JP2003134971A - 擬似餌 - Google Patents

擬似餌

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JP2003134971A
JP2003134971A JP2001333925A JP2001333925A JP2003134971A JP 2003134971 A JP2003134971 A JP 2003134971A JP 2001333925 A JP2001333925 A JP 2001333925A JP 2001333925 A JP2001333925 A JP 2001333925A JP 2003134971 A JP2003134971 A JP 2003134971A
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pullulan
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mass
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Seiichi Katsuta
聖一 勝田
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NISSEI TECHNO KK
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
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NISSEI TECHNO KK
Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生分解能を有し、且つ柔軟性・弾力性に優れ
た擬似餌の提供。 【解決手段】 分子量5万以上のスチレン系エラストマ
ーに、親油性軟化剤、澱粉及び/又は穀粉、及びプルラ
ンを配合したことを特徴とする擬似餌である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は魚釣り用の擬似餌に
関し、さらに詳しくは生分解能を有する擬似餌に関す
る。
【0002】
【従来の技術】魚釣り用の餌としてはミミズ、ゴカイ、
エビ、オキアミなどの生餌や、魚粉、うどん粉などで練
り固められた天然の餌のほかに、本物の餌に似せて作ら
れたルアー、ワームなどのような擬似餌がある。この擬
似餌として、対象魚や釣る時の環境に合わせて各種のも
のが数多く市販されており、その素材としては一般に、
金属、硬質プラスチック、ポリビニルアルコールのよう
な親水性プラスチック、及びポリ塩化ビニルのようなゴ
ム状軟質プラスチック等多用な素材が用いられている。
【0003】擬似餌に求められる条件としては、第一に
釣りの成果を上げるための生餌に似た外観,感触,挙動
すなわち柔軟性、弾力性などの誘引作用に優れているこ
と、第二に実際の使用条件において十分な機械的強度、
耐水性などを保持し、使い勝手が良いこと、第三には自
然環境に対し悪影響を及ぼさないこと、すなわち使用し
た後に自然環境下に放置されても環境への汚染が少ない
ことが求められる。
【0004】このような擬似餌の条件を満たすべく、特
公昭53−5240号公報、特開昭59−74937号
公報、特開平3−47023号公報、特開平4−161
38号公報、特開平4−40845号公報、特開平7−
87865号公報、特開平10−323144号公報等
に見られるように、いろいろな材質や構成からなる擬似
餌が開発されている。
【0005】しかしながら、上記の各公報に開示されて
いる従来の擬似餌は、前述の疑似餌に求められるすべて
の条件を同時に満たすことはできない。
【0006】例えば前記公報に開示されているものにつ
いてみると、ゼラチンとカラギナンの結合、およびタマ
リンドガムとグリセリンの結合からなる擬似餌や、水飴
と凝固剤を主成分とする擬似餌は、生分解能は有してい
るものの、強度,柔軟性の点から十分なものとは言えな
い。
【0007】また、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、
ポリウレタン、エチレン−酢酸ビニル共重合体などの樹
脂状ポリマー、及びニトリルゴム、クロロプレンゴム、
エピクロルヒドリン、アクリルゴム等のゴム状ポリマー
を主成分とする疑似餌は、強度、弾力性の点では優れて
はいるものの、自然環境下で容易には分解されない。
【0008】さらに、ビニルアルコールとアクリル酸塩
の共重合体、酢酸ビニル変性コポリマーを主成分とする
擬似餌は、柔軟性を与えた時の強度及び耐水性が十分と
は言えない。
【0009】また、含水高分子ゲルの強度を確保するた
めにスキンとコアの二層構造を採用する擬似餌は、柔軟
性に乏しいものになりやすく、生餌に近い感触を得るこ
とが難しい。
【0010】さらに、生分解能を有する繊維を含有さ
せ、ないしは澱粉等を含有させた擬似餌は、生分解能は
有するものの、耐久性、柔軟性及び弾力性の面で必ずし
も満足できるものではない。
【0011】このように、従来の生分解能を有する擬似
餌は、実用上最も要求される耐水性・強度等と、生餌と
同等な性能を満たす上に要求される柔軟性・弾力性の両
者を同時に満足させることはできず、更に、生餌と同等
の感触や挙動をも満たすということはできなかった。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上の状況に
対して、擬似餌に求められる条件、すなわち第一に柔軟
性、弾力性などに優れ、第二に実際の使用条件において
必要な機械的強度等を保持し、第三には自然環境に対し
悪影響を及ぼさないことを同時に満足できる擬似餌を提
供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は、分子量5万以上のスチレン系エラストマー
に、親油性軟化剤、澱粉及び/又は穀粉、及びプルラン
を配合したことを特徴とする擬似餌を提供するにより達
成される。
【0014】前記スチレン系エラストマーの分子量が5
万以上であることにより、疑似餌に求められる強度が保
持される。また前記スチレン系エラストマーとしては、
スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、ス
チレン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合
体、スチレン−ブタジェン−スチレンブロック共重合
体、スチレン−エチレン・プロピレン−スチレンブロッ
ク共重合体、スチレン−ブタジェンランダム共重合体、
スチレン−エチレン・ブチレンランダム共重合体のうち
少なくともいずれか一つを含むものであることが好まし
い。
【0015】また、親油性軟化剤、及び澱粉及び/又は
穀粉を配合することにより、生分解能を確保するが、更
に粘質多糖類であるプルランを配合することにより、親
油性軟化材や澱粉の配合量を減少させても、所要の生分
解能を確保することができ、従来澱粉等を配合する生分
解性疑似餌が有する柔軟性や弾力性に欠けるという欠点
を解決した。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の擬似餌は、スチレン系エ
ラストマーに、親油性軟化剤、澱粉及び/又は穀粉、及
びプルランを配合することを特徴とする。特に本発明に
おいて、生分解性の疑似餌の材料としてプルランが配合
されることにより、従来の生分解性の疑似餌に比較し、
澱粉等の生分解性の材料の含量を減少させることが可能
となり、その結果生分解性で、且つ目的とする弾力性、
柔軟性、及び光沢等を有する疑似餌を提供することがで
きる。
【0017】<プルラン>プルランは黒酵母の一種であ
るオーレオバシディウム プルランス(Aureobasidium
pullulans)等のオーレオバシディウム属に属する微生
物を砂糖や水飴に培養したときに、菌体外に生産される
粘性多糖類の一種で、α−1,4結合による3個のグル
コースすなわちマルトトリオースがα−1,6結合で、
繰り返し線状に結合したグルカンである。プルランは無
味、無臭、非結晶性不定形白色の粉末で、生物学的には
全く無害で、天然多糖類として表示義務のない食品とし
て認められている。
【0018】本発明に用いるプルラン産生能を有する微
生物は、プルランを産生し得る菌株であれば何れの菌株
でも良い。例えば、オーレオバシディウム・ファーメン
タンス・バル・ファーメンタンス(Aureobasi
diumfermentans var ferment
ans) IFO 6410、オーレオバシディウム・フ
ァーメンタンス・バル・フスカ(Aureobasid
ium fermentans var fusca)I
FO 6402、オーレオバシディウム・プルランス
(Aureobasidium pullulans)
IFO 6353、又は、オーレオバシディウム・プル
ランス(Aureobasidiumpullulan
s) IFO 4464などオーレオバシディウム属に属
する微生物、又は、それらの突然変異株などが適宜用い
られる。
【0019】栄養培地としては、炭素源、窒素源、有機
栄養源、無機物質などを適宜含有したものが使用され
る。炭素源としては、通常、例えばグルコース、マルト
ース、マルトオリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、水飴、ス
クロース、フラクトース、糖化転化糖、異性化糖、糖蜜
などから選ばれる1種または2種以上の糖質が、濃度1
0乃至20w/v%、より望ましくは10乃至18w/
v%の範囲で用いられる。窒素源としては、アンモニウ
ム塩、硝酸塩などの無機窒素源またはグルタミン酸塩、
ペプトン、酵母エキス、コーンスティープリカーなどの
有機窒素源などから選ばれる1種または2種以上が用い
られる。他に無機物質として燐酸塩、マグネシウム塩、
鉄塩などが適宜用いられる。
【0020】培養は、連続方法で粘度30センチポイズ
未満に維持しつつ好気的に行う。好ましくは、pH4.
0以下、より好ましくは、pH2.0を越え4.0以下
で、温度約25乃至30℃の範囲から選ばれる条件で培
養される。
【0021】本発明の方法において、培養中、培養液の
粘度を30センチポイズ未満に維持するには、例えば、
間歇的または連続的に培養液を抜出しつつ追加供給する
栄養培地の供給速度により培養液の希釈速度を、通常、
約0.01乃至0.1h-の範囲に調整するか、また
は、プルランを部分的に加水分解して培養液の粘度低下
を起こすアミラーゼ、例えば、液化型α−アミラーゼ、
イソアミラーゼ等の澱粉質を部分的に加水分解する酵素
を適量添加するかして行なわれる。さらに必要ならば、
栄養培地として、予備培養したものを用いることも有利
に実施できる。
【0022】この様にして得られたプルラン高含有培養
液は、常法に従って、除菌、濃縮して、必要に応じて脱
色、脱塩し、溶液状のプルラン高含有物、または、これ
をさらに粉末化して、粉末状のプルラン高含有物を採取
する。この様にして得られたプルラン高含有物は、プル
ランを、固形物当り約50w/w%以上、望ましくは約
55乃至90w/w%の範囲で含有し、その平均分子量
は、通常、30万未満、望ましくは約4乃至25万の範
囲である。更に必要ならば、分子量分画、有機溶媒沈澱
分離などによって、より高純度のプルラン高含有物にす
ることも随意である。
【0023】プルランは水にきわめて容易に溶解し、そ
の水溶液は粘性を示し、その粘度は分子量及び濃度によ
り調整可能である。プルラン水溶液はpHの影響をほと
んど受けず、酸性からアルカリ性の広い範囲において安
定した粘性を示す。但し、加熱した場合は澱粉と同様に
酸性側において分解され粘度は低下する。
【0024】プルラン粉末に適当に水を加え、100℃
以上に加温、100kg/cm2以上の圧を加えること
により、成型物を得ることができる。この成型物は無色
透明で、表面光沢はポリスチレン系樹脂加工品に似てい
るが、弾力性は大である。またプルラン水溶液は塗布後
乾燥した場合、紙、木材、ガラス、金属等に対し極めて
強力な接着性を示す。
【0025】またプルランは微生物により容易、且つ完
全に分解される他、加熱することにより250度〜28
0度で熱分解が起こり炭化するが、燃焼時に有毒ガスや
高熱の発生はない。
【0026】本発明で言うプルランとは、その純度及び
含有量にかかわらず、75V/V%メタノールに不溶性
であって、プルラナーゼ(EC3.2.1.41)によ
り加水分解を受けて主にマルトトリオースを生成する高
分子物質をいう。
【0027】本発明において使用するプルランは、結着
力、取扱容易性等のうえから平均分子量50万未満のも
のが好ましく、より望ましくは4万〜30万が好まし
い。
【0028】本発明において、プルランはスチレン系エ
ラストマ−100質量部に対して、1〜30質量部配合
されることを特徴とし、1〜20質量部配合されること
がより好ましい。プルランの配合量がスチレン系エラス
トマ−100質量部に対して1〜30質量部の範囲にお
いて、疑似餌として好適な弾力性、柔軟性を保持し、且
つ生分解能を得ることができる。
【0029】プルランを配合するときは、更にシューク
ロース、グルコース、マルトオリゴ糖、水飴、糖蜜等の
糖類を配合することにより、プルランの結着力を増強す
ることができる。この場合、プルランと糖類との比率は
質量比で、85:15〜65:35が好ましい。
【0030】<スチレン系エラストマー>本擬似餌に使
用するスチレン系エラストマーは分子量5万以上である
ことを特徴とする。分子量を5万以上とすることで疑似
餌としての所要の強度が保持される。前記スチレン系エ
ラストマーとしては、スチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体、スチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体、スチレン−ブタジェン−スチ
レンブロック共重合体、スチレン−エチレン・プロピレ
ン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブタジェン
ランダム共重合体、スチレン−エチレン・ブチレンラン
ダム共重合体のうち少なくともいずれか一つを用いるこ
とが好ましく、中でもスチレン−イソプレン−スチレン
ブロック共重合体、スチレン−エチレン・ブチレン−ス
チレンブロック共重合体が強度及び柔軟性の点で特に好
ましい。
【0031】<親油性軟化材>親油性軟化剤としては、
植物油系軟化剤、鉱物油系軟化剤、合成可塑剤のうちか
ら少なくとも1以上を使用することが好ましく、中でも
鉱物油系のパラフィン系オイル、及び/又はナフテン系
オイルが特に好ましい。
【0032】前記親油性軟化剤の配合量は、スチレン系
エラストマー100質量部に対し、30質量部ないし1
50質量部が好ましく、40質量部ないし90質量部が
より好ましい。親油性軟化剤の配合量が30〜150質
量部の範囲にあることにより、生分解能及び柔軟性を保
持し、且つ機械的強度を確保することが出来る。一般的
に、細いあるいは薄い擬似餌の場合には高強度が要求さ
れ、大型の擬似餌にはむしろ柔軟性が要求される。本発
明においては、それぞれ軟化剤の量を変化させることに
より容易に物性を調整することができる。
【0033】<澱粉・穀粉>澱粉、及び/又は小麦粉、
とうもろこし粉、ライ麦粉、燕麦粉、大麦粉、米粉など
の穀類の粉末は、スチレン系エラストマー100質量部
に対し、5質量部ないし100質量部が好ましく、10
質量部ないし50質量部がより好ましい。澱粉等の配合
量が5〜100質量部の範囲においては、所要の生分解
能を保持し、且つ本擬似餌の目的である弾力性、柔軟
性、及び高強度という物性を満足する。
【0034】<その他の素材>疑似餌の比重を調整し、
また必要に応じ疑似餌表面の艶を消すためには、炭酸カ
ルシュウムを配合することが好ましい。炭酸カルシュウ
ムの配合量は前記の目的に応じ適宜であるが、スチレン
系エラストマーと同量を超えると弾力性、柔軟性に影響
を与え、好ましくない。
【0035】また、鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜
鉛、錫などの重金属の有機塩の少なくとも1種類を含む
ことによって、生分解能をさらに促進することが可能で
ある。
【0036】さらに、必要に応じて、着色料、蛍光また
は夜光顔料、光輝フィルムの小カット片、また魚類を誘
引するための各種集魚剤等の誘因物質を混入することも
可能である。
【0037】<疑似餌の製造>本擬似餌は、スチレン系
エラストマー、親油性軟化剤、澱粉、プルラン等を温度
制御が可能なミキサーを用い、不活性ガスあるいは真空
条件下で、100〜250℃で40〜120分攪拌し、
溶解混合した後に、一般的な注入機や射出成形機にて注
型・冷却することにより、例えば環形動物に似せた形状
に成形される。
【0038】
【実施例】本発明の具体的な実施例を以下に説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。
【0039】[実施例1] <疑似餌の成型>スチレン−エチレン・ブチレン−スチ
レンブロック共重合体、(商品名:サーモプラスチック
ラバー V−2000、分子量10万以上、ダイヤモン
ド樹脂(株)製)100質量部に、ナフテン系オイル
(商品名:KP−100、出光(株)製)50質量部を添
加し、次いで、コーン粉(三和澱粉(株)製)を28.5
質量部、プルラン(商品名:PF20、(株)林原製)を
3質量部加え、真空条件下、130℃で60分攪拌し、
溶解混合した。前記混合物を射出型成型機(成型機80
t,G−2、東洋金属機械(株)製)にて、射出温度1
90〜200℃で、図1に示す環形動物に似せた形状に
成型し、実施例1の疑似餌Aを得た。
【0040】[実施例2]実施例1におけるプルランの
配合量、3質量部を、7.5質量部に換えた以外は、実
施例1と同一にして実施例2の疑似餌Bを得た。
【0041】[実施例3]実施例1におけるプルランの
配合量、3質量部を、15質量部に換えた以外は、実施
例1と同一にして実施例3の疑似餌Cを得た。
【0042】[実施例4]実施例1におけるナフテンオ
イルの配合量、50質量部を、69質量部に、コーン粉
の配合量、28.5質量部を、29.8質量部に、プル
ランの配合量、3質量部を、9.9質量部に換える以外
は、実施例1と同一にして実施例4の疑似餌Dを得た。
【0043】[実施例5]実施例4におけるコーン粉の
配合量、29.8質量部を、32.1質量部に、プルラ
ンの配合量、9.9質量部を、1.7質量部に換える以
外は、実施例4と同一にして実施例5の疑似餌Eを得
た。
【0044】[実施例6]実施例5におけるプルランの
配合量、1.7質量部を、8.5質量部に換える以外
は、実施例5と同一にして実施例6の疑似餌Fを得た。
【0045】[実施例7]実施例5における、スチレン
−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体、ナ
フテン系オイル、コーン粉、及びプルランの配合割合は
同一とし、更にそれに炭酸カルシューム、50.7質量
部を加えた以外、実施例5と同一にして実施例7の疑似
餌Gを得た。
【0046】[比較例1]プルランを全く配合しない以
外は実施例1と同一にして、比較例1の疑似餌Hを得
た。
【0047】[比較例2]プルランを全く配合しない以
外は実施例4と同一にして、比較例2の疑似餌Iを得
た。
【0048】[比較例3]実施例4において、プルラン
を使用せず、コーン粉を28.8質量部から500質量
部に変更した以外は、実施例4と同一にして、比較例3
の疑似餌Jを得た。
【0049】<評価>前記により得た疑似餌A〜Jにつ
いて、以下により評価した。 メタルハライド耐候性試験 疑似餌A〜Jについてメタルハライド耐候性試験を、ダ
イプラ・メタルウェザーKU−R4型((株)ダイプラ社
製)により、放射照度70mW/cm2、BP温度63℃
(層内温度、約32℃)、照射時間50hrでおこなっ
た。その結果を目視により、以下のように評価した。 ◎ 原型が残らず、溶解した。 ○ 一部塊が残存したが、大部分溶解した。 △ 塊が残存したが、手で触ると容易に分解した。 × 原型が残り、分解しなかった。 結果を表1に示す。
【0050】自然放置試験 メタルハライド耐候性試験と併行して自然放置試験とし
て、疑似餌A〜Jを室内自然温度の水中に25日間放置
した。その結果を目視により以下のように評価した。 ◎ 原型が残らず、溶解した。 ○ 一部塊が残存したが、大部分溶解した。 △ 塊が残存したが、手で触ると容易に分解した。 × 原型が残り、分解しなかった。 結果を表1に示す。
【0051】強度試験 引張強度(切断性)をショッパー試験機(三栄測器(株)
製)を用いて、疑似餌A〜Jが切断される加重(kg)
を測定した。その結果を表1に示す。
【0052】弾性試験 疑似餌A〜Jについて、弾力性を触感で調査した。 ◎ きわめて弾力性に富み、柔軟である。 ○ 弾力性を有し、柔軟性もある。 △ 弾力性に欠け、やや硬い。 × 弾力性が無く、硬い。 その結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】表1の結果から、プルランを含有する疑似
餌はいずれも生分解能を有し、特にプルラン含量が最も
多い実施例3の疑似餌Cが、生分解能に優れ、且つ弾力
性、柔軟性にも優れた疑似餌であることがわかる。一方
比較例の疑似餌は、比較例1、及び2の疑似餌I,Jは
生分解能が劣り、比較例3の疑似餌Jは弾力性に欠け
る。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、生分解能に優れ、且つ
生餌に近い弾力性と柔軟性を有する疑似餌を提供するこ
とが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す平面図である。
【符号の説明】
1…疑似餌
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 91/00 A01K 85/00 ZBPJ Fターム(参考) 2B107 BA41 BA70 4J002 AB04Y AB054 AC08X AC11X AE05X BC02W BC04X BC05X BP01X DE236 GC00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子量5万以上のスチレン系エラスト
    マーに、親油性軟化剤、澱粉及び/又は穀粉、及びプル
    ランを配合することを特徴とする擬似餌。
  2. 【請求項2】 前記スチレン系エラストマーが、スチ
    レン−イソプレン−スチレンブロック共重合体、スチレ
    ン−エチレン・ブチレン−スチレンブロック共重合体、
    スチレン−ブタジェン−スチレンブロック共重合体、ス
    チレン−エチレン・プロピレン−スチレンブロック共重
    合体、スチレン−ブタジェンランダム共重合体、スチレ
    ン−エチレン・ブチレンランダム共重合体のうち少なく
    ともいずれか一つを含むものである請求項1記載の擬似
    餌。
  3. 【請求項3】 前記親油性軟化剤が、ナフテン系オイ
    ル、及び/又はパラフィン系オイルである請求項1又は
    請求項2に記載の擬似餌。
  4. 【請求項4】 前記プルランの含有量が、前記スチレ
    ン系エラストマ−に対して、1ないし30質量%である
    請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の擬似餌。
  5. 【請求項5】 更に炭酸カルシュウムを、前記スチレ
    ン系エラストマ−に対して、0ないし100質量%含有
    する請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の疑似
    餌。
  6. 【請求項6】 射出型成型機により作製された請求項
    1ないし請求項5のいずれかに記載の疑似餌。
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