JP2003128997A - 着色用短繊維混合体、塗料組成物及び塗装物品 - Google Patents

着色用短繊維混合体、塗料組成物及び塗装物品

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JP2003128997A
JP2003128997A JP2001328719A JP2001328719A JP2003128997A JP 2003128997 A JP2003128997 A JP 2003128997A JP 2001328719 A JP2001328719 A JP 2001328719A JP 2001328719 A JP2001328719 A JP 2001328719A JP 2003128997 A JP2003128997 A JP 2003128997A
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JP
Japan
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coloring
fiber
short
short fibers
fibers
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Application number
JP2001328719A
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English (en)
Inventor
Yoshihisa Yamamoto
義久 山元
Atsunori Maeda
敦則 前田
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Toyobo Co Ltd
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Toyobo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ざらつき感のない柔らかなソフトな風合い深
みのある深彩色、自然な揺らぎ調、グラデーション、迷
彩調、光の当たる角度や見る角度により色調が微妙に変
化し、あたかも奥行きがあるかのような立体調を達成す
ることができ、さらには屋外での数年から十数年にわた
っても色あせることなく美しい色調を保持することがで
きる着色用短繊維重合体、塗料組成物及び塗装物品を提
供する。 【解決手段】 着色用短繊維の混合体であって、平均繊
維長Lが300μm〜1500μm、繊維長が0.7×
L〜1.3×Lの着色用短繊維(a)の含有率が70%
以上、繊維長が1.5×L〜3×Lの着色用短繊維
(b)の含有率が0.001%以上30%未満であるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、意匠発現性を有す
る着色用短繊維混合体、特に塗料の着色剤として用いた
際に、深みのある迷彩調であって光の角度、見る角度に
より色調が変化する独特の自然調を示し、高級感のある
塗膜を形成することができ、さらに、屋外の使用にも耐
えることができる高い耐候性を持つ着色用繊維混合体そ
れを用いた塗料組成物及び塗装された塗装物品に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、塗料に繊維を混合することに
より、独特の風合いを出現させ、意匠性のある塗装面と
することは古くから知られている。近年では、ちぢみ調
塗料組成物(特開平5−39443号公報)、スエード
調の塗料組成物(特開平6−25564)、艶消し塗料
組成物(特開平7−166133号公報)、凹凸模様形
成塗料(特開平9−173966号公報)、藁すき繊維
調塗料組成物(特開平11−302575号公報)など
が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の塗料組成物
には、市場から要求されている様々な要求には十分応え
きれているものではなく、深みのある高級感を有する自
然調が不十分であるという問題点があった。特に、天井
材、外装、内装の壁材、乗用車、家具、冷蔵庫などの大
型家電品などでは今までにはない立体感や深みのある高
級感が強く求められ、さらには、これらの塗料を外装壁
材などの日光の当たる環境で使用すると退色が激しく、
数ヶ月で色調が変化したり色あせたりするため、屋外で
も使用可能な耐候性のある着色用短繊維混合体、塗料組
成物及び塗装物品が求められていた。
【0004】本発明は、従来の上記問題点を解決し、ざ
らつき感のない柔らかなソフトな風合い深みのある深彩
色、自然なゆらぎ調、グラデーション、迷彩調、光の当
たる角度や見る角度により色調が微妙に変化し、あたか
も奥行きがあるかのような立体調を達成することがで
き、さらには屋外での数年から十数年にわたっても色あ
せることなく美しい色調を保持することができる着色用
短繊維重合体、塗料組成物及び塗装物品を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の着色用短繊維混合体は、着色用短繊維の混
合体であって、平均繊維長Lが300μm〜1500μ
m、繊維長が0.7×L〜1.3×Lの着色用短繊維
(a)の含有率が70%以上、繊維長が1.5×L〜3
×Lの着色用短繊維(b)の含有率が0.001%以上
30%未満であることを特徴とする。
【0006】ここで、平均繊維長とは、着色用短繊維の
各々の長さの数平均値を意味し、含有率%とは、着色用
短繊維のうちの特定範囲の繊維長の繊維の本数の割合を
意味する。
【0007】またこの場合、本発明の塗料組成物は、上
記着色用短繊維混合体と、バインダー樹脂とを含有する
ことを特徴とする。
【0008】さらにまたこの場合、本発明の塗装物品
は、上記塗料組成物を塗布、乾燥させて得られることを
特徴とする。
【0009】上記の構成からなる本発明の着色用短繊維
混合体、塗料組成物及び塗装物品は、ざらつき感のない
柔らかなソフトな風合い深みのある深彩色、自然なゆら
ぎ調、グラデーション、迷彩調、光の当たる角度や見る
角度により色調が微妙に変化し、あたかも奥行きがある
かのような立体調を達成することができ、さらには屋外
での数年から十数年にわたっても色あせることなく美し
い色調を保持することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の着色用短繊維混合
体、塗料組成物及び塗装物品の実施の形態を説明する。
本発明の着色用短繊維混合体は、該短繊維の平均繊維長
をLとした際に、0.7×L〜1.3×Lの繊維長の着
色用短繊維(a)の含有率が70%以上、さらに1.5
×L〜3×Lの着色用短繊維(b)の含有率が0.00
1%以上30%未満である。
【0011】着色用短繊維の平均繊維長をLとした際
の、0.7×L〜1.3×Lの繊維長の着色用短繊維
(a)の含有率は好ましくは着色用短繊維の80%以
上、より好ましくは85%以上、さらに好ましくは90
%以上、特に好ましくは95%以上、最も好ましくは9
7%以上である。
【0012】また、着色用短繊維(a)は0.8×L〜
1.2×Lであることが好ましく(この繊維を着色用短
繊維(a’)とする)、着色用短繊維(a’)の含有率
は好ましくは80%以上、より好ましくは85%以上、
さらに好ましくは90%以上、特に好ましくは95%以
上最も好ましくは97%以上である。
【0013】着色用短繊維(a)の含有率が着色用短繊
維の70%未満であると、0.7×L未満の繊維長が多
い場合には平坦な印象となる場合があり、1.3×Lを
越える繊維長の割合が多い場合には粗い印象となり高級
感が失われることがある。
【0014】平均繊維長は、各々の着色用短繊維の長さ
Lx(1本目の長さをL1、2本目の長さをL2・・・n
本目の長さをLn)を測定し全着色用短繊維の本数(2
50本以上の適宜本数であって、着色用短繊維(b)の
含有量により適宜本数は増やすことができる)で除した
値である。 平均繊維長L=(L1+L2+・・・Ln)/n
【0015】平均繊維長Lの測定は、各々の着色用短繊
維が重ならないように白色の紙(無色ないし淡色系の繊
維の場含は黒色の紙)の上に撒き、これを写真に撮影
し、写真からノギスで測定する。CCDカメラ等で画像
を画像解析装置に取り込んで測定計算してもよい。な
お、繊維にクリンプがある場合はクリンプを無視して繊
維上の最も間隔の離れた2点間の距離を測り繊維長とす
る。
【0016】含有率%は、n本(250本以上の適宜本
数であって、着色用短繊維(b)の含有量により適宜本
数は増やすことができる)の着色用短繊維のうち、特定
範囲の繊維長の繊維の本数の割合であり、n本の着色用
短繊維を任意に取り、各範囲の長さに該当する繊維の本
数を求め、この本数/n×100により求めた。
【0017】また、着色用短繊維の平均繊維長Lは30
0μm〜1500μmの範囲であることが美観上好まし
く、300μm未満では、着色繊維によるゆらぎ調の高
級感が達成し難いことがあり、1500μmを越えると
粗い印象となり高級感が失われる。上記範囲であって
も、小柄模様としたい場合には、平均繊維長が300μ
m〜450μmのものが好ましく、中柄模様としたい場
合には、平均繊維長が450μm〜700μmのものが
好ましく、大柄模様としたい場合には、平均繊維長が7
00μm〜1500μmにすることが好ましい。
【0018】本発明では、着色用短繊維(a)よりも長
い繊維である1.5×L〜3×Lの着色用短繊維(b)
が特定量含まれていることが必須の要素である。
【0019】着色用短繊維(b)の繊維長は1.6×L
以上、好ましくは1.6×L以上であり、より好ましく
は1.7×L以上である。また、着色用短繊維(b)の
繊維長は好ましくは2.7×L以下であり、より好まし
くは2.5×L以下である。
【0020】着色用短繊維(b)の含有率は着色用短繊
維の0.001%以上30%未満であるが、20%以下
であることが好ましく、15%以下であることがより好
ましく、さらには10%以下であることが好ましく、特
には5%以下であることが好ましく、最も好ましくは3
%以下である。また、下限は0.01%以上であること
が好ましく、より好ましくは0.05%以上、さらに好
ましくは0.1%以上、特に好ましくは0.2%以上、
最も好ましくは0.3%以上である。30%以上の場合
には粗い印象を与え、0.001%未満であると効果が
十分出現しない。
【0021】着色用短繊維(a)の断面としては、断面
が円形の場合は直径50μm以下、さらには40μm以
下、特には30μm以下が好ましい。断面が円形の着色
用短繊維(a)を用いることにより、光が拡散反射され
てつや消し調となる。着色用短繊維(a)の直径が50
μmを超える場合には粗く、かつ平坦な印象となる場合
がある。また、断面の直径の下限は5μm以上、さらに
は10μm以上、特には13μm以上であることが好ま
しい。
【0022】着色用短繊維(a)の断面が扁平の場合
は、短径が5μm〜30μm、長径が30〜120μm
であることが好ましい。いぶし調の底光りのする明るい
つや消し調や、つや消し調の中に明るい点反射を伴う調
子とするためには短径を1とした場合の長径が1.2〜
4の略楕円またはまゆ型が好ましく、より好ましくは
1.3以上、さらには1.4以上であり、また、より好
ましくは3.0以下さらに好ましくは2.5以下、特に
好ましくは2.0以下、最も好ましくは1.8以下であ
る。この場合には、長径が60μm以下、さらには50
μm以下、特には40μm以下であることが好ましい。
【0023】また、着色用短繊維(a)の断面の短径を
1とした場合の長径が4.0〜15.0の略長方形の断
面の場合は、よじれ、曲がりの効果から、模様に奥行き
や立体的な迷彩調を強く与えることができ、自然なばら
つき、ソフトな風合いを発現させることができる。この
場合、短径を1とした場合の長径は、より好ましくは5
以上、さらには6以上であり、また、短径を1とした場
合の長径は、好ましくは12以下、さらに好ましくは1
0以下である。この場合には、長径が120μm以下、
さらには110μm以下、特には100μm以下である
ことが好ましい。この、断面が略長方形型の着色用短繊
維は繊維幅(短径)が薄いため、光が透過し下地の色、
重なり合いにより深みや立体感を強く出したり、微妙な
角度による変化を出すものと考えられる。
【0024】また、着色用短繊維(b)の断面も、断面
が円形の場合は直径50μm以下、さらには40μm以
下、特には30μm以下が好ましい。着色用短繊維
(b)を円形のものを用いることにより、光が拡散反射
されてつや消し調となる。直径が50μmを超える場合
には粗く、かつ平坦な印象となる場合がある。また、断
面の直径の下限は5μm以上、さらには10μm以上、
特には13μm以上であることが好ましい。
【0025】着色用短繊維(b)が扁平の場合は、短径
が5μm〜30μm、長径が30〜120μmであるこ
とが好ましい。いぶし調の底光りのする明るいつや消し
調や、つや消し調の中に明るい点反射を伴う調子とする
ためには短径を1とした場合の長径が1.2〜4.0の
略楕円またはまゆ型が好ましく、より好ましくは1.3
以上、さらには1.4以上であり、また、好ましくは
3.0以下、さらに好ましくは2.5以下、特に好まし
くは2.0以下、最も好ましくは1.8以下である。こ
の場合には、長径が60μm以下、さらには50μm以
下、特には40μm以下であることが好ましい。
【0026】また、色用短繊維(b)の断面の短径を1
とした場合の長径が4.0〜15.0の略長方形の場合
は、よじれ、曲がりの効果から、模様に奥行きや立体的
な迷彩調を強く与えることができ、自然なばらつき、ソ
フトな風合いを発現させることができる。この場合、短
径/長径比はより好ましくは5.0以上、さらには6.
0以上であり、また、好ましくは12.0以下、さらに
好ましくは10.0以下である。この場合には、長径が
120μm以下、さらには110μm以下、特には10
0μm以下であることが好ましい。この略長方形型は繊
維幅(短径)が薄いため、光が透過し下地の色、重なり
合いにより深みや立体感を強く出したり、微妙な角度に
よる変化を出すものと考えられる。着色用短繊維(a)
と着色用短繊維(b)の断面形状としては同じものを用
いてもよいし、異なるものを用いてもよい。
【0027】着色用短繊維(a)と着色用短繊維(b)
の両方に円形断面のものを用いると、つや消し調の柔ら
かな調子となり着色用短繊維(a)と着色用短繊維
(b)の両方に略楕円またはまゆ型を用いると、点反射
が強調されたり底光りの調子が複雑となり、より効果が
強調される。また、着色用短繊維(a)と着色用短繊維
(b)をともに略長方形とすることで、深みや立体感の
ある迷彩調が強調され、変化の複雑さを広げることがで
きる。
【0028】さらには、着色用短繊維(a)を略円形と
し、着色用短繊維(b)を略楕円径またはまゆ型とした
場合は、深いつや消し調の中に輝点を出したり強いつや
消し調と明るいつや消し調の領域の複雑な絡み合いを楽
しむことができる。また、着色用短繊維(a)を略円形
とし着色用短繊維(b)を略長方形とした場合には、ゆ
らぎ調のあるつや消しの深みの変化の調子を出すことが
できる。
【0029】着色用短繊維(a)を略楕円またはまゆ型
とし、着色用短繊維(b)を略円形とした場合は明るい
底光りのつや消し調の中に強いつや消し調領域を出した
り、つや消し調のゆらぎ感を複雑にすることができる。
着色用短繊維(a)を略円形またはまゆ型とし、着色用
短繊維(b)を略長方形とした場合には底光りの明るい
つや消し調の中に複雑な立体感、見る角度、光の角度に
よる調子のゆらぎを楽しむことができる。
【0030】着色用短繊維(a)を略長方形、着色用短
繊維(b)を略円形とした場合や略楕円またはまゆ型と
することで、明るく光沢感のある中につや消し調を交え
ることができる。
【0031】さらには着色用短繊維(a)の中で、略円
形、略楕円またはまゆ型、略長方形の少なくとも2つを
混合したり、着色用短繊維(b)の中で、略円形、略楕
円またはまゆ型、略長方形の少なくとも2つを混合した
り、と様々な組み合わせにより、複雑な色調、立体感、
奥行き、光沢等の変化をつけることができる。
【0032】また、このほかにも着色用短繊維の断面は
三角形、四角形、クローバー型、星形など様々な形状と
することができる。
【0033】また、着色用短繊維(a)、(b)はクリ
ンプが付与されていることが好ましい。クリンプの波長
としては1〜5mmであるのが好ましい。特に着色用短
繊維(b)にクリンプが付与されていると、深みのある
色調が得られたり、迷彩調が強調されたり、また、見る
角度や光の当たる角度により色調が変化し好ましい。ク
リンプ数としては0.05〜10個/2.5cmの範囲
であることが好ましい。より好ましくは1個/2.5c
m以上であり、より好ましくは8個/2.5cm以下で
ある。クリンプ度〔100−繊維の見かけ長さ(クリン
プした状態での繊維両端間の長さ)/繊維の実長さ(ク
リンプを引き延ばした際の繊維両端間の長さ)×10
0〕としては、1〜15%が好ましく、さらには2〜1
0%であるのが好ましい。
【0034】クリンプを付与する方法としては、繊維の
公知のクリンプ付与方法を採ることができる。たとえ
ば、クリンプ付与設備にて50〜120℃のスチーム処
理によりクリンプを付与することができる。
【0035】着色用短繊維(a)、(b)の製造方法と
しては、たとえば、繊維のトウ(10〜200万dTe
x)を張力下で2〜10本束ね、引き揃えて所定の長さ
に押し出しながらギロチンカットして着色用短繊維を製
造する。この際にギロチンカッターへの移送工程のテン
ションをコントロールすることやギロチンカットのタイ
ミングをずらすことにより、着色用短繊維(a)と所定
の長さ以上の着色用短繊維(b)とを同時に製造するこ
とができる。また、着色用短繊維(a)と着色用短繊維
(b)を別々に製造後、両者を混合してもよい。
【0036】また、クリンプが付与されていない繊維と
クリンプが付与された繊維とを切断工程でこのクリンプ
を十分に伸ばさないままギロチンカッターで切断する
と、クリンプが付与されていない着色用短繊維(a)と
クリンプが付与された着色用短繊維(b)とを同時に製
造することができる。
【0037】着色用短繊維(a)、(b)は水中で攪拌
分散させ、必要により染色した後、乾燥して得られる。
繊維の材質としては、綿、羊毛、絹、麻などの天然繊
維、セルロース類の化学繊維、ポリアミド、ポリエステ
ル、アクリルなどの合成繊維など特に限定するものでは
ないが、耐薬品性、耐候性の面でアクリル系繊維が好ま
しい。
【0038】アクリル系繊維としては、カチオン可染性
のものが好ましく、アミノ基含有モノマーを全モノマー
に対し0.1〜30モル%共重合させたものが好まし
い。さらには3モル%以上共重合させたものが好まし
く、また、20モル%以下共重合させたものが好まし
い。1モル%未満では、染料の着色性が悪くなることが
あり、30モル%以上では耐水性等が低下することがあ
る。
【0039】アミノ基含有モノマーとしては、ジメチル
アミノエチル(メタ)アクリレート、ジエチルアミノ
(メタ)アクリレート、2−ビニルピリジン、p−ジメ
チルアミノスチレン、p−ジエチルアミノスチレン等が
挙げられる。
【0040】このようなアクリル系繊維を用いることに
より、後述する耐候性の優れたカチオン染料に容易に染
色されやすくなり好ましい。
【0041】繊維を染色する染料としては、カチオン染
料が好ましく、含金属染料がさらに好ましく、その中で
も、1:2金属錯体のモノアゾ染料が特に好ましい。ま
た、アントラキノン系染料、フタロシアニン系染料も好
ましい。これらの染料を用いることで、屋外での長期間
の暴露に対しても色調の変化が少なくすることができ、
屋外での壁材等の塗布用の着色繊維として用いることが
できる。これらの染料としてはカラーインデックス等に
詳細が記載されている。
【0042】染色方法としては、たとえば、カットされ
た着色用短繊維(a)、(b)を水を入れた攪拌装置付
きタンクで攪拌しつつ個々の繊維を解きほぐした後、染
料を繊維重量の好ましくは10%以下、より好ましくは
5%以下、さらに好ましくは3%以下添加して80〜1
00℃で30〜60分間攪拌する。浴比は1:10〜
1:100の範囲であればよいが、1:50程度が好ま
しい。
【0043】このようにして染色された着色用短繊維
(a)、(b)は濾別等により水と分離された後、乾燥
させて、着色用短繊維(a)、(b)が得られる。
【0044】なお、着色用短繊維(a)、(b)の一方
または両方を無着色で用いることも可能である。この場
合も、塗装表面は異なる色調が得られたり、見る角度や
光の当たる角度により色調が複雑に変化し、意匠性を有
する。さらには、染料で染めずに、繊維として紡糸する
樹脂にカーボンブラック、チタンホワイトなど顔料を練
り込み、繊維として紡糸した原着繊維と呼ばれるもので
も好ましい。
【0045】また、複数種の色の繊維を組み合わせて用
いたり、着色用短繊維(a)と着色用短繊維(b)とで
色を変えることにより、さらに深みのある色調が得られ
たり、見る角度や光の当たる角度により色調が複雑に変
化し、意匠性が高まる。
【0046】このようにして得られた着色用短繊維混合
体は、バインダー樹脂や必要により他の着色剤等と混合
され、塗料組成物となる。
【0047】着色用短繊維混合体は、バインダー樹脂に
対して0.05〜20重量%含まれていることが好まし
い。より好ましくは0.1重量%以上、さらに好ましく
は0.2重量%以上、特に好ましくは0.3重量%以上
含まれ、また、好ましくは10重量%以下、さらに好ま
しくは7重量%以下、特に好ましくは5重量%以下含ま
れている。
【0048】バインダー樹脂に対して着色用短繊維混合
体の含有率が0.05重量%未満であると、着色用短繊
維を添加した効果が十分現れなくなる場合があり、20
重量%を越えると、着色用短繊維混合体が多くなり過
ぎ、深みのある調子が得られない場合がある。
【0049】塗料組成物としては、有機系溶媒に樹脂を
溶解させた溶剤系塗料組成物でも、水に水系樹脂を分散
させた水系塗料組成物でも好適に用いられるが、施工現
場でそのまま用いられる場合には施工時の環境の面から
は水系塗料が好ましく、物品に工業ラインで塗装する場
合には生産性の高い溶剤系塗料組成物とするのが好まし
い。
【0050】塗料組成物に用いるバインダー樹脂として
は、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アルキッド系樹脂、エポ
キシ系樹脂、メラミン系樹脂、シリコン系樹脂、フッ素
系樹脂などが挙げられ特に限定するものではない。これ
らの中でも、耐候性の面からアクリル系樹脂、シリコン
系樹脂、フッ素系樹脂が好ましい。アクリル系樹脂とし
ては、(メタ)アクリル酸メチルを主とし、(メタ)ア
クリル酸エチル、(メタ)アクリル酸ブチル、スチレ
ン、ブタジエン、アクリロニトリル、などを共重合させ
たものが挙げられる。さらには、フッ素含有のモノマ
ー、シリコン系のモノマーを共重合させることも好まし
い。また、水分散性の樹脂とする際には、アクリル酸、
メタクリル酸、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、アクリルアミドなどを共重合させることが好まし
い。
【0051】塗料組成物には、他の着色剤、骨材などを
添加することができる。着色剤としては、染料であって
も顔料であってもよいが、耐候性の面からは顔料が好ま
しい。顔料としては、二酸化チタン、アンバー、ベンガ
ラ、黄鉛、紺青、カーボンブラック、群青、マンガン紫
等の無機系顔料、ハンザイエロー、ベンジジンイエロ
ー、トルイジンレッド、フタロシアニンブルー、フタロ
シアニングリーン、ジオキサジンバイオレット等の有機
系顔料が挙げられる。また、バライト、炭酸カルシウ
ム、クレー、タルク等の体質顔料が挙げられる。
【0052】また、塗料組成物には、粘度調整材、造膜
助剤、消泡剤などを添加することができる。
【0053】
【実施例】次に本発明を以下の実施例、比較例を用いて
具体的に説明するが、本発明はこれらに限定されるもの
ではない。なお特性値評価は以下の方法により行った。
【0054】(1)平均繊維長及び繊維長分布の測定 平均繊維長及び繊維長分布の測定は、着色用短繊維を重
ならないように白色の紙(無色ないし淡色系の繊維の場
含は黒色の紙)の上に撒き、これをCCDカメラにて画
像解析装置(ニレコ株式会社製ルーゼックスFS)に取
り入れ、繊維長のヒストグラム及び平均繊維長を測定し
た。なお、写真に撮影し、写真からノギスで1本ずつ計
測する方法でも測定することができる。なお、着色用短
繊維にクリンプがある場合はクリンプを無視して繊維上
の最も間隔の離れた2点間の距離を測り繊維長とする。
【0055】(2)平均繊維長 平均繊維長は、各々の着色用短繊維の長さLx(1本目
の長さをL1、2本目の長さをL2・・・n本目の長さを
Ln)を測定し全繊維の本数(250本以上の適宜本数
であって、着色用短繊維(b)の含有量により適宜本数
は増やすことができる)で除した値である。 平均繊維長L=(L1+L2+・・・Ln)/n
【0056】(3)特定範囲の繊維長の繊維の含有率% 含有率%は、n本(250本以上の適宜本数であって、
着色用短繊維(b)の含有量により適宜本数は増やすこ
とができる)の着色用短繊維のうち、特定範囲の繊維長
の繊維の本数の割合であり、n本の着色用短繊維を任意
に取り、各範囲の長さに該当する繊維の本数を求め全繊
維の本数で除した値である。 含有率%=各範囲の長さに該当する繊維の本数/n×1
00
【0057】以下に実施例、比較例に用いる原料、条件
を具体的に説明する。
【0058】「未染色着色用短繊維混合体(A)の製
造」湿式紡糸により得られたアクリル繊維(日本エクス
ラン工業社製:アミノ基含有モノマー13モル%、断面
短径8μm、長径80μm)のトウ(130万dTe
x)をスタッフィングボックス式のクリンプ付与装置に
て95℃のスチーム処理によりクリンプを付与し(約4
個/インチ、クリンプ度8%)、このトウを5本引き揃
えてテンションバーに通し、ギロチンカッターに送り、
ピッチ1000μmでフィードして着色用短繊維を切断
した。なお、カット中にときおりギロチンカッターへの
移送工程のテンションバーのテンションを幾分弱めにし
て、カット長の長い着色用短繊維も同時にカットした。
【0059】「未着色着色用短繊維混合体(B)の製
造」アクリル繊維の断面を直径25μmの円形のものに
し、送りピッチを500μmに調整した以外は(A)と
同様にして着色用短繊維混合体(B)を得た。
【0060】「未着色着色用短繊維混合体(C)の製
造」送りピッチを550μmにした以外は(A)と同様
にして着色用短繊維混合体(C)を得た。
【0061】「原着着色用短繊維混合体(D)の製造」
アクリル繊維をカーボンブラック原着し、断面は直径2
0μmの円形のものにし、送りピッチを500μmに調
整した以外は(A)と同様にして着色用短繊維混合体
(D−bk)を得た。
【0062】「比較用未着色着色用短繊維混合体(A−
comp1)の製造」カット中のテンションをすべて同
じにした以外は(A)と同様にして着色用短繊維混合体
(A−comp1)を得た。なお、A−comp1は後
記する(A−red)と同様にして染色した。
【0063】「比較用未着色着色用短繊維混合体(A−
comp2)の製造」カット中のテンションをすべて同
じにし、送りピッチを5000μmにした以外は(A)
と同様にして着色用短繊維混合体(A−comp2)を
得た。なお、A−comp2は後記する(A−red)
と同様にして染色した。
【0064】「染色」未着色繊維混合体(A)の1kg
を95℃の熱水50リットルに入れ、攪拌分散させた。
さらにこれにカラーインデックスアシッドレッド316
の染料25gを入れ、1時間攪拌した。その後、繊維を
減別し、遠心脱水機で水分率30%以下にまで絞り、乾
燥機で80℃24時間乾燥させ、赤色着色用短繊維混合
体(A−red)を得た。(A)の繊維長の測定はこの
(A−red)で行った。
【0065】染料として、カラーインデックスアシッド
ブルー239を用いた以外同様にして青色着色用短繊維
混合体(A−blue)を得た。
【0066】未着色繊維混合体(B)を用い、染料とし
てカラーインデックスアシッドイエロー129を用いた
以外は同様にして黄色着色用短繊維混合体(B−yel
low)を得た。
【0067】未着色繊維混合体(B)を用い、染料とし
てカラーインデックスアシッドブルー194を用いた以
外は同様にして青色着色用短繊維混合体(B−blu
e)を得た。繊維長の測定は(B−blue)で行っ
た。
【0068】未着色繊維混合体(C)を用い、染料とし
てカラーインデックスアシッドレッド315を用いた以
外は同様にして赤色着色用短繊維混合体(C−red)
を得た。このものの繊維長の測定を行った。
【0069】「塗料組成物」ポリエステル樹脂(バイロ
ン200、東洋紡績社製)の500gをトルエン700
g、メチルエチルケトン300gに溶解し、さらに着色
用短繊維を表2に示す量添加し、混合攪拌して塗料組成
物を得た。
【0070】「塗装」塗料組成物を白色塗料(アルキッ
ド樹脂)で塗装された鋼板に乾燥厚さ300μmになる
よう塗工し、80℃の温風乾燥器内で20分間乾燥させ
た。得られた塗装鋼板を評価した。
【0071】「評価:奥行き、ゆらぎ感、高級感、きめ
の細かさ」10人のパネラーが約50cm離れた距離か
ら太陽光の明るい室内(直射日光は避ける)で様々な角
度で塗装鋼板を観察し、各評価項目に関して1〜5の5
段階評価を付けた。1は「ない」、5は「ある」であ
り、10人の平均値を計算し、四捨五入した。また、そ
れぞれのサンプルの意見印象を記述から、代表的な意見
を示した。
【0072】「耐候性」耐候性は繊維のみで評価した。 テストピースの作成 5×12cmのABS板に対象の短繊維を静電塗装し、
短繊維が全面コーティングされるよう作成した。 バインダー:日本NSC社製 ヨドゾール AA−76 接着剤吹付ガンエアー圧:1.0kg/cm2 植毛吹付ガンエアー圧:0.75MPa 接着剤塗布量:150g/5×12cm 試験方法 得られたテストピースを紫外線オートフェードメーター
(スガ試験機社製 FAL−AU カーボンアークラン
プ)に温度63℃、相対湿度65%の条件にてセット
し、各単位時間毎の色あせ度をグレースケール(JIS
−L−0804堅牢度試験用変退色用グレースケール)
と比較して目視測定した。結果を表1に示す。
【0073】以下に、実施例1〜8、比較例1〜3につ
いて、着色短繊維の組成、着色短繊維配合量と塗料塗布
板の評価を表2及び表3に記す。
【0074】
【表1】
【0075】
【表2】
【0076】
【表3】
【0077】
【発明の効果】本発明の着色用短繊維混合体、塗料組成
物及び塗装物品は、ざらつき感のない柔らかなソフトな
風合い深みのある深彩色、自然なゆらぎ調、グラデーシ
ョン、迷彩調、光の当たる角度や見る角度により色調が
微妙に変化し、あたかも奥行きがあるかのような立体調
を達成することができ、さらには屋外での数年から十数
年にわたっても色あせることなく美しい色調を保持する
ことができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J038 BA192 BA222 CD001 CD091 CG001 CG002 DA131 DB001 DD001 DD002 DF002 DG001 DL001 KA08 KA19 NA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色用短繊維の混合体であって、平均繊
    維長Lが300μm〜1500μm、繊維長が0.7×
    L〜1.3×Lの着色用短繊維(a)の含有率が70%
    以上、繊維長が1.5×L〜3×Lの着色用短繊維
    (b)の含有率が0.001%以上30%未満であるこ
    とを特徴とする着色用短繊維混合体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の着色用短繊維混合体と、
    バインダー樹脂とを含有することを特徴とする塗料組成
    物。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の塗料組成物を塗布、乾燥
    させて得られることを特徴とする塗装物品。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009255378A (ja) * 2008-04-16 2009-11-05 Teijin Fibers Ltd 防水透湿性布帛および衣料
JP2010234709A (ja) * 2009-03-31 2010-10-21 C I Kasei Co Ltd 化粧シート及びその製造方法
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JP2020008843A (ja) * 2018-06-28 2020-01-16 キヤノン株式会社 反射防止塗料、反射防止膜が設けられた光学部材、光学機器および撮像装置

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