JP2004154578A - 真空掃除機用フィルタ - Google Patents

Abstract

【課題】 フィルタボディとカバーとの密閉が確実に維持され、ゴミのもれを防止し得る真空掃除機用フィルタを提供する。
【解決手段】 複数の開放部２１１および上部外周面に外径ネジ部を有する円筒形のフィルタボディ２１０、開放部２１１を覆うように設けられる多孔性のフィルタ紙２３０、および、空気流入孔３３に対応する貫通孔２２１および外径ネジ部に対応する内径ネジ部を有し、外径ネジ部に螺合されるカバー２２０を備えてなる。
【選択図】 図３

Description

本発明は、真空掃除機に関し、より詳しくは、半永久的に再使用可能な真空掃除機用フィルタに関する。

通常、真空掃除機は、真空発生装置によって吸入口に発生する吸入力を用いて被掃除面上に存在するゴミおよび各種の異物を空気と共に吸入し、吸入空気内に含まれたゴミや異物をゴミ吸引手段で分離吸引する構成を有する。

前記ゴミ吸引手段としては、ゴミ袋が広く使用されている。このゴミ袋は、消耗品であって、ゴミが一杯になると、真空掃除機から取外してゴミと共に廃棄される。従って、かかる使い捨てのゴミ袋は、真空掃除機のメンテナンスコストをアップさせる要因となる。

一方、最近、使い捨てのゴミ袋の代わりに、半永久的に再使用可能なフィルタが開発されている。かかるフィルタは、異物が一杯になると、掃除機本体から分離し洗浄した後、再度掃除機本体に装着して使用するようになる（例えば、特許文献１及び特許文献２参照）。

図１は、従来の再使用可能なフィルタおよびこれを採用した真空掃除機を示す図である。

同図に示されたように、前記フィルタ１００は、上部が開放されたフィルタボディ１１０と、前記フィルタボディ１１０の上部開口に着脱可能に結合されるカバー１２０とを備えている。

前記フィルタボディ１１０は、掃除機本体１０の集塵室１１の形状と類似した外郭形状を有する。具体的には、前記フィルタボディ１１０は、貫通孔１１１が形成された前面１１２と、集塵室１１の固定ガイド１２が収容されるガイド溝１１３が形成された側面１１４を有する。かかるフィルタ１００のフィルタボディ１１０は、多孔性プラスチック材質で形成され、フィルタボディ１１０の全体がフィルタ機能を果たす。

前記カバー１２０は、フィルタ１００にゴミが一杯に満ちていると、内部のゴミを捨てるために設けられたものであって、多孔性プラスチック材質で形成される。カバー１２０の上面には、一対の把持溝１２１が形成される。

フィルタ１００は、その両側面１１４に形成されたガイド溝１１３に集塵室１１の固定ガイド１２が挿入される状態に集塵室１１に装着される。この時、フィルタ１００の貫通孔１１１と集塵室１１の空気流入孔１３とが一致する。

掃除作業時、吸入口２０を介して吸い込まれるゴミや異物が含まれた空気は、空気流入孔１３およびフィルタ１００の貫通孔１１１を介してフィルタ１００に流入される。このフィルタ１００で空気中のゴミや異物が吸引ろ過され、浄化された空気は、フィルタ１００の後面を介して外部に排出される。なお、フィルタ１００内がゴミ一杯になると、使用者は、フィルタ１００を掃除機本体１０の集塵室１１から分離し、フィルタをきれいにしてから、再使用することができる。

しかし、かかる構成のフィルタ１００は、カバー１２０がフィルタボディ１１０上部に圧入された状態で結合されるため、カバー１２０またはフィルタボディ１１０に変形が発生すると、カバー１２０とフィルタボディ１１０とが正確に結合されずにずれてしまい、集塵されたゴミや異物がフィルタ１００の外部へ漏れるという問題点がある。

また、フィルタ１００を集塵室１１から分離するには、フィルタボディ１１０を手でつかんで上方に引っ張る必要があるため、フィルタの分離作業が容易でない。

さらに、一杯となったフィルタ１００内を掃除するには、フィルタボディ１１０を両手でつかんではたき落としながらフィルタ内のゴミを除去する必要があるため、手を汚すことがあり、衛生的でない。
米国特許第５，８２９，０９０号 米国特許第４，４２６，２１１号

本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、フィルタボディとカバーとの密閉が確実に維持され、ゴミがもれることなくフィルタ掃除作業を容易かつ衛生的に行うことができる真空掃除機用フィルタを提供することにある。

上記の目的を達成するための本発明の真空掃除機用フィルタは、掃除機本体の集塵室に着脱可能に設けられ、前記集塵室に外部と連結されるように形成される空気流入孔に空気と共に吸入された異物をろ過する真空掃除機用フィルターであって、複数の開放部および上部外周面に外径ネジ部を有する円筒形のフィルタボディと、前記開放部を覆うように設けられる多孔性のフィルタ紙と、前記空気流入孔に対応する貫通孔および前記外径ネジ部に対応する内径ネジ部を有し、前記外径ネジ部に螺合されるカバーと、を備えることを特徴とする。

ここで、前記カバーには、カバー用ノブが設けられることが好ましい。

また、前記フィルタボディの一方の側には、ノブが設けられることが好ましい。

また、前記カバーと前記フィルタボディとのうちの少なくとも一方には、前記集塵室に前記フィルタを装着する時に前記フィルタを前記集塵室にガイドするためのガイド突部が設けられることが好ましい。

また、前記フィルタボディの下面には、前記集塵室の底面と前記フィルタボディの下面とを所定間隙離隔するための支持突起が設けられることが好ましい。

本発明の真空掃除機用フィルタによれば、フィルタボディとカバーとが螺合されるため、フィルタを長時間使用してもフィルタボディとカバーとの間の密閉状態が確実に維持されるため、ゴミのもれを防止することができる。

また、フィルタの掃除作業時、使用者は、カバーに設けられたカバー用ノブを用いて集塵室からフィルタを容易に分離することができ、フィルタボディに設けられたノブおよび前記カバー用ノブを用いることで、ゴミで手を汚すことなくフィルタボディ内に積ったゴミや異物を除去することができる。

以下、添付の図面を参照して本発明に係る真空掃除機用フィルタの好適な実施例について詳述する。

図２に示されるように、本発明の真空掃除機用フィルタ２００は、上部が開放されたフィルタボディ２１０および前記フィルタボディ２１０の上部開口に着脱可能に結合されるカバー２２０を備えている。

前記フィルタボディ２１０は、側面および下面に多数の開放部２１１を有する円筒形状となっている。また、開放部２１１には、不織布のような多孔性のフィルタ紙２３０が開放部２１１を覆うように設けられることで、フィルタボディ２１０には所定量の異物を収容し得る収容空間が形成される。ゴミが空気と共にフィルタボディ２１０内に流入される時、空気は開放部２１１およびフィルタ紙２３０を通過してフィルタボディ２１０の外部に抜け、フィルタボディ２１０内部にはフィルタ紙２３０によってろ過されたゴミや異物が積もることとなる。

フィルタボディ２１０の上部外周面には、カバー２２０との螺合のための外径ネジ部２１３（図４参照）が形成され、フィルタボディ２１０の一方の側には、ノブ２１２が設けられる。使用者は、前記ノブ２１２をつかんでフィルタボディ２１０内に集塵されたゴミなどをはたき落とすことができる。

また、フィルタボディ２１０の下面には、支持突起２１４が形成される。前記支持突起２１４は、集塵室３１（図３参照）にフィルタ２００を装着する時に、集塵室３１の底面からフィルタボディ２１０の下面を所定間隙離間させる。従って、フィルタボディ２１０内に流入された空気は、フィルタボディ２１０の側面開放部２１１だけでなくフィルタボディ２１０の下面に形成された開放部２１１を介してフィルタボディ２１０外部に抜けることができる。

前記カバー２２０は、フィルタボディ２１０の外径ネジ部２１３に対応する内径ネジ部（図示せず）を有する。カバー２２０は、フィルタボディ２１０の上部開口に接して時計方向に所定角度、たとえば４５°回転されると、外径ネジ部２１３に前記内径ネジ部が螺合することでフィルタボディ２１０の上部開口に密着結合される。そして、カバー２２０の一方の側には、貫通孔２２１が形成される。前記貫通孔２２１は、ゴミや異物が含まれた吸入空気をフィルタボディ２１０内へ流入させるためのもので、集塵室３１にフィルタ２００を装着する時、掃除機本体３０（図３参照）の集塵カバー３２に設けられた空気流入孔３３と連結される。

また、カバー２２０の上面には、カバー用ノブ２２２が設けられる。使用者は、前記カバー用ノブ２２２をつかんでフィルタ２００を集塵室３１の上方に持ち上げることで、フィルタ２００を集塵室３１から容易に分離させることができる。カバー用ノブ２２２は、集塵室３１内におけるフィルタ２００の設置空間を減らすことができるようにカバー２２０に回転可能に設けられることが好ましい。

また、カバー２２０の両側面には、一対のガイド突部２２３が設けられる。このガイド突部２２３の外周面は、集塵室３１に形成されたガイド溝部３４（図３参照）の内周面の形状と同じ形状を有する。従って、集塵室３１にフィルタ２００を装着する時、前記ガイド突部２２３がガイド溝部３４に沿ってスライドしながら、フィルタ２００は、集塵室３１の正しい位置に、即ち、貫通孔２２１が空気流入孔３３と一致する位置に、動かないように設けられる。

また、カバー２２０は、フィルタボディ２１０内に積もるゴミや異物の量を使用者が容易に把握できるように透明な材質であることが好ましい。

以下、図３および図４を参照して本発明の真空掃除機用フィルタ２００の作用について説明する。

掃除機本体３０にフィルタ２００を装着する時、使用者は、カバー用ノブ２２２をつかんでフィルタ２００を掃除機本体３０の集塵室３１に嵌め込む。この時、カバー２２０のガイド突部２２３が集塵室３１に設けられたガイド溝部３４に沿ってスライドしながら、フィルタ２００は、前記貫通孔２２１が集塵カバー２２０の空気流入孔３３に対応する個所に位置するように集塵室３１におさまるようになる。

掃除作業時、掃除機の吸入口２０（図１参照）を介して吸い込まれるゴミが含まれた空気は、空気流入孔３３およびフィルタ２００の貫通孔２２１を介してフィルタボディ２１０内に流入される。この時、空気は、フィルタボディ２１０の側面および下面に形成された開放部２１１を覆っているフィルタ紙２３０を通過し、掃除機本体３０の集塵室３１を経て掃除機本体３０の外部に抜けることとなり、ゴミや異物は、フィルタ紙２３０でろ過され、フィルタボディ２１０内に積もることとなる。

フィルタボディ２１０内に所定量のゴミが積ると、使用者は、集塵カバー３２を開けて集塵室３１を開放させた後、カバー用ノブ２２２をつかんでフィルタ２００を集塵室３１の上方に持ち上げて集塵室３１からフィルタ２００を分離する。フィルタ２００を集塵室３１から分離した後、使用者は、一方の手でフィルタボディ２１０のノブ２２２をつかみ、他方の手では、カバー用ノブ２１２をつかんでカバー２２０を回転させることでフィルタボディ２１０からカバー２２０を分離させる。また、上部が開放されたフィルタボディ２１０を傾けてフィルタボディ２１０内に積っているゴミをはたき落とす。

ゴミが除去されたフィルタボディ２１０は、カバー２２０を結合後、再度集塵室３１に装着される。

以上の実施例は、本発明の原理を例示するためのほんの一例にすぎず、本発明がこのような場合にのみ限定されるものではないことはいうまでもない。本発明は、当業者であれば、特許請求の範囲の思想および範疇を逸脱することなく本発明を種々に変更および修正して実施することができ、その変更および修正は、本発明の範囲に属するものとみなされるべきである。

従来のフィルタおよびこれを採用した真空掃除機の構成を概略的に示す斜視図である。 本発明の好適な実施例によるフィルタの構成を概略的に示す斜視図である。 図２のフィルタを掃除機本体から分離する動作を説明するための図である。 図２のフィルタボディからカバーを分離する動作を説明するための図である。

符号の説明

２００ フィルタ
２１０ フィルタボディ
２１１ 開放部
２１２ ノブ
２１３ 外径ネジ部
２１４ 支持突起
２２０ カバー
２２１ 貫通孔
２２２ カバー用ノブ
２２３ ガイド突部

Claims (5)

1. 掃除機本体の集塵室に着脱自在に設けられ、前記集塵室に外部と連結されるように形成される空気流入孔に空気と共に吸入された異物をろ過する真空掃除機用フィルターであって、
   複数の開放部および上部外周面に外径ネジ部を有する円筒形のフィルタボディと、
   前記開放部を覆うように設けられる多孔性のフィルタ紙と、
   前記空気流入孔に対応する貫通孔および前記外径ネジ部に対応する内径ネジ部を有し、前記外径ネジ部に螺合されるカバーと、
   を含むことを特徴とする真空掃除機用フィルタ。
2. 前記カバーには、カバー用ノブが設けられていることを特徴とする請求項１に記載の真空掃除機用フィルタ。
3. 前記フィルタボディの一方の側には、ノブが設けられていることを特徴とする請求項１に記載の真空掃除機用フィルタ。
4. 前記カバーと前記フィルタボディとのうちの少なくとも一方には、前記集塵室に前記フィルタを装着する時に前記フィルタを前記集塵室にガイドするためのガイド突部が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の真空掃除機用フィルタ。
5. 前記フィルタボディの下面には、前記集塵室の底面と前記フィルタボディの下面とを所定間隙離間するための支持突起が設けられていることを特徴とする請求項１に記載の真空掃除機用フィルタ。
   
   

Images