JP2003137733A - 油性唇用化粧料 - Google Patents
油性唇用化粧料Info
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Abstract
ト効果の持続性に優れた油性唇用化粧料を提供する。 【解決手段】 a)数平均分子量が650〜1200の
範囲にあるエチレンプロピレンコポリマーの1種以上
2.5〜12.0質量%、b)数平均分子量が750〜
1400の範囲にあるポリブテン及び/又は分子量が7
50〜1400の範囲にある水素添加ポリブテンの1種
以上20〜80質量%を含有する油性唇用化粧料。
Description
関し、更に詳しくは化粧効果、トリートメント効果の持
続性に優れた使用感の良い油性唇用化粧料に関する。
来、口紅やリップクリーム、リップグロスのような油性
唇用化粧料を唇上に長時間保留する技術には、例えば環
状シリコーン油や低分子の炭化水素等の揮発性油を配合
する技術や、水分と反応し油膜を固化させる多糖類や変
性シリコーン油を配合する技術などがある。確かに、こ
れらの技術を応用して製造された口紅は、衣服や食器に
色移りしにくく、食事をしても落ちにくく、化粧効果の
持続性だけをみれば一般の口紅と比較した場合各段に優
れたものであるが、反面、長時間唇に負担を与え続ける
事になり、唇の皮剥けやひび割れを誘発し、トリートメ
ント効果に関してはいずれも満足できるものではなかっ
た。
に優れた口紅の組成は、軽いのびを優先するため、配合
される油分も軽くさっぱりとしたものを中心に構成せざ
るを得ず、その結果、油膜の持ちは悪くなり、効果の持
続の面で満足できるものではなかった。
トメント効果の持続性に優れた使用感の良い油性唇用化
粧料を提供することにある。
発明者らは鋭意研究を行った結果、特定のエチレンプロ
ピレンコポリマーとポリブテン及び/又は水素添加ポリ
ブテンをそれぞれ特定の範囲で用いれば、化粧効果の持
続性に優れるだけでなくトリートメント効果にも優れる
使用感の良い油性唇用化粧料が得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
含有することを特徴とする油性唇用化粧料である。 a)数平均分子量が650〜1200の範囲にあるエチ
レンプロピレンコポリマーの1種以上 2.5〜12.
0質量% b)数平均分子量が750〜1400の範囲にあるポリ
ブテン及び/又は数平均分子量が750〜1400の範
囲にある水素添加ポリブテンの1種以上 20〜80質
量% 第2の本発明は、エチレンプロピレンコポリマーが分岐
鎖を有するものであることを特徴とする前記の油性唇用
化粧料である。
リマーの一分子あたりの平均分岐数が0.4〜1.7の
範囲にあることを特徴とする前記の油性唇用化粧料であ
る。
リマーの融点が90〜115℃の範囲にあることを特徴
とする前記の油性唇用化粧料である。
リマーの25℃における針入度が、1.5〜7.0mm
の範囲にあることを特徴とする前記の油性唇用化粧料で
ある。
ンプロピレンコポリマーは、数平均分子量として650
〜1200の範囲にあるもの、さらに好ましくは750
〜1100の範囲にあるものである。数平均分子量が6
50未満である場合、化粧料の形状の維持安定性を確保
するために12.0質量%より多く配合する必要性が生
まれ、本発明の目的であるトリートメント性が得られな
くなる問題がある。又、数平均分子量が1200を超え
ると製造時に長時間の高温溶解が必要となり、併用する
ことになるポリブテンや水素添加ポリブテンが劣化する
原因となるため好ましくない。本発明で用いるエチレン
プロピレンコポリマーは、直鎖状であっても分岐鎖を有
していても構わないが、特に分岐鎖を有するものがトリ
ートメント性に優れることから好ましい。さらに、分岐
鎖を有する場合には、一分子あたりの平均分岐数が0.
4〜1.7の範囲にあることが好ましい。この範囲であ
ればより効果的にトリートメント性を得ることができ
る。
コポリマーは、上記の範囲内で、融点が90〜115℃
の範囲にあることが好ましい。化粧品では通常、融点が
75〜120℃の範囲にあるエチレンプロピレンコポリ
マーを使用していることが多いが、この中でも特に90
〜115℃の温度範囲であるとトリートメント性が効果
的に得られる。
コポリマーは、米国材料試験協会(ASTM)の針入度
試験方法であるD1321を使用し、25℃で測定を行
った場合に、針入度が1.5〜7.0mmの範囲にある
ことが好ましく、さらに好ましくは3.5〜6mmの範
囲にあることが好ましい。この範囲であれば、持続性と
使用感を両立させることが可能である。
を有するエチレンプロピレンコポリマーの1種以上を化
粧料の全質量に対して2.5〜12.0質量%配合する
が、特に4.0〜10.0質量%が好ましい。配合率が
この範囲を外れると本発明の目的とするトリートメント
性が失われるだけでなく、使用感も悪化する問題があ
る。
マーの具体的な例としては、例えばNewphasetechnology
社製のPerformaleneEP700,EP1100等が挙げ
られる。
均分子量が750〜1400の範囲にあるポリブテン及
び/又は分子量が750〜1400の範囲にある水素添
加ポリブテンの1種以上を配合する。化粧品で使用され
るポリブテンは、通常、数平均分子量が500〜550
0の範囲にあるものが用いられるが、本発明で用いられ
るポリブテン又は水素添加ポリブテンの数平均分子量は
この中でも特に750〜1400の範囲のものを使用
し、さらに900〜1100の範囲にあるものを用いる
ことが好ましい。数平均分子量が750未満であると唇
への付着時間が短くなりトリートメント性や化粧効果の
持続性が損なわれる問題があり、一方、数平均分子量が
1400を超えると使用感が悪く、塗布時の違和感も覚
えるため好ましくない。
該当するポリブテン又は水素添加ポリブテンを化粧料の
全質量に対して20〜80質量%の割合で配合するが、
特に30〜60質量%が好ましい。この範囲であれば前
記のエチレンプロピレンコポリマーとの配合特性に優れ
る。
リブテンの具体的な例としては、例えばポリブテンとし
ては日石ポリブテンHV−100等が、また水素添加ポ
リブテンとしてはニッサンポリブテン10SH等が挙げ
られる。
成分の他に、必要に応じて本発明の効果を損なわない範
囲で、通常の油性唇用化粧料に配合される成分、例えば
色材、各種油剤、揮発性成分、界面活性剤、保湿剤、防
腐剤、紫外線吸収剤、香料、生理活性成分、粘剤等を配
合することができる。また、本発明で用いる色材は各種
の表面処理が施されていても構わず、例えば寒天、デオ
キシリボ核酸塩などの親水性化合物やN−ラウロイル−
L−リジンなどが挙げられる。
プクリーム、リップグロス等がある。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1〜4、比較例1〜3(口紅) 表2に示す組成の口紅を製造し、その化粧効果の持続
力、トリートメント効果及び使用感について評価した。
評価結果を表3に示す。尚、表中の配合量は質量%で示
す。
プロピレンコポリマーの特性を表1に示す。また、各実
施例及び比較例で用いたポリブテンは、数平均分子量が
980のもの、水素添加ポリブテンは数平均分子量が1
000のものである。
混合した粉体成分を加えロールミルで均一に練り込んだ
後、再度溶解、脱気したものを型に流しこみ急冷固化さ
せ、型より取りだし容器に装填して口紅を得た。 (評価方法)唇が荒れ易いと自覚し、皮向けが確認され
た女性パネラー20名に、調製した各口紅を1週間づつ
連続使用させ、化粧効果の持続性と、トリートメント効
果及び使用感についての実感度を下記基準により評価さ
せ、その人数により判定した。 (化粧効果の持続性) ○;良い △;さほど良くない ×;悪い (トリートメント性) ○;皮剥けがなくなった △;変わらない ×;乾燥して、荒れてきた (使用感) ○;良い △;さほど良くない ×;悪い
良く化粧効果の持続性及び皮剥けを防止するトリートメ
ント効果に優れていることが判る。 実施例5、比較例4(リップクリーム) 表4に示す組成のリップクリームを製造し、そのトリー
トメント効果及び使用感について評価した。そのトリー
トメント効果について評価した。評価結果を表5に示
す。尚、表中の配合量は質量%で示す。
後に型に流しこみ急冷固化させ、型より取りだし容器に
装填してリップクリームを得た。 (評価方法)唇が荒れ易いと自覚し、皮向けが確認され
た女性パネラー20名に、調製した各リップクリームを
1週間づつ連続使用させ、トリートメント効果及び使用
感についての実感度を前記と同じ基準により評価させ、
その人数により判定した。
は使用感が良くトリートメント効果の持続性に優れてい
ることが判る。 実施例6、7、比較例5(リップグロス) 表6に示す組成のリップグロスを製造し、その化粧効果
の持続力、トリートメント効果及び使用感について評価
した。評価結果を表7に示す。尚、表中の配合量は質量
%で示す。評価結果を表7に示す。
分を加え油性原料を均一に溶解し、ロールミルで均一に
練り込んだ後、再度溶解、脱気したものを容器に流しこ
みリップグロスを得た。 (評価方法)唇が荒れ易いと自覚し、皮向けが確認され
た女性パネラー20名に、調製した各リップグロスを1
週間づつ連続使用させ、化粧効果の持続性と、トリート
メント効果及び使用感についての実感度を下記基準によ
り評価させ、その人数により判定した。
使用感が良く化粧効果の持続性及び皮剥けを防止するト
リートメント効果に優れていることは明かである。
明の油性唇用化粧料は、使用感に優れ、かつ化粧効果、
トリートメント効果の持続性に優れていることが判る。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記a)及びb)を含有することを特徴
とする油性唇用化粧料。 a)数平均分子量が650〜1200の範囲にあるエチ
レンプロピレンコポリマーの1種以上 2.5〜12.
0質量% b)数平均分子量が750〜1400の範囲にあるポリ
ブテン及び/又は数平均分子量が750〜1400の範
囲にある水素添加ポリブテンの1種以上 20〜80質
量% - 【請求項2】 エチレンプロピレンコポリマーが分岐鎖
を有するものであることを特徴とする請求項1に記載の
油性唇用化粧料。 - 【請求項3】 エチレンプロピレンコポリマーの一分子
あたりの平均分岐数が0.4〜1.7の範囲にあること
を特徴とする請求項2に記載の油性唇用化粧料。 - 【請求項4】 エチレンプロピレンコポリマーの融点が
90〜115℃の範囲にあることを特徴とする請求項1
〜3のいずれかに記載の油性唇用化粧料。 - 【請求項5】 エチレンプロピレンコポリマーの25℃
における針入度が、1.5〜7.0mmの範囲にあるこ
とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の油性唇
用化粧料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001329637A JP2003137733A (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 油性唇用化粧料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001329637A JP2003137733A (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 油性唇用化粧料 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003137733A true JP2003137733A (ja) | 2003-05-14 |
Family
ID=19145506
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001329637A Pending JP2003137733A (ja) | 2001-10-26 | 2001-10-26 | 油性唇用化粧料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003137733A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008044937A (ja) * | 2006-07-27 | 2008-02-28 | L'oreal Sa | コポリマー,非揮発性オイルおよび光沢のあるオイルを含有する化粧料組成物 |
FR2911497A1 (fr) * | 2007-01-23 | 2008-07-25 | Chanel Parfums Beaute Soc Par | Composition de maquillage des levres. |
JP2008239578A (ja) * | 2007-03-28 | 2008-10-09 | Tokiwa Corp | 棒状油性固形化粧品 |
JP2021183577A (ja) * | 2020-05-22 | 2021-12-02 | 東色ピグメント株式会社 | 油性固形口唇化粧料 |
-
2001
- 2001-10-26 JP JP2001329637A patent/JP2003137733A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2008090187A1 (en) * | 2007-01-23 | 2008-07-31 | Chanel Parfums Beaute | Composition for making up the lips |
JP2010516737A (ja) * | 2007-01-23 | 2010-05-20 | シャネル パフュームズ ビューテ | 唇のメーキャップ用組成物 |
US9023334B2 (en) | 2007-01-23 | 2015-05-05 | Chanel Parfums Beaute | Composition for making up the lips |
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