JP2003132132A - 商品配送処理用伝票、これを用いた商品配送処理システムおよび商品発送管理方法 - Google Patents

商品配送処理用伝票、これを用いた商品配送処理システムおよび商品発送管理方法

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JP2003132132A
JP2003132132A JP2002176324A JP2002176324A JP2003132132A JP 2003132132 A JP2003132132 A JP 2003132132A JP 2002176324 A JP2002176324 A JP 2002176324A JP 2002176324 A JP2002176324 A JP 2002176324A JP 2003132132 A JP2003132132 A JP 2003132132A
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JP2002176324A
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Masaoki Takagi
正興 高木
Takeshi Hayakawa
剛 早川
Hiroto Nonaka
広人 野中
Keiichi Hasegawa
敬一 長谷川
Shigeru Suda
滋 須田
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Hitachi Information and Control Systems Inc
Original Assignee
Hitachi Information and Control Systems Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 機械による商品の仕分けを容易に行い得る伝
票を提供する. 【解決手段】 複数枚が重ね合わされ、インパクトを与
えることにより情報を書き込むことができる複写伝票で
ある。この伝票は、1枚目にバーコードが表記され、2
枚目以降に送り主データおよびまたは届け先データをイ
ンパクト印字する印字領域が設けられる。前記バーコー
ド表記領域は、その少なくとも一部が前記2枚目以降の
印字領域の一部または全部と重なるように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商品の注文受付から配
送作業までの管理を効率よく行うことができる商品受注
配送管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、百貨店、専門店などの小売業、
電話、ファクシミリ等の通信手段により受注して注文品
を配送する通信販売業、会員に対して定期的に物品を頒
布する物品頒布業等の業種では、商品の注文を受けて、
商品を各注文主が指定する配送先に配送することが行わ
れている。これらの業種では、多数の注文主からの種々
の注文品を、それぞれの届先に配送することが必要とな
る。例えば、百貨店における、お中元、お歳暮などの時
期において、短期間に多種多様の商品について、種々の
注文主から種々の相手先に届けることが必要となる。こ
のような場合、雑多な注文をできるだけまとめて処理す
れば、受注から配送までの業務を効率よく行うことが可
能となる。
【0003】ここで、商品の受注から配送までの業務に
ついて、例えば、百貨店を例にして説明する。
【0004】この種の業務としては、下記5つの業務が
関連する。
【0005】 (1)店舗等の商品売場における商品注文受付業務 (2)配送センタ等の発送場における商品梱包業務 (3)梱包処置を終えた商品の発送仕分け業務 (4)商品の受付から配達までに関する各種の問い合わ
せ業務 (5)お中元、お歳暮等の場合の次期シーズンに対する
ギフト商品案内サービス業務 以下、各々の業務内において現在利用されている従来技
術について詳細に説明する。
【0006】1. 商品注文受付業務について 商品の注文受付業務は、顧客が選択した商品や届け先の
住所・氏名等の情報を顧客から聞き出し、配達用のお届
け伝票を作成し、商品を手配することである。お届け伝
票作成時に必要なデ−タは、顧客の氏名、電話番号およ
び住所、届け先の氏名、電話番号および住所、商品名、
商品金額、送料等がある。
【0007】従来、このお届け伝票(以下「伝票」と記
す)は、手書きにて作成されている。最近、ごく一部
で、パーソナルコンピュータやワープロ等のデ−タ入力
装置を使用して、伝票が作成されている。しかし、その
入力には、下記(1)および(2)のような問題点があり、一
般的な普及までには至ってない。
【0008】(1) デ−タ入力装置による作成は、専任の
オペレ−タが必要で、顧客とマンツ−マンで注文内容を
聞きだしながら、入力していく方法を取っている。ここ
で、問題は、顧客が入力デ−タを確認する手段である。
従来は、オペレ−タ−が入力終了後に画面上で、あるい
は、プリントアウトした帳票上で確認するしかない。つ
まり、データ入力手順として、デ−タ入力、確認、訂
正、最終確認の順となり、誤入力が無くなるまで、訂
正、確認作業を繰り返し行う。ところが、確認を行うに
は、一旦データの入力を完了しなければならないし、帳
票で確認するときは、プリントアウトする必要もあり、
その繰り返しに時間がかかるのである。
【0009】(2) データの入力そのものにも多大な時間
が必要である。それは、入力する情報に漢字が多いこ
と、さらに、住所や氏名など固有名詞がほとんどであ
り、「かな」から「漢字」への変換がスムーズにいかな
いことなどによる。
【0010】従って、計算機等を有効に活用し、業務内
の合理化や顧客へのサービス向上を推進しようとする気
運は高いものの、そのデータ入力が隘路となり、現在、
伝票の情報が電子化(主に漢字コード化)されている比
率は極めて低い。
【0011】また、データ入力に労力を省くため、手書
き伝票をイメージスキャナ等の装置を使ってそのまま図
形データとして電子化する方法もある。しかし、この方
法には、下記(1)-(5)のような問題があるため一般的に
なっていない。
【0012】(1) 図形データは、コード化されていない
ため、計算機による特定データの検索、データの並び換
え、合成などの編集ができない。
【0013】(2) データ量が極端にふえる(コードに比
べ約20倍の量となる)ため、計算機等の装置が大規模
で高価格なものとなる。
【0014】(3) 図形データを処理するための特殊な入
出力処理装置が必要となる。
【0015】(4) コード化されてないデータの処理は、
一般的に速度が遅くなる。例えば、プリンタ等による印
字出力の時間は、コード化されたデータの場合に比べ5
倍以上かかる。
【0016】2. 商品発送業務について 商品発送業務の具体的な作業には、一般に、下記(1)-
(5)のものがある。 (1) のし紙 または 短冊型のし紙(以下 短冊と記す)
を商品に貼付する。 (2) 包装紙で商品を包装する。 (3) 伝票(配達用宛名紙)を商品に貼付する。 (4) ”取扱い注意”等のラベルを商品に貼付する。 (5) 商品を荷紐で梱包する。
【0017】これら発送作業自動化の従来技術は、上記
(1)-(5)の個々の作業に対し、各々専用の装置が開発さ
れ実用化されている。例えば、包装を行う包装装置は、
人手だと熟練者でも1個平均4分程度かかる作業を、2
秒から3秒で完了することができる。そして、ごく最近
では、これらの装置を一本のラインで結ぶことにより、
のし紙の貼付から紐かけ梱包までを連続的に処理するシ
ステムも実現している。しかし、その場合も、「のし貼
付はのし紙か短冊か」、「包装は完全包装か部分包装
か」、「注意ラベルの種類は何か」などの作業内容は、
作業者が判断し、実施している。
【0018】また、伝票に関しての従来運用は、「手書
き」あるいは「あらかじめ印字済み」の伝票をそのまま
貼付するというのが一般的であり、計算機等を用いて、
流れてきた商品に合わせてオンライン即時処理的にその
場で印字する例はない。それは、前述の通り伝票情報の
コード化(電子化)に多大な労力を必要とするからであ
る。
【0019】3. 商品仕分け業務について 商品仕分け業務とは、商品の届け先に応じて個々の商品
を振り分ける作業を言う。従来、仕分け作業場には、商
品が流れてくる仕分けラインが存在し、その仕分けライ
ンは、商品の届け先に応じた複数の分岐ラインを持って
いる。分岐ラインの末端には、通常、商品配達業者の運
搬車が待機しており、商品はその運搬車に積み込まれ
て、目的の届け先へ配達されていく。
【0020】以下、従来の商品仕分け作業を詳細に説明
するが、説明を容易にするため、まず、商品に貼付され
る伝票について、従来の形態を説明しておく。
【0021】従来の伝票は、図32のように、お届伝
票、発送原票、配達済証等が重ね合わせられており、こ
れらにカーボンを通して手書き、もしくは、プリンタ等
の装置により、情報が記入されていた。この記入内容
は、届け先および依頼主の住所・氏名や、配送する商品
の名称などである。印字にプリンタを用いる場合、表面
の用紙は、インクリボンにより印字されるが、2枚目以
降は、プリンタの打刻する字体通りにカーボン紙等の複
写機能により印字文字が出る仕掛けとなっている。ま
た、伝票には、「伝票No」という伝票と1対1に対応
する管理用ナンバーがあり、そのナンバーを示すバーコ
ードが印刷されている。
【0022】さて、仕分け作業であるが、従来は、仕分
けラインの入口に人が待機し、流れてくる商品の伝票の
届け先情報を目視確認後、下記(1)-(3)の方法で商品の
仕分けを行う。
【0023】(1) 人間の手により仕分ける。 (2) 音声識別装置により仕分け装置を駆動して仕分け
る。 (3) スイッチ等の操作入力により行先別に仕分ける。
【0024】例として、音声による仕分けを行う仕分け
ラインの場合を、図48に示す。
【0025】作業者は、仕分けラインの入口で待機し、
ベルトコンベアに流れてきた商品の伝票の届け先情報
(本例では、分岐ラインNo.)を目視確認し、その情
報を声を出して読む。これを音声識別装置が認識し、仕
分け制御処理装置に送る。仕分け処理装置は、この情報
と、分岐ラインの前の光電管スイッチからプロセス入力
装置を通して入力される商品通過信号と、トラッキング
処理プログラムと、トラッキングテーブルとを用いて、
どの分岐ラインに商品を送るかを判断する。仕分け処理
装置は、この判断結果を基に、プロセス出力装置を経由
して、仕分け機構部駆動装置に、どの分岐ラインに商品
を振り分けるかを知らせる。仕分け機構部駆動装置の指
令により、仕分機構は、商品を分岐ラインに移載する。
【0026】従来の仕分け作業で特に問題と思われるの
は、仕分けラインの入口での、商品届け先情報読取り
を、人間の目で行っている点である。次から次に流れて
くる商品の届け先情報を目視により確認することは、作
業者にとって大きな負荷であり仕分けミスも発生しやす
い。そこで、例えば伝票に印刷されているバーコードを
ハンディスキャナー、バーコードリーダ等により読取
り、計算機処理することも考えられるが、下記(1)お
よび(2)に示すような読取りの問題があって実現され
ていない。
【0027】バーコード読み取りの問題を説明する前
に、まず、一般的なバーコードリーダのバーコード読み
取りのしくみについて説明しておく。
【0028】通常、バーコードリーダは、読み取ろうと
するバーコードに対しレーザー光を当て、その反射光の
変化を検出してバーコードの情報を読み取る。この場
合、当然のことであるが、バーコードを正確に読み取る
ためには、バーコードリーダから発せられたレーザー光
がバーコード上を完全に横切ることが必要である。例え
ば、図47で示すようなバーコードの場合、点線をレー
ザー光とすると、A-Cの辺とB-Dの辺の両方を横切るレー
ザー光(1)のみがバーコードを正常に読み取れる。従っ
て、バーコードの大きさは、大きければ大きいほどレー
ザー光を当てるべき範囲が広くなり、正常に読み取れる
可能性は高くなる。
【0029】さて、バーコード読み取りの問題に戻る。
問題は、バーコードの位置と大きさに関連している。
【0030】(1) バーコード位置に関する問題(図49
参照) a) 商品には手の上に乗るものから布団等の大型商品ま
で、多種多様な形状、大きさがある。 b) 商品の流れてくる状態によって伝票の向きが変化
し、一定方向でなく、斜めになっているのが一般的であ
る。 c) 伝票の貼付位置が固定されていない。 d) 搬送コンベア上のどこを通過するか定かでない。
【0031】(2) バーコードの大きさに関する問題 a) 一般的に使われている伝票は、印刷されているバー
コード部の大きさが小さい。従って、図46で示す従来
の伝票(下部)にて点線のようなレーザー光のスキャン
を行った場合、いずれの線もA-Cの辺とB-Dの辺の両方を
通過せず、読取ることが出来ない。 b) バーコード部分を大きくすると、バーコード読み取
りは出来ても、人間が読取るために必要な文字部分が小
さくなり、仕分け以外の業務で、作業上の問題が発生す
る。 c) また、伝票そのものを大きくすることも考えられる
が、伝票が大きくなると、コスト的な問題、小さい商品
の場合伝票の方が大きくなること、さらに、伝票の保存
場所や運搬などに問題がある。
【0032】4. 問い合わせ業務について 商品の注文を受け付けて届け先に配達するまでにはいろ
いろな問合せが売手側に寄せられる。例えば、商品の購
入および配達を注文した依頼主から店舗に対し、『依頼
した商品は、まだ、届け先に届いていないが、その商品
は現在どこにあるのか?』といった商品発送状態に対す
る問合せなどである。このような問い合わせに対し、従
来は、下記のような手順で対応している。
【0033】(1) 電話やファックス等を用いて、商品名
や依頼主名が店舗から商品発送仕分け作業場(以下、配
送センタと記す)に連絡される。 (2) 配送センタではその情報をもとに、発送済み商品の
控え伝票を人手でめくって、大量の伝票の中から該当の
伝票を捜し出す。 (3) もし、控え伝票がない場合は、その商品はまだ未発
送の状態であり、その旨を電話やファックス等で店舗に
連絡する。もし、控え伝票が見つかれば、その商品はす
でに配達業者に渡されており、どの業者にいつ渡された
かを電話やファックス等で店舗に連絡する。 (4) 店舗は、その連絡を受けて、問い合わせ先に回答す
る。
【0034】このように、従来の問い合わせ業務は、人
の作業が中心で、特に、配送センタの控え伝票の発見に
は多大な労力を必要としており、問い合わせから回答ま
での待ち時間もながくかっている。
【0035】5. ギフト商品案内サービス業務について 店舗では、その贈答シーズンに受注実績のあった顧客を
次期シーズンにおいても確保するために、次期のお中
元、お歳暮シーズン開始直前に、誰に対してどのような
ギフト商品を送ったかといった顧客の実績情報を新たな
ギフト商品カタログ等と共にダイレクトメールにて送付
するサービスを行う場合がある。
【0036】このサービスを行おうとする場合、前述の
ように、伝票の殆ど全てが手書きであるため、従来、店
舗では、シーズン終了後の閑散期に多数の専用オペレー
タを動員して、住所・氏名等の手書き文字情報を、漢字
コードに変換登録(電子化)し、目的とする印刷物を作
成しなければならなかった。そのため、このようなサー
ビスに行うには、多額の人件費を必要としていた。
【0037】
【発明が解決しようとする課題】本発明の関連する各種
の業務は、基本的に肉体労働による作業でまかなわれる
ため、最近の傾向として人から敬遠される状況にある。
にもかかわらず、近年の商品販売は、売場での商品引渡
しから宅配便等の宅配サービスを利用した宅配方式へと
急激に変化しており、取扱う伝票や発送商品量は増加の
一途をたどっている。さらに、近年の人手不足は深刻な
問題となっており、もはや商品発送側にとって自動化等
の合理化は必須となっている。従って、計算機等の情報
処理装置を使い、各種の業務の合理化を推進しようとい
う気運は高く、実際、従来技術で述べたように、商品発
送業務の包装装置など個々の各作業における自動化は日
々進行している。
【0038】しかしながら、従来は、自動化や合理化の
進行が各業務毎にそれぞれ独立して行われており、商品
注文の受付から仕分けまで総合的に対処するトータルシ
ステムの概念が無かった。すなわち、各業務を実行する
ための要素技術を、システム全体を系統的に効率良く運
用する観点から設定することがなされておらず、結果と
して、商品の受注から配送までのシステムの構築がなさ
れていない。この点が、商品の受注ないし配送において
解決すべき課題となっている。
【0039】ここで、仮りにシステムを構築することを
考えると、従来の要素技術には、次のような、その障害
となり得る問題点がある。
【0040】(1) もし、伝票情報コード化(電子化)の
ために、従来のデータ入力装置(ワープロ・パソコン
等)を用いて行った場合、前述のとうり入力の確認に時
間がかかることや、「かな」から「漢字」への変換がス
ムーズに行えないことなどがあり、入力に大きな労力を
必要とする。
【0041】(2) もし、コード化(電子化)された伝票
情報を使用すると仮定しても、その情報を一元管理する
トータルシステムが無い場合、下記の問題が残る。
【0042】a) 伝票情報を各作業毎に(複数回)入力
する必要がある。 b) 発送や仕分け業務の進捗や実績を、店舗側にいる人
間がリアルタイムに把握することができない。 c) 従来の人手作業による問い合わせ業務の合理化が実
現しない。
【0043】(3) もし、商品注文受付業務において伝票
の作成を人が手書きする場合、(前述したが、現実的に
手書きの運用が業界全体の90%以上を占めている)伝
票情報がコード化されず、計算機等の情報処理装置が使
用できないため、下記に述べるような従来からの数々の
問題が残ることになる。
【0044】a) 手書きなので伝票作成に時間がかか
り、また、記載文字などの伝票品質も悪い。そして、御
中元・御歳暮などギフト時期は、伝票の数が膨大とな
り、売手側でその数をこなしきれず、伝票作成のほとん
どを顧客に依頼することになる(売手側サービスの欠
如)。 b) 顧客の過去の注文実績もコード化されて残されない
ため、たとえ同一の顧客・送り先であっても、注文のた
びに毎回伝票の作成が必要となる。また、一般に伝票に
は配送料金や消費税等計算を必要とする記入項目があ
り、それも人手で計算する必要がある。 c) 伝票という媒体を扱うため、その枚数が増えると、
その整理や管理など発送場への移動のための労力が大き
くなる。 d) 商品発送業務の伝票処理においては、「手書き」ま
たは「あらかじめ印字済み」の伝票を準備する必要があ
る。つまり、全自動化が実現できない。 e) 商品仕分け業務において仕分けの行先指示に必ず作
業者が必要であり、コスト削減及び効率アップのための
全自動化ができない。また作業者の目視による作業の
為、仕分けミスも完全には防げない。 f) 問い合わせ業務に関しては人の作業にてまかなう必
要がある。
【0045】以上、従来技術を個々の業務毎に別けて説
明したが、総合的に見ると、次のことがいえる。それ
は、自動化や合理化の従来技術は進歩してきてはいるも
のの、各業務毎にそれぞれ単独に処理されるに留まって
いる。その理由は、店舗等の売場と、配送センタ等の商
品発送仕分け場が距離的に遠く離れているため、全く別
の、分割されたシステムとして取り扱われており、トー
タルシステムとしての統合化構成になっていないことに
ある。具体的には、売場の合理化が店舗内にのみ関与す
るもので、発送場の自動化までは結びついていないこ
と、また、その逆に、発送場の自動化が配送センタ内に
のみ関与するもので、売場の合理化やサービス向上に有
効利用されていないことが挙げられる。言い換えれば、
従来は、売場での注文受付時に基本的なデータを入力
し、一元管理することによって、後工程の商品発送・仕
分けの自動化や、問い合わせ業務の合理化や、顧客への
サービスの向上など、総合的な業務に有効利用できる
「データ一元管理のトータルシステム」の概念が無かっ
たのである。
【0046】本発明の第1の目的は、商品受付業務にお
いて伝票情報のコード化(電子化)を容易に、かつ、短
時間で可能とする商品受注配送管理システムを提供する
ことにある。
【0047】また、本発明の第2の目的は、商品受付業
務においてコード化(電子化)された伝票情報を、一元
管理することによって、受付業務のみならず、後工程の
商品発送・仕分けの自動化や、問い合わせ業務の合理化
や、顧客へのサービスの向上など、総合的な業務に有効
利用できる商品受注配送管理システムを提供することに
ある。
【0048】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の第1の態様によれば、送り主の注文を受け付け
ながら受注管理を行なう配送商品受付システムにおい
て、送り主、届け先および商品名を有する注文データを
入力および出力する入出力手段と、商品名、単価および
配送仕様を記憶している商品ファイルと、地区別または
地区別および配送仕様別の配送料金を記憶している配送
料金ファイルと、前記入出力手段によって入力された前
記注文データを記憶する受注管理ファイルと、前記入出
力手段および前記各ファイルを管理するとともに前記注
文データに対する料金を前記商品ファイルおよび前記配
送料金ファイルのデータに基づいて計算する機能を有す
る受注処理手段とを備える配送商品受付システムが提供
される。
【0049】本発明の第2の態様によれば、送り主の注
文を対話形式で受け付けながら受注管理を行なう配送商
品受付システムにおいて、送り主、届け先および商品名
を有する注文データの一部または全部を入力する入力手
段と、前記入力された注文データを記憶する受注管理フ
ァイルと、前記送り主の過去の届け先または届け先およ
び商品名を記憶している顧客ファイルと、送り主に応じ
た前記顧客ファイルの届け先および商品名を表示する出
力手段と、該表示手段に表示された過去のデータに基づ
いて今回の注文に応じた変更データを前記入力手段から
受け付けて注文データの更新を行なう機能、および、該
更新された注文データを前記受注管理ファイルに格納す
る処理を行なう機能を有する受注処理手段と、を備える
配送商品受付システムが提供される。
【0050】本発明の第3の態様によれば、送り主の注
文を対話形式で受け付けながら受注管理を行なう配送商
品受付システムにおいて、送り主の住所および氏名、届
け先の住所および氏名および商品名等の注文データの一
部または全部を文字入力する入力手段と、前記入力され
た注文データを記憶する受注管理ファイルと、少なくと
も都道府県名と市町村名を有する概略住所と前記概略住
所に対応づけられたキーコードを記憶している住所ファ
イルと、前記キーコードに対応する前記概略住所を表示
する表示手段と、前記送り主または届け先の概略住所に
一致する前記キーコードの入力に応じた概略住所を前記
住所ファイルから読み出して前記表示手段に表示させる
機能、および、該表示された概略住所に続く番地等の細
部データを前記入力手段から受け付けて住所データを作
成し、該作成された住所データを含む注文データを前記
受注管理ファイルに格納する機能を有する受注処理手段
と、を備える配送商品受付システムが提供される。
【0051】本発明の第4の態様によれば、送り主デー
タ、届け先データおよび商品データを含む注文データを
取り込んで配送作業を行なう商品配送処理システムにお
いて、前記注文データを商品別に並び替える商品発送ロ
ットファイルと、前記発送管理ファイルから読み出され
る当該商品の送り主データおよび届け先データをユニー
クな伝票番号が記載されている伝票に文字印字する機
能、および、該伝票を発送する商品ごとに貼付する機能
を有する配送準備手段と、前記配送準備手段の動作を制
御する機能、および、前記配送準備手段で貼付された伝
票の前記伝票番号を前記商品発送管理ファイル内の対応
する前記届け先データとリンクして記憶されるように処
理する機能を有する発送処理手段と、を備える商品配送
処理システムが提供される。
【0052】また、本発明の第5の態様によれば、送り
主データ、届け先データおよび商品データを含む注文デ
ータを取り込んで配送商品を行き先別に仕分ける商品配
送処理システムにおいて、ユニークな伝票番号が記載さ
れ前記送り主および届け先データを印字した伝票を貼付
した商品がランダムに流される仕分けラインと、該仕分
けラインに近接して商品を行き先別に分流させる複数の
行き先別ラインと、前記伝票番号と当該商品の届け先住
所をその配送範囲に含む行き先別データとをリンクして
管理する商品発送管理ファイルと、前記仕分けラインを
流れる商品の伝票番号を前記行き先別ラインより上流の
位置で読み取る読取り手段と、該読み取られた伝票番号
に対応する前記管理ファイルの前記行き先データに応じ
て商品を仕分け制御する制御手段とを備える商品配送処
理システムが得られる。
【0053】さらに、本発明の第6の態様によれば、商
品の注文を受け付ける少なくとも1の注文受付システム
と、上記注文受付システムの受注内容に基づいて受注商
品の配送処理を行う商品配送処理システムとを備え、注
文受付システムは、顧客からの注文の入出力を行う機能
を有する少なくとも1の受付端末と、該受付端末と接続
されて、該受付端末において受注に必要なデータおよび
受け付けた注文内容を記録保持するファイルおよびこれ
を管理するファイル管理装置とを有し、商品配送処理シ
ステムは、上記ファイルから受注内容の情報を受けとっ
て記憶保持するファイルおよびこの情報に基づいて商品
の発送を管理する商品発送管理システムと、商品にユニ
ークな識別符号を付すると共に、この識別符号を検出し
て上記商品発送管理システムで管理される当該商品の配
送に関する情報と関連付けを少なくとも行う配送準備ラ
インおよびそのための制御システムと、上記識別符号を
検出して、これに関連付けられている配送情報を読みだ
し、これに基づいて配送先を検知して、当該商品を行き
先別に仕分けする商品仕分けシステムとを有することを
特徴とする商品受注配送管理システムが得られる。
【0054】
【作用】入力手段により、送り主の住所および氏名、届
け先の住所および氏名および商品名等の注文データの一
部または全部を文字入力することができる。入力された
注文データは、表示装置等の出力手段により表示され
る。これにより、オペレータは、顧客に注文内容を確認
させることができる。また、これらの入力された注文デ
ータは、受注管理ファイルに蓄積される。このファイル
には、データが、すべて、漢字コードを含む文字コード
化された形になって蓄積される。このため、情報処理装
置等のディジタルシステムを用いて自動化することに好
適である。
【0055】受注処理手段は、商品名、単価および配送
仕様を記憶している商品ファイルと、地区別または地区
別および配送仕様別の配送料金を記憶している配送料金
ファイルとに基づいて、前記注文データに対する料金を
計算することができる。
【0056】また、受注処理手段は、送り主の過去の届
け先または届け先および商品名を記憶している顧客ファ
イルに基づいて、送り主に応じた前記顧客ファイルの届
け先および商品名を表示させる。そして、該表示手段に
表示された過去のデータに基づいて今回の注文に応じた
変更データを前記入力手段から受け付けて注文データの
更新を行なうと共に、該更新された注文データを前記受
注管理ファイルに格納する処理を行なう。これにより、
同一の送り先に対する入力の手間が省ける。
【0057】住所ファイルに、少なくとも都道府県名と
市町村名を有する概略住所と前記概略住所に対応づけら
れたキーコードとを記憶することにより、前記キーコー
ドの入力に応じて対応する前記概略住所を検索して出力
(表示)することができる。受注処理手段は、この表示
された概略住所に続く番地等の細部データを前記入力手
段から受け付けて住所データを作成し、該作成された住
所データを含む注文データを前記受注管理ファイルに格
納する。これにより、住所の入力が容易になる。
【0058】このようにして得られたデータは、商品配
送処理手段に送られて、ここで、商品の配送データとし
て用いられる。商品配送処理手段は、商品に識別符号を
付し、この識別符号を検出して、識別符号と配送データ
とをリンクさせ、商品を識別符号を検出してその配送デ
ータを読みだしてその配送先を得て、仕分けを行う。
【0059】このような本発明の商品受注配送管理シス
テムによれば、商品の受注および配送についてのサービ
スの向上が図れる。次に、その例を挙げる。
【0060】ギフトシーズンの事前の案内ダイレクトメ
ールサービス。 注文受付時の受付処理の簡便化。 注文データのネットワークによる伝送。 梱包作業の段取り作業としての同一商品ごとの分類処理
によるロット作業の自動化。 届け先、注文主データの配送伝票への自動印字。 伝票番号と配送商品の自動対応付け。 行き先別配送仕分けの自動化。 配送問合せに対する情報検索の自動化。
【0061】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して説明する。
【0062】まず、本発明の商品受注発送管理システム
の一実施例の全体構成の概要を、図1により説明し、つ
いで、該実施例のシステムの各部の構成について、図2
以下をも参照して説明する。
【0063】本例の商品受注発送管理システムは、百貨
店等に設置されるシステムについて示す。本実施例の商
品受注発送管理システムは、各店舗Sに設置され商品の
注文受付業務の合理化および注文情報の電子化(主に漢
字コード化)を主な目的とする注文受付システム100
0と、商品の発送拠点となる配送センタDC内に設置さ
れ商品の発送業務を管理する商品配送処理システム20
00とを備える。
【0064】注文受付システム1000は、受付情報の
入力および編集、入力受付情報の表示および印刷等を行
う複数台の受付端末110と、受注に際して必要なデー
タ、注文受付データ等の各種受注関連データを格納する
ファイル群を管理するファイル管理装置111と、受付
端末110とファイル管理装置111との間でデータ授
受を行うためのネットワーク119とを有する。
【0065】商品配送処理システム2000は、発送す
べき商品のデータ管理を主な目的とする商品発送管理シ
ステム200と、商品発送管理システム200からの商
品発送データに従って実際に商品の自動梱包を行う自動
梱包ライン400と、自動梱包ラインの制御を担当する
商品梱包制御システム300と、梱包処置がほどこされ
た商品の仕分けを主な目的とする商品仕分けシステム5
00と、それらをリンケージするネットワーク600お
よび700とを備えて構成される。
【0066】1.注文受付システム 注文受付システム1000の一実施例について、図2−
図21を参照して説明する。ただし、図1では、ファイ
ル管理装置111に複数台の受付端末110をネットワ
ーク119で結んだ構成としているが、説明を容易にす
るため、ここでは、1体1で接続されている構成を採っ
た場合を例にして説明する。
【0067】1.1 システム、ファイル構成および動
作 図2に、注文受付システムの構成例を示す。
【0068】受付端末110は、システムを制御し、後
述する顧客や届け先の住所・氏名の漢字登録処理や商品
の注文受付処理、データ転送等の各種の処理を行う注文
受付簡便入力手順制御部120と、注文情報を記憶・編
集するための作業用のメモリバッファA123と、オペ
レータが入力を行うための注文受付入力装置131と、
各種情報をオペレータおよび顧客に提示・確認するため
の注文情報表示装置132と、注文受付結果を印字する
ための注文情報印字装置133と、注文受付簡便入力手
順制御部120とネットワーク119との接続を制御す
ると共にデータの転送を制御するためのネットワーク制
御装置Z182とを備える。
【0069】また、ファイル管理装置111は、受付時
において送り主あるいは届け先の住所・氏名を新規に入
力する際に参照する辞書情報を記憶した宛名辞書ファイ
ル153と、注文主の過去のギフト注文情報を記憶する
顧客マスタファイル140と、商品の料金情報や輸送条
件等を記憶した商品マスタファイル160と、商品の輸
送条件別、配送地域別に定められた配送料金体系を記憶
した配送料金情報ファイル163と、受付端末110に
おいて編集・決定された注文情報を一時的に保存するた
めの受注管理ファイル170と、上記ファイル群の検索
やデータの編集および格納、データの転送等を実行する
ファイル管理制御部124と、その作業用に使用される
メモリバッファB125と、ファイル管理制御部124
とネットワーク119との接続を制御すると共にデータ
の転送を制御するためのネットワーク制御装置X180
とを備える。
【0070】さらに、ファイル管理装置111は、その
注文情報を商品発送管理システム200(図1参照)に
対して渡すためのネットワ−ク600と、そのネットワ
ークを制御するネットワーク制御装置Y181とを備え
る。
【0071】受付端末110およびファイル管理装置1
11は、それぞれ情報処理装置により構成される。これ
らの情報処理装置は、少なくとも演算処理装置および主
記憶装置を有する。注文受付簡便入力手順制御部120
およびファイル管理制御部124は、演算処理装置およ
び主記憶装置を用いて構成され、演算処理装置が主記憶
装置上のプログラムを実行することにより各種機能を実
現する。注文受付簡便入力手順制御部120であれば、
後述するように、注文受付処理の制御を行う制御手段、
各種計算を実行する演算手段(計算機)等の機能が実現
される。上記プログラムは、例えば、補助記憶装置から
主記憶装置上に読み込むことができる。
【0072】宛名辞書ファイル153は、本実施例にお
いては、住所辞書ファイル150、姓辞書ファイル15
1および名辞書ファイル152とから構成され、検索項
目別に処理を分割できるように構成される。
【0073】また、配送料金情報ファイル163は、配
送地域別に定められた配送区分体系を記憶した配送区分
ファイル161と、商品の性質別、配送区分別に定めら
れた配送料金体系を記憶した配送料金ファイル162と
に分けて構成される。
【0074】さらに、メモリバッファA123は、本実
施例では、顧客マスタファイル140から検索した現在
受付中の顧客に関する実績を記憶する顧客実績バッファ
121と、それを基に編集した現在の注文情報を記憶す
る注文情報バッファ122とが設けられる領域を有する
ものとする。
【0075】また、ファイル管理装置111には、入力
装置126および表示装置127が設けることができ
る。これにより、上記ファイル群の保守等の管理を容易
に行うことができる。
【0076】(1) 受注管理ファイル 図3に、受注管理ファイル170のデータ構成例を示
す。受注管理ファイル170は、商品発送管理システム
(図1−200)に受渡す商品注文情報を一時的に保存
するためのファイルである。
【0077】本実施例における受注管理ファイル170
のデータ構成は、電話番号と、住所と、氏名とから成る
送り主情報および届け先情報と、商品の商品コード、商
品名等の商品を特定するための商品情報と、受注日時、
配達指定日、「航空便」で、「トラック便」でといった
ような輸送手段、「常温」で、「冷凍」でといったよう
な配送条件等の配送管理情報とから構成される。また、
届け先情報には、地域コード(JISの都道府県・市区
町村コ−ド)を付加することにより、後述するような、
配送区分によって定まる配送料金を求める際に行なう
「その届け先の住所がどの配送区分に属するのか」とい
った判定処理や、発送仕分処理において、各処理を実行
する情報処理装置が住所情報を容易に扱うことが可能と
なる。
【0078】本ファイルへのデ−タの設定は、メモリバ
ッファ123において作成された注文情報を、注文受付
簡便入力手順制御部120が編集することにより行なわ
れる。
【0079】(2) 顧客マスタファイル 図4に、顧客マスタファイル140のデータ構成例を示
す。顧客マスタファイル140は、送り主の過去のギフ
ト商品注文実績情報を記憶したファイルである。本実施
例では、送り主情報と、届け先情報とから構成されるも
のとする。
【0080】ここで、送り主情報とは、個々の顧客を識
別するための顧客コードと、既に漢字コード化された住
所および氏名とから構成され、また、届け先情報は、電
話番号と、同じく既に漢字コード化された住所および氏
名とから構成される。
【0081】これらの情報には、それぞれ他のデータを
付加することができる。例えば、受注日のデ−タを付加
することにより、「お中元」や「お歳暮」の区別、古い
デ−タの削除時期の判定基準に用いることができる。ま
た、場合によっては、性別や年齢といった顧客整理情報
を送り主情報に付加したり、また、届け先情報に、地域
コード等を届け先情報に付加しても勿論構わない。さら
に、届け先情報に、顧客の送った商品の商品コード、商
品名等の商品情報や、商品金額等の料金情報の注文実績
を付加すると、これを顧客に提示することにより、ギフ
ト送付計画立案に対して有効な参考資料となる。
【0082】(3) メモリバッファ 図5に、メモリバッファ123Aのデータ構成例を示
す。メモリバッファA123は、注文情報を記憶・編集
するための作業用バッファである。
【0083】本実施例では、説明を簡単とするため、こ
のメモリバッファ123を、顧客マスタファイル140
から検索した現在受付中の顧客に関する注文を編集・記
憶する顧客実績バッファ121と、それを基に編集した
現在の注文情報を記憶する注文情報バッファ122との
2つから構成するものとして説明するが、この例では、
その構造は、基本的に同じであり、勿論一つのバッファ
として扱っても良い。
【0084】本実施例では、両者に格納される情報は、
単一の送り主情報と、複数の届け先情報とから構成され
るものとする。送り主情報は、個々の顧客を識別するた
めに用いられる顧客コードと、住所と、氏名と、送り先
件数、商品合計金額、消費税等の料金情報とから構成さ
れる。また、個々の届け先情報は、電話番号と、住所
と、氏名と、商品コード、商品名等の商品情報や、受注
日時、配達指定日、配送条件、輸送手段等の配送管理情
報や、商品金額、配送料金等の料金情報(注文内容)か
ら構成される。
【0085】なお、送り主情報には、場合によって必要
となるその他の情報、例えば、性別、年齢、職種等の顧
客整理情報を付加しても勿論構わない。また、届け先情
報には、地域コードを付加しても勿論構わない。
【0086】(4) 商品マスタファイル 図6に、商品マスタファイル160のデータ構成例を示
す。商品マスタファイルは、各商品の名称、単価、輸送
条件等の商品の情報を記憶したファイルである。
【0087】本実施例では、商品コードと、商品名称
と、単価と、商品配送種別と、産地と、保存温度等の輸
送条件と、縦・横・幅・重量等のサイズ情報との各デー
タから構成されるものとする。ここで、商品配送種別と
は、商品のサイズ情報、輸送条件等から分類された配送
手段と料金とに係わる種別を意味する。
【0088】なお、場合によっては、商品の写真(画像
データ)や説明のための文字、音声等の情報を付加して
もよい。これにより、これらのメディアを用いて顧客に
商品の概要を確認させることが容易となる。この目的の
ために、注文受付システム1000に、画像データファ
イル、音声情報ファイルを設けることが好ましい。この
ための装置としては、ランダムアクセスが容易な記憶装
置、例えば、磁気ディスク装置、光ディスク装置等を用
いることができる。
【0089】(5) 配送料金情報ファイル 配送料金情報ファイル163は、商品の輸送条件別、配
送地域別に定められた配送料金体系を記憶したファイル
である。
【0090】本実施例では、この配送料金情報ファイル
を、配送地域別に定められた配送区分体系を記憶した配
送区分ファイル161と、商品の性質別、配送区分別に
定められた配送料金体系を記憶した配送料金ファイル1
62とに分けて構成することとして説明する。
【0091】a) 配送区分ファイル 図7に、配送区分ファイル161のデータ構成例を示
す。本実施例では、配送区分ファイル161は、商品の
発送元地域と、配送先地域と、それ等によって体系的に
定められた配送区分との各データから構成されるものと
する。
【0092】なお、発送元地域および配送先地域は、都
道府県名等の具体的地域名で表しても良く、また、地域
コード(JIS都道府県・郡市区町村コ−ド表すことも
可能である。
【0093】b) 配送料金ファイル 図8に、配送料金ファイル162のデータ構成例を示
す。配送料金ファイル162は、商品配送種別と、それ
に対応した配送区分毎の配送料金との各データから構成
されるものとする。
【0094】(6) 宛名辞書ファイル 住所・氏名を新規に漢字コード登録する際には、一般に
ワードプロセッサ機能によりかな漢字変換を行う。本実
施例では、宛名辞書ファイル153が設けてあり、これ
を用いて、後述する新規住所・氏名簡便登録処理を行う
と、漢字コード化処理を容易に短時間で行うことができ
る。
【0095】宛名辞書ファイル153は、新規住所・氏
名簡便登録処理において、漢字コード登録する際に、参
照するするための宛名辞書情報を記憶したファイルであ
る。図9に、宛名辞書ファイル153のデータ構造例を
示す。
【0096】本実施例では、説明を簡単とするために、
宛名辞書ファイル153を参照項目別に、住所辞書ファ
イル150、姓辞書ファイル151および名辞書ファイ
ル152とに分けて説明するが、勿論一つのファイルで
あっても構わない。
【0097】a) 住所辞書ファイル 住所辞書ファイル150は、送り主あるいは届け先の住
所を新規に漢字コード化登録する際に参照するための辞
書ファイルである。このファイルは、電話市外局番と、
それに対応する都道府県名、市区郡町村名、大字町名の
それぞれ読みと漢字コードのデータとから構成される。
【0098】また、地域コ−ド(JIS都道府県・郡市
区町村コ−ド)を付加することにより、後述するよう
に、計算機が住所情報を容易に扱うことができる。
【0099】b) 姓辞書ファイルおよび名辞書ファイル 姓辞書ファイル151および名辞書ファイル152は、
送り主あるいは届け先の氏名を新規に漢字コード化登録
する際に参照するための辞書ファイルである。これらの
ファイルは、それぞれ姓および名の読みと漢字コードの
データとから構成される。
【0100】以下、本実施例の注文受付システム100
0の処理について述べる。
【0101】注文受付処理は、オペレータが、店舗の売
場に設置された注文受付システム100のみを用いて、
顧客との対話により注文情報を直接システムに入力する
ことにより進められる。この際、注文受付、すなわち、
ギフト送付計画立案に必要とされる商品情報、配送情報
および金額情報と、住所・氏名等の送り主および届け先
情報の問合せは、対応する顧客マスタファイル140、
商品料金ファイル160、配送料金ファイル161に対
して適宜行われる。
【0102】また、場合によっては、住所辞書ファイル
150、姓辞書ファイル151および名辞書ファイル1
52を参照すれば、効率的に注文情報の入力を行うこと
ができる。
【0103】注文受付システムの目的は、注文内容を編
集して受注管理ファイル170を作成すると共に、注文
内容より商品の料金や配送料金を計算することにある。
これらのデータは、一旦メモリバッファA123上に貯
えられて処理される。
【0104】まず、受注管理ファイル170の送り主情
報および届け先情報である、電話番号、住所、氏名等の
データを入力する必要があるが、このうち、住所、氏名
は、後述する商品梱包制御システム300等において伝
票の自動印字を行うために漢字コード化入力をする必要
がある。この漢字コード化入力は、ワ−ドプロセッサ機
能を用いて、全ての文字について一字一字、または、文
字列として漢字コ−ド変換入力を行う。この場合、後述
する住所・氏名漢字簡便登録力処理を用いれば、漢字コ
ード化入力を容易に行うことが可能である。
【0105】また、もし、以前にも注文を行ったことが
あるならば、その過去の注文実績を記憶した顧客マスタ
ファイル140を、個々の顧客を識別するためのコード
等で検索することにより、その実績を参照して、送り主
および届け先に関する既登録済み住所・氏名漢字コード
をそのまま新たな注文データの作成に用いることができ
る。注文実績のある届け先の情報が利用可能な理由は、
一般に、贈答がその顧客の交際範囲のなかで定期的、慣
例的に行われているという事実に由来する。
【0106】以下、図10により注文受付簡便入力手順
についてを述べる。
【0107】(1) まず、顧客(送り主)の識別情報であ
る顧客コードの入力を処理する(S100)。本実施例
では、顧客コードとして電話番号を用いた場合について
説明する。
【0108】顧客の電話番号の入力により、それをキー
として、オンラインファイルである顧客マスタファイル
140より顧客の過去の注文実績を検索する(S11
0)。なお、同一の電話番号(コード)、同一の住所
に、例えば、夫と妻といったように複数の顧客が存在す
る場合には、さらに、性別や年齢といった顧客整理情報
を入力することにより、顧客の実績を識別する。
【0109】この際、顧客マスタファイル140を検索
するために用いる顧客コードとしては、電話番号、店舗
の発行する会員カードのコード、一般のクレジットカー
ドのコード番号、その他のコードを用いることができ
る。また、コードの入力方法は、用いるコードあるいは
その記録された媒体によって異なる。入力装置113
は、キーボード、バーコードリーダ、磁気カードリーダ
およびICカードリーダ機能の全部または一部を備える
ことが可能である。さらに、この入力作業は、オペレー
タと顧客のどちらが行っても構わない。
【0110】(2) ここで、該当データが存在した場合に
は(S120)、その送り主情報、届け先情報および過
去に送った商品情報といった注文実績が顧客実績バッフ
ァ121へ転送され(S130)、顧客の住所・氏名が
注文受付表示装置132の画面上に表示される(S14
0)。なお、このとき顧客が、夫と妻といったように、
同一電話番号(顧客コード)に対して複数存在する場合
には、顧客整理情報に基づいてその選択ができ、また、
その情報を新たに追加することも可能である。
【0111】(3) オペレータの指示に応じて、システム
は、届け先ごとの送付実績を、注文情報表示装置132
の画面を用いて顧客に提示する(S150)。ちなみ
に、この画面には、送り先に対する過去の商品情報や金
額情報を表示することもできるため、今回のギフト送付
計画立案に対して有効な参考資料となる。
【0112】(4) 表示されている届け先に対して今回も
ギフトを送るか否かを顧客に尋ね、これに対する応答に
応じた入力操作を受け付ける(S160)。
【0113】ここで、送るとなった場合には、上記届け
先の実績情報を顧客実績バッファ121から注文情報バ
ッファ122へ複写する(S170)。以後、入力され
る注文情報の編集は、この注文情報バッファ121内で
行われる。一方、送らない場合には、上記(S150)
に戻り、オペレータの操作に応じて、システムは、その
次の届け先情報を顧客に提示する。
【0114】(5) さて次に、商品情報や輸送手段、配送
条件等の配送管理情報の入力であるが、これ等は、届け
先に対して送る商品の商品コードの入力により、これを
検索キーとして、商品マスタファイル160検索するこ
とによって行われる。
【0115】また、届け先に対して今回送る商品の商品
コードの入力が行われると(S180)、料金自動計算
も直ちに行われる(S190)。
【0116】ここで、図11を用いて、料金自動計算処
理手順を説明する。
【0117】先ず、届け先へ送る商品コードを検索キー
として、商品マスタファイル160より、商品単価、産
地および商品配送種別を検索する(図11−C10
0)。次に、上記C100において得られた産地を発送
元地域とし、届け先住所を配送先地域として、配送区分
ファイル161より配送区分を求める(図11−C11
0)。さらに、上記C100において得られた商品配送
種別と、C110において得られた配送区分より、配送
料金ファイル162を参照して、配送単価を求める(図
11−C120)。そして、上記C100において得ら
れた商品単価と、C120において得られた送料単価に
より、商品金額、配送料金および小計を計算する(図1
1−C130)。また、他の届け先の商品金額、配送料
金および小計より、送り主(顧客)の全体としての商品
合計金額、配送料合計、消費税および合計金額を計算す
る(図11−C140)。
【0118】なお、商品コードは、その場に用意された
商品カタログや店頭の商品サンプル付けられた商品カー
ド等からオペレータが入力する。この場合、入力手段と
しては、その記載が文字である場合にはキーボードを、
また、バーコードである場合にはバーコードリーダを、
あるいはその他の媒体に記載された場合にはそれに対応
する入力方式を用いることができる。
【0119】図12に、注文情報表示装置の表示例を示
す。画面上の届け先欄には商品名と共に商品単価、商品
合計金額、配送料金、小計が表示され、また、送り主の
欄には全ての届け先への商品合計金額、配送金額合計、
消費税およびそれらの合計金額が直ちに表示される。
【0120】このとき、商品の写真を画像データにより
画面に表示させることも可能である。これらの機能によ
り、顧客は注文結果を即座に確認することができる。
【0121】(6) 全ての届け先実績について、上記(S
150)から(S190)の作業を繰り返す(S20
0)。
【0122】(7) 次に、追加する届け先の注文情報を受
け付けて行く(S210)。新規の住所・氏名等をワ−
ドプロセッサ機能を用いて、漢字コ−ド変換入力を行う
(S230)。次に、上記(4)の作業を実行して料金
自動計算を行い、顧客に確認を求める(S240、S2
50)。そして、全ての追加届け先について上記の作業
を繰り返す(S260)。
【0123】(8) 上記(S120)において、顧客の過
去に注文実績の存在しない場合には、前述の届け先の新
規登録と同様に、ワードプロセッサ機能を用いて、顧客
(送り主)に関する住所・氏名の漢字データの作成を行
なった後(S220)、上記(S230)から(S26
0)の作業を実行する。
【0124】(9) 上記受付内容を受注情報印字装置13
3にて印字して(S270)、顧客に提示する。
【0125】本実施例における印字例を図13に示す。
料金受取の際には、これを領収書として用いることも可
能である。
【0126】顧客との対話による注文受付作業の完了後
直ちに、注文情報バッファ122上に作成された注文情
報は、注文受付簡便入力手順制御部120において、一
つは商品注文情報として編集されて、受注管理ファイル
170に追加され(S280)、また、一つは受注実績
として顧客マスタファイル140に追加される(S29
0)。
【0127】受注管理ファイル170の情報は、各店舗
Sからネットワーク600を介して商品発送管理システ
ム200に送られる。
【0128】なお、受注管理ファイル170を設けず
に、メモリバッファ123上に編集された注文情報を、
直接、ネットワーク600を介して商品発送管理システ
ム200に送ってもよい。
【0129】なお、図1および図2に示すように、本実
施例の注文受付システム1000は、複数台の受付端末
110をネットワーク119を介して1台のファイル管
理装置111と接続し、必要とする住所辞書ファイル1
50、姓辞書ファイル151、名辞書ファイル152、
顧客マスタファイル140、商品料金ファイル160、
配送料金ファイル161を共用するという構成となって
いる。しかし、本発明は、これに限らず、受付端末1台
毎にファイル管理装置の機能を持たせるようにしてもよ
い。その場合、注文受付システム1000は、図2に示
す構成から、ネットワーク119、ネットワーク制御装
置Z182およびネットワーク制御装置X180と、入
力装置126および表示装置127とを省いた構成とす
ることができる。また、注文受付簡便入力手順制御部1
20およびファイル管理制御部124は、共通の情報処
理装置により構成することができる。また、メモリバッ
ファA123とメモリバッファB125とを一の記憶装
置により構成してもよい。
【0130】上記の受付作業手順では、説明の簡単のた
めに、届け先および商品情報の変更操作を省略したが、
勿論、任意に変更可能であり、画面上で顧客がプランの
推考をすることできる。なお、顧客マスタファイル14
0の内容は、定期的にデータの保守が行われ、同一顧客
に関して旧くなった発注情報は、適宜削除することがで
きる。
【0131】また、この受注実績情報を用いて、店舗
は、贈答シーズンの開始以前に、予め顧客の実績情報や
新たなギフト商品カタログを、ダイレクトメールにて送
付するサービス・宣伝等に用いることもできる。このサ
ービスにより、店舗は、そのシーズンに受注実績のあっ
た顧客を次期シーズンにおいても確保することが可能と
なる。従来、このようなサービスを行う場合、店舗は、
贈答シーズン終了後の閑散期に、手書きによる注文書
を、多数の専用オペレータを動員して、住所・氏名等の
漢字コード変換登録(電子化)を行わなければならなか
ったが、本発明を用いることにより、注文受付時に、既
にこの作業は完了していることになるため、人件費等の
削減をはかることができる。
【0132】1.2 受付端末の具体例 図1の受付端末110は、本発明の大きな特徴であるた
め、ここで改めて詳細に実施例を説明する。
【0133】以下説明する受付端末の大きな特徴は、表
示装置を複数台装備している点である。但し、本例では
2つの表示装置をもった受付端末について述べる。ま
た、表示装置を2台装備しているため、前述の注文受付
システムの受付端末における注文情報表示装置は、ここ
では、オペレータ用表示装置と、顧客用表示装置という
名称に別けて説明する。
【0134】図14は、受付端末を百貨店のギフト商品
売場で本受付端末を使用した実現例である。図に示す例
は、オペレ−タ用表示装置14および顧客用表示装置1
5となる2面のディスプレイを表示装置として有する対
面型ディスプレイ付の受付端末110が、売場のカウン
タ−Cに複数台置かれる。また、カウンターCには、注
文受付入力装置131と、受注情報印字装置133とが
必要に応じて配置される。この受付端末110は、ネッ
トワ−ク119を介してファイル管理装置111と接続
されている。この状態で、注文受付システム1000が
構築される。
【0135】図15は、受付端末のハ−ドウエア構成を
示すブロック図である。同図において、受付端末110
は、コンピュータ本体20と、注文受付入力装置131
と、オペレータ用表示装置14と、顧客用表示装置15
と、それらの駆動装置11,11と、ネットワーク11
9に接続するためのネットワーク制御装置Z182とを
備える。コンピュータ本体20は、演算処理装置21
と、主記憶装置22と、表示制御装置10とを有する。
【0136】図14において、オペレ−タ(店員A)
が、顧客Bからの注文内容を聞きながら、注文受付入力
装置131より商品情報を受付端末110へ入力する
と、処理された情報が、オペレ−タ用表示装置14およ
び顧客用表示装置15に同時に表示される。この時の詳
細な動作を、図15のブロック図で説明する。
【0137】図15において、オペレ−タによって注文
受付入力装置131に入力されたデ−タは、受付端末1
10の演算処理装置21へコ−ド化されたデ−タとして
入力される。演算処理装置21は、この入力デ−タを主
記憶装置22に貯えておき、表示用デ−タに変換する。
次に、演算処理装置21は、この表示用デ−タを表示制
御装置10へ送信する。表示制御装置10は、駆動装置
11を介してオペレータ用表示装置14および顧客用表
示装置15に同時に表示する。
【0138】図12に、本実施例における具体的な画面
表示例を示す。すなわち、上記オペレータ用表示装置1
4と、顧客用表示装置15とに表示される注文受付画面
が、図12に示される。表示されるデ−タとしては、送
り主(御依頼主)の電話番号、住所、氏名、ギフト商品
の用途、配送件数、商品の合計金額等の情報、各届け先
の電話番号、住所、氏名、ギフト商品、金額、配送料
金、のし種別等の情報が挙げられる。
【0139】この表示内容を基にして、顧客は、時々刻
々と入力されるデ−タを顧客用表示装置15にて、入力
と同時に自分の依頼内容と比較し、画面を見ながら誤入
力をチェックすることが出来る。もし、誤入力があった
ときは、誤り個所を随時指摘し、発見した都度、修正入
力をかけることが出来る。
【0140】図16に、従来装置(パソコン・ワープロ
等)を使用した場合と、本実施例の受付端末を使用した
場合とのデータ入力作業動作の比較をフロー図によって
示す。ここでは、従来方式をデータの確認方法としてプ
リントアウトした帳表で確認する場合として、本方式と
の比較を行い、作業時間の違いについて述べる。
【0141】従来のデータ入力装置では、まず、届け先
の住所、氏名、電話番号、商品名等の内容を入力する
(図16−X100)。このとき、オペレータは、入力
内容に誤りがないかどうかをチェックする(図16−X
110)。このとき、誤りを発見した場合には、入力内
容を修正するために再入力を行い(図16−X12
0)、さらに再度確認作業を繰り返す。届け先が何件に
も及ぶ場合には、データの入力作業、オペレータの確
認、修正入力の作業が、届け先の件数分行われる(図1
6−X100からX130)。ここまでの作業が完了す
ると、オペレータは、顧客確認用のリストを印刷するた
めに、データ入力装置に対して印字開始を要求し(図1
6−X140)、印字終了まで待つことになる(図16
−X150)。
【0142】顧客は、このリストを見ながら、自分の注
文内容、氏名、住所等のデータをチェックする(図16
−X160)。このとき、誤りがあれば(図16−X1
70)、オペレータに誤入力箇所を指摘する(図16−
X180)。これにより、オペレータは、誤入力箇所を
含む該当画面を表示し(図16−X190)、該当部分
にカーソルをあわせ、再入力をする(図16−X20
0)。この修正入力は、誤入力箇所が無くなるまで繰り
返し行われる(図16−X140からX220)。誤入
力箇所が無くなった時点で、注文データを注文受付シス
テムに送信する(図16−X230)。
【0143】このように、従来の入力装置を用いた場合
には、オペレータは、顧客に再確認してもらうために、
印字指示、印字動作、顧客確認、誤入力箇所指摘、誤入
力箇所表示、修正入力という、この一連の動作を、誤り
が無くなるまで繰り返し行わなければならない。
【0144】これに対し、対面型ディスプレイ付受付端
末を用いた場合の入力についてその作業手順をのべる。
受付端末を用いた場合でも、先ず、届け先の住所、氏
名、電話番号、商品名等の内容を入力する(図16−Y
100)。しかし、この受付端末はオペレータ用表示装
置と顧客用表示装置とを持っており、且つ、同じ内容が
二つの表示装置に表示されるため、顧客は、オペレータ
の入力と同時に入力内容に誤りが内かどうかをチェック
する事が可能である(図16−Y110)。この時、誤
りを発見した顧客は、オペレータに誤入力箇所を指摘す
る(図16−Y120)。これにより、オペレータは、
誤入力箇所にカーソルをあわせ、再入力をする(図16
−Y130)。入力作業は、届け先の件数分行われる
(図16−Y140)。この後、注文データは、注文受
付システムに送られる(図16−Y150)。
【0145】このように、従来の入力装置(パソコン・
ワープロ等)を使用した場合に比べ、この受付端末を使
用した場合は、データ入力の操作を大幅に短縮できる。
【0146】1.3 新規住所・氏名漢字登録処理の具
体例 新規住所・氏名の漢字漢字コード化入力を行うた方法と
しては、従来、一般的であるワードプロセッサ機能を用
いて一字一字かな漢字変換を行う方法もあるが、該当す
る漢字が見つけにくくオペレータの入力作業には多くの
時間と苦痛を伴う。そこで、本発明は、上記漢字コード
化を短時間で容易に行える新規住所・氏名漢字簡便登録
処理システムを提供する。以下、その一実施例について
説明する。
【0147】図17に、新規住所・氏名漢字簡便登録処
理を行うための機器構成例を示して説明する。なお、こ
こでは、図2に示すシステム構成の受付端末110とフ
ァイル管理装置111の構成要素の中から、新規住所・
氏名漢字簡便登録処理を行うために必要な機能を一体的
に示している。すなわち、新規住所・氏名漢字簡便登録
処理を行うための機能は、図2に示すシステム構成の注
文受付システムの機能の一部として構成することができ
る。もっとも、新規住所・氏名漢字簡便登録処理を行う
ための機器として構成することもできる。
【0148】新規住所・氏名漢字簡便登録処理は、注文
受付簡便入力手順制御部120と、ファイル管理部12
4と、オペレータが数値や文字の入力を行うための注文
受付入力装置131と、住所・氏名の漢字情報をオペレ
ータや顧客に提示するための注文情報表示装置132
と、住所・氏名を検索する際に参照する辞書情報を記憶
した宛名辞書ファイル153と、検索した登録候補を一
時的に記憶するバッファメモリB125と、注文受付簡
便入力手順制御部120の作業用メモリであって、登録
候補等の表示データの格納に用いるA123と、本処理
により作成した住所・氏名の漢字コードを登録するため
の顧客マスタファイル140とから構成される機器上に
て実現される。
【0149】なお、注文受付簡便入力手順制御部120
およびファイル管理部124は、上述したように、共通
の情報処理装置を用いて実現する構成としてもよい。こ
の場あ、上述したように、バッファメモリA123およ
びB125を一体に設けてもよい。
【0150】また、顧客に漢字表記の住所・氏名を確認
してもらうために登録結果を印字する受注情報印字装置
133を設けることも勿論できる。
【0151】また、宛名辞書ファイル153はさらに、
住所辞書ファイル150、姓辞書ファイル151および
名辞書ファイル152とから構成して、検索項目別に処
理を分割することもできる。本実施例では、説明を簡単
とするために、宛名辞書ファイル153を参照項目別
に、住所辞書ファイル150、姓辞書ファイル151お
よび名辞書ファイル152とに分割することとする。上
記の各ファイルのデータ構成例は、図9に示す。また、
顧客マスタファイル140のデータ構成例は、図4に示
す。
【0152】図18に、新規住所・氏名漢字簡便登処理
の手順の一例を、また、図19に、その画面表示例を示
す。以下、これに基づいて説明する。
【0153】(1) 電話市外局番および住所の大字町名の
読みがな先頭1文字を注文受付入力装置(図2−13
1)より入力する(図18−P100、図19−G10
0)。住所は、都道府県名、郡市町村区名、大字町名と
云う順序で階層構造に成っているが、これを全てその読
み仮名によって検索・変換しようとした場合、入力文字
数が多いため時間を要し、また、ミスも発生し易い。一
方、電話市外局番は、地域との密着性が極めて高い。さ
らに、日常生活のなかに深く浸透しており、数値によっ
て構成されているため、これを検索キーとした場合、オ
ペレータの入力操作は容易である。また、電話番号は、
商品配達の際の問い合わせ情報として不可欠なものであ
り、注文受付の際に必ず入力しなければならない情報で
ある。
【0154】そこで、全国にわたって電話市外局番と都
道府県・郡市町村区との関係を調査した結果、一般に、
電話市外局番は、複数の郡市町村区にまたがっている
が、地域との密着性が極めて高く、かつ、その範囲は都
道府県レベルより狭いに限られていることが判った。そ
のため、住所を検索する際に、電話市外局番を用いれ
ば、都道府県名および郡市町村区名の上位階層を無視し
ても、大字町名と云う最下位階層の要素を容易に検索し
て、その候補を絞り込むことが可能となる。
【0155】そこで、本実施例では、住所を検索する際
に、電話市外局番を用いることによって都道府県名およ
び郡市町村名区の上位階層を無視し、大字町名と云う最
下位階層の要素を検索できるようにするものである。こ
れにより、住所検索を行うのに必要な入力操作量および
入力時間は少なくできる。
【0156】なお、電話番号は、注文受付の際に必ず入
力しなければならない情報であるから、ここで改めて入
力せず、電話番号全体から必要とする電話市外局番のみ
を切り別けて利用すればさらに効率的である。
【0157】(2) 注文受付簡便入力手順制御部(図2−
120)は、上記入力に該当する住所を住所辞書ファイ
ル(図2−150)より検索し、住所の漢字表示登録候
補をと注文情報表示装置(図2−132)の画面上に表
示する(図18−P110)。
【0158】(3) 上記候補から住所として該当する漢字
データを選択する(図18−P120)。
【0159】(4) 上記住所に続く番地を入力する。番地
は数値のみなので、簡単に入力が可能である(図18−
P130)。なお、この機能でも入力できない住所要素
については、補助手段としてワードプロセッサ機能を用
いて入力することもできる。
【0160】(5) 氏名の姓の読みがなを入力する(図1
8−P140、図19−G200)。
【0161】(6) 上記入力に該当する姓を姓辞書ファイ
ル(図18−P151)より検索し、姓の漢字表示登録
候補として画面上に表示する(図18−P150)。
【0162】(7) 上記候補から姓として該当する漢字デ
ータを選択する(図18−P160)。
【0163】(8) 氏名の名の読みがなを入力する(図1
8−P170、図19−G300)。
【0164】(9) 上記入力に該当する名を宛名辞書ファ
イル(図9−151)より検索し、名の漢字表示登録候
補として画面上に表示する(図18−P180)。
【0165】(10)上記候補から名として該当する漢字
データを選択する(図18−P190)。
【0166】なお、勿論、ワードプロセッサ機能によ
り、姓名の一字一字をカナ漢字変換機能によって変換登
録することも可能である。
【0167】また、上記の住所漢字簡便登録処理(図1
8−P100からP120)については、以下の方法も
考えられる。その実施例を図20に示す処理手順と、図
21に示す処理画面表示例とを用いて説明する。ここで
は、例として、茨城県水戸市常磐町(電話市外局番02
92)を用いる。
【0168】(1) まず、電話市外局番を入力する(図2
0−R100)。この場合、電話市外局番は0292で
ある。
【0169】(2) 次に、住所の大字町名をローマ字表記
で先頭1文字のみ入力する(図20−R110)。例え
ば、登録すべき大字町名が「常磐町」である場合、その
ローマ字表記は”TOKIWACYOU”であるから、
第1回めの入力は、第1文字目の”T”となる。
【0170】(3) 上記入力に該当する住所を住所辞書フ
ァイルより検索し、住所の漢字表示登録候補として画面
上に表示する(図20−R120、図21−A10
0)。第1文字入力で、この例では候補件数は、21件
である。
【0171】この例(図21−A100)に示す様に、
同一市外局番が割当てられた地域は、水戸市、東茨城郡
大洗町、那珂郡東海村といった様に、一般に、複数の郡
市町村区にまたがっているが、地域との密着性が極めて
高く、かつ、その範囲は都道府県レベルより狭いに限ら
れている。そのため、住所を検索する際に、電話市外局
番を用いれば、都道府県名および郡市町村区名の上位階
層を無視しても、大字町名と云う最下位階層の要素を容
易に検索して、その候補を絞り込むことが可能となる。
【0172】(4) この21件の候補から住所として漢字
登録すべきものを選択し、処理を終了しても良いが、上
記(図20−R110)に戻って入力を重ねることによ
り、その候補をさらに絞ることもできる(図20−R1
30)。この時、第2回目の入力は、”O”であり(図
21−A200)この例では、候補件数は6件にまで絞
られ、第3回目の入力は、”K”となって、この例で
は、候補件数は1件となる(図21−A300)。
【0173】以上に述べた実施例では、主として電話番
号を該当者の住所、氏名の検索のための手がかりとして
用いる場合を考えている。通常、店頭に出向いて届物の
依頼をする顧客は、概ね、送付先の電話番号を、荷物の
送付委託先の運送会社が、確実に相手先に送付できるよ
うに、送付依頼書に書き込む。勿論、送付依頼主の電話
番号は、明確に承知しており、問いかければ確実に回答
があるので問題はない。
【0174】しかしながら、場合によっては、届主、届
先の電話番号が不明な場合もある。例えば、デパートの
店舗外で、直接、客先より注文を受けてくる外商部門で
は、届先に電話番号がなく、単に、住所と氏名のみが記
載されているだけで、ギフトの送付依頼を請けざるを得
ない場合が多々ある。すなわち、届先が個人的な結び付
きの全く無い、会社、法人の関係先の場合、ギフトを贈
ろうとしている担当者は、送り先の住所、氏名を調べる
のに留まり、電話番号までは調べないのが通常のやり方
である。
【0175】このような場合、上記実施例で説明したよ
うな電話番号を手がかりにした、住所を簡便に入力しよ
うとする方法では、うまく処理が行われないことにな
る。うまく処理させるには、何としても住所地名の一部
(市、町、村……)を参照することによって、手がかり
となる市外電話局番を、簡単に入力できるようにする必
要が出てくる。
【0176】まず、考えられるのが、市、町、村等の名
称を入力することによって、該当する市外電話局番を選
択確定する方法である。この時、市、町、村名を全て入
力する必要はなく、読み仮名の先頭から数文字を入力し
て、その読み仮名に関連する市、町、村名群と、その各
々の行政区画に対応する市外電話局番の一覧表を表示す
るように構成する。そして、その選択候補群より、目的
とする市外電話局番を選べば良い。この方法で処理した
一例を、図62に示す。しかしながら、この方法では、
キーボードより入力操作をする人の操作手順が複雑にな
ってしまう。
【0177】そこで、以下に述べる実施例では、さら
に、1歩進めた改善策として、市外電話番号の検索に、
市外電話番号区分地図を活用する方法を採用している。
この具体的方法に付いて説明する。なお、本実施例は、
例えば、図14および図15に示す受付端末のような装
置で実現することができる。そこで、ここでは、同図に
示す受付端末で、実行されることを前提で説明する。
【0178】まず、検索の基本となる地図として、日本
全体を表示した地図を、オペレータ用表示装置14およ
び顧客用表示装置15のそれぞれの画面W0に出す。こ
の日本地図は、北海道、東北、関東……といった具合
に、大きな地区別の区分線が地図上に表示されている。
これを図63(A)に示す。
【0179】ここで、目的とする地区が、例えば、関東
地区であれば、マウス(図14および図15には図示し
ていないが、注文受付入力装置131に付属させること
ができる)によって関東地区を選択確定するために、地
図上に設けられた関東地区のためのポインティング領域
P1〜P9にマウスのターゲットを当てて、クリックす
ることによって、関東地区を選択する。
【0180】マウスとは、マウスと机の面が接する部分
に設けられた球形のボールが、マウスを机上で移動させ
るにともなって回転し、それによって発生する回転状態
を、マウス本体内部に設けられたパルスカウンターによ
って、机上でのマウスのX軸,Y軸方向の移動距離を検
出する装置である。このマウスで検出したX軸、Y軸方
向の移動状態をCRT画面上に、反映させることによっ
て、CRT画面上で、画面を構成している画素ドットの
任意の位置をポインティングすることができる。
【0181】しかしながら、画面のある位置をポインテ
ィングしても、当該のシステムでは、そのポインティン
グされた位置が、果たしてどの様な意味を持つのかを認
識できなければ、何の役にも立たない。画面を構成して
いる全ての画素ドット毎に、各々の画素ドットがポイン
ティングされた場合の意味付けを予め定義しておくこと
は、膨大なメモリー容量を必要とすると共に、各々の画
素ドットの定義付けを行う作業が大変になり、無駄が多
く非現実的である。そこで、通常は、マウスのポインテ
ィングできるエリアを、ある程度の広がりを持ち、か
つ、そのポインティングされた領域が、当該のシステム
ではどのような意味付けを持つのか、アプリケションソ
フトウエアが容易にシステム上の意味対応付けを予め行
い、識別認識できるようにする。
【0182】具体的には、図63(A)に示すように、
CRT画面上で、X軸左端、X軸右端、Y軸上端、Y軸
下端の4線で囲んだ領域に、その領域に対応した領域定
義のための一貫ナンバーを付ける。これらのデータは、
図63(B)に示すように、テーブル化して記憶され
る。このようにすれば、マウスである領域をクリックし
てポインティングを行えば、ポインティングされた領域
システム定義ナンバーが直ちに認識でき、次の段階とし
て、アプリケーションソフトウエアを如何に動かすべき
かを、容易に判断することができるようになる。
【0183】以上述べた例では、X,Y軸で囲まれた領
域で、マウスのポインティング領域を定義する方法につ
いて述べたが、その他の方法として、図64(A)、
(B)に示すように、マウスポインティング領域の中心
点と円の半径を定めることによって、マウスポインティ
ング領域を定義することもできる。
【0184】すなわち、方形であるとか、円であると
か、その他比較的単純な図形をマウスポインティング領
域の定義方法として採用すれば、演算処理装置21の演
算により、簡単にポインティングされた領域システム定
義ナンバーが直ちに認識できることになる。
【0185】すると、今まで表示されていた日本全体の
地図の上に、関東地区を拡大表示した地図のウィンドウ
画面W1が大きくオーバラップして表示される(図65
(A)参照)。この関東地区の地図には、例えば、東京
都、千葉県、神奈川県……といった各都道府県別の区分
表示がなされている。そして、その各々の都道府県に
は、マウスによって、各都道府県を選択確定するための
マウスポインティング領域P31〜P37が設けられて
いる。
【0186】ソフトウエア的には、図65(B)に示す
ように、システムとしてうまく動作するために、マウス
ポインティング領域P31〜P37毎に、各々の領域に
対応したマウスポインティング領域システム定義ナンバ
ーが定められている。さらに、その各々の領域がシステ
ムとしてどのような意味付けを与えられているかが、マ
ウスポインティング領域システム定義テーブルの中のデ
ータとして、以上説明したような関連付けが記述定義さ
れている。ここで、目的とする都道府県が、例えば、茨
城県であれば、マウスのターゲットを、選択確定するた
めに地図上に設けられ茨城県のマウスポインティング領
域P35に当てて<クリックすることによって茨城県を
選択する。
【0187】その結果、今まで表示されていた日本全体
の地図の上に大きく重なって表示されている、関東地区
の拡大表示地図のウィンドウ画面W1の上に、さらにオ
ーバラップして茨城県の拡大表示地図のウィンドウ画面
W2が表示される。この状態を図66(A)に示す。こ
の段階では、各都道府県毎の市外電話局番区分のための
区画表示と、代表的な市町村名、および、その位置を示
す市町村区分マークが、CRT画面上でみて、表示視認
上問題ない限度において、数多く書き込み表示されてい
て、市外電話局番の選択指定がやり易くなっている。
【0188】ここで、目的とする地区が、例えば、那珂
湊市であれば、マウスによって那珂湊市の属する水戸
市、勝田市、その他の郡、町、村も、同一の市外電話局
番地区として区画表示された地区P354(水戸地区)
を選択確定する。そのために、地図上に設けられた該当
市外電話局番地区を選択指定するために設けられた該当
地区のためのマウスポインティング領域P354に、マ
ウスのターゲットを当ててクリックすることによって、
目的とする市外電話局番地区を選択する。この地図上で
は、この地区が、果たして何番の市外電話局番地区であ
るかについては、一切表示されていない。しかし、図6
6(B)に示すように、地図上のマウスポインティング
領域に対応して準備されている市外電話局番表により、
自動的に該当地区の市外電話局番を、演算処理装置21
は認識することができる。
【0189】さらに、地図上のマウスポインティング領
域に対応して準備されている市外電話局番表図66
(B)のデータファイルの中には、その地区に属する全
ての市、町、村名が記述される。その内容は、図67に
示すように、画面の一部に新たに表示されるウィンドウ
W3のデータとして表示される。このウィンドウW3の
表示内容は、システム構成上必須のものでは無いが、地
図上に書き込み表示できる市、町、村名は一般的には一
部分だけに限られ、小さな町村はどこの市外電話局番地
区に属するか判断確認することが難しくなる場合も多
い。そのような場合には、このウィンドウの果たす意義
が大きい。
【0190】一般論として、このような地図を表示し
て、相手先の住所に関する情報を検索しながら、目的と
する住所地名に絞り込んでいく方法は、以上の実施例の
一つとして説明してきた市外電話局番地区を利用した住
所検索だけに限ったことではない。例えば、ある人の住
所を確定しようとするときに、手がかりとなるコード番
号のようなID(認識識別記号、番号)等が全く無い場
合、地図を画面に表示して、その表示部分を次第に細か
く拡大表示しながら、目的とする住所地名に絞り込んで
いくことができる。この時には、地図を表示する装置が
必要となり、その表示装置に該当地区のてがかりとなる
地図を表示する。表示された該当地区の地図を、幾つか
の地区に区分表示(もしくは特段区分表示すること無
く、地図上のある点を指されるだけの場合も当然有り得
る。このときには、画面上の構成している画素毎にポイ
ンティングされた時に、その点が如何なる意味を持つ点
であるかという情報を対応付けるデータ構造を持ってい
るだけのことである。)し、住所入力操作者が、ある地
区をマウス等によりポインティングしたとき、システム
として、その点が何処の地区区分であるかを認識識別す
ることができるように構成されたデータ構造体系を持つ
ように、構成されている。
【0191】このシステムでは、表示された地図上の地
区区分もしくは地図上の点と、その各々の地区区分もし
くは地図上の点が如何なる地区であるのかを記述した情
報内容を対応付けるデータ構造を持ち、地図上の地区区
分もしくは地図上の点をポインティングされた時に、ポ
インティングされた所に関する詳細な図面もしくは文字
情報を、データの中より適宜取り出して、この情報を、
さらにCRT画面に表示することができるように構成さ
れている。このようにして、親画面でポインティングさ
れたことによって表示された、詳細内容を表示記述した
子画面は、それまで表示されていた画面と同様に、新た
に画面に表示された地図上で、改めて幾つかの地区に区
分表示(もしくは地図上の単なるある点)を指された場
合、その点が何処の地区区分であるかを認識識別するこ
とができるように構成されたデータ構造体系を持たせて
いる。
【0192】このように、親画面より子画面、子画面よ
り孫画面……と言った具合に、階層的に従属する画面を
呼び出し、検索表示ができるようになっている。この
際、ある画面よりその画面に従属する画面を呼び出すの
には、地図等の図面情報をポインティングすることだけ
が許されているのでは無く、文字情報部分をポインティ
ングすることによって従属する画面を呼び出すことも、
システム構造上、何等問題なく、当然可能となってい
る。
【0193】地図を表示して市外電話局番を検索してい
く方法は、入力操作を行っている人が、全くその地方の
地名所在地に対して知見が無い場合は、あまり良い検索
方法で無いように思えるかも知れない。しかしながら、
実際上の住所入力操作においては、電話番号等の個人的
IDコード等が無いケースでは、送付先の住所は、ほぼ
完全にといってよいほど、近郊近隣の地区に限定され
る、という特徴を持っている。これは、届先の電話番号
が不明の場合というのは、送り主が、主として会社、企
業、法人などの場合であり、ギフト贈呈先は、当然、そ
の企業、会社、法人と深いお付き合いのある関係者であ
るため、せいぜい送り主となる企業等が所在している土
地の近隣の都道府県となる。そのため、入力操作を行う
人にとっても、比較的に馴染みの多い地区に限定され、
操作者にかかる負担も、さほど重くはかかってこないと
いう事情がある。
【0194】また、先に述べた実施例では、まず、日本
全体図より検索作業を始めていくように説明したが、実
際の入力作業では、階層的に構築されている画面検索手
順の途中より、入力作業を始めることができるようにな
っている。例えば、ギフトの送り主が茨城県に所在する
企業であり、その送付先もほぼ茨城県内存在する場合で
あれば、通常の入力作業としては、いきなり関東地区を
示す図面より作業開始して、次に、茨城県地区を選び、
住所入力データである送付先が茨城県内である限り、次
々と、茨城県の市外電話局番を表示した画面を用いて、
データの入力作業を進めていく事ができる。そして、も
しも、送付先が千葉県のものが現れた場合に、初めて、
親画面である関東地区の画面に戻り、改めて千葉県の市
外電話局番を示す画面を選択した上で、入力作業を継続
していく。
【0195】この方法に、さらに改善を加えた実施例に
付いて説明する。上記例で茨城県の地図を表示している
時に、画面の邪魔にならない位置にウィンドウ画面を開
き、ここに、この画面の親画面となっている関東地区を
構成している各都道府県名を表示しておき、茨城県より
関東地区の他の都県に移るときは、このウィンドウ内に
表示された都県名をポインティングすることによって、
他の都県の市外電話局番表示地図に直接切り替えるよう
にする。
【0196】さらに、この地図上の地区分けは、使用者
の事情で自由に設定替えをすることができ、一義的に関
東地区、中部地区と言った具合に区分けする必要はな
い。
【0197】また、ある都道府県の市外電話局番表示を
行っている際に、ウィンドウ表示される近隣の都道府県
名は、親画面に登録されている都道府県名に限られる訳
ではなく、使用者の使い勝手により、使い易いように自
由に登録することができる。この時は、ウィンドウ表示
される都道府県名項目と、ここに登録されている各都道
府県名項目の一つ一つが、どの都道府県の市外電話局番
表示画面が対応しているのかを定義する対応テーブルを
アプリケーションソフトが解釈して、該当する市外電話
番号表示画面を検索表示する。
【0198】以上の説明では、地図上の特定位置をポイ
ンティングするために、マウスを用いた場合を実施例と
して掲げて、説明したが、ポインティングは、これに限
定されない。例えば、マウスに代わる装置として、タッ
チパネルや、ライトペンを始めとする、画面上のポイン
ティングが可能な装置であれば、どのような装置であっ
てもよい。
【0199】2.商品発送管理システム 商品発送管理システムは、前述の注文受付システム10
00と後述の商品梱包制御システム300および商品仕
分けシステム500との中間に位置し、それぞれのシス
テムとオンラインまたはオフライン的に結合し、データ
の受け渡し、およびデータの編集や管理を主な目的とす
るシステムである。
【0200】図22に、商品発送管理システム構成例を
示し、これに基づいて説明する。
【0201】本例の商品発送管理システム200は、本
システムを制御し、後述する、注文受付システムや商品
梱包制御システムとのデータの授受・編集等の処理を実
行する商品発送管理処理装置210と、前述の注文受付
システムとデータ受渡しを行うためのネットワーク60
0と、そのネットワーク600を制御するネットワーク
制御部A250と、発送する商品の送り主および届け先
情報、商品情報、配送管理情報等を記憶する商品発送管
理ファイル220と、後述する商品梱包システムに渡す
ために商品発送管理ファイルの内容を同じ商品コード持
つデータ毎に並び換えを行い、商品単位の管理が容易と
なる様に編集された商品発送ロットファイル221と、
各種の情報をオペレータに提示するための表示器230
と、オペレータが入力を行うための入力装置240と、
商品梱包制御システム300や商品仕分けシステム50
0とのデータ受渡しを行うためのネットワーク700
と、そのネットワークを制御するネットワーク制御部B
260とから構成される。
【0202】図23に、商品発送管理ファイルのデータ
構成例を示す。
【0203】商品発送管理ファイルは、注文受付システ
ムから渡されたデータである商品の送り主および届け先
情報(電話番号・住所・氏名)、商品情報(個数・商品
コード・商品名)、配送管理情報(発送日付・輸送手
段)と、商品梱包制御システムからの実績データである
梱包実績情報(梱包日時、伝票No、ラインNo)と、
商品仕分けシステムからの実績データである(仕分け日
時、配達業者No、配達便No)とから構成される。
【0204】図24に、商品発送ロットファイルのデー
タ構成例を示す。商品発送ロットファイルのデータ構成
要素は、商品管理発送ファイルと基本的に同じであり、
同じ商品コード持つデータ毎に並び換えを行ったもので
ある。
【0205】商品発送管理システム200は、具体的に
は下記の機能を持つ。
【0206】(1) 前述の注文受付システムより発送すべ
き商品の情報をオンラインまたはオフライン的に受取
る。 (2) 受け取った情報を、後工程の商品梱包や仕分け業務
で処理しやすいように編集してファイル化する。 (3) 上記(2)で編集したファイルの情報を、後述の商品
発送制御システムに状況に応じて適宜送信する。また、
逆に、商品発送制御システムより実績情報を受取り、自
分のファイルに反映させる。 (4) 上記(3)により商品発送制御システムの実績情報が
反映されたファイル内のデータを、後述の商品仕分けシ
ステムに状況に応じて適宜送信する。また、逆に、商品
仕分けシステムより仕分け実績情報を受取り、自分のフ
ァイルに反映させる。 (5) 注文受付システムよりファイル内のデータを要求さ
れたら、該当のデータを取り出し、注文受付システムに
渡す。
【0207】図25に、商品発送管理システムの処理フ
ローを示し、以下、これに基づき、商品発送管理システ
ムの処理について説明する。
【0208】まず、各店舗の注文受付システムにおいて
入力され編集された受注管理ファイルの情報は、ネット
ワーク600およびネットワーク制御装置A250を介
して、オンラインで商品発送管理処理装置210に伝送
される。勿論、ネットワーク600が無い場合や、故障
時には、フロッピディスク等の媒体を介して、オフライ
ン的に取込んでもよい。注文受付システムと発送管理シ
ステムとがオンラインで結ばれている場合、注文受付シ
ステムから商品発送管理システムへのデータ転送、すな
わち、受注管理ファイルの記録内容の転送は、商品の注
文が発生するたびにリアルタイムに逐次行う必要はな
く、例えば、日単位に一括してバッチ的に行っても、商
品の発送に関しては何ら問題ない。そこで、注文受付シ
ステムの受注管理ファイルの内容は、夜間、集中的に商
品発送管理システムの発送管理ファイルに送られる。
【0209】商品発送管理処理装置210は、取込んだ
商品注文情報を、まず、商品発送管理ファイル220に
格納する。次に、商品コードや、依頼主名等で並びかえ
を行い、商品発送ロットファイル220に格納する。並
び換えは、例えば、図24に示す様に、商品コードで行
ない、商品単位の管理が容易となる様に編集する(図2
5−T100)。以下1つの商品単位のデータのかたま
りを『ロット』と記す。このロットの意味付けは、後述
する商品発送制御システム300とのデータ受渡しと、
実際の商品発送処理に大きな意味をもつ。
【0210】さて、データの格納が終了したら、商品発
送管理処理装置210は、ネットワーク制御部B260
およびネットワーク700を介して、商品発送制御シス
テム300に発送すべき商品のデータを渡す。その処理
は、前途のロット単位で行われる。つまり、商品発送管
理ファイル220を検索し、未発送商品のうち早く受け
取った情報をロット単位で取り出し、ロット単位で商品
発送制御システム300に渡す(図25−T200)。
商品梱包制御システム300は、その受取ったロット単
位の情報に従い商品の発送を行うことになる。詳細は、
後述する商品梱包制御システムの実施例で述べる。
【0211】次に、今度は、逆に、商品梱包制御システ
ム300から発送実績情報を受取り、商品発送管理ファ
イル220内の該当商品レコードに付加する。その発送
実績情報とは、具体的には、その商品が商品発送制御シ
ステムで処理された日時や、各商品に貼付された配達用
伝票のバーコード読み取りデータ等である(図25−T
300)。このバーコード読み取りデータは通常商品に
貼付した伝票の伝票ナンバ(以下伝票Noと記す)で、
もともと伝票用紙に印刷されている。詳細は、後述する
商品梱包制御システムの実施例で述べる。
【0212】次に、商品発送管理処理装置210は、商
品発送管理ファイル220を検索し、上記(図25−T
300)により発送実績情報が付加されたレコードを捜
し出し、それを取り出して、商品仕分けシステム500
に渡す(図25−T400)。商品仕分けシステム50
0は、この情報に既に格納されているバーコード読み取
りデータ(伝票No)等を用いて仕分け制御を行うこと
となる。詳細は、後述する商品仕分けシステムの実施例
で述べる。
【0213】オペレータからの終了要求が有るまで、上
記(T100)から(T400)までの処理を繰り返
す。
【0214】ところで、図22で示すように、商品発送
管理システム200は、通常、一つのシステムで、複数
の商品梱包制御システム300をコントロールする。従
って、ある自動梱包ラインの商品梱包制御システム30
0が稼動中に故障した場合でも、該当ラインの商品発送
実績情報をもとに、残りの商品を割出し、他の商品梱包
制御システム300に割り振ることも可能である。
【0215】また、図26に示すように、入力装置24
0からのオペレータの指示に基づき、現在稼動中梱包ラ
インのロット情報と残個数(図26−A)、現在までの
商品発送実績個数(図26ーB)、商品発送ファイル内
未発送状況(図26ーC)等の情報を、表示器230に
表示させることができる。これにより、オペレータは、
現在の商品発送作業状況を把握することができる。
【0216】また、図1では商品発送管理システム20
0は、商品の発送拠点となる配送センタ内に設置されて
いるが、要は、前述の注文受付システムと後述の商品梱
包制御システムおよび商品仕分けシステムとの中間に位
置し、それぞれのシステムとオンラインまたはオフライ
ン的に結合し、データの受け渡しおよびデータの編集や
管理を行うことが可能であれば良い訳で、その設置場所
は指定されない。
【0217】3.商品梱包制御システム 商品梱包制御システムの一実施例について説明する。
【0218】まず、商品梱包とは、商品発送時の、下記
(A)-(F)の様な処置の組合せをいう。その組合せは多種
多様に及ぶが、例えば簡略化した場合は、(A)と(D)のみ
の組合せもあり得る。
【0219】 (A) 梱包ラインへの商品投入 (B) のし紙またはのし短冊の貼付 (C) 包装紙による商品の包装 (D) 配送用宛名紙の印字.貼付 (E) 『取扱い注意』等のラベル貼付 (F) 荷紐掛け等の紐閉じ処置 図1に示す商品梱包制御システム300は、自動梱包ラ
イン400の制御と進度状況の把握および実績収集を主
な目的とするシステムである。具体的説明に入る前に、
まず、図27を用いて自動梱包ライン400の役割と構
成について説明する。
【0220】自動梱包ライン400の構成は、指示され
た商品を指示された個数分搬送ラインに投入する商品投
入装置410と、流れてきた商品にのし紙を貼付するの
し紙貼付装置420と、包装紙で商品を包装する包装装
置430と、商品配送用の宛名紙を印字し貼付する配送
宛名紙印字・貼付装置440と、ラベル貼付装置450
と、それらを結ぶ搬送ライン460から構成される。ま
た、配送宛名紙印字・貼付装置440はバーコードリー
ダを装備している。
【0221】ところで、商品の自動梱包を行う場合、梱
包する商品には必ず配送用宛名紙を貼付する必要があ
る。ここで言う配送用宛名紙とは、商品を届け先に配達
するための情報が記載された媒体で、通常、お届け伝票
(以下「伝票」)と呼ばれ、図31に示す様な形態をし
ている。記載内容は、届け先および依頼主の住所(郵番
含む)・氏名・電話番号と、商品の品番(コード)・品
名と、その伝票に予め印刷されている伝票No(伝票番
号)および伝票Noに対応したバーコード等である。そ
して、このバーコードは、前述した図27の配送宛名紙
印字・貼付装置440のバーコードリーダによって読み
取られる。
【0222】図28に基づき、商品梱包制御システムの
構成の一例を説明する。
【0223】商品梱包制御システム300は、商品発送
管理システム200とのデータ受渡しを行うためのネッ
トワーク700と、ネットワーク700の制御を行うネ
ットワーク制御部310と、受取ったデータを記憶し実
績データを付加していくための記憶エリアである商品梱
包情報バッファ320と、後述する各種の処理を行なう
商品梱包制御処理装置330と、自動梱包ラインの各種
の装置と情報の受渡しを行なう回線制御部340と、そ
の間を結ぶケーブル350と、端末装置370〜373
から構成される。この商品梱包制御システム300は、
情報処理装置を用いて構成することができる。
【0224】以下、商品梱包制御システム300の処理
について、図28と、処理フロー図の図29を用いて説
明する。
【0225】(図29-H100の処理)まず、商品梱
包制御システム300は、今から梱包すべき商品の梱包
情報を,商品発送管理システム200から、ネットワー
ク700およびネットワーク制御部310を介して受取
り、商品梱包情報バッファ320に格納する。この時、
商品発送管理システム200から受け取った情報が、終
了指示であったら処理を終了する。
【0226】図30に示すように、商品梱包情報バッフ
ァ320は、商品発送管理システム200から受け取っ
た梱包すべき全商品のデータを持つ。各データの内容
は、送り主情報(電話番号・住所・氏名)や、届け先情
報(電話番号・住所・氏名)や、商品情報(商品コード
・商品名・数量・用途)や、商品届け先の地域コード
や、商品梱包制御システム300が梱包実績として格納
する梱包実績情報(梱包日時・伝票No・ラインNo)
である。注目すべき点は、送り主情報・届け先情報・商
品情報などの伝票に印字出力するデータ(以下「伝票印
字データ」と記す)と、商品届け先に応じた地域コード
とを持っている点である。伝票印字データと地域コード
は、前述の注文受付システム1000で生成され、商品
発送管理システム200を介して取り込まれたデータで
ある。
【0227】(図29-H105の処理)次に、商品梱
包制御処理装置330は、自動梱包ライン400の各装
置に対し、今から処理する商品情報を回線制御部340
およびケーブル350を介してロット単位に送信する。
送信する情報は、下記の(A)-(D)である。
【0228】(A) 商品投入装置410に対しては、今か
ら投入すべき商品の種類と個数。 (B) のし紙貼付装置420に対しては、のし紙の種類
(例えばお中元用)と、サイズと、枚数。 (C)包装装置430に対しては、包装紙選別のための商
品サイズ(縦・横・高)と、商品個数。 (D) ラベル貼付装置450に対しては、ラベルの種類
(例えば「割れ物注意」)と、サイズと、商品個数。
【0229】商品情報のロット単位の送信が完了したら
次は、自動梱包ライン400の各装置に開始指示を行
い、商品通過個数の取込み、および装置状態の監視を開
始する。
【0230】(図29-H110の処理)商品がライン
上に流れている間は、常時流れてくる商品の個数を実績
として収集し、商品梱包情報バッファ320への記憶処
理を続行する。
【0231】(図29-H115,H120の処理)商
品がライン上に流れている間に、もし、装置状態異常を
感知したら緊急停止などの指示を行う。
【0232】(図29-H125の処理)配送宛名紙印
字・貼付装置440に対しては、商品梱包情報バッファ
320より印字すべき商品のデータを取り出し、その中
に含まれる伝票印字データを送信し、貼付指示出力を行
なう。
【0233】配送宛名紙印字・貼付装置440は、受け
取った伝票印字データをお届け用の伝票に印字出力し、
自動梱包ライン上に流れてくる商品に貼付していく。
【0234】伝票は、図32に示されるように、通常、
記載内容が同一となる複数枚の伝票用紙で構成され、
(図32では、3枚/伝票 の構成となっている)各々
の用紙が用途によって使いわけられている。例えば、1
枚目のお届け伝票は商品梱包作業場の控え用、2枚目は
届け先に提出する発送原票用、3枚目は商品配達業者の
配達済み証控え用といった具合である。また、各々の記
載内容が同一であるため各用紙の裏面はカーボン等がの
複写機能を持った素材となっており、表面の1枚に記入
もしくはインパクト方式のプリンタで印字すれば2枚目
以降にも同じ内容が複写されるようになっている。
【0235】この伝票には、前述した通り伝票Noおよ
びその伝票Noをあらわすバーコードが、もともとの伝
票用紙に印刷されている。そのため、ある伝票印字デー
タが、実際にどのような伝票Noの伝票用紙に印字され
たかは、印字して初めて明らかになる。従って、商品梱
包制御システム300は各伝票印字データと、実際に印
字出力した伝票の伝票Noを関連づけるため、図33に
示す様な処理をする。
【0236】すなわち、 (a) 商品梱包情報バッファ320より該当商品のデータ
を取り出し、その中に含まれる伝票印字データを配送宛
名紙印字・貼付装置440に送信し、印字を実行させ
る。 (b) 次に、配送宛名紙印字・貼付装置440のバーコー
ドリーダに、その伝票のバーコード、すなわち、伝票N
oを読み取らせる。 (c) バーコードリーダから、伝票Noを受信する。 (d) 受信した伝票Noを、商品梱包情報バッファ320
の該当商品のデータにセットする。
【0237】図30に示すように商品梱包情報バッファ
320の各データは、その商品届け先の地域コードをも
っているので、上記(a)−(b)の処理により、商品届け先
の地域コードと、実際に印字出力した伝票の伝票Noが
関連づけられたことになる。このことは、後述する商品
仕分けシステムの商品仕分け処理に大きな意味を持つ。
すなわち、商品の仕分け処理は、商品届け先の『地域コ
ード』と、実際に印字出力した伝票用紙の『伝票No』
との2つの情報をもとに行われるのである。詳細は、後
述の商品仕分けシステムの実施例で説明する。
【0238】(図29-H130の処理)商品梱包制御
処理装置330は、オペレータに現在の作業進捗を表示
するため、各端末装置370〜373に進度情報を送信
する。例えば、商品投入装置410の脇に設置されてい
る端末装置370には、図34に示す様な表示を行う。
また、伝票Noが付加された商品梱包情報バッファ32
0のデータを上位の商品発送管理システム200に逐次
返送する。商品発送管理システム200は、この返送さ
れたデータを図37に示される仕分けデータバッファ5
30用のデータに編集して、後述の商品仕分けシステム
500に渡す。商品仕分けシステム500は、渡された
情報を基に、商品の仕分けを行うことになる(詳細は後
述)。
【0239】(図29-H135,H140,H145
の処理)現在処理中の商品のロット終了時、次のロット
が商品梱包情報バッファ320内に残っていれば連続し
て、次のロットの処理を開始する。残っていなければ、
商品発送管理システム200に次のロットの情報を要求
する。
【0240】以上のような処理を順次実行し、この商品
梱包制御システム300は、機能を実現する。
【0241】4.商品仕分けシステム 商品仕分けシステムの実施例を説明する前に、説明を容
易にするため、まず仕分けラインの構成を図35を用い
て説明する。
【0242】本例の仕分けラインは、仕分けラインに到
達した商品の伝票のバーコード、すなわち伝票Noを読
み取るバーコードリーダ570と、各分岐ラインの脇に
設置されて商品が通過したことを感知する商品通過感知
装置552と、各分岐ラインの分岐点に設置されて流れ
てきた商品を実際に分岐ラインに仕分ける仕分け装置5
51と、これらの仕分け装置551を駆動する仕分け駆
動装置550とを備えて構成される。また、各分岐ライ
ンは、届け先地区が決められており、分岐ラインの末端
には、通常、該当地区を担当する配達業者によるトラッ
ク等の配達用運搬車590が待機し、流れてきた商品を
積込み、届け先へ配達する。
【0243】さて、商品仕分けシステムの実施例を、図
36を用いて説明する。
【0244】商品仕分けシステム500は、商品発送管
理システム200から商品仕分け情報を取込むためのネ
ットワーク700と、ネットワーク700の制御を行う
ネットワーク制御部510と、後述する各種の処理を行
う仕分け制御処理装置520と、取込んだ仕分け情報を
記憶するための図37で示す仕分けデータバッファ53
0と、商品通過感知装置552からの信号を取り込み、
仕分け制御処理装置520に受渡すプロセス入力装置5
61と、流れてくる商品の伝票のバーコードを読取るバ
ーコードリーダ570と、仕分けライン上を流れる商品
のトラッキング処理を行うトラッキング処理プログラム
580と、トラッキング処理を行うためのトラッキング
テーブル581と、仕分け駆動装置550に仕分け動作
指示出力を行うプロセス出力装置562と、商品届け先
の地域コードおよび分岐ラインNoが格納された分岐ラ
イン決定テーブル590と、分岐ライン決定テーブル5
90をメインテナンスするためのデータ入力装置591
とから構成される。
【0245】トラッキング処理プログラム580とトラ
ッキング処理を行うためのトラッキングテーブル581
とは、例えば、商品仕分けシステム500を構成する情
報処理装置の主記憶に格納される。
【0246】図37で示すように、商品発送管理システ
ムから受け取ったデータを格納した仕分けデータバッフ
ァ530は、仕分けすべき全商品のデータを持ち、各デ
ータ内には下記(1),(2),(3)が含まれる。
【0247】(1) 地域コード 商品の届け先地域に対応するコードで、前述の注文受付
システムによって生成された情報。 (2) 伝票No 商品に貼付された各伝票に、個別に割り付けられた伝票
管理用ナンバーで、前述の商品梱包制御システムで伝票
のバーコード読み取りによって得られた情報。 (3) 仕分け実績情報エリア 商品の仕分け完了後、商品の仕分け実績情報を格納する
エリアで、具体的には、該当商品の仕分けを実際に行っ
た日時(仕分け日時)と、商品を配達する配達業者の管
理No(配達業者No)と、トラック等の配達便に割当
てられたNo(配達便No)を格納するエリア。
【0248】また、商品発送管理システム200から商
品仕分け情報を受け取る際、フロッピィ等を用いてオフ
ライン的に取り込んでデータバッファ530に格納して
もよい。
【0249】図38に示すように、トラッキングテーブ
ル581は、分岐ラインと同じ数のトラッキングゾーン
を持つ。また、トラッキングゾーン内の各データは、個
々の商品に1対1で対応し、その値は、仕分けられるべ
き分岐ラインのNoである。各データは、商品の動きに
応じてファーストイン・ファーストアウトで処理され、
次々にゾーンを移動して行く。
【0250】図39で示すように分岐ライン決定テーブ
ルは、分岐ラインNoとそれに対応する商品送り先の地
域コードとを持ち、それらは、図36の分岐ライン設定
入出力装置591より設定される。設定は、例えば、ト
ラック等の配達便が待機した分岐ラインのNoと、その
配達便の配達地域に対応した地域コードが入力される。
分岐ライン設定入出力装置591は、例えば、CRT付
きキーボードであったり、バーコードリーダであった
り、ICカードであったりするが、要は、分岐ラインN
oと地域コードのデータが入力できる装置であればなん
でもよい。
【0251】商品仕分けシステム500は、商品の自動
仕分けを実現するために、図40に示す処理を常時行な
う。
【0252】(I100の処理)仕分け制御処理装置5
20が、バーコードリーダ570用いて、仕分けライン
に到達した商品の伝票のバーコード、すなわち、伝票N
oを読み取る。
【0253】(I120の処理)読取った伝票Noで仕
分けデータバッファ530を検索し、該当の仕分けデー
タを探しあて、そのデータ内の商品届け先の地域コード
を取り込む。その地域コードをもとに分岐ライン決定テ
ーブルを検索し、一致した地域コードに対応する分岐ラ
インNoを取り込む。
【0254】(I130の処理)分岐ラインのNoが決
まったら、その分岐ラインNoを先頭のトラッキングゾ
ーンにセットする。
【0255】(I140の処理)トラッキング処理プロ
グラム580を用いて商品のトラッキングを行う。トラ
ッキング処理プログラム580は、トラッキングテーブ
ル581を用いて、商品の移動状態を把握し、必要に応
じて仕分け指示出力を行う。具体的には、後述するよう
図41に示すような、商品のトラッキング処理を実行す
る。
【0256】(I150の処理)仕分け制御処理装置5
20は、仕分けデータバッファ530を検索し、仕分け
が完了している、つまり、トラッキングプログラムによ
って仕分け実績が格納されているデータを探す。
【0257】(I160・I170の処理)もし見つけ
た場合、そのデータを仕分け実績として、ネットワーク
制御部510およびネットワーク700を介し、商品発
送管理システム200へ送信する。商品発送管理システ
ム200は、受け取った仕分け実績データを、図23で
示す商品発送管理ファイル220の該当商品の仕分け実
績情報エリアに格納する。この仕分け実績情報は、本発
明の機能の一部である『問合せ業務』(後述)に利用さ
れる。
【0258】以上の処理を常時繰り返し実行することに
より、商品仕分けシステム500は、商品の自動仕分け
を実現する。
【0259】次に、図41に示す商品のトラッキング処
理について説明する。
【0260】(J100の処理)プロセス入力装置56
1を介して入力される全商品通過感知装置552の信号
を監視する。
【0261】(J120の処理)商品通過感知装置55
2より商品の通過を連絡されたら、その商品通過感知装
置に対応するトラッキングゾーンより、最も古いデータ
を取り出す。
【0262】(J130・J140の処理)その際、も
しそのデータ(分岐ラインNo)と、商品通過感知装置
の分岐ラインNoが一致したら、その商品は、仕分けす
べき分岐ラインに到達したとみなし、プロセス出力装置
562を介して仕分け駆動装置550に仕分け実行指示
を出す。仕分け駆動装置は、トラッキング処理プログラ
ム580からの、仕分け実行指示を受け、指定された仕
分け装置551を駆動して商品の仕分けを行う。
【0263】(J150の処理)その後,トラッキング
処理プログラム580は、その商品の仕分けが完了した
とみなし、仕分け実績、具体的には、配達業者とその配
達便に割当てられたNoおよび仕分け日時を、仕分けデ
ータバッファ530に反映する。
【0264】(J130・J160の処理)もしトラッ
キングテーブルの分岐ラインNoと、商品通過感知装置
の分岐ラインNoが一致しなければ、そのデータを次の
トラッキングゾーンに移動させる。
【0265】5.商品仕分けシステムの具体例 ところで、商品の自動梱包および仕分けを行う場合、必
ず必要となる商品お届け用の伝票について、さらに合理
化を進めるために本実施例で採用した方式を詳細に説明
する。
【0266】前述の通り、商品仕分けシステムは、仕分
けラインに流れてくる商品の伝票のバーコードすなわち
伝票Noを仕分けラインの先頭で読み取り、読み取った
伝票Noと、仕分けデータバッファと、分岐ライン決定
テーブルを用いて、仕分けるべき分岐ラインを決定し商
品の仕分けを実行する。ここで一つの技術的問題が浮か
びあがる。それは、伝票のバーコードを読取るという処
理である。一見容易と思われるこの処理は、従来技術で
も述べた通り、現実的に商品の仕分けを行う場合、極め
て大きな技術的問題を含んでいる。それは、次の理由に
よる。
【0267】商品の大きさは一定でないため、バーコー
ドリーダの据付位置は、最も高い商品の通過を想定して
設置しなければならない。このことは、伝票とバーコー
ドリーダとの距離が大きくなることを意味する。また、
商品の形は多種多様であるため、伝票の貼付位置は一定
でないし、ラインを流れてくる商品の向きや位置も一定
でない。加えて伝票のバーコードの大きさも通常はさほ
ど大きくない(通常、縦が1から2センチメートル、横
が4から6センチメートル程の大きさである。)。なぜ
なら、伝票のほとんどのスペースは、届け先や、依頼主
の情報が印字されているからである。さらに、商品の仕
分け効率の関係で、商品を止めることなく、仕分けライ
ンのコンベア上を流れている状態のまま読み取ることが
要求される。この結果、バーコードの読取りは、現実的
には不可能である。
【0268】バーコードリーダの据付を固定にせず可動
方式にした場合、流れてくる一つ一つの商品の位置にあ
わせてバーコードリーダを移動した後、バーコードを読
み取る必要があり、高速で連続的に流れてくる商品の仕
分けには、時間的に追従できない。
【0269】本実施例は、上記の問題に対し、図42お
よび図43に示すような方式で対応する。つまり、伝票
の表面の1枚は、全体を伝票Noに対応したバーコード
に使用してバーコードの大きさを拡大し、2枚目以降
は、通常の伝票フォーマットになっている伝票用紙を使
うものである。バーコードでうめつくされた1枚目の紙
及び2枚目以降の紙は裏面が、例えばカーボンになって
おり、複数枚の同時印字が可能とする。
【0270】届け先等の印字情報は、図33で示す様
に、自動梱包ラインの、配送宛名紙印字・貼付装置の印
字部によって印字出力されるが、この印字部に、例え
ば、ドットインパクトプリンタを用いて、インクリボン
無しで印字させれば、表面の1枚目は、伝票Noのバー
コードのまま残り、2枚目以降は、通常の伝票になる。
例えば、図32で示される従来伝票に従来方式で印字し
た場合、印字処理後は図44で示す結果となるが、本実
施例の方式で処理すると、図43で示される伝票が、図
45で示す結果となる。すなわち、表面のバーコードは
原型をとどめているため、商品の仕分けに利用でき、2
枚目以降は通常の配達用伝票として使用できる。
【0271】また、図46で示すように、従来の伝票
(下部)の場合、バーコードリーダのレーザー光は1本
もバーコードのA−C間とB−D間を通過せず、バーコ
ードは読み取れない結果となるが、本発明の伝票(上
部)の場合、同じレーザー光の密度でも(1)ー(5)
の5本のレーザー光がA−C間とB−D間を通過しバー
コードは充分読みとれる。
【0272】説明を簡単にするため、上述の例では、表
面の1枚全体を伝票Noに対応したバーコードとして使
用するとしたが、当然、表面の1枚全体をバーコードに
使用する必要は無く、この伝票の一部に印字することも
できる。その実現は、例えば、従来より利用されている
2色印字可能なプリンタを用いる。すなわち、2つのリ
ボンのうち片方を装着しないでバーコード部に印字イン
パクトのみ行わせ、装着されている他方のリボンで伝票
の一部に実際に印字出力させるのである。
【0273】以上の方式で、伝票のバーコードの大きさ
を拡大することにより、バーコードリーダの読取り条件
を向上させ、当初の問題を解決するのである。
【0274】本実施例の特徴は、伝票の印字の際、印字
部全体若しくは一部に印字色を出さないためにインクリ
ボン等を使用せず、バーコード情報部にはインパクトの
み行ない、使用する伝票は2枚目以降に通常の印字用フ
ォーマットを用いる点にある。
【0275】6.問合せ業務 問合せ業務に対応する本実施例の構成は、図2で示され
る注文受付システム1000の中の注文受付入力装置1
31と、注文情報表示装置132と、受注管理ファイル
170と、注文受付簡便入力手順制御部120と、ネッ
トワーク制御部180と、ネットワーク600と、図2
2で示される商品発送管理システム200の中のネット
ワーク制御部A250と、商品発送管理処理装置210
と、商品発送管理ファイル220とから構成される。
【0276】問合せ業務の説明に入る前にまず、問合せ
には、どういうものがあるか例を上げてみる。
【0277】(1) 売場で、商品の購入および配達を注文
した依頼主から,『依頼した商品は、まだ届け先に届い
ていないが、その商品は現在どこにあるのか?』といっ
た、商品発送状態に対する問合せがある。 (2) 商品を届け先に配達する配達業者から、伝票の届け
先住所の記載がよごれや、印字不良等で明確でない場合
に『伝票No.xxxxの届け先住所はどこか?』といった、
配達業務上の問合せがある。 (3) 商品の供給メーカーから、『当日の売上商品個数は
どのくらいで、いつ供給しなければならないか』といっ
た、商品売上げに関する供給サイドからの問合せがあ
る。
【0278】問合せは、通常、図1の店舗Sか、配送セ
ンタDCかのいずれかに寄せられるが、ここでは店舗S
に寄せられた場合を想定して、問合せ業務の説明に移
る。
【0279】上記(1)-(3)の問合せのうち、(3)の商品売
上げに関する問合せに関しては、本発明例の図2で示す
注文受付システム1000の受注管理ファイル170を
検索すれば、即座に受注情報を把握できる。つまり、店
舗に寄せられた問合せに対し、オペレータが図2の注文
受付システム1000の注文受付入力装置131を使っ
て、問合せ商品の商品コードを入力する。
【0280】注文受付簡便入力手順制御部120は、入
力された商品コードをキーとして、受注管理ファイル1
70を検索し、その商品の注文受付個数,受付日,発送
予定日,商品名称等を編集し、注文情報表示装置132
に表示する。オペレータは、その表示内容を見て問合せ
の回答とする。その回答を得て、商品供給メーカーは、
その商品の生産スケジュールをたてることになる。
【0281】次に、(1)の問合せに対しての処理を、図
2と図22を用いて説明する。店舗に寄せられた問合せ
に対し、オペレータが図2の注文受付システム1000
の注文受付入力装置131を使って、問合せ商品の商品
コードと、依頼主および届け先の電話番号を入力する。
入力された情報は、ネットワーク600を介して図22
の商品発送管理システム200に送られる。それを受け
た商品発送管理システム200の商品発送管理処理装置
210は、図23で示す商品発送管理ファイル220を
検索する。検索結果は下記の場合がある。
【0282】(A) 該当の商品が、商品発送管理ファイル
220に無い。つまり未だ注文受付システムから発送情
報として受取ってない。 (B) 該当商品の情報が商品管理ファイル220内にある
場合は、さらに下記に分かれる。 (B)-1:該当商品の情報には伝票のバーコードデータ
(伝票No)がまだセットされていない。つまり、自動
梱包ライン400による梱包業務が未だ行われていな
い。 (B)-2:該当商品の情報に伝票のバーコードデータ(伝
票No)は、セットされているが、仕分け実績情報はセ
ットされていない。つまり商品仕分けシステム500に
よる仕分け業務は未だ行われていない。 (B)-3:該当商品の情報に仕分け実績情報が既にセット
されている。つまり、その商品は仕分け業務まで完了
し、配達業者に渡されている。
【0283】上記(A)および(B)-1,(B)-2,(B)-3の結果
を、商品発送管理処理装置210は、図2の注文受付シ
ステム1000に返答する。注文受付システム1000
は、その返答を受けて、問い合わせのあった商品が現在
どの状態にあるかを注文情報表示装置132に表示す
る。オペレータは、その表示を見て、問合せの回答とす
ることができる。
【0284】次に、(2)の問合せに対する処理を、図2
と図22を用いて説明する。
【0285】寄せられた問合せに対し、オペレータが図
2の注文受付システム1000の注文受付入力装置13
1より伝票の伝票Noを入力する。入力された伝票No
は、ネットワーク600を介して図22の商品発送管理
システム200に送信される。
【0286】商品発送管理システム200は、その伝票
Noをキーとして、商品発送管理ファイル220を検索
し、該当のレコードを取出す。そのレコードには、届け
先住所の情報が含まれているので(図23参照)、それ
を取出し、図2の注文受付システム1000に返送す
る。注文受付システム1000は、返送された届け先情
報を注文情報表示装置132に表示する。オペレータ
は、その表示内容をもって、問合せの回答とすることが
できる。
【0287】以上、本発明の商品受注発送管理システム
の実施例について、本システムの構成要素となる各種の
システムを中心に、具体例を挙げて説明したが、各構成
要素となるシステムの構成形態や、各々の機能は、多種
多様なバリエーションが考えられるが、本発明の主な特
徴は、個々の各構成システムの構成形態および機能に限
るのではなく、ギフト商品の売場での注文情報の電子化
(コード化)から商品の配達まで、その間の多種多様な
システムや装置を有機的に結合させ、データを一元管理
し、ギフト商品の受注から配達までをトータル管理し
て、合理化やサービスの向上を推進する一貫システムで
ある点にある。
【0288】なお、本発明は、上記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形が可能である。その一例を示
す。
【0289】まず、情報処理装置に対する文字入力につ
いて、さらに、説明する。
【0290】上述した本発明の実施例システムでは、伝
票等の処理に情報処理装置(コンピュータ)が用いられ
ている。一般に、コンピュータによって、伝票処理を行
なう場合、コンピュータに如何に効率的にデータを入力
するかが重要な課題となる。上記した本発明の実施例シ
ステムでは、住所の入力に電話番号指定等の工夫がなさ
れているが、人の氏名については、最終的には入力せざ
るを得ない場面がある。この場合に、効率的な入力が行
なえることが好ましい。
【0291】情報処理装置に日本語データの入力を行な
うことについては、様々な解決手段が開発考案されてい
る。特に、日本の市場においては、漢字、かな、カナ、
英数字と言ったような各種の表記形態があるため、アル
ファベット圏とは異なった入力データ変換の問題を抱え
ている。そこで、従来、コンピュータの日本語文字変換
機能を司るものとして、FEP(フロントエンドプロッ
セサ)なるものが知られている。
【0292】ところで、このFEPには、種々の問題点
が存在する。その代表的なものとして、仮名文字で入力
したものを漢字に変換する際に、なかなか目的の漢字に
到達しないと言う問題点がある。これは、漢字の読み方
が極めて複雑で、かつ、非常に多様化しているためであ
る。最近は、一般的に用いられる国語辞書等に出てくる
字句は何とか変換できる可能性が高くなってきている。
しかしながら、住所とか、姓名と言ったものは、同一の
読みでありながら、極めて多様な漢字表記がなされてい
る。そのため、住所や姓名を変換しようとする場合に
は、多くの場合、一連の住所、もしくは、姓、名に関す
る文字を一括変換することができず、1文字毎に漢字変
換の操作を行う必要性が頻繁に発生する。ところが、1
文字毎に漢字変換を行うと、その読みに対する漢字の候
補が一連の文字列の持つ意味とは全く関係なく、1字だ
けに関する全ての漢字変換候補が現れてくるため、目的
とする漢字に絞り込むのに多大な努力を必要とし、時間
的な損失も大きい。
【0293】そこで、本発明では、従来のFEPが抱い
てきた問題点である、多数の漢字変換の候補の中より、
簡単かつ短時間で目的とする漢字をピックアップ出きる
方法を、さらに提供するものである。この方法は、上述
した実施例のシステムにおける日本語入力に適用するこ
とができるものである。
【0294】具体的実施例として、姓名の変換の場合を
例として挙げて以下説明する。
【0295】ところで、現在日本で用いられている姓名
の種類は、姓で約7万種類、名で約10万種類ほどある
と言われている。特に、同一の読み仮名でありながら多
数の漢字表記が成されているものの代表例として、”た
かお”がある。この読み仮名に対する漢字変換の候補の
例を、図50に示す。かくも多数の表記がある候補の中
から、如何に簡単かつ短時間に目的とする名前を見つけ
出すかについての具体的方法に付いて述べる。
【0296】図51に、本実施例の仮名漢字変換機構を
示す。この機構は、ファイル管理制御部124と、宛名
辞書ファイル153とで実現される。これらは、基本的
には、上述したように、コンピュータで構成される。フ
ァイル管理制御部124は、上記した実施例のシステム
で用いられているものと同じものに、本実施例固有の機
能を付加したものである。宛名辞書ファイル153も、
基本的には、上述した実施例において使用されているフ
ァイルと同じ構成である。従って、本実施例で用いられ
るファイル管理制御部124および宛名辞書ファイル1
53は、上記した実施例においても、それぞれ用いるこ
とができる。
【0297】図51に示すファイル管理制御部124
は、各種機能を実現する中央処理ユニット(CPU)1
241を有し、このCPU1241がプログラムに従っ
て実現される機能、または、CPU1241の制御下
に、それぞれ独立のハードウェアシステムによって実現
される機能として、高出現頻度名称検索表示制御部12
42と、一般名称検索表示制御部1243と、規定以上
の隠蔽文字表示制御部1244と、グループ化表示制御
部1247と、マウス1248aの入力制御部1248
と、キーボード1249aの入力制御部1249と、非
選択変換漢字候補隠蔽表示制御部12410と、変換漢
字候補文字強調制御部12411と、高出現頻度変換漢
字候補登録変更制御部12412とを有する。また、規
定以上の隠蔽文字表示制御部144には、右展開表示制
御部1245と、左展開表示制御部1246とが接続さ
れている。
【0298】宛名辞書ファイル153は、住所ファイル
150、姓辞書ファイル151および名辞書ファイル1
52を有する。名辞書ファイル152の内部には、図5
2および図53に示すように、さらに、読み仮名インデ
ックス部1521と、変換候補漢字データ部1522と
がある。
【0299】読み仮名インデックス部1521には、図
52に示すように、国語辞書の読み仮名検索部分と同様
な”あ、い、う、え、お……”順に、この名辞書に記載
されている全ての名前の読み仮名と、それらに相当する
変換漢字候補が変換候補漢字データ部1522のどこに
格納されているかを示す候補群先頭アドレスが登録され
ている。ちなみに、このファイルは、読み仮名の最大文
字数に多少の余裕数を加えたレコード長と、候補群先頭
アドレスの最大桁数のレコード長とを持つ、固定長ファ
イルとなっている。
【0300】また、変換漢字候補データ部1522に
は、図53に示すように、読み仮名インデックス部15
21に登録されている読み仮名に対応した変換後の漢字
表記の候補群が列挙登録されている。各変換漢字候補の
一つ、一つの間には、各候補の区分切れ目を示す区分コ
ード”,”1525で分離されている。さらに、その読
み仮名に対応した漢字表記の候補群の最高尾には、その
読み仮名に対応した変換漢字候補群のデータ部が、ここ
で終了していることを認識識別するために、同一読み仮
名漢字表記候補群識別コード”/”1527が入れられ
ている。
【0301】次に、このファイル管理制御部124およ
び宛名辞書ファイル153を用いて、人名入力を行なう
場合について、説明する。図61に、この場合の動作フ
ローチャートの一例を示す。
【0302】まず、ファイル管理制御部124は、キー
ボード入力制御部1249で、入力変換しようとする名
前の読み仮名についての、キーボード1249aからの
入力を受け付ける(ステップU100)。ついで、高出
現頻度名称検索制御部1242および一般名称検索表示
制御部1243により、宛名辞書ファイル153の名辞
書ファイル152の内部にある読み仮名インデックス部
(ファイル)1521を開き、同一読み仮名を検索して
する(ステップU110)。そして、高出現頻度名称検
索制御部1242および一般名称検索表示制御部124
3は、ステップU120からステップU150までの各
手順を実行する。すなわち、読み仮名インデックス部1
521の候補群の先頭アドレスを読み、変換候補漢字デ
ータ部1522の該当アドレスの漢字データを読みだ
す。そして、それが高出現頻度候補であれば、高出現頻
度候補表示部1523aに表示し、一般候補であれば、
一般候補表示部1524aに表示する。
【0303】この状態で、ファイル管理制御部124の
CPU1241は、入力待ち状態となる。キーボード1
249aからの入力をキーボード入力制御部1249で
受け付け、また、マウス1248aからの入力をマウス
入力制御部1248で受け付ける。これによって、表示
された変換候補漢字のうち、該当するものが選択れる
(ステップU160)。
【0304】次に、これらの手順について、さらに具体
的に説明する。
【0305】ここで、例えば、”たかお”の場合を考え
てみる。”たかお”に対応する漢字変換候補は数多く存
在する。極力多くの候補群を一覧できるようにするため
に、CRT等のディスプレイ画面の表示面積をできるだ
け大きくとり、一括表示すると、図50のようになる。
しかし、単純に変換漢字候補を表示する画面の面積を広
くして表示しただけでは、多くの問題点が残る。すなわ
ち、これら多数の候補の中には、通常頻繁に使用される
表記、例えば”隆夫、孝夫、孝雄、隆男……”のような
候補と、殆ど使用されない候補とが、同一の並びとなっ
てしまい、頻繁にしようされる候補が、そうでない候補
の群れの中に埋もれてしまう。その結果、頻繁に使用さ
れる名前のピックアップが、逆に困難となる可能性さえ
出てくる。
【0306】そこで、本実施例では、図53に示すよう
に、変換候補漢字データ部1522を、高出現頻度候補
データ部1523と、一般候補データ部1524とに分
けて格納し、検索されると、それらを、図54に示すよ
うに表示する。図54には、画面内に、高出現頻度候補
表示部1523aと、一般候補表示部1524aとが表
示される。すなわち、高出現頻度候補表示部1523a
には、あくまでも、よく使われる名前を集中圧縮して表
示することによって候補数を絞り込み、目的とする変換
漢字のピックアップを容易にするものである。本実施例
では、高出現頻度候補表示部1523aで表示される各
々の候補の先頭には、例えば、1,2,3……という具
合に、一貫した数値が付けられ、その後ろに、候補とな
る漢字が表記される。この高出現頻度候補例の中から該
当する漢字をピックアップするには、次のような方法の
組み合わせで行うことができる。
【0307】(1)コンピュータのキーボードのカーソ
ル移動キー"i,i"を用いて、該当の漢字項目にターゲッ
トを当て、この漢字項目が変換しようとしている漢字で
あることを確定するために、CR(CARRIAGE
RETURN)キーを押して、目的の漢字を選び出す。
【0308】(2)キーボードの”SPACE”キーを
一回押す毎に、候補漢字の項目ターゲットが順次1項目
ずつ下方向へ移動していく。最下段項目の場合に、”S
PACE”キーが押されると、最上段項目にターゲット
が移動するようになっている。このようにして、該当の
漢字項目にターゲットを当て、この漢字項目が変換しよ
うとしている漢字であることを確定するために、CRキ
ーを押し、目的の漢字を選び出す。
【0309】(3)各候補漢字項目は、該当項目番号に
対応した所定の画面領域に整然と割り付けられて表示さ
れている。そこで、各漢字項目毎に割り付けられた領域
を、コンピュータの周辺機器であるマウスによって、該
当する漢字項目をクリックし、この漢字項目が変換しよ
うとしている漢字であることを確定するために、CRキ
ーを押し、目的の漢字を選び出す。
【0310】この高出現頻度候補として表示される変換
候補漢字データは、前述した変換候補漢字データ部15
22の中に格納されている。すなわち、読み仮名インデ
ックス部1521(図52参照)で指されたポインター
の先頭位置より、高出現頻度候補変換漢字文字群が列挙
されている。この部分についても、前述した一般候補変
換文字群と同じように、各変換漢字候補の一つ、一つの
間は、各候補の区分切れ目を示す区分コード”,”15
25で分離されている。また、その読み仮名に対応した
漢字表記の高出現頻度候補群の最後尾には、その読み仮
名に対応した高出現頻度変換漢字候補群のデータ部(高
出現頻度候補データ部1523)が、ここで、終了して
いることを認識識別するために、同一読み仮名高出現頻
度漢字表記候補群識別コード”#”1526が入れられ
ている。さらに、このデータの直後に、前述した一般候
補の変換漢字候補表示部1524のデータが格納されて
いる。
【0311】以上述べた事項は、高出現頻度候補例の中
から選ぶことに関する例であったが、次に、一般候補デ
ータ部1524に出てくる漢字候補の中からの選択方法
の実施例について述べる。
【0312】ある読み仮名に対する漢字の一般的表記
は、場合によっては極めて多数にのぼる場合が多々ある
ことは、前述した通りである。これを単純に列挙して、
この中から選ばせようとすると、作業者に多大な負担が
かかり、作業効率が低下する。そこで、本実施例では、
単に漢字の変換候補例を列挙するだけでなく、如何に作
業者が多数の漢字変換候補の中より、たやすく目的とす
る漢字を見い出せるかについて、工夫を行っている。こ
の具体的方法について、次に述べる。
【0313】ある読み仮名を目的とする漢字に変換しよ
うとしたとき、その漢字が複数文字となる場合、まず、
作業者は、第1字目の文字が目的とする漢字に正しく変
換されているのはどれであるかを選ぶのが一般的であ
る。このことからも分かるように、漢字の変換候補を列
挙する場合、第1字目の漢字が同一のものを集めてグル
ープ化して表示してやれば、作業者は、より簡単に目的
とする変換漢字文字列の第1字目を発見することができ
る。このグループ化は、グループか表示制御部1247
によって行なわれる。
【0314】さらに、より選別の作業を簡単にするため
に、第1字目が同じものを明確にグループ化する際、第
1字目が同一である漢字候補第1番目のグループと第2
番目のグループを区分するために、両グループの間を、
例えば、1行分、空欄を空けてやると、グループの識別
が容易になる。以下、第i番目のグループと第i+1番
目のグループとの間には、グループの区分を明確化する
ために、1行分の空欄を空けてやる。この表示例を図5
5に示す。なお、空欄は、識別が容易であればよく、1
行分に限らない。例えば、半行分、2行分のようであっ
てもよい。
【0315】それに加えて、各変換漢字候補の第1字目
だけを、全ての候補項目にわたって、強調表示する。例
えば、反転表示する、特に識別し易い強調色で表示する
等を行なう。この強調表示は、変換漢字候補文字強調制
御部12411で行なわれる。
【0316】このようにして、多数の変換漢字候補の中
から目的とする変換漢字列の第1字目を発見し易くす
る。
【0317】ちなみに、漢字文字列が長い場合は、第1
字目が選択確定したら、次に、選択確定した変換漢字候
補群だけを画面に表示し、選択されなかった他の変換漢
字候補群は画面から消去する。これは、非選択変換漢字
候補隠蔽表示制御部12410で処理が行なわれる。
【0318】もちろん、他の変換漢字候補群を画面から
消去することが必須なのではなく、目立たない表示色に
変えて、そのままの変換漢字候補群を表示しておく方
が、後々の操作として有用な場合もある。例えば、第1
字目の選択確定が誤っていた場合、再度、第1字目の選
択の操作を繰り返したいとき、今、選択確定した以外の
変換漢字候補グループの領域をマウスによってクリック
指定することによって、第1字目の選択確定を別のグル
ープに容易に切り替えることができる。
【0319】次に、第2字目の変換選択操作に移る。今
度は、変換漢字候補の第2字目だけを、全ての候補項目
にわたって、特に識別し易い強調色で表示する等の強調
表示を行なう。こうすることによって、第2字目の選択
確定作業が容易になる。同様に、第3、第4……字目
と、選択確定作業が進むにつれて、変換漢字文字列の中
で未確定となっている部分の先頭の文字を強調表示する
とともに、選択候補の対象となる漢字文字列の絞り込み
を順次行っていく。これを、図56に示す。
【0320】ところで、非常に多くの変換漢字候補があ
る場合、如何に多くの候補文字列を画面に表示すること
ができるかによって、作業者の使い勝手が大いに変わっ
てくる。もしも、変換漢字候補文字群が複数のページに
渡ると、全ての変換漢字候補を一括して見ることができ
なくなり、ページ切り替えの必要性がでてくる。そのた
めに、操作が煩わしくなってしまう問題点が発生する。
【0321】本発明による実施例においては、次のよう
な手段によって表示できる変換漢字候補の項目数を増や
す工夫を行っている。具体的方法について、名前の読み
仮名を漢字に変換する場合の例について説明する。
【0322】日本語の名前の場合”明”と言った1文字
で表記されるものから、”次郎左衛門”といったよう
に、文字数の多いものまで幅広く存在する。すなわち、
名前を表記する漢字文字数は、一般的には定めることが
できない。このような状況を、そのまま単純に受け入れ
てしまったままで変換漢字候補の表示を行うと、図57
に示すような状況になり、無駄な表示空間が増大して、
表示効率が低下してしまう。
【0323】ところで、日本語の名前は、概ね2文字で
構成されている場合が多い。そこで、この特徴を生かし
て2文字を越える名前の漢字候補であっても、全て2文
字だけしか表示しないことにする。逆に、1文字だけの
場合も、2文字の文字空間を与える。このような規則に
基づいて、変換漢字候補を表示すると、極めて整然と、
かつ、凝縮した状態で、多数の変換漢字候補が表示でき
ることになる。これを、図58に示す。
【0324】しかしながら、このように、圧縮表示を行
った場合には、2文字だけの漢字変換の場合は良いとし
ても、3文字以上の場合については、それなりの対応策
を講じる必要が生じてくる。本実例では、2文字以下の
変換漢字候補と、3文字以上の漢字変換候補の場合は、
第2字目の文字の表示色を変えておき、漢字変換が2文
字だけで済むのか、2文字以外に他の文字が隠れている
のかが、一目で判別可能なようになっている。
【0325】2文字以下の場合は、該当する変換漢字候
補の項目にマウスのターゲットを当てて、クリックする
ことによって、直接目的とする変換漢字の選択確定を行
うことができる。
【0326】3文字を越える場合については、まず、先
頭の2文字だけを見て、3文字以降に該当する変換漢字
候補が隠されていると思われる変換漢字群を判断する。
この項目に、マウスのターゲットを当ててクリックす
る。すると、図58に示すように、今まで整然と変換漢
字候補が表示されていた部分を一部壊して、それまで隠
されていた3文字以降の変換漢字候補の全体的文字表示
を行う。
【0327】このようにして表示された3文字以上の変
換漢字候補の中より、目的とする適切な漢字文字列にマ
ウスのターゲットを当て、該当する変換漢字候補の項目
にマウスのターゲットを当てクリックすることによっ
て、該当する変換漢字候補の項目の選択確定を行う。
【0328】この時、変換漢字候補の第1、第2文字位
置は原則として初期に表示した1ページ分の一覧表表示
位置を動かさないものとする。こうすることによって、
マウスのクリック位置を極力移動することなく、選定確
定操作を行うことが可能となる。すなわち、3文字以上
の変換漢字表示の場合は、原則的に元の表示位置の右側
部分にオーバラップして表示されることになる。
【0329】しかしながら、場合によっては3文字以降
の部分を拡張表示しようとした時、右側部分に充分な余
地が無く、拡張表示ができない場合が発生する。この場
合は、図59に示すように、CPU1241が自動的に
右側の表示余地限界を判断して、右側に表示しきれない
文字数分を左側に移動して表示するようにすればよい。
これによって、変換漢字の全体表示を行えると共に、マ
ウスのクリック位置を極力移動することなく、選定確定
操作を行うことも、可能になる。これらの処理は、規定
以上の隠蔽文字表示制御部1244と、右展開表示制御
部1245および左展開表示制御部1246において処
理される。
【0330】また、一般候補データ部1524に列挙記
載されている変換漢字候補群の中より、良く使われる名
前を選び出し、この変換漢字候補項目を、高出現頻度変
換漢字候補の欄にコピー登録することができる。具体的
には、一般候補データ部1524の中から、良く使われ
る変換漢字候補項目に、マウスでターゲットを当ててク
リックすることによって、高出現頻度変換漢字候補の項
目を選択確定する。
【0331】その上で、今度は、高出現頻度変換漢字表
示部のどの位置に、今、選択した変換漢字項目を割り付
けるかを決定する。この割付の操作も、前述したと同様
に、割り付けようとする位置にマウスのターゲットを当
ててクリックすることによって、この高出現頻度変換漢
字項目の位置の登録を確定する。すなわち、第1回目で
クリックされた項目の内容が、第2回目でクリックされ
た位置にもコピー登録させる。勿論、この操作を行うと
同時に、変換候補漢字データ部1522の高出現頻度変
換漢字が登録されているデータの内容も、この新規登録
内容に応じて登録データの変更が自動的に行われる。
【0332】以上、特に名前の読み仮名を漢字に変換す
る場合を具体例として、かな漢字変換の効率入力選択指
定方法について述べてきたが、これは、一般的な仮名漢
字変換処理にも使用可能なものである。また、変換漢字
候補を表示する画面の大きさは、上記実施例で述べたよ
うに、全画面を使用することは、必須の事項ではなく、
必要に応じて変換漢字候補文字群を表示する領域の大き
さ、位置などは変えることができる。例えば、図60に
示すように、上半分の画面は、変換した日本語の文章を
表示する部分として使用し、下半分を変換漢字候補文字
群を表示する領域として使用することができる。
【0333】近年、人名として使用できる漢字の文字種
類が制限されるようになった。現在、計算機で漢字を使
用する際は、原則的にJISコード等として規格制定さ
れた文字コードを使用している。そのため、人名漢字が
制限されてから後に生まれた人に対しては、計算機に依
って人名処理を行うことは容易になっている。しかしな
がら、人名漢字が制限されるようになるまで、人名漢字
は、かなり自由に使用することができた。このため、昔
に付けられた名前の中には、JIS等の規格コードに定
められていない漢字を使用した名が存在している。これ
らの漢字を使用するためには、いわゆる外字と呼ばれる
規格外に登録した漢字コードと、そのコードに対応した
文字のドットパターンを使用することによって、計算機
での規格外の文字にも対応しようと努力が成されてい
る。
【0334】けれども、計算機で使用できる外字には自
ずから制限があり、パーソナルコンピュータのような場
合には、数百字程度しか登録できない場合が多い。これ
では、人名として使用されている漢字を全て使用できる
ように外字登録するには登録数に制限が厳しいし、どの
文字を外字に登録するかを選択する作業も非常に困難で
ある。
【0335】そこで、本システムでは、登録されている
外字以外の文字が現れた時の処理方法について述べる。
登録文字以外のものが現れた場合には、スキャナーによ
って、荷物送付伝票等に書き込まれている手書き文字そ
のもののパターンを読みとり、ビットパターンデータと
して計算機に取り込む。通常、姓名に用いられている文
字は、JISコード等により顧客データベース(例え
ば、図1および図4に示す顧客マスタファイル140)
に記憶登録される。イメージデータとして登録する場合
には、顧客データベースの氏名登録部のデータとして、
明らかに氏名としては用いられない文字コード、例え
ば、”¥”を姓名データの先頭に付け、その後に、スキ
ャナーから取り込んだ手書き文字ビットパターンの格納
されている文字パターン格納部アドレスナンバーが自動
的にふられる。
【0336】文字パターン格納部には、漢字コードには
登録されていない名前が新たに入力される度に、格納ケ
ースアドレスナンバーが順次更新され、次々と対応する
文字パターンが格納されていく。ここで、文字パターン
格納部は、例えば、宛名辞書ファイル153内に設けら
れる。
【0337】顧客マスターに登録されているデータを、
再び画面に呼び出す場合の処理に付いて、次ぎに述べ
る。通常の漢字文字コードで登録されている場合は、漢
字文字コードに対応する漢字を、該当画面位置に表示す
る。顧客データベースに格納されている氏名登録データ
部に、”¥”マークが付けられていて、格納されている
データが手書き文字のビットパターンデータで格納され
ていることが判明した場合には、例えば、画面上に、ウ
ィンドウ(図示せず)を切り、ここに手書き文字のビッ
トパターンを表示する。このようにすれば、登録された
手書き文字情報は、計算機上では、コードを利用したデ
ータ検索、分類こそ自動的にはできないが、どんな特殊
な漢字であろうと、特に、外字として登録しなくても対
処することができるようになる。
【0338】これは、外字として登録される姓名の頻度
は極めて低く、もしも出てきても、ギフトの受付業務を
行っているオペレータが、画面に表示された手書き文字
パターンに基づいて、処理を円滑に進めることが出きる
からである。こうして処理された伝票データは、通常の
コード化された伝票データと同様に、通信回線により自
由に遠隔地に伝達することができる。例えば、ギフト配
送センタに伝達された段階で、手書き文字ビットパター
ンデータで記載された伝票だけを自動的に選択区分し、
これだけを、CRT等のディスプレイに表示する。これ
を、手書きの伝票に書き取って処理しても、処理の大幅
遅れ等の支障は生じない。
【0339】次に、上記実施例では、オペレータ用表示
装置と顧客用表示装置とを受付端末の本体を挾んでその
両面において背中合せの状態に配置したものが示されて
いるが、本発明は、これに限られない。例えば、適当な
角度で隣合うように設けてもよい。また、これらの表示
装置は、分離して設けられてもよい。さらに、表示装置
上にタッチパネルを設け、顧客がタッチパネルに触れる
ことにより、表示された入力データの確認や、選択を行
なうようにしてもよい。同様に、マウスにより行なえる
ようにしてもよい。
【0340】上記実施例では、百貨店での適用例を示し
たが、本発明は、これに限らず、注文を受けて、注文品
を配送するような業種に広く適用可能である。例えば、
電話、ファクシミリ等により注文を受ける通信販売、予
めまとめて注文を受けて、一括または定期的に商品を配
送する頒布会のような業種に広く適用できる。
【0341】また、上記実施例では、オペレータと顧客
が対面して注文の受付を行っているが、本発明は、この
ような対面型式に限定されるものではない。例えば、顧
客とオペレータとがそれぞれ受付端末を有し、それらを
通信回線で接続して、上記と同様に注文受付を行うよう
にしてもよい。
【0342】同様に、電話、ファクシミリで注文を受
付、それをオペレータが入力するようにしてもよい。フ
ァクシミリの場合、受注内容を印字出力したものを顧客
にファクシミリで送って、確認するようにする。さら
に、受付端末をファクシミリと接続して、入力内容転送
して、これを印字出力せずに顧客に送るようにしてもよ
い。
【0343】さらに、ギフト受付業務の改善について、
説明する。ギフト受付業務は、上述した実施例によって
大幅に合理化される。しかし、現金の受け渡しを行う金
銭レジスタの所は、さらに改善の余地がある。すなわ
ち、実際のギフト受付場では、多数の受付端末が設置さ
れており、そこでは、アルバイトあるいはパートタイマ
等の臨時雇用の人が、作業を行うのが通常である。しか
し、現金の受け渡しを行うのは、権限のある係員が行う
のが常である。しかし、その人員は、かなり限られた人
数に絞られているのが実状である。従来は、現金受け渡
しを行う係員は、販売した一品一品の品名と、その金額
とを、金銭レジスタに入力し、現金の受け渡しを行う。
このため、ここが作業のネックとなってしまう。
【0344】ところで、本発明を活用したシステムで
は、ギフト受付端末でせっかく品名、金額のデータが確
立しているのであるから、このデータを活用すれば効率
的である。すなわち、入力されたデータをネットワーク
を介して金銭登録機(POSレジスタ)に送ってやれ
ば、現金受け渡しを行っている係員は、改めて品名、金
額の入力を行う必要はないことになる。
【0345】実施例としては、ギフト受付端末作業者
は、各々の端末機器ナンバを記録した磁気カードを持っ
ている。お客様一人分の受付作業が終了すると、ギフト
受付端末作業者は、入力操作を行った端末機器のナンバ
を記録したカードを持って、現金受け渡しを行っている
係員の所へ行く。現金受け渡しを行っている係員は、こ
のカードをPOSレジスタ(図示せず)に読み取らせ
る。POSレジスタのCPUは、このカードに記録され
ている端末機器ナンバを読み取り、上位のPOS管理コ
ンピュータ(図示せず)に対して取引の内容を問い合わ
せる。上位のPOS管理コンピュータには、該当端末機
器より取引に関する情報が全て届けられているので、直
ちに、該当機器ナンバの取引内容がPOSレジスタに送
信される。
【0346】上記の実施例では、端末機器ナンバを記録
した磁気カードを使用する例について述べたが、これに
代わる方法について述べる。ギフト受付端末で承った内
容を、お客様控えとして承り帳票をプリンタに出力す
る。この時、承り伝票にユニークな伝票ナンバを自動的
に付ける。これは、数字そのものでも良いし、バーコー
ド等のコード化された記号・符号でも良い。これを、P
OSレジスタの所にいる現金受け渡しを行っている係員
に渡す。渡された承り伝票ナンバを入力すれば、上位の
POS管理コンピュータより該当の取引内容に関する情
報が送信されてきて、POS端末の方では、品名、金額
共に手入力する必要がなくなる。この時、もし、バーコ
ードのような記号・符号を使用していれば、承り伝票ナ
ンバさえ手入力する必要はなく、バーコードスキャナー
等で、自動的に簡単に読み取ることもできるようにな
り、さらに便利になる。
【0347】なお、本発明は、上記実施例の各要素技術
の全部を有することが好ましいが、用途によっては、一
部の技術のみを用いることもできる。
【0348】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、商品
受付業務での伝票情報のコード化(電子化)が容易にか
つ短時間で可能となる。また、その伝票情報を一元管理
することによって、受付業務のみならず後工程の商品発
送・仕分けについても「自動化や合理化の向上」、「顧
客へのサービスの充実」などに総合的に有効利用でき
る。
【0349】以下、本発明による具体的な効果をあげて
みる。 (1) 多大な時間と労力を必要としていた伝票情報コード
化(電子化)が短時間ですみ、その結果コード化(電子
化)の比率が上がる。 (2) 商品配達の料金や、が自動計算される。 (3) 売場から伝票という媒体を無くすことができる。す
なわち、伝票の手書き作業がなくなり、伝票の整理や管
理など発送場への移動のための労力が無くなる。 (4) 顧客の過去の注文実績もコード化されて残されるた
め、同一の顧客の場合、住所や氏名データの入力が不要
となる。また店舗側は、贈答シーズンの前に、顧客の過
去の実績や、新たなギフト商品カタログをダイレクトメ
ールにて送付するサービス・宣伝も可能となる。 (5) 発送や仕分け業務の進捗や実績を、リアルタイムに
把握することが可能となる。 (6) 問い合わせに対する応答が迅速かつ正確になる。 (7) 商品発送業務が全自動化できる。 (8) 商品仕分け業務が全自動化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の商品受注配送管理システムの一実施例
の全体構成の概要を示すブロック図。
【図2】本発明の商品受注配送管理システムを構成する
注文受付けシステムの一実施例の構成を示すブロック
図。
【図3】上記注文受付システムの構成要素である受注管
理ファイルにおける情報格納管理の一例を示す説明図。
【図4】上記注文受付システムの構成要素である顧客マ
スタファイルにおける情報格納管理の一例を示す説明
図。
【図5】上記実施例の構成要素であるメモリバッファの
情報格納の一例を示す説明図。
【図6】上記注文受付システムの構成要素である商品マ
スタファイルにおける情報格納管理の一例を示す説明
図。
【図7】上記注文受付システムの構成要素である配送区
分ファイルにおける情報格納管理の一例を示す説明図。
【図8】上記注文受付システムの構成要素である配送料
金ファイルにおける情報格納管理の一例を示す説明図。
【図9】上記注文受付システムの構成要素である宛名辞
書ファイルにおける情報格納管理の一例を示す説明図。
【図10】上記注文受付システムの構成要素である注文
受付簡便入力部の処理手順を示すフローチャート。
【図11】上記注文受付簡便入力部における料金自動計
算処理手順を示すフローチャート。
【図12】上記注文受付システムにおける注文情報表示
部の画面表示例を示す説明図。
【図13】上記注文受付システムにおける受注情報印字
装置の印字例を示す説明図。
【図14】上記注文受付システムの具体的配置例を示す
説明図。
【図15】上記注文受付システムの構成要素である受付
端末の構成の一例を示すブロック図。
【図16】本実施例の受付端末によるデータ入力動作を
従来の入力動作と比較して示すフローチャート。
【図17】住所、氏名を登録する場合に用いられる機器
構成の一例を示すブロック図。
【図18】住所、氏名を登録する場合の登録処理手順の
一例を示すフローチャート。
【図19】住所、氏名を登録する場合の画面表示例を示
す説明図。
【図20】住所を漢字で登録する場合の登録処理手順の
一例を示すフローチャート。
【図21】住所を漢字で登録する場合の画面表示例を示
す説明図。
【図22】本発明の商品受注配送管理システムを構成す
る商品発送管理システムの一実施例の構成を示すブロッ
ク図。
【図23】上記商品発送管理システムの構成要素である
商品発送管理ファイルの情報格納例を示す説明図。
【図24】上記商品発送管理システムの構成要素である
商品発送ロットファイルのデータ並び換えの一例を示す
説明図。
【図25】上記商品発送管理システムの処理手順を示す
フローチャート。
【図26】上記商品発送管理システムの構成要素である
表示機の表示例を示す説明図。
【図27】本発明の商品受注配送管理システムに用いら
れる自動梱包ラインの構成の一例を示すブロック図。
【図28】本発明の商品受注配送管理システムを構成す
る商品梱包制御システムの一実施例の構成を示すブロッ
ク図。
【図29】上記商品梱包制御システムの処理手順を示す
フローチャート。
【図30】上記商品梱包制御システムの構成要素である
商品梱包情報バッファの情報格納の一例を示す説明図。
【図31】お届け伝票の形態の一例を示す説明図。
【図32】一般に用いられる重ねあわせの伝票の構成の
一例を示す説明図。
【図33】上記商品梱包制御システムにおけるバーコー
ド処理の一例を示すブロック図。
【図34】商品梱包制御システムの構成要素である端末
装置の表示例を示す説明図。
【図35】本発明の商品受注配送管理システムを構成す
る商品仕分けラインの配置の実施例の構成を示す説明
図。
【図36】本発明の商品受注配送管理システムを構成す
る商品仕分けシステムの一実施例の構成を示すブロック
図。
【図37】上記商品仕分けシステムの構成要素である仕
分けデータバッファの情報格納の一例を示す説明図。
【図38】上記商品仕分けシステムの構成要素であるト
ラッキングテーブルの動作の一例を示す説明図。
【図39】上記商品仕分けシステムの構成要素である分
岐ライン決定テーブルの情報格納の一例を示す説明図。
【図40】上記商品仕分けシステムの仕分け処理手順を
示すフローチャート。
【図41】上記商品仕分けシステムの構成要素である仕
分け制御処理装置におけるトラッキング処理プログラム
の手順を示すフローチャート。
【図42】仕分けのための伝票に対する印字動作の一例
を示す説明図。
【図43】仕分けのための伝票の一例を示す説明図。
【図44】従来の仕分け伝票に対する印字処理例を示す
説明図。
【図45】上記実施例による仕分け伝票に対する印字処
理例を示す説明図。
【図46】上記実施例による仕分け伝票のバーコード読
み取り態様を示す説明図。
【図47】従来用いられているバーコードに対する読み
取り態様を示す説明図。
【図48】従来の仕分けラインの構成を示す説明図。
【図49】仕分けラインにおける商品に付されているバ
ーコードの並び方の態様を示す説明図。
【図50】漢字変換候補の一覧表示の例を示す説明図。
【図51】仮名漢字変換を実行するかな漢字変換機構の
構成の一例を示すブロック図。
【図52】名辞書ファイルの読み仮名インデックス部の
構成を模式的に示す説明図。
【図53】名辞書ファイルの変換候補漢字データ部の構
成を模式的に示す説明図。
【図54】変換候補漢字を、高出現頻度候補の表示部と
一般候補の表示部とに分けて表示する表示例を示す説明
図。
【図55】第1字目が同一の漢字候補のグループ分け表
示の一例を示す説明図。
【図56】第1字目から第3字目までの文字を順次絞り
込んで名前の選択を行なう説明図。
【図57】文字数が多い名前が混在した状態で表示する
場合の表示空間のむだを示す説明図。
【図58】2文字分の文字空間で変換漢字候補の表示を
行なう例を示す説明図。
【図59】2文字分の文字空間で変換漢字候補の表示を
行なう場合における3文字以上の名前の拡張表示の例を
示す説明図。
【図60】漢字候補選択領域と、文書作成領域とが表示
された画面の表示例を示す説明図。
【図61】漢字変換候補表示動作の一例を示すフローチ
ャート。
【図62】市街局番検索を行なう場合に用いられる検索
画面の一例を示す説明図。
【図63】(A)日本全図とそのポインティング領域を
示す画面表示例を示す説明図、(B)ポインティング領
域の定義を示すテーブルの一例を示す説明図。
【図64】(A)日本全図とそのポインティング領域を
示す他の画面表示例を示す説明図、(B)ポインティン
グ領域の定義を示すテーブルの一例を示す説明図。
【図65】(A)関東地方図とそのポインティング領域
を示す画面表示例を示す説明図、(B)ポインティング
領域の一の定義を示すテーブルの一例を示す説明図。
【図66】(A)茨城県図とそのポインティング領域を
示す画面表示例を示す説明図、(B)ポインティング領
域の一の定義を示すテーブルの一例を示す説明図。
【図67】茨城県図とそこでポインティングされた領域
の市街局番に属する市町村名のリストを示す画面表示例
を示す説明図。
【符号の説明】
10…表示制御装置、11…駆動装置、14…オペレー
ター用表示装置、15…顧客用表示装置、20…コンピ
ュータ本体、21…演算処理装置、22…主記憶装置、
110…受付端末、111…ファイル管理装置、120
…注文受付簡便入力手順制御部、123…メモリバッフ
ァA、124…ファイル管理制御部、125…メモリバ
ッファB、131…注文受付入力装置、132…注文情
報表示装置、133…受注情報印字装置、140…顧客
マスタファイル、150…住所辞書ファイル、151…
姓辞書ファイル、152…名辞書ファイル、153…宛
名辞書ファイル、160…商品マスタファイル、161
…配送区分ファイル、162…配送料金ファイル、17
0…受注管理ファイル、180…ネットワーク制御装
置、200…商品発送管理システム、300…商品梱包
制御システム、400…自動梱包ライン、500…商品
仕分けシステム、1000…注文受付システム、200
0…商品配送処理システム。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成14年7月17日(2002.7.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 商品配送処理用伝票、これを用いた商
品配送処理システムおよび商品発送管理方法
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正内容】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、商品の注文受付から配
送作業までの管理を効率よく行うことができる、商品配
送処理用伝票、これを用いた商品配送処理システムおよ
び商品発送管理方法に関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】本発明の目的は、受注した商品の配送処理
を効率よく行うことができる商品配送処理用伝票、これ
を用いた商品配送処理システムおよび商品発送管理方法
を提供することにある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】削除
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の解決手段について述べる前に、本発明の前段において
用いることができる、送り主の注文を受け付けながら受
注管理を行なう配送商品受付システムの一例を挙げる。
第1の例として、送り主、届け先および商品名を有する
注文データを入力および出力する入出力手段と、商品
名、単価および配送仕様を記憶している商品ファイル
と、地区別または地区別および配送仕様別の配送料金を
記憶している配送料金ファイルと、前記入出力手段によ
って入力された前記注文データを記憶する受注管理ファ
イルと、前記入出力手段および前記各ファイルを管理す
るとともに前記注文データに対する料金を前記商品ファ
イルおよび前記配送料金ファイルのデータに基づいて計
算する機能を有する受注処理手段とを備える配送商品受
付システムがある
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0049
【補正方法】変更
【補正内容】
【0049】また、第2のとして、送り主の注文を対
話形式で受け付けながら受注管理を行なう配送商品受付
システムにおいて、送り主、届け先および商品名を有す
る注文データの一部または全部を入力する入力手段と、
前記入力された注文データを記憶する受注管理ファイル
と、前記送り主の過去の届け先または届け先および商品
名を記憶している顧客ファイルと、送り主に応じた前記
顧客ファイルの届け先および商品名を表示する出力手段
と、該表示手段に表示された過去のデータに基づいて今
回の注文に応じた変更データを前記入力手段から受け付
けて注文データの更新を行なう機能、および、該更新さ
れた注文データを前記受注管理ファイルに格納する処理
を行なう機能を有する受注処理手段と、を備える配送商
品受付システムがある
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0050
【補正方法】変更
【補正内容】
【0050】上記目的を達成するため本発明の第の態
様によれば、伝票用紙が複数枚重ね合わされ、インパク
トを与えることにより情報を書き込むことができる複写
伝票であって、1枚目の用紙は、その表面にバーコード
が拡大表記されたバーコード表記領域を有し、2枚目以
降の用紙は、インパクト印字する印字領域が設けられて
いること、を特徴とする商品配送処理用伝票が提供され
る。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正内容】
【0051】本発明の第の態様によれば、送り主デー
タ、届け先データおよび商品データを含む注文データを
取り込んで配送作業を行なう商品配送処理システムにお
いて、前記注文データを商品別に並び替える商品発送ロ
ットファイルと、前記発送管理ファイルから読み出され
る当該商品の送り主データおよび届け先データをユニー
クな伝票番号が記載されている伝票に文字印字する機
能、および、該伝票を発送する商品ごとに貼付する機能
を有する配送準備手段と、前記配送準備手段の動作を制
御する機能、および、前記配送準備手段で貼付された伝
票の前記伝票番号を前記商品発送管理ファイル内の対応
する前記届け先データとリンクして記憶されるように処
理する機能を有する発送処理手段と、を備え、前記伝票
は、前述した商品配送処理用伝票であり、前記配送準備
手段の伝票に文字印字する機能は、前記送り主データお
よび届け先データを、前記商品配送処理用伝票の1枚目
上から2枚目以降の印字領域にインパクト印字するこ
と、を特徴とする商品配送処理システムが提供される。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0052
【補正方法】変更
【補正内容】
【0052】本発明の第の態様によれば、商品を行き
先別に仕分ける商品配送処理システムにおいて、ユニー
クな伝票番号が記載された伝票を貼付した商品がランダ
ムに流される仕分けラインと、前記仕分けラインに近接
して商品を行き先別に分流させる複数の行き先別ライン
と、届け先データおよび商品データを記憶し、前記伝票
番号と、当該商品の届け先データに含まれる住所がその
配送範囲に含まれる行き先別ラインを示す行き先データ
とをリンクして管理する商品発送管理ファイルと、前記
仕分けラインを流れる商品の伝票番号を前記行き先別ラ
インより上流の位置で読み取る読取手段と、前記読み取
られた伝票番号に対応する前記管理ファイルの前記行き
先データに応じて商品をいずれの行き先別ラインに分流
させるかの仕分け制御を行う制御手段と、を備え、前記
伝票は、前記商品配送処理用伝票であり、前記読取手段
は、前記商品配送処理用伝票の一枚目の用紙に表記され
たバーコードを読み取ること、を特徴とする商品配送処
理システムが得られる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】さらに、前述した本発明の商品配送処理シ
ステムを組み込んだシステムとして、商品の注文を受け
付ける少なくとも1の注文受付システムと、上記注文受
付システムの受注内容に基づいて受注商品の配送処理を
行う商品配送処理システムとを備え、注文受付システム
は、顧客からの注文の入出力を行う機能を有する少なく
とも1の受付端末と、該受付端末と接続されて、該受付
端末において受注に必要なデータおよび受け付けた注文
内容を記録保持するファイルおよびこれを管理するファ
イル管理装置とを有し、商品配送処理システムは、上記
ファイルから受注内容の情報を受けとって記憶保持する
ファイルおよびこの情報に基づいて商品の発送を管理す
る商品発送管理システムと、商品にユニークな識別符号
を付すると共に、この識別符号を検出して上記商品発送
管理システムで管理される当該商品の配送に関する情報
と関連付けを少なくとも行う配送準備ラインおよびその
ための制御システムと、上記識別符号を検出して、これ
に関連付けられている配送情報を読みだし、これに基づ
いて配送先を検知して、当該商品を行き先別に仕分けす
る商品仕分けシステムとを有することを特徴とする商品
受注配送管理システムが得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65G 47/49 B65G 47/49 61/00 210 61/00 210 G06K 7/00 G06K 7/00 U (72)発明者 野中 広人 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立情報制御システム内 (72)発明者 長谷川 敬一 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立情報制御システム内 (72)発明者 須田 滋 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立情報制御システム内 Fターム(参考) 3F015 AA06 HA01 JC03 JC08 JC12 JC18 JC23 3F022 LL31 MM03 MM07 MM08 MM13 MM43 PP04 5B072 BB00 CC04 CC24 DD01 LL12 MM02 MM11

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】送り主の注文を受け付けながら受注管理を
    行なう配送商品受付システムにおいて、送り主、届け先
    および商品名を有する注文データを入力および出力する
    入出力手段と、商品名、単価および配送仕様を記憶して
    いる商品ファイルと、地区別または地区別および配送仕
    様別の配送料金を記憶している配送料金ファイルと、前
    記入出力手段によって入力された前記注文データを記憶
    する受注管理ファイルと、前記入出力手段および前記各
    ファイルを管理するとともに前記注文データに対する料
    金を前記商品ファイルおよび前記配送料金ファイルのデ
    ータに基づいて計算する機能を有する受注処理手段とを
    備えることを特徴とする配送商品受付システム。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記入出力手段は、複
    数の表示部を持つ表示手段を有することを特徴とする配
    送商品受付システム。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記商品ファ
    イルは、商品の画像データを記憶していて、前記入出力
    手段から指定された前記画像データを出力することを特
    徴とする配送商品受付システム。
  4. 【請求項4】送り主の注文を対話形式で受け付けながら
    受注管理を行なう配送商品受付システムにおいて、送り
    主、届け先および商品名を有する注文データの一部また
    は全部を入力する入力手段と、前記入力された注文デー
    タを記憶する受注管理ファイルと、前記送り主の過去の
    届け先または届け先および商品名を記憶している顧客フ
    ァイルと、送り主に応じた前記顧客ファイルの届け先お
    よび商品名を表示する出力手段と、該表示手段に表示さ
    れた過去のデータに基づいて今回の注文に応じた変更デ
    ータを前記入力手段から受け付けて注文データの更新を
    行なう機能、および、該更新された注文データを前記受
    注管理ファイルに格納する処理を行なう機能を有する受
    注処理手段と、を備えることを特徴とする配送商品受付
    システム。
  5. 【請求項5】送り主の注文を対話形式で受け付けながら
    受注管理を行なう配送商品受付システムにおいて、送り
    主の住所および氏名、届け先の住所および氏名および商
    品名等の注文データの一部または全部を文字入力する入
    力手段と、前記入力された注文データを記憶する受注管
    理ファイルと、少なくとも都道府県名と市町村名を有す
    る概略住所と前記概略住所に対応づけられたキーコード
    を記憶している住所ファイルと、前記キーコードに対応
    する前記概略住所を表示する表示手段と、前記送り主ま
    たは届け先の概略住所に一致する前記キーコードの入力
    に応じた概略住所を前記住所ファイルから読み出して前
    記表示手段に表示させる機能、および、該表示された概
    略住所に続く番地等の細部データを前記入力手段から受
    け付けて住所データを作成し、該作成された住所データ
    を含む注文データを前記受注管理ファイルに格納する機
    能を有する受注処理手段と、を備えることを特徴とする
    配送商品受付システム。
  6. 【請求項6】請求項5において、前記概略住所は字地名
    までを有し、対応する前記キーコードは電話局局番であ
    ることを特徴とする配送商品受付システム。
  7. 【請求項7】送り主の注文を対話形式で受け付けるギフ
    ト商品受付システムにおいて、送り主、届け先および商
    品名を有する注文データの一部または全部を入力する入
    力手段と、前記送り主の過去の届け先および商品名を記
    憶している顧客ファイルと、商品名および単価を記憶し
    ている商品ファイルと、送り主に応じた前記顧客ファイ
    ルの届け先および商品名を表示する表示手段と、該表示
    された過去の注文データに基づいて今回の注文による変
    更データを前記入力手段から受け付けて注文データの更
    新を行なう機能、および、該更新された注文データによ
    る料金を前記商品ファイルを参照して計算する機能を有
    する受注処理手段と、を備えることを特徴とするギフト
    商品受付システム。
  8. 【請求項8】前記受注処理手段は、演算処理装置および
    主記憶装置を少なくとも有する情報処理装置により構成
    されることを特徴とする請求項1、2、3、4、5もし
    くは6記載の配送商品受付システム、または、請求項7
    記載のギフト商品受付システム。
  9. 【請求項9】顧客の注文を対話形式で受け付ける配送商
    品受付方法において、顧客の過去の注文データを予め記
    憶し、当該顧客の前記記憶されている注文データに含ま
    れる届け先住所氏名および商品名を読み出して表示し、
    該表示された過去の注文データについて訂正またはキャ
    ンセルを含む確認処理を行ない、前記確認処理を当該顧
    客の過去の注文データについて繰り返し行ない、さら
    に、新規の届け先がある時は、その届け先住所氏名およ
    び商品名を含む注文データを入力し、これら確認および
    または入力された注文データを記憶するようにしたこと
    を特徴とする配送商品受付方法。
  10. 【請求項10】送り主の配送注文を受け付けながら受注
    管理を行なう配送商品受付方法において、送り主の住所
    および氏名、届け先の住所および氏名、ならびに、商品
    名等の注文データを文字入力する際に、少なくとも都道
    府県名と市町村名の概略住所と該概略住所と対応づけら
    れたキーコードとからなる概略住所データを予め記憶
    し、送り主または届け先の住所を示す前記キーコードを
    入力して対応する概略住所を読み出して表示し、該表示
    された概略住所に続く番地等の細部データを入力して送
    り主または届け先の住所データを作成し、該作成された
    住所データを含む前記注文データを受け付けて記憶する
    ようにしたことを特徴とする配送商品受付方法。
  11. 【請求項11】請求項10において、前記キーコード
    は、住所の字地名に対応される電話局局番であることを
    特徴とする配送商品受付方法。
  12. 【請求項12】送り主データ、届け先データおよび商品
    データを含む注文データを取り込んで配送作業を行なう
    商品配送処理システムにおいて、前記注文データを商品
    別に並び替える商品発送ロットファイルと、前記発送管
    理ファイルから読み出される当該商品の送り主データお
    よび届け先データをユニークな伝票番号が記載されてい
    る伝票に文字印字する機能、および、該伝票を発送する
    商品ごとに貼付する機能を有する配送準備手段と、前記
    配送準備手段の動作を制御する機能、および、前記配送
    準備手段で貼付された伝票の前記伝票番号を前記商品発
    送管理ファイル内の対応する前記届け先データとリンク
    して記憶されるように処理する機能を有する発送処理手
    段と、を備えることを特徴とする商品配送処理システ
    ム。
  13. 【請求項13】送り主データ、届け先データおよび商品
    データを含む注文データを取り込んで配送商品を行き先
    別に仕分ける商品配送処理システムにおいて、ユニーク
    な伝票番号が記載され前記送り主および届け先データを
    印字した伝票を貼付した商品がランダムに流される仕分
    けラインと、該仕分けラインに近接して商品を行き先別
    に分流させる複数の行き先別ラインと、前記伝票番号と
    当該商品の届け先住所をその配送範囲に含む行き先別デ
    ータとをリンクして管理する商品発送管理ファイルと、
    前記仕分けラインを流れる商品の伝票番号を前記行き先
    別ラインより上流の位置で読み取る読取り手段と、該読
    み取られた伝票番号に対応する前記管理ファイルの前記
    行き先データに応じて商品を仕分け制御する制御手段と
    を備えることを特徴とする商品配送処理システム。
  14. 【請求項14】請求項12または請求項13において、
    前記伝票番号はバーコードで表記されていることを特徴
    とする商品配送処理システム。
  15. 【請求項15】請求項14において、前記伝票は、その
    1枚目に前記バーコードが表記され、2枚目以降に送り
    主データおよびまたは届け先データをインパクト印字す
    る印字部を有する重ね合わせ複写伝票であって、前記バ
    ーコード表記部の投影部の少なくとも一部が前記2枚目
    以降の前記印字部の一部または全部と重なるように構成
    されていることを特徴とする商品配送処理システム。
  16. 【請求項16】送り主データ、届け先データ、行き先デ
    ータおよび商品データを含む注文データを取り込んで配
    送作業を行なう商品発送管理方法において、前記注文デ
    ータを商品発送管理ファイルに前記商品データの商品名
    ごとに並び替えて記憶し、当該注文データの送り主デー
    タおよび届け先データをユニークな伝票番号が記載され
    ている伝票に文字で印字し、前記商品名の商品が連続し
    て流される所定の作業ライン上で、前記伝票を当該商品
    に前記管理ファイルの商品別注文データ順に貼付し、さ
    らに、前記作業ラインで貼付された伝票の当該伝票番号
    を対応する当該注文データとリンクして前記商品発送管
    理ファイルに記憶するようになし、ついで、前記伝票を
    貼付し仕分けライン上を流れる商品の伝票番号を読み取
    り、該読み取られた伝票番号に対応する前記管理ファイ
    ルの前記行き先データに応じて行き先別ラインへ仕分け
    制御することを特徴とする商品発送管理方法。
  17. 【請求項17】送り主の注文を受け付け、所定の伝票発
    行や行き先別仕分けを自動的に行なって注文商品を配送
    する商品受注配送管理システムにおいて、各店舗に、送
    り主、届け先および商品名を含む注文データを受け付け
    る受注端末を備え、配送センタに、前記受注端末からの
    前記注文データと該注文データの当該商品に応じた配送
    仕様データおよび該注文データの当該届け先をその配送
    範囲に含む行き先データを記憶する受注配送管理ファイ
    ル、配送する商品の梱包や伝票貼付等の作業を行なう作
    業ライン装置、該伝票を添付された商品を行き先別に仕
    分けする仕分けライン装置およびこれらデータおよびフ
    ァイルの管理と前記各装置の制御を行なう計算機を有す
    る配送商品管理装置を備え、該配送商品管理装置は、前
    記受注発送管理ファイルの前記注文データおよび前記配
    送仕様データを前記商品データの商品名ごとに並び替え
    て読み出し、前記商品名の商品が連続して流れる前記作
    業ライン装置上で、当該商品の前記配送仕様データに基
    づく梱包等の作業を行ない、ユニークな伝票番号が記載
    されている伝票に送り主データおよび届け先データを当
    該伝票に文字で印字し、商品に前記管理ファイルの商品
    別注文データ順に該伝票を貼付し、かつ、前記貼付され
    た伝票の当該伝票番号を対応する当該注文データとリン
    クして前記管理ファイルに記憶するようになし、つい
    で、前記伝票を貼付し前記仕分けライン装置上を流れる
    商品の伝票番号を読み取り、該読み取られた伝票番号に
    対応する前記管理ファイルの前記行き先データに応じて
    行き先別に商品を仕分け制御することを特徴とする配送
    商品受注配送管理システム。
  18. 【請求項18】請求項17において、前記各店舗の受注
    端末装置と前記配送センタの前記配送商品管理装置は、
    ネットワークで結ばれていることを特徴とする配送商品
    受注配送管理システム。
  19. 【請求項19】送り主の注文を受け付けて自動的に注文
    商品を配送する配送システムの処理状況を問い合わせる
    配送商品問い合わせシステムにおいて、受注端末で顧客
    の注文を受け付けて送り主データ、届け先データ、商品
    名を含む注文データを発生する行程、ユニークな伝票番
    号を表記した発送管理伝票を前記注文データに応じた商
    品に貼付し、かつ、当該注文データにリンクした当該伝
    票番号データを発生する行程、前記伝票を貼付した当該
    商品の伝票番号を読み取って対応する当該届け先データ
    の所定の住所をその範囲に含む行き先別に当該商品を仕
    分け、かつ、該行き先別の発送日、発送便等の発送デー
    タを発生する行程、前記各行程で発生する各データを前
    記注文データとリンクしながらデータ発生のタイミング
    でマスタファイルに記憶するようになし、前記送り主デ
    ータおよびまたは前記届け先データ、または前記伝票番
    号による当該配送商品の処理状況の問い合わせに対し前
    記マスタファイルの当該データを読み出して応答するよ
    うにしたことを特徴とする配送商品問い合わせシステ
    ム。
  20. 【請求項20】請求項19において、前記送り主データ
    およびまたは前記届け先データには電話番号データが含
    まれ、該電話番号による問い合わせ可能にしたことを特
    徴とする配送商品問い合わせシステム。
  21. 【請求項21】請求項12から15のいずれかにおい
    て、前記発送管理ファイルは、前記注文データごとの発
    送日、発送便を含む配送データを記憶することを特徴と
    する商品配送処理システム。
  22. 【請求項22】複数枚が重ね合わされ、インパクトを与
    えることにより情報を書き込むことができる複写伝票で
    あって、1枚目にバーコードが表記され、2枚目以降に
    送り主データおよびまたは届け先データをインパクト印
    字する印字領域が設けられ、前記バーコード表記領域
    は、その少なくとも一部が前記2枚目以降の印字領域の
    一部または全部と重なるように構成されていることを特
    徴とする商品配送処理用伝票。
  23. 【請求項23】商品の注文を受け付ける少なくとも1の
    注文受付システムと、上記注文受付システムの受注内容
    に基づいて受注商品の配送処理を行う商品配送処理シス
    テムとを備え、注文受付システムは、顧客からの注文の
    入出力を行う機能を有する少なくとも1の受付端末と、
    該受付端末と接続されて、該受付端末において受注に必
    要なデータおよび受け付けた注文内容を記録保持するフ
    ァイルおよびこれを管理するファイル管理装置とを有
    し、商品配送処理システムは、上記ファイルから受注内
    容の情報を受けとって記憶保持するファイルおよびこの
    情報に基づいて商品の発送を管理する商品発送管理シス
    テムと、商品にユニークな識別符号を付すると共に、こ
    の識別符号を検出して上記商品発送管理システムで管理
    される当該商品の配送に関する情報と関連付けを少なく
    とも行う配送準備ラインおよびそのための制御システム
    と、上記識別符号を検出して、これに関連付けられてい
    る配送情報を読みだし、これに基づいて配送先を検知し
    て、当該商品を行き先別に仕分けする商品仕分けシステ
    ムとを有することを特徴とする商品受注配送管理システ
    ム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2021144447A (ja) * 2020-03-11 2021-09-24 株式会社オービック 出荷日特定装置、出荷日特定方法、および、出荷日特定プログラム

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