JP2003140225A - 適正露出外検出装置 - Google Patents

適正露出外検出装置

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JP2003140225A
JP2003140225A JP2001333951A JP2001333951A JP2003140225A JP 2003140225 A JP2003140225 A JP 2003140225A JP 2001333951 A JP2001333951 A JP 2001333951A JP 2001333951 A JP2001333951 A JP 2001333951A JP 2003140225 A JP2003140225 A JP 2003140225A
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Keiji Himuro
圭二 日室
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルム感度に応じた、適切な露出オーバ及
び露出アンダの検出を行うことができる適正露出外検出
装置を提供する。 【解決手段】 測距部20が、被写体までの距離を計測
する。CPU31が、測距部20の計測結果が、カメラ
に装填されたフィルム感度に応じた適正露出値を基準と
して定めた許容露出範囲に基づいた距離範囲外であると
き、露出オーバまたは露出アンダを検出する。許容露出
範囲は、この許容露出範囲の最大値または最小値と適正
露出値との差が、カメラに装填されたフィルム感度に応
じて異なるように、定められている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、適正露出外検出
装置に係わり、特に、露出アンダ及び露出オーバを検出
する適正露出外検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述した従来の適正露出外検出装置とし
ては、被写体までの距離が、ストロボを最大発光量にし
ても、フィルムの感度に応じた適正露出値を基準として
定めた許容露出範囲の最小値(=例えば適正露出値−
1.5EV)以下の露出しか得られない距離であると
き、ストロボ光が届かず、露出アンダ状態であることを
検出して、露出アンダ警告を行う構成となっている。
【0003】これに対して、被写体距離が、ストロボを
最小発光量にしても、上記許容露出範囲の最大値(=例
えば適正露出値+0.5EV)より大きい露出となって
しまう距離であるとき、ストロボ光を使用した露出制御
がこれ以上できない露出オーバ状態であることを検出し
て、露出オーバ警告を行う構成となっている。
【0004】また、上記警告はストロボ撮影時だけでな
く、例えば、絞りを最大、シャッタ速度を最も遅くして
も、上記許容露出範囲の最小値以下の露出しか得られな
い被写界輝度であるとき、露出アンダ状態であることを
検出して、露出アンダ警告を行うものもある。これに対
して、絞りを最小、シャッタ速度を最速にしても、上記
許容露出範囲の最大値より大きい露出となってしまう被
写界輝度であるとき、露出オーバを検出して、露出オー
バ警告を行う構成のものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
撮影の場合、高感度フィルム(ISO400以上)を使
用することも多く、これらのフィルムは、設計上無理を
して見かけ上の感度を稼いでいることもあり、一般に知
られている、または公表されているラチチュードより
も、オーバ側に強く、アンダ側に弱い傾向があることは
経験上よく知られている。
【0006】例えば、ISO400のフィルムを間違え
て、ISO100として使用した場合、適正露出値に対
して、全体的に2EVオーバ、時に3EVオーバの写真
となるわけであるが、細部の専門的な色バランスを別に
すれば、一般使用上問題のない写真となる。
【0007】これは、極端な例であるがISO1600
のフィルムを、ISO100として使用して、4EVオ
ーバの写真を撮った場合も同様で、高感度になればなる
ほどオーバ側に強くなる傾向がある(見かけ上の感度を
無理して上げている関係上そうなると考えられる。)。
【0008】一方、フィルムメーカによりバラツキはあ
るものの、ほぼ同様の傾向として、高感度フィルムにな
ればなるほど、逆にアンダ側には、弱くなる傾向があ
る。例えば、ISO800やISO1600のフィルム
を用いて、露出がややアンダになった際には、サービス
サイズプリントにおいても、フィルム粒子がはっきりと
認識できるいやな写真の仕上がりとなることは経験上良
く知られている。
【0009】しかしながら、従来では、フィルム感度が
高くなり、アンダに弱くなっても、適正露出値と許容露
出範囲の最小値との差は−0.5EVのまま変わらな
い。このため、許容露出範囲内で撮影しても、一般使用
上問題となるくらい露出がアンダになってしまう。ま
た、フィルム感度が高くなり、オーバに強くなっても、
適正露出値と許容露出範囲の最大値との差は+1.5E
Vのまま変わらない。このため、許容露出範囲外で撮影
しても、一般使用上問題とならないときがある。
【0010】そこで、本発明は、上記のような問題点に
着目し、フィルム感度に応じた、適切な露出オーバ及び
露出アンダの検出を行うことができる適正露出外検出装
置を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の発明は、被写体までの距離ま
たは被写界輝度を計測する計測手段と、該計測手段の計
測結果または該計測結果に基づいた演算値が、カメラに
装填されたフィルム感度に応じた適正露出値を基準とし
て定めた許容露出範囲または該許容露出範囲に基づいた
所定範囲外であるとき、露出オーバまたは露出アンダを
検出する検出手段とを備えた適正露出外検出装置であっ
て、前記許容露出範囲は、当該許容露出範囲の最大値ま
たは最小値と前記適正露出値との差が、前記カメラに装
填されたフィルム感度に応じて異なるように、定められ
たことを特徴とする適正露出外検出装置に存する。
【0012】請求項1記載の発明によれば、計測手段
が、被写体までの距離または被写界輝度を計測する。検
出手段が、計測手段の計測結果または計測結果に基づい
た演算値が、カメラに装填されたフィルム感度に応じた
適正露出値を基準として定めた許容露出範囲または許容
露出範囲に基づいた所定範囲外であるとき、露出オーバ
または露出アンダを検出する。許容露出範囲は、この許
容露出範囲の最大値または最小値と適正露出値との差
が、カメラに装填されたフィルム感度に応じて異なるよ
うに、定められている。
【0013】従って、許容露出範囲の最大値または最小
値と適正露出値との差を、カメラに装填されたフィルム
感度に応じて異なるように、許容露出範囲を定めること
により、フィルム感度に応じて、アンダに弱くなった
り、オーバに強くなったとしても、フィルム感度によっ
て、露出オーバまたは露出アンダを検出していないとし
ても、実際には、露出オーバまたは露出アンダな写真が
できたり、露出オーバまたは露出アンダを検出したとし
ても、実際には、露出オーバまたは露出アンダでない写
真ができてしまうということがない。
【0014】請求項2記載の発明は、請求項1記載の適
正露出外検出装置であって、発光手段を発光させて、前
記被写体を照射するか否かを判断する判断手段とをさら
に備え、前記計測手段は、前記被写体までの距離を計測
し、前記判断手段が照射すると判断したとき、前記検出
手段は、前記許容露出範囲及び前記発光手段の発光量に
基づいた距離範囲を前記所定範囲として前記検出を行う
ことを特徴とする適正露出外検出装置に存する。
【0015】請求項2記載の発明によれば、判断手段
が、発光手段を発光させて、被写体を照射するか否かを
判断する。計測手段が、被写体までの距離を計測する。
被写体距離が、許容露出範囲及び発光手段の発光量に基
づいた距離範囲外であるとき、検出手段が、露出オーバ
または露出アンダの検出を行う。従って、許容露出範囲
及び発光量に基づいた距離範囲を所定範囲として検出す
ることにより、フィルム感度に応じて、アンダに弱くな
ったり、オーバに強くなったとしても、ストロボ撮影時
において、露出オーバ状態または露出アンダ状態を、フ
ィルム感度に応じて、適切に、検出することができる。
【0016】請求項3記載の発明は、請求項1または2
記載の適正露出外検出装置であって、前記適正露出値と
前記許容露出範囲の最大値との差は、前記フィルム感度
が高くなるに従って大きくなることを特徴とする適正露
出外検出装置に存する。
【0017】請求項3記載の発明によれば、適正露出値
と許容露出範囲の最大値との差が、フィルム感度が高く
なるに従って大きくなる。従って、フィルム感度が高く
なるに従ってオーバ側に強くなったとしても、フィルム
感度に応じた、適切な露出オーバの検出を行うことがで
きる。
【0018】請求項4記載の発明は、請求項1〜3何れ
か1項記載の適正露出外検出装置であって、前記適正露
出値と前記許容露出範囲との最小値との差は、前記フィ
ルム感度が高くなるに従って小さくなることを特徴とす
る適正露出外検出装置に存する。
【0019】請求項4記載の発明によれば、適正露出値
と許容露出範囲の最大値との差が、フィルム感度が高く
なるに従って小さくなる。従って、フィルム感度が高く
なるに従ってアンダ側に弱くなったとしても、フィルム
感度に応じた、適切な露出アンダの検出を行うことがで
きる。
【0020】請求項5記載の発明は、請求項1記載の適
正露出外検出装置において、前記検出手段により、前記
露出オーバまたは前記露出アンダが検出されたとき、そ
の旨を警告する警告手段をさらに備え、前記許容露出範
囲は、段階的に範囲が広くなるように複数定められ、前
記警告手段は、前記計測結果または前記演算値が、前記
複数の許容露出範囲または前記複数の許容露出範囲に基
づいた複数の所定範囲のうち、何れの範囲外であるかを
識別可能に警告することを特徴とする適正露出外検出装
置に存する。
【0021】請求項5記載の発明によれば、警告手段
が、検出手段により、露出オーバまたは露出アンダが検
出されたとき、その旨を警告する。許容露出範囲は、段
階的に範囲が広くなるように複数定められている。警告
手段はさらに、前記計測結果または前記演算値が、前記
複数の許容露出範囲または前記複数の許容露出範囲に基
づいた複数の所定範囲のうち、何れの範囲外であるかを
識別可能に警告する。従って、許容露出範囲を、段階的
に範囲が広くなるように複数定めることにより、ユーザ
は、適正露出値に対して、どの程度露出がオーバまたは
アンダになるのかを知ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。図1は、本発明の適正露出外検出装
置を組み込んだカメラの一実施の形態を示すブロック図
である。同図において、カメラは、被写界輝度を計測す
る測光部10と、カメラから被写体までの距離を計測す
る測距部20(請求項中の計測手段に相当)とを備えて
いる。上記測光部10及び測距部20は、マイクロコン
ピュータ30(以下、μCOM30)と接続されてお
り、このμCOM30に対して、輝度情報、距離情報を
それぞれ出力している。
【0023】上記μCOM30は、カメラ全体の制御を
行うためのものであり、プログラムに従って各種演算処
理を行うCPU31、CPU31が行うプログラムなど
を格納した読出専用メモリであるROM32、CPU3
1での各種の処理過程で利用するワークエリア、各種デ
ータを格納するデータ格納エリアなどを有する読出書込
自在のメモリであるRAM33などを内蔵し、これらが
図示しないバスラインによって相互接続されている。
【0024】上記μCOM30には、またDXSW群4
0、操作SW群50、ストロボ装置60(請求項中の発
光手段に相当。)及びストロボLED70が接続されて
いる。上記DXSW群40は、図示しないフィルム情報
検出部が、フィルムパトローネ上のDXコードから読み
取ったISO感度(=フィルム感度)に応じてオンオフ
する複数のスイッチなどから構成される。従って、μC
OM30は、DXSW群40を構成する複数のスイッチ
のオンオフ状態により、ISO感度情報を得ることがで
きる。
【0025】上記操作SW群50は、レリーズボタンな
どの操作ボタンの操作に応じてオンオフする複数のスイ
ッチなどから構成される。ストロボ装置60は、充電回
路及び発光回路を含み、μCOM30により充電、発光
が制御される。即ち、μCOM30は、ストロボ装置6
0内のROK端子61からストロボの端子電圧を入力
し、入力した端子電圧に基づいて、SPC端子62に対
してHレベルの充電禁止信号、Lレベルの充電開始信号
を出力する。ストロボLED70は、ストロボ発光、充
電、ストロボ到達警告などの表示を行うストロボ関連表
示用LEDである。
【0026】上述した構成の適正露出外検出装置を組み
込んだカメラの動作を、CPU31の処理手順を示す図
2のフローチャートを参照して以下説明する。まず、C
PU31は、操作SW群50を構成するスイッチのオン
オフ状態に基づき、レリーズボタンが操作されたことを
検出すると、測光部10を制御して、被写界輝度を計測
させる測光処理を行う。この測光処理により、CPU3
1は、被写界の輝度情報を得ることができる。
【0027】次に、CPU31は、DXSW群40を構
成するスイッチのオンオフ状態に基づき、カメラに装填
されているフィルムのISO感度を検出する感度検出処
理を行う。その後、判断手段として働き、測光処理で計
測した輝度情報や、感度検出処理で検出したISO感度
などに基づき、被写体を照射して撮影するストロボ撮影
を行うか否かを判断する。そして、ストロボ撮影を行う
と判断したとき、CPU31は、図2のフローチャート
に示すストロボ撮影処理を開始する。
【0028】ストロボ撮影処理において、CPU31
は、測距部20を制御して、被写体までの距離を計測さ
せる測距処理を行う(ステップS1)。次に、CPU3
1は、ストロボ撮影時において、カメラに装填されたI
SO感度に応じた適正露出値を基準として定めた許容露
出範囲内の露出が得られるか否かを演算する演算処理を
行う(ステップS2)。
【0029】上記許容露出範囲は、カメラに装填された
フィルムのISO感度に応じて、以下に示すように定め
られている。 ISO100〜400未満(通常時) 適正露出値−0.5EV〜適正露出値+0.5EV ISO400〜1600未満(高感度時) 適正露出値−1.0EV〜適正露出値+1.0EV ISO1600以上(超高感度時) 適正露出値−0.5EV〜適正露出値+1.5EV これら許容露出範囲は、図3に示すように、適正露出値
と許容露出範囲の最大値、最小値との差として、ROM
32内に格納されている。
【0030】そして、CPU31は、ストロボを最大発
光量としたときに、上記許容露出範囲の最小値以上の露
出が得られる距離の限界値を求める。求めた距離の限界
値は以下の示すようになる。 ISO100〜400未満(通常時) 適正露出値−1.5EV以上の露出が得られる距離の限
界値=3.36m ISO400〜1600未満(高感度時) 適正露出値−1.0EV以上の露出が得られる距離の限
界値=2.82m ISO1600以上(超高感度時) 適正露出値−0.5EV以上の露出が得られる距離の限
界値=2.38m なお、上記限界値は、ストロボの最大発光量Gnomaxを
14、レンズF値Fnoを7として計算した値である。
【0031】また、CPU31は、ストロボを最小発光
量としたとき、上記許容露出範囲の最大値以下の露出が
得られる距離の限界値を求める。求めた距離の最小値は
以下に示すようになる。 ISO100〜400未満(通常時) 適正露出値+0.5EV以下の露出が得られる距離の限
界値=0.42m ISO400〜1600未満(高感度時) 適正露出値+1.0EV以下の露出が得られる距離の限
界値=0.35m ISO1600以上(超高感度時) 適正露出値+1.5EV以下の露出が得られる距離の限
界値=0.29m 上記限界値は、ストロボの最小発光量Gnominを3.
5、レンズF値Fnoを7として計算した値である。
【0032】従って、CPU31は、上記測距処理で計
測した被写体までの距離が、以下に示す距離範囲外であ
るとき、露出オーバまたは露出アンダを検出する。 ISO100〜400未満 0.42m〜3.36m ISO400〜1600未満 0.35m〜2.82m ISO1600以上 0.29m〜2.38m 以上述べたことから明らかなように、演算処理におい
て、CPU31は、請求項中の検出手段として働くこと
がわかる。
【0033】次に、CPU31は、上記ステップS2の
演算処理にて、露出オーバまたは露出アンダが検出さ
れ、露出が許容露出範囲外となるか否かを判断する(ス
テップS3)。露出が許容露出範囲内であれば(ステッ
プS3でN)、CPU31は、被写体までの距離に応じ
た発光量でストロボ装置60を発光させると共に、シャ
ッタを開閉させて被写体の撮影を行う撮影処理を行う
(ステップS4)。
【0034】これに対して、露出が許容露出範囲外であ
れば(ステップS3でY)、CPU31は、警告手段と
して働き、ストロボLED70を点滅させて、その旨を
警告する警告処理を行う(ステップS5)。
【0035】上述した適正露出外検出装置を組み込んだ
カメラによれば、適正露出値と許容露出範囲の最大値と
の差が、フィルム感度が高くなるに従って、+0.5E
V→+1.0EV→+1.5EVと大きくなる。従っ
て、フィルム感度が高くなるに従ってオーバ側に強くな
ったとしても、フィルム感度に応じた、適切な露出オー
バの検出を行うことができる。
【0036】また、適正露出値と許容露出範囲の最小値
との差が、フィルム感度が高くなるに従って−1.5E
V→−1.0EV→−0.5EVと小さくなる。従っ
て、フィルム感度が高くなるに従ってアンダ側に弱くな
ったとしても、フィルム感度に応じた、適切な露出アン
ダの検出を行うことができる。このような適切な検出の
下で、警告を行えば、フィルム感度によって、フィルム
の実力を十分生かしきれなかったり、実力以上の使い方
をされることがなくなる。
【0037】なお、上述した実施形態では、1つの許容
露出範囲を定め、上記警告処理において、被写体までの
距離が許容露出範囲に基づいて求めた距離範囲外であっ
た場合の1段階しか警告を行っていなかった。しかしな
がら、例えば、段階的に範囲が大きくなるように複数の
許容露出範囲を定め、複数の許容露出範囲に基づいて求
めた複数の距離範囲のうち、範囲の大きい距離範囲を越
える毎に、段階的にストロボLED70の点灯周期を変
更して、どの程度露出アンダなのかをユーザに知らせる
ことも考えられる。
【0038】具体的には、上述した許容露出範囲を第1
許容露出範囲とすると、この第1許容露出範囲に対し
て、±1EV、±2EV範囲が広くなる2つの第2及び
第3許容露出範囲を定める。そして、ストロボ装置60
の発光量を最大にしたとき、第1許容露出範囲外であっ
ても、第2許容露出範囲内の露出が得られる程度の露出
オーバまたは露出アンダであれば、ストロボLED70
を2Hz点滅させ、第2許容露出範囲外であっても、第
3許容露出範囲内の露出が得られる程度の露出オーバま
たは露出アンダであれば、ストロボLED70を4Hz
点滅させ、第3許容露出範囲外の露出しか得られない程
度の露出オーバまたは露出アンダであれば、ストロボL
ED70を8Hz点滅させる。
【0039】また、上述した実施形態では、ストロボ撮
影において、露出オーバまたは露出アンダ警告を行って
いた。しかしながら、本発明の適正露出外検出装置は、
ストロボ撮影に限定するものではなく、例えば、絞りを
最大、シャッタ速度を最も遅くしても、許容露出範囲の
最小値以下の露出しか得られない被写界輝度であると
き、露出アンダ状態であることを検出して、露出アンダ
警告を行う構成のカメラにも適用することができる。ま
た、絞りを最小、シャッタ速度を最速にしても、上記許
容露出範囲の最大値より大きい露出となってしまう被写
界輝度であるとき、露出オーバを検出して、露出オーバ
警告を行う構成のカメラにも適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、許容露出範囲の最大値または最小値と適正
露出値との差を、カメラに装填されたフィルム感度に応
じて異なるように、許容露出範囲を定めることにより、
フィルム感度に応じて、アンダに弱くなったり、オーバ
に強くなったとしても、フィルム感度によって、露出オ
ーバまたは露出アンダを検出していないとしても、実際
には、露出オーバまたは露出アンダな写真ができたり、
露出オーバまたは露出アンダを検出したとしても、実際
には、露出オーバまたは露出アンダでない写真ができて
しまうということがないので、フィルム感度に応じた、
適切な、露出オーバまたは露出アンダの検出を行うこと
ができる適正露出外検出装置を得ることができる。
【0041】請求項2記載の発明によれば、許容露出範
囲及び発光量に基づいた距離範囲を所定範囲として検出
することにより、フィルム感度に応じて、アンダに弱く
なったり、オーバに強くなったとしても、ストロボ撮影
時において、露出オーバ状態または露出アンダ状態を、
フィルム感度に応じて、適切に、検出することができる
適正露出外検出装置を得ることができる。
【0042】請求項3記載の発明によれば、前記フィル
ム感度が高くなるに従ってオーバ側に強くなったとして
も、フィルム感度に応じた、適切な露出オーバの検出を
行うことができる適正露出外検出装置を得ることができ
る。
【0043】請求項4記載の発明によれば、前記フィル
ム感度が高くなるに従ってアンダ側に弱くなったとして
も、フィルム感度に応じた、適切な露出アンダの検出を
行うことができる適正露出外検出装置を得ることができ
る。
【0044】請求項5記載の発明によれば、許容露出範
囲を、段階的に範囲が広くなるように複数定めることに
より、ユーザは、適正露出値に対して、どの程度露出が
オーバまたはアンダになるのかを知ることができるの
で、使い勝手のよい適正露出外検出装置を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の適正露出外検出装置を組み込んだカメ
ラの一実施の形態を示す図である。
【図2】図1のカメラを構成するCPU31の処理手順
を示すフローチャートである。
【図3】図1のカメラを構成するROM32内に格納さ
れた許容露出範囲の一例である。
【符号の説明】
10 測光部(計測手段) 20 測距部(計測手段) 31 CPU(検出手段、判断手段、警告手段) 60 ストロボ装置(発光手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体までの距離または被写界輝度を計
    測する計測手段と、該計測手段の計測結果または該計測
    結果に基づいた演算値が、カメラに装填されたフィルム
    感度に応じた適正露出値を基準として定めた許容露出範
    囲または該許容露出範囲に基づいた所定範囲外であると
    き、露出オーバまたは露出アンダを検出する検出手段と
    を備えた適正露出外検出装置であって、 前記許容露出範囲は、当該許容露出範囲の最大値または
    最小値と前記適正露出値との差が、前記カメラに装填さ
    れたフィルム感度に応じて異なるように、定められたこ
    とを特徴とする適正露出外検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の適正露出外検出装置であ
    って、 発光手段を発光させて、前記被写体を照射するか否かを
    判断する判断手段とをさらに備え、 前記計測手段は、前記被写体までの距離を計測し、 前記判断手段が照射すると判断したとき、前記検出手段
    は、前記許容露出範囲及び前記発光手段の発光量に基づ
    いた距離範囲を前記所定範囲として前記検出を行うこと
    を特徴とする適正露出外検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の適正露出外検出
    装置であって、 前記適正露出値と前記許容露出範囲の最大値との差は、
    前記フィルム感度が高くなるに従って大きくなることを
    特徴とする適正露出外検出装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3何れか1項記載の適正露出
    外検出装置であって、 前記適正露出値と前記許容露出範囲との最小値との差
    は、前記フィルム感度が高くなるに従って小さくなるこ
    とを特徴とする適正露出外検出装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の適正露出外検出装置にお
    いて、 前記検出手段により、前記露出オーバまたは前記露出ア
    ンダが検出されたとき、その旨を警告する警告手段をさ
    らに備え、 前記許容露出範囲は、段階的に範囲が広くなるように複
    数定められ、 前記警告手段は、前記計測結果または前記演算値が、前
    記複数の許容露出範囲または前記複数の許容露出範囲に
    基づいた複数の所定範囲のうち、何れの範囲外であるか
    を識別可能に警告することを特徴とする適正露出外検出
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008092071A (ja) * 2006-09-29 2008-04-17 Fujifilm Corp 撮影装置

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