JP2003139875A - 電波修正時計 - Google Patents

電波修正時計

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JP2003139875A JP2001333597A JP2001333597A JP2003139875A JP 2003139875 A JP2003139875 A JP 2003139875A JP 2001333597 A JP2001333597 A JP 2001333597A JP 2001333597 A JP2001333597 A JP 2001333597A JP 2003139875 A JP2003139875 A JP 2003139875A
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正 八宗岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のGPS信号を用いた電波修正時計で
は、境界位置記憶手段に全世界の時差領域の境界線情報
を記憶して、時差算出回路は位置検出手段からの移動体
位置情報と境界位置記憶手段の境界線情報を比較して時
差を算出していた。 【解決手段】 定点情報記憶手段6を設ける事によって
主要都市等の定点情報が記憶され、時差算出回路7は位
置検出手段5からの移動体位置情報と前記定点情報を比
較して時差を抽出することができる。よって時差算出に
必要なデータ量を減らし、メモリのサイズを小さくする
事が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、時刻情報受信手段
と、位置検出手段を有する電波修正時計に関する。
【0002】
【従来の技術】最近の移動体端末の位置検出における技
術は、GPSや携帯電話の発達により急速に進歩してき
ている。特に米国ではE911の法律整備により携帯電
話の位置検出が義務づけられる事によりこの動きは顕著
である。一方、例えばGPS受信機を搭載した移動体端
末においては、GPS衛星から得られるGPS時刻デー
タを元に前記移動体端末内の計時を正確な世界標準時と
し、あらかじめ選択された地域に従って時刻を表示する
事は、ソニー社製のPCQA−GPS3VH等一般的と
なっている。また特開平8−68848の如くGPS受
信機において境界位置データを記憶した記憶装置を備え
て、GPS受信機で測位した緯度経度の情報から測位地
点の時差を算出してGPS受信機から得られた世界標準
時を、前記時差で修正して表示する技術が紹介されてい
る。例えば、PHSの位置情報サービスにより位置情報
を受け、長波の標準電波に基づくタイムコードの供給サ
ービスにより時刻情報を受けることができる。以下に図
面を用いて従来の技術の説明を行なう。
【0003】図6は従来の電波修正時計の回路ブロック
図で、1は発振回路、2は該発振回路1からの基準信号
である発振信号Sxをもとに計時し計時している計時情
報を計時信号Stとして出力する計時回路であり、該計
時回路2は時刻修正信号Scによって計時している計時
情報を時刻修正情報に書き換える。3は前記計時回路2
からの計時信号Stをもとに時刻を表示する計時表示手
段で、前記計時信号Stを入力してLCD駆動信号Sl
を出力するLCD駆動回路3aとLCD駆動信号Slで
駆動表示されるLCD表示3bで構成されている。4は
GPSアンテナ4aとGPS受信回路4bとGPS時刻
信号出力回路4cからなる時刻情報受信手段で、GPS
受信回路4bはGPSアンテナ4aでGPS衛星10か
らのGPS信号Srを受信して演算しGPS演算信号S
dを出力し、前記GPS時刻信号出力回路4cは前記演
算信号Sdを入力して時刻情報をGPS時刻信号Sgと
して出力する。5は前記時刻情報受信手段4のGPSア
ンテナ4aとGPS受信回路4bと移動体位置信号出力
回路5aで構成される位置検出手段で、該移動体位置信
号出力回路5aは前記GPS受信回路4bからの前記G
PS演算信号Sdを入力し、移動体位置情報を移動体位
置信号Smで出力する。60は境界位置記憶手段で、全
世界の時差領域の境界線データが格納されているメモリ
回路60aで構成され、時差算出回路70のアクセス信
号Saによって前記境界線情報が境界線情報信号Seで
出力される。70は時差算出回路で、前記境界位置記憶
手段60のメモリ回路60aからの前記境界線情報信号
Seと、前記位置検出手段5の移動体位置信号出力回路
5aからの移動体位置情報である移動体位置信号Smを
比較し時差情報を算出して時差信号Snを出力する。8
は時差加算回路で前記時刻情報受信手段4の前記GPS
時刻信号出力回路4cからの時刻情報である前記GPS
時刻信号Sgと、前記時差算出回路70からの時差情報
である前記時差信号Snを加算し、時刻修正情報を時刻
修正信号Scで出力し前記計時回路2の計時している計
時情報を修正する。9は電波修正時計200の電源スイ
ッチである。
【0004】続いて従来技術の動作について説明する。
図6の従来の電波修正時計200が、電源スイッチ9を
ON状態にする事によって動作を開始すると前記発振回
路1からの発振信号Sxをもとに前記計時回路2は計時
スタートするが、計時情報は前記電源スイッチ9がON
状態になってからの計時情報であり正しい時刻ではな
い。ここでGPS受信回路4bも電源スイッチ9がON
状態になったのち前記GPS衛星10からのGPS信号
Srを受信開始しており、前記時刻情報受信手段4のG
PS時刻信号出力回路4cは、前記GPS演算信号Sd
のGPSからの情報の演算結果を入力し、時刻情報がデ
ータとして確立したらGPS時刻信号Sgとして出力す
る。例えば今世界標準時の午前9時5分0秒とすると、
前記GPS時刻信号Sgは時刻情報「09:05:0
0」を前記時差加算回路8に送る。また前記位置検出手
段5の移動体位置信号出力回路5aは、前記GPS演算
信号SdのGPSからの情報の演算結果を入力し、移動
体位置情報がデータとして確立したら移動体位置信号S
mとして出力する。例えば従来の電波修正時計200が
東京大手町(北緯35度41分0秒、東経139度46
分0秒)にあるとすると、前記移動体位置信号Smは移
動体位置情報「N35.41.00/E139.46.
00」として前記時差算出回路70に送る。該時差算出
回路70は前記移動体位置信号Smの移動体位置情報
「N35.41.00/E139.46.00」が入力
されると、前記境界位置記憶手段60の時差領域の境界
線データが格納されているメモリ回路60aをアクセス
信号Saで前記移動体位置信号Smの移動体位置情報
「N35.41.00/E139.46.00」の含ま
れる時差領域のデータを呼出し時差を算出する。この場
合時差情報は9時間であるから、前記時差算出回路6は
前記時差信号Snの時差情報「9:00:00」を出力
し前記時差加算回路8に送られる。該時差加算回路8は
前記GPS時刻信号出力回路4cからの前記GPS時刻
信号Sgの時刻情報と前記時差信号Snの時差情報を加
算するので、この説明では時刻修正情報「18:05:
00」を前記時刻修正信号Scで出力する。前記計時回
路2は前記時刻修正信号Scによって「18:05:0
0」に計時情報を修正し、計時動作を「18:05:0
0」から継続する。よって「18:05:00」の前記
計時信号Stは計時表示手段3のLCD駆動回路3aへ
送出しLCD表示3bはLCD駆動信号Slで駆動され
「18:05:00」から計時していく事になる。
【0005】以上の様に従来の電波修正時計200で
は、GPS衛星10からのGPS信号Srを受信する事
によって、前記電波修正時計200が移動してもその位
置での時差を算出して世界標準時に時差を加算し時刻修
正され、世界中どこでも正確に時刻を表示する事ができ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の電波修正時計2
00では、前記境界位置記憶手段60のメモリ回路60
aに全世界の時差領域の境界線情報が格納されている必
要が有る。しかしながら図7の様に時差領域の境界線は
複雑に入り組んでおり国境が境界線である事が非常に多
い。よってこれらの境界線の緯度経度データを、前記メ
モリ回路60aに格納すべくデータ化すると膨大なデー
タとなり、前記メモリ回路60aの容量が大きくなりコ
ストの増加や前記メモリ回路60aの実装スペースの増
大をしいることとなる。これは特に腕時計型の電波修正
時計のような小型化を要するシステムにとっては大きな
負担となってしまう。
【0007】本発明は上記問題点を解決し、腕時計型の
電波修正時計のような小型化を要するシステムにとって
も充分採用可能な時差算出を行う事を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、発振回路と、該発振回路からの発振信号
をもとに計時する計時回路と、該計時回路からの計時信
号をもとに時刻を表示する計時表示手段と、外部から時
刻情報を受信する時刻情報受信手段と、移動時の移動体
位置情報を検出する位置検出手段と、該位置検出手段に
よって得られた移動体位置情報から時差情報を算出する
時差算出回路と、前記時刻情報に時差情報を加算し前記
計時回路の計時情報を修正する時差加算回路を有する電
波修正時計において、固定時差情報と固定位置情報から
なる定点情報を複数記憶した定点情報記憶手段を設け、
前記時差算出回路は、前記固定位置情報のなかから前記
移動体位置情報に最も近い固定位置情報を抽出し、該最
も近い固定位置情報に対応する固定時差情報を前記時差
情報とすることを特徴とする。
【0009】また、本発明は、発振回路と、該発振回路
からの発振信号をもとに計時する計時回路と、該計時回
路からの計時信号をもとに時刻を表示する計時表示手段
と、外部から時刻情報を受信する時刻情報受信手段と、
移動時の移動体位置情報を検出する位置検出手段と、該
位置検出手段によって得られた移動体位置情報から時差
情報を算出する時差算出回路と、前記時刻情報に時差情
報を加算し前記計時回路の計時情報を修正する時差加算
回路を有する電波修正時計において、固定時差情報と固
定位置情報と固定範囲情報からなる定点情報を複数記憶
した定点情報記憶手段を設け、前記時差算出回路は、複
数の固定位置情報について、それぞれ移動体位置情報ま
での距離を前記固定範囲情報で除して疑似距離を算出
し、該疑似距離が最も小さい固定位置情報に対応する固
定時差情報を前記時差情報とすることを特徴とする。
【0010】さらに、本発明は、使用者が前記複数の定
点情報のなかから一の定点情報を選択するための定点情
報選択手段を設け、該一の定点情報における固定時差情
報を前記時差情報としうることを特徴とする。
【0011】また、本発明の定点情報は、都市の情報、
駅の情報、空港の情報、港の情報のうちの少なくとも一
の情報を備えていることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下本発明に係る電波修正時計の
第一実施形態について説明する。図1は本実施形態の回
路ブロック図である。図6に示した従来技術と同一の構
成については同一の番号を付し説明を省略する。
【0013】図1において6は定点情報記憶手段で、固
定時差情報と固定位置情報をメモリ回路6aに格納し、
時差算出回路7からの前記アクセス信号Saによって、
固定時差情報と固定位置情報を定点情報信号Spとして
送出する。7は時差算出回路で、前記定点情報記憶手段
6のメモリ回路6aからの前記定点情報信号Spと、前
記位置検出手段5の移動体位置信号出力回路5aからの
前記移動体位置信号Smを入力し、前記移動体位置情報
に最も近い前記固定位置情報を抽出し前記固定時差情報
から時差情報を決定して時差信号Snとして出力する。
図2は前記定点情報記憶手段6のメモリ回路6aに格納
されているデータを示しており、左から固定位置情報を
識別する都市名、固定時差情報であるその都市の世界標
準時からの時差、固定位置情報であるその都市の緯度経
度である。
【0014】次に本発明における動作を説明する。図1
の本発明の電波修正時計100は、従来例と同様に電源
スイッチ9をON状態にする事によって動作を開始し、
前記計時回路2の計時情報は正しい時刻ではない。ここ
で従来例と同様に今世界標準時の午前9時5分0秒とす
ると、前記時刻情報受信手段4のGPS時刻信号出力回
路4cは、前記GPS演算信号SdのGPSからの情報
の演算結果を入力し、時刻情報がデータとして確立した
らGPS時刻信号Sgを時刻情報「09:05:00」
として前記時差加算回路8に送る。また前記位置検出手
段5の移動体位置信号出力回路5aは、前記GPS演算
信号SdのGPSからの情報の演算結果を入力し、移動
体位置情報がデータとして確立したら移動体位置信号S
mとして出力する。従来例と同様に電波修正時計100
が東京大手町(北緯35度41分0秒、東経139度4
6分0秒)にあるとすると、前記移動体位置信号Smは
移動体位置情報「N35.41.00/E139.4
6.00」として前記時差算出回路7に送る。該時差算
出回路7は前記移動体位置信号Smの移動体位置情報
「N35.41.00/E139.46.00」が入力
されると、前記定点情報記憶手段6のメモリ回路6aを
アクセス信号Saで前記移動体位置信号Smの移動体位
置情報「N35.41.00/E139.46.00」
に最も近い固定位置情報のデータを呼出し、該固定位置
情報の定点情報から固定時差情報を抽出して定点情報信
号Spで受け取る。図2はメモリ回路6aに納められた
定点情報を示し、今「N35.41.00/E139.
46.00」に最も近いデータはFUKUOKAなので
時差情報は9時間であるから、前記時差算出回路7は前
記時差信号Snの時差情報「9:00:00」を出力
し、前記時差加算回路8は前記GPS時刻信号Sgの時
刻情報「9:05:00」と、前記時差信号Snの時差
情報「9:00:00」を加算し時刻修正情報「18:
05:00」となり前記時刻修正信号Scとして出力す
る。前記計時回路2は前記時刻修正信号Scによって
「18:05:00」に計時情報を修正し、計時動作を
「18:05:00」から継続する。よって「18:0
5:00」の前記計時信号Stは計時表示手段3のLC
D駆動回路3aへ送出しLCD表示3bはLCD駆動信
号Slで駆動され「18:05:00」から計時してい
く事になる。
【0015】以上の様に本発明の電波修正時計100で
は、GPS受信回路4bを用いて求めた移動位置情報を
最も近い固定位置情報の定点情報から時差情報を得る事
により、時差領域のデータ量に比べて充分少ない定点情
報のデータで、移動位置の時差を得て世界標準時に加算
し時刻修正して、世界中どこでも正確に時刻を表示する
事ができる。
【0016】続いて図3、4を用いて本発明の第二実施
形態の電波修正時計について説明する。図3は第二実施
形態の電波修正時計110の回路ブロック図で、77は
時差算出回路で、前記定点情報記憶手段66のメモリ回
路66aからの固定時差情報である前記定点情報信号S
pと、前記位置検出手段5の移動体位置信号出力回路5
aからの前記移動体位置情報を前記移動体位置信号Sm
で入力する。複数の固定位置情報の間に移動体位置情報
が位置する場合、時差算出回路は、複数の固定位置情報
について、それぞれ移動体位置情報までの距離を固定範
囲情報で除して疑似距離を算出し、その疑似距離が最も
小さい固定位置情報に対応する固定時差情報を時差情報
Snとして出力する。図4は第二実施形態の定点情報記
憶手段66のメモリ回路66aに格納されているデータ
表で、左から固定位置情報を識別する都市名、固定時差
情報であるその都市の世界標準時からの時差、固定位置
情報であるその都市の緯度経度、固定範囲情報である。
ここで固定範囲情報は固定位置情報からの固定時差情報
の有効な範囲を示している。
【0017】例えば対馬(北緯34度35分50秒 東
経129度21分00秒)へ電波修正時計110が移動
すると、図3のメモリ回路66aに格納されているデー
タを用いると、図3の前記時差算出回路77は前記移動
体位置信号Smの移動体位置情報「N34.35.50
/E129.21.00」が入力され、前記定点情報記
憶手段66のメモリ回路66aをアクセス信号Saで前
記移動体位置信号Smの移動体位置情報「N34.3
5.50/E129.21.00」に最も近い固定位置
情報のデータを抽出する。今メモリ回路66aのデータ
が図2の固定位置情報であったならば最も近いデータは
PUSANで、時差情報は8時間になってしまう。しか
し対馬の時差は9時間であるからこれでは正しい計時を
することはできない。そこで図4のように図3の定点情
報記憶手段66のメモリ回路66aの定点情報に固定範
囲情報を設け、図3の時差算出回路77は複数の固定位
置情報の間に移動体位置情報が位置する場合は、固定位
置情報と移動体位置情報の距離を前記固定範囲情報で割
って擬似距離を算出し、最も近いデータはFUKUOK
Aになるので時差情報は9時間であるから、前記時差信
号Snは「9:00:00」で出力される。
【0018】続いて図5を用いて本発明の第三実施形態
の電波修正時計について説明する。図5の電波修正時計
120において、11は一方の端子をHレベルであるV
DDに接続されたスイッチ11aと、一方の端子をLレ
ベルであるGNDに接続されたプルダウン抵抗11bで
構成された定点情報選択手段で、前期スイッチ11aの
他方の端子と前期プルダウン抵抗11bの他方の端子が
接続されたとき、スイッチ信号Swとして出力されてい
る。12は定点情報表示手段で定点情報信号Svによっ
て入力された定点情報を前記計時表示手段3と同様にL
CD表示に表示する。79は時差算出回路で、前記定点
情報記憶手段6のメモリ回路6aからの前記定点情報信
号Spと、前記位置検出手段5の移動体位置信号出力回
路5aからの前記移動体位置信号Smを入力し、前記移
動体位置情報に最も近い前記定点情報を抽出し前記定点
情報Svとして出力するとともに時差情報を前記時差信
号Snとして出力する。また前記時差算出回路79は前
記定点情報選択手段11からのスイッチ信号SwがLレ
ベルからHレベルに変化する毎に、前記移動体位置情報
に次に近い前記定点情報を順次抽出し前記定点情報Sv
で出力するとともに時差情報を前記時差信号Snとして
出力する。
【0019】次に図5の本発明の電波修正時計120の
動作を説明する。例えば前述した対馬(北緯34度35
分50秒 東経129度21分00秒)へ電波修正時計
120が移動すると、図2のメモリ回路6aに格納され
ているデータを用いると、前記時差算出回路79は前記
移動体位置信号Smの移動体位置情報「N34.35.
50/E129.21.00」が入力され、前記定点情
報記憶手段6のメモリ回路6aをアクセス信号Saで前
記移動体位置信号Smの移動体位置情報「N34.3
5.50/E129.21.00」に最も近い固定位置
情報のデータを抽出する。今図2の固定位置情報で最も
近いデータはPUSANで、時差情報は8時間になると
同時に、定点情報はPUSANとなり定点情報信号Sv
で定点情報表示手段12に送られて表示する。しかし対
馬の時差は9時間であるからこれでは正しい計時をする
ことはできない。ここで電波修正時計120の使用者
は、前記定点情報選択手段11のスイッチ11aをON
して、スイッチ信号SwをLレベルからHレベルに変化
させて、前記定点情報記憶手段6のメモリ回路6aをア
クセス信号Saで前記移動体位置信号Smの移動体位置
情報「N34.35.50/E129.21.00」に
次に近い固定位置情報のデータを抽出する。図2で次に
近いデータはFUKUOKAになるので時差情報は9時
間であるから、前記時差信号Snは「9:00:00」
で出力されると同時に、定点情報はFUKUOKAとな
り定点情報信号Svで定点情報表示手段12に送られて
表示する。
【0020】以上の様に本発明の電波修正時計120で
は、GPS受信回路4bを用いて求めた移動位置情報を
最も近い固定位置情報の定点情報が示す時差情報が、実
際の時差情報と正しいかを確認し、或は定点情報を選択
する事が出来る。例えば対馬に用があって居て時差はF
UKUOKAとなっていても、用が済み次第PUSAN
の空港から次の目的地へ移動する場合はPUSANの時
差情報を選択すればよい。以上のように実際の移動位置
情報に現在いる地点の時差よりも最寄りの都市の時差が
重要な場合も有効である。
【0021】前記定点情報記憶手段の定点情報は、図
2、図4の例のように都市の情報に限らず、駅、空港、
港等の出発到着時刻が重要であるような場所の定点情報
とする事も有効である。
【0022】
【発明の効果】以上のように本発明では、境界位置記憶
手段に全世界の時差領域の境界線データを格納せずに、
定点情報記憶手段によって主要都市等の定点情報を記憶
する事によって、時差算出に必要なデータ量を減らし、
メモリのサイズを小さくする事が出来る。また定点情報
を都市等の情報にする事により、使用者がより実用的な
時差を使用する事が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態を示す電波修正時計の回
路ブロック図である。
【図2】本発明の第一実施形態を示す電波修正時計の定
点情報記憶手段のデータ表である。
【図3】本発明の第二実施形態を示す電波修正時計の回
路ブロック図である。
【図4】本発明の第二実施形態を示す電波修正時計の定
点情報記憶手段のデータ表である。
【図5】本発明は第三実施形態を示す電波修正時計の回
路ブロック図である。
【図6】従来の電波修正時計を示す回路ブロック図であ
る。
【図7】時差領域の境界を示す世界地図である。
【符号の説明】
1 発振回路 2 計時回路 3 計時表示手段 4 時刻情報受信手段 5 位置検出手段 6 定点情報記憶手段 7 時差算出回路 8 時差加算回路 9 電源スイッチ 10 GPS衛星

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発振回路と、該発振回路からの発振信号
    をもとに計時する計時回路と、該計時回路からの計時信
    号をもとに時刻を表示する計時表示手段と、外部から時
    刻情報を受信する時刻情報受信手段と、移動時の移動体
    位置情報を検出する位置検出手段と、該位置検出手段に
    よって得られた移動体位置情報から時差情報を算出する
    時差算出回路と、前記時刻情報に時差情報を加算し前記
    計時回路の計時情報を修正する時差加算回路を有する電
    波修正時計において、固定時差情報と固定位置情報から
    なる定点情報を複数記憶した定点情報記憶手段を設け、
    前記時差算出回路は、前記固定位置情報のなかから前記
    移動体位置情報に最も近い固定位置情報を抽出し、該最
    も近い固定位置情報に対応する固定時差情報を前記時差
    情報とすることを特徴とする電波修正時計。
  2. 【請求項2】 発振回路と、該発振回路からの発振信号
    をもとに計時する計時回路と、該計時回路からの計時信
    号をもとに時刻を表示する計時表示手段と、外部から時
    刻情報を受信する時刻情報受信手段と、移動時の移動体
    位置情報を検出する位置検出手段と、該位置検出手段に
    よって得られた移動体位置情報から時差情報を算出する
    時差算出回路と、前記時刻情報に時差情報を加算し前記
    計時回路の計時情報を修正する時差加算回路を有する電
    波修正時計において、固定時差情報と固定位置情報と固
    定範囲情報からなる定点情報を複数記憶した定点情報記
    憶手段を設け、前記時差算出回路は、複数の固定位置情
    報について、それぞれ移動体位置情報までの距離を前記
    固定範囲情報で除して疑似距離を算出し、該疑似距離が
    最も小さい固定位置情報に対応する固定時差情報を前記
    時差情報とすることを特徴とする電波修正時計。
  3. 【請求項3】 使用者が前記複数の定点情報のなかから
    一の定点情報を選択するための定点情報選択手段を設
    け、該一の定点情報における固定時差情報を前記時差情
    報としうることを特徴とする請求項1または請求項2に
    記載の電波修正時計。
  4. 【請求項4】 前記定点情報は、都市の情報、駅の情
    報、空港の情報、港の情報のうちの少なくとも一の情報
    を備えていることを特徴とする請求項1から請求項3の
    うちのいずれか一に記載の電波修正時計。
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