JP2003129042A - 逸泥防止材及びこの逸泥防止材の製造方法並びに該逸泥防止材を用いた土木施工法 - Google Patents

逸泥防止材及びこの逸泥防止材の製造方法並びに該逸泥防止材を用いた土木施工法

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JP2003129042A
JP2003129042A JP2001331429A JP2001331429A JP2003129042A JP 2003129042 A JP2003129042 A JP 2003129042A JP 2001331429 A JP2001331429 A JP 2001331429A JP 2001331429 A JP2001331429 A JP 2001331429A JP 2003129042 A JP2003129042 A JP 2003129042A
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Nobuyuki Furusawa
伸幸 古沢
Akira Natori
彰 名取
Takashi Watabe
孝 渡部
Saburo Ishii
三郎 石井
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Tachibana Material Co Ltd
Original Assignee
Tachibana Material Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 グアーガムとホウ酸又はホウ酸ソーダとを混
合して、逸泥土質に合った形状の逸泥防止材を容易に製
造でき、逸泥防止材の投入液をゲル化させて、逸泥防止
効果を向上できる逸泥防止材及びこの逸泥防止材の製造
方法並びに該逸泥防止材を用いた土木施工法を提供す
る。 【解決手段】 逸泥防止材を、ホウ酸とグアーガムとで
生成した。該材は、水100重量部にグアーガム0.1〜1.5
重量部の範囲内で、かつ、ホウ酸をグアーガム100重量
部に3〜15重量部添加し、pH値3〜7に調整して作液
する。土木施工法では、該材を、pH値9以上の泥水、
安定液、加泥材或は滑材等のアルカリ液に投入し、被投
入液のpH値8以上とすることで、被投入液をゲル化さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、泥水や加泥シー
ルド・泥水、泥濃、超泥推進・地中連続壁・リバース抗
・アース杭・ケーソン・BH抗・調査ボーリング・アン
カー等の土木工事の泥水・安定液・滑材、モルタル等に
添加し逸泥防止を目的とする逸泥防止材及びこの逸泥防
止材の製造方法並びに該逸泥防止材を用いた土木施工法
に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】従来、土木工事に使用されてい
る逸泥防止材は、逸泥する泥水や加泥材、滑材或はモル
タル等に混合して使用されており、材質は紙、綿の実、
化学繊維、石綿等の繊維であったり、吸水性ポリマーや
クルミの粒或はベントナイト粒やおが屑等、多種多様の
ものが用いられているのが現状である。これは、逸泥防
止材を使用する場所の土質条件により、逸泥防止材の要
求される粒径が異なり、また、要求される逸泥防止効果
が様々であることに起因している。
【0003】このため、上記従来の逸泥防止材にあって
は、土質に対して様々な粒径の逸泥防止材を選択する必
要があり、また、紙や繊維を選択した場合には、これら
を水に馴染ませるのに多くの時間を要し、また、紙や繊
維は比重が軽いため、浮き易く、均一な濃度の逸泥防止
材を製造することが難しい、という課題を有していた。
さらに、上記繊維を用いた逸泥防止材の場合には、移送
中に繊維がポンプの軸やサクション、ペラー等に絡み付
き易く使用しにくい、という課題を有していた。また、
クルミの粒は逸泥防止効果が一般に低く、さらに、吸水
性ポリマーは、セメントや海水が混ざった液に添加する
と性能が劣化する、という課題を有していた。
【0004】この発明は、かかる現状に鑑み創案された
ものであって、その目的とするところは、天然多糖類植
物であるグアーガムとホウ酸又はホウ酸ソーダとを混合
することで、様々な逸泥土質に対して現場に合った形状
の逸泥防止材を容易に製造することができると共に、逸
泥防止材が投入された被投入液を弾力のあるゲルとする
ことができ、逸泥防止効果を大幅に向上させることがで
き、しかも、安定液に合わせた比重調整が可能であり、
さらには、泥水、安定液、加泥材、滑材をアルカリ液と
すれば、予め水とグアーガム、ホウ酸又はホウ酸ソー
ダ、防腐剤、加重材を適宜混合しpH調整した液を工場
や現場で作液しておき、これを泥水等に投入することで
簡単に逸泥防止効果が得られる逸泥防止材及びこの逸泥
防止材の製造方法並びに該逸泥防止材を用いた土木施工
法を提供しようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明にあっては、土木工事の泥水や安定液或は
滑材またはモルタルに所要量添加混合される逸泥防止材
を、ホウ酸又はホウ酸ソーダとグアーガムとで生成した
ことを特徴とするものである。
【0006】この発明において、上記逸泥防止材は、水
100重量部に対して、グアーガム0.1〜1.5重量
部の範囲内で添加し、かつ、ホウ酸又はホウ酸ソーダを
グアーガム100重量部に対して3〜15重量部添加
し、pH値を3〜7に調整した液で生成するのが望まし
い。
【0007】また、この発明に係る逸泥防止材を、比較
的比重が重く、粘度が低い安定液に混合添加する場合に
は、該逸泥防止材に、粘土や微粉石粉からなる加重材を
添加し、比重調整するのが望ましい。
【0008】さらに、この発明に係る逸泥防止材に用い
られるグアーガムは、天然多糖類植物であるため、水溶
液に添加すると腐敗が早い場合があるため、必要に応じ
て防腐剤が添加混合して用いるのが望ましい。
【0009】このような材料で生成されてなる逸泥防止
材の各材料の投入順序は、図1に示すように、先ず、水
にホウ酸又はホウ酸ソーダを添加した後、グアーガムを
添加し、次に、必要に応じて防腐剤及び/又は加重材を
添加し、攪拌機で均一に攪拌混合して製造する。このよ
うにして製造された逸泥防止材は、例えば、アルカリ液
である掘削安定液に所要量添加することで、該掘削安定
液は任意の形状にゲル化する。
【0010】この場合の配合量は、前記したと同様、水
100重量部に対して、グアーガム0.1〜1.5重量
部の範囲内で添加し、かつ、ホウ酸又はホウ酸ソーダを
グアーガム100重量部に対して3〜15重量部添加
し、pH値を3〜7に調整して作液するのが望ましい。
【0011】このようにして作液された逸泥防止材を土
木施工法に用いる場合には、pH値9以上の泥水、安定
液、加泥材或は滑材等のアルカリ液に投入し、被投入液
のpH値8以上とすることで、被投入液を様々な任意の
ゲル体とすることができる。この場合、本逸泥防止材を
アルカリ液でゲル状にするときに、アルカリ液に投入す
る投入口の形状や投入スピードでゲルを任意の型に成形
することができる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように、この発明にあって
は、天然多糖類植物であるグアーガムとホウ酸又はホウ
酸ソーダとを混合することで、様々な逸泥土質に対して
現場に合った形状の逸泥防止材を容易に製造することが
できると共に、逸泥防止材が投入された被投入液を弾力
のあるゲルとすることができるため逸泥防止効果を大幅
に向上させることができ、従来の逸泥防止材のような多
くの時間を用いて水に馴染ませたり、移送中のトラブル
も発生する心配が全くなく、しかも、安定液に合わせた
比重調整も可能であり、さらには、泥水、安定液、加泥
材、滑材をアルカリ液とすれば、予め水とグアーガム、
ホウ酸又はホウ酸ソーダ、防腐剤、加重材を適宜混合し
pH調整した液を工場や現場で容易に製造することがで
きると共に、これを泥水等に投入することで簡単に泥水
や安定液、加泥材又は滑材を任意の形状にゲル化させる
ことができるので、逸泥防止が必要な土木工事において
本逸泥防止材を用いれば、秀逸な逸泥防止効果が得られ
る。
【0013】
【実験例1】下記の配合からなる本発明に係る逸泥防止
材と、従来から逸泥防止材として実績があるベントナイ
ト粒(0.5〜1.0mm)、クルミの粒(0.5〜
2.0mm)及びパルプ繊維(0.5〜4.0mm)を
用いた各逸泥防止材による逸泥防止試験を下記の要領で
行なった。使用泥水の組成は、水1000kgに対して
ベントナイト70kg、CMC1.5kgを添加し混合
して、粘性(FV)を26秒に調整したものを用いた。
また、使用土砂として、玉砂利を重量比70に、粗砂を
重量比30としたものを用いた。次に、上記試験手順を
図2に基づいて説明すると、先ず、試験器Aに逸泥が著
しく発生すると思われる土砂(使用土砂)を2リットル
投入し、締め固めた。次に、泥水1リットルに、上記逸
泥防止材を上記配合投入し、試験器Aに入れた。続い
て、容器Bに、コンプレッサーを介して空気圧0.5k
g/cm2を少しづつ注入すると、該容器Bから試験器
Aに泥水が移動し、該泥水が土砂内を通過するので、こ
の土砂を通過した液量を測定した。そして、さらに容器
Bに圧力3.0kg/cm2をかけ、耐圧状態と流出状
況とを確認した。結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1からも明らかなように、本発明品に係
る逸泥防止材を用いた場合には、1リットルの泥水通過
後、逸泥が止まり、良好な逸泥効果が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態例に係る逸泥防止材の
製造工程及び投入例を概略的に示す説明図である。
【図2】本逸泥防止材の逸泥防止効果試験装置の概略的
な構成を示す説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡部 孝 東京都足立区保木間1丁目6番15号 株式 会社立花マテリアル東京支店内 (72)発明者 石井 三郎 東京都足立区保木間1丁目6番15号 株式 会社立花マテリアル東京支店内 Fターム(参考) 2D054 AC04 AC05 AC18 DA12 DA15 DA33 DA35

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土木工事の泥水や安定液或は滑材または
    モルタルに所要量添加混合される逸泥防止材を、ホウ酸
    又はホウ酸ソーダとグアーガムとで生成したことを特徴
    とする逸泥防止材。
  2. 【請求項2】 前記逸泥防止材は、水100重量部に対
    して、グアーガム0.1〜1.5重量部の範囲内で添加
    し、かつ、ホウ酸又はホウ酸ソーダをグアーガム100
    重量部に対して3〜15重量部添加し、pH値を3〜7
    に調整した液で生成されていることを特徴とする請求項
    1に記載の逸泥防止材。
  3. 【請求項3】 前記逸泥防止材を、比較的比重が重く、
    粘度が低い安定液に混合添加する場合には、該逸泥防止
    材に、粘土や微粉石粉からなる加重材を添加し、比重調
    整することを特徴とする請求項1または請求項2のいず
    れかに記載の逸泥防止材。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の逸泥防止材には、防腐剤が添加混合されていることを
    特徴とする逸泥防止材。
  5. 【請求項5】 前記逸泥防止材は、水100重量部に対
    して、グアーガム0.1〜1.5重量部の範囲内で添加
    し、かつ、ホウ酸又はホウ酸ソーダをグアーガム100
    重量部に対して3〜15重量部添加し、pH値を3〜7
    に調整して作液されることを特徴とする請求項4に記載
    の逸泥防止材の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項2に記載の作液を、pH値9以上
    の泥水、安定液、加泥材或は滑材等のアルカリ液に投入
    し、被投入液のpH値8以上とすることで、被投入液を
    ゲル化させることを特徴とする逸泥防止材を用いた土木
    施工法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006336270A (ja) * 2005-06-01 2006-12-14 Daiho Constr Co Ltd トンネルの掘進方法およびシールド機
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JP2020023624A (ja) * 2018-08-07 2020-02-13 クニミネ工業株式会社 逸泥抑止材

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