JP2003132590A - ディスク基板の処理方法及び装置 - Google Patents

ディスク基板の処理方法及び装置

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JP2003132590A JP2001330214A JP2001330214A JP2003132590A JP 2003132590 A JP2003132590 A JP 2003132590A JP 2001330214 A JP2001330214 A JP 2001330214A JP 2001330214 A JP2001330214 A JP 2001330214A JP 2003132590 A JP2003132590 A JP 2003132590A
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disk substrate
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Takayuki Suzuki
隆之 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク基板の熱処理時間を短縮すると同時
に、熱処理装置を小型化すること。 【解決手段】 ディスク基板10の直径よりも大きな直
径をもつ円状の開口をもつ仕切り板により仕切られた三
つの領域であって、加熱された気体を前記ディスク基板
に吹き付けて急速にその温度を上昇させる昇温部6と、
加熱された気体で前記ディスク基板の上昇した前記温度
を所定時間保持する定温保持部7と、室温程度以下の温
度の気体を前記ディスク基板に吹き付けることにより前
記ディスク基板の温度を急速に低下させる冷却部8とか
らなる熱処理室1と、複数のディスク基板10をある間
隔で互いに平行になるように並べた状態で順次搬送する
搬送機構9とを備えたディスク基板の熱処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は、CD−R又はDVD
−Rなどのような有機色素膜をもった追記型の光ディス
ク、及びMOやMDなどの光磁気デイスクのディスク基
板の熱処理に関する。
【0002】
【従来技術】 一般に、CD−R又はDVD−Rにあっ
ては、射出成形されたディスク基板にスピンコートなど
の方法により液状の有機色素材料を一様に塗布して薄い
有機色素を形成し、この有機色素膜を書換え可能な記録
膜として用いている。塗布前の有機色素材料は溶剤によ
って液状になっており、通常はディスク基板に有機色素
液を一様に塗布した後に、溶剤を完全に除去し、光ディ
スクの品質の向上と安定化、再生信号の安定化などのた
めに熱処理を行って乾燥している場合が多い。
【0003】 この熱処理は、従来の場合、1m/sよ
りも小さな風速、つまり非常にゆるやかな風速で高温の
空気又は窒素のような気体を熱処理室に供給し、その熱
処理室を順次搬送されるディスク基板全面の温度を50
〜150℃程度まで上昇させる。この温度を所定時間保
持し、加熱処理を行うことにより所期の目的が達成され
る。このように高温の空気又は窒素のような気体を1m
/sよりも小さな風速で熱処理室内に流すのは、熱処理
室内の温度を均一にするためであり、1m/s以上の風
速で50〜150℃程度の温度の空気又は窒素のような
気体を熱処理室内に流すと、ディスク基板全面の温度が
不均一になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 したがって、従来の
ディスク基板の熱処理方法としては、50〜150℃程
度の高温の空気又は窒素のような気体を1m/sよりも
小さな風速で熱処理室内に流している。しかし、この場
合には、ディスク基板全面が均一に所望の温度に上昇す
るまでには長時間、例えば図11に示すように15分程
度、あるいは図示しないが20〜30分かかるため、熱
処理室を長くせねばならず、装置全体が大型化すると同
時に、装置コストが高くなるという欠点があった。本発
明はこのような従来の問題点を解決するため、熱処理装
置を昇温部、定温保持部、冷却部の三つから構成し、昇
温部では短時間、例えば1分以下で所定の温度までディ
スク基板を温度上昇させ、定温保持部ではそのディスク
基板温度を安定に所定の熱処理時間保持し、冷却部では
短時間、例えば1分以下で下限温度以下の温度まで低下
させ、これにより熱処理装置全体を小型化し、熱処理時
間の短縮も図ったものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】 この課題を解決するた
め、請求項1の発明は、ディスク基板の処理方法におい
て、50℃から前記ディスク基板の軟化温度よりも低い
範囲の温度の気体を1〜10m/sの風速で前記ディス
ク基板に吹き付けてこれらディスク基板の温度を急速に
上昇させる急速昇温工程と、50℃から前記ディスク基
板の軟化温度よりも低い範囲の温度の領域で、前記ディ
スク基板の上昇した前記温度を所定の時間保持する温度
保持工程と、室温程度以下の温度の気体を1〜10m/
sの風速で前記ディスク基板に吹き付けてその温度を急
速に低下させる急冷工程とからなるディスク基板の熱処
理方法を提案するものである。この発明によれば、短時
間でディスク基板を所定温度まで上昇させ、また室温ま
で短時間で低下させることができるので、熱処理時間を
大幅に短縮できる。
【0006】 請求項2の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項1において、前記急速昇温工程から前記急
冷工程までの工程にわたり、前記ディスク基板の移送方
向に対して前記ディスク基板がほぼ直角になるようある
間隔で配置し、前記ディスク基板の移送方向に対してほ
ぼ直角になる方向から前記それぞれの気体を吹きつける
ディスク基板の熱処理方法を提案するものである。請求
項2によれば、ディスク基板間を高速で気体が通過する
ので、短時間でディスク基板を昇温、又は降温させるこ
とができる。
【0007】 請求項3の発明は、上記課題を解決する
ため、前記ディスク基板の直径よりも大きな直径をもつ
円状の開口をもつ遮蔽壁により仕切られた三つの領域で
あって、加熱された気体を前記ディスク基板に吹き付け
て急速にその温度を上昇させる昇温部と、加熱された気
体で前記ディスク基板の上昇した前記温度を所定時間保
持する定温保持部と、室温程度以下の温度の気体を前記
ディスク基板に吹き付けることにより前記ディスク基板
の温度を急速に低下させる冷却部とからなる熱処理室
と、前記複数のディスク基板をある間隔で互いに平行に
なるように並べた状態で順次搬送する搬送機構とを備え
たディスク基板の熱処理装置を提案するものである。請
求項3によれば、短時間でディスク基板を所定温度まで
上昇させ、また室温まで短時間で低下させることができ
るので、熱処理時間を大幅に短縮でき、熱処理装置を小
型化できる。
【0008】 請求項4の発明は、上記課題を解決する
ため、請求項3において、前記昇温部は50℃から前記
ディスク基板の軟化温度よりも低い範囲の温度の気体を
1〜10m/sの風速で前記ディスク基板に吹き付けて
これらディスク基板の温度を急速に上昇させるディスク
基板の熱処理装置を提案するものである。このように、
ディスク基板を設定温度まで急速に上昇させることがで
きるので、熱処理装置を小型化できる。
【0009】 請求項5の発明では、上記課題を解決す
るため、請求項3又は請求項4において、前記定温保持
部は50℃から前記ディスク基板の軟化温度よりも低い
範囲の温度の雰囲気中で、前記昇温部で昇温された前記
ディスク基板の温度をほぼ一定に保持するディスク基板
の熱処理装置を提案するものである。搬送するディスク
基板間の間隔をより小さくできるので、熱処理装置をよ
り小型化できる。
【0010】 請求項6の発明では、上記課題を解決す
るため、請求項3ないし請求項5のいずれかにおいて、
前記冷却部は室温程度以下の温度の気体を1〜10m/
sの風速で前記定温保持部から移送されて来る前記ディ
スク基板に吹き付けて、これらディスク基板の温度を急
速に低下させるディスク基板の熱処理装置を提案するも
のである。請求項6によれば、冷却部の長さを短くで
き、熱処理装置をより小型化できる。
【0011】 請求項7の発明では、上記課題を解決す
るため、請求項3ないし請求項6のいずれかにおいて、
前記昇温部と冷却部の双方又は一方は前記ディスク基板
の搬送方向に長い長さとこれよりも短く、かつ前記ディ
スク基板の直径よりも小さい幅とを有するスリットから
なる気体吹き出し穴を備え、この気体吹き出し穴は前記
ディスク基板の搬送方向に沿った四つの壁の一つにおけ
る前記ディスク基板の最大径の部分に対向する位置に配
置され、前記気体吹き出し穴の形成された前記壁のうち
の対向する壁に気体排出穴が備えられたディスク基板の
熱処理装置を提案するものである。気体を均一に吹き出
すことができ、気体がディスク基板間を速い速度で通過
することができるので、よりディスク基板の昇温、降温
の時間を短縮できる。
【0012】 請求項8の発明では、上記課題を解決す
るため、請求項3ないし請求項7のいずれかにおいて、
前記定温保持部は前記ディスク基板の搬送方向に沿った
四つの壁の一つに設けられた多数の孔からなる気体供給
部を備え、前記気体供給部の形成された前記壁のうちの
対向する壁に気体排出部が備えられ、前記気体供給部に
はその多数の孔の大きさを調整するための気体調整手段
を備えたディスク基板の熱処理装置を提案するものであ
る。供給気体の量を調整できるので、定温保持部をより
簡単に設定温度に保持することができる。
【0013】 請求項9の発明では、上記課題を解決す
るため、請求項3ないし請求項8のいずれかにおいて、
複数の前記ディスク基板は所定の間隔で互いに平行にな
るよう並べられて搬送されるディスク基板の熱処理装置
を提案するものである。
【0014】 請求項10の発明では、上記課題を解決
するため、前記ディスク基板の直径よりも大きな直径を
もつ円状の開口をもつ遮蔽壁により仕切られた三つの領
域であって、加熱された気体を前記ディスク基板に吹き
付けて急速にその温度を上昇させる昇温部と前記ディス
ク基板の上昇した温度を所定時間保持する定温保持部と
前記ディスク基板の温度を急速に低下させる冷却部とか
らなる熱処理室と、前記複数のディスク基板をある間隔
で互いに平行になるように並べた状態で順次搬送する搬
送機構とを備え、前記搬送機構は、ある長さ又は長さ全
体にわたって一定のピッチで螺旋状に形成された溝をも
つ移送用シャフトを3本以上と、これら移送用シャフト
を回転させるための駆動装置と、前記移送用シャフトが
回転できるようにこれら移送用シャフトの両端をそれぞ
れ支承する一対の支承部材とからなり、この支承部材
は、3本以上の前記移送用シャフトに移載された前記デ
ィスク基板の中央穴に対応する箇所が開いた空部になっ
ているディスク基板の熱処理装置を提案するものであ
る。請求項10によれば、ディスク基板を衝撃を与える
ことなく静かに、かつ容易に移送用シャフトに移載する
ことができる。
【0015】 請求項11の発明では、上記課題を解決
するため、前記ディスク基板の直径よりも大きな直径を
もつ円状の開口をもつ遮蔽壁により仕切られた三つの領
域であって、加熱された気体を前記ディスク基板に吹き
付けて急速にその温度を上昇させる昇温部と前記ディス
ク基板の上昇した温度を所定時間保持する定温保持部と
前記ディスク基板の温度を急速に低下させる冷却部とか
らなる熱処理室と、前記複数のディスク基板をある間隔
で互いに平行になるように並べた状態で順次搬送する搬
送機構とを備え、前記搬送機構は、ある長さ又は長さ全
体にわたって一定のピッチで螺旋状に形成された溝をも
つ移送用シャフトを3本以上と、これら移送用シャフト
を回転させるための駆動装置と、前記移送用シャフトが
回転できるようにこれら移送用シャフトの両端をそれぞ
れ支承する一対の支承部材とからなり、前記支承部材と
これを支えるベ−ス部材との間には直線駆動装置が備え
られており、前記移送用シャフトの温度変化による伸縮
に応じて前記支承部材が動けるようにしたディスク基板
の熱処理装置を提案するものである。請求項11によれ
ば、移送用シャフトの熱膨張によるディスク基板への悪
影響を無くすことができる。
【0016】
【発明の実施の形態及び実施例】 記録膜としての有機
色素膜の形成されたディスク基板の熱処理装置を昇温
部、定温保持部、冷却部の三つから構成し、昇温部では
50〜150℃程度の温度の気体を1〜10m/sの風
速でディスク基板に吹き付けて、例えば図9に示すよう
に60秒程度の短時間で所定の温度(例えば80℃)ま
でディスク基板を温度上昇させ、定温保持部でディスク
基板全面の温度を均一化し、冷却部で20〜30℃程度
の温度の気体を1〜10m/sの風速でディスク基板に
吹き付けることにより、1分以下の短時間で35℃程度
以下の室温まで低下させ、これにより熱処理装置全体を
小型化し、熱処理時間の短縮も図ったものである。
【0017】 図1及び図2により本発明の1実施例に
ついて説明する。図1は側面から見た図、図2は上面か
ら見た図である。これら図において、乾燥炉となる熱処
理室1は2枚の側壁板2、3及びこれらと同様な2枚の
仕切り板4、5によって、昇温部6、定温保持部7、冷
却部8の三つの部屋に分割されている。これら昇温部
6、定温保持部7、冷却部8を搬送機構9によりディス
ク基板10はぼ順次通過することになる。ディスク基板
10は、追記型光ディスクであるCD−R又はDVD−
Rの製造工程途中のものであり、例えばスピンコート法
などによって記録色素材料と有機溶剤とからなる有機色
素薄膜が形成されている。この熱処理室1で乾燥が行わ
れ、有機溶剤が除去され、次の工程で反射膜又は半反射
膜となる金属薄膜が形成される。ディスク基板10を搬
送する搬送機構9は、所定のピッチで螺旋状に形成され
た溝をもつ搬送シャフト9a、9b、9cからなり、多
数のディスク基板は10を所定間隔で鉛直に立てて順次
送る。
【0018】 側壁板2、3及び仕切り板4、5の詳細
については図示していないが、基本的にはディスク基板
10を問題なく通過させるためにディスク基板10の直
径よりも大きな大穴と、搬送シャフト9a、9b、9c
の回転を妨げないように搬送シャフト9a、9b、9c
の直径よりも大きな三つの小穴とを有する。搬送シャフ
ト9a、9b、9cは搬送シャフト9bを頂点とする2
等辺3角形の各角部に配置され、搬送シャフト9a、9
b、9cが回転することによりそれらに形成されている
溝の働きで所定間隔を保ちながら順次前方に送られる。
搬送シャフト9a、9b、9cの駆動装置については図
示するのを省いたが、共通のモータと従動ローラとベル
トなどによって構成される。図面を簡単にするために、
実際は搬送機構9と並列に全く同一構造の搬送機構が設
置されているが、図示するのを省略した。
【0019】 このような熱処理装置にあって、矢印で
示すように昇温部6と定温保持部7では吹き出し板11
aに形成された噴出孔から熱風が噴出され、また冷却部
8では室温以下の空気又は窒素のような気体が吹き出し
板13aから噴出される。昇温部6で熱風を噴出する孔
は、図3に示すように、吹き出し板11aに細長く形成
されたスリットSであり、そのスリットSは順次移送さ
れるディスク基板10の頂部の真上に位置し、スリット
Sから熱風が搬送方向に鉛直、つまりディスク基板10
の円状面に沿うよう供給される。スリットSは1個又は
複数個であり、長さは昇温部6の搬送方向の長さとほぼ
等しく、その幅はスリットを臨むディスク基板10の上
頂部から対向する下頂部を結ぶ線を中心に両側を適当な
量の熱風が流れるように調整される。そのスリット幅
は、幅調整手段11cにより隣り合うディスク基板10
間の間隔、昇温時間、熱風の温度、風量、風速によって
調整される。なお、この昇温部6における隣り合うディ
スク基板10間の間隔は、ディスク基板10の全面を一
様に温度上昇させ、かつその半双方向の長さを短くして
装置をできるだけ小型化するという面から、0.5mm
ないし2mmの範囲が良い。
【0020】 このような間隔で立てられたディスク基
板10は約1分で昇温部6を通過するが、前述のように
図示しないヒータで50℃からディスク基板の軟化温度
よりも低い温度(例えば110〜130℃)に加熱され
た気体を、1〜10m/sの風速、好ましくは2〜5m
/sの風速で吹き出し板11aのスリットから噴出する
ことにより、各ディスク基板10は次の定温保持部7の
入口で測定すると、ディスク基板の軟化点温度よりも低
い所定温度まで上昇しており、つまり1分以下で所定温
度まで上昇することが確認された。したがって、この実
施例では従来に比べてディスク基板10をその軟化点温
度よりも低い所定温度まで上昇するのに要する時間は大
幅に短くなり、つまりこの期間でのディスク基板10の
搬送距離を大幅に短くできるのが分かる。なお、スリッ
トから噴出された熱風はディスク基板10間を通って昇
温部6の下側の排出板11bに設けられた多数の孔又は
スリットから排出され、循環される。
【0021】 次に、定温保持部7では昇温部6で所定
温度に昇温された各ディスク基板10の温度を上昇させ
たり、あるいは低下させずに、その設定温度に保持して
ディスク基板10の有機色素薄膜から有機溶剤をほぼ完
全に除去する。定温保持部7の吹き出し板12aには、
図4に示すように多数の孔Hが形成されており、またそ
れらの孔の大きさを調整できる調整板12cが備えられ
ている。図4(A)は多数の孔Hを全開した状態、図4
(B)は多数の孔Hを全て閉じた状態であり、調整板1
2cを矢印方向に動かすことにより、孔Hの大きさは調
整される。それら孔Hから、熱風が搬送方向に鉛直、つ
まりディスク基板10の円状面に沿うよう供給される。
この熱風の温度は前記設定温度程度か、幾分高くなって
おり、風速は1m/s以下、好ましくは0.2〜0.5
m/sである。定温保持部7は、その雰囲気を前記設定
温度程度に保てれば良いが、一般に要求される熱処理時
間によって昇温部6に比べてデイスク基板の搬送方向の
長さがかなり長くなる。ここで、従来も本発明でも設定
温度での熱処理が約10分間必要であるとすれば、前記
から定温保持部7は昇温部6の10倍程度の長さを持た
なければならない。しかし、ここでのディスク基板10
の処理枚数は同じとすれば、従来も本発明も同等にな
る。なお、吹き出し板12aの多数の孔Hから噴出され
た熱風はディスク基板10間を通って定温保持部7の下
側の排出板12bに設けられた多数の孔又はスリットか
ら排出され、循環される。
【0022】 このように、ディスク基板10は定温保
持部7において搬送機構9により順次搬送されながら乾
燥され、仕切り板5を通って冷却部8に送られる。冷却
部8の構造は昇温部6とほぼ同様な構造であり、その吹
き出し板13aのスリットから噴出される気体の温度が
室温程度、例えば20〜30℃の温度である点が異なる
だけである。冷却部8では、室温程度の気体が1〜10
m/s、好ましくは2〜5m/sの風速でディスク基板
10に吹き付けられるので、図10で示すように、実験
から30秒以下の時間で前記設定温度から室温程度まで
低下するのが確認された。この点、従来の方法では図1
2から約6分程度かかるのが分かる。したがって、この
実施例ではディスク基板10の搬送速度を考慮して、デ
ィスク基板10がほぼ30秒から60秒間かけて冷却部
8を通過するよう冷却部8の長さを決めた。また、冷却
部8でも冷却に用いられた空気は排出板13bに設けら
れた図示しない幾つものスリット又は多数の孔から排出
される。
【0023】 以上述べた第1の実施例では、昇温部6
と冷却部8の気体の風速を基準にして隣り合うディスク
基板10間隔を幾分大きくし、気体の風速があまり低下
することなくディスク基板10間を流れるようにした
が、図3に示す第2の実施例では熱せられた気体の風速
が低い定温保持部7におけるディスク基板10間を基準
にした。定温保持部7ではディスク基板10の温度を保
持すれば良いので、ディスク基板10間の間隔は十分に
小さくても良いが、昇温部6と冷却部8では気体の風速
があまり低下することなくディスク基板10間を流れる
ようにしなければならないので、昇温部6と冷却部8に
おけるディスク基板10間の間隔を大きくした。
【0024】 熱処理室の内部を側面かみた状況を示す
図5では、間隔可変式の搬送機構9を用いた一実施例を
示す。間隔可変式の搬送機構9は前記実施例と同様に3
本の同一構造の搬送シャフト(図では9aだけを示して
いる。)を用いており、各搬送シャフトは、昇温部6と
冷却部8における長さにわたっての送りピッチは大き
く、定温保持部7での送りピッチは小さくなっている。
昇温部6と冷却部8では送りピッチが大きいだけディス
ク基板10の搬送速度は大きくなるので、その分だけ長
くしなければならないが、1分間程度の時間だけ昇温部
6と冷却部8内にあれば良いので、昇温部6と冷却部8
の長さの増加分は僅かである。それに比べて、定温保持
部7での熱処理時間は長いので、定温保持部7は昇温部
6と冷却部8に比べてかなりの長さが必要であり、定温
保持部7における送りピッチを小さくしてディスク基板
10の搬送速度を小さくし、定温保持部7の長さを短く
することにより、熱処理室1全体の長さを短縮すること
ができ、より一層装置の小型化が可能になる。他につい
ては第1の実施例と同様であるので、説明を省略する。
【0025】 次に熱処理室の内部を側面かみた状況を
示す図6は、図1と図2に示した昇温部6の吹き出し板
11a、定温保持部7の吹き出し板12a、冷却部8の
吹き出し板13aに相当する箇所に高性能フィルタであ
るヘパ(HEPA)フィルタF1、F2、F3(例え
ば、クラス100)をそれぞれ設けた一実施例を示して
いる。もともと熱処理室1はクリーンルーム内に設置さ
れているが、通常あまりクリーン度の高くない雰囲気で
前記熱処理が行われていた。この実施例では熱処理室1
に気体を吹き込むので、ヘパフィルタを通してその気体
のクリーン度を高くすることにより、熱処理室1のクリ
ーン度をより高め、光ディスクの特性を向上させようと
いうものである。
【0026】 昇温部6では、前述のように図示しない
ヒータで50℃からディスク基板の軟化温度よりも低い
温度(例えば110〜130℃)に加熱された気体を、
1〜10m/sの風速、好ましくは2〜5m/sの風速
でヘパフィルタF1を通して噴出している。これにより
熱風が搬送方向に鉛直、つまりディスク基板10の円状
面に沿うよう供給される。次に、定温保持部7では、こ
の熱風よりも幾分高いか、あるいは前記設定温度程度の
気体を、風速は1m/s以下、好ましくは0.2〜0.
5m/sの風速でヘパフィルタF2を通して噴出し、定
温保持部7の雰囲気を設定温度に保持している。次に、
冷却部8では室温程度の気体を、1〜10m/sの風
速、好ましくは2〜5m/sの風速でヘパフィルタF3
を通して噴出している。また、図示していないが、必要
に応じて、熱処理室1の入口側と出口側にもヘパフィル
タを設け、ヘパフィルタを通して室温の気体を搬送機構
9上のディスク基板10に吹き付ける。
【0027】 搬送機構9の細部について、図7及び図
8を用いて説明する。図5は搬送シャフト9a、9b、
9c及びこれらと同一構造で並行して備えられた搬送シ
ャフト9a’、9b’、9c’のそれぞれの一端を回転
可能に支承する支承部材15、15’を示し、支承部材
15(15’)は前記搬送シャフトの両端にそれぞれ備
えられる。この実施例では、2ラインでデイスク基板1
0、10’を同時に熱処理して乾燥させるようになって
いる。搬送シャフト9a、9b、9cは、支承部材15
に外輪が取り付けられたラジアルベアリング16a、1
6b、16cの内輪に固定され、支承部材15に対して
自由に回転可能になっている。搬送シャフト9a’、9
b’、9c’も同様であり、ラジアルベアリング16
a’、16b’、16c’により自由に回転可能に支承
されている。搬送シャフト9a、9b、9c及び搬送シ
ャフト9a’、9b’、9c’は紙面側にある寸法で伸
延しており、その部分には溝が形成されていない円筒状
シャフトになっていて、図示しないベルトを介して図示
しない駆動源に結合されている。
【0028】 支承部材15はその上面15aから下方
向に延びる溝15b、15cを備える。溝15bは、デ
ィスク基板10に有機色素膜を塗布した後に、図示しな
い搬送アームの先端部に取り付けられた吸着手段17に
吸着保持されたディスク基板10を搬送シャフト9a、
9b、9cに移載するときに、図示しない搬送アームが
入り込み、ディスク基板10に衝撃を与えることなく静
かに搬送シャフト9a、9b、9cにディスク基板10
を載置することを可能にする大切な役割を果たす。溝1
5cも溝15bと同様な働きを行い、ディスク基板1
0’が衝撃を受けることなく静かに搬送シャフト9
a’、9b’、9c’に載置されるのを可能にする。こ
れら溝15c、15bの形状は制限されず、図示しない
搬送アームが紙面前方側から溝15c、15bに入り込
んで、ディスク基板10、10’を支承部材15の紙面
後方側においてそれぞれの搬送シャフト9a、9b、9
c及び搬送シャフト9a’、9b’、9c’に載置する
ときに、搬送アームが溝15c、15bの内壁に接触し
なければ良い。溝15c、15bを備えることにより、
前記搬送アームの鉛直方向の動作、前後方向の180度
の動作にも対応することができる。また、前記搬送アー
ムは支承部材15の外側にあって、ディスク基板10、
10’を支承部材15の内壁近傍に載置できるので、搬
送機構9を短くできる。
【0029】 このような熱処理装置にあっては、昇温
部6、定温保持部7において搬送シャフト9a、9b、
9c及び搬送シャフト9a’、9b’、9c’も温度上
昇する。搬送シャフト9a、9b、9c及び搬送シャフ
ト9a’、9b’、9c’が温度上昇することにより、
それらの金属材料が熱膨張し、ディスク基板10、1
0’を搬送する過程で歪みを与えることがあり、この歪
みが光ディスクの特性に悪影響を与えることがある。し
たがって、この実施例では支承部材15と15’のう
ち、支承部材15を可動とし、支承部材15’は固定と
した。支承部材15は、ベース部材18に固定されたガ
イドレール19に、直線駆動手段20、取り付け部材2
1を介して結合されている。直線駆動手段20は多数の
ボールベアリングを循環させる通常の構造のものであ
り、ガイドレール19上を自由に紙面左右方向に動くこ
とができる。支承部材15’はベース部材18’に固定
されている。この構造にあっては、搬送シャフト9a、
9b、9c及び搬送シャフト9a’、9b’、9c’が
温度上昇により熱膨張すると、その分だけ直線駆動手段
20はガイドレール19上を図面右側に動き、また室温
まで低下する過程で収縮するときには、図面左側に動
く。したがって、搬送シャフト9a、9b、9c及び搬
送シャフト9a’、9b’、9c’に歪みが生じること
がなく、その歪みによってディスク基板10、10’に
不必要な力がかからず、その特性に悪影響をお呼びすこ
とはない。
【0030】 なお、前にも触れたが、各搬送シャフト
9a、9b、9c及び搬送シャフト9a’、9b’、9
c’の両端は、通常のラジアルボ−ルベアリング22を
介して支承部材15、15’に取り付けられている。ラ
ジアルボ−ルベアリング22の外輪はボルト23によっ
て支承部材15、15’にそれぞれ取り付け、その内輪
に各搬送シャフト9a、9b、9c及び搬送シャフト9
a’、9b’、9c’の両端が固定される。
【0031】 以上の実施例では、搬送機構として移送
シャフトを用いたが、ベルトなど他の部材からなるもの
であっても良い。また、移送シャフトを用いる場合には
3本に限ることなく、4本以上であっても良い。さら
に、上記実施例ではいずれも天井側から気体を供給し、
下側から排出したが、逆でも良く、横方向に気体供給口
と排出口を設けても良い。また、以上の実施例ではCD
−R又はDVD−Rのような有機色素膜をもった追記型
の光ディスクのディスク基板について述べたが、MO及
びMDなど光ディスク基板のディスク基板は成形後の応
力による歪みを低減して諸特性の改善を図るために熱処
理を行っており、本発明にかかる熱処理方法及び装置は
この熱処理にも使用できる。
【0032】
【発明の効果】 以上述べたように、本発明によればC
D−R又はDVD−Rなどのような有機色素膜をもった
追記型の光ディスクのディスク基板の熱処理時間を大幅
に短縮することができ、熱処理装置を小型化できる。さ
らに、請求項10の発明によれば、搬送機構の支承部材
を通してディスク基板を搬送機構に載置できるので、通
常の移載機構を採用でき、ディスク基板に衝撃を与える
ことなく搬送機構に移載することができる。さらにま
た、請求項11の発明によれば、搬送機構の熱膨張・収
縮を吸収できる構造となっているので、搬送機構の熱膨
張・収縮によりディスク基板が悪影響を受けることはな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を説明するための側面からみ
た図である。
【図2】本発明の1実施例を説明するための上面からみ
た図である。
【図3】本発明の1実施例における気体を吹き出す部分
を示す図である。
【図4】本発明の1実施例における天板の一例を示す図
である。
【図5】本発明の別の実施例を説明するための側面から
みた図である。
【図6】本発明の更に別の実施例を説明するための側面
からみた図である。
【図7】本発明の1実施例を説明するための搬送機構の
一部分を示す図である。
【図8】本発明の1実施例を説明するための搬送機構の
一部分を示す図である。
【図9】本発明におけるディスク基板の温度上昇特性の
一例を示す図である。
【図10】本発明におけるディスク基板の温度降下特性
の一例を示す図である。
【図11】従来におけるディスク基板の温度上昇特性の
一例を示す図である。
【図12】従来におけるディスク基板の温度降下特性の
一例を示す図である。
【符号の説明】
1−熱処理室 2、3−側壁板 4、5−仕切り板 6−昇温部 7−定温保持部 8−冷却部 9−搬送機構 9a〜9c−搬
送シャフト 10−ディスク基板 11a−昇温
部6の吹き出し板 11b−昇温部6の排出板 12a−定温
保持部7の吹き出し板 12b−定温保持部7の排出板 13a−冷却
部8の吹き出し板 13b−冷却部8の排出板 S−スリット H−孔 F1、F2、
F3−ヘパフィルタ 15−搬送機構15の支承板 16a〜16
c−ベアリング 17−吸着手段 18−ベ−ス
手段 19−ガイドレール 20−直線駆
動装置 21−取り付け手段 22−ラジア
ルベアリング 23−ボルト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 秀雄 東京都豊島区高田1丁目18番1号 オリジ ン電気株式会社内 Fターム(参考) 5D121 AA02 GG07 GG28 JJ02 JJ03 JJ08 JJ09

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスク基板の処理方法において、50
    ℃から前記ディスク基板の軟化温度よりも低い範囲の温
    度の気体を1〜10m/sの風速で前記ディスク基板に
    吹き付けてこれらディスク基板の温度を急速に上昇させ
    る急速昇温工程と、 50℃から前記ディスク基板の軟化温度よりも低い範囲
    の温度の領域で、前記ディスク基板の上昇した前記温度
    を所定の時間保持する温度保持工程と、 室温程度以下の温度の気体を1〜10m/sの風速で前
    記ディスク基板に吹き付けてその温度を急速に低下させ
    る急冷工程と、からなることを特徴とするディスク基板
    の熱処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記急速昇温工程から前記急冷工程までの工程にわた
    り、前記ディスク基板の移送方向に対して前記ディスク
    基板がほぼ直角になるようある間隔で配置し、前記ディ
    スク基板の移送方向に対してほぼ直角になる方向から前
    記それぞれの気体を吹きつけることを特徴とするディス
    ク基板の熱処理方法。
  3. 【請求項3】 前記ディスク基板の直径よりも大きな直
    径をもつ円状の開口をもつ仕切り板により仕切られた三
    つの領域であって、 加熱された気体を前記ディスク基板に吹き付けて急速に
    その温度を上昇させる昇温部と、 加熱された気体で前記ディスク基板の上昇した前記温度
    を所定時間保持する定温保持部と、 室温程度以下の温度の気体を前記ディスク基板に吹き付
    けることにより前記ディスク基板の温度を急速に低下さ
    せる冷却部とからなる熱処理室と、 前記複数のディスク基板をある間隔で互いに平行になる
    ように並べた状態で順次搬送する搬送機構と、を備えた
    ことを特徴とするディスク基板の熱処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記昇温部は50℃から前記ディスク基板の軟化温度よ
    りも低い範囲の温度の気体を1〜10m/sの風速で前
    記ディスク基板に吹き付けてこれらディスク基板の温度
    を急速に上昇させることを特徴とするディスク基板の熱
    処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項3又は請求項4において、 前記定温保持部は50℃から前記ディスク基板の軟化温
    度よりも低い範囲の温度の雰囲気中で、前記昇温部で昇
    温された前記ディスク基板の温度をほぼ一定に保持する
    ことを特徴とするディスク基板の熱処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項3ないし請求項5のいずれかにお
    いて、 前記冷却部は室温程度以下の温度の気体を1〜10m/
    sの風速で前記定温保持部から移送されて来る前記ディ
    スク基板に吹き付けて、これらディスク基板の温度を急
    速に低下させることを特徴とするディスク基板の熱処理
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項3ないし請求項6のいずれかにお
    いて、 前記昇温部と冷却部の双方又は一方は前記ディスク基板
    の搬送方向に長い長さとこれよりも短く、かつ前記ディ
    スク基板の直径よりも小さい幅とを有するスリットから
    なる気体吹き出し穴を備え、 該気体吹き出し穴は前記ディスク基板の搬送方向に沿っ
    た四つの壁の一つにおける前記ディスク基板の最大径の
    部分に対向する位置に配置され、 前記気体吹き出し穴の形成された前記壁のうちの対向す
    る壁に気体排出穴が備えられ、たことを特徴とするディ
    スク基板の熱処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項3ないし請求項7のいずれかにお
    いて、 前記定温保持部は前記ディスク基板の搬送方向に沿った
    四つの壁の一つに設けられた多数の孔からなる気体供給
    部を備え、 前記気体供給部の形成された前記壁のうちの対向する壁
    に気体排出部が備えられ、 前記気体供給部にはその多数の孔の大きさを調整するた
    めの気体調整手段を備えたことを特徴とするディスク基
    板の熱処理装置。
  9. 【請求項9】 請求項3ないし請求項8のいずれかにお
    いて、 複数の前記ディスク基板は所定の間隔で互いに平行にな
    るよう並べられて搬送されることを特徴とするディスク
    基板の熱処理装置。
  10. 【請求項10】 前記ディスク基板の直径よりも大きな
    直径をもつ円状の開口をもつ遮蔽壁により仕切られた三
    つの領域であって、加熱された気体を前記ディスク基板
    に吹き付けて急速にその温度を上昇させる昇温部と前記
    ディスク基板の上昇した温度を所定時間保持する定温保
    持部と前記ディスク基板の温度を急速に低下させる冷却
    部とからなる熱処理室と、 前記複数のディスク基板をある間隔で互いに平行になる
    ように並べた状態で順次搬送する搬送機構と、を備え、 前記搬送機構は、ある長さ又は長さ全体にわたって一定
    のピッチで螺旋状に形成された溝をもつ移送用シャフト
    を3本以上と、 これら移送用シャフトを回転させるための駆動装置と、 前記移送用シャフトが回転できるようにこれら移送用シ
    ャフトの両端をそれぞれ支承する一対の支承部材と、 からなり、 該支承部材は、3本以上の前記移送用シャフトに移載さ
    れた前記ディスク基板の中央穴に対応する箇所が開いた
    空部になっていることを特徴とするディスク基板の熱処
    理装置。
  11. 【請求項11】 前記ディスク基板の直径よりも大きな
    直径をもつ円状の開口をもつ遮蔽壁により仕切られた三
    つの領域であって、加熱された気体を前記ディスク基板
    に吹き付けて急速にその温度を上昇させる昇温部と前記
    ディスク基板の上昇した温度を所定時間保持する定温保
    持部と前記ディスク基板の温度を急速に低下させる冷却
    部とからなる熱処理室と、 前記複数のディスク基板をある間隔で互いに平行になる
    ように並べた状態で順次搬送する搬送機構と、 を備え、 前記搬送機構は、ある長さ又は長さ全体にわたって一定
    のピッチで螺旋状に形成された溝をもつ移送用シャフト
    を3本以上と、 これら移送用シャフトを回転させるための駆動装置と、 前記移送用シャフトが回転できるようにこれら移送用シ
    ャフトの両端をそれぞれ支承する一対の支承部材と、 からなり、 前記支承部材とこれを支えるベ−ス部材との間には直線
    駆動装置が備えられており、 前記移送用シャフトの温度変化による伸縮に応じて前記
    支承部材が動けるようにしたことを特徴とするディスク
    基板の熱処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005057569A1 (ja) * 2003-12-09 2005-06-23 Kitano Co., Ltd. 光ディスクの冷風冷却装置
WO2005073964A1 (ja) * 2004-01-30 2005-08-11 Kitano Co., Ltd. 加熱冷却装置
JP2008146804A (ja) * 2006-11-15 2008-06-26 Ricoh Co Ltd ディスク基板搬送機構ならびに記録媒体ディスク

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