JP2003132660A - ディジタルオーディオ信号再生装置 - Google Patents

ディジタルオーディオ信号再生装置

Info

Publication number
JP2003132660A
JP2003132660A JP2002233574A JP2002233574A JP2003132660A JP 2003132660 A JP2003132660 A JP 2003132660A JP 2002233574 A JP2002233574 A JP 2002233574A JP 2002233574 A JP2002233574 A JP 2002233574A JP 2003132660 A JP2003132660 A JP 2003132660A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
audio signal
memory
digital audio
recording
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002233574A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuaki Maeda
保旭 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2002233574A priority Critical patent/JP2003132660A/ja
Publication of JP2003132660A publication Critical patent/JP2003132660A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リピートの際に再生の終了時から直ちに次の
再生が開始されることを防止し、リピート機能を不具合
無く実現し得るようにする。 【解決手段】 光ディスク2に記録されたディジタルオ
ーディオ信号を読み取って再生する際に、キー入力操作
部8でリピート操作がなされたときには、現在再生中の
オーディオ信号について光ディスク2からのディジタル
オーディオ信号の読み取りが終了した後に、メモリ22
に無音データを書き込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタルオーディオ
信号が記録された記録媒体から上記ディジタルオーディ
オ信号を読み出して、メモリに書き込み、上記メモリか
ら一定のデータレートで読み出すようなディジタルオー
ディオ信号再生装置に関する。
【0003】
【0004】
【従来の技術】本件出願人は、先に、入力されたディジ
タルオーディオ信号をビット圧縮し、所定のデータ量を
記録単位としてバースト的に記録するような技術を、例
えば特願平2−169977号、特願平2−22136
4号、特願平2−221365号、特願平2−2228
21号、特願平2−222823号の各明細書及び図面
等において提案している。
【0005】この技術は、記録媒体として光磁気ディス
ク等を用い、例えばいわゆるCD−I(CD−インタラ
クティブ)やCD−ROM XAのオーディオデータフ
ォーマットに規定されているAD(適応差分)PCMオ
ーディオデータ、あるいは他のフォーマットに従ってビ
ット圧縮符号化されたディジタルオーディオデータを記
録再生するものである。このビット圧縮されたディジタ
ルオーディオデータは所定データ量を記録単位として、
例えば32セクタ分毎に、隣接セクタのデータとの間の
インターリーブを考慮して繋ぎ用のセクタ(リンキング
セクタ)を前後に付加し、バースト的(間歇的)にセク
タ連続で記録するようにしている。
【0006】ここで、例えばいわゆる標準的なCD(コ
ンパクトディスク)のフォーマット(CD−DAフォー
マット)のデータ、あるいはアナログオーディオ信号を
単純に直線量子化して得られるいわゆるストレートPC
Mオーディオデータを、略々1/4にビット圧縮して記
録再生する場合を考察する。この略々1/4にビット圧
縮されて記録されたディスクの再生時間(プレイタイ
ム)は、圧縮前の上記ストレートPCMデータ、例えば
上記CD−DAフォーマットのデータを記録する場合の
略々4倍となる。これは、より小型のディスクで標準1
2cmのCDと同じ程度の記録再生時間が得られること
から、装置の小型化が図れることになる。また、記録再
生の(瞬時的な)ビットレートを上記標準的なCD−D
Aフォーマットと同じにしておくことにより、実際に記
録や再生を行うのに要する時間もそれぞれ略々1/4で
済むことから、残りの略々3/4の時間をいわゆるリト
ライ等に割り当てることができる。具体的に例えばデー
タの記録時においては、記録が正常に行えたか否かの確
認(ベリファイ)動作や、正常に記録が行えなかった場
合の再書き込み動作等であり、また再生時においては、
再生データの誤り率が高い場合の再読み取り動作等であ
る。これにより、例えば外乱によって機構部が振動して
フォーカスやトラッキング等が外れるような悪条件下で
も、記録再生がより確実に行えることになり、携帯用小
型装置への適用が可能となる。
【0007】このような略々1/4にビット圧縮された
ディジタルオーディオデータを記録再生するためには、
圧縮データの記録及び/又は再生用のバッファメモリが
必要とされる。このメモリは、記録時には、圧縮データ
が一定レートで連続的に書き込まれ、略々4倍の速度で
バースト的あるいは間歇的に読み出される。このバース
ト読み出しの際の1回のデータ量は、上記記録単位とな
る所定データ量、例えば32セクタ分であり、上述した
ように前後にリンキング用の数セクタが付加され、ディ
スク上に空間的に連続して(先の記録部分に続けて)記
録される。また再生時には、ディスク上からバースト的
あるいは間歇的に上記略々4倍の速度で上記所定記録単
位のデータ量(例えば32セクタ+リンキング用の数セ
クタ)のデータを再生し、前後の上記リンキング用のセ
クタを除去して上記バッファ用メモリに書き込む。この
メモリから上記一定レートで連続的に圧縮データを読み
出す。
【0008】ここで、上記記録及び/又は再生用のバッ
ファメモリの全記憶容量をM とするとき、上記圧縮
データが書き込まれて未だ読み出されていないデータ量
(未読出データ量)と、この未読出データを破壊しない
で書き込み可能なメモリの残りの記憶容量(書込可能容
量)との和はM となる。このようなメモリに対する
書き込みや読み出しの制御について以下に説明する。
【0009】記録時には、上記バッファメモリに対して
一定データレートで上記圧縮データを書き込み制御する
と共に、上記未読出データ量が所定量M 以上になる
と、この書込データレートよりも速い読出レートで所定
の記録単位毎(例えば上記32セクタ+数セクタ毎)に
バースト的に読み出し、ディスク等の記録媒体に記録す
るように制御している。この記録媒体に未だ記録されて
いないデータは上記メモリ上で上記未読出データとされ
る。ここで、振動等の外乱等により上記記録媒体への記
録動作が中断されたときや記録が正常に行えなかったと
きには上記メモリ内の未読出データ量が減らず、未読出
データ量が上記メモリの全記憶容量Mに近いときには
一定レートで書き込まれる圧縮データによりこの未読出
データが破壊されることがある。この点を考慮して、バ
ッファメモリの上記書込可能容量が(M −M
を下回る段階で記録媒体への記録を行わせることによ
り、すなわち書込可能領域の記憶容量に余裕を持たせて
おくことにより、媒体への記録が中断されたり正常に行
えなかったりした場合の上記未読出データの破壊を防止
するものである。上記(M −M )は、媒体への
記録の中断状態の復帰や再記録等に要する時間を想定し
て、この時間分だけ上記一定データレートで圧縮データ
をメモリに書き込む動作を続け得る程度に設定しておけ
ばよい。
【0010】また、再生時には、記録媒体からバースト
的に読み取られた圧縮データがメモリに書き込まれて一
定データレートで読み出されるように制御されるが、こ
のとき、メモリ内の上記未読出データ量が所定量M
を下回ると記録媒体からバースト的に読み出してメモリ
への書き込みを行うように制御している。これは、ディ
スク等の記録媒体からのデータ読み取りが外乱等により
正常に行えなかった場合でも、残りの未読出データ量M
を読み出し続けることができ、一定レートでの読み
出し動作が中断されて再生が中断されることがないよう
にしたものである。この未読出データ量M は、例え
ば記録媒体に対して記録データを再度読み取るのに要す
る時間分だけ上記一定レートで圧縮データをメモリから
読み出す動作を続け得る程度に設定すればよい。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般のいわ
ゆるCD(コンパクトディスク)プレーヤにおいては、
ディスクを用いることのアクセス性(アクセサビリテ
ィ)の良さを最大限に活用して、再生動作を一時的に停
止させるポーズ機能や、所望の曲を選んで再生する選曲
再生機能や、1曲あるいはディスク全ての曲を繰り返し
再生する1曲/全曲リピート機能や、任意のA点からB
点までを繰り返し再生するA/Bリピート機能等が付い
ているものが多い。これらの機能を利用することによっ
て、操作上の手間が省けるのみならず、オーディオの楽
しみ方が広がることにもなる。
【0012】このような機能を上述したような記録再生
装置又は再生専用装置等に付加しようとするとき、上記
再生用のバッファメモリが用いられていることから、現
在再生中のオーディオ信号とディスクから読み出し中の
オーディオ信号とで時間的なずれがあり、応答性の点で
問題がある。また、リピートの際には、再生の終了時か
ら次の再生が直ちに開始されると、再生音として無音状
態の無い連続した音となることがあり、不快と感ずるこ
とがある。さらに、これらの機能を付加するための構成
は単純な方が望ましい。
【0013】本発明は、このような実情に鑑みてなされ
たものであり、簡単な構成で、上記所望の曲を選んで再
生させる機能や、リピート機能等を不具合無く実現し得
るようなディジタルオーディオ信号再生装置の提供を目
的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るディジタル
オーディオ信号再生装置は、記録媒体に記録されている
ディジタルオーディオ信号を読み取り、読み取ったディ
ジタルオーディオ信号を一旦メモリに書き込み、一定の
データレートで読み出すディジタルオーディオ信号再生
装置において、現在再生している位置から離間した所定
の位置にアクセスを行う際に、上記メモリに蓄積されて
いる上記ディジタルオーディオ信号の終端位置に続けて
所定期間の無音データを上記メモリに書き込むことによ
り、上述の課題を解決する。
【0015】また、このディジタルオーディオ信号再生
装置は、記録媒体上の所定の開始位置と所定の終了位置
とを決定する操作手段を備え、所定の開始位置と所定の
終了位置とで囲まれるディジタルオーディオ信号、また
は、所定曲、あるいは全曲を繰り返し再生する際に生じ
る終了位置から開始位置へのアクセス動作中に、上記メ
モリに蓄積されている上記ディジタルオーディオ信号の
終端位置に続けて記録されている所定期間の無音データ
を再生することで、リピート動作における戻り動作中に
相当する無音期間を生成することにより、上述の課題を
解決する。
【0016】ここで、現在再生中のオーディオ信号の上
記記録媒体からの読み取りの終了時に次の再生位置にア
クセスするための上記操作手段としては、各種リピート
操作のためキー入力や、プログラム再生のためのプログ
ラム操作入力や、ランダム、あるいはシャッフル再生の
ための操作キー入力等が挙げられる。
【0017】
【作用】現在再生中のオーディオ信号の記録媒体からの
読み取りが終了すると次の再生位置にアクセスするよう
なリピート再生やプログラム再生等の際には、上記読み
取りが終了した時点で無音データをメモリに書き込んで
いるため、メモリから読み出される再生オーディオ信号
では次の再生が始まる前に無音状態が表れる。
【0018】
【実施例】先ず図1は、本発明に係るディジタルオーデ
ィオ信号再生装置の一実施例となるディスク記録再生装
置の概略構成を示すブロック回路図である。
【0019】この図1において、光ディスク2等の記録
媒体にはビット圧縮ディジタルオーディオ信号が記録さ
れている。この記録信号を光学ヘッド3により所定記録
単位(例えば32セクタ+数セクタ)毎にバースト的に
読み取り、デスクランブルや誤り訂正復号化のためのデ
コーダ21を介してビット圧縮オーディオデータを得
る。この圧縮データをRAM(ランダムアクセスメモ
リ)等のメモリ22に書き込み、このメモリ22から一
定のデータレートで読み出し、記録側でのビット圧縮処
理を復元(伸長)して復号化するためのデコーダ23を
介して、オーディオ信号の再生を行う。
【0020】ここで、上記メモリ22に対する圧縮デー
タの書込動作制御は、該メモリ22内のデータ量が一定
量以下となるとき、上記光ディスク2等の記録媒体から
上記圧縮データを読み取ってメモリ22に書き込み、メ
モリ22内にデータ書込可能な空き領域が残っている間
は次々とデータを読み取って書き込み続けるが、空き領
域が一定値以下となって書き込めなくなると、すなわち
実質的なメモリフル状態になると、記録媒体からの読み
取りを停止し、例えば光学ヘッド3は光ディスク2上の
同じトラック位置をトレースし続けたり、次に読み取る
べき位置付近で待機状態となるような制御が行われる。
【0021】このようなメモリ22に対する書き込み制
御が行われる装置において、キー入力操作部8にて、次
の曲、現在の曲、あるいは前の曲を指定したり、数字キ
ー等により所望の曲番号を指定して、いわゆる選曲再生
モードを指示するキー入力操作が行われると、例えばシ
ステムコントローラ7はメモリ22のリードポインタ及
びライトポインタを初期状態にリセットする。この状態
はメモリ22にデータが蓄えられていない状態に相当
し、メモリ22よりデコーダ23にデータが送られるこ
とは無いので、再生オーディオ信号はミュート状態にな
るが、必要に応じてD/A変換器24やLPF(ローパ
スフィルタ)25をミュート制御して、再生オーディオ
を無音状態としてもよい。次に、システムコントローラ
7はサーボ回路6を介して光学ヘッド3を光ディスク2
上の上記指定された曲番号のデータの先頭トラック位置
に移動させるようなヘッドアクセス制御を行い、アクセ
スされた後にこの先頭位置から記録データの読み取りを
開始する。読み取られたデータはメモリ22に書き込ま
れ、読み出されることで、上記指定された曲の頭からの
オーディオ再生動作が行われる。この再生動作時には、
必要に応じて制御された上記ミュート状態が解除される
ことは勿論である。
【0022】キー入力操作部8にて1曲又はディスク全
曲をリピートさせるキー入力操作が行われると、例えば
メモリ22から読み出される圧縮データについての時間
情報を監視し、上記1曲又はディスク全曲が終了するこ
とを検出した時点で上記選曲再生モード時の動作に移行
する。すなわち、上記選曲再生モードを指示するキー入
力操作が行われたときと同様に、メモリ22を初期状態
にリセットし、光ディスク2上の上記1曲又はディスク
全曲の先頭の位置をアクセスし、その後この先頭位置か
ら記録データの読み取り始める。オーディオ信号の再生
が開始されると再び上記1曲又はディスク全曲の時間情
報を監視して終了時点を検出する。
【0023】このリピート動作の他の例としては、光デ
ィスク2等の記録媒体から読み取ってメモリ22に書き
込む段階のデータについての時間情報を監視するように
し、上記1曲又は全曲の書き込みが終了した時点で、該
1曲又は全曲の頭のディスク位置をアクセスし、記録デ
ータの読み取ってメモリ22に続けて書き込むように制
御する。この場合、メモリ22からのデータの読み出し
は連続して行われるから、上記1曲又は全曲の再生が終
了すると直ちに(無音状態無しで)曲の頭が再生されて
時には不快であることを考慮して、上記1曲又は全曲の
頭のディスク位置にアクセスしてメモリ22にデータを
書き込む前に、システムコントローラ7の制御等によ
り、メモリ22に所定時間(例えば数秒程度)の無音デ
ータを書き込むようにし、この無音データに続けて曲の
頭からの読み取りデータを書き込むようにする。これに
よって、曲が終了して数秒程度の無音状態が再生された
後、曲の頭が再生されることになる。
【0024】次に、キー入力操作部8にていわゆるA/
Bリピート機能のA点指定入力及びB点指定入力が行わ
れると、例えばメモリ22から読み出される圧縮データ
についての時間情報を監視し、上記B点に達したことを
検出した時点で上記A点のアクセス動作に移行する。以
下の動作は上記選曲再生動作と同様であり、再生が開始
されると再び上記時間情報を監視して上記B点到達時点
を検出する。
【0025】このA/Bリピート動作の他の例として、
光ディスク2等の記録媒体から読み取ってメモリ22に
書き込む段階のデータについての時間情報を監視するよ
うにしてもよい。この場合にも、リピートの際の連続的
(無音状態の無い)再生が不快であれば、光ディスク2
等の記録媒体上で上記B点までのデータ読み取りが終了
し、次に上記A点をアクセスしてデータを読み取る(メ
モリ22に書き込む)前に、システムコントローラ7の
制御等により、メモリ22に例えば数秒程度の無音デー
タを書き込むようにし、この無音データに続けて上記A
点からの読み取りデータを書き込むようにする。これに
よって、上記B点から上記A点に戻る際に、数秒程度の
無音状態が再生された後、曲の頭が再生されることにな
る。
【0026】このようなリピート動作は、例えば所望の
曲番号をプログラムして順次再生させるいわゆるプログ
ラム再生や、ランダムに曲が選択されて再生されるいわ
ゆるシャッフル再生あるいはランダム再生の際等にも適
用でき、曲の再生が終わった時点で上記選局モード時の
ようなディスクアクセス動作に移行制御する方法と、メ
モリ22にデータを書き込む段階で上記時間情報を監視
してアクセス制御する方法とが考えられる。後者の場合
において、曲の繋ぎ目に無音状態を挿入した方が好まし
ければ、記録媒体から読み取られたデータの曲の終わり
をメモリ22に書き込んだ後、次の曲の頭を書き込む前
に、所定時間(例えば数秒程度)の無音データを書き込
むようにすればよい。
【0027】以上説明したように、圧縮データを光ディ
スク2等の記録媒体からバースト的に読み取ってメモリ
22に書き込み、一定データレートで読み出してオーデ
ィオ信号再生を行うような装置においては、このメモリ
22に書き込まれている圧縮データの取扱いを考慮する
必要がある。すなわち、上記選曲再生を指示するキー入
力操作が行われたときに、メモリ22へのデータ書き込
みだけを停止して曲の頭位置へのアクセスを開始させる
と、メモリ22に蓄えられているデータが読み出されて
オーディオ信号の再生が持続されるから、キー入力操作
に対する応答が遅れているような動作となり、好ましく
ない。そこで上述したように、上記選曲再生を指示する
キー入力操作時には、直ちにメモリ22を初期状態にリ
セットしてオーディオ信号の再生を停止させ、迅速な応
答を実現している。また、リピート再生、プログラム再
生、ランダム(あるいはシャッフル)再生時等には、曲
間やリピートの戻り動作中の無音状態が無くなるとかえ
って不快を感じることがあり、この無音状態を実現する
ために、メモリ22に対して上記曲の終わりや上記リピ
ート期間の終点位置のデータ続けて所定時間(例えば数
秒程度)の無音データを書き込んでいる。これによっ
て、再生オーディオ信号では上記曲間やリピートの戻り
動作中に相当する無音状態が表れ、不快を感じることが
防げる。
【0028】以下、図1に示す具体的な構成について詳
細に説明する。
【0029】スピンドルモータ1により回転駆動される
光ディスク2としては、記録が可能な例えば光磁気ディ
スク等が用いられる。ただし、再生専用の場合には、通
常のCD(コンパクトディスク)と同様なアルミニウム
反射膜タイプの光ディスクを用いることもできる。この
光ディスク(例えば光磁気ディスク)2に対して記録及
び/又は再生を行うための 光学ヘッド3は、例えば、
レーザダイオード等のレーザ光源、コリメータレンズ、
対物レンズ、偏光ビームスプリッタ、シリンドリカルレ
ンズ等の光学部品及び所定パターンの受光部を有するフ
ォトディテクタ等から構成されている。この光学ヘッド
3は、光磁気ディスク2を介して上記磁気ヘッド4と対
向する位置に設けられている。光磁気ディスク2にデー
タを記録するときには、後述する記録系のヘッド駆動回
路16により磁気ヘッド4を駆動して記録データに応じ
た変調磁界を印加すると共に、光学ヘッド3により光磁
気ディスク2の目的トラックにレーザ光を照射すること
によって、磁界変調方式により熱磁気記録を行う。また
この光学ヘッド3は、目的トラックに照射したレーザ光
の反射光を検出し、例えばいわゆる非点収差法によりフ
ォーカスエラーを検出し、例えばいわゆるプッシュプル
法によりトラッキングエラーを検出する。光磁気ディス
ク2からデータを再生するとき、光学ヘッド3は上記フ
ォーカスエラーやトラッキングエラーを検出すると同時
に、レーザ光の目的トラックからの反射光の偏光角(カ
ー回転角)の違いを検出して再生信号を生成する。
【0030】光学ヘッド3の出力は、RF回路5に供給
される。このRF回路5は、光学ヘッド3の出力から上
記フォーカスエラー信号やトラッキングエラー信号を抽
出してサーボ制御回路6に供給するとともに、再生信号
を2値化して後述する再生系のデコーダ21に供給す
る。
【0031】サーボ制御回路6は、例えばフォーカスサ
ーボ制御回路やトラッキングサーボ制御回路、スピンド
ルモータサーボ制御回路、スレッドサーボ制御回路等か
ら構成される。上記フォーカスサーボ制御回路は、上記
フォーカスエラー信号がゼロになるように、光学ヘッド
3の光学系のフォーカス制御を行う。また上記トラッキ
ングサーボ制御回路は、上記トラッキングエラー信号が
ゼロになるように光学ヘッド3の光学系のトラッキング
制御を行う。さらに上記スピンドルモータサーボ制御回
路は、光磁気ディスク2を所定の回転速度(例えば一定
線速度)で回転駆動するようにスピンドルモータ1を制
御する。また、上記スレッドサーボ制御回路は、システ
ムコントローラ7により指定される光磁気ディスク2の
目的トラック位置に光学ヘッド3及び磁気ヘッド4を移
動させる。このような各種制御動作を行うサーボ制御回
路6は、該サーボ制御回路6により制御される各部の動
作状態を示す情報をシステムコントローラ7に供給して
いる。
【0032】システムコントローラ7にはキー入力操作
部8や表示部9が接続されている。このシステムコント
ローラ7は、キー入力操作部8による操作入力情報によ
り指定される動作モードで記録系及び再生系の制御を行
う。このキー操作により実現される機能としては、再生
動作を一時的に停止させるポーズ機能や、所望の曲を選
んで再生する自動選曲機能や、1曲あるいはディスク全
ての曲を繰り返し再生する1曲/全曲リピート機能や、
任意のA点からB点までを繰り返し再生するA/Bリピ
ート機能等が挙げられる。またシステムコントローラ7
は、光磁気ディスク2の記録トラックからヘッダタイム
やサブコードのQデータ等により再生されるセクタ単位
のアドレス情報に基づいて、光学ヘッド3及び磁気ヘッ
ド4がトレースしている上記記録トラック上の記録位置
や再生位置を管理する。表示部9には、この記録位置又
は再生位置の情報や、上記キー操作により選択された機
能の情報等が必要に応じて表示される。
【0033】次にこのディスク記録再生装置の記録系に
ついて説明する。
【0034】入力端子10からのアナログオーディオ入
力信号AINがローパスフィルタ11を介してA/D変
換器12に供給されている。A/D変換器12は上記ア
ナログオーディオ入力信号AINを量子化し、得られた
ディジタルオーディオ信号は、例えばAD(適応差分)
PCM等の高能率符号化処理のためのエンコーダ13に
供給される。また、外部からのディジタルオーディオ信
号を、ディジタル入力インターフェース回路(図示せ
ず)を介してエンコーダ13に供給するようにしてもよ
い。このエンコーダ13に入力されるディジタルオーデ
ィオPCM信号は、圧縮処理等の施されていないいわゆ
るストレートPCMデータであり、具体例として、標準
的なCD(コンパクトディスク)のフォーマット(CD
−DAフォーマット)と同様に、サンプリング周波数が
44.1kHzで、量子化ビット数が16ビットのPCM
データとする。この入力されたオーディオPCMデータ
は、エンコーダ13により、例えば略々1/4のビット
レートとなるような高能率ビット圧縮処理が行われる。
【0035】次にメモリ14は、データの書き込み及び
読み出しがシステムコントローラ7により制御され、エ
ンコーダ13から供給されるビット圧縮データを一時的
に記憶しておき、必要に応じてディスク上に記録するた
めのバッファメモリとして用いられている。すなわち例
えば上記1/4のビット圧縮モードにおいては、標準的
なCD−DAフォーマットのデータ転送速度(ビットレ
ート)の略々1/4に低減された一定ビットレートの圧
縮データが、メモリ14に連続的に書き込まれる。この
圧縮データを光磁気ディスク2に記録する際には、上記
標準的なCD−DAフォーマットと同じディスク回転速
度(線速度一定)の下に同じデータ転送速度でバースト
的あるいは離散的に記録している。すなわち記録モード
の際の実際に信号を記録している時間は、全体の略々1
/4であり、残りの3/4の時間は記録を行っていない
休止期間である。ただし、光磁気ディスク2上では、休
止期間の直前に記録された領域に続けて次の記録が行わ
れ、媒体表面上では連続した記録が行われるようにして
いる。これによって、例えば標準的なCD−DAフォー
マットと同じ記録密度、記憶パターンの記録が行われる
ことになる。
【0036】このため、メモリ14からは上記標準的な
CD−DAフォーマットのデータ転送速度に応じたビッ
トレートでバースト的に上記圧縮データが読み出され、
この読み出された圧縮データは、インターリーブ処理や
誤り訂正符号化処理やEFM変調処理等を行うためのエ
ンコーダ15に供給される。ここで、メモリ14からエ
ンコーダ15に供給されるデータ列において、所定の複
数セクタ(例えば32セクタ)から成る1クラスタ分を
1回の記録で連続記録される単位としており、これがエ
ンコード処理されると、該1クラスタ分のデータ量にク
ラスタ接続用の数セクタ分が付加されたデータ量とな
る。このクラスタ接続用セクタは、エンコーダ15での
インターリーブ長より長く設定しており、インターリー
ブされても他のクラスタのデータに影響を与えないよう
にしている。
【0037】このクラスタ単位の記録の詳細について
は、図2を参照しながら後述する。
【0038】エンコーダ15は、メモリ14から上述し
たようにバースト的に供給される記録データについて、
エラー訂正のための符号化処理(パリティ付加及びイン
ターリーブ処理)やEFM符号化処理などを施す。この
エンコーダ15による符号化処理の施された記録データ
が、磁気ヘッド駆動回路16に供給される。この磁気ヘ
ッド駆動回路16は、磁気ヘッド4が接続されており、
上記記録データに応じた変調磁界を光磁気ディスク2に
印加するように磁気ヘッド4を駆動する。
【0039】また、システムコントローラ7は、メモリ
14に対する上述の如きメモリ制御を行うとともに、こ
のメモリ制御によりメモリ14からバースト的に読み出
される上記記録データを光磁気ディスク2の記録トラッ
クに連続的に記録するように記録位置の制御を行う。こ
の記録位置の制御は、システムコントローラ7によりメ
モリ14からバースト的に読み出される上記記録データ
の記録位置を管理して、光磁気ディスク2の記録トラッ
ク上の記録位置を指定する制御信号をサーボ制御回路6
に供給することによって行われる。
【0040】次に、このディスク記録再生装置の再生系
について説明する。
【0041】この再生系は、上述の記録系により光磁気
ディスク2の記録トラック上に連続的に記録された記録
データを再生するためのものであり、光学ヘッド3によ
って光磁気ディスク2の記録トラックをレーザ光でトレ
ースすることにより、光磁気ディスク2から記録信号が
読み取られる。ここで、光磁気ディスク2は、上記標準
的なCD−DAフォーマットと同じ回転速度(線速度一
定)で回転駆動されており、該CD−DAフォーマット
と同じデータ転送速度でバースト的(離散的)に記録信
号が読み取られ、RFアンプ回路5により2値化されて
デコーダ21に供給される。
【0042】デコーダ21は、上述の記録系におけるエ
ンコーダ15に対応するものであって、RF回路5によ
り2値化された再生出力について、デインターリーブ処
理や誤り訂正のための復号化処理やEFM復調処理等の
処理を行い上述の1/4圧縮データを、例えば上記標準
的なCD−DAフォーマットと同じデータ転送速度でバ
ースト的に出力する。このデコーダ21により得られる
再生データは、メモリ22に供給される。
【0043】メモリ22は、データの書き込み及び読み
出しがシステムコントローラ7により制御され、デコー
ダ21から上記標準的なCD−DAフォーマットと同じ
データ転送速度でバースト的に供給される再生データが
書き込まれる。また、このメモリ22は、上記バースト
的に書き込まれた上記再生データが、一定のビットレー
ト、すなわち上記標準的なCD−DAフォーマットの略
々1/4のデータ転送速度で連続的に読み出される。
【0044】システムコントローラ7は、このようなメ
モリ22に対する上記再生データの書込/読出のメモリ
制御を行うと共に、このメモリ制御によりメモリ22か
らバースト的に書き込まれる上記再生データを光磁気デ
ィスク2の記録トラックから連続的に再生するように再
生位置の制御を行う。この再生位置の制御は、システム
コントローラ7によりメモリ22からバースト的に読み
出される上記再生データの再生位置を管理して、光磁気
ディスク2の記録トラック上の再生位置を指定する制御
信号をサーボ制御回路6に供給することによって行われ
る。
【0045】メモリ22から上記標準の略々1/4の転
送速度(ビットレート)で連続的に読み出された再生デ
ータとして得られる圧縮データは、デコーダ23に供給
される。このデコーダ23は、上記記録系のエンコーダ
13に対応するもので、例えば上記1/4の圧縮データ
を例えば4倍にデータ伸張(ビット伸張)することで1
6ビットのディジタルオーディオデータを再生する。こ
のデコーダ23からのディジタルオーディオデータは、
D/A変換器24に供給される。
【0046】D/A変換器24は、デコーダ23から供
給されるディジタルオーディオデータをアナログ信号に
変換し、ローパスフィルタ25を介して出力端子26か
らアナログオーディオ出力信号AOUT を出力する。
【0047】ところで、このようなディスク記録再生装
置に用いられる光磁気ディスク2は、ステレオオーディ
オ信号で60分以上74分程度までを記録可能な容量と
することが望ましく、例えば上記1/4のデータ圧縮率
を採用するとき、約130Mバイト程度が必要となる。
また、携帯用あるいはポケットサイズ程度の記録及び/
又は再生装置を構成するためには、ディスク外径は8c
m、あるいはより小さな径のディスクを用いることが望
ましい。さらに、トラックピッチ及び線速度について
は、CDと同じトラックピッチ1.6μm、線速度1.
2〜1.4m/sとすることが望まれる。これらの条件
を満足するディスクとしては、例えばディスク外径を6
4mmとし、データ記録領域の外径を61mm、データ記録
領域の内径を32mm、リードイン領域の内径を30mm、
センターホール径を10mmとすればよい。このディスク
を、縦横が70mm×74mmのディスクキャディに収納し
て市場に供給するようにすれば、ポケットサイズ程度の
記録再生装置により該ディスクに対する記録再生が可能
となる。なお上記1/4のデータ圧縮モードで72分〜
76分程度の記録再生を可能とするためのディスクのデ
ータ記録領域の内径及び外径の寸法の範囲としては、内
径を32mmとするときの外径60mm〜62mmから、内径
を50mmとするときの外径71mm〜73mmまでの範囲で
適当に設定すればよい。
【0048】次に、以上説明したようなディスク記録再
生装置による基本的な記録再生動作について、さらに詳
細に説明する。
【0049】先ず、記録データ(メモリ14から読み出
されたデータ)は、一定数(例えば32個)のセクタ
(あるいはブロック)毎にクラスタ化され、これらのク
ラスタの間にクラスタ接続用のいくつかのセクタが配さ
れた形態となっている。具体的には図2に示すように、
クラスタCは32個のセクタ(ブロック)B0〜B31 から
成っており、これらのクラスタCの間にそれぞれ4個の
接続用(リンキング用)セクタL1〜L4が配されて隣のク
ラスタと連結されている。ここで、1つのクラスタ、例
えばk番目のクラスタC を記録する場合には、この
クラスタC の32個のセクタB0〜B31 のみならず、
前方に3セクタ、後方に1セクタの接続用セクタ、すな
わちクラスタCk−1 側にラン−インブロック用の2
個のセクタL2、L3及びサブデータ用の1個のセクタL4
と、クラスタCk+1 側にラン−アウトブロック用の
1個のセクタL1とを含めて、計36セクタを単位として
記録を行うようにしている。このとき、これらの36セ
クタ分の記録データがメモリ14からエンコーダ15に
送られ、このエンコーダ15でインターリーブ処理が行
われることにより、最大108フレーム(約1.1セク
タに相当)の距離の並べ換えが行われるが、上記クラス
タC 内のデータについては、上記リンキング用のセ
クタL1〜L4の範囲内に充分に収まっており、他のクラス
タCk−1 やC k+1 に影響を及ぼすことがない。
なお、セクタL1〜L3には例えば0等のダミィデータが配
され、セクタL4には補助的なサブデータが配されてお
り、インターリーブ処理による本来のデータに対する悪
影響を回避できる。ここで、メインデータ用のセクタB0
〜B31 には8ビットの2進数(2桁の16進数)で 000
0 0000(00H)〜 0001 1111(1FH)のセクタ番号
がそれぞれ付され、リンキング部分のセクタL1には 001
0 0000(20H)、L2〜L4には 0011 1101(3DH)〜
0011 1111(3FH)のセクタ番号がそれぞれ付されて
いる。また、上記クラスタとしては、リンキング用セク
タを含めた例えば36セクタを1クラスタとしてもよ
い。
【0050】このようなクラスタ単位の記録を行わせる
ことにより、他のクラスタとの間でのインターリーブに
よる相互干渉を考慮する必要がなくなり、データ処理が
大幅に簡略化される。また、フォーカス外れ、トラッキ
ングずれ、その他の誤動作等により、記録時に記録デー
タが正常に記録できなかった場合には上記クラスタ単位
で再記録が行え、再生時に有効なデータ読み取りが行え
なかった場合には上記クラスタ単位で再読み取りが行え
る。
【0051】ところで、1セクタ(ブロック)は235
2バイトから成り、先頭から同期用の12バイト、ヘッ
ダ用の4バイト、及びデータD0001〜D2336となる23
36バイトが、この順に配列されている。このセクタ構
造(ブロック構造)における上記同期用の12バイト
は、最初の1バイトが00H(Hは16進数を示す)で
10バイトのFFHが続き、最後の1バイトが00Hと
なっている。次の4バイトのヘッダは、それぞれ1バイ
トずつの分、秒、ブロックのアドレス部分に続いて、モ
ード情報用の1バイトから成っている。このモード情報
は、主としてCD−ROMのモードを示すためのもので
あり、図2に示すセクタの内部構造は、CD−ROMフ
ォーマットのモード2に相当している。CD−Iは、こ
のモード2を用いた規格である。
【0052】図2の具体例では、さらに、圧縮オーディ
オデータ記録のためのフォーマットを示しており、上記
2336バイトの領域の先頭から、8バイトのサブヘッ
ダ、各128バイトで18グループのサウンドグループ
SG01〜SG18、20バイトのスペース領域、及び
4バイトのリザーブ領域の順に配列されている。上記8
バイトのサブヘッダは、各1バイトのファイル番号、チ
ャンネル番号、サブモード、及びデータタイプが2回繰
り返されて配置されたものである。
【0053】ところで、このようなセクタ構造のデータ
がディスク上に記録される際には、エンコーダ15によ
りパリティ付加やインターリーブ処理等を含む符号化処
理が施され、EFM(8-14変調)処理が施されて、図3
に示すような記録フォーマットにて記録が行われる。
【0054】この図3において、1ブロック(1セク
タ)が第1フレームから第98フレームまでの98フレ
ームから成り、1フレームはチャンネルクロック周期T
の 588倍(588T) で、1フレーム内には、24T(+接
続ビット3T)のフレーム同期パターン部分、14T
(+接続ビット3T)のサブコード部分、及び 544Tの
データ(オーディオデータ及びパリティデータ)部分が
設けられている。 544Tのデータ部分は、12バイト
(12シンボル)のオーディオデータ、4バイトのパリ
ティデータ、12バイトのオーディオデータ、及び4バ
イトのパリティデータがいわゆるEFM変調されたもの
であり、1フレーム内のオーディオデータは24バイト
(すなわちオーディオサンプルデータの1ワードが16
ビットであるから12ワード)となっている。上記サブ
コード部分は8ビットのサブコードデータがEFM変調
されたものであり、98フレーム単位でブロック化され
て、各ビットが8つのサブコードチャンネルP〜Wを構
成している。ただし第1及び第2フレームのサブコード
部分は、EFM変調の規則外(アウトオヴルール)のブ
ロック同期パターンS0, となっており、各サブ
コードチャンネルP〜Wは第3フレームから第98フレ
ームまでのそれぞれ96ビットずつとなっている。
【0055】上記オーディオデータはインターリーブ処
理されて記録されているが、再生時にはデインターリー
ブ処理されて時間の順序に従ったデータ配列のオーディ
オデータとされる。このオーディオデータの代わりに、
一般のCD−Iデータ等を記録することができる。
【0056】ところで、上記図1のディスク記録再生装
置において、システムコントローラ7は、図4に示すよ
うに、メモリ14のライトポインタWを上記圧縮データ
のビットレートに応じた速度で連続的にインクリメント
して連続的に書き込み、このメモリ14内に記憶されて
いる上記圧縮データの未読出データ量が所定量M以上
になると、メモリ14のリードポインタRを上記標準的
なCD−DAフォーマットに準じた転送速度でバースト
的にインクリメントして所定の記録単位(例えば32セ
クタ分)毎に読み出すようにメモリ制御を行う。従っ
て、メモリ14内では、上記未読出データを破壊するこ
となく書き込めるデータ量、すなわち記録可能容量が、
所定量(M −M )を下回ることが防止されるこ
とになる。
【0057】ここで、メモリ14からバースト的に読み
出される記録データは、システムコントローラ7により
光磁気ディスク2の記録トラック上の記録位置を制御す
ることによって、光磁気ディスク2の記録トラック上で
連続する状態に記録することができる。しかも上述のよ
うにメモリ14には常に所定量以上のデータ書き込み領
域が確保されているので、外乱等によりトラックジャン
プ等が発生したことをシステムコントローラ7が検出し
て光磁気ディスク2に対する記録動作を中断した場合に
も、上記所定量以上の上記記録可能な領域に入力データ
を書き込み続け、その間に復帰処理動作を行うことがで
き、光磁気ディスク2の記録トラック上には、入力デー
タを連続した状態に記録することができる。
【0058】なお、上記光磁気ディスク2には、上記セ
クタの物理アドレスに対応するヘッダタイムデータ等が
上記ディジタルオーディオ圧縮データにセクタ毎に付加
されて記録される。また、その記録領域と記録モードを
示す目録データがTOC領域等の目録領域に記録され
る。
【0059】次に、図1のディスク記録再生装置におけ
る再生系では、システムコントローラ7は、図5に示す
ように、メモリ22のライトポインタWを標準的なCD
−DAフォーマットに準じた転送速度でインクリメント
してバースト的に書き込むとともに、メモリ22のリー
ドポインタRを上記圧縮データのビットレートに応じた
速度で連続的にインクリメントして読み出し、上記ライ
トポインタWが上記リードポインタRに追い付いた(書
込可能領域が0となった)ときに書き込みを停止し、メ
モリ22内に記憶されている上記未読出データ量が所定
量M 以下になると書き込みを行うようにメモリ制御
を行う。従って、メモリ22内に常に所定量M 以上
の未読出データ量のデータ読み出し領域を確保しなが
ら、再生データを該メモリ22から連続的に読み出すこ
とができる。
【0060】メモリ22にバースト的に書き込まれる再
生データは、システムコントローラ7により光磁気ディ
スク2の記録トラック上の再生位置を制御することによ
って、光磁気ディスク2の記録トラック上で連続する状
態で再生することができる。しかも、上述のようにメモ
リ22には常に所定量M 以上のデータ読み出し領域
が確保されているので、外乱等によりトラックジャンプ
等が発生したことをシステムコントローラ7が検出して
光磁気ディスク2に対する再生動作を中断した場合に
も、上記所定量M 以上のデータ読み出し領域から再
生データを読み出してアナログオーディオ信号の出力を
継続することができ、その間に復帰処理動作を行うこと
ができる。
【0061】次に、キー入力操作部8にて、次の曲、現
在の曲、あるいは前の曲を指定したり、数字キー等によ
り所望の曲番号を指定して、いわゆる選曲再生モードを
指示するキー入力操作が行われたときのシステムコント
ローラ7による具体的な制御動作について、図6を参照
しながら説明する。
【0062】このいわゆる選曲再生モードを指示するキ
ー入力操作が行われると、先ず図6のステップS1に示
すようにミュート制御が行われる。これは、例えばD/
A変換器24やローパスフィルタ25をミュート状態と
して、再生オーディオを無音状態とするような制御であ
る。次のステップS2においては、メモリ22に対する
読み出しや書き込み動作を中止し、次のステップS3に
より上記リードポインタR及びライトポインタWを初期
状態にリセットする。この状態は上記図5の最初の図
(左端の図)に示すようにリードポインタR及びライト
ポインタWが同じアドレスに位置しており、メモリ22
にデータが蓄えられていない状態に相当する。このとき
メモリ22からデコーダ23にデータが送られることは
無いので、再生オーディオ信号はミュート状態になると
も考えられるが、本具体例ではステップS1でミュート
制御を行っている。次に、ステップS4に進んで、シス
テムコントローラ7はサーボ回路6を介して光学ヘッド
3を光磁気ディスク2上の要求された地点、すなわち上
記指定された曲番号のデータの先頭トラック位置に移動
させるようなヘッドアクセス制御を行う。次のステップ
S5ではこのアクセス動作が終了したか否か、すなわち
目的位置にヘッドが到達したか否かを判別し、NOのと
きはステップS5に戻っている。このステップS5でY
ESと判別されたとき、すなわちアクセスが終了したと
きには、次のステップS6に進み、光磁気ディスク2の
該アクセス位置(上記指定された曲番号の曲データの先
頭位置)から読み取りを開始し、読み取ったデータのメ
モリ22に対する書き込み、読み出し制御動作を再び開
始させる。次のステップS7で上記ステップS1でかけ
たミュートを解除した後、メインルーチンにリターンす
る。これによって、上記指定された曲の頭からのオーデ
ィオ再生動作が行われる。
【0063】次に図7は、いわゆるA/Bリピート動
作、すなわち指定されたA点からB点までを繰り返し再
生する動作の具体例を示すフローチャートである。
【0064】この図7において、キー入力処理動作は、
タイマー割込みルーチンの中で行っており、このタイマ
ー割込みが生ずると、ステップS11で通常のタイマー
割込み処理を行った後、ステップS12でキー入力スキ
ャン及び入力キー判断の処理を行う。次のステップS1
3でキー入力が有ったか否かの判別がなされ、NOのと
きはステップS18のその他の処理ルーチンに跳ぶ。ス
テップS13でYES(キー入力有り)とされたとき
は、ステップS14でA点の入力か否かの判別がなさ
れ、YESのときにはステップS15に進んで、上記メ
モリ22から読み出され現在再生されているオーディオ
信号についての時間情報(タイムコード等)TPLY
が読み取られる。この時間情報TPLY は次のステッ
プS16でA点位置を示す変数T に格納(T
PLY )され、次のステップS17で例えばAポイ
ントの入力が有ったことを示すフラグ等が立てられる。
次にステップS18のその他の処理ルーチンを行った
後、このタイマー割込みのリターン(RET I)がな
される。
【0065】上記ステップS14でNO(A点入力では
ない)と判別されたときには、ステップS20に進み、
B点の入力か否かの判別がなされ、YESのときにはス
テップS21に進んで上記Aポイント入力が既に有った
か否か(例えばAポイント入力フラグが立っているか否
か)が判別される。ステップS21でNOのときには上
記ステップS18に跳び、YESのときにはステップS
22に進む。ステップS22では、上記メモリ22から
読み出され現在再生されているオーディオ信号の時間情
報TPLY が読み取られ、次のステップS23でB点
位置を示す変数T に格納(T =TPLY )さ
れる。次のステップS24では、例えばA/Bリピート
モードに入ったことを示すフラグ等が立てられ、次のス
テップS25で上記A点位置T へのアクセス要求が
出された後、上記ステップS18に進んでいる。このス
テップS18ではその他の処理ルーチンを行い、次にこ
のタイマー割込みのリターン(RET I)がなされ
る。
【0066】ステップS20でNO(B点入力ではな
い)と判別されたときには、ステップS27に進んで、
その他のキー入力処理が行われた後、上記ステップS1
8に進んでいる。
【0067】次に図8は、メインルーチンの内の上記A
/Bリピート動作に関連する要部の動作を示すフローチ
ャートである。
【0068】この図8において、ステップS31で当該
メインルーチンの通常の処理が行われ、ステップS32
でアクセス要求の有無の判別がなされる。ステップS3
2でYES(アクセス要求有り)と判別されたときに
は、ステップS34に進んで要求地点へのアクセスが行
われた後、上記ステップS31に戻っている。ステップ
S32でNO(アクセス要求無し)と判別されたときに
は、ステップS33に進み、A/Bリピートモードか否
かの判別がなされ、NOのときには上記ステップS31
に戻っている。ステップS33でYES(例えばA/B
リピートモードを示すフラグが立っている)と判別され
たときには、ステップS35に進み、上記メモリ22か
ら読み出され現在再生されているオーディオ信号の時間
情報(タイムコード等)TPLY を読み取る。次のス
テップS36では、この読み取られた時間情報TPLY
が上記B点位置T を越えたか(TPLY >T
)否かを判別しており、NOのときには上記ステップ
S31に戻り、YESの(T を越えた)ときにはス
テップS37に進んでいる。このステップS37では、
上記A点位置T へのアクセスが行われ、その後上記
ステップS31に戻っている。
【0069】この図8は、メモリ22から読み出される
データの時間情報TPLY に基づいてアクセス制御を
行う例を示しているが、上記光磁気ディスク2から読み
取られてメモリ22に書き込むデータの時間情報(これ
をTPUP とする)に基づいてアクセス制御を行うよ
うにしてもよい。この場合には、図8のフローの点aか
ら点bまでの部分(図8中の破線で囲った部分)を、図
9に示すフローに置き換えることで実現できる。すなわ
ち、図8のステップS33でYESのとき(A/Bリピ
ートモードのとき)図9の最初のステップS41に進め
ばよい。
【0070】この図9において、ステップS41では、
上述したように、光磁気ディスク2から読み取られてメ
モリ22に書き込まれるデータの時間情報TPUP
読み取っている。次のステップS42では、この時間情
報TPUP が上記B点位置T を越えた(TPUP
>T )か否かを判別しており、NOのときには図
中の点bを介して上記図8のステップS31に戻る。こ
のステップS42でYES(T を越えた)と判別さ
れたときには、ステップS43に進み、メモリ22に所
定時間(例えば数秒程度)分の無音データを書き込んで
いる。次のステップS44ではメモリ22への書き込み
を中止し、ステップS45に進んでピックアップ(光学
ヘッド3等)を上記A点位置T へアクセス制御して
いる。次のステップS46ではこのアクセスが終了した
か否かを判別し、NOのときにはステップS46に戻
り、YESのときにはステップS47に進む。ステップ
S47では、光磁気ディスク2からのデータ読み取りを
開始すると共にメモリ22への書き込みを再スタートさ
せた、図中の点bを介して上記図8のステップS31に
戻っている。
【0071】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明に係るディジタルオーディオ信号再生装置によれば、
記録媒体に記録されているディジタルオーディオ信号を
読み取り、読み取ったディジタルオーディオ信号を一旦
メモリに書き込み、一定のデータレートで読み出すディ
ジタルオーディオ信号再生装置において、現在再生して
いる位置から離間した所定の位置にアクセスを行う際
に、上記メモリに蓄積されている上記ディジタルオーデ
ィオ信号の終端位置に続けて所定期間の無音データを上
記メモリに書き込むことができるため、所定の開始位置
と所定の終了位置とで囲まれるディジタルオーディオ信
号、または、所定曲、あるいは全曲を繰り返し再生する
際に生じる終了位置から開始位置へのアクセス動作中
に、上記メモリに蓄積されている上記ディジタルオーデ
ィオ信号の終端位置に続けて記録されている所定期間の
無音データを再生することで、リピート動作における戻
り動作中に相当する無音期間を生成することができるた
め、ユーザに不快感等を与えることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディジタルオーディオ信号再生装
置の一実施例としてのディスク記録再生装置の構成例を
示すブロック回路図である。
【図2】記録媒体への記録単位となるクラスタ構造のフ
ォーマットを示す図である。
【図3】いわゆるCD(コンパクトディスク)の規格に
おけるフレーム及びセクタ(ブロック)のフォーマット
を示す図である。
【図4】上記実施例のディスク記録再生装置の記録系に
おいてメモリ制御されたメモリの状態を示す図である。
【図5】上記実施例のディスク記録再生装置の再生系に
おいてメモリ制御されたメモリの状態を示す図である。
【図6】選曲再生動作の具体例を示すフローチャートで
ある。
【図7】A/Bリピート動作の具体例を示すフローチャ
ートである。
【図8】メインルーチン内のA/Bリピート動作に関連
する部分を示すフローチャートである。
【図9】図8のフローチャートの一部と置き換える部分
の具体例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
2 光磁気ディスク、 3 光学ヘッド、 4 磁気ヘ
ッド、 6 サーボ制御回路、 7 システムコントロ
ーラ、 10 アナログオーディオ信号入力端子、 1
3 データ圧縮用エンコーダ、 14,22 メモリ、
15 エンコーダ、 16 磁気ヘッド駆動回路、
21 デコーダ、 23 データ伸長用デコーダ、 2
4 D/A変換器、 26 アナログオーディオ信号出
力端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体に記録されているディジタルオ
    ーディオ信号を読み取り、読み取ったディジタルオーデ
    ィオ信号を一旦メモリに書き込み、一定のデータレート
    で読み出すディジタルオーディオ信号再生装置におい
    て、 現在再生している位置から離間した所定の位置にアクセ
    スを行う際に、上記メモリに蓄積されている上記ディジ
    タルオーディオ信号の終端位置に続けて所定期間の無音
    データを上記メモリに書き込むことを特徴とするディジ
    タルオーディオ信号再生装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載のディジタルオーディ
    オ信号再生装置は、記録媒体上の所定の開始位置と所定
    の終了位置とを決定する操作手段を備え、 上記操作手段にて決定された開始位置と終了位置とで囲
    まれるディジタルオーディオ信号を繰り返し再生する際
    に生じる上記終了位置から開始位置へのアクセス動作中
    に、上記メモリに蓄積されている上記ディジタルオーデ
    ィオ信号の終端位置に続けて記録されている所定期間の
    無音データを再生することで、リピート動作における戻
    り動作中に相当する無音期間を生成することを特徴とす
    る請求項1記載のディジタルオーディオ信号再生装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1記載のディジタルオーディ
    オ信号再生装置は、記録媒体上の所定曲の繰り返し再生
    を指示する操作手段を備え、 上記操作手段にて指示された曲の終了位置から開始位置
    へのアクセス動作中に、上記メモリに蓄積されている上
    記ディジタルオーディオ信号の終端位置に続けて記録さ
    れている所定期間の無音データを再生することで、リピ
    ート動作における戻り動作中に相当する無音期間を生成
    することを特徴とする請求項1記載のディジタルオーデ
    ィオ信号再生装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項1記載のディジタルオーディ
    オ信号再生装置は、記録媒体上の全曲の繰り返し再生を
    指示する操作手段を備え、 上記操作手段にて指示された終端曲の終了位置から開始
    曲の開始位置へのアクセス動作中に、上記メモリに蓄積
    されている終端位置に続けて記録されている所定期間の
    無音データを再生することで、リピート動作における戻
    り動作中に相当する無音期間を生成することを特徴とす
    る請求項1記載のディジタルオーディオ信号再生装置。
JP2002233574A 2002-08-09 2002-08-09 ディジタルオーディオ信号再生装置 Pending JP2003132660A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002233574A JP2003132660A (ja) 2002-08-09 2002-08-09 ディジタルオーディオ信号再生装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002233574A JP2003132660A (ja) 2002-08-09 2002-08-09 ディジタルオーディオ信号再生装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14936991A Division JP3715327B2 (ja) 1991-05-25 1991-05-25 ディジタルオーディオ信号再生装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003132660A true JP2003132660A (ja) 2003-05-09

Family

ID=19196332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002233574A Pending JP2003132660A (ja) 2002-08-09 2002-08-09 ディジタルオーディオ信号再生装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003132660A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3715327B2 (ja) ディジタルオーディオ信号再生装置
JP3395192B2 (ja) ディジタルオーディオ信号再生装置、ディスクプレーヤの再生ポーズ回路及びディスク再生装置の再生制御回路
JP2940196B2 (ja) 記録再生装置
JP3141241B2 (ja) ディスク記録装置及びディスク再生装置
JP3141242B2 (ja) 光ディスク記録装置
JP3158557B2 (ja) 再生装置
JPH0589601A (ja) デイスク記録装置、デイスク再生装置及びデイスク
JP3393300B2 (ja) 光ディスク記録装置及び目録情報の記録方法
JP3438729B2 (ja) 再生装置の制御方法
JPH0589646A (ja) データ再生装置
JP3398392B2 (ja) 光ディスク再生装置
JP3235109B2 (ja) ディジタルオーディオ信号記録装置
JP3395781B2 (ja) ディスク再生装置の再生制御回路
JP3011635B2 (ja) ディスク記録再生装置
JP2003132660A (ja) ディジタルオーディオ信号再生装置
JP3451624B2 (ja) データ再生装置
JP3468238B2 (ja) ディスクプレーヤの再生ポーズ回路
JPH03290878A (ja) データ再生装置
JP3097116B2 (ja) 再生装置
JP3116903B2 (ja) ディスク記録方法及びディスク再生方法
JP3791070B2 (ja) 光ディスク再生装置及びディスク状記録媒体再生装置
JP2002197842A (ja) 記録媒体
JP2002150708A (ja) ディスク
JPH04105272A (ja) デェスク記録装置及びディスク再生装置
JP2001236741A (ja) ディスク

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20031021