JP2003134735A - 回転装置 - Google Patents

回転装置

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JP2003134735A
JP2003134735A JP2001324854A JP2001324854A JP2003134735A JP 2003134735 A JP2003134735 A JP 2003134735A JP 2001324854 A JP2001324854 A JP 2001324854A JP 2001324854 A JP2001324854 A JP 2001324854A JP 2003134735 A JP2003134735 A JP 2003134735A
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shaft
press
rotating
hole
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JP2001324854A
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Soichi Murakami
荘一 村上
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Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転軸と回転体を組み立てた後に切削加工を
必要とせず、回転時における回転体のアキシャル方向の
振れを小さくし、回転体の回転精度の向上や安定化を図
ることができる回転装置を提供すること。 【解決手段】 回転軸2と、前記回転軸2に圧入される
穴5a及び、ディスク3をチャッキングするチャッキン
グ面4が形成されており、前記穴5aが前記回転軸2に
嵌合された状態で前記回転軸2を中心として回転する回
転体5とを備える回転装置1であって、前記回転体5の
穴5aの深さをtとし、前記回転軸2と前記回転体5の
穴5aの嵌め合いの圧入代をcとし、前記回転体5のチ
ャッキング面4の直径をLとし、前記回転体5のチャッ
キング面4の最外周でのアキシャル方向の許容面振れを
Rとした場合に、前記回転体5は、前記回転軸2に対し
て、圧入代cがtR/L以上2tR/L以下となるよう
に圧入された構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスクチャッキ
ング面を有する回転体を備える回転装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】以下にハードディスク用の回転駆動装置
を例にとり、従来技術とその問題点を述べる。図8及び
図9は、それぞれ回転装置の一例としてのハードディス
クの回転駆動に使用される電動機において、従来の方法
で軸2と回転体5を締結した一例を示す図である。具体
的には、図8は、軸2と回転体5との圧入代cを制御し
ない方法を採用した場合を示しており、図9は、軸2と
回転体5とを接着によって締結して場合を示している。
【0003】従来の構造においては、軸2及び、これと
直角に取付けるチャッキング面4を有する回転体5との
締結方法はクリアランスが制御されていない状態での圧
入であった。この圧入による締結方法であると、次のよ
うな2つの問題点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第一の問題点は、圧入
時に軸2とチャッキング面4の直角度を精度良く組立て
る治具などを用いても、圧入時の嵌め会い部の弾塑性変
形によって軸2とチャッキング面4の直角度が目標値を
越えてしまう。そのため、チャッキング面4のアキシャ
ル方向の許容面振れを規格値以下にするためには、モー
タを組立てた後に回転体5を回転させ、切削バイトなど
でアキシャル方向の許容面振れが規格値以下になるまで
チャッキング面4を切削していた。
【0005】このチャッキング面4の切削時には、切粉
が回転体5に付着しないように切粉をバキュームで吸引
するような装置を用いても、切粉が被切削物である回転
体5に全く付着しないように切削するのは非常に難し
い。
【0006】また、被切削面は、ロータマグネットの磁
気回路を構成するために磁性体であって、切削加工時の
機械的なストレスなどが加わって磁性を帯びた切粉とな
る場合があり、脱落した磁性を帯びた切粉が回転体5の
チャッキング面4に磁気的に付着することもある。この
ような磁気的に付着した切粉の除去は容易ではない。こ
のようにモータとして組立てた後で、回転体を切削する
工法であると、切削時の切粉の付着を皆無にすることは
非常に難しい。
【0007】一方、万一にも回転体5に切粉などの微細
な粒子(例えば0.3×10-6以上の大きさの粒子)が
付着していると、ハードディスクの使用時にヘッドとデ
ィスクの間にこれが侵入した場合に、ハードディスクの
使用上での問題を起こす。
【0008】このため、異物粒子などの侵入を絶対に排
除しなけらばならないハードディスクにあっては、切削
時の切粉が回転体5に付着するおそれのあるモータ組立
状態での切削加工の廃止は、切削による異物粒子の侵入
の可能性を全く無くすることであって、信頼性上で原理
的に強く望まれるところであった。
【0009】また、圧入による締結方法の第2の問題点
は、軸2に回転体5を圧入する際に微小な粉状の金属く
ずが生じて、軸先端部に付着することである。従って、
ハードディスクの使用上においては、この第2の問題点
も上述の第1の問題点と同様の問題を含んでいる。
【0010】また、軸2と回転体5とを締結するのに、
その他の方法として接着締結する方法も行っていたが、
回転装置は薄型化が要求されている関係上で、回転体5
と軸受との軸方向のすきまが約0・4mmと非常に小さ
い。このために、接着時に接着剤が回転体5からはみ出
して、軸受に触れないように作業することが容易ではな
い。もし、接着剤が軸受に接触すると、軸受のシール部
のラビリンス構造により、接着剤が軸受のシールから軸
受内部に侵入し、異物の侵入のために軸受が正常に機能
しなくなる恐れがある。
【0011】また、軸方向の締結長さtは約1.6mm
と小さく、先に述べた接着剤のはみ出しを防止するため
に、接着剤が供合面の全面に付着するようにはできず、
このため接着面積が十分に採れないために、接着締結の
強度が十分に得られないという問題もある。
【0012】このような点から、軸2と回転体5とを接
着締結するのみの方法は好ましい方法ではなく、その改
善方法が強く望まれていた。
【0013】そこで本発明は上記課題を解決し、回転軸
と回転体を組み立てた後に切削加工を必要とせず、回転
時における回転体のアキシャル方向の振れを小さくし、
回転体の回転精度の向上や安定化を図ることができる回
転装置を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1の
発明にあっては、回転軸と、前記回転軸に圧入される穴
及び、ディスクをチャッキングするチャッキング面が形
成されており、前記穴が前記回転軸に嵌合された状態で
前記回転軸を中心として回転する回転体とを備える回転
装置であって、前記回転体の穴の深さをtとし、前記回
転軸と前記回転体の穴の嵌め合いの圧入代をcとし、前
記回転体のチャッキング面の直径をLとし、前記回転体
のチャッキング面の最外周でのアキシャル方向の許容面
振れをRとした場合に、前記回転体の穴には、圧入代c
がtR/L以上2tR/L以下となるように前記回転軸
が圧入された構成であることを特徴とする回転装置によ
り、達成される。請求項1の構成によれば、回転軸と回
転体を組み立てた後に切削加工を必要とせず、回転時に
おける回転体のアキシャル方向の振れを小さくし、回転
体の回転精度の向上や安定化を図ることができる。
【0015】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、前記回転体にはディスクが装着されており、装着さ
れた前記ディスクが回転駆動されることを特徴とする。
【0016】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、前記回転体には、走行する磁気テープに対して情報
を記録及び/又は再生するヘッドが搭載されていること
を特徴とする。
【0017】請求項4の発明は、請求項1の構成におい
て、前記回転体には、ポリゴンミラーが搭載されている
ことを特徴とする。
【0018】上記目的は、請求項5の発明にあっては、
軸と、前記軸に圧入される穴が形成された固定子と、前
記固定子に対して前記軸を中心として回転する回転体と
を備える回転装置であって、前記固定子の穴の深さをt
とし、前記軸と前記固定子の穴の嵌め合いの圧入代をc
とし、前記回転体の直径をLとし、前記回転体のアキシ
ャル方向の許容面振れをRとした場合に、前記固定子の
穴には、圧入代cがtR/L以上2tR/L以下となる
よう前記軸が圧入された構成であることを特徴とする回
転装置により、達成される。請求項5の構成によれば、
回転軸と回転体を組み立てた後にチャッキング面の切削
加工を必要とせず、回転時における回転体のチャッキン
グ面のアキシャル方向の振れを小さくし、回転体の回転
精度の向上や安定化を図ることができる。
【0019】請求項6の発明は、請求項5の構成におい
て、前記回転体にはディスクが装着されており、装着さ
れた前記ディスクが回転駆動されることを特徴とする。
【0020】請求項7の発明は、請求項5の構成におい
て、前記回転体には、走行する磁気テープに対して情報
を記録及び/又は再生するヘッドが搭載されていること
を特徴とする。
【0021】請求項8の発明は、請求項5の構成におい
て、前記回転体には、ポリゴンミラーが搭載されている
ことを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、
技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明
の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨
の記載がない限り、これらの形態に限られるものではな
い。
【0023】図1は、本発明の好ましい実施形態として
の回転装置1にディスク3が設けられた構成例を示す部
分断面図であり、図2は、図1の回転装置1の詳細な構
成例を示す部分断面図である。図1に示す回転装置1
は、例えばディスク3をダイレクトに駆動するラジアル
ギャップ型鉄心モータを備えている。この回転装置1に
おいて特徴的なことは、軸2と回転体5の締結を圧入で
行い、その際の圧入代を後述するように制御している点
である。
【0024】この回転装置1は、ハードディスクの回転
駆動装置のみならず、例えばCD−ROM(Compa
ct Disc−Read Only Memor
y)、DVD(Digital Versatile
Disc:商標名)、DVD−ROM(DVD(Dig
ital Versatile Disc−Read
Only Memory)、DVD−RAM(Digi
tal Versatile Disc−Random
Access Memory)又は、ミニディスク等
のディスクを回転させるドライブ装置に適用が可能であ
る。
【0025】この回転装置1は、軸2と、この軸2に直
角なチャッキング面4を有する回転体5の締結におい
て、チャッキング面4の振れを高精度に改善するように
したものである。
【0026】回転装置1は、軸2、軸受ユニット12、
ハウジング8、フレキシブル基板9、コイル11、鉄心
10、固定体13、永久磁石6及び回転体5を備えてい
る。この回転装置1は、例えばディスク3を軸2を中心
として回転させることができるディスク駆動装置であ
る。
【0027】ディスク3は、ほぼ円盤状であり、その中
心部分がチャッキング部3bを構成している。また、チ
ャッキング部3bには、軸2が嵌め合わされる穴3aが
形成されている。回転体5には、軸2が嵌め合わされる
穴5aが形成されている。この軸2は、ディスク3の穴
3a及び回転体5の穴5aが嵌合された状態で中心軸C
Lを中心として回転可能な構成となっている。回転体5
には、軸2のアキシャル方向に垂直なチャッキング面4
が形成されており、このチャッキング面4には、ディス
ク3がほぼ平行となるように配置される。
【0028】この軸2には、回転体5の穴5aが嵌め合
わされることで回転体5が固定されている。また、回転
体5の内周面には永久磁石6が設けられ、これら回転体
5及び永久磁石6が一体となり回転体5を形成する。一
方、ハウジング8にはフレキシブル基板9が設けられ、
さらにハウジング8の外径側には鉄心10とコイル11
が設けられている。このハウジング8の内径側には軸受
ユニット12が設けられており、これらが一体となり全
体として固定体13を形成している。その軸受ユニット
12からは、軸2が延びており、軸2を回転自在に支持
している。また、ディスク3は、回転体5の上面に設け
られたチャッキングマグネット14によって、回転体5
に一体に装着されている。
【0029】このように構成された回転装置1は、固定
体13のコイル11に通電されると、回転体5に回転力
を発生させる。そして、回転体5に固定された軸2が回
転し、軸2は装着されたディスク3と一体に回転する。
このような回転装置1では、チャッキング面4に装着さ
れたディスク3の回転精度はラジアル方向及びアキシャ
ル方向共に数ミクロン以下の高い精度が要求される。
【0030】この回転装置1では、以下に示すように軸
2と回転体5との締結方法を改善し、アキシャル方向の
振れ精度の向上と安定化を実現し得るようにしている。
【0031】従来は、軸2と回転体5との締結が圧入又
は接着を用いているが、圧入の際の圧入代が特に制御さ
れていなかった。これに対して、本実施形態では、軸2
と、kの軸2と直角に取付けたチャッキング面4を有す
る回転体5について、回転体5の直径の一例としてのチ
ャッキング面4の直径Lにおけるチャッキング面4のア
キシャル方向の許容面振れ値Rに対して、軸2と回転体
5の嵌合長さをtとし、軸3と回転体5の穴5aの嵌め
合いの圧入代をcとした場合に圧入代cを、以下に示す
式(1)のように設定している。
【0032】tR/L≦c≦2tR/L ・・・(1)
【0033】検証 回転装置1は以上のような構成であり、次に図1及び図
2を参照しつつその圧入代cとチャッキング面4との振
れについて検討する。図3は、圧入代cとチャッキング
面4との振れRとの関係を実験的に求めた特性の一例を
示す図であり、図4は、圧入後に衝撃試験を行った際の
チャッキング面4の振れRの変化の一例を示している図
である。尚、チャッキング面4の振れRとは、軸2を基
準とした直径dにおけるチャッキング面4の直角度を示
している。
【0034】まず圧入代cの上限値であるが、図3から
分かるように、圧入代cが2tR/L以下を満足する
と、チャッキング面4の振れRはバラツキを含めて面振
れRo以下となる。
【0035】また、圧入代cが2tR/Lを越えて大き
くなると、チャッキング面4の振れRは規格値のRoを
オーバーして不良となり、圧入後にチャッキング面4を
切削する修正工程が必要となってしまう。
【0036】さらに、圧入代cの下限値は、締結力を考
慮に以下のような値を取ることが適切であった。この圧
入代cが小さいと締結力が十分にならないので、衝撃等
の外的な力が回転体5に作用する場合には、チャッキン
グ面4の振れRが悪化する。具体的には、軸2の方向に
例えば500Gの衝撃をかけるテストを行うと、図4に
例示するように圧入代cがtR/Lより小さい値の時に
チャッキング面4の振れRが悪化した。従って、圧入代
cの設定値は、例えばtR/L〜2tR/Lが適切であ
った。
【0037】この根拠は次の通りである。すなわち、軸
2が回転体5の内径面に挿入された際には、圧入代cが
2tR/L以下であると、軸2と回転体5との圧入の接
触面での変形はほぼ弾性接触であるが、一部は塑性変形
する。このため、軸2は圧入代cに対して必ずしも均質
かつ傾きがない状態で圧入される訳ではなく、偏ったり
傾いたりして圧入されることになるが、その際の軸2の
傾き量は圧入代cで規制すれば、圧入代cとチャッキン
グ面4の振れRがほぼ直線的な関係のある領域のあるこ
とが、この図3の結果は示しているものと考察される。
【0038】本実施形態では、この圧入時の傾き量を最
大許される軸2と回転体5との傾き量の2倍以下にし
て、軸2をできる限り垂直に圧入しようとすることを特
徴としている。
【0039】具体例 ここで具体例を一つ挙げると、チャッキング面4の直径
Lは例えば10mmであり、嵌合長さtは例えば1.6
mm、チャッキング面4の振れRは例えば10×10-6
m以下であるとすると、この時の最大許容圧入代cは例
えば3.2×10-6mである。
【0040】しかし、実際の量産における圧入代cの最
大を例えば3.2×10-6m以下に管理することは容易
ではないが、次の方法によってこの困難を克服すること
ができる。
【0041】すなわち、軸2は、その材質が例えばステ
ンレス鋼(SUS420J2鋼等)であり、センタレス
加工後のバレル加工により外径寸法をレンジで例えば1
×10-6m以下に管理する。このような製造方法を用
い、サブミクロンの単位まで寸法を測定して管理してい
る。
【0042】一方、回転体5は、その材質が例えばステ
ンレス鋼(SF20T鋼等)であり、この内径について
は、内径レンジが例えば2×10-6m以下であり、内径
の真円度及び円筒度が例えば2×10-6m以下であり、
かつ面粗度が例えば1.2s以下であるように、旋削の
後でラップ、ホーニング、またはスーパーフィニッシュ
などの2次加工を行って、サブミクロンの高精度に仕上
げ、内径を管理する。
【0043】本発明の実施形態によれば、軸2と回転体
5を組み立てた後にチャッキング面4の切削加工を必要
とせず、回転時における回転体5のチャッキング面4の
アキシャル方向の振れRを確実に小さく抑制することが
でき、回転体5の回転精度の向上や安定化を図ることが
できる。従って、回転装置1は、組立後の切削加工を必
要としないようになるから、切粉の残留を原理的に排除
でき、非常にクリーンな状態となるように製造される。
【0044】これにより、回転装置1は、信頼性が向上
するのみならず、歩留まりの向上、コストダウンが可能
になる。また、回転装置1は、回転体5と軸2とを接着
によって締結しないので、軸受ユニット12に接着剤が
誤って侵入するようなことを原理的に排除することがで
きる。このため、回転装置1は、軸受ユニット12の信
頼性が向上する。また、回転装置1は、適切に圧入代c
を管理して回転体5の穴5aを軸2に圧入し、回転体5
を軸2に締結することにより、回転体5の軸2に対する
抜去強度が十分に確保できる。このため、回転装置1
は、接着を併用する必要が無いので、軸受ユニット12
の信頼性が向上する。
【0045】ところで本発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。上記実施形態は、例えば磁気テー
プ記録及び/又は再生用である図5の断面図に示す磁気
テープ記録再生用回転装置100や、図7の断面図に示
す磁気テープ記録再生用回転装置300に適用されても
良いし、その他にも図6の断面図に示すポリゴンミラー
回転駆動装置200に適用されても良いことはいうまで
もない。
【0046】これらの機器100,200,300で
は、年々の記録密度の飛躍的な向上に伴い、ディスクや
磁気ドラム、ミラー面のアキシャル方向の回転振れ精度
はますます高精度が必要となってきている。
【0047】上記図5に示す磁気テープ記録再生用回転
装置100には、それぞれ走行する磁気テープに対して
情報を記録及び/又は再生するヘッド98aが回転体5
0aに搭載されている。このように構成された図5の磁
気テープ記録再生用回転装置100は、固定体13aの
コイル11aに通電されると、コイル11aによって、
回転体50aに設けられた永久磁石6aに対して回転力
を発生させる。従って、回転体50aは、軸受ユニット
12aによって軸2aを中心として固定体13aに対し
て回転する。これにより、回転体50aに設けられたヘ
ッド98aが、回転体50a及び固定体13aとの間で
ロータリトランス66aによって非接触で情報を交換し
つつ、図示しない磁気テープとの間で情報の記録及び/
又は再生を行う。
【0048】このように、本実施形態を適用すること
で、磁気テープ記録再生用回転装置100は、上記同様
に軸2aと、この軸2aと直角であってヘッド98aを
搭載する面を有する回転体50aの締結において、ヘッ
ド98aを搭載する面の振れを高精度に改善することが
できる。
【0049】上記磁気テープ記録再生用回転装置300
には、それぞれ走行する磁気テープに対して情報を記録
及び/又は再生するヘッド98bが回転体50cに搭載
されている。このように構成された図7の磁気テープ記
録再生用回転装置300は、固定体13cのコイル11
cに通電されると、コイル11cによって、回転体50
cに設けられた永久磁石6cに対して回転力を発生させ
る。従って、回転体50cは、軸受12cによって軸2
cを中心として固定体13cに対して回転する。これに
より、回転体50cに設けられたヘッド98bが、回転
体50c及び固定体13cとの間でロータリトランス6
6bによって非接触で情報を交換しつつ、図示しない磁
気テープとの間で情報の記録及び/又は再生を行う。
【0050】このように、本実施形態を適用すること
で、磁気テープ記録再生用回転装置300は、上記同様
に軸2cと、この軸2cと直角であってヘッド98bを
搭載する面を有する回転体50bの締結において、ヘッ
ド98bを搭載する面の振れを高精度に改善することが
できる。
【0051】上記ポリゴンミラー回転駆動装置200に
は、ポリゴンミラー99が回転体に搭載されている。こ
のように構成された図6のポリゴンミラー回転駆動装置
200は、固定体13bのコイル11bに通電される
と、コイル11bによって、回転体50bに設けられた
永久磁石6bに対して回転力を発生させる。従って、回
転体50bは、軸受ユニット12bによって軸2bを中
心として固定体13bに対して回転し、回転体50bに
設けられたポリゴンミラー99が軸2bを中心として回
転する。
【0052】このように、本実施形態を適用すること
で、ポリゴンミラー回転駆動装置200は、上記同様に
軸2bと、この軸2bと直角であってポリゴンミラー9
9を搭載する面を有する回転体50bの締結において、
ポリゴンミラー99を搭載する面の振れを高精度に改善
することができる。
【0053】従って、本実施形態がこのような装置10
0,200,300にそれぞれ適用されると、上記実施
形態と同様の効果を挙げることができる。
【0054】また、上記実施形態では、軸2に回転体5
の穴5aを嵌合させる場合を例示したが、これに限られ
ず、この他に軸にステータ(固定子)の穴を直角に高精
度に嵌合させる場合でもほぼ同様に適用することができ
る。具体的には、このような構成の回転装置は、軸と、
その軸に圧入される穴が形成されたステータと、ディス
クをチャッキングするチャッキング面が形成されてお
り、そのステータに対してその軸を中心として回転する
回転体とを備えている。そして、この回転装置において
特徴的なことは、そのステータの穴の深さをtとし、そ
の軸とその固定子の穴の嵌め合いの圧入代をcとし、そ
のステータのチャッキング面の直径をLとし、そのステ
ータのチャッキング面の最外周でのアキシャル方向の許
容面振れをRとした場合に、そのステータは、その軸に
対して、圧入代cがtR/L以上2tR/L以下となる
ように圧入された構成となっていることである。
【0055】上記実施形態の各構成は、その一部を省略
したり、上記とは異なるように任意に組み合わせること
ができる。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回転軸と回転体を組み立てた後に切削加工を必要とせ
ず、回転時における回転体のアキシャル方向の振れを小
さくし、回転体の回転精度の向上や安定化を図ることが
できる回転装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態としての回転装置に
ディスクが設けられた構成例を示す部分断面図。
【図2】図1の回転装置の詳細な構成例を示す部分断面
図。
【図3】圧入代とチャッキング面との振れとの関係を実
験的に求めた特性の一例を示す図。
【図4】圧入後に衝撃試験を行った際のチャッキング面
の振れの変化の一例を示している図。
【図5】本発明の好ましい実施形態としての回転装置が
適用された磁気テープ記録再生用回転装置の構成例を示
す断面図。
【図6】本発明の好ましい実施形態としての回転装置が
適用されたポリゴンミラー回転駆動装置の構成例を示す
断面図。
【図7】本発明の好ましい実施形態としての回転装置が
適用された磁気テープ記録再生用回転装置の構成例を示
す断面図。
【図8】ディスク回転装置の一例としてのハードディス
クの回転駆動に使用される電動機において、従来の方法
で軸と回転体を締結した一例を示す図。
【図9】ディスク回転装置の一例としてのハードディス
クの回転駆動に使用される電動機において、従来の方法
で軸と回転体を締結した一例を示す図。
【符号の説明】
1・・・回転装置、2,2a,2b,2c・・・軸(回
転軸)、5,50a,50b,50c・・・回転体、5
a・・・穴、98a,98b・・・ヘッド、99・・・
ポリゴンミラー、100・・・磁気テープ記録再生用回
転装置(回転装置)、200・・・ポリゴンミラー回転
駆動装置(回転装置)、300・・・磁気テープ記録再
生用回転装置(回転装置)、c・・・圧入代、t・・・
回転体の穴の深さ、L・・・回転体のチャッキング面の
直径(回転体の直径)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D109 CA01 5H002 AA08 AB07 AB08 AC06 AE08 5H607 AA14 BB01 BB07 BB14 BB17 BB25 CC03 CC05 CC09 DD02 DD03 DD06 DD14 GG01 5H615 AA01 BB01 BB07 BB14 PP02 PP24 SS10 SS19 5H621 BB07 GA01 GB10 HH05 JK13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸と、 前記回転軸に圧入される穴が形成されており、前記穴が
    前記回転軸に嵌合された状態で前記回転軸を中心として
    回転する回転体とを備える回転装置であって、 前記回転体の穴の深さをtとし、前記回転軸と前記回転
    体の穴の嵌め合いの圧入代をcとし、前記回転体のチャ
    ッキング面の直径をLとし、前記回転体のアキシャル方
    向の許容面振れをRとした場合に、 前記回転体の穴には、圧入代cがtR/L以上2tR/
    L以下となるように前記回転軸が圧入された構成である
    ことを特徴とする回転装置。
  2. 【請求項2】 前記回転体にはディスクが装着されてお
    り、装着された前記ディスクが回転駆動されることを特
    徴とする請求項1に記載の回転装置。
  3. 【請求項3】 前記回転体には、走行する磁気テープに
    対して情報を記録及び/又は再生するヘッドが搭載され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の回転装置。
  4. 【請求項4】 前記回転体には、ポリゴンミラーが搭載
    されていることを特徴とする請求項1に記載の回転装
    置。
  5. 【請求項5】 軸と、 前記軸に圧入される穴が形成された固定子と、 前記固定子に対して前記軸を中心として回転する回転体
    とを備える回転装置であって、 前記固定子の穴の深さをtとし、前記軸と前記固定子の
    穴の嵌め合いの圧入代をcとし、前記回転体の直径をL
    とし、前記回転体のアキシャル方向の許容面振れをRと
    した場合に、 前記固定子の穴には、圧入代cがtR/L以上2tR/
    L以下となるよう前記軸が圧入された構成であることを
    特徴とする回転装置。
  6. 【請求項6】 前記回転体にはディスクが装着されてお
    り、装着された前記ディスクが回転駆動されることを特
    徴とする請求項5に記載の回転装置。
  7. 【請求項7】 前記回転体には、走行する磁気テープに
    対して情報を記録及び/又は再生するヘッドが搭載され
    ていることを特徴とする請求項5に記載の回転装置。
  8. 【請求項8】 前記回転体には、ポリゴンミラーが搭載
    されていることを特徴とする請求項5に記載の回転装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008173990A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Hitachi Ltd プロペラシャフトの支持構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008173990A (ja) * 2007-01-16 2008-07-31 Hitachi Ltd プロペラシャフトの支持構造

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