JP2003137046A - 運転環境設定システム - Google Patents

運転環境設定システム

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JP2003137046A
JP2003137046A JP2001339030A JP2001339030A JP2003137046A JP 2003137046 A JP2003137046 A JP 2003137046A JP 2001339030 A JP2001339030 A JP 2001339030A JP 2001339030 A JP2001339030 A JP 2001339030A JP 2003137046 A JP2003137046 A JP 2003137046A
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driving environment
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Toshiro Nishiyama
敏郎 西山
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の車種に対して複数の人がそれぞれ最適
な運転環境を設定することができる車両の運転環境設定
システムを提供すること。 【解決手段】 車両を識別するための少なくとも1つの
車両識別子と、該少なくとも1つの車両識別子で識別さ
れる車両の運転環境を自動設定する際に使用される少な
くとも1つの運転環境データとを記憶している第1の携
帯用記憶媒体10と、第1の携帯用記憶媒体10に記憶
されている少なくとも1つの車両識別子と少なくとも1
つの運転環境データの中から、当該車両に一致する車両
識別子と、当該車両に一致する車両識別子に対応する運
転環境データとを受け取って車両の運転環境を設定する
運転環境設定手段20Aとを含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の運転環境設
定システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の運転環境設定システムと
しては、たとえば特開平11−11236号公報に開示
されているものがある。この運転環境設定システムで
は、複数の人が、それぞれ自分専用のICカードを持
ち、そのICカード内に記憶されている自分の運転環境
データを車両側のメモリへ転送して、様々な運転環境の
設定をするものである。それにより、シート位置やバッ
クミラーを通した後方視界などを自動車を乗り換えた場
合にも従来の馴染んだ車と同じにする事で安全に走行す
る事を可能にし、また、一台の車を何人かで共有するこ
とや走行目的別に何種類かの乗り味を楽しむ事が可能に
なるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート
位置等に基づくドライビングポジションなどは、個人の
体格だけで決まるものではなく、車両の視野に大きく左
右される。車両の視野は、乗用車やトラックやスポーツ
カー等の車の種類によってだいぶ異なっている。また、
乗用車に乗る場合のシート位置と、トラックやスポーツ
カーに乗る場合のシート位置は、精神的な面からも変わ
ることがある。
【0004】したがって、ICカードに記憶されている
自分専用の運転環境データを使用して、自動車を乗り換
えた場合にドライビングポジションを従来の馴染んだ車
と同じにしても、乗り換えた車の種類や視野等の相違に
より、その車では最適なドライビングポジションになる
とは限らないことがある。
【0005】よって本発明は、上述した従来の問題点に
鑑み、複数の車種に対して複数の人がそれぞれ最適な運
転環境を設定することができる車両の運転環境設定シス
テムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1記載の発明は、図1(A)の構成図
に示すように、車両を識別するための少なくとも1つの
車両識別子と、該少なくとも1つの車両識別子で識別さ
れる車両の運転環境を自動設定する際に使用される少な
くとも1つの運転環境データとを記憶している第1の携
帯用記憶媒体10と、上記第1の携帯用記憶媒体10に
記憶されている上記少なくとも1つの車両識別子と上記
少なくとも1つの運転環境データの中から、当該車両に
一致する上記車両識別子と、当該車両に一致する上記車
両識別子に対応する上記運転環境データとを受け取って
車両の運転環境を設定する運転環境設定手段20Aと、
を含むことを特徴とする車両の運転環境設定システムに
存する。
【0007】請求項1記載の発明においては、車両の運
転環境設定システムは、車両を識別するための少なくと
も1つの車両識別子と、該少なくとも1つの車両識別子
で識別される車両の運転環境を自動設定する際に使用さ
れる少なくとも1つの運転環境データとを記憶している
第1の携帯用記憶媒体10と、第1の携帯用記憶媒体1
0に記憶されている少なくとも1つの車両識別子と少な
くとも1つの運転環境データの中から、当該車両に一致
する車両識別子と、当該車両に一致する車両識別子に対
応する運転環境データとを受け取って車両の運転環境を
設定する運転環境設定手段20Aとを含む。
【0008】それにより、1つの携帯用記憶媒体を用い
て、複数の異なる車種の車両に対して運転環境を自動設
定することができる。
【0009】上記課題を解決するためになされた請求項
2記載の発明は、前記運転環境設定手段20Aは、当該
車両を識別するための特定の車両識別子を記憶している
記憶手段23と、該記憶手段23に記憶されている上記
車両識別子が前記第1の携帯用記憶媒体10に記憶され
ている前記少なくとも1つの車両識別子に一致している
か否かを判定する判定手段21aと、前記第1の携帯用
記憶媒体10に記憶されている前記少なくとも1つの運
転環境データのうち、上記判定手段21aにより上記特
定の車両識別子と一致していると判定された車両識別子
に対応する運転環境データを受け取って、該運転環境デ
ータに基づいて車両の運転環境を設定する設定手段25
と、を含むことを特徴とする請求項1記載の車両の運転
環境設定システムに存する。
【0010】請求項2記載の発明においては、運転環境
設定手段20Aは、当該車両を識別するための特定の車
両識別子を記憶している記憶手段23と、該記憶手段2
3に記憶されている車両識別子が第1の携帯用記憶媒体
10に記憶されている少なくとも1つの車両識別子に一
致しているか否かを判定する判定手段21aと、第1の
携帯用記憶媒体10に記憶されている少なくとも1つの
運転環境データのうち、判定手段21aにより特定の車
両識別子と一致していると判定された車両識別子に対応
する運転環境データを受け取って、該運転環境データに
基づいて車両の運転環境を設定する設定手段25とを含
む。
【0011】それにより、1つの携帯用記憶媒体に記憶
されている複数の異なる車両の運転環境データの中から
特定の車両の運転環境データを抜き出して、運転環境を
自動設定することができる。
【0012】上記課題を解決するためになされた請求項
3記載の発明は、前記第1の携帯用記憶媒体10は、第
1の携帯用記憶媒体10を所有する運転手を識別するた
めの特定の運転手識別子も記憶しており、前記記憶手段
23は、さらに、少なくとも1つの運転手識別子と、該
少なくとも1つの運転手識別子に対応する少なくとも1
つの運転環境データを記憶しており、前記判定手段21
aは、前記記憶手段23に記憶されている上記少なくと
も1つの運転手識別子が上記第1の携帯用記憶媒体に記
憶されている上記特定の運転手識別子に一致しているか
否かを判定し、前記設定手段25は、前記記憶手段23
に記憶されている上記少なくとも1つの運転環境データ
のうち、上記判定手段21aにより上記特定の運転手識
別子と一致していると判定された運転手識別子に対応す
る運転環境データに基づいて車両の運転環境を設定する
ことを特徴とする請求項2記載の車両の運転環境設定シ
ステムに存する。
【0013】請求項3記載の発明においては、第1の携
帯用記憶媒体10は、第1の携帯用記憶媒体10を所有
する運転手を識別するための特定の運転手識別子も記憶
している。記憶手段23は、さらに、少なくとも1つの
運転手識別子と、該少なくとも1つの運転手識別子に対
応する少なくとも1つの運転環境データを記憶してい
る。判定手段21aは、記憶手段23に記憶されている
少なくとも1つの運転手識別子が第1の携帯用記憶媒体
に記憶されている特定の運転手識別子に一致しているか
否かを判定する。設定手段25は、記憶手段23に記憶
されている少なくとも1つの運転環境データのうち、判
定手段21aにより特定の運転手識別子と一致している
と判定された運転手識別子に対応する運転環境データに
基づいて車両の運転環境を設定する。
【0014】それにより、1つの携帯用記憶媒体を用い
て、運転手識別のみで運転環境を自動設定したり、運転
手及び車両の両方を識別して運転環境を自動設定したり
することができる。
【0015】上記課題を解決するためになされた請求項
4記載の発明は、第2の携帯用記憶媒体を所有する運転
手を識別するための特定の運転手識別子を記憶している
第2の携帯用記憶媒体を含み、前記判定手段21aは、
前記記憶手段23に記憶されている上記少なくとも1つ
の運転手識別子が上記第2の携帯用記憶媒体10に記憶
されている上記特定の運転手識別子に一致しているか否
かを判定し、前記設定手段21aは、前記記憶手段23
に記憶されている上記少なくとも1つの運転環境データ
のうち、上記判定手段21aにより上記特定の運転手識
別子と一致していると判定された運転手識別子に対応す
る運転環境データに基づいて車両の運転環境を設定する
ことを特徴とする請求項2記載の車両の運転環境設定シ
ステムに存する。
【0016】請求項4記載の発明においては、車両の運
転環境設定システムは、第2の携帯用記憶媒体を所有す
る運転手を識別するための特定の運転手識別子を記憶し
ている第2の携帯用記憶媒体を含む。判定手段21a
は、記憶手段23に記憶されている少なくとも1つの運
転手識別子が第2の携帯用記憶媒体10に記憶されてい
る特定の運転手識別子に一致しているか否かを判定す
る。設定手段21aは、記憶手段23に記憶されている
少なくとも1つの運転環境データのうち、判定手段21
aにより特定の運転手識別子と一致していると判定され
た運転手識別子に対応する運転環境データに基づいて車
両の運転環境を設定する。
【0017】それにより、2つの携帯用記憶媒体を用い
て、運転手識別のみで運転環境を自動設定したり、運転
手及び車両の両方を識別して運転環境を自動設定したり
することができる。
【0018】上記課題を解決するためになされた請求項
5記載の発明は、前記第1携帯用記憶媒体10はICカ
ードであり、前記第2の携帯用記憶媒体はETCカード
であることを特徴とする請求項4記載の車両の運転環境
設定システムに存する。
【0019】請求項5記載の発明においては、第1携帯
用記憶媒体10はICカードであり、第2の携帯用記憶
媒体はETCカードである。
【0020】それにより、ETCカードという既存の記
憶媒体を利用して、運転環境を自動設定することができ
る。
【0021】上記課題を解決するためになされた請求項
6記載の発明は、図1(B)の構成図に示すように、前
記設定手段25に手動設定による環境設定データを供給
する手動設定手段33と、前記第1の携帯用記憶媒体1
0または前記記憶手段23に記憶されている少なくとも
1つの運転環境データを、上記手動設定手段33よりの
運転環境データで更新する更新手段21bと、を含むこ
とを特徴とする請求項1または3記載の車両の運転環境
設定システムに存する。
【0022】請求項6記載の発明においては、車両の運
転環境設定システムは、設定手段25に手動設定による
環境設定データを供給する手動設定手段33と、第1の
携帯用記憶媒体10または記憶手段23に記憶されてい
る少なくとも1つの運転環境データを、手動設定手段3
3よりの運転環境データで更新する更新手段21bとを
含む。
【0023】それにより、運転環境の自動設定後に、手
動設定が行われた場合は、第1の携帯用記憶媒体または
記憶手段に記憶されている運転環境データを、手動設定
に基づく運転環境データで更新することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図2は、本発明による車両の運転
環境設定システムの第1実施形態を示すブロック図であ
る。
【0025】図2において、運転環境設定システムは、
第1の携帯用記憶媒体としてのICカード10と、車両
20とからなる。ICカード10は、CPU11と、メ
モリ12と、インターフェース13とを含む。メモリ1
2には、車両識別子と運転環境データからなる少なくと
も1つのペアが、予め記憶されている。
【0026】車両識別子は、車両を識別するための個々
にユニークな符号であり、車両の1台1台を識別する符
号、あるいは、車両タイプ(たとえば、セダンやハード
トップ等、またはスポーツカーやツーリングカー等)を
識別する符号、あるいは、車種(たとえば、乗用車やト
ラック等)を識別する符号のいずれかを意味するものと
する。運転環境データは、ペアに記憶される車両識別子
で識別される車両を運転する際に運転手の体格や好みに
合わせてシート位置等の運転環境を自動設定する際に使
用されるデータである。
【0027】図2では、メモリ12に、車両識別子X1
及び運転環境データXD1のペアと、車両識別子X2及
び運転環境データXD2のペアという2つのペアが記憶
されている。
【0028】車両20は、運転環境設定手段20Aの一
部である判定手段21a及び更新手段21bとしてのC
PU21、インターフェース22、運転環境設定手段2
0Aの一部である記憶手段としてのメモリ23、操作部
24、運転環境設定手段20Aの一部である設定手段と
しての運転環境設定ドライバ25、ハンドル26、シー
ト27、ルームミラー28、ドアミラー29、ギアチェ
ンジ30、エアコン31、音響装置32及び手動設定手
段としての手動設定スイッチ群33とを含む。メモリ2
3には、車両20を識別する車両識別子X1が記憶され
ている。
【0029】次に、上述の構成における運転環境設定処
理を、図3に示すフローチャートで説明する。まず、C
PU21は、車両20のエンジンを始動したか否かを判
定し(ステップS1)、始動していれば、次いで、運転
環境自動設定処理を行う(ステップS2)。
【0030】この運転環境自動設定処理は、図4に示す
フローチャートに基づいて行われる。図4において、ま
ず、ICカードがセットされたか否かを判定し(ステッ
プS11)、セットされていれば、ICカード10のイ
ンターフェース13と車両20のインターフェース22
が接続される。この場合の接続形態はどのような方式で
も良い。
【0031】次いで、CPU21は、ICカード10に
記憶されている車両識別子の中に、車両20の車両識別
子X1と一致する車両識別子があるか否かを判定し(ス
テップS12)、一致する車両識別子があれば、次い
で、一致する車両識別子に対応する運転環境データをメ
モリ23に転送する(ステップS13)。図2では、I
Cカード10のメモリ12に車両20を識別する車両識
別子X1が記憶されているので、この車両識別子X1と
ペアになっている運転環境データXD1が、車両20の
メモリ23に転送される。
【0032】次いで、CPU21は、メモリ23に転送
された運転環境データXD1を読み出して運転環境設定
ドライバ25に供給する。運転環境設定ドライバは、供
給された運転環境データXD1に基づいて、ハンドル2
6の角度、シート27の位置、ルームミラー28の角
度、ドアミラー28の角度、ギアチェンジ30のタイミ
ングポイント、エアコン31の温度、音響装置32の音
量等の一部または全部を自動的に設定する(ステップS
14)。
【0033】次いで、CPU21は、運転環境データ中
の全設定項目について自動調整が終了したか否かを判定
し(ステップS15)、終了していなければステップS
14に戻って、自動設定を繰り返し、終了していれば、
運転環境自動設定処理を終了する。
【0034】ここで、再び図3に戻って、ステップS2
の運転環境自動設定処理の終了後、CPU21は、エン
ジンが停止したか否かを判定し(ステップS3)、エン
ジンが停止していなければ、次いで、CPU21は、運
転手による運転環境の手動調整があったか否かを判定す
る(ステップS4)。
【0035】運転手は、手動設定スイッチ群33を操作
して、手動設定による運転環境データを運転環境設定ド
ライバに供給することにより、ハンドル26の角度、シ
ート27の位置、ルームミラー28の角度、ドアミラー
28の角度、ギアチェンジ30のタイミングポイント、
エアコン31の温度、音響装置32の音量等の一部また
は全部を手動で調整することができる。この手動設定ス
イッチ群33の手動設定による運転環境データは、CP
U21にも供給される。
【0036】手動設定スイッチ群33から手動設定によ
る運転環境データが供給された場合、次いで、CPU2
1は、手動設定による運転環境データをICカード10
側に転送して、メモリ12内の運転環境データXD1を
更新し(ステップS5)、次いでステップS4に戻る。
【0037】一方、ステップS3で、エンジンが停止し
ていれば、処理を終了する。
【0038】このように、図2においては、車両識別子
X1で識別される車両20と、車両識別子X2で識別さ
れる車両20以外の車両(図示しない)との2台の車両
の運転環境を自動設定することができる。したがって、
車両側が保持する車両識別子毎にペアで環境データをI
Cカード10に保持することにより、一度その車両で登
録すれば、1つのICカード10を用いて特定の人が、
複数の車両を快適な運転環境で運転できる。また、それ
ぞれ自分のICカードを用いて複数の人が、複数の車両
を快適な運転環境で運転できる。
【0039】次に、図5は、本発明による車両の運転環
境設定システムの第2実施形態を示すブロック図であ
る。図5では、図2のブロック図と同一の構成要素を含
み、図2と相違している点は、ICカード10のメモリ
12のデータ内容と、車両20のメモリ23のデータ内
容が異なっていることである。
【0040】すなわち、メモリ12には、車両識別子X
1及び運転環境データXD1のペアと、車両識別子X2
及び運転環境データXD2のペアという2つのペアのほ
かに、運転手識別子Y1も記憶されている。この運転手
識別子は、ICカード10を所有する所有者本人である
ことを識別するユニークな符号である。
【0041】一方、車両20のメモリ23には、車両2
0を識別するための車両識別子X1以外に、運転手識別
子と運転環境データからなる少なくとも1つのペアが、
予め記憶されている。図5では、メモリ23に、運転手
識別子Y1及び運転環境データYD1のペアと、運転手
識別子Y2及び運転環境データYD2のペアと、運転手
識別子Y3及び運転環境データYD3のペアという3つ
のペアが記憶されている。
【0042】運転手識別子とペアになる運転環境データ
は、車両のタイプや車種に依存しない運転環境を自動設
定するためのものであり、たとえば、空調環境(エアコ
ン利用有無・温度・風向き等)や音響装置設定(FM/
AM・周波数・音量等)などが含まれる。なお、ドライ
ビングポジション(シート・ハンドル・ミラー等)やそ
の他の走行性能設定(ギアシフトアップ・ハンドル切れ
等)は、車両のタイプや車種に依存するので、運転手識
別子及び車両識別子の両方による識別が必要である。
【0043】そこで、図5においては、車両識別子とペ
アになる運転環境データは、ハンドル26の角度、シー
ト27の位置、ルームミラー28の角度、ドアミラー2
8の角度、ギアチェンジ30のタイミングポイント等の
一部または全部を自動設定するためのデータが含まれて
いる。また、運転手識別子とペアになる運転環境データ
は、エアコン31の温度、音響装置32の音量等の一部
または全部を自動設定するためのデータが含まれてい
る。
【0044】上述の構成における運転環境設定処理は、
図2の転環境設定システムと同様に、図3に示すフロー
チャートで行われるが、ステップS2の運転環境自動設
定処理は、図6のフローチャートに基づいて行われる。
【0045】図6において、まず、ICカードがセット
されたか否かを判定し(ステップS21)、セットされ
ていれば、ICカード10のインターフェース13と車
両20のインターフェース22が接続される。
【0046】次いで、CPU21は、ICカード10に
記憶されている車両識別子の中に、車両20の車両識別
子X1と一致する車両識別子があるか否かを判定し(ス
テップS22)、一致する車両識別子があれば、次い
で、一致する車両識別子に対応する運転環境データをメ
モリ23に転送する(ステップS23)。図6では、I
Cカード10のメモリ12に車両20を識別する車両識
別子X1が記憶されているので、この車両識別子X1と
ペアになっている運転環境データXD1が、車両20の
メモリ23に転送される。
【0047】次いで、CPU21は、メモリ23に転送
された運転環境データを読み出して運転環境設定ドライ
バ25に供給する。運転環境設定ドライバは、供給され
た運転環境データに基づいて、ハンドル26の角度、シ
ート27の位置、ルームミラー28の角度、ドアミラー
28の角度、ギアチェンジ30のタイミングポイント等
の一部または全部を自動的に設定する(ステップS2
4)。
【0048】次いで、CPU21は、運転環境データX
D1中の全設定項目について自動調整が終了したか否か
を判定し(ステップS25)、終了していなければステ
ップS24に戻って、自動設定を繰り返し、終了してい
れば、ステップS26に進む。
【0049】ステップ26で、CPU21は、メモリ2
3に記憶されている運転手識別子の中に、ICカード1
20のメモリ12に記憶されている運転手識別子Y1と
一致する車両識別子があるか否かを判定し(ステップS
26)、一致する運転手識別子があれば、次いで、一致
する運転手識別子に対応する運転環境データを運転環境
設定ドライバ25に供給する。図6では、ICカード1
0のメモリ12に運転手識別子Y1が記憶されているの
で、CPU21は、この運転手識別子Y1とペアになっ
ている運転環境データYD1を運転環境設定ドライバ2
5に供給する。
【0050】次いで、運転環境設定ドライバは、供給さ
れた運転環境データYD1に基づいて、エアコン31の
温度、音響装置32の音量等の一部または全部を自動的
に設定する(ステップS27)。
【0051】次いで、CPU21は、運転環境データY
D1中の全設定項目について自動調整が終了したか否か
を判定し(ステップS28)、終了していなければステ
ップS27に戻って、自動設定を繰り返し、終了してい
れば、処理を終了する。
【0052】このように、車両側に運転手識別子毎にペ
アで環境データを保持することにより、運転手識別のみ
で運転環境を自動設定したり、運転手及び車両の両方を
識別して運転環境を自動設定したりすることができる。
【0053】以上の通り、本発明の実施の形態について
説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用
が可能である。
【0054】たとえば、第1の携帯用記憶媒体は、上述
の実施の形態ではICカードを用いているが、インテリ
ジェントな記憶媒体であれば良く、キーレスエントリシ
ステムにおける携帯器や、ETCなどのITS車載器用
のICカード機能を利用しても良い。
【0055】また、上述の第2の実施形態では、ICカ
ード10に車両識別子と運転手識別子を共に記憶してい
るが、これに代えて、第1の携帯用記憶媒体としてのI
Cカード10とは別に第2の携帯用記憶媒体に運転手識
別子を記憶させるように構成しても良い。この場合、第
2の携帯用記憶媒体としては、認証データに冗長ビット
を加えて、個人を特定できるようにしたキーレスエント
リーシステムの携帯器を用いたり、ETC決済カードを
用いることにより、個人特定可能なETC車載器・運行
管理等のITS車載器であって、業務開始時に作業者登
録を行ったり、個人管理用のICカード等のメモリ媒体
挿入による運転手識別を行っても良い。
【0056】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、1つの携
帯用記憶媒体を用いて、複数の異なる車種の車両に対し
て運転環境を自動設定することができる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、1つの携帯
用記憶媒体に記憶されている複数の異なる車両の運転環
境データの中から特定の車両の運転環境データを抜き出
して、運転環境を自動設定することができる。
【0058】請求項3記載の発明によれば、1つの携帯
用記憶媒体を用いて、運転手識別のみで運転環境を自動
設定したり、運転手及び車両の両方を識別して運転環境
を自動設定したりすることができる。
【0059】請求項4記載の発明によれば、2つの携帯
用記憶媒体を用いて、運転手識別のみで運転環境を自動
設定したり、運転手及び車両の両方を識別して運転環境
を自動設定したりすることができる。
【0060】請求項5記載の発明によれば、ETCカー
ドという既存の記憶媒体を利用して、運転環境を自動設
定することができる。
【0061】請求項6記載の発明によれば、運転環境の
自動設定後に、手動設定が行われた場合は、第1の携帯
用記憶媒体または記憶手段に記憶されている運転環境デ
ータを、手動設定に基づく運転環境データで更新するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)及び(B)は、それぞれ、本発明による
車両の運転環境設定システムの構成図である。
【図2】本発明による車両の運転環境設定システムの第
1実施形態を示すブロック図である。
【図3】図1の運転環境設定システムの運転環境設定処
理を示すフローチャートである。
【図4】図4のフローチャートにおける運転環境自動設
定処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明による車両の運転環境設定システムの第
2実施形態を示すブロック図である。
【図6】図5の運転環境設定システムの運転環境自動設
定処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 ICカード(第1の携帯用記憶媒体) 20A 運転環境設定手段 21 CPU 21a 判定手段 21b 更新手段 23 メモリ(記憶手段) 25 運転環境設定ドライバ(設定手段) 33 手動設定スイッチ群(手動設定手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両を識別するための少なくとも1つの
    車両識別子と、該少なくとも1つの車両識別子で識別さ
    れる車両の運転環境を自動設定する際に使用される少な
    くとも1つの運転環境データとを記憶している第1の携
    帯用記憶媒体と、 上記第1の携帯用記憶媒体に記憶されている上記少なく
    とも1つの車両識別子と上記少なくとも1つの運転環境
    データの中から、当該車両に一致する上記車両識別子
    と、当該車両に一致する上記車両識別子に対応する上記
    運転環境データとを受け取って車両の運転環境を設定す
    る運転環境設定手段と、 を含むことを特徴とする車両の運転環境設定システム。
  2. 【請求項2】 前記運転環境設定手段は、 当該車両を識別するための特定の車両識別子を記憶して
    いる記憶手段と、 該記憶手段に記憶されている上記車両識別子が前記第1
    の携帯用記憶媒体に記憶されている前記少なくとも1つ
    の車両識別子に一致しているか否かを判定する判定手段
    と、 前記第1の携帯用記憶媒体に記憶されている前記少なく
    とも1つの運転環境データのうち、上記判定手段により
    上記特定の車両識別子と一致していると判定された車両
    識別子に対応する運転環境データを受け取って、該運転
    環境データに基づいて車両の運転環境を設定する設定手
    段と、 を含むことを特徴とする請求項1記載の車両の運転環境
    設定システム。
  3. 【請求項3】 前記第1の携帯用記憶媒体は、第1の携
    帯用記憶媒体を所有する運転手を識別するための特定の
    運転手識別子も記憶しており、 前記記憶手段は、さらに、少なくとも1つの運転手識別
    子と、該少なくとも1つの運転手識別子に対応する少な
    くとも1つの運転環境データを記憶しており、 前記判定手段は、前記記憶手段に記憶されている上記少
    なくとも1つの運転手識別子が上記第1の携帯用記憶媒
    体に記憶されている上記特定の運転手識別子に一致して
    いるか否かを判定し、 前記設定手段は、前記記憶手段に記憶されている上記少
    なくとも1つの運転環境データのうち、上記判定手段に
    より上記特定の運転手識別子と一致していると判定され
    た運転手識別子に対応する運転環境データに基づいて車
    両の運転環境を設定することを特徴とする請求項2記載
    の車両の運転環境設定システム。
  4. 【請求項4】 第2の携帯用記憶媒体を所有する運転手
    を識別するための特定の運転手識別子を記憶している第
    2の携帯用記憶媒体を含み、 前記判定手段は、前記記憶手段に記憶されている上記少
    なくとも1つの運転手識別子が上記第2の携帯用記憶媒
    体に記憶されている上記特定の運転手識別子に一致して
    いるか否かを判定し、 前記設定手段は、前記記憶手段に記憶されている上記少
    なくとも1つの運転環境データのうち、上記判定手段に
    より上記特定の運転手識別子と一致していると判定され
    た運転手識別子に対応する運転環境データに基づいて車
    両の運転環境を設定することを特徴とする請求項2記載
    の車両の運転環境設定システム。
  5. 【請求項5】 前記第1携帯用記憶媒体はICカードで
    あり、前記第2の携帯用記憶媒体はETCカードである
    ことを特徴とする請求項4記載の車両の運転環境設定シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記設定手段に手動設定による環境設定
    データを供給する手動設定手段と、 前記第1の携帯用記憶媒体または前記記憶手段に記憶さ
    れている少なくとも1つの運転環境データを、上記手動
    設定手段よりの運転環境データで更新する更新手段と、 を含むことを特徴とする請求項1または3記載の車両の
    運転環境設定システム。
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