JP2003132327A - カード型半導体装置 - Google Patents

カード型半導体装置

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JP2003132327A
JP2003132327A JP2001325789A JP2001325789A JP2003132327A JP 2003132327 A JP2003132327 A JP 2003132327A JP 2001325789 A JP2001325789 A JP 2001325789A JP 2001325789 A JP2001325789 A JP 2001325789A JP 2003132327 A JP2003132327 A JP 2003132327A
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Japan
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mounting
semiconductor device
type semiconductor
electrical connection
mounting board
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JP2001325789A
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Rei Takamori
麗 高森
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Fujitsu Media Devices Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カード型半導体装置内の狭い面積、高さ、空
間を最大限に利用でき、高密度実装が実現でき、実装有
効容積を高めることができる技術を提供する。 【解決手段】 複数の実装基板を内蔵するカード型半導
体装置において、当該複数の実装基板に搭載する部品を
その高さの順に並べたときに、最大高さの部品から数え
て、全体の70%にあたる部品までに該当する部品につ
いて、その少なくとも30%以上を一つの実装基板に集
中して搭載する。また、電気的接続用コネクタを有する
実装基板Aと電気的接続部を有する実装基板Bとを、当
該電気的接続用コネクタと当該電気的接続部とで電気的
に接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカード型半導体装置
の実装に関するものである。
【0002】さらに詳しくは、カード型半導体装置の実
装有効容積の向上に関するものである。
【0003】
【従来の技術】携帯電話等の小型化の要請に伴い、カー
ド型半導体装置についても、低背化、実装面積の向上、
実装有効容積の向上を図り、非常に狭い面積、高さ、空
間を最大限に利用することが重要となってきている。
【0004】従来、カード型半導体装置に複数の実装基
板を内蔵させる技術は知られていたが、複数の実装基板
を使用することを利用して、低背化、実装面積の向上、
実装有効容積の向上を図り、上記のように狭い面積、高
さ、空間を最大限に利用する技術についての検討は不十
分であった。
【0005】また、実装基板同士の電気的接続方法に関
しては、従来のカード型半導体装置は、ざぐりを入れた
基板を使用したり、リジッドフレキ基板を使用したりし
て基板間にオフセットを生じさせ、基板の実装面から外
装内面までの有効な高さ寸法を確保していた。
【0006】図1は、ざぐりを入れた実装基板の様子を
示すモデル図である。この図で、部品2は基板1の上に
設置されているが、部品3は基板1に設けられたざぐり
部分4に収納されている。
【0007】図2は、リジッドフレキ基板に部品を搭載
した様子を示すモデル図である。簡略化のため一の基板
面には一つの部品を示してある。
【0008】図2において、一つのリジッドフレキ基板
は、背の高い部品5を搭載する基板1(図中左側)と両
面に二つの背の低い部品5を搭載する基板1(図中右
側)と、この両者を結ぶ可撓性のコネクタ部分6とから
なる。
【0009】ここで、リジッドフレキ基板とは、固く変
形の困難な部分と比較的容易に変形できるコネクタ部分
とからなる基板であって、その可撓性のあるコネクタ部
分を利用して図2に示すように基板間にオフセットを生
じさせるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、複数の実
装基板を使用することを利用して、カード型半導体装置
内の狭い面積、高さ、空間を最大限に利用する技術を開
発することを目的とする。
【0011】また、本発明は、装置が小型であるカード
型半導体装置においても実装面積、実装高さの確保と配
線密度を上げることが容易にでき、搭載部品に対する実
装面積及び実装高さを拡大できる実装技術を提供するも
のである。
【0012】なお、本願発明において、カード型半導体
装置とは、PCカード標準準拠のPCカードやCFA準
拠のCFカードを意味し、具体的には、内部の高さが
3.3mmまでに制限されるCFカードや内部の高さが
4.35mmまでに制限されるPCカードに代表される
ように、内部の高さが10mmまでに制限される半導体
装置および/またはその内部面積が6000mm2程度
に制限される半導体装置を例示できる。
【0013】PCカードについてさらに詳しく説明すれ
ば、これは、ノートブックパソコンをはじめとする小型
情報機器に使用できるクレジットカードと同サイズ(8
5.6mm×54.0mm)の情報メディアで、PC
Card Standard(社団法人日本電子工業振
興協会(JEIDA)/Personal Compu
ter Memory Card Internati
onal Association(PCMCIA)間
にて標準化に合意した規格)に準拠したもので、厚さ
は、3.3mm、5.0mm、10.5mmの3種類が
あり、短辺方向に68ピンのコネクタがついている。
【0014】厚さにより、それぞれTypeI、Typ
eII、TypeIIIと呼ばれているが、この他にも
長辺方向に延長したExtendedという形状のカー
ドもある。TypeIIIやExtended形状のカ
ードは、機器によっては使用できない場合もある。
【0015】一般に、背の高い部品がある場合に、図1
に示すようにざぐりを入れた実装基板を使用することは
有効な手段であるが、ざぐりのための作業量が増大し、
また、ざぐりの程度は通常実装基板の厚さで制限される
ので限界がある。
【0016】図2に示すような従来のリジッドフレキ基
板では、部品を含む基板高さを調整するために、その実
装基板を電気的に接続するコネクタ部分に段差(オフセ
ット)を生じさせて接続することが必要であり、そのコ
ネクタ部分の曲がりを考慮すると、図1の点線で囲んだ
部分のように、部品を搭載できないスペースを作らざる
を得なかった。
【0017】すなわち、コネクタ部分6を収容する空間
8が、カード型半導体基板の内部空間7の中で、部品の
搭載に使用できない空間、すなわち実装有効容積外の容
積となる。
【0018】一般的にいえば、リジッドフレキ基板のコ
ネクタ部分およびコネクタ部分の周辺にはクリアランス
を確保しなければならず、部品を搭載することができな
いのである。そのため、限られた空間において実装に必
要な実装容積を確保する上で障害となっていた。
【0019】さらに、リジッドフレキ基板では、多くの
場合、製造上やコスト上の理由により、配線間隔(Li
ne&Space)を150μm以上確保しなければな
らないという問題がある。
【0020】カード型半導体装置にリジッドフレキ基板
を採用した場合、ビルドアップ工法等を用いた場合に代
表されるような、100μm以下のファインピッチの配
線間距離の高密度な配線用基板を実現することができ
ず、結局、リジッドフレキ基板の採用自体が、半導体装
置の小型化の障害となっていた。
【0021】ビルドアップ工法で作製されるような高密
度配線用基板の配線間隔は、さらに75μm,50μm
程度以下まで可能であり、これと比較すると、リジッド
フレキ基板ではビルドアップ工法で作製されるような高
密度配線用基板より配線本数が1/3程度になり、高密
度な配線を実現できないのである。
【0022】また、リジッドフレキ基板を使用する場合
は、その材質が同一であるため、異なる材質の基板や異
なる厚みの基板を使用することはできない。このため、
リジッドフレキ基板の採用自体が、適切な部品を使用す
ることの障害となる場合もあった。
【0023】リジッドフレキ基板を採用しない場合に
は、基板同士にスタッキングコネクタを搭載して電気的
に接続する方法がある。スタッキングコネクタとは、基
板間の電気的接続のための嵌合用コネクタである。
【0024】このスタッキングコネクタの電気的接続の
場合は、異なる厚みの基板や、異なる材質の基板を接続
でき、100μm以下の配線間距離のファインピッチの
高密度配線用基板や材質の異なる基板を採用することが
可能となる。
【0025】しかしながら、コネクタは嵩張るため、コ
ネクタを接続することによる実装に必要な高さが確保で
きづらく、また、コネクタの分だけ、実装有効容積が少
なくなり、高密度実装を必要とするカード型半導体装置
等の用途には採用が困難であった。
【0026】図3は、スタッキングコネクタ9で基板間
を電気的接続した様子を示すモデル図である。
【0027】図3において、二つのコネクタがあるた
め、実装有効容積が低下すること、これらのコネクタの
構造上の制限から、基板間の高さの調節(オフセット)
に限界があることが理解される。
【0028】本願発明は、これらの問題を解決する手段
を供するものである。
【0029】本願発明のさらに他の目的および利点は、
以下の説明から明らかになるであろう。
【0030】
【課題を解決するための手段】本願発明の1態様は、複
数の実装基板を内蔵するカード型半導体装置であって、
当該複数の実装基板に搭載する部品のうち背の高いもの
を一つの基板に集中して搭載することを特徴とするカー
ド型半導体装置、である。具体的には、部品をその高さ
の順に並べたときに、最大高さの部品から数えて、全体
のX%にあたる部品までに該当する部品について、その
少なくともY%以上を一つの実装基板に集中して搭載す
るのが効率的である。ここで、X,Yは数値を意味す
る。
【0031】この数値X,Yについては、実装する部品
の種類に応じて、種々のレベルが考えられる。
【0032】検討の結果、X=70である場合には、Y
=30であれば、効率的になることが示された。Y=6
0がより好ましいことが多い。
【0033】このXとYとの関係はXがより小さければ
Yをより大きくすることで、より効率的になることが多
い。
【0034】たとえば、X=40の場合にも、Y=30
であれば効率的になり、Y=60がより好ましい場合が
多い。0Y=90がさらに好ましい場合が多い。
【0035】またX=20の場合には、Y=60であれ
ば、本願発明の効果が得られ、Y=60がより好ましい
場合が多い。Y=95がさらに好ましい場合が多い。
【0036】なお、本願発明において、背の高さが同じ
場合も部品の数に算入する。
【0037】背の高い部品を纏めて一つの実装基板に搭
載するという考えは、意外にも大きな効果を生じること
が判明した。
【0038】このようにすれば、ざぐりを入れる場合に
もまとまって行うことができ作業効率が向上する。
【0039】また、リジッドフレキ基板を採用する場合
にもコネクタの数を最小限に抑えることができる。
【0040】スタッキングコネクタを採用する場合にも
同様である。
【0041】また、このように背の高い部品を纏めて一
つの実装基板に搭載すれば、背の高い部品に対しては、
厚さの薄い基板を採用して効率よくカード型半導体装置
の低背化を図ることができる。
【0042】この厚さの薄い基板は、たとえば特殊な材
質の基板を採用したり、高密度配線用基板を採用するこ
とで実現することもできる。なお、本願発明において、
高密度配線用基板は、100μm以下のファインピッチ
の配線間距離を有する基板を意味している。
【0043】また、このように背の高い部品を纏めて一
つの実装基板に搭載するに際し、その実装基板について
は片面搭載を採用し、その他の部品を搭載する実装基板
については両面搭載を採用すれば、さらに効率よく、カ
ード型半導体装置全体の低背化を図ることができる。
【0044】本願発明の他の態様は、電気的接続用コネ
クタを有する実装基板Aと電気的接続部を有する実装基
板Bとを有し、当該電気的接続用コネクタと当該電気的
接続部とを電気的に接続してなるカード型半導体装置、
である。
【0045】具体的接続方法はどのようなものでも良い
が、前記電気的接続用コネクタが側面に凹設する電気的
接続部を有しており、前記実装基板Bにある電気的接続
部が前記実装基板Bの側面に凸設する電気的接続部であ
ることが望ましい。なお、ここで側面とは、電気的接続
用コネクタの底面に隣接する面を意味し、電気的接続用
コネクタが直方体である場合は、底面に隣接する4つの
面のいずれをも意味し得る。
【0046】また、前記実装基板Bの側面に凸設する電
気的接続部の接続端子が、当該実装基板Bの内部配線層
を露出して形成されていることが望ましい。
【0047】このようにすることによって、電気的接続
用コネクタの数を半減できるため、実装有効容積の向上
が図れる。
【0048】さらに、実装基板Aのコネクタと実装基板
Bの側面に凸設する電気的接続部との電気的接続方法に
自由度が大きいことから、基板間の高さの調節が容易に
なり、カード型半導体装置全体の低背化の実現が容易に
なる。
【0049】本願発明のさらに他の態様は、電気的接続
用コネクタを有する実装基板Aと電気的接続部を有する
実装基板Bを有するカード型半導体装置において、前記
電気的接続用コネクタが挿入用電気的接続部を有し、当
該実装基板Bの電気的接続部が、当該実装基板Bの一部
に、当該実装基板Bのその他の基板領域より薄い厚みで
形成され、前記実装基板Aの厚みが当該実装基板Bの当
該その他の基板領域厚みより小さく、当該電気的接続用
コネクタの挿入用電気的接続部に当該実装基板Bの電気
的接続部を挿入することにより、当該実装基板Aの回路
と当該実装基板Bの回路とが互いに電気的に接続される
カード型半導体装置、である。
【0050】このようにすることによって、実装有効容
積の向上が図れ、カード型半導体装置全体の低背化の実
現が容易になる。
【0051】なお、上記の本願発明の態様は、両者を同
時に採用すると、さらにカード型半導体装置全体の低背
化、実装面積の向上、実装有効容積の向上につながる。
なお、本願発明において実装有効容積とは、半導体装置
の内容積の内、実際に実装基板への搭載に利用し得る容
積を意味する。たとえば図2の点線で囲まれた部分は、
実装有効容積から除外される。なお、以下に説明する発
明の実施の形態や図面の中で、本発明の更なる特徴が明
らかにされる。
【0052】
【発明の実施の形態】以下に、本願発明の実施の形態を
図を使用して説明する。なお、これらの図及び説明は本
願発明を例示するものであり、本願発明の範囲を制限す
るものではない。本願発明の趣旨に合致する限り他の実
施の形態も本願発明の範疇に属し得ることは言うまでも
ない。
【0053】図4は、本願に係る、複数の実装基板を内
蔵するカード型半導体装置であって、当該複数の実装基
板に搭載する部品をその高さの順に並べたときに、最大
高さの部品から数えて、全体の70%にあたる部品まで
に該当する部品について、その少なくとも30%以上を
一つの実装基板に集中して搭載することを特徴とするカ
ード型半導体装置における部品5の配置をモデル的に示
した図である。
【0054】ここでは、10の部品5の内、背の最も高
いものから3つが左側の基板1に搭載され、その他が右
側の基板1に搭載されている様子を表す。
【0055】このように配置すれば、ざぐりを入れる場
合にもまとまって行うことができ作業効率が向上する。
【0056】また、リジッドフレキ基板やスタッキング
コネクタを採用する場合にもコネクタの数を最小限に抑
えることができる。
【0057】また、背の高い部品に対しては、厚さの薄
い基板を採用して効率よくカード型半導体装置の低背化
を図ることができる。たとえば高密度配線用基板を採用
するとより薄い基板を採用することが可能となり、その
ような基板に背の高い部品を集中的に搭載することがで
きる。
【0058】また、後述する図7に示すように、このよ
うに背の高い部品を纏めて一つの実装基板に搭載するに
際し、その実装基板につては片面搭載を採用し、その他
の部品を搭載する実装基板については両面搭載を採用す
れば、さらに効率よく、カード型半導体装置全体の低背
化を図ることができる。
【0059】なお、このように複数の実装基板を採用す
る場合には、一つの実装基板が、他の実装基板とは異な
る材質で構成されているようにすることが望ましい場合
がある。
【0060】上記の高密度配線用基板の場合のようにカ
ード型半導体装置の低背化に寄与したり、低比誘電率あ
るいは高比誘電率の基板の採用により、設計の自由度を
広げることが可能となったり、高価な基板とリジッド基
板のような比較的安価な基板とを合理的に組み合わせて
使用できるようになったり、種々のメリットが得られる
からである。
【0061】比誘電率の面からは、一般的には、4〜5
程度を普通のレベルの比誘電率、それより大きいもの、
さらには8〜9程度までを高比誘電率、2〜4弱程度を
低比誘電率と分けることができ、他の実装基板とは異な
る低い比誘電率や高い比誘電率の基板を採用できる自由
度が広がることは、メリットが大きい。ここで、本願発
明に言う、他の実装基板とは異なる誘電率の実装基板と
は、各種部品を実装する場合に、誘電率が異なるものと
して技術的利益が得られる程度のものであることを意味
する。具体的な典型例を挙げれば、0.5の差異があれ
ば技術的利益が得られる。
【0062】また図5は、本願に係る、電気的接続用コ
ネクタを有する実装基板Aと電気的接続部を有する実装
基板Bとを有し、当該電気的接続用コネクタと当該電気
的接続部とを電気的に接続してなるカード型半導体装置
であって、前記電気的接続用コネクタが側面に凹設する
電気的接続部を有しており、前記実装基板Bにある電気
的接続部が前記実装基板Bの側面に凸設する電気的接続
部であり、かつ、前記実装基板Bの側面に凸設する電気
的接続部の接続端子が、当該実装基板Bの内部配線層を
露出して形成されているカード型半導体装置の様子を示
すモデル図である。
【0063】なお図5においては、1以上の部品を集合
的に「部品」として記載してある。たとえば、部品11
は、必ずしも一つの部品を意味するものではない。
【0064】図5では、左側の基板10上にある部品1
1の右端にコネクタ12が取り付けられている。コネク
タ12は側面に凹設する電気的接続部13を有する。コ
ネクタはその底部で基板10の配線と接続されている。
【0065】左側の基板20にはその上下に部品21,
22が搭載されており、基板20の左端は側面に凸設す
る電気的接続部23を有する。図5は電気的接続部23
が電気的接続部13に嵌合した様子を示す。
【0066】このように接続することで、基板10と基
板20との間の高さの調節が容易になり、またコネクタ
が1個で済むことから、部品21を搭載できる空間を、
その中の点線で示すように大きく取ることができ、ま
た、部品25に示すように、さらに多くの部品を搭載す
ることが可能となる。
【0067】なお、上記のコネクタとしては公知のもの
を使用することができる。
【0068】図6は、本願に係る、側面に凹設する電気
的接続部13を有する電気的接続用コネクタ12を有す
る実装基板Aと側面に凸設する電気的接続部23を有す
る実装基板Bとを有してなるカード型半導体装置におい
て、実装基板Bの側面に凸設する電気的接続部が、当該
実装基板Bの内部配線層を接続端子24として露出して
いる三つのケースを示すモデル図である。
【0069】図6の右側の最上の図は、図5における右
側の基板20が内部に2つの配線層を有する4層の多層
基板である場合について、その上表面層にある配線層面
を利用してその面に接続端子24aを露出させた電気的
接続部23aを設けた状態を示す。この状態をプラスオ
フセットと呼んでいる。
【0070】図6の右側の真ん中の図は、同じ多層基板
について、その上側の内部配線層を利用して接続端子2
4bを露出させた電気的接続部23bを設けた状態を示
す。この状態をゼロオフセットと呼んでいる。
【0071】図6の右側の最下の図は、同じ多層基板に
ついて、その下側の内部配線層を利用して接続端子24
cを露出させた電気的接続部23cを設けた状態を示
す。この状態をマイナスオフセットと呼んでいる。
【0072】このような電気的接続部23a〜23c
は、絶縁層や保護層によって覆われた配線層を露出させ
て作ることができるので、作製が容易である。
【0073】電気的接続部23a〜23cのように高さ
の異なる電気的接続部を配線層を利用して設けると図6
の左側に示すコネクタ12の側面に凹設する電気的接続
部13と嵌合させる際に、適切な高さの電気的接続部を
選択することが可能となる。たとえば、基板の厚さが
0.6〜0.8mm程度の場合、内部の1層の厚さは
0.2mm程度になるので、これに応じて高さの調節が
可能となる。
【0074】なお、図5の左側の基板10の表面を削
り、コネクタ12の高さを調節することが有用である場
合もあり、本願発明の範疇に含まれる。
【0075】図7はCFカードの基板をデジタル回路用
の基板40とRF回路基板30とに分けた場合の平面図
(右側)とその側断面図(左側)を示したものである。
【0076】CFカードはCompactFlash規
格で寸法が規定されており、内部の高さ2.8mm、縦
37.8mm、横28.2mmである。
【0077】CFカード半導体装置にはかなり背の高い
部品も存在し、そのために低背化が困難であることが問
題となる。
【0078】また、部品点数が多く、基板の片面だけに
部品を搭載して高さを確保することが不可能で、基板両
面に部品を搭載しなければならないことも問題である。
【0079】そうすると背の高い部品が存在すること
が、低背化への更なる障害となる。
【0080】そこで、背の高い部品の存在を考慮して一
つの基板上に全部品を搭載せず、背の高い部品用に片面
搭載用の基板を設けると、その基板同士の電気的接続の
ために実装有効容積が低下し、低背化が困難となる場合
がある。
【0081】これに対し、図7に示すように、コネクタ
31の側面に凹設する電気的接続部32にデジタル回路
基板40の側面に凸設する電気的接続部41を嵌合させ
ることによって、部品と基板とをふくめた高さの調節が
容易にでき、よりコンパクトなCFカードを作製するこ
とが可能となる。なお、図7の電気的接続部41上には
接続端子42が示されている。
【0082】なお、図7の側断面図に示すように、背の
高い部品を一つの基板上に搭載できるため、デジタル回
路基板はその両面に部品を搭載し、CFカードの内部容
積をより効率よく使用することが可能となっている。
【0083】このように、本願発明の電気的接続技術と
部品の背の高さによる搭載条件とを組み合わせれば、実
装有効容積をより大きくできる。検討の結果、実装有効
容積をその他の工法で作製した場合よりも約10%増加
させることが可能になった。
【0084】さらに、両者の組合わせにより、複数の基
板を採用することによる実装有効容積の低下に悩まされ
ることなく、厚さや材質の異なる基板を採用でき、たと
えば、高密度配線用基板の採用や、他の実装基板とは異
なる比誘電率の基板の採用が容易になる。
【0085】他の実装基板とは異なる比誘電率の基板に
関しては、たとえば1GHz以上の高周波アナログ回路
系実装基板等の電気的特性を重視した際に使用される高
価な低比誘電率基板と、そうでない回路系実装基板とで
分離し、コネクタで電気的接続して構成することが可能
になる。これにより大幅な材料費の低減が可能になる。
また、基板上のアンテナを形成する場合には、高比誘電
率基板の採用が有利である。
【0086】なお、実装基板の厚みに関しては、実装基
板Bの電気的接続部を実装基板Bの一部に設け、この部
分を、実装基板Bのその他の基板領域より薄い厚みで形
成し、実装基板Aの厚みを実装基板Bの当該その他の基
板領域厚みより小さくすることで、合理的に実装有効容
積の増大を図ることができる。
【0087】さらに、実装基板Aの電気的接続用コネク
タと実装基板Bの電気的接続部の電気的接続により、実
装基板Aの回路と実装基板Bの回路とが電気的に接続さ
れる際に、実装基板Aと実装基板Bとの底面および/ま
たは上面が実質的に同一平面にすること、あるいはさら
に、実装基板Aに、前記実装基板Bに搭載されるいずれ
の部品の高さより大きい高さを有する部品を搭載するこ
とも有用である。
【0088】図5は、この様子を示すモデル図でもあ
る。
【0089】図5において、基板20の一部である電気
的接続部23は、基板20の他の基板領域よ薄くなって
おり、基板10は、基板20の厚さの内、その薄い部分
を除く領域より薄くなっている。
【0090】このようにすることにより、より大きい部
品を実装基板A上に搭載して、合理的に実装有効容積の
増大を図ることができる。
【0091】図5では、実装基板Aと実装基板Bとの底
面および/または上面が実質的に同一平面になってい
る。
【0092】このように、同一平面を有することによ
り、実装基板Aと実装基板Bとの組合わせを含んでなる
カード型半導体装置を他の装置等に設置することが容易
になり、かつ、他の装置の平面状部分に設置されれば、
実装基板Aの電気的接続用コネクタと実装基板Bの電気
的接続部の接続部分に機械的ひずみがかかる恐れを減少
できる。
【0093】なお、ここで、「底面および/または上
面」としたのは、必ずしも、図5のごとく底面同士を平
面状にする必要はなく、上面同士が平面状であっても、
底面と上面との組み合わせで平面を形成していても、本
願発明の趣旨に合致するからである。
【0094】さらに、この場合の底面や上面は、必ずし
も、図5のごとく部品面を意味するものではない。たと
えば絶縁被膜で部品が覆われている場合は、絶縁被膜の
面を意味する。要するに、実装基板Aの回路と実装基板
Bの回路とを電気的に接続した場合に、カード型半導体
装置が全体として平面上の底面および/または上面を有
するようになることが重要である。
【0095】図5ではまた、実装基板10に搭載された
部品11が、実装基板20に搭載された部品21,22
のいずれよりも大きい高さを有している。図5より、こ
のようにすることによって、合理的に実装有効容積の増
大を図ることができることが理解される。
【0096】本願発明を利用すれば、従来はカード型半
導体装置の内部に取り込めず、外部に設置せざるを得な
かった部品をカード型半導体装置の内部に取り込め、そ
の結果、カード型半導体装置の小型化のみならず、さら
に進んでカード型半導体装置を含むシステムを全体とし
てよりコンパクトにできる。
【0097】また、従来はカード型半導体装置の内部に
取り込めなかったような大きな部品をカード型半導体装
置の内部に取り込める結果、落雷や外国での高電圧電源
の使用の際に高い電圧に曝されることによる、いわゆる
サージ電圧に対するカード型半導体装置耐性を向上させ
ることができるようになる。
【0098】
【発明の効果】本願発明により、つぎの効果のいずれか
を実現することが可能となる。
【0099】先ず、カード型半導体装置内の狭い面積、
高さ、空間を最大限に利用でき、高密度実装が実現で
き、実装有効容積を高めることができる。
【0100】カード型半導体装置をより小型にできる。
さらにカード型半導体装置を含むシステムを全体として
よりコンパクトにできる。
【0101】作業量も低減でき、材料の低減を図ること
ができる。
【0102】異なる厚さ、異なる材質の基板を採用で
き、設計の自由度を高められる。
【0103】小型化の弱点であるサージ電圧に対する耐
性を向上させることも可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ざぐりを入れた実装基板を示すモデル図であ
る。
【図2】リジッドフレキ基板を使用した例を示すモデル
図である。
【図3】スタッキングコネクタで基板間を電気的接続し
た様子を示すモデル図である。
【図4】実装基板に搭載する部品をその高さの順に並べ
たときに、背の高い部品をその他の部品とは分けて基板
に搭載した様子を示すモデル図である。
【図5】側面に凹設する電気的接続部を有する電気的接
続用コネクタを有する実装基板Aと側面に凸設する電気
的接続部を有する実装基板Bとを有してなるカード型半
導体装置の様子を示すモデル図である。
【図6】側面に凹設する電気的接続部を有する電気的接
続用コネクタを有する実装基板Aと側面に凸設する電気
的接続部を有する実装基板Bとを有してなるカード型半
導体装置の様子を示す他のモデル図である。
【図7】CFカードの基板の平面図とその側断面図とを
示した図である。
【符号の説明】
1,10、20,30,40基板 2,3,5,11,21,22,25部品 4 ざぐり部分 6 コネクタ部分 7 カード型半導体基板の内部空間 8 コネクタ部分6を収容する空間 9 スタッキングコネクタ 12,31 コネクタ 13,23(23a,23b,23c),32,41電
気的接続部 24(24a,24b,24c),42接続端子 43 部品搭載領域

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の実装基板を内蔵するカード型半導
    体装置であって、当該複数の実装基板に搭載する部品を
    その高さの順に並べたときに、最大高さの部品から数え
    て、全体の70%にあたる部品までに該当する部品につ
    いて、その少なくとも30%以上を一つの実装基板に集
    中して搭載することを特徴とするカード型半導体装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の実装基板の少なくとも一つが
    高密度配線用基板であることを特徴とする請求項1に記
    載のカード型半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の実装基板の少なくとも一つ
    が、他の実装基板とは異なる材質で構成されていること
    を特徴とする請求項1または2に記載のカード型半導体
    装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の実装基板の少なくとも一つ
    が、他の実装基板とは異なる比誘電率の基板であること
    を特徴とする請求項3に記載のカード型半導体装置。
  5. 【請求項5】 複数の実装基板の少なくとも一つが、片
    面にのみ部品を搭載したものであることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれかに記載のカード型半導体装置。
  6. 【請求項6】 電気的接続用コネクタを有する実装基板
    Aと電気的接続部を有する実装基板Bとを有し、当該電
    気的接続用コネクタと当該電気的接続部とを電気的に接
    続してなるカード型半導体装置。
  7. 【請求項7】 前記電気的接続用コネクタが側面に凹設
    する電気的接続部を有しており、前記実装基板Bにある
    電気的接続部が前記実装基板Bの側面に凸設する電気的
    接続部である請求項6に記載のカード型半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記実装基板Bの側面に凸設する電気的
    接続部の接続端子が、当該実装基板Bの内部配線層を露
    出して形成されていることを特徴とする請求項7に記載
    のカード型半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項6〜8のいずれかに記載のカード
    型半導体装置であって、前記実装基板A,Bの少なくと
    も一つが高密度配線用基板であることを特徴とするカー
    ド型半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項6〜9のいずれかに記載のカー
    ド型半導体装置であって、前記実装基板Aが、他の実装
    基板とは異なる材質で構成されていることを特徴とする
    カード型半導体装置。
  11. 【請求項11】 請求項10に記載のカード型半導体装
    置であって、前記実装基板Aが、前記実装基板Bとは異
    なる比誘電率の基板であることを特徴とするカード型半
    導体装置。
  12. 【請求項12】 請求項6〜11のいずれかに記載のカ
    ード型半導体装置であって、前記実装基板Aが片面にの
    み部品を搭載したものであることを特徴とするカード型
    半導体装置。
  13. 【請求項13】 電気的接続用コネクタを有する実装基
    板Aと電気的接続部を有する実装基板Bとを有するカー
    ド型半導体装置において、 前記電気的接続用コネクタが挿入用電気的接続部を有
    し、 当該実装基板Bの電気的接続部が、当該実装基板Bの一
    部に、当該実装基板Bのその他の基板領域より薄い厚み
    で形成され、 前記実装基板Aの厚みが当該実装基板Bの当該その他の
    基板領域厚みより小さく、 当該電気的接続用コネクタの挿入用電気的接続部に当該
    実装基板Bの電気的接続部を挿入することにより、当該
    実装基板Aの回路と当該実装基板Bの回路とが互いに電
    気的に接続されるカード型半導体装置。
  14. 【請求項14】 前記電気的接続用コネクタの挿入用電
    気的接続部に当該実装基板Bの電気的接続部を挿入する
    ことにより、前記実装基板Aと前記実装基板Bとの底面
    および/または上面が実質的に同一平面をなすことを特
    徴とする、請求項13に記載のカード型半導体装置。
  15. 【請求項15】 前記実装基板Aに、前記実装基板Bに
    搭載されるいずれの部品の高さより大きい高さを有する
    部品が搭載されていることを特徴とする、請求項13ま
    たは14に記載のカード型半導体装置。
  16. 【請求項16】 請求項6〜15のいずれかに記載のカ
    ード型半導体装置であって、カード型半導体装置内の全
    実装基板に搭載する部品をその高さの順に並べたとき
    に、最大高さの部品から数えて、全体の70%にあたる
    部品までに該当する部品について、その少なくとも30
    %以上を実装基板Aに集中して搭載することを特徴とす
    るカード型半導体装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022209750A1 (ja) * 2021-03-31 2022-10-06 株式会社村田製作所 高周波モジュール及び通信装置

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