JP2003138380A - プラズマ成膜装置および成膜方法 - Google Patents

プラズマ成膜装置および成膜方法

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JP2003138380A
JP2003138380A JP2001333153A JP2001333153A JP2003138380A JP 2003138380 A JP2003138380 A JP 2003138380A JP 2001333153 A JP2001333153 A JP 2001333153A JP 2001333153 A JP2001333153 A JP 2001333153A JP 2003138380 A JP2003138380 A JP 2003138380A
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film forming
plasma
forming apparatus
pedestal
workpiece
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Hideyuki Iwata
秀之 岩田
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Applied Materials Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ワークピースの中心部の凹部と周辺部の凹部と
の間で凹部の埋込特性に差を縮小可能なプラズマ成膜装
置および成膜方法を提供する。 【解決手段】プラズマ成膜装置(1)は、処理チャンバ
(2)と、ペデスタル(7)と、閉部材(10)と、コイル
(12又は17)と、第1の交流電源(14t又は14s)
とを備える。ペデスタル(7)は、配置部および周辺部を
有する。配置部は、ワークピース(W)を配置するように
設けられている。周辺部は、配置部を囲むように設けら
れている。閉部材(10)は、周辺部に配置され配置部を
囲んでいる。処理チャンバ(2)は、ペデスタル(7)を収
容している。コイル(12又は17)は、処理チャンバ
(2)の外周に配置され、形成される膜の原料を供給する
ためのプロセスガスのプラズマを生成するために利用可
能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマ成膜装置
および成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコン半導体集積回路の分野では、成
膜装置を用いて、絶縁物で配線用導電体間のギャップを
埋めることが必要である場合があり、また絶縁物で素子
分離用トレンチを埋めることが必要である場合がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】発明者は、これらの用
途に利用可能な成膜装置の開発に従事している。このよ
うな埋込みを行うための成膜装置の一つに、高密度プラ
ズマ(HDP:High Density Plasma)成膜装置があ
る。HDP成膜装置は、プロセスガスの高密度プラズマ
を利用して基板上に絶縁膜を形成する。
【0004】発明者は、HDP成膜装置で実験を行っ
た。この実験では、様々な幅の凹部を埋めている。その
結果を考察している際に、発明者は、ウエハの中心部の
凹部と周辺部の凹部との間で凹部の埋込性に差があるこ
とを発見した。
【0005】発明者は、この差を小さくするために、様
々なプロセスレシピを用いて実験を行った。しかしなが
ら、プロセスレシピを変更する実験では、発明者が意図
する結果を得ることができなかった。そこで、プロセス
レシピを変更するだけでなく、成膜装置の改造も行いな
がら、さらに実験を行った。
【0006】本発明の目的は、中心部の凹部と周辺部の
凹部との間で凹部の埋込性に差を縮小可能なプラズマ成
膜装置および成膜方法を提供することとした。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の一側面は、プラ
ズマ成膜装置に関する。プラズマ成膜装置は、ペデスタ
ルと、閉部材と、処理チャンバと、コイルと、第1の交
流電源とを備える。ペデスタルは、配置部および周辺部
を有する。配置部は、ワークピースを配置するように設
けられている。周辺部は、配置部を囲むように設けられ
ている。閉部材は、周辺部に配置され配置部を囲んでい
る。閉部材の比抵抗は、周辺部の比抵抗よりも小さい。
処理チャンバは、ペデスタルおよび閉部材を収容してい
る。コイルは、処理チャンバの外周に配置され、形成さ
れる膜の構成元素を供給するためのプロセスガスのプラ
ズマを生成するために利用可能である。第1の交流電源
は、所定の周波数の成分を含む電力をコイルに提供す
る。
【0008】発明者の実験によれば、配置部を囲むよう
に周辺部に配置された閉部材により、凹部の埋込性の差
が縮小された。
【0009】発明者の実験によれば、閉部材としては、
導電性被覆膜および導電性部品が使用される。導電性被
覆膜は、配置部を囲むようにペデスタルの周辺部に設け
られている。導電性部品は、配置部を囲むことができる
ように閉じた形状を有する。
【0010】プラズマ成膜装置は、第2の交流電源を更
に備えるようにしてもよい。第2の交流電源は、所定の
周波数の成分を含む電力を提供する。ペデスタルは、導
体部および絶縁部を有する。導体部は、交流電源に電気
的に結合されている。絶縁部は、配置部を形成するよう
に導体上に設けられている。
【0011】また、プラズマ成膜装置は、ペデスタルの
周囲に配置された複数の供給孔を更に備えるようにして
もよい。複数の供給孔は、プロセスガスを供給するよう
に設けられている。
【0012】プラズマ成膜装置は、プロセスガスを供給
するガスソースを更に備えている。プロセスガスは、シ
リコン系無機絶縁膜を形成するための元素を含むように
してもよい。
【0013】プラズマ成膜装置は、別のコイルと、第3
の交流電源とを更に備えるようにしてもよい。別のコイ
ルは、処理チャンバの外周に配置されており、またプロ
セスガスのプラズマを生成するために利用される。第3
の交流電源は、所定の周波数の成分を含む電力を別のコ
イルに提供している。処理チャンバは、側壁部および天
井部を有している。側壁部は、所定の軸方向に沿って伸
びる。天井部は、側壁部の一端をふさぐように設けられ
ている。コイルは、側壁部の外側に配置されており、別
のコイルは、天井部の外側に配置されている。
【0014】プラズマ成膜装置では、閉部材は、Si
C、C、Siの少なくともいずれかを含む材料から作ら
れているようにしてもよい。プラズマ成膜装置では、閉
部材の比抵抗は109Ω・cmであるようにしてもよ
い。
【0015】本発明の別の側面は、成膜方法に関する。
この方法は、プラズマ成膜装置のペデスタルに第1のワ
ークピースを配置するステップと、プラズマ成膜装置に
おいて第1のワークピース上に膜を形成して第2のワー
クピースを形成するステップとを備える。
【0016】発明者の実験では、配置部を囲むように周
辺部に配置された閉部材を含む成膜装置を用いてワーク
ピース上に膜を形成することにより、凹部の埋込性に差
が縮小された。
【0017】成膜方法は、配置するステップに先だっ
て、基板に凹部を形成して第1のワークピースを得るス
テップを更に備えるようにしてもよい。膜を形成するス
テップは、凹部内に絶縁膜を形成するステップを含む。
また、成膜方法は、第2のワークピースを平坦化するス
テップを更に備えるようにしてもよい。
【0018】この成膜方法を用いる有用な実施形態を示
せば、第1のワークピースを得る前記ステップは、導電
膜をエッチングして複数の配線用導電体を形成するステ
ップを備えるようにしてもよく、凹部は、複数の配線用
導電体間に位置するものであり、成膜方法は、配線用導
電体間のギャップを絶縁物で埋めるために利用される。
また、凹部は、半導体基板に形成された素子分離用トレ
ンチを有するものであり、成膜方法は、素子分離を形成
するために利用される。
【0019】本発明の上記の目的および他の目的、特
徴、並びに利点は、添付図面を参照して進められる本発
明の好適な実施の形態の以下の詳細な記述からより容易
に明らかになる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の知見は、例示として示さ
れた添付図面を参照して以下の詳細な記述を考慮するこ
とによって容易に理解することができる。可能な場合に
は、同一の部分には同一の符号を付する。引き続いて、
添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態のプラズ
マ成膜装置を説明する。
【0021】(第1の実施の形態)図1は、本実施の形態
に係る誘導結合プラズマ(ICP:Inductively Coupled Pl
asma)CVD装置といったプラズマ成膜装置を示す概略
図である。CVD装置1は処理チャンバ2を備える。処
理チャンバ2は、チャンバ本体部3と、蓋部(ドーム)4
とを有する。蓋部4は、チャンバ本体部3を覆うように
チャンバ本体部3上に配置されており、セラミックとい
った絶縁体で形成されている。蓋部4上には、蓋部4の
温度を調整するための加熱プレート5aおよび冷却プレ
ート5bといった温度調整手段、並びにガス導入部を保
持する支持プレート6が設置されている。
【0022】処理チャンバ2内には、ウェハWといった
ワークピースを支持するペデスタル7が設置されてい
る。ペデスタル7は、マッチングネットワーク15aと
いったインピーダンス整合回路とキャパシタ15bとを
介して、RFジェネレータ16といった交流電源に接続
されている。RFジェネレータ16は、ペデスタル7に
バイアス用高周波電力を供給する。
【0023】処理チャンバ2は、処理チャンバ2内を真
空排気するための真空排気手段9を有する。真空排気手
段9は、基板支持部7の背面に配置されたスロットルバ
ルブ9a、ゲートバルブ9bおよびターボ分子ポンプ9
cをいった真空ポンプを含む。
【0024】処理チャンバ2には、プロセスガスを処理
チャンバ2内に導入するためのガス導入部18が設けら
れている。プロセスガスは、F2またはSiF4ガスとい
ったフッ素ソース物質(フッ素含有ガス)、SiH4に代
表される無機シラン系ガスといったケイ素ソース物質
(ケイ素含有ガス)、O2ガスまたはN2Oガスといった酸
素ソース物質(酸素含有ガス)、アルゴン(Ar)ガスとい
った不活性ガスを含む。
【0025】図2に示すように、ガス導入部18は、複
数のガス通路19a,19b、19cと、1または複数
の第1のノズル20(例えば、トップノズル)とを有して
いる。第1のノズル20は、ガス導入口を有するガス通
路19a,19b、19cに接続され、ペデスタル7と
対面するように蓋部4の内側に設けられている。第1の
ノズル20は、反応チャンバ2の内壁から突出してい
る。ガス通路19aはSiH4ガス及びArガスの供給
通路であり、ガス通路19bはO2ガスの供給通路であ
り、ガス通路19cはSiF4ガスの供給通路である。
【0026】チャンバ本体部3には、ガス導入部21が
設けられている。ガス導入部(図1の21)は、チャンバ
2の側面からプロセスガスを処理チャンバ2内に導入す
る。ガス導入部21は、複数の第2のノズル24(例え
ば、サイドノズル)に接続されている。
【0027】再び図1を参照すると、ガス導入部18,
21は、プロセスガス導入手段に接続されている。プロ
セスガス導入手段は、例えば、ガス供給ライン25a〜
25hおよびガス供給源26W〜26Zを含む。ガス供
給源26WはSiF4ガスの供給源であり、ガス供給源
26XはSiH4ガスの供給源であり、ガス供給源26
YはO2ガスの供給源であり、ガス供給源26ZはAr
ガスの供給源である。各ガス供給ライン25a〜25h
には、開閉バルブ27a〜27hおよびマスフローコン
トローラ(MFC)28a〜28hが設けられている。
開閉バルブ27a〜27hは、ガス導入部18,21へ
のガスの供給を制御する。マスフローコントローラ(M
FC)28a〜28hは、ガス導入部18,21に供給
されるガスの流量を調整する。これら開閉バルブ27a
〜27h及びMFC28a〜28hは、制御装置30か
らの制御信号により制御される。
【0028】蓋部4には、トップコイル17及びサイド
コイル12が取り付けられている。トップコイル17
は、ペデスタル7と対面するチャンバ2の天井部に、チ
ャンバ2の外壁面に沿って配置されている。トップコイ
ル17を形成するために、導体がガス導入部18の回り
に巻き回されている。サイドコイル12は、ペデスタル
7と天井部との間のプロセス空間の周囲に配置されてお
り、側壁部の外面に沿って配置されている。サイドコイ
ル12を形成するために、ペデスタル7と上壁面部とを
結ぶ軸の回りに導体が巻き回されている。
【0029】コイル12,17は、それぞれ、マッチン
グネットワーク13s,13tといったインピーダンス
整合回路を介して、RFジェネレータ14s,14tと
いった交流電源に接続されている。RFジェネレータ1
4s,14tは、それぞれのコイル12,17に高周波
電力を印加する。この供給によって、処理チャンバ2内
においてプロセスガスのプラズマが発生される。
【0030】図3を参照すると、第2のノズル24は、
チャンバ本体部3の内壁からウエハの堆積面に沿って突
出している。実施例では、第2のノズル24は、12本
であり、所定の対称性を有するように配置されている。
ウエハは、ペデスタル7上に配置される。ペデスタル7
の主面は、配置部7aおよび周辺部7bを有する。配置
部7aは、ペデスタル7の中心を含むように設けられて
いる。配置部7aには、ワークピースが配置される。周
辺部7bは、配置部7aを囲むように設けられている。
周辺部7bには、配置部7aを囲むように閉部材10が
位置している。閉部材10の抵抗率は、109Ω・cm
以下である。閉部材10の材質としては、炭化シリコン
(SiC)、炭素(C)、シリコン(Si)が例示される。こ
れらの材料は、基板がシリコン基板の場合には、ワーク
ピースを汚染する可能性が小さい。
【0031】図4(a)、図4(b)、図5(a)および図5
(b)は、閉部材10の実施例を示す。図4(a)および図
5(a)は、図3に示されたII−II線に沿った断面図であ
る。図4(b)および図5(b)は、配置部と周辺部との境
界付近を示す断面図である。図4(a)、図4(b)、図5
(a)および図5(b)において、ペデスタル7は、アルミ
ニウムといった導電性材料の本体部8aを備える。本体
部8aの主面上は、Al23(絶縁性セラミック)といっ
た絶縁膜により被覆されている。本体部8aの周縁に
は、窪みが設けられている。窪みには、絶縁性部材8
c、8dが配置されている。絶縁性部材8c及び8dの
各々は、配置部7aを囲むように閉じた絶縁性部品であ
り、Al23といった絶縁性セラミックである。絶縁性
部材8cが配置されると、配置部7aは、絶縁性部材8
cを基準にすると凹部になる。絶縁性部材8cは、内周
縁にテーパ面を有する。
【0032】図4(a)および図4(b)を参照すると、閉
部材10の一形態は、周辺部7bに位置している絶縁性
部材8c上に配置された環状の部品10aであり、配置
部7aを囲むようにペデスタル7の周辺部7bに設けら
れている。また、閉部材10は、導電性を示すこと好ま
しい。この形態では、半導体基板が配置部7aに配置さ
れると、半導体基板は環状部品10aと接触することが
ない。半導体基板が配置部7aのほぼ中央に配置される
場合には、半導体基板と環状部品10aとの好適な間隔
1は、1mm以上2mm以下である。発明者の行った
実験では、この間隔は1.93mmであった。
【0033】図5(a)および図5(b)を参照すると、閉
部材10の別の形態は、周辺部7bに位置している絶縁
性部材8c上に形成された環状の導電性被覆膜10bで
ある。導電性被覆膜10bは、配置部7aを囲むように
ペデスタル7の周辺部7bに形成されている。導電性被
覆膜10bは、絶縁性部材8cの上面(幅d4)と内周縁
にテーパ面(幅d)との両方に設けられている。この形
態では、半導体基板が配置部7aに配置されると、半導
体基板は導電性被覆膜10bと接触することになる。幅
は、幅dと同程度の範囲であることが好ましい。
【0034】8インチウエハを用いた実験によれば、環
状部品10aの幅が2cmにおいて特に顕著な効果が確
認された。故に、ワークピースのサイズに対する環状被
膜および環状部品の幅の比率は1/10(=2/20)以
上であることが好ましい。好適な閉部材10のサイズは
次のようなものである。環状部品10aの厚さは2mm
〜5mm程度であり、環状部品10aの幅dは20m
m〜50mm程度である。なお、幅dは、幅dと同
程度の範囲であることが好ましい。
【0035】閉部材10に好適な材料としては、Si
C、C、Siの少なくともいずれかが含まれる。閉部材
10の比抵抗は絶縁性部材8cの比抵抗よりも小さいこ
とが必要である。また、閉部材10の比抵抗は109Ω
・m以下であることが好ましい。炭素材料に関しては、
ガラス状炭素を用いると10-5Ω・mオーダの比抵抗
(例えば、4.4×10-5Ω・m)が得られ、等方性黒鉛
を用いると10-5Ω・mオーダの比抵抗(例えば、1.
2×10-5Ω・m)が得られる。炭化珪素材料に関して
は、α−SiC(B−C系) を用いると106Ω・m以上
109Ω・m以下の比抵抗が得られる。
【0036】図6(a)〜図6(d)は、半導体基板に形成
された凹部の埋込特性に関する実験の結果を示すSEM
写真のスケッチ図である。この結果は、閉部材10によ
りウエハの周辺部と中心部との差違が縮小されてことを
示している。図6(a)および図6(b)は、比較のための
実験の結果を示す。図6(c)および図6(d)は、図1に
示された成膜装置を用いた実験の結果を示す。また、図
6(a)および図6(c)は、ウエハの中心部におけるトレ
ンチの埋込特性を示しており、図6(b)および図6(d)
は、ウエハの周辺部におけるトレンチの埋込特性を示し
ている。ボイドの底の位置をウエハの中心部と周辺部と
の間で比較すると、比較のための実験の結果における差
|D1−D2|(D1−D2の絶対値)に比べて、図1に示され
た成膜装置を用いた実験での差|D3−D4|(D3−D4
絶対値)が小さい。
【0037】(第2の実施の形態)引き続いて、このよう
なプラズマ成膜装置1を用いて膜を堆積する方法を説明
する。図7(a)〜図7(d)は、半導体集積回路装置の配
線導体部を形成する工程断面図を示す。
【0038】図7(a)を参照すると、基板40が示され
ている。基板40は、半導体基板42、半導体アクティ
ブ素子44、絶縁膜43および導電膜46を備える。半
導体基板42には、トランジスタといった半導体アクテ
ィブ素子44a、44bが設けられている。半導体基板
42および半導体アクティブ素子44a、44b上に
は、シリコン酸化膜およびシリコン窒化膜といったシリ
コン系無機絶縁膜43が形成されている。シリコン系無
機絶縁膜43は平坦化されている。シリコン系無機絶縁
膜43(基板40)上には、アルミニウムおよびアルミ系
合金といった導電膜46が形成される。
【0039】次いで、導電膜46がエッチングされ配線
導電体48a、48b、48c、48d、48eが基板
40に形成される。図7(b)を参照すると、配線導電体
の形成の結果として、例えば配線導電体48bと配線導
電体48cとの間には、ギャップといった凹部49が形
成されている。これまでの工程により、第1のワークピ
ース50が完成する。
【0040】図7(c)を参照すると、プラズマ成膜装置
のペデスタル7に第1のワークピース50が配置されて
いる。プラズマ成膜装置において、第1のワークピース
50上に絶縁膜52が形成される。絶縁膜52として
は、シリコン系無機絶縁膜が例示される。
【0041】プラズマ成膜装置1を用いた成膜方法を詳
述する。入力装置31から処理開始信号が入力される
と、制御装置30の処理プログラムは成膜を開始する。
まず、ゲートバルブ9bを開くと共にスロットルバルブ
9aを所定の角度に開いた状態で、真空ポンプ9cによ
り処理チャンバ2内が真空排気される。MFC28g,
28hが制御されることよって、ガス供給源26Zから
Arガスがノズル20、24に供給される。この後、ウ
ェハ搬送ロボットで搬送されたウェハWがペデスタル7
に固定される。
【0042】ジェネレータ14s、14tから電力がコ
イル12、17に供給してプラズマが生成される。処理
チャンバ2内の圧力を安定させるために所定の時間だけ
経過した後に、電力が印加される。RFジェネレータ1
4tからの高周波電力がトップコイル12tに印加さ
れ、処理チャンバ2内にプラズマが発生する。この高周
波電力は、例えば1KWである。また、RFジェネレー
タ14sによりサイドコイル12に高周波電力が印加さ
れる。この高周波電力は、例えば2KWである。サイド
コイル12のパワーは、トップコイル17のパワーより
大きい。
【0043】次いで、MFC28hを制御することによ
って、サイドノズル24に供給されるArガスの流量が
減少される。また、MFC28e、28fを制御するこ
とによって、ガス供給源26YのO2ガスがノズル2
0、24に供給される。続いて、プラズマが発生された
状態で、所定の時間だけウエハWを放置する。これによ
って、プラズマの熱によりウェハWの表面が加熱され
る。
【0044】この後、トップコイル20に印加する高周
波電力が1.3KWに上昇されると共に、サイドコイル
24に印加する高周波電力が3.1KWに上昇される。
これとほぼ同時に、ガス供給源28WのSiF4ガス
が、MFC28a、28bを制御することによってノズ
ル20、24に供給される。また、ガス供給源26Xの
SiH4ガスが、MFC28c、28dを制御すること
によってノズル20、24に供給される。これによっ
て、Arガス及びO2ガスに加えて、SiF4ガスおよび
SiH4ガスが導入される。故に、ウェハWの成膜処理
が開始される。このプロセスガスの組合せでは、シリコ
ン酸化膜52が形成される。
【0045】所定膜厚の成膜が完了した後、ガス供給源
28WからのSiF4ガスの供給が、MFC28a、2
8bを制御することよって停止される。また、ガス供給
源26XからのSiH4ガスの供給が、MFC28c、
28dを制御することによって停止される。これによっ
て、ウエハW上における成膜が停止する。
【0046】次いで、ジェネレータ14s、14tから
コイル12、17への電力供給が停止され、これによっ
てプラズマが消失する。続いて、MFC28g、28h
を制御することによってノズル20、24に供給される
Arガスが停止される。また、MFC28e、28fを
制御することよって、ガス供給源26YのO2ガスをノ
ズル20、24に供給することが停止される。これによ
って、反応チャンバ2へのガスの供給が停止される。こ
の後に、一連の成膜ステップが完了する。ウェハ搬送ロ
ボットによりウェハWを処理チャンバ2の外部へ搬送す
る。これまでの工程により、第2のワークピース54が
形成される。第2のワークピースでは、その周辺部にお
けるギャップの埋込性と、その中央部におけるギャップ
の埋込性との間の差が縮小されている。
【0047】図7(d)に示されるように、第2のワーク
ピースはCMP法により平坦化される。これまので工程
により、配線導体部間に絶縁物が形成された。 (第3の実施の形態)引き続いて、このようなプラズマ成
膜装置1を用いて膜を堆積する別の方法を説明する。図
8(a)〜図8(d)は、半導体集積回路装置の素子分離部
を形成する工程断面図を示す。
【0048】図8(a)を参照すると、基板60が示され
ている。基板60は、半導体基板62および絶縁膜64
を備える。半導体基板62には、シリコン酸化膜および
シリコン窒化膜といったシリコン系無機絶縁膜64が形
成されている。
【0049】図8(b)を参照すると、基板60がエッチ
ングされトレンチが基板60に形成される。トレンチの
形成の結果として、凹部66a、66b、66cが形成
される。このトレンチは、素子分離用として利用できる
ように形成されている。これまでの工程により、第1の
ワークピース68が完成する。第1のワークピース68
は、プラズマ成膜装置のペデスタル7に配置される。
【0050】図8(c)を参照すると、プラズマ成膜装置
において、第1のワークピース68上に絶縁膜70が形
成される。絶縁膜70としては、シリコン系無機絶縁膜
が例示される。絶縁膜70の形成は、絶縁膜52の形成
と同様に行われるけれども、これに限定されるものでは
ない。第2のワークピースでは、その周辺部におけるギ
ャップの埋込性と、その中央部におけるギャップの埋込
性との間の差が縮小されている。
【0051】図8(d)に示されるように、第2のワーク
ピースはCMP法により平坦化される。これまので工程
により、素子形成領域間に絶縁物が形成された。
【0052】好適な実施の形態において本発明の原理を
図示し説明してきたが、本発明は、そのような原理から
逸脱することなく配置および詳細において変更できるこ
とは、当業者によって認識される。本実施の形態に示さ
れた特定の誘導結合プラズマ成膜装置の構成に限定され
るものではない。例えば、本実施の形態の成膜装置は複
数の誘導結合コイルを備えているけれども、本発明は単
一の誘導結合コイルを備える成膜装置にも適用できる。
また、本発明は、SiH4ガスおよびSiF4ガスを用い
た絶縁膜を形成する場合について説明されてきたけれど
も、これに限定されないことは言うまでもない。したが
って、特許請求の範囲およびその精神の範囲から来る全
ての修正および変更に権利を請求する。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
中心部の凹部と周辺部の凹部との間で凹部の埋込性に差
を縮小可能なプラズマ成膜装置および成膜方法が提供さ
れた。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、第1の実施の形態に係るプラズマCV
D装置を示す図面である。
【図2】図2は、第1の実施の形態に係るプラズマCV
D装置の部分破断図である。
【図3】図3は、図1に示されたI−I線に沿った断面
図である。
【図4】図4(a)は、図3に示されたII−II線に沿った
断面図である。図4(b)は、配置部と周辺部との境界付
近を示す断面図である。
【図5】図5(a)は、閉部材の別の実施例のための断面
図であり、この図面は、図3に示されたII−II線に相当
する線において示されている。図5(b)は、配置部と周
辺部との境界付近を示す断面図である。
【図6】図6(a)〜図6(d)は、発明者が行った実験の
結果を示す図面である。
【図7】図7(a)〜図7(d)は、半導体集積回路装置の
配線導体部を形成する工程断面図を示す。
【図8】図8(a)〜図8(d)は、半導体集積回路装置の
素子分離部を形成する工程断面図を示す。
【符号の説明】
1…高密度プラズマCVD装置、2…反応チャンバ、7
…ペデスタル、1…閉部材、10a…環状部材、10b
…環状被覆膜、18…ガス導入部、20…トップノズ
ル、21…ガス導入部、20…サイドノズル、25a,
25b…フッ素含有ガス供給系ライン、25c,25d
…ケイ素含有ガス供給系ライン、25e,25f…酸化
系ガス供給系ライン、25g,25h…不活性ガス供給
系ライン、26W…フッ素含有ガス供給源、26X…ケ
イ素含有ガス供給源、26Y…酸化系ガス供給源、26
Z…不活性ガス供給源、27a,27b…フッ素含有ガ
ス供給系開閉バルブ、27c,27d…ケイ素含有ガス
供給系開閉バルブ、27e,27f…酸化系ガス供給系
開閉バルブ、27g,27h…不活性ガス供給系開閉バ
ルブ、28a,28b…ケイ素含有ガス供給系MFC、
28c,28d…ケイ素含有ガス供給系MFC、28
e,28f…酸化系ガス供給系MFC、28g,28h
…不活性ガス供給系MFC、30…制御装置、W…ウェ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 秀之 千葉県成田市新泉14ー3野毛平工業団地内 アプライド マテリアルズ ジャパン株 式会社内 Fターム(参考) 4G075 AA24 AA30 AA63 BC04 CA02 CA03 CA13 CA47 CA65 DA01 EB01 EC02 FA05 FB04 FC11 FC15 4K030 AA04 AA06 AA14 AA16 BA44 CA04 EA06 FA04 GA02 KA46 LA15 5F045 AA08 AB31 AC01 AC02 AC11 AC16 BB17 DP02 DP03 DP04 EH11 EM09

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークピースを配置するための配置部お
    よび該配置部を囲むように設けられた絶縁性の周辺部を
    有するペデスタルと、 前記配置部を囲むように前記周辺部に設けられ前記周辺
    部の比抵抗よりも小さい比抵抗を有する閉部材と、 前記ペデスタルおよび前記閉部材を収容する処理チャン
    バと、 形成される膜の構成元素を供給するためのプロセスガス
    のプラズマを生成するために利用され前記処理チャンバ
    外に配置されたコイルと、 前記コイルに電力を提供する第1の交流電源とを備え
    る、プラズマ成膜装置。
  2. 【請求項2】 前記閉部材は、前記配置部を囲むように
    前記ペデスタルの前記周辺部に設けられた導電性被覆膜
    を含む、請求項1に記載のプラズマ成膜装置。
  3. 【請求項3】 前記閉部材は、前記配置部を囲むことが
    できるように閉じた形状を有する導電性部品を含む、請
    求項1に記載のプラズマ成膜装置。
  4. 【請求項4】 第2の交流電源を更に備え、 前記ペデスタルは、前記第2の交流電源に電気的に結合
    された導体部、および前記配置部を形成するように前記
    導体部上に設けられた絶縁部を有する、請求項1〜3の
    いずれかに記載のプラズマ成膜装置。
  5. 【請求項5】 前記ペデスタルの周囲に配置され前記プ
    ロセスガスを供給するための複数の供給孔を更に備え
    る、請求項1〜4のいずれかに記載のプラズマ成膜装
    置。
  6. 【請求項6】 前記プロセスガスを供給するガスソース
    を更に備え、 前記プロセスガスは、シリコン系無機絶縁膜を形成する
    ための元素を含む、請求項1〜5のいずれかに記載のプ
    ラズマ成膜装置。
  7. 【請求項7】 前記プロセスガスのプラズマを生成する
    ために利用され前記処理チャンバの外周に配置された別
    のコイルと、 前記別のコイルに電力を提供する第3の交流電源とを更
    に備え、 前記処理チャンバは、所定の軸方向に沿って伸びる側壁
    部および前記側壁部の一端をふさぐように設けられた天
    井部を有しており、 前記コイルは、前記側壁部の外側に配置されており、 前記別のコイルは、前記天井部の外側に配置されてい
    る、請求項1〜6のいずれかに記載のプラズマ成膜装
    置。
  8. 【請求項8】 前記閉部材は、SiC、C、Siの少な
    くともいずれかを含む材料から作られている、請求項1
    〜7のいずれかに記載のプラズマ成膜装置。
  9. 【請求項9】 前記閉部材の比抵抗は、109Ω・m以
    下である、請求項1〜8のいずれかに記載のプラズマ成
    膜装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のプラ
    ズマ成膜装置の前記ペデスタルに第1のワークピースを
    配置するステップと、 前記プラズマ成膜装置において前記第1のワークピース
    上に膜を形成して第2のワークピースを形成するステッ
    プとを備える成膜方法。
  11. 【請求項11】 配置する前記ステップに先だって、基
    板に凹部を形成して第1のワークピースを得るステップ
    を更に備え、 膜を形成する前記ステップは、前記凹部に絶縁膜を形成
    するステップを含む、請求項10に記載の成膜方法。
  12. 【請求項12】 第1のワークピースを得る前記ステッ
    プは、導電膜をエッチングして複数の配線用導電体を形
    成するステップを備え、前記凹部は、前記配線用導電体
    間に位置する、請求項11に記載の成膜方法。
  13. 【請求項13】 前記凹部は、前記半導体基板に形成さ
    れた素子分離用トレンチを有する、請求項11に記載の
    成膜方法。
  14. 【請求項14】 前記第2のワークピースを平坦化する
    ステップを更に備える、請求項10〜13のいずれかに
    記載の成膜方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017092448A (ja) * 2015-08-18 2017-05-25 ラム リサーチ コーポレーションLam Research Corporation ウエハの極縁における特徴プロフィールの傾斜を改善するためのエッジリングアセンブリ

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