転写ベルト７が設けられ、さらに、中間転写ベル
ト７の上には、中間転写ベルト７に残ったトナーを回収
するベルトクリーニング８が設けられている。

【００１３】これらの構成により、トナーが用紙に定着
される前の画像形成ユニットがなりたっている。また、
画像形成ユニットの下には、用紙を積載して供給するト
レイユニット９が設けられ、画像形成ユニットとトレイ
ユニット９の間には、構造体を兼ねている遮蔽板１０が
設けられている。

【００１４】遮蔽板１０の上には、各ユニットの隙間を
縫ってダクト１１が設けられており、図２に示すよう
に、ダクト１１にはトナーの落ちやすい部分を重点的に
穴１１ａが複数設けられている。また、ダクト１１は、
装置本体１の後方に構成された構造体の後側板１２に明
けられた穴を通って装置本体１の後方に伸びていて、装
置本体１に設けた外部出口１１ｂまで連続してつながっ
ている。

【００１５】後側板１２後方のダクト１１には着脱自在
な防塵フィルタ１３が設けられ、装置本体１の後方に設
けられた開閉可能なドア１４より、取り付け、取り外し
ができる。また、装置本体１に設けた外部出口１１ｂに
は縁１１ｃが吸引装置１５と隙間なく接続することがで
きるように設けられている。

【００１６】具体的には、吸引装置１５にはホース１５
ａが取り付けてあり、かつ、ホース１５ａの先端にはア
ダプタ１５ｂが設けてある。このアダプタ１５ｂの先端
は装置本体１の縁１１ｃと相似形であり、縁１１ｃに緊
密に嵌合されるようになっている。アダプタ１５ｂを縁
１１ｃに嵌合すると、吸引装置１５の吸引作用によりダ
クト１１内を負圧にすることができる。

【００１７】トナーカートリッジ２、感光体ユニット
３、中間転写ベルト７、ベルトクリーニング８、トナー
回収ユニット６などの画像形成ユニットから落とされた
トナーは、主にダクト１１の穴１１ａ付近に重力により
落下して蓄積される。蓄積されたトナーを清掃する場
合、ドア１４を開けダクト１１より防塵フィルタ１３を
取り外し、吸引装置１５のアダプタ１５ｂをダクト１１
の外部出口１１ｂ外周の縁１１ｃと接続し吸引すること
により、装置本体１に蓄積されたトナーを簡単に回収す
ることができる。

【００１８】図３は本発明の第２の実施の形態に係る画
像形成装置の要部の横断面図である。図３に示すように
ダクト１１内に設けた防塵フィルタ１３とダクト１１の
外部出口１１ｂとの間に、着脱自在なオゾンフィルタ１
７とファン１８を設けた。

【００１９】通常使用時は、帯電ユニット５から発生し
たオゾンは、ダクト１１を通ってオゾンフィルタ１７で
オゾンが分解されて、ファン１８により装置本体１の外
に排出される。また、蓄積されたトナーを清掃する場合
は、オゾンフィルタ１７、ファン１８、防塵フィルタ１
３をダクト１１より取り外し、吸引装置１５のアダプタ
１５ｂをダクト１１の外部出口１１ｂ外周の縁１１ｃと
接続し吸引することにより、装置本体１に蓄積されたト
ナーを簡単に回収することができる。

【００２０】図４は本発明の第３の実施の形態に係る画
像形成装置の斜視図である。本実施の形態は図１に示す
吸引装置１５に替わり、ダクト１１の外部出口１１ｂの
縁１１ｃと隙間なく嵌合する着脱自在な中継アダプタ１
６を有している。中継アダプタ１６の出口側はどのよう
な吸引装置とでも接続できるように円錐形状となってい
る。

【００２１】蓄積されたトナーを清掃する場合、中継ア
ダプタ１６をダクト１１の外部出口１１ｂ外周の縁１１
ｃと接続し、中継アダプタ１６の出口側に汎用の吸引装
置を接続し吸引することにより、専用の吸引装置１５を
使用することなく、装置本体１に蓄積されたトナーを回
収することができる。

【００２２】

【発明の効果】請求項１記載の発明によれば、トナーを
利用した画像形成ユニットを有する画像形成装置におい
て、画像形成ユニットの下方に設けた遮蔽板の上方また
は側部から装置本体の外面に設けた外部出口までつなが
り、装置本体内に蓄積されたトナーを吸引搬送し、内部
に着脱自在な防塵フィルタを設けたダクトを備えたの
で、蓄積されたトナーを清掃する場合、防塵フィルタを
ダクトより取り外し、吸引装置のアダプタをダクトの外
部出口と接続し吸引することにより、装置本体に蓄積さ
れたトナーを簡単に回収することができる。

【００２３】請求項２記載の発明によれば、ダクトの内
部に着脱自在なファン及びオゾンフィルタを設けたの
で、蓄積されたトナーを清掃する場合は、オゾンフィル
タ、ファン、防塵フィルタを取り外し、吸引装置をダク
トの外部出口と接続し吸引することにより、装置本体に
蓄積されたトナーを簡単に回収することができる。

【００２４】請求項３記載の発明によれば、吸引装置は
外部出口に接続されるアダプタを有するので、蓄積され
たトナーを清掃する場合、防塵フィルタをダクトより取
り外し、吸引装置のアダプタをダクトの外部出口と接続
し吸引することにより、装置本体に蓄積されたトナーを
簡単に回収することができる。

【００２５】請求項４記載の発明によれば、アダプタは
取り外し自在の中継アダプタであるので、蓄積されたト
ナーを清掃する場合、中継アダプタをダクトの外部出口
と接続し、中継アダプタの出口側に汎用の吸引装置を接
続することにより、専用の吸引装置を使用することな
く、装置本体に蓄積されたトナーを回収することができ
る。集められたトナーは、防塵フィルタに集められ、簡
単に回収廃棄することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態に係る画像形成装置
の斜視図である。

【図２】図１の画像形成装置の要部の横断面図である。

【図３】本発明の第２の実施の形態に係る画像形成装置
の要部の横断面図である。

【図４】本発明の第３の実施の形態に係る画像形成装置
の斜視図である。

【符号の説明】

１ 装置本体 ２ トナーカートリッジ ３ 感光体ユニット ４ 書き込みユニット ５ 帯電ユニット ６ トナー回収ユニット ７ 中間転写ベルト ８ ベルトクリーニング ９ トレイユニット １０ 遮蔽板 １１ ダクト １１ａ 穴 １１ｂ 外部出口 １１ｃ 縁 １２ 後側板 １３ 防塵フィルタ １４ ドア １５ 吸引装置 １５ａ ホース １５ｂ アダプタ １６ 中継アダプタ １７ オゾンフィルタ １８ ファン

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 トナーを利用した画像形成ユニットを有
   する画像形成装置において、画像形成ユニットの下方に
   設けた遮蔽板の上方または側部から装置本体の外面に設
   けた外部出口までつながり、装置本体内に蓄積されたト
   ナーを吸引搬送し、内部に着脱自在な防塵フィルタを設
   けたダクトを備えたことを特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 ダクトの内部に着脱自在なファン及びオ
   ゾンフィルタを設けたことを特徴とする請求項１記載の
   画像形成装置。
3. 【請求項３】 請求項１記載の画像形成装置の外部出口
   に接続されるアダプタを持つことを特徴とする吸引装
   置。
4. 【請求項４】 アダプタは取り外し自在の中継アダプタ
   であることを特徴とする請求項３記載の吸引装置。