JP2003138349A - 深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 - Google Patents
深絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法Info
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Abstract
表面の耐肌荒れ性にも優れたフェライト系ステンレス鋼
板を提供する。 【解決手段】 C:0.1mass%以下、Si:1.0mass%以
下、Mn:1.5mass%以下、Cr:11〜23mass%、Ni:2.0ma
ss%以下、Al:1.0mass%以下、P:0.06mass%以下、
S:0.03mass%以下、N:0.04mass%以下を含有し、さ
らに、Nb:0.8mass%以下および/またはTi:1.0mass%
以下を、18≦Nb/(C+N)+2(Ti/(C+N))≦60を満
足するよう含有し、結晶粒径が50μm以下、平均r値が
2.0以上、(引張強度(MPa)×平均r値)/(結晶粒径(μ
m))≧20を満たした鋼板とする。
Description
度(普通)鋼板が使用されていた自動車用強度部材等の用
途に用いて好適な、深絞り性、耐肌荒れ性および耐食性
に優れたフェライト系ステンレス鋼板に関するものであ
る。
性や耐食性に優れ、オーステナイト系ステンレス鋼板と
比べると、多量のNiを含まないので、コスト的に有利で
あるだけでなく、応力腐食割れが発生しないという利点
がある。このため、従来から種々の産業分野で使用され
てきた。
板は、伸びの値が30%(板厚0.8mm)程度であり、r値も
1.5以下と低く、普通鋼の同一強度をもつ高r値高張力
鋼板、例えば、C,Nを低減し、Ti,Nbを添加した450M
Pa級の高張力IF鋼板の平均r値2.0以上と比べると、
明らかに深絞り性が劣るものであった。このため、自動
車の強度部材や建材、家電用品のように、高い深絞り性
が求められる用途には、その利用が制限されてきた。
が、リインフオース、メンバー、アーム材等の自動車強
度部材として使用できるようになれば、塗装工程の省略
が可能となり、トータルコストで比較すると安価な材料
となる。また、このフェライト系ステンレス鋼板は、耐
食性にも優れていることから、塗膜剥離等の心配が無
く、電着塗装が回り込み難い部位に用いても、耐食性に
関する心配は少ない。
ライト系ステンレス鋼の深絞り性を高める試みがなさ
れ、その研究成果がいくつか報告されている。例えば、
特開平3-264652号公報には、NbおよびTiを複合添加し、
製造条件を適正化して、集合組織を制御し、{111}集積
度を5以上とした深絞り性に優れたフェライト系ステン
レス鋼板が開示されている。
ライト系ステンレス鋼板でも、r値はせいぜい1.8程度
しか得られず、深絞り加工をはじめとする複雑な成形加
工がなされる自動車強度部材や、大きな拡管と曲げ加工
が施されるパイプ用途等に使用することができなかっ
た。また、自動車用部材としては、加工性と強度のバラ
ンスに加え、加工後の表面性状(肌荒れ)が重要な因子と
なる。ここで、肌荒れとは、冷間加工を受けた際に、結
晶粒の凹凸に起因して生じるオレンジピール(Orange pe
al)を指す。すなわち、単なる高r値は、高温仕上焼鈍
を行うことにより得ることはできるが、結晶粒が粗大化
する。このため、成形加工を行うと、肌荒れが顕著とな
り、加工性を劣化させるばかりでなく、加工品の耐食性
を劣化させるといった問題があった。
来、普通鋼板表面にめっき処理を施した合金化溶融亜鉛
めっき鋼板等が広く用いられてきた。これをフェライト
系ステンレス鋼に代替できれば、めっき工程をはじめと
する製造工程や作業工程が省略され、大きな利益がもた
らされる。
と、好ましくは耐食性に優れたフェライト系ステンレス
鋼板およびその製造方法を提案することにある。
達成すべく、フェライト系ステンレス鋼板を、特に、リ
インフォース、アーム、フィラー、メンバー等自動車強
度部材に適用するために必要な、深絞り性、加工後の耐
肌荒れ性および耐食性等について詳細に調査した。その
結果、鋼の成分組成と製造条件を適正範囲に制御し、仕
上焼鈍後の鋼板の平均r値を2.0以上、平均結晶粒径を5
0μm以下、かつ、(引張強度(MPa)×平均r値)/(結晶粒
径(μm)))を20以上とすることにより、深絞り性と耐肌
荒れ性にも優れるフェライト系ステンレス鋼板が得られ
ることを知見した。
下、Si:1.0mass%以下、Mn:1.5mass%以下、Cr:11〜
23mass%、Ni:2.0mass%以下、P:0.06mass%以下、
S:0.03mass%以下、Al:1.0mass%以下、N:0.04mas
s%以下を含有し、かつ、Nb:0.8mass%以下および/ま
たはTi:1.0mass%以下、ただし、これらは下記(1)式を
満足するように含有し、残部がFe及び不可避的不純物か
らなり、結晶粒径が50μm以下、平均r値が2.0以上、
(引張強度(MPa)×平均r値)/(結晶粒径(μm))≧20であ
ることを特徴とする深絞り性に優れたフェライト系ステ
ンレス鋼板である。 記 18≦Nb/(C+N)+2(Ti/(C+N))≦60 ……(1) ここで、C,N,NbおよびTiは各元素の含有量(mass%)
0.1〜3.0mass%のMoを、Crとの関係において下記(2)式
を満足するように含有することが好ましい。 記 Cr+3.3Mo≧20 ……(2) ここで、CrおよびMoは各元素の含有量(mass%) また、本発明の鋼板は、その表面に脱膜型潤滑コート皮
膜が被覆されることが好ましい。
i:1.0mass%以下、Mn:1.5mass%以下、Cr:11〜23mas
s%、Ni:2.0mass%以下、P:0.06mass%以下、S:0.
03mass%以下、Al:1.0mass%以下、N:0.04mass%以
下を含有し、かつ、Nb:0.8mass%以下および/またはT
i:1.0mass%以下、ただし、これらは下記(1)式を満足
するように含有し、さらに必要に応じて、0.1〜3.0mass
%のMoを、Crとの関係において下記(2)式を満足するよ
うに含有し、残部がFe及び不可避的不純物からなる鋼ス
ラブを、熱間圧延後、冷間圧延してフェライト系ステン
レス鋼板を製造する方法において、熱間粗圧延の少なく
とも1パスを、圧延温度850〜1100℃、圧下率35%以
上、熱間仕上圧延の少なくとも1パスを、圧延温度650
℃〜900℃、圧下率20〜40%とし、冷間圧延を全圧下率7
5%以上とすることを特徴とする深絞り性に優れたフェ
ライト系ステンレス鋼板の製造方法である。記 18≦Nb/(C+N)+2(Ti/(C+N))≦60 ……(1) Cr+3.3Mo≧20 ……(2) ここで、C,N,Nb,Ti,CrおよびMoは各元素の含有量
(mass%)
を上記範囲に限定した理由について説明する。 C:0.01mass%以下 Cは、粒界を強化し、耐二次加工脆性を向上させる元素
である。しかし、あまり多く含有させると、粒界に炭化
物が析出し、逆に、耐二次加工脆性、粒界耐食性に悪影
響を及ぼすようになる。とくに、Cが0.01mass%を超え
て含有する場合にはその影響が顕著となる。また、C
は、その含有量が多くなるほど鋼を硬質化し、加工性を
阻害するようになる。よって、C量は、0.01mass%以下
に限定する。なお、耐二次加工脆性および深絞りを含む
加工性(以降、特に記載しない限り、加工性には深絞り
性も含む意味で用いる)の観点から、0.002mass%超え
0.008mass%以下の含有量が好ましい。
くに大気環境での耐食性を向上させる。その効果を発揮
させるためには、0.2mass%以上の添加が好ましい。し
かしながら、1.0mass%を超えて含有すると、鋼の靭性
を劣化させ、溶接部の耐二次加工脆性を劣化させるの
で、1.0mass%以下に限定する。好ましくは、0.1〜0.6m
ass%の範囲に限定する。
有すると、鋼の靭性を劣化させ、溶接部の耐二次加工脆
性を劣化させるので、1.5mass%以下に限定する。好ま
しくは、0.1〜1.0mass%の範囲に限定する。
り、十分な効果を得るためには、11mass%以上含有して
いることが必要である。また、溶接部の耐食性の観点か
らは、14mass%以上の含有が好ましい。一方、Crは、鋼
の加工性を低下させる元素であり、特に23mass%を超え
て含有すると、その影響が顕著となる。このため、Cr含
有量は11〜23mass%の範囲に制限する。
ので、2.0mass%以下の範囲で含有させることができ
る。しかし、2.0mass%を超えて多量に含有すると鋼が
硬質化し、また、応力腐食割れの懸念が生ずる。したが
って、その含有量は2.0mass%以下に限定する。好まし
くは、0.1〜0.8mass%の範囲に限定する。
有した場合に、Bの粒界強化作用を低減させ、溶接部の
耐二次加工脆性を劣化させる。また、加工性や靭性、高
温疲労特性も劣化させる傾向があり、できる限り低い方
が望ましい。そのため、0.06mass%以下、好ましくは0.
03mass%以下とする。しかし、あまりに低くすると製鋼
コストの上昇を招く。
しい。そのため、0.03mass%以下、好ましくは0.010mas
s%以下とする。しかし、Pと同様、過度の低減は製鋼
コストの上昇を招く。
添加は、介在物を生成し、表面外観および耐食性を劣化
させるので1.0mass%以下とする。好ましくは、0.001〜
0.6mass%の範囲に限定する。
ss%を超えて含有すると、窒化物となって粒界に析出
し、耐食性を劣化させるので、0.04mass%以下に限定す
る。
つ 18≦Nb/(C+N)+2(Ti/(C+N))≦60 Nb,Tiは、固溶C,Nを化合物として固定することによ
り、耐食性や深絞り性(平均r値)を向上させる効果を有
しており、単独、もしくは複合して添加することが必要
である。その効果は、それぞれ0.01mass%未満では得ら
れないため、0.01mass%以上を含有させることが望まし
い。一方、Nb含有量が、0.8mass%を超えると靭性の劣
化を招き、また、Ti含有量が、1.0mass%を超えると外
観および靭性の劣化を招くため、Nbは0.8mass%以下、T
iは1.0mass%以下に限定する。また、鋼中のC,Nを炭
窒化物として固定し、一層優れた加工性を確保するに
は、18≦Nb/(C+N)+2(Ti/(C+N))≦60の関係を
満たすように合金設計することが必要となる。ここで、
C,N,Nb,Tiの各含有量(mass%)を、上記のように限
定する理由は、18未満となると、鋼中のC,Nを炭窒化
物として充分に固定できないため、加工性、耐食性が著
しく低下する。一方、60を超えると、固溶Nb,Tiが増加
して、加工性が低下するためである。
る。耐食性の向上を図るには、0.1mass%以上のMo量が
好ましい。ただし、3.0mass%を超えて含有すると、熱
処理時に析出物を生じ、加工時の割れ等、加工性の劣化
を招く。よって、Mo含有量は3.0mass%以下、好ましく
は2.0mass%以下とする。
は、孔食指数(Pitting Index)としてステンレス鋼の耐
食性を表す指標として一般に用いられている。自動車強
度部材に用いて十分な耐食性を得るためには、Cr+3.3M
oを20以上とすることが必要である。ただし、このCr+
3.3Moが30を超えると、鋼板が硬質化して加工性を損な
うので30以下とするのが好ましい。なお、耐食性は、後
述するように、成形加工後の表面粗さとも密接に関係し
ているので、結晶粒径が50μm以下も併せて満たす必要
がある。
よび不可避的不純物を含む鋼である。ただし、Co,Bに
ついては、粒界脆性改善の観点から、それぞれ0.3mass
%以下、0.01mass%以下の範囲で含有することができ
る。また、Zr:0.5mass%以下、Ca:0.1mass%以下、T
a:0.3mass%以下、W:0.3mass%以下、Cu:1mass%以
下およびSn:0.3mass%以下の範囲内で各元素を含有し
ていても、本発明の効果に特に影響を及ぼすものではな
い。
板の特性について、さらに説明する。 a.平均r値:2.0以上 従来の自動車強度部材(リインフォース、サイドメンバ
ー、フィラー、アーム等)に用いられてきた合金化溶融
亜鉛めっき高張力鋼板と同等以上の深絞り性を確保する
ためには、鋼板の平均r値が最低2.0以上が必要であ
る。従って、本発明の鋼板は、平均r値2.0以上に限定
する。好ましくは2.2以上である。なお、平均r値は、J
IS Z 2254により測定されるr値を用いて、下記の式か
ら求めたものである。 平均r値=(rL+2rD+rC)/4 ただし、rL、rDおよびrCは、それぞれ圧延方向、圧
延方向に対して45°方向、圧延方向に対し90°方向のr
値である。
な影響を及ぼす。すなわち、平均r値のみを高めるに
は、高温仕上焼鈍を行えばよい。しかし、かかる方法で
は、結晶粒が粗大化する。特に、結晶粒径が50μmを超
えるようになると、加工後の製品表面に、オレンジピー
ルと呼ばれる肌荒れが生じ、外観の悪化を招く。さら
に、この肌荒れに起因して、耐食性の劣化、加工性の低
下を引き起こす。そこで、仕上焼鈍後の結晶粒径は50μ
m以下、好ましくは45μm以下とする。ここで、本発明で
言う結晶粒径は、すべてJIS G 0552に定める切断法に従
って測定した結晶粒径であり、圧延方向(L方向)断面の
板厚1/2,1/4,1/6位置において、おのおの4点測定し
た値の平均値(n数12)である。
いる場合、普通鋼を上回る引張強度−r値バランスが必
要となる。この理由は、ステンレス鋼板は延性に乏しい
ため、同一引張強度で同等の深絞り性を得るためには、
普通鋼以上に高いr値が必要となるからである。そこ
で、(引張強度(MPa)×平均r値)を高い値とする必要が
ある。また、(引張強度(MPa)×平均r値)の高値化のた
めには各工程の製造条件の適正化が不可欠である。例え
ば、仕上焼鈍温度の高温化のみでは、結晶粒の粗大化を
招き、粒径が50μmを超えると成形加工後の成形限界が
低下し、しかも表面の凹凸部に堆積物や塩などが付着
し、隙間腐食を発生させる原因にもなる。そこで、引張
強度−r値バランスに加え、仕上げ焼鈍後の結晶粒径を
50μm以下とする必要がある。結果として、(引張強度(M
Pa)×平均r値)/(結晶粒径(μm))≧20を満たすことで
強度、加工性、耐食性のバランスに優れたフェライト系
ステンレス鋼がえられる。
油の塗布工程の省略には、上記特性の鋼板に脱膜型潤滑
コート皮膜の被覆が有効である。ここで脱膜型潤滑コー
トとは、たとえばベース樹脂にアクリル樹脂を用い、こ
れにステアリン酸カルシウム、ポリエチレンワックス等
を添加した、アルカリで容易に脱膜可能な潤滑コートを
指す。なお、前記皮膜を脱膜型にする理由は、プレス成
形後の溶接時に鋼板表面に皮膜が残存すると、鋼中に炭
素が混入し、鋭敏化が起こり耐食性を著しく阻害するか
らである。なお、皮膜の被覆量は、加工性改善のために
は少なくとも0.5g/m2の目付量が必要である。ただし、
3.0g/m2を超えてもその効果が飽和するとともに、皮膜
を除去せずにシーム溶接やスポット溶接を実施する際、
通電不良を起こして溶接性が低下する。このため、0.5
〜3.0g/m2の範囲で塗布するのが好ましい。
テンレス鋼板(仕上焼鈍板)を製造する方法について説明
する。本発明の鋼板は、製鋼、熱間圧延(スラブ加熱、
粗圧延、仕上圧延)、熱延板焼鈍、酸洗、冷間圧延およ
び仕上焼鈍の各工程を経て製造されるが、熱間圧延工程
におけるスラブ加熱温度、熱間粗圧延条件、熱間仕上圧
延条件、熱延板焼鈍工程における焼鈍温度、冷延工程に
おける圧延条件および中間焼鈍、仕上焼鈍工程における
焼鈍温度を調整することにより、2.0以上の平均r値
と、50μm以下の結晶粒径および(引張強度(MPa)×平均
r値)/(結晶粒径(μm))≧20を満たすことが可能とな
る。以下、各工程の条件について詳細に説明する。
延が困難となり、一方、加熱温度が高すぎると、熱延板
の板厚方向で集合組織が不均一になる。このためスラブ
加熱温度は1000〜1200℃の範囲とするのがよい。さら
に、好ましい温度範囲は1100〜1200℃である。
1パスを、圧延温度850〜1100℃、圧下率35%以上でお
こなう。粗圧延の圧延温度が850℃未満では、再結晶が
進みにくく、スラブの柱状組織に起因した粗大な(100)
コロニーの残存により、仕上焼鈍後の加工性が劣り、ま
た圧延ロールへの負荷が大きくなり、ロール寿命が短く
なる。一方、1100℃を超えると、フェライト結晶粒が粗
大化し、{111}核発生サイトとなる粒界面積が減少し、
仕上焼鈍後の鋼板のr値低下を招くことになる。したが
って、粗圧延の圧延温度は850〜1100℃にする。さら
に、好ましい温度範囲は900〜1050℃である。また、粗
圧延の圧下率が35%未満では、板厚方向の中心部に、バ
ンド状の未再結晶組織が大量に残存し、深絞り性を劣化
させる。ただし、粗圧延の1パス当たりの圧下率が60%
を超えると、圧延時にロールと鋼板の焼き付けを起こし
たり、圧延ロールへの噛み込み不良を生じる危険があ
る。このため、圧下率は40〜60%の範囲が特に好まし
い。
延時に鋼板表面に強い剪断歪みが生じて、板厚中心部に
未再結晶組織が残り、また、ロールと鋼板の焼き付きを
生じることもある。このような場合には、必要に応じ
て、摩擦係数0.3以下になるような潤滑を施してもよ
い。上述した圧延温度と圧下率の条件を満たす粗圧延
を、少なくとも1パスを行うことにより、深絞り性が向
上する。この1パスは、粗圧延のどのパスで行ってもよ
いが、圧延機の能力を考えると、最終パスで行うのが最
も好ましい。
する)では、少なくとも1パスを、圧延温度650〜900
℃、圧下率20〜40%で行うとよい。圧延温度が650℃未
満では、変形抵抗が大きくなって、ロール負荷が大きく
なる。一方、仕上圧延温度が900℃を超えると、圧延歪
みの蓄積が小さくなり、次工程以降における深絞り性向
上効果が小さくなる。このため、仕上圧延温度は650〜9
00℃、さらに好ましくは、700〜800℃の範囲で行うのが
よい。また、仕上圧延時に、650〜900℃での圧下率が20
%未満では、r値の低下やリジングの原因になる(100)/
/ND、(110)//NDコロニー(横田ら、川崎製鉄技報、
30(1998)2,p115)が大きく残存してしまう。一方、40%
を超えると噛み込み不良や鋼板の形状不良を引き起こ
し、鋼の表面性状の劣化を招く。よって、仕上圧延にお
いては、圧下率20〜40%の圧延を少なくとも1パス以上
行うのがよい。より好ましい範囲は25〜35%である。上
述した圧延温度と圧下率の条件を満たす仕上圧延を、少
なくとも1パス行うことにより深絞り性は改善される。
その1パスは、どのパスで行ってもよいが、圧延機の能
力から、最終パスで行うのが最も好ましい。
不十分となり、平均r値が低下するとともに、残存する
バンド状組織に起因して、仕上焼鈍板でのリジング発生
が著しくなる。また、1100℃を超えると、組織が粗大化
して、成形後の肌荒れや、成形限界の低下、耐食性の低
下を引き起こす。さらにまた、固溶Cを固定した炭化物
の再固溶により、鋼中の固溶Cが増大し、好ましい集合
組織の形成を阻害する。したがって、熱延板焼鈍は800
〜1100℃、より好ましくは800〜1050℃の温度範囲とす
るのがよい。
を挟んだ2回以上の冷延法とする。また、全圧下率は、
1回冷延法の場合、2回以上の冷延法の場合とも75%以
上とする。全圧下率の増大は、仕上げ焼鈍板の{111}集
積度の向上に寄与し、r値向上に有効であり、平均r値
2.0以上を満たすためには、全圧下率は75%以上、好ま
しくは80〜90%未満とする。なお、2回以上の冷延法の
場合には、この全圧下率を2回以上に分けて圧延する。
ただし、この場合、(1回目冷延の圧下率)/(最終冷延
の圧下率)で表される圧下比を、0.7〜1.3として行うと
よい。この圧下比は、最終冷延前の結晶粒径、中間焼鈍
板中の{111}集合組織の発達、仕上げ焼鈍板中の{111}集
積度の向上と密接な関係がある。高r値化を達成するに
は、この圧下比を0.7〜1.3、より好ましくは0.8〜1.1の
範囲として冷間圧延するのがよい。なお、各回の冷間圧
延の圧下率は、いずれも50%以上とし、各回の圧下率の
差を30%以下とするのが望ましい。各回の圧下率が50%
未満でも、圧下率差が30%超えでも、{111}集積度が
低くなり、r値が低下するためである。
延材表面の剪断変形を低減し、{111}集積度を高め、r
値の向上に有効に寄与するため、ロール径と圧延方向の
影響を考慮することが望ましい。通常、ステンレス鋼板
の最終冷延は、表面光沢を得るために、ロール径が例え
ば200mmφ以下と小さいワークロールを用いて行われ
る。しかし、本発明では、ロール径300mmφ以上の大径
ワークロールを使用することが好ましい。また、本発明
においては、タンデム圧延を用いるとよい。また、2回
以上の冷間圧延の場合には、いずれの冷間圧延も、1方
向に圧延するのが好ましい。上記理由は、ロール径100
〜200mmφのリバース圧延に比べ、300mmφ以上のロール
径を有するタンデム圧延機による1方向圧延は、表面の
剪断変形を低減し、{111}集積度を増加し、r値を高め
るうえで効果的であるからである。なお、より高r値を
安定して得るため、線圧(圧延荷重/板幅)を増大させ
て板厚方向に均一に歪みを与えるとよい。そのために
は、熱延温度の低下、高合金化、熱延速度の増加を任意
に組み合わせて行うことも有効である。
不十分となり、平均r値が低下するとともに、バンド状
組織に起因して、リジングが著しくなる。一方、1050℃
を超えると、組織が粗大化するとともに、炭化物が再固
溶し、鋼中の固溶Cが増大し、深絞り性に好適な集合組
織の形成を阻害する。
晶粒径は、50μm以下とするとよい。特に、2回冷延法
の場合、仕上げ焼鈍板を、微細結晶粒かつ高r値のとす
るためには、中間焼鈍を終えた最終冷延前のフェライト
結晶粒の微細化(結晶粒径50μm以下)と、最終冷延前の
固溶Cの低減が重要なポイントとなる。このため、中間
焼鈍温度は、最終冷延前の結晶粒径50μm以下を満た
し、かつ未再結晶組織が残存しない温度範囲で低温ほど
よい。これらのことから、中間焼鈍温度は、650〜1050
℃とし、かつ熱延板焼鈍温度より50℃以上低い温度とす
るのがよい。
積度が向上し)、高い平均r値が得られる。しかし、仕
上焼鈍温度が800℃未満では、平均r値の向上に有効な
結晶方位が得られず、平均r値2.0以上を達成できない
ばかりか、鋼板板厚の中央にバンド状の組織が残存し、
深絞り性を阻害する。また、平均r値の増大を図るに
は、高温焼鈍が有効であるが、高温過ぎると結晶粒が粗
大化し、加工後に肌荒れが生じ、成形限界の低下と耐食
性の劣化をもたらす。このため、仕上焼鈍温度は、好ま
しくは結晶粒径50μm以下を確保できる範囲で、高温で
あるほど良い。本発明の鋼板では、850〜1050℃の温度
範囲で仕上焼鈍するのが好ましい。
2)ピークの積分強度比を指す。たとえば、理科学電機
(株)製 RINT 1500 のX線回折装置を用いて、Co κ α
線を使用し、θ−2θ法により、電圧46kV、電流150mA
の条件で測定できる。また、以上説明した本発明の鋼板
を溶接する場合には、TIG、MIGを始めとするアー
ク溶接、電縫溶接、レーザー溶接など、通常の溶接方法
はすべて適用可能である。
種の鋼スラブを、熱間圧延、熱延板焼鈍、中間焼鈍を挟
む2回の冷間圧延を行い、板厚0.8mmとした後、仕上焼
鈍して製品とした。得られた仕上焼鈍板について、引張
特性、結晶粒径、深絞り性および肌荒れ性の調査を行っ
た。 <引張特性>:引張試験片は JIS 5号試験片を用い、引
張強度(TS)、伸び(El)を測定した。また、r値は J
IS 5号試験片を用いて、先述の方法にて平均r値を求め
た。 <結晶粒径>:JIS G 0552に準拠した切断法に従って、
圧延方向断面の板厚1/2,1/4,1/6位置において各4点
測定し、その値の平均値(n数12)を求めた。 <深絞り性>:深絞り性は、LDR(限界絞り比)で評価
した。LDR試験条件は、ポンチ径33mmφ、しわ押え力
10,000N、絞りスピード:500mm/sとした。LDRの評
価は、実機プレステスト結果との対応調査から、本試験
では、LDRが2.3以上を深絞り性良好とした。 <肌荒れ性>:肌荒れ性の評価は、鋼板の圧延方向(L
方向)にJIS 5号引張試験片を切り出し、25%の引張歪み
を加えた後、JIS B 0601に準拠し、鋼板表面の平均粗
度Raを触針法で測定し、Ra≦2μmを肌荒れ良、Ra>2
μmを肌荒れ不良と判定した。
に適合する成分組成を有する鋼No.1〜9の鋼板は、平均
r値:2.0以上、LDR:2.30以上であり、かつ加工後
の平均粗度:2.0μm以下で良好な耐肌荒れ性を有してい
る。これに対し、本発明の範囲を外れる成分組成の鋼板
は、平均r値、LDRが悪く、深絞り性に劣る。
焼鈍温度を変化することにより、結晶粒径を10〜100μm
の範囲に変化させた仕上焼鈍板を製造し、加工後の肌荒
れ評価を行った。肌荒れ性の評価は、実施例1と同様の
方法で行った。図1は、この結果を示したものである
が、仕上焼鈍板の結晶粒径を50μm以下とすることによ
り肌荒れを防止できることがわかる。
成を有する仕上焼鈍板(板厚0.8mm)の中から、(Cr+3.3M
o)値の異なる7種を選出し、エリクセン試験機を用い
て、35mmφ×8.5mm高さの張出し成形を行い、耐食性評
価の試験片とした。耐食性試験は、塩乾湿腐食サイクル
試験(CCT試験)を採用した。試験条件は、湿潤(50
℃、相対湿度:100%×6時間)→塩水浸漬(25℃、(0.5ma
ss%NaCl+0.1mass%CaCl2)溶液×15分)→乾燥(60℃、
相対湿度:50%×17時間45分)を1サイクル(24時間)と
する腐食試験を、160サイクル行った。この試験条件
は、塩害の厳しい屋外環境に約20年間暴露試験を行った
のと同等の条件に相当する。耐食性は、試験後の試験片
の外観を目視観察し、赤錆、しみ錆発生状況を調査し、
下記の5段階に評価した。なお、下記の「しみ錆」と
は、ステンレス鋼が腐食して生成すると考えられる赤錆
より軽度な錆で、灰色の外観を呈する。 ランク1:赤錆発生(耐食性劣) ランク2:赤錆+しみ錆 ランク3:しみ錆 ランク4:軽微なしみ錆 ランク5:錆無し(耐食性良) 試験の結果を、図2に示した。この図から、(Cr+3.3M
o)が20mass%以上、かつ仕上焼鈍板の結晶粒径(JIS G 0
552の切断法による)が50μm以下であれば、赤錆の発生
を防止できることがわかる。結晶粒径が50μmを超える
と肌荒れにともない赤錆の発生が顕著になる。
〜47μmの範囲に揃えた仕上焼鈍板から、実施例2と同
様の張出成形試験片と、無垢の鋼板に深さ約100μm、長
さ30mmのクロスカットを入れた試験片を作製した。この
2つの試験片をL字状に折り曲げてからシーム溶接し、
図3に示した形状の試験片とした。この試験片を用い
て、実施例2と同様のCCT試験を実施し、円筒張出し
部、クロスカット部および溶接隙間部の錆発生状況を目
視観察し、実施例2と同様の基準で評価した。結果を図
4に示したが、(Cr+3.3Mo)を20mass%以上とすること
により、隙間部、クロスカット部および円筒絞り部のい
ずれにおいても赤錆が見られなくなる。
有する仕上焼鈍板について、深絞り性を、上述したLD
R(限界絞り比)で評価した。また、鋼4については、試
験片のパンチ側の面にはビニールコートを行い、裏のダ
イ側の面には脱膜型潤滑コート皮膜(水溶性潤滑コート)
を塗布し、深絞り性を評価した。LDRの試験結果を、
(引張強度(MPa)×平均r値)と結晶粒径との関係で整理
し、図5に示した。なお、引張強度は、JIS 13号B試験
片を用いて測定し、r値は同試験片を用い15%の歪を与
えて測定した。この図より、平均r値が2.0以上であっ
ても、必ずしもLDRが2.3以上とはならないこと、す
なわち、LDR≧2.3を得るためには、平均r値≧2.0の
ほか、平均結晶粒径≦50μm、((引張強度(MPa)×平均r
値)/(結晶粒径(μm))≧20の条件を満たすことが必要で
あることがわかる。また、潤滑コートを塗布した試験片
と潤滑コートを塗布していない比較材のLDRの試験結
果を表3に示す。潤滑コートを塗布することにより、L
DRがさらに向上していることがわかる。
耐肌荒れ性と深絞り性に優れ、また耐食性にも優れたフ
ェライト系ステンレス鋼板を得ることができる。
である。
影響を示した図である。
ある。
響を示した図である。
ぼす影響を示した図である。
Claims (4)
- 【請求項1】C:0.01mass%以下、Si:1.0mass%以
下、Mn:1.5mass%以下、Cr:11〜23mass%、Ni:2.0ma
ss%以下、P:0.06mass%以下、S:0.03mass%以下、
Al:1.0mass%以下、N:0.04mass%以下を含有し、か
つ、Nb:0.8mass%以下および/またはTi:1.0mass%以
下、ただし、これらは下記(1)式を満足するように含有
し、残部がFe及び不可避的不純物からなり、結晶粒径が
50μm以下、平均r値が2.0以上、(引張強度(MPa)×平均
r値)/(結晶粒径(μm))≧20であることを特徴とする深
絞り性に優れたフェライト系ステンレス鋼板。 記 18≦Nb/(C+N)+2(Ti/(C+N))≦60 ……(1) ここで、C,N,NbおよびTiは各元素の含有量(mass%) - 【請求項2】上記鋼板は、さらに、0.1〜3.0mass%のMo
を、Crとの関係において下記(2)式を満足するように含
有してなる請求項1に記載のフェライト系ステンレス鋼
板。 記 Cr+3.3Mo≧20 ……(2) ここで、CrおよびMoは各元素の含有量(mass%) - 【請求項3】上記鋼板の表面に、脱膜型潤滑コート皮膜
が被覆されてなることを特徴とする請求項1または2に
記載のフェライト系ステンレス鋼板。 - 【請求項4】C:0.01mass%以下、Si:1.0mass%以
下、Mn:1.5mass%以下、Cr:11〜23mass%、Ni:2.0ma
ss%以下、P:0.06mass%以下、S:0.03mass%以下、
Al:1.0mass%以下、N:0.04mass%以下を含有し、か
つ、Nb:0.8mass%以下および/またはTi:1.0mass%以
下、ただし、これらは下記(1)式を満足するように含有
し、さらに必要に応じて、0.1〜3.0mass%のMoを、Crと
の関係において下記(2)式を満足するように含有し、残
部がFe及び不可避的不純物からなる鋼スラブを、熱間圧
延後、冷間圧延してフェライト系ステンレス鋼板を製造
する方法において、熱間粗圧延の少なくとも1パスを、
圧延温度850〜1100℃、圧下率35%以上、熱間仕上圧延
の少なくとも1パスを、圧延温度650℃〜900℃、圧下率
20〜40%とし、冷間圧延を全圧下率75%以上とすること
を特徴とする深絞り性に優れたフェライト系ステンレス
鋼板の製造方法。 記 18≦Nb/(C+N)+2(Ti/(C+N))≦60 ……(1) Cr+3.3Mo≧20 ……(2) ここで、C,N,Nb,Ti,CrおよびMoは各元素の含有量
(mass%)
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