JP2003132953A - 電池製造装置及び電池製造方法 - Google Patents

電池製造装置及び電池製造方法

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JP2003132953A
JP2003132953A JP2001331462A JP2001331462A JP2003132953A JP 2003132953 A JP2003132953 A JP 2003132953A JP 2001331462 A JP2001331462 A JP 2001331462A JP 2001331462 A JP2001331462 A JP 2001331462A JP 2003132953 A JP2003132953 A JP 2003132953A
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Japan
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electrode body
battery
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pressing
heating
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Yuji Kobayashi
裕治 小林
Takeshi Sato
猛 佐藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、電池の製造効率を向上し得るように
する。 【解決手段】本発明は、電池支持部材37が偏平形状の
電極体収納ケース40を鉛直方向の下側から支持し、こ
の状態で可動用加熱体27及び固定用加熱体24が電極
体収納ケース40を一対の対向する幅広側面方向から加
圧して非水系ゲル電解質二次電池45を製造し、電池支
持部材37がその非水系ゲル電解質二次電池45を鉛直
方向の下側からの支持を解除して落下させることによ
り、特には可動用加熱体27及び固定用加熱体24の外
側から搬送機構を移動させて非水系ゲル電解質二次電池
45を保持した後、当該可動用加熱体27及び固定用加
熱体24の外側に搬送しなくても、非水系ゲル電解質二
次電池45の支持を解除して落下させるだけで排出で
き、この結果、当該非水系ゲル電解質二次電池45の製
造時間を短縮できることにより、電池の製造効率を向上
することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電池製造装置及び電
池製造方法に関し、例えば偏平形状の非水系ゲル電解質
二次電池を製造する際に用いるヒートプレス装置に適用
して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、図5及び図6に示すように、偏平
形状の非水系ゲル電解質二次電池1は、負極リード2が
溶接された帯状の負極と、正極リード3が溶接された帯
状の正極とを帯状の微多孔性ポリプロピレンフィルムで
なる2枚のセパレータを介して互いに隔離した状態で巻
回して形成された偏平状の巻回電極体(以下、これを偏
平巻回電極体と呼ぶ)4を有している。
【0003】そして、非水系ゲル電解質二次電池1は、
例えばポリエチレンテレフタレート、アルミニウム膜及
び無延伸ポリプロピレンの3層構造で袋状に形成された
ラミネートフィルムでなる外装ケース5内に偏平巻回電
極体4が収納され、当該外装ケース5の開口部が負極リ
ード2及び正極リード3を外部に突出させた状態で封止
されて構成されている。
【0004】ここで、非水系ゲル電解質二次電池1に用
いられる偏平巻回電極体4の負極は、帯状の銅箔等でな
る負極用集電体の両面に負極用活物質を被膜状に塗布し
て形成され、当該負極用活物質としてはリチウムやリチ
ウムイオン合金、炭素素材等のリチウムイオンをドープ
及び脱ドープ可能な物質が用いられている。
【0005】また偏平巻回電極体4の正極は、帯状のア
ルミニウム箔等でなる正極用集電体の両面に正極用活物
質を塗布して形成され、当該正極用活物質としてはリチ
ウムコバルト複合酸化物等のリチウム複合酸化物が用い
られている。
【0006】さらに、非水系ゲル電解質二次電池1は、
ポリアクリロニトリル等でなるゲル状のゲル電解質が負
極及び正極の両面に塗布されて負極用活物質及び正極用
活物質に含浸されると共に、当該ゲル電解質が第1及び
第2のセパレータにも塗布されて含浸されている。
【0007】これにより非水系ゲル電解質二次電池1
は、負極用活物質と正極用活物質とをゲル電解質を介し
て反応させ、この結果得られる比較的高い電池電圧を負
極リード2及び正極リード3を介して外部に出力し得る
ようになされている。
【0008】そして、非水系ゲル電解質二次電池1は、
これら負極用活物質と正極用活物質との反応にリチウム
イオンを利用していることにより比較的高いエネルギー
密度を有し、充放電のサイクル特性にも優れている等の
多数の利点を有している。
【0009】また、非水系ゲル電解質二次電池1は、液
状の電解質を用いる二次電池に比べて、ゲル電解質が用
いられることにより電池容器として液漏れ対策用の構造
を簡易化した比較的軽い外装ケース5を用いることがで
き、この結果、非水系ゲル電解質二次電池1全体を小型
軽薄化し得るようになされている。
【0010】従って、かかる非水系ゲル電解質二次電池
1は、ノートブック型のパーソナルコンピュータや携帯
電話機等の携帯型電子機器のように、近年、小型軽薄化
され、多機能化により消費電力量も増加する傾向にある
各種電子機器に広く使用されている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、かかる構成
の非水系ゲル電解質二次電池1は、以下に示す手順に従
って製造することができる。
【0012】すなわち、非水系ゲル電解質二次電池1の
製造手順においては、まず負極及び正極と第1及び第2
のセパレータとの両面にそれぞれゲル電解質の元になる
液状の混合電解質を含浸し、この状態で負極、第1のセ
パレータ、正極、第2のセパレータの順に重ねながら当
該負極を内側にして巻回することにより偏平巻回電極体
の元になる楕円形状の巻回電極体を形成する。
【0013】次いで、非水系ゲル電解質二次電池1の製
造手順においては、楕円形状の巻回電極をその径方向か
ら押しつぶして偏平巻回電極体4を形成し、当該形成し
た偏平巻回電極体4を外装ケース5内に収納する。
【0014】続いて、非水系ゲル電解質二次電池1の製
造手順においては、偏平巻回電極体4を収納した外装ケ
ース5の開口部から負極リード2及び正極リード3を外
部に突出させて当該外装ケース5内を真空に引き、その
状態で外装ケース5の開口部を封止することにより非水
系ゲル電解質二次電池1の元になる電極体収納ケースを
形成する。
【0015】そして、この非水系ゲル電解質二次電池1
の製造手順においては、図7に示すヒートプレス装置1
0を用い、所定温度(例えば 100度)に加熱した台座1
1の上面11Aに電極体収納ケース12の一方の幅広側
面12Aを当接させて載上する。
【0016】この状態で非水系ゲル電解質二次電池1の
製造手順においては、ヒートプレス装置10において、
台座11と同様の所定温度に加熱した加圧ヘッド13の
下面13Aを電極体収納ケース12の他方の幅広側面1
2Bに押し付け、当該電極体収納ケース12をその一対
の対向する幅広側面12A及び12B方向(以下、これ
を厚み方向と呼ぶ)から所定圧力で加圧しながら所定時
間加熱する。
【0017】これにより非水系ゲル電解質二次電池1の
製造手順においては、電極体収納ケース12に加えた熱
により、負極及び正極と第1及び第2のセパレータとに
含浸している液状の混合電解質を熱重合してゲル状のゲ
ル電解質に変化させると共に、当該電極体収納ケース1
2に加えた圧力により、偏平巻回電極体4の隣接する負
極、第1のセパレータ、正極及び第2のセパレータ相互
のゲル電解質を密着させる。
【0018】このようにして非水系ゲル電解質二次電池
1の製造手順においては、正極から負極へのリチウムイ
オンの受け渡しをゲル電解質により適確に行い得る非水
系ゲル電解質二次電池1を製造することができる。
【0019】ところが、非水系ゲル電解質二次電池1の
製造に用いるヒートプレス装置10には、図7からも明
らかなように、所定の負圧源(図示せず)に耐圧ホース
14を介して接続された1台の吸着ヘッド15が移動自
在に設けられている。
【0020】そして、このヒートプレス装置10は、前
段の工程から搬送された電極体収納ケース12を台座1
1よりも外側の所定の吸着位置で吸着ヘッド15に吸着
保持して台座11の上面11Aまで搬送し、当該吸着ヘ
ッド15を台座11よりも外側の所定の待避位置まで移
動して待避させた後、その電極体収納ケースを加圧及び
加熱処理する。
【0021】また、ヒートプレス装置10は、加圧及び
加熱処理の結果、非水系ゲル電解質二次電池1を製造す
ると、当該非水系ゲル電解質二次電池1を待避位置から
台座11の上面11Aまで移動させた吸着ヘッド15で
吸着保持し、この状態で台座11よりも外側の所定の排
出位置まで搬送している。
【0022】このため、このヒートプレス装置1におい
ては、電極体収納ケース12を加圧及び加熱処理する場
合、その加圧及び加熱処理の時間に加えて台座11及び
加圧ブロック13の間で吸着ヘッド15を往復させる時
間が必要となり、非水系ゲル電解質二次電池1の製造効
率を容易には向上し難い問題があった。
【0023】本発明は以上の点を考慮してなされたもの
で、電池の製造効率を向上し得る電池製造装置及び電池
製造方法を提案しようとするものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明においては、支持手段が負極及び正極並びにセ
パレータを有する電極体をフィルム状の外装ケースに収
納して形成された偏平形状の電極体収納ケースの一対の
対向する幅広側面と隣接する部位を鉛直方向の下側から
支持し、この状態で加圧手段が電極体収納ケースを一対
の対向する幅広側面方向から加圧して電池を製造し、支
持解除手段がその電池を鉛直方向の下側からの支持を解
除して落下させるようにした。
【0025】従って、特には、加圧手段の外側から搬送
機構を移動させて電池を保持し、当該保持した電池を加
圧手段の外側に搬送しなくても、電池の支持を解除して
落下させるだけで排出することができ、この結果、電池
の製造時間を短縮することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下図面について、本発明の一実
施の形態を詳述する。
【0027】図1において、20は全体として本発明を
適用したヒートプレス装置を示し、天板21Aの下面の
四隅にそれぞれ棒状の足部21B乃至21Eを垂設して
形成された架台21を有している。
【0028】架台21の天板21Aの上面21AXに
は、当該天板21の長手方向(以下、これを天板長手方
向と呼ぶ)に沿った一端(以下、これを天板一端と呼
ぶ)に板状の加熱ブロック保持部材22が垂設されてい
る。
【0029】加熱ブロック保持部材22は、鉛直方向と
ほぼ平行な四角形状のブロック配置面22Aを天板長手
方向に沿った天板21Aの他端(以下、これを天板他端
と呼ぶ)側に向けており、当該ブロック配置面22Aに
は、直方体状の固定用加熱ブロック23が一方の幅広側
面を当接させて固設されている。
【0030】そして、固定用加熱ブロック23の他方の
幅広側面には、板状の固定用加熱体24が設けられ、当
該固定用加熱体24の平坦な加熱面を鉛直方向とほぼ平
行にして天板他端側に向けている。
【0031】また、天板21Aの上面21AXには、天
板21Aのほぼ中央部から天板他端に渡ってプレスシリ
ンダ25が配置されており、当該プレスシリンダ25の
四角形状の駆動軸配置面25Aを加熱ブロック保持部材
22のブロック配置面22Aとほぼ平行な状態で所定の
間隔を介して対向させている。
【0032】プレスシリンダ25の駆動軸配置面25A
には、円柱状の駆動軸25Bが当該駆動軸25Bの長手
方向を天板長手方向とほぼ平行にして天板一端側に迫り
出し及び天板他端側に引き込み自在に設けられている。
【0033】プレスシリンダ25の駆動軸25Bの先端
には、直方体状の可動用加熱ブロック26が一方の幅広
側面のほぼ中央を当接させて固設されている。
【0034】可動用加熱ブロック26の他方の幅広側面
には、板状の可動用加熱体27が設けられ、当該可動用
加熱体27の平坦な加熱面を固定用加熱体24の加熱面
とほぼ平行にして対向させている。
【0035】そして、加熱ブロック保持部材22のブロ
ック配置面22Aと、プレスシリンダ25の対向する駆
動軸配置面25Aとの間には、円柱状の複数の支柱28
乃至32が当該支柱28乃至32の長手方向をそれぞれ
天板長手方向とほぼ平行にして介在されており、これに
より当該ブロック配置面22Aと駆動軸配置面25Aと
の間のほぼ平行な状態を維持している。
【0036】また、各支柱28乃至32のうちブロック
配置面22A及び駆動軸配置面25Aの互いの右下隅間
及び左下隅間にそれぞれ介在された支柱(以下、これを
特にガイド用支柱と呼ぶ)31及び32は、直方体状の
スライダ33及び34の一対の対向する側面にほぼ垂直
に穿設された貫通孔に挿通され、当該スライダ33及び
34を天板長手方向に沿って移動自在に保持している。
【0037】さらに、一方のスライダ33は、天板21
Aの上面21AXとほぼ平行な側面の一部に可動用加熱
ブロック26の下面右端が固着され、他方のスライダ3
4も天板21Aの上面21AXとほぼ平行な側面の一部
に当該可動用加熱ブロック26の下面左端が固着されて
いる。
【0038】これによりプレスシリンダ25は、駆動軸
25Bを駆動したとき、可動用加熱ブロック26の移動
に応じてガイド用支柱31及び32に沿って移動するス
ライダ33及び34により当該可動用加熱ブロック26
の移動方向及び移動姿勢を規制するようになされてい
る。
【0039】従って、プレスシリンダ25は、駆動軸2
5Bを駆動することにより可動用加熱体27の加熱面を
固定用加熱体24の加熱面にほぼ平行な状態を維持して
押し付けることができると共に、当該固定用加熱体24
の加熱面からほぼ平行な状態を維持して引き離すことが
できるようになされている。
【0040】これに加えて、図2及び図3に示すよう
に、天板21Aの下面21AYには、アクチュエータ3
5が駆動軸配置面35Aを天板一端側に向けて配置され
ており、当該駆動軸配置面35Aには、棒状の駆動軸3
5Bが当該駆動軸35Bの長手方向を天板長手方向とほ
ぼ平行にして天板一端側に迫り出し及び天板他端側に引
き込み自在に設けられている。
【0041】そして、アクチュエータ35の駆動軸35
Bの先端には、角柱状の駆動部材36の一端側が当該駆
動部材36の長手方向を駆動軸35Aの長手方向とほぼ
直交させて固定されている。
【0042】また、天板21Aには、固定用加熱体24
の下端面と対向する部分から天板他端側の所定部分に渡
ってスライダ33及び34の配置間隔とほぼ同じ幅の孔
部21AZが穿設され、駆動部材36の他端側を当該孔
部21AZに通して上面21AX側に突出させている。
【0043】さらに、ガイド用支柱31及び32におい
てスライダ33及び34が挿通された部分よりも天板一
端側は、コ字状の電池支持部材37の一対の腕部37A
及び37Bに穿設された貫通孔に挿通されており、その
電池支持部材37の胴体部37Cの側面37CXを固定
用加熱体24の加熱面とほぼ平行にして当該電池支持部
材37を天板長手方向に沿って移動自在に保持してい
る。
【0044】そして、電池支持部材37の一方の腕部3
7Bの下端面37BXには、駆動部材36の他端側の端
面が固定されている。
【0045】これによりアクチュエータ35は、駆動軸
35Bを駆動することにより駆動部材36を介して電池
支持部材37を天板長手方向に沿って移動させ、かくし
て電池支持部材37の胴体部37Cの側面37CXを固
定用加熱体24の加熱面の下側端部に当接させることが
できると共に、当該電池支持部材37の胴体部37Cの
側面37CXを固定用加熱体24の加熱面の下側端部か
ら引き離すことができるようになされている。
【0046】ここで、ヒートプレス装置20には、前段
の工程から外装ケースの内部に偏平巻回電極体を収納し
た後、当該外装ケースの内部を真空に引いた状態で開口
部を封止して形成された電極体収納ケース40が供給さ
れている。
【0047】そして、プレスシリンダ25は、可動用加
熱ブロック26を所定の基準位置に停止させたとき、電
極体収納ケース40の厚みよりも僅かに長い距離を隔て
て可動用加熱体27及び固定用加熱体24の加熱面同士
を対向させる。
【0048】この状態でプレスシリンダ25は、駆動軸
25Bを駆動することにより可動用加熱ブロック26を
基準位置から天板一端側に移動させ、可動用加熱体27
の加熱面を固定用加熱体24の加熱面に所定圧力で押し
付けると共に、当該可動用加熱ブロック26を再び基準
位置まで移動させるようになされている。
【0049】また、電池支持部材37の胴体部37C
は、可動用加熱ブロック26が基準位置に停止したとき
に可動用加熱体27及び固定用加熱体24の加熱面間に
形成される空間の厚み(すなわち、加熱面間の間隔)と
ほぼ等しい厚みに選定されている。
【0050】従って、アクチュエータ35は、可動用加
熱ブロック26が基準位置に停止したとき駆動軸35B
を駆動して電池支持部材37を電池支持位置まで移動さ
せることにより当該電池支持部材37の胴体部37Cの
側面37CXを固定用加熱体24の加熱面の下側端部に
当接させる。
【0051】これによりアクチュエータ35は、電池支
持部材37の胴体部37Cにより可動用加熱体27及び
固定用加熱体24の加熱面間の空間の鉛直方向の下側
(以下、これを鉛直下側と呼ぶ)を当該空間の幅全体に
渡って閉塞し、かくして可動用加熱体27及び固定用加
熱体24の加熱面間に電極体収納ケース40の加圧及び
加熱処理空間を形成するようになされている。
【0052】ところで、可動用加熱ブロック26(図1
及び図2)には、他方の幅広側面の上側端部に幅広案内
板41がその一面41Aを当該可動用加熱ブロック26
の上側端部から可動用加熱体27の加熱面に渡って傾斜
させて取り付けられている。
【0053】そして、ヒートプレス装置20には、所定
の搬送機構(図示せず)が設けられており、当該搬送機
構は、電極体収納ケース40を所定の保持位置で外装ケ
ースの封止された開口部を鉛直方向の上側(以下、これ
を鉛直上側と呼ぶ)に向けて保持し、この状態で幅広案
内板41の一面41Aの上方近傍まで搬送した後、当該
電極体収納ケース40に対する保持を解除する。
【0054】これによりヒートプレス装置20は、電極
体収納ケース40の一方の幅広側面を幅広案内板40の
一面40A上で滑らせて当該電極体収納ケース40を一
対の対向する幅広側面と隣接する底面側から可動用加熱
体27及び固定用加熱体24の加熱面間の加圧及び加熱
処理空間に落とし込むと共に、このとき加圧及び加熱処
理空間に入れた電極体収納ケース40の底面を電池支持
部材37の胴体部37Cにより鉛直下側から支持するよ
うになされている。
【0055】因みに、固定用加熱ブロック23には、上
側端部における他方の幅広側面側の2つの隅部に一対の
案内ブロック42及び43が配置されている。
【0056】この案内ブロック42及び43は、所定部
分を固定用加熱ブロック23の隅部から可動用加熱体2
7及び固定用加熱体24の加熱面間の加圧及び加熱処理
空間上に突出させており、互いに対向する部分が固定用
加熱ブロック23の幅広側面の隅部側から中央部側に傾
斜して形成されている。
【0057】従って、ヒートプレス装置20は、電極体
収納ケース40を加圧及び加熱処理空間に落とし込むと
き、当該電極体収納ケース40の幅の中心軸が、加圧及
び加熱処理空間の幅の中心軸に対して左右のいずれかに
ずれても当該電極体収納ケース40の下側の隅部を案内
ブロック42及び43の斜面上で滑らせることにより電
極体収納ケース40及び加圧及び加熱処理空間同士の中
心軸のずれを補正してほぼ一致させた状態で当該加圧及
び加熱処理空間に電極体収納ケース40を落とし込むこ
とができる。
【0058】このようにしてヒートプレス装置20は、
加圧及び加熱処理空間に電極体収納ケース40を入れる
と、可動用加熱体27及び固定用加熱体24を互いにほ
ぼ同じ所定温度(例えば 100度)に加熱した状態でプレ
スシリンダ25の駆動軸25Bを駆動して可動用加熱ブ
ロック26を基準位置から天板一端側に移動させ、これ
により可動用加熱体27及び固定用加熱体24の加熱面
間に電極体収納ケース40をその厚み方向から挟み込ん
で所定圧力で加圧しながら所定時間加熱する。
【0059】かくしてヒートプレス装置20は、電極体
収納ケース40に加えた熱により、偏平巻回電極体の負
極及び正極と第1及び第2のセパレータとに含浸してい
る液状の混合電解質を熱重合してゲル電解質に変化させ
ると共に、当該電極体収納ケース40に加えた圧力によ
り、偏平巻回電極体の隣接する負極、第1のセパレー
タ、正極及び第2のセパレータ相互のゲル電解質を密着
させ、この結果、正極から負極へのリチウムイオンの受
け渡しをゲル電解質により適確に行い得る非水系ゲル電
解質二次電池45を製造する。
【0060】そして、ヒートプレス装置20は、電極体
収納ケース40に対する加圧及び加熱処理が終了する
と、再びプレスシリンダ25の駆動軸25Bを駆動して
可動用加熱ブロック26を基準位置まで移動させる。
【0061】ここで、可動用加熱ブロック26の他方の
幅広側面の下側には電池支持部材37の胴体部37Cの
厚みに応じた切欠部27Aが形成されている。
【0062】従って、アクチュエータ35は、電極体収
納ケース40に対する加圧及び加熱処理が終了して可動
用加熱ブロック26が基準位置に戻されるとき、駆動軸
35Bを駆動することにより電池支持部材37を電池支
持位置から可動用加熱ブロック26の下側の切欠部27
Aに入り込む待避位置まで移動させる。
【0063】これによりアクチュエータ35は、可動用
加熱体27及び固定用加熱体24の加熱面間の空間の鉛
直下側を開放しながら、非水系ゲル電解質二次電池45
の鉛直下側からの支持を解除し、当該加熱面間の空間か
ら非水系ゲル電解質二次電池45をその自重で落下させ
る。
【0064】因みに、固定用加熱ブロック23の下側に
は、板材を弓なり状に形成してなるシュータ46がその
一端側を可動用加熱ブロック26の下側の切欠部26A
近傍に位置させ、かつ他端側を天板一端よりも外側に突
出させて例えば地面に当接させて配置されている。
【0065】従って、ヒートプレス装置20は、可動用
加熱体27及び固定用加熱体24の加熱面間の空間から
自重で落下させた非水系ゲル電解質二次電池45をシュ
ータ46上に受けて滑らせて天板一端よりも外側に排出
し得るようになされている。
【0066】実際上、ヒートプレス装置20は、図4
(A)乃至(C)に示す以下の手順に従って電極体収納
ケース40から非水系ゲル電解質二次電池45を製造し
得るようになされている。
【0067】すなわち、まず、図4(A)に示すよう
に、ヒートプレス装置20は、可動用加熱ブロック26
を基準位置に停止させ、かつ電池支持部材37を電池支
持位置に停止させることにより可動用加熱体27及び固
定用加熱体24の加熱面間に加圧及び加熱処理空間を形
成し、この状態で可動用加熱体27及び固定用加熱体2
4をそれぞれほぼ同じ所定温度に加熱する。
【0068】そして、ヒートプレス装置20は、搬送機
構を用いて所定の保持位置で電極体収納ケース40を保
持して幅広案内板41の一面41A上の近傍まで搬送
し、当該電極体収納ケース40を加圧及び加熱処理空間
に落とし込む。
【0069】次いで、図4(B)に示すように、ヒート
プレス装置20は、プレスシリンダ25の駆動軸25B
を駆動して可動用加熱ブロック26を基準位置から天板
一端側に移動させることにより、可動用加熱体27及び
固定用加熱体24の加熱面間に電極体収納ケース40を
その厚み方向から挟み込んで所定圧力で加圧しながら所
定時間加熱する。
【0070】続いて、図4(C)に示すように、ヒート
プレス装置20は、電極体収納ケース40に対する加圧
及び加熱処理が終了し、非水系ゲル電解質二次電池45
を製造すると、再びプレスシリンダ25の駆動軸25B
を駆動して可動用加熱ブロック26を基準位置まで移動
させると共に、アクチュエータ35の駆動軸35Bを駆
動して電池支持部材37を電池支持位置から待避位置ま
で移動させる。
【0071】これによりヒートプレス装置20は、可動
用加熱体27及び固定用加熱体24の加熱面間の空間の
鉛直下側を開放しながら、非水系ゲル電解質二次電池4
5の鉛直下側からの支持を解除し、当該加熱面間からそ
の非水系ゲル電解質二次電池45を落下させてシュータ
46により排出する。
【0072】このようにしてヒートプレス装置20は、
この後、再びアクチュエータ35の駆動軸35Bを駆動
して電池支持部材37を待避位置から電池支持位置まで
移動させて可動用加熱体27及び固定用加熱体24の加
熱面間に加圧及び加熱処理空間を形成し、図4(A)乃
至(C)について説明した手順を繰り返すことにより順
次電極体収納ケース40から非水系ゲル電解質二次電池
45を製造する。
【0073】以上の構成において、このヒートプレス装
置20は、所定温度に加熱した可動用加熱体27及び固
定用加熱体24の加熱面間の空間の鉛直下側を電池支持
部材37で閉塞して加圧及び加熱処理空間を形成し、当
該加圧及び加熱処理空間に電極体収納ケース40を落と
し込んだ後、可動用加熱ブロック26を移動させて電極
体収納ケース40を可動用加熱体27及び固定用加熱体
24の加熱面間に挟み込むことにより所定時間加圧及び
加熱処理する。
【0074】この結果、ヒートプレス装置20は、電極
体収納ケース40から非水系ゲル電解質二次電池45を
製造すると、可動用加熱ブロック26を移動させて可動
用加熱体27及び固定用加熱体24の加熱面間の空間を
広げると共に、電池支持部材37を移動させてその空間
の鉛直下側を開放しながら、非水系ゲル電解質二次電池
45の鉛直下側からの支持を解除することにより当該加
熱面間の空間から非水系ゲル電解質二次電池45を落下
させて排出する。
【0075】従って、このヒートプレス装置20は、可
動用加熱体27及び固定用加熱体24の加熱面間の外側
から当該加熱面間に渡って吸着ヘッド等の搬送機構を往
復させることなく、当該可動用加熱体27及び固定用加
熱体24の加熱面間の空間から非水系ゲル電解質二次電
池45の鉛直下側からの支持を解除して落下させるだけ
で排出することができるため、非水系ゲル電解質二次電
池45の製造時間を短縮することができる。
【0076】また、このヒートプレス装置20は、非水
系ゲル電解質二次電池45の排出に吸着ヘッド等の搬送
機構を用いないことにより当該非水系ゲル電解質二次電
池45を排出しながら、これと同時並行的に新たな電極
体収納ケース40を可動用加熱体27及び固定用加熱体
24の加熱面間の空間上方まで搬送することができ、か
くして非水系ゲル電解質二次電池45の製造時間をさら
に短縮することができる。
【0077】さらに、このヒートプレス装置20は、新
たな電極体収納ケース40も、可動用加熱体27及び固
定用加熱体24の加熱面間の外側から当該加熱面間に渡
って吸着ヘッド等の搬送機構を往復させることなく、そ
の加熱面間に落とし込むだけで加圧及び加熱処理空間内
に入れることができるため、非水系ゲル電解質二次電池
45の製造時間を大幅に短縮することができる。
【0078】ところで、従来のヒートプレス装置10
(図7)によれば、電極体収納ケース12(図7)及び
非水系ゲル電解質二次電池1(図5)の搬送時、台座1
1(図7)及び加圧ブロック13(図7)間で吸着ヘッ
ド15(図7)を移動させる分、当該吸着ヘッド15の
大きさ及び移動経路に応じて台座11及び加圧ブロック
13間の距離を比較的長くする必要があると考えられ
る。
【0079】これに対して、本実施の形態によるヒート
プレス装置20によれば、吸着ヘッドを用いずに、当該
可動用加熱体27及び固定用加熱体24の加熱面間の加
圧及び加熱処理空間に電極体収納ケース40を落とし込
んで所定時間加圧及び加熱処理すると共に、可動用加熱
体27及び固定用加熱体24の加熱面間の空間から非水
系ゲル電解質二次電池45を鉛直下側に落下させて排出
するため、従来のヒートプレス装置10に比べて、電極
体収納ケース40の落とし込み時及び非水系ゲル電解質
二次電池45の排出時に可動用加熱体27及び固定用加
熱体24の加熱面間の距離を短くすることができる。
【0080】従って、このヒートプレス装置20は、プ
レスシリンダ25の駆動軸25Bに対する迫り出し及び
引き込み範囲を小さくすることができると共に、これに
加えて、吸着ヘッドと共に耐圧ホースや負圧源をも必要
としないため、当該ヒートプレス装置20全体を従来の
ヒートプレス装置10に比べて小型化することができ
る。
【0081】また、従来のヒートプレス装置10によれ
ば、吸着ヘッド15を用いた電極体収納ケース12及び
非水系ゲル電解質二次電池1の搬送時、台座11及び加
圧ブロック13間の距離を比較的長くするため、当該台
座11の上面11A及び加圧ブロック13の下面13A
がそれぞれ常温にさらされて加熱温度を低下させ易く、
この結果、台座11及び加圧ブロック13に比較的高い
電力を供給してその加熱温度を維持する必要があると共
に、台座11の上面11A及び加圧ブロック13の下面
13Aにおける加熱温度のばらつきも生じ易く、温度調
節が複雑になると考えられる。
【0082】これに対して、本実施の形態によるヒート
プレス装置20によれば、電極体収納ケース40の落と
し込み時及び非水系ゲル電解質二次電池45の排出時に
可動用加熱体27及び固定用加熱体24の加熱面間の距
離を比較的短くするため、これら加熱面同士が互いの放
熱を受けて加熱温度の低下及びばらつきの発生を大幅に
低減させることができ、かくして比較的低い電力でも加
熱温度を維持し得ると共に、加熱面内における加熱温度
の調節も簡易化することができ、ランニングコストを大
幅に低減させることができる。
【0083】さらに、従来のヒートプレス装置10によ
れば、比較的高精度な位置決め機構を用いて台座11の
上面11Aに対して電極体収納ケース12を正確に位置
決めしなければ、当該台座11及び加圧ブロック13間
で電極体収納ケース12を全体的に加圧及び加熱し難い
と考えられる。
【0084】これに対して、本実施の形態によるヒート
プレス装置20によれば、案内ブロック42及び43で
電極体収納ケース40の落下軌跡を規制して加圧及び加
熱処理空間に落とし込むと共に、その際、電極体収納ケ
ース40の底面を電池支持部材37の胴体部37Cに突
き当てて支持するため、可動用加熱体27及び固定用加
熱体24に対して電極体収納ケース40を簡易な構成で
容易に位置決めすることができる。
【0085】以上の構成によれば、可動用加熱体27及
び固定用加熱体24の加熱面間の加圧及び加熱処理空間
に電極体収納ケース40を落とし込んで鉛直下側から支
持し、当該加圧及び加熱処理空間で電極体収納ケース4
0をその厚み方向から所定圧力で加圧しながら所定時間
加熱し、この結果得られた非水系ゲル電解質二次電池4
5を鉛直下側からの支持を解除して可動用加熱体27及
び固定用加熱体24の加熱面間から落下させて排出する
ようにしたことにより、可動用加熱体27及び固定用加
熱体24の加熱面間で吸着ヘッド等の搬送機構を往復さ
せることなく、当該加熱面間の空間から非水系ゲル電解
質二次電池45の支持を解除して落下させるだけで排出
することができ、この結果、非水系ゲル電解質二次電池
45の製造時間を短縮することができることにより、か
くして非水系ゲル電解質二次電池の製造効率を向上し得
るヒートプレス装置を実現することができる。
【0086】また、非水系ゲル電解質二次電池45を吸
着ヘッド等の搬送機構を用いずに排出することで、この
排出と同時並行的に新たな電極体収納ケース40を可動
用加熱体27及び固定用加熱体24の加熱面間の空間上
方まで搬送することができると共に、当該新たな電極体
収納ケース40も、可動用加熱体27及び固定用加熱体
24の加熱面間で吸着ヘッド等の搬送機構を往復させる
ことなく、その加熱面間に落とし込むだけで加圧及び加
熱処理空間内に入れることができるため、非水系ゲル電
解質二次電池45の製造時間を大幅に短縮して、製造効
率を格段的に向上させることができる。
【0087】なお、上述の実施の形態においては、可動
用加熱体27及び固定用加熱体の加熱面をそれぞれ鉛直
方向とほぼ平行にするようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、加圧及び加熱処理空間内に
電極体収納ケース40を落とし込み、かつ非水系ゲル電
解質二次電池45を落下させることができれば、可動用
加熱部座27及び固定用加熱体24の互いに対向する加
熱面を水平方向に対して所定角度傾けるようにしても良
い。このようにしても上述した実施の形態と同様の効果
を得ることができる。
【0088】また、上述の実施の形態においては、電極
体収納ケース40に対して加圧及び加熱処理するように
した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、予
め光重合等で負極及び正極と第1及び第2のセパレータ
との両面にそれぞれゲル電解質が含浸されている偏平巻
回電極体が収納された電極体収納ケースから非水系ゲル
電解質二次電池を製造する際には、当該電極体収納ケー
スに対して加圧処理のみを実行するようにしても良い。
この場合も、上述した実施の形態と同様の効果を得るこ
とができる。
【0089】さらに、上述の実施の形態においては、電
極体収納ケース40を加圧及び加熱処理空間内に入れる
際、当該電極体収納ケース40を底面を下にして落とし
込むようにした場合について述べたが、本発明はこれに
限らず、加圧及び加熱処理空間内で電極体収納ケース4
0を鉛直下側から支持することができれば、当該加圧及
び加熱処理空間内に電極体収納ケース40を幅の狭い側
面を下にして落とし込む等のように、この他種々の部位
を下にして落とし込むようにしても良く、このような場
合でも上述した実施の形態と同様の効果を得ることがで
きる。
【0090】さらに、上述の実施の形態においては、本
発明を図1乃至図4(C)について上述した、電極体収
納ケース40を加圧及び加熱処理するヒートプレス装置
20に適用するようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、電極体収納ケースに対して少なくと
も所定圧力で加圧処理するプレス装置等のように、この
他種々の構成の電池製造装置に広く適用することができ
る。
【0091】さらに、上述の実施の形態においては、負
極及び正極並びにセパレータを有する電極体をフィルム
状の外装ケースに収納して形成された偏平形状の電極体
収納ケースから製造する電池として、図1乃至図7につ
いて上述した偏平巻回電極体を収納した電極体収納ケー
ス40から製造する非水系ゲル電解質二次電池45を適
用するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、シート状の負極とシート状の正極とをシート
状のセパレータを介して順次交互に積層して形成した電
極体をフィルム状の外装ケースに収納して形成された電
極体収納ケースを加圧及び加熱処理又は加圧処理して製
造する非水系ゲル電解質二次電池等のように、この他種
々の電池を広く適用することができる。
【0092】さらに、上述の実施の形態においては、電
極体収納ケースの一対の対向する幅広側面と隣接する部
位を鉛直方向の下側から支持する支持手段として、図1
乃至図4(C)について上述したコ字状の電池支持部材
37を適用するようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、電極体収納ケースの一対の対向する
幅広側面と隣接する部位を鉛直方向の下側から支持する
ことができれば、板状の電池支持部材等のように、この
他種々の支持部材を広く適用することができる。
【0093】さらに、上述の実施の形態においては、支
持手段によって支持された電極体収納ケースを一対の対
向する幅広側面方向から加圧する加圧手段として、図1
乃至図4(C)について上述した加熱ブロック保持部材
22、固定用加熱ブロック23、固定用加熱体24、プ
レスシリンダ25、可動用加熱ブロック26及び可動用
加熱体27を適用するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、支持手段によって支持され
た電極体収納ケースを一対の対向する幅広側面方向から
加圧することができれば、電池の外形に応じた形状の加
圧面又は加熱面を有する少なくとも2つの加圧又は加熱
ブロックが設けられた加圧手段等のように、この他種々
の加圧手段を広く適用することができる。
【0094】さらに、上述の実施の形態においては、加
圧手段によって加圧された電極体収納ケースを電池と
し、鉛直方向の下側からの支持を解除して落下させる支
持解除手段として、図1乃至図4(C)について上述し
たアクチュエータ35、駆動部材36及び電池支持部材
37を適用するようにした場合について述べたが、本発
明はこれに限らず、加圧手段によって加圧された電極体
収納ケースを電池とし、鉛直方向の下側からの支持を解
除して落下させることができれば、ばね材等で所定形状
の電池支持部材を保持した支持解除手段等のように、こ
の他種々の支持解除手段を広く適用することができる。
【0095】さらに、上述の実施の形態においては、互
いの加圧面同士を水平方向に対して所定角度傾けて対向
させることにより当該各加圧面間に加圧処理空間を形成
する2つの加圧部材として、図1乃至図4(C)につい
て上述した固定用加熱ブロック23、固定用加熱体2
4、可動用加熱ブロック26及び可動用加熱体27を適
用するようにした場合について述べたが、本発明はこれ
に限らず、互いの加圧面同士を水平方向に対して所定角
度傾けて対向させることにより当該各加圧面間に加圧処
理空間を形成することができれば、加熱機能をもたない
2つの加圧部材等のように、この他種々の加圧部材を広
く適用することができる。
【0096】さらに、上述の実施の形態においては、各
加圧面同士を近づける方向及び離す方向に各加圧部材を
相対的に移動し、当該各加圧部材により加圧処理空間内
の電極体収納ケースを一対の対向する幅広側面方向から
加圧する加圧部材駆動手段として、図1乃至図4(C)
について上述した加熱ブロック保持部材22及びプレス
シリンダ25を適用するようにした場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、各加圧面同士を近づける方
向及び離す方向に各加圧部材を相対的に移動し、当該各
加圧部材により加圧処理空間内の電極体収納ケースを一
対の対向する幅広側面方向から加圧することができれ
ば、2つの加圧部材をそれぞれ移動させる2つのアクチ
ュエータ等のように、この他種々の加圧部材駆動手段を
広く適用することができる。
【0097】さらに、上述の実施の形態においては、鉛
直方向の上側から加圧処理空間内に落とし込まれる電極
体収納ケースの落下軌跡を規制する規制手段として、図
1乃至図4(C)について上述した幅広案内板41及び
一対の案内ブロック42及び43を適用するようにした
場合について述べたが、本発明はこれに限らず、鉛直方
向の上側から加圧処理空間内に落とし込まれる電極体収
納ケースの落下軌跡を規制することができれば、電極体
収納ケースの幅に応じて幅方向の両側縁部が折り曲げら
れた案内板等のように、この他種々の規制手段を広く適
用することができる。
【0098】さらに、上述の実施の形態においては、各
加圧部材の各加圧面にそれぞれ配置され、所定温度に加
熱される加熱体として、図1乃至図4(C)について上
述した板状の可動用加熱体27及び固定用加熱体24を
適用するようにした場合について述べたが、本発明はこ
れに限らず、各加圧部材の各加圧面にそれぞれ配置さ
れ、所定温度に加熱することができれば、電極体収納ケ
ースの一対の対向する幅広側面の形状に応じた加熱面を
有するシート状や、ブロック状の加熱体等のように、こ
の他種々の加熱体を広く適用することができる。
【0099】
【発明の効果】上述のように本発明によれば、支持手段
が偏平形状の電極体収納ケースの一対の対向する幅広側
面と隣接する部位を鉛直方向の下側から支持し、この状
態で加圧手段が電極体収納ケースを一対の対向する幅広
側面方向から加圧して電池を製造し、支持解除手段がそ
の電池を鉛直方向の下側からの支持を解除して落下させ
るようにしたことにより、特には、加圧手段の外側から
搬送機構を移動させて電池を保持し、当該保持した電池
を加圧手段の外側に搬送しなくても、当該電池の支持を
解除して落下させるだけで排出して電池の製造時間を短
縮することができ、かくして電池の製造効率を向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヒートプレス装置の全体構成の一
実施の形態を示す略線的斜視図である。
【図2】ヒートプレス装置において、天板の下面側の構
成を示す略線的側面図である。
【図3】電池支持部材の構成を示す略線的斜視図であ
る。
【図4】電極体収納ケースの加圧及び加熱処理手順を示
す略線的側面図である。
【図5】非水系ゲル電解質二次電池の構成を示す略線的
斜視図である。
【図6】偏平巻回電極体の構成を示す略線的斜視図であ
る。
【図7】従来のヒートプレス装置の構成を示す略線的側
面図である。
【符号の説明】
20……ヒートプレス装置、23……固定用加熱ブロッ
ク、24……固定用加熱体、25……プレスシリンダ、
26……可動用加熱ブロック、27……可動用加熱体、
35……アクチュエータ、36……駆動部材、37……
電池支持部材、40……電極体収納ケース、41……幅
広案内板、42、43……案内ブロック、45……非水
系ゲル電解質二次電池。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H011 AA09 BB04 CC10 DD03 DD05 DD13 DD26 5H029 AJ14 AK03 AL06 AL12 AM05 AM07 AM16 BJ04 BJ14 CJ02 CJ03 CJ05 CJ06 CJ07 CJ30 DJ02 EJ12

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】負極及び正極並びにセパレータを有する電
    極体をフィルム状の外装ケースに収納して形成された偏
    平形状の電極体収納ケースから電池を製造する電池製造
    装置において、 上記電極体収納ケースの一対の対向する幅広側面と隣接
    する部位を鉛直方向の下側から支持する支持手段と、 上記支持手段によって支持された上記電極体収納ケース
    を上記一対の対向する幅広側面方向から加圧する加圧手
    段と、 上記加圧手段によって加圧された上記電極体収納ケース
    を上記電池とし、上記鉛直方向の上記下側からの支持を
    解除して落下させる支持解除手段とを具えることを特徴
    とする電池製造装置。
  2. 【請求項2】上記加圧手段は、 互いの加圧面同士を水平方向に対して所定角度傾けて対
    向させることにより当該各加圧面間に加圧処理空間を形
    成する2つの加圧部材と、 各上記加圧面同士を近づける方向及び離す方向に各上記
    加圧部材を相対的に移動し、当該各加圧部材により上記
    加圧処理空間内の上記電極体収納ケースを上記一対の対
    向する幅広側面方向から加圧する加圧部材駆動手段とを
    具え、 上記支持手段は、 各上記加圧面間の上記加圧処理空間内に上記鉛直方向の
    上側から上記一対の対向する幅広側面と隣接する部位を
    下にして落とし込まれた上記電極体収納ケースの当該部
    位を上記鉛直方向の上記下側から支持して上記電極体収
    納ケースを上記加圧処理空間内に滞在させることを特徴
    とする請求項1に記載の電池製造装置。
  3. 【請求項3】上記鉛直方向の上記上側から上記加圧処理
    空間内に落とし込まれる上記電極体収納ケースの落下軌
    跡を規制する規制手段を具えることを特徴とする請求項
    2に記載の電池製造装置。
  4. 【請求項4】各上記加圧部材の各上記加圧面にそれぞれ
    配置され、所定温度に加熱される加熱体を具えることを
    特徴とする請求項3に記載の電池製造装置。
  5. 【請求項5】負極及び正極並びにセパレータを有する電
    極体をフィルム状の外装ケースに収納して形成された偏
    平形状の電極体収納ケースから電池を製造する電池製造
    方法において、 上記電極体収納ケースの一対の対向する幅広側面と隣接
    する部位を鉛直方向の下側から支持する支持ステップ
    と、 上記支持ステップで支持された上記電極体収納ケースを
    上記一対の対向する幅広側面方向から加圧する加圧ステ
    ップと、 上記加圧ステップで加圧された上記電極体収納ケースを
    上記電池とし、上記鉛直方向の上記下側からの支持を解
    除して落下させる支持解除ステップとを具えることを特
    徴とする電池製造方法。
  6. 【請求項6】上記支持ステップは、 2つの加圧部材の加圧面同士を水平方向に対して所定角
    度傾けて対向させることにより当該各加圧面間に形成し
    た加圧処理空間内に上記鉛直方向の上側から上記一対の
    対向する幅広側面と隣接する部位を下にして落とし込ま
    れた上記電極体収納ケースの当該部位を上記鉛直方向の
    上記下側から支持して上記電極体収納ケースを上記加圧
    処理空間内に滞在させ、 上記加圧ステップは、 各上記加圧部材を各上記加圧面同士を近づける方向に相
    対的に移動して上記加圧処理空間内の上記電極体収納ケ
    ースを上記一対の対向する幅広側面方向から加圧し、 上記支持解除ステップは、 各上記加圧部材を各上記加圧面同士を離す方向に相対的
    に移動し、上記加圧処理空間内で加圧された上記電極体
    収納ケースを上記電池として上記鉛直方向の上記下側か
    らの支持を解除して落下させることを特徴とする請求項
    5に記載の電池製造方法。
  7. 【請求項7】上記鉛直方向の上記上側から上記加圧処理
    空間内に落とし込まれる上記電極体収納ケースの落下軌
    跡を規制する規制ステップを具えることを特徴とする請
    求項6に記載の電池製造方法。
  8. 【請求項8】上記加圧ステップは、 上記加圧処理空間内の上記電極体収納ケースを上記一対
    の対向する幅広側面方向から加圧しながら、各上記加圧
    部材の各上記加圧面にそれぞれ配置された所定温度の加
    熱体で上記電極体収納ケースを上記一対の対向する幅広
    側面方向から加熱することを特徴とする請求項7に記載
    の電池製造方法。
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