JP2004062608A - 並列処理システム、サーバ、並列処理方法、プログラム、及び、記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】スレーブ7から他のスレーブ7における実行結果、演算結果、データ等に関して問い合わせがあった場合、マスタ2は、処理割付テーブル32を参照して問い合わせに該当する実行結果、演算結果、データ等を返信し、端末装置5から依頼処理の処理状況等に関して問い合わせがあった場合、マスタ2は、処理割付テーブル32を参照して問い合わせに該当する処理状況等を端末装置に返信する。尚、問い合わせ及び問い合わせ応答に係るマスタ2とスレーブ7及び端末装置5との間の通信は、ブロードキャスト通信で行うことができるので、マスタ2の問い合わせ応答機能20をマスタ2の外部に設けたり、分散マスタ3−1、3−2、…それぞれに分散して設けることが可能である。
【選択図】 図6
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、1の処理を複数の処理端末装置に分散して処理する並列処理システム等に関する。より詳細には、他の処理端末装置の実行結果、実行状況等を参照可能な並列処理システム等に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、一般の並列処理システムは、並列処理専用の複数の処理端末装置を設け、これらの処理端末装置に並列処理を実行させるものである。また、一般OA用途に用いられているパーソナルコンピュータ等の端末装置の未使用時間等を利用するボランティア端末装置参加型の並列処理システム(例えば、バイオ計算等)が幾つか存在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなシステムでは、基本的に膨大な計算資源に対し、処理端末装置側から処理データを取りに行き、実行結果を返す仕組みであり、処理端末装置の状態、処理能力等とは無関係であり、指示した処理結果がいつ返って来るか分からないので、納期付きの処理実行はできないという問題点がある。また、決められた処理のみ実行可能で、外部からの並列処理実行依頼を容易に実行することはできないという問題点がある。
【0004】
また、並列処理専用の処理端末装置を有する同一システム内でのデータ交換は可能であっても、処理端末装置参加型の並列処理では、処理端末装置が他の処理端末装置の演算結果等を参照するのは困難であり、さらに、処理端末装置の処理状況に関する外部からの問い合わせにも対応が困難であるという問題点がある。
【0005】
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、処理端末装置における演算結果、処理状況等を参照可能であり、並列処理の効率性及び高速性を向上させることができる並列処理システム等を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために第1の発明は、複数の処理端末装置と、1又は複数のサーバと、がネットワークを介して接続され、前記サーバに入力された依頼処理を並列処理により処理する並列処理システムであって、前記サーバは、前記依頼処理から必要に応じて当該依頼処理を分割して割付処理を生成し、前記処理端末装置に当該割付処理を割り付け送信し実行させる処理割付手段と、前記依頼処理及び前記割付処理に関する情報を対応付ける処理テーブルを保持する保持手段と、前記処理端末装置から他の処理端末装置における割付処理に関する問合せを受信した場合、前記処理テーブルを参照して応答する問合せ応答手段と、を具備し、前記処理端末装置は、前記サーバから送られた前記割付処理を実行し、実行結果を前記サーバに送信する割付処理実行手段と、前記サーバに他の処理端末装置における割付処理に関する問合せを送信する問合せ手段と、
を具備することを特徴とする並列処理システムである。
【0007】
また、前記問合せ応答手段は、さらに、前記サーバに前記ネットワークを介して前記依頼処理を送信する1又は複数の端末装置から前記依頼処理に関する問合せを受信した場合、前記処理テーブルを参照して応答することが望ましい。
【0008】
また、前記問合せ応答手段は、前記処理テーブルから前記問合せに対応する情報を抽出し、当該情報を返信することが望ましい。
また、前記問合せ応答手段は、さらに、前記抽出した情報に対して前記問合せに応じた演算処理を行った結果を返信することが望ましい。
【0009】
また、前記問合せに対応する情報は、前記依頼処理または前記割付処理の実行結果または処理状況であることが望ましい。
また、前記ネットワークを介しての通信処理は、ブロードキャスト通信により行われることが望ましい。
また、前記サーバは、さらに、前記処理端末装置に前記並列処理への参加募集を行う参加募集手段を具備し、前記処理端末装置は、さらに、前記サーバから前記並列処理への参加募集が送られると、参加可能な場合、参加応募の旨を応答する参加応募手段を具備することが望ましい。
【0010】
第1の発明では、依頼者の端末装置からネットワークを介してあるいは直接サーバに依頼処理が入力されると、サーバは、依頼処理から、必要に応じて当該依頼処理を分割して、割付処理を生成し、処理端末装置に対して、当該割付処理を割り付け送信し実行させる。処理端末装置は、サーバから送られた割付処理を実行し、実行結果をサーバに送信する。サーバは、依頼処理、端末装置、割付処理、処理端末装置、依頼処理及び割付処理の実行結果、処理状況等を対応付ける処理テーブルをデータベース等の保持手段に記録する。
【0011】
そして、依頼者の端末装置あるいは処理端末装置が、特定の処理端末装置における割付処理の実行結果、演算結果、データ、処理状況等が必要になった場合等、サーバに対してこれらの実行結果、演算結果、データ、処理状況等について問い合わせると、サーバは、処理テーブルを参照、検索して、問い合わせに該当する情報を抽出してを返信したり、抽出した情報に対して問合せに応じた演算処理を行った結果を返信する。
【0012】
また、サーバは、割付処理を処理端末装置に割り付ける際、処理端末装置全体に対して並列処理への参加募集(処理要求)を行う。処理端末装置は、サーバから並列処理への参加募集が送られると、自身の負荷状況、稼働状況等に基づいて、並列処理へ参加するかどうか判定し、参加可能な場合、参加応募の旨(処理要求に応ずる旨)を応答する。
【0013】
「サーバ」は、サーバコンピュータ等であり、処理端末装置としてのスレーブを制御する「マスタ」として機能する。サーバは、ネットワークを介してあるいは直接サーバに入力された処理(「依頼処理」)から「割付処理」を生成して処理端末装置に割り付け、実行させる。尚、サーバは、割付処理を生成する際、必要に応じて依頼処理を分割する。また、サーバは、分散化が可能である。
【0014】
「処理端末装置」は、コンピュータ等の情報機器、携帯情報端末(Personal Digital Assistant)、携帯電話、情報家電等であり、サーバから割り付けられた処理(割付処理)を実行する。処理端末装置は、サーバとしてのマスタにより制御される「スレーブ」として機能する。
【0015】
「端末装置」は、コンピュータ等の情報機器、携帯情報端末(Personal Digital Assistant)、携帯電話等であり、ネットワークを介して依頼処理をサーバに送信したりする。
「ネットワーク」は、インターネット、LAN(ローカルエリアネットワーク)等のネットワークであり、有線、無線を問わない。
「処理」(「依頼処理」あるいは「割付処理」)は、処理依頼要求、処理プログラム、処理データ等である。
「問合せに応じた演算処理」とは、問合せに対応する情報として処理テーブルから抽出した情報(実行結果、処理状況等)に対して施す情報処理であり、例えば、合計値、平均値、最大値等を算出する処理、ソート処理等である。
【0016】
「処理テーブル」は、依頼処理、割付処理に関する情報を対応付け記録する。処理テーブルは、種々の構成が可能であるが、例えば、依頼処理と割付処理とを対応付ける処理対応テーブル、端末装置、依頼処理、依頼処理の実行結果、処理状況等を対応付ける処理受付テーブル、処理端末装置、割付処理、割付処理の実行結果、処理状況等を対応付ける処理割付テーブル、等から構成することができる。
【0017】
第1の発明では、処理端末装置は、サーバを介して他の処理端末装置における実行結果、演算結果、データ等を取得可能であるので、同一のシステム内における並列処理専用の処理端末装置でなく、互いに異なるシステムに属する並列処理への参加型の処理端末装置であっても、処理端末装置は、他の処理端末装置における処理実行結果等を参照することができる。
また、端末装置は、サーバを介して依頼処理の処理状況等を取得可能であるので、依頼処理の処理進捗状況を把握したり、処理状況によっては、処理を中止させたりすることができる。
このように、処理端末装置あるいは端末装置は、他の処理端末装置における実行結果、依頼処理の処理状況等をサーバを介して取得可能であるので、並列処理の効率性及び高速性を向上させることができる。
【0018】
尚、問い合わせ及び問い合わせ応答等の処理に係るサーバと処理端末装置及び端末装置との間の通信は、ブロードキャスト通信で行うことができるので、サーバの問合せ応答手段(第1及び第2の問合せ応答手段)等は、サーバの外部に設けたり、サーバを構成する分散サーバそれぞれに分散して設けることが可能である。
【0019】
第2の発明は、複数の処理端末装置に、ネットワークを介して接続され、入力された依頼処理を並列処理により処理する1又は複数のサーバであって、前記依頼処理から必要に応じて当該依頼処理を分割して割付処理を生成し、前記処理端末装置に当該割付処理を割り付け送信し実行させる処理割付手段と、前記依頼処理及び前記割付処理に関する情報を対応付ける処理テーブルを保持する保持手段と、前記処理端末装置から他の処理端末装置における割付処理に関する問合せを受信した場合、前記処理テーブルを参照して応答する問合せ応答手段と、を具備することを特徴とするサーバである。
【0020】
第2の発明は、第1の発明の並列処理システムで用いられるサーバに関する発明である。
【0021】
第3の発明は、入力された依頼処理を並列処理により処理する1又は複数のサーバにネットワークを介して接続される、1又は複数の処理端末装置であって、前記サーバから送られた前記割付処理を実行し、実行結果を前記サーバに送信する割付処理実行手段と、前記サーバに他の処理端末装置における割付処理に関する問合せを送信する問合せ手段と、を具備することを特徴とする処理端末装置である。
【0022】
第3の発明は、第1の発明の並列処理システムで用いられる処理端末装置に関する発明である。
【0023】
第4の発明は、複数の処理端末装置に、ネットワークを介して接続され、入力された依頼処理を並列処理により処理する1又は複数のサーバが実行する並列処理方法であって、前記依頼処理から必要に応じて当該依頼処理を分割して割付処理を生成し、前記処理端末装置に当該割付処理を割り付け送信し実行させる処理割付工程と、前記依頼処理及び前記割付処理に関する情報を対応付ける処理テーブルを保持する保持工程と、前記処理端末装置から他の処理端末装置における割付処理に関する問合せを受信した場合、前記処理テーブルを参照して応答する問合せ応答工程と、を具備することを特徴とする並列処理方法である。
【0024】
第4の発明は、第2の発明のサーバにより実行される並列処理方法に関する発明である。
【0025】
第5の発明は、コンピュータを第2の発明のサーバとして機能させるプログラムである。
第6の発明は、コンピュータを第2の発明のサーバとして機能させるプログラムを記録した記録媒体である。
【0026】
第7の発明は、コンピュータを第3の発明の処理端末装置として機能させるプログラムである。
第8の発明は、コンピュータを第3の発明の処理端末装置として機能させるプログラムを記録した記録媒体である。
【0027】
上述のプログラムをCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照しながら、本発明に係る並列処理システム等の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明及び添付図面において、略同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略することにする。
【0029】
図1は、本発明の実施の形態に係る並列処理システム100の概略構成を示す図である。
【0030】
図1に示すように、並列処理システム100は、管理者1のマスタ2、複数の依頼者4−1、4−2、…の端末装置5−1、5−2、…、スレーブ群6等が、ネットワーク9を介して接続されて構成される。
【0031】
ネットワーク9は、インターネット、ローカルエリアネットワーク(LAN)、社内LAN等のネットワークであり、有線、無線を問わない。
【0032】
管理者1は、並列処理システム100を管理する管理者であり、マスタ2を有する。マスタ2は、「サーバ」としてのサーバコンピュータ等であり、処理受付機能13、参加募集機能14、処理割付機能15、実行結果取得機能16、問合せ応答機能20等を有する。マスタ2は、複数の分散マスタ3−1、3−2、…により構成することもできる。
【0033】
処理受付機能13は、依頼者4−1、4−2、…の端末装置5−1、5−2、…から処理の依頼を受付ける。例えば、処理受付機能13は、WEB(World Wide Web)サーバとしての機能を有し、端末装置5からWEBページに入力された処理を依頼処理として受け付けることができる。また、処理受付機能13は、端末装置5からWEBページ等によりネットワーク9を介して依頼処理を受付けるだけでなく、マスタ2に直接入力された処理を依頼処理として受け付けることができる。
【0034】
参加募集機能14は、スレーブ群6の各スレーブ7−1、7−2、…に対して、並列処理への参加を募集する。
処理割付機能15は、依頼された処理(依頼処理)から割付処理を生成してスレーブ7−1、7−2、…に割付ける。
実行結果取得機能16は、スレーブ7−1、7−2、…から割付処理の実行結果を取得する。
問合せ応答機能20は、端末装置5あるいはスレーブ7から、処理状況あるいは演算結果等に関する問合せがあった場合、当該問合せに応答したりする。
【0035】
依頼者4−1、4−2、…は、処理を依頼する依頼者であり、それぞれ、端末装置5−1、5−2、…を有する。端末装置5−1、5−2…は、ネットワーク9を介して、マスタ2に処理を依頼し、スレーブ群6から処理の実行結果を受信し取得する実行結果取得機能17、マスタ2に依頼した処理の処理状況等を問い合わせる問合せ機能22等を有する。尚、端末装置5−1、5−2、…は、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(Personal Digital Assistant)等である。
【0036】
スレーブ群6は、複数の「処理端末装置」としてのスレーブ7−1、7−2…を有する。スレーブ7−1、7−2、…は、並列処理専用のコンピュータ等の端末装置、あるいは、未使用時間等に係る空き資源、リソースを有する場合に並列処理に参加するパーソナルコンピュータ等のボランティア端末装置である。スレーブ7−1、7−2、…は、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(Personal Digital Assistant)、携帯電話機、演算装置を有する機器等である。
【0037】
スレーブ7−1、7−2、…は、それぞれ、USB(Universal Serial Bus)メモリ・キー等の外部メモリ8−1、8−2、…を有するようにしてもよい。スレーブ7−1、7−2、…(又は、外部メモリ)は、参加応募機能11、処理実行機能12、問合せ機能21等を有する。
尚、スレーブ7には、参加応募機能11、処理実行機能12、問合せ機能21等を有する外部メモリを設けてもよいし、外部メモリを設けずスレーブ7内に参加応募機能11、処理実行機能12、問合せ機能21等を設けるようにしてもよい。
【0038】
参加応募機能11は、マスタ2から並列処理への参加募集が行われると、自身の稼働状況等から並列処理へ参加できるだけの空き資源、リソースが残存しているかどうかを判断し、参加する場合は、マスタ2に対して参加応募の旨を応答する。尚、スレーブ7は、自身の稼働状況、利用状況、負荷(CPU負荷率等)等を常時監視することもできる。
処理実行機能12は、マスタ2等から受け取った処理プログラムにより所定の処理を実行する。
問合せ機能21は、割付処理の実行時等、他の処理端末装置における演算結果、データ等が処理に必要となった場合、当該必要な演算結果、データ等をマスタ2に問い合わせたりする。
【0039】
スレーブ7として、例えば、情報家電、携帯電話等を用いる場合、CPUの処理体系の相違により、受け取った処理プログラム等をそのままスレーブ上では実行できないことがある。この場合、スレーブ上で実行可能な処理体系に演算コード等を変換する機能(CPU命令変換機能)をスレーブ7側(スレーブ7自身、外部メモリ等)またはマスタ2側に設けることにより、スレーブ上での当該処理プログラム等の実行を可能とすることができる。
【0040】
次に、図2乃至図8を参照しながら、並列処理システム100の処理手順について説明する。
【0041】
まず、図2及び図4を参照しながら、マスタ2が有する処理受付機能13、参加募集機能14、処理割付機能15、及び、スレーブ7−1、7−2、…が有する参加応募機能11等による処理について説明する。
【0042】
尚、「処理」の区別のため必要に応じて、端末装置5−1、5−2、…から依頼された処理を「依頼処理」と呼び、スレーブ7−1、7−2、…に分配、割り付けられた処理を「割付処理」と呼ぶ。
【0043】
図2は、処理受付機能13、参加募集機能14、処理割付機能15、参加応募機能11等に係る処理の概略を示す図である。
図4は、処理受付機能13、参加募集機能14、処理割付機能15、参加応募機能11等に係る処理の手順を示すフローチャートである。
【0044】
依頼者4−1、4−2、…の端末装置5−1、5−2、…は、依頼処理(依頼処理A、B、…)の処理依頼をマスタ2に行い、当該依頼処理の処理プログラム及び処理データをマスタ2に送信する(ステップ401)。
【0045】
尚、スレーブ7(又はその外部メモリ)には、予め、参加応募機能11、問合せ機能21等と共に、処理実行機能12に係る処理プログラム及び処理データを記憶させ、端末装置5−1、5−2、…は、処理プロクラム及び処理データを送ることなく、マスタ2に処理A、B、…の処理依頼のみ行ってもよい。あるいは、スレーブ7(又はその外部メモリ)に、予め、参加応募機能11、問合せ機能21等と共に、処理実行機能12に係る処理プログラム及び処理データの一部を記憶させ、残りの処理プログラム及び処理データに関しては、端末装置5−1、5−2、…が依頼処理A、B、…の処理依頼を行う際にマスタ2に送信するようにしてもよい。
【0046】
マスタ2は、各依頼者4−1、4−2、…の端末装置5−1、5−2、…からの依頼処理を受信し、受付ける(ステップ402)。
図2に示すように、例えば、マスタ2は、依頼者4−1の端末装置5−1から依頼処理Aを受付け(ステップ41−1)、依頼者4−2の端末装置5−2から依頼処理Bを受付け(ステップ41−2)、処理受付テーブル31を作成する。処理受付テーブル31は、端末装置と依頼処理とを対応付ける。
【0047】
ここで、処理受付機能13にWEBサーバとしての機能を設けることにより、マスタ2は、端末装置5からWEBページに入力された処理を依頼処理として受け付けることができる。
尚、ステップ401〜ステップ402の処理を随時行うようにすることができる。
【0048】
マスタ2は、ブロードキャスト通信で、スレーブ群6の全てのスレーブ7−1、7−2、…に対して並列処理への参加を募集する(ステップ403)。
スレーブ7−1、7−2、…は、自身の負荷、稼働状況等から並列処理へ参加できるだけの空き資源、リソースが残存しているかどうかを判断し、並列処理に参加可能な場合、マスタ2に対して参加応募の旨を応答する(ステップ404)。
【0049】
マスタ2は、端末装置5−1、5−2、…から送られた依頼処理から割付処理を生成し、参加応募の旨の応答があったスレーブ7−1、7−2、…に割り付ける(ステップ405)。尚、マスタ2は、必要に応じて依頼処理を分割して割付処理を生成する。
図2に示すように、例えば、マスタ2は、依頼処理Aを割付処理A1〜割付処理A5に分割し、依頼処理Bを割付処理Bとし、参加応募したスレーブ7−1に割付処理A1を割り付け、参加応募したスレーブ7−2に割付処理A2、A3を割り付け、参加応募したスレーブ7−4に割付処理A4、A5を割り付ける(スレーブ7−3は参加応募しない)。マスタ2は、割付処理Bに関しては、現時点では割り付けを行わず、後に参加応募があった場合にスレーブ7に割り付ける。マスタ2は、スレーブと割付処理とを対応付ける処理割付テーブル32を作成する(ステップ44)。
【0050】
マスタ2は、割付処理を割り付けた各スレーブ7−1、7−2、…に、割付処理に係る処理プログラム、処理データ等を送信し、処理を分配する(ステップ406)。
図2に示すように、例えば、マスタ2は、スレーブ7−1に割付処理A1に係る処理プログラム、処理データ等を送信し、スレーブ7−2に割付処理A2、A3に係る処理プログラム、処理データ等を送信し、スレーブ7−4に割付処理A4、A5に係る処理プログラム、処理データ等を送信する(ステップ46−1、46−2、46−4)。
尚、端末装置5−1、5−2、…からの処理受付の状況に応じて、ステップ403〜ステップ406の処理を随時行うようにすることができる。
【0051】
尚、ブロードキャスト通信では、同一データリンク内の全ノード(ネットワークに接続されているコンピュータ等の機器)に対して情報を送信することができるので、マスタ2は、ブロードキャスト通信により同一データリンク内のスレーブ群6全体に対して、並列処理への参加募集を行い、スレーブ7は、ブロードキャスト通信により同一データリンク内のマスタ2(分散マスタ3)全体に対して、参加応募を行うことができる。
【0052】
次に、図3及び図5を参照しながら、スレーブ7−1、7−2、…が有する処理実行機能12、マスタ2が有する実行結果取得機能16、端末装置5−1、5−2、…が有する実行結果取得機能17等による処理について説明する。
図3は、処理実行機能12、実行結果取得機能16、実行結果取得機能17等に係る処理の概略を示す図である。
図5は、処理実行機能12、実行結果取得機能16、実行結果取得機能17等に係る処理の手順を示すフローチャートである。
【0053】
スレーブ7−1、7−2…は、マスタ2から割付処理に係る処理プログラム、処理データを受け取る(ステップ501)。
図2に示すように、例えば、スレーブ7−1は、割付処理A1に係る処理プログラム、処理データ等を受け取り(ステップ46−1)、スレーブ7−2は、割付処理A2及び割付処理A3に係る処理プログラム、処理データ等を受け取り(ステップ46−2)、スレーブ7−4は、割付処理A4及び割付処理A5に係る処理プログラム、処理データ等を受け取る(ステップ46−4)。
尚、予め、処理プログラムや処理データがスレーブ7−1、7−2、…内や外部メモリ等に記憶されている場合には、スレーブ7−1、7−2、…は、マスタ2から処理実行依頼のみを受信する。
【0054】
スレーブ7−1、7−2…は、受け取った処理プログラムを起動し、割付処理を実行する(ステップ502)。
図3に示すように、例えば、スレーブ7−1は、割付処理に係る処理プログラムA1を起動して割付処理A1を実行し(ステップ47−1)、スレーブ7−2は、割付処理に係る処理プログラムA2及び処理プログラムA3を起動して割付処理A2及び割付処理A3を実行し(ステップ47−2)、スレーブ7−4は、処理プログラムA4及び処理プログラムA5を起動して割付処理A4及び割付処理A5を実行する(ステップ47−4)。
【0055】
スレーブ7−1、7−2…は、処理プログラム終了後、処理プログラムの実行結果(割付処理の実行結果)をマスタ2に送信する(ステップ503)。
図3に示すように、例えば、スレーブ7−1は、実行結果a1(割付処理A1の実行結果)をマスタ2に送信し(ステップ48−1)、スレーブ7−2は、実行結果a2及び実行結果a3(割付処理A2及び割付処理A3の実行結果)をマスタ2に送信し(ステップ48−2)、スレーブ7−4は、実行結果a4及び実行結果a5(割付処理A4及び割付処理A5の実行結果)をマスタ2に送信する(ステップ48−4)。
【0056】
マスタ2は、スレーブ7−1、7−2…から割付処理の実行結果を受信し、処理割付テーブル32に対応付けて記録する(ステップ504)。
マスタ2は、割付処理の実行結果を依頼処理毎に集約し、処理受付テーブル31に対応付けて記録する(ステップ505)。
図3に示すように、例えば、マスタ2は、割付処理毎の実行結果a1〜a5を依頼処理毎の実行結果Aに集約する(ステップ49)。
【0057】
マスタ2は、依頼処理毎に取得した実行結果を対応する依頼者4−1、4−2、…の端末装置5−1、5−2、…に送信し(ステップ506)、端末装置5−1、5−2、…は、依頼した処理の実行結果を受け取る(ステップ507)。
図3に示すように、例えば、マスタ2は、依頼処理Aの実行結果Aを端末装置5−1に送信する(ステップ50−1)。
【0058】
マスタ2は、割付処理実行中のスレーブから所定の期限(例えば、処理実行開始後、1日経過、30秒経過)までに実行結果を受信しなかった場合、その他、割付処理実行中のスレーブが正常動作していないと認められる場合等、スレーブ群6に対して並列処理への参加募集を行い、参加応募した別のスレーブ7−1、7−2、…に、同じ処理を割振り、実行させる(ステップ403〜ステップ406)。
【0059】
また、図3に示すように、スレーブ7−1、7−2、…は、マスタ2に実行結果を送信せずに、直接、依頼者4−1、4−2、…の端末装置5−1、5−2、…に実行結果を送信してもよい(ステップ51)。さらに、スレーブ7−1、7−2、…は、ブロードキャスト通信により、ネットワーク9に実行結果を送出し、マスタ2(分散マスタ3)もしくは端末装置5が必要に応じて当該実行結果を受信するようにしてもよい。
【0060】
マスタ2は、並列処理を終了する時は、参加応募したスレーブ7−1、7−2、…に対して、終了指示を送り、当該終了指示を受けたスレーブ7−1、7−2、…は、参加応募、割付処理の実行等を終了する。
【0061】
尚、上記のステップ401〜ステップ406、ステップ501〜ステップ507に係る処理は、依頼処理毎、割付処理毎に独立、平行して実行することができる。例えば、ステップ504の処理において、ある時点において、依頼処理Aに係る割付処理の実行結果の全てを受信した場合、依頼処理Bに係る割付処理の実行結果の全てを受信していない場合であっても、依頼処理Aに関しては、ステップ505以降の処理を進めることができる。
【0062】
以上の過程を経て、マスタ2は、各依頼者4の端末装置5から処理の依頼(依頼処理)を受付け、ブロードキャスト通信によりスレーブ群6のスレーブ7全体に対して並列処理への参加募集を行い、スレーブ7は、自身の負荷、稼働状況、利用状況等に応じて、並列処理に参加可能な場合、参加応募の旨を応答する。
マスタ2は、参加応募したスレーブ7に処理を割振り、割振った処理(割付処理)を送信する。スレーブ7は、マスタ2から受け取った割付処理を実行し、処理終了後、実行結果をマスタ2又は依頼者4側の端末装置5に送信し、マスタ2あるいは端末装置5は、実行結果を受け取る。
【0063】
このように、マスタ2(サーバ)は、必要に応じて随時並列処理への参加を募集し、スレーブ7(処理端末装置)は、自身の負荷、稼働状況等に応じて並列処理に参加するので、マスタ2は、スレーブ7の負荷、稼働状況等を管理する必要がなく、参加応募したスレーブ7に割付処理を割り当てることにより、効率的かつ高速な並列処理を実現することができる。従って、スレーブ7は、並列処理への途中参加が可能である。
【0064】
また、処理端末装置として、ボランティア端末装置、すなわち、一般OA用途に用いられているパーソナルコンピュータ等の未使用時間等に係る空き資源を利用可能であり、膨大な計算量を要する処理等に係る並列処理を実現することができる。この場合、企業等のパーソナルコンピュータを多数抱えているサイトでは、安価に高速計算機環境を取得できると共に、ボランティア端末装置(スレーブ)の更新毎に計算機環境も自動更新されるため、新たに計算環境を構築することなく高速化が図られる。
【0065】
次に、図6乃至図8を参照しながら、マスタ2が有する問合せ応答機能20、及び、スレーブ7−1、7−2、…が有する問合せ機能21、端末装置5−1、5−2、…が有する問合せ機能22等による処理について説明する。
【0066】
図6は、問合せ応答機能20、問合せ機能21、問合せ機能22等に係る処理の概略を示す図である。
図7は、問合せ応答機能20、問合せ機能21等に係る処理の手順を示すフローチャートである。
図8は、問合せ応答機能20、問合せ機能22等に係る処理の手順を示すフローチャートである。
【0067】
スレーブ7は、自身に割り付けられた割付処理を実行中に、他のスレーブ7が処理した割付処理の実行結果、演算結果、データ等(以下、「必要情報」という)が必要になった場合、マスタ2に対して必要情報を通知するよう問い合わせる(ステップ701)。
マスタ2は、処理割付テーブル32を参照、検索して、問い合わせに該当する必要情報を抽出し、問い合わせを行ったスレーブ7に当該抽出した必要情報を返信する(ステップ702)。
問い合わせを行ったスレーブ7は、必要情報を取得し、当該必要情報を用いて割付処理を続行する(ステップ703)。
尚、問い合わせ(ステップ701)及び問い合わせに対する応答(ステップ702)の処理は、ブロードキャスト通信により行うことができる。
【0068】
図6に示すように、例えば、スレーブ7−4は、割付処理A5を実行中に(ステップ47−4)、スレーブ7−2が処理した割付処理A2の実行結果a2が必要になった場合、マスタ2に対して実行結果a2を通知するよう問い合わせる(ステップ61)。マスタ2は、処理割付テーブル32を参照、検索して、実行結果a2「1800」を抽出し、スレーブ7−4に送信する(ステップ62)。
【0069】
端末装置5は、自身が依頼した依頼処理の処理状況を通知するようマスタ2に問い合わせる(ステップ801)。
マスタ2は、処理割付テーブル32を参照して、問い合わせに該当する依頼処理の処理状況を返信する(ステップ802)。
問い合わせを行った端末装置5は、依頼処理の処理状況を取得する(ステップ803)。
【0070】
図6に示すように、例えば、端末装置5−1は、依頼処理Aの処理の依頼をマスタ2に行い(ステップ41−1)、必要に応じて、当該依頼処理Aの処理状況等を通知するようマスタ2に問い合わせる(ステップ63)。マスタ2は、処理割付テーブル32を参照、検索して、依頼処理Aに関する情報を抽出し、処理状況(例えば、『割付処理A1〜A4迄処理済、割付処理A5実行中』)等を端末装置5−1に送信する(ステップ64)。
【0071】
以上の過程を経て、スレーブ7から他のスレーブ7における実行結果、演算結果、データ等(必要情報)に関して問い合わせがあった場合、マスタ2は、処理割付テーブル32を参照して問い合わせに該当する実行結果、演算結果、データ等(必要情報)を返信し、端末装置5から依頼処理の処理状況等に関して問い合わせがあった場合、マスタ2は、処理割付テーブル32を参照して問い合わせに該当する依頼処理の処理状況等を端末装置に返信する。
【0072】
このように、スレーブ7は、マスタ2を介して他のスレーブ7における実行結果、演算結果、データ等を取得可能であるので、同一のシステム内における並列処理専用の処理端末装置でなく、互いに異なるシステムに属する並列処理への参加型の処理端末装置であっても、スレーブ7は、他のスレーブ7における処理実行結果等を参照することができる。
また、端末装置5は、マスタ2を介して依頼処理の処理状況等を取得可能であるので、依頼処理の処理進捗状況を把握したり、処理状況によっては、処理を中止させたりすることができる。
【0073】
尚、マスタ2は、問い合わせ内容に応じて演算処理、データ処理等を行うようにしてもよい。すなわち、マスタ2は、端末装置5あるいはスレーブ7からの問い合わせに対して、マスタ2自身が処理割付テーブル32等に保持する情報等をそのまま応答するだけでなく、当該情報等に対して問い合わせ内容に応じた所定の演算処理、データ処理等を施し、その結果を応答することもできる。
例えば、端末装置5あるいはスレーブ7から実行結果a1〜実行結果a4の平均値、合計値、最大値等の問い合わせがあった場合、マスタ2は、処理割付テーブルに保持する実行結果a1〜実行結果a4から平均値、合計値、最大値等を算出した上で、これらの平均値及び合計値を端末装置5あるいはスレーブ7に返信する。
【0074】
尚、問い合わせ及び問い合わせ応答に係るマスタ2とスレーブ7及び端末装置5との間の通信は、ブロードキャスト通信で行うことができるので、マスタ2の問い合わせ応答機能20をマスタ2の外部に設けたり、分散マスタ3−1、3−2、…それぞれに分散して設けることが可能である。
【0075】
次に、並列処理システムにおける、ブロードキャスト通信による通信処理の詳細を説明する。
上記の実施の形態に示した並列処理システムでは、マスタとスレーブ、端末装置等との間の通信に関しては、ブロードキャスト通信を用いて、通信データ、情報の授受(参加募集、参加応募、処理割付、実行結果の送信、実行結果の取得、問い合わせ、問い合わせ応答等)が行われる。
【0076】
図7は、上述のマスタ2及びスレーブ7におけるブロードキャスト通信による通信処理の概略を示す図である。
尚、所定の通信処理に関する送信元と送信先のポート番号は、異なる場合があるが、説明の容易のため、所定の通信処理の種類毎にポート番号が設定され、送信元と送信先のポート番号は、同一であるものとして説明する。
【0077】
図7に示すように、マスタ2には、2000番ポート、2001番ポート、2002番ポート、2003番ポート、2004番ポート、…が設定され、スレーブ7−1には、2000番ポート、2001番ポート、スレーブ7−2には、2000番ポート、2002番ポート、スレーブ7−3には、2000番ポート、2003番ポート、スレーブ7−4には、2000番ポート、2004番ポート、…が設定される。
【0078】
2000番ポートは、マスタ2及び全てのスレーブ7の間の通信(例えば、参加募集)に関する通信ポートである。
2001番ポートは、マスタ2とスレーブ7−1との間の通信(例えば、参加応募、問合せ、問合せ応答)に関する通信ポートである。
2002番ポートは、マスタ2とスレーブ7−2との間の通信(例えば、参加応募、問合せ、問合せ応答)に関する通信ポートである。
2003番ポートは、マスタ2とスレーブ7−3との間の通信(例えば、参加応募、問合せ、問合せ応答)に関する通信ポートである。
2004番ポートは、マスタ2とスレーブ7−4との間の通信(例えば、参加応募、問合せ、問合せ応答)に関する通信ポートである。
【0079】
マスタ2は、全てのスレーブ7に対して通信データを送信する場合(例えば、並列処理への参加募集を行う場合)、送信先ポート番号2000を通信データに付加して、当該通信データをブロードキャスト通信によりネットワーク9に送出する。スレーブ7−1、7−2、7−3、7−4、…は、ポート番号2000が設定されているので、当該通信データ(送信先ポート番号2000)を受信する(ステップ1001)。
【0080】
スレーブ7−1は、マスタ2に対して通信データを送信する場合(例えば、並列処理への参加応募を行う場合)、送信先ポート番号2001を通信データに付加して、当該通信データをブロードキャスト通信によりネットワーク9に送出する。マスタ2は、ポート番号2001が設定されているので、当該通信データ(送信先ポート番号2001)を受信する(ステップ1002)。
【0081】
同様にして、スレーブ7−2、7−4は、マスタ2に対して通信データを送信する場合、それぞれ、送信先ポート番号2002、2004を通信データに付加して、当該通信データをブロードキャスト通信によりネットワーク9に送出し、マスタ2は、ポート番号2002、2004が設定されているので、当該通信データ(送信先ポート番号2002、2004)を受信する(ステップ1003、ステップ1004)。
【0082】
上記の説明では、参加募集、参加応募に関する通信処理を例としてあげたが、その他、割付処理の送受信、割付処理の実行結果の送受信、割付処理の実行結果の問い合わせ、依頼処理の処理状況等の問い合わせ、問い合わせ応答等に関する通信処理に関しても、当該通信処理の種類毎に、必要に応じて、マスタ2、スレーブ7、端末装置5にポート番号を設定し、ポート番号を付加した通信データをブロードキャスト通信でネットワーク9に送出することにより、マスタ2及びスレーブ7、端末装置5の間で通信データの授受を行い、並列処理を実現することができる。
尚、マスタ2が分散化、多重化されている場合は、同一の指示、同一の応答であっても、早着優先で処理するようにすればよい。
【0083】
以上、添付図面を参照しながら、本発明に係る並列処理システム等の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる例に限定されない。当業者であれば、本願で開示した技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0084】
尚、図4、図5、図7、図8等に示す処理を行うプログラムはCD−ROM等の記録媒体に保持させて流通させてもよいし、このプログラムを通信回線を介して送受することもできる。
【0085】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように本発明によれば、処理端末装置における演算結果、処理状況等を参照可能であり、並列処理の効率性及び高速性を向上させることができる並列処理システム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の形態に係る並列処理システム100の概略構成を示す図
【図2】処理受付、参加募集、参加応募、処理割付等に係る処理の概略を示す図
【図3】処理実行、実行結果取得等に係る処理の概略を示す図
【図4】処理受付、参加募集、参加応募、処理割付等に係る処理の手順を示すフローチャート
【図5】処理実行、実行結果取得等に係る処理の手順を示すフローチャート
【図6】問合せ応答機能、問合せ機能等に係る処理の概略を示す図
【図7】問合せ応答機能、問合せ機能等に係る処理の手順を示すフローチャート
【図8】問合せ応答機能、問合せ機能等に係る処理の手順を示すフローチャート
【図9】ブロードキャスト通信による通信処理の概略を示す図
【符号の説明】
100………並列処理システム
1………管理者
2………マスタ
3(3−1、3−2、…)………分散マスタ
4(4−1、4−2、…)………依頼者
5(5−1、5−2、…)………端末装置
6………スレーブ群
7(7−1、7−2、…)………スレーブ
9………ネットワーク
11………参加応募機能
12………処理実行機能
13………処理受付機能
14………参加募集機能
15………処理割付機能
16………実行結果取得機能(マスタ)
17………実行結果取得機能(端末装置)
20………問合せ応答機能
21………問合せ機能(スレーブ)
22………問合せ機能(端末装置)
31………処理受付テーブル
32………処理割付テーブル
Claims (28)
- 複数の処理端末装置と、1又は複数のサーバと、がネットワークを介して接続され、前記サーバに入力された依頼処理を並列処理により処理する並列処理システムであって、
前記サーバは、
前記依頼処理から必要に応じて当該依頼処理を分割して割付処理を生成し、前記処理端末装置に当該割付処理を割り付け送信し実行させる処理割付手段と、
前記依頼処理及び前記割付処理に関する情報を対応付ける処理テーブルを保持する保持手段と、
前記処理端末装置から他の処理端末装置における割付処理に関する問合せを受信した場合、前記処理テーブルを参照して応答する問合せ応答手段と、
を具備し、
前記処理端末装置は、
前記サーバから送られた前記割付処理を実行し、実行結果を前記サーバに送信する割付処理実行手段と、
前記サーバに他の処理端末装置における割付処理に関する問合せを送信する問合せ手段と、
を具備することを特徴とする並列処理システム。 - 前記問合せ応答手段は、さらに、前記サーバに前記ネットワークを介して前記依頼処理を送信する1又は複数の端末装置から前記依頼処理に関する問合せを受信した場合、前記処理テーブルを参照して応答することを特徴とする請求項1に記載の並列処理システム。
- 前記問合せ応答手段は、前記処理テーブルから前記問合せに対応する情報を抽出し、当該情報を返信することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の並列処理システム。
- 前記問合せ応答手段は、さらに、前記抽出した情報に対して前記問合せに応じた演算処理を行った結果を返信することを特徴とする請求項3に記載の並列処理システム。
- 前記問合せに対応する情報は、前記依頼処理または前記割付処理の実行結果または処理状況であることを特徴とする請求項3または請求項4に記載の並列処理システム。
- 前記ネットワークを介しての通信処理は、ブロードキャスト通信により行われることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の並列処理システム。
- 前記サーバは、さらに、
前記処理端末装置に前記並列処理への参加募集を行う参加募集手段を具備し、
前記処理端末装置は、さらに、
前記サーバから前記並列処理への参加募集が送られると、参加可能な場合、参加応募の旨を応答する参加応募手段を具備することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の並列処理システム。 - 複数の処理端末装置に、ネットワークを介して接続され、入力された依頼処理を並列処理により処理する1又は複数のサーバであって、
前記依頼処理から必要に応じて当該依頼処理を分割して割付処理を生成し、前記処理端末装置に当該割付処理を割り付け送信し実行させる処理割付手段と、
前記依頼処理及び前記割付処理に関する情報を対応付ける処理テーブルを保持する保持手段と、
前記処理端末装置から他の処理端末装置における割付処理に関する問合せを受信した場合、前記処理テーブルを参照して応答する問合せ応答手段と、
を具備することを特徴とするサーバ。 - 前記問合せ応答手段は、さらに、前記サーバに前記ネットワークを介して前記依頼処理を送信する1又は複数の端末装置から前記依頼処理に関する問合せを受信した場合、前記処理テーブルを参照して応答することを特徴とする請求項8に記載のサーバ。
- 前記問合せ応答手段は、前記処理テーブルから前記問合せに対応する情報を抽出し、当該情報を返信することを特徴とする請求項8または請求項9に記載のサーバ。
- 前記問合せ応答手段は、さらに、前記抽出した情報に対して前記問合せに応じた演算処理を行った結果を返信することを特徴とする請求項10に記載のサーバ。
- 前記問合せに対応する情報は、前記依頼処理または前記割付処理の実行結果または処理状況であることを特徴とする請求項10または請求項11に記載のサーバ。
- 前記ネットワークを介しての通信処理は、ブロードキャスト通信により行われることを特徴とする請求項8から請求項12のいずれかに記載のサーバ。
- 前記処理端末装置に前記並列処理への参加募集を行う参加募集手段を具備することを特徴とする請求項8から請求項13までのいずれかに記載のサーバ。
- 入力された依頼処理を並列処理により処理する1又は複数のサーバにネットワークを介して接続される、1又は複数の処理端末装置であって、
前記サーバから送られた前記割付処理を実行し、実行結果を前記サーバに送信する割付処理実行手段と、
前記サーバに他の処理端末装置における割付処理に関する問合せを送信する問合せ手段と、
を具備することを特徴とする処理端末装置。 - 前記ネットワークを介しての通信処理は、ブロードキャスト通信により行われることを特徴とする請求項15のいずれかに記載の処理端末装置。
- 前記サーバから前記並列処理への参加募集が送られると、参加可能な場合、参加応募の旨を応答する参加応募手段を具備することを特徴とする請求項15または請求項16に記載の処理端末装置。
- 複数の処理端末装置に、ネットワークを介して接続され、入力された依頼処理を並列処理により処理する1又は複数のサーバが実行する並列処理方法であって、
前記依頼処理から必要に応じて当該依頼処理を分割して割付処理を生成し、前記処理端末装置に当該割付処理を割り付け送信し実行させる処理割付工程と、
前記依頼処理及び前記割付処理に関する情報を対応付ける処理テーブルを保持する保持工程と、
前記処理端末装置から他の処理端末装置における割付処理に関する問合せを受信した場合、前記処理テーブルを参照して応答する問合せ応答工程と、
を具備することを特徴とする並列処理方法。 - 前記問合せ応答工程は、さらに、前記サーバに前記ネットワークを介して前記依頼処理を送信する1又は複数の端末装置から前記依頼処理に関する問合せを受信した場合、前記処理テーブルを参照して応答することを特徴とする請求項18に記載の並列処理方法。
- 前記問合せ応答工程は、前記処理テーブルから前記問合せに対応する情報を抽出し、当該情報を返信することを特徴とする請求項18または請求項19に記載の並列処理方法。
- 前記問合せ応答工程は、さらに、前記抽出した情報に対して前記問合せに応じた演算処理を行った結果を返信することを特徴とする請求項20に記載の並列処理方法。
- 前記問合せに対応する情報は、前記依頼処理または前記割付処理の実行結果または処理状況であることを特徴とする請求項20または請求項21に記載の並列処理方法。
- 前記ネットワークを介しての通信処理は、ブロードキャスト通信により行われることを特徴とする請求項18から請求項22のいずれかに記載の並列処理方法。
- 前記処理端末装置に前記並列処理への参加募集を行う参加募集工程を具備することを特徴とする請求項18から請求項23までのいずれかに記載の並列処理方法。
- コンピュータを請求項8から請求項14のいずれかに記載のサーバとして機能させるプログラム。
- コンピュータを請求項8から請求項14のいずれかに記載のサーバとして機能させるプログラムを記録した記録媒体。
- コンピュータを請求項15から請求項17のいずれかに記載の処理端末装置として機能させるプログラム。
- コンピュータを請求項15から請求項17のいずれかに記載の処理端末装置として機能させるプログラムを記録した記録媒体。
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