JP2003132039A - シナリオ分割方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シナリオを任意に分割し、分散処理すること
により、効率を高めたシナリオ分割方式を提供する。 【解決手段】 処理手順を保持しているシナリオと、前
記シナリオを最初に受信したメインサーバと、前記シナ
リオを前記メインサーバ以降に受信したサーバと、前記
メインサーバ及びサーバが有する任意に前記シナリオの
構造を解析し、前記解析されたシナリオを分割可能な部
分に分割（１６）し、前記分割されたシナリオを規定の
シナリオのフォーマットに整形し、前記シナリオの処理
手順に従って処理を実行する（１８）ことを特徴とする
シナリオ分割方式を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、処理手順を有する
シナリオも用いるシステムに係わり、特にシナリオを分
割した部分シナリオを用いるシナリオ分割方式に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、処理手順が記載されたシナリオを
実行する際には、１つのプログラムとして実行してい
た。また、前記シナリオには、このシナリオはどこサー
バが処理するかという情報が予め埋め込まれており、シ
ナリオごとの処理するするサーバはシナリオにその情報
が埋め込まれた時点で固定であった。また、データのみ
を送信し、シナリオを１つのサーバ等で集中管理し、そ
こでシナリオを実行する形態を取っていた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上述した形態
であると、シナリオに一度処理サーバを指定して、シナ
リオを送信すると、後で、そのサーバの負荷が重くな
り、別のサーバに変更することができなかった。また、
シナリオの処理が多大な場合には、１つのシナリオの処
理内容を複数の現在負荷が軽いサーバに振り分けること
ができなかった。

【０００４】本発明の目的は、シナリオを任意に分割
し、分散処理することにより、効率を高めたシナリオ分
割方式を提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明によるシナリオ分
割方式は、処理手順を保持しているシナリオと、前記シ
ナリオを最初に受信したメインサーバと、前記シナリオ
を前記メインサーバ以降に受信したサーバと、前記メイ
ンサーバ及びサーバが有する任意に前記シナリオの構造
を解析する解析手段と、前記解析されたシナリオを分割
可能な部分に分割する分割手段と、前記分割されたシナ
リオの分割情報を生成する分割情報生成手段と、前記分
割されたシナリオを規定のシナリオのフォーマットに整
形する整形手段と、前記シナリオの処理手順に従って処
理を実行するシナリオ解釈手段とを有することを特徴と
する。

【０００６】また、前記分割手段は、シナリオのデータ
構造に基づいて分割可能な部分に分割することを特徴と
する。 また、前記分割情報生成手段は、シナリ
オ分割時のアドレス情報を生成することを特徴とする。

【０００７】また、前記シナリオを最初に受信したサー
バがメインサーバとなることを特徴とする。

【０００８】また、前記整形手段は、前記分割されたシ
ナリオに分割情報を付加することを特徴とするシナリオ
分割方式である。

【０００９】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態を以下に図面を
用いて説明する。

【００１０】図１は、本発明の実施形態のブロック図で
ある。

【００１１】図１に示すように、インターネットや一般
的なＬＡＮ（Local Area Network）等のネットワーク上
に実現されるシステムにおいては、たとえば、前記ネッ
トワークに接続された機器への処理手順を記載したシナ
リオが存在する。前記シナリオは、データに付加する形
態をとってもよいし、また、シナリオ単体でもよい。そ
して、このシナリオには、アクティビティ１０やトラン
ザクションが記載されているものとする。前記アクティ
ビティ１０が処理装置（サーバ）１に受信されると、そ
の情報がシナリオ実行部１８とシナリオ実効状態管理部
１２に信号が行く。このとき、一番初めに受信された処
理装置（サーバ）がメインサーバとして機能し、別に存
在する処理装置（サーバ）に処理の指示を出すことにな
る。

【００１２】そして、前記シナリオ実行状態管理部１２
からは、処理依頼受信／実行判断部１３に移り、前記シ
ナリオ実行部１８に前記アクティビティ１０内に記載さ
れている指示を出す。さらに、処理依頼先決定部１４で
は、前記シナリオ実行部１８にからの指示と前記処理依
頼受信／実行判断部１３からの指示に基づいて、処理を
他の処理装置に依頼する（２１）こともできる。

【００１３】また、実行結果集積部１９は前記シナリオ
実行部１８からと別の処理装置からの処理結果２０を受
け、この結果をシナリオ依頼元１７に送る。一方、前記
シナリオ依頼元１７は、シナリオ分割部１６に送られ、
前記解析されたシナリオの分割可能な最小の構造単位に
従って、分割する。一方、前記分割されたシナリオの情
報、即ち、分割する前の前記シナリオ内のどこに位置し
ていたかという（ＩＰ）アドレス情報やディレクトリ情
報（どの機能のサーバがどこに位置するかを管理してい
る情報）、処理の優先順位等をたとえば、タグの後や前
にヘッダ情報のような形で付加する。

【００１４】なお、前記シナリオ分割部１６に送られる
前には、シナリオのデータ構造を解析している。前記シ
ナリオは、実行するアクティビティ情報と、その処理手
順や処理に関する制約条件が、たとえば、ＸＭＬ形式の
タグにより構造化されている。また、トランザクション
や同期実行範囲として記載された部分など、これ以上分
割不可能な最小の構造単位が存在する。この最小の構造
単位は、これ以上分割すると処理手順として意味をなさ
ない構造単位である。

【００１５】次に、前記分割された部分シナリオと前記
部分シナリオ補足情報を用いて、前記部分シナリオに前
記部分シナリオ補足情報を付加した部分シナリオを生成
する。そして、前記生成されたシナリオ（部分シナリ
オ）は、分割済みシナリオ解釈部１５に送られ、前記部
分シナリオが保持する前記分割する前の前記シナリオ内
のどこに位置していたかというアドレス情報やディレク
トリ情報、処理の優先順位等を解釈、判断し、必要な処
理を適切な各サーバへ送る。

【００１６】次に、前記メインサーバとなった処理装置
１からの処理依頼２１が、処理装置ｎに依頼したとする
と、前記処理装置１と同様な処理手順で処理がなされる
が、最終的な実行結果は、処理装置ｎのシナリオ実行部
から処理装置１（メインとなったサーバ）の実行結果集
積部１９にすべて集められ、次の処理の振り分け等の指
示は、前記処理装置１が出すことになる。

【００１７】なお、前記メインサーバ以外の処理装置と
なったサーバの処理は、同じ処理形態であり、メインサ
ーバのみがすべての処理装置の実行結果を集約して処理
を行う。

【００１８】次に、図２は、本発明の実施形態の処理装
置１（メインとなったサーバ）の処理の流れを説明した
図である。

【００１９】図２に示すように、データの処理依頼者
が、シナリオをネットワークに投入し、処理要求が出さ
れる。次に、前記シナリオを受けとったシナリオ受信部
は、シナリオのシナリオの分散処理が指定されていれ
ば、シナリオ構造解析部へ送る。一方、分散処理がして
いされていなければ、従来と同様に１つのシナリオとし
て扱うため、最後のシナリオ解釈部へ送る。

【００２０】次に、前記シナリオ構造解析部では、シナ
リオを構造やタグの構文を解析し、同時に、分割可能な
部分（部分シナリオ）に分割した構造化データ（部分シ
ナリオ補足情報）を作成する。

【００２１】次に、シナリオ分割部では、前記解析した
情報を元にして、分割可能な部分ごとに分割する。

【００２２】次に、部分シナリオ整形部では、シナリオ
のフォーマットに整形する作業を行う。各部分シナリオ
は、部分シナリオ解釈部に投入され、実行形式に変換さ
れる。

【００２３】そして、各実行エンジンのシナリオ解釈部
により、前記実行形式に変換された各部分シナリオを実
行し、必要に応じて、シナリオに記載された処理をネッ
トワーク上の各サーバに振り分け、送信する。

【００２４】次に、図３は、本発明の実施形態の処理装
置ｎの処理の流れを説明した図である。

【００２５】図３に示すように、前記処理装置１の実行
結果集積部からの信号を受け、実行依頼が処理装置ｎの
処理依頼受信／実行判断部に入る。次に、前記処理依頼
受信／実行判断部から処理依頼（状態問い合わせ）がシ
ナリオ実効状態管理部にはいり、このシナリオ実効状態
管理部から状態の回答が前記処理依頼受信／実行判断部
に返される。そして、前記処理依頼受信／実行判断部で
は、実行するかの判断が行われ、前記実行依頼を受け付
けた通知を処理依頼決定部に返す。次に、前記処理依頼
受信／実行判断部は、処理の依頼をシナリオ実行部に送
り、前記シナリオ実行部は、実行アクティビティ、検
索、実行命令を前記シナリオ状態管理部に出す。続い
て、前記シナリオ状態管理部は、シナリオのアクティビ
ティに問い合わせや実効状態を返却する。そして、前記
アクティビティは、実行完了通知・処理結果引き渡し通
知を前記シナリオ実行部に出す。前記シナリオ実行部
は、これを受けて、実行完了通知を処理依頼決定部に出
し、さらに、前記シナリオ実行部は、処理結果を前記処
理装置１の実行結果集積部に引き渡す。また、前記処理
依頼決定部は、次部分シナリオ処理依頼を別の処理装置
（たとえば処理装置ｘ）に対して送る。

【００２６】次に、図４に移り、前記引き渡された処理
装置ｘは、前記処理装置ｎと同様の処理を行うが、ここ
で、前記処理装置ｘが処理装置ｘでは処理不能と判断し
たときは、次の処理装置（たとえば処理装置ｙ）に引き
渡す。このときに引き渡されるデータとして、たとえ
ば、実行結果返却先、処理に必要な入力データ情報、実
行アクティビティ情報、制約条件等が挙げられる。

【００２７】そして、前記引き渡された処理装置ｙは、
前記処理装置ｎと同様の処理を行い、処理結果を前記処
理装置１（メインとなったサーバ）の実行結果集積部に
引き渡す。

【００２８】以上、本発明の実施形態を用いることによ
り、各サーバの負荷を軽減することができ、別のサーバ
に処理を移行することができる。また、シナリオの処理
が多大な場合には、１つのシナリオの処理内容を複数の
現在負荷が軽いサーバに振り分けることができる。即
ち、シナリオを任意に分割し、分散処理することによ
り、効率を高めたシナリオ分割方式を提供することがで
きる。また、はじめのシナリオを受けたサーバがメイン
サーバとなるため、どのサーバに処理を送ってもよく、
また、メインサーバですべての実行結果を集積するため
効率がアップする。

【００２９】

【発明の効果】本発明を用いることにより、各サーバが
行うシナリオの処理が多大な場合には、１つのシナリオ
の処理内容を複数の現在負荷が軽いサーバに振り分ける
ことができ、シナリオを任意に分割し、分散処理するこ
とにより、効率的にネットワークやサーバを使用するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る構成を示す図。

【図２】本発明の実施形態の処理装置１（メインとなっ
たサーバ）の処理の流れを説明した図。

【図３】本発明の実施形態の処理装置ｎの処理の流れを
説明した図。

【図４】本発明の実施形態の処理装置ｘ及びｙの処理の
流れを説明した図。

【符号の説明】

１０…アクティビティ １２…シナリオ実効状態管理部 １３…実行判断部 １４…処理依頼先決定部 １５…分割済みシナリオ解釈部 １６…シナリオ分割部 １７…シナリオ依頼元 １８…シナリオ実行部 １９…実行結果集積部 ２０…処理結果 ２１…処理依頼

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 処理手順を保持しているシナリオと、 前記シナリオを最初に受信したメインサーバと、 前記シナリオを前記メインサーバ以降に受信したサーバ
   と、 前記メインサーバ及びサーバが有する任意に前記シナリ
   オの構造を解析する解析手段と、 前記解析されたシナリオを分割可能な部分に分割する分
   割手段と、 前記分割されたシナリオの分割情報を生成する分割情報
   生成手段と、 前記分割されたシナリオを規定のシナリオのフォーマッ
   トに整形する整形手段と、 前記シナリオの処理手順に従って処理を実行するシナリ
   オ解釈手段とを有することを特徴とするシナリオ分割方
   式。
2. 【請求項２】 前記分割手段は、シナリオのデータ構造
   に基づいて分割可能な部分に分割することを特徴とする
   請求項１に記載のシナリオ分割方式。
3. 【請求項３】 前記分割情報生成手段は、シナリオ分割
   時のアドレス情報を生成することを特徴とする請求項１
   または請求項２に記載のシナリオ分割方式。
4. 【請求項４】 前記整形手段は、前記分割されたシナリ
   オに分割情報を付加することを特徴とする請求項１乃至
   請求項３のいずれか１つに記載のシナリオ分割方式。
5. 【請求項５】 前記シナリオを最初に受信したサーバが
   メインサーバとなることを特徴とする請求項１乃至請求
   項４のいずれか１つに記載のシナリオ分割方式。