JP2003139063A - 圧縮機のバルブ装置 - Google Patents

圧縮機のバルブ装置

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JP2003139063A
JP2003139063A JP2002299864A JP2002299864A JP2003139063A JP 2003139063 A JP2003139063 A JP 2003139063A JP 2002299864 A JP2002299864 A JP 2002299864A JP 2002299864 A JP2002299864 A JP 2002299864A JP 2003139063 A JP2003139063 A JP 2003139063A
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JP
Japan
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side straight
valve
compressor
port
outlet
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JP2002299864A
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English (en)
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Masayuki Kurihara
政幸 栗原
Iwao Uchikado
巌 内門
Yoshio Kimura
良男 木村
Tetsuya Noda
哲也 野田
Kazuhiko Takai
和彦 高井
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポートを通るガスの流れの抵抗と乱流を低減
した圧縮機のバルブ装置を提供すること。 【解決手段】 圧縮機のバルブプレート11に設けた吐
出ポート14に、出口端に隣接した等径円筒状の出口側
ストレート部18と、入口端に隣接した等径円筒状の入
口側ストレート部17とを形成する。入口側ストレート
部は出口側ストレート部よりも径を大きく作る。そし
て、出口側ストレート部と入口側ストレート部17との
間に、出口側ストレート部に近づくにしたがい漸次拡径
されている拡径部16を形成する。拡径部は一般的な漏
斗状をなしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は圧縮機に関し、特
に、バルブプレートに設けたポートをその一端に対向し
た薄板状のリード型バルブにより開閉するようにした圧
縮機のバルブ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般の往復動圧縮機には様々なバルブプ
レートが使用されている。図2(a),(b),(c)
に示す一例においては、バルブプレート1にはガスの通
路となる吐出ポート4や吸入ポート5(以下、これらを
単にポートと略すこともある)と呼ばれる貫通孔が形成
されている。代表的なバルブプレートにおいては、図示
のようにポートは入口端から出口端まで同じ断面形状を
なしている。
【0003】吐出ポート4の出口端にはこれを閉塞する
ようにリード型バルブよりなる吐出弁2が対向してい
る。吸入ポート5の吐出端にも同様にリード型バルブよ
りなる吸入弁(図示せず)が対向している。リード型バ
ルブは薄板状の板バネから形成され、その根元がバルブ
プレート1に固定されている。圧縮機の運転時に圧縮室
と吸入室及び吐出室の各々との圧力差に応じてリード型
バルブがポートの出口端を開閉する。
【0004】ポートの出口端を閉じる時にはリード型バ
ルブの全体がバルブプレートの表面に密着する。一方、
ポートの出口端を開く時にはリード型バルブは撓みを伴
って部分的にバルブプレートから離間する。このときの
リード型バルブの撓み量、即ち、ポートの出口端の開放
量はストッパーにより制限されている。例えば、吐出弁
2はバルブリテーナ3によりその撓みを制限されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述したように
ポートは入口端から出口端まで同じ断面形状をなしてい
るため、ポートの出口端が開かれると、ガスがポートの
壁面に沿って流れてリード型バルブに実質的に垂直に当
たることになる。このため、リード型バルブがガスの流
れの抵抗を増大させる原因になっている。
【0006】またリード型バルブの撓みがストッパーに
よって制限された状態では、リード型バルブの付近にガ
スの乱流が発生する。この乱流は、吸入効率及び吐出効
率を悪化させ、圧縮機の体積効率の低下の要因となる。
またその乱流により、リード型バルブの開閉が不安定と
なり、ガス脈動が生じると共に、この脈動に起因して圧
縮機の振動、及び異音が発生するという問題もある。
【0007】それ故に本発明の課題は、ポートを通るガ
スの流れの抵抗と乱流を低減した圧縮機のバルブ装置を
提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様によれ
ば、バルブプレートに設けたポートをその出口端に対向
した薄板状のリード型バルブにより開閉するようにする
とともに、前記リード型バルブの撓み量をストッパーに
より制限した圧縮機のバルブ装置において、前記ポート
は、前記出口端に隣接した等径円筒状の出口側ストレー
ト部と、前記出口端とは反対側の入口端に隣接した等径
円筒状の入口側ストレート部と、前記出口側ストレート
部と前記入口側ストレート部との間にあり一般的な漏斗
状をなしつつ前記出口側ストレート部に近づくにしたが
い漸次拡径されている拡径部とを有し、前記出口側スト
レート部は前記入口側ストレート部より径を大きく形成
されていることを特徴とする圧縮機のバルブ装置が得ら
れる。
【0009】前記ポートは吸入ポートであってもよい。
【0010】前記ポートは吐出ポートであってもよい。
【0011】本発明の他の態様によれば、上述したバル
ブ装置を備えたことを特徴とする圧縮機が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1(a),(b),(c)は本
発明の実施の形態に係る圧縮機のバルブ装置を吐出ポー
トに適用した例を示す。図示のバルブ装置は、円板状の
バルブプレート11と、このバルブプレート11に固定
されたリード型バルブよりなる吐出弁12と、この吐出
弁12の撓みを制限するストッパーとして働くバルブリ
テーナ13とを含んでいる。バルブプレート11は、板
厚方向に貫通した断面円形の複数個の吐出ポート14
と、同じく板厚方向に貫通した断面円形の複数個の吸入
ポート15とを有する。吐出ポート14及び吸入ポート
15はそれぞれ、バルブプレート11の中央部を中心と
した同心円上に配設されている。
【0013】吐出弁12はバルブプレート11の一面に
重ね合され、その一部が各吐出ポート14の一端、即
ち、出口端に対向している。圧縮機の停止時には各吐出
ポート14は吐出弁12によって閉塞されている。一
方、圧縮機の運転時には、各吐出ポート14を通してガ
スが吐出弁12を押し開きつつ矢印で示す向きに流れ
る。このとき吐出弁2は撓むが、その撓みの量はバルブ
リテーナ13にて制限される。
【0014】さて各吐出ポート14には全周にわたって
拡径する拡径部16を設けている。各吐出ポート14は
さらに、入口端に隣接した入口側ストレート部17と、
出口端に隣接した出口側ストレート部18とを有してい
る。拡径部16は入口側ストレート部17と出口側スト
レート部18との間にあり一般的な漏斗状をなしつつ出
口側ストレート部17に近づくにしたがい漸次拡径され
ている。入口側ストレート部17及び出口側ストレート
部18は各々、等しい径の円筒状とし、ガスの流れに影
響を与えない長さにする。なお、出口側ストレート部1
8は入口側ストレート部17よりも径を大きく作られて
いる。
【0015】上述した圧縮機のバルブ装置によると、ガ
スが吐出ポート14の壁面、特に、拡径部16に沿って
流れることにより、吐出弁12付近のガスの乱流を低減
することができる。また、吐出弁12が開いた時のガス
の流れがスムースになり、吸入効率が改善され、圧縮機
の体積効率が向上する。またガスの流れがスムースにな
ったことにより、バルブの開閉振動が抑制され、圧縮機
の騒音、振動が軽減される。
【0016】さらに、バルブプレート11の出口側端面
19に隣接して出口側ストレート部18が形成されてい
るので、プレス抜き工程で入口側ストレート部17と出
口側ストレート部18をもつ吐出ポート14を形成した
後に、その出口側端面19を研磨加工しても、吐出ポー
ト14の径や形状に変化が起きる虞は少ない。例えば、
出口側端面19が研磨加工の結果として傾斜面になった
としても、吐出ポート14の径や形状の変化は少ない。
したがって寸法管理が容易になり、製造上でのポート開
口部寸法(表面積)の品質が安定し、さらに圧縮機の品
質も向上する。
【0017】なお上述では圧縮機の吐出ポートについて
説明したが、圧縮機の吸入ポートについても同様に実施
できる。またスクロール型及びロータリー型圧縮機等の
吐出口にも本発明は適用できる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による圧縮
機のバルブ装置によると、バルブ付近のガスの流れがス
ムースになり、吸入効率及び吐出効率が向上し、圧縮機
の体積効率が改善される。またバルブ付近におけるガス
の乱流が低減され、バルブの開閉が安定し、圧縮機の騒
音及び振動が低減する。さらにガスの流れがスムースに
なったことにより、バルブの開閉量(ストッパーの高
さ)を低下することができ、バルブの開閉による騒音及
び振動が低減する。さらに、寸法管理が容易になり、製
造上でのポート開口部寸法の品質が安定し、圧縮機の品
質も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る圧縮機のバルブ装置
を吐出ポートに適用した例を示し、(a)は底面図、
(b)は(a)のIb−Ib線に沿った断面図、(c)
は(b)のIc−Ic線に沿った断面図である。
【図2】従来の圧縮機のバルブ装置を吐出ポートに適用
した例を示し、(a)は底面図、(b)は(a)のII
b−IIb線に沿った断面図、(c)は(b)のIIc
−IIc線に沿った断面図である。
【符号の説明】
11 バルブプレート 12 吐出弁 13 バルブリテーナ 14 吐出ポート 15 吸入ポート 16 拡径部 17 入口側ストレート部 18 出口側ストレート部 19 出口側端面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木村 良男 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (72)発明者 野田 哲也 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 (72)発明者 高井 和彦 群馬県伊勢崎市寿町20番地 サンデン株式 会社内 Fターム(参考) 3H003 AA02 AB00 AC01 BA00 CC12

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バルブプレートに設けたポートをその出
    口端に対向した薄板状のリード型バルブにより開閉する
    ようにするとともに、前記リード型バルブの撓み量をス
    トッパーにより制限した圧縮機のバルブ装置において、
    前記ポートは、前記出口端に隣接した等径円筒状の出口
    側ストレート部と、前記出口端とは反対側の入口端に隣
    接した等径円筒状の入口側ストレート部と、前記出口側
    ストレート部と前記入口側ストレート部との間にあり一
    般的な漏斗状をなしつつ前記出口側ストレート部に近づ
    くにしたがい漸次拡径されている拡径部とを有し、前記
    出口側ストレート部は前記入口側ストレート部より径を
    大きく形成されていることを特徴とする圧縮機のバルブ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記ポートは吸入ポートである請求項1
    記載の圧縮機のバルブ装置。
  3. 【請求項3】 前記ポートは吐出ポートである請求項1
    記載の圧縮機のバルブ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のバルブ
    装置を備えたことを特徴とする圧縮機。
JP2002299864A 1997-12-26 2002-10-15 圧縮機のバルブ装置 Pending JP2003139063A (ja)

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JP36003797 1997-12-26
JP9-360037 1997-12-26
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9341174B2 (en) 2007-07-26 2016-05-17 Valeo Thermal Systems Japan Corporation Compressor

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US9341174B2 (en) 2007-07-26 2016-05-17 Valeo Thermal Systems Japan Corporation Compressor

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061115