JP2003135276A - 保温ボトル - Google Patents

保温ボトル

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JP2003135276A
JP2003135276A JP2001339340A JP2001339340A JP2003135276A JP 2003135276 A JP2003135276 A JP 2003135276A JP 2001339340 A JP2001339340 A JP 2001339340A JP 2001339340 A JP2001339340 A JP 2001339340A JP 2003135276 A JP2003135276 A JP 2003135276A
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heat insulating
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英一 上田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 こし具を持った保温ボトルを使用勝手のよい
ものにする。 【解決手段】 断熱容器本体1の上端開口2部に着脱で
きるように装着されて断熱容器本体1の上端開口2での
液の出入りを制限する栓部材3と、この栓部材3に上方
から着脱できるように装着されて栓部材3を覆う栓蓋4
と、栓部材3の断熱容器本体1内に臨む部分に着脱でき
るように装着されて断熱容器本体1内に保持されるこし
具5とを備えたものとして、上記目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は保温ボトルに関し、
詳しくは、茶やハーブなどを抽出するこし具を備え抽出
液を保温できる保温ボトルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の保温ボトルは、例えば特開平1
1−253312号公報で知られている。このものは、
保温ボトルの上端開口部に着脱できるように装着した環
状の口部材における断熱容器本体内に垂下した筒体の下
端内フランジによって茶こしの上端外フランジを下方か
ら受け止めて断熱容器本体内での浸漬位置に茶こしを保
持している。口部材はこれに着脱できる蓋によって閉じ
るようにしている。これにより、茶こしに茶葉を入れて
おき湯の入った断熱容器本体に装着すると湯に浸漬され
て煎じることができ、しかも、その間も蓋によって口部
材を介し断熱容器本体を閉じておくので茶葉を煎じるの
に適した湯温に保てるとともに、抽出したお茶はそのま
ま保温できる。しかも、お茶は茶こしによって漉されて
いるので、お茶を飲むのに口部材を断熱容器本体から取
り外すと蓋および茶こしも一体に外れ、これらの邪魔な
く、かつ茶葉の入らないお茶を断熱容器本体の上端開口
から口にできるし、他に移して飲んだり利用したりする
ことができる。また、前記抽出後に蓋を取れば口部材が
開口して茶こしに湯などを注げるのでそのままドリップ
による抽出方式の二番煎じもできる。もっとも、このよ
うな抽出を1回目から行うこともできる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ハーブ茶な
どは抽出に長い時間が必要であるものの、抽出時間の長
短の別なく抽出後のお茶が直ぐに飲まれない場合、断熱
容器本体は満杯のままになって茶こしは浸漬されたまま
になるので抽出過剰を招き味や香りを損なう。これを避
けるには抽出後に茶こしを取り外す必要がある。抽出中
に保温状態を保っていた蓋を取り外せば口部材は開口し
茶こしが露出するので、筒体下端の内フランジから茶こ
しを持ち上げて取り外すことはできる。
【0004】しかし、筒体は茶こしを断熱容器本体の上
端開口よりも深い浸漬位置に支持しているので取り外し
にくい。まして、真空二重構造など保温のために容器壁
が分厚くなりがちで上端開口が小さくなりがちなマグカ
ップなどと呼ばれる小型の断熱容器本体に適用するので
はなおさらである。このような不便はドリップ方式の抽
出であっても同じである。
【0005】蓋をした保温状態での抽出後に口部材を断
熱容器本体から取り外せば茶こしは外に現れ取り外しや
すくはなるが、口部材の蓋側にしか取り外せないので蓋
を口部材から取り外してしか茶こしは取り外せない。こ
のため、茶こしの取り外しのために、口部材の断熱容器
本体からの取り外し、蓋の取り外し、茶こしの取り外
し、の3つの作業が必要になるので作業回数が多く不便
である。またこの場合、保温状態に戻すには、口部材の
断熱容器本体への装着、蓋の口部材への装着、の2つの
作業が必要となる。従って、抽出後に茶こしを取り外し
て保温状態に戻すには5つの作業が必要であって使用し
にくく、さらなる簡略化が望まれる。
【0006】さらに、口部材は茶こしを断熱容器本体の
上端開口における深い浸漬位置に保持するためだけのも
のであって、茶こしの全体を露出させているので、ドリ
ップ方式の抽出を行うにはお湯を掛け通すときの流量や
位置を細かく注意して行う必要があるのでこれも面倒で
ある。これに対応するのにお湯を一気に掛け通すのであ
れば抽出不足になり、二番煎じであればなおさらで、そ
の後所定時間浸漬状態にしておく必要がある。この際保
温のために蓋をするのであれば通常の保温状態に戻すの
に既述した通り5つの作業が必要になる。
【0007】本発明の目的は、こし具を持った保温ボト
ルを使用勝手のよいものとして提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の保温ボトルは、
断熱容器本体と、この断熱容器本体の上端開口部に着脱
できるように装着されて断熱容器本体の上端開口での液
の出入りを制限する栓部材と、この栓部材に上方から着
脱できるように装着されて栓部材を覆う栓蓋と、栓部材
の断熱容器本体内に臨む部分に着脱できるように装着さ
れて断熱容器本体内に保持されるこし具とを備えたこと
を1つの特徴とするものである。
【0009】このような構成では、栓部材は、こし具を
断熱容器本体の口部内の深い浸漬位置に位置させるのに
役立ち、栓蓋は、浸漬位置にあるこし具に収容したお茶
やハーブなどの抽出材料を断熱容器本体内の湯に浸漬し
て抽出するのに、断熱容器本体の上端開口を閉じて保温
状態を保つのに役立つので、ハーブ茶などを長い時間掛
けて抽出しても湯が冷めないし、ハーブ茶などの抽出液
はそのまま保温し続けられる。また、栓部材、栓蓋、こ
し具のそれぞれは別個に取り外せるので、断熱容器本体
を含め全てが丸洗いできるし、抽出後こし具を取り外し
て抽出過剰が生じない保温状態にすることができる。特
に、栓部材は液の出入りを制限するので、この制限の状
態によって、こし具への注液や断熱容器本体が倒れたと
きの液の流出が不用意に生じないようにしたり、生じ難
くしたり、こし具への注液を調整したりすることがで
き、従来に比し使用勝手のよいものとなる。しかも、栓
部材は液の出入りを制限する分だけ熱の出入りも制限す
るので栓部材と栓蓋とで二重の断熱効果が得られる。
【0010】本発明の保温ボトルは、断熱容器本体と、
この断熱容器本体の上端開口部に着脱できるように装着
されて断熱容器本体の上端開口での液の出入りを制限す
る栓部材と、この栓部材に上方から着脱できるように装
着されて栓部材を覆う栓蓋と、栓部材の断熱容器本体内
に臨む部分に着脱できるように装着されて断熱容器本体
内に保持されるこし具とを備え、こし具は栓部材の断熱
容器本体内側に向く側から装着されていることを別の特
徴とするものである。
【0011】このような構成では、栓部材は、こし具を
断熱容器本体の口部内の深い浸漬位置に位置させるのに
役立ち、栓蓋は、浸漬位置にあるこし具に収容したお茶
やハーブなどの抽出材料を断熱容器本体内の湯に浸漬し
て抽出するのに、断熱容器本体の上端開口を閉じて保温
状態を保つのに役立つので、ハーブ茶などを長い時間掛
けて抽出しても湯が冷めないし、ハーブ茶などの抽出液
はそのまま保温し続けられる。また、栓部材、栓蓋、こ
し具のそれぞれは別個に取り外せるので、断熱容器本体
を含め全てが丸洗いできるし、抽出後こし具を取り外し
て抽出過剰が生じない保温状態にすることができる。特
に、栓部材は液の出入りを制限するので、この制限の状
態によって、こし具への注液や断熱容器本体内からの液
の漏れだしが不用意に生じないようにしたり、生じ難く
したり、こし具への注液を調整したりすることができ
る。さらに、こし具が栓部材の断熱容器本体内側に向く
側に装着されているので、栓蓋をした浸漬状態での抽出
に供したこし具を取り外して保温状態にするのに、栓部
材を断熱容器本体から取り外すとこし具が露出し、しか
も栓部材からこし具側に単独で取り外せるので、こし具
の取り外しに2つの作業しか要らないし、こし具を取り
外した後の栓部材を断熱容器本体に装着すれば栓蓋が装
着されたままであることによりこし具のない保温状態に
戻すことができ1つの作業しか要らない。従って、従来
に比し格段に使用勝手がよくなる。しかも、栓部材は液
の出入りを制限する分だけ熱の出入りを制限するので栓
部材と栓蓋とで二重の断熱効果が得られる。
【0012】本発明の保温ボトルは、断熱容器本体と、
この断熱容器本体の上端開口部に着脱できるように装着
されて断熱容器本体の上端開口での液の出入りを制限す
る栓部材と、この栓部材に上方から着脱できるように装
着されて栓部材を覆う栓蓋と、栓部材の断熱容器本体内
に臨む部分に着脱できるように装着されて断熱容器本体
内に保持されるこし具とを備え、栓蓋は裏面にこし具を
受けられる凹部を有することを他の特徴とするものであ
る。
【0013】このような構成では、栓部材は、こし具を
断熱容器本体の口部内の深い浸漬位置に位置させるのに
役立ち、栓蓋は、浸漬位置にあるこし具に収容したお茶
やハーブなどの抽出材料を断熱容器本体内の湯に浸漬し
て抽出するのに、断熱容器本体の上端開口を閉じて保温
状態を保つのに役立つので、ハーブ茶などを長い時間掛
けて抽出しても湯が冷めないし、ハーブ茶などの抽出液
はそのまま保温し続けられる。また、栓部材、栓蓋、こ
し具のそれぞれは別個に取り外せるので、断熱容器本体
を含め全てが丸洗いできるし、抽出後こし具を取り外し
て抽出過剰が生じない保温状態にすることができる。特
に、栓部材は液の出入りを制限するので、この制限の状
態によって、こし具への注液や断熱容器本体内からの液
の漏れだしが不用意に生じないようにしたり、生じ難く
したり、こし具への注液を調整したりすることができ、
従来に比し使用勝手のよいものとなる。しかも、栓部材
は液の出入りを制限する分だけ熱の出入りを制限するの
で栓部材と栓蓋とで二重の断熱効果が得られる。さら
に、栓部材をこし具および栓蓋とともに断熱容器本体か
ら一体に取り外した後分解するような場合に、取り外し
た栓蓋を裏面の凹部を上にして、次に取り外したこし具
を栓蓋の凹部に受け入れて持ち運んだり置いたりするこ
とにより、こし具からの滴を栓蓋にて受けて落ちないよ
うにすることができ取り扱いやすい。従って、従来に比
し格段に使用勝手がよくなる。
【0014】この場合、栓蓋の凹部周壁内にこし具が底
部側から嵌まり合うものとすると、栓部材を断熱容器本
体から取り外してこし具と共に抜き出す際に、先に栓部
材から取り外しておいた栓蓋の凹部を引出されたこし具
に底部から嵌め合わせられるので、こし具が抜き出され
た直ぐから滴が落ちるようなことを防止しながら栓部材
から取り外して取り扱えるとともに、そのまま持ち運べ
るし、どこにでも置けるので、取り扱いやすく使用勝手
がなお良くなる。
【0015】また、こし具は周壁の途中に段部を有し、
栓蓋の凹部に嵌り合う際にこの段部が栓蓋の凹部周壁の
端部に受けられる構成では、こし具が栓蓋から所定量浮
いて受けられ、こし具から栓蓋内に滴下した滴がこし具
に触れない水切り状態にすることができる。
【0016】また、栓蓋の凹部周壁とこし具との間にそ
れらの軸線方向には相対移動でき、軸線まわりには相互
を回り止めする係合部を有しているものとすると、栓部
材に装着されたままのこし具に栓蓋の凹部を軸線方向の
移動にて嵌め合わせるのと同時に前記係合部による回り
止め状態が得られるので、こし具の栓部材への装着が螺
子やヘリコイド状凸条などのように回転を伴い着脱でき
るものである場合に、栓蓋の回転操作によってこし具を
着脱できるので前記こし具の取り外し作業がさらに簡単
になるし、こし具に全く触れずに着脱できるので、抽出
後の取り外しであっても手が濡れないし、まだ高温な状
態にあっても熱い思いをせずに済む。従って、さらに取
り扱いやすく使用勝手のよいものとなる。また、こし具
が突出しない栓蓋凹部への収容状態にしても栓部材との
間の着脱に支障はない。
【0017】本発明の保温ボトルは、断熱容器本体と、
この断熱容器本体の上端開口部に着脱できるように装着
されて断熱容器本体の上端開口での液の出入りを制限す
る栓部材と、この栓部材に上方から着脱できるように装
着されて栓部材を覆う栓蓋と、栓部材の断熱容器本体内
に臨む部分に着脱できるように装着されて断熱容器本体
内に保持されるこし具とを備え、こし具は断熱容器本体
内での浸漬位置と非浸漬位置との間で上下動できるよう
に支持されていることを今1つの特徴とするものであ
る。
【0018】このような構成では、栓部材は、こし具を
断熱容器本体の口部内の深い浸漬位置に位置させるのに
役立ち、栓蓋は、浸漬位置にあるこし具に収容したお茶
やハーブなどの抽出材料を断熱容器本体内の湯に浸漬し
て抽出するのに、断熱容器本体の上端開口を閉じて保温
状態を保つのに役立つので、ハーブ茶などを長い時間掛
けて抽出しても湯が冷めないし、ハーブ茶などの抽出液
はそのまま保温し続けられる。また、栓部材、栓蓋、こ
し具のそれぞれは別個に取り外せるので、断熱容器本体
を含め全てが丸洗いできるし、抽出後こし具を取り外し
て抽出過剰が生じない保温状態にすることができる。特
に、栓部材は液の出入りを制限するので、この制限の状
態によって、こし具への注液や断熱容器本体内からの液
の漏れだしが不用意に生じないようにしたり、生じ難く
したり、こし具への注液を調整したりすることができ
る。また、こし具は断熱容器本体内での浸漬位置として
抽出を終えた後、非浸漬位置まで上動させておけるの
で、それ以上の過剰抽出を避けるために取り外す必要が
ないし、再度浸漬位置に戻すことにより二番煎じもでき
る。従って従来に比し格段に使用勝手のよいものとな
る。しかも、栓部材は液の出入りを制限する分熱の出入
りも制限するので栓部材と栓蓋とで二重の断熱効果が得
られる。
【0019】上記各場合の保温ボトルにおいて、栓部材
が、液の出入りを遮断する隔壁を有するものであると、
液の不用意な出入りを阻止するとともに、ドリップ式の
抽出が行われてしまうのを防止し、栓部材、栓蓋および
こし具を取り外した状態で湯などを断熱容器本体に入れ
た後、栓部材が栓蓋およびこし具とともに装着されてこ
し具が所定の浸漬状態になる常に同じ状態で、抽出が開
始し進行するので、抽出操作が常に一定し、長い時間浸
漬して抽出するようなハーブ専用の抽出、保温を行うの
に特に好適である。また、栓部材の開口を通じた熱の逃
げがないので、栓蓋とによる二重の断熱効果が向上す
る。
【0020】また、栓部材が、液の出入り流量を絞る絞
り口を有していると、注がれる湯などの流量や位置にむ
らがあっても、それを絞り口によりほぼ一定の流量およ
び流下位置に制限するので、ドリップ方式による抽出が
行われる場合でも抽出およびその進行の状態にむらが生
じないし、ドリップ方式の抽出が適正な流量および位置
での注液によって行えるので、ドリップ方式のみで抽出
するお茶やコーヒなどに特に好適であるし、ハーブなど
浸漬状態で抽出を行う場合の蒸らし工程や効率のよい初
期抽出などとして適用するのにも有効である。
【0021】絞り口は一箇所または複数箇所にあればよ
く、一カ所では抽出材料の中央部など最適箇所に偏りな
く注液できるし、複数箇所では分散して注液してより満
遍なくより早期に抽出材料全域に及ぶようにすることが
できる。
【0022】絞り口にキャップまたは開閉弁が設けられ
ていると、キャップまたは弁を閉じ状態にすることによ
って開口のない特長を発揮させ、開くことによって開口
がある特長を発揮させられるので、使用勝手がさらによ
くなる。開閉弁は着脱しなくてよい利点がある。
【0023】この開閉弁が栓蓋の装着に連動して閉じ、
栓蓋の取り外しによって開かれる構成では、栓蓋を閉じ
ている間、開閉弁は絞り口を閉じた状態に保たれ、開口
のない保温に有利で、断熱容器本体が横転しても内溶液
が不用意に漏れだすこともなく使用状態に保たれるの
で、保温および保温中の取り扱いに有利となるし、栓蓋
を取り外すと開閉弁が自動的に開かれて絞り口を開放す
るので他の作業なしに絞り口を利用したドリップ方式の
抽出ができる状態になる。従って、絞り口のない状態と
絞り口のある状態とを併用しながら、絞り口の使用に不
便がなく、さらに使用勝手がよくなる。
【0024】栓部材が、断熱容器本体内の負圧により吸
気させる吸気弁が設けられていると、開口を有しないも
のでは、特に、開口を有していても何らかの理由で詰ま
ったり閉じられたりして、保温中の内溶液が冷めてきて
負圧が生じても、外部との間にできる圧力差によって吸
気弁を開いて断熱容器本体内に吸気するので、前記負圧
は自然に解消され栓部材が負圧によって吸着され取り外
しにくくなったり、断熱容器本体などが内側に窪んだり
するようなことを防止することができる。
【0025】栓部材が上向きの凹部を有していると、断
熱容器本体の上端開口部から全く、または、あまり突出
しない栓蓋との間に空間を形成して断熱空間とし、かさ
高くなったり特別な栓蓋の断熱構造なしに保温ボトルの
保温機能を高められるし、この空間に使用しないときの
こし具を収容して紛失しないようにすることができる。
【0026】しかし、このような空間の効果は、栓蓋と
栓との間に空間を形成しているだけでもよく、具体的な
構成は問わなくてもよい。しかし、こし具を収容する場
合の空間は当然こし具を収容する大きさが必要である。
【0027】また、前記空間は断熱容器本体内に位置し
ているほど断熱効果は高くなる。
【0028】本発明の保温ボトルは、断熱容器本体と、
この断熱容器本体の上端開口部にその少なくとも一部を
塞がずに嵌め入れて着脱できるように装着され、かつ浸
漬位置にあるように支持されるこし具と、断熱容器本体
の上端開口部に着脱できるように装着されてこし具を覆
うとともに断熱容器本体の上端開口部を閉じる蓋とを備
えたことをさらに別の特徴とするものである。
【0029】このような構成では、3つだけの少ない構
成部材で、ドリップ方式や浸漬方式の抽出と、抽出液の
保温とが行えるし、構成部材が少ない分だけそれぞれを
分離して丸洗いしたり、互いを組み合わせて抽出した
り、保温したりすることが少ない作業でできるので、従
来に比し使用勝手が格段によくなる。断熱容器本体の上
端開口部での断熱はもっぱら蓋に頼ることになるが、構
造が簡単な分だけ蓋を断熱構造にしても特に構造が複雑
になったり、大型化したり、コストが上昇したりするよ
うなことなしに、十分な保温が図れるようにすることも
できる。
【0030】この場合、蓋と断熱容器本体の上端開口と
の間は、この上端開口におけるこし具装着部の外側環状
域にてシールするようにすると、こし具の簡易な装着構
造であるものの、断熱容器本体が横転しても内容液が外
部に漏れ出るようなことを防止することができる。
【0031】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面の記載によって明らかにな
る。本発明の各特徴はそれ単独で、あるいは可能な限り
において種々な組合せで複合して用いることができる。
【0032】
【実施例】以下、本発明をマグカップに適用した場合の
実施例における幾つかの具体例について図を参照しなが
ら説明する。しかし、本発明はこれに限定されることは
なく、保温機能を持った各種の家庭用や個人用程度の大
きさの液体容器に適用して有効であり、そのいずれも本
発明の範疇に属する。
【0033】本実施例、図1、図2に示す例、図3〜図
5に示す例、図6〜図10に示す例、図11〜図13に
示す例のように、断熱容器本体1と、この断熱容器本体
1の上端開口2に着脱できるように装着されて断熱容器
本体1の上端開口2での液の出入りを制限する栓部材3
と、この栓部材3に上方から着脱できるように装着され
て栓部材3を覆う栓蓋4と、栓部材3の断熱容器本体1
内に臨む部分に着脱できるように装着されて断熱容器本
体1内に保持されるこし具5とを備えている。栓部材
3、栓蓋4、およびこし具5の装着は図に示すように螺
子11、12、13によって行い回転によって着脱でき
るようにしている。しかし、他の装着方法としてはヘリ
コイド状の不連続な凸条、傾斜のないバヨネット凸条な
どの回転による締まりや引っ掛かりを利用してもよい。
また、突起とL形の係止溝などとの直進と回転を伴う係
止構造でもよい。
【0034】栓部材3は、こし具5を断熱容器本体1の
口部6内の深い浸漬位置に位置させるのに役立ち、栓蓋
4は、浸漬位置にあるこし具5に収容したお茶やハーブ
などの抽出材料を断熱容器本体1内の湯などに浸漬して
抽出するのに、断熱容器本体1の上端開口2を閉じて保
温状態を保つのに役立つ。これにより、ハーブ茶などを
長い時間掛けて抽出しても湯が冷めないし、ハーブ茶な
どの抽出液はそのまま断熱容器本体1内で保温し続けら
れる。
【0035】また、栓部材3、栓蓋4、こし具5のそれ
ぞれは別個に取り外せるので、断熱容器本体1を含め全
てが丸洗いできるし、抽出後こし具5を取り外して抽出
過剰が生じない保温状態にすることができる。特に、栓
部材3は液の出入りを制限するので、この制限の状態に
よって、こし具5への注液や断熱容器本体1が倒れたと
きの液の流出が不用意に生じないようにしたり、生じ難
くしたり、こし具5への注液を調整したりすることがで
き、従来に比し使用勝手のよいものとなる。
【0036】具体的には、図3〜図5に示す例、図6〜
図10に示す例では、栓部材3が、液の出入りを遮断す
る制限を行う隔壁3aを有している。このような隔壁3
aは、液の不用意な出入りを阻止するとともに、ドリッ
プ式の抽出が行われてしまうのを防止する。これによ
り、栓部材3、栓蓋4およびこし具5を取り外した状態
で湯などを断熱容器本体1に入れた後、栓部材3が栓蓋
4およびこし具5とともに装着されてこし具が所定の浸
漬状態になる常に同じ状態で、抽出が開始し進行するの
で、抽出操作が常に一定し、長い時間浸漬して抽出する
ようなハーブ専用の抽出、保温を行うのに特に好適であ
る。また、栓部材3の開口を通じた熱の逃げがないの
で、栓蓋4とによる二重の断熱効果が向上する。
【0037】これらの例では、特に、栓部材3に断熱容
器本体1内の負圧により吸気させる吸気弁22を設けて
ある。これにより、隔壁3aが開口を有しないことによ
り、保温中の内溶液が冷めてきて断熱容器本体1内に負
圧が生じても、外部との間にできる圧力差によって吸気
弁22を開いて断熱容器本体1内に吸気するので、前記
負圧は自然に解消され栓部材3が負圧によって吸着され
取り外しにくくなったり、断熱容器本体1などが外圧に
よって内側に窪んだりするようなことを防止することが
できる。
【0038】吸気弁22は柔軟な樹脂部材よりなり、隔
壁3aに設けた小さな吸気孔23に内側から当てがって
塞いだもので、脱落しないように隔壁3aの取り付け孔
24に突起22aを下方から圧入することで止めてあ
る。吸気弁22は通常吸気孔23の開口部に弾性的に密
着してそれを塞いでおり上方から水が漏れ落ちたりする
のを防止するが、断熱容器本体1内が負圧になって外圧
との差が所定以上になると外圧によって押し開かれて、
吸気孔23を通じて断熱容器本体1内に外気が吸入され
るようにする。しかし、このような吸気の具体的な構造
は負圧が解消されればどのように設計されてもよい。
【0039】図1、図2に示す例、および図11〜図1
3に示す例では、栓部材3がその隔壁3aに、液の出入
り流量を絞る絞り口21を有している。この絞り口21
は栓部材3の上から注がれる湯などの流量や位置にむら
があっても、それを自身の開口面積に応じたほぼ一定の
流量と、開口位置に対応した流下位置に制限する。これ
により、ドリップ方式による抽出が行われる場合でも抽
出およびその進行の状態にむらが生じない。また、上記
注液流量および注液位置の適正な制限の基、ドリップ方
式の抽出が適正な流量および位置での注液によって行え
るので、ドリップ方式のみで抽出するお茶やコーヒなど
に特に好適であるし、ハーブなど浸漬状態で抽出を行う
場合の蒸らし工程や効率のよい初期抽出などとして適用
するのにも有効である。栓部材3はこのような絞り口2
1などの開口を有して、液の出入りを制限するが、熱の
出入りも制限するのでこのような制限をしない場合に比
して断熱効果が高く、その分栓蓋4との二重の断熱効果
が高まる。また、絞り口21は内容液の温度低下によっ
て断熱容器本体1内が負圧になるのを防止する調圧作用
も奏する。
【0040】このような絞り口21は図1、図2に示す
例、図11〜図13に示す例のように一箇所でもよい
し、複数箇所にあってもよい。一カ所では図1、図2に
示す例のようにほぼ中央に設けて、抽出材料の中央部な
ど最適箇所に偏りなく注液するようでき、複数箇所では
分散して注液してより満遍なくより早期に抽出材料全域
に及ぶようにすることができる。しかし、図11〜図1
3に示す例では中央からやや偏って設けられている。
【0041】これは、前記吸気弁22と併設するために
設置スペースを分け合った結果であるが、必要なら絞り
口21を中央に設けて、吸気弁22を周辺位置に設ける
ようにもできる。しかし、浸漬方式の抽出を主体とする
場合など問題なければ中央から偏った設計とすることも
できる。もっとも、図16〜図19に示す例のように上
端開口2に対して偏ってこし具5が装着される場合や、
こし具5の容量が中央から偏っている場合などには、そ
の偏りに合わせて絞り口21の位置を偏らせる方が好適
となることもある。
【0042】図11〜図13の例で絞り口21と吸気弁
22とを併設しているのは、絞り口21をシールを兼ね
たキャップ25で塞いでいるために、前記負圧が生じる
問題があることによる。キャップ25は絞り口21を通
じた注液を行わない間これをシール状態に塞いで、液の
出入りを遮断するとともに、熱の出入りも遮断して栓部
材3と栓蓋4とによる二重の断熱効果が高まるようにす
る。キャップ25は必要に応じて取り外せば絞り口21
を用いた注液を行うことができる。つまり、栓部材3に
開口がある状態と無い状態との双方の特長を使い分けら
れ、使用勝手がよくなる。
【0043】キャップ25はその着脱のためにゴムや樹
脂などの弾性ブッシュとし、弾性的に嵌め付けてある。
上端には下方への通り抜けを防止する頭部25aを有
し、下端には上方から絞り口21に弾性的に挿入された
後復元して上方への軽い抜け止めを行う小さな抜け止め
部25bが設けられている。しかし、絞り口21へは圧
入を伴って、あるいは圧入だけで装着されてもよいし、
螺子合わせて止めるなど他の装着構造とすることができ
る。なお、絞り口21にこのようなシールを施さない場
合でも何らかの理由で塞がったり、塞いでおきたいこと
があり得るので、吸気弁22を併設しておくのは有効で
ある。キャップ25は栓部材3の一部に樹脂ベルトを介
して一体成形したり、一部に止め付けておくと紛失しな
い。
【0044】図1、図2に示す例では、前記キャップ2
5に代えて開閉弁31が設けられている。絞り口21に
開閉弁31が設けられていると、前記キャップ25のよ
うに着脱しなくても、開閉弁31を閉じ状態にすること
によって開口のない特長を発揮させ、開くことによって
開口がある特長を発揮させられるので、着脱の手間がな
く使用勝手がさらによくなる。
【0045】しかも、この例の開閉弁31は栓蓋4の装
着に連動して閉じ、栓蓋4の取り外しによって開かれる
ようにしてある。これにより、栓蓋4を閉じている間、
開閉弁31は絞り口21を閉じた図1に示す状態に保た
れ、開口のない保温に有利で、断熱容器本体1が横転し
ても内溶液が不用意に漏れだすこともない使用状態に保
たれるので、保温および保温中の取り扱いに有利とな
る。また、栓蓋4を取り外すと開閉弁31が自動的に開
かれて絞り口21を開放するので他の作業なしに絞り口
21を利用したドリップ方式の抽出ができる状態にな
る。従って、開口のある状態と開口のない状態とが蓋の
着脱に合わせて自動的に使い分けられ、さらに使用勝手
がよくなる。
【0046】開閉弁31を栓蓋4の着脱に連動して開閉
するのに、開閉弁31は弁体31aが絞り口21に上方
から着座して閉じる方式で、下向きの弁棒31bが栓部
材3の下面に嵌めつけた支持部材32との間に働かせた
ばね33により上動付勢されて、絞り口21を図2に示
すように常時開き位置にあるようにされている。一方栓
蓋4の下面には下方に垂下する例えば中空とした弁押し
棒4aが形成されており、弁体31aと上下方向に対向
し合っている。栓蓋4が装着されると弁押し棒4aが弁
体31aをばね33に抗して絞り口21に押し付けて閉
じ状態にし、栓蓋4が取り外されると弁体31aは弁押
し棒4aによる押し下げを解除されてばね33の付勢に
より上動し、絞り口21を開放する。
【0047】弁体31aの外周にはシールパッキン34
が装着され、絞り口21の口縁との間をシールして密閉
度を向上させるとともに、栓蓋4の装着による弁押し棒
4aと絞り口21の口縁上面との間の寸法のバラツキを
吸収して前記の密閉機能が損なわれないようにしてい
る。
【0048】また、図1、図2に示す例、図3〜図5に
示す例、図6〜図10に示す例、図11〜図13に示す
例では、栓部材3にこし具5のほぼ支持位置まで窪んだ
上向きの凹部35を形成してある。これによって、断熱
容器本体1の口部6における上端開口2から上方に突出
しない、あるいは少ししか突出しない栓蓋4との間に断
熱効果のある空間36を形成することができ、かさ張ら
ずに栓部材3および栓蓋4に空間36を加えた三重の断
熱構造として保温効果をさらに高められる。また、空間
36に断熱材を配置するとかさ張らない構造のまま保温
効果がさらに向上する。凹部35は図1、図2に示す
例、図11〜図15に示す例のように栓部材3が絞り口
21を持っている場合に、絞り口21を通じた注液の案
内と、絞り口21の注液制限を受けて溢れる過剰液を溜
め置くことができ好適である。この場合、凹部35の底
部は図に示すように絞り口21に向かって下り勾配とな
る傾斜を持つように形成しておくと、凹部35に溜まっ
た液が絞り口21を通じてこし具5へスムーズに流れ落
ち抽出材料に注液できる。
【0049】図1、図2に示す例では絞り口21に弁棒
31bを避けた範囲にフィルタ37を設けてある。この
フィルタ37は、こし具5内の茶葉など抽出材料が絞り
口21を通じて外部に逆流するのを阻止する。これによ
り、こし具5が装着されたまま、従って栓部材3が装着
されたまま、言い換えると保温抽出状態または抽出後の
保温状態にて栓蓋4だけを取り外して抽出液を絞り口2
1から流出させても茶葉などの抽出材料は出ずそのまま
飲み、また利用することができる。
【0050】図1、図2に示す例、図3〜図5に示す
例、図6〜図10に示す例、図11〜図13に示す例で
は、また、こし具5は栓部材3の断熱容器本体1の内側
に向く側から装着してある。これにより、栓蓋4を施し
た浸漬状態での抽出に供し終えたこし具5を取り外して
保温状態にする場合、栓部材3を断熱容器本体1から取
り外すとこし具5が露出し、しかも栓部材3からこし具
5側に単独で取り外せる。この結果、こし具5の取り外
しに2つの作業しか要らない。また、こし具5を取り外
した後の栓部材3を断熱容器本体1に装着すれば栓蓋4
が栓部材3に装着されたままであることによりこし具5
のない保温状態に戻すことができ1つの作業しか要らな
い。従って、5つの作業が必要であった従来に比し格段
に使用勝手がよくなる。
【0051】図1、図2に示す例、図3〜図5に示す
例、図6〜図10に示す例、図11〜図13に示す例、
図14、図15に示す例、および図16〜図19に示す
例の全てが金属製、例えば断熱性、耐食性、耐久性に優
れたステンレス製の真空二重容器を断熱容器本体1に用
いている。しかし、これに限られることはなく合成樹脂
性の真空二重容器でもよいし、真空二重容器でなくても
断熱材を充填しあるいは張り合わせた構造のもの、容器
壁自体が発泡構造など断熱構造を有するものを始めとす
る種々な断熱容器を採用することができる。
【0052】断熱容器本体1を構成する金属製の真空二
重容器は、図に示すようにステンレス製の内外容器1
a、1b間を真空空間1cとしている。内外容器1a、
1bはその形状と組み入れの条件などから必要に応じ溶
接などにより気密に継ぎ合わせて形成され、互いの口部
どうしを溶接などで気密に接合している。真空空間1c
は真空二重容器の一部、対外は外容器1b、それも底部
の凹部に設けられた排気口1gからの吸引排気によって
形成され、吸引排気後に排気口1gは封着材1dによっ
て封着され、封着後この部分を覆う保護蓋1eが溶接や
ろう接によって取付けられている。真空空間1c内には
ゲッタ1fが配置され閉じられた後に真空空間1c内で
発生するガスを吸着して真空度が低下しないようにす
る。
【0053】図1、図2に示す例、図3〜図5に示す
例、図6〜図10に示す例、図11〜図13に示す例で
は、特に、内容器1aがほぼストレートな形状をなし、
口部6の上部内周に栓部材3との螺子合わせ用の螺子1
1が形成され、この螺子11のすぐ下に環状の凸条42
が形成されている。栓部材3は内容器1a側の螺子11
と対応する螺子11が形成された部分の直ぐ下に環状の
シールパッキン41が装着されており、栓部材3を口部
6に螺子11で螺子合わせて装着する最終段階でシール
パッキン41が凸条42に上方から圧着し、双方間をシ
ールする。これによって、断熱容器本体1内のお湯や抽
出液は断熱容器本体1の口部6と栓部材3との間から漏
れ出るのは勿論、それらの間のディテール部分に侵入す
るようなことを防止することができる。
【0054】栓部材3は断熱容器本体1の口部6の上端
から口部6の外回りに延びて被さる操作環3bが別部材
で形成して接着や溶着などにて一体に設けられている。
栓蓋4は栓部材3における凹部35の周壁内面に螺子1
2にて螺子合わせ装着され、栓部材3の上端に被さるよ
うになっている。これによって、栓部材3の操作環3b
は断熱容器本体1の口部6の上端部外側に露出し、外部
から回転操作することができる。この回転操作によって
栓部材3をそれに施した栓蓋4およびそれが支持したこ
し具5を伴って断熱容器本体1の口部6に対し一体で着
脱することができる。また、栓蓋4は栓部材3の上端に
被さっている鍔部4bを把持して回転操作することによ
り、栓部材3に対して単独で着脱することができる。
【0055】以下、各具体例毎に説明する。図1、図2
に示す例では、こし具5はステンレスやアルミニウム系
の耐食性のある材料にて孔明きの容器状に形成してあ
る。孔は底部にだけ形成した例を示している。しかし、
合成樹脂なやセラミックなどの他の材料にて形成しても
よい。また、金属製の網材や布、紙などの通液性部材を
栓部材3への着脱部に保持して形成してもよい。こし具
5は周壁の途中に外方へ拡張した段部5aを有し、この
段部5aから上に延びる筒部5bを栓部材3におけるシ
ールパッキン41を装着した部分から下方に延びた筒部
3cの外周に螺子13にて螺子合わせ装着している。段
部5aは栓部材3の筒部3cの下端に当接して螺子合わ
せのストッパとなるし、こし具5内の抽出材料を断熱容
器本体1内の内容液に浸漬させて抽出するときの内容液
の満杯水位、ないしは必要水位を示す指標ともなるよう
にしている。前記開閉弁31の支持部材32は栓部材3
とこれに装着したこし具5との間に納まっている。
【0056】図3〜図5に示す例では、栓部材3はシー
ルパッキン41を装着した部分から上方に窪んだ下向き
の凹部51を有し、隔壁3aの中央にこし具5の底部中
央から立ち上がった例えば筒状の軸5cを着脱および上
下動できるように支持している。この支持のために栓部
材3の隔壁3aの中央には上下に延びる支持筒3dが設
けられ、この支持筒3dに前記軸5cを下方から挿入す
るとともに支持筒3dの上端部内周に螺子52により螺
子合わせて、上下動および着脱ができるようにしてあ
る。軸5cの上端には支持筒3dの上方に突出した操作
部5dを有し、栓蓋4を図2に示すように取り外すこと
によって外部に露出し、回転操作できるようにしてあ
る。この回転操作によってこし具5の軸5cは前記螺子
52の螺子合わせ部で上下動して、こし具5を図3に示
す凹部51から下方に進出した浸漬位置と、図4に示す
凹部51内に格納された非浸漬位置とに上下動させるこ
とができる。
【0057】これによりこし具5は、図3で示すように
断熱容器本体1内での浸漬位置として抽出を終えた後、
図4に示すように非浸漬位置まで上動させて図5に示す
保温状態にしておけるので、それ以上の過剰抽出を避け
るために取り外す必要がないし、再度浸漬位置に戻すこ
とにより二番煎じもできる。従って従来に比し格段に使
用勝手のよいものとなる。もっとも、こし具5を浸漬位
置と非浸漬位置とに上下動させるのに栓部材3に凹部5
1を設けることは必須とはならない。軸5cの支持筒3
dへの螺子合わせを下方に外すことによって軸5cは支
持筒3dから外れるのでこし具5を栓部材3から下方に
取り外すことができる。しかし、こし具5の上下動構造
はこれに限定されるものではなく、例えば伸縮軸にて支
持してそれの伸縮によって上下動させるなど種々な方法
が採れる。軸5cの螺子52の下には支持筒3dとの間
をシールするシール部材54が装着されている。
【0058】なお、こし具5の前記のような上下動に伴
い軸5cは栓部材3の隔壁3a上で上下動するので、栓
蓋4はこれに干渉しないための深い凹部53が設けられ
ている。このため、栓蓋4は比較的大きくなるので、天
板4cを別部材で形成して接着や溶着によって一体に取
付けてある。栓蓋4の凹部53は取り外した状態で別に
取り外したこし具5をその底部側から受け入れられる。
従って、こし具5を取り外して持ち運んだり置いたりす
るのに、栓蓋4を最優先に取り外しておき、次に栓部材
3を取り外してこし具5を断熱容器本体1から引き出し
た直ぐに、栓蓋4をこし具5にその底部側から被せるよ
うにすると、こし具5を取り外す作業の時点から滴が落
ちるのを栓蓋4にて受けられる。従って、あわてずに取
り外したり持ち運んだりできるし、栓蓋4にこし具5を
受け入れた状態にてどこにでも置けるので、取り扱いや
すくさらに使用勝手のよいものになる。保温ボトルの不
使用時に凹部53は未使用の茶葉を収容するスペースと
もなる。
【0059】図6〜図10に示す例の栓蓋4は前記の場
合同様に、凹部53にこし具5や未使用の茶葉などを受
けいれられるが、こし具5の受け入れにおいて相互間に
軸線方向には相対移動でき、回転方向には相対移動でき
ない、つまり回り止めとなる係合部61を形成してあ
る。この係合部61は図6、図8に示すように栓蓋4に
おける周壁の直径線上2箇所で対向し合う内周2カ所に
形成した軸線方向の凸条61aと、図6、図9に示すよ
うにこし具5の段部5aより下の部分における周壁の前
記凸条61aと対向する部分に底部からプレス成形した
軸線方向の溝61bとからなり、栓部材3の取り外しに
よって断熱容器本体1から引出したこし具5に栓蓋4を
その底部から軸線方向に被せるときに凸条61aに溝6
1bを係合させることで相互が回り止め状態になる。こ
れにより、栓蓋4を回転操作するとこし具5も一体回転
するので、栓蓋4の回転操作によってこし具5を栓部材
3に対して着脱することができる。特に、抽出後のこし
具5を取り外すのに直接触れないので手が濡れることは
ないし、まだ高温な状態にあっても熱い思いをすること
がない。従って、さらに取り扱いやすく使用勝手のよい
ものとなる。
【0060】以上から、こし具5は突出しないように栓
蓋4に収容されても着脱に問題はない。しかし本例で
は、図10に示すようにこし具5はその段部5aが栓蓋
4の周壁上に載って受け止められ、栓蓋4から所定量浮
くようになっている。これによって、こし具5から栓蓋
4内に滴下した滴がこし具5に触れない水切り状態にす
ることができる。栓部材3は隔壁3aに開口を持たない
ので、図7に示すように栓蓋4を装着しなくても準保温
状態にすることができる。
【0061】図11〜図13に示す例は、記述した栓部
材3の隔壁3aに絞り口21とこれに装着したキャップ
25とを持っている以外は図6〜図10に示す例と同じ
であり、いずれも既に説明したところと変わらないの
で、共通する部材には同一の符号を付し重複する他の説
明は省略する。また、これらの例において、栓部材3の
着脱に連動してこし具5内を攪拌する攪拌手段を備えて
おくと、例えば、栓部材3の装着によってこし具5が浸
漬状態にされる過程でで浸漬材料が攪拌されながら浸漬
されていくので、浸漬材料全体への浸漬液の馴染み、浸
透性をよくして当初から均一な浸漬状態が得やすくなる
利点がある。
【0062】図14、図15に示す例は、栓部材3に開
口のない吸気弁22を持っただけの隔壁3aを栓蓋に共
用して、単独の栓蓋を省略したものとなっている。これ
により、組み立てや分解、丸洗いなど取り扱う部品点数
が少なくなるので、さらに取り扱いやすく、使用勝手の
よいものとなる。
【0063】しかも、こし具5は図15に示すように合
成樹脂製で断熱容器本体1における口部6の内周に前記
螺子11にて螺子合わせて装着される装着部5fと、こ
の装着部5fから断熱容器本体1の凸条42を避けるた
めに段部5gを持って縮径した孔明きのこし部5hとを
一体形成してあり、断熱容器本体1の上端部に位置する
螺子11に螺子合わせて装着してもこし部5hが所定の
浸漬位置まで断熱容器本体1内に入り込める十分な深さ
を持っている。この場合の段部5gは浸漬時の満水位ま
たは必要水位を表すものでないが、最上位の孔の口縁上
部がそれを示すようにすることができるし、水位線やマ
ークを成形時に施すこともできる。段部5gの外まわり
に凸条42との間をシールするシールパッキン41を装
着してある。
【0064】こし具5の装着部5fは図14に示すよう
に下向きにしても口部6の螺子11に螺子合わせること
ができる。これに伴い、栓部材3は断熱容器本体1を構
成する内容器1aの凸条42と螺子11との間に納まる
程度のほぼ盤形態のものとして、前記逆さに装着したこ
し具5の装着部5fによって凸条42との間で挟み付け
シール状態に安定させられるようにしてある。このため
栓部材3は隔壁3aの外周にシールパッキン41を装着
する溝71と、この溝71の形成部分から上方に若干延
びて装着部5fの押圧を受ける筒壁3gとを有しただけ
の簡単な構造になっている。従って、部品点数が少ない
上に材料費も節減できるのでコストが大幅に低減する。
もっとも、先の例のように保温状態での抽出はできな
い。
【0065】栓部材3およびこし具5のシールパッキン
41は個別に装着しておいてもよいが、双方のシールパ
ッキン41は同時に使用することはないので、図14、
図15に示すように1つのシールパッキン41をシール
が必要となった側に装着し直して共用するようにしても
よい。
【0066】図16に示す例は、先の例とほぼ同じ金属
製の真空二重容器からなる断熱容器本体1と、この断熱
容器本体1の上端開口2部にその少なくとも一部を塞が
ずに、従って開放部2aを残して嵌め入れて着脱できる
ように装着され、かつ浸漬位置にあるように支持される
こし具5と、断熱容器本体1の上端開口2に着脱できる
ように装着されてこし具5を覆うとともに断熱容器本体
1の上端開口2を閉じる蓋81とを備えた保温ボトルと
してある。
【0067】この例では、3つだけの少ない構成部材
で、こし具5を装着しておき、蓋81を取り外した状態
でのドリップ方式や蓋81を装着した状態での浸漬方式
の抽出と、抽出後にこし具5を取り外して蓋81を装着
した抽出液の保温とが行える。また、構成部材が少ない
分だけそれぞれを分離して丸洗いしたり、互いを組み合
わせて抽出したり、保温したりすることが少ない作業で
できるので、従来に比し使用勝手が格段によくなる。ま
た、蓋81を取り外せばこし具5は装着したままでこし
具5を上側にして断熱容器本体1を傾ければ、こし具5
内の茶葉が流出するようなことなく断熱容器本体1の開
放部2aを通じて抽出液が飲めるし、流出させて使用す
ることができる。仮想線に示すようにこし具5を口部よ
り下の部分で膨らせると、前記開放部2aを狭めないで
こし具5の容量を大きくすることができる。
【0068】図17に示す例は布や紙、網などの通液性
生地よりなるこし具5としてあり、目の細かさによって
はコーヒーなどの粉末状の抽出材料による抽出も行え
る。本例では特にこし具5の口縁に矢印Aの方向に手指
間で押圧すると矢印Bの方向に開き、矢印Aの方向の押
圧を解除すると閉じる自動閉じばねを収容した場合を示
してあり、口が常時閉じているので茶葉を入れて持ち運
んだり取り扱うのに茶葉がこぼれない利点がある。フッ
ク82は図示しない自動閉じばねから一体に立ち上がっ
たものとしてある。しかし、こし具5の口は紐材などに
よって巾着方式に閉じたり開いたりするなど他の方式で
開閉するようにしてもよい。
【0069】図18、図19に示す例は、金属製のこし
具5の口縁に断熱容器本体1における口部6の内周の凸
条42の上に載置できる載置片91を一体に形成するな
どして設け、この載置片91を凸条42の上に載置する
ことによりこし具5が浸漬位置に安定なよう支持される
ようにしてある。載置片91は図19に仮想線で示すよ
うに環状でもよいが、開放部2aから抽出液を流出させ
るときに流れを乱すおそれがあるので、図19に実線で
示すように一部に不連続な部分を作る載置片91として
あり、半円を少しでも上回る長さがあれば載置状態は安
定する。載置片91の不連続部分は図18に示すように
開放部2aの内周一部に流路92を形成し、また、この
部分から飲み、また流出させることを使用者に意識付け
できる利点もある。
【0070】さらに、図18に示すように、蓋81の天
板の内側外周部に装着したシールパッキン93が、断熱
容器本体1の口部6におけるこし具5の装着部よりも外
側となる例えば環状の口縁全周に圧接して断熱容器本体
1との間のシールを行っている。これにより、こし具5
の簡易な装着構造であるものの、断熱容器本体1が横転
しても内容液が外部に漏れ出るようなことを防止するこ
とができる。
【0071】
【発明の効果】本発明の保温ボトルの上記1つの特徴に
よれば、栓部材は、こし具を断熱容器本体の口部内の深
い浸漬位置に位置させるのに役立ち、栓蓋は、浸漬位置
にあるこし具に収容したお茶やハーブなどの抽出材料を
断熱容器本体内の湯に浸漬して抽出するのに、断熱容器
本体の上端開口を閉じて保温状態を保つのに役立つの
で、ハーブ茶などを長い時間掛けて抽出しても湯が冷め
ないし、ハーブ茶などの抽出液はそのまま保温し続けら
れる。また、栓部材、栓蓋、こし具のそれぞれは別個に
取り外せるので、断熱容器本体を含め全てが丸洗いでき
るし、抽出後こし具を取り外して抽出過剰が生じない保
温状態にすることができる。特に、栓部材は液の出入り
を制限するので、この制限の状態によって、こし具への
注液や断熱容器本体が倒れたときの液の流出が不用意に
生じないようにしたり、生じ難くしたり、こし具への注
液を調整したりすることができ、従来に比し使用勝手の
よいものとなる。しかも、栓部材は液の出入りを制限す
る分熱の出入りも制限するので栓部材と栓蓋とで二重の
断熱効果が得られる。
【0072】本発明の保温ボトルの上記別の特徴によれ
ば、栓部材は、こし具を断熱容器本体の口部内の深い浸
漬位置に位置させるのに役立ち、栓蓋は、浸漬位置にあ
るこし具に収容したお茶やハーブなどの抽出材料を断熱
容器本体内の湯に浸漬して抽出するのに、断熱容器本体
の上端開口を閉じて保温状態を保つのに役立つので、ハ
ーブ茶などを長い時間掛けて抽出しても湯が冷めない
し、ハーブ茶などの抽出液はそのまま保温し続けられ
る。また、栓部材、栓蓋、こし具のそれぞれは別個に取
り外せるので、断熱容器本体を含め全てが丸洗いできる
し、抽出後こし具を取り外して抽出過剰が生じない保温
状態にすることができる。特に、栓部材は液の出入りを
制限するので、この制限の状態によって、こし具への注
液や断熱容器本体内からの液の漏れだしが不用意に生じ
ないようにしたり、生じ難くしたり、こし具への注液を
調整したりすることができる。さらに、こし具が栓部材
の断熱容器本体内側に向く側に装着されているので、栓
蓋をした浸漬状態での抽出に供したこし具を取り外して
保温状態にするのに、栓部材を断熱容器本体から取り外
すとこし具が露出し、しかも栓部材からこし具側に単独
で取り外せるので、こし具の取り外しに2つの作業しか
要らないし、こし具を取り外した後の栓部材を断熱容器
本体に装着すれば栓蓋が装着されたままであることによ
りこし具のない保温状態に戻すことができ1つの作業し
か要らない。従って、従来に比し格段に使用勝手がよく
なる。しかも、栓部材は液の出入りを制限する分だけ熱
の出入りを制限するので栓部材と栓蓋とで二重の断熱効
果が得られる。
【0073】本発明の保温ボトルの上記他の特徴によれ
ば、栓部材は、こし具を断熱容器本体の口部内の深い浸
漬位置に位置させるのに役立ち、栓蓋は、浸漬位置にあ
るこし具に収容したお茶やハーブなどの抽出材料を断熱
容器本体内の湯に浸漬して抽出するのに、断熱容器本体
の上端開口を閉じて保温状態を保つのに役立つので、ハ
ーブ茶などを長い時間掛けて抽出しても湯が冷めない
し、ハーブ茶などの抽出液はそのまま保温し続けられ
る。また、栓部材、栓蓋、こし具のそれぞれは別個に取
り外せるので、断熱容器本体を含め全てが丸洗いできる
し、抽出後こし具を取り外して抽出過剰が生じない保温
状態にすることができる。特に、栓部材は液の出入りを
制限するので、この制限の状態によって、こし具への注
液や断熱容器本体内からの液の漏れだしが不用意に生じ
ないようにしたり、生じ難くしたり、こし具への注液を
調整したりすることができ、従来に比し使用勝手のよい
ものとなる。しかも、栓部材は液の出入りを制限する分
だけ熱の出入りを制限するので栓部材と栓蓋とで二重の
断熱効果が得られる。さらに、栓部材をこし具および栓
蓋とともに断熱容器本体から一体に取り外した後分解す
るような場合に、取り外した栓蓋を裏面の凹部を上にし
て、次に取り外したこし具を栓蓋の凹部に受け入れて持
ち運んだり置いたりすることにより、こし具からの滴を
栓蓋にて受けて落ちないようにすることができ取り扱い
やすい。従って、従来に比し格段に使用勝手がよくな
る。
【0074】この場合、栓蓋の凹部周壁内にこし具が底
部側から嵌まり合うものとすると、栓部材を断熱容器本
体から取り外してこし具と共に抜き出す際に、先に栓部
材から取り外しておいた栓蓋の凹部を引出されたこし具
に底部から嵌め合わせられるので、こし具が抜き出され
た直ぐから滴が落ちるようなことを防止しながら栓部材
から取り外して取り扱えるとともに、そのまま持ち運べ
るし、どこにでも置けるので、取り扱いやすく使用勝手
がなお良くなる。
【0075】また、栓蓋の凹部周壁とこし具との間にそ
れらの軸線方向には相対移動でき、軸線まわりには相互
を回り止めする係合部を有しているものとすると、栓部
材に装着されたままのこし具に栓蓋の凹部を軸線方向の
移動にて嵌め合わせるのと同時に前記係合部による回り
止め状態が得られるので、こし具の栓部材への装着が螺
子やヘリコイド状凸条などのように回転を伴い着脱でき
るものである場合に、栓蓋の回転操作によってこし具を
着脱できるので前記こし具の取り外し作業がさらに簡単
になるし、こし具に全く触れずに着脱できるので、抽出
後の取り外しであっても手が濡れないし、まだ高温な状
態にあっても熱い思いをせずに済む。従って、さらに取
り扱いやすく使用勝手のよいものとなる。また、こし具
が突出しない栓蓋凹部への収容状態にしても栓部材との
間の着脱に支障はない。
【0076】本発明の保温ボトルの上記今1つの特徴に
よれば、栓部材は、こし具を断熱容器本体の口部内の深
い浸漬位置に位置させるのに役立ち、栓蓋は、浸漬位置
にあるこし具に収容したお茶やハーブなどの抽出材料を
断熱容器本体内の湯に浸漬して抽出するのに、断熱容器
本体の上端開口を閉じて保温状態を保つのに役立つの
で、ハーブ茶などを長い時間掛けて抽出しても湯が冷め
ないし、ハーブ茶などの抽出液はそのまま保温し続けら
れる。また、栓部材、栓蓋、こし具のそれぞれは別個に
取り外せるので、断熱容器本体を含め全てが丸洗いでき
るし、抽出後こし具を取り外して抽出過剰が生じない保
温状態にすることができる。特に、栓部材は液の出入り
を制限するので、この制限の状態によって、こし具への
注液や断熱容器本体内からの液の漏れだしが不用意に生
じないようにしたり、生じ難くしたり、こし具への注液
を調整したりすることができる。また、こし具は断熱容
器本体内での浸漬位置として抽出を終えた後、非浸漬位
置まで上動させておけるので、それ以上の過剰抽出を避
けるために取り外す必要がないし、再度浸漬位置に戻す
ことにより二番煎じもできる。従って従来に比し格段に
使用勝手のよいものとなる。しかも、栓部材は液の出入
りを制限する分熱の出入りも制限するので栓部材と栓蓋
とで二重の断熱効果が得られる。
【0077】上記各場合の保温ボトルにおいて、栓部材
が、液の出入りを遮断する隔壁を有するものであると、
液の不用意な出入りを阻止するとともに、ドリップ式の
抽出が行われてしまうのを防止し、栓部材、栓蓋および
こし具を取り外した状態で湯などを断熱容器本体に入れ
た後、栓部材が栓蓋およびこし具とともに装着されてこ
し具が所定の浸漬状態になる常に同じ状態で、抽出が開
始し進行するので、抽出操作が常に一定し、長い時間浸
漬して抽出するようなハーブ専用の抽出、保温を行うの
に特に好適である。また、栓部材の開口を通じた熱の逃
げがないので、栓蓋とによる二重の断熱効果が向上す
る。
【0078】また、栓部材が、液の出入り流量を絞る絞
り口を有していると、注がれる湯などの流量や位置にむ
らがあっても、それを絞り口によりほぼ一定の流量およ
び流下位置に制限するので、ドリップ方式による抽出が
行われる場合でも抽出およびその進行の状態にむらが生
じないし、ドリップ方式の抽出が適正な流量および位置
での注液によって行えるので、ドリップ方式のみで抽出
するお茶やコーヒなどに特に好適であるし、ハーブなど
浸漬状態で抽出を行う場合の蒸らし工程や効率のよい初
期抽出などとして適用するのにも有効である。
【0079】絞り口は一箇所または複数箇所にあればよ
く、一カ所では抽出材料の中央部など最適箇所に偏りな
く注液できるし、複数箇所では分散して注液してより満
遍なくより早期に抽出材料全域に及ぶようにすることが
できる。
【0080】絞り口に開閉弁が設けられていると、弁を
閉じ状態にすることによって開口のない特長を発揮さ
せ、開くことによって開口がある特長を発揮させられる
ので、使用勝手がさらによくなる。
【0081】この開閉弁が栓蓋の装着に連動して閉じ、
栓蓋の取り外しによって開かれる構成では、栓蓋を閉じ
ている間、開閉弁は絞り口を閉じた状態に保たれ、開口
のない保温に有利で、断熱容器本体が横転しても内溶液
が不用意に漏れだすこともなく使用状態に保たれるの
で、保温および保温中の取り扱いに有利となるし、栓蓋
を取り外すと開閉弁が自動的に開かれて絞り口を開放す
るので他の作業なしに絞り口を利用したドリップ方式の
抽出ができる状態になる。従って、絞り口のない状態と
絞り口のある状態とを併用しながら、絞り口の使用に不
便がなく、さらに使用勝手がよくなる。
【0082】栓部材が、断熱容器本体内の負圧により吸
気させる吸気弁が設けられていると、開口を有しないも
のでは、特に、開口を有していても何らかの理由で詰ま
ったり閉じられたりして、保温中の内溶液が冷めてきて
負圧が生じても、外部との間にできる圧力差によって吸
気弁を開いて断熱容器本体内に吸気するので、前記負圧
は自然に解消され栓部材が負圧によって吸着され取り外
しにくくなったり、断熱容器本体などが内側に窪んだり
するようなことを防止することができる。
【0083】栓部材が上向きの凹部を有していると、断
熱容器の上端開口から全く、または、あまり突出しない
栓蓋との間に空間を形成して断熱空間とし、かさ高くな
ったり特別な栓蓋の断熱構造なしに保温ボトルの保温機
能を高められるし、この空間に使用しないときのこし具
を収容して紛失しないようにすることができる。
【0084】しかし、このような空間の効果は、栓蓋と
栓との間に空間を形成しているだけでもよく、具体的な
構成は問わなくてもよい。しかし、こし具を収容する場
合の空間は当然こし具を収容する大きさが必要である。
【0085】また、前記空間は断熱容器本体内に位置し
ているほど断熱効果は高くなる。
【0086】本発明の保温ボトルの上記さらに別の特徴
によれば、3つだけの少ない構成部材で、ドリップ方式
や浸漬方式の抽出と、抽出液の保温とが行えるし、構成
部材が少ない分だけそれぞれを分離して丸洗いしたり、
互いを組み合わせて抽出したり、保温したりすることが
少ない作業でできるので、従来に比し使用勝手が格段に
よくなる。断熱容器本体の上端開口部での断熱はもっぱ
ら蓋に頼ることになるが、構造が簡単な分だけ蓋を断熱
構造にしても特に構造が複雑になったり、大型化した
り、コストが上昇したりするようなことなしに、十分な
保温が図れるようにすることもできる。
【0087】この場合、蓋と断熱容器本体の上端開口と
の間は、この上端開口におけるこし具装着部の外側環状
域にてシールするようにすると、こし具の簡易な装着構
造であるものの、断熱容器本体が横転しても内容液が外
部に漏れ出るようなことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における1つの例を保温・抽出
状態で示す保温ボトルの縦断側面図である。
【図2】図1の保温ボトルを抽出液状態で示す断面図で
ある。
【図3】本発明の実施例における別の例を保温・抽出状
態で示す保温ボトルの縦断面図である。
【図4】図3の保温ボトルを抽出液保温状態にした、あ
るいは抽出状態に切り換え操作する前の状態で示す断面
図である。
【図5】図3の保温ボトルを抽出液保温状態で示す断面
図である。
【図6】本発明の実施例の他の例を抽出・保温状態で示
す縦断面図である。
【図7】図6の保温ボトルの栓部材だけによる抽出液準
保温状態で示す断面図である。
【図8】図6の保温ボトルの栓蓋の断面図および下面図
である。
【図9】図6の保温ボトルのこし具の横断面図である。
【図10】図6の保温ボトルの栓蓋でこし具を受けて置
いた状態を示す断面図である。
【図11】本発明の実施例の今1つの例を保温・抽出状
態で示す保温ボトルの縦断面図である。
【図12】図11の保温ボトルを注液状態で示す断面図
である。
【図13】図12の保温ボトルを注液保温状態にするた
めに栓部材の絞り孔にキャップを装着した状態で示す断
面図である。
【図14】本発明の実施例のさらに違った保温ボトルを
抽出液保温状態で示す縦断面図である。
【図15】図14の保温ボトルを注液状態で示す断面図
である。
【図16】本発明の実施例のさらに別の例の保温ボトル
を保温・抽出状態で示す縦断面図である。
【図17】図16のこし具の変形例を示す斜視図であ
る。
【図18】本発明の実施例のさらに今1つの例の保温ボ
トルを保温・抽出状態で示す縦断面図である。
【図19】図18の保温ボトルのこし具を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 断熱容器本体 2 上端開口 2a 開放部 3 栓部材 3a 隔壁 4 栓蓋 5 こし具 6 口部 11、12、13 螺子 21 絞り口 22 吸気弁 31 開閉弁 33 ばね 35、51、53 凹部 36 空間 52 螺子 61 係合部 81 蓋 82 フック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65D 77/24 B65D 77/24 81/38 81/38 E Fターム(参考) 3E067 AA03 AB26 AC01 BA03A BB11A BC03A BC07A CA18 EA18 EB32 EE30 FA01 FC01 GA13 GD02 4B002 AA12 BA11 BA59 CA34 CA50

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断熱容器本体と、この断熱容器本体の上
    端開口部に着脱できるように装着されて断熱容器本体の
    上端開口での液の出入りを制限する栓部材と、この栓部
    材に上方から着脱できるように装着されて栓部材を覆う
    栓蓋と、栓部材の断熱容器本体内に臨む部分に着脱でき
    るように装着されて断熱容器本体内に保持されるこし具
    とを備えたことを特徴とする保温ボトル。
  2. 【請求項2】 断熱容器本体と、この断熱容器本体の上
    端開口部に着脱できるように装着されて断熱容器本体の
    上端開口での液の出入りを制限する栓部材と、この栓部
    材に上方から着脱できるように装着されて栓部材を覆う
    栓蓋と、栓部材の断熱容器本体内に臨む部分に着脱でき
    るように装着されて断熱容器本体内に保持されるこし具
    とを備え、こし具は栓部材の断熱容器本体内側に向く側
    から装着されていることを特徴とする保温ボトル。
  3. 【請求項3】 断熱容器本体と、この断熱容器本体の上
    端開口部に着脱できるように装着されて断熱容器本体の
    上端開口での液の出入りを制限する栓部材と、この栓部
    材に上方から着脱できるように装着されて栓部材を覆う
    栓蓋と、栓部材の断熱容器本体内に臨む部分に着脱でき
    るように装着されて断熱容器本体内に保持されるこし具
    とを備え、栓蓋は裏面にこし具を受けられる凹部を有す
    ることを特徴とする保温ボトル。
  4. 【請求項4】 栓蓋の凹部周壁内にこし具が底部側から
    嵌まり合う請求項3に記載の保温ボトル。
  5. 【請求項5】 こし具は周壁の途中に段部を有し、栓蓋
    の凹部に嵌り合う際にこの段部が栓蓋の凹部周壁の端部
    に受けられる請求項4に記載の保温ボトル。
  6. 【請求項6】 栓蓋の凹部周壁とこし具との間にそれら
    の軸線方向には相対移動でき、軸線まわりには相互を回
    り止めする係合部を有している請求項4、5のいずれか
    1項に記載の保温ボトル。
  7. 【請求項7】 断熱容器本体と、この断熱容器本体の上
    端開口部に着脱できるように装着されて断熱容器本体の
    上端開口での液の出入りを制限する栓部材と、この栓部
    材に上方から着脱できるように装着されて栓部材を覆う
    栓蓋と、栓部材の断熱容器本体内に臨む部分に着脱でき
    るように装着されて断熱容器本体内に保持されるこし具
    とを備え、こし具は断熱容器本体内での浸漬位置と非浸
    漬位置との間で上下動できるように支持されていること
    を特徴とする保温ボトル。
  8. 【請求項8】 栓部材は、液の出入りを遮断する隔壁を
    有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の保温ボト
    ル。
  9. 【請求項9】 栓部材は、液の出入り流量を絞る絞り口
    を有する請求項1〜7のいずれか1項に記載の保温ボト
    ル。
  10. 【請求項10】 絞り口は一箇所または複数箇所にある
    請求項9に記載の保温ボトル。
  11. 【請求項11】 絞り口にはキャップまたは開閉弁が設
    けられている請求項9に記載の保温ボトル。
  12. 【請求項12】 開閉弁は栓蓋の装着に連動して閉じ、
    栓蓋の取り外しによって開かれる請求項11に記載の保
    温ボトル。
  13. 【請求項13】 栓部材は、断熱容器本体内に負圧が働
    いて吸気させる吸気弁が設けられている請求項1〜12
    のいずれか1項に記載の保温ボトル。
  14. 【請求項14】 栓部材は上向きの凹部を有している請
    求項1〜13のいずれか1項に記載の保温ボトル。
  15. 【請求項15】 栓蓋と栓との間に空間を形成している
    請求項1〜14のいずれか1項に記載の保温ボトル。
  16. 【請求項16】 空間はこし具を収容する大きさである
    請求項15に記載の保温ボトル。
  17. 【請求項17】 空間は断熱容器本体内に位置している
    請求項15、16のいずれか1項に記載の保温ボトル。
  18. 【請求項18】 断熱容器本体と、この断熱容器本体の
    上端開口部にその少なくとも一部を塞がずに嵌め入れて
    着脱できるように装着され、かつ浸漬位置にあるように
    支持されるこし具と、断熱容器本体の上端開口部に着脱
    できるように装着されてこし具を覆うとともに断熱容器
    本体の上端開口部を閉じる蓋とを備えたことを特徴とす
    る保温ボトル。
  19. 【請求項19】 蓋と断熱容器本体の上端開口部との間
    は、この上端開口部におけるこし具装着部の外側環状域
    にてシールする請求項18に記載の保温ボトル。
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