JP2003134873A - モータ駆動装置 - Google Patents

モータ駆動装置

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JP2003134873A
JP2003134873A JP2001326277A JP2001326277A JP2003134873A JP 2003134873 A JP2003134873 A JP 2003134873A JP 2001326277 A JP2001326277 A JP 2001326277A JP 2001326277 A JP2001326277 A JP 2001326277A JP 2003134873 A JP2003134873 A JP 2003134873A
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JP
Japan
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motor
current
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winding
control circuit
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JP2001326277A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Shimura
和弘 志村
Koichi Sakai
公一 坂井
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用のディスクメディアを低消費電力で高
速に駆動するためのモータ駆動装置に関して誘導性負荷
を駆動するブリッジ駆動回路を提供すること。 【解決手段】 モータ巻線と、モータ巻線に一端が接続
されたシンクおよびソース側に接続された出力トランジ
スタと、巻線に流れる電流を検出する電流検出抵抗と、
電流検出抵抗の両端の電圧と入力信号とを比較するコン
パレータと、PWM制御のスイッチング周波数を決定す
るクロック信号と、コンパレータ出力とクロック信号で
動作するフリップフロップ回路と、フリップフロップ回
路のセット、リセット信号に応じて出力トランジスタを
導通、非導通とするPWM制御回路と、通電する相を決
定する通電制御回路とを備えることによって入力信号に
応じたモータ電流を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はモータに使用する誘
導性負荷のブリッジ駆動回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下に従来のブリッジ駆動装置について
説明する。
【0003】図6は従来例のブリッジ駆動装置の構成を
示し、三相全波モータを駆動するモータ駆動装置を示す
ものである。1は通電制御回路、2〜4はソース側出力
トランジスタ、5〜7はシンク側出力トランジスタ、8
〜10はフライホイルダイオード、11は電流検出抵
抗、12は入力信号、13はPWM制御回路、14〜1
6は通電切替信号、19は電源、20はコンパレータ、
21はPWM基準信号であるクロックを発生するクロッ
ク発生回路、22はフリップフロップ、24〜26はモ
ータ巻線である。2〜4のソース側出力トランジスタ、
5〜7のシンク側出力トランジスタのオン抵抗は等し
い。
【0004】図7は従来のモータ駆動装置の各点におけ
る波形である。尚、波形はシンク側トランジスタをPW
M制御しているが、ソース側トランジスタを制御しても
同様である。
【0005】以上のように構成されたモータ駆動装置に
ついて、図6にて以下その動作を説明する。通電切替信
号14〜16は通常ホール素子等のセンサーを用い、モ
ータの回転軸に対して互いに電気角で120度の位置に
配置され、モータのロータ磁界を検出し通電切替信号を
出力する。また、コイルに発生する逆起電圧を通電切替
信号として利用する場合もある。通電制御回路1はモー
タの回転磁界の変化を検知した通電切替信号に応じて、
巻線24〜26の各相ごとに通電を切替え、ソース側出
力トランジスタ2〜4、シンク側出力トランジスタ5〜
7の各ベースに120度の位相のずれた通電角で切替え
られた信号を与える。ソース側出力トランジスタ2〜
4、シンク側出力トランジスタ5〜7は各々、モータ巻
線24〜26が接続されており、通電制御回路1の出力
信号で120度の通電角ごとに順次通電する。フライホ
イルダイオード8〜10は、シンク側出力トランジスタ
5〜7で前記通電制御回路により通電されたトランジス
タがPWM制御回路により非導通状態になった時に、前
記フライホイルダイオードを通って電流が流れる。例え
ば、ソース側出力トランジスタ2とシンク側出力トラン
ジスタ7の相を通電させているとき、PWM制御回路1
3によって非導通状態になった場合には、電流経路はソ
ース側出力トランジスタ2、モータ巻線26、モータ巻
線24、フライホイルダイオード10となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成ではモータ出力ソース側トランジスタのオン抵抗と
モータ出力シンク側トランジスタのオン抵抗を等しくし
ていたために、PWM制御回路により非導通状態にな
り、前記フライホイルダイオードを通って電流が流れる
ときの時定数が小さく、モータ電流の平均値が低下する
ために回転効率の低下や消費電力が増加するという問題
点をもっていた。このことは、近年ディスクメディアを
駆動するモータに要望される低消費電力、高効率を実現
するためには不十分なものであった。
【0007】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、特に携帯用のディスクメディアを駆動するモータ
で低消費電力が必要で、かつ高速回転が必要なモータ駆
動装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明のモータ駆動装置は、一端が共通接続されたn
相(nは2以上の整数)のモータ巻線と、前記巻線の他
端に接続されたオン抵抗R2のシンク側出力トランジスタ
と、前記巻線の他端に接続されたオン抵抗1=R2/N(N>1)
のソース側出力トランジスタと、前記巻線に通電する電
流が流れる電流検出抵抗と、入力信号と前記電流検出抵
抗に発生した電圧を比較するコンパレータと、PWM制御
のスイッチング周波数を決定するクロックと、前記クロ
ックと前記コンパレータの出力とで動作するフリップフ
ロップ回路と、前記フリップフロップ回路のセット時の
出力で前記シンク側出力トランジスタを導通状態にし、
リセット時の出力で、前記シンク側出力トランジスタを
非導通状態にするPWM制御回路と、通電切替信号で通
電する相を決定する通電制御回路を備え、前記入力信号
に応じたモータ電流を得るよう構成している。
【0009】第2の発明のモータ駆動装置は、一端が共
通接続されたn相(nは2以上の整数)のモータ巻線
と、前記巻線の他端に接続されたオン抵抗R1のソース側
出力トランジスタと、前記巻線の他端に接続されたオン
抵抗R2=R1/NN>1)のシンク側出力トランジスタと、前記
巻線に通電する電流が流れる電流検出抵抗と、入力信号
と前記電流検出抵抗に発生した電圧を比較するコンパレ
ータと、PWM制御のスイッチング周波数を決定するクロ
ックと、前記クロックと前記コンパレータの出力とで動
作するフリップフロップ回路と、前記フリップフロップ
回路のセット時の出力で前記ソース側出力トランジスタ
を導通状態にし、リセット時の出力で、前記ソース側出
力トランジスタを非導通状態にするPWM制御回路と、
通電切替信号で通電する相を決定する通電制御回路を備
え、前記入力信号に応じたモータ電流を得るよう構成し
ている。
【0010】第3の発明のモータ駆動装置はリング状に
接続されたn相(nは2以上の整数)のモータ巻線と、
前記巻線の他端に接続されたオン抵抗R2のシンク側出力
トランジスタと、前記巻線の他端に接続されたオン抵抗
R1=R2/N(N>1)のソース側出力トランジスタと、前記巻線
に通電する電流が流れる電流検出抵抗と、入力信号と前
記電流検出抵抗に発生した電圧を比較するコンパレータ
と、PWM制御のスイッチング周波数を決定するクロック
と、前記クロックと前記コンパレータの出力とで動作す
るフリップフロップ回路と、前記フリップフロップ回路
のセット時の出力で前記シンク側出力トランジスタを導
通状態にし、リセット時の出力で、前記シンク側出力ト
ランジスタを非導通状態にするPWM制御回路と、通電
切替信号で通電する相を決定する通電制御回路を備え、
前記入力信号に応じたモータ電流を得るよう構成してい
る。
【0011】第4の発明のモータ駆動装置はリング状に
接続されたn相(nは2以上の整数)のモータ巻線と、
前記巻線の他端に接続されたオン抵抗R1のソース側出力
トランジスタと、前記巻線の他端に接続されたオン抵抗
R2=R1/N(N>1)のシンク側出力トランジスタと、前記巻線
に通電する電流が流れる電流検出抵抗と、入力信号と前
記電流検出抵抗に発生した電圧を比較するコンパレータ
と、PWM制御のスイッチング周波数を決定するクロック
と、前記クロックと前記コンパレータの出力とで動作す
るフリップフロップ回路と、前記フリップフロップ回路
のセット時の出力で前記ソース側出力トランジスタを導
通状態にし、リセット時の出力で、前記ソース側出力ト
ランジスタを非導通状態にするPWM制御回路と、通電
切替信号で通電する相を決定する通電制御回路を備え、
前記入力信号に応じたモータ電流を得るよう構成してい
る。
【0012】(作用)この構成によって、従来の低消費
電力をさらに改善しつつ、かつモータ巻線に流れる電流
の平均値を減少させることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施形態について、
図面に基づき説明する。
【0014】図1は本発明の第1の実施形態におけるモ
ータ駆動装置の構成を示し、三相全波モータを駆動する
モータ駆動装置を示すものである。1は通電制御回路、
2〜4はソース側出力トランジスタ、5〜7はシンク側
出力トランジスタ、8〜10はフライホイルダイオー
ド、11は電流検出抵抗、12は入力信号、13はPW
M制御回路、14〜16は通電切替信号、19は電源、
20はコンパレータ、21はPWM基準信号であるクロ
ックを発生するクロック発生回路、22はフリップフロ
ップ、24〜26はモータ巻線である。オン抵抗R1のソ
ース側出力トランジスタ2〜4と、オン抵抗R2=R1/N(N>
1)のシンク側出力トランジスタ5〜7を形成する方法と
しては、シンク側出力トランジスタの素子数をソース側
出力トランジスタの素子数のN個並列にするか、素子面
積をN倍にするなどして実現できる。
【0015】以上のように構成されたモータ駆動装置に
ついて、以下その動作を説明する。通電切替信号14〜
16は通常ホール素子等のセンサーを用い、モータのロ
ータ回転軸に対して互いに電気角で120度の位置に配
置され、モータの回転磁界を検出し通電切替信号を出力
する。又、コイルに発生する逆起電圧を通電切替信号と
して利用する場合もある。通電制御回路1はモータの回
転磁界の変化を検知した通電切替信号に応じて、巻線2
4〜26の各相ごとに通電を切替え、ソース側出力トラ
ンジスタ2〜4、シンク側出力トランジスタ5〜7の各
ベースに120度の通電角で切替えられた信号を与え
る。ソース側出力トランジスタ2〜4、シンク側出力ト
ランジスタ5〜7は各々、モータ巻線24〜26が接続
されており、通電制御回路1の出力信号で120度の通
電角ごとに順次通電する。フライホイルダイオード8〜
10はシンク側出力トランジスタ5〜7で前記通電制御
回路により通電されたトランジスタがPWM制御回路に
より非導通状態になった時に前記フライホイルダイオー
ドを通って電流が流れる。
【0016】次に図8を用いて電流が増加するときの動
作を説明する。
【0017】クロック発生回路21のクロックの立ち下
がりエッジによりフリップフロップ22がセットされ、
フリップフロップ22の出力でPWM制御回路13がシ
ンク側出力トランジスタ5〜7を導通状態にし、モータ
巻線24〜26に通電され、検出抵抗11に電流が流れ
る。このときソース側出力トランジスタ2〜4のオン抵
抗をR1、シンク側トランジスタ5〜7のオン抵抗をR
2、モータ巻線24〜26の巻線抵抗をそれぞれR3、
モータ巻線のリアクタンスをLとすると、電流増加時の
時定数はτ1=L/(R1+R2+2R3)で表せる。
さらに電流が減少する時の動作を説明する。モータの巻
線に流す電流に指令する電圧が入力信号12に入力さ
れ、コンパレータ20の一端の電圧を設定する。次に、
前記コンパレータの他端は電流検出抵抗11に接続さ
れ、モータ電流により電圧が変動する。出力トランジス
タ5〜7のうちどれかが導通状態で電流検出抵抗11の
電圧が上昇し、前記入力信号12の電圧より大きくなる
と、コンパレータ20が動作し、フリップフロップ22
をリセットしPWM制御回路13がシンク側出力トラン
ジスタ5〜7を非導通状態にし、モータ巻線24〜26
に流れる電流はフライホイールダイオード8〜10を通
して減少する。よってモータ巻線に流れる電流のピーク
電流は入力信号12によってコントロールされ、入力信
号12に応じたモータ電流を得ることが出来る。電流減
少時の時定数は、フライホイールダイオードの抵抗値を
R4とすると、τ2=L/(R1+R3+R4)で表せ
る。従来例ではR1=R2であったが本発明ではR1<
R2であるため、電流減少時の時定数が大きくなる。こ
のためモータ電流の減少は緩やかになり、検出抵抗電流
が増加する。そのためコンパレータ20の出力タイミン
グも早くなり、モータ回転1周期における検出抵抗電流
が流れる時間が短くなるため、駆動回路で消費する電力
は低下する。従来例と本発明のモータ電流波形図を図8
に示す。点線で示したのが従来例、実線で示したのが本
発明である。電流増加時の波形については従来例、本発
明とも同一波形であるが、電流減少時の波形については
本発明が従来例に比べ時定数が大きいために、一周期後
のモータ電流が大きい。よってモータの平均電流値は従
来例に比べて本発明の方が大きくなり、PWM基準信号
の周期が一定ならば本発明の方がモータ回転数は高くな
る。
【0018】次に本発明の第2の実施形態におけるモー
タ駆動装置について、図3を用いて説明する。図3は本
発明の一実施形態におけるモータ駆動装置の構成を示
し、三相全波モータを駆動するモータ駆動装置を示すも
のである。1は通電制御回路、2〜4はソース側出力ト
ランジスタ、5〜7はシンク側出力トランジスタ、8〜
10はフライホイルダイオード、11は電流検出抵抗、
12は入力信号、13はPWM制御回路、14〜16は
通電切替信号、19は電源、20はコンパレータ、21
はPWM基準信号であるクロックを発生するクロック発
生回路、22はフリップフロップ、24〜26はモータ
巻線である。オン抵抗R1=R2/N(N>1)のソース側出力トラ
ンジスタ2〜4と、オン抵抗R2=のシンク側出力トラン
ジスタ5〜7を形成する方法としては、ソース側出力ト
ランジスタの素子数をシンク側出力トランジスタの素子
数のN個並列にするか、素子面積をN倍にするなどして実
現できる。
【0019】以上のように構成されたモータ駆動装置に
ついて、以下その動作を説明する。通電切替信号14〜
16は通常ホール素子等のセンサーを用い、モータの回
転軸に対して互いに電気角で120度の位置に配置さ
れ、モータの回転磁界を検出し通電切替信号を出力す
る。又、コイルに発生する逆起電圧を通電切替信号とし
て利用する場合もある。通電制御回路1はモータの回転
磁界の変化を検知した通電切替信号に応じて、巻線24
〜26の各相ごとに通電を切替え、ソース側出力トラン
ジスタ2〜4、シンク側出力トランジスタ5〜7の各ベ
ースに120度の通電角で切替えられた信号を与える。
ソース側出力トランジスタ2〜4、シンク側出力トラン
ジスタ5〜7は各々、モータ巻線24〜26が接続され
ており、通電制御回路1の出力信号で120度の通電角
ごとに順次通電する。フライホイルダイオード8〜10
はソース側出力トランジスタ2〜4で前記通電制御回路
により通電されたトランジスタがPWM制御回路により
非導通状態になった時に前記フライホイルダイオードを
通って電流が流れる。
【0020】次に図2を用いて電流が増加するときの動
作を説明する。
【0021】クロック発生回路21のクロックの立ち下
がりエッジによりフリップフロップ22がセットされ、
フリップフロップ22の出力でPWM制御回路13がシ
ンク側出力トランジスタ5〜7を導通状態にし、モータ
巻線24〜26に通電され、検出抵抗11に電流が流れ
る。このときソース側出力トランジスタ2〜4のオン抵
抗をR1、シンク側トランジスタ5〜7のオン抵抗をR
2、モータ巻線24〜26の巻線抵抗をR3、モータ巻
線のリアクタンスをLとすると、電流増加時の時定数は
τ1=L/(R1+R2+R3)で表せる。さらに電流
が減少する時の動作を説明する。モータの巻線に流す電
流に指令する電圧が入力信号12に入力され、コンパレ
ータ20の一端の電圧を設定する。次に、前記コンパレ
ータの他端は電流検出抵抗11に接続され、モータ電流
により電圧が変動する。出力トランジスタ5〜7のうち
どれかが導通状態で電流検出抵抗11の電圧が上昇し、
前記入力信号12の電圧より大きくなると、コンパレー
タ20が動作し、フリップフロップ22をリセットしP
WM制御回路13がシンク側出力トランジスタ5〜7を
非導通状態にし、モータ巻線24〜26に流れる電流は
フライホイールダイオード8〜10を通して減少する。
よってモータ巻線に流れる電流のピーク電流は入力信号
12によってコントロールされ、入力信号12に応じた
モータ電流を得ることが出来る。電流減少時の時定数
は、フライホイールダイオードの抵抗値をR4とする
と、τ2=L/(R2+R3+R4)で表せる。従来例
ではR1=R2であったが本発明ではR1>R2である
ため、電流減少時の時定数が大きくなる。このためモー
タ電流の減少は緩やかになり、検出抵抗電流が増加す
る。そのためコンパレータ20の出力タイミングも早く
なり、モータ回転1周期における検出抵抗電流が流れる
時間が短くなるため、駆動回路で消費する電力は低下す
る。従来例と本発明のモータ電流波形図を図8に示す。
点線で示したのが従来例、実線で示したのが本発明であ
る。電流増加時の波形については従来例、本発明とも同
一波形であるが、電流減少時の波形については本発明が
従来例に比べ時定数が大きいために、一周期後のモータ
電流が大きい。よってモータの平均電流値は従来例に比
べて本発明の方が大きくなり、PWM基準信号の周期が
一定ならば本発明の方がモータ回転数は高くなる。
【0022】次に本発明の第3の実施形態におけるモー
タ駆動装置について、図4を用いて説明する。図4は本
発明の一実施形態におけるモータ駆動装置の構成を示
し、三相全波モータを駆動するモータ駆動装置を示すも
のである。1は通電制御回路、2〜4はソース側出力ト
ランジスタ、5〜7はシンク側出力トランジスタ、8〜
10はフライホイルダイオード、11は電流検出抵抗、
12は入力信号、13はPWM制御回路、14〜16は
通電切替信号、19は電源、20はコンパレータ、21
はPWM基準信号であるクロックを発生するクロック発
生回路、22はフリップフロップ、24〜26はモータ
巻線である。オン抵抗R1のソース側出力トランジスタ2
〜4と、オン抵抗R2=R1/N(N>1)のシンク側出力トランジ
スタ5〜7を形成する方法としては、シンク側出力トラ
ンジスタの素子数をソース側出力トランジスタの素子数
のN個並列にするか、素子面積をN倍にするなどして実現
できる。
【0023】以上のように構成されたモータ駆動装置に
ついて、以下その動作を説明する。通電切替信号14〜
16は通常ホール素子等のセンサーを用い、モータの回
転軸に対して互いに電気角で120度の位置に配置さ
れ、モータの回転磁界を検出し通電切替信号を出力す
る。又、コイルに発生する逆起電圧を通電切替信号とし
て利用する場合もある。通電制御回路1はモータの回転
磁界の変化を検知した通電切替信号に応じて、巻線24
〜26の各相ごとに通電を切替え、ソース側出力トラン
ジスタ2〜4、シンク側出力トランジスタ5〜7の各ベ
ースに120度の通電角で切替えられた信号を与える。
ソース側出力トランジスタ2〜4、シンク側出力トラン
ジスタ5〜7は各々、モータ巻線24〜26が接続され
ており、通電制御回路1の出力信号で120度の通電角
ごとに順次通電する。フライホイルダイオード8〜10
はシンク側出力トランジスタ5〜7で前記通電制御回路
により通電されたトランジスタがPWM制御回路により
非導通状態になった時に前記フライホイルダイオードを
通って電流が流れる。
【0024】次に図2を用いて電流が増加するときの動
作を説明する。
【0025】クロック発生回路21のクロックの立ち下
がりエッジによりフリップフロップ22がセットされ、
フリップフロップ22の出力でPWM制御回路13がシ
ンク側出力トランジスタ5〜7を導通状態にし、モータ
巻線24〜26に通電され、検出抵抗11に電流が流れ
る。このときソース側出力トランジスタ2〜4のオン抵
抗をR1、シンク側トランジスタ5〜7のオン抵抗をR
2、モータ巻線24〜26の巻線抵抗をR3、モータ巻
線のリアクタンスをLとすると、電流増加時の時定数は
τ1=L/(R1+R2+R3)で表せる。さらに電流
が減少する時の動作を説明する。モータの巻線に流す電
流に指令する電圧が入力信号12に入力され、コンパレ
ータ20の一端の電圧を設定する。次に、前記コンパレ
ータの他端は電流検出抵抗11に接続され、モータ電流
により電圧が変動する。出力トランジスタ5〜7のうち
どれかが導通状態で電流検出抵抗11の電圧が上昇し、
前記入力信号12の電圧より大きくなると、コンパレー
タ20が動作し、フリップフロップ22をリセットしP
WM制御回路13がシンク側出力トランジスタ5〜7を
非導通状態にし、モータ巻線24〜26に流れる電流は
フライホイールダイオード8〜10を通して減少する。
よってモータ巻線に流れる電流のピーク電流は入力信号
12によってコントロールされ、入力信号12に応じた
モータ電流を得ることが出来る。電流減少時の時定数
は、フライホイールダイオードの抵抗値をR4とする
と、τ2=L/(R1+R3+R4)で表せる。従来例
ではR1=R2であったが本発明ではR1<R2である
ため、電流減少時の時定数が大きくなる。このためモー
タ電流の減少は緩やかになり、検出抵抗電流が増加す
る。そのためコンパレータ20の出力タイミングも早く
なり、モータ回転1周期における検出抵抗電流が流れる
時間が短くなるため、駆動回路で消費する電力は低下す
る。従来例と本発明のモータ電流波形図を図8に示す。
点線で示したのが従来例、実線で示したのが本発明であ
る。電流増加時の波形については従来例、本発明とも同
一波形であるが、電流減少時の波形については本発明が
従来例に比べ時定数が大きいために、一周期後のモータ
電流が大きい。よってモータの平均電流値は従来例に比
べて本発明の方が大きくなり、PWM基準信号の周期が
一定ならば本発明の方がモータ回転数は高くなる。
【0026】次に本発明の第4の実施形態におけるモー
タ駆動装置について、図5を用いて説明する。図5は本
発明の一実施形態におけるモータ駆動装置の構成を示
し、三相全波モータを駆動するモータ駆動装置を示すも
のである。1は通電制御回路、2〜4はソース側出力ト
ランジスタ、5〜7はシンク側出力トランジスタ、8〜
10はフライホイルダイオード、11は電流検出抵抗、
12は入力信号、13はPWM制御回路、14〜16は
通電切替信号、19は電源、20はコンパレータ、21
はPWM基準信号であるクロックを発生するクロック発
生回路、22はフリップフロップ、24〜26はモータ
巻線である。オン抵抗R1=R2/N(N>1)のソース側出力トラ
ンジスタ2〜4と、オン抵抗R2=のシンク側出力トラン
ジスタ5〜7を形成する方法としては、ソース側出力ト
ランジスタの素子数をシンク側出力トランジスタの素子
数のN個並列にするか、素子面積をN倍にするなどして実
現できる。
【0027】以上のように構成されたモータ駆動装置に
ついて、以下その動作を説明する。通電切替信号14〜
16は通常ホール素子等のセンサーを用い、モータの回
転軸に対して互いに電気角で120度の位置に配置さ
れ、モータの回転磁界を検出し通電切替信号を出力す
る。又、コイルに発生する逆起電圧を通電切替信号とし
て利用する場合もある。通電制御回路1はモータの回転
磁界の変化を検知した通電切替信号に応じて、巻線24
〜26の各相ごとに通電を切替え、ソース側出力トラン
ジスタ2〜4、シンク側出力トランジスタ5〜7の各ベ
ースに120度の通電角で切替えられた信号を与える。
ソース側出力トランジスタ2〜4、シンク側出力トラン
ジスタ5〜7は各々、モータ巻線24〜26が接続され
ており、通電制御回路1の出力信号で120度の通電角
ごとに順次通電する。フライホイルダイオード8〜10
はソース側出力トランジスタ2〜4で前記通電制御回路
により通電されたトランジスタがPWM制御回路により
非導通状態になった時に前記フライホイルダイオードを
通って電流が流れる。
【0028】次に図2を用いて電流が増加するときの動
作を説明する。
【0029】クロック発生回路21のクロックの立ち下
がりエッジによりフリップフロップ22がセットされ、
フリップフロップ22の出力でPWM制御回路13がシ
ンク側出力トランジスタ5〜7を導通状態にし、モータ
巻線24〜26に通電され、検出抵抗11に電流が流れ
る。このときソース側出力トランジスタ2〜4のオン抵
抗をR1、シンク側トランジスタ5〜7のオン抵抗をR
2、モータ巻線24〜26の巻線抵抗をR3、モータ巻
線のリアクタンスをLとすると、電流増加時の時定数は
τ1=L/(R1+R2+R3)で表せる。さらに電流
が減少する時の動作を説明する。モータの巻線に流す電
流に指令する電圧が入力信号12に入力され、コンパレ
ータ20の一端の電圧を設定する。次に、前記コンパレ
ータの他端は電流検出抵抗11に接続され、モータ電流
により電圧が変動する。出力トランジスタ5〜7のうち
どれかが導通状態で電流検出抵抗11の電圧が上昇し、
前記入力信号12の電圧より大きくなると、コンパレー
タ20が動作し、フリップフロップ22をリセットしP
WM制御回路13がシンク側出力トランジスタ5〜7を
非導通状態にし、モータ巻線24〜26に流れる電流は
フライホイールダイオード8〜10を通して減少する。
よってモータ巻線に流れる電流のピーク電流は入力信号
12によってコントロールされ、入力信号12に応じた
モータ電流を得ることが出来る。電流減少時の時定数
は、フライホイールダイオードの抵抗値をR4とする
と、τ2=L/(R2+R3+R4)で表せる。従来例
ではR1=R2であったが本発明ではR1>R2である
ため、電流減少時の時定数が大きくなる。このためモー
タ電流の減少は緩やかになり、検出抵抗電流が増加す
る。そのためコンパレータ20の出力タイミングも早く
なり、モータ回転1周期における検出抵抗電流が流れる
時間が短くなるため、駆動回路で消費する電力は低下す
る。従来例と本発明のモータ電流波形図を図8に示す。
点線で示したのが従来例、実線で示したのが本発明であ
る。電流増加時の波形については従来例、本発明とも同
一波形であるが、電流減少時の波形については本発明が
従来例に比べ時定数が大きいために、一周期後のモータ
電流が大きい。よってモータの平均電流値は従来例に比
べて本発明の方が大きくなり、PWM基準信号の周期が
一定ならば本発明の方がモータ回転数は高くなる。
【0030】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通電制御
回路により通電されたトランジスタがPWM制御回路に
より非導通状態になった時に前記フライホイルダイオー
ドを通って電流が流れるときのモータ電流の減少を緩や
かにして、検出抵抗電流を増加させ、駆動回路の消費電
力を低減させて回転効率の向上をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における三相全波モー
タ駆動装置の構成図
【図2】図1の動作を説明するタイミングチャート
【図3】本発明の第2の実施形態における三相全波モー
タ駆動装置の構成図
【図4】本発明の第3の実施形態における三相全波モー
タ駆動装置の構成図
【図5】本発明の第4の実施形態における三相全波モー
タ駆動装置の構成図
【図6】従来例の三相全波モータ駆動装置の構成図
【図7】図6の動作を説明するタイミングチャート
【図8】従来例と本発明のモータ電流波形図
【符号の説明】
1 通電制御回路 2〜4 ソース側出力トランジスタ 5〜7 シンク側出力トランジスタ 8〜10 フライホイルダイオード 11 電流検出抵抗 12 入力信号 13 PWM制御回路 14〜16 通電切替信号 19 電源 20 コンパレータ 21 クロック発生回路 22 フリップフロップ 24〜26 モータ巻線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H560 BB04 BB12 DA02 DC12 EC02 HC04 RR04 SS01 TT04 TT07 UA06 XA02 XA12 XB02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が共通接続されたn相(nは2以上
    の整数)のモータ巻線と、前記巻線の他端に接続された
    オン抵抗R2のシンク側出力トランジスタと、前記巻線の
    他端に接続されたオン抵抗R1=R2/N(N>1)のソース側出力
    トランジスタと、前記巻線に通電する電流が流れる電流
    検出抵抗と、入力信号と前記電流検出抵抗に発生した電
    圧を比較するコンパレータと、PWM制御のスイッチング
    周波数を決定するクロックと、前記クロックと前記コン
    パレータの出力とで動作するフリップフロップ回路と、
    前記フリップフロップ回路のセット時の出力で前記シン
    ク側出力トランジスタを導通状態にし、リセット時の出
    力で、前記シンク側出力トランジスタを非導通状態にす
    るPWM制御回路と、通電切替信号で通電する相を決定
    する通電制御回路を備え、前記入力信号に応じたモータ
    電流を得るよう構成したことを特徴とするブリッジ駆動
    回路。
  2. 【請求項2】 一端が共通接続されたn相(nは2以上
    の整数)のモータ巻線と、前記巻線の他端に接続された
    オン抵抗R1のソース側出力トランジスタと、前記巻線の
    他端に接続されたオン抵抗R2=R1/N(N>1)のシンク側出力
    トランジスタと、前記巻線に通電する電流が流れる電流
    検出抵抗と、入力信号と前記電流検出抵抗に発生した電
    圧を比較するコンパレータと、PWM制御のスイッチング
    周波数を決定するクロックと、前記クロックと前記コン
    パレータの出力とで動作するフリップフロップ回路と、
    前記フリップフロップ回路のセット時の出力で前記ソー
    ス側出力トランジスタを導通状態にし、リセット時の出
    力で、前記ソース側出力トランジスタを非導通状態にす
    るPWM制御回路と、通電切替信号で通電する相を決定
    する通電制御回路を備え、前記入力信号に応じたモータ
    電流を得るよう構成したことを特徴とするブリッジ駆動
    回路。
  3. 【請求項3】 リング状に接続されたn相(nは2以上
    の整数)のモータ巻線と、前記巻線の他端に接続された
    オン抵抗R2のシンク側出力トランジスタと、前記巻線の
    他端に接続されたオン抵抗R1=R2/N(N>1)のソース側出力
    トランジスタと、前記巻線に通電する電流が流れる電流
    検出抵抗と、入力信号と前記電流検出抵抗に発生した電
    圧を比較するコンパレータと、PWM制御のスイッチング
    周波数を決定するクロックと、前記クロックと前記コン
    パレータの出力とで動作するフリップフロップ回路と、
    前記フリップフロップ回路のセット時の出力で前記シン
    ク側出力トランジスタを導通状態にし、リセット時の出
    力で、前記シンク側出力トランジスタを非導通状態にす
    るPWM制御回路と、通電切替信号で通電する相を決定
    する通電制御回路を備え、前記入力信号に応じたモータ
    電流を得るよう構成したことを特徴とするブリッジ駆動
    回路。
  4. 【請求項4】 リング状に接続されたn相(nは2以上
    の整数)のモータ巻線と、前記巻線の他端に接続された
    オン抵抗R1のソース側出力トランジスタと、前記巻線の
    他端に接続されたオン抵抗R2=R1/N(N>1)のシンク側出力
    トランジスタと、前記巻線に通電する電流が流れる電流
    検出抵抗と、入力信号と前記電流検出抵抗に発生した電
    圧を比較するコンパレータと、PWM制御のスイッチング
    周波数を決定するクロックと、前記クロックと前記コン
    パレータの出力とで動作するフリップフロップ回路と、
    前記フリップフロップ回路のセット時の出力で前記ソー
    ス側出力トランジスタを導通状態にし、リセット時の出
    力で、前記ソース側出力トランジスタを非導通状態にす
    るPWM制御回路と、通電切替信号で通電する相を決定
    する通電制御回路を備え、前記入力信号に応じたモータ
    電流を得るよう構成したことを特徴とするブリッジ駆動
    回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009142034A (ja) * 2007-12-05 2009-06-25 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 電力供給装置
JP6117389B1 (ja) * 2016-01-27 2017-04-19 株式会社東海理化電機製作所 モータ駆動装置

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