JP2003133071A - 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法 - Google Patents

有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法

Info

Publication number
JP2003133071A
JP2003133071A JP2002123144A JP2002123144A JP2003133071A JP 2003133071 A JP2003133071 A JP 2003133071A JP 2002123144 A JP2002123144 A JP 2002123144A JP 2002123144 A JP2002123144 A JP 2002123144A JP 2003133071 A JP2003133071 A JP 2003133071A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light emitting
emitting layer
dye
layer
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2002123144A
Other languages
English (en)
Inventor
Migaku Tada
琢 多田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Victor Company of Japan Ltd
Original Assignee
Victor Company of Japan Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Victor Company of Japan Ltd filed Critical Victor Company of Japan Ltd
Priority to JP2002123144A priority Critical patent/JP2003133071A/ja
Priority to US10/214,259 priority patent/US6690109B2/en
Publication of JP2003133071A publication Critical patent/JP2003133071A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K59/00Integrated devices, or assemblies of multiple devices, comprising at least one organic light-emitting element covered by group H10K50/00
    • H10K59/30Devices specially adapted for multicolour light emission
    • H10K59/35Devices specially adapted for multicolour light emission comprising red-green-blue [RGB] subpixels
    • HELECTRICITY
    • H10SEMICONDUCTOR DEVICES; ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H10KORGANIC ELECTRIC SOLID-STATE DEVICES
    • H10K50/00Organic light-emitting devices
    • H10K50/10OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED]
    • H10K50/11OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers
    • H10K50/12OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers comprising dopants
    • H10K50/121OLEDs or polymer light-emitting diodes [PLED] characterised by the electroluminescent [EL] layers comprising dopants for assisting energy transfer, e.g. sensitization
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/249921Web or sheet containing structurally defined element or component
    • Y10T428/249924Noninterengaged fiber-containing paper-free web or sheet which is not of specified porosity
    • Y10T428/24994Fiber embedded in or on the surface of a polymeric matrix
    • Y10T428/24995Two or more layers
    • Y10T428/249951Including a free metal or alloy constituent

Landscapes

  • Electroluminescent Light Sources (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 有機薄膜ELの特性を生かし、小型高精細で
高性能で、生産性の良いカラー有機エレクトロルミネセ
ンス素子を提供する。 【解決手段】 基板14上にマトリクス状に配列された
複数の第1の電極18と、この複数の第1の電極に対向
配置された第2の電極26と、前記複数の第1の電極と
前記第2の電極との間に形成され、前記複数の第1の電
極上のそれぞれにB(青)用発光層22B、G(緑)用
発光層22G、R(赤)用発光層22Rを1組として形
成される発光層と、を少なくとも有する有機エレクトロ
ルミネセンス素子において、前記B用発光層にはB用発
光材料が含まれ、前記G用発光層にはB用及びG用発光
材料が含まれ、前記R用発光層にはB用、G用及びR用
発光材料が含まれる。これにより、小型高精細で高性能
で、生産性の良いカラー有機エレクトロルミネセンス素
子とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低電圧で駆動して
発光する有機エレクトロルミネセンス(以下、ELとも
称す)発光層の所定の部位に所定の発光材料(色素)ド
ーピングを行い、任意の発光色素子を任意に配置した有
機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、有機EL素子は自発光で高速応
答性を有し、視野角依存性がなく、低消費電力が期待さ
れる表示素子として、次世代のディスプレイ等に応用が
考えられている。車載オーディオ用表示パネルにはモノ
カラーを部分的に組み合わせたエリアカラー方式が、携
帯電話等にはRGBをマスク蒸着法によりパターン化し
た表示が実用されている。赤(R)、緑(G)、青
(B)に対応した表示素子を組み合わせればフルカラー
表示も可能であることから、そのために低電圧で駆動し
て高輝度の発光を生じる高性能の有機EL素子を得よう
とする種々の研究が行われている。有機EL素子の典型
的な構造は、インジウム−スズ酸化物(ITO)などの
透明電極がコートされたガラス等の透明基板上に有機材
料からなる薄膜層を積層し、その上にアルミニウム-マ
グネシウム合金からなる金属電極を積層したものであ
る。電極間に介在される発光層の有機材料は、蛍光性を
有する高分子材料から低分子材料、金属錯体、更には、
燐光性を有し、非常に高効率で発光する重金属錯体まで
幅広く使用されるが、材料により溶液を塗布等する湿式
法か、真空蒸着などにより付着させる乾式法が選択され
る。有機EL素子における有機層は、単一の層よりなる
単層型や、複数の異なる材料を電荷注入性、電荷輸送
性、発光性等の機能別に積層した積層型に分けられてお
り、この有機層から発せられる光は透明電極、或いは透
明基板を通して取り出される。
【0003】この有機EL素子の一例として、図11に
示すような構造をしているものがある。即ち、例えばイ
ンジウム−スズ酸化物(ITO)等の透明電極4がコー
トされたガラス等よりなる透明基板2上にアリールジア
ミン化合物からなる正孔輸送層6とトリス(8−キノリ
ノール)アルミニウム(Alq3)有機金属錯体からな
る電子輸送性の発光層8とを順次積層し、その上からア
ルミニウム-マグネシウム合金の金属電極10を積層し
ている。この電極4、10間に電圧を印加するとITO
の透明電極4より正孔注入が、また、MgAg合金の金
属電極10より電子注入が行れ、両者は正孔輸送層6と
発光層8中の有機層界面近傍で結合して発光する。この
発光層8から発せられた光Lは透明電極4及び透明基板
2を通して外部に取り出される。この際の発光は発光層
8の発光色に依存した単色発光であり、ここでは上記A
lq3が発光するため緑色の発光である。
【0004】この発光色の色度の制御や高輝度化には発
光層8中に所定の発光波長を有する色素を混合し、発光
層ホストから色素へエネルギー移動を生じさせるドーピ
ングと呼ばれる方法を用いる。発光層ホスト材料はドー
ピングされた色素の吸収スペクトルと重なり合うように
同じ波長領域か、それよりも短波長領域で発光する材料
が必要とされる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、発光光を外
部に取り出してフルカラーディスプレイとするには、赤
色、緑色、青色の各発光の微細な素子(サブピクセル)
を組み合わせて一つの画素(ピクセル)とする必要があ
る。しかし通常、有機EL素子の製造方法として、真空
蒸着法や塗布等の手段が用いられるが、これらによって
発光色の異なる素子を微細に配置することは容易ではな
い。例えば低分子材料を用いる真空蒸着では微細なピク
セル形状の蒸着マスクを画素部とは非接触、且つ基体と
の隙間が出来ないように高精度に移動、位置決め及び張
り合わせを行う必要があり、画素面積が微細化すればマ
スク作製技術、位置決め及び移動機構の精度向上が求め
られ、生産性の低下は免れないものである。高精細化へ
はマスク開口部が小さくなるのみではなく、マスク厚さ
もそれに応じて薄膜化が必要となることから、撓み、熱
膨張によるズレ、位置合わせ時や交換時のハンドリング
等により困難さが増す。
【0006】高分子材料を用いる場合には、インクジェ
ット法を用いて各色発光材料を画素部に塗布して微細パ
ターンを作ることが提案されているが、各色発光材料溶
液の吐出方向および吐出量の正確性が求められ、指定位
置に吐出液が納まり、且つ乾燥中に指定位置からブリー
ド等が生じないように表面張力を低下させるように表面
処理をした隔壁が基板側に必要であり、高精細化へは更
なる改良が必要となる。このような状況下において、高
精細なRGB素子を作製するための対策としては、以下
のような技術が提案されている。
【0007】例えば発光層中に可視光領域をできるだけ
広くカバーして白色光を発するように、複数種の蛍光色
素を発光層中に分散させた発光層を形成し、この発光層
を白色発光層とし、これをカラーフィルターと組み合わ
せてRGBの任意の発光色を取り出すようにし、これに
より発光層の微細な配置を必要とすることなく、フォト
リソグラフィー技術を用いて作製されたカラーフィルタ
ーを組み合わせて微細配置することができる。また、白
色発光では蒸着法で作製する方法も何通りか提案されて
おり、RGB層を積層し発光させて白色を得る方法、B
色と補色関係にある黄色発光層との組み合わせにより白
色を得る方法等があげられる。しかし、高効率で長寿命
の白色発光素子は単色発光素子に比べて実現が困難であ
り、更にカラーフィルターで白色素子を各カラー素子と
するため、発光光の利用効率が低下する問題がある。
【0008】また、青色発光層を形成し、これより発せ
られる青色発光を波長変換して発光色を緑および赤に色
変換する色変換層を形成する方法が提案されている。し
かし、この場合には、特に赤色への変換効率、色度に改
善の余地がある。また、高分子発光材料のパターンニン
グは、高分子発光層をスピンコートやディップコート等
の湿式法で作製後、前述のインクジェット法、或いはス
クリーン印刷法を用いて発光層の表面にRGB蛍光色素
を含有した層を形成し、赤外線加熱により色素を発光層
中へ拡散させる方法が特開平7−235378号公報お
よび米国特許5,895,692号に提案されている。
印刷法は前述の通り吐出インクの位置決めを正確に行う
ためには開口部以外にバンク等の形成が必要となり、高
精細化が進むと製造条件に困難を要する。
【0009】また、加熱による蛍光色素のパターンニン
グは、シャドウマスクを介在させて対向させた色素が高
濃度の層から発光層側へ昇華・拡散させる方法(App
lied Physics Letters、74巻13号、
1913―1915、1999)や高濃度色素層と発光
層を対向させITO下部電極を加熱する方法(Jpn。
J。Appl。Phys。、38巻Part2 10A
号、L1143―L1145、1999)が知られてい
る。前述のようにマスク法は高精細なパターン作製のた
め微小化していくと蒸着法と同様な困難さが生じるし、
電極加熱は当該電極とその周辺部の温度差が必要なため
高精細素子には不適当である。本発明は、以上のような
問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたも
のである。本発明の目的は、有機薄膜ELの特性を生か
し、小型高精細で高性能で、生産性の良いカラー有機E
L素子及びその製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に規定する発明
は、基板上にマトリクス状に配列された複数の第1の電
極と、この複数の第1の電極に対向配置された第2の電
極と、前記複数の第1の電極と前記第2の電極との間に
形成され、前記複数の第1の電極上のそれぞれにB
(青)用発光層、G(緑)用発光層、R(赤)用発光層
を1組として形成される発光層と、を少なくとも有する
有機エレクトロルミネセンス素子において、前記B用発
光層にはB用発光材料が含まれ、前記G用発光層にはB
用及びG用発光材料が含まれ、前記R用発光層にはB
用、G用及びR用発光材料が含まれることを特徴とする
有機エレクトロルミネセンス素子である。
【0011】請求項2に規定する発明は、基板上に複数
の隔壁により分離区画して、マトリクス状に配列した複
数の第1の電極を形成する工程と、前記複数の第1の電
極上にB用発光材料を形成してB用発光層を形成する工
程と、前記B用発光層の一部にG用発光材料を拡散し
て、前記B用発光層に隣接するG用発光層を得る工程
と、前記G用発光層の一部にR用発光材料を拡散して、
前記G用発光層に隣接するR用発光層を得る工程と、前
記B用発光層と、前記G用発光層及び前記R用発光層上
に第2の電極を形成する工程とからなることを特徴とす
る有機エレクトロルミネセンス素子の製造方法である。
【0012】請求項3に係る発明は、基板上に、第1の
電極と、発光層と、第2の電極と、を少なくとも備えた
有機エレクトロルミネセンス素子の製造方法において、
前記基板上に前記複数の第1の電極を形成する工程と、
前記複数の第1の電極上に電荷注入層と電荷輸送層の内
の少なくとも一方を形成する工程と、前記複数の第1の
電極上に発光層を形成する工程と、前記発光層の上に電
荷注入層と電荷輸送層の内の少なくとも一方を形成する
工程と、前記電荷注入層と前記電荷輸送層の内の少なく
とも一方に第2の電極を形成する工程と、を有し、前記
発光層を形成する工程では、B用発光層、G用発光層及
びR用発光層の順序で形成するようにしたことを特徴と
する有機エレクトロルミネセンス素子の製造方法であ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係る有機エレク
トロルミネセンス素子及びその製造方法の一実施例を添
付図面に基づいて詳述する。図1は本発明の有機エレク
トロルミネセンス素子を示す部分拡大断面図、図2は本
発明方法に用いる第1の凸部色素スタンプの製造工程を
示す図、図3は本発明方法に用いる第2の凸部色素スタ
ンプの製造工程を示す図、図4は本発明方法に用いる第
3の凸部色素スタンプの製造工程を示す図、図5は本発
明方法に用いる凹部色素スタンプの製造工程を示す図、
図6は色素スタンプ製造時に用いるフォトマスクを示す
平面図、図7は有機エレクトロルミネセンス素子の製造
工程を示す図、図8は有機エレクトロルミネセンス素子
の他の製造工程を示す図である。尚、ここでは基板とし
て半導体基板を用いる場合を例にとって説明するが、こ
れに限定されず、他の基板、例えばLCD基板、ガラス
基板等にも本発明を適用できるのは勿論である。
【0014】図1に示すように、本発明の有機エレクト
ロルミネセンス素子12は、そのベースが、基板として
例えばシリコン基板等よりなる半導体基板14よりな
り、この基板14にはアクティブマトリクスが形成され
ると共にその表面には、隔壁16により、多段に分離区
画されて画素電極となる第1の電極18が形成されてい
る。そして、各第1の電極18上に、電荷輸送層として
例えば正孔輸送層20、発光層22、電荷輸送層として
例えば電子輸送層24、極薄膜カソードである第2の電
極26及び透明電極28がそれぞれ順次積層されてい
る。上記正孔輸送層20に代えて、或いはこれと共に電
荷注入層として例えば正孔注入層を設けてもよいし、ま
た、上記電子輸送層24に代えて、或いはこれと共に電
荷注入層として例えば電子注入層を設けてもよい。ま
た、ここでは、上記第2の電極26は全面に亘って共通
に設けられている。上記透明電極28上には、実際に
は、保護膜(図示せず)が設けられる。
【0015】ここで隔壁16で仕切られた小さなエリア
はサブピクセルを構成し、R、G、Bの三色のサブピク
セルで1つのピクセル(画素)を構成することになる。
図示例では5つのサブピクセルが示されており、中央の
サブピクセルは、発光層は青用発光層22B、その右側
の発光層は緑用発光層22G、更にその右側の発光層は
赤用発光層22R、上記中央の青用発光層22Bの左側
の発光層は赤用発光層22R、更にその左側の発光層は
緑用発光層22Gである。ここで、上記記発光層22
は、上述のようにB(青)用発光層22Bと、G(緑)
用発光層22Gと、R(赤)用発光層22Rよりなり、
上記B用発光層22BにはB用発光材料が含まれ、上記
G用発光層22GにはB用及びG用発光材料が含まれ、
上記R用発光層22RにはB用、G用及びR用発光材料
が含まれる。
【0016】次に、上記有機EL素子12の製造方法に
ついて説明する。本発明では、高分子材料よりなる発光
層22の所定の部位に、それぞれR、G、Bの発光材料
(以下、色素とも称す)を移行・拡散(以下この手法を
ドーピングともいう)させて、それぞれR、G、Bの発
光をするサブピクセルを持つ有機EL素子を実現するも
のである。各RGBの色素を発光層22中に移行・拡散
させるため、予め別工程にて作製した所定のRGBの色
素パターンを有する色素スタンプを、上記隔壁16で仕
切られた発光層22の表面と対向させ加熱・拡散するも
のである。
【0017】現在、技術発表されている画素密度は10
0〜150ppi(ピクセルパーインチ)程度であり、
サブピクセルの短軸長は約50〜110μm程度となっ
ている。液晶ディスプレイ(LCD)と同様、高精細化
が進むと考えられるから、30μm以下でのパターン化
が求められ、マイクロディスプレイにおいては10μm
以下のパターン化が必要になる。例えば高精細な画素を
作製するには画面対角サイズを1型(インチ)とする
と、画素数640X480のVGAレベルで1画素ピッ
チは10μm(X3:RGB)X30μmとなる。隣接
画素間隔は1μm以下となり、このため各画素の端部を
正確に転写および保持することが必要となる。
【0018】上記色素スタンプの作製方法は以下に述べ
る方法を用いることができる。例えばSi基板等よりな
るスタンプ台上に色素を含有した感光性樹脂パターンを
形成する方法(図2)、パターン化した感光性樹脂層に
色素を拡散させる方法(図3)、レーザーアブレーショ
ンを用いた色素膜のパターン化による凸型スタンプ、更
に予め画素パターンに対応した凸形状を有したシリコン
基板等のスタンプ台上に色素を凸部パターン上に形成す
る方法がある(図4)。また、凹型スタンプを用いる方
法としては、予め画素パターンに対応した凹形状を有し
たシリコン基板等のスタンプ台上に剥離膜、色素を凹部
パターン内に形成する方法がある(図5)。上記スタン
プ台は、これをEL素子側と密着させるために、表面平
滑性が良く、且つ微細な加工が行えるものが必要であ
り、これにはガラス、SiO2、サファイア、アルミナ等を
用いることができるが、いずれにも優れたシリコン基板
を用いるのが望ましい。
【0019】まず、図2に示す第一の方法では、スタン
プ台30上に第1の色素を溶解させた感光性樹脂の溶液
をスピンコート等の湿式法により薄膜32を形成する
(図2(A)参照)。ついで、所定の形状の部分を、ポ
ジ型感光性樹脂であれば、露光部が除去されるような開
口部を持つよう加工されたフォトマスク34を用い紫外
線で露光する(図2(B))。更に、フォトマスク34
を取り除き、露光された感光性樹脂が溶解する溶媒で洗
浄し、第1の色素を含有した感光性樹脂層32が所定の
ブロック状に形成される(図2(C))。この作業を、
上記フォトマスク34を所定の色用に変えて第2、第3
の色素を溶解させた感光性樹脂の溶液を用いて上述した
と同様の作業を行い、所定のRGBパターンを有する色
素スタンプを作製することができる。これにより、図2
(C)に示すような第1の凸部色素スタンプ36を形成
することができる。尚、青色の発光層を予め有機EL素
子用の基板上に形成しておけば、作製する色素スタンプ
は緑用と赤用の2色分でよい。
【0020】また、図3に示す第二の方法では、スタン
プ台30上にフォトレジスト38を塗布し(図3
(A))、パターン化されたフォトマスク34を用いて
露光し(図3(B))、更にこれを現像してレジストの
パターンを形成する(図3(C))。次いで、色素層4
0を蒸着等により全表面に形成し(図3(D))、加熱
を行って上記色素層40中の色素を上記フォトレジスト
38の樹脂中に拡散させる(図3(E))。次いで、不
用な色素層40をフォトレジストの樹脂が不溶の溶媒で
洗浄して除去する(図3(F))。これにより、第2の
凸部色素スタンプ42を形成できる。尚、この第2の凸
部色素スタンプ42も各色について作製しておく。
【0021】更に、図4、図5に示す第三及び第四の方
法では、シリコン基板等よりなるスタンプ台30上にフ
ォトレジスト38を塗布し(図4(A)及び図5
(A))、パターン化されたフォトマスク34を用いて
露光し(図4(B)及び図5(B))、現像してレジス
トのパターンを形成する(図4(C)及び図5
(C))。次いで、SF6 等のガスを用いて反応性イオ
ンエッチングによりスタンプ台30にパターン化された
形状を形成する(図4(D)及び図5(D))。次に、
レジスト38を除去してパターン化されたスタンプ台3
0を得る(図4(E)及び図5(E))。次に、図4に
示す第三の方法では全面に色素膜44を形成する。これ
により、凸部状に色素がパターン化された第三の凸部色
素スタンプ42Aを得る。
【0022】これに対して、図5に示す第四の方法で
は、次に、スタンプ台30の全面に剥離膜、色素膜44
を蒸着法により順次形成する(図5(F))。ついで、
粘着テープ等を用いて、スタンプ台30の上面に形成さ
れている余分な色素膜44を剥離して凹部状にパターン
化された色素膜44を得る(図5(G))。これによ
り、凹部色素スタンプ46を得る。この場合にも、各色
について凹部色素スタンプを作製する。尚、上記スタン
プを、例えばB用のものとすると、G用のスタンプには
R部と合わせて2画素分のパターンを作製すればよい。
以上の各スタンプに用いられる凸部、凹部の高さ及び深
さはスタンプ台自体の作製の容易さ、色素の転写性を考
慮すると0.5〜20μmが望ましい。また、エッチン
グ深さが浅すぎる場合、凹形状では浅過ぎると不要部を
剥離する際に凹部まで剥がれ易くなる。凸形状の場合、
凸部以外に成膜された色素の転写が生じ易くなる。ま
た、深すぎるとエッチングの際の選択比から作製困難と
なる。ここで、上記各スタンプ作製で用いられるフォト
マスク34は、図6に示すようなものを用いることがで
きる。
【0023】図6ではR用フォトマスク34R及びG用
フォトマスク34Gが示されている。各フォトマスク3
4における開口部の形状は、図6(A)に示すような長
孔48が形成されたストライプ状のもの、図6(B)に
示すように、短い短冊状の短孔50が直線状に配置され
るように形成されたもの、更には、図6(C)に示すよ
うに上記短冊状の短孔50を階段状に順次横ずれさせて
配置するように形成されたものがある。この場合、この
後に有機EL素子側の隔壁16(図1参照)で囲まれた
凹部と組み合わせた時に、色素を移行拡散させることを
考慮して、上記長孔48及び短孔50の横幅を画素面積
の横幅より小さくしておく。各色用に開口部(長孔、短
孔)位置が1ピッチ分だけ異なるフォトマスクを用意し
ておけばよい。尚、R用フォトマスク34Rに1画素当
たり1つの長孔48或いは短孔50が形成されている
が、これはR用発光層に対応するものであり、また、G
用フォトマスク34Gに1画素当たり2つの長孔48或
いは短孔50を形成しているが、これはG用発光層及び
R用発光層に対応するものである。
【0024】上記各発光材料(色素)は、蛍光性、或い
はリン光性を有して、それぞれRGB光を発色するもの
であれば使用可能であり、R用発光材料としては、ポル
フィリン化合物、クロリン化合物、ペリレン化合物、ジ
シアノピラン化合物、スクアリリウム化合物、ジスチリ
ル化合物、ユーロリジン化合物、クマリン化合物、イリ
ジウム等重金属錯体化合物等が、また、G用発光材料と
しては、クマリン化合物、キナクリドン化合物、キノリ
ノール金属錯体化合物、イリジウム等重金属錯体化合物
等が、また、B用発光材料としては、ジスチリルアリー
ル化合物、ジアリールアミン化合物、トリアリールアミ
ン化合物、テトラフェニルブタジエン、ペリレン、イリ
ジウム等重金属錯体化合物等の既存の蛍光色素を用いる
ことができる。
【0025】ここで短波長側の発光材料から長波長側の
発光材料へのエネルギー移動を利用して発光効率を高め
る方法を用いることができる。この場合には短波長材料
の発光スペクトルと長波長発光材料の吸収スペクトルの
重なりが大きいほどエネルギー移動の効率が良くなる。
発光母材が青色領域であり発光ドーパントが赤色である
場合には、前述のスペクトルの重なりが少なく、かつエ
ネルギーギャップが大きすぎるためエネルギーの移動効
率は良くない。こうした場合にはエネルギー移動を仲介
させるような緑からオレンジ領域に発光および吸収スペ
クトルを有する材料を用いて青から赤へのエネルギー移
動の効率を向上させることができる。この仲介する材料
はアシストドーパントとも呼ばれ、この手法はエネルギ
ーアシスト法とも言われる。このアシストドーパントが
緑発光材料であれば、RGBそれぞれに発光とエネルギ
ー移動の機能を持たせることが可能である。また最終的
な発光に関与しない材料を減らすことができれば発光効
率も向上する。そこで、青色画素は青色発光材料を用
い、緑色画素には緑色発光材料に加えて青色発光材料も
含有させる。こうすることにより青から緑へのエネルギ
ー移動がさらに向上する。また、赤色画素には緑色及び
青色発光材料を含有させ、緑色材料にアシストドーパン
トの機能も持たせることにより、短波長側のエネルギー
は効率よく赤色材料に移動することになり、赤色材料の
効率が向上する。
【0026】これら発光材料を拡散させる母材となる高
分子材料の発光がB色であり、発光ピーク波長が青色領
域である場合、例えば500nm以下である場合には、
また、青色材料が予め分散させてある高分子材料である
場合には、拡散させる発光材料はR用およびG用の2種
類でよく、母材は高分子材料であれば望ましい。拡散順
序はB、G、Rの順となる。これは短波長発光材料から
のエネルギーを効率よく所定の発光材料へ移動させるた
めである。B用母材へB用発光材料の拡散は効率や色度
向上のために用いられる。G色発光部はB用母材へ少な
くともG用発光材料を拡散し、G用発光材料へのエネル
ギー移動を容易にして効率のよいG色発光が得られるG
色発光部とする。R色発光部は少なくともB用母材とG
用発光材料を含有しておりR用発光材料へのB用母材か
らのエネルギー移動を容易にさせる効果がある。G用発
光材料が存在しないとB色エネルギーがR用発光材料へ
完全に移動せずB色発光を残したままとなり、極端な場
合にはB色とR色の発光により発光が白色系となる。ま
たR用発光材料は濃度管理が他に比べて重要であり、最
適な発光効率が得られる濃度にする必要がある。従って
B、G用発光材料の拡散が終了した後、R用発光材料を
拡散することが望ましい。
【0027】次に、図7を参照して、有機EL素子の製
造工程を説明する。まず、有機EL素子のベースは、シ
リコン基板等の半導体基板14よりなり、この表面の素
子側には、駆動回路が形成されており、この表面に画素
電極である分離された第1の電極18を形成した後、必
要に応じて隔壁16を形成する。これもフォトリソグラ
フィーを用いて作製できる。尚、この隔壁16を設けな
い場合もある。すなわち、第1の電極18が形成されて
いる半導体基板14上にレジスト層52を塗布して乾燥
させ(図7(A))、その後、隔壁形成用のフォトマス
ク54を介して露光(図7(B))、及び現像(図7
(C))を行い、第1の電極18の端部を覆う形状とす
る。この場合、色素が拡散される発光層22が画素に応
じて分離されていることが必要であるから、この隔壁1
6の高さはこの後形成する発光素子の全膜厚を考慮し2
00〜1000nmであればよい。これにより画素端部
での短絡を防止することも可能となる。この隔壁16に
は黒色顔料を分散したレジストを用いてブラックマトリ
ックスの役割を担わせることも可能である。
【0028】この後は発光層22を形成する(図7
(D))。そして、この全ての発光層22には、全ての
発光層22に含まれることになるB用発光材料を拡散し
て含ませておき、B用発光層22Bとしておく。次に、
この発光層22Bまで形成された半導体基板14を、先
に説明した第1の凸部色素スタンプ36と対向させて接
合する(図7(E))。図7(E)では、図2で示した
第1の凸部色素スタンプ36を用いた場合を示してい
る。尚、これに代えて図3で示した第2の凸部色素スタ
ンプ42、第三の凸部色素スタンプ42Aを用いてもよ
い。この色素スタンプ36の薄膜32中には、2番目に
拡散すべきG(緑)用発光材料が含まれている。
【0029】次に、この第1の凸部色素スタンプ36を
加熱することによって、この薄膜32中に含まれるG用
発光材料を、上記複数のB用発光層22B中の選択され
た発光層に加熱拡散させ、G用発光材料をドーピングす
る(図7(F))。ここで、G用発光材料がドーピング
されなかった発光層は、B用発光層22Bとして残り、
また、ドーピングされた発光層はG用発光層22Gとな
る。また、上記発光層22の形成前にここには図示しな
い正孔注入層や正孔輸送層20(図1参照)を形成する
ことが望ましく、ポリチオフェン化合物/ポリスチレン
スルフォネート化合物の混合物、ポリアニリン化合物、
或いはフタロシアニン化合物等の正孔注入層、複数個の
トリアリールアミン基を分子内に含有する正孔輸送層を
必要に応じて形成する。
【0030】また、B用発光層22Bは、蒸着法により
作製できる低分子材料、或いは湿式法で作製できる高分
子材料のいずれも用いることができるが、色素ドーピン
グを行うためには高分子材料が望ましい。高分子材料自
体が青色発光材料であるか、予め青色発光材料低分子を
分散等により含有しておけば、湿式法で作成可能であ
る。高分子の発光層は、ポリフルオレン化合物、ポリフ
ェニレンビニレン化合物、ポリチオフェン化合物、ポリ
ビニル−N−フェニルカルバゾール化合物、ポリ−N−
フェニルカルバゾール化合物、ポリビニル−N−フェニ
ルカルバゾール化合物、ポリカーボネート化合物、ポリ
アセチレン化合物等のポリマー、あるいは前述のポリマ
ーと電荷注入機能、電荷輸送機能、色度改善機能を持た
せた分子団とのコポリマーを用いることができる。ドー
ピングする色素へエネルギー移動をさせるため、発光ピ
ーク波長を500nm以下、好ましくは450nmに有
することが望ましい。成膜は通常の湿式法でスピンコー
ト法、キャスト法、ディップ法、スプレー法、ラングミ
ュアーブロジェット法等が可能で、厚みは10〜200
nmの範囲であれば良く、好ましくは50〜100nm
の範囲となる。高分子材料単独で用いること以外にも、
カルバゾール化合物等の正孔輸送材料やオキサジアゾー
ル化合物、トリアゾール化合物等の電子輸送材料と混合
させて塗布することも用いられる。
【0031】両者を素子側の第1の電極と色素スタンプ
側のRGBパターンとを精度良く対向させた後、加熱を
行い、スタンプ側から発光層側へ色素を移行、拡散させ
る。このとき加熱は不活性雰囲気中でスタンプ側、或い
は素子側基板の両方、或いはどちらか一方を加熱しても
良いし、対向させたスタンプと基板の全体を高温雰囲気
中に放置することも可能である。色素移行時の色素パタ
ーンの輪郭を明瞭にするためには均一に加圧することが
望ましい。また、色素の拡散は、濃度、加熱温度、加熱
時間、色素融点、色素沸点、発光高分子のガラス転移点
温度(Tg)等が因子となるが、温度と時間の制御で均
一な拡散ができる。拡散当初は発光層側の表面近傍で色
素濃度が高いが、経時により発光層内へ均一に拡散す
る。隣接する異なる色の画素へのブリードは隔壁16に
より防止できるので、該当する画素へ最適な濃度となる
よう拡散させればよい。ドープされた色素濃度を定量す
ることは困難であるが、発光層のエレクトロルミネセン
ス強度測定、或いはフォトルミネセンス測定でも相対的
比較が可能となる。ELの最適条件においてドープされ
た色素濃度は最適値を持ち、最適濃度以下であれば発光
強度は低い。また、色素が過剰にドープされた場合にも
濃度消光により発光強度は低下する。
【0032】また、色素スタンプとEL素子用の基板と
を対向させて、色素を加熱拡散させることにより高分子
の発光層の所定の精細な部分に任意の色素を正確な量ド
ーピングできるので、高精細なカラー素子が容易に実現
できる。また、発光層と色素を含む薄膜とを対向させる
際に、両者を直接接触させても構わないが、発光層中に
ドーピングされないで表面に残存している薄膜は、必要
に応じて色素が可溶で発光層の材料が不溶である溶媒で
洗浄除去する事ができる。また、スタンプ側を取り除い
た後、ポストベークをすれば発光層中へ拡散させること
ができる。単色毎にドーピングを行う場合はこの工程を
RGB全てがドーピングされるまで繰り返せばよい。前
述したように、例えばB用発光層22Bが形成されてい
る場合は(図7(D))、G用発光材料を有する凸部色
素スタンプ36を対向させ(図7(E))、加熱拡散を
行い(図7(F))、G用発光層22Gを形成する。
【0033】次に、図7(G)に示すように、R用発光
材料が含まれた薄膜32(R)を有する第1の凸部色素
スタンプ36を有機EL素子側の半導体基板14に接合
し、前述したと同様に、これらを加熱することにより、
R用発光材料、上記G用発光層22G中の対応するG用
発光層22へ選択的に拡散し、ドープさせる(図7
(H))。これにより、R用発光材料がドープされなか
ったG用発光層22Gは、G用発光層22Gとして残
り、R用発光材料がドープされたG用発光層22GはR
用発光層22Rへ変換されることになる。このように、
発光材料である色素の移行順はB、G、Rとすることが
望ましい。B用発光層22Bを高分子材料で塗布法を用
いて形成することができる。G色素はG用とR用の2画
素分作製しておき一度に移行させる。また、G色発光時
の最適濃度と、R色発光時のエネルギー移動を最適にす
る濃度が大きく異なればそれぞれの画素に分けて、例え
ばG色素を2回移行させることができる。また、凹部色
素スタンプ46(図5参照)を用いる場合は図8に示す
通りであり、スタンプ形状が変わるのみであり、工程は
前述した第1の凸部色素スタンプ36の時と同じであ
る。すなわち、まず、図8(A)に示すように、第1の
電極18及び隔壁16の形成された半導体基板14上
に、全体に亘ってB用発光層22Bを形成する。
【0034】次に、図8(B)に示すように、この半導
体基板14上に凹部色素スタンプ46を対向させて接合
する。この時、凹部色素スタンプ46の色素膜にはG用
発光材料が含まれた色素膜44(G)を用いる。そし
て、これらを加熱することによって、上記色素膜44
(G)中のG用発光材料を、加熱・拡散させて、複数の
B用発光層22B中の一部に選択的にドープさせ、G用
発光層22Gを形成する(図8(C))。次に、図8
(D)に示すように、R用発光材料が含まれた色素膜4
4(R)を有する凹部色素スタンプ46を有機EL素子
側の半導体基板14に対向させて接合する。そして、図
8(E)に示すように、両者を加熱して、上記色素膜4
4(R)中のR用発光材料を、加熱・拡散させて、複数
のG用発光層22G中の一部に選択的にドープさせ、R
用発光層22Rを形成する。これにより、全ての発光材
料のドープが完了することになる。
【0035】また、ドーピングが完成した発光層22
B、22G、22Rの上には、必要に応じてBAlq2
等のアルミニウムキノリノラト錯体、バソクプロイン化
合物やトリアゾール化合物などの正孔阻止層、キノリノ
ール金属錯体やオキサゾール化合物などの電子輸送層、
アルカリ金属、アルカリ土類金属のフッ化物や酸化物な
どの電子注入層を形成した後、Al、Mg、Li、C
a、Cs等の仕事関数の低いアルカリ金属やアルカリ土
類金属、或いはその合金からなる極薄膜カソードである
第2の電極26及び透明電極28(図1参照)が成膜さ
れて、有機EL素子が完成する。尚、基板として、ここ
では単結晶トランジスタ付のSi基板が用いられたが、
これに代えてポリシリコンTFT付ガラス基板を用いて
もよい。このポリシリコンTFT基板を用いることは、
LCDの技術が応用できるのみならず、生産設備等も整
っていることからコスト的に有利となる。ただし、ガラ
ス基板側から発光光を取り出すと開口率が低下して光学
的に不利になることから、基板の上面から発光光を取り
出すようにしてもよい。
【0036】また、半導体基板としてシリコン基板を用
いる場合には、キャリア移動度が大きな単結晶シリコン
トランジスタが利用できること、微細加工が容易である
こと、高開口率が得られる電極形状にできること等の利
点があり、超高精細表示素子に応用できる。また、この
シリコン基板には前工程で画素制御トランジスタを有す
るアクティブマトリックス層が基板側に設けられてい
る。アクティブマトリックス層においてトランジスタは
ソース、ゲート、ドレーン、キャパシタと配線よりな
る。回路構成はトランジスタとキャパシタでトランジス
タが1個及び2個のもの、或いはそれ以上を有するもの
がある。スイッチング用および駆動用からなる複数個の
トランジスタ構成が有機ELの場合適している。本発明
による、例えば半導体基板を用いた発光光上面取り出し
方法は、以下の2方式をとることができる。
【0037】まず、アクティブマトリックス回路を形成
したシリコン基板上のAl等の画素電極18上に、さら
にITO等の電極を作製、正孔注入層、正孔輸送層2
0、発光層22、電子輸送層24、電子注入層を形成し
た後、透明な極薄膜カソードである第2の電極26を成
膜し、さらにITO等の透明電極28を形成して、素子
の上面方向、すなわち陰極側から発光光を取り出す方式
ができる。また、他の方法として、陰極のAl等の電極
をアクティブマトリックス回路を形成したシリコン基板
上に作製した後、逆順に成膜して素子を形成する方法も
あるが、下部に電子輸送層、電子注入層などが形成され
ている場合は、発光層形成用の溶媒の選択に注意を要す
る。また、アクティブマトリックス素子において画素開
口率向上の点からこの上面発光光取り出し方式の方が優
れており、開口率90%以上の素子の作製も可能であ
る。
【0038】また更に、透明電極28の上部には、さら
に保護膜を形成し、水分および酸素の透過を防止し、素
子の長寿命化に効果を持たせる。保護膜を形成する材料
としては、SiO系、SiN 系、SiN0系等の透明無機保護
膜、或いは有機紫外線硬化樹脂との積層膜が適してい
る。本発明は熱で色素をドーピングし,多色で高精細な
有機EL素子を実現するものであるが、熱印加によるド
ーピングの応用として電子、或いは正孔輸送性の低分子
材料を発光層、正孔注入層、電子注入層等の高分子材料
にドーピングしてキャリア輸送効率、発光効率を高める
ことも可能である。
【0039】ここで本発明について具体的に実施したの
で、この時の評価結果について説明する。 <素子側基板について>素子側基板の作製方法は以下で
ある。シート抵抗が5Ωcm2 のインジウムスズ酸化物
を成膜した厚さ1.1mm、50mm角の無アルカリガ
ラス基板を、中性洗剤、純水、アセトン、IPA(イソ
プロピルアルコール)でそれぞれ10分間ずつ超音波洗
浄を行った後、酸素プラズマ中で2分間表面処理を行っ
た。この後、正孔注入層としてポリエチレンジオキシチ
オフェン/ポリスチレンスルフォネート(PEDT/P
SS)(Baytron4083、バイエル社)層を水
系分散液からスピンコートにより60nm成膜した。高
分子発光層はポリビニルカルバゾール(PVK)中へ電
子輸送材料として、2−(4−ビフェニルイル)−5−
(4−tert−ブチルフェニル)−1,3,4−オキ
サジアゾール(PBD)を用い、青色発光材料として、
1,1,4,4−テトラフェニル−1,3−ブタジエン
(TPB)を分散したものを用いた。尚、これは後述す
る各実施例及び比較例において共通である。
【0040】<色素スタンプについて>これに対して、
目的とする発光色素の拡散は色素スタンプ法を用いた。
ここで用いるスタンプは、先に図5を参照して説明した
方法を利用して作成した。これは予め凹あるいは凸型の
画素に対応する大きさに加工したシリコン基板を用い
て、拡散する色素をパターン化する方法である。本実施
例および比較例においては凹型に加工したシリコン基板
を用いた。作製方法は図5に示したものとマスク形状を
除いては同様である。まず、3型シリコン基板にポジ型
レジストを約2μm厚にスピンコートする(図5(A)
参照)。ついで開口部が20mm角のマスクを通してg
線露光機でレジストを露光する(図5(B)参照)。次
に、現像により20mm角のレジスト部を開口させる
(図5(C)参照)。次に、これを反応正イオンエッチ
ング(RIE)法によりSF6 ガスを用いて、50W放
電下で40分反応させ深さ7.5μmの凹部のくぼみを
シリコン基板上に作製する(図5(D)参照)。次に、
表面のレジストを除去してスタンプ台とする(図5
(E)参照)。
【0041】次に、このスタンプ台を真空蒸着機へ入
れ、図示しない剥離層としてAuを100nm成膜した
後、拡散用発光色素を40nm成膜する(図5(F)参
照)。次に、このスタンプ台を真空蒸着機より取り出し
た後、ダイシングテープ等の剥離テープを用いてスタン
プ台の表面部の色素層及び金剥離層を除去する(図5
(G)参照)。以上のようにして、予め色素層を拡散し
たい画素サイズにパターン化したスタンプを得る。発光
色素の拡散は、前述したように素子基板上の高分子発光
材料と色素付スタンプを対向させたまま保持し、加熱し
て色素を高分子側へ移行させる。そして、任意の発光色
素を拡散させた後、素子基板を再び真空蒸着機へ投入
し、Ca30nm及びAg電極300nmをカソードと
して形成する。この素子基板を真空蒸着機よりドライ窒
素雰囲気中へ取り出した後、紫外線硬化樹脂を糊代部に
塗布したガラスキャップを素子上に被せ、1分間紫外線
照射により接着剤を硬化させて封止し、有機エレクトロ
ルミネセンス素子を完成する。
【0042】(実施例1)G発光画素にG色素を熱拡散
する工程において、ホスト側の高分子発光材料の組成
を、PVK:PBD:TPB=72:22:6とし、P
EDT/PSSを60nm形成したITO付ガラス基板
上へスピンコート法により45nm形成した。次に、こ
の基板と、緑色発光色素として厚さ40nmのクマリン
6の膜を、剥離用の厚さ100nmのAu層上に蒸着形
成したシリコン基板とを対向させ、これを窒素ガス雰囲
気中の加熱炉で、140℃、10分間加熱した。これを
加熱炉から取り出して離間させた後、高分子発光層付ガ
ラス基板を蒸着機に移し、厚さ30nmのCa膜、厚さ
300nmのAg膜を陰極として形成して有機エレクト
ロルミネンス素子とした。両電極間に通電すると図9に
示した緑色発光曲線aが得られた。この曲線aは、10
0cd/m2 発光時のピーク波長は500nm、電流効
率は1.1cd/A、CIE色度は(0.26、0.5
5)であった。このように曲線aを示す実施例1は、良
好な発光特性を有していることが判明した。
【0043】(比較例1)高分子発光材料の組成を、P
VK:PBD=77:23としたこと以外は実施例1と
同様にして有機エレクトロルミネンス素子を作製した。
発光させると図9に示した緑色発光曲線bが得られた。
この曲線bは、短波長側にスペクトルの盛り上がりP1
が見られ、100cd/m2 点灯時のピーク波長は50
0nm、電流効率は0.8cd/m2 であったがCIE
色度は(0.26、0.52)と、波長はほぼ同等であ
ったが効率がやや低かった。このように曲線bで示す比
較例1は、発光特性がやや低下していることが判明し
た。
【0044】(実施例2)R発光画素にG色素を熱拡散
する工程において、ホスト側の高分子発光材料の組成
を、PVK:PBD:TPB=72:22:6とし、P
EDOT/PSS層を60nm形成したITO付ガラス
基板上へスピンコート法により45nm形成した。次
に、この基板と、緑色発光色素として厚さ40nmのク
マリン6の膜を、剥離用の厚さ100nmのAu層上に
蒸着形成したシリコン基板とを対向させ、これを窒素ガ
ス雰囲気中の加熱炉で、140℃、10分間加熱し、こ
れを加熱炉から取り出して離間させた。さらにこの基板
と、厚さ40nmの赤色発光色素4−(ジシアノメチレ
ン)−2−メチル−6−(ジュロリジン−4−イル−ビ
ニル)−4H−ピラン(DCJT)膜を、剥離用の厚さ
100nmのAu層上に蒸着形成したシリコン基板とを
対向させ窒素ガス雰囲気中の加熱炉で、175℃、10
分間加熱した。両者を離間した後、高分子発光層付ガラ
ス基板を蒸着後に移し、厚さ30nmのCa膜、厚さ3
00nmのAg膜を陰極として形成して有機エレクトロ
ルミネンス素子とした。両電極間に通電すると、図10
に示した赤色発光曲線cが得られた。この曲線cは10
0cd/m2 発光時のピーク波長は625nm、電流効
率は0.8cd/A、CIE色度は(0.63、0.3
7)であった。このように曲線cを示す実施例2は、良
好な発光特性を有していることが判明した。
【0045】(比較例2)高分子発光材料の組成を、P
VK:PBD=77:23としたこと以外は実施例2と
同様にして有機エレクトロルミネンス素子を作製した。
発光させると図10に示した赤色発光曲線dが得られ
た。この曲線dは緑色発光の場合と同様に短波長側にス
ペクトルの小さな盛り上がりP2が見られ、100cd
/m2 点灯時のピーク波長は618nm、電流効率は
0.7cd/m2 、CIE色度は(0.62、0.3
8)とやや悪いものであった。このように曲線dで示す
比較例2は、発光特性がやや低下していることが判明し
た。
【0046】(比較例3)高分子発光材料の組成を、P
VK:PBD:TPB=72:22:6とし、実施例2
のように緑色発光色素としてクマリン6を拡散させない
で、赤色発光材料DCJTを拡散させたこと以外は実施
例2と同様にして有機エレクトロルミネンス素子を作製
した。発光させると図10に示したようなオレンジ色〜
赤色発光曲線eが得られた。比較例2よりも短波長側に
明瞭な大きな盛り上がりP3が見られた。100cd/
2 点灯時のピーク波長は613nm、電流効率は1.
1cd/A、CIE色度は(0.55、0.41)と悪
いものであった。このように曲線eで示す比較例3は発
光特性がかなり低下していることが判明した。尚、電流
効率は実施例2よりも高いが、これは発光波長が短波長
側へシフトしているからであると考えられる。
【0047】(実施例3)高分子発光材料の組成を、P
VK:PBD:TPB=72:22:6とした発光層へ
他の色の色素を分散させないで、厚さ30nmのCa
膜、厚さ300nmのAg膜を陰極として形成して有機
エレクトロルミネンス素子とした。この素子は青色発光
曲線(図示せず)が得られ、100cd/m2 発光時の
ピーク波長は430nm、電流効率は1.3cd/A、
CIE色度は(0.17、0.15)であった。このよ
うに実施例3は良好な特性曲線を示すことが判明した。
このように実施例1〜3においてRGB発光を得ること
ができ、短波長側発光材料の色素を含有していた方が良
好な結果が得られることが判明した。
【0048】
【発明の効果】本発明によれば、フォトリソグラフィー
技術を用いて作製した色素含有感光性樹脂の微細パター
ンを用い、有機EL素子の基板側の発光層中へ熱印加に
より色素ドーピングを行い、微細な隔壁で仕切られたR
GB画素を形成するようにしているので、色素の加熱/
ドーピング工程では位置合わせ制御の精度と加熱時の温
度、時間制御の正確さを制御することにより、高精細な
フルカラー有機EL素子を得ることができる。また、半
導体基板を用いたアクティブマトリックス駆動による上
面発光光取り出し方式の素子により、高精細で表示品質
の高い有機EL素子を得ることができる。また、本発明
によれば、各画素にはRGBのみならず、GにはB、R
にはGBをそれぞれ含有させるので、高効率に発光させ
ることが可能となり、しかも色素スタンプにSi基板を
用いることが可能であるので、高精細なフルカラーで表
示品質の高い有機エレクトロルミネセンス素子を得るこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の有機エレクトロルミネセンス素子を示
す部分拡大断面図である。
【図2】本発明方法に用いる第1の凸部色素スタンプの
製造工程を示す図である。
【図3】本発明方法に用いる第2の凸部色素スタンプの
製造工程を示す図である。
【図4】本発明方法に用いる第3の凸部色素スタンプの
製造工程を示す図である。
【図5】本発明方法に用いる凹部色素スタンプの製造工
程を示す図である。
【図6】色素スタンプ製造時に用いるフォトマスクを示
す平面図である。
【図7】有機エレクトロルミネセンス素子の製造工程を
示す図である。
【図8】有機エレクトロルミネセンス素子の他の製造工
程を示す図である。
【図9】本発明と比較例の緑色帯域における発光強度を
示すグラフである。
【図10】本発明と比較例の赤色帯域における発光強度
を示すグラフである。
【図11】従来の有機エレクトロルミネセンス素子を示
す拡大断面図である。
【符号の説明】
12…有機エレクトロルミネセンス素子、14…半導体
基板(基板)、6…隔壁、18…第1の電極、22…発
光層、22B…B用発光層、22G…G用発光層、22
R…R用発光層、26…第2の電極(極薄膜カソー
ド)、36,42,46…色素スタンプ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上にマトリクス状に配列された複数
    の第1の電極と、この複数の第1の電極に対向配置され
    た第2の電極と、前記複数の第1の電極と前記第2の電
    極との間に形成され、前記複数の第1の電極上のそれぞ
    れにB(青)用発光層、G(緑)用発光層、R(赤)用
    発光層を1組として形成される発光層と、を少なくとも
    有する有機エレクトロルミネセンス素子において、 前記B用発光層にはB用発光材料が含まれ、 前記G用発光層にはB用及びG用発光材料が含まれ、 前記R用発光層にはB用、G用及びR用発光材料が含ま
    れることを特徴とする有機エレクトロルミネセンス素
    子。
  2. 【請求項2】 基板上に複数の隔壁により分離区画し
    て、マトリクス状に配列した複数の第1の電極を形成す
    る工程と、 前記複数の第1の電極上にB用発光材料を形成してB用
    発光層を形成する工程と、 前記B用発光層の一部にG用発光材料を拡散して、前記
    B用発光層に隣接するG用発光層を得る工程と、 前記G用発光層の一部にR用発光材料を拡散して、前記
    G用発光層に隣接するR用発光層を得る工程と、 前記B用発光層と、前記G用発光層及び前記R用発光層
    上に第2の電極を形成する工程とからなることを特徴と
    する有機エレクトロルミネセンス素子の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上に、第1の電極と、発光層と、第
    2の電極と、を少なくとも備えた有機エレクトロルミネ
    センス素子の製造方法において、 前記基板上に前記複数の第1の電極を形成する工程と、 前記複数の第1の電極上に電荷注入層と電荷輸送層の内
    の少なくとも一方を形成する工程と、 前記複数の第1の電極上に発光層を形成する工程と、 前記発光層の上に電荷注入層と電荷輸送層の内の少なく
    とも一方を形成する工程と、 前記電荷注入層と前記電荷輸送層の内の少なくとも一方
    に第2の電極を形成する工程と、を有し、 前記発光層を形成する工程では、B用発光層、G用発光
    層及びR用発光層の順序で形成するようにしたことを特
    徴とする有機エレクトロルミネセンス素子の製造方法。
JP2002123144A 2001-08-13 2002-04-24 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法 Withdrawn JP2003133071A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002123144A JP2003133071A (ja) 2001-08-13 2002-04-24 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法
US10/214,259 US6690109B2 (en) 2001-08-13 2002-08-08 Organic electroluminescence element and manufacturing method thereof

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-245734 2001-08-13
JP2001245734 2001-08-13
JP2002123144A JP2003133071A (ja) 2001-08-13 2002-04-24 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003133071A true JP2003133071A (ja) 2003-05-09

Family

ID=26620506

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002123144A Withdrawn JP2003133071A (ja) 2001-08-13 2002-04-24 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6690109B2 (ja)
JP (1) JP2003133071A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006092964A1 (ja) * 2005-03-03 2006-09-08 Konica Minolta Holdings, Inc. 有機エレクトロルミネッセンス表示装置及び有機エレクトロルミネッセンス照明装置
JP2012060174A (ja) * 2011-12-19 2012-03-22 Sony Corp 表示装置
JP2013214774A (ja) * 2006-01-27 2013-10-17 Konica Minolta Inc 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2014517336A (ja) * 2011-04-19 2014-07-17 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 光出力パネル及び光出力パネルを有するデバイス

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7015052B2 (en) * 2001-03-30 2006-03-21 The Arizona Board Of Regents Method for fabricating organic light-emitting diode and organic light-emitting display using screen-printing
US20040004433A1 (en) * 2002-06-26 2004-01-08 3M Innovative Properties Company Buffer layers for organic electroluminescent devices and methods of manufacture and use
TW594637B (en) * 2002-09-13 2004-06-21 Sanyo Electric Co Electroluminescence display device and method of pattern layout for the electroluminescence display device
JPWO2004064453A1 (ja) * 2003-01-10 2006-05-18 株式会社半導体エネルギー研究所 発光素子及びその作製方法
US7029765B2 (en) * 2003-04-22 2006-04-18 Universal Display Corporation Organic light emitting devices having reduced pixel shrinkage
JP4651918B2 (ja) * 2003-05-21 2011-03-16 東北パイオニア株式会社 有機elパネルの製造方法
EP1629063B2 (en) * 2003-06-02 2019-07-17 UDC Ireland Limited Organic electroluminescent devices and metal complex compounds
JP2007505445A (ja) * 2003-07-07 2007-03-08 アイファイアー・テクノロジー・コープ エレクトロルミネセント・ディスプレイのためのシールおよびシール方法
JP4799176B2 (ja) * 2003-07-24 2011-10-26 株式会社半導体エネルギー研究所 発光装置の作製方法
US20050069644A1 (en) * 2003-09-29 2005-03-31 National Taiwan University Micro-stamping method for photoelectric process
KR100993826B1 (ko) * 2003-11-19 2010-11-12 삼성전자주식회사 표시장치 및 이의 제조 방법
US20050282307A1 (en) * 2004-06-21 2005-12-22 Daniels John J Particulate for organic and inorganic light active devices and methods for fabricating the same
JP4732084B2 (ja) * 2004-09-21 2011-07-27 三星モバイルディスプレイ株式會社 発光素子用の基板、その製造方法、発光素子用の電極、及びこれを備えた発光素子
TWI333392B (en) * 2005-05-25 2010-11-11 Au Optronics Corp Emission layer and organic light emitting diode using thereof
US20070176539A1 (en) * 2006-02-01 2007-08-02 Osram Opto Semiconductors Gmbh OLED with area defined multicolor emission within a single lighting element
US8137147B2 (en) * 2007-10-30 2012-03-20 Toppan Printing Co., Ltd. Organic electroluminescence display and method for manufacturing the same
US20110014739A1 (en) * 2009-07-16 2011-01-20 Kondakov Denis Y Making an emissive layer for multicolored oleds
US10020448B2 (en) * 2013-09-19 2018-07-10 Joled Inc. Method for manufacturing organic light-emitting device and method of manufacturing display unit
US9105854B2 (en) 2013-09-20 2015-08-11 International Business Machines Corporation Transferable transparent conductive oxide
US9577196B2 (en) 2014-02-28 2017-02-21 International Business Machines Corporation Optoelectronics integration by transfer process
TWI596816B (zh) * 2015-03-10 2017-08-21 財團法人工業技術研究院 發光元件
CN105826478B (zh) * 2015-01-26 2018-01-16 财团法人工业技术研究院 发光元件
TWI543423B (zh) * 2015-01-26 2016-07-21 財團法人工業技術研究院 發光元件
TWI573493B (zh) 2016-02-19 2017-03-01 財團法人工業技術研究院 發光元件

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3463362B2 (ja) 1993-12-28 2003-11-05 カシオ計算機株式会社 電界発光素子の製造方法および電界発光素子
JP3651135B2 (ja) * 1996-08-29 2005-05-25 双葉電子工業株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子用ドープ材料及び有機エレクトロルミネッセンス素子
KR100837029B1 (ko) * 1998-09-09 2008-06-10 이데미쓰 고산 가부시키가이샤 유기 전자발광 소자 및 페닐렌디아민 유도체
US6521360B2 (en) * 1999-06-08 2003-02-18 City University Of Hong Kong White and colored organic electroluminescent devices using single emitting material by novel color change technique

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006092964A1 (ja) * 2005-03-03 2006-09-08 Konica Minolta Holdings, Inc. 有機エレクトロルミネッセンス表示装置及び有機エレクトロルミネッセンス照明装置
JPWO2006092964A1 (ja) * 2005-03-03 2008-08-07 コニカミノルタホールディングス株式会社 有機エレクトロルミネッセンス表示装置及び有機エレクトロルミネッセンス照明装置
JP2013214774A (ja) * 2006-01-27 2013-10-17 Konica Minolta Inc 有機エレクトロルミネッセンス素子
JP2014517336A (ja) * 2011-04-19 2014-07-17 コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェ 光出力パネル及び光出力パネルを有するデバイス
TWI628635B (zh) * 2011-04-19 2018-07-01 皇家飛利浦電子股份有限公司 顯示器面板及顯示器裝置
JP2012060174A (ja) * 2011-12-19 2012-03-22 Sony Corp 表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6690109B2 (en) 2004-02-10
US20030030370A1 (en) 2003-02-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003133071A (ja) 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法
JP5175837B2 (ja) 光電子ディスプレイ及びその製造方法
US8267735B2 (en) Pattern formation method for electroluminescent element
US7942715B2 (en) Organic light emitting display device and manufacturing method thereof
KR100403544B1 (ko) 유기발광소자의 제조방법
US8087964B2 (en) Method of fabricating organic light emitting diode (OLED)
TWI355862B (en) Methods for producing full-color organic electrolu
JP5236732B2 (ja) 色変換膜及び該色変換膜を含む多色発光有機elデバイス
US8063553B2 (en) Organic electroluminescence display device and method of manufacturing the same
US20010050532A1 (en) Organic electroluminescence display device and method of manufacturing same
JP2009533810A5 (ja)
CN101743782A (zh) 色变换滤光片、以及色变换滤光片和有机el显示器的制造方法
JP2004220874A (ja) 有機el素子、およびその製造方法
JPH1187062A (ja) 電界発光素子
WO2010106619A1 (ja) 色変換フィルター基板
KR20070019377A (ko) 디스플레이 장치와 디스플레이 장치의 제조방법
JP2003036974A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法
JP5450738B2 (ja) 色変換膜及び該色変換膜を含む有機elデバイス
JP2001195012A (ja) 有機エレクトロルミネッセンス表示装置およびその製造方法
Nakamura et al. Three-color polymer light-emitting diodes by stamped dye diffusion
WO2003086025A1 (en) Rgb patterning of organic light-emitting devices using photo-bleachable emitters dispersed in a common host
JP2004022434A (ja) 有機エレクトロルミネセンス素子及びその製造方法
JP2010044916A (ja) 有機el素子の製造方法
KR100530799B1 (ko) 하이브리드 구조 유기전계발광 소자 및 그의 제조방법
JP2002260856A (ja) 有機エレクトロルミネセンス素子の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040930

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060824