JP2003128676A - カンプトテシンの製造方法 - Google Patents

カンプトテシンの製造方法

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JP2003128676A JP2001326033A JP2001326033A JP2003128676A JP 2003128676 A JP2003128676 A JP 2003128676A JP 2001326033 A JP2001326033 A JP 2001326033A JP 2001326033 A JP2001326033 A JP 2001326033A JP 2003128676 A JP2003128676 A JP 2003128676A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】若いクサミズキなど、樹脂や葉緑素の多い原料
を用いた場合であっても、純度の高いカンプトテシンを
高収量で得る。 【解決手段】カンプトテシンを含むクサミズキまたはエ
ルバタミアからカンプトテシンを抽出する抽出工程と、
非水溶性溶媒を用いた析出工程と、吸着工程と、非水溶
性溶媒を用いた溶解抽出工程とを含むカンプトテシンの
製造方法。 【効果】本発明により得られる純度の高いカンプトテシ
ンは、ガンの治療薬の製造などに有用である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、癌の治療に有用な
医薬品の原料となるカンプトテシンを、これを含有する
植物原料から効果的に抽出精製する方法及びこれによる
カンプトテシンの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】1966年にウオール(Wall)らに
よって、喜樹から下記式1で表されるカンプトテシンが
単離された[M. E. Wall, M. C. Wani, C. E. Cook, K.
H. Palmer, A. T. McPhail, and G. A. Sim, J. Am. Ch
em. Soc., 94, 388 (1966)]。その後、カンプトテシン
は、米国のNational Cancer Institute(国立癌研究
所)において制癌効果のある薬物として薬理研究が行わ
れた。
【0003】
【化1】
【0004】カンプトテシンは、抗腫瘍活性、すなわち
DNA関連酵素阻害メカニズム(DNAトポイソメラー
ゼのI型を阻害するメカニズム)を有する事が発見さ
れ、新制癌剤への応用の期待が高まった。しかしなが
ら、カンプトテシンは、高い骨髄抑制という毒性を有し
ていた。その後、カンプトテシンは化学修飾が加えら
れ、毒性が低減された。1994年1月には、カンプトテシ
ン誘導体である下記式2で表されるCPT−11(塩酸
イリノテカン)が臨床試験を経て旧厚生省より認可を受
けた。このようにして、カンプトテシン誘導体は日本で
医薬品として認められることとなった。
【0005】
【化2】
【0006】癌治療に有用な塩酸イリノテカンの原料と
なるカンプトテシンは、世界の亜熱帯圏に広く分布する
数種類の植物に含まれており、これら植物原料から抽出
することにより製造されている。又、カンプトテシン
は、化学合成によっても製造されている(例えば、米国
特許4,894,456号等)。
【0007】カンプトテシンをクサミズキ植物原料から
製造する場合、植物原料からカンプトテシンを抽出し、
できるだけ純度の高いカンプトテシンを収率良く得る必
要がある。従来、カンプトテシン抽出用に伐採された植
物原料は殆どが成木の幹部分であり、そこに含まれる樹
脂等の不純物の量は少なかった。近年、環境保全の観点
から、植物原料の栽培も行われるようになり、若年木も
抽出に供されるようになってきた。若年の植物原料は皮
部分が厚く、葉緑素を多く含むとともに、樹脂が多量に
含まれる。したがって、このような若い植物原料を用い
てカンプトテシンを抽出した場合、葉緑素や樹脂が不純
物として混入する割合が多くなり、これらをカンプトテ
シンから取り除くのが困難であり、その結果、クサミズ
キの成木の幹部分を用いて抽出した場合と同程度のカン
プトテシンの純度を達成することが難しいという問題が
あった。
【0008】カンプトテシンを植物原料から抽出する方
法としては、カンプトテシンを含有する植物(例えば、
クサミズキなど)からメタノール等の水溶性溶媒を用い
て抽出する方法や、水酸化ナトリウム水溶液などのアル
カリ溶液にカンプトテシンを溶解させる方法が知られて
いる(例えば、特公平5−33955号公報)。
【0009】さらに、カンプトテシンは、一般の有機溶
媒にとけにくい性質を有するためカンプトテシンをジメ
チルスルホキシドのような溶解力の強い水溶性溶剤に溶
解させる方法が知られている(例えば、特公平5−33
955号公報)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】例えば、クサミズキか
らメタノールを用いてカンプトテシンを抽出した場合、
一定のカンプトテシン濃度をもったカンプトテシン抽出
液を得ることができる。しかしながら、メタノールを用
いた抽出工程だけでは高純度のカンプトテシンを単離す
ることができないという問題があった。また、水酸化ナ
トリウム水溶液などのアルカリ溶液にカンプトテシンを
溶解させた場合、カンプトテシンはアルカリ溶液に容易
に溶解するが、カンプトテシンのラクトン環が開裂する
といった問題があった。また、ジメチルスルホキシドの
ような溶解力の強い水溶性溶剤を用いれば、メタノール
抽出液のカンプトテシン吸着媒から目的とするカンプト
テシンを効率よく抽出する事が可能であるが、葉緑素や
樹脂等を同時に溶解し抽出してしまう為、その後の分離
精製が困難であるという問題があった。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題は、以下の発明
によって解決される。すなわち、(1)カンプトテシン
を含むクサミズキまたはエルバタミアのいずれかまたは
両方からカンプトテシンを抽出する抽出工程と、抽出液
を濃縮した液に第1の非水溶性溶媒を投入し樹脂及び葉
緑素を溶解すると共にカンプトテシンを析出させる析出
工程と、析出したカンプトテシンを吸着媒に吸着させる
吸着工程と、吸着媒に吸着させたカンプトテシンを第2
の非水溶性溶媒を用いて溶解抽出し、粗カンプトテシン
を得る溶解抽出工程と、を含むカンプトテシンの製造方
法、(2)抽出工程において、メタノールまたは含水メ
タノールを用いてカンプトテシンを抽出する(1)に記
載のカンプトテシンの製造方法、(3)更に、粗カンプ
トテシンを再結晶により精製する工程を含む(1)又は
(2)に記載のカンプトテシンの製造方法、(4)第1
の非水溶性溶媒がトルエンである(1)から(3)のい
ずれか1項に記載のカンプトテシンの製造方法、(5)
吸着媒が、セライト、シリカゲル、またはその混合物で
ある(1)から(4)のいずれかに記載のカンプトテシ
ンの製造方法、(6)更に、活性炭を用いてろ過する工
程を含む、(1)から(5)のいずれか1項に記載のカ
ンプトテシンの製造方法、(7)溶解抽出工程におい
て、第2の非水溶性溶媒が、トルエンまたは、メタノー
ルのいずれか又は両方を含む液である(1)から(6)
のいずれかに1項に記載のカンプトテシンの製造方法、
(8)第2の非水溶性溶媒に含まれるメタノール対トル
エンの容量割合が、1:9から8:2である(7)に記
載のカンプトテシンの製造方法、(9)第2の非水溶性
溶媒に含まれるメタノール対トルエンの容量割合が、
2:8から5:5である上記(7)に記載のカンプトテ
シンの製造方法、(10)第1の非水溶性溶媒または第
2の非水溶性溶媒のいずれかまたは両方が、石油系炭化
水素である(1)から(6)のいずれか1項に記載のカ
ンプトテシンの製造方法。(11)第1の非水溶性溶媒
または第2の非水溶性溶媒のいずれかまたは両方が、ト
ルエンである(1)から(6)のいずれか1項に記載の
カンプトテシンの製造方法。(12)第2の非水溶性溶
媒が、ハロゲン化アルキルである上記(1)から(6)
のいずれか1項に記載のカンプトテシンの製造方法、
(13)第2の非水溶性溶媒が、メチレンクロライドで
ある上記(1)から(6)のいずれか1項に記載のカン
プトテシンの製造方法、(14)カンプトテシンを含む
クサミズキまたはエルバタミアから非水溶性溶媒を用い
てカンプトテシンを抽出する工程を含むカンプトテシン
の製造方法、によって解決される。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施態様のひとつである
カンプトテシンの製造方法のひとつは、原料を破砕した
後、カンプトテシンを含むクサミズキまたはエルバタミ
アのいずれかまたは両方からカンプトテシンを抽出する
抽出工程と、抽出液を濃縮した液に第1の非水溶性溶媒
を投入し樹脂及び葉緑素を溶解すると共にカンプトテシ
ンを析出させる析出工程と、析出したカンプトテシンを
吸着媒に吸着させる吸着工程と、吸着媒に吸着させたカ
ンプトテシンを第2の非水溶性溶媒を用いて溶解抽出
し、粗カンプトテシンを得る溶解抽出工程と、当該工程
により得られた粗カンプトテシンを再結晶することによ
り精製するカンプトテシン精製工程とを含むカンプトテ
シンの製造方法が挙げられる。
【0013】[カンプトテシンの原料]カンプトテシン
の原料としては、例えば、クサミズキ(Nothapodytes f
oetida)又は、エルバタミア(Mappia foetide Miers)等
のカンプトテシンを含む植物が挙げられるが、カンプト
テシンを含むものであれば限定されない。カンプトテシ
ンを含む植物としては、クサミズキが特に好ましい。
【0014】本発明は、カンプトテシンを含む植物原料
のうちでも比較的若い時期に伐採したクサミズキからカ
ンプトテシンを製造する場合に特に好適に用いられる。
例えば、本発明は、成長したクサミズキなどは勿論のこ
と、発芽してから1年以上3年以内のクサミズキなどに
好適に用いることができる。若木のクサミズキは、樹脂
や葉緑素を比較的多く含んでいるが、このような場合に
本発明は特に有効に用いられるのである。
【0015】カンプトテシンは、カンプトテシンの塩と
して製造されてもよい。カンプトテシンの塩としては、
カンプトテシンのナトリウム塩、カリウム塩やカンプト
テシンのテトラアルキルアンモニウム塩が含まれる(例
えば、特許1888404号)。
【0016】原料を伐採し、そのままカンプトテシンを
抽出してもよいが、抽出効率を上げるため、原料は細か
く破砕されていることが好ましい。
【0017】例えば、破砕された原料は、溶液中でカン
プトテシンが抽出される。この際に用いられる溶液とし
ては、例えば、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、ブタノールなどのアルコール類、ベンゼン、トルエ
ン、キシレン、メシチレン、クメンなどの芳香族炭化水
素類、フェノール、ベンジルアルコールなどの芳香族ア
ルコール、メチレンクロライドなどのハロゲン化アルキ
ルが挙げられるが、カンプトテシンを溶解するものであ
れば限定されない。当該溶液としてトルエンやメチレン
クロライドなどの非水溶性溶媒を用いてもよい。これら
は、単独で用いられてもよいし、2種類以上を混合して
用いてもよい。これらのうちで、メタノール、トルエ
ン、メチレンクロライドが入手容易であり、しかもカン
プトテシンをよく溶解するため好ましい。原料からカン
プトテシンを抽出する際は、不純物が比較的多く含まれ
るため、入手容易かつ安価なメタノールが特に好まし
い。
【0018】トルエンは、常温において、カンプトテシ
ンを含むメタノール抽出液の濃縮液に投入することによ
ってカンプトテシンを析出させ、これをセライトに吸着
させる働きがある。反対に、メタノールと混合した沸騰
状態でのトルエンはカンプトテシンが吸着したセライト
からカンプトテシン溶解し分離する働きがある。トルエ
ンは、常温で単独で使用した場合は、葉緑素及び樹脂を
溶解したままカンプトテシンを析出させるためカンプト
テシンの分離に好ましく用いられ、メタノールとトルエ
ンの混合溶媒はその沸点においてカンプトテシンを極め
て良く溶解するので、カンプトテシンの抽出又は再結晶
の溶解に好ましく用いられる。一方、メチレンクロライ
ドは常温においてもカンプトテシンを溶解するので、ト
ルエンの場合の様に、メチレンクロライドを用いてカン
プトテシンを含むメタノール抽出液の濃縮液からカンプ
トテシンを析出させることはできない。
【0019】表1に、トルエン、キシレン、ヘキサン、
メチレンクロライドの樹脂溶解性、それぞれに対するカ
ンプトテシン(CPT)溶解度、それぞれのメタノール
との混合能、およびそれぞれの沸点を示す。表1から、
メタノール以外の溶液としては、トルエンとメチレンク
ロライドが好ましいことがわかる。さらに、メチレンク
ロライドは、樹脂を溶解させずに、カンプトテシンを溶
解するという優れた効果を有することがわかる。
【0020】
【表1】
【0021】植物原料からカンプトテシンを抽出する際
の温度としては、抽出に用いられる溶液にもよるが、例
えばメタノールを用いた場合は、10℃から60℃が好
ましく、30℃から55℃であれば更に好ましい。その
理由は、低温で抽出を行うとカンプトテシンの溶解量が
すくなく、高温で行うと、樹脂等のカンプトテシン以外
の不純物を多く抽出する。更に、植物原料に予め水分を
持たせることにより、結果的に抽出工程におけるメタノ
ールの含水量が10から30容量%の範囲内にあるのが
好ましい。
【0022】原料からカンプトテシンを抽出した後、こ
れをろ過することが好ましい。ろ液にはカンプトテシン
が溶解している。この際、ろ過ケークにもカンプトテシ
ンが残されているので、ろ過ケークから再度カンプトテ
シンを抽出し、ろ液を集めることも本発明の好ましい実
施の態様である。
【0023】カンプトテシン抽出液は、液温を高める、
減圧するなどして溶媒を蒸発させ、カンプトテシンの濃
度を上昇させることが好ましい。カンプトテシンの濃度
が高まると、カンプトテシンの微細結晶が析出してく
る。同時に葉緑素及び樹脂も析出してくるので、その際
に、カンプトテシンは溶解せず、葉緑素及び樹脂を溶解
する石油系炭化水素を投入するのが良い。この目的に
は、ノルマルヘキサン、シクロヘキサン、ベンゼン、ト
ルエン等の非水溶性溶媒が使用できるが、沸点、作業環
境の問題、更にその後の工程での使用を考えると、トル
エンが好ましい。トルエンの投入により、その後、吸着
媒を混入することによって、カンプトテシンを吸着媒に
選択的に吸着させることが可能となる。この場合、メチ
レンクロライド等のハロゲン化アルキルはトルエンと同
様に非水溶性溶媒ではあるが、常温でカンプトテシンを
溶解するので、カンプトテシンを析出させる溶媒として
は必ずしも適さない。
【0024】カンプトテシンを抽出した濃縮液に混入さ
れる吸着媒としては、カンプトテシンを選択的に吸着す
るものが好ましく、例えば、シリカゲル、活性炭、活性
白土、ゼオライト、吸着クロマトグラフィー、セライト
を好適に用いることができるが、カンプトテシンを吸着
することができるものであれば限定されない。これらの
なかでも、セライトは特に好ましい吸着媒である。
【0025】吸着媒に吸着したカンプトテシンは、吸着
媒ごと非水溶性溶媒に入れることにより再び溶液中に溶
出する。吸着媒に吸着したカンプトテシンを溶出させる
ために用いられる非水溶性溶媒としては、カンプトテシ
ンを溶出することができる溶液であれば限定されず、先
に掲げた溶液を用いることができる。これらの中では、
メチレンクロライド、沸騰時のトルエン、及びこれらと
メタノールの混合溶液などを好適に用いることができ
る。
【0026】[吸着媒に吸着したカンプトテシンを溶出
させるために用いられる溶液]特に若い時期に伐採した
クサミズキは、樹脂の含有量が多く、メタノールのみを
用いてカンプトテシンを抽出した場合、当該樹脂が多く
溶解するため、得られるカンプトテシンの純度が低くな
る。このため吸着媒に吸着したカンプトテシンを溶出さ
せるために用いられる第2の非水溶性溶媒としては、メ
タノール単独だけではなく、メチレンクロライド又は沸
騰時のトルエン並びにこれらとメタノールの混同溶液が
好適に用いられるのである。ただし、メチレンクロライ
ドは、いわゆる環境ホルモンとして特定され、その排水
中の規制限度値は0.2mg/L以下という厳しい規定
が設けられている。このため、メチレンクロライドを用
いると、特別な廃液処理を施さなくてはならないため必
ずしも低コストが実現できない。したがって、沸騰時の
トルエン又は沸騰時のトルエンとメタノールの混合溶液
が、吸着媒に吸着したカンプトテシンを溶出させるため
に用いられる溶液として最も好ましい。
【0027】トルエンはメタノールと任意の割合で溶解
し、トルエン自体又はメタノール自体とは異なった性質
を示す。特に、カンプトテシンを溶解する能力はそれぞ
れ単独の場合と、混合した場合とで顕著に変化する。表
2に、20℃(実線)と70℃(破線)における、トルエン
とメタノールの重量比と溶解するカンプトテシンの量を
示す。
【0028】
【表2】
【0029】表2に示すとおり、カンプトテシンの溶解
度はメタノールとトルエンの混合の比率によって、大き
く変化するが、メタノールとトルエンの混合液に含まれ
るメタノールの量は、特に限定されるものではなく、メ
タノール対トルエンの容積割合としては、1:9から
8:2であることが好ましく、2:8から5:5であれ
ば更に好ましく、3:7であれば特に好ましい。メタノ
ール対トルエンの容積割合が3:7の混合液では、常温
(20℃)と沸騰時(70℃)とでカンプトテシンの溶
解度に、2倍の差がある。例えば、この系の70℃にお
けるカンプトテシン溶解度は、メチレンクロライドを用
いた場合よりも高い。すなわち、吸着媒に吸着したカン
プトテシンを溶出させるために用いられる溶液として沸
騰時のメタノールとトルエンの混合液が特に好ましいこ
とがわかる。
【0030】吸着媒に吸着したカンプトテシンをメタノ
ールとトルエンの混合液で溶出させた後は、ろ過を施
し、放置冷却や撹拌冷却することによりカンプトテシン
を晶析させることが好ましい。ろ液中のメタノールを蒸
発させ、ろ液を濃縮した後にカンプトテシンを晶析させ
ることは本発明の好ましい実施の態様である。この場
合、メタノールの濃縮割合は、メタノール対トルエンの
容積割合が1:9程度とすることが好ましい。このよう
にして得られた粗カンプトテシンとしては、カンプトテ
シン含有量が85重量%以上のものであることが好まし
い。カンプトテシン含有量が85重量%より少なけれ
ば、その後の再結晶による工程で結晶を精製しても好ま
しいカンプトテシンを製造することが困難になるからで
ある。
【0031】[精製(再結晶)工程]得られた粗カンプ
トテシンは、例えば再結晶を施すことによって精製され
ることが好ましい。再結晶に用いられる溶液としては、
カンプトテシンを溶解し、温度によってカンプトテシン
の溶解量が変化するものであれば限定されない。熱時は
カンプトテシンを良く溶解し、冷時はカンプトテシンを
析出させるが樹脂や不純物を依然として溶解しているよ
うな溶媒組成が特に好ましい。このような観点から、再
結晶に用いられる溶液としては、メタノールとトルエン
の混合溶液が好ましい。
【0032】粗カンプトテシンに含まれる不純物のう
ち、樹脂は常温のトルエンで溶解される。しかしなが
ら、カンプトテシン類縁化合物は、常温のトルエンに溶
解しにくい。一方、これらカンプトテシン類縁化合物は
メタノールとトルエンの混合溶液には溶解する。樹脂や
カンプトテシン類縁化合物を除去するためには、一度、
樹脂や、カンプトテシン類縁化合物を好ましくはメタノ
ール対トルエンの容積割合が3:7の混合溶液にカンプ
トテシンとともに熱時溶解させた後、ろ過して得たろ過
液を濃縮し、メタノールを溜去してカンプトテシンを析
出させ分離するが、その際に、ある程度のメタノールが
残っており、樹脂及びカンプトテシン類縁化合物が溶液
に溶解した状態であることが望ましい。
【0033】カンプトテシン類縁化合物は、その種類に
よるが、カンプトテシンのように限定された割合でのメ
タノールとトルエンの混合液ではなく、メタノール又は
トルエン単独の溶液に近い割合の場合に、常温で比較的
よく溶解する。したがって、カンプトテシン類縁化合物
を除去しつつ、カンプトテシンの回収率を上げるために
は、表2からわかるように、カンプトテシン析出時の溶
液ができるだけメタノール又はトルエンの単独溶媒に近
い状態となっていることが好ましい。メタノール又はト
ルエンは沸点や溶解する物質の量が異なっているので、
これらの容積割合を蒸発等で制御することによって、効
果的にカンプトテシンを回収することができる。
【0034】カンプトテシンを析出する際に含まれるべ
きメタノールの量は、粗カンプトテシンに含まれるカン
プトテシン類縁化合物の種類に依存し、その量に比例す
ると考えられる。例えば、クサミズキを植物原料とする
粗カンプトテシンに含まれるカンプトテシン類縁化合物
の量がx容量%のときには、カンプトテシン析出終了時
のメタノールとトルエン溶液中のメタノールの量として
は、x容量%から10x容量%が好ましく、2x容量%
から5x容量%であればより好ましく、2.5x容量%か
ら4x容量%であれば更に好ましい。このように、最終
濃縮液に含まれるメタノールの割合を制御することによ
って、カンプトテシンに含まれるカンプトテシン類縁化
合物の含有量を低下させることができる。
【0035】なお、粗カンプトテシンに含まれる他の不
純物としては、糖質がある。糖質はトルエンに比較的溶
解しにくいため、粗CPTに糖質が多量に含まれている
場合等は、再結晶における粗カンプトテシン溶解時等に
おいて、これらの不純物を吸着する吸着媒を再結晶工程
の熱時溶解溶液に添加すればよい。このような吸着媒と
しては、活性炭が好ましい。
【0036】再結晶工程及び/又はろ過工程が繰り返し
行われることは、本発明の好ましい別の実施態様であ
る。このように再結晶工程及び/又はろ過工程を繰り返
すことで、精製されるカンプトテシンの純度が高まり、
より好ましいカンプトテシン結晶を得ることが可能とな
る。
【0037】
【実施例】以下実施例をあげて本発明を説明するが、本
発明は以下の実施例に限定されない。
【0038】[実施例1] (工程1)1,300Kgのクサミズキ(NPF)の原木を、
5〜7mmφのスクリーンを装着した破砕機で破砕し、得
られたNPF破砕物に水を500L添加して一夜放置後ス
テンレス製8,000L抽出槽に投入し、水分が20容
量%以下の6,500Lのメタノールを投入し、50℃
に加温しつつ60分間抽出を行った。 得られたメタノ
ール抽出液をろ過し、1次抽出液を分離した。その後、
新たに水分が20容量%以下のメタノールを4,500
L投入し、再び同様に操作して2次抽出液を得た。全て
のメタノール抽出液を、ステンレス製のメタノール濃縮
装置を用いて、−0.065MPaの減圧下で加温し
た。これにより、メタノールを抽出液から留去させ、メ
タノール抽出液を濃縮した。この濃縮液に11Kgのセ
ライトを加え、更に200Lのトルエンを投入し、30
分間攪拌したのち、遠心分離してカンプトテシンが吸着
したセライトを分離した。
【0039】(工程2)上記工程1で得られたカンプト
テシンが吸着したセライトを、1,500Lのメチレン
クロライド中に投入し、加熱しながら攪拌した。1時間
後、加圧ろ過し、抽出液からセライトを分離した。得ら
れた抽出液を蒸留機で濃縮した後、冷却槽に移して20
℃にまで冷却し、析出した粗カンプトテシンをろ過し、
20Lのメチレンクロライドで洗浄した。洗浄した粗カ
ンプトテシンを6時間減圧し、メチレンクロライドを蒸
発させ乾燥し、カンプトテシン含量85%以上の粗カン
プトテシンを2.4Kgを得た。
【0040】(工程3)ステンレス製の攪拌溶解槽にメ
チレンクロライド-メタノール混合液(容量比4:1)を
1,200L加え、攪拌しつつ、先に得られた2.4K
gの粗カンプトテシンを投入した。この粗カンプトテシ
ン溶解液に、セライトを1Kg添加し、ろ過し、不溶物
を分離した。得られたろ液をグラスライニング製の蒸留
器に移し、メチレンクロライド-メタノールを留去して濃
縮した後、メタノールを160L投入して濃縮を繰り返
し、液が320L(液温58℃)となるまで濃縮した。
この濃縮液を10℃で1時間冷却して得られた析出物を
ろ集した。この再結晶工程で得られた精製結晶(一回晶)
を、20Lのメタノールで洗浄後、再び1,000Lの
メチレンクロライド-メタノール混合液(容量比4:1)
に攪拌下投入し、溶解・ろ過した液を濃縮し、メタノー
ル160Lの投入を繰り返して液温が58℃になるまで
濃縮した。析出物をろ集し、20Lのメタノールを用い
て析出物を洗浄し、減圧乾燥して精製結晶(二回晶)を
1.2Kg得た。得られた二回晶の品質はカンプトテシ
ン含量が98.2重量%以上であった。
【0041】[実施例2] (工程1)実施例1の工程1と同様の方法で得たカンプ
トテシン吸着セライトをカンプトテシン抽出機に投入
し、これに350Lのトルエンと160Lのメタノール
を投入し、攪拌しつつ加熱した。抽出液をろ紙を引いた
ろ過器に投入し、加温しつつ減圧ろ過した。 得られた
ろ液をカンプトテシン濃縮機へ投入し、加熱して、メタ
ノールを留去し放冷した。カンプトテシン濃縮機内に析
出した結晶(粗カンプトテシン)を、減圧ろ過器でろ過
により回収し、メタノール30Lを投入して粗カンプト
テシンを洗浄した。この様にして得た粗カンプトテシン
を減圧乾燥器で乾燥した。同様の作業を繰り返し、粗カ
ンプトテシンを3回製造した。これらの粗カンプトテシ
ンのカンプトテシン含量(重量%)を表3に示す。得られ
た粗カンプトテシンのカンプトテシン(CPT)含有量
は、85重量%以上であり、精製カンプトテシンを得る
上で純度の高い中間体が得られた。
【0042】
【表3】
【0043】(工程2)上記工程1で、得られた粗カン
プトテシンと、活性炭を容量が600Lのグラスライニ
ング溶解機に投入し、更に500Lのメタノールとトル
エンの混合液(容量比3:7)を投入し、加熱して粗カン
プトテシンを溶解させた。粗カンプトテシンが溶解した
後、ろ過器を減圧にし、溶液を加温しつつ、ろ過した。
得られたろ液を容量が600Lのグラスライニング濃縮
機に投入し、加熱しつつ攪拌してメタノールを留去し
た。得られた濃縮液を12時間放冷し、遠心分離機を用
いて、析出した結晶をろ過し、回収した。得られた結晶
を、20Lのメタノールで洗浄し減圧乾燥し精製結晶を
得た。このようにして得られた精製結晶の分析結果を表
4に示す。表4中、%は、重量%を意味する。表4か
ら、精製結晶は、いずれもカンプトテシン(CPT)
が、98重量%以上含有されており、品質の高いカンプ
トテシンが得られたことがわかる。また、得られた精製
結晶には、不純物であるカンプトテシン類縁化合物が、
いずれも僅かであり、不純物の少ないカンプトテシンが
得られたことがわかる。
【0044】
【表4】
【0045】[実施例3]実施例2の工程1で得られた
粗カンプトテシン2.0gを500mLのメタノールと
トルエンの混合液(容量割合3:7)に投入し加熱して溶
解させた後、ろ過した。ろ過液を100mLまで濃縮
し、メタノール400mLに注入後、放置し析出した結
晶をろ過により回収した。得られた結晶を80℃で乾燥
し、1.4gのカンプトテシンを得た。この結晶につい
て定量試験を行った結果、カンプトテシンが98.5重
量%、カンプトテシン類縁化合物が1.4重量%含まれて
いた。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、若いクサミズキなど、
樹脂や葉緑素の多い原料を用いた場合であっても、純度
の高いカンプトテシンを高収量で得ることが可能とな
る。
【0047】本発明によれば、メタノールとトルエンの
混合溶液を用いてカンプトテシンを抽出した場合は、メ
チレンクロライドに見られるような環境上の問題もない
ので、環境保全のための特段の工程を必要とするといっ
た不都合も無く、効果的にカンプトテシンを得ることが
できる。また、本発明によれば、メタノールとトルエン
の混合溶液の容量割合を制御することによってカンプト
テシン類縁化合物等のカンプトテシン製造時に含まれる
不純物を容易に除去することが可能となる。
【0048】トルエンを含んだ溶液を用いてカンプトテ
シンを抽出することで、カンプトテシンを含む植物原料
の葉からも効果的にカンプトテシンを得ることが可能と
なる。
【0049】活性炭等の吸着媒を用いてろ過を施すこと
で、粗カンプトテシンに含まれる糖質を効果的に除去
し、純度の高いカンプトテシンを高収量で得ることがで
きる。

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カンプトテシンを含むクサミズキまたはエ
    ルバタミアのいずれかまたは両方からカンプトテシンを
    抽出する抽出工程と、 抽出液を濃縮した液に第1の非水溶性溶媒を投入し樹脂
    及び葉緑素を溶解すると共にカンプトテシンを析出させ
    る析出工程と、 析出したカンプトテシンを吸着媒に吸着させる吸着工程
    と、 吸着媒に吸着させたカンプトテシンを第2の非水溶性溶
    媒を用いて溶解抽出し、粗カンプトテシンを得る溶解抽
    出工程と、 を含むカンプトテシンの製造方法。
  2. 【請求項2】抽出工程において、メタノール又は含水メ
    タノールを用いてカンプトテシンを抽出する請求項1に
    記載のカンプトテシンの製造方法。
  3. 【請求項3】更に、粗カンプトテシンを再結晶により精
    製する工程を含む請求項1又は2に記載のカンプトテシ
    ンの製造方法。
  4. 【請求項4】第1の非水溶性溶媒がトルエンである請求
    項1から3のいずれか1項に記載のカンプトテシンの製
    造方法。
  5. 【請求項5】吸着媒が、セライト、シリカゲル、または
    その混合物である請求項1から4のいずれか1項に記載
    のカンプトテシンの製造方法。
  6. 【請求項6】更に、活性炭を用いてろ過する工程を含
    む、請求項1から5のいずれか1項に記載のカンプトテ
    シンの製造方法。
  7. 【請求項7】溶解抽出工程において、第2の非水溶性溶
    媒が、トルエンまたは、メタノールのいずれか又は両方
    を含む液である請求項1から6のいずれか1項に記載の
    カンプトテシンの製造方法。
  8. 【請求項8】第2の非水溶性溶媒に含まれるメタノール
    対トルエンの容量割合が、1:9から8:2である請求
    項7に記載のカンプトテシンの製造方法。
  9. 【請求項9】第2の非水溶性溶媒に含まれるメタノール
    対トルエンの容量割合が、2:8から5:5である請求
    項7に記載のカンプトテシンの製造方法。
  10. 【請求項10】第1の非水溶性溶媒または第2の非水溶
    性溶媒のいずれかまたは両方が、石油系炭化水素である
    請求項1から6のいずれか1項に記載のカンプトテシン
    の製造方法。
  11. 【請求項11】第1の非水溶性溶媒または第2の非水溶
    性溶媒のいずれかまたは両方が、トルエンである請求項
    1から6のいずれか1項に記載のカンプトテシンの製造
    方法。
  12. 【請求項12】第2の非水溶性溶媒が、ハロゲン化アル
    キルである請求項1から6のいずれか1項に記載のカン
    プトテシンの製造方法。
  13. 【請求項13】第2の非水溶性溶媒が、メチレンクロラ
    イドである請求項1から6のいずれか1項に記載のカン
    プトテシンの製造方法。
  14. 【請求項14】カンプトテシンを含むクサミズキまたは
    エルバタミアから非水溶性溶媒を用いてカンプトテシン
    を抽出する工程を含むカンプトテシンの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102603757A (zh) * 2012-01-17 2012-07-25 花垣恒远植物生化有限责任公司 一种从马比木中提取分离喜树碱的方法

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