JP2003132839A - メタルハライドランプ - Google Patents
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Abstract
ランプであって、発光効率や演色性が高く、かつ破損し
難いメタルハライドランプを提供する。 【解決手段】 長手方向両端部分に位置する放電発光管
端部207、212の外径に比して、中央部分に位置す
るテーパ部214、216及び本管部215の外径が拡
径されてなる管状の放電発光管部21と、当該放電発光
管端部207、212にそれぞれ細管部218、211
が嵌挿されたセラミック製発光管容器20を備えるメタ
ルハライドランプにおいて、テーパ部分214、216
と放電発光管端部207、212の境界部分における外
周面の曲率半径を0.3mm以上とする。
Description
ク等を用いたセラミック発光管からなるメタルハライド
ランプの発光管構成に関するものである。
輝度放電ランプであるメタルハライドランプにおいて
は、従来、発光管材料として石英が用いられてきた。し
かし、メタルハライドランプは点灯中に発光管内のハロ
ゲン化金属が高温、高圧となるのに対して石英製の発光
管では十分な強度が得られなかったので、石英に変わる
材料としてセラミック材料が注目されている。
0℃である一方、セラミック材料は1,200℃と高い
耐熱性を示し、また機械的強度に関しても石英材料に優
っているので、近年ではセラミック材料を適用した発光
管の開発が活発に進められている。
光効率が高く、かつ演色性も高いメタルハライドランプ
を実現するためにはメタルハライドランプに加える電力
をより大きくしなければならず、メタルハライドランプ
に大電力を加えた場合、上記のように発光管材料として
セラミックを採用したとしても尚、発光管の破損が発生
するという問題がある。
タルハライドランプについて品質試験を実施したとこ
ろ、(1)消費電力の大きいメタルハライドランプほど
破損しやすく、(2)電源電圧を定格値より高くすると
破損頻度が上がり、(3)エイジング時間が長ければ長
いほど破損するメタルハライドランプの数が増加するこ
とが判明した。
タを挙げると、エイジング点灯時間が6,000時間ま
でに破損したメタルハライドランプの個数は全数に対し
て数%である。尚、この傾向は発光管の構成によらず同
様であり、一体成形された発光管であっても、複数の部
材が焼嵌されてなる発光管であっても、その品質におい
て上記のような傾向を示す。
れたものであって、セラミック製発光管を備えるメタル
ハライドランプであって、発光効率や演色性が高く、か
つ破損し難いメタルハライドランプを提供することを目
的とする。
め、本発明に係るメタルハライドランプは長手方向両端
部分の外径に比して中央部分の外径が拡径されてなる管
状の中央管部と該中央管部の両端にそれぞれ嵌挿された
管状の細管部とからなるセラミック製発光管容器を備え
るメタルハライドランプであって、前記中央管部の拡径
されている中央部分と縮径されている両端との境界部分
における前記中央管部の外周面の曲率半径が0.3mm
以上であることを特徴とする。
なる管状のセラミック製発光管容器を備えるメタルハラ
イドランプであって、前記発光管容器の拡径されている
中央部分と拡径されていない部分との境界部分における
前記発光管容器の外周面の曲率半径が0.3mm以上で
あることを特徴とする。このようにすれば、境界外側コ
ーナー付近のマイクロクラックの発生を抑制し、放電発
光管部の端部における破損発生を確実に防止でき、ラン
プ寿命面で高品質のアルミナセラミック管メタルハライ
ドランプが得られる。ここでマイクロクラックとは、肉
眼では確認することができない千分の一ミリメートル程
度のひび割れをいう。
ミナセラミック製としても良い。セラミック材料を用い
れば優れた耐熱性や機械的強度を得ることができると共
に、結晶粒径や表面状態を調整することにより良好な透
光性を得ることができる。また、アルミナ粒子を加える
ことによって光を拡散させることにより、望ましい配光
特性を得ることができる。
ドランプの実施の形態について、図面を参照しながら説
明する。 (第1の実施の形態)図1は、本実施の形態に係るメタ
ルハライドランプ(消費電力150W、色温度4,30
0K)の構成を示した図であって、外管ガラスバルブの
一部を切り欠いてランプ内部の構造が露わにされてい
る。図1に示すように、メタルハライドランプ1は外観
上、外管ガラスバルブ101に口金105を装着した構
成となっている。外管ガラスバルブ101の内部におい
ては、発光管2がその一方の端をステム線103によっ
て支持されており、発光管2の他方の端はステム線10
6によって支持されている。
とは共にステム104から導出されている。また、発光
管2はその側面の外周を石英シールド管102により囲
繞されているが、これは発光管2が破裂したような場合
に、その影響を受けて外管ガラスバルブ101が破損す
るのを防止するためである。更に、外管ガラスバルブ1
01の内部には窒素が40〜60kPaだけ封入されて
いるが、これはステム線103、106間等を絶縁し
て、発光管2の外で放電が発生するのを防止するためで
ある。この他、外管ガラスバルブは発光管を保温した
り、リード線の酸化を防止する等の役割を果たしてい
る。
ある。発光管容器20は放電発光管部21を備えてお
り、当該放電発光管部21の一方の端には細管部211
が嵌合されている。また、放電発光管部21の他方の端
には細管部218が嵌合されており、これら放電発光管
部21と細管部211、218は、焼嵌によって互いに
気密に固定されている。
5を備えており、当該本管部215の一方の端にはテー
パ部214が連なっている。ここで、テーパ部214は
一方の開口部を本管部215の一方の開口部と同じく
し、他方の開口部を放電発光管端部212の開口部と同
じくしている。テーパ部214は切頭円錐であって、そ
の2つの底面を抜いたような形状となっている。
他方の端にはテーパ部216が連なっており、テーパ部
216は一方の開口部を本管部215のもう一方の開口
部と同じくしている。また、テーパ部216の他方の開
口部は放電発光管端部207の開口部に連なっており、
テーパ部216は全体として切頭円錐の上下底面を抜い
たような形状をとっている。
り、放電発光管端部212の内径は細管部211の外径
に略等しい。これと同様に、放電発光管端部207も円
筒形状をしており、その内径は細管部218の外径と略
同じである。本管部215、テーパ部214、216、
および放電発光管端部207、212は全体として一体
成形された後に、焼成される。
は、その長手方向両端部分に位置する放電発光管端部2
07、212の外径に比して、中央部分に位置するテー
パ部214、216及び本管部215の外径が拡径され
てなる管状の部材となっている。また、放電発光管部2
1の両端に位置する放電発光管端部207、212には
それぞれ細管部218、211が嵌挿され、全体として
発光管容器20を構成する。なお、放電発光管部21、
細管部218、211はいずれも回転体形状をとってお
り、発光管容器20も回転体形状となっている。
タングステン電極204、217が対向配置され、主電
極を構成している。タングステン電極204の放電空間
内に突出している一端にはタングステンコイル205が
巻き付けられており、これと同様にタングステン電極2
17もその一端にタングステンコイル206が巻き付け
られている。
は給電体202の一端に接合されており、給電体202
のもう一方の端部には外部リード線201が接合されて
いる。同様にして、タングステン電極217のもう一方
の端は給電体219の一端に接合され、給電体219の
もう一端には外部リード線209が接合されている。タ
ングステン電極204、給電体202、および外部リー
ド線201が接合されてなる線状の部材は細管部211
の内部に挿通されている一方、タングステン電極21
7、給電体219および外部リード線209が接合され
てなる線状の部材は細管部218内に挿通されている。
図1に示したように、外部リード線201はステム線1
03に接続されると共に、外部リード線209はステム
線106に接続されており、発光管2は、これら外部リ
ード線201、209を介して電力の供給を受ける。
の隙間には、モリブデンコイル203がタングステン電
極204に巻き付いた状態で配設されており、放電空間
の内部に封入されている発光物質が細管部211の内部
に侵入してくるのを防止している。細管部218とタン
グステン電極217との隙間にも同様に、モリブデンコ
イル208がタングステン電極217に巻き付いた状態
で配設されており、細管部218内への発光物質の侵入
を防いでいる。
を覆うようにDy2O3−Al2O3−SiO2系フリット
210が充填されている。また、細管部218の内部に
は給電体219全体を覆うようにDy2O3−Al2O3−
SiO2系フリット220が充填されている。給電体2
02、219はそれぞれフリット210、220によっ
て細管部に気密封着されている。なお、フリット210
はランプ点灯時に給電体202が発光物質により侵蝕さ
れるのを防止する役割も果たしており、給電体219も
フリット220により発光物質による侵蝕から保護され
ている。
g)、緩衝ガス(水銀(Hg、約10.5mg))及び
始動補助用希ガス(アルゴン(Ar、約13kPa)が
封入されている。ここで、発光物質は金属ハライドであ
って、その成分構成は沃化ジスプロシウム(DyI3、
19wt%)、沃化ツリウム(TmI3、19wt
%)、沃化ホルミウム(HoI3、19wt%)、沃化
タリウム(TlI、17wt%)、沃化ナトリウム(N
aI、26wt%)である。
の破線213にて囲まれた部分を示した拡大図である。
図3に示すように、テーパ部214から放電発光管端部
212に向かうに従って、放電発光管部21の外側面は
連続的に傾斜角を変化させてゆく。放電発光管部21は
回転体形状をしており、図2は、従って図3も、放電発
光管部21の回転軸を含む平面にて放電発光管部21を
切った断面を示した図となっている。
に向かう部分の外縁(以下、「境界部分」という。)
は、放電発光管部21の回転軸を含む平面における断面
でみると滑らかな曲線を描いている。テーパ部216か
ら放電発光管端部207に向かう部分の外縁(これも、
「境界部分」という。)も、やはり当該断面でみると滑
らかな曲線を描いている。
1においては、当該曲線に沿って曲率半径Rを計測する
と、当該曲率半径Rが最も小さいところで0.3mmと
なっている。放電発光管部21は回転体であるので、境
界部分の曲率は前記断面に沿って最も小さくなってお
り、従って、境界部分の曲率半径Rは至るところ0.3
mm以上となっている。
は、放電発光管部21が焼成後に曲率半径Rが0.3m
m以上となるように予め成形されている。放電発光管部
21をこのように成形することによって、焼成時におけ
るマイクロクラックの発生を抑制することができ、延い
ては発光管2が破損するのを防止することができる。 (材質と寸法)本実施の形態に係るメタルハライドラン
プ1の材質と寸法のうち主要なものを表1に示す。
細管部211、218との材質をアルミナセラミックと
しているが、このアルミナセラミックとは多結晶体アル
ミナセラミック材料を所定の形状に成形した後、焼成し
て得られる透光性アルミナセラミックである。また、必
要に応じて、アルミナセラミックにランタン(La)や
マグネシウム(Mg)等を添加しても良い。
ステン電極の先端部分の距離については、点灯時に放電
発光管部21の内壁面の温度が700℃程度になるよう
に設計されている。 (実験結果)上記においては、放電発光管部21の境界
部分の曲率半径Rが0.3mm以上となっている場合に
ついて述べたが、この曲率半径Rを異にする種々の発光
管について品質試験(エイジング点灯試験)を実施した
ところ以下の結果を得た。ここで、エイジング点灯試験
とはメタルハライドランプを5時間30分だけ点灯状態
とした後、30分だけ消灯状態とする動作を繰り返し実
行する試験をいう。
る曲率半径Rの最小値が0.1mmから1.5mmの範
囲にある発光管を用いたメタルハライドランプ(全80
灯)と、放電発光管部21の境界部分において傾斜角が
不連続に変化する発光管を用いたメタルハライドランプ
(全20灯)とについて、エイジング点灯時間を6,0
00時間までとし、電源電圧値を定格値よりも10%だ
け大きくして(従って、メタルハライドランプの電力消
費も定格値より約10%だけ大きくなる。)、エイジン
グ点灯試験を実施した。
管部21の境界部分における曲率半径Rの最小値が0.
3mmである発光管(全70灯)については、エイジン
グ点灯試験を完了するまで放電発光管部21の破損は一
切発生しなかった。また、エイジング試験を終了した後
に、境界部分の状態を観察したところ、マイクロクラッ
クもまったく発生していないことが確認された。
る曲率半径Rの最小値が0.3mmに満たないの発光管
(全10灯)については、エイジング点灯試験を実施す
る過程で内1灯が破損した。また、エイジング点灯試験
を終了した後、境界部分の状態を観察したところ、内2
灯においてマイクロクラックが発生していることが確認
された。
変化する発光管については、エイジング試験の途中で内
2灯が破損した。また、エイジング試験終了後の観察に
よって、内6灯について境界部分にマイクロクラックが
発生しており、境界部分における曲率半径Rの最小値が
0.3mm未満のものに比べてマイクロクラックの発生
頻度が高いことが確認された。
の最小値が大きければ大きいほど、放電発光管部21の
境界部分においてマイクロクラックが発生する頻度が低
く、同時に、発光管が破損する頻度も小さいことが分か
った。特に、境界部分の曲率半径Rの最小値を0.3m
mよりも大きくすれば、放電発光管部21の境界部分に
おける破損やマイクロクラックを抑制できるという著し
い効果があることが判明した。
小値が0.7mmであるような発光管を備えたメタルハ
ライドランプ(全100灯)について、エイジング点灯
を開始してから6,000時間までは電源電圧値を定格
値よりも10%だけ大きくすると共に、エイジング点灯
開始から6,000時間を経過した後、12,000時
間を経過するまでの間は電源電圧値を定格値通りとし
て、エイジング点灯試験を実施した。
ルハライドランプは、表2に示すような優れたランプ特
性を有していることが確認された。
不連続に変化する発光管について、境界部分を観察した
ところ、エイジング点灯するまでもなく、発光管容器を
焼成した直後において、既にマイクロクラックが発生し
ている発光管容器が存在していることが判明した。これ
は、発光管容器を焼成した後、冷却する際に、発光管容
器の部分ごとに温度の降下の仕方が一様でないために内
部応力が発生することが原因と考えられる。
その影響は部材の屈曲部に集中するので、前記境界部分
においてマイクロクラックを生じたと推定される。ま
た、放電発光管部においては、通常、放電発光管端部と
それ以外の部分で壁面の厚みが異なるのだが、このこと
も境界部分においてマイクロクラックが生じ易くなるこ
とに寄与していると考えられる。
にワット数の大きいものにおいては、点灯時の温度上昇
が速いため、発光管容器が受ける熱衝撃が大きくなる。
エイジング点灯試験においては、点消灯が何度も何度も
繰り返されるので、メタルハライドランプが点灯される
たびに発光管容器に熱衝撃が加わる。放電発光管部の境
界部分にマイクロクラックがあると、熱衝撃に起因して
発光管容器に加わった応力によってマイクロクラックの
成長が促進される。そうして、最終的に発光管容器の破
損に至ったものと推測される。
率半径の最小値を0.3mm以上とした発光管につい
て、焼成直後に境界部分の状態を確認したところ、マイ
クロクラックはまったく観察されなかった。従って、メ
タルハライドランプの点灯時に加わる熱衝撃よって境界
部分のマイクロクラックが成長するといった事態が発生
しないため、ワット数の大小に関わらず、点灯時の熱衝
撃に対する耐性が高く、破損し難くなっていると考えら
れる。
発生を抑制する方法として、放電発光管部の壁面の厚み
を全体として増加させることも考えられる。しかし、壁
面の厚みを増加させると、発光管部が吸収する光量や熱
量が増加して発光効率を損なうという欠点があるため、
この方法を適用したメタルハライドランプは実用に耐え
得ない。
態に係るメタルハライドランプ(一般屋外照明用、消費
電力300W)の発光管について、その構成を示した断
面図である。なお、本実施の形態に係る発光管を適用さ
れるメタルハライドランプは、例えば、図1に示したよ
うな全体構成をとるとしても良いし、直管構成等の異な
る構成をものとする。
に示した第1の実施の形態に係る発光管2と概ね同様の
構成となっているが、発光管容器30の構成が第1の実
施の形態に係る発光管容器20とは異なっている。すな
わち、発光管容器20が放電発光管部21の両端に細管
部211、218を焼嵌させた構成となっているのに対
して、発光管容器30は放電発光管部31と、当該放電
発光管部31の両端から延伸された細管部311、31
5とが一体成形されている。
21と同様に、その中央に円筒形状の本管部313を備
えており、当該本管部313の一方の端にはテーパ部3
07が、また他方の端にはテーパ部312がそれぞれ連
なっている。ここで、テーパ部307は切頭円錐の側面
部分のような形状をしており、一方の開口部を本管部3
13の開口部と同じくし、もう一方の開口部を細管部3
15の開口部と同じくしている。
の形状をしており、一方の開口部を本管部313の開口
部と同じくし、もう一方の開口部を細管部311の開口
部と同じくしている。また、テーパ部312に連なって
いる細管部311及びテーパ部307に連なっている細
管部315はいずれも円筒形状をしている。発光管容器
30は、放電発光管部31と細管部311、315とを
一体として成形された後、焼結されてなる。
極304、給電体302および外部リード線301が接
合されてなる線状の部材が挿通されており、一方、細管
部315については、タングステン電極314、給電体
316および外部リード線309が接合されてなる線状
の部材が挿通されている。タングステン電極304の給
電体302と接合されていない方の端部にはタングステ
ンコイル305が巻き付けられている。また、タングス
テン電極314の給電体316と接合されていない方の
端部にはタングステンコイル306が巻き付けられてお
り、これらタングステンコイルを巻き付けられた方のタ
ングステン電極の端部は放電空間内において対向配置さ
れている。
11に外囲された部分には、モリブデンコイル303が
巻き付けられており、これと同様に、タングステン電極
314の細管部315に外囲された部分には、モリブデ
ンコイル308が巻き付けられている。細管部311の
内部には、Dy2O3−Al2O3−SiO2系フリット3
10が給電体302全体を覆うように充填されている。
−Al2O3−SiO2系フリット317が給電体316
を覆うように充填されている。フリット310は給電体
302を、またフリット317は給電体316をそれぞ
れ発光物質による侵蝕から保護する役割を果たしてお
り、これと同時に発光管容器30を気密に封着して、放
電空間に封入された発光物質や各種ガスの漏洩を防止す
る。
質として沃化ジスプロシウム、沃化ツリウム、沃化ホル
ミウム等が放電空間内に封入されているが、これに対し
て、本実施の形態に係る発光管容器30においては、発
光物質として沃化セリウム(CeI3)、沃化ナトリウ
ム(NaI)、沃化スカンジウム(ScI3)、沃化タ
リウム(TlI)を成分とする金属ハライド16.0m
gが放電空間に封入されている。なお、発光管容器30
の放電空間には緩衝ガス(水銀約52.0mg)及び始
動補助用希ガス(アルゴン約13kPa)が封入されて
いるが、この点は第1の実施の形態におけるの発光管容
器20と同様である。
管部21の外側面と同様に、発光管容器30の外側面
は、テーパ部307から細管部315に向かうに従って
連続的に傾斜角を変化させてゆく。同様に、テーパ部3
12から細管部311に向かうに場合も傾斜角が連続的
に変化する。発光管容器30は回転体形状をしており、
その回転軸を含む平面で切った断面においては、テーパ
部307から細管部315へと向かう部分の外縁(以
下、「境界部分」という。)が描く曲線の曲率半径Rは
0.3mm以上となっている。テーパ部312から細管
部311へと向かう部分の外縁(これも、「境界部分」
という。)についても前記断面で見ると滑らかな曲線形
状をなしており、その曲率半径の最小値は0.3mmと
なっている。
ライドランプにおいては、境界部分の曲率半径Rが0.
3mm以上となっていることになる。なお、発光管容器
30の前記境界部分は、発光管容器30が焼成される後
に曲率半径Rが0.3mm以上となるように予め成形さ
れている。発光管容器30をこのように成形することに
よって、焼成時におけるマイクロクラックの発生を抑制
することができ、延いては発光管2が破損するのを防止
することができる。
ドランプの材質は、第1の実施の形態に係るメタルハラ
イドランプの材質と同様である。以下に本実施の形態に
係るメタルハライドランプの寸法のうち主要なものを表
3に示す。
ハライドランプ(消費電力300W、境界部分の曲率半
径1.0mm以上)について、電源電圧を定格値よりも
10%だけ大きくし、エイジング点灯時間を12,00
0時間までとしてエイジング点灯試験を実施した。この
エイジング点灯試験の過程において、発光管容器30の
破損はいっさい発生しなかった。また、エイジング点灯
試験を終了した後、発光管容器30の境界部分を詳しく
観察したところ、マイクロクラックもまったく発生して
いないことを確認することができた。
ドランプであって、発光管容器30の境界部分の曲率半
径を0.3mm以上としたメタルハライドランプについ
て様々な条件下で品質試験を実施したところ、例えば、
消費電力70W(発光管容器30の管壁の厚み約0.6
mm)から消費電力400W(発光管容器30の管壁の
厚み約1.3mm)までの範囲のメタルハライドランプ
においても、エイジング点灯試験中における発光管容器
30の破損が見られず、エイジング点灯試験の終了後に
おいても発光管容器30の境界部分にマイクロクラック
の発生は観察されなかった。
ランプは、表4に示すような優れたランプ特性を有して
いることが確認された。
づいて説明してきたが、本発明は、上述の実施の形態に
限定されないのは勿論であり、以下のような変形例を実
施することができる。 (1) 上記の実施の形態においては、発光管容器の材
質を多結晶体アルミナセラミックとしたが、発光管容器
の材質はこれに限定されず、セラミック製の発光管容器
でさえあれば、本発明を適用することによって、発光管
容器の境界部分におけるマイクロクラックの発生を抑制
し、発光管容器の破損の発生を防止することができる。
は、発光管容器の放電発光管部は管部と管部の両端に連
なる2つテーパ部とからなるとし、図4に示したよう
に、このテーパ部は切頭円錐形状をしているとした。す
なわち、テーパ部の傾斜角は至るところ略一定であると
したが、これに代えて、テーパ部の傾斜角を位置に応じ
て変化させるとしてもよい。
り去った形状とし、その半球と直径を同じくする円筒を
管部として、放電発光管部を形成してもよい。この場
合、従来であれば、テーパ部と細管部の接する部分にお
いては発光管容器の外側面がその傾斜を急激に変化させ
るため、焼結時にマイクロクラックが発生したり、点灯
時に破損したりする可能性が高かったけれども、本発明
のように境界部分の曲率半径を0.3mm以上とすれば
このような問題を回避することができる。
空間に封入する発光物質やガスについての具体例を幾つ
か挙げたが、これらに代えて別の発光物質やガスを放電
空間に封入するとしても良い。実際、発光管容器の焼成
時にマイクロクラック発生するか否かについては、これ
らの物質はまったく関与しない。また、メタルハライド
ランプの発光管容器に適用されるセラミック材料は放電
空間に封入される発光物質やガスの影響を受け難く、発
光管容器の破損は専ら点灯時の熱衝撃に起因するものだ
からである。
管容器その他の寸法について具体例を幾つか挙げたが、
本発明はこれらには限定されず、例示した寸法以外の寸
法をとるとしても効果を奏することができる。
る放電発光管部とその両端の一対の細管部との3つの部
材か、あるいはそれらの一体成形部材が焼成された発光
管容器を用いた特に高ワットタイプのメタルハライドラ
ンプにおいて、ランプエイジング点灯による前記放電発
光管部の端部におけるマイクロクラック発生を抑制し、
その端部の破損発生を確実に防止できて、これによりラ
ンプ寿命面で高品質の高ワットタイプのアルミナセラミ
ック管メタルハライドランプが得られる。
の構成を示した図であって、外管ガラスバルブの一部を
切り欠いてランプ内部の構造を露わにした正面図であ
る。
て、中心軸を含む平面で切った断面を示した図である。
部21について、図2の破線213にて囲まれた部分を
示した拡大図である。
の発光管3の構成について、中心軸を含む平面で切った
断面を示した図である。
ンプ 2、3 発光管 20、30 発光管容器 21、31 放電発光管部 101 外管ガラスバル
ブ 102 石英シールド管 103、106 ステム線 104 ステム 105 口金 201、209、301、309 外部リード線 202、219、302、316 給電体 203、208、303、308 モリブデンコイ
ル 204、217、304、314 タングステン電
極 205、206、305、306 タングステンコ
イル 207、212 放電発光管端部 210、220、310、317 フリット 211、218、311、315 細管部 213 破線 214、216、307、312 テーパ部 215、313 本管部
Claims (3)
- 【請求項1】 長手方向両端部分の外径に比して中央部
分の外径が拡径されてなる管状の中央管部と該中央管部
の両端にそれぞれ嵌挿された管状の細管部とからなるセ
ラミック製発光管容器を備えるメタルハライドランプで
あって、 前記中央管部の拡径されている中央部分と縮径されてい
る両端との境界部分における前記中央管部の外周面の曲
率半径が0.3mm以上であることを特徴とするメタル
ハライドランプ。 - 【請求項2】 長手方向中央部外径が拡径されてなる管
状のセラミック製発光管容器を備えるメタルハライドラ
ンプであって、 前記発光管容器の拡径されている中央部分と拡径されて
いない部分との境界部分における前記発光管容器の外周
面の曲率半径が0.3mm以上であることを特徴とする
メタルハライドランプ。 - 【請求項3】 前記発光管容器はアルミナセラミック製
であることを特徴とする請求項1または請求項2のいず
れかに記載のメタルハライドランプ。
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