JP2003140418A - 導電部材及び電子写真装置 - Google Patents

導電部材及び電子写真装置

Info

Publication number
JP2003140418A
JP2003140418A JP2001336259A JP2001336259A JP2003140418A JP 2003140418 A JP2003140418 A JP 2003140418A JP 2001336259 A JP2001336259 A JP 2001336259A JP 2001336259 A JP2001336259 A JP 2001336259A JP 2003140418 A JP2003140418 A JP 2003140418A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
conductive member
resin
polysiloxane
roller
resin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001336259A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4069352B2 (ja
Inventor
So Kitano
北野  創
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bridgestone Corp filed Critical Bridgestone Corp
Priority to JP2001336259A priority Critical patent/JP4069352B2/ja
Publication of JP2003140418A publication Critical patent/JP2003140418A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4069352B2 publication Critical patent/JP4069352B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
  • Dry Development In Electrophotography (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低硬度で良好な非密着性を有し、感光体など
の相手部材に対する張り付きや汚染といった不都合を生
じることなく、かつ電圧印加を行わない非作動時にはト
ナーが付着しにくく、低い表面摩擦係数を有し、濃度ム
ラや地カブリなどのない高品質な画像が得られ、しかも
長期の使用においても画質を低下させることのない導電
部材を提供することを目的とする。 【解決手段】 電子写真装置に使用される導電部材にお
いて、弾性層と、該弾性層上に形成された少なくとも1
層の樹脂層とを具備してなり、部材表面を構成する最外
樹脂層が、0.05〜35重量%のポリシロキサン含有
アクリルモノマーを含む樹脂を基材樹脂として含有し、
かつ上記ポリシロキサン含有アクリルモノマーのポリシ
ロシキサン分子量が3000以上であることを特徴とす
る導電部材を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置や静
電記録プロセスに用いられる現像装置、転写装置、クリ
ーニング装置等に使用される導電部材及び該導電部材を
用いた現像装置、転写装置又はクリーニング装置を具備
した電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
複写機、プリンター等の電子写真装置では、まず、感光
体の表面を一様に帯電させ、この感光体に光学系から映
像を投射して、光の当たった部分の帯電を消去すること
によって潜像を形成する静電潜像プロセスにより静電潜
像を得、次いで、トナーの付着によるトナー像の形成、
紙等の記録媒体へのトナー像の転写により、プリントす
る方法がとられている。
【0003】これらのプロセスの中で、先ず現像に関し
ては、潜像を保持した感光ドラム等に非磁性一成分現像
剤を供給し、感光ドラムの潜像に該現像剤を付着させて
潜像を可視化する現像方法として、加圧現像法が知られ
ており(米国特許第3152012号、同第37311
46号等)、この方法によれば、磁性材料が不要である
ため装置の簡素化、小型化が容易であると共に、トナー
のカラー化が容易である。
【0004】この加圧現像法は、図2に示されているよ
うに、トナー(非磁性一成分現像剤)を担持した現像ロ
ーラ6を感光ドラム等の静電潜像を保持した潜像保持体
5に接触させて、トナーを該潜像保持体5の潜像に付着
させることにより現像を行うもので、このため上記現像
ローラ6は、感光ドラム等の潜像保持体5に密着した状
態を確実に保持しつつ回転しなければならず、導電性を
有する弾性体で形成する必要がある。
【0005】また、トナーにより現像され可視化された
トナー像を潜像保持体から転写紙に転写させる転写装置
においては、コロナ帯電器を用いて転写紙を帯電させて
トナー像を転写紙に転写させることが行われるが、コロ
ナ放電ではオゾンの発生や高圧電源の必要性等の問題点
があった。この問題点を解決した転写装置として、図2
に示されているように、導電性ゴムよりなるバイアスロ
ーラ(転写ローラ)9を用いて転写紙8を帯電させる転
写装置が知られている。この方式においては高い転写効
率とムラのない転写画像を得るため、感光ドラム5との
間に一定のニップ幅を設定したり、ローラ、ドラム間の
圧力を低くする必要があり、かなり柔らかい導電性ゴム
を用いなければならない。なお、図2の装置において、
転写紙8に転写されたトナー像は定着器13により加熱
され転写紙8に定着するようになっている。
【0006】更に、上記トナー像の転写後に感光ドラム
上に残されたトナーは、クリーニング装置により除去さ
れるが、このクリーニング装置としては、従来感光体に
ウレタンゴム等で形成したブレードのエッジを押圧しト
ナーをかきとるものが一般的であった。しかし、このよ
うなブレードを用いた場合、感光体との摩擦力が大き
く、駆動力が大きくなったり、エッジにより感光ドラム
を傷つけやすく、かつゴムブレートが傷ついた場合クリ
ーニングできなくなることがあった。このような問題点
を解決したものの一つとして、図2に示されているよう
に、電圧印加することができるクリーニングローラ11
を用いてクリーニング装置12を構成し、、このクリー
ニングローラ11により直接感光ドラム5表面から残存
トナーを除去するか、又はトナーを強制帯電させ、現像
ローラ等でトナーを回収するクリーナーレス法が提案さ
れている。このクリーニングローラにおいても、前述の
転写ローラ等と同様な特性が要求される。
【0007】しかしながら、従来の上記現像ローラ、転
写ローラ、クリーニングローラには、これを構成する弾
性体の特性から以下の欠点がある。 1.シリコーンゴム、NBR、EPEM等の弾性ゴムを
用いて、上記ローラの弾性層を形成した場合、良好な密
着性を得るために低硬度化すると、感光ドラムの汚染が
発生する。 2.ウレタンフォーム等のスポンジ体を用いて上記ロー
ラの弾性層を形成した場合、トナーが弾性層内部に侵入
して長期的に使用すると、トナーの目詰まりによってロ
ーラが固くなってしまったり、トナーによるローラ表面
の汚れにより画質が低下する場合がある。この傾向は、
スポンジ体だけでなくトナーを付着しやすい表面を有す
るローラの場合も同様である。 3.一般に上記ローラを単層で構成する場合、表面摩擦
係数が非常に大きいため、現像ローラの場合は、現像ブ
レード及び感光体との間に大きな負荷を与え、トナーの
搬送不均一化、或いは駆動におけるジッタにより画像欠
陥をもたらしやすい。また、前述の転写ドラムにおいて
も摩擦力の増大は、転写材がズレたり、歪んだりして、
画質低下の原因となる。
【0008】これらの問題を解決するために、例えば、
ゴムやウレタンフォーム等の弾性層の表面に、表面の平
滑性確保や抵抗調整、帯電特性向上のため、アクリル、
ウレタン、ナイロン、ポリエチレン、エポキシ、ポリエ
ステル、ポリエーテル、ポリスチレン、フェノール、ポ
リアミド、ウレタン変性アクリル樹脂等の樹脂溶液をデ
ィッピング法やスプレー法により塗布して、ローラ表面
に樹脂層を形成することが知られている。
【0009】とりわけ、上記ウレタン変性アクリル樹脂
は、低硬度で対汚染性に優れ、かつ導電特性、性能安定
性に優れることが特開平7−310732号公報等に報
告されている。また、このウレタン変性アクリル樹脂
は、ウレタン部を有することにより弾性力、塗膜強度が
高いといった特性も有しており、変形に対する戻り性に
優れるという利点もある。
【0010】しかしながら、近年の厳しい環境条件(高
温・高湿度など)、高速化への対応においては、上記の
樹脂が長期間感光体に当接することにより、感光体との
間で張り付きが生じ、塗膜剥離やそれに伴う感光体汚染
が生じてしまうことがある。また、これら導電部材への
トナー付着によるトナー搬送の不均一化、転写不良が生
じる場合もあり、更には粘着性の強さによっては、例え
ば感光体との摩擦を原因とするトナー融着、感光体の削
れ、導電部材の削れ等による画像不良が発生することも
ある。このため、導電部材に用いられる塗膜には、感光
体への張り付きを確実に防止すること、特に粘着性、摩
擦性、トナー付着性をさらに小さくすることが求められ
る。
【0011】この改善策としては、主鎖のウレタンプレ
ポリマーにシリコーン鎖を含有させるなどの処方によ
り、ウレタン変性アクリル樹脂にシリコーン成分を含有
させるなどの方法があるが、この方法によると感光体へ
の密着性、摩擦性にある程度の改善は見られるものの十
分とはいい難く、またトナー付着性についてはあまり効
果が見られない。
【0012】本発明は、上記事情に鑑みなされたもの
で、低硬度で良好な非密着性を有し、感光体などの相手
部材に対する張り付きや汚染といった不都合を生じるこ
となく、かつ電圧印加を行わない非作動時にはトナーが
付着しにくく、低い表面摩擦係数を有し、濃度ムラや地
カブリなどのない高品質な画像が得られ、しかも長期の
使用においても画質を低下させることのない導電部材、
及び該導電部材を用いた電子写真装置を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段及び発明の実施の形態】本
発明者は、上記目的を達成するため鋭意検討を行った結
果、弾性層上に少なくとも1層の樹脂層を形成し、現像
ローラ、転写ローラ、クリーニングローラ等の導電部材
を得る場合に、部材の表面を構成する最外樹脂層を、
0.05〜35重量%のポリシロキサン含有アクリルモ
ノマーを含む樹脂を基材樹脂とする樹脂材料で形成し、
かつ前記ポリシロキサン含有アクリルモノマーのポリシ
ロキサン分子量が3000以上である場合に、低硬度で
良好な非密着性を有すると共に、感光体などの相手部材
に対する張り付きや汚染といった不都合を生じることな
く、かつ電圧印加を行わない非作動時にはトナーが付着
しにくく、低い表面摩擦係数を有し、濃度ムラや地カブ
リなどのない高品質な画像が得られ、しかも長期の使用
においても画質を低下させることのない、現像ローラ、
転写ローラ、クリーニングローラ等の導電部材が得られ
ることを見出し、本発明を完成したものである。
【0014】従って、本発明は、電子写真装置に使用さ
れる導電部材において、弾性層と、該弾性層上に形成さ
れた少なくとも1層の樹脂層とを具備してなり、部材表
面を構成する最外樹脂層が、0.05〜35重量%のポ
リシロキサン含有アクリルモノマーを含む樹脂を基材樹
脂として含有し、かつ上記ポリシロキサン含有アクリル
モノマーのポリシロシキサン分子量が3000以上であ
ることを特徴とする導電部材、及び該導電部材を、現像
ローラ等の現像部材、転写ローラ等の転写部材、或いは
クリーニングローラ等のクリーニング部材として用いた
ことを特徴とする電子写真装置を提供する。
【0015】以下、本発明につき更に詳しく説明する。
本発明の導電部材は、上述のように、部材の表面を構成
する最外樹脂層を、0.05〜35重量%のポリシロキ
サン含有アクリルモノマーを含む樹脂を基材樹脂とする
樹脂材料で形成したものである。
【0016】上記最外樹脂層を形成する樹脂材料に用い
られる基材樹脂は、上記のように、ポリシロキサン含有
アクリルモノマーを含有するものであり、例えば、アク
リル、ウレタン、ナイロン、ポリエチレン、エポキシ、
ポリエステル、ポリエーテル、ポリスチレン、フェノー
ル、ポリアミド、ABS、ウレタン変性アクリル樹脂等
に樹脂に、ポリシロキサン含有アクリルモノマーをグラ
フト処理、共重合、或いは活性水素基とイソシアネート
基を用いて結合する、などの方法により樹脂にポリシロ
キサン含有アクリルモノマーを結合させたものなどが用
いられる。この場合、ポリシロキサン含有アクリルモノ
マーの含有割合は、上記のように基材樹脂中の0.05
〜35重量%、好ましくは0.1〜25重量%であり、
0.05重量%未満では、十分な摩擦低減効果、密着防
止効果、トナー付着低減効果が得られず、本発明の目的
を達成し得ない場合があり、一方35重量%を超えると
シロキサンの非相溶(相分離)による白濁、表面平滑性
の悪化などの不都合を生じる場合がある。なお、ポリシ
ロキサン含有モノマーとしては下記構造のものが代表例
として例示される。
【0017】
【化1】 R:CH3,CH3(CH23など
【0018】ここで、特に制限されるものではないが、
上掲の基材樹脂の中では、ポリシロキサン含有アクリル
モノマーを含むウレタン変性アクリル樹脂が特に好まし
く用いられ、この場合このウレタン変性アクリル樹脂中
のアクリル樹脂成分の含有割合は5〜80重量%、特に
30〜70重量%であることが好ましく、更にこのアク
リル樹脂成分のうちの1〜40重量%、特に2〜20重
量%のアクリルモノマーがポリシロキサンを含有するも
のであることが好ましい。
【0019】アクリル樹脂をウレタン成分で変性して上
記のようなウレタン変性アクリル樹脂を得る方法として
は、相溶性、液安定性、膜柔軟性等の観点から、ウレタ
ン樹脂とアクリル樹脂成分を化学的に結合させる方法が
好ましく採用される。具体的には、例えば2−ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート等により、アクリル重合体に水
酸基を導入したポリマーと分子末端にイソシアネート基
を持つウレタンプレポリマーとの反応、又は下記のよう
な分子末端に(片末端又は両末端)に水酸基を持つアク
リル成分とイソシアネート基を末端に持つウレタンプレ
ポリマーとの反応等により合成される(A:メタアクリ
ル酸、メタアクリル酸エステルモノマー或はオリゴマ
ー)。この場合、ウレタンプレポリマーとしてはポリエ
ーテル系、ポリエステル系、ポリオレフィン系等が用い
られる。こうして得られる重合体において、ウレタン鎖
とアクリル鎖は互いにブロック型で結合していてもよく
又グラフト型で結合していてもよい。
【0020】
【化2】
【0021】また、数種のポリオールと2官能性イソシ
アネート(例えば、HDI:ヘキサメチレンジイソシア
ネートなど)を用いて主鎖となるウレタンプレポリマー
を生成し、そのウレタンプレポリマーの側鎖部分にメル
カプト基を含有させておき、アクリルモノマーとラジカ
ル促進剤を組み合わせてウレタン部へアクリルモノマー
をグラフとさせ、また、アクリルモノマーの重合も同時
に行って合成する方法を用いることもできる。
【0022】更に、本発明に用いられるウレタン変性ア
クリル樹脂は、上述の方法により得られるものに限定さ
れるものではなく、その他にもアクリルジオール混合系
にジイソシアネートを添加する方法、アクリルモノマー
に両末端又は片末端イソシアネートポリエステル、ポリ
エーテル等を付加し、そのウレタンアクリレートを重合
する或は共重合する方法等によっても得ることができ
る。また、これらの合成に用いられるアクリル樹脂成分
としては、ポリマーとしてのガラス転移温度Tgが室温
から約80℃までのものが好ましく、上記2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート等の他に、例えば、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、イソ
ブチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アク
リレート、グリシジル(メタ)アクリレートなどの(メ
タ)アクリル酸エステル類、アクリロニトリル、アクリ
ルアミド等を用いることもできる。更に、これらにスチ
レン、酢酸ビニル、塩化ビニル、マレイン酸及びその誘
導体等の重合性モノマーを共重合する場合もある。
【0023】ここで、上記のように、ウレタン変性アク
リル樹脂中におけるアクリル樹脂成分の含有割合は、5
〜80重量%、特に10〜60重量%、更には20〜5
0重量%であることが好ましく、この場合アクリル樹脂
成分が少ないと得られる塗膜(最外樹脂層)の粘着性、
摩擦性が大きくなってしまう場合があり、一方多すぎる
と表面性、電気特性、柔軟性が低下してしまう場合があ
る。
【0024】また、このウレタン変性アクリル樹脂は、
ウレタン成分とアクリル成分が化学的に結合しているの
で、それらの組成比を変えることで、硬度、粘着性、摩
擦性等の諸物性を随意に調整でき、このことがウレタン
変性アクリル樹脂が他の樹脂或はエラストマー材料と比
較して好ましい所以である。
【0025】本発明では、上述のように、このようなウ
レタン変性アクリル樹脂にポリシロキサン含有アクリル
樹脂をグラフトさせるなどの方法により生成したポリシ
ロキサン含有ウレタン変性アクリルを基材樹脂として用
いるが、この場合ポリシロキサン含有量はウレタン変性
アクリル樹脂中でのアクリル含有量に依存し、上記のよ
うにポリシロキサン含有アクリルの含有割合は、アクリ
ル部全体の1〜40重量%、特に2〜20重量%である
ことが好ましく、ポリシロキサン含有ウレタン変性アク
リル全体に対しては20重量%以下、特に0.1〜10
重量%であることが好ましい。その理由は、ポリシロキ
サンを過剰に含有させると、白濁、相分離が生じる場合
があり、また上記範囲を超えて含有させても効果の向上
はほとんど見られないばかりでなく、反応性の問題から
未反応のポリシロキサン含有アクリルモノマーが逆に感
光体汚染成分となってしまう場合もある。
【0026】ここで、上記ウレタン変性アクリル樹脂
は、特に制限されるものではないが、末端又は側鎖に活
性水素基を含有させ、ポリイソシアネート化合物等で架
橋させて用いることが好ましい。この場合、ポリイソシ
アネート化合物としては、トリレンジイソシアネート
(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MD
I)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、トリジ
ンジイソシアネート(TODI)、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート(HDI)、イソホロンジイソシアネート
(IPDI)、フェニレンジイソシアネート、キシリレ
ンジイソシアネート(XDI)、テトラメチルキシリレ
ンジイソシアネート(TMXDI)、シクロヘキサンジ
イソシアネート、リジンエステルトリイソシアネート、
ウンデカントリイソシアネート、ヘキサメチレントリイ
ソシアネート、トリフェニルメタントリイソシアネー
ト、及びこれらイソシアネート化合物の重合体、誘導
体、変性体、水素添加体などが挙げられる。これらの中
では、特にヘキサメチレンジイソシアネート、イソホロ
ンジイソシアネート等の脂肪族又は脂環族イソシアネー
ト、これらの重合体、誘導体、変性体が耐オゾン性や耐
熱性などに優れる点から好ましく用いられる。
【0027】本発明導電部材の部材表面を構成する最外
樹脂層は、上記のように、上記ポリシロキサン含有ウレ
タン変性アクリル樹脂などのポリシロキサン含有アクリ
ルモノマーを含む樹脂を基材樹脂成分として含有する樹
脂材料で形成されたものである。
【0028】ここで、本発明では、上記ポリシロキサン
含有アクリルモノマーのポリシロキサン分子量を300
0以上とするものであり、好ましくは5000〜200
00とするものである。この場合、ポリシロキサン分子
量が3000未満であるとその効果が十分に得られず、
本発明の目的を達成し得ない場合があり、一方ポリシロ
キサン分子量が20000を超えてもその効果はほとん
ど変わらず、むしろアクリルモノマーの反応性が低くな
るなどの不都合を生じる場合がある。
【0029】本発明の導電部材では、上記ポリシロキサ
ン含有アクリルモノマーを含む樹脂を基材樹脂とする樹
脂材料で最外樹脂層を形成するものであるが、この場合
その樹脂材料中に上記ポリシロキサン含有アクリルモノ
マーを含む樹脂が単独で用いられていても、複数の樹脂
と併用されていてもよい。例えば、上記ポリシロキサン
含有ウレタン変性アクリル樹脂と他の樹脂とを混合して
用いてもよく、この場合他の樹脂としては、ポリエステ
ル、フェノール樹脂、ポリアミド、エポキシ樹脂、尿素
樹脂、ウレタン樹脂などが例示される。
【0030】この最外樹脂層を形成する樹脂材料中に
は、特に制限されるものではないが、シリカ粉末を添加
配合することができ、これにより接触面積の低下により
対密着性(非粘着性)がより向上する場合がある。ま
た、この樹脂材料中には、必要に応じて導電剤を添加し
て所望の抵抗値に調整することができ、この場合導電剤
としては、特に制限はなく、各種電子導電剤や各種イオ
ン導電剤を用いることができるが、本発明では特にカー
ボン等の導電性粉体が好ましく用いられる。なお、この
最外層樹脂層の電気抵抗は、特に制限されるものではな
いが、通常は106〜1013Ω・cm、特に107〜10
12Ω・cmであることが好ましい。
【0031】この最外樹脂層を導電部材に形成する方法
は、特に制限されるものではないが、上記各成分を含む
塗料を調製し、この塗料をディッピング法やスプレー法
などにより導電部材に塗布する方法が好ましく用いられ
る。
【0032】また、この最外樹脂層の厚さは、導電部材
の形態等に応じて適宜設定され、特に制限されるもので
はないが、通常は50μm以下、特に2〜30μmとす
ることが好ましく、50μmを超えると硬くなってこの
最外樹脂層の柔軟性が損なわれる場合がある。
【0033】なお、この最外樹脂層を形成する樹脂組成
物には、架橋剤、増粘剤、チクソトロピー性付与剤、構
造粘性付与剤等の添加剤を必要に応じて添加することが
できる。
【0034】本発明の導電部材は、少なくとも部材表面
が上記最外樹脂層で形成されたものであればよく、その
形態は用途や用いられる電子写真装置の構成等に応じて
ロール状、プレート状、ブロック状、球状、ブラシ状な
どの適宜な形態とすることができ、特に制限されるもの
ではないが、通常は部材表面に上記最外樹脂層を有する
ロール状の導電ローラとすることが好ましく、例えば、
図1(A)に示したように、シャフト1の外周に弾性層
2を形成し、この弾性層2上に上述の最外樹脂層3を形
成した導電ローラを例示することができる。
【0035】この場合、上記シャフト1としては、金属
或いはプラスチック製のシャフトを用いることができ、
また部材の形態や導電部材が用いられる電子写真装置の
機構などによってはこのシャフト1を省略することもで
きる。
【0036】また、上記弾性層2を形成する弾性体も特
に制限されず、感光ドラムや転写紙等の相手部材との良
好な接触状態を得ることができる弾性体であればよく、
公知のゴム或いは樹脂、又はこれらの発泡体(以下、
「フォーム」という)で形成することができる。具体的
には、ポリウレタン、シリコーンゴム、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブ
タジエンゴム、エチレン−プロピレンゴム、ポリノルボ
ルネンゴム、スチレン−ブタジエン−スチレンゴム、エ
ピクロルヒドリンゴム、アクリルゴム、ニトリルゴム等
を基材ゴムとするゴム組成物が例示される。
【0037】上記弾性層2には、導電剤を添加すること
により、導電性を付与又は調整して所定の抵抗値とする
ことができる。その導電剤としては、特に限定されず、
ラウリルトリメチルアンモニウム、ステアリルメチルア
ンモニウム、オクタドデシルトリメチルアンモニウム、
ヘキサデシルトリメチルアンモニウム、変性脂肪酸・ジ
メチルエチルアンモニウムの過塩素酸塩、塩素酸塩、ホ
ウフッ化水素酸塩、硫酸塩、エトサルフェート塩、臭化
ベンジル塩、塩化ベンジル塩等のハロゲン化ベンジル塩
等の第四級アンモニウム塩などの陽イオン性界面活性
剤、脂肪族スルホン酸塩、高級アルコール硫酸エステル
塩、高級アルコールエチレンオキサイド付加硫酸エステ
ル塩、高級アルコール燐酸エステル塩、高級アルコール
エチレンオキサイド付加燐酸エステル塩などの陰イオン
界面活性剤、高級アルコールエチレンオキサイド、ポリ
エチレングリコール脂肪酸エステル、多価アルコール脂
肪酸エステル等の非イオン性帯電防止剤などの帯電防止
剤、NaClO4、LiAsF6、LiBF4、NaSC
N、KSCN、NaCl等のLi+、Na+、K+等の周
期律表第1族の金属塩、あるいはNH4 +の塩などの電解
質、また、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等
の導電性カーボン、SAF、ISAF、HAF、FE
F、GPF、SRF、FT、MT等のゴム用カーボン、
酸化処理を施したカラー(インク)用カーボン、熱分解
カーボン、天然グラファイト、人造グラファイト、アン
チモンドープの酸化錫、酸化チタン、酸化亜鉛、ニッケ
ル、銅、銀、ゲルマニウム等の金属及び金属酸化物、ポ
リアニリン、ポリピロール、ポリアセチレン等の導電性
ポリマー等が挙げられる。この場合、これら導電剤の配
合量は、組成物の種類や導電部材の種類などに応じて適
宜選定され、特に制限されるものではないが、通常は弾
性層の体積抵抗率が104〜109Ω・cm、好ましくは
105〜107Ω・cmとなるように調整される。
【0038】なお、この弾性層2の厚さは、部材の種類
や形態、大きさ、層構成等に応じて適宜設定され、特に
制限されるものではないが、図1(A)及び後述する図
1(B)に示したようなロール状の導電部材の場合、通
常2〜30mm、特に3〜20mm程度とすることが好
ましい。
【0039】ここで、上記弾性層2上に上記ポリシロキ
サン含有アクリルモノマーを含む樹脂を基材樹脂とする
樹脂材料の塗料を上述の如く塗工して上記最外樹脂層3
を形成する場合に、その塗料に用いられる溶媒は水系で
も溶剤系でもよい。
【0040】また、必要に応じて、図1(B)に示した
ように、上記最外樹脂層3と上記弾性層2との間に中間
樹脂層4を設けることもできる。この場合、この中間樹
脂層4を形成する樹脂は、特に制限されるもではなく、
公知の樹脂材料から適宜選択することができる。
【0041】また、この中間樹脂層4には、導電剤を添
加して導電性を付与又は調整することができる。この場
合、導電剤としては、上記弾性層2で例示したものと同
様の導電剤を例示することができるが、中でもカーボン
を用いることが好ましく、特に酸素含有量が5%以上、
特に7%以上、更には9%以上であるものが好ましく、
かつ、pHは5以上、特に6以上、更には7以上である
ことが好ましい。即ち、通常のカーボンの酸素含有量
は、0.1〜3%程度であり、一部に酸化処理を施した
カーボンも存在するが、この酸化処理を施したカーボン
は酸素含有量が若干増加するにつれてpHが酸性側へと
シフトしてしまう傾向があり、カーボンが酸性であると
水系樹脂に添加した場合に安定性が低下するおそれがあ
る。これに対して上記カーボンは、酸素含有量が多いに
もかかわらず、中性ないしアルカリ性を維持したもので
あり、安定的に水系樹脂に添加し得るものである。ま
た、カーボン表面にカルボキシル基、水酸基、ケトン基
等の官能基を付加し、かつこれらの基が有する水素の一
部をナトリウム等のアルカリ金属に置換させたものが好
適に用いられる。なお、この特定の酸素含有量及びpH
値を有するカーボンは、上記最外樹脂層3を水系塗料で
形成する場合に、その最外樹脂層3に導電剤として添加
配合するカーボンとしても好適に用いられる。
【0042】この中間樹脂層4には、その目的を逸脱し
ない範囲で、造膜助剤、顔料分散剤、増粘剤、レベリン
グ剤、チクソトロピー性付与剤、構造粘性付与剤等の適
宜な添加剤を必要に応じて適量添加することができる。
【0043】この中間樹脂層4の形成方法は、特に制限
はなく、公知のディピング法、スプレー法、押出成形法
などを採用することができるが、通常、各成分を溶剤に
溶解又は分散した塗料を調製してディピング法により塗
膜を形成する方法が好ましく用いられる。なお、この中
間樹脂層4として組成の異なる層を複数層形成してもよ
い。
【0044】以上のように、本発明の導電部材は、弾性
層2上に上記中間樹脂層4を介して、又は直接上記最外
樹脂層3を形成したものである。この場合、いずれの層
構成及び用途であっても導電部材として適当な抵抗は、
良好な画像を得るために体積抵抗が105〜1011Ωc
mであることが好ましく、特には106〜1010Ωcm
であることが好ましい。
【0045】ここで、本発明の導電部材では、その表面
の摩擦抵抗が小さいことが好ましく、特に制限されるも
のではないが、セルロース100%、30g/m2,7
0メッシュの布に100gfの荷重をかけて圧接した場
合の該布に対する摩擦係数が0.3以下、特に0.2以
下であることが好ましい。これにより、感光体等との摩
擦に起因するトナー融着、感光体削れ、導電部材の削れ
などをより確実に防止することができる。そして、上記
最外層樹脂層を形成した本発明導電部材によれば、この
ような表面摩擦特性を容易に達成することができる。
【0046】この場合、上記摩擦係数の測定は、図3に
示した測定器により測定することができる。即ち、基台
51上に設けられた可動ステージ52にセルロース10
0%、30g/m2,70メッシュの布(ベンコットリ
ントフリー)15を固定し、この布15上に被評価物の
本発明導電部材14を接触させた状態に配置すると共
に、加圧手段53により100gfの荷重をかけて、布
15と導電部材14とを圧接させ、この状態で上記可動
ステージ52を進退運動させることにより摩擦速度10
0mm/minで布15と導電部材14とを摩擦運動さ
せ、このときの摩擦抵抗をロードセル54にて測定し、
その摩擦抵抗値から上記布(ベンコットリントフリー)
15に対する導電部材14の摩擦係数を求めればよい。
なお、摩擦相手材として、セルロース100%、30g
/m2,70メッシュの布(ベンコットリントフリー)
を選択した理由は、現像部材、転写部材、クリーニング
部材等の導電部材の表面性と最も相関があったことと、
得られる摩擦係数の測定範囲が適当であったためであ
る。
【0047】
【発明の効果】本発明の導電部材は、部材表面を形成す
る最外樹脂層を、ポリシロキサン含有アクリルモノマー
を含む樹脂を基材樹脂として形成したことにより、感光
体などの相手部材に対する張り付きや汚染といった不都
合を生じることなく、かつ電圧印加を行わない非作動時
にはトナーが付着しにくく、低い表面摩擦係数を有し、
濃度ムラや地カブリなどのない高品質な画像が得られ、
しかも長期の使用においても画質を低下させることのな
いものであり、電子写真装置の現像部材、転写部材、ク
リーニング部材等として用いることにより、良好な画像
を安定的に得ることができる。
【0048】
【実施例】以下、実施例を示し、本発明をより具体的に
説明するが、本発明は下記実施例に限定されるものでは
ない。
【0049】[実施例1](現像部材) アクリル成分の割合が50重量%で、かつそのアクリル
モノマーの10重量%が分子量10000のポリシロキ
サンを含有するアクリルモノマーであるポリシロキサン
含有ウレタン変性アクリル樹脂(アクリル部Tg:2
7)をメチルエチルケトン(MEK)溶媒に溶かし、さ
らにイソシアネート架橋剤をNCOインデックスが1.
5となるように加えて塗料Aを調製した。
【0050】金属製シャフトの外周に、導電剤(カーボ
ンブラック)の添加により抵抗値を調整したイソプレン
ゴムからなる厚さ6mmの弾性層(体積抵抗率107Ω
・cm)を形成してイソプレンゴムローラを作製した。
このイソプレンゴムローラを上記塗料A中に浸漬し、乾
燥することにより、上記イソプレンゴム弾性層上に約1
0μmの最外樹脂層Aを形成して、図1(A)と同様の
層構成を有する現像ローラを作成した。
【0051】得られたローラの表面粗さはJIS十点平
均粗さRzで、4.8μmであった。また、図3に示さ
れた測定器を用い、このローラを温度22℃/湿度50
%RHの条件でセルロース100%、30g/m2,7
0メッシュの布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係
数は0.18であった。
【0052】[実施例2](現像部材) アクリル成分の割合560重量%で、かつそのアクリル
モノマーの20重量%が分子量10000のポリシロキ
サンを含有するアクリルモノマーであるポリシロキサン
含有ウレタン変性アクリル樹脂(アクリル部Tg:8
0)をMEK溶媒に溶かし、さらにシリカ粉末をウレタ
ン樹脂100重量部に対して20重量部添加した後、イ
ソシアネート架橋剤をNCOインデックスが1.5とな
るように添加し、塗料Bを調製した。
【0053】実施例1と同様のイソプレンゴムローラを
上記塗料B中に浸漬し、乾燥することにより、該ローラ
のイソプレンゴム弾性層上に約10μmの最外樹脂層B
を形成して、図1(A)と同様の層構成を有する現像ロ
ーラを作成した。
【0054】得られたローラの表面粗さはJIS十点平
均粗さRzで、8.2μmであった。また、図3に示さ
れた測定器を用い、このローラを温度22℃/湿度50
%RHの条件でセルロース100%、30g/m2,7
0メッシュの布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係
数は0.09であった。
【0055】[比較例1](現像部材) アクリル成分の割合が50重量%で、かつそのアクリル
モノマーがポリシロキサンを一切含有しないウレタン変
性アクリル樹脂(アクリル部Tg:27)をMEK溶媒
に溶かし、イソシアネート架橋剤をNCOインデックス
が1.5となるように添加して、塗料Cを調製した。
【0056】実施例1と同様のイソプレンゴムローラを
上記塗料C中に浸漬し、乾燥することにより、該ローラ
のイソプレンゴム弾性層上に約10μmの最外樹脂層C
を形成して、図1(A)と同様の層構成を有する現像ロ
ーラを作成した。
【0057】得られたローラの表面粗さはJIS十点平
均粗さRzで、3.2μmであった。また、図3に示さ
れた測定器を用い、このローラを温度22℃/湿度50
%RHの条件でセルロース100%、30g/m2,7
0メッシュの布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係
数は2.15であった。
【0058】[比較例2](現像部材) アクリル成分の割合が50重量%で、かつそのアクリル
モノマーの40重量%が分子量1000のポリシロキサ
ンを含有するアクリルモノマーであるポリシロキサン含
有ウレタン変性アクリル樹脂(Tg:27)をMEK溶
媒に溶かし、さらにイソシアネート架橋剤をNCOイン
デックスが1.5となるように添加して、塗料Dを調製
した。
【0059】実施例1と同様のイソプレンゴムローラを
上記塗料D中に浸漬し、乾燥することにより、該ローラ
のイソプレンゴム弾性層上に約10μmの最外樹脂層D
を形成して、図1(A)と同様の層構成を有する現像ロ
ーラを作成した。
【0060】得られたローラの表面粗さはJIS十点平
均粗さRzで、3.8μmであった。また、図3に示さ
れた測定器を用い、このローラを温度22℃/湿度50
%RHの条件でセルロース100%、30g/m2,7
0メッシュの布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係
数は0.8であった。
【0061】上記実施例1,2及び比較例1,2の現像
ローラについて、下記方法により感光体密着(粘着)、
感光体汚染、トナー帯電性、トナー搬送性、耐久後の画
像カブリ及び現像ローラ削れを評価した。結果を表1に
示す。
【0062】[感光体密着(粘着)、感光体汚染]図2
に示したプリンタカートリッジに被試験ローラを現像ロ
ーラとして装着し、50℃/95%RHの条件下に2週
間放置し、感光ドラムと現像ローラとの密着性、及び感
光ドラムの汚染を調べた。 [トナー帯電性]図2に示したプリンタカートリッジに
被試験ローラを現像ローラとして装着し、線速50mm
/秒の周速で回転させ、現像ローラ表面に均一なトナー
薄層を形成し、このトナー薄層を吸引してファラデーゲ
ージ内に導入し、電荷量を測定した。 [トナー搬送性]図2に示したプリンタカートリッジに
被試験ローラを現像ローラとして装着し、線速50mm
/秒の周速で回転させ、現像ローラ表面に均一なトナー
薄層を形成し、このトナー薄層を吸引して重量測定する
ことにより、トナー搬送量を調べた。 [耐久後の画像カブリ]図2に示したプリンタカートリ
ッジに被試験ローラを現像ローラとして装着し、現像バ
イアス電圧350Vとし、平均粒径7μmの非磁性一成
分トナーを用いて、線速150mm/秒の周速で回転さ
せながら反転現像で画像出しを行い、この画像出しを5
000枚繰り返して、白地、ハーフトーン、黒地の各画
像における画質(カブリの有無及び程度)を評価した。 [現像ローラ削れ]上記耐久テスト後の被試験ローラを
取り出し、そのローラ表面をビデオマイクロスコープで
観察して、傷、削れの度合いを評価した。
【0063】
【表1】 評価基準 :極めて良好 ○△:良好 △:普通 △×:あまりよくない ×:悪い
【0064】上記表1の通り、分子量3000以上のポ
リシロキサンを含有したアクリルモノマーを含むウレタ
ン変性アクリル樹脂により最外樹脂層を形成した実施例
の現像ローラは、感光体汚染、感光体密着を生じること
なく、またトナー帯電性、トナー搬送性に優れカブリの
ない良好な画像を確実に得ることができる優れた性能を
有し、かつローラ削れを生じることなく長期に亘って良
好な性能を維持し得る優れた耐久性を有するものであ
る。これに対して、比較例の現像ローラは、感光体汚
染、感光体密着が生じやすく、またトナーがローラ表面
から離れ難いためフィルミングが発生し、トナー帯電性
・帯電性の低下が起こりやすく、画像不良が発生する。
更に、比較例にあっては、摩擦係数が大きいためローラ
削れも発生している。
【0065】[実施例3](転写部材) アクリル成分の割合が50重量%で、かつそのアクリル
モノマーの10重量%が分子量10000のポリシロキ
サンを含有するアクリルモノマーであるポリシロキサン
含有ウレタン変性アクリル樹脂(アクリル部Tg:2
7)をMEK溶媒に溶かし、さらにイソシアネート架橋
剤をNCOインデックスが1.5となるように加えて塗
料Eを調製した。
【0066】金属製シャフトの外周に、導電剤(カーボ
ンブラック)の添加により抵抗値を調整したウレタンフ
ォームからなる厚さ6mmの弾性層(体積抵抗率107
Ω・cm)を形成してウレタンフォームローラを作製し
た。このウレタンフォームローラを上記塗料E中に浸漬
し、乾燥することにより、上記ウレタンフォーム弾性層
上に約10μmの最外樹脂層Eを形成して、図1(A)
と同様の層構成を有する転写ローラを作成した。
【0067】図3に示された測定器を用い、このローラ
を温度22℃/湿度50%RHの条件でセルロース10
0%、30g/m2,70メッシュの布を用いて摩擦試
験を行ったところ摩擦係数は0.17であった。
【0068】[比較例3](転写部材) アクリル成分の割合が40重量%で、かつそのアクリル
モノマーがポリシロキサンを一切含有しないウレタン変
性アクリル樹脂(アクリル部Tg:50)をMEK溶媒
に溶かし、さらにイソシアネート架橋剤をNCOインデ
ックスが1.5となるように加えて塗料Fを調製した。
【0069】実施例3と同様のウレタンフォームローラ
を上記塗料F中に浸漬し、乾燥することにより、該ロー
ラのウレタンフォーム弾性層上に約10μmの最外樹脂
層Fを形成して、図1(A)と同様の層構成を有する転
写ローラを作成した。
【0070】図3に示された測定器を用い、このローラ
を温度22℃/湿度50%RHの条件でセルロース10
0%、30g/m2,70メッシュの布を用いて摩擦試
験を行ったところ摩擦係数は1.55であった。
【0071】上記実施例3及び比較例3の転写ローラを
荷重1kgで感光ドラムに押圧し、温度50℃/湿度8
5%RHの環境下に2週間放置したところ、実施例3の
ローラには特に問題は生じなっかたのに対し、比較例3
のローラと感光ドラムとの間では、両者の張付き及び汚
染が生じていた。また、両転写ローラをレーザービーム
プリンタにセットして5000枚の画像出しを行ったと
ころ、実施例3のローラでは特に問題は見られなかった
が、比較例3のローラでは、ローラ表面上のトナー汚れ
などにより、画像における文字中抜けや転写紙裏面の汚
れが発生した。
【0072】更に、上記画像出し前後のローラ表面の表
面光沢度を下記方法で測定したところ、実施例3のロー
ラでは画像出し前後での差が1.1であったのに対し、
比較例3のローラでは画像出し後に光沢度が15.2も
低下し、ローラ表面へのトナー付着による光沢度の大幅
な低下が認められた。光沢度の測定方法 ローラを長さ10cmに調製し、ローラ形に合わせては
め込み可能な黒色固定台にローラを固定する。ヘイズ−
グロスメーター(ビッグガードナー社製)の測定口にこ
のローラを表面が測定面となるように配置し、入射光角
度85°(測定面積8×60mm)で表面光沢度を測定
し、DIN67 530による黒色ガラス標準版の反射
指数1.567を100とした値でローラの表面光沢度
とする。
【0073】[実施例4](クリーニング部材) 金属シャフトの外周に形成された厚さ3mmの導電性ウ
レタンフォームからなる弾性層(1×105Ω・cm)
の表面に、厚さ100μmの下記中間樹脂層Gを形成
し、更にその上に厚さ10μmの下記最外樹脂Hを形成
して、図1(B)と同様の層構成を有するクリーニング
ローラを作成した。
【0074】中間樹脂層G 水系アクリル樹脂にカーボンを添加した塗料Gをディピ
ング法により塗布して形成し、体積抵抗率は5×107
Ω・cmに調整した。最外樹脂層H アクリル成分の割合が60重量%で、かつそのアクリル
モノマーの6重量%が分子量12000のポリシロキサ
ンを含有するアクリルモノマーであるポリシロキサン含
有ウレタン変性アクリル樹脂(アクリル部Tg:80)
をMEK溶媒に溶かし、さらにイソシアネート架橋剤を
NCOインデックスが1.5となるように加えて塗料H
を調製し、この塗料Hをディピング法により塗布して形
成した。
【0075】得られたローラの表面粗さはJIS十点平
均粗さRzで、0.9μmであった。また、図3に示さ
れた測定器を用い、このローラを温度22℃/湿度50
%RHの条件でセルロース100%、30g/m2,7
0メッシュの布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係
数は0.22であった。
【0076】上記クリーニングローラをプリンターカー
トリッジに装着し、温度40℃/湿度95%RHの環境
下に2週間放置したところ、感光ドラムとの張付きは見
られなかった。また、そのカートリッジを用いて画像出
しを行ったところ良好な画像が得られ、更に連続800
0枚画像出しを行っても、画像の劣化は見られなかっ
た。更に、上記実施例3,比較例3と同様に画像出し前
後の表面光沢度を測定したところ、画像出し前47.
0、画像出し後46.1とほとんど変化なく、トナー付
着がほとんどないことが認められた。
【0077】[比較例4](クリーニング部材) 実施例5と同様の弾性層の表面に、実施例4と同様の中
間樹脂層Gを形成し、更にその上に厚さ10μmの下記
最外樹脂層Iを形成して、図1(B)と同様の層構成を
有するクリーニングローラを作成した。
【0078】最外樹脂層I アクリル成分の割合が50重量%で、かつそのアクリル
モノマーがポリシロキサンを一切含有しないウレタン変
性アクリル樹脂(Tg:27)をMEK溶媒に溶かし、
さらにイソシアネート架橋剤をNCOインデックスが
1.5となるように加えて塗料Iを調製し、この塗料I
ディピング法により塗布して形成した。
【0079】得られたローラの表面粗さはJIS十点平
均粗さRzで、0.7μmであった。また、図3に示さ
れた測定器を用い、このローラを温度22℃/湿度50
%RHの条件でセルロース100%、30g/m2,7
0メッシュの布を用いて摩擦試験を行ったところ摩擦係
数は2.5であった。
【0080】上記クリーニングローラをプリンターカー
トリッジに装着し、温度40℃/湿度95%RHの環境
下に2週間放置したところ、感光ドラムとの張付きが発
生した。また、そのカートリッジを用いて画像出しを行
ったところ、感光ドラム周期で横方向に1本の筋模様の
汚染が見られ、その画像出しにおいてはクリーニング不
良による白地カブリが発生した。更に、上記実施例3,
比較例3と同様に画像出し前後の表面光沢度を測定した
ところ、画像出し前が51.0であったのに対して、画
像出し後は27.9と大きく低下し、トナー付着による
表面光沢度の低下が認められた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる導電部材を例示する概略断面図
である。
【図2】本発明の導電部材を用いた電子写真装置の一例
を示す概略図である。
【図3】導電部材表面の摩擦係数を測定する測定器の一
例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 シャフト 2 弾性層 3 最外樹脂層 4 中間樹脂層 5 感光ドラム(潜像保持体) 6 現像ローラ(現像部材) 7 現像装置 8 転写紙 9 転写ローラ(転写部材) 11 クリーニングローラ(クリーニング部材) 12 クリーニング装置 13 定着器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 21/10 C08L 21:00 4F006 // C08L 21:00 G03G 21/00 312 Fターム(参考) 2H071 BA41 BA43 DA08 DA09 DA13 2H077 AD06 EA14 EA15 FA13 FA16 FA22 FA27 GA02 GA03 2H134 GA01 GB01 HA01 HA02 HA03 HA05 HA17 KD04 KD08 KD12 KD13 KD16 KG03 KG04 KH04 KH15 2H200 FA01 FA02 FA08 FA16 GB50 HA02 HB12 HB22 HB43 HB45 HB46 HB47 JA02 JA23 JA25 JA26 JA27 JB10 LC03 LC04 MA03 MA04 MA08 MA11 MA12 MA13 MA14 MA17 MA20 MB01 MB04 MC01 MC05 MC08 MC09 MC20 3J103 AA02 AA13 FA09 FA14 FA18 GA57 GA58 HA03 HA12 HA41 HA54 4F006 AA04 AA37 AB24 AB37 AB39 AB52 BA11 BA12 CA02 CA08 DA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子写真装置に使用される導電部材にお
    いて、弾性層と、該弾性層上に形成された少なくとも1
    層の樹脂層とを具備してなり、部材表面を構成する最外
    樹脂層が、0.05〜35重量%のポリシロキサン含有
    アクリルモノマーを含む樹脂を基材樹脂として含有し、
    かつ上記ポリシロキサン含有アクリルモノマーのポリシ
    ロシキサン分子量が3000以上であることを特徴とす
    る導電部材。
  2. 【請求項2】 上記最外樹脂層を形成する基材樹脂がウ
    レタン変性アクリル樹脂であり、かつ該ウレタン変性ア
    クリル樹脂中のアクリル樹脂成分の含有割合が5〜80
    重量%であり、更にこのアクリル樹脂成分のうち1〜4
    0重量%のアクリルモノマーが分子量3000以上のポ
    リシロキサンを含有したものである請求項1記載の導電
    部材。
  3. 【請求項3】 上記最外樹脂層が、2官能以上のイソシ
    アネート架橋剤を含有するものである請求項1又は2記
    載の導電部材。
  4. 【請求項4】 上記最外樹脂層が、導電性粉体を含有す
    るものである請求項1〜3のいずれか1項に記載の導電
    部材。
  5. 【請求項5】 セルロース100%、30g/m2,7
    0メッシュの布に100gfの荷重をかけて圧接した場
    合の該布に対する摩擦係数が0.3以下である請求項1
    〜4のいずれか1項に記載の導電部材。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の導
    電部材の表面に現像剤を担持して該現像剤の薄膜を形成
    し、この状態で静電潜像を表面に保持した潜像保持体に
    接触させて該現像剤を潜像保持体の表面の静電潜像に付
    着させることにより、該静電潜像を可視化させる現像装
    置を具備してなることを特徴とする電子写真装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の導
    電部材で転写紙を帯電させ、現像剤によって可視化され
    た静電潜像から現像剤を転写紙に転写させる転写装置を
    具備してなることを特徴とする電子写真装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の導
    電部材により潜像保持体に残存する現像剤を除去するク
    リーニング装置を具備してなることを特徴とする電子写
    真装置。
JP2001336259A 2001-11-01 2001-11-01 導電部材及び電子写真装置 Expired - Fee Related JP4069352B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001336259A JP4069352B2 (ja) 2001-11-01 2001-11-01 導電部材及び電子写真装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001336259A JP4069352B2 (ja) 2001-11-01 2001-11-01 導電部材及び電子写真装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003140418A true JP2003140418A (ja) 2003-05-14
JP4069352B2 JP4069352B2 (ja) 2008-04-02

Family

ID=19151113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001336259A Expired - Fee Related JP4069352B2 (ja) 2001-11-01 2001-11-01 導電部材及び電子写真装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4069352B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008165214A (ja) * 2006-12-07 2008-07-17 Bridgestone Corp 導電性ローラ及びそれを備えた画像形成装置
JP2009151139A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Bridgestone Corp 現像ローラ及び該現像ローラを用いた画像形成装置
JP2010235849A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Synztec Co Ltd 発泡ゴム部材
JP2011022286A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Bridgestone Corp 導電性ローラ
US8436124B2 (en) 2010-07-22 2013-05-07 Fuji Xerox Co., Ltd. Urethane resin, fixing member, and image forming apparatus

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008165214A (ja) * 2006-12-07 2008-07-17 Bridgestone Corp 導電性ローラ及びそれを備えた画像形成装置
JP2009151139A (ja) * 2007-12-21 2009-07-09 Bridgestone Corp 現像ローラ及び該現像ローラを用いた画像形成装置
JP2010235849A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 Synztec Co Ltd 発泡ゴム部材
JP2011022286A (ja) * 2009-07-14 2011-02-03 Bridgestone Corp 導電性ローラ
US8436124B2 (en) 2010-07-22 2013-05-07 Fuji Xerox Co., Ltd. Urethane resin, fixing member, and image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP4069352B2 (ja) 2008-04-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6810225B2 (en) Conductive member and electrophotographic apparatus incorporating the conductive member
JP6602173B2 (ja) 電子写真用導電性部材、プロセスカートリッジおよび電子写真画像形成装置
EP1302819B1 (en) Image-forming apparatus and cleaning blade
JP2007094192A (ja) 画像形成方法
JP3975326B2 (ja) 導電部材及び電子写真装置
JPH11311890A (ja) 導電性部材及びこれを用いた電子写真装置及びプロセスカートリッジ
JP2001265115A (ja) 現像装置及び画像形成装置
JP4069352B2 (ja) 導電部材及び電子写真装置
JP4415919B2 (ja) 画像形成方法
JP4402391B2 (ja) 現像装置
JP2003167398A (ja) 導電部材及び電子写真装置
JP3360432B2 (ja) 現像部材及びこれを用いた電子写真装置
JP2003140421A (ja) 導電部材及び電子写真装置
JP2002318485A (ja) 帯電部材及び帯電装置
JP2003140420A (ja) 導電部材及び電子写真装置
JP2002040756A (ja) 画像形成装置、プロセスカートリッジ、トナー及び帯電部材
JP3780068B2 (ja) 画像形成方法
JP4223227B2 (ja) 帯電部材及び帯電装置
JP2002214876A (ja) 帯電部材及び帯電装置
JP3000919B2 (ja) 静電潜像の現像方法及び現像装置
JP2010128348A (ja) 現像ローラ、電子写真用プロセスカートリッジ、電子写真用画像形成装置
EP3037890A1 (en) Developing unit, process cartridge, and electrophotographic apparatus
JP2003098804A (ja) 帯電部材及び帯電装置
JP2003140441A (ja) 帯電部材及び帯電装置
JP2003140419A (ja) 導電部材及び電子写真装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041029

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070119

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A132

Effective date: 20070704

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070903

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080101

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4069352

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110125

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120125

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130125

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140125

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees