JP2003139337A - マイナスイオンを発生するパネルヒーター - Google Patents

マイナスイオンを発生するパネルヒーター

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JP2003139337A
JP2003139337A JP2001337640A JP2001337640A JP2003139337A JP 2003139337 A JP2003139337 A JP 2003139337A JP 2001337640 A JP2001337640 A JP 2001337640A JP 2001337640 A JP2001337640 A JP 2001337640A JP 2003139337 A JP2003139337 A JP 2003139337A
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heating element
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JP2001337640A
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Yukio Kimura
幸雄 木村
Yoshio Tanioka
由男 谷岡
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WAKO SEISAKUSHO KK
Nagase Chemtex Corp
Wako Seisakusho KK
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WAKO SEISAKUSHO KK
Nagase Chemtex Corp
Wako Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のパネルヒーターのただ加熱するだけの
機能しか有さない欠点を解決し、パネルヒーターに、加
熱に加えて心身をリラックスさせる機能を付与する。 【解決手段】 トルマリン粉および(または)長石粉を
45〜95重量%含有する硬化性樹脂組成物および(ま
たは)熱可塑性樹脂組成物からの樹脂成形パネル、該樹
脂成形パネルの裏面に取り付けた面状発熱体および該面
状発熱体を覆うように樹脂成形パネルの裏面に取り付け
た補強材からなるマイナスイオンを発生するパネルヒー
ター。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルマリン粉およ
び(または)長石粉を所定量含有する熱硬化性樹脂組成
物および(または)熱可塑性樹脂組成物からの樹脂成形
パネルの裏面に面状発熱体を取り付けたマイナスイオン
を発生するパネルヒーターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、各種パネルヒーターが知られてい
る。
【0003】たとえば、特開平11−214129号公
報には、遠赤外線高放射特性と空気の浄化や消臭および
室内環境の改善に効果のあるマイナスイオンを生成させ
ることができる特性とを兼ね備えた遠赤外線セラミック
ヒーターが提案されている。
【0004】前記遠赤外線セラミックヒーターは、アル
ミノケイ酸塩を主成分とする絶縁材料に、SiまたはF
eSi2からなる導電性粉末を含有させたものからの自
己通電型セラミックヒーターの該絶縁材料中にトルマリ
ン粉末を含有させたもの、またはアルミノケイ酸塩を主
成分とする絶縁材料層と、アルミノケイ酸塩を主成分と
する絶縁材料に、SiまたはFeSi2からなる導電性
粉末を含有させたものからのヒーター層を有する2重構
造のセラミックヒーターの該絶縁材料層中にトルマリン
粉末を含ませたものである。
【0005】また、前記遠赤外線セラミックヒーターが
有する消臭作用について、トルマリン粒子を100〜3
00℃に加熱することが必須であり、トルマリン粒子を
加熱・膨張させることによって生じる歪に起因する圧電
効果により分極が発生し、分極した電荷による放電現象
により、大気中に漂う水分子が水素イオンと水酸イオン
に解離し、水酸イオンは周囲の水分子と結合してマイナ
スのイオンを持つヒドロキシルイオンとなり、室内の爽
快感を増進させるとともに、タバコやアンモニアの臭い
といった悪臭分子と結合して悪臭を消滅させると記載さ
れている。
【0006】さらに、特開平11−214129号公報
のたとえば実施例1には、トルマリン粉末(粒径3〜5
μm)50重量%(以下、%という)、硼珪酸ガラス
(平均粒径1.0μm)30%およびボールクレー20
%の混合粉末70%と、Si粉末(平均粒径10μm)
30%との混合粉スラリーに、バインダーおよび可塑剤
を加え、得られたシート成形用スラリーからグリーンシ
ートを製造し、積層、焼成して遠赤外線セラミックヒー
ターを製造し、交流100V、10分電源ON、10分
電源OFFの条件でサイクル付加を行ない、ヒーター表
面温度300〜70℃で運転し、消臭効果が認められた
例が記載されている。
【0007】また、パネルヒーターとは異なるが、マイ
ナスイオンや遠赤外線を放射する材料、装置として、た
とえば下記のものが知られている。
【0008】すなわち、特開2000−350788公
報には、マイナスイオンや放射線、遠赤外線などにより
身体を内部から活性化させて、疲労回復、健康増進をは
かる温熱入浴施設である、遮光した室内の床面にコンク
リートで形成された蓄熱部材を設け、この蓄熱部材の内
側に、発熱媒体が循環するパイプを埋設するとともに、
前記蓄熱部材の表面側にマイナスイオンと遠赤外線とを
発生させる小石状のトルマリン鉱石と、放射線と遠赤外
線とを発生させるゼノタイム鉱石が埋め込まれた円盤状
のコンクリートを設け、前記2種の鉱石のうえに入浴者
が寝ながら湯のない雰囲気中で温熱入浴するための装置
が記載されている。
【0009】また、特開平11−335485号公報に
は、遠赤外線、マイナスイオン、脱臭、抗菌、防カビ、
化学物質過敏症に対する効果、鮮度保持などの特質を付
与した建材、内装材、インテリア材または包装材が記載
されており、これらは、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、塩化ビニル樹脂などの熱可塑性樹脂
や、フェノール樹脂、アミノ樹脂、不飽和ポリエステル
樹脂、エポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂に、トルマリン
粉末(電気石ともよばれ、遠赤外線電磁波放射特性を有
すると記載されている)またはトルマリン粉末および天
然鉱物粉末を重量比で0.1〜70%含有させた組成物
から製造されることが記載されている。
【0010】なお、該公報の[実施例]では、粒径約3
μmのトルマリン粉末を重量比で2%含有させたトルマ
リン粉末含有ポリプロピレンを製造し、得られたトルマ
リン粉末含有ポリプロピレンについて25℃で遠赤外線
放射強度を測定したことが記載されている。
【0011】さらに、たとえばマイナスイオンを放射す
るジルコン系鉱石の微粉末と遠赤外線を放射するシリカ
系鉱石の微粉末とを、マトリックス樹脂またはゴム中に
配合した健康材料用組成物(特開平8−337679号
公報)や、石英片岩、石英斑岩、段戸石および珪岩から
選択された微粉体(粒径0.1〜17.0μm)をバイ
ンダーと混練した繊維添着用樹脂組成物を繊維に練り込
んだ繊維材料(特開平11−200242号公報)、ト
ルマリンなどのマイナスイオンを発生させる無機物微粉
末(粒径0.01〜0.3μm)を繊維の非結晶領域に
定着させた繊維材料(特開平11−158769号公
報)などが知られている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】特開平11−2141
29号公報に記載の遠赤外線セラミックヒーターの場
合、セラミックヒーターであるため、製造工程において
焼成工程が必須であり、製造コストが高くなる、意匠性
およびデザインの多様化に欠けるなどの問題がある。ま
た、使用には100〜300℃に加熱することが必須で
あり、加熱による火災、加熱部への接触による火傷など
の問題がある。さらに、使用時に100〜300℃に加
熱されるため、せっかく発生したマイナスイオンが大量
に放射される赤外線や遠赤外線によって消費されて減少
してしまい、マイナスイオン発生による空気の浄化や消
臭および室内環境の改善効果の減少という問題がある。
【0013】また、特開2000−350788公報に
記載されている温熱入浴施設の場合、大規模な施設にな
り、誰でも簡単に設置できるといえるようなものではな
い。また、設置価格が高いという問題もある。
【0014】さらに、特開平11−335485号公報
に記載の組成物の場合、樹脂に対するトルマリン粉末ま
たはトルマリン粉末および天然鉱物粉末の重量比が0.
1〜70%、すなわち、全組成物に対するトルマリン粉
末またはトルマリン粉末および天然鉱物粉末の重量比が
約0.1〜41.2%と充分とはいえず、さらに、実施
例で使用されているのは約2%と少なく、充分なマイナ
スイオンを発生させることができるようなものではな
い。また、該公報に記載の組成物の用途は、建材、内装
材、インテリア材または包装材などであり、該公報の実
施例でも25℃で遠赤外線放射強度を測定していること
からも明らかなように、加熱するためのものではなく、
パネルヒーターのごとき用途は想定していない。
【0015】そして、特開平8−337679号公報に
記載の健康材料用組成物や、特開平11−200242
号公報や特開平11−158769号公報に記載の繊維
材料の場合も、特開平11−335485号公報に記載
の組成物の場合と同様である。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記のご
ときマイナスイオン、遠赤外線などにより心身をリラッ
クスさせる機能を有する簡便・小型・安価な装置を開発
すべく鋭意研究を重ねた結果、特定量のトルマリン粉お
よび(または)長石粉を含有する硬化性樹脂組成物およ
び(または)熱可塑性樹脂組成物からの樹脂成形パネル
を、その裏面に取り付けた面状発熱体により加熱する場
合には、加熱により遠赤外線を放射することができると
ともに、マイナスイオンをも同時に発生させることがで
きることを見出し、本発明を完成するにいたった。
【0017】すなわち、本発明は、トルマリン粉および
(または)長石粉を45〜95%含有する硬化性樹脂組
成物および(または)熱可塑性樹脂組成物からの樹脂成
形パネル、該樹脂成形パネルの裏面に取り付けた面状発
熱体および該面状発熱体を覆うように樹脂成形パネルの
裏面に取り付けた補強材からなるマイナスイオンを発生
するパネルヒーター(請求項1)、トルマリン粉が、シ
ョールトルマリン粉である請求項1記載のパネルヒータ
ー(請求項2)、硬化性樹脂組成物が、エポキシ樹脂組
成物、ポリエステル樹脂組成物またはシリコーン樹脂組
成物であり、熱可塑性樹脂組成物が、アクリル樹脂組成
物またはABS樹脂組成物である請求項1または2記載
のパネルヒーター(請求項3)、樹脂成形パネルが、で
ある請求項1、2または3記載のパネルヒーター(請求
項4)、面状発熱体が、PTC面状発熱体である請求項
1、2、3または4記載のパネルヒーター(請求項
5)、面状発熱体の樹脂成形パネルの裏面への取付が、
熱伝導性接着剤による請求項1、2、3、4または5記
載のパネルヒーター(請求項6)に関する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明のパネルヒーターは、加
熱、加圧および摩擦などすることによりマイナスイオン
を発生するトルマリン粉および(または)長石粉を45
〜95%含有する硬化性樹脂組成物および(または)熱
可塑性樹脂組成物からの樹脂成形パネルの裏面に面状発
熱体を取り付け、さらに該面状発熱体を覆うように樹脂
成形パネルの裏面に補強材を取り付けたマイナスイオン
を発生するパネルヒーターである。
【0019】本発明においては、マイナスイオンを発生
するトルマリン粉および(または)長石を45〜95%
含有する硬化性樹脂組成物および(または)熱可塑性樹
脂組成物からの樹脂成形パネルを用いてパネルヒーター
を製造するため、常温で3000個/c.c(cm3
以上、さらには5000個/c.c以上、ことには70
00個/c.c以上、50℃加熱時で2000個/c.
c以上、さらには4000個/c.c以上、ことには6
500個/c.c以上のマイナスイオンを発生するパネ
ルヒーターを得ることができる。また、加熱により、遠
赤外線も放射させることができる。さらに、本発明のパ
ネルヒーターは、母剤が熱硬化性樹脂、室温硬化性樹脂
などの硬化性樹脂および(または)熱可塑性樹脂である
ため、母剤が硬化性樹脂の場合には、注型成形、プレス
成形などの成形法により、また、母剤が熱可塑性樹脂の
場合には、インジェクション成形、プレス成形などの成
形法により、簡単に樹脂成形パネルを製造することがで
きる。
【0020】なお、マイナスイオンの発生量は、自然界
で最もマイナスイオンの発生量が多い場所の1つといわ
れている滝つぼ周辺で約3000個/c.c、森林浴の
状態で約1000個/c.cである。
【0021】また、マイナスイオン量は、加熱すること
により見掛け上減少する。加熱によりプラスイオンが増
加し、マイナスイオンが見掛け上消費されるためと考え
られる。
【0022】したがって、マイナスイオンの発生と加熱
(遠赤外線の放射)とは、相反する現象であり、これら
を両立させることは、従来、不可能と考えられていたこ
とである。本発明のパネルヒーターは、従来、不可能と
考えられていたマイナスイオンの発生と加熱とを両立さ
せたものである。
【0023】前記トルマリン粉とは、いわゆる電気石と
呼ばれているもので、加圧、摩擦などによりマイナスイ
オンを発生する。トルマリン粉は、一般式: XY93Si627(O,OH,F)4 (式中、XはCa、Na、K、Mn、YはMg、Fe、
Al、Cr、Mn、Ti、Liである) または一般式: XY3Al6(OH)4(BO33(Si618) (式中、X、Yは前記に同じ)で表わされる化合物の粉
末である。前記化合物は化学成分により、たとえばつぎ
のように分けられる。
【0024】ドラバイトトルマリン(Dravite
torumarine) X,Y=Na,MgNaMg3Al53Si6(O,H)
30(OH,F) ショールトルマリン(Schori torumari
ne) X,Y=Na,Fe(Na,K,Ca)(Fe,Mn)
3Al63Si6(OH,F) エルバイトトルマリン(Elbaite toruma
rine) X,Y=Na,Li(Na,K,Ca)(Li,Al)
3Al63Si6(O,H)30(OH,F)
【0025】前記トルマリンのうちでは、ショールトル
マリンが、価格、意匠性および加工性の点から好まし
い。
【0026】前記ショールトルマリンの具体的な組成
は、NaMnFeAl6(BO3)Si 618(OH)4
23(2〜3%)、CaO(0.1〜0.2%)、N
2O(0.3〜0.5%)、K2O(0.1〜0.2
%)、SiO2(20〜40%)、Al23(20〜4
0%)、B23(2〜8%)で表わされる。該ショール
トルマリンは、加熱、加圧および摩擦などすることによ
り、室温〜1000℃の範囲でマイナスイオンを発生す
る。また、室温〜1000℃の範囲で、遠赤外線を発生
する。
【0027】前記トルマリン粉における粉末の粒径とし
ては、20〜3000μmであるのが分散性の点から好
ましく、さらに40〜100μmであるのが好ましく、
1000〜2000μm、100〜700μm、40〜
60μmの粉末の組合せであるのが、分散性および細密
充填の点から好ましい。粒径が小さい粉末のみを使用し
て樹脂成形パネルを製造すると、得られたパネルの外観
は真っ黒になり、該パネルが放射する遠赤外線の波長と
放射強度との関係は、ほぼ黒体(Blackbody)
が放射する遠赤外線の波長と放射強度との関係と同じに
なり、実質的に黒体の遠赤外線放射特性と同じ特性を示
す。一方、粒径が大きい粉体ばかりを使用して樹脂成形
パネルを製造すると、得られたパネルの外観は、黒くは
なるが、そのなかに粒子が形成する模様が存在する外観
になり、意匠面から好ましくなる。外観が真っ黒でなく
なる分、該パネルが放射する遠赤外線の波長と放射強度
との関係は、黒体が放射する遠赤外線の波長と放射強度
との関係からずれる。たとえばトルマリン粉の混合割合
が後述する実施例1の場合には、外観が均等分散した柄
模様ができるので、該パネルが放射する遠赤外線の波長
と放射強度との関係は、黒体が放射する遠赤外線の波長
と放射強度との関係と比較して約95%になる。トルマ
リン粉体の混合の仕方を変更することにより、得られる
パネルの外観を変えることができ、かつ、該パネルが放
射する遠赤外線の波長と放射強度との関係を、黒体が放
射する遠赤外線の波長と放射強度との関係と比較して約
50%以上の任意の割合、たとえば約80%、約85
%、約90%、約95%、約100%の任意の割合に設
定することができる。
【0028】前記長石粉とは、いわゆる長石群と呼ばれ
ている、Na、Ca、K、Baのアルミノケイ酸塩鉱物
の粉末ことであり、KAlSi38(Or)、NaAl
Si 38(Ab)、CaAl2Si28(An)、Ba
Al2Si28(Cn)、NaAlSiO4(Cg)、そ
の他からなる固溶体の粉末のことである。
【0029】前記長石には、組成により、主としてOr
(セイチョウ石)−Ab(ソウチョウ石)からなり、多
少のAn(アノーサイト)、その他を含むアルカリチョ
ウ石、主としてAb−Anからなり、多少のOr、その
他を含むシャチョウ石、シャチョウ石で比較的Abの多
いものに多量にOrを含むカリソーダチョウ石またはカ
リオリゴクレース、主としてOr−Cnからなるカリバ
リウムチョウ石、Cgを多量に含むシャチョウ石からな
るアネムーサイト、バリウムアネムーサイトなどが含ま
れる。
【0030】前記長石粉の大きさは、トルマリン粉の場
合と同様でよい。
【0031】前記長石粉を使用する場合には、樹脂コン
パウンドの増粘の点から好ましい。
【0032】前記トルマリン粉と長石粉とは、それぞれ
単独で使用してもよく、混合して使用してもよい。混合
して使用する場合、トルマリン粉100部に対して、た
とえば長石粉10〜80部、さらには20〜70部、と
くには25〜60部の割合で混合することにより、表面
の表現(意匠性)をかえることができる。また、価格お
よび加工性の点から好ましい。たとえば、粒径0.3μ
m〜1.0mmから2.0mm程度のトルマリン粉/粒
径3〜5μm程度の長石粉を、100/25〜100/
60の割合で使用する場合、表面の柄模様の濃淡が変化
したきれいな外観の樹脂成形パネルを製造することがで
きる。
【0033】なお、それぞれ単独で使用する場合の効果
については、すでに説明している。
【0034】前記トルマリン粉および(または)長石粉
が含有せしめられ、硬化性樹脂組成物および(または)
熱可塑性樹脂組成物とされる硬化性樹脂および(また
は)熱可塑性樹脂としては、目的とする樹脂成形パネル
を製造することができる限り特別な限定はなく、従来か
ら使用されている硬化性樹脂および(または)熱可塑性
樹脂であれば使用することができる。前記組成物の製造
に硬化性樹脂を使用する場合には、トルマリン粉および
(または)長石粉を高充填することができる点から好ま
しく、熱可塑性樹脂を使用する場合には、成形が容易で
ある点から好ましい。
【0035】前記硬化性樹脂の具体例としては、たとえ
ばエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂(不飽和ポリエステ
ル樹脂、ポリビニルエステル樹脂など)、シリコーン樹
脂、ポリイミド樹脂、アクリル樹脂、フッ素樹脂、ポリ
ウレタン樹脂などがあげられる。これらは単独で使用し
てもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。こ
れらのうちでは、エポキシ樹脂が、高耐熱性・低硬化収
縮性の点から好ましく、また、ポリエステル樹脂が、価
格の点から好ましい。
【0036】前記エポキシ樹脂にはとくに制限はなく、
一般に樹脂型用エポキシ樹脂として使用されているもの
であれば使用することができる。
【0037】前記エポキシ樹脂の具体例としては、たと
えばビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹
脂、ナフタレン型エポキシ樹脂、ビフェニル型エポキシ
樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂、ジシクロペン
タジエン型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポ
キシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、前記エポキシ樹脂のプ
レポリマーや、ポリエーテル変性エポキシ樹脂、シリコ
ーン変性エポキシ樹脂のような前記エポキシ樹脂と他の
ポリマーとの共重合体などがあげられる。これらは単独
で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよ
い。これらのうちではビスフェノールA型エポキシ樹
脂、ビフェニル型エポキシ樹脂が、耐熱性や耐水性がよ
く、安価で経済的であるなどの点から好ましい。
【0038】前記エポキシ樹脂は、その一部、たとえば
35%以下、さらには25%以下がエポキシ基を有する
反応性希釈剤で置換されたものでもよい。
【0039】前記反応性希釈剤の具体例としては、たと
えばレゾルシングリシジルエーテル、t−ブチルフェニ
ルグリシジルエーテル、2−エチルヘキシルグリシジル
エーテル、アリルグリシジルエーテル、フェニルグリシ
ジルエーテル、3−グリシドキシプロピルトリメトキシ
シラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシ
ラン、1−(3−グリシドキシプロピル)−1,1,
3,3,3−ペンタメチルシロキサン、N−グリシジル
−N,N−ビス[3−(トリメトキシシリル)プロピ
ル]アミンなどのモノグリシジル化合物、2−(3,
4)−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシ
ランなどのモノ脂環式エポキシ化合物などがあげられ
る。
【0040】本発明に使用するエポキシ樹脂は、硬化促
進剤の存在下、エポキシ樹脂のみでも硬化するが、各種
の硬化剤、たとえば酸無水物、アミン化合物、フェノー
ル化合物などを使用して硬化させるのが、硬化性および
硬化物特性を調整することができる点から好ましく、と
くに、酸無水物を使用する場合、耐熱性、耐薬品性の向
上の点から好ましい。
【0041】前記酸無水物の具体例としては、たとえば
メチルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルヘキサヒドロ
無水フタル酸、無水メチルハイミック酸、ヘキサヒドロ
無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、トリアルキ
ルテトラヒドロ無水フタル酸、メチルシクロヘキセンジ
カルボン酸無水物、無水フタル酸、無水トリメリット
酸、無水ピロメリット酸、ベンゾフェノンテトラカルボ
ン酸無水物、エチレングリコールビストリメリテート、
グリセロールトリストリメリテート、ドデセニル無水コ
ハク酸、ポリアゼライン酸無水物、ポリ(エチルオクタ
デカン二酸)無水物などがあげられる。これらのうちで
はメチルヘキサヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水
フタル酸が、耐候性、耐熱性の点から好ましい。
【0042】前記アミン化合物の具体例としては、たと
えば2,5(2,6)−ビス(アミノメチル)ビシクロ
[2,2,1]ヘプタン、イソフォロンジアミン、エチ
レンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテ
トラミン、テトラエチレンペンタミン、ジエチルアミノ
プロピルアミン、ビス(4−アミノ−3−メチルジシク
ロヘキシル)メタン、ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、メタフェニ
レンジアミン、ジアミノジフェニルメタン、ジアミノジ
フェニルスルホン、ジアミノジエチルジフェニルメタ
ン、ジエチルトルエンジアミンなどがあげられる。これ
らのうちでは2,5(2,6)−ビス(アミノメチル)
ビシクロ[2,2,1]ヘプタン、イソフォロンジアミ
ンが、耐候性、耐熱性の点から好ましい。
【0043】前記フェノール化合物の具体例としては、
たとえば各種分子量のフェノールノボラック樹脂、各種
分子量のクレゾールノボラック樹脂、ビスフェノール
A、ビスフェノールF、ビスフェノールAD、これらビ
スフェノール類のジアリル化物などの誘導体があげられ
る。これらのうちではビスフェノールAが、機械強度、
硬化性の点から好ましい。
【0044】前記エポキシ樹脂の硬化剤の使用量は、エ
ポキシ樹脂100重量部(以下、部という)に対して5
〜100部、さらには20〜100部であるのが、耐熱
性、硬化性の点から好ましい。なお、当量比としては、
エポキシ基1当量あたり、酸無水物の場合には、酸無水
物基が0.7〜1.3当量、さらには0.8〜1.1当
量程度、アミン系化合物の場合には、活性水素が0.3
〜1.4当量、さらには0.4〜1.2当量程度、フェ
ノール化合物の場合には、活性水素が0.3〜0.7当
量、さらには0.4〜0.6当量程度であるのが好まし
い。
【0045】前記硬化促進剤は、エポキシ樹脂の自己重
合反応や、エポキシ樹脂と硬化剤との反応を促進するた
めに使用される成分である。
【0046】前記硬化促進剤の具体例としては、たとえ
ば2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイ
ミダゾールなどのイミダゾール化合物や、これらとエポ
キシ樹脂のアダクト類、トリフェニルホスフィンなどの
有機リン化合物類、テトラフェニルホスフィンテトラフ
ェニルボレートなどのボレート類、ジアザビシクロウン
デセン(DBU)類などがあげられる。
【0047】前記硬化促進剤が使用される場合の使用量
としては、エポキシ樹脂100部に対して0.1〜8
部、さらには0.5〜6部が採用される。
【0048】前記エポキシ樹脂を使用した組成物には、
さらに必要により、充填剤および(または)強化繊維
や、プレゲル化剤、消泡剤、カップリング剤、内部離型
剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤などの添加剤を配合する
ことができる。
【0049】前記充填剤は、硬化収縮率を小さくし、高
温・短時間で硬化させた場合におこりやすいソリ、ヒケ
などを改善するために使用されるものである。
【0050】前記充填剤にはとくに制限はなく、従来か
ら使用されているものであれば使用することができる。
具体例としては、たとえばシリカ粉末、アルミナ粉末、
アルミニウム粉末、クレー、炭酸カルシウム、ケイ酸カ
ルシウム、酸化チタン、水酸化アルミニウムなどがあげ
られる。これらのうちではシリカ粉末、水酸化アルミニ
ウムが、機械強度、耐候性などの点から好ましい。
【0051】前記強化繊維としては、従来から一般に補
強用の繊維として使用されているものであればいずれも
使用することができる。
【0052】前記強化繊維の好ましい具体例としては、
たとえば炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化カ
ーバイド繊維などで、繊維径1〜100μm、繊維長
0.1〜10mmのものがあげられる。
【0053】前記強化繊維が使用される場合の使用量と
しては、エポキシ樹脂100部に対して0.5〜10
部、さらには1〜5部であるのが、作業性および低硬化
収縮性の点から好ましい。
【0054】前記プレゲル化剤は、加熱によりエポキシ
樹脂が低粘度化することによる、たとえばプレス成形時
に発生するバリ、トルマリン粉および(または)長石、
必要により使用される充填剤の沈降、色・柄剤の沈降・
浮上、硬化収縮の偏りに起因する成形体のソリなどを抑
制する、ゲル化しやすくするなどのために使用される。
【0055】前記プレゲル化剤は、組成物調製時に分散
しやすい粉体であることが好ましく、また、低温域で容
易に溶解し、エポキシ樹脂、トルマリン粉および(また
は)長石、必要により使用される硬化剤、充填剤、その
他の添加剤との相溶性がよいことが好ましい。
【0056】前記組成物調製時に分散しやすい粉体とし
ては、一般に、エポキシ樹脂に分散しやすい平均粒径
0.2〜50μm、さらには0.5〜50μm、とくに
は1〜10μm程度の粉体であるのが好ましい。また、
前記低温域でエポキシ樹脂などに容易に溶解し、相溶性
がよいものとしては、たとえばアクリル樹脂、塩化ビニ
ル樹脂、ポリアミド樹脂などの熱可塑性樹脂があげら
れ、アクリル樹脂が、透明性、耐候性がよい点から好ま
しい。さらに、ゲル化効果が高い点から、数平均分子量
で10000〜10000000、さらには10000
0〜5000000のものが好ましく、部分架橋物でも
よい。
【0057】前記プレゲル化剤の具体例としては、たと
えばプレゲル化剤XNF9400(ナガセケムテックス
(株)製)、ゼオンアクリルレジンF−301、同F−
351、同F−320、同F−325、同F−340、
同F−345(以上、日本ゼオン(株)製)などのアク
リル樹脂、たとえば塩化ビニル系G151、G351、
G576(以上、日本ゼオン(株)製)などの塩化ビニ
ル樹脂、たとえばSUNMIDE #15、同#15K
−5、同HT−170(以上、三和化学工業(株)製)
などのポリアミド樹脂などがあげられる。これらは単独
で使用してもよく2種以上を組み合わせて使用してもよ
い。これらのうちではプレゲル化剤XNF9400、ゼ
オンアクリルレジンF−301、同F−351が、ゲル
化時間が短い、耐候性がよい点から好ましい。
【0058】前記プレゲル化剤は、概ね常温〜80℃程
度では固形状であり、80〜120℃程度で軟化〜溶融
し、軟化〜溶融したのちはエポキシ樹脂組成物を低粘度
化しにくくし、エポキシ樹脂が反応してゲル化するのと
あいまって短時間で組成物をゲル状態に至らしめる。
【0059】前記プレゲル化剤の使用量としては、エポ
キシ樹脂100部に対して、プレゲル化剤5〜30部、
さらには10〜20部である。プレゲル化剤の使用量が
5部未満の場合、エポキシ樹脂が反応してゲル化するま
での間プレゲル化する作用が充分得られなくなり、30
部をこえる場合、トルマリン粉および(または)長石粉
の含有割合が低下し、耐熱性が低下する。
【0060】前記エポキシ樹脂を使用した組成物は、た
とえば前記エポキシ樹脂、エポキシ樹脂の硬化剤および
(または)硬化促進剤、トルマリン粉および(または)
長石粉、必要により含有せしめられる充填剤および(ま
たは)強化繊維、プレゲル化剤、その他の添加剤などを
配合することにより製造される。
【0061】前記トルマリン粉および(または)長石粉
を含有する硬化性樹脂組成物に含まれるトルマリン粉お
よび(または)長石粉の使用割合は、45〜95%、さ
らには50〜90%、ことには55〜85%、とくには
65〜80%であるのが、マイナスイオンの発生量と遠
赤外線照射量の点および樹脂成形パネル製造のしやすさ
の点から好ましい。
【0062】なお、樹脂成分(硬化性樹脂の場合、樹脂
および必要により使用される硬化剤の合計量)100部
に対するトルマリン粉および(または)長石粉の量とし
ては、およそ81.8〜1900部、さらには100〜
900部、ことには122〜567部、とくには185
〜400部になる。
【0063】得られたエポキシ樹脂組成物は、たとえば
注型成形、表面層形成後裏打ち材による補強などの方法
により成形され、通常、脱型可能な状態になるまで、た
とえば120℃/1.5Hrのごとき条件で加熱硬化せ
しめられ、たとえば50〜3000mm×50〜150
0mm×0.5〜50mmのごとき大きさの樹脂成形パ
ネルが製造される。樹脂成形パネルの大きさが50〜3
000mm×50〜1500mm×0.5〜50mmの
場合、成形性、品質の安定性の点から好ましい。
【0064】得られた樹脂成形パネルは、デザインが多
様で、意匠性などに優れたものである。
【0065】前記ポリエステル樹脂を使用するの場合、
前記エポキシ樹脂のかわりに不飽和ポリエステル樹脂、
ビニルエステル樹脂などのポリエステル樹脂、エポキシ
樹脂の硬化剤および(または)硬化促進剤のかわりにラ
ジカル重合開始剤および必要により反応促進剤が使用さ
れる以外、エポキシ樹脂の場合と同様にして本発明に使
用するポリエステル樹脂組成物を製造することができ
る。ただし、ポリエステル樹脂組成物は、エポキシ樹脂
組成物の場合と異なり、硬化収縮率が大きいので、硬化
収縮率を小さくして使用するのが、寸法安定性の点から
好ましい。
【0066】前記ポリエステル樹脂としては、不飽和ポ
リエステル樹脂が好ましい。
【0067】前記ラジカル重合開始剤の具体例として
は、たとえばベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパー
ベンゾエート、メチルエチルケトンパーオキシド、シク
ロヘキサンパーオキシド、ジt−ブチルパーオキシドな
どがあげられ、前記反応促進剤の具体例としては、ナフ
テン酸コバルト、ジメチルアニリンなどがあげられる。
これらのうちでは、ベンゾイルパーオキシドが、常温硬
化性である点から好ましい。
【0068】前記ポリエステル樹脂とラジカル重合開始
剤との使用割合としては、一般にポリエステル樹脂10
0部に対してラジカル重合開始剤0.75〜3.0部、
さらには1.5〜2.0部であるのが好ましい。
【0069】前記ポリエステル樹脂を使用した組成物
は、たとえば前記ポリエステル樹脂、ラジカル重合開始
剤、トルマリン粉および(または)長石粉、必要により
含有せしめられる反応促進剤、充填剤および(または)
強化繊維、その他の添加剤などを配合することにより製
造される。
【0070】得られたポリエステル樹脂組成物は、たと
えば常温成形法、表面層形成後裏打ち材による補強など
の方法により成形され、通常、脱型可能な状態になるま
で、たとえば20℃/24Hrのごとき条件で硬化せし
められ、前述のごとき樹脂成形パネルが製造される。
【0071】得られた樹脂成形パネルは、デザインが多
様で、意匠性などに優れたものである。
【0072】前記シリコーン樹脂を使用する場合、前記
エポキシ樹脂のかわりにシリコーン樹脂、エポキシ樹脂
の硬化剤および(または)硬化促進剤のかわりに必要に
よりシリコーン樹脂の加硫剤(キャタリスト)が使用さ
れる以外、エポキシ樹脂の場合と同様にして本発明に使
用するシリコーン樹脂組成物を製造することができる。
【0073】前記シリコーン樹脂の具体例としては、た
とえば型取り用などに使用されている常温硬化型シリコ
ーンゴムや、たとえばスイミングキャップ、パソコン押
ボタンカバーゴムなどに使用されている熱加硫型シリコ
ーンゴムが、成形性および価格の点から好ましい。
【0074】前記熱加硫型シリコーンゴムに使用される
加硫剤としては、たとえばベンゾイルパーオキサイド、
2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、p−クロ
ロベンゾイルパーオキサイド、過酸化ジクミル、ジ−t
−ブチルパーオキサイド、2,5−ジメチル−2,5−
ジ−t−ブチルパーオキシへキサンなどがあげられる。
【0075】前記シリコーン樹脂とトルマリン粉との使
用割合としては、一般にシリコーン樹脂100部に対し
てトルマリン粉約81.8〜300部が好ましい。
【0076】前記シリコーン樹脂を使用した組成物は、
たとえば前記シリコーン樹脂、加硫剤(キャタリス
ト)、トルマリン粉および(または)長石粉、必要によ
り含有せしめられる充填剤および(または)強化繊維、
その他の添加剤などを配合することにより製造される。
【0077】なお、シリコーン樹脂を使用する場合、エ
ポキシ樹脂と比較してトルマリン粉および(または)長
石粉と混合しにくいため、樹脂組成物中に占めるトルマ
リン粉および(または)長石粉の割合は、およそ75%
が上限になる。
【0078】得られたシリコーン樹脂組成物は、たとえ
ば注型成形法、表面層形成後裏打ち材による補強などの
方法により成形され、通常、脱型可能な状態になるまで
硬化せしめられ、前述のごとき樹脂成形パネルが製造さ
れる。
【0079】得られた樹脂成形パネルは、加変性(ゴム
特性)、柔軟性などの特徴を有する。
【0080】他の熱硬化性樹脂を使用した樹脂成形パネ
ルも、同様にして製造することができる。
【0081】前記説明は、熱硬化性樹脂を使用する場合
についてであるが、熱可塑性樹脂を使用する場合につい
ても、熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との違いを除き、同
様にして樹脂成形パネルを製造することができる。
【0082】前記熱硬化性樹脂と熱可塑性樹脂との違い
としては、熱可塑性樹脂は、熱硬化性樹脂と異なり、す
でに高分子化した樹脂であるため、硬化剤、硬化促進
剤、ラジカル重合開始剤などを使用する必要はない。一
方、熱可塑性樹脂は、すでに高分子化した常温では固体
の樹脂であるため、トルマリン粉および(または)長石
粉などとの混合には、加熱して軟化〜溶融または溶剤を
用いて溶解させるなどして使用することが必要である。
また、成形方法の点でも異なる。これらの点を考慮して
本発明に使用する組成物を製造し、たとえば押出成形、
射出成形、注型成形、流し込みなどの簡単な方法により
成形することにより、本発明に使用する樹脂成形パネル
を製造することができる。
【0083】得られた樹脂成形パネルは、比較的安価で
あるなどの特徴を有する。
【0084】前記熱可塑性樹脂の具体例としては、たと
えばアクリル樹脂、ABS樹脂などがあげられる。これ
らは単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使
用してもよい。これらのうちでは、アクリル樹脂が、透
明感の点から好ましく、ABS樹脂が、強度の点から好
ましい。
【0085】前記トルマリン粉および(または)長石粉
を含有する前記熱可塑性樹脂組成物に含まれるトルマリ
ン粉および(または)長石粉の使用割合は、熱硬化性樹
脂組成物の場合と同様に、45〜95%、さらには50
〜90%、ことには55〜85%、とくには65〜80
%であるのが、マイナスイオンの発生量と遠赤外線照射
量の点および樹脂成形パネル製造の点から好ましい。
【0086】なお、樹脂成分(熱可塑性樹脂の場合、樹
脂のみの量)100部に対するトルマリン粉および(ま
たは)長石粉の量としては、およそ81.8〜1900
部、さらには100〜900部、ことには122〜56
7部、とくには185〜400部になる。
【0087】このようにして製造された樹脂成形パネル
の裏面には、面状発熱体が取り付けられ、さらに、該面
状発熱体を覆うように補強材が取り付けられ、本発明の
マイナスイオンを発生するパネルヒーターが製造され
る。
【0088】前記面状発熱体としては、たとえば厚さ
0.4〜1.0mm、幅25〜900mm、長さ50〜
3000mm程度のシート状面状発熱体であるのが、取
扱性の点から好ましい。
【0089】前記面状発熱体の具体例としては、たとえ
ばミタケ電子工業(株)製のPTC面状発熱体(たとえ
ば標準設定素子表面温度55〜60℃、ヒーター厚さ
0.3mmで、幅26.5mm、長さ38.5mmのも
の、ヒーター厚さ0.3mmで、幅450mm、長さ6
00mmまたは1800mmのもの、ヒーター厚さ0.
3mmで、幅900mm、長さ900mmまたは180
0mmのもの:標準設定素子表面温度65〜70℃、ヒ
ーター厚さ0.8mmで、幅270mm、長さ600〜
9500mmのもの)や、たとえばフィグラ(株)製の
エコスホットF型(6〜200V、30〜100℃、幅
40〜900mm、長さ30mm〜45m、厚さ0.5
5mm)、エコスホットHF型(6〜220V、100
〜160℃、幅25〜500mm、長さ30mm〜5
m、厚さ0.45mm)、エコスホットR型(6〜22
0V、30〜85℃、幅50〜600mm、長さ50m
m〜5m、厚さ0.85〜1.0mm)などがあげられ
る。
【0090】前記PTC面状発熱体とは、PTC(Po
sitive Temperature Coeffi
cient)特性、すなわち、正抵抗温度特性を有し、
発熱によって遠赤外線(波長8〜13μm)を放射する
面状発熱体のことである。
【0091】前記PTC特性とは、あらかじめ設定され
た上限温度に達すると、素材自身の電気抵抗が急激に上
昇して、通電電流を非常に小さく制限する特性のことで
ある。したがって、所定温度以上に温度が上昇すること
はない。周囲の温度などによって素材の温度が低下する
と、素材自身の電気抵抗が低下し、電気抵抗が低下に応
じて電流が流れ、素材温度が上昇する。この現象を繰り
返すことによって、一定の温度を保ち続ける。
【0092】PTC面状発熱体が前記特性を有するた
め、所定の温度以上に温度上昇が起こることはなく、温
度センサーのフィードバックによる場合のように温度脈
流はなく、温度差は生じず(ヒータ面上の温度差は±1
〜2℃以下で均一な温度が維持される)、安全である。
発熱は波長8〜10μmの遠赤外線によるもので、人体
の発する遠赤外線波長と一致し、共振現象により、効率
的な暖かさが得られる。また、温度センサーによるフィ
ードバック機能が不要で、ヒーター厚さが非常に薄く、
形状を自由に選ぶことができ、電源もAC、DCの5〜
200Vから選ぶことができ、設定温度もヒーターの表
面温度で10〜100℃の範囲で自由に選択することが
できる。さらに、ニクロム線ヒータに比べ、自己温度制
御のため、消費電力は40〜50%(床暖房比較の場
合)であり、温度センサーによるフィードバック機能が
不要であるため、低コストになる。
【0093】前記面状発熱体の取付は、たとえば熱伝導
性接着剤により行なってもよく、また、一般的な接着剤
により行なってもよいが、熱伝導性接着剤により行なう
のが、面状発熱体からの熱伝導性がよい点から好まし
い。
【0094】前記熱伝導性接着剤としては、たとえば熱
伝導性エポキシ樹脂接着剤、たとえば常温硬化型エポキ
シ樹脂XNR4451と硬化剤XNH4451とからの
接着剤などがあげられる。
【0095】前記補強材は、樹脂成形パネルに取り付け
た面状発熱体の保護のために取り付けられる。
【0096】前記補強材としては、たとえば軽量ハニカ
ム構造の補強材(アルミハニカム、EMパネル(フジ化
成工業(株)製)、アラミド繊維ハニカム(たとえばヘ
キセル(HEXCEL)社製のHRH−10)など)な
どがあげられる。これらのうちでは、電気絶縁性にすぐ
れ、軽量化に適するEMパネル、アラミド繊維ハニカム
が好ましい。
【0097】本発明の前記ごときマイナスイオンを発生
するパネルヒーターは、たとえば樹脂成形パネルの裏面
に、PTC面状発熱体のごとき面状発熱体を、熱伝導性
接着剤により取り付け、一体化し、さらに、補強材を取
り付けたものであり、25(常温)〜60℃の条件で運
転した場合に、マイナスイオンを発生するものである。
【0098】
【実施例】つぎに、本発明のマイナスイオンを発生する
パネルヒーターを実施例に基づいて説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。
【0099】実施例1および比較例1 高粘度エポキシ樹脂(ナガセケムテックス(株)製、X
NR7460−3)50部、低粘度エポキシ樹脂(ナガ
セケムテックス(株)製、XNR7460)52部、硬
化剤(ナガセケムテックス(株)製、XNH7460、
硬化促進剤含有酸無水物)90部、プレゲル化剤(ナガ
セケムテックス(株)製、プレゲル化剤XNF940
0、エポキシ基含有PMMA)15部、消泡剤(ビック
ケミー・ジャパン(株)製、W940)5.6部、消泡
剤(トーレシリコーン(株)製、SH5500(100
倍希釈))0.5部、ショールトルマリン粉((株)和
光製作所製)粒径1〜2mm品100部、42メッシュ
(100〜700μm)品185部、325メッシュ
(40μm)品250部からなる樹脂型用エポキシ樹脂
組成物を製造した。得られた組成物におけるエポキシ樹
脂に含まれるエポキシ基/硬化剤に含まれる酸無水物基
は、当量比で1/1であった。
【0100】得られた組成物を500×500×20m
mの金型に注型し、120℃で1.5時間硬化させたの
ち、金型から脱型し、熱硬化性樹脂成形パネルを得た。
得られた熱硬化性樹脂成形パネル1の裏面に、図1に示
すように、面状発熱体(PTC面状発熱体、幅245m
m、長さ450mm、厚さ0.3mm)2を、熱伝導性
接着剤(ナガセケムテックス(株)製、XNR/H44
51)3を約500g/m2使用して取り付けたのち、
図2に示すように、ハニカム構造の補強材(フジ化成工
業(株)製、EMパネル)4を、面状発熱体を取り付け
た樹脂成形パネルの裏面全体を覆うように取り付けた。
なお、5はコンセントである。
【0101】得られたパネルヒーター1を用いて、マイ
ナスイオンの発生量を測定した。
【0102】比較のために、ショールトルマリン粉を含
まないエポキシ樹脂標準ボードについても同様の測定を
行なった。
【0103】結果を表1に示す。
【0104】なお、マイナスイオンの発生量(個/c.
c)の測定は、シグマテック社製のイオンカウンタSC
−50を使用し、試料を測定装置に設置する前のマイナ
スイオンのバックグラウンドを基準とし、該基準からの
マイナスイオン量の変化を測定することにより行なっ
た。測定は、パネルヒーター設置後、通電前と通電30
分後(ヒーター約50℃)に行なった。
【0105】実施例2シリコーン樹脂(トーレ・ダウコ
ーニングシリコン(株)製、SE9522RTV)10
0部、キャタリスト(トーレ・ダウコーニングシリコン
(株)製、SE9522RTVキャタリスト)0.6
部、ショールトルマリン粉((株)和光製作所製)微粉
(325メッシュ品)83.3部からなる樹脂型用シリ
コーン樹脂組成物を製造した。
【0106】得られた組成物を500×500×20m
mの金型に注型し、20℃で24時間硬化させたのち、
金型から脱型し、熱硬化性樹脂成形パネルを得た。得ら
れた熱硬化性樹脂成形パネル1の裏面に、図1に示すよ
うに、面状発熱体(PTC面状発熱体、幅245mm、
長さ450mm、厚さ0.3mm)2を、熱伝導性接着
剤(ナガセケムテックス(株)製、XNR/H445
1)3を約500g/m 2使用して取り付けたのち、図
2に示すように、ハニカム構造の補強材(フジ化成工業
(株)製、EMパネル)4を、面状発熱体を取り付けた
樹脂成形パネルの裏面全体を覆うように取り付けた。
【0107】得られたパネルヒーター2を用いて、マイ
ナスイオンの発生量を測定した。
【0108】結果を表1に示す。
【0109】
【表1】
【0110】実施例3 実施例1で使用した3種のショールトルマリン粉をショ
ールトルマリン粉粒径1〜2mm品137.5部、42
メッシュ(100〜700μm)品210部、長石3〜
5μm品200部にかえた他は、実施例1と同様にして
パネルヒーター3を製造し、マイナスイオン量を測定し
た。
【0111】結果を表2に示す。
【0112】
【表2】
【0113】実施例4 不飽和ポリエステル樹脂(大日本インキ化学工業(株)
製、TP156)100部、ラジカル重合開始剤(日本
油脂(株)製、パーメックN)2部、ショールトルマリ
ン粉150〜500μm品150部からなる樹脂型用ポ
リエステル樹脂組成物を製造した。
【0114】得られた組成物を500×500×20m
mの金型に注型し、20℃で24時間硬化させたのち、
金型から脱型し、熱硬化性樹脂成形パネルを得た。得ら
れた熱硬化性樹脂成形パネル1の裏面に、図1に示すよ
うに、面状発熱体(PTC面状発熱体、幅245mm、
長さ450mm、厚さ0.3mm)2を、熱伝導性接着
剤(ナガセケムテックス(株)製、XNR/H445
1)3を約500g/m 2使用して取り付けたのち、図
2に示すように、ハニカム構造の補強材(フジ化成工業
(株)製、EMパネル)4を、面状発熱体を取り付けた
樹脂成形パネルの裏面全体を覆うように取り付けた。
【0115】得られたパネルヒーター4を用いて、マイ
ナスイオンの発生量を測定した。
【0116】結果を表3に示す。
【0117】実施例5 実施例4で使用したショールトルマリン粉のかわりに長
石150〜500μm品150部を使用したほかは、実
施例4と同様にして組成物を製造し、熱硬化性樹脂成形
パネルを得、パネルヒーター5を製造し、マイナスイオ
ンの発生量を測定した。
【0118】結果を表3に示す。
【0119】
【表3】
【0120】
【発明の効果】本発明のマイナスイオンを発生するパネ
ルヒーターを使用すると、加熱下においても、マイナス
イオンを発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマイナスイオンを発生するパネルヒー
ターの製造を説明するための説明図である。
【図2】本発明のマイナスイオンを発生するパネルヒー
ターの構造を説明するための断面説明図である。
【符号の説明】
1 熱硬化性樹脂成形パネル 2 面状発熱体 3 熱伝導性接着剤 4 補強材 5 コンセント
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 谷岡 由男 兵庫県龍野市龍野町中井236 ナガセケム テックス株式会社内 Fターム(参考) 3K034 AA06 AA07 BB08 3K092 PP20 QA05 QB21 RF03 RF22 VV40 3L072 AA01 AB01 AC02 AD01 AD03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルマリン粉および(または)長石粉を
    45〜95重量%含有する硬化性樹脂組成物および(ま
    たは)熱可塑性樹脂組成物からの樹脂成形パネル、該樹
    脂成形パネルの裏面に取り付けた面状発熱体および該面
    状発熱体を覆うように樹脂成形パネルの裏面に取り付け
    た補強材からなるマイナスイオンを発生するパネルヒー
    ター。
  2. 【請求項2】 トルマリン粉が、ショールトルマリン粉
    である請求項1記載のパネルヒーター。
  3. 【請求項3】 硬化性樹脂組成物が、エポキシ樹脂組成
    物、ポリエステル樹脂組成物またはシリコーン樹脂組成
    物であり、熱可塑性樹脂組成物が、アクリル樹脂組成物
    またはABS樹脂組成物である請求項1または2記載の
    パネルヒーター。
  4. 【請求項4】 樹脂成形パネルが、50〜3000mm
    ×50〜1500mm×0.5〜50mmの大きさであ
    る請求項1、2または3記載のパネルヒーター。
  5. 【請求項5】 面状発熱体が、PTC面状発熱体である
    請求項1、2、3または4記載のパネルヒーター。
  6. 【請求項6】 面状発熱体の樹脂成形パネルの裏面への
    取付が、熱伝導性接着剤による請求項1、2、3、4ま
    たは5記載のパネルヒーター。
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