JP2003131457A - 画像形成装置の駆動伝達用ギア及び画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置の駆動伝達用ギア及び画像形成装置

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JP2003131457A
JP2003131457A JP2001325130A JP2001325130A JP2003131457A JP 2003131457 A JP2003131457 A JP 2003131457A JP 2001325130 A JP2001325130 A JP 2001325130A JP 2001325130 A JP2001325130 A JP 2001325130A JP 2003131457 A JP2003131457 A JP 2003131457A
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drive transmission
transmission gear
image forming
forming apparatus
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Atsuo Mori
厚夫 森
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  • Discharging, Photosensitive Material Shape In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Gears, Cams (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 種種の画像形成装置に流用可能な駆動伝達用
ギアを提供すること。 【解決手段】 駆動源から回転動力を像担持体に伝達す
る駆動伝達用ギアにおいて、種種の画像形成装置に駆動
伝達用ギア101を流用するといずかの画像形成装置で
駆動伝達用ギア101が共振現象により大きく振動する
場合に、駆動伝達用ギア101の固有振動数を推移させ
る剛性部材や制振部材や質量部を駆動伝達用ギア101
の取り付け部102a、102bに取り付けることで共
振現象を防止できるため、種種の画像形成装置に適正な
状態で駆動伝達用ギア101を流用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真プロセスを
用いた画像形成装置における駆動伝達用ギア、及び駆動
伝達用ギアを具備する画像形成装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真プロセスを用いた画像形
成装置において、像担持体としての感光ドラム等の回転
駆動する部材は、モータからの駆動力を駆動伝達用ギア
(以下ギア)を介して伝達され回転駆動が可能となる。
前記ギアは、その製造精度がそのまま画像品質に現れる
ため、高精度かつ高剛性である必要がある。そのため部
品コストはもちろん金型コストも高価となる。
【0003】前記ギアを開発する場合、ギアの固有振動
数とギアの周囲の振動源から発生する周波数とを離し、
ギアに共振現象が発生しないように設計する必要があ
る。
【0004】前記ギアが共振現象を起こして振動する
と、画像品質や騒音に大きな悪影響を与える。また、ギ
アは円形で平面的な構造であるため、円形板特有の膜振
動等が発生しやすい。
【0005】一方、近年、プリンタ等の画像形成装置の
製品開発において、種種の装置を開発する度に、機能部
品、高精度部品、金型を用いる大型成型部品等の開発や
製造を行うと、製造工程の変更や新規の金型の作製等で
コストが著しく掛かる。そこで、これらの部品を種種の
装置に共通して用いるいわゆる部品流用を行って、装置
の開発と製造に要するコストを大幅に削減している。
【0006】以下、従来の画像形成装置の一形態である
レーザ・ビーム・プリンタ(以下LBP)について、図
14から図16を参照して説明する。
【0007】まず、LBPの全体構成について図14に
示す従来のLBPの断面図を参照して説明する。
【0008】図14において、感光ドラム3104の周
面には、図中時計回り方向に順次帯電ローラ3111、
露光部3113、現像器3112、転写器3105を配
置している。
【0009】前記感光ドラム3104が図中時計回り方
向に回転すると、帯電ローラ3111は感光ドラム31
04を一様に帯電し、レーザースキャナユニット311
0から出力したレーザー光線3114は露光部3113
で感光ドラム3104を露光し感光ドラム3104上に
潜像を形成する。そして、現像器3112はその潜像を
トナーによって顕像化し、転写器3105は感光ドラム
3104上のトナー像を転写材Pに転写する。そして、
定着器3106が転写材Pにトナー像を定着した後、そ
の転写材Pは定着排紙ローラ3107、3108によっ
て排紙トレイ109に排出される。また、転写材Pは給
紙カセット3101に収納してあり、給紙ローラ310
2と搬送ローラ3103によって給紙され感光ドラム3
104と転写ローラ3105の対向部に搬送される。
【0010】ここで、図16は前記感光ドラム3104
の長手方向端部に取り付けた駆動伝達部である。図示し
ない電源によりメインモータ3301が駆動すると、ギ
ア101が回転駆動する。感光ドラム3104はギア1
01の回転に連動して回転する。
【0011】次に、レーザースキャナユニット3110
について説明する。図15に従来のレーザースキャナユ
ニット3110の断面図を示す。
【0012】レーザユニット3201から発したレーザ
ー光線は、レンズ3202を介し、高回転数で回転する
スキャニングミラー3203に達する。スキャニングミ
ラー3203で反射したレーザー光線は、結像レンズ3
204を介し反射ミラー3206で角度を変え出力す
る。このようにレーザースキャナユニット3110から
出力したレーザー光線は、図14に示すように、回転す
る感光ドラム3104を露光部3113で露光し感光ド
ラム3104上に潜像を形成する。
【0013】上記工程において、感光ドラム3104の
回転速度は、レーザー光線の露光速度に合わせて図16
に示す駆動伝達部により制御している。
【0014】ここで、ギア101の固有振動数が、ギア
101の噛み合い周波数、あるいはその他の振動源とし
て例えば感光ドラム3104の回転やメインモータ33
01等からの振動の周波数と近接していると、ギア10
1が共振現象により大きく振動してしまう。
【0015】ギア101が振動すると、感光ドラム31
04の回転が乱れ、感光ドラム3104の回転が露光速
度に合わなくなる場合がある。このような場合、LBP
から出力する画像が著しく低下したり、騒音や故障の原
因となったりする。
【0016】そこで、従来、ギア101の固有振動数を
変更するようにギア101の構造や材料を変更したり、
他からの周波数の影響を受けない位置にギア101の配
置場所を変更したりすることで、ギア101の共振現象
を防止してきた。
【0017】また、前記ギア101を他の画像形成装置
に流用する場合も、ギア101の共振を防止する必要が
ある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、駆動伝
達用ギアは、一方の装置では適正に動作するが、他方の
装置に流用すると共振現象が発生するという問題があ
る。
【0019】例えば、装置Aのプリント速度を高めるよ
うに装置Bを開発する場合、装置Bは感光ドラムの回転
等の駆動を速くし、その他の構成は装置Aとほとんど同
じにする方法がある。このような方法は、部品の流用効
率が良いことで開発を容易にしながら、プリント速度を
高めることができるため実用化されている。
【0020】ここで、前記装置Aと前記装置Bに同様の
ギアを夫々取り付ける。装置Aでは、ギアの振動が画像
に悪影響を与えないように適正に開発している。一方、
装置Bでは、装置Aよりも感光ドラムの回転が速い、す
なわち周囲から発生する周波数が変動するため、これら
がギアの固有周波数と共振現象を起こし、画像に悪影響
を与える可能性がある。なお、装置Bのギアの取付け部
は装置Aと同様であるため、共振現象を防止するように
ギアの配置を変更することではできない。
【0021】そこで、従来、ギアのような流用部品を各
装置に共通して用いることができない場合は、新たに部
品を開発することで解決していた。
【0022】そのため、金型作製や製造工程の変更等が
必要となり、装置の開発と製造のコストを引き上げるこ
ととなる。特に、流用部品が重要な機能部品や高精度部
品や大型成型部品である場合は、コストの引上げにつな
がるばかりでなく製品品質に与える影響も大きい。
【0023】本発明の目的は、上述した従来技術の課題
を解決することである。詳しくは、本発明の目的は、一
方の装置で駆動伝達用ギアが適正に動作するとともに、
他方の装置に駆動伝達用ギアを流用する場合も適正に動
作する駆動伝達用ギアを提供することである。さらに、
前記駆動伝達用ギアを画像形成装置に用いた場合に、画
像を美麗に維持する画像形成装置を提供することであ
る。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像形成装
置の駆動伝達用ギアの第1の構成としては、潜像が形成
される像担持体と、駆動源からの回転動力を前記像担持
体に伝達する駆動伝達用ギアとを有する画像形成装置の
駆動伝達用ギアにおいて、外周部にギア部が形成された
ギア本体と、前記ギア本体に対して取付けられてギアの
固有振動数を変更可能とする固有振動数変更部材とを有
する。
【0025】本発明に係る画像形成装置の駆動伝達用ギ
アの第2の構成としては、上記第1の構成において、前
記ギア本体には、前記固有振動数変更部材を所定位置に
取付ける1又は複数の取付け部が設けられている。
【0026】本発明に係る画像形成装置の駆動伝達用ギ
アの第3の構成としては、上記第2の構成において、複
数の前記取付け部を同一形状とする。
【0027】本発明に係る画像形成装置の駆動伝達用ギ
アの第4の構成としては、上記第2又は第3の構成にお
いて、前記取付け部は、前記ギア本体の一方の平面若し
くは両平面に設ける。
【0028】本発明に係る画像形成装置の駆動伝達用ギ
アの第5の構成としては、上記第2から第4のいずれか
の構成において、前記取り付け部は前記ギア本体の一方
の平面若しくは両平面に形成されたねじ穴部で、前記固
有振動数変更部材を通して取付けねじを前記ねじ穴にね
じ止めする。
【0029】本発明に係る画像形成装置の駆動伝達用ギ
アの第6の構成としては、上記第1から第5のいずれか
の構成において、前記固有振動数変更部材は、剛性を有
する剛性部材である。
【0030】本発明に係る画像形成装置の駆動伝達用ギ
アの第7の構成としては、上記第1から第5のいずれか
の構成において、前記固有振動数変更部材は、少なくと
も一層の制振材料を有する制振部材であるこ。
【0031】本発明に係る画像形成装置の駆動伝達用ギ
アの第8の構成としては、上記第7の構成において、前
記固有振動数変更部材は、前記制振部材に剛性を有する
剛性部材を組みあわせた部材である。
【0032】本発明に係る画像形成装置の駆動伝達用ギ
アの第9の構成としては、上記第1から第5のいずれか
の構成において、前記固有振動数変更部材は、質量を有
する質量部材である。
【0033】本発明に係る画像形成装置の構成として
は、上記第1から第9のいずれかの構成を有する画像形
成装置の駆動伝達用ギアを具備する。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に沿って説明する。なお、本実施の形態における
例示が本発明を限定することは無い。
【0035】(実施形態1)以下、本実施形態1に係る
駆動伝達用ギアについて、図1から図6、図14及び図
16を参照して説明する。なお、各図に共通する部材に
は同一の符号を付している。
【0036】図14に示す画像形成装置において、感光
ドラム(像担持体)3104を回転駆動させるための駆
動伝達部としては、図16に示すように、感光ドラム3
104の長手方向の奥側端部に駆動伝達用ギア(以下ギ
ア)101を固定している。そして、不図示の電源によ
りメインモータ3301が駆動すると、ギア101が回
転駆動し、感光ドラム3104が回転駆動する構成とし
ている。
【0037】図1は本実施形態1に係る駆動伝達用ギア
の上面図、図2は同斜視図を示す。各図において、10
1はギア、102aは内側部材取付け用穴(取り付け
部)で、外周部に周方向に沿って複数形成されている。
102bは外側部材取付け用穴(取り付け部)で、内周
部に周方向に沿って複数形成されており、内側部材取付
け用穴102aとは位相をずらして形成されている。前
記内側部材取付け穴102aと前記外側部材取付け用穴
102bとをあわせた数量は、取り付ける部材の個数と
同数又はそれ以上としている。
【0038】なお、前記内側部材取付け用穴102aと
前記外側部材取付け用穴102bの夫々の形状を同一に
することで、取り付ける部材を共通して使用できる。ま
た、本実施形態1は、前記内側部材取付け用穴102a
と外側部材取付け用穴102bとをギア101の一方の
平面にのみ設けているが、ギア101の両平面に設けて
も良い。
【0039】前記ギア101は円板形状で外周部に歯1
03を有し、その歯103をメインモータ3301のモ
ータギアと噛み合わせ、メインモータ3301からの動
力をギア101に固定した感光ドラム3104に伝達し
ている。
【0040】以下、プリント速度の異なる画像形成装置
A(以下装置A)と画像形成装置B(以下装置B)に、
前記ギア101を流用する場合について説明する。装置
Bは、装置Aとメカニカルな構成は同様で、プリント速
度を高めるために感光ドラム3104の回転等の駆動を
速くしている。なお、ギア101は、装置Aに用いた場
合に、共振現象により振動しないように適正に開発して
いる。
【0041】図4は、ギア101の軸方向振動の振動変
位伝達関数を示すグラフで、横軸を振動数(周波数)
ω、縦軸を振動及び位相としている。
【0042】図4において、ギア101の固有振動数を
ω1、装置Aでのギア101の噛み合い周波数をωA、
装置Bでのギア101の噛み合い周波数をωBと表記す
る。なお、装置Bは装置Aより感光ドラム3104の回
転が速い、すなわちギア101の回転駆動が速いためω
BはωAよりも高周波数側に位置する。
【0043】図4に示すように、装置Aでは、噛み合い
周波数ωAは固有振動数ω1よりも十分に低周波数帯域
に位置するため、噛み合い周波数ωAと固有振動数ω1
は共振現象を起こさずギア101は振動しない。その結
果、装置Aは画質が良好な画像を出力する。
【0044】一方、装置Bでは、噛み合い周波数ωBと
固有振動数ω1は非常に近接な周波数帯域に位置するた
め、噛み合い周波数ωBと固有振動数ω1が共振現象を
起こし、ギア101の振動が大きく増幅する。なお、装
置Bのギア101の取付け位置は装置Aと同様であるた
め、共振現象を防止するようにギア101の配置を変更
することはできない。その結果、装置Bは画質が著しく
低下した画像を出力する。
【0045】このように、種種の装置に共通のギアを用
いることができない場合、従来は、新たにギアを開発し
ていた。しかしながら、新たにギアを開発すると、金型
作製や製造工程の変更等により、装置の開発と製造のコ
ストを大幅に引き上げるという問題があった。
【0046】そこで、本発明者は、ギアを複数の装置に
流用する場合、ギアに剛性部材を取り付けることで、ギ
アの固有振動数を容易に変更でき、結果としてギアの共
振を防止できることを発明した。
【0047】以下、本実施形態1の構成について図3と
図5と図6を参照して説明する。
【0048】図3は、本実施形態1に係る駆動伝達用ギ
アに装着する剛性部材の斜視図である。図3において、
301は剛性部材、302は取付け用穴である。
【0049】図5に本実施形態1に係る駆動伝達用ギア
に4個の剛性部材301を装着した場合の上面図を示
す。図5において、ギア101aはギア101に剛性部
材301を取り付けたものである。ギア101の内側部
材取付け用穴102aに剛性部材301の取付け用穴3
02を通してねじ303をねじ込むことで、ギア101
に4個の剛性部材301を夫々固定している。なお、装
着する剛性部材301の数量と配置は、ギア101の固
有振動数、装置内の振動成分、剛性部材301の構造等
から適宜決めている。
【0050】ここで、上述した装置Bにギア101aを
流用した場合について説明する。
【0051】図6は、このときのギア101aの軸方向
振動の振動変位伝達関数を示すグラフである。図6にお
いて、ω2はギア101aの固有振動数である。なお、
装置Bにおいて、ギア101aとギア101は噛み合い
部の形状と回転速度が等しいため、ギア101aの噛み
合い周波数はギア101と同じくωBである。
【0052】図6に示すように、ギア101aの固有振
動数ω2は、剛性部材301を取り付けることで、ギア
101の固有振動数ω1に比べて高周波数帯域側に移動
する。そして、噛み合い周波数ωBは固有振動数ω2よ
りも十分に低周波数帯域側に位置するため、噛み合い周
波数ωBと固有振動数ω2は共振せず、ギア101aの
振動の増幅はなくなる。その結果、ギア101aを用い
た装置Bは良好な画像を出力する。
【0053】このように、本実施形態1によれば、複数
の画像形成装置、例えばプリント速度が異なる複数の画
像形成装置にわたって、高精度が要求されるギア101
を流用する場合、各装置でギア101を適正に使用でき
る。同時に、前記ギア101を画像形成装置に具備する
ことで、ギア101の振動が低減し、高画質かつ低騒音
の高性能な画像形成装置を実現できる。
【0054】また、本実施形態1によれば、ギア101
に共通部品である剛性部材301を取り付けるという単
純な構成でありながら、ギア101の共振現象を防止で
きる。
【0055】また、本実施形態1によれば、新たにギア
を開発する必要、特に高価な金型を作製する必要がなく
なり、ギア101及びギア101を具備する画像形成装
置の製造コストを大幅に押さえることができる。
【0056】また、本実施形態1によれば、剛性部材3
01は単純な材料からなるため、ギア101を具備する
画像形成装置及びギア101の製造工程は単純であり製
造コストも安価なものとなる。
【0057】さらに、本実施形態1によれば、剛性部材
301の構成が単純であるため、剛性部材301を装着
した場合のギア101の固有振動数の変化をシミュレー
ションする際、容易にかつ高精度に行うことができ開発
効率も良い。
【0058】なお、本実施形態1において、装置Bより
さらにプリント速度を上げた装置にギア101を取り付
ける際には、図5に示すギア101に取り付けた剛性部
材301の数量を多くしたり、取り付ける位置を変更し
たりすることで、ギア101の固有振動数を調整し、ギ
ア101の共振を防止しても良い。
【0059】さらに、本実施形態1において、ギア10
1と剛性部材301の開発と製造工程を簡略化させるた
めに、ギア101に取り付ける複数の剛性部材301の
構成を共通にしても良い。
【0060】(実施形態2)本実施形態2は、駆動伝達
用ギアに制振部材を装着することでギアの共振を防止す
ることを特徴とする。本実施形態2において、特に記述
の無い場合は実施形態1と同様の構成としている。
【0061】以下、本実施形態2に係る駆動伝達用ギア
について、図7と図8と図9を用いて説明する。前出の
図を含めた各図に共通する部材には同一の符号を付して
いる。
【0062】図7は、本実施形態2に係る駆動伝達用ギ
アに装着する制振部材の斜視図である。図7において、
制振部材701は図中斜線で示す基材に、図中小点で示
す振動減衰性に優れた材料(例えばゴム)とを積層して
構成している。なお、制振部材701は少なくとも一層
の減衰材料を有すればいかなる構成でも良い。また、7
02は取付け用穴である。
【0063】ここで、ギア101は、装置Aでは適正に
動作するが、装置Bに流用すると共振現象が発生する。
これを防止するために、本実施形態2ではギア101に
4個の制振部材701を装着する。図8に、ギア101
の内側の部材取付け用穴102aに4個の制振部材70
1をねじ303により夫々装着した図を示す。なお、装
着する制振部材701の数量と配置は、ギア101の固
有振動数、装置内の振動成分、制振部材701の構造等
から適宜決めている。
【0064】図9は、ギア101の軸方向振動の振動変
位伝達関数を示すグラフである。図9において、点線は
ギア101に制振部材701を装着しない状態、実線は
図8に示すようにギア101に4個の制振部材701を
装着した状態を表している。また、ω1はギア101の
固有振動数である。
【0065】ギア101に制振部材701を装着する
と、剛性の増大にも多少の寄与がある。剛性が増大する
と、一般に固有振動数は高周波数帯域に推移する。同時
に、減衰比が大幅に増大しており、一般に減衰比の増大
は固有振動数を低周波数帯域に推移させる。
【0066】これらの効果が相殺し合うことで、図9に
おいて、点線と実線の固有振動数の周波数帯域はほとん
ど推移していないが、固有振動数におけるゲインピーク
が鈍くなり、全体的に振動変位伝達関数は低減すること
になる。
【0067】実施形態1のように剛性の増大により固有
振動数を推移させる方法で、固有振動数を推移させた周
波数帯域に別の振動成分がある場合、本実施形態2は有
効である。
【0068】このように、本実施形態2によれば、上記
した実施形態1と同様の効果を得ることができる。
【0069】さらに、本実施形態2によれば、減衰効果
のある材料を用いることで、ギア101の固有振動数の
周波数帯域を変化させるだけでなく、振動変位伝達関数
のピークの大きさを低減させることが可能となる。その
ため、振動源が複数ある場合や、何通りものプリント速
度がある場合にも、振動が増幅しないようにギア101
の固有振動数を調整することが可能である。
【0070】なお、本実施形態2において、ギア101
の固有振動数と振動源との関係によっては、ギア101
の固有振動数を推移させる剛性部材と制振部材とを組み
あわせることで、ギア101の共振現象を防止しても良
い。このようなギア101を画像形成装置に具備する
と、振動低減、騒音低減、出力画像の画質向上が図れ
る。
【0071】(実施形態3)本実施形態3は、駆動伝達
用ギアに質量部材を装着することで、ギアの共振を防止
することを特徴とする。本実施形態3において特に記述
の無い場合は、上記した実施形態1並びに実施形態2と
同様の構成である。
【0072】以下、本実施形態3に係る駆動伝達用ギア
について図10から図12を用いて説明する。前出の図
を含めた各図に共通する部材には同一の符号を付してい
る。
【0073】図10は、本実施形態3に係る駆動伝達用
ギアに装着する質量部材の斜視図である。図10におい
て1001は質量部材で、1002は取付け用穴であ
る。
【0074】ここで、ギア101は装置Aでは適正に動
作するが、装置Bに流用すると共振現象が発生する。こ
れを防止するために、本実施形態3ではギア101に8
個の質量部材1001を装着する。図11に、ギア10
1の外側の部材取付け用穴102bに8個の質量部材1
001をねじ303により装着した図を示す。なお、装
着する質量部材1001の数量と配置と質量は、ギア1
01の固有振動数、装置内の振動成分、質量部材100
1の構造等から適宜決めている。
【0075】図12は、ギア101の軸方向の振動変位
伝達関数を示すグラフである。図12において、点線
は、ギア101に質量部材1001を装着しない状態を
表し、このときのギア101の固有振動数をω1とす
る。実線は、図11に示すようにギア101に質量部材
1001を装着した状態を表し、このときの質量部材1
001を取り付けたギア101の固有振動数をω3とす
る。
【0076】このように、ギア101のより外周部に質
量部材1001を装着することにより、ギア101の固
有振動数をω1からω3へ効果的に低周波数帯域に移動
させることが出来る。
【0077】本実施形態3は、低周波数帯域に振動源の
周波数成分が存在しない場合、振動と騒音の低減、並び
に画像形成装置の画像品質向上に非常に効果的である。
【0078】このように、本実施形態3によれば、上記
した実施形態1並びに実施形態2と同様の効果を得るこ
とができる。
【0079】さらに、本実施形態3は、振動源の周波数
成分が低周波数帯域から高周波数帯域まで広帯域に渡っ
ている場合、騒音低減に非常に効果がある。この効果に
ついて以下に詳細に説明する。
【0080】ギア101のような円形振動板において、
正面前方の測定点における騒音伝達関数|・P/・F|
は、
【0081】
【数1】
【0082】で表わすことができる。
【0083】上式において、|・P/・F|は騒音伝達
関数、|・P|は円形振動板が発する音圧、|・F|は
力、は振動加速度伝達関数、|・A|は振動加速度、ρ
0 は大気密度、αは円形振動板の半径、rは円形振動板
から測定点までの距離である。
【0084】上式より、|・P|は|・A|に比例する
ため、円形振動板が発する音圧|・P|を低減するに
は、振動加速度|・A|、すなわち振動加速度伝達関数
|・A/・F|を低減することが効果的である。
【0085】一般に、振動加速度伝達関数|・A/・F
|は、固有振動数でピークとなる。また、振動加速度伝
達関数|・A/・F|は、固有振動数が低周波数帯域に
移動すると、ピークの高さは変わらないがピークの幅が
狭くなる。
【0086】図13に、ギア101の振動加速度伝達関
数|・A/・F|を表すグラフを示す。
【0087】図13において、点線は、ギア101に質
量部材1001を装着しない状態を表し、このときのギ
ア101の固有振動数をω1とする。実線は、図11に
示すように、ギア101に質量部材1001を装着した
状態を表し、このときの質量部材1001を取り付けた
ギア101の固有振動数をω3とする。
【0088】ギア101に質量部材1001を装着した
場合(実線)では、図13に示すように、装着しない場
合(点線)と比べて、固有振動数が低周波数帯域に移動
し、かつ振動加速度伝達関数|・A/・F|のピークの
高さは変わらないがピークの幅が狭くなっている。
【0089】振動源の周波数成分が広帯域に渡り、固有
振動数、すなわち振動加速度伝達関数|・A/・F|の
ピークと重る場合、振動源の周波数成分は振動加速度伝
達関数|・A/・F|のエネルギー(グラフで示す場合
は面積)を励起する。
【0090】このとき、振動加速度伝達関数|・A/・
F|のピーク幅が狭い場合(実線)は、振動加速度伝達
関数|・A/・F|のエネルギーを減少させることがで
きる。
【0091】このように、振動加速度伝達関数|A/・
F|を減少させることで、円形振動板が発する音圧|・
P|を低減できるため、ギア101に起因する騒音を効
果的に低減できる。
【0092】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
駆動源から回転動力を像担持体に伝達する駆動伝達用ギ
アにおいて、種種の画像形成装置に前記駆動伝達用ギア
を流用するといずかの画像形成装置で前記駆動伝達用ギ
アが共振現象により大きく振動する場合に、前記駆動伝
達用ギアの固有振動数を推移させる剛性部材や制振部材
や質量部材を該駆動伝達用ギアの取り付け部に取り付け
ることで共振現象を防止できるため、種種の画像形成装
置に適正な状態で駆動伝達用ギアを流用できる。さら
に、前記駆動伝達用ギアを具備する画像形成装置は画像
を美麗に維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る駆動伝達用ギアの上
面図。
【図2】本発明の実施形態1に係る駆動伝達用ギアの斜
視図。
【図3】本発明の実施形態1に係る駆動伝達用ギアに装
着する剛性部材の斜視図。
【図4】本発明の実施形態1に係る駆動伝達用ギアの軸
方向振動の振動変位伝達関数を示すグラフ。
【図5】本発明の実施形態1に係る駆動伝達用のギアに
剛性部材を装着した場合の上面図。
【図6】本発明の実施形態1に係る駆動伝達用ギアに剛
性部材を装着した場合の駆動伝達用ギアの軸方向振動の
振動変位伝達関数を示すグラフ。
【図7】本発明の実施形態2に係る駆動伝達用のギアに
装着する制振部材の斜視図。
【図8】本発明の実施形態2に係る駆動伝達用ギアに制
振部材を装着した場合の上面図。
【図9】本発明の実施形態2に係る駆動伝達用ギアに制
振部材を装着した場合と装着しない場合の特性を示す駆
動伝達用ギアの軸方向振動の振動変位伝達関数を示すグ
ラフである。
【図10】本発明の実施形態3に係る駆動伝達用ギアに
装着する質量部材の斜視図。
【図11】本発明の実施形態3に係る駆動伝達用ギアに
質量部材を装着した場合の上面図。
【図12】本発明の実施形態3に係る駆動伝達用ギアに
質量部材を装着した場合と装着しない場合の特性を示す
駆動伝達用ギアの軸方向振動の振動変位伝達関数を示す
グラフ。
【図13】本発明の実施形態3に係る駆動伝達用ギアに
質量部材を装着した場合と装着しない場合の特性を示す
振動加速度伝達関数を示すグラフ。
【図14】従来例及び本発明の実施形態1に係る画像形
成装置の断面図。
【図15】従来例を示すレーザー・ビーム・スキャナユ
ニットの断面図。
【図16】従来例及び本発明の実施の形態1に係る駆動
伝達部の側面図。
【符号の説明】
101…ギア 101a…剛性部材を取付けたギア 102a…内側部材取付け用穴 102b…外側部材取付け用穴 301…剛性部材 302…取付け用穴 303…ねじ 701…制振部材 702…取付け用穴 1001…質量部材 1002…取付け用穴 ω1…ギアの固有振動数 ω2…剛性部材を取り付けたギアの固有振動数 ω3…質量部材を取り付けたギアの固有振動数 ωA…装置Aでのギアの噛み合い周波数 ωB…装置Bでのギアの噛み合い周波数 3101…給紙カセット 3102…給紙ローラ 3103…搬送ローラ 3104…感光ドラム 3105…転写器 3106…定着器 3107、3108…定着排紙ローラ 3109…排紙トレイ 3110…レーザースキャナユニット 3111…帯電ローラ 3112…現像器 3113…露光部 3114…レーザー光線 P…転写材 3201…レーザユニット 3202…レンズ 3203…スキャニングミラー 3204…結像レンズ 3206…反射ミラー 3301…メインモータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像が形成される像担持体と、駆動源か
    らの回転動力を前記像担持体に伝達する駆動伝達用ギア
    とを有する画像形成装置の駆動伝達用ギアにおいて、外
    周部にギア部が形成されたギア本体と、前記ギア本体に
    対して取付けられてギアの固有振動数を変更可能とする
    固有振動数変更部材とを有することを特徴とする画像形
    成装置の駆動伝達用ギア。
  2. 【請求項2】 前記ギア本体には、前記固有振動数変更
    部材を所定位置に取付ける1又は複数の取付け部が設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置の駆動伝達ギア。
  3. 【請求項3】 複数の前記取付け部を同一形状とするこ
    とを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置の駆動伝
    達ギア。
  4. 【請求項4】 前記取付け部は、前記ギア本体の一方の
    平面若しくは両平面に設けることを特徴とする請求項2
    又は3に記載の画像形成装置の駆動伝達用ギア。
  5. 【請求項5】 前記取り付け部は前記ギア本体の一方の
    平面若しくは両平面に形成されたねじ穴部で、前記固有
    振動数変更部材を通して取付けねじを前記ねじ穴にねじ
    止めすることを特徴とする請求項2、3又は4に記載の
    画像形成装置の駆動伝達用ギア。
  6. 【請求項6】 前記固有振動数変更部材は、剛性を有す
    る剛性部材であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4又は5に記載の画像形成装置の駆動伝達用ギア。
  7. 【請求項7】 前記固有振動数変更部材は、少なくとも
    一層の制振材料を有する制振部材であることを特徴とす
    る請求項1、2、3、4又は5に記載の画像形成装置の
    駆動伝達用ギア。
  8. 【請求項8】 前記固有振動数変更部材は、前記制振部
    材に剛性を有する剛性部材を組みあわせた部材であるこ
    とを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置の駆動伝
    達用ギア。
  9. 【請求項9】 前記固有振動数変更部材は、質量を有す
    る質量部材であることを特徴とする請求項1、2、3、
    4又は5に記載の画像形成装置の駆動伝達用ギア。
  10. 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載の画
    像形成装置の駆動伝達用ギアを具備することを特徴とす
    る画像形成装置。
JP2001325130A 2001-10-23 2001-10-23 画像形成装置の駆動伝達用ギア及び画像形成装置 Pending JP2003131457A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007269078A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Sumitomo Metal Ind Ltd 鉄道車両用歯車装置及び鉄道車両用台車
WO2021049664A1 (ja) * 2019-09-11 2021-03-18 株式会社かいわ 振動吸収体、バランサー及び回転体

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