JP2003135384A - 内視鏡操作装置及び内視鏡操作装置の製造方法 - Google Patents

内視鏡操作装置及び内視鏡操作装置の製造方法

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JP2003135384A JP2001335436A JP2001335436A JP2003135384A JP 2003135384 A JP2003135384 A JP 2003135384A JP 2001335436 A JP2001335436 A JP 2001335436A JP 2001335436 A JP2001335436 A JP 2001335436A JP 2003135384 A JP2003135384 A JP 2003135384A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 外観が良く、製造やメンテナンスが容易な湾
曲操作ノブを備えた内視鏡操作装置及びその製造方法を
得る。 【構成】 観察対象内に挿入される挿入部に備えられた
湾曲部を湾曲させるための湾曲操作ノブを、該湾曲操作
ノブの指掛部内に位置する内側構造体と、該内側構造体
の外側を覆って湾曲操作ノブの外面を構成する、内側構
造体と別工程で形成される外皮部とによって構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、内視鏡の操作装置及びその製造
方法に関し、特に挿入部湾曲操作用の操作ノブとその製
造方法に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】体腔内などに挿入される挿
入部の先端を湾曲操作可能な内視鏡では、この湾曲部を
操作するために回動操作式の湾曲操作ノブを用いる場合
がある。一般に、内視鏡の湾曲操作ノブは、合成樹脂な
どの絶縁材料の成形品として形成されるが、その全体を
単純に(一度に)成形した場合には、特に肉厚である指
掛部の外観にヒケが生じるおそれがあった。このような
不具合を避けるためには、ノブ内全体(指掛部)を中空
にして成形部分の肉厚を小さくすることが考えられる。
全体を中空にした操作ノブとして、例えば、特開平6-
327613号が知られている。
【0003】しかしながら、この特開平6-32761
3号では、操作ノブの外皮部分は、外縁部の途中で上下
に分割される2つの外皮パーツに分けられた、いわば最
中のような構造になっている。このように湾曲操作ノブ
が複数の外皮パーツから構成されていると、各外皮パー
ツを別々に作成する手間がかかったり、防水性を考慮し
て外皮パーツを貼り合わせる手間がかかるため、コスト
高となっていた。また、各外皮パーツの貼り合わせ部分
(分割ライン)が湾曲操作ノブの外縁に位置するため、
内視鏡の使用後においてこの貼り合わせ部分の洗浄に手
間がかかるという問題もあった。
【0004】
【発明の目的】本発明は、外観が良く、製造やメンテナ
ンスが容易な湾曲操作ノブを備えた内視鏡操作装置及び
その製造方法を提供することを目的とする。
【0005】
【発明の概要】本発明は、観察対象内に挿入される挿入
部に備えられた湾曲部と;回動中心軸と直交する放射方
向へ複数の指掛部を突出させ、該回動中心軸を中心とす
る回動操作によって上記湾曲部を湾曲させる湾曲操作ノ
ブと;を備えた内視鏡において、湾曲操作ノブを、該内
側構造体の外側を覆って湾曲操作ノブの外面を構成す
る、内側構造体と別工程で形成される外皮部;により構
成したことを特徴としている。
【0006】本発明では、湾曲操作ノブの外皮部は、内
側構造体を装着した状態の成形型を用いて成形され、内
側構造体は、この成形型に対する位置決め部を有してい
ることが好ましい。外皮部成形用の成形型は、湾曲操作
ノブの回動中心軸に沿う方向に分割可能な割り型である
ことが好ましい。
【0007】内側構造体は、具体的には、湾曲操作ノブ
の円周方向に位置を異ならせて設けた、複数の指掛部の
内部を形成する複数の指掛構造部と、該複数の外径方向
突出部を接続する環状構造部を有した形状とすることが
できる。該形状とした場合、外皮部成形用の成形型に対
する位置決め部は、環状構造部の内周面に凹部として設
けるとよい。さらに、この凹部は、指掛構造部に対応す
る円周方向位置に形成されていると好ましい。
【0008】一方で外皮部は、例えば、内側構造体の指
掛構造部の外側を覆う指掛外面領域と、該内側構造体の
環状構造部の外側を覆う環状外面領域と、湾曲操作ノブ
の回動中心軸と略直交する平面内に形成され、環状外面
領域の内径側を覆う有穴端面領域とを有した形状とする
ことができる。
【0009】また、外皮部には、湾曲操作ノブと一体に
回転する別の回転体に係合する回転伝達部を設けること
が好ましい。この回転伝達部は、外皮部の環状外面領域
の内周面に形成した凸部によって構成可能である。この
場合、外皮部側の回転伝達用凸部と内側構造体側の環状
構造部は、湾曲操作ノブの回動中心軸に沿う方向に隣接
させるとよい。湾曲操作ノブと一体に回転する別の回転
体は、例えば、回動中心軸の外側に回動可能に嵌まる筒
状軸や、湾曲操作ノブの回動を規制するブレーキ部材の
支持体である。
【0010】以上の内視鏡操作装置において、湾曲操作
ノブの内側構造体と外皮部は同材料からなっていてもよ
いし、異なる材料から形成してもよい。
【0011】本発明はまた、観察対象内に挿入される挿
入部に備えられた湾曲部と;回動中心軸と直交する放射
方向へ複数の中実の指掛部を突出させ、該回動中心軸を
中心とする回動操作によって上記湾曲部を湾曲させる湾
曲操作ノブと;を備えた内視鏡操作装置の製造方法に関
しており、指掛部の内部を構成する内側構造体を準備す
るステップ;この内側構造体を、湾曲操作ノブの外面を
形成するための成形型に装着するステップ;成形型に外
皮成形材料を注入し、内側構造体の外側に湾曲操作ノブ
の外皮部を形成するステップ;及び、内側構造体及び外
皮部からなる湾曲操作ノブを上記成形型から取り外すス
テップ;を有することを特徴とする。
【0012】この本発明の製造方法において、外皮部成
形用の成形型を取り外すステップでは、該成形型は、湾
曲操作ノブの回動中心軸に沿う方向に分割されることが
好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】本実施形態は、医療用内視鏡の操
作装置に本発明を適用したものである。最初に内視鏡の
全体構造及び操作装置の概要を説明し、次に本発明の特
徴部分を説明する。
【0014】図1に外観を示す電子内視鏡は医療用の内
視鏡であり、体腔内に挿入される挿入部11とその基部
側に接続された操作部12を有している。挿入部11
は、先端側から順に先端部13、湾曲部14及び可撓管
部15を有しており、さらに可撓管部15が連結部16
を介して操作部12に接続している。
【0015】先端部13は、硬性部材からなる先端部本
体(不図示)を有し、この先端部本体に、対物レンズ保
持孔、配光レンズ保持孔、送気送水チャンネル出口、処
置具挿通チャンネル出口等が形成されている。対物レン
ズ保持孔と配光レンズ保持孔にはそれぞれ、結像用の対
物レンズと照明用の配光レンズが保持されている。
【0016】操作部12からはユニバーサルチューブ1
7が延出されており、該ユニバーサルチューブ17の端
部には、不図示のプロセッサに接続するコネクタ部18
が設けられている。コネクタ部18には、不図示の信号
伝送用ケーブルやライトガイドの端部、送気チューブや
送水チューブの入口部等が設けられており、コネクタ部
18をプロセッサに接続することによって、これらの各
部は、プロセッサ側の画像処理装置、光源及び送気送水
源に接続される。
【0017】先端部13内には、対物レンズの背後にC
CDが設けられており、対物レンズから該CCDの受光
面に入った観察対象の像は光電変換され、CCDからユ
ニバーサルチューブ17のコネクタ部18まで配設され
た前述の信号伝送用ケーブルを介して、電子画像信号と
してプロセッサに送られる。プロセッサでは、電子画像
をモニタに表示したり画像記録媒体に記録することがで
きる。操作部12には、画像処理関連の遠隔操作を行う
ための複数のリモート操作ボタンスイッチ20が設けら
れている。また、配光レンズには、ユニバーサルチュー
ブ17のコネクタ部18から先端部13まで配設された
前述のライトガイドを介して、プロセッサに設けた光源
からの照明光が与えられる。
【0018】操作部12には、リモート操作ボタンスイ
ッチ20の近傍位置に送気送水ボタン21が設けられて
おり、送気送水ボタン21を押圧すると、プロセッサ側
の送気源または送水源から前述の送気チューブや送水チ
ューブに送り込まれた空気や液体が、先端部13の送気
送水チャンネル出口から噴射される。
【0019】連結部16には、鉗子や高周波焼灼処置具
といった処置具挿入用の処置具挿入口突起22が設けら
れており、該処置具挿入口突起22から先端部13の処
置具挿通チャンネル出口までを、処置具挿通チャンネル
(不図示)が接続している。また、処置具挿通チャンネ
ルには不図示の吸引チューブが接続しており、この吸引
チューブは、内視鏡の外部に設けた図示されない負圧源
(吸引源)に接続されている。よって、処置具挿通チャ
ンネルに対しては、処置具挿入口突起22を介して鉗子
や高周波焼灼処置具等の処置具を挿入することと、吸引
チューブを介して負圧源から負圧をかけることが可能で
ある。処置具挿通チャンネルを処置具の挿通管路として
使用する場合は、処置具挿入口突起22を介して挿入さ
れた処置具は、先端部13の処置具挿通チャンネル出口
から突出される。一方、処置具挿通チャンネルを吸引用
の管路として使用するときには、操作部12に設けた吸
引ボタン23を押圧する。すると、負圧源側の管路と処
置具挿通チャンネルが連通されて、負圧が処置具挿通チ
ャンネルに作用し、処置具挿通チャンネル出口から体液
等の流体を吸引することができる。
【0020】以上の概略を有する内視鏡では、操作部1
2に設けた湾曲操作機構25によって、湾曲部14を湾
曲させることができる。図2は湾曲操作機構25付近の
断面を示している。湾曲操作機構25は、湾曲部14を
左右方向に湾曲させるための左右湾曲機構25LRと、
湾曲部14を該左右方向と直交する上下方向に湾曲させ
るための上下湾曲機構25UDを有している。図3と図
4はそれぞれ、各部の動作を分かりやすくするために、
左右湾曲機構25LRと上下湾曲機構25UDにおいて
一体的に回動される部分を一部材として表したものであ
る。なお、図3では、左右湾曲機構25LRにおいて一
体的に回動される部分のみにハッチングを付し、図4で
は、上下湾曲機構25UDにおいて一体的に回動される
部分のみにハッチングを付している。まず左右方向用の
湾曲機構を説明する。
【0021】操作部12のハウジング30内には基板3
1が固定されており、この基板31上に固定ねじ32を
介して回動基軸(回動中心軸)33が固定されている。
回動基軸33は、ハウジング30に形成した貫通孔を通
して内視鏡外部に突出している。ハウジング30の貫通
孔は、該貫通孔の内周部と後述する外側回動基軸73と
の間に配した環状蓋34によって、回動基軸33等を挿
通する中心部を除いた領域が塞がれている。なお、以下
の説明において、上下方向とは回動基軸33を指し、上
方とは回動基軸33の突出端方向(図2の上方)、下方
とは回動基軸33の基端方向(図2の下方)を指す。
【0022】回動基軸33の外側には、左右湾曲機構2
5LRを構成する第1筒状軸35が設けられている。第
1筒状軸35は、回動基軸33と同心の筒状体として形
成されており、該回動基軸33の外側に回動可能に嵌っ
ている。第1筒状軸35は、その下端部(内視鏡内方に
向く端部)が回動基軸33の下端円板状部33aに当接
し、上端部(内視鏡外方に向く端部)が中間抜止環36
に当接することによって、回動基軸33に対する軸線方
向の移動が規制されている。中間抜止環36は、回動基
軸33に対して、その軸線と直交する方向に着脱可能と
なっている。
【0023】第1筒状軸35の上端部付近には、回動基
軸33の軸線を中心とする放射方向へ向けて形成された
円板状をなすブレーキ支持部材37が固定されており、
該ブレーキ支持部材37の上面側にブレーキパッド38
が固定されている。なお、図2や図19に示すように、
第1筒状軸35とブレーキ支持部材37は一体となるよ
うに予め固定されている。ブレーキ支持部材37の外縁
部には環状リブ41が形成され、該環状リブ41の上端
面には、円周方向に向けて等間隔で5つの回転伝達凹部
39が形成されている(図19参照)。
【0024】このブレーキ支持部材37の5つの回転伝
達凹部39に対し、左右湾曲操作ノブ40の内周面に突
出する5つの回転伝達凸部40A(図5、図10参照)
が、円周方向に移動規制された状態で嵌合している。左
右湾曲操作ノブ40は、回動基軸33の軸線を中心とす
る環状部40B(図5及び図6に二点鎖線で一部を示す
領域、及び図7参照)の内周面側に5つの回転伝達凸部
40Aを有し、該環状部40Bから外径方向に向けて5
つの指掛部40Cを突出させた構造となっている。環状
部40Bの内外に位置する5つの回転伝達凸部40Aと
5つの指掛部40Cは、それぞれ円周方向に等間隔で配
置されており、円周方向において回転伝達凸部40Aは
指掛部40Cの間に(逆に言えば、指掛部40Cは回転
伝達凸部40Aの間に)位置している。左右湾曲操作ノ
ブ40の上面側は、回動基軸33の軸線と直交する平面
内に形成された上面壁(有穴端面領域)40Dで覆われ
ており、該上面壁40Dの中心に回動基軸33等を挿通
させる小径開口40Eが形成されている。また、左右湾
曲操作ノブ40の下面側は、環状部40Bの内周面によ
って、小径開口40Eと同心の大径開口40Fが形成さ
れている。ブレーキ支持部材37は、この大径開口40
Fの内側に、回転伝達凹部39と回転伝達凸部40Aの
嵌合関係によって回転規制された状態で取り付けられ
る。従って、回転伝達凹部39と回転伝達凸部40Aを
嵌合させた状態では、左右湾曲操作ノブ40、ブレーキ
支持部材37、及び第1筒状軸35は、相対回動が規制
されており一体に回動する(図3参照)。
【0025】第1筒状軸35の下端部にはプーリー42
が固定されている。プーリー42には一対の操作ワイヤ
43、44が固定されており、プーリー42の正逆の回
動によって、操作ワイヤ43と操作ワイヤ44の一方が
プーリー42に巻き取られ、他方がプーリー42から繰
り出される。湾曲部14内には、挿入部11の長手方向
と直交しかつ互いに直交関係にある2つの軸(仮にx軸
とy軸とする)で相対回動(揺動)可能に連結された複
数の節輪(湾曲駒)が、その長手方向に並べて設けられ
ており、操作ワイヤ43と操作ワイヤ44は、この各節
輪に対して固定されている。そして、この操作ワイヤ4
3と操作ワイヤ44相互に対する牽引及び繰出動作によ
って、複数の節輪は一方の軸(仮にx軸とする)を中心
とする揺動を行い、湾曲部14が左右方向に湾曲され
る。本実施形態では、図1中の時計方向に左右湾曲操作
ノブ40を回動させると湾曲部14が右方に湾曲され、
同左右湾曲操作ノブ40を反時計方向に回動させると湾
曲部14が左方に湾曲される。
【0026】続いて上下方向用の湾曲機構を説明する。
第1筒状軸35の外側には、上下湾曲機構25UDを構
成する第2筒状軸45が設けられている。第2筒状軸4
5は、回動基軸33と同心の筒状体として形成されてお
り、第1筒状軸35の外側に回動可能に嵌っている。第
2筒状軸45は、その上端部(内視鏡外方に向く端部)
がブレーキ支持部材37に当接し、また軸線方向の途中
に設けた段部が後述する外側回動基軸73の上端部に当
接することによって、軸線方向の移動が規制されてお
り、回動基軸33の軸線を中心とする回動のみ可能とな
っている。
【0027】第2筒状軸45の上端部は、回動基軸33
の軸線を中心とする放射方向に形成された円板状部にな
っており、この円板状部に上下湾曲操作ノブ50が固定
される。具体的には、第2筒状軸45の該円板状部と、
ねじを介して第2筒状軸45に着脱可能な押さえ環46
との間に、上下湾曲操作ノブ50の上面壁(有穴端面領
域)50Dを挟着することによって、上下湾曲操作ノブ
50と第2筒状軸45が固定される。上面壁50Dは、
回動基軸33の軸線と直交する平面内に形成されてい
る。上下湾曲操作ノブ50はまた、回動基軸33の軸線
を中心とする環状部50B(図12図13に二点鎖線で
一部を示す領域、及び図14参照)の内周面側に5つの
回転伝達凸部50Aを有し、該環状部50Bから外径方
向に向けて5つの指掛部50Cを突出させている。環状
部50Bの内外に位置する5つの回転伝達凸部50Aと
5つの指掛部50Cは、それぞれ円周方向に等間隔で配
置されており、円周方向において回転伝達凸部50Aは
指掛部50Cの間に(逆に言えば、指掛部50Cは回転
伝達凸部50Aの間に)位置している。上下湾曲操作ノ
ブ50の上面側は上記の上面壁50Dで覆われ、該上面
壁50Dの中心に小径開口50Eが形成されており、第
2筒状軸45(の円板状部)と押さえ環46は、小径開
口50E近傍の領域を挟着している。また、左左右湾曲
操作ノブ50の下面側は、環状部50Bの内周面によっ
て、小径開口50Eと同心の大径開口50Fが形成され
ている。
【0028】上下湾曲操作ノブ50の大径開口50Fの
内側には、回動基軸33の軸線を中心とする放射方向へ
向けて形成された円板状をなすブレーキ支持部材47が
相対回転を規制された状態で結合している。詳細には、
ブレーキ支持部材47には環状リブ51が形成され、該
環状リブ51の上端面には、円周方向に向けて等間隔で
5つの回転伝達凹部49が形成されており(図20参
照)、この5つの回転伝達凹部49に対し、上下湾曲操
作ノブ50の内周面に突出する5つの回転伝達凸部50
Aが、円周方向に移動規制された状態で嵌合している。
図20では図示を省略しているが、このブレーキ支持部
材47上にはブレーキパッド48が固定されている。以
上の構造により、上下湾曲操作ノブ50、ブレーキ支持
部材47、及び第2筒状軸45は相対回動が規制され、
一体に回動する(図4参照)。
【0029】第2筒状軸35の下端部にはプーリー52
が固定されている。プーリー52には一対の操作ワイヤ
53、54が固定されており、プーリー52の正逆の回
動によって、操作ワイヤ53と操作ワイヤ54の一方が
プーリー52に巻き取られ、他方がプーリー52から繰
り出される。操作ワイヤ53と操作ワイヤ54は、上述
した湾曲部14内の節輪(湾曲駒)に固定されており、
この操作ワイヤ53と操作ワイヤ54相互に対する牽引
及び繰出動作によって、複数の節輪が、各節輪を接続す
る直交関係にある2つの軸のうち上述の操作ワイヤ4
3、44の操作時とは異なる軸(仮にy軸とする)を中
心とする揺動を行い、湾曲部14が上下方向に湾曲され
る。
【0030】左右湾曲機構25LRと上下湾曲機構25
UDはそれぞれ、ロック機構によって各湾曲操作ノブ4
0、50の回動を規制することができる。まず左右湾曲
機構25LRのロック機構を説明する。
【0031】回動基軸33の上端部には、該回動基軸3
3と同心状のロック軸体61が回動可能に嵌まってい
る。ロック軸体61は、固定ねじ62を介して回動基軸
33に固定された上端抜止環63に当接することによっ
て、回動基軸33に対して抜け止められている。ロック
軸体61は、回動基軸33の軸線を中心とする放射方向
へ向けて円板状部を有しており、この円板状部を覆う態
様でロック操作ノブ60がロック軸体61に固定されて
いる。具体的には、ロック軸体61の円板状部の外縁に
は雄ねじが形成されており、この雄ねじに対してロック
ナット64の雌ねじを螺合させると、該ロックナット6
4とロック軸体61(の円板状部)の間にロック操作ノ
ブ60の縁部が挟着される。ロックナット64の外側は
環状の外観カバー59で覆われている。
【0032】ロック軸体61から外径方向に向けて一対
のフォロアピン66が突出している。各フォロアピン6
6は、ロック軸体61の外周側に固定されたねじ留め環
67に対してねじで固定されており、ロック軸体61と
共に回転する。従って、ロック操作ノブ60、ロック軸
体61、及びフォロアピン66は、一体に回動する(図
3参照)。
【0033】一対のフォロアピン66はそれぞれ、昇降
部材68に形成した傾斜カム孔69を貫通している。傾
斜カム孔69は、回動基軸33の回転方向(周方向)に
進むにつれて、該回動基軸33の軸線方向の位置を変化
させる態様の傾斜カムであり、ロック軸体61の回動に
よって各フォロアピン66が回動されると、傾斜カム孔
69を介して昇降部材68に上下方向、すなわち回動基
軸33の軸線方向への移動力が付与される。昇降部材6
8は、回動基軸33の外側に設けた回転規制部材65に
対して回動基軸33の軸線方向の移動は可能に、かつ該
軸線を中心とする回転は規制された状態で嵌合してい
る。よって、フォロアピン66と傾斜カム孔69を介し
て昇降部材68に上下方向の移動力が付与されたときに
は、該昇降部材68は回転することなく回動基軸33の
軸線に沿って移動する。昇降部材68の下部はブレーキ
パッド38に対向する円板状に形成されており、昇降部
材68の移動に応じて、この円板状部がブレーキパッド
38に接離する。ブレーキパッド38はコルクやシリコ
ンゴムなど摩擦係数の高い材料からなっており、昇降部
材68と当接することによって、ブレーキ支持部材37
の回動を規制するべくブレーキがかかる。上述のよう
に、ブレーキ支持部材37左右湾曲操作ノブ40及び第
1筒状軸35と一体に回転するので、ブレーキ支持部材
37の回動が規制されれば、左右湾曲ノブ40及び第1
筒状軸35が固定される。図2ないし図4では、回動基
軸33を挟んだ左側半分に昇降部材68とブレーキパッ
ド38の当接状態を示し、同右側半分に昇降部材68と
ブレーキパッド38の離間状態を示している。
【0034】すなわち、ロック操作ノブ60を所定のロ
ック方向に回動操作することにより、第1筒状軸35の
下端部に位置するプーリー42がロックされるので、結
果として湾曲部14の左右方向への湾曲動作が規制さ
れ、左右湾曲操作ノブ40の角度位置に応じた湾曲状態
が維持される。詳細には、図1の時計方向にロック操作
ノブ60を回動させたときに、昇降部材68が下方へ移
動してブレーキパッド38と摩擦係合して左右湾曲操作
ノブ40が回動規制され、反時計方向に回動させたとき
に、昇降部材68が上方へ移動してブレーキパッド38
との摩擦係合を解除して左右湾曲操作ノブ40の回動が
許容される。なお、ブレーキパッド38と昇降部材68
は、左右湾曲操作ノブ40と共に回動されるブレーキパ
ッド38がいずれの回動位置にあっても、互いに結合可
能な形状に形成されている。
【0035】続いて上下湾曲機構25UDのロック機構
を説明する。上下湾曲機構25UDのロック機構は、カ
ム構造によって昇降部材78を上下動させてブレーキパ
ッド48に接離させるという基本的な構造は、左右湾曲
機構25LRのロック機構と共通している。上下湾曲機
構25UDにおけるロック操作用の部材は、ロックレバ
ー70であり、該ロックレバー70のロック軸体71
は、その内周面に設けた回転ガイド環状部72を外側回
動基軸73の外周面の円周方向溝に係合させることによ
って、回動基軸33の軸線を中心とする回転を行うこと
が可能に支持されている、外側回動基軸73は、上述の
固定ねじ32を介して回動基軸33と共に基板31上に
固定されている。
【0036】ロック軸体71から外径方向に向けて一対
のフォロアピン76が突出している。各フォロアピン6
6は、ロックレバー70の回動操作に応じて、ロック軸
体71と共に回転する(図4参照)。一対のフォロアピ
ン76はそれぞれ、昇降部材78に形成した傾斜カム孔
79を貫通している。傾斜カム孔79は、上述の傾斜カ
ム溝69と同様に、回動基軸33の回転方向(周方向)
に進むにつれて、該回動基軸33の軸線方向の位置を変
化させる態様の傾斜カムであり、ロック軸体71の回動
によって各フォロアピン76が回動されると、傾斜カム
孔79を介して昇降部材78に上下方向、すなわち回動
基軸33の軸線方向への移動力が付与される。外側回動
基軸73の上端部付近の外面は非円形形状となってお
り、昇降部材78はこの非円形外面部分に対し、回動基
軸33の軸線方向の移動は可能に、かつ該軸線を中心と
する回転は規制された状態で嵌合している。よって、フ
ォロアピン76と傾斜カム孔79を介して昇降部材78
に上下方向の移動力が付与されたときには、該昇降部材
78は回転することなく回動基軸33の軸線に沿って移
動する。昇降部材78の下部はブレーキパッド48に対
向する円板状に形成されており、昇降部材78の移動に
応じて、この円板状部がブレーキパッド48に接離す
る。昇降部材78とブレーキパッド48が当接すると、
ブレーキ支持部材37の回動が規制され、該ブレーキ支
持部材37と一体に回動するロック操作ノブ50及び第
2筒状軸45の回動が規制される。図2ないし図4で
は、回動基軸33を挟んだ左側半分に昇降部材78とブ
レーキパッド48の当接状態を示し、同右側半分に昇降
部材78とブレーキパッド48の離間状態を示してい
る。
【0037】すなわち、ロック操作レバー70を所定の
ロック方向に回動操作することにより、第2筒状軸45
の下端部に位置するプーリー52がロックされるので、
結果として湾曲部14の上下方向への湾曲動作が規制さ
れ、上下湾曲操作ノブ50の角度位置に応じた湾曲状態
が維持される。詳細には、図1の時計方向にロック操作
レバー70を回動させたときに、昇降部材78が下方へ
移動してブレーキパッド48と摩擦係合して上下湾曲操
作ノブ50が回動規制され、反時計方向に回動させたと
きに、昇降部材78が上方へ移動してブレーキパッド4
8との摩擦係合を解除して上下湾曲操作ノブ50の回動
が許容される。なお、ブレーキパッド48と昇降部材7
8は、上下湾曲操作ノブ50と共に回動されるブレーキ
パッド48がいずれの回動位置にあっても、互いに結合
可能な形状に形成されている。
【0038】以上のようなロック機構を有する左右湾曲
機構25LRと上下湾曲機構25UDの構成部材は、最
終的には回動基軸33を介して操作部12に組み付けら
れている。上述のように、左右湾曲機構25UDを構成
する第1筒状軸35は、回動基軸33の軸方向の途中位
置に着脱可能な中間抜止環36により抜け止められ、上
下湾曲機構25UDを構成する第2筒状軸45は、第1
筒状軸35と固定関係にあるブレーキ支持部材37と、
回動基軸33と固定関係にある外側回動基軸73とに挟
まれて軸線方向位置が定められている。つまり、中間抜
止環36を回動基軸33から取り外せば、左右湾曲操作
ノブ40をはじめとする左右湾曲機構25LRの各部材
と、上下湾曲操作ノブ50をはじめとする上下湾曲機構
25UDの各部材を回動基軸33の上端部方向に抜き取
ることが可能になる。また、中間抜止環36の上方に位
置する回転規制部材65は、中間抜止環36と同様に、
回動基軸33に対してその軸線と直交する方向に抜き取
ることが可能であり、さらに上方に位置する上端抜止環
63は、固定ねじ62を介して回動基軸33に着脱する
ようになっている。そのため、上端抜止環63、回転規
制部材65、及び中間抜止環36を全て回動基軸33か
ら取り外せば、ロック機構を含む左右湾曲機構25LR
と上下湾曲機構25UDの全構成要素を分解することが
できる。
【0039】湾曲操作機構25には、内部を水密に保っ
たり、埃などの異物の侵入を防ぐために、弾性を有する
Oリングなどからなるシール材が配されている。シール
材はその機能上、ハウジング30内をシールするもの
(符号S1)と、左右湾曲操作ノブ40内をシールする
もの(同S2)と、上下湾曲操作ノブ50内をシールす
るもの(同S3)と、ロック操作ノブ60内をシールす
るもの(同S4)と、第1筒状軸35と第2筒状軸45
の間をシールするもの(同S5)とに分けられる。例え
ば内視鏡10を薬液で消毒する場合、外部に露出する箇
所は確実に消毒されるが、中空に形成された各操作ノブ
40、50及び60の内部や操作部12のハウジング3
0内への薬液の浸入は、シール材S1〜S5によって防
がれる。
【0040】本発明の特徴は、湾曲操作ノブ40、50
の構造とその製造方法にある。まず、図5ないし図11
を参照して、左右湾曲操作ノブ40の詳細を説明する。
上述の通り、左右湾曲操作ノブ40は、環状部40Bの
内面側に第1筒状軸35(直接的にはブレーキ支持部材
37)への回転伝達凸部40Aを有し、外径側に中実の
指掛部40Cを突出させ、さらに上面側を上面壁40D
で覆った形状をなし、軸線方向の上下面には小径開口4
0Eと大径開口40Fが形成されている。
【0041】このような形状の左右湾曲操作ノブ40を
成形によって作る場合、一回の成形工程だけで作成する
と、特に肉厚となる指掛部40Cの外観にヒケが生じる
おそれがある。外観のヒケを防ぐ手法としては、上述し
た従来技術(特開平6-327613号公報)のよう
に、湾曲操作ノブを軸線方向に分けられる2つの外皮パ
ーツとして成形してから貼り合わせ、指掛部が中空で薄
肉になるようにすることが考えられる。しかし、この手
法では、外皮貼り合わせ部分の防水性を考慮して製造を
行うので製造効率や製造コストの面で不利であり、ま
た、外皮パーツの貼り合わせ部分が湾曲操作ノブの外周
面上に位置するので汚れが溜まりやすく、メンテナンス
が面倒であるという不具合がある。
【0042】本実施形態では、左右湾曲操作ノブ40
を、コア部分となる一次成形部(内側構造体)80と、
該一次成形部80の外側を覆ってノブの外皮部分を構成
する二次成形部(外皮部)81とから構成し、予め製造
した一次成形部80を二次成形部81用の成形型に装着
して最終的な成形を行うという手法によって、以上の不
具合を解消した。図6は、左右湾曲操作ノブ40のうち
一次成形部80を透視して実線で示し、二次成形部81
に相当する部分は一点鎖線で示している。また、図8と
図9は一次成形部80の単体形状を示し、図10は二次
成形部81の単体形状を示している。なお、詳細は後述
するが、二次成形部81は一次成形部80の上に重ねて
成形されるものであり、製造工程において、図10のよ
うに二次成形部81が単独の部品となることはない。
【0043】一次成形部80は、図示しない成形型によ
って成形される樹脂成形品である。図8及び図9に示す
ように、一次成形部80は、中央が空いた環状構造部8
3と、この環状構造部83から外径方向に突出する中実
の指掛構造部84とを有している。図6及び図7から分
かるように、環状構造部83と、指掛構造部84の基端
側の一部は、上述した左右湾曲操作ノブ40の環状部4
0Bの一部を構成しており、指掛構造部84の基端側一
部を除いた部分は、中実である指掛部40Cの内部を構
成している。また、図7及び図9に示すように、環状構
造部83と指掛構造部84の間には、該環状構造部83
の下端面83aと指掛構造部84の内周面84aが面す
る、下方(大径開口40F方向)に向けて開放された段
部があり、この段部内に上述した回転伝達凸部40Aが
位置している。但し、回転伝達凸部40Aは二次成形部
81側に含まれるものであるから、一次成形部80を単
独で示す図8、図9には表れていない。
【0044】環状構造部83の内周面にはさらに、円周
方向に等間隔で5つの位置決め凹部85が形成されてい
る。各位置決め凹部85の円周方向位置は、指掛構造部
84に対応している。図8から分かるように、指掛構造
部84の形成部分は一次成形部80の径方向において他
の領域よりも厚肉になっているので、強度確保等の観点
から、位置決め凹部85は指掛構造部84の内径側に形
成することが好ましい。
【0045】左右湾曲操作ノブ40の製造時には、以上
の一次成形部80を図11に示す二次成形用の成形型に
装着する。この成形型は、左右湾曲操作ノブ40の回動
軸方向に分割可能な上型UG1と下型DG1からなり、
下型DG1には、上型UG1との対向面側に、一次成形
部80の位置決め凹部85に嵌合する5つの位置決め凸
部T1が設けられている(位置決め凸部T1は図11に
一つのみ図示されている)。位置決め凹部85を位置決
め凸部T1に嵌合させることにより、一次成形部80
は、下型DG1に対して円周方向及び軸線方向の位置が
定まった状態で載置される。続いて、下型DG1に対し
て上型UG1を取り付けると、図11の状態になる。上
型UG1と下型DG1の間には、一次成形部80の外側
を覆い、左右湾曲操作ノブ40の外面形状に対応する射
出空間SP1が形成される。該射出空間SP1は、左右
湾曲操作ノブ40の上面壁40Dに対応する円板状空間
SP1-aと、一次成形部80の環状構造部83外側を
覆う環状外面形成空間SP1-bと、指掛構造部84の
外側を覆う指掛外面形成空間SP1-cを有し、さらに
環状外面形成空間SP1-bの内径側に、回転伝達凸部
40Aを形成するための凸部形成空間SP1-dが円周
方向に等間隔で5つ形成されている。
【0046】左右湾曲操作ノブ40用の成形型はいわゆ
るディスクゲート方式の射出型で、上型UG1には、射
出空間SP1へ向けて外部から原料を注入するための直
管状の導入部J1が形成され、上型UG1と下型DG1
の間には、導入部J1から射出空間SP1の円板状空間
SP1-aに向けて連通する円形ゲート部K1が形成さ
れている。円形ゲート部K1の高さ(図11の上下方向
幅)は、導入部J1の径に比してかなり小さくなってお
り、溶融した状態の樹脂(プラスチック)などの原料を
導入部J1から注入すると、該樹脂が円形ゲート部K1
から射出空間SP1内へ高圧で均等に射出される。な
お、図示していないが、円形ゲート部K1よりも下方
に、注入される樹脂に含まれている滓を沈殿させて射出
空間SP1への流入を防ぐための滓取り用の凹部を形成
してもよい。
【0047】射出空間SP1へ射出された樹脂が冷却さ
れて固まり、上型UG1と下型DG1を図11中の上下
方向に分割して取り外すと、図5及び図7に示す左右湾
曲操作ノブ40が得られる。この射出空間SP1により
形成される部分が二次成形部81となる。上述のよう
に、成形後の二次成形部81は一次成形部80と一体に
なっているため、底面側から見た場合に実際には図5の
ようになるが、左右湾曲操作ノブ40から二次成形部8
1のみを取り出したと仮定すると図10のようになる。
同図に示すように、二次成形部81は、左右湾曲操作ノ
ブ40のうち、上面壁40Dとその中心の小径開口40
C、下方の大径開口40F、5つの回転伝達凸部40A
を構成している。さらに図7に示すように、二次成形部
81は、一次成形部80の環状構造部83の外側を覆っ
て上述の環状部40Bの外面を構成する環状外面領域8
6と、一次成形部80の指掛構造部84を覆って指掛部
40Cの外面を構成する指掛外面領域87を有してい
る。環状外面領域86は、成形型の環状外面形成空間S
P1-bによって形成された部分であり、指掛外面領域
87は、環状外面形成空間SP1-bによって形成され
た部分である。上記の回転伝達凸部40Aは、成形型の
凸部形成空間SP1-dによって環状外面領域86の内
周面に形成されている。回転伝達凸部40Aは、一次成
形部80における環状構造部83の下端面83aと指掛
構造部84の内周面84aによって囲まれる段部内に位
置しており、左右湾曲操作ノブ40の軸線方向において
環状構造部83の支持を受けている。以上の二次成形部
81は、説明の便宜上、上面壁40D、環状外面領域8
6、指掛外面領域87といった複数パートに分けている
が、実際には左右湾曲操作ノブ40における一続きの外
面であり、その途中に継ぎ目などは存在しない。
【0048】ここで、図10のように二次成形部81を
単体物と仮定した場合、すなわち図7のノブ断面図から
一次成形部80をなくした場合、指掛外面領域87に囲
まれる領域は中空状になる。すなわち、左右湾曲操作ノ
ブ40の外観を構成する二次成形部81自体は、指掛部
40C内を中空とした薄肉の成形品とみなすことができ
るので、その内部が中実である場合に比して、成形工程
におけるヒケ等の発生のおそれは少ない。そして、この
二次成形部81は、成形型UG1、DG1に一次成形部
80を取り付けて成形した後、該成形型UG1、DG1
を上下方向に分割するのみで得ることができるから、指
掛部40C内を実際に中空にさせるために複雑な抜き型
を用いる必要がなく、製造が容易でコストを低く抑える
ことができる。また、二次成形部81は、左右湾曲操作
ノブ40の外面全体を継ぎ目なく一様に覆う形状であ
る。そのため、防水性などを考慮しながら複数の外皮パ
ーツを貼り合わせる必要がないので、より生産性に優れ
ており、また汚物が溜まる箇所が外面上にないので、使
用後の洗浄も容易である。さらに、以上の二次成形部8
1を形成する際に用いる一次成形部80は、二次成形工
程によってそのまま二次成形部81と一体化され、いわ
ば左右湾曲操作ノブ40のコアとなってノブの強度向上
に寄与する。見方を変えれば、一次成形部80は、外観
に表れる二次成形部81を中空の薄肉状に成形させる成
形型としての機能と、成形後の二次成形部81の強度を
高めるための強度部材としての機能を併せ持っていると
言える。
【0049】以上のように本実施形態の左右湾曲操作ノ
ブ40は、ノブ内部を構成する一次成形部80を予め形
成し、該一次成形部80を二次成形用の成形型に装着し
て、最終的なノブ外面形状(二次成形部81)を成形す
るものとしたので、成形工程におけるヒケ等の不具合が
生じにくく外観が良く、しかも製造やメンテナンスが容
易で、強度的にも優れている。
【0050】また、一次成形部80に位置決め凹部85
が形成されているため、該一次成形部80を二次成形用
の成形型に装着する際の位置決め作業に手間がかからな
い。
【0051】一次成形部80と二次成形部81の材料は
共通でもよいし、異なっていてもよい。例えば、一次成
形部80には比較的硬い材料を用いて強度を確保し、実
際に操作者が触れる二次成形部81に比較的柔らかい材
料を用いて触感を向上させることも可能である。二次成
形部81を形成する部材としては、例えば樹脂材料の他
にゴムなどが選択可能である。さらに、一次成形部80
に相当する箇所は、樹脂成形品に限らず、金属を用いる
ことも可能である。
【0052】続いて、上下湾曲操作ノブ50の詳細を、
図12ないし図18を参照して説明する。左右湾曲操作
ノブ40と同様に、上下湾曲操作ノブ50は、コア部分
となる一次成形部(内側構造体)90と、該一次成形部
90の外側を覆ってノブの外皮部分を構成する二次成形
部(外皮部)91からなる二層構造となっている。図1
3は、上下湾曲操作ノブ50のうち一次成形部90を透
視して実線で示し、二次成形部91に相当する部分は一
点鎖線で示している。また、図15と図16は一次成形
部90の単体形状を示し、図17は二次成形部91の単
体形状を示している。
【0053】図示しない成形型によって成形される一次
成形部90は、図15及び図16に示すように、中央が
空いた環状構造部93と、この環状構造部93から外径
方向に突出する中実の指掛構造部94とを有している。
環状構造部93と、指掛構造部84の基端側の一部は、
上下湾曲操作ノブ50の環状部50Bの一部を構成して
おり、指掛構造部94の基端側一部を除いた部分は、指
掛部50Cの内部を構成している(図13及び図14参
照)。また、図14及び図16に示すように、環状構造
部93と指掛構造部94の間には、該環状構造部93の
下端面93aと指掛構造部94の内周面94aが面す
る、下方(大径開口50F方向)に向けて開放された段
部があり、この段部内に上述した回転伝達凸部50Aが
位置される。但し、回転伝達凸部50Aは二次成形部9
1側に含まれるものであるから、一次成形部90を単独
で示す図15、図16には表れていない。
【0054】環状構造部93の内周面にはさらに、円周
方向に等間隔で5つの位置決め凹部95が形成されてい
る。各位置決め凹部95の円周方向位置は、指掛構造部
94に対応している。図15から分かるように、指掛構
造部94の形成部分は一次成形部90の径方向において
他の領域よりも厚肉になっているので、強度確保等の観
点から、位置決め凹部95は指掛構造部94の内径側に
形成することが好ましい。
【0055】上下湾曲操作ノブ50の製造時には、以上
の一次成形部90を図18に示す二次成形用の成形型に
装着する。この成形型は、上型UG2と下型DG2から
なり、下型DG2には、上型UG2との対向面側に、一
次成形部90の位置決め凹部95に嵌合する5つの位置
決め凸部T2が設けられている(位置決め凸部T2は図
18に一つのみ図示されている)。位置決め凹部95を
位置決め凸部T2に嵌合させることにより、一次成形部
90は、下型DG2に対して円周方向及び軸線方向の位
置が定まった状態で載置される。続いて、下型DG2に
対して上型UG2を取り付けると、図18の状態にな
る。上型UG2と下型DG2の間には、一次成形部90
の外側を覆い、上下湾曲操作ノブ50の外面形状に対応
する射出空間SP2が形成される。該射出空間SP2
は、上下湾曲操作ノブ50の上面壁50Dに対応する円
板状空間SP2-aと、一次成形部90の環状構造部9
3外側を覆う環状外面形成空間SP2-bと、指掛構造
部94の外側を覆う指掛外面形成空間SP2-cを有
し、さらに環状外面形成空間SP2-bの内径側に、回
転伝達凸部50Aを形成するための凸部形成空間SP2
-dが円周方向に等間隔で5つ形成されている。
【0056】さらに上型UG2には、射出空間SP2へ
向けて外部から原料を注入するための直管状の導入部J
2が形成され、上型UG2と下型DG2の間には、導入
部J2から射出空間SP2の円板状空間SP2-aに向
けて連通する円形ゲート部K2が形成されている。円形
ゲート部K2の高さ(図18の上下方向幅)は、導入部
J2の径に比してかなり小さくなっており、溶融した状
態の樹脂(プラスチック)などの原料を導入部J2から
注入すると、該樹脂が円形ゲート部K2から射出空間S
P2内へ高圧で均等に射出される。なお、図示していな
いが、円形ゲート部K2よりも下方に、注入される樹脂
に含まれている滓を沈殿させて射出空間SP2への流入
を防ぐための滓取り用の凹部を形成してもよい。
【0057】射出空間SP2へ射出された樹脂が冷却さ
れて固まり、上型UG2と下型DG2を図18の上下方
向に分割して取り外すと、図12及び図14に示す上下
湾曲操作ノブ50が得られる。この射出空間SP2によ
り形成される部分が二次成形部91となる。成形後の二
次成形部91は一次成形部90と一体になっているた
め、底面側から見た場合に実際には図12のようになる
が、上下湾曲操作ノブ50から二次成形部91のみを取
り出したと仮定すると図17のようになる。同図に示す
ように、二次成形部91は、上下湾曲操作ノブ50のう
ち、上面壁50Dとその中心の小径開口50C、下方の
大径開口50F、5つの回転伝達凸部50Aを構成して
いる。さらに図14に示すように、二次成形部91は、
一次成形部90の環状構造部93の外側を覆って上述の
環状部50Bの外面を構成する環状外面領域96と、一
次成形部80の指掛構造部94を覆って指掛部50Cの
外面を構成する指掛外面領域97を有している。環状外
面領域96は、成形型の環状外面形成空間SP2-bに
よって形成された部分であり、指掛外面領域97は、環
状外面形成空間SP2-bによって形成された部分であ
る。上記の回転伝達凸部50Aは、成形型の凸部形成空
間SP2-dによって環状外面領域96の内周面に形成
されている。回転伝達凸部50Aは、一次成形部90に
おける環状構造部93の下端面93aと指掛構造部94
の内周面94aによって囲まれる段部内に位置してお
り、上下湾曲操作ノブ50の軸線方向において環状構造
部93の支持を受けている。上下湾曲操作ノブ50では
さらに、回転伝達凸部50Aの間の円周方向領域にも、
指掛構造部94の内周面94aを覆う薄肉巻込部98
(図13、図14)が設けられている点が、左右湾曲操
作ノブ40とは異なる。以上の二次成形部91は、説明
の便宜上、上面壁50D、環状外面領域96、指掛外面
領域97といった複数パートに分けているが、実質的に
は上下湾曲操作ノブ50における一続きの外面であり、
その途中に継ぎ目などは存在しない。
【0058】図17のように二次成形部91のみに着目
した場合、すなわち図14のノブ断面図から一次成形部
90をなくした場合、指掛外面領域97及び薄肉巻込部
98に囲まれる領域は中空状になる。すなわち、上下湾
曲操作ノブ50の外観を構成する二次成形部91自体
は、指掛部50C内を中空とした薄肉の成形品とみなす
ことができるので、その内部が中実である場合に比し
て、成形工程におけるヒケ等の発生のおそれは少ない。
そして、この二次成形部91は、成形型UG2、DG2
に一次成形部80を取り付けて成形した後、該成形型U
G2、DG2を上下方向に分割するのみで得ることがで
きるから、指掛部50C内を実際に中空にさせるために
複雑な抜き型を用いる必要がなく、製造が容易でコスト
を低く抑えることができる。また、二次成形部91は、
上下湾曲操作ノブ50の外面全体を継ぎ目なく一様に覆
う形状である。そのため、防水性などを考慮しながら複
数の外皮パーツを貼り合わせる必要がないので、より生
産性に優れており、また汚物が溜まる箇所が外面上にな
いので、使用後の洗浄も容易である。さらに、二次成形
部91を形成する際に用いる一次成形部90は、二次成
形工程によってそのまま二次成形部91と一体化され、
いわば上下湾曲操作ノブ50のコアとなってノブの強度
向上に寄与する。見方を変えれば、一次成形部90は、
外観に表れる二次成形部91を中空の薄肉状に成形させ
る成形型の機能と、成形後の二次成形部91の強度を高
めるための強度部材としての機能を併せ持っていると言
える。
【0059】以上のように、左右湾曲操作ノブ40と同
様に上下湾曲操作ノブ50は、成形工程におけるヒケな
どの不具合が生じずに外観が良く、製造やメンテナンス
が容易で、また強度的にも優れている。さらに、一次成
形部90に位置決め凹部95が形成されているため、該
一次成形部90を二次成形用の成形型に装着する際の位
置決め作業に手間がかからない。この上下湾曲操作ノブ
50においても、一次成形部90と二次成形部91の材
料は同じでもよいし、異なっていてもよい。
【0060】以上、図示実施形態を参照して説明した
が、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。
例えば、実施形態の湾曲操作ノブ40、50では、ノブ
の回転を内側の軸部(35、45)やブレーキ部材(3
7、47)に伝達する部分(40A、50A、または5
0D)は、二次成形部81、91側に形成されている。
これは、ノブに対する回転操作力が内部回転体にダイレ
クトに伝達し、回転操作力のロスが少ないので好ましい
構造であるが、一次成形部側に同様の回転伝達箇所を設
け、外側の二次成形部、内側の一次成形部、ノブ内側の
回転体、という順で回転操作力が伝わるようにすること
も可能である。
【0061】
【発明の効果】以上から明らかなように、本発明の内視
鏡操作装置及びその製造方法によれば、湾曲操作ノブの
成形工程で外観にヒケなどが生じにくく、また製造やメ
ンテナンスも容易にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による操作装置を有する内視鏡の全体構
造を示す外観図である。
【図2】図1の内視鏡の湾曲操作装置付近の断面図であ
る。
【図3】図2から、左右湾曲機構で一体的に回動される
部材を一部材として示した図である。
【図4】図2から、上下湾曲機構で一体的に回動される
部材を一部材として示した図である。
【図5】左右湾曲機構の湾曲操作ノブを底面側から見た
図である。
【図6】図5の左左右湾曲操作ノブを構成する一次成形
部を透視して示す図である。
【図7】図6のVII-VII断面線に沿って示す左左右湾曲
操作ノブの断面図である。
【図8】左左右湾曲操作ノブの一次成形部を単独で底面
側から見た図である。
【図9】図8のIX-IX断面線に沿って示す一次成形部の
断面図である。
【図10】左左右湾曲操作ノブを構成する二次成形部を
単独で底面側から見た図である。
【図11】左左右湾曲操作ノブを成形する成形型の一例
を示す断面図である。
【図12】上下湾曲機構の湾曲操作ノブを底面側から見
た図である。
【図13】図12の上下湾曲操作ノブを構成する一次成
形部を透視して示す図である。
【図14】図13のXIV-XIV断面線に沿って示す上下湾
曲操作ノブの断面図である。
【図15】上下湾曲操作ノブの一次成形部を単独で底面
側から見た図である。
【図16】図15のXVI-XVI断面線に沿って示す一次成
形部の断面図である。
【図17】上下湾曲操作ノブを構成する二次成形部を単
独で底面側から見た図である。
【図18】上下湾曲操作ノブを成形する成形型の一例を
示す断面図である。
【図19】左左右湾曲操作ノブと相対回転不能に結合さ
れる第1筒状軸とブレーキ支持部材の結合体を示す斜視
図である。
【図20】上下湾曲操作ノブと相対回転不能に結合され
るブレーキ支持部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
11 挿入部 12 操作部 13 先端部 14 湾曲部 15 可撓管部 16 連結部 17 ユニバーサルチューブ 18 コネクタ部 20 リモート操作ボタンスイッチ 21 送気送水ボタン 22 処置具挿入口突起 25 湾曲操作機構 25LR 左右湾曲機構 25UD 上下湾曲機構 30 ハウジング 31 基板 32 固定ねじ 33 回動基軸(回動中心軸) 33a 下端円板状部 34 環状蓋 35 第1筒状軸 36 中間抜止環 37 ブレーキ支持部材 38 ブレーキパッド 39 回転伝達凹部 40 左左右湾曲操作ノブ 40A 50A 回転伝達凸部 40B 50B 環状部 40C 50C 指掛部 40D 50D 上面壁(有穴端面領域) 40E 50E 小径開口 40F 50F 大径開口 41 51 環状リブ 42 52 プーリー 43 44 53 54 操作ワイヤ 45 第2筒状軸 46 押さえ環 47 57 ブレーキ支持部材 48 58 ブレーキパッド 49 59 回転伝達凹部 50 上下湾曲操作ノブ 59 外観カバー 61 71 ロック軸体 62 固定ねじ 63 抜止環 64 ロックナット 66 76 フォロアピン 67 ねじ留め環 68 78 昇降部材 69 79 傾斜カム孔 70 ロックレバー 71 ロック軸体 72 回転ガイド環状部 73 外側回動基軸 80 90 一次成形部(内側構造体) 81 91 二次成形部(外皮部) 83 93 環状構造部 83a 93a 下端面 84 94 指掛構造部 84a 94a 内周面 85 95 位置決め凹部 86 96 環状外面領域 87 97 指掛外面領域 98 薄肉巻込部 UG1 UG2 上型 DG1 DG2 下型 SP1 射出空間 SP1-a SP2a 円板状空間 SP1-b SP2-b 環状外面形成空間 SP1-c SP2-c 指掛外面形成空間 SP1-d SP2-d 凸部形成空間 J1 J2 導入部 K1 K2 円形ゲート部 T1 T2 位置決め凸部 S1 S2 S3 S4 S5 シール材

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察対象内に挿入される挿入部に備えら
    れた湾曲部と;回動中心軸と直交する放射方向へ複数の
    指掛部を突出させ、該回動中心軸を中心とする回動操作
    によって上記湾曲部を湾曲させる湾曲操作ノブと;を備
    えた内視鏡において、 上記湾曲操作ノブを、 上記指掛部内に位置する内側構造体;及び該内側構造体
    の外側を覆って湾曲操作ノブの外面を構成する、内側構
    造体と別工程で形成された外皮部;により構成したこと
    を特徴とする内視鏡操作装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の内視鏡操作装置におい
    て、上記外皮部は、成形型に上記内側構造体を装着して
    から成形され、該内側構造体は、この成形型に対する位
    置決め部を有している内視鏡操作装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の内視鏡操作装置におい
    て、上記外皮部成形用の成形型は、湾曲操作ノブの回動
    中心軸に沿う方向に分割可能な割り型からなる内視鏡操
    作装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項記載の
    内視鏡操作装置において、上記内側構造体は、 湾曲操作ノブの円周方向に位置を異ならせて設けた、上
    記複数の指掛部の内部を形成する複数の指掛構造部;及
    び該複数の外径方向突出部を接続する環状構造部;を有
    している内視鏡操作装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の内視鏡操作装置におい
    て、上記内側構造体の位置決め部は、上記環状構造部の
    内周面に設けられた凹部である内視鏡操作装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の内視鏡操作装置におい
    て、上記内側構造体の位置決め凹部は、上記指掛構造部
    に対応する円周方向位置に形成されている内視鏡操作装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項4ないし6のいずれか1項記載の
    内視鏡操作装置において、上記外皮部は、 上記内側構造体の指掛構造部の外側を覆う指掛外面領域
    と;該内側構造体の環状構造部の外側を覆う環状外面領
    域と;湾曲操作ノブの回動中心軸と略直交する平面内に
    形成され、上記環状外面領域の内径側を覆う有穴端面領
    域と;を有する中空状体である内視鏡操作装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれか1項記載の
    内視鏡操作装置において、上記外皮部は、湾曲操作ノブ
    と一体に回転する別の回転体に係合する回転伝達部を有
    している内視鏡操作装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の内視鏡操作装置におい
    て、上記回転伝達部は、上記外皮部の環状外面領域の内
    周面に形成した凸部である内視鏡操作装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の内視鏡操作装置におい
    て、上記外皮部の回転伝達用凸部と上記内側構造体の環
    状構造部は、湾曲操作ノブの上記回動中心軸に沿う方向
    に隣接している内視鏡操作装置。
  11. 【請求項11】 請求項8ないし10のいずれか1項記
    載の内視鏡操作装置において、上記回転体は、上記回動
    中心軸の外側に回動可能に嵌まる筒状軸である内視鏡操
    作装置。
  12. 【請求項12】 請求項8ないし10のいずれか1項記
    載の内視鏡操作装置において、上記回転体は、湾曲操作
    ノブの回動を規制するブレーキ部材の支持体である内視
    鏡操作装置。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし12のいずれか1項記
    載の内視鏡操作装置において、上記湾曲操作ノブの内側
    構造体と外皮部は同材料からなる内視鏡操作装置。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし12のいずれか1項記
    載の内視鏡操作装置において、上記湾曲操作ノブの内側
    構造体と外皮部は異なる材料からなる内視鏡操作装置。
  15. 【請求項15】 観察対象内に挿入される挿入部に備え
    られた湾曲部と;回動中心軸と直交する放射方向へ複数
    の中実の指掛部を突出させ、該回動中心軸を中心とする
    回動操作によって上記湾曲部を湾曲させる湾曲操作ノブ
    と;を備えた内視鏡操作装置の製造方法において、 上記指掛部の内部を構成する内側構造体を準備するステ
    ップ;この内側構造体を、湾曲操作ノブの外面を形成す
    るための成形型に装着するステップ;上記成形型に外皮
    成形材料を注入し、上記内側構造体の外側に湾曲操作ノ
    ブの外皮部を形成するステップ;及び上記内側構造体及
    び外皮部からなる湾曲操作ノブを上記成形型から取り外
    すステップ;を有する内視鏡操作装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の製造方法において、
    上記外皮部成形用の成形型は、湾曲操作ノブの回動中心
    軸に沿う方向に分割される内視鏡操作装置の製造方法。
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