JP2003136381A - サンディングマシン - Google Patents

サンディングマシン

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JP2003136381A
JP2003136381A JP2001332500A JP2001332500A JP2003136381A JP 2003136381 A JP2003136381 A JP 2003136381A JP 2001332500 A JP2001332500 A JP 2001332500A JP 2001332500 A JP2001332500 A JP 2001332500A JP 2003136381 A JP2003136381 A JP 2003136381A
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sanding
polishing
work
wheel
sanding wheel
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JP2001332500A
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English (en)
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Hitoshi Kawakita
仁 河北
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Amitec Corp
Original Assignee
Amitec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サンディングホイールの研磨面が磨耗し難
く、緻密な凹凸や曲面を有するワークを研磨することが
可能であり、しかも、研磨面が目詰まりし難いサンディ
ングマシンを提供する。 【解決手段】 サンディングホイール35の研磨面35
Sはダイヤモンド砥粒41Dを電着させた形態であるか
ら、磨耗し難く、緻密な凹凸や曲面を有するワークWに
対応できる。また、ゴムリング42(第1緩衝手段)と
緩衝用エアシリンダ33(第2緩衝手段)によって研磨
面35SをワークWの状態に追従して弾性変位させるよ
うにしたので、研磨面35Sでは、研磨圧力が過大にな
って発熱する、という虞がなく、発熱に起因して研磨粉
が焼き付いて目詰まりを起こすことが防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材を研磨対象と
するサンディングマシンに関する。
【0002】
【従来の技術】建材等のように木材からなるワークの表
面を研磨する手段として、ワークを搬送するとともに、
その搬送されるワークに対し回転駆動されたサンディン
グホイールを摺接させるようにしたサンディングマシン
が知られている。木材を研磨対象とするサンディングマ
シンでは、従来、砥石からなるサンディングホイール、
又は研磨面(ワークとの摺接面)に不織布を貼り付けた
サンディングホイールが用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、研磨手段とし
ての砥石や不織布は、たとえその研磨対象が比較的柔ら
かくて削られやすい木材であったとしても、摩耗の進行
が速い。これは、研磨面が早期のうちに偏摩耗や型崩れ
を生じ、ひいては、研磨不良を来たす原因にもなる。ま
た、摩耗し易いということは、サンディングホイールの
耐用寿命が短くてその交換頻度が高いことを意味し、使
用済みのサンディングホイールが殆ど産業廃棄物として
処分されるということに鑑みた場合、環境破壊の遠因に
もなり得る。さらに、砥石や不織布からなるサンディン
グホイールの場合、研磨面を、小径の曲面や細かい凹凸
からなる緻密な形状に成形することは困難なので、ワー
クの表面が細かい曲面や凹凸を有する形状の場合には対
応できない。たとえ、研磨面を緻密な形状に成形できた
としても、摩耗し易いので早期に型崩れを起こし、長期
の使用に耐えることはできない。
【0004】尚、研磨面が型崩れし難く、耐磨耗性に優
れ、緻密な形状のワークを研磨することのできる研磨手
段として、台金にダイヤモンド砥粒を電着させたダイヤ
ホイールを用いることが考えられる。しかし、ダイヤホ
イールの研磨面は硬いので、たとえばワークの表面に凹
凸があったりワークの厚さが不均一であった場合には、
ダイヤホイールの研磨面に過大な研磨圧力がかかってそ
の研磨面が発熱し、発熱によって研磨粉が研磨面に焼き
付く。このように焼き付きが生じると、研磨面は一気に
目詰まりを起こし、研磨不良を来すことになる。
【0005】本願発明は上記事情に鑑みて創案され、そ
の目的は、サンディングホイールの研磨面が磨耗し難
く、緻密な凹凸や曲面を有するワークを研磨することが
可能であり、しかも、研磨面が目詰まりし難いサンディ
ングマシンを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、木材
からなるワークを研磨対象とし、そのワークを搬送しつ
つ研磨するものであって、回転駆動される回転部材と、
この回転部材に対し同心状且つ一体回転可能とされ外周
の研磨面が台金の外周にダイヤモンド砥粒を固着させた
形態とされた研磨部材と、前記回転部材に対する前記研
磨部材の径方向への弾性変位を可能とする第1緩衝手段
とからなるサンディングホイールと、このサンディング
ホイールの前記回転部材を径方向への弾性変位可能に保
持する第2緩衝手段と、前記サンディングホイールをそ
の回転中心軸と平行な方向に前記ワークの搬送方向と交
差する方向へ往復移動させる揺動手段とを備えている構
成とした。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記第1緩衝手段が前記回転部材と前記研磨部材と
の間に介在させたゴムリングで構成され、前記第2緩衝
手段がエアシリンダによって構成されている。請求項3
の発明は、請求項2の発明において、前記第2緩衝手段
を構成する前記エアシリンダが、搬送される前記ワーク
の前端が前記サンディングホイールによる研磨位置に到
達するのに伴い、前記サンディングホイールを、その研
磨面が前記ワークと非接触となる待機位置から前記研磨
面が前記ワークと接触可能な研磨位置へと進出させると
ともに、搬送される前記ワークの後端が前記サンディン
グホイールによる研磨位置から離脱するのに伴い、前記
サンディングホイールを前記研磨位置から前記待機位置
へと後退させるように作動する構成とされている。
【0008】
【発明の作用及び効果】[請求項1の発明]サンディン
グホイールの研磨面は、台金にダイヤモンド砥粒を電着
させた形態なので、磨耗の進行が遅く、しかも、細かい
凹凸や曲率半径の小さい曲面を有する形状に成形するこ
とができるので、研磨される面が緻密な形状をなすワー
クに対しての研磨を行うことができる。また、ダイヤモ
ンド砥粒が電着された研磨面は、硬いので、研磨圧力が
過大になって発熱した場合には研磨粉が焼き付いて一気
に目詰まりを起こすことが懸念されるのであるが、本発
明では、緩衝手段を設けたことにより、ワーク表面の状
態に追従して研磨面を弾性変位させることができるよう
にしているので、研磨面における研磨圧力が過大になる
虞がなく、目詰まりが防止される。
【0009】しかも、緩衝手段は、サンディングホイー
ルのうち研磨面のみを弾性変位させる第1緩衝手段と、
サンディングホイール全体を弾性変位させる第2緩衝手
段との2つで構成されているので、両緩衝手段の緩衝機
構を互いに異なるものとすることにより、ワーク表面の
微妙な凹凸と、ワークの厚さの不均一等の大きな変動の
いずれに対しても円滑に追従することが可能となる。ま
た、ワークにおける研磨される面が平坦面又は角縁であ
る場合には、揺動手段によってサンディングホイールを
その回転中心軸と平行な方向、即ちワークに対する研磨
面の摺接方向と直交する方向へ往復移動させることによ
り、研磨面の目詰まりを防止することができるととも
に、均一な研磨を行うことができる。尚、ワークの研磨
される面が曲面である場合には、揺動手段による往復駆
動は停止させておく。
【0010】[請求項2の発明]第1緩衝手段は、ゴム
リングからなるので、弾性変位量は小さいものの追従速
度が速く、したがって、研磨面をワーク表面の微妙な凹
凸に追従させるのに好適である。一方、第2緩衝手段
は、エアシリンダからなるので、追従速度は第1緩衝手
段に及ばないものの弾性変位量を十分大きく確保するこ
とができ、したがって、研磨面をワークの厚さの不均一
等の大きな変動に追従させるのに好適である。
【0011】[請求項3の発明]搬送されるワークの前
端がサンディングホイールによる研磨位置に到達するの
に伴い、研磨面がワーク側へ進出してワークの前端に当
接するようになっているので、ワークの前端における
「端だれ」が防止される。また、ワークの後端がサンデ
ィングホイールによる研磨位置から離脱するのに伴い、
研磨面がワークから離間するようになっているので、ワ
ークの後端における「端だれ」が防止されている。この
「端だれ」を防止する手段は、サンディングホイールの
研磨面をワークの状態に追従させて弾性変位させるため
の第2緩衝手段が兼ねているので、端だれ防止手段を第
2緩衝手段とは別個に設ける場合に比べてサンディング
マシン全体としての構造の簡素化を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】[実施形態1]以下、本発明を具
体化した実施形態1を図1乃至図8を参照して説明す
る。本実施形態のサンディングマシンは、搬送機構10
と4つのサンディング機構20LA,20LS,20R
A,20RSとを備えている。搬送機構10は、回転駆
動される複数のローラ11を前後方向に水平に並列させ
たローラコンベアからなり、これらのローラ11に載せ
たワークWを水平方向前方(図2における左方向)へ搬
送するようになっている。ワークWは、全体として前後
方向に細長く且つ横断面が方形をなす木材からなり、搬
送機構10によって長さ方向に搬送される。搬送される
ワークWは、左右両側面及び上面における左右両端の角
縁の合計4箇所を4つのサンディング機構20LA,2
0LS,20RA,20RSによって個別に研磨され
る。
【0013】次に、サンディング機構20LAについて
説明する。ここで説明するサンディング機構20LA
は、ワークWの上面における左端の角縁を研磨するため
のものである。フレーム21には、軸線を上下方向に向
けた昇降用雄ネジ軸22が回転のみを可能に支持されて
いるとともに、この昇降用雄ネジ軸22には図示しない
雌ネジ孔を介して昇降スライダ23が係合されており、
昇降用雄ネジ軸22を、その上端に取り付けられるハン
ドル(図示せず)の手動操作により回転させると、昇降
スライダ23が上下移動する。
【0014】この昇降スライダ23には、軸線を水平方
向(左右方向)に向けた左右動用雄ネジ軸24が回転の
みを可能に支持されているとともに、この左右動用雄ネ
ジ軸24には図示しない雌ネジ孔を介して左右動スライ
ダ25が係合されており、左右動用雄ネジ軸24を、そ
の左端に取り付けられるハンドル(図示せず)の手動操
作により回転させると、左右動スライダ25が左右方向
(ワークWに対して接近又は離間する方向)に移動す
る。
【0015】左右動スライダ25の後面には、傾動板2
6が前後方向(ワークWの搬送方向と平行な向き)の支
軸(図示せず)を支点として傾動可能に、且つ任意の傾
動姿勢にボルト固定し得るように支持されている。尚、
以下の説明は、傾動板26が傾動していない「原姿勢」
にある状態(図4を参照)に基づいて行う。傾動板26
の下端部後面には、揺動用エアシリンダ27が、そのロ
ッド27aを上向きに突出させた姿勢で固定されてお
り、この揺動用エアシリンダ27のロッド27aには、
傾動板26の後面のガイドレール28に沿って上下方向
に直線往復移動可能に設けられた揺動スライダ29が一
体移動し得るように連結されている。
【0016】揺動スライダ29の後面には可動支持部材
30が固定され、この可動支持部材30の上面には、進
退スライダ31が、ガイドレール32によって左右方向
への直線往復移動を可能に設けられている。この進退ス
ライダ31の左端部には、緩衝用エアシリンダ33が、
そのロッド33aを右方へ突出させた姿勢で且つ進退ス
ライダ31と一体移動し得るように固定されており、そ
のロッド33aが可動支持部材30に固定されている。
【0017】進退スライダ31の上面における左端位置
には、モータ34がその出力軸34aを下向きに突出さ
せた姿勢で固定されているとともに、右端位置には、サ
ンディングホイール35が、その回転軸36を上下方向
に向けた姿勢で回転可能に支持されている。モータ34
の出力軸34aに固着した駆動プーリ37と、サンディ
ングホイール35の回転軸36に固着した従動プーリ3
8との間には、無端状のタイミングベルト39が掛け回
されており、モータ34の駆動によってサンディングホ
イール35の回転軸36が回転駆動される。このサンデ
ィングホイール35の回転軸36は、傾動板26がいず
れの姿勢に傾動しても、ワークWの搬送方向に対して交
差する向きとなる。
【0018】サンディングホイール35は、回転軸36
に一体回転可能に固着された金属製の円盤状をなす回転
部材40と、この回転部材40と同心の円環形をなすと
ともに回転部材40に対して一体回転可能とされた金属
製の研磨部材41と、回転部材40に対して研磨部材4
1を径方向へ弾性的に相対変位し得るようにするための
ゴムリング42(本発明の構成要件である第1緩衝手
段)とを備えて構成されている。
【0019】回転部材40には、その外周に開口する円
環形のスリット43が形成されているとともに、回転部
材40と同軸であって周方向に等角角度間隔を空けて配
置された複数本のボルト44がスリット43内を貫通す
るように取り付けられている。一方、研磨部材41に
は、その内周面から同心状に突出する円環形の取付部4
5が形成されている。この取付部45には、回転部材4
0の各ボルト44と対応する複数の遊嵌孔46が形成さ
れている。
【0020】かかる研磨部材41は、その取付部45を
スリット43に軸方向へのガタ付きなく嵌入させるとと
もに遊嵌孔46にボルト44を遊嵌状態で貫通させた状
態で回転部材40に組み付けられている。尚、回転部材
40のスリット43を構成する壁部は軸方向に分割可能
な2部品からなっており、スリット43に取付部45を
嵌入する際には、予め2部品を分解した状態としてお
く。取付部45の内径はスリット43の内部の最小径よ
りも大きい寸法に設定され、遊嵌孔46の内径はボルト
44の外径よりも大きい寸法に設定されており、この寸
法差により、研磨部材41は回転部材40に対して径方
向へ相対的に変位し得るようになっている。但し、ボル
ト44は遊嵌孔46に貫通されているので、周方向にお
ける回転部材40と研磨部材41との最大の相対変位は
規定されている。
【0021】また、回転部材40の外周面の外径寸法
と、研磨部材41の内周面の内径寸法との間には、大き
な寸法差が設定されており、この寸法差によって構成さ
れた円環形の空間内には、円環形のゴムリング42が隙
間なく収容されている。尚、ゴムリング42の内周面は
回転部材40の外周面又は研磨部材41の内周面に固着
されているため、ゴムリング42が回転部材40と研磨
部材41との間の空間から外れることはない。かかるゴ
ムリング42は、研磨部材41が回転部材40に対して
相対的に径方向へ変位するのに伴い、径方向に弾性変形
を生じる。
【0022】かかるサンディングホイール35の研磨部
材41の外周面は、ワークWに接触してそのワークWを
研磨するための研磨面35Sとされ、この研磨面35S
の形状は、その外径寸法が軸方向において一定の円周面
とされている。研磨面35Sは、研磨部材41の外周部
を構成する円環形の台金41Aの外周に、ダイヤモンド
砥粒41Dを電着させることによって構成されている。
かかるサンディング機構20LAは、左右動スライダ2
5に対して傾動板26、及びその傾動板26に取り付け
られている部材(揺動用エアシリンダ27、揺動スライ
ダ29、可動支持部材30、緩衝用エアシリンダ33、
進退スライダ31、モータ34、サンディングホイール
35など)を傾動させ、サンディングホイール35の軸
線が上下方向から斜め右に傾いた方向となるように固定
する。これにより、サンディングホイール35の研磨面
35Sが、ワークWの上面の左角縁に対して斜め左上方
から対向する状態となる。さらに、昇降スライダ23を
上下移動させるとともに左右動スライダ25を左右方向
に移動させることによってサンディングホイール35の
上下方向及び左右方向の位置を調整し、研磨面35Sが
ワークWの左角縁に対して当接し得るようにする。
【0023】尚、上記以外の3つのサンディング機構2
0LS,20RA,20RSは、基本的には上記のサン
ディング機構20RSと同様の構造である。即ち、ワー
クWの上面における右端の角縁を研磨するためのサンデ
ィング機構20RAの構成、傾き姿勢及び位置は、ワー
クWの上面の左角縁を研磨するための上記サンディング
機構20LA(以下、左角縁用サンディング機構20L
Aという)に対し前後対称であり且つワークWを挟んで
左右対称となっている。また、ワークWの右側面を研磨
するためのサンディング機構20RSの構成及び位置
は、左角縁用サンディング機構20LAに対しワークW
を挟んで左右対称であって、サンディングホイール35
の回転軸36の軸線が上下方向を向く姿勢とされてい
る。さらに、ワークWの左側面を研磨するためのサンデ
ィング機構20LSの構成及び配置は、左角縁用サンデ
ィング機構20LAに対して前後対称であって、サンデ
ィングホイール35の回転軸36の軸線が上下方向を向
く姿勢とされている。
【0024】次に、本実施形態の作用を説明する。ワー
クWの研磨を行うに際しては、予め、4つのサンディン
グ機構20LA,20LS,20RA,20LSのワー
クWに対する位置と姿勢を設定することで、各サンディ
ング機構20LA,20LS,20RA,20LSの研
磨面35SがワークWに対して適切に接触し得るように
準備しておく。この後、緩衝用エアシリンダ33を作動
させてそのロッド33aを引き込むようにすることで、
上記4つのサンディング機構20LA,20RS,20
RA,20LSを、研磨面35SがワークWと非接触と
なる待機位置へ一旦退避させておく。
【0025】そしてこの状態から、搬送機構10を駆動
し、ワークWを搬送してサンディング機構20LA,2
0RS,20RA,20LSによる研磨領域へ向けて送
り込む。ワークWの搬送過程では、ワークW搬送方向上
流側(図3における下側)の2つのサンディング機構2
0LA,20RSによる研磨領域に到達するより前に、
ワークWの前端の位置がセンサ(図示せず)により検出
され、この検出信号に基づき、この2つのサンディング
機構20LA,20RSの緩衝用エアシリンダ33がロ
ッド33aを収縮させるように作動し、サンディングホ
イール35が、その研磨面35SをワークWに対して非
接触とする待機位置から研磨面35SをワークWに対し
て接触可能とする研磨位置へと進出移動する。これによ
り、ワークWの前端が研磨領域に突入すると同時に研磨
面35SがそのワークWの前端に当接し、もって、ワー
クWの前端における「端だれ」が防止される。この後、
搬送方向上流側の2つのサンディング機構20LA,2
0RSが、ワークWの上面の左角縁及び右側面に対して
研磨を同時に開始する。
【0026】研磨している間、揺動用エアシリンダ27
においてはそのロッド27aを伸縮させるように作動エ
アの給排が行われ、このロッド27aの伸縮により、サ
ンディングホイール35がその回転軸36の軸線と平行
な方向に往復駆動される。この往復駆動方向は、研磨面
35Sの幅方向であると同時に、ワークWに対する研磨
面35Sの摺接方向と直交する方向であり、換言する
と、ワークWの搬送方向に対して直交する方向でもあ
る。
【0027】同じく研磨中においては、ワークWの表面
に細かい凹凸があったり、ワークWの厚さが搬送方向に
おいて不均一であるような場合には、ワークW側から研
磨面35Sに対して付与される押圧力が変動するが、こ
の場合、この押圧力の変動に追従して研磨面35Sがワ
ークWに対して進退移動する。この研磨面35Sの進退
移動は、サンディングホイール35においてゴムリング
42の径方向の弾性撓みを伴いつつ研磨部材41が回転
部材40に対して相対的に径方向に変位する動作と、緩
衝用エアシリンダ33の内部に充填されているエアの圧
縮・膨張を伴いつつサンディングホイール35が全体的
に進退変位する動作との双方の動作によって行われる。
具体的には、ゴムリングは、弾性変位量は小さいものの
追従速度が速いため、主として、研磨面35Sをワーク
Wの表面の微妙な凹凸に追従させるために機能する。一
方、緩衝用エアシリンダ33は、追従速度はゴムリング
42には及ばないものの弾性変位量を十分大きく確保す
ることができるので、主として研磨面35SをワークW
の厚みのバラツキ等の大きな変動に追従させるために機
能する。
【0028】そして、ワークWの後端が上記2つのサン
ディング機構20LA,20RSによる研磨領域を通過
する際には、緩衝用エアシリンダ33がそのロッド33
aを収縮させるように作動し、サンディングホイール3
5が、その研磨面35SをワークWに接触させる研磨位
置から研磨面35SをワークWと非接触とする待機位置
へ戻る。これにより、ワークWの後端が研磨面35Sを
通過し終わって研磨領域から離脱するのと同時に、その
ワークWの後端から研磨面35Sが離間し、もって、ワ
ークWの後端における「端だれ」が防止される。
【0029】さて、ワークWの前端が搬送方向上流側の
サンディング機構20LA,20RSの研磨領域を通過
した後は、搬送方向下流側の2つのサンディング機構2
0RA,20LSが、上記センサによる検知信号に基づ
き上記上流側の2つのサンディング機構20LA,20
RSと同様に、緩衝用エアシリンダ33が作動してワー
クWの前端が研磨領域に突入すると同時にそのワークW
の前端に研磨面35Sが当接するタイミングで進出す
る。この後、この2つのサンディング機構20RA,2
0LSは、上記と同様にしてワークWの右角縁と左側面
とを研磨する。そして、ワークWの後端がこの2つのサ
ンディング機構20RA,20LSによる研磨領域を通
過する際には、上記上流側のサンディング機構20L
A,20RSと同様に、この下流側の2つのサンディン
グ機構20RA,20LSの緩衝用エアシリンダ33が
作動してワークWの後端が研磨面35Sを通過すると同
時にそのワークWの後端から研磨面35Sが離間するよ
うに変位し、もって、ワークWの後端における「端だ
れ」が防止される。
【0030】尚、各サンディングホイール35には、そ
の研磨面35Sに付着した研磨粉を除去するめたの手段
として、除塵ブラシ48が設けられている。除塵ブラシ
48は、サンディングホイール35の軸線と平行な軸を
中心として回転自由に支持されており、除塵ブラシ48
は、その外周を研磨面35Sに接触させることによりサ
ンディングホイール35と一体に連れ回りしつつ除塵を
行う。上述のように本実施形態においては、サンディン
グホイール35の研磨面35Sは、台金41Aにダイヤ
モンド砥粒41Dを電着させた形態なので、磨耗の進行
が遅く、長期間の使用に耐えることができる。
【0031】また、ダイヤモンド砥粒41Dが電着され
た研磨面35Sは、硬いので、研磨圧力が過大になって
発熱した場合には研磨粉が焼き付いて一気に目詰まりを
起こすことが懸念されるのであるが、本実施形態では、
緩衝手段としてゴムリング42と緩衝用エアシリンダ3
3を設けたことにより、ワークWの表面の状態に追従し
て研磨面35Sを弾性変位させることができるようにし
ているので、研磨面35Sにおける研磨圧力が過大にな
る虞がなく、目詰まりが防止されている。
【0032】しかも、緩衝手段として、サンディングホ
イール35のうち研磨面35Sのみを弾性変位させる第
1緩衝手段としてのゴムリング42と、サンディングホ
イール35全体を弾性変位させる第2緩衝手段としての
緩衝用エアシリンダ33という、緩衝性能が互いに異な
る2つのもので構成されているので、ワークW表面の微
妙な凹凸と、ワークWの厚みのバラツキ等の大きな変動
のいずれに対しても円滑に追従することが可能となる。
【0033】また、ワークWの研磨される面が平坦面で
ある場合には、揺動手段としての揺動用エアシリンダ2
7によってサンディングホイール35をワークW搬送方
向と交差する方向へ往復移動させることにより、研磨面
35Sの目詰まりを防止することができるとともに、均
一な研磨を行うことができる。また、搬送されるワーク
Wの前端がサンディングホイール35による研磨位置に
到達するのに伴い、研磨面35SがワークW側へ進出し
てワークWの前端に当接するようになっているので、ワ
ークWの前端における「端だれ」が防止される。また、
ワークWの後端がサンディングホイール35による研磨
位置から離脱するのに伴い、研磨面35SがワークWか
ら離間するようになっているので、ワークWの後端にお
ける「端だれ」が防止されている。
【0034】しかも、この「端だれ」を防止するために
サンディング機構20LA,20RS,20RA,20
LSを移動させる手段は、サンディングホイール35の
研磨面35SをワークWの状態に追従させて弾性変位さ
せるための緩衝手段としての緩衝用エアシリンダ33が
兼ねているので、端だれ防止手段を独立した専用の手段
として設ける場合に比べるとサンディングマシン全体と
しての構造の簡素化が実現されている。
【0035】次に、本実施形態の変形例を図9を参照し
て説明する。この変形例では、ワークWの表面、即ち研
磨される面が、細かい凹凸や小径の曲面などを有する緻
密な形状をなしているとともに、研磨面35S(台金4
1A)の表面形状がワークWの形状と整合するように緻
密な形状に成形されている。この場合も、揺動用エアシ
リンダ27を作動させない、という点以外は、上記と同
様にしてワークWが研磨される。
【0036】このように、研磨面35Sは、台金41A
にダイヤモンド砥粒41Dを電着させて構成されている
ので、細かい凹凸や曲率半径の小さい曲面を有する形状
に成形することができ、しかも摩耗し難い。したがっ
て、研磨される面が緻密な形状をなすワークWに対して
の研磨を、1つの研磨面35S(サンディングホイール
35)を使用して長期間に亘って行うことができる。
[他の実施形態]本発明は上記記述及び図面によって説
明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次の
ような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さら
に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更し
て実施することができる。
【0037】(1)上記実施形態では第1緩衝手段をゴ
ムリングとしたが、本発明によれば、ゴムリングに限ら
ず、金属製のバネを用いた構造としてもよい。 (2)上記実施形態では第2緩衝手段をエアシリンダと
したが、本発明によれば、エアシリンダに限らず、バネ
を用いた構造としてもよい。 (3)上記実施形態では第2緩衝手段が端だれ防止の機
能を兼ね備えた構造としたが、本発明によれば、第2緩
衝手段とは別個に、専用の端だれ防止の手段を設けても
よい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の正面図
【図2】左側面図
【図3】平面図
【図4】サンディングホイールを支持する機構をあらわ
す部分拡大左側面図
【図5】サンディングホイールを支持する機構をあらわ
す部分拡大正面図
【図6】サンディングホイールの駆動機構をあらわす部
分拡大一部切欠正面図
【図7】サンディングホイールの駆動機構をあらわす部
分拡大平面図
【図8】サンディングホイールの研磨面をあらわす部分
拡大正面図
【図9】ワーク及び研磨面の変形例をあらわす部分拡大
正面図
【符号の説明】
W…ワーク 27…揺動用エアシリンダ(揺動手段) 33…緩衝用エアシリンダ(第2緩衝手段) 35…サンディングホイール 35S…研磨面 40…回転部材 41…研磨部材 41A…台金 41D…ダイヤモンド砥粒 42…ゴムリング(第1緩衝手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材からなるワークを研磨対象とし、そ
    のワークを搬送しつつ研磨するものであって、 回転駆動される回転部材と、この回転部材に対し同心状
    且つ一体回転可能とされ外周の研磨面が台金の外周にダ
    イヤモンド砥粒を固着させた形態とされた研磨部材と、
    前記回転部材に対する前記研磨部材の径方向への弾性変
    位を可能とする第1緩衝手段とからなるサンディングホ
    イールと、 このサンディングホイールの前記回転部材を径方向への
    弾性変位可能に保持する第2緩衝手段と、 前記サンディングホイールをその回転中心軸と平行な方
    向に前記ワークの搬送方向と交差する方向へ往復移動さ
    せる揺動手段とを備えていることを特徴とするサンディ
    ングマシン。
  2. 【請求項2】 前記第1緩衝手段が前記回転部材と前記
    研磨部材との間に介在させたゴムリングで構成され、前
    記第2緩衝手段がエアシリンダによって構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のサンディングマシン。
  3. 【請求項3】 前記第2緩衝手段を構成する前記エアシ
    リンダが、 搬送される前記ワークの前端が前記サンディングホイー
    ルによる研磨位置に到達するのに伴い、前記サンディン
    グホイールを、その研磨面が前記ワークと非接触となる
    待機位置から前記研磨面が前記ワークと接触可能な研磨
    位置へと進出させるとともに、 搬送される前記ワークの後端が前記サンディングホイー
    ルによる研磨位置から離脱するのに伴い、前記サンディ
    ングホイールを前記研磨位置から前記待機位置へと後退
    させるように作動する構成とされていることを特徴とす
    る請求項2記載のサンディングマシン。
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