JP2003130012A - 液圧制御装置 - Google Patents

液圧制御装置

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JP2003130012A
JP2003130012A JP2001328869A JP2001328869A JP2003130012A JP 2003130012 A JP2003130012 A JP 2003130012A JP 2001328869 A JP2001328869 A JP 2001328869A JP 2001328869 A JP2001328869 A JP 2001328869A JP 2003130012 A JP2003130012 A JP 2003130012A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】圧液をステアリング操作用の作動流とそれ以外
の余剰流とに分流する分流機能を備えたものにおいて、
その分流機能として、優先型かロードセンシング型かを
簡単に選択、採用できるようにする。 【解決手段】プラグ7,7aを交換し、利用するポート
を切り換えることにより、ステアリング操作とは無関係
に一定量の作動流を優先的に確保する優先型分流弁、或
いはステアリング操作に応じて必要なだけの量の作動流
を確保するロードセンシング型分流弁の何れとしても機
能させることができるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトを
始め、各種産業用車両などに特に好適に適用可能な液圧
制御装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、フォークリフト等においては、
単一の液圧源からの圧液を分流弁により分流し、一部の
作動流(以下、必要に応じて「PFフロー」と称する)
をステアリング操作用に用いるとともに、それ以外の余
剰流(以下、必要に応じて「MFフロー」と称する)を
荷液操作等に用いることが従来より行われている。 【0003】そして、この場合の分流弁として、ステア
リング操作とは無関係に一定量のPFフローを優先的に
確保する優先型分流弁と、ステアリング操作に応じて必
要なだけの量のPFフローを確保するロードセンシング
型分流弁の2タイプが知られている。 【0004】図8はそのうちのロードセンシング型分流
弁を示すもので、高圧ポートPの圧液はスプール102
とハウジング101の間にあってPFフローを制御する
PF絞りXpfを介してステアリング供給用の作動流ポ
ートPFに抜け、またMFフローを制御するMF絞りX
mfを介して荷液用の余剰流ポートMFに抜けるように
構成されている。スプール102はスプリング122に
よって図中左方に付勢されており、またこのスプリング
室はステアリング時の負荷圧を導入するロードセンシン
グポートLSに連通している。 【0005】ステアリング操作していないときは、作業
流ポートPFは図示しないロードセンシングポート付ステ
アリング弁によりブロックされて作動流体は流れず、ロ
ードセンシングポートLSは図示しないロードセンシング
ポート付ステアリング弁のロードセンシングポートに接
続されドレンに連通している。この状態においてPポー
トから流入した作動流体は全量がPFポートへ突入しよう
とするが、PFポートは閉塞されているため作動流体の圧
力が上昇する。上昇した圧力はスプール102の左端に
作用し、スプール面積と圧力による力が対抗するスプリ
ング122を圧縮してスプールを右行させる。スプール
が右行することによりMF絞りXmfが開きPポートから流
入した圧液は全量がMFポートに流出する。 【0006】ステアリング操作がされると、PFポートを
図示しないロードセンシングポート付ステアリング弁
が、図示しない操舵用シリンダに接続する。また、ロー
ドセンシングポートLSには図示しない操舵用シリンダの
負荷圧力がロードセンシング圧力信号として加圧され
る。ロードセンシング圧力信号はスプリング室123に
作用し、スプール102を左行させる。この状態でPF絞
りXpfが開き、シリンダ作動に必要な流量を与える。
シリンダ作動に必要な流量以上を供給しようとすると、
ロードセンシングポートLSの圧力が下がりスプールを右
行させるため、MF絞りXmfが絞られて供給流量を低減さ
せる。このようにステアリング操作時の負荷に応じて必
要なだけの量の作動流が作動流ポートPFに確保されるロ
ードセンシング型分流弁として機能する。 【0007】また、図9は優先流型分流弁を示すもの
で、スプール202の動作を通じて高圧ポートPから作
動流ポートPFへ向かう流路を絞るPF絞りXpf、高
圧ポートPから余剰流ポートMFへ向かう流路を絞るM
F絞りXmfを背反的に開閉できるように構成するとと
もに、高圧ポートPから流入する圧液はMF絞りXmfを介し
て直接余剰流ポートMFに流れる分と、スプール軸心部に
設けた制御オリフィス225を介して作動流ポートPF
へ流れる分に分流するように構成する。作動流が流入し
ない状態ではスプール202はスプリング222により
右行端にあり、Xmf絞りは閉じている。作動流が流入す
ると圧液はスプール202の内部を通り、制御オリフィ
ス225を通じて開口しているXpf絞りを通ってPFポ
ートへ流出する。流出した作動流は図示しないオープン
センター型ステアリング弁に供給されてステアリング操
作に使用される。Pポートからの作動流が増大すると、
制御オリフィス225の前後差圧が大きくなりスプール
202は左行し、MF絞りXmfが開口して余剰の作動流
をMFポートへ導く。PFポートから流出する圧液は制
御オリフィス225を通過する圧液の圧力損失とスプリ
ング222による力とがバランスする量となり、PFポ
ートやMFポートの負荷状態にかかわらず、一定の流量
が流出する。すなわち、ステアリング操作に拘わらず、
一定量の作動流がPFフローとして確保される優先型分
流弁として機能する。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】このように、優先型、
ロードセンシング型の2タイプの分流弁は、それぞれの
分流機能に着目すれば対照的な制御システムであるた
め、従来においてはそれらは図示のように別個独立のフ
ロープライオリティバルブとして構成されている。 【0009】しかして、分流機能ごとに別異のフロープ
ライオリティバルブを構成していることにより、バルブ
の製作等に際して、極めて効率が悪いという問題が拭え
ないものである。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解消するために、圧液をステアリング操作用の作動流
(PFフロー)とそれ以外の余剰流(MFフロー)とに
分流する分流機能を備えたものにおいて、一部の部品を
交換することにより、ステアリング操作とは無関係に一
定量の作動流をPFフローとして優先的に確保する優先
型分流弁、或いはステアリング操作に応じて必要なだけ
の量の作動流をPFフローとして確保するロードセンシ
ング型分流弁の何れとしても機能させることができる液
圧制御装置を構成したことを特徴とする。 【0011】このようなものであれば、一部の部品の交
換のみで、この液圧制御装置を優先型分流弁、ロードセ
ンシング型分流弁の何れにも用いることができるため、
一部の部品以外の部分について部品の共通化によるコス
トダウンを図ることができる。 【0012】ここに言う「一部の部品の交換」とは、当
該部品を本体に対して着脱することにより、回路構成の
置換を実現できるものを言う。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
1〜図7を参照して説明する。 【0014】この実施形態の液圧制御装置は、一部のパ
ーツの着脱により、ロードセンシング型又は優先流型と
して選択的に機能し得る分流弁を構成したものである。
以下、先ずロードセンシング型分流弁として働く場合を
説明し、次に、一部を組み替えることによって優先流型
として働く場合を説明する。 【0015】図1〜図4に示すように、ハウジング1
は、スプール保持孔1aを有するもので、外面に、前記
スプール保持孔1aの軸方向ほぼ中央部に開口する高圧
ポートPと、その一方の隣接位置においてスプール保持
孔1aに開口する荷液用の余剰流ポートMFと、前記高
圧ポートPの他方の隣接位置においてスプール保持孔1
aに開口する作動流ポートPFと、前記スプール保持孔
1aの一端部近傍に開口するロードセンシングポートL
Sとを形成している。 【0016】スプール2は、前記ハウジング1のスプー
ル保持孔1aに収容された状態で、スプール保持孔1a
の両端に装着したプラグ1bとリテーナプラグ1cによ
って閉止され、一定ストロークの進退動作のみが許容さ
れている。その際、図中右側のリテーナプラグ1cの内
方には、スプリングリテーナ部21が設置してあり、こ
のスプリングリテーナ部21とスプール2との間にスプ
リング22を弾設させている。また、スプール2の内部
には、前記作動流ポートPFと前記ロードセンシングポ
ートLSとを連通させる内部通路23が形成され、その
内部通路23の一部に固定絞り24が設けてある。ロー
ドセンシングポートLSは図示しないロードセンシング
型ステアリング弁のロードセンシングポートに連通して
いるが、ステアリング操作がされるとステアリング負荷
圧を導入するように接続されている。スプール2とハウ
ジング1との間には、スプール2の動作に応じて高圧ポ
ートPから作動流ポートPFへ向かう流路を絞るPF絞
りXpf、高圧ポートPから余剰流ポートMFへ向かう
流路を絞るMF絞りXmfが背反的に開閉するように構
成され、高圧ポートPから流入する圧液は、PF絞りX
pfを介して直接作動流ポートPFに抜け、MF絞りX
mfを介して直接余剰流ポートMFに抜け、さらに内部
流路23に設けた前述の固定オリフィス24を介してロ
ードセンシングポートLSに至るように構成されてい
る。差圧は、これが大きくなるにつれてPF絞りXpf
を絞り、MF絞りXmfを開く方向にスプール2を付勢
するものであり、前述したスプリング22はこの差圧と
拮抗する弾性付勢力をスプール2に及ぼしている。 【0017】作動流ポートPFは、ステアリングの非操
作時にはその先がステアリング弁により閉塞され、ステ
アリング操作時にはステアリング用シリンダに作動液を
供給するものである。 【0018】なお、図において符号T1、T2で示すも
のはタンクポートであり、符号3,4はリリーフバル
ブ、符号5はダンピングオリフィスである。また符合6
で示すものはプラグ7に保持されたチェック弁であり符
号8で示すものはロードセンシング圧力の急激な変動を
緩和するための絞りである。 【0019】このようにした場合、ステアリング操作し
ていないときは、作動流ポートPFの先が閉じ、ロード
センシングポートLSがドレンに連通する。この状態か
らステアリング操作がされることにより、作動流ポート
PFの行き先が開き、ロードセンシングポートLSに圧
が立つと、固定オリフィス24の前後差圧が小さくなる
ため、PF絞りXpfが開き、MF絞りXmfが絞られ
る方向にスプール2が移動し、この結果、PFフローが
増え、MFフローが抑えられることとなり、逆にステア
リング操作が終わってロードセンシングポートLSの圧
が消失すると、固定オリフィス24の前後差圧が大きく
なるため、PF絞りXpfが絞られ、MF絞りXmfが
開かれる方向にスプール2が移動し、この結果、PFフ
ローが減り、MFフローが増えることとなる。すなわ
ち、ステアリング操作時の負荷に応じて、それに必要な
だけの量の作動流が作動流ポートPFに確保されること
となり、本液圧制御装置はロードセンシング型分流弁と
して機能し得る。 【0020】次に、優先型分流弁として用いる場合、図
5〜図7に示すように、上記作動流ポートPFを閉止
し、上記ロードセンシングポートLSを新たに作動流ポ
ートPF2として用いる。このために図1におけるチェ
ック弁6をプラグ7とともに取り除き、これに代えて閉
塞するプラグとして機能するプラグ7aを差し込む。ま
た固定オリフィス24をスプール2の軸心部から取り除
き、これに代えてチェック弁26を保持してなるリテー
ナ27をスプール2の軸心部に差し込む。すなわち、ス
プール2の動作を通じて高圧ポートPから作動流ポート
PF2へ向かう流路を絞るPF絞りXpf、高圧ポート
Pから余剰流ポートMFへ向かう流路を絞るMF絞りX
mfを背反的に開閉できるように構成するとともに、高
圧ポートPから流入する圧液はMF絞りXmfを介して
直接余剰流ポートMFに抜け、スプール軸心部に設けた
制御オリフィス25を介して作動流ポートPF2に至る
ようにする。制御オリフィス25の前後差圧は、これが
大きくなるにつれてPF絞りXpfを絞り、MF絞りX
mfを開く方向にスプール2を付勢するものであり、ス
プリング22はスプール2を上記差圧と拮抗する方向に
弾性付勢している。このようにした場合、PFポートか
ら流出する圧液の流量は、PFポート圧力、MFポート
圧力にかかわらず、PFポートに制御オリフィス25を
通過する作動液の圧力降下による差圧とスプリング22
によるスプリング力とがバランスする量で決まり、本液
圧制御装置は優先型分流弁として機能し得る。 【0021】以上のようにして、このものは、プラグ
7,7aを差し替え、1つのポートを使用するか否、そ
して他の1つのポートをLSポートとして用いるかPF
ポートとして用いるかによって、ロードセンシング型分
流弁若しくは優先流型分流弁の何れとしても利用するこ
とができ、大半の要素部品を共通に用いることが可能と
なる。 【0022】なお、各部の具体的な構成は、上述した実
施形態のみに限定されるものではなく、本発明の趣旨を
逸脱しない範囲で種々変形が可能である。 【0023】 【発明の効果】本発明は、以上説明した構成であるか
ら、一部の部品の交換のみで、ロードセンシング型と優
先流型との間で制御システムの変更を容易に行うことが
できる。このため、部品の共通化、作業工程の共通化を
図ることができ、部品管理、工程管理上も有利となる上
に、コストダウンも有効に図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の一実施形態を一使用状態において示す
全体縦断面図。 【図2】同一部破断した平面図。 【図3】同背面図。 【図4】同液圧回路図。 【図5】上記一実施形態を他の使用状態において示す全
体縦断面図。 【図6】同一部破断した平面図。 【図7】同液圧回路図。 【図8】従来のロードセンシング型分流弁を示す断面
図。 【図9】従来の優先流型分流弁を示す断面図。 【符号の説明】 MF…余剰流ポート P…高圧ポート PF…作動流ポート 7,7a…プラグ(一部の部品) 24…固定オリフィス 27…リテーナ

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】圧液をステアリング操作用の作動流とそれ
    以外の余剰流とに分流する分流機能を備えたものにおい
    て、 一部の部品を交換することにより、ステアリング操作と
    は無関係に一定量の作動流を優先的に確保する優先型分
    流弁、或いはステアリング操作に応じて必要なだけの量
    の作動流を確保するロードセンシング型分流弁の何れと
    しても機能させることができるように構成したことを特
    徴とする液圧制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2021044526A1 (ja) * 2019-09-03 2021-03-11

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