JP2003130071A - ベアリングハウジング及びその剛性調整方法 - Google Patents
ベアリングハウジング及びその剛性調整方法Info
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C27/00—Elastic or yielding bearings or bearing supports, for exclusively rotary movement
- F16C27/04—Ball or roller bearings, e.g. with resilient rolling bodies
- F16C27/045—Ball or roller bearings, e.g. with resilient rolling bodies with a fluid film, e.g. squeeze film damping
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/04—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly
- F16C19/06—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for radial load mainly with a single row or balls
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2360/00—Engines or pumps
- F16C2360/23—Gas turbine engines
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- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 ベアリングハウジングの軸方向長さを長くす
ることなく、ベアリングハウジングの剛性を自在に調整
することができるベアリングハウジング及びその剛性調
整方法を提供するものである。 【解決手段】 本発明に係るベアリングハウジングは、
円筒状を呈し、その一端が、回転体21と転動するころ
がり軸受け40の軸受外輪42に固定して設けられ、他
端が静止構造物16に固定して設けられるベアリングハ
ウジングにおいて、ハウジング本体31aの各固定部3
2,33間の周面に、回転体21の回転軸方向と交差す
る方向に延長するスロット34を形成したものである。
ることなく、ベアリングハウジングの剛性を自在に調整
することができるベアリングハウジング及びその剛性調
整方法を提供するものである。 【解決手段】 本発明に係るベアリングハウジングは、
円筒状を呈し、その一端が、回転体21と転動するころ
がり軸受け40の軸受外輪42に固定して設けられ、他
端が静止構造物16に固定して設けられるベアリングハ
ウジングにおいて、ハウジング本体31aの各固定部3
2,33間の周面に、回転体21の回転軸方向と交差す
る方向に延長するスロット34を形成したものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベアリングハウジ
ング及びその剛性調整方法に係り、特に、ガスタービン
エンジンの回転体の軸受け部と転動するころがり軸受け
の、ベアリングハウジングの剛性を調整する方法に関す
るものである。
ング及びその剛性調整方法に係り、特に、ガスタービン
エンジンの回転体の軸受け部と転動するころがり軸受け
の、ベアリングハウジングの剛性を調整する方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】回転体の軸受部に配置される軸受けの一
つとして、ころがり軸受けが挙げられる。このころがり
軸受けは、リング状を呈しており、回転体と転動する内
周側の軸受内輪と、外周側の軸受外輪と、及び軸受内輪
と軸受外輪の間に配置されるベアリング群で構成され
る。
つとして、ころがり軸受けが挙げられる。このころがり
軸受けは、リング状を呈しており、回転体と転動する内
周側の軸受内輪と、外周側の軸受外輪と、及び軸受内輪
と軸受外輪の間に配置されるベアリング群で構成され
る。
【0003】このころがり軸受けは、円筒状のベアリン
グハウジングによって支持・固定されている。具体的に
は、ベアリングハウジングの一端がころがり軸受けの軸
受外輪に固定して設けられ、他端が静止構造物に固定し
て設けられる。
グハウジングによって支持・固定されている。具体的に
は、ベアリングハウジングの一端がころがり軸受けの軸
受外輪に固定して設けられ、他端が静止構造物に固定し
て設けられる。
【0004】ここで、ころがり軸受けと静止構造物は、
ベアリングハウジングでがっしりと(リジッドに)固定
するのが基本である。ところが、回転体は、ある一定の
振幅範囲で振動することから、ころがり軸受けとベアリ
ングハウジングとの間にダンピング機能を持たせること
で、その振動を抑制・吸収している。このため、ころが
り軸受けと静止構造物をリジッドに固定してしまうと、
ベアリングハウジングによるダンピングが機能しないば
かりか、場合によっては、回転体の振動モードと支持構
造(静止構造物、ベアリングハウジング、及びころがり
軸受け)の振動モードが共振するおそれがあり、好まし
くない。逆に、ころがり軸受けと静止構造物をゆるく
(リジッドではなくルーズに)固定すると、がたつきが
生じてしまう。これらのことから、ころがり軸受けと静
止構造物は、ダンピングが機能する程度の固さでリジッ
ドに固定する必要がある。
ベアリングハウジングでがっしりと(リジッドに)固定
するのが基本である。ところが、回転体は、ある一定の
振幅範囲で振動することから、ころがり軸受けとベアリ
ングハウジングとの間にダンピング機能を持たせること
で、その振動を抑制・吸収している。このため、ころが
り軸受けと静止構造物をリジッドに固定してしまうと、
ベアリングハウジングによるダンピングが機能しないば
かりか、場合によっては、回転体の振動モードと支持構
造(静止構造物、ベアリングハウジング、及びころがり
軸受け)の振動モードが共振するおそれがあり、好まし
くない。逆に、ころがり軸受けと静止構造物をゆるく
(リジッドではなくルーズに)固定すると、がたつきが
生じてしまう。これらのことから、ころがり軸受けと静
止構造物は、ダンピングが機能する程度の固さでリジッ
ドに固定する必要がある。
【0005】また、ころがり軸受けとベアリングハウジ
ングとの間でダンピングを機能させるためには、ベアリ
ングハウジングの剛性も重要な要素となる。すなわち、
ベアリングハウジングの剛性の高低が、回転体の振動特
性に直接影響を及ぼすことになる。
ングとの間でダンピングを機能させるためには、ベアリ
ングハウジングの剛性も重要な要素となる。すなわち、
ベアリングハウジングの剛性の高低が、回転体の振動特
性に直接影響を及ぼすことになる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ベアリング
ハウジングの剛性を調整する一般的な方法として、ベア
リングハウジングの周面に、ベアリング回転軸方向と平
行に剛性調整用スロットを設ける方法が挙げられる。
ハウジングの剛性を調整する一般的な方法として、ベア
リングハウジングの周面に、ベアリング回転軸方向と平
行に剛性調整用スロットを設ける方法が挙げられる。
【0007】ベアリングハウジングにおいて、回転体の
振動特性を満足する最適な剛性を得るためにスロット長
さを長くする場合があるが、スロット長さを長く、例え
ば、あるスロット長さを2倍にするためには、ベアリン
グハウジングの軸方向長さをその分だけ長くしなければ
ならなくなる。ここで、回転体が、例えばガスタービン
エンジンの圧縮機及びタービンである場合、ベアリング
ハウジングの軸方向長さを長くすると、エンジンの重量
及び容積の増加を招くという問題があった。また、ベア
リングハウジングの周りのスペースが限られている場合
は、ベアリングハウジングの軸方向長さを長くすること
は不可能である。
振動特性を満足する最適な剛性を得るためにスロット長
さを長くする場合があるが、スロット長さを長く、例え
ば、あるスロット長さを2倍にするためには、ベアリン
グハウジングの軸方向長さをその分だけ長くしなければ
ならなくなる。ここで、回転体が、例えばガスタービン
エンジンの圧縮機及びタービンである場合、ベアリング
ハウジングの軸方向長さを長くすると、エンジンの重量
及び容積の増加を招くという問題があった。また、ベア
リングハウジングの周りのスペースが限られている場合
は、ベアリングハウジングの軸方向長さを長くすること
は不可能である。
【0008】また、スロット幅を広くすることで、スロ
ット長さを長くするのと同様の効果が得られるが、ベア
リングハウジングの強度が低下することになるため、安
全性(信頼性)の低下が問題になり、ベアリングハウジ
ングのスロット近傍などにクラックが生じた場合、破断
が生じるおそれがある。
ット長さを長くするのと同様の効果が得られるが、ベア
リングハウジングの強度が低下することになるため、安
全性(信頼性)の低下が問題になり、ベアリングハウジ
ングのスロット近傍などにクラックが生じた場合、破断
が生じるおそれがある。
【0009】以上の事情を考慮して創案された本発明の
目的は、ベアリングハウジングの軸方向長さを長くする
ことなく、ベアリングハウジングの剛性を自在に調整す
ることができるベアリングハウジング及びその剛性調整
方法を提供することにある。
目的は、ベアリングハウジングの軸方向長さを長くする
ことなく、ベアリングハウジングの剛性を自在に調整す
ることができるベアリングハウジング及びその剛性調整
方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく本
発明に係るベアリングハウジングは、円筒状を呈し、そ
の一端が、回転体と転動するころがり軸受けの軸受外輪
に固定して設けられ、他端が静止構造物に固定して設け
られるベアリングハウジングにおいて、ハウジング本体
の各固定部間の周面に、回転体の回転軸方向と交差する
方向に延長するスロットを形成したものである。
発明に係るベアリングハウジングは、円筒状を呈し、そ
の一端が、回転体と転動するころがり軸受けの軸受外輪
に固定して設けられ、他端が静止構造物に固定して設け
られるベアリングハウジングにおいて、ハウジング本体
の各固定部間の周面に、回転体の回転軸方向と交差する
方向に延長するスロットを形成したものである。
【0011】以上の構成によれば、ベアリングハウジン
グの軸方向長さを長くすることなく、スロット長さを自
在に調整することができる。
グの軸方向長さを長くすることなく、スロット長さを自
在に調整することができる。
【0012】一方、本発明に係るベアリングハウジング
の剛性調整方法は、円筒状を呈し、その一端が、回転体
と転動するころがり軸受けの軸受外輪に固定して設けら
れ、他端が静止構造物に固定して設けられるベアリング
ハウジングの剛性調整方法において、ハウジング本体の
各固定部間の周面に、回転体の回転軸方向と交差する方
向に延長するスロットを形成し、そのスロットの延長方
向と回転体の回転軸方向との交差角度を調整してハウジ
ング本体の剛性調整を行うものである。
の剛性調整方法は、円筒状を呈し、その一端が、回転体
と転動するころがり軸受けの軸受外輪に固定して設けら
れ、他端が静止構造物に固定して設けられるベアリング
ハウジングの剛性調整方法において、ハウジング本体の
各固定部間の周面に、回転体の回転軸方向と交差する方
向に延長するスロットを形成し、そのスロットの延長方
向と回転体の回転軸方向との交差角度を調整してハウジ
ング本体の剛性調整を行うものである。
【0013】以上の方法によれば、ベアリングハウジン
グの軸方向長さを長くすることなく、ベアリングハウジ
ングの剛性を自在に調整することができる。
グの軸方向長さを長くすることなく、ベアリングハウジ
ングの剛性を自在に調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適一実施の形態
を添付図面に基いて説明する。
を添付図面に基いて説明する。
【0015】本実施の形態においては、ベアリングハウ
ジングを、ジェットエンジンの回転体の軸受部と転動す
るころがり軸受けの支持・固定に用いた場合について説
明する。
ジングを、ジェットエンジンの回転体の軸受部と転動す
るころがり軸受けの支持・固定に用いた場合について説
明する。
【0016】ジェットエンジンの概略図を図1に、図1
における要部Aの拡大図を図2に、図2の3−3線矢視
図を図3に、図2の4−4線断面図を図4に示す。
における要部Aの拡大図を図2に、図2の3−3線矢視
図を図3に、図2の4−4線断面図を図4に示す。
【0017】先ず、図1に示すように、ジェットエンジ
ン1は、主にエンジン本体10と機体(又はケーシン
グ)15で構成されており、エンジン本体10は、固定
手段17,18により機体15に固定されている。
ン1は、主にエンジン本体10と機体(又はケーシン
グ)15で構成されており、エンジン本体10は、固定
手段17,18により機体15に固定されている。
【0018】エンジン本体10は、ケーシング10a
と、ケーシング10a内部に、流体Gの流れ方向上流側
から順に配置される圧縮機11、燃焼器12、圧縮機駆
動用タービン13、及びタービン(ファン駆動用タービ
ン又は出力タービン)14で主に構成される。また、圧
縮機駆動用タービン13は圧縮機11と連結され、回転
体21を構成する。さらに、タービン14の回転軸22
は、回転体21の内部を通ってファン(図示せず)又は
出力軸(図示せず)に連結される。
と、ケーシング10a内部に、流体Gの流れ方向上流側
から順に配置される圧縮機11、燃焼器12、圧縮機駆
動用タービン13、及びタービン(ファン駆動用タービ
ン又は出力タービン)14で主に構成される。また、圧
縮機駆動用タービン13は圧縮機11と連結され、回転
体21を構成する。さらに、タービン14の回転軸22
は、回転体21の内部を通ってファン(図示せず)又は
出力軸(図示せず)に連結される。
【0019】固定手段17は、回転体21の軸受け部2
1aと転動するころがり軸受け40と、機体15とエン
ジン本体10を接続・固定するストラット16(静止構
造物)と、後述するベアリングハウジング31で構成さ
れる。ころがり軸受け40は、リング状を呈しており、
回転体21の軸受け部21aに固定された内周側の軸受
内輪41と、外周側の軸受外輪42と、及び軸受内輪4
1と軸受外輪42の間に配置されるベアリング群43で
構成される。また、ストラット16は、円環状の本体部
16aと、本体部16aから放射状に延びるストラット
部16bで構成される。
1aと転動するころがり軸受け40と、機体15とエン
ジン本体10を接続・固定するストラット16(静止構
造物)と、後述するベアリングハウジング31で構成さ
れる。ころがり軸受け40は、リング状を呈しており、
回転体21の軸受け部21aに固定された内周側の軸受
内輪41と、外周側の軸受外輪42と、及び軸受内輪4
1と軸受外輪42の間に配置されるベアリング群43で
構成される。また、ストラット16は、円環状の本体部
16aと、本体部16aから放射状に延びるストラット
部16bで構成される。
【0020】本実施の形態に係るベアリングハウジング
31は、具体的には図4に示すように、略円筒状のハウ
ジング本体31aの一端(図2中では右端の内周部)3
2がころがり軸受け40の軸受外輪42に固定して設け
られ、他端(図2中では左端部)33がボルト35など
によりストラット16の本体部16aに固定して設けら
れる。つまり、ベアリングハウジング31を介して、こ
ろがり軸受け40がストラット16の本体部16aに接
続・固定される。固定部32は凹部状に、固定部33は
フランジ状に形成される。
31は、具体的には図4に示すように、略円筒状のハウ
ジング本体31aの一端(図2中では右端の内周部)3
2がころがり軸受け40の軸受外輪42に固定して設け
られ、他端(図2中では左端部)33がボルト35など
によりストラット16の本体部16aに固定して設けら
れる。つまり、ベアリングハウジング31を介して、こ
ろがり軸受け40がストラット16の本体部16aに接
続・固定される。固定部32は凹部状に、固定部33は
フランジ状に形成される。
【0021】ベアリングハウジング31の各固定部3
2,33間の周面には、図2,図3に示すように、回転
体21の回転軸方向と交差する方向に延長するスロット
34が形成されている。スロット34の回転体21にお
ける回転軸方向長さはL1であり、スロット34の延長
方向の長さはL2である。スロット34の延長方向と回
転体21の回転軸方向との交差角度θは、0°<θ<9
0°の範囲で任意に設定されるものである。
2,33間の周面には、図2,図3に示すように、回転
体21の回転軸方向と交差する方向に延長するスロット
34が形成されている。スロット34の回転体21にお
ける回転軸方向長さはL1であり、スロット34の延長
方向の長さはL2である。スロット34の延長方向と回
転体21の回転軸方向との交差角度θは、0°<θ<9
0°の範囲で任意に設定されるものである。
【0022】また、ベアリングハウジング31の固定部
32の外周面には、ストラット16の本体部16aと一
体に設けられた支持部材46が配置される。支持部材4
6はリング部46aとコーン部46bで構成され、リン
グ部46aの内周面がベアリングハウジング31の固定
部32の外周面と対向するように配置される。これらの
ベアリングハウジング31の固定部32の外周面とリン
グ部46aの内周面との間には、微小隙間Sが形成され
ている。また、微小隙間Sは、回転軸方向前後がシール
部材47a,47bでシール(密閉)されている。この
微小隙間Sの密閉空間に潤滑油を充填して油膜層51を
形成し、スクイズ・フィルム(油膜層)方式のダンパー
を構成する。このスクイズ・フィルム方式のダンパーに
より、軸受外輪42と一体に振動するベアリングハウジ
ング31が径方向に変位(振動)した際に、油膜層51
内で潤滑油が移動する。この潤滑油が移動する際の粘性
(抵抗)が、ベアリングハウジング31の径方向の変位
を抑制する振動減衰力(ダンパー)として作用する。
32の外周面には、ストラット16の本体部16aと一
体に設けられた支持部材46が配置される。支持部材4
6はリング部46aとコーン部46bで構成され、リン
グ部46aの内周面がベアリングハウジング31の固定
部32の外周面と対向するように配置される。これらの
ベアリングハウジング31の固定部32の外周面とリン
グ部46aの内周面との間には、微小隙間Sが形成され
ている。また、微小隙間Sは、回転軸方向前後がシール
部材47a,47bでシール(密閉)されている。この
微小隙間Sの密閉空間に潤滑油を充填して油膜層51を
形成し、スクイズ・フィルム(油膜層)方式のダンパー
を構成する。このスクイズ・フィルム方式のダンパーに
より、軸受外輪42と一体に振動するベアリングハウジ
ング31が径方向に変位(振動)した際に、油膜層51
内で潤滑油が移動する。この潤滑油が移動する際の粘性
(抵抗)が、ベアリングハウジング31の径方向の変位
を抑制する振動減衰力(ダンパー)として作用する。
【0023】ここで、スロット34は、図3中に実線で
示すように右下がりの方向、又は図3中に一点鎖線で示
すように右上がりの方向のいずれの方向に延長していて
もよく、スロット34の延長方向と回転体21の回転軸
方向との交差角度θは、0°<θ<90°の範囲内であ
れば、回転体21の回転方向に左右されるものではな
い。
示すように右下がりの方向、又は図3中に一点鎖線で示
すように右上がりの方向のいずれの方向に延長していて
もよく、スロット34の延長方向と回転体21の回転軸
方向との交差角度θは、0°<θ<90°の範囲内であ
れば、回転体21の回転方向に左右されるものではな
い。
【0024】また、スロット34の形状は、図3に示し
た直線状のスロット34の他に、図5に示すように、曲
線状(アーチ状)のスロット54であってもよい。
た直線状のスロット34の他に、図5に示すように、曲
線状(アーチ状)のスロット54であってもよい。
【0025】さらに、スロット34(又は54)のスロ
ット長さL2、スロット数、交差角度θ、及びスロット
形状は、特に限定するものではなく、回転体21の回転
数、質量、振動特性に応じて適宜選択されるものであ
る。
ット長さL2、スロット数、交差角度θ、及びスロット
形状は、特に限定するものではなく、回転体21の回転
数、質量、振動特性に応じて適宜選択されるものであ
る。
【0026】本実施の形態においては、ベアリングハウ
ジング31を、ジェットエンジン1の回転体21の軸受
部21aと転動するころがり軸受け40の支持・固定に
適用する場合について説明を行ったが、その適用対象は
ジェットエンジンの回転体の軸受部に限定するものでは
なく、ある一定の振幅範囲で振動する回転体の軸受部で
あれば全て適用可能である。また、本実施の形態におい
ては、固定手段17を構成する部材の一つとしてベアリ
ングハウジング31の説明を行ったが、固定手段17と
全く同じ構成で固定手段18を構成してもよいことは言
うまでもない。
ジング31を、ジェットエンジン1の回転体21の軸受
部21aと転動するころがり軸受け40の支持・固定に
適用する場合について説明を行ったが、その適用対象は
ジェットエンジンの回転体の軸受部に限定するものでは
なく、ある一定の振幅範囲で振動する回転体の軸受部で
あれば全て適用可能である。また、本実施の形態におい
ては、固定手段17を構成する部材の一つとしてベアリ
ングハウジング31の説明を行ったが、固定手段17と
全く同じ構成で固定手段18を構成してもよいことは言
うまでもない。
【0027】次に、本実施の形態に係るベアリングハウ
ジング31を用いた剛性調整方法を説明する。
ジング31を用いた剛性調整方法を説明する。
【0028】図3に示したように、本実施の形態のベア
リングハウジング31は、スロット34(又は54)の
回転体21における回転軸方向長さはL1であるが、ス
ロット34(又は54)の延長方向の長さはL2となっ
ている(L2≧L1)。これに対して、従来のベアリン
グハウジングは、図3に示したハウジング本体31aと
同じハウジング長さの場合、スロット長さの最長値はL
1である。このため、従来のベアリングハウジングで、
図3に示したベアリングハウジング31と同程度の剛性
を得るためには、ハウジング長さを長くしてスロットの
長さを長くしたり、スロット幅を広くしたりする必要が
あった。
リングハウジング31は、スロット34(又は54)の
回転体21における回転軸方向長さはL1であるが、ス
ロット34(又は54)の延長方向の長さはL2となっ
ている(L2≧L1)。これに対して、従来のベアリン
グハウジングは、図3に示したハウジング本体31aと
同じハウジング長さの場合、スロット長さの最長値はL
1である。このため、従来のベアリングハウジングで、
図3に示したベアリングハウジング31と同程度の剛性
を得るためには、ハウジング長さを長くしてスロットの
長さを長くしたり、スロット幅を広くしたりする必要が
あった。
【0029】これに対して、本実施の形態のベアリング
ハウジング31は、交差角度θの値及びスロット形状を
調整することでスロット34(又は54)の延長方向の
長さL2を自在に調整することができ、ハウジング長さ
を長くすることなく、かつ、スロット34(又は54)
の幅を広くすることなく、スロット34(又は54)の
長さだけを自在に調整することができ、延いてはハウジ
ング本体31aの剛性を自在に調整することができる。
ハウジング31は、交差角度θの値及びスロット形状を
調整することでスロット34(又は54)の延長方向の
長さL2を自在に調整することができ、ハウジング長さ
を長くすることなく、かつ、スロット34(又は54)
の幅を広くすることなく、スロット34(又は54)の
長さだけを自在に調整することができ、延いてはハウジ
ング本体31aの剛性を自在に調整することができる。
【0030】また、本実施の形態のベアリングハウジン
グ31は、ハウジング長さを長くすることなく、スロッ
ト34(又は54)の長さを自在に調整することができ
るため、ハウジング長さを最小限に抑え、かつ、エンジ
ンの重量及び容積の増加を防ぐことができ、限られたス
ペース内で、ベアリングハウジングのスロットの長さを
長くしたい(確保したい)場合に非常に有効である。
グ31は、ハウジング長さを長くすることなく、スロッ
ト34(又は54)の長さを自在に調整することができ
るため、ハウジング長さを最小限に抑え、かつ、エンジ
ンの重量及び容積の増加を防ぐことができ、限られたス
ペース内で、ベアリングハウジングのスロットの長さを
長くしたい(確保したい)場合に非常に有効である。
【0031】さらに、本実施の形態のベアリングハウジ
ング31は、ハウジング本体31aの剛性の調整を、ス
ロット34(又は54)の幅を広くすることによって行
うものではないため、ハウジング本体31aの強度が低
下することはなく、ハウジング本体31aの安全性(信
頼性)が低下することはない。
ング31は、ハウジング本体31aの剛性の調整を、ス
ロット34(又は54)の幅を広くすることによって行
うものではないため、ハウジング本体31aの強度が低
下することはなく、ハウジング本体31aの安全性(信
頼性)が低下することはない。
【0032】以上、本発明の実施の形態は、上述した実
施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のもの
が想定されることは言うまでもない。
施の形態に限定されるものではなく、他にも種々のもの
が想定されることは言うまでもない。
【0033】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、ベアリン
グハウジングの軸方向長さを長くすることなく、ハウジ
ング本体のスロット長さを自在に調整することができ、
ベアリングハウジングの剛性を自在に調整することがで
きるという優れた効果を発揮する。
グハウジングの軸方向長さを長くすることなく、ハウジ
ング本体のスロット長さを自在に調整することができ、
ベアリングハウジングの剛性を自在に調整することがで
きるという優れた効果を発揮する。
【図1】ジェットエンジンの概略図である。
【図2】図1における要部Aの拡大図である。
【図3】図2の3−3線矢視図である。
【図4】図2の4−4線断面図である。
【図5】図3におけるベアリングハウジングのスロット
形状の変形例を示す平面図である。
形状の変形例を示す平面図である。
21 回転体
40 ころがり軸受け
42 軸受外輪
16 ストラット(静止構造物)
31 ベアリングハウジング
31a ハウジング本体
32,33 固定部
34,54 スロット
θ 交差角度
Claims (2)
- 【請求項1】 円筒状を呈し、その一端が、回転体と転
動するころがり軸受けの軸受外輪に固定して設けられ、
他端が静止構造物に固定して設けられるベアリングハウ
ジングにおいて、ハウジング本体の各固定部間の周面
に、回転体の回転軸方向と交差する方向に延長するスロ
ットを形成したことを特徴とするベアリングハウジン
グ。 - 【請求項2】 円筒状を呈し、その一端が、回転体と転
動するころがり軸受けの軸受外輪に固定して設けられ、
他端が静止構造物に固定して設けられるベアリングハウ
ジングの剛性調整方法において、ハウジング本体の各固
定部間の周面に、回転体の回転軸方向と交差する方向に
延長するスロットを形成し、そのスロットの延長方向と
回転体の回転軸方向との交差角度を調整してハウジング
本体の剛性調整を行うことを特徴とするベアリングハウ
ジングの剛性調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001322340A JP2003130071A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | ベアリングハウジング及びその剛性調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001322340A JP2003130071A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | ベアリングハウジング及びその剛性調整方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003130071A true JP2003130071A (ja) | 2003-05-08 |
Family
ID=19139405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001322340A Pending JP2003130071A (ja) | 2001-10-19 | 2001-10-19 | ベアリングハウジング及びその剛性調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003130071A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013515938A (ja) * | 2009-12-29 | 2013-05-09 | ロールス−ロイス・コーポレーション | 減衰システムを有する回転機械 |
CN116146348A (zh) * | 2023-04-04 | 2023-05-23 | 成都中科翼能科技有限公司 | 一种燃气发生器前支点结构 |
-
2001
- 2001-10-19 JP JP2001322340A patent/JP2003130071A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013515938A (ja) * | 2009-12-29 | 2013-05-09 | ロールス−ロイス・コーポレーション | 減衰システムを有する回転機械 |
CN116146348A (zh) * | 2023-04-04 | 2023-05-23 | 成都中科翼能科技有限公司 | 一种燃气发生器前支点结构 |
CN116146348B (zh) * | 2023-04-04 | 2023-06-27 | 成都中科翼能科技有限公司 | 一种燃气发生器前支点结构 |
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