JP2003128518A - 水中油型シリコーンエマルジョンおよびその製造方法 - Google Patents

水中油型シリコーンエマルジョンおよびその製造方法

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JP2003128518A
JP2003128518A JP2001318611A JP2001318611A JP2003128518A JP 2003128518 A JP2003128518 A JP 2003128518A JP 2001318611 A JP2001318611 A JP 2001318611A JP 2001318611 A JP2001318611 A JP 2001318611A JP 2003128518 A JP2003128518 A JP 2003128518A
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silicone emulsion
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JP2001318611A
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Masahiro Takahashi
昌弘 高橋
Hidetoshi Kondo
秀俊 近藤
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DuPont Toray Specialty Materials KK
Original Assignee
Dow Corning Toray Silicone Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 化粧品活性成分、生理活性成分および着色成
分から選択される油性活性成分の保持力に優れ、かつ、
他成分との配合安定性が良好であり、最終製品に優れた
表面特性、表面保護性を付与し得る水中油型シリコーン
エマルジョンおよびその製造方法を提供する。化粧料,
洗浄剤,艶出し剤,表面処理剤,塗料等の添加剤として
有用である。 【解決手段】 (A)常温における性状が液状またはジ
ェリー状であり、ポリオキシアルキレン基を有するオル
ガノポリシロキサンを含有するオルガノポリシロキサン
架橋物5〜99.99重量%と、(B)化粧品活性成
分、生理活性成分および着色成分から選択される油性活
性成分95〜0.01重量%からなるオルガノポリシロ
キサン組成物が水中に乳化分散していることを特徴とす
る水中油型シリコーンエマルジョンおよびその製造方
法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水中油型シリコーン
エマルジョンおよびその製造方法に関し、詳しくは、化
粧品活性成分、生理活性成分および着色成分から選択さ
れる油性活性成分の保持力と、最終製品への配合安定性
に優れた水中油型シリコーンエマルジョンおよびその製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧料の肌への感触や滑り性を向上させ
るため、化粧料原料としてオルガノポリシロキサン架橋
物を使用することは周知である。例えば、アルケニル基
含有オルガノポリシロキサンとケイ素原子結合水素原子
含有オルガノハイドロジェンポリシロキサンの付加反応
架橋物(特開昭61−194009号公報、特開昭63
−313710号公報、特開平8−12524号公報、
特開平8−12545号公報および特開平8−1254
6号公報参照)や、ジメチルシリコーンオイルを含有す
るオルガノポリシロキサン架橋物が提案されている(特
開平2−243612号公報参照)。
【0003】しかしながらこれらのオルガノポリシロキ
サン架橋物は、他の化粧品原料との配合性が不十分であ
り、加えて、油性活性成分の保持力に乏しいため、例え
ばこれを各種化粧料や洗浄剤に添加すると、最終製品の
使用感や配合安定性が低下するという欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、上記欠
点を解消すべく鋭意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明の目的は、化粧品活性成分、生理活性
成分および着色成分から選択される油性活性成分の保持
力に優れ、かつ、最終製品への配合安定性が良好であ
り、さらには最終製品に優れた表面特性、表面保護性を
付与し得る水中油型シリコーンエマルジョンおよびその
製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、(A)常温に
おける性状が液状またはジェリー状であり、ケイ素原子
に結合した、一般式:−R1(OR2)mOR3(式中、R1
およびR2は同一もしくは異種のアルキレン基であり、
3は水素原子,アルキル基,アシル基およびイソシア
ン基からなる群より選択される基であり、mは正の整数
である。)で表されるポリオキシアルキレン基を有する
オルガノポリシロキサンを含有するオルガノポリシロキ
サン架橋物5〜99.99重量%と、(B)化粧品活性
成分、生理活性成分および着色成分から選択される油性
活性成分95〜0.01重量%からなるオルガノポリシ
ロキサン組成物が水中に乳化分散していることを特徴と
する水中油型シリコーンエマルジョン、およびその製造
方法に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】最初に、本発明の水中油型シリコ
ーンエマルジョンについて詳細に説明する。本発明エマ
ルジョンに使用される(A)成分のオルガノポリシロキ
サン架橋物は、常温における性状が液状またはジェリー
状であり、かつ、ケイ素原子に結合した、一般式:−R
1(OR2)mOR3で表されるポリオキシアルキレン基を有
するオルガノポリシロキサンを含有することを特徴とす
る。上式中、R1およびR2は同一もしくは異種のアルキ
レン基であり、エチレン基,プロピレン基,ブチレン
基,イソブチレン基,ペンタメチレン基,オクタメチレ
ン基,デカメチレン基,ドデカメチレン基,シクロヘキ
シレン基が例示される。これらの中でも、エチレン基,
プロピレン基,ブチレン基が好ましい。R3は水素原
子,アルキル基,アシル基およびイソシアン基からなる
群より選択される基であり、アルキル基としては、メチ
ル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,イソブチル
基,ペンチル基,オクチル基,デシル基,ドデシル基が
例示され、アシル基としては、ホルミル基,アセチル
基,プロピオニル基,ブチリル基,イソブチリル基,バ
レリル基,オキサリル基,マロニル基,スクシニル基,
グルタリル基が例示される。mは正の整数であり、1〜
100の範囲内であることが好ましく、20〜80の範
囲内であることがより好ましい。このようなポリオキシ
アルキレン基としては、一般式:−R1(OC24)p(O
36)qOR3で表されるポリオキシアルキレン基が好
ましい。上式中、R1およびR3は前記と同じである。p
は0または正の整数であり、0〜20の範囲内が好まし
い。qは正の整数であり、20〜80の範囲内が好まし
い。但し、pは常にqより小さいことが必要である。
尚、pが正の整数である場合に、オキシエチレン基とオ
キシプロピレン基との結合状態は、ブロック結合でもラ
ンダム結合でもよい。具体的には、次式で示される基が
例示される。 −(CH2)3(OC24)10(OC36)50OH −(CH2)3(OC36)50OH −(CH2)3(OC36)30OCH3 −(CH2)3(OC24)5(OC36)30OCH3 −(CH2)2(OC24)5(OC36)50OH −(CH2)2(OC36)20OCOCH3 このようなポリオキシアルキレン基を有するオルガノポ
リシロキサンの分子構造としては、直鎖状,一部分岐を
有する直鎖状,分岐鎖状,環状が挙げられ、特に、直鎖
状や一部分岐を有する直鎖状であることが好ましい。ま
た、このオルガノポリシロキサン中、上記ポリオキシア
ルキレン基以外のケイ素原子に結合する基としては、メ
チル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル
基,ヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,
デシル基,ヘキサデシル基,ヘプタデシル基,オクタデ
シル基等のアルキル基;シクロペンチル基,シクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基;フェニル基,トリル基,
キシリル基等のアリール基;ベンジル基,フェネチル基
等のアラルキル基;3−クロロプロピル基,3,3,3−
トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基のよ
うな置換もしくは非置換の一価炭化水素基が例示され
る。これらの他にも、メトキシ基,エトキシ基,プロポ
キシ基等のアルコキシ基や水酸基が少量存在してもよ
い。
【0007】このような(A)成分のオルガノポリシロ
キサン架橋物において、液状とは、常温における粘度
が、1〜10,000,000mPa・sの範囲内であること
を示し、特に、100,000〜10,000,000mP
a・sの範囲内であることが好ましい。また、ジェリー状
とは、自己流動性は有さないが、外力が加わることによ
り非可逆的に変形する性状を示している。またこの架橋
物中のケイ素原子に結合する基としては、上記オルガノ
ポリシロキサンで例示したのと同様の置換もしくは非置
換の一価炭化水素基が挙げられる。この他にも、メトキ
シ基,エトキシ基,プロポキシ基等のアルコキシ基や水
酸基が少量存在してもよい。
【0008】この(A)成分のオルガノポリシロキサン
架橋物としては、付加反応硬化性オルガノポリシロキサ
ン組成物を架橋させたものが好ましい。具体的には、上
記(a)成分と(b)成分と(c)成分のヒドロシリル
化反応による架橋物が挙げられ、特には、上記(a)成
分〜(d)成分からなる架橋性オルガノポリシロキサン
組成物の架橋物が挙げられる。尚、架橋は室温でも進行
するが、必要により加熱してもよい。
【0009】(a)成分は(c)成分とヒドロシリル化
反応によって架橋する。このオルガノポリシロキサン
中、水素原子以外のケイ素原子に結合する基としては、
メチル基,エチル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル
基,ヘキシル基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,
デシル基,ヘキサデシル基,ヘプタデシル基,オクタデ
シル基等のアルキル基;シクロペンチル基,シクロヘキ
シル基等のシクロアルキル基;フェニル基,トリル基,
キシリル基等のアリール基;ベンジル基,フェネチル基
等のアラルキル基;3−クロロプロピル基,3,3,3−
トリフルオロプロピル基等のハロゲン化アルキル基のよ
うな置換もしくは非置換の一価炭化水素基が例示され
る。これらの他にも、メトキシ基,エトキシ基,プロポ
キシ基等のアルコキシ基や水酸基が少量存在してもよ
い。(a)成分の分子構造は限定されず、例えば、直鎖
状、一部分岐を有する直鎖状、分岐鎖状、環状が挙げら
れ、好ましくは、直鎖状または一部分岐を有する直鎖状
である。(a)成分の25℃における粘度は限定されな
いが、1〜100,000mPa・sの範囲内であることが
好ましく、1〜10,000mPa・sの範囲内であること
がより好ましい。このような(a)成分としては、分子
鎖両末端ジメチルハイドロジェンシロキシ基封鎖ジメチ
ルポリシロキサン、分子鎖両末端ジメチルハイドロジェ
ンシロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロ
ジェンシロキサン共重合体,分子鎖両末端トリメチルシ
ロキシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルハイドロジェ
ンシロキサン共重合体の他、これらのシロキサン中のメ
チル基の一部がフェニル基,エチル基,ラウリル基,ス
テアリル基,3,3,3−トリフルオロプロピル基等で置
換されたオルガノポリシロキサンが例示される。
【0010】(b)成分は本発明の特徴的な成分であ
り、本発明エマルジョンの油性活性成分の保持性を向上
させる成分である。この(b)成分は、ケイ素原子に結
合した、一般式:−R1(OR2)mOR3で表されるポリオ
キシアルキレン基を有するオルガノポリシロキサンであ
る。式中、R1,R2,R3およびmは前記と同じである。
このオルガノポリシロキサン中、上記ポリオキシアルキ
レン基以外のケイ素原子に結合する基としては、アルケ
ニル基および水素原子以外であればよく、メチル基,エ
チル基,プロピル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル
基,ヘプチル基,オクチル基,ノニル基,デシル基,ヘ
キサデシル基,ヘプタデシル基,オクタデシル基等のア
ルキル基;シクロペンチル基,シクロヘキシル基等のシ
クロアルキル基;フェニル基,トリル基,キシリル基等
のアリール基;ベンジル基,フェネチル基等のアラルキ
ル基;3−クロロプロピル基,3,3,3−トリフルオロ
プロピル基等のハロゲン化アルキル基のような置換もし
くは非置換の一価炭化水素基が例示される。これらの他
にも、メトキシ基,エトキシ基,プロポキシ基等のアル
コキシ基や水酸基が少量存在してもよい。分子構造は限
定されず、例えば、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、
分岐鎖状、環状が挙げられ、好ましくは、直鎖状または
一部分岐を有する直鎖状である。25℃における粘度は
10〜1,000,000mPa・sの範囲内であることが好
ましく、100〜500,000mPa・sの範囲内である
ことがより好ましい。(b)成分の配合量は、(a)成
分1重量部に対して、0.1〜100重量部の範囲内で
あり、好ましくは0.5〜80重量部の範囲内であり、
特に好ましくは1〜40重量部の範囲内である。これ
は、(b)成分の配合量が0.1重量部未満であると、
本発明エマルジョンの油性活性成分の保持性が低下する
傾向があり、一方、100重量部を超えると、本発明エ
マルジョンを化粧料、洗浄剤、艶出し剤、表面処理剤、
塗料等に添加した場合に、最終製品の使用感、仕上り
性、表面特性、表面保護性等の特性が低下する傾向があ
るためである。
【0011】このような(b)成分のオルガノポリシロ
キサンとしては、次式で示されるシロキサンが例示され
る。
【化1】
【0012】(c)成分のオルガノポリシロキサンは
(a)成分とヒドロシリル化反応によって架橋する。ア
ルケニル基としては、ビニル基,アリル基,ブテニル
基,ペンテニル基,ヘキセニル基が例示される。このオ
ルガノポリシロキサン中、アルケニル基以外のケイ素原
子に結合する基としては、メチル基,エチル基,プロピ
ル基,ブチル基,ペンチル基,ヘキシル基,ヘプチル
基,オクチル基,ノニル基,デシル基等のアルキル基;
シクロペンチル基,シクロヘキシル基等のシクロアルキ
ル基;フェニル基,トリル基,キシリル基等のアリール
基;ベンジル基,フェネチル基等のアラルキル基;3−
クロロプロピル基,3,3,3−トリフルオロプロピル基
等のハロゲン化アルキル基のような置換もしくは非置換
の一価炭化水素基が例示される。これらの他にも、メト
キシ基,エトキシ基,プロポキシ基等のアルコキシ基や
水酸基が少量存在していてもよい。またその分子構造と
しては、直鎖状、一部分岐を有する直鎖状、分岐鎖状、
環状が挙げられ、特に、直鎖状か一部分岐を有する直鎖
状が好ましい。(c)成分の25℃における粘度は限定
されないが、10〜100,000mPa・sの範囲内であ
ることが好ましく、10〜10,000mPa・sの範囲内
であることがより好ましい。このような(c)成分とし
ては、分子鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖ジメ
チルポリシロキサン,分子鎖両末端ジメチルビニルシロ
キシ基封鎖ジメチルシロキサン・メチルビニルシロキサ
ン共重合体,分子鎖両末端トリメチルシロキシ基封鎖ジ
メチルシロキサン・メチルビニルシロキサン共重合体の
他、これらのシロキサン中のメチル基の一部がフェニル
基,エチル基,ラウリル基,ステアリル基,3,3,3−
トリフルオロプロピル基等で置換されたオルガノポリシ
ロキサンが例示される。(c)成分の配合量は、(a)
成分1重量部に対して、0.01〜100重量部の範囲
内であり、好ましくは0.1〜70重量部の範囲内であ
り、特に好ましくは1〜50重量部の範囲内である。こ
れは、0.01重量部未満であると、本発明エマルジョ
ンを化粧料、洗浄剤、艶出し剤、表面処理剤、塗料等に
添加した場合に、最終製品の使用感、仕上り性、表面特
性、表面保護性等の特性が若干低下する傾向があり、一
方、100重量部を超えると、本発明エマルジョンの油
性活性成分の保持性が低下する傾向があるためである。
【0013】(d)成分のヒドロシリル化反応用触媒
は、上記(a)成分と(c)成分のヒドロシリル化反応
を促進するための触媒である。このような触媒として
は、例えば、白金系触媒,ロジウム系触媒,パラジウム
系触媒が挙げられる。これらの中でも白金系触媒が好ま
しく、具体的には、塩化白金酸,塩化白金酸のアルコー
ル溶液,白金のオレフィン錯体,白金のアルケニルシロ
キサン錯体,白金のカルボニル錯体,白金黒,シリカに
担持した白金触媒,およびこれらの混合物が挙げられ
る。(d)成分の配合量は触媒量であるが、白金系触媒
を用いる場合には、(a)成分〜(c)成分の合計10
0万重量部に対して白金金属量が0.01〜1,000
重量部の範囲内となる量であることが好ましい。これ
は、0.01重量部未満であるとヒドロシリル化反応が
十分に進行せず、一方、1,000重量部を超える量加
えてもヒドロシリル化反応の促進効果が上がらないため
である。
【0014】本発明エマルジョンに使用される油性活性
成分は、化粧品活性成分、生理活性成分および着色成分
から選択される。本発明でいう化粧品活性成分とは、皮
膚、髪、粘膜を保護または補修する作用を有する成分を
指し、具体的には、2−エチルヘキシル−p−ジメチル
アミノベンゾエート,アミル−p−ジメチルアミノベン
ゾエート,グリセリル−p−アミノベンゾエート,エチ
ル−p−ジメチルアミノベンゾエート,エチル−p−ジ
エチルアミノベンゾエート,グリセリル−モノ−p−ア
ミノベンゾエート,p−t−ブチルサリチレート,p−
オクチルフェニルサリチレート,ジプロピレングリコー
ルサリチレート,2−エトキシエチル−p−メトキシシ
ンナメート,2,2'−ビス(p−メトキシスチリル)−
エチル−p−メトキシシンナメート,メチル−2,5−
ジイソプロピルシンナメート、2−ヒドロキシ−4−メ
トキシベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−メトキシ
−4'−メチルベンゾフェノン,2−ヒドロキシ−4−
メトキシ−5−スルホベンゾフェノン、ソジウム2,2'
−ジヒドロキシ−4,4´−ジメトキシ−5−スルホベ
ンゾフェノン,2,2',4,4'−テトラヒドロキシベン
ゾフェノン,2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン,2
−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン,2,2'−
ジヒドロキシ−4,4'−ジメトキシベンゾフェノン等の
紫外線吸収剤;モノステアリン酸アスコルビル,モノパ
ルミチン酸アスコルビル,ジパルミチン酸アスコルビ
ル,プラセンタエキス,甘草エキス,イブキトラノオエ
キス,リノール酸,リノレン酸等の美白剤;オレイン
酸,ラノリン,セチルアルコール,オクチルドデカノー
ル,スクワラン,コレステロール,アミノ酸,蛋白質等
の毛髪補修成分;アミノ酸,尿素,リン脂質,スフィン
ゴ脂質,セラミド,イソプレングリコール,ε―アミノ
カプロン酸,グリチルリチン酸,β―グリチルレチン
酸,塩化リゾチーム,グアイアズレン,γ―オリザノー
ル,4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸等の肌
荒れ防止剤が挙げられる。尚、香料は含まれない。生理
活性成分としては、ビタミンA,ビタミンD,ビタミン
E,ビタミンK等のビタミン;アシタバエキス,アンソ
ッコウエキス,オノニスエキス,オレンジエキス,カッ
コンエキス,カラスムギエキス,カロットエキス,キイ
チゴエキス,グレープフルーツエキス,クレマティエキ
ス,コンフリーエキス,サボンソウエキス,シモツケソ
ウエキス,シャクヤクエキス,ブドウエキス,リンゴエ
キス,ローマカミツレエキス,卵黄エキス,ローヤルゼ
リーエキス等の動植物抽出物;安息香酸,ウンデシレン
酸,サリチル酸,ソルビン酸,デヒドロ酢酸,パラオキ
シ安息香酸エステル,イソプロピルメチルフェノール,
クレゾール,クロロチモール,クロロフェネシン,クロ
ロキシレノール,ジクロロキシレノール,クロロクレゾ
ール,ジクロロベンジルアルコール,トリクロロヒドロ
キシジフェニルエーテル,ジクロロベンジルアルコー
ル,チオビスクロロフェノール,チモール,トリクロロ
カルバニリド,パラクロロフェノール,ハロカルバン,
フェニルフェノール,フェノキシエタノール,フェノー
ル,ヘキサクロロフェン,ベンジルアルコール,塩化ス
レアリルジメチルベンジルアンモニウム,臭化アルキル
イソキノリニウム,クロルヘキシジン,ジンクピリチオ
ン,トリクロサン,ピリチオンナトリウム等の殺菌剤お
よび防腐剤;ノルジヒドログアヤレチン酸,ブチルヒド
ロキシアニソール,没食子酸プロピル,チオジプロピオ
ン酸ジラウリル,p−ヒドロキシアニソール,没食子酸
オクチル,パルミチン酸アスコルビン,ステアリン酸ア
スコルビル等の酸化防止剤が例示される。着色成分とし
ては、赤色215号,赤色225号,赤色501号,赤
色505号,黄色204号,黄色404号,黄色405
号,緑色202号,紫色201号,橙色402号,青色
403号等の染料や顔料が例示される。このような油性
活性成分は1種類を単独で使用してもよく、2種以上の
混合物を使用してもよい。また、この油性活性成分は予
め油性溶媒に溶解してから使用することができる。この
とき使用される油性溶媒は、本発明の油性活性成分を溶
解し得るものであればよく、特に限定されない。
【0015】上記した(A)オルガノポリシロキサン架
橋物と(B)油性活性成分の配合比率は、5〜99.9
9:95〜0.01重量%の範囲内であり、25〜9
9.99:75〜0.01重量%の範囲内であることが
好ましく、40〜99.99:60〜0.01重量%の
範囲内であることがより好ましい。これは、油性活性成
分の含有量が0.01重量%未満であると、本発明エマ
ルジョンを化粧料,洗浄剤,艶出し剤,表面処理剤,塗
料等に添加した場合にその効果が発現せず、一方、95
重量%を超えると本発明エマルジョンの油性活性成分の
保持力が低下する傾向があるためである。
【0016】本発明エマルジョンは、上記(A)成分と
(B)成分からなるオルガノポリシロキサン組成物が水
中に乳化分散したものであり、(A)成分中に(B)成
分が安定に保持、吸蔵あるいは内包され、これが水中に
乳化分散している構造を有する。また、本発明エマルジ
ョンには、前記した架橋性オルガノポリシロキサン組成
物の乳化安定性を向上させるために界面活性剤を用いる
ことが好ましい。使用される界面活性剤としては、ヘキ
シルベンゼンスルホン酸,オクチルベンゼンスルホン
酸,デシルベンゼンスルホン酸,ドデシルベンゼンスル
ホン酸,セチルベンゼンスルホン酸,ミリスチルベンゼ
ンスルホン酸やそのナトリウム塩等のアニオン系界面活
性剤;オクチルトリメチルアンモニウムヒドロキシド,
ドデシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド,ヘキサ
デシルトリメチルアンモニウムヒドロキシド,オクチル
ジメチルベンジルアンモニウムヒドロキシド,デシルジ
メチルベンジルアンモニウムヒドロキシド,ジオクタデ
シルジメチルアンモニウムヒドロキシド,牛脂トリメチ
ルアンモニウムヒドロキシド,ヤシ油トリメチルアンモ
ニウムヒドロキシド等のカチオン系界面活性剤;ポリオ
キシアルキレンアルキルエーテル,ポリオキシアルキレ
ンアルキルフェノール,ポリオキシアルキレンアルキル
エステル,ポリオキシアルキレンソルビタンエステル,
ポリエチレングライコール,ポリプロピレングライコー
ル,ジエチレングライコールトリメチルノナノールのエ
チレンオキサイド付加物やポリエステル系のノニオン系
界面活性剤が例示される。このような界面活性剤は一種
類を単独で使用してもよく、二種以上を混合して使用し
てもよい。特に、本発明エマルジョンを化粧料の添加剤
として使用する場合には、ノニオン系界面活性剤を用い
て乳化したものが好ましい。界面活性剤の配合量は限定
されないが、オルガノポリシロキサン組成物100重量
部に対して0.01〜50重量部の範囲内であることが
好ましく、0.1〜20重量部の範囲内であることがよ
り好ましい。これは、0.01重量部未満であるとエマ
ルジョンの安定性が低下し、一方、50重量部を超える
と、化粧料、洗浄剤、艶出し剤、表面処理剤、塗料等に
添加した場合に最終製品の特性に悪影響を及ぼすことが
あるためである。また、水の配合量も限定されないが、
オルガノポリシロキサン組成物100重量部に対して1
0〜1,000重量部の範囲内であることが好ましい。
これは、10重量部未満であるとエマルジョンの安定性
が低下し、一方、1,000重量部を超えると最終製品
に十分な効果を付与できないためである。
【0017】次に、本発明エマルジョンの製造方法につ
いて詳述する。本発明の製造方法としては、前記した
(a)成分〜(d)成分からなる架橋性オルガノポリシ
ロキサン組成物5〜99.99重量%と前記油性活性成
分95〜0.01重量%を水中に乳化した状態で架橋す
る方法、または、前記(a)成分〜(d)成分からなる
架橋性オルガノポリシロキサン組成物を水中に乳化した
状態で架橋させた後、前記油性活性成分を添加する方法
が挙げられる。
【0018】前者の方法において、架橋性オルガノポリ
シロキサン組成物と油性活性成分のエマルジョンを調製
する方法としては、前記(a)成分〜(c)成分と油性
活性成分を予め乳化してエマルジョンとした後、これに
(d)成分を添加する方法が好ましい。乳化には、コロ
イドミル,ホモジナイザー,ホモミキサー等の乳化機
や、高粘度液体用高せん断攪拌装置等を用いることが好
ましい。このとき、前記したような界面活性剤を添加配
合することが好ましく、特に、ノニオン系界面活性剤を
用いることが好ましい。乳化後の架橋反応は室温でも進
行するが、必要により加熱してもよい。
【0019】また、後者の方法において、架橋性オルガ
ノポリシロキサン組成物のエマルジョンを調製する方法
としては、前記(a)成分〜(c)成分を予め水中に乳
化してエマルジョンを調製し、次いで、このエマルジョ
ンに(d)成分を添加する方法が好ましい。乳化には、
コロイドミル,ホモジナイザー,ホモミキサー等の乳化
機や、高粘度液体用高せん断攪拌装置等を用いることが
好ましい。このとき、前記したような界面活性剤を添加
配合することが好ましく、特に、ノニオン系界面活性剤
を用いることが好ましい。乳化後の架橋反応は室温でも
進行するが、必要により加熱してもよい。このようにし
てオルガノポリシロキサン架橋物の水系エマルジョンを
調製した後、油性活性成分を添加するが、このときのオ
ルガノポリシロキサン架橋物と油性活性成分の混合比率
は、5〜99.99:95〜0.01重量%の範囲であ
る。
【0020】以上のような本発明のシリコーンエマルジ
ョンは、化粧品活性成分、生理活性成分および着色成分
から選択される油性活性成分が、オルガノポリシロキサ
ン架橋物中に保持、吸蔵あるいは内包されているため、
例えばこれを各種化粧料,洗浄剤,艶出し剤,ワイプ,
ティッシュペーパー,生理用品,紙おむつ等の各種紙製
品や各種繊維製品の表面処理剤,塗料等の添加剤として
使用すると、最終製品に良好な使用感、仕上がり性、表
面特性、表面保護性等の特性が発現し、しかもその効果
が持続するという利点を有する。さらに本発明エマルジ
ョンは、最終製品への配合安定性に優れるという特徴を
有する。また、本発明の製造方法によれば、前記油性活
性成分の保持力に優れたシリコーンエマルジョンを、効
率よく調製することができるという特徴を有する。
【0021】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明す
る。実施例中、粘度は25℃における値である。染料保
持性、保存安定性、配合安定性および柔軟性・平滑性は
下記の測定方法に従って測定した。 ○染料保持性 シリコーンエマルジョン30gを、遠心分離器を用いて
2500rpm、30分間の条件下で、強制的に水相を
分離した。分離した水相の色を目視により次のように評
価した。 A:まったく着色が見られなかった。 B:わずかに着色していた。 C:明らかに着色していた。 ○保存安定性 シリコーンエマルジョンを50℃で1日静置した後、外
観の状態を目視により次のように評価した。 A:均一であった。 B:わずかに分離が認められた。 C:完全に分離していた。 ○配合安定性 試料を50℃で1日静置した後、外観の状態を目視によ
り次のように評価した。 A:均一であった。 B:わずかに分離が認められた。 C:完全に分離していた。 ○柔軟性・平滑性 長さ30cmの束ねた毛髪10gをポリオキシエチレンア
ルキル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄して濯いだ後、試料
5gを全体に塗布した。この毛髪を流水ですすぎ、室内
に放置して乾燥させた後、その柔軟性および平滑性を次
の評価基準により指触評価した。 A:良好であった。 B:やや良好であった。 C:やや不良であった。 D:不良であった。
【0022】
【実施例1】粘度15mPa・sの分子鎖両末端トリメチル
シロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメ
チルシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有
量0.8重量%)1.7重量部、式:
【化2】 で表されるポリオキシプロピレン基含有オルガノポリシ
ロキサン5重量部、粘度400mPa・sの分子鎖両末端ジ
メチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン
(ビニル基含有量0.5重量%)35.3重量部および青色
染料(青色403号)0.05重量部を混合した後、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル(HLB=13.1)
3重量部と水54.95重量部を加えて乳化してエマル
ジョンを調製した。次いでこれに、白金の1,3−ジビ
ニルテトラメチルジシロキサン錯体溶液(白金金属濃度
0.04重量%)を、上記エマルジョン中のメチルハイド
ロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体とポ
リオキシプロピレン基含有オルガノポリシロキサンとジ
メチルポリシロキサンの合計重量に対して、白金金属量
が20ppmとなる量添加してこれらを均一に混合した。
次いでこれを室温で1日間静置することによりヒドロシ
リル化反応させて、水中油型シリコーンエマルジョンを
調製した。得られたシリコーンエマルジョンについて、
染料保持性および保存安定性を測定して、それらの結果
を表1に示した。また、得られたエマルジョンの一部を
採取して105℃で2時間乾燥して水分を除去したとこ
ろ、粘度200万mPa・sの液状物が得られた。
【0023】
【比較例1】粘度15mPa・sの分子鎖両末端トリメチル
シロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメ
チルシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有
量0.1重量%)1.7重量部、粘度400mPa・sの分子
鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルビニルシ
ロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(ビニル基含有
量0.5重量%)40重量部、青色染料(青色403号)
0.05重量部および白金の1,3−ジビニルテトラメ
チルジシロキサン錯体溶液を、上記のメチルハイドロジ
ェンシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体とメチル
ビニルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体の合計
重量に対して白金金属量が20ppmとなる量添加してこ
れらを均一に混合した。次いでこれに、ポリオキシエチ
レンラウリルエーテル(HLB=13.1)3重量部と水
55.25重量部を加えて乳化してエマルジョンを調製
した。このエマルジョンを室温で1日間静置することに
よりヒドロシリル化反応させて、水中油型シリコーンエ
マルジョンを調製した。得られたシリコーンエマルジョ
ンについて、染料保持性および保存安定性を測定して、
それらの結果を表1に示した。また、シリコーンエマル
ジョンの一部を採取して水を除去したところ、エラスト
マー状物が得られた。
【0024】
【比較例2】粘度1,000mPa・sの分子鎖両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン42重量部
と青色染料(青色403号)0.05重量部を混合した
後、ポリオキシエチレンラウリルエーテル(HLB=1
3.1)3重量部と水54.95重量部を加えて乳化す
ることによりシリコーンエマルジョンを調製した。得ら
れたシリコーンエマルジョンについて、染料保持性およ
び保存安定性を測定して、それらの結果を表1に示し
た。また、シリコーンエマルジョンの一部を採取して水
を除去したところ、粘度1000mPa・sの液状物が得ら
れた。
【0025】
【表1】
【0026】
【実施例2】粘度15mPa・sの分子鎖両末端トリメチル
シロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメ
チルシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有
量0.8重量%)1.7重量部、式:
【化3】 で表されるポリオキシプロピレン基含有オルガノポリシ
ロキサン5重量部、粘度400mPa・sの分子鎖両末端ジ
メチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン
(ビニル基含有量0.5重量%)35.3重量部およびオレ
イン酸5重量部を混合した後、ポリオキシエチレンラウ
リルエーテル(HLB=13.1)3重量部と水50重量
部を加えて乳化してエマルジョンを調製した。次いでこ
れに、白金の1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサ
ン錯体溶液(白金金属濃度0.04重量%)を、上記エマ
ルジョン中のメチルハイドロジェンシロキサン・ジメチ
ルシロキサン共重合体とポリオキシプロピレン基含有オ
ルガノポリシロキサンとジメチルポリシロキサンの合計
重量に対して、白金金属量が20ppmとなる量添加して
これらを均一に混合した。次いでこれを室温で1日間静
置することによりヒドロシリル化反応させて、水中油型
シリコーンエマルジョンを調製した。このようにして得
られたシリコーンエマルジョン20重量部を、市販ヘア
コンディショナー80重量部に配合して試料を作成し
た。この試料について配合安定性および柔軟性・平滑性
を測定して、それらの結果を表2に示した。また、得ら
れたシリコーンエマルジョンの一部を採取して水を除去
したところ、粘度100万mPa・sの液状物が得られた。
【0027】
【実施例3】粘度15mPa・sの分子鎖両末端トリメチル
シロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメ
チルシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有
量0.8重量%)1.7重量部、式:
【化4】 で表されるポリオキシプロピレン基含有オルガノポリシ
ロキサン5重量部、粘度400mPa・sの分子鎖両末端ジ
メチルビニルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン
(ビニル基含有量0.5重量%)35.3重量部を混合した
後、これにポリオキシエチレンラウリルエーテル(HL
B=13.1)3重量部と水50重量部を加えて乳化して
エマルジョンを調製した。次いでこれに、白金の1,3
−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体溶液(白金金
属濃度0.04重量%)を、上記エマルジョン中のメチル
ハイドロジェンシロキサン・ジメチルシロキサン共重合
体とポリオキシプロピレン基含有オルガノポリシロキサ
ンとジメチルポリシロキサンの合計重量に対して、白金
金属量が20ppmとなる量添加してこれらを均一に混合
した。次いでこれを室温で1日間静置することによりヒ
ドロシリル化反応させて、オルガノポリシロキサン架橋
物のエマルジョンを調製した。次いでこれに、オレイン
酸5重量部を徐々に滴下しながら攪拌して、白色の均一
な水中油型シリコーンエマルジョンを調製した。このよ
うにして得られたシリコーンエマルジョン20重量部
を、市販ヘアコンディショナー80重量部に配合して試
料を作成した。この試料について配合安定性および柔軟
性・平滑性を測定して、それらの結果を表2に示した。
また、得られたシリコーンエマルジョンの一部を採取し
て水を除去したところ、粘度100万mPa・sの液状物が
得られた。
【0028】
【比較例3】粘度15mPa・sの分子鎖両末端トリメチル
シロキシ基封鎖メチルハイドロジェンシロキサン・ジメ
チルシロキサン共重合体(ケイ素原子結合水素原子含有
量0.1重量%)1.7重量部、粘度400mPa・sの分子
鎖両末端ジメチルビニルシロキシ基封鎖メチルビニルシ
ロキサン・ジメチルシロキサン共重合体(ビニル基含有
量0.5重量%)40重量部、オレイン酸5重量部および
白金の1,3−ジビニルテトラメチルジシロキサン錯体
溶液を、上記のメチルハイドロジェンシロキサン・ジメ
チルシロキサン共重合体とメチルビニルシロキサン・ジ
メチルシロキサン共重合体の合計重量に対して白金金属
量が20ppmとなる量添加してこれらを均一に混合し
た。次いでこれに、ポリオキシエチレンラウリルエーテ
ル(HLB=13.1)3重量部と水50.3重量部を加
えて乳化してエマルジョンを調製した。このエマルジョ
ンを室温で1日間静置することによりヒドロシリル化反
応させて、水中油型シリコーンエマルジョンを調製し
た。このようにして得られたシリコーンエマルジョン2
0重量部を、市販ヘアコンディショナー80重量部に配
合して試料を作成した。この試料について配合安定性お
よび柔軟性・平滑性を測定して、それらの結果を表2に
示した。また、シリコーンエマルジョンの一部を採取し
て水を除去したところ、粘度300万mPa・sの液状物が
得られた。
【0029】
【比較例4】粘度1,000mPa・sの分子鎖両末端トリメ
チルシロキシ基封鎖ジメチルポリシロキサン42重量部
とオレイン酸5重量部を混合した後、ポリオキシエチレ
ンラウリルエーテル(HLB=13.1)3重量部と水5
0重量部を加えて乳化することによりシリコーンエマル
ジョンを調製した。このようにして得られたエマルジョ
ン20重量部を、市販ヘアコンディショナー80重量部
に配合して試料を作成した。この試料について配合安定
性および柔軟性・平滑性を測定して、それらの結果を表
2に示した。また、このエマルジョンの一部を採取して
水を除去したところ、粘度900mPa・sの液状物が得ら
れた。
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】本発明の水中油型シリコーンエマルジョ
ンは、上記オルガノポリシロキサン架橋物と油性活性成
分からなるオルガノポリシロキサン組成物のエマルジョ
ンであり、オルガノポリシロキサン架橋物中にポリオキ
シアルキレン基含有オルガノポリシロキサンが存在する
ので油性活性成分の保持力に優れ、かつ、最終製品に対
する配合安定性が良好で、最終製品に優れた表面特性、
表面保護性を付与し得るという特徴を有する。また、本
発明の製造方法は、このようなシリコーンエマルジョン
を効率よく製造することができるという特徴を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C083 AA081 AA121 AD151 AD152 AD162 AD611 BB13 BB21 BB46 BB47 BB48 BB60 DD33 EE01 EE03 EE07 FF05

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)常温における性状が液状またはジ
    ェリー状であり、ケイ素原子に結合した、一般式:−R
    1(OR2)mOR3(式中、R1およびR2は同一もしくは異
    種のアルキレン基であり、R3は水素原子,アルキル
    基,アシル基およびイソシアン基からなる群より選択さ
    れる基であり、mは正の整数である。)で表されるポリ
    オキシアルキレン基を有するオルガノポリシロキサンを
    含有するオルガノポリシロキサン架橋物5〜99.99
    重量%と、(B)化粧品活性成分、生理活性成分および
    着色成分から選択される油性活性成分95〜0.01重
    量%からなるオルガノポリシロキサン組成物が水中に乳
    化分散していることを特徴とする、水中油型シリコーン
    エマルジョン。
  2. 【請求項2】 (B)油性活性成分が、(A)オルガノ
    ポリシロキサン架橋物中に保持、吸蔵あるいは内包され
    ていることを特徴とする、請求項1に記載の水中油型シ
    リコーンエマルジョン。
  3. 【請求項3】 (A)成分のオルガノポリシロキサン架
    橋物が、(a)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子
    結合水素原子を有するオルガノポリシロキサンと、
    (b)ケイ素原子に結合した、一般式:−R1(OR2)m
    OR3(式中、R1,R2,R3およびmは前記と同じであ
    る。)で表されるポリオキシアルキレン基を有するオル
    ガノポリシロキサン(但し、このオルガノポリシロキサ
    ンは、ケイ素原子に結合したアルケニル基および水素原
    子を含有しない。)と、(c)一分子中に少なくとも2
    個のケイ素原子結合アルケニル基を有するオルガノポリ
    シロキサンのヒドロシリル化反応による架橋物であるこ
    とを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の水中
    油型シリコーンエマルジョン。
  4. 【請求項4】 (A)成分のオルガノポリシロキサン架
    橋物が、 (a)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポ リシロキサン 1重量部、 (b)ケイ素原子に結合した、一般式:−R1(OR2)mOR3(式中、R1,R2, R3およびmは前記と同じである。)で表されるポリオキシアルキレン基を有す るオルガノポリシロキサン(但し、このオルガノポリシロキサンは、ケイ素原子 に結合したアルケニル基および水素原子を含有しない。) 0.1〜100重量部、 (c)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するオルガ ノポリシロキサン 0.01〜100重量部 および (d)ヒドロシリル化反応用触媒 触媒量 からなる架橋性オルガノポリシロキサン組成物の架橋物
    であることを特徴とする、請求項3に記載の水中油型シ
    リコーンエマルジョン。
  5. 【請求項5】 (b)成分が、ケイ素原子に結合した、
    一般式:−R1(OC24)p(OC36)qOR3(式中、R
    1およびR3は前記と同じであり、pは0または正の整数
    であり、qは正の整数であり、かつ、p<qである。)
    で表されるポリオキシアルキレン基を有するオルガノポ
    リシロキサンであることを特徴とする、請求項3または
    請求項4に記載の水中油型シリコーンエマルジョン。
  6. 【請求項6】 油性活性成分が、染料,顔料,ビタミ
    ン,動植物抽出物,紫外線吸収剤,美白剤,毛髪補修
    剤,肌荒れ防止剤,殺菌剤,防腐剤,酸化防止剤から選
    択される1種または2種以上である、請求項1〜請求項
    5のいずれか1項に記載の水中油型シリコーンエマルジ
    ョン。
  7. 【請求項7】 下記(a)成分〜(d)成分からなる架
    橋性オルガノポリシロキサン組成物5〜99.99重量
    %と、化粧品活性成分、生理活性成分および着色成分か
    ら選択される油性活性成分95〜0.01重量%を水中
    で乳化状態で架橋させることを特徴とする、請求項4に
    記載の水中油型シリコーンエマルジョンの製造方法。 (a)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポ リシロキサン 1重量部、 (b)ケイ素原子に結合した、一般式:−R1(OR2)mOR3(式中、R1、R2、 R3およびmは前記と同じである。)で表されるポリオキシアルキレン基を有す るオルガノポリシロキサン(但し、このオルガノポリシロキサンは、ケイ素原子 に結合したアルケニル基および水素原子を含有しない。) 0.1〜100重量部、 (c)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するオルガ ノポリシロキサン 0.01〜100重量部 および (d)ヒドロシリル化反応用触媒 触媒量
  8. 【請求項8】 (a)成分〜(c)成分と油性活性成分を水
    中で乳化した後、(d)成分を添加して架橋させることを
    特徴とする、請求項7に記載の水中油型シリコーンエマ
    ルジョンの製造方法。
  9. 【請求項9】 (b)成分が、ケイ素原子に結合した、
    一般式:−R1(OC24)p(OC36)qOR3(式中、R
    1,R3,pおよびqは前記と同じである。)で表される
    ポリオキシアルキレン基を有するオルガノポリシロキサ
    ンであることを特徴とする、請求項7または請求項8に
    記載の水中油型シリコーンエマルジョンの製造方法。
  10. 【請求項10】 下記(a)成分〜(d)成分からなる
    架橋性オルガノポリシロキサン組成物を水中で乳化状態
    で架橋した後、化粧品活性成分、生理活性成分および着
    色成分から選択される油性活性成分を添加することを特
    徴とする、請求項4に記載の水中油型シリコーンエマル
    ジョンの製造方法。 (a)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合水素原子を有するオルガノポ リシロキサン 1重量部、 (b)ケイ素原子に結合した、一般式:−R1(OR2)mOR3(式中、R1,R2, R3およびmは前記と同じである。)で表されるポリオキシアルキレン基を有す るオルガノポリシロキサン(但し、このオルガノポリシロキサンは、ケイ素原子 に結合したアルケニル基および水素原子を含有しない。) 0.1〜100重量部、 (c)一分子中に少なくとも2個のケイ素原子結合アルケニル基を有するオルガ ノポリシロキサン 0.01〜100重量部 および (d)ヒドロシリル化反応用触媒 触媒量
  11. 【請求項11】 (a)成分〜(c)成分を水中で乳化
    した後、(d)成分を添加して架橋させ、次いで、油性
    活性成分を添加することを特徴とする、請求項10に記
    載の水中油型シリコーンエマルジョンの製造方法。
  12. 【請求項12】 (b)成分が、ケイ素原子に結合し
    た、一般式:−R1(OC24)p(OC36)qOR3(式
    中、R1,R3,pおよびqは前記と同じである。)で表
    されるポリオキシアルキレン基を有するオルガノポリシ
    ロキサンであることを特徴とする、請求項10または請
    求項11に記載の水中油型シリコーンエマルジョンの製
    造方法。
  13. 【請求項13】 油性活性成分が、染料,顔料,ビタミ
    ン,動植物抽出物,紫外線吸収剤,美白剤,毛髪補修
    剤,肌荒れ防止剤,殺菌剤,防腐剤,酸化防止剤から選
    択される1種または2種以上である、請求項7〜請求項
    12のいずれか1項に記載の水中油型シリコーンエマル
    ジョンの製造方法。
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