JP2003130852A - 光熱変位画像検出方法及びその装置 - Google Patents

光熱変位画像検出方法及びその装置

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JP2003130852A
JP2003130852A JP2001327119A JP2001327119A JP2003130852A JP 2003130852 A JP2003130852 A JP 2003130852A JP 2001327119 A JP2001327119 A JP 2001327119A JP 2001327119 A JP2001327119 A JP 2001327119A JP 2003130852 A JP2003130852 A JP 2003130852A
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Taketo Ueno
剛渡 上野
Hiroyuki Nakano
博之 中野
Toshihiko Nakada
俊彦 中田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光の照射領域内で、試料の光吸収率、熱伝導率
などの熱物性値が不均一であったり、光吸収率、熱伝導
率などの熱物性値が一定であっても、構造的に熱の伝搬
や遮蔽などの特性が異なる場合においても、均一な感度
で光熱信号検出を可能にする。 【解決手段】試料表面の光熱変位画像を検出する方法に
おいて、試料の表面に参照光を照射し、この参照光の照
射による試料からの反射光を検出して試料の表面の構造
の情報を得、試料の表面の参照光の照射領域の近傍に照
射により試料の表面に光熱変位を発生させる励起光を参
照光の反射光を検出して得た試料表面の構造の情報に基
づいて光の強度の分布を制御して照射し、励起光を照射
した領域にプローブ光を照射し、参照光の照射による試
料からの反射光とプローブ光の照射による試料からの反
射光とを干渉させて干渉光を形成し、この干渉光を検出
し、検出した干渉光の情報を得た試料表面の構造の情報
を用いて処理することにより試料表面の光熱変位画像を
検出するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光音響効果あるい
は光熱効果を利用して、試料の表面及び内部情報を検出
する光熱変位画像検出方法及びその装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】光音響効果あるいは光熱効果を利用し
て、試料の表面及び内部情報を検出する光熱変位画像検
出方法及に関する従来技術としては、特開平5−172
736号公報(従来技術1)、特開平5−172737
号公報(従来技術2)、特開平5−264438号公報
(従来技術3)および特開平8−278250号公報
(従来技術4)に示されている。
【0003】前記従来技術1では、所望の周波数で強度
変調した光を試料の帯状検査領域の表面上に照射して該
帯状検査領域の表面または内部に光音響効果あるいは光
熱効果を発生させ、光を試料の帯状検査領域の表面上に
照射してその反射光を参照光との干渉光を試料表面と共
役の関係にある光電変換素子で検出し、該検出した干渉
光強度信号の中から帯状検査領域にて光音響効果あるい
は光熱効果により生じた前記強度変調周波数を同じ周波
数成分の熱歪を検出して該周波数成分の熱歪より試料の
帯状検査領域の表面または内部情報を検出することを特
徴とする試料の表面または内部情報検出方法が示されて
いる。
【0004】また、前記従来技術2では、所望の周波数
で強度変調した光を試料表面の複数の測定点に照射して
該複数の測定点の表面あるいは内部において光音響効果
あるいは光熱効果を発生させ、該複数の測定点に光を照
射してその反射光を参照光との干渉光を試料表面と共役
の関係にあり、且つ各測定点に対応した複数個の光電変
換素子からなる検出器で検出し、該検出した干渉光強度
信号の中かから複数の測定点において生じた、前記強度
変調周波数と同じ周波数成分の熱歪を検出し、該周波数
成分の熱歪より試料の複数の測定点の表面及び内部情報
を検出することを特徴とする光音響信号検出方法が示さ
れている。
【0005】また、前記従来技術3には、光源からの光
を所望の周波数で強度変調して強度変調した光を試料表
面の測定点に照射して光音響効果あるいは光熱効果を発
生させ、前記測定点にプローブビームと該プローブビー
ムよりも大きい照射領域を有する参照光とを照射し、プ
ローブビームに基づく試料表面からの反射光と前記参照
光に基づく試料表面に対するフーリエ変換像の直流成分
とを互いに光学的に干渉させて干渉光を光電変換素子で
検出し、該検出された干渉強度信号の中から前記強度変
調周波数と同じ周波数成分の熱歪を検出し、該周波数成
分の熱歪より試料の表面または内部情報を抽出すること
を特徴とする光音響信号検出方法が示されている。
【0006】また、前記従来技術4には、変更可として
設定された周波数fで強度変調した光を試料表面の複
数の測定点に照射して、該複数の測定点の表面において
前記周波数fと同期した周期的な反射率変化を発生さ
せ、該複数の測定点に他の光を照射してその反射光を、
各測定点に対応した複数個の光電変換素子からなる検出
器で検出し、該検出した反射光強度信号の中から、前記
反射率変化に基づく前記強度変調周波数fと同期した
反射光強度変化を光熱信号をして前記複数の測定点ごと
に検出し、該光熱信号より試料の複数の測定点の表面及
び内部情報を検出することを特徴とする光熱信号検出方
法が示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術は、非接
触・被破壊で光音響信号あるいは光熱信号を検出できる
極めて有効な手段であり、且つ、単純構成にして、試料
の表面とその近傍の内部情報が2次元的に高速に検出さ
れ得る光熱変位画像検出方法及びその装置を提供するも
のであるが、測定点の表面において光熱信号を発生させ
る為の光の照射領域内で、試料の光吸収率、熱伝導率な
どの熱物性値が不均一であったり、光吸収率、熱伝導率
などの熱物性値が一定であっても、構造的に熱の伝搬や
遮蔽などの特性が異なる場合には、光熱信号の発生が不
均一になり、検出感度が前記光の照射領域内(計測領域
内)でばらつきを生じることが懸念される。
【0008】本発明の目的は、光の照射領域内で、試料
の光吸収率、熱伝導率などの熱物性値が不均一であった
り、光吸収率、熱伝導率などの熱物性値が一定であって
も、構造的に熱の伝搬や遮蔽などの特性が異なる場合に
おいても、均一な感度で光熱信号検出が可能な光熱変位
画像検出方法及びその装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、試料表面の光熱変位画像を検出する方
法において、試料の表面に参照光を照射し、この参照光
の照射による試料からの反射光を検出して試料の表面の
構造の情報を得、試料の表面の参照光の照射領域の近傍
に照射により試料の表面に光熱変位を発生させる励起光
を参照光の反射光を検出して得た試料表面の構造の情報
に基づいて光の強度の分布を制御して照射し、励起光を
照射した領域にプローブ光を照射し、参照光の照射によ
る試料からの反射光とプローブ光の照射による試料から
の反射光とを干渉させて干渉光を形成し、この干渉光を
検出し、検出した干渉光の情報を得た試料表面の構造の
情報を用いて処理することにより試料表面の光熱変位画
像を検出するようにした。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を、図1〜図11
を用いて説明する。
【0011】図1は、本発明の実施例における光音響検
出光学系の構成を示すものである。本光学系は、励起光
学系201、光音響信号を検出するためのヘテロダイン
形干渉光学系202、試料表面パターン認識光学系20
3及び信号処理系204から成る。
【0012】励起光学系201のレーザ31(例えば、
波長532nm)から出射した平行ビーム32を音響光
学変調素子33に入射する。今、図1において、発振器
86から周波数fC0の正弦波を、また発振器87から周
波数fL(fL<fC0)の矩形波を各々信号合成器88に
入力し、両波形の積をとることにより変調信号を作り、
音響光学変調素子33に入力する。その結果、音響光学
変調素子33からはf C0だけ周波数シフトした1次回折
光35が周波数fLで断続的に出力される。即ち、励起
光として、fC0だけ周波数シフトした変調周波数fL
強度変調ビームが得られる。尚、0次光34は絞り36
で遮光される。強度変調ビーム(1次回折光)35をビー
ムエキスパンダ38により所望のビーム径40に拡大
し、更にシリンドリカルレンズ(円筒レンズ)39によ
り楕円ビームにし、光の透過率を制御する液晶シャッタ
アレイ602を通過した後、ダイクロイックプリズム4
1(波長532nmは反射、633nmは透過)で反射
させ光路を変えて対物レンズ42に入射させ、対物レン
ズ42の瞳即ち後側焦点位置44にx方向のみ集光させ
る。
【0013】一方、y方向に関してはシリンドリカルレ
ンズ39は曲率を持たない板ガラスとみなせるので、対
物レンズの後側焦点位置44には平行光のままで入射す
る。
【0014】その結果、図2に示すように、対物レンズ
の前側焦点位置、即ち試料47の表面上には、励起ビー
ムとして、x方向に幅を持ちy方向に集束した、1本の
ストライプビーム101が得られる。
【0015】励起光学系201について、図3に基づい
て更に詳細に説明する。図3(a)及び(b)におい
て、シリンドリカルレンズ39の焦点位置と対物レンズ
42の後側焦点位置44とは一致しており、また対物レ
ンズの前側焦点位置は試料47の表面と一致している。
従って、図3(a)に示すようにx方向に関して、シリ
ンドリカルレンズ39から出たビーム40は、対物レン
ズ42の後側焦点位置44に集光する。この後側焦点位
置44に集光した光は、対物レンズ42に入射し平行光
となって試料47表面上に入射する。
【0016】一方、図3(b)に示すようにy方向に関
して、シリンドリカルレンズ39は曲率を持たない板ガ
ラスとみなせるので、シリンドリカルレンズ39から出
たビーム40は対物レンズ42に平行光のままで入射す
るため、対物レンズ42から出たビーム46は試料47
表面上に集光する。その結果、図2に示すように、試料
47の表面上には、励起ビームとして、x方向に幅を持
ちy方向に集束した、1本のストライプビーム101が
得られる。
【0017】試料47は試料テーブル48に載置されて
おり、試料テーブル48はストライプビーム101の長
手方向と直角な方向に連続的に移動する。この試料テー
ブル48の移動量は検出器(図示せず)で検出されて、そ
の位置情報は、計算機96に伝達される。
【0018】今、試料として、図4に示すようにポリイ
ミドのような有機高分子材料104を絶縁体として形成
されたCu配線パターン102、103を考える。図5
は、試料の内部構造と、励起ビームによって生じた熱拡
散領域を示す断面図である。試料47は、セラミック基
板109上に厚さ20μmのポリイミド104を絶縁体
として厚さ20μmのCuパターン102、103が配
線パターンとして形成された構造となっている。ここ
で、例えば、Cu配線パターン中の内部クラック107
や下地基板とCuパターン界面の剥離108を検出すべ
き内部欠陥とする。
【0019】ここで重要な点は、Cuパターン102、
103とその周辺のポリイミド104との熱的性質の違
いである。即ち、Cuの熱伝導率kは403〔J・m-1
・k -1・s-1〕、密度ρは8.93〔×106g・
-3〕、比熱cは0.38〔J・g-1・k-1〕であるの
に対し、ポリイミドの熱伝導率kは0.288〔J・m
-1・k-1・s-1〕、密度ρは1.36〔×106g・m
-3〕、比熱cは1.13〔J・g-1・k-1〕であり、特
にCuの熱伝導率kはポリイミドのそれの1400倍で
ある。そこで、励起光の強度変調周波数fLを例えば5
0kHzとすると、Cuパターン部102、103にお
ける熱拡散長μsは約27μm、ポリイミド部104に
おける熱拡散長は約1.1μmとなる。
【0020】その結果、図5に示すように、ストライプ
状の励起ビーム101によって形成されたストライプ状
の光吸収領域105において与えられた熱が、検査対象
であるCuパターン部102、103では大きく拡散
し、下地基板との界面を含めてCuパターンの断面を覆
うように熱拡散領域106が形成される。一方、検査対
象外のポリイミド部104では、熱は小さく拡散し熱拡
散領域は表面部分のみに形成される。その結果、図4及
び図5に示すように、x方向に幅を持ちy方向に集束し
た、ストライプ状の励起ビーム101を複数のCu配線
パターン102、103を覆うようにy方向の走査しな
がら照射すると、光吸収領域105に沿って光音響効果
もしくは光熱効果に基づいて生じた熱歪波により超音波
(熱弾性波)が発生し、試料47表面に微小変位の分布
110(破線)が生じ、かつこの微小変位の分布110
には、各々のCu配線パターン102、103の内部情
報(内部クラック107、剥離欠陥108)及びポリイ
ミド部104の内部情報が各々融合されることなく、独
立に反映されている。
【0021】即ち、ストライプ状の励起ビーム101を
熱的コントラストの高い複数の検査対象に同時に照射す
ることにより複数の検査対象をそれぞれに励起でき、内
部情報が反映された微小変位の分布を発生させることが
できる。
【0022】次に、光音響効果に基づく試料表面の微小
変位の分布110(破線)を検出するためのヘテロダイ
ン形干渉光学系202の構成とその機能について、図1
及び図6〜図9に基づいて説明する。図1において、例
えば、He−Neレーザ51(波長633nm)から出
射する直線偏光ビーム52の偏向方向を、図6(a)の
111のようにx軸及びy軸に対し45°方向に設定す
る。ここで、図1の紙面に対し、垂直方向をy軸とし、
それと直交する方向をx軸とする。偏光ビームスプリッ
タ53により、入射光ビーム52のうち図6(a)の1
12で示すp偏光成分54は偏光ビームスプリッタ53
を透過し、音響光学変調素子62に入射する。また、図
6(a)の113で示すs偏光成分55は偏光ビームス
プリッタ53で反射される。
【0023】発振器91aから周波数fC1の正弦波を音
響光学変調素子62に入力し、fC1だけ周波数シフトし
たp偏光の1次回折光64を得る。尚、0次光63は絞
り65で遮光される。このp偏光の1次回折光64はミ
ラー66で反射された後、偏光ビームスプリッタ61を
通過する。一方、偏光ビームスプリッタ53で反射され
たs偏光成分55はミラー56で反射された後、音響光
学変調素子57に入射する。発振器91bから周波数f
C2(fC1≠fC2)の正弦波を音響光学変調素子57に入
力し、fC2だけ周波数シフトしたs偏光の1次回折光5
9を得る。尚、0次光58は絞り60で遮光される。こ
のs偏光の1次回折光59は偏光ビームスプリッタ61
で反射され、偏光ビームスプリッタ61を通過してきた
p偏光の1次回折光64と合成される。この合成光67
は二周波直交偏光、即ち図6(b)に示す様に、112
及び113の方向に互いに直交し、かつお互いにfC1
C2の周波数差をもったビーム光を成す。
【0024】合成光67をビームエキスパンダ70によ
り所望のビーム径に拡大し、更にシリンドリカルレンズ
(円筒レンズ)71により楕円ビームにする。この楕円
ビームは、ビームスプリッタ73を通過して、複屈折プ
リズム79(例えば、サバール板など)に入射し、複屈
折プリズム79によりp偏光及びs偏光の2つの光に平
行分離される。この分離された一方のp偏光ビームは、
リレーレンズ301の後側焦点位置310(図8(a)
参照)においてx方向のみ集光する。この後側焦点位置
310においてx方向のみ集光したp偏光ビームは、リ
レーレンズ301とダイクロイックプリズム41とを通
過した後、対物レンズ42の瞳43即ち後側焦点位置4
4にx方向のみ集光する。一方、y方向に関してはシリ
ンドリカルレンズ71は曲率を持たない板ガラスとみな
せるので、対物レンズ42の後側焦点位置44には平行
光のままで入射する。
【0025】また、平行分離された他方のs偏光ビーム
も、リレーレンズ301の後側焦点位置310において
x方向のみ集光する。この後側焦点位置310において
x方向のみ集光したs偏光ビームは、リレーレンズ30
1とダイクロイックプリズム41とを通過した後、対物
レンズ42の瞳43即ち後側焦点位置44の前記p偏光
ビームが集光した位置の近傍にx方向のみ集光する。一
方、y方向に関してはシリンドリカルレンズ71は曲率
を持たない板ガラスとみなせるので、対物レンズ42の
後側焦点位置44には平行光のままで入射する。
【0026】対物レンズ42から出射したp偏光ビーム
は、図4に示すように、対物レンズ42の前側焦点位
置、即ち試料47の表面上の励起ビーム101が照射さ
れている位置と同じ位置に、x方向に幅を持ちy方向に
集束した1本のストライプ状のプローブビーム190p
として照射される。
【0027】一方、s偏光ビームは、図4に示すよう
に、対物レンズ42の前側焦点位置、即ち試料47の表
面上の励起ビーム101及びプローブビーム190pが
照射されている位置の近傍に、x方向に幅を持ちy方向
に集束した1本のストライプ状の参照ビーム190sと
して照射される。
【0028】プローブビーム190pによる試料47か
らの反射光は、光音響効果により試料47表面で生じた
微小変位の分布110(破線)を位相分布情報としても
っている。図1において、試料47からのプローブビー
ム190pの反射光は、対物レンズ42を通過後再び同
じ光路を経てビームスプリッタ73で反射される。一
方、参照ビーム190sによる試料47からの反射光
は、対物レンズ42を通過後再び同じ光路を経て複屈折
プリズム79で前記プローブビーム190pの反射光と
合成された後、ビームスプリッタ73で反射されて合成
光77となる。
【0029】ビームスプリッタ73で反射された合成光
77のうちプローブビーム190pの反射光の偏光方向
114と、参照ビーム190sの反射光の偏光方向11
5とを図7に示す。両者は互いに直交しているので、こ
のままでは、干渉しない。そこで、図9に示すように、
レンズ301の後に偏光板79を挿入し、その偏光方向
を図8の116に示すように45°方向に設定すること
により、両反射光は干渉しfB=fC1-fC2のビート周波
数を持ったヘテロダイン干渉光が得られる。このヘテロ
ダイン干渉光には光音響効果により試料47表面で生じ
た微小変位のx方向の1次元分布が光位相分布情報とし
て含まれている。この干渉光80を中心波長633nm
の干渉フィルタ81aを通して迷光を除去した後、レン
ズ78により、CCD1次元センサ等の蓄積形固体撮像
素子82aの検出面上に結像させる。CCD1次元セン
サ82aの撮像面と試料47の表面とは結像関係にある
ので、当然ながら、CCD1次元センサ82aの撮像面
には光音響効果により試料47表面で生じた微小変位の
情報を有するストライプ状の干渉光が結像する。
【0030】ヘテロダイン形干渉光学系202につい
て、図8及び図9に基づいて更に詳細に説明する。図8
(a)及び(b)に示すように、シリンドリカルレンズ
71の焦点位置はリレーレンズ301の後側焦点位置3
10と一致しており、リレーレンズ301の前側焦点位
置311は対物レンズ42の後側焦点位置44は一致し
ており、また対物レンズの前側焦点位置は試料47の表
面と一致している。従って、図8(a)に示すように、
x方向に関してシリンドリカルレンズ71から出たビー
ム72は対物レンズ42の後側焦点位置44に集光する
ため、対物レンズ42から出たビーム145は平行光と
なって試料47表面上に入射する。
【0031】一方、図8(b)に示すように、y方向に
関してシリンドリカルレンズ71は曲率を持たない板ガ
ラスとみなせるので、シリンドリカルレンズ71から出
たビーム72は、複屈折プリズム79に平行光のまま入
射する。複屈折プリズム79でp偏光及びs偏光成分は
平行分離される。平行分離されたp偏光ビーム及びs偏
光ビームは対物レンズ42に平行光のままで入射するた
め、対物レンズ42から出たビームp偏光ビーム145
p及びs偏光ビーム145sは試料47表面上の近接し
た位置に集光する。
【0032】その結果、図4に示すように、試料47の
表面上には、励起ビーム101が照射されている位置と
同じ位置に、励起ビーム101と同様にx方向に幅を持
ちy方向に集束した1本のストライプ状のプローブビー
ム190pが、また、励起ビーム101及びプローブビ
ーム190pが照射されている位置の近傍に励起ビーム
101及びプローブビーム190pと同様にx方向に幅
を持ちy方向に集束した1本のストライプ状の参照ビー
ム190sが照射される。
【0033】図9(a)及び(b)に示すように、対物
レンズ42の前側焦点位置は試料47の表面と一致して
おり、また対物レンズ42の後側焦点位置44は結像レ
ンズ78の前側焦点位置と一致しており、更に結像レン
ズ78の後側焦点位置はCCD1次元センサ82a及び
bの撮像面と一致している。即ち、この光学系は両テレ
セントリック結像光学系となっている。
【0034】従って、プローブビーム190p及び参照
ビーム190sによる試料47表面から反射光のx方向
の成分は、図9(a)に示すように、対物レンズ42を
通過後にその後側焦点位置44に集束し、複屈折プリズ
ム79で合成された後、結像レンズ78を通過後再び平
行光となりヘテロダイン干渉光としてCCD1次元セン
サ82aに入射する。
【0035】一方、プローブビーム190p及び参照ビ
ーム190sによる試料47表面から反射光のy方向の
成分は図9(b)に示すように、対物レンズ42を通過
後に平行光となり、複屈折プリズムで合成された後、結
像レンズ78を通過後にその後側焦点位置、即ちCCD
1次元センサ82a上にヘテロダイン干渉光として集束
する。
【0036】即ち、CCD1次元センサ82a上でプロ
ーブビーム190pの反射光と参照ビーム190sの反
射光とは同じストライプ状のビームとなり、x方向の1
次元光干渉信号が検出される。
【0037】CCD1次元センサ82aからの出力信号
は、信号処理系204の前処理回路94に入力されて増
幅されAD変換された後、2次元メモリ95に格納され
る。この2次元メモリ95に格納されたデータは、順次
読み出されて計算機96に送信される。
【0038】次に、試料表面パターン認識光学系203
について図1、図4及び図10に基づいて説明する。
【0039】この試料表面パターン認識光学系203
は、試料表面のストライプ状のビーム46が照射されて
いる領域の構造(パターン)を検出するためのものであ
り、図1に示すように、ビームスプリッタ73で反射
し、CCD1次元センサ82aへ向かう干渉ビーム77
の一部を、結像レンズ78の後ろに配置した、例えば、
ガラス板603で取り出して偏光板81bを通過させた
後、CCD1次元センサ82aと共役な位置に配置した
CCD1次元センサ82bにより検出する構成となって
いる。この試料表面パターン認識光学系203の構成
を、図10に示す。
【0040】ここで、偏光板81bの偏光方向を参照ビ
ーム190sの偏光方向と合わせておくことにより、偏
光板81bは、プローブビーム190pの反射光を遮光
して参照ビーム190sの反射光を透過させる。CCD
1次元センサ82bは、励起ビーム101が照射されて
光音響効果により微小変位が発生する領域の近傍に照射
された参照ビーム190sの反射光を検出し、反射光の
強度に応じた信号を出力する。
【0041】次に、信号処理系204について説明す
る。信号処理系204では、CCD1次元センサ82a
から出力される干渉信号をテーブル48の移動と同期し
て計算機96で処理することにより、光音響効果に基づ
いて生じた試料47表面の微小変位の振幅及び位相の分
布を求める。また、CCD1次元センサ82bからの信
号は計算機96に送られ、計測中に検出した参照ビーム
190sの反射光強度から試料の参照ビーム190sの
照射位置の反射率を求め、得られた反射率分布から試料
の参照ビーム190sの照射位置の構造(試料表面のパ
ターンなど)を求める。
【0042】従って、試料47を図4に矢印で示した走
査方向、つまり、プローブビーム190pの長手方向に
垂直な方向に、参照ビーム190sがプローブビーム1
90pの前方にくる方向に走査しながら検出を行えば、
励起ビーム101が照射される試料表面の配線の形状を
認識しながら、光音響効果に基づいて生じた試料47表
面の微小変位の振幅及び位相を求めることが可能とな
る。この求めた試料47表面の微小変位の振幅及び位相
に関する情報は、表示画面97に表示される。また、表
示画面97には、微小変位の振幅及び位相の試料47表
面での分布の状態を2次元画像として表示することがで
きる。
【0043】例えば、図11に示すように、2本のCu
配線104、105が中央部で配線106で接続された
ような形状の場合、励起ビーム101とプローブビーム
190pとを矢印の方向に走査して配線106の上に達
したとき、励起ビーム101とプローブビーム190p
とによるストライプ状の照射領域のうちそれまでポリイ
ミド部を照射していた領域が、突然Cu配線部106に
かわるため、ポリイミド部を照射していたときには小さ
かった表面の微小変位が、Cu配線部106を照射する
ことにより突然大きくなる。このとき、この微小変位が
突然大きくなる部分が配線パターであることを認識せず
に検査を行った場合、配線パターンの変化を欠陥と誤認
する可能性がある。
【0044】しかし、本発明では、CCD1次元センサ
82bで検出した参照ビーム190sの反射光強度信号
を処理して得られる試料表面の配線パターンの情報を用
いて励起ビーム101の光強度を制御する構成としたこ
とにより、CCD1次元センサ82aで検出した励起ビ
ーム101とプローブビーム190pとの干渉光の情報
から、配線パターンの領域とそれ以外の領域とを識別す
ることが可能になり、表面構造の変化(配線パターン領
域とそれ以外の領域)を欠陥と誤認することを防止でき
る。
【0045】すなわち、参照ビーム190sの反射光強
度信号を処理して得られる試料表面の配線パターンの情
報に基づいて、励起ビーム101の光強度を励起光学系
201の液晶シャッタアレイ602を駆動して、試料4
7に照射する励起ビーム101の強度を制御する。
【0046】この液晶シャッタアレイ602は、液晶分
子への電界の印加あるいは除去により液晶分子の配列変
化を起こさせることにより光の透過や遮断を行う液晶シ
ャッタをアレイ状に並べたもので、液晶シャッタアレイ
ドライバ601で駆動されて液晶分子への電界の印加あ
るいは除去が行われる。CCD1次元センサ82bで検
出した参照ビーム190sの反射光強度信号を処理する
ことにより得られる試料47の構造の情報(試料表面の
パターン形状の情報など)を用いて、試料47に照射す
る励起ビーム101の強度を制御する。
【0047】このような構成において、様々な構造を持
つ試料47に対してCCD1次元センサ82aによる光
熱信号の検出感度が一定になるように、液晶シャッタア
レイ602を駆動して励起ビーム101の強度を制御す
ることにより、光音響効果に基づいて生じた試料47表
面の微小変位の振幅及び位相を求めることが可能とな
る。このとき、液晶シャッタアレイ602の液晶素子数
を所望の数にすることで、様々な配線パターンに対し、
励起ビームの強度を細かく調整できる。また、液晶シャ
ッタアレイ602の液晶素子を試料47の配線パターン
の形状に合わせて制御することにより、試料47上に配
線パターン部とそれ以外の部分とで励起ビーム101の
強度を変えて照射することができる。一方、励起ビーム
の強度の細かな調整が不要な場合などは、液晶シャッタ
の変わりに透過光量を可変できる減衰フィルタを機械的
に駆動させて、励起ビームの強度を調整することも可能
である。これにより、様々な構造を持つ試料に対し、一
定の感度で光音響信号を検出することが可能となる。
【0048】なお、CCD1次元センサ82bで検出し
た参照ビーム190sの反射光強度信号を処理して得ら
れる試料表面の配線パターンの情報を用いる代わりに、
設計情報を用いて励起ビーム101の強度を制御しても
良い。この場合、励起ビーム101の照射位置の情報
は、CCD1次元センサ82bで検出した参照ビーム1
90sの反射光強度信号を処理して得られる試料表面の
配線パターンの情報、または、試料テーブル48の位置
を測定したデータから得ることができる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、試料表面の構造の変化
を検知しながら、光音響信号を検出することが可能とな
る。
【0050】また、本発明によれば、様々な構造を持つ
試料に対し、一定の感度で光音響信号を検出することが
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による光音響信号光学系の概略構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明による試料上の表面上で得られる励起ビ
ームの形状を示す平面図である。
【図3】(a)本発明による励起光学系の概略構成を示
す正面図,(b)はその側面図である。
【図4】本発明による試料の平面構造と励起ビームとプ
ローブビーム及び参照ビームの位置関係を示す傾斜図で
ある。
【図5】(a)本発明による励起ビームを照射したとき
の光音響効果の発生の様子を示すストライプ状の励起ビ
ーム長手方向の試料の断面構造、(b)ストライプ状の
励起ビーム集光方法効果の発の試料の断面構造を示す図
である。
【図6】本発明によるヘテロダイン干渉光学系へ入射す
るレーザビームの偏光方向と、二周波直交偏光状態を示
す図である。
【図7】本発明による試料からの反射光、参照光及び偏
光板の各偏光方向を示す図である。
【図8】(a)本発明によるヘテロダイン干渉光学系の
照射部の概略構成を示す正面図。(b)その側面図であ
る。
【図9】(a)本発明によるヘテロダイン干渉光学系の
検出部の概略構成を示す正面図。(b)その側面図であ
る。
【図10】(a)本発明による参照光の反射光を検出す
る検出部の概略構成を示す正面図。(b)その側面図で
ある。
【図11】本発明による試料の平面構造と励起ビームと
プローブビーム及び参照ビームを示す傾斜図である。
【符号の説明】
201…励起光学系 202…ヘテロダイン形干渉光
学系 203…試料表面パターン認識光学系 20
4…信号処理系 31…レーザ 32…平行ビーム
33、62…音響光学変調素子 86、87、9
1a、91b…発振器 88…信号合成器 36、
60,65…絞り 38…ビームエキスパンダ 3
9、71…シリンドリカルレンズ(円筒レンズ) 4
1…ダイクロイックプリズム 42…対物レンズ
47…試料 104…有機高分子材料 102、1
03…Cu配線パターン 104…ポリイミド 5
1…He−Neレーザ 61…偏光ビームスプリッタ
56…ミラー 57…音響光学変調素子 70
…ビームエキスパンダ 73…ビームスプリッタ 79…複屈折プリズム 301…リレーレンズ 4
1…ダイクロイックプリズム 190p…プローブビ
ーム 190s…参照ビーム 78…レンズ79、
81b…偏光板 81…干渉フィルタ 82a、8
2b…CCD1次元センサ 602…液晶シャッタア
レイ 601…液晶シャッタアレイドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中田 俊彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内 Fターム(参考) 2G047 CA04 GD01 GH06 2G059 AA05 BB08 DD13 EE02 EE05 EE09 EE16 FF08 GG01 GG04 HH02 HH06 JJ06 JJ11 JJ12 JJ13 JJ18 JJ19 JJ22 JJ23 KK04 LL04 MM09 MM10 PP04

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料表面の光熱変位画像を検出する方法で
    あって、試料の表面に参照光を照射し、該参照光の照射
    による前記試料からの反射光を検出して前記試料の表面
    の構造の情報を得、前記試料の表面の前記参照光の照射
    領域の近傍に照射により前記試料の表面に光熱変位を発
    生させる励起光を前記参照光の反射光を検出して得た前
    記試料表面の構造の情報に基づいて光の強度の分布を制
    御して照射し、前記励起光を照射した領域にプローブ光
    を照射し、前記参照光の照射による前記試料からの反射
    光と前記プローブ光の照射による前記試料からの反射光
    とを干渉させて干渉光を形成し、該干渉光を検出し、該
    検出した干渉光の情報を前記得た試料表面の構造の情報
    を用いて処理することにより前記試料表面の光熱変位画
    像を検出することを特徴とする光熱変位画像検出方法。
  2. 【請求項2】前記参照光と前記プローブ光とは、同じ光
    源から発射された光であることを特徴とする請求項1記
    載の光熱変位画像検出方法。
  3. 【請求項3】前記参照光と前記プローブ光とは、照射に
    より前記試料の表面に光熱変位を生じさせない波長領域
    の光であることを特徴とする請求項1記載の光熱変位画
    像検出方法。
  4. 【請求項4】試料表面の光熱変位画像を検出する方法で
    あって、一方向に連続的に移動している試料の表面に第
    1の光を該試料の表面の位置に応じて強度を制御しなが
    ら照射して該試料の表面に微小な変位を発生させ、前記
    第1の光を強度を制御しながら照射した領域に第2の光
    を照射して前記発生させた微小な変位を検出し、該検出
    した微小な変位の情報から前記試料表面の光熱変位画像
    を検出することを特徴とする光熱変位画像検出方法。
  5. 【請求項5】前記試料表面の光の反射率の情報を、前記
    第1の光と前記第2の光とを照射した領域の近傍に前記
    第2の光から分岐した光を照射してその反射光を検出す
    ることにより得ることを特徴とする請求項4記載の光熱
    変位画像検出方法。
  6. 【請求項6】前記第1の光を、前記試料表面の前記第1
    の光を照射する領域の光の反射率の情報に基づいて制御
    することを特徴とする請求項4記載の光熱変位画像検出
    方法。
  7. 【請求項7】前記第1の光がスリット状の光であること
    を特徴とする請求項4記載の光熱変位画像検出方法。
  8. 【請求項8】前記試料を前記スリット光の長手方向とほ
    ぼ直角な方向の移動させながら前記試料表面の光熱変位
    画像を検出することを特徴とする請求項7記載の光熱変
    位画像検出方法。
  9. 【請求項9】試料表面の光熱変位画像を検出する装置で
    あって、試料の表面に第1の光を照射して該試料の表面
    に微小な変位を発生させる第1の光照射手段と、該第1
    の光照射手段により第1の光を照射した領域に第2の光
    を照射する第2の光照射手段と、該第2の光照射手段の
    第2の光の照射による前記試料表面からの反射光を検出
    して前記発生させた微小な変位を算出する微小変位検出
    手段と、前記試料表面の前記第1の光を照射した領域の
    光の反射率の情報を取得する反射率情報取得手段と、該
    反射率情報取得手段で取得した前記試料表面の光の反射
    率の情報と前記微小変位検出手段で検出した微小な変位
    の情報とを用いて前記試料表面の光熱変位画像を検出す
    る光熱変位画像検出手段とを備えたことを特徴とする光
    熱変位画像検出装置。
  10. 【請求項10】前記反射率情報取得手段は、前記試料表
    面の光の反射率の情報を、前記第1の光と前記第2の光
    とを照射した領域の近傍に前記微小変位検出手段の前記
    第2の光から分岐した光を照射してその反射光を検出す
    ることにより得ることを特徴とする請求項9記載の光熱
    変位画像検出装置。
  11. 【請求項11】前記第1の光照射手段は、前記反射率情
    報取得手段で取得した前記試料表面の前記第1の光を照
    射する領域の光の反射率の情報に基づいて前記第1の光
    を制御する制御部を有することを特徴とする請求項9記
    載の光熱変位画像検出装置。
  12. 【請求項12】前記第1の光照射手段は、前記第1の光
    をスリット状に成形して前記試料の表面に照射すること
    を特徴とする請求項9記載の光熱変位画像検出装置。
  13. 【請求項13】試料表面の光熱変位画像を検出する装置
    であって、試料を載置して少なくとも一方向に連続的に
    移動可能なテーブル手段と、該テーブル手段に載置した
    試料の表面に第1の光を該試料の表面の位置に応じて強
    度を制御しながら照射して該試料の表面に微小な変位を
    発生させる第1の光照射手段と、該第1の光照射手段で
    第1の光を強度を制御しながら照射した領域に第2の光
    を照射する第2の光照射手段と、前記第1の光照射手段
    で照射した第1の光による前記試料からの反射光と前記
    第2の光照射手段で照射した第2の光による前記試料か
    らの反射光との干渉光を検出する検出手段と、該干渉光
    検出手段で検出した干渉光の検出信号と前記テーブル手
    段の移動に関する情報とを用いて前記試料表面の光熱変
    位画像を求める処理手段とを備えたことを特徴とする光
    熱変位画像検出装置。
  14. 【請求項14】前記第2の光照射手段は、前記第2の光
    から分岐した光を前記第1の光と前記第2の光とを照射
    した領域の近傍に照射し、前記検出手段は、前記第2の
    光から分岐した光の照射による前記試料からの反射光を
    前記第2の光の照射による前記試料からの反射光と分離
    して検出する分岐光検出部を更に備え、前記処理手段は
    前記分岐光検出部で検出した前記第2の光から分岐した
    光の照射による前記試料からの反射光の情報を用いて前
    記第1の光照射手段で前記試料の表面に照射する第1の
    光の強度を制御することを特徴とする請求項13記載の
    光熱変位画像検出装置。
  15. 【請求項15】前記第1の照射手段は、スリット状に成
    形した第1の光を試料表面に照射することを特徴とする
    請求項13記載の光熱変位画像検出装置。
  16. 【請求項16】前記第1の照射手段は、前記試料の表面
    に形成されたパターンの形状に応じて前記第1の光の強
    度の分布を制御しながら照射することを特徴とする請求
    項13記載の光熱変位画像検出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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