JP2003136992A - 4輪駆動車の駆動力配分制御装置 - Google Patents

4輪駆動車の駆動力配分制御装置

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JP2003136992A
JP2003136992A JP2001334763A JP2001334763A JP2003136992A JP 2003136992 A JP2003136992 A JP 2003136992A JP 2001334763 A JP2001334763 A JP 2001334763A JP 2001334763 A JP2001334763 A JP 2001334763A JP 2003136992 A JP2003136992 A JP 2003136992A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 4輪駆動車の駆動力配分の精度を向上させ
る。 【解決手段】 駆動力配分用ECU21は、CPU2
2、ROM23、RAM24及び入出力回路25を備
え、CPU22は、車輪速センサ34a〜34dからの
検出信号を入力し、検出信号に基づいて差動回転速度Δ
Nを算出する。また、CPU22は、電気PS装置用E
CU31からデータμ1とABS用ECU32からのデ
ータμ2とを入力し、差動回転速度ΔN、データμ1,
μ2を使用し、走行中の路面が低μか高μかを識別し、
カウント数記憶部24aのカウント数を増減させる。そ
して、CPU22は、カウント数に基づき、モード切換
プログラムに従って、4輪駆動車の駆動モードを4輪駆
動傾向モードと2輪駆動傾向モードとに切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は4輪駆動車の駆動力
配分制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】4輪駆動車には、4輪駆動と2輪駆動と
を適宜切り換えるパートタイム方式、常時4輪を駆動す
るフルタイム方式の他に、必要に応じて4輪駆動状態と
2輪駆動状態との間を遷移するスタンバイ方式がある。
【0003】スタンバイ方式では、一般に、トランスミ
ッション及びトランスファを備えたトランスアクスル
は、エンジンの駆動力を左右一対のフロントアクスルを
介してそれぞれ前輪に伝達するようになっている。又、
トランスアクスルは、エンジンの駆動力をプロペラシャ
フトを介して駆動力伝達装置に伝達する。駆動力伝達装
置は、ドライブピニオンシャフトを介してリアディファ
レンシャルに連結され、そのリアディファレンシャルは
左右一対のリアアクスルを介してそれぞれ後輪に連結さ
れている。
【0004】駆動力伝達装置は、一般に、湿式多板式の
電磁クラッチ機構を備え、クラッチ機構に内蔵された電
磁コイルを通電制御することにより、各クラッチ板を互
いに摩擦係合させ、プロペラシャフトを介して伝達され
るエンジンの駆動力を、リアディファレンシャルに伝達
する。リアディファレンシャルに伝達された駆動力は左
右一対のリアアクスルを介してそれぞれ後輪に伝達され
る。このクラッチ板の摩擦係合力は、電磁コイルに供給
する電流値によって決まり、摩擦係合力が大きいほど、
後輪への駆動力の伝達が大きい。つまり、スタンバイ方
式では、駆動力伝達装置を制御する駆動力配分制御装置
が、電磁クラッチ機構の摩擦係合力を制御して、4輪駆
動状態又は2輪駆動状態のいずれかを選択するととも
に、4輪駆動状態において前輪と後輪との間の駆動力配
分率を決定する。
【0005】この駆動力配分制御装置の制御、即ち、電
磁クラッチ機構の摩擦係合力の制御は、予め用意された
差動制限トルクマップを使用して行われる。差動制限ト
ルクマップは、その時の走行状態に対して最適な駆動力
配分率とするための摩擦係合力(目標摩擦係合力)を得
るための電磁コイルを通電するためのデューティ比のマ
ップテーブルである。
【0006】特に、4輪駆動車が、積雪路やアイスバー
ン路、ぬかるみ等のような路面摩擦係数μの値が低い道
路(低μ路)を走行する状態においては、路面と車輪と
の間のトラクションを高めるような駆動力配分率、すな
わち、4輪駆動もしくはそれに近い状態となる駆動量配
分率であることが望ましい。従って、差動制限トルクマ
ップは、4輪駆動車が低μ路を走行している場合には、
4輪駆動もしくはそれに近い状態で走行するためのデュ
ーディ比が求められるように設定されている。
【0007】そして、4輪駆動車が低μ路を走行する場
合には、車輪がスリップすることにより、左右一対の前
輪の平均回転速度と左右一対の後輪の平均回転速度との
差動回転速度が大きくなる傾向がある。従って、4輪駆
動車が低μ路を走行しているかどうかは、差動回転速度
をセンサで検出し、検出した結果求められたパラメータ
に基づいて判断される。
【0008】そして、駆動力配分制御装置によりパラメ
ータが求められると、差動制限トルクマップから、その
パラメータに対応するデューティ比が求められる。そし
て、駆動力配分制御装置は、求めたデューティ比でもっ
て駆動力伝達装置の電磁コイルを通電制御し、電磁クラ
ッチ機構の目標の摩擦係合力を実現させる。その結果、
低μ路における前輪と後輪との間の最適な駆動力配分率
が確保され、車両は安定して走行するようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の従来
の4輪駆動車の駆動力配分制御装置においては、4輪駆
動車が低μ路を走行してスリップを生じることによっ
て、初めて、スリップが生じない駆動力配分率を確保す
るようにしている。従って、仮に4輪駆動車が低μ路上
を走行していたとしても、車輪がスリップする前に低μ
路であるかどうかを判定することは不可能となってい
た。
【0010】さらに、車両の発進時には、発進直前まで
車輪が回転していないため、差動回転速度をもとに低μ
路であるかどうかを判断することが不可能となってお
り、発進時に自動車がスリップを生じてしまうことがあ
った。
【0011】以上のように、4輪駆動車が低μ路を走行
する時には、低μ路であるかどうかの判断に遅れが生
じ、前輪と後輪との間の駆動力配分率が適切でない場合
があった。そして、不適切な駆動力配分により、4輪駆
動車としての性能が十分に発揮されていなかった。
【0012】本発明の目的は、精度の高い駆動力配分を
行うことが可能な4輪駆動車の駆動力配分制御装置を提
供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、少なくとも車輪速、ス
ロットルバルブのスロットル開度、及び速度を含むパラ
メータをセンサによって検出し、前記パラメータに基づ
いて走行中の路面の路面摩擦係数に関する第1データを
推定する路面摩擦係数推定手段と、前輪側と後輪側との
駆動力配分率を可変制御する駆動力配分制御手段とを備
えた4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、前記4
輪駆動車の駆動力配分制御装置は、前記駆動力配分制御
装置と異なる前記4輪駆動車内の電子制御装置から前記
路面摩擦係数に関する第2データを取得する取得手段を
備え、前記駆動力配分制御手段は、前記路面摩擦係数推
定手段において推定された前記第1データと、前記取得
手段により取得された前記第2データとに基づいて前記
駆動力配分率を可変制御することを要旨とする。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、前記電子
制御装置は、少なくとも電気パワーステアリング装置及
びアンチロックブレーキシステムに備えられたものであ
ることを要旨とする。
【0015】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、前
記駆動力配分制御手段は、前記第1データと前記第2デ
ータとに基づいて、2輪駆動傾向モードと4輪駆動傾向
モードのいずれか1つの駆動モードを選択する選択手段
と、前記2輪駆動傾向モードと前記4輪駆動傾向モード
のそれぞれに関して、走行状態に対応した駆動力配分率
のマップデータを記憶する記憶手段とを備え、前記選択
手段により選択された前記駆動モードに基づいて、前記
記憶手段の前記マップデータを選択し、選択した前記マ
ップデータに基づいて前記駆動力配分率を可変制御する
ことを要旨とする。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、前記4輪
駆動車の駆動力配分制御装置は、カウント数記憶手段を
備え、前記選択手段は、前記第1データおよび前記第2
データのいずれかが前記走行中の路面が低摩擦係数を有
していることを表している場合には前記カウント数記憶
手段のカウント数を加算し、前記駆動力配分制御手段
は、前記カウント数記憶手段の前記カウント数が所定の
第1閾値を越えている場合に、前記記憶手段から前記4
輪駆動傾向モードの前記マップデータを選択し、前記カ
ウント数が前記所定の第1閾値以下の場合に、前記記憶
手段から前記2輪駆動傾向モードの前記マップデータを
選択することを要旨とする。
【0017】請求項5に記載の発明は、請求項4に記載
の4輪駆動車の駆動力配分制御装置において、前記選択
手段は、前記第1データおよび前記第2データから前記
走行中の路面が高摩擦係数を有していることを表してい
る場合には前記カウント数記憶手段の前記カウント数を
所定の第2閾値を下限として減算することを要旨とす
る。
【0018】(作用)請求項1に記載の発明によれば、
駆動力配分制御手段は、車輪速等によって推定される路
面摩擦係数に関する第1データに加えて、駆動力配分制
御装置と異なる他の電子制御装置において推定される路
面摩擦係数に関する第2データを取得し、両データに基
づいて駆動力配分率を可変制御するようにした。
【0019】従って、駆動力配分制御手段は、第1デー
タのみで制御する時に比較して、幅広いパラメータに基
づいて駆動力配分率を制御することが可能となり、駆動
力配分率の可変制御の精度を向上させることができる。
【0020】請求項2に記載の発明によれば、駆動力配
分制御手段は、少なくとも電気パワーステアリング装置
及びアンチロックブレーキシステムにそれぞれ備えられ
た電子制御装置から、第2データを取得するようにし
た。
【0021】従って、電気パワーステアリング装置やア
ンチロックブレーキシステムの電子制御装置において既
に使用されているデータを再利用して第2データとする
ことができるので、第2データを取得するための設計変
更が容易である。
【0022】請求項3に記載の発明によれば、駆動力配
分制御装置は、選択手段により、第1データと第2デー
タとに基づいて、4輪駆動車の駆動モードを4輪駆動傾
向モードもしくは2輪駆動傾向モードのいずれかとなる
ように選択するようにした。
【0023】従って、4輪駆動傾向モード選択されるこ
とにより、4輪駆動車は、低摩擦係数の道路を走行する
場合に最適な駆動力配分率が得られるようになる。ま
た、2輪駆動傾向モードが選択されることにより、4輪
駆動車は、車両安定性能を損なわない程度に2輪駆動傾
向の駆動力配分率が得られ、低燃費の走行が確保される
ようになる。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、カウント
数記憶手段を設け、第1データ及び第2データのいずれ
かが走行中の路面の路面摩擦係数が低摩擦係数を有して
いることを表している場合にはカウント数を加算するよ
うにした。そして、カウント数が所定の第1閾値を越え
ている場合には駆動モードを4輪駆動傾向モードとし、
第1閾値以下の場合には、駆動モードを2輪駆動傾向モ
ードとするようにした。
【0025】従って、複数のデータに基づいてカウント
数が加算され、そのカウント数に基づいて駆動モードが
切り換えられるようにしたので、駆動力配分率の可変制
御の精度を向上させることができる。その結果、4輪駆
動車が低摩擦係数の路面を走行しているにもかかわら
ず、一方のデータにおいて、低摩擦係数でないと誤判定
されたとしても、他方のデータで正しく判定されていれ
ば、低摩擦係数の路面用の駆動モードに切り換えること
が可能となる。
【0026】請求項5に記載の発明によれば、第1デー
タ及び第2データが、走行中の路面が高摩擦係数を有し
ていると表している場合には、第2閾値を下限としてカ
ウント数を減算するようにした。
【0027】従って、4輪駆動車が低摩擦係数を有する
路面から高摩擦係数を有する路面に移動して、カウント
数が減算されて第1閾値以下となることにより、4輪駆
動車の駆動モードを高摩擦係数の路面用の駆動モードに
切り換えることが可能となる。また、4輪駆動車が低摩
擦係数を有する路面を走行しているにもかかわらず、一
時的に、路面が高摩擦係数を有していると誤判定されて
も、カウント数が第1閾値以下となるまでは、低摩擦係
数の路面用の駆動モードを維持することが可能であり、
駆動力配分率の可変制御の精度を向上させることができ
る。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明を前輪駆動ベースの
4輪駆動車に具体化した一実施形態を図1〜図3に従っ
て説明する。
【0029】図1は、本実施形態における4輪駆動車の
概略構成図を示す。図1において、4輪駆動車1は、内
燃機関であるエンジン2及びトランスアクスル3を備え
ている。トランスアクスル3は、トランスミッション3
a、フロントディファレンシャル3b及びトランスファ
3c等を有している。前記フロントディファレンシャル
3bは左右一対のフロントアクスル4a,4bと連結さ
れ、その一対のフロントアクスル4a,4bにはそれぞ
れ左側及び右側前輪5a,5bがそれぞれ連結されてい
る。従って、エンジン2の駆動力は、トランスミッショ
ン3a、フロントディファレンシャル3b及び左右一対
のフロントアクスル4a,4bを介して左側及び右側前
輪5a,5bにそれぞれトルク伝達される。
【0030】又、前記トランスファ3cはプロペラシャ
フト6に連結され、そのプロペラシャフト6は駆動力伝
達装置7に駆動連結されている。従って、エンジン2の
駆動力は、トランスミッション3a、トランスファ3c
及びプロペラシャフト6を介して駆動力伝達装置7に伝
達される。駆動力伝達装置7はドライブピニオンシャフ
ト8を介してリアディファレンシャル9に連結され、そ
のリアディファレンシャル9は左右一対のリアアクスル
10a,10bに連結されている。そして、左右一対の
リアアクスル10a,10bには、それぞれ左側及び右
側後輪11a,11bが連結されている。
【0031】駆動力伝達装置7は、湿式多板式の電磁ク
ラッチ機構を備え、同電磁クラッチ機構には電磁コイル
7a(図2参照)と互いに接離可能な複数のクラッチ板
を有している。そして、電磁コイル7aに後記する駆動
力配分用電子制御装置(ECU)21からの制御信号
(指令値)に基づいて給電される電流値に応じて各クラ
ッチ板は互いに摩擦係合し、ドライブピニオンシャフト
8にプロペラシャフト6の駆動力がトルク伝達される。
【0032】詳述すると、プロペラシャフト6(エンジ
ン2)からドライブピニオンシャフト8(左側及び右側
後輪11a,11b)に伝達される駆動力は、クラッチ
板の摩擦係合力によって決まり、摩擦係合力が大きいほ
ど大きい。そして、その摩擦係合力は電磁コイルに供給
する電流値によって決まる。つまり、駆動力伝達装置7
は、摩擦係合力を制御することによって、4輪駆動状態
又は2輪駆動状態のいずれかを選択するとともに、4輪
駆動状態において前輪5a,5bと後輪11a,11b
との間の駆動力配分率を制御する。
【0033】次に、駆動力伝達装置7を駆動制御する駆
動力伝達制御回路の電気的構成について説明する。図2
に示すように、駆動力伝達制御回路は、駆動力配分用電
子制御装置(駆動力配分用ECUという)21を備えて
いる。駆動力配分用ECU21は、路面摩擦係数推定手
段、駆動力配分制御手段及び選択手段としてのCPU2
2、記憶手段としてのROM23、RAM24及び入出
力回路25を備えている。CPU22は、ROM23に
記憶された各種プログラムにしたがって駆動力伝達装置
7を駆動制御、すなわち、電磁コイル7aを通電制御す
るための各種演算処理を実行する。ROM23は、駆動
力伝達装置7の電磁コイル7aを通電制御するための各
種プログラム、各種のデータ及び各種のマップデータを
格納している。RAM24は、前記CPU22の演算処
理結果を一時記憶したり、各種データを記憶したりす
る。
【0034】前記ROM23に格納される各種プログラ
ムには、基本制御プログラム、モード切換プログラム等
がある。基本制御プログラムは、4輪駆動傾向モードと
2輪駆動傾向モードの2種類のモードにおいて、その時
の走行状態に対する前記電磁コイル7aに供給する電流
値を算出し、その算出した電流値で電磁コイル7aを入
出力回路25を介して通電制御するプログラムである。
【0035】また、モード切換プログラムは、一定時間
毎に4輪駆動車1が走行する路面の路面摩擦係数μの推
定値を取得し、取得した推定値に基づいて走行中の路面
が低μ路であるかどうかを判定し、判定結果に基づいて
前記2種類の4輪駆動傾向モードと2輪駆動傾向モード
とを切り換えるプログラムである。
【0036】ROM23に格納される各種マップデータ
は、前記2種類のモードのうち、2輪駆動傾向モードと
4輪駆動傾向モードのためのマップデータが格納されて
いる。両マップデータは、その時の走行状態に対して最
適な駆動力配分率とするための摩擦係合力(目標摩擦係
合力)を得るために電磁コイル7aを通電するためのデ
ューティ比のマップデータである。
【0037】走行状態は、本実施形態では、図1に示す
左右一対の前輪5a,5bの平均回転速度と左右一対の
後輪11a,11bの平均回転速度の差動回転速度、ス
ロットルバルブのスロットル開度、及び、速度をパラメ
ータとした走行状態である。
【0038】4輪駆動傾向モードのマップデータと2輪
駆動傾向モードのマップデータとの相違は、各走行状態
において、4輪駆動傾向モードが2輪駆動傾向モードよ
り摩擦係合力が大きくなるように各マップデータが形成
されている。従って、駆動力伝達装置7が4輪駆動傾向
モードで制御されている場合と2輪駆動傾向モードで制
御されている場合とでは、トランスアクスル3のトラン
スファ3cにかかる負荷は、駆動力配分率が小さくなる
分だけ2輪駆動傾向モードほうが小さくなる。
【0039】なお、RAM24には、カウント数記憶部
24aが設けられている。このカウント数記憶部24a
は、CPU22が前記モード切換プログラムに従って、
低μ路であると判定すると、カウント数記憶部24aの
カウント数が「1」ずつ加算され、低μ路でないと判定
すると第1閾値及び第2閾値としての最低値ゼロまで減
算されるようになっている。そして、本実施形態では、
カウント数がゼロでない場合には、CPU22は前記モ
ード切換プログラムに従って4輪駆動傾向モードに切り
換え、カウント数がゼロの場合には2輪駆動傾向モード
に切り換えるようになっている。
【0040】CPU22は、入出力回路25を介して電
気パワーステアリング装置(電気PS装置という)用E
CU31と接続され、この電気PS装置用ECU31に
おいて演算された路面摩擦係数μの第2データとしての
データμ1を入力する。このデータμ1は、路面摩擦係
数μが高摩擦係数(高μ)であるか低摩擦係数(低μ)
であるかを表している。
【0041】なお、本出願人は、既に、電気パワーステ
アリング装置において、パワーステアリングモータに流
れる駆動電流とステアリングホイールの操舵トルクに基
づいて路面反力を推定し、路面摩擦係数μを演算する電
気パワーステアリング装置の制御装置を提案している
(特願2000−299953号)。そして、電気PS
装置用ECU31は、この制御装置と同様にして、路面
摩擦係数μを演算し、演算した路面摩擦係数μが所定の
閾値を越えている場合にはデータμ1を高μ、所定の閾
値以下の場合にはデータμ1を低μとする。なお、この
閾値は、路面摩擦係数μがこの閾値以下の場合、すなわ
ち低μの場合には、4輪駆動車1がスリップしやすい状
態となるような値である。そして、この閾値は、予め試
験又は理論的に求めた値であって、電気PS装置用EC
U31に設けられている図示しないROMに記憶されて
いる。
【0042】また、CPU22は、入出力回路25を介
してアンチロックブレーキシステム(ABSという)用
ECU32と接続され、このABS用ECU32におい
て演算された路面摩擦係数μの第2データとしてのデー
タμ2を入力する。このデータμ2は、前記データμ1
と同様に、路面摩擦係数μが高μであるか低μであるか
を表している。
【0043】なお、既に、ABSにおいて、車輪に加わ
るブレーキトルクと、車輪速度センサの出力信号に基づ
き演算される推定車体減速度とから路面摩擦係数μが高
μであるか低μであるかを推定する路面摩擦係数推定装
置が提案されている(特開平11−157433号公
報)。そして、ABS用ECU32は、この従来技術と
同様にして、路面摩擦係数μが高μであるか低μである
かを推定し、データμ2を求める。
【0044】CPU22は、入出力回路25を介してス
ロットル開度センサ33と接続され、同開度センサ33
からスロットル開度信号を入力する。スロットル開度セ
ンサ33は、スロットルバルブに設けられ同バルブの開
度を検出する。CPU22は、スロットル開度センサ3
3からの検出信号に基づいてその時々のスロットルバル
ブの開度(スロットル開度)を算出する。
【0045】CPU22は、入出力回路25を介して各
前後輪5a,5b,11a,11bの車輪の回転を検出
する車輪速センサ34a〜34dと接続されている。C
PU22は車輪速センサ34a〜34dからの検出信号
を入力し、各検出信号に基づいてその時々の各前後輪5
a,5b,11a,11bの車輪速VFL,VFR,V
RL,VRRを算出する。又、CPU22は、左右前輪
5a,5bの両車輪速VFL,VFRから前輪平均車輪
速VFN(=(VFL+VFR)/2)を求めるととも
に、左右後輪11a,11bの両車輪速VRL,VRR
から後輪平均車輪速VRN(=(VRL+VRR)/
2)を算出する。さらに、CPU22は、前輪平均車輪
速VFNと後輪平均車輪速VRNとから第1データとし
ての差動回転速度ΔN(=|VFN−VRN|)を算出
するようになっている。
【0046】CPU22は、入出力回路25を介して駆
動力伝達装置7の電磁コイル7aに電流を給電する駆動
回路35に接続されている。CPU22は、駆動回路3
5に同CPU22が算出した電流値を電磁コイル7aに
給電するためのデューティ比制御信号を出力する。駆動
回路35は、デューティ比制御信号に基づいて駆動し、
CPU22が算出した電流値を電磁コイル7aに給電す
る。
【0047】つまり、CPU22は、4輪駆動傾向モー
ド又は2輪駆動傾向モードのための前記マップデータを
使って前記算出したスロットル開度、差動回転速度ΔN
及び車速に対する電磁コイル7aに給電する目標電流値
をデューティ比として求める。そして、CPU22は、
その求めたデューティ比に対するデューティ比制御信号
を入出力回路25を介して駆動回路35に出力する。
【0048】次に、上記のように構成した駆動力伝達装
置7を駆動制御する駆動力伝達制御回路の作用を説明す
る。CPU22は、4輪駆動傾向モード又は2輪駆動傾
向モードで駆動力伝達装置7を制御している時、予め定
めた周期で図3に示すフローチャートに従ったモード切
換制御のための処理動作を実行する。
【0049】図3において、CPU22は、前記モード
切換プログラムに従って、電気PS装置用ECU31及
びABS用ECU32からのデータμ1,μ2を入力す
る。また、CPU22は、車輪速センサ34a〜34d
からの検出信号を入力し、差動回転速度ΔNを算出する
(ステップS1)。続いて、CPU22は、入力したデ
ータμ1が低μであるかどうか識別する(ステップS
2)。
【0050】そして、入力したデータμ1が低μである
と識別されると(ステップS2でYES)、CPU22
は、ステップS3に移り、モード切換プログラムに従っ
て、カウント数記憶部24aのカウント数に1を加算し
(ステップS3)、ステップS4に移る。一方、入力し
たデータμ1が高μであると識別されると(ステップS
2でNO)、CPU22は、ステップS5に移る。
【0051】ステップS5において、CPU22は、入
力したデータμ2が低μであるかどうか識別する。そし
て、入力したデータμ2が低μであるとき(ステップS
5でYES)、CPU22は、ステップS3に移り、カ
ウント数記憶部24aのカウント数に1を加算し(ステ
ップS3)、ステップS4に移る。一方、入力したデー
タμ2が高μであるとき(ステップS5でNO)、CP
U22は、ステップS6に移る。
【0052】ステップS6において、CPU22は、算
出した差動回転速度ΔNが閾値T1以上かどうか識別す
る。この閾値T1は差動回転速度ΔNがこの閾値T1以
上になると、4輪駆動車1が低μ路上でスリップを生じ
ていると判定するための値である。この閾値T1は、予
め試験又は理論的に求めた値であって、ROM23に記
憶されている。
【0053】そして、差動回転速度ΔNが閾値T1以上
であるとき(ステップS6でYES)、CPU22は、
ステップS3に移り、カウント数記憶部24aのカウン
ト数に1を加算し(ステップS3)、ステップS4に移
る。一方、差動回転速度ΔNが閾値T1より小さいとき
(ステップS6でNO)、CPU22は、ステップS7
に移る。
【0054】ステップS7において、CPU22は、カ
ウント数記憶部24aのカウント数がゼロであるかどう
か判断する。カウント数がゼロでないとき(ステップS
7でYES)、CPU22は、ステップS8に移り、カ
ウント数を1減算し(ステップS8)、ステップS4に
移る。すなわち、4輪駆動車1が低μ路から高μ路に移
動した場合などには、低μ路を走行した時に加算されて
いたカウント数記憶部24aのカウント数が減算され
る。そして、カウント数がゼロであると(ステップS7
でNO)、カウント数をこれ以上減算することができな
いので、減算を行わずにCPU22はステップ9に移動
し、CPU22は、駆動モードを2輪駆動傾向モードに
設定する(ステップS9)。すなわち、CPU22は、
以後、2輪駆動傾向モードのマップデータを使って2輪
駆動傾向モードに基づく動力配分率制御することにな
る。
【0055】また、ステップS4において、CPU22
は、カウント数記憶部24aのカウント数がゼロである
かどうか判定する。カウント数がゼロでないとき(ステ
ップS4でYES)、CPU22は、駆動モードを4輪
駆動傾向モードに設定する(ステップS10)。すなわ
ち、CPU22は、以後、4輪駆動傾向モードのマップ
データを使って4輪駆動傾向モードに基づく動力配分率
制御することになる。その結果、路面と前後輪5a,5
b,11a,11bとの間のトラクションが高くなり、
4輪駆動車1はスリップを生じることなく安定した走行
を確保することができる。
【0056】また、カウント数がゼロであるとき(ステ
ップS4でNO)、CPU22はステップ9に移動し、
CPU22は、駆動モードを2輪駆動傾向モードに設定
する(ステップS9)。すなわち、CPU22は、路面
が低μ路から高μ路に変わったとして、以後、2輪駆動
傾向モードのマップデータを使って2輪駆動傾向モード
に基づく動力配分率制御することになる。その結果、路
面と前後輪5a,5b,11a,11bとの間のトラク
ションが低くなり、4輪駆動車1は、低燃費の走行を確
保することができる。
【0057】次に、上記のように構成した実施形態の特
徴を以下に記載する。 (1)本実施形態では、CPU22は、閾値T1以上か
どうかで4輪駆動車1が低μ路上でスリップを生じてい
るかを判定するための値である差動回転速度ΔNに加え
て、電気PS装置用ECU31からのデータμ1とAB
S用ECU32からのデータμ2を入力するようにし
た。そして、差動回転速度ΔN及びデータμ1,μ2を
使用し、モード切換プログラムに従って、4輪駆動車1
の駆動モードを4輪駆動傾向モードと2輪駆動傾向モー
ドとを切り換えるようにした。
【0058】従って、CPU22は、差動回転速度ΔN
のみの時に比較して、幅広いパラメータに基づいて、4
輪駆動車1の駆動モードを4輪駆動傾向モードと2輪駆
動傾向モードとを切り換えることが可能となり、駆動力
配分率の可変制御の精度を向上させることができる。そ
の結果、差動回転速度ΔNでは、4輪駆動車1がスリッ
プして初めて路面が低μ路であると判断するようになっ
ていたが、その他のパラメータでスリップする前に路面
が低μ路であると判断することが可能となる。
【0059】(2)本実施形態では、電気PS装置用E
CU31やABS用ECU32において既に使用されて
いるデータμ1,μ2を再利用するので、データμ1,
μ2を求めるための設計変更が容易である。
【0060】(3)本実施形態では、カウント数記憶部
24aのカウント数がゼロでない場合には、CPU22
によって、4輪駆動車1が低μ路を走行していると推定
され、4輪駆動傾向モードに切り換えられるようにし
た。また、カウント数記憶部24aのカウント数がゼロ
であり、CPU22によって、4輪駆動車1が高μ路を
走行していると推定されると、2輪駆動傾向モードに切
り換えられるようにした。
【0061】従って、4輪駆動車1は、低摩擦係数の道
路を走行する場合には4輪駆動傾向モードに切り替わ
り、最適な駆動力配分率が得られるようになる。また、
高摩擦係数の道路を走行する場合には2輪駆動傾向モー
ドに切り替わり、車両安定性能を損なわない程度に2輪
駆動傾向の駆動力配分率が得られるようになり、低燃費
の走行が確保されるようになる。
【0062】(4)本実施形態では、RAM24にカウ
ント数記憶部24aを設け、CPU22によって、デー
タμ1,μ2の少なくとも1つが低μと識別されるか、
もしくは、差動回転速度ΔNが閾値T1以上であると識
別されると、カウント数記憶部24aのカウント数に1
が加算されるようにした。そして、カウント数がゼロで
ない場合には駆動モードを4輪駆動傾向モードとするよ
うにし、カウント数がゼロである場合には2輪駆動傾向
モードとするようにした。
【0063】従って、複数のデータに基づいて加算され
るカウント数記憶部24aのカウント数によって駆動モ
ードが切り換えられるようにしたので、駆動量配分率の
可変制御の精度を向上させることができる。その結果、
4輪駆動車1が低μ路を走行しているにもかかわらず、
一方のデータにおいて、低μ路でないと誤判定されたと
しても、他方のデータで正しく判定されていれば、低μ
路用の駆動モード、すなわち、4輪駆動傾向モードに切
り換えることが可能となる。
【0064】(5)本実施形態では、CPU22によっ
て、データμ1,μ2がともに高μと識別されると同時
に、差動回転速度ΔNが閾値T1より小さい場合には、
ゼロを下限としてカウント数記憶部24aのカウント数
を減算するようにした。
【0065】従って、4輪駆動車1が低μ路から高μ路
に移動すると、カウント数が減算され、カウント数がゼ
ロになることにより、4輪駆動車1の駆動モードを高μ
路用の駆動モード、すなわち、2輪駆動傾向モードに切
り換えることが可能となる。また、4輪駆動車1が低μ
路を走行しているにもかかわらず、一時的に、高μ路を
走行していると誤判定されても、カウント数記憶部24
aのカウント数がゼロとなるまでは、低μ路用の駆動モ
ードを維持することが可能であり、駆動量配分率の可変
制御の精度を向上させることができる。
【0066】尚、本発明の実施形態は、以下のように変
更してもよい。 ・上記実施形態においては、ステップS1において、C
PU22は、差動回転速度ΔNを算出するようにした
が、ステップS1においては差動回転速度ΔNを算出せ
ず、データμ1,μ2がともに低μでなく、ステップS
6に移行したときにのみ差動回転速度ΔNを算出するよ
うにしてもよい。
【0067】また、ステップS1において算出した差動
回転速度ΔNが閾値T1以上の時には、ステップS3に
移りカウンタを+1するようにしてもよい。 ・上記実施形態においては、ステップS1にてカウント
数記憶部24aのカウント数の第1閾値をゼロとした
が、その他の値でもよい。
【0068】・上記実施形態においては、ステップS7
にてカウント数記憶部24aのカウント数が第2閾値と
してのゼロである場合には、それ以上カウント数を減算
しないようにした。しかし、第2閾値をその他の値とし
てもよい。
【0069】・上記実施形態では、カウント数記憶部2
4aのカウント数がゼロでない場合には、4輪駆動傾向
モードとするようにしたが、完全な4輪駆動モードに切
り換えるようにしてもよい。
【0070】・上記実施形態では、カウント数記憶部2
4aのカウント数がゼロである場合には、2輪駆動傾向
モードとするようにしたが、完全な2輪駆動モードに切
り換えるようにしてもよい。
【0071】・上記実施形態では、4輪駆動傾向モード
と2輪駆動傾向モードの2種類の4輪駆動モードを備え
た4輪駆動車に具体化したが、3種類以上の4輪駆動モ
ードを備えた4輪駆動車に応用してもよい。この場合、
カウント数記憶部24aのカウント数に応じて駆動力配
分率が小さくなる4輪駆動モードに順次切換えるように
したり、直ちに2輪駆動モードに切換えるようにしたり
してもよい。
【0072】・上記実施形態では、CPU22は、電気
PS装置用ECU31及びABS用ECU32から低μ
路であるかどうかを識別するためのデータμ1,μ2を
入力するようにした。これを、電気PS装置用ECU3
1もしくはABS用ECU32のいずれかから、データ
μ1もしくはデータμ2が入力されるようにしてもよ
い。そして、CPU22は、入力されたデータμ1もし
くはデータμ2と、差動回転速度ΔNに基づいて駆動モ
ードを切り換えるようにしてもよい。
【0073】・上記実施形態では、CPU22は、差動
回転速度ΔN及び、データμ1,μ2に基づいて、駆動
モードを切り換えるようにしたが、その他のパラメータ
に基づいて駆動モードを切り換えるようにしても良い。
その他のパラメータとしては、スロットル開度センサ3
3によって検出されるスロットル開度、車速としてもよ
い。
【0074】・上記実施形態では、FF(フロントエン
ジン・フロントドライブ)方式の4輪駆動車に具体化し
たが、FR(フロントエンジン・リアドライブ)方式も
しくはRR(リアエンジン・リアドライブ)方式の4輪
駆動車に具体化してもよい。
【0075】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜5に記
載の発明によれば、4輪駆動車の駆動力配分率の可変制
御の精度を向上させることができる。
【0076】加えて、請求項2に記載の発明によれば、
設計変更が容易である。加えて、請求項3に記載の発明
によれば、低燃費の走行が確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における4輪駆動車の概略構成
図。
【図2】 本実施形態における4輪駆動車の駆動力伝達
装置を駆動制御する駆動力伝達制御回路図。
【図3】 本実施形態における走行時におけるモード切
換制御のフローチャート。
【符号の説明】
ΔN…第1データとしての差動回転速度、μ1,μ2…
第2データとしてのデータ、1…4輪駆動車、5a,5
b…前輪、11a,11b…後輪、22…路面摩擦係数
推定手段、駆動力配分制御手段及び選択手段としてのC
PU、23…記憶手段としてのROM、24a…カウン
ト数記憶手段としてのカウント数記憶部、31…電子制
御装置としての電気PS装置用ECU、32…電子制御
装置としてのABS用ECU、33…スロットル開度セ
ンサ、34a…左側前輪車輪速センサ、34b…右側前
輪車輪速センサ、34c…左側後輪車輪速センサ、34
d…右側後輪車輪速センサ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも車輪速、スロットルバルブの
    スロットル開度、及び速度を含むパラメータをセンサに
    よって検出し、前記パラメータに基づいて走行中の路面
    の路面摩擦係数に関する第1データを推定する路面摩擦
    係数推定手段と、前輪側と後輪側との駆動力配分率を可
    変制御する駆動力配分制御手段とを備えた4輪駆動車の
    駆動力配分制御装置において、 前記4輪駆動車の駆動力配分制御装置は、前記駆動力配
    分制御装置と異なる前記4輪駆動車内の電子制御装置か
    ら前記路面摩擦係数に関する第2データを取得する取得
    手段を備え、 前記駆動力配分制御手段は、前記路面摩擦係数推定手段
    において推定された前記第1データと、前記取得手段に
    より取得された前記第2データとに基づいて前記駆動力
    配分率を可変制御することを特徴とする4輪駆動車の駆
    動力配分制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の4輪駆動車の駆動力配
    分制御装置において、 前記電子制御装置は、少なくとも電気パワーステアリン
    グ装置及びアンチロックブレーキシステムに備えられた
    ものであることを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分制
    御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の4輪駆動車の駆
    動力配分制御装置において、 前記駆動力配分制御手段は、 前記第1データと前記第2データとに基づいて、2輪駆
    動傾向モードと4輪駆動傾向モードのいずれか1つの駆
    動モードを選択する選択手段と、 前記2輪駆動傾向モードと前記4輪駆動傾向モードのそ
    れぞれに関して、走行状態に対応した駆動力配分率のマ
    ップデータを記憶する記憶手段とを備え、 前記選択手段により選択された前記駆動モードに基づい
    て、前記記憶手段の前記マップデータを選択し、選択し
    た前記マップデータに基づいて前記駆動力配分率を可変
    制御することを特徴とする4輪駆動車の駆動力配分制御
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の4輪駆動車の駆動力配
    分制御装置において、 前記4輪駆動車の駆動力配分制御装置は、カウント数記
    憶手段を備え、 前記選択手段は、前記第1データおよび前記第2データ
    のいずれかが前記走行中の路面が低摩擦係数を有してい
    ることを表している場合には前記カウント数記憶手段の
    カウント数を加算し、 前記駆動力配分制御手段は、前記カウント数記憶手段の
    前記カウント数が所定の第1閾値を越えている場合に、
    前記記憶手段から前記4輪駆動傾向モードの前記マップ
    データを選択し、前記カウント数が前記所定の第1閾値
    以下の場合に、前記記憶手段から前記2輪駆動傾向モー
    ドの前記マップデータを選択することを特徴とする4輪
    駆動車の駆動力配分制御装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の4輪駆動車の駆動力配
    分制御装置において、 前記選択手段は、前記第1データおよび前記第2データ
    から前記走行中の路面が高摩擦係数を有していることを
    表している場合には前記カウント数記憶手段の前記カウ
    ント数を所定の第2閾値を下限として減算することを特
    徴とする4輪駆動車の駆動力配分制御装置。
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