JP2003127569A - 偽変造防止用カード及び偽変造防止用カードの製造方法 - Google Patents

偽変造防止用カード及び偽変造防止用カードの製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】表面保護層の屈折率と色彩値を適切な範囲に調
整することによって、偽変造防止性、真偽判別性、印字
性、表面保護(密着性・耐水性)、耐久性(スクラッチ
性)などを向上する。 【解決手段】偽変造防止用カードは、基材2上に、識別
情報及び書籍情報を記録した情報坦持体、鱗片状の粉末
のいずれか1つ以上を有する画像記録体1を有し、画像
記録体1上が光又は熱硬化型樹脂の保護層4で保護さ
れ、かつ光又は熱硬化型樹脂の保護層4の屈折率が1.
40以上1.60以下である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、偽造、変造防止
等の安全性(セキュリティ)が要求される個人情報等を
記憶するカード、あるいはシートに適用して好適な偽変
造防止用カード及び偽変造防止用カードの製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】偽変造防止用カードとして、低コストで
偽造防止を図るために、見る角度によって色が変化する
色変化印刷層を設ける偽造防止技術が普及してきてい
る。このような色変化印刷層は、例えば、パールインキ
などのように、見る角度によって色が変化する色変化イ
ンキで印刷して形成されている。このような色が変化す
るインキは、光を多重反射する顔料を含んでおり、その
顔料で反射した光の干渉によって、角度により色が変化
して見える。
【0003】この色変化印刷層は、鱗片顔料を含んだ色
変化印刷パターン層として形成されるが、偽変造を防止
するためには、この色変化印刷層に隣接して、顔画像や
氏名、住所、発行日などの文字情報を記録されることが
必要である。というのは、記録情報を改変しようとした
場合には、この色変化印刷パターン層も改変せざるを得
ないようにしなければならないからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この色
変化印刷層は色変化印刷パターン層の発色性を上げ、色
変化を鮮明にするために、鱗片顔料を含んだ色変化印刷
パターン層をある程度厚く形成してしまうと表面に保護
層を設ける場合に密着性が劣化し表面凹凸性が悪くな
り、印字性が劣化してしまうため厚くすることはできな
かった。そのため色変化パターン層を印字性に影響を与
えない厚みのままで、色変化を鮮明にする方法が強く求
められていた。
【0005】この発明は、上述した課題を解決したもの
であって、表面保護層の屈折率と色彩値を適切な範囲に
調整することによって、偽変造防止性、真偽判別性、印
字性、表面保護(密着性・耐水性)、耐久性(スクラッ
チ性)などを向上する偽変造防止用カード及び偽変造防
止用カードの製造方法を提供することを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0007】請求項1に記載の発明は、『基材上に、識
別情報及び書籍情報を記録した情報坦持体、鱗片状の粉
末のいずれか1つ以上を有する画像記録体を有し、前記
画像記録体上が光又は熱硬化型樹脂の保護層で保護さ
れ、かつ光又は熱硬化型樹脂の保護層の屈折率が1.4
0以上1.60以下であることを特徴とする偽変造防止
用カード。』である。
【0008】請求項2に記載の発明は、『SCI方式で
測定された、L*a*b*表色系での色彩値の明度の値
をL(SCI)、SCE方式で測定された色彩値の明度
の値をL(SCE)とした時、L(SCI)/L(SC
E)の値が1以上5以下の範囲であることを特徴とする
請求項1に記載の偽変造防止用カード。』である。
【0009】請求項3に記載の発明は、『色彩度を測定
される際の視野角が2度以上10度未満であることを特
徴とする請求項2に記載の偽変造防止用カード。』であ
る。
【0010】請求項4に記載の発明は、『前記画像記録
体と、前記光又は熱硬化型樹脂の保護層との密着度が8
0%以上100%以下であることを特徴とする請求項1
に記載の偽変造防止用カード。』である。
【0011】請求項5に記載の発明は、『前記情報坦持
体に、識別情報として顔画像、住所、名前、生年月日等
の個人情報が記載してあることを特徴とする請求項1乃
至請求項4のいずれか1項に記載の偽変造防止用カー
ド。』である。
【0012】請求項6に記載の発明は、『基材上に、識
別情報及び書籍情報を記録した情報坦持体、鱗片状の粉
末のいずれか1つ以上を有する画像記録体を有し、前記
画像記録体上が光又は熱硬化型樹脂の保護層で保護さ
れ、かつ光又は熱硬化型樹脂の保護層の屈折率が1.4
0以上1.60以下であり、前記画像記録体上に、少な
くとも離型層、透明樹脂の保護層を有する支持体上から
なる転写箔を、少なくとも1回以上熱転写したことを特
徴とする偽変造防止用カード製造方法。』である。
【0013】この請求項1乃至請求項6に記載の発明に
よれば、表面保護層の屈折率と色彩値を適切な範囲に調
整することによって、偽変造防止性、真偽判別性、印字
性、表面保護(密着性・耐水性)、耐久性(スクラッチ
性)などを向上させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の偽変造防止用カ
ード及び偽変造防止用カードの製造方法の実施の形態を
図面に基づいて説明する。
【0015】この実施の形態の偽変造防止用カードの画
像記録体は、基材上に、受像層を積層し、この受像層は
識別情報及び書籍情報を記録した情報坦持体、鱗片状の
粉末のいずれか1つ以上を有する。画像記録体上は光又
は熱硬化型樹脂の保護層4で保護され、かつ光又は熱硬
化型樹脂の保護層の屈折率が1.40以上1.60以下
である。保護層の屈折率がこの範囲外であると目視での
カードの判別性が低下し、偽変造防止性が劣化する。
【0016】光又は熱硬化型樹脂の保護層は、少なくと
も離型層、透明樹脂の保護層を有する支持体上からなる
転写箔を、画像記録体1に少なくとも1回以上熱転写し
て設けられる。転写箔を複数回熱転写すると保護層の表
面強度が上がり、耐久性が向上する。
【0017】この画像記録体1は、SCI方式で測定さ
れた、L*a*b*表色系での色彩値の明度の値をL
(SCI)、SCE方式で測定された色彩値の明度の値
をL(SCE)とした時、L(SCI)/L(SCE)
の値が1以上5以下の範囲である。色彩度を測定される
際の視野角が2度以上10度未満である。視野角が上記
範囲外では目視での偽変造防止の判別性が低下するた
め、好ましくない。
【0018】また、光又は熱硬化型樹脂の保護層の密着
度が80%以上100%以下である。また、情報坦持体
には、識別情報として顔画像、住所、名前、生年月日等
の個人情報が記載してある。
【0019】<色彩値について>色彩は色相と明度と彩
度からなる。色相とは赤、黄、青などの色合いのことを
示し、明度は色相に関係なく比較できる色の明るさのこ
とであり、彩度は上記の色相や明度とは別にあざやかさ
を示すものである。
【0020】これらの人間に識別できる色を数値化する
方法が昔から検討されてきており、一般に物体の色や光
源の色を数値や記号で表現する方法を一般に「表色系」
と言う。表色系には、マンセル表色系、L*a*b*表
色系、L*C*h表色系、ハンターLab表色系、XY
Z(Yxy)表色系がある。これらの表色系の中で近年
あらゆる分野で最もポピュラーに使用されている表色系
がL*a*b*表色系であり、1976年に国際証明委
員会(CIE)で規格化され、日本ではJIS(JIS
Z 8729)において採用されている。この表色系
では明度をL*、色素と彩度を示す色度をa*、b*で
表す。
【0021】<SCI方式とSCE方式について>一般
に物体に対して光源から照明された角度と逆方向の同じ
角度に跳ね返った光を正反射光といい、逆に正反射でな
く、いろいろな方向へ拡散して反射する光を拡散光とい
う。光トラップをして正反射光を除去して色を測る方法
をSCE(正反射光除去)方式と言い、光トラップがな
く正反射光を除去せずに色を測る方法をSCI(正反射
光込み)方式という。SCE方式では、正反射光を除去
し、拡散光だけを測定しているので、目視に近い色の評
価となる。SCI方式では、正反射光を含んで測定する
ので、物体の表面状態に関係なく素材そのものの色の評
価となる。
【0022】<画像記録体の定義>画像記録体とは、フ
ォーマット印刷されている画像記録体形成材料基材を表
す。
【0023】<画像記録体基材> <支持体>支持体としては、例えば紙、コート紙及び合
成紙(ポリプロピレン、ポリスチレンもしくは、それら
を紙とはり合せた複合材料)等の各種紙類、白色または
透明の塩化ビニル系樹脂シート、白色のポリエチレンテ
レフタレートベースフィルム、透明のポリエチレンテレ
フタレートベースフィルム、ポリエチレンナフタレート
ベースフィルム等の各種プラスチックフィルムないしシ
ート、各種の金属で形成されたフィルムないしシート、
各種のセラミックス類で形成されたフィルムないしシー
ト等を挙げることができる。
【0024】支持体は単層構造を有していてもよいし、
多層構造を有していてもよい。この発明では、支持体中
に蛍光物質を含有させることができる。また、支持体中
には後の工程で形成される画像の鮮明性を高めるため
に、予め白色顔料、例えばチタンホワイト、炭酸マグネ
シウム、酸化亜鉛、硫酸バリウム、シリカ、タルク、ク
レー、炭酸カルシウム等が添加されているのが好まし
い。
【0025】さらにまた、画像記録体を自動車免許証等
のIDカードとするのであれば、支持体を、前記白色顔
料と後述する塩化ビニル系樹脂との組成物からなるシー
トもしくはフィルムで構成するのが一般的である。感熱
転写記録用受像シートを支持体と受像層との積層体とし
て構成するときには、その支持体の厚みは通常100〜
1,000μm、好ましくは100〜800μmであ
る。
【0026】前記支持体には必要に応じてエンボス、サ
イン、ICメモリー、光メモリー、磁気記録層、他の印
刷等を設けることができる。当該カード利用者の顔画像
を形成するため受像層、クッション層を設けてもよい。
個人認証カード基体表面には画像要素が設けられ、顔画
像等の認証識別画像、属性情報画像、フォーマット印刷
から選ばれる少なくとも一つが設けられたものであって
もよく、また全く印刷部分のないホワイトカードであっ
てもよい。
【0027】<受像層>前記支持体の表面に形成する受
像層は、バインダーと各種の添加剤で形成することがで
きる。
【0028】この発明における受像層は、昇華型熱転写
方式により階調情報含有画像を形成すると共に、昇華型
熱転写方式または溶融型熱転写方式により文字情報含有
画像を形成するので、昇華性色素の染着性、または昇華
性色素の染着性とともに熱溶融性インクの接着性も良好
でなければならない。かかる特別な性質を受像層に付与
するには、後述するように、バインダー及び各種の添加
剤の種類及びそれらの配合量を適宜に調整することが必
要である。
【0029】以下、受像層を形成する成分について詳述
する。
【0030】この発明における受像層用のバインダー
は、通常に知られている昇華型感熱転写記録受像層用の
バインダーを適宜に用いることができる。主なバインダ
ーとしては、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
ポリカーボネート系樹脂、アクリル系樹脂、ポリスチレ
ン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリビニルブ
チラール系樹脂などさまざまなバインダーを使用するこ
とができる。ただし、この発明によって形成される画像
につき、実際的要求(たとえば発行されるIDカードに
所定の耐熱性が要求されるなど)が存在するのであれ
ば、そのような要求項目を満たすようにバインダーの種
類あるいは組み合わせを考慮することが必要になる。画
像の耐熱性を例にすると、60℃以上の耐熱性が要求さ
れるのであれば、昇華性色素のにじみを考慮して、Tg
が60℃以上であるバインダーを使用するのが好まし
い。
【0031】また、受像層を形成するに際して、必要に
応じて、例えば金属イオン含有化合物を含有させるのが
好ましい場合がある。特に熱移行性化合物がこの金属イ
オン含有化合物と反応してキレートを形成する場合であ
る。
【0032】前記金属イオン含有化合物を構成する金属
イオンとしては、例えば周期律表の第I〜第VIII族
に属する2価及び多価の金属が挙げられるが、中でもA
l、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、N
i、Sn、Ti、Zn等が好ましく、特にNi、Cu、
Co、Cr、Zn等が好ましい。これらの金属イオンを
含有する化合物としては、該金属の無機または有機の塩
及び該金属の錯体が好ましい。具体例を挙げると、Ni
+,Cu2+,Co2+,Cr2+及びZn2+を含有し
た下記一般式で表される錯体が好ましく用いられる。
[M(Q1 )k (Q2 )m (Q3 )n ]p
+p(L− )ただし、式中Mは金属イオンを表し、Q
1、Q2、Q3は各々Mで表される金属イオンと配位結
合可能な配位化合物を表し、これらの配位化合物として
は例えば「キレート化学(5)(南江堂)」に記載され
ている配位化合物から選択することができる。特に好ま
しくは、金属と配位結合する少なくとも一個のアミノ基
を有する配位化合物を挙げることができ、更に具体的に
は、エチレンジアミン及びその誘導体、グリシンアミド
及びその誘導体、ピコリンアミド及びその誘導体が挙げ
られる。Lは錯体を形成しうる対アニオンであり、C
r、SO4、ClO4等の無機化合物アニオンやベンゼ
ンスルホン酸誘導体、アルキルスルホン酸誘導体等の有
機化合物アニオンが挙げられるが、特に好ましくはテト
ラフェニルホウ素アニオンおよびその誘導体、ならびに
アルキルベンゼンスルホン酸アニオン及びその誘導体で
ある。kは1、2または3の整数を表し、mは1、2ま
たは0を表し、nは1または0を表すが、これらは前記
一般式で表される錯体が4座配位か、6座配位かによっ
て決定されるか、あるいはQ1、Q2、Q3の配位子の
数によって決定される。pは1、2または3を表す。こ
の種の金属イオン含有化合物としては、米国特許第4,
987,049号明細書に例示されたものを挙げること
ができる。前記金属イオン含有化合物を添加する場合、
その添加量は受像層に対して、0.5〜20g/m2
好ましく、1〜15g/m2がより好ましい。
【0033】また、受像層には、離型剤を添加すること
が好ましい。有効な離型剤としては、用いるバインダー
と相溶性のあるものが好ましく、具体的には変性シリコ
ーンオイル、変性シリコーンポリマーが代表的であり、
例えばアミノ変性シリコーンオイル、エポキシ変性シリ
コーンオイル、ポリエステル変性シリコーンオイル、ア
クリル変性シリコーン樹脂、ウレタン変性シリコーン樹
脂などが挙げられる。このなかでもポリエステル変性シ
リコーンオイルはインクシートとの融着を防止するが、
受像層の2次加工性を妨げないという点で特に優れてい
る。受像層の2次加工性とは、マジックインキでの筆記
性、できた画像を保護する際に問題となるラミネート性
などを指す。この他離型剤としてはシリカ等の微粒子も
有効である。2次加工性を問題としない場合は融着防止
策として硬化型シリコーン化合物の使用も有効である。
紫外線硬化型シリコーン、反応硬化型シリコーンなどが
入手可能であり、大きな離型効果が期待できる。
【0034】この発明における受像層は、その形成成分
を溶媒に分散あるいは溶解してなる受像層用塗工液を調
製し、その受像層用塗工液を前記支持体の表面に塗布
し、乾燥する塗工法によって製造することができる。
【0035】支持体の表面に形成される受像層の厚み
は、一般に1〜50μm、好ましくは2〜10μm程度
である。この発明においては、支持体と受像層との間に
クッション層あるいはバリヤー層を設けることもでき
る。クッション層を設けると、ノイズが少なくて、画像
情報に対応した画像を再現性良く転写記録することがで
きる。クッション層を構成する材質としては例えばウレ
タン樹脂、アクリル樹脂、エチレン系樹脂、ポリプロピ
レン系樹脂、ブタジエンラバー、エポキシ樹脂等が挙げ
られる。クッション層の厚さは通常、1〜50μm、好
ましくは3〜30μmである。
【0036】基材としては紙、ポリプロピレンやポリス
チレン若しくはそれらを紙と貼り合わせた合成紙等の紙
類、透明又は白色のポリエチレンテレフタレートベース
フィルム、ポリエチレンテレナフタレートベースフィル
ム、塩化ビニルベースフィルム等のプラスチックフィル
ム、各種の金属やセラミックのフィルム等が挙げられ、
基材中にはICメモリー、光メモリー、磁気メモリー等
を内蔵してもよく、単層でも上記フィルムの複合フィル
ムでもよい。基体の厚みは100〜1000μm程度、
好ましくは200〜700μmである。裏面側には筆記
層を設けてもよい。
【0037】<画像記録体に設けることができる他層構
成層(高屈折率層)>場合により鱗片顔料の発色性を向
上させるために高屈折率層を鱗片顔料パターンの下に設
けることができ、指向性のある鱗片顔料層の見え方をコ
ントロールすることができる。白色支持体上に高屈折率
層を設けると、この効果がより明確になり、好ましい。
高屈折率層とは屈折率が1.6以上の樹脂層をいい、単
層の膜厚としては、0.0001〜5.0μmが好まし
く、特に好ましくは0.001〜3μmである。
【0038】a)<識別情報及び書籍情報を記録した情
報坦持体> 識別情報及び書籍情報を記録した複数の情報坦持体と
は、フォーマット印刷から選ばれる少なくとも一つが設
けられた情報坦持体を表し、具体的には、罫線、社名、
住所、氏名、生年月日、カード名称、注意事項、発行元
電話番号、識別情報、等を表す。
【0039】情報坦持体の形成には、日本印刷技術協会
出版の「平版印刷技術」、「新・印刷技術概論」、「オ
フセット印刷技術」、「製版・印刷はやわかり図鑑」等
に記載されている一般的なインキを用いて形成すること
ができ、光硬化型インキ、油溶性インキ、溶剤型インキ
などにカーボンなどのインキにより形成される。
【0040】フォーマット印刷は基体上又は昇華型感熱
記録方式に用いられる受像層上に樹脂凸版印刷、平版印
刷、シルク印刷、フレキソ印刷等の印刷方法により施
す。
【0041】b)<鱗片状粉末> 鱗片状粉末(以下鱗片顔料と称する)としては、雲母に
反射性(高虹彩反射)を与える薄膜被膜として、可視域
に透明で屈折性が2.0以上ある金属酸化物あるいは金
属硫化物などを被覆したもので、例えば、Sb2S3、
Fe2O3、PbO、ZnSe、CdS、Bi2O3、
TiO2、PbCl2、CeO2、Ta2O5、Zn
S、ZnO、CdO、Nd2O3、Sb2O3、SiO
及びInO3の単層の被覆、もしくは2層に被覆するこ
とにより形成される。
【0042】雲母と金属酸化膜が組み合わされた時、そ
の屈折率の差が0.4より大きいことから、入射した白
色光の反射量が多く、また、同時に雲母と金属酸化膜の
界面で副屈折を起こすことから、高虹彩反射性となり、
変色効果をより効果的に助長する働きをする。
【0043】この時、雲母を被覆する金属酸化膜の膜厚
を制御することで任意の色調の高虹反射性を持った鱗片
顔料とすることができる膜厚は10〜10000オング
ストローム、望ましくは200〜5000オングストロ
ームの範囲の膜厚が可視域に対して高虹彩反射性となる
ので望ましい。このような鱗片顔料の市販のものとして
は「Iriodin」(商品名、MERCK社製)があ
る。
【0044】「Iriodin」は天然マイカの表面を
酸化チタンおよび酸化鉄等の高屈折率の金属酸化物で被
覆した安定した無機鱗片顔料であり、屈折率の高い酸化
チタンの層と屈折率の低いマイカ及び周りの媒体との境
界で反射した光が真珠光沢をもたらすものである。この
「Iriodin」には、被覆された酸化チタンの膜厚
を変えることによって虹彩色の特定な色を強調させるこ
とができ、このような鱗片顔料は有色色料との混合物に
ビヒクル、添加剤を加えインキ化して用いる。色変化印
刷層に用いる鱗片顔料は、反射性層に用いる鱗片顔料と
干渉性が異なる鱗片顔料であれば前記したもので良い。
その他にゴールドタイプやシルバータイプがある。
【0045】鱗片顔料パターンは、前述のようにインキ
化して印刷したり、公知のバインダー樹脂を適宜選択し
て鱗片顔料と混合したものからなる塗膜を転写すること
により形成される。バインダー樹脂の代表例としては、
例えば活性光線硬化樹脂、ポリメタクリル酸メチル系の
アクリル系樹脂、ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポ
リ塩化ビニル等の塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデ
ン等の塩化ビニリデン系樹脂、ポリエチレンテレフタレ
ート等のポリエステル系樹脂、酢酸セルロース等のセル
ロース系樹脂、ポリビニルブチラール等のポリビニルア
セタール系樹脂、エポキシ系樹脂、アミド系樹脂、ウレ
タン系樹脂、メラミン系樹脂、アルキッド系樹脂、フェ
ノール系樹脂、弗素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリカ
ーボネート、ポリビニルアルコール、カゼイン、ゼラチ
ン等を挙げることができる。
【0046】また、鱗片顔料と混合したものからなる塗
膜を作成する場合、上記バインダー樹脂中に顔料を加
え、ボールミル、アトライター、サンドミル、混練機等
の分散機で鱗片顔料/バインダーを重量比で60:40
〜10:90となるよう混合されていることが好まし
い。場合により透明なビヒクル、白色顔料、WAX等の
添加剤を加えても良い。
【0047】鱗片顔料層中の鱗片顔料は、粒径分布5〜
60μmの鱗片顔料であることが好ましくこれ以下の鱗
片顔料と発色性が乏しく偽変造効果が劣化してしまう。
【0048】この発明においては、鱗片顔料層は、1色
以上の鱗片顔料インキを用いることができ、場合により
2色の鱗片顔料の混合体からなる鱗片顔料インキを用い
ることもできる。また、画像記録体上に2層以上の構成
層からなる鱗片顔料インキ層を有してもよく、この鱗片
顔料インキの鱗片顔料がそれぞれ異なる色にて構成され
ても良い。
【0049】<画像記録体最外層>この発明の場合、
A)少なくとも1つ以上のクッション性を有する画像記
録体最外層、B)150℃における熱機械分析(TM
A)装置の針入変位量が層厚に対し30%以上で有る画
像記録体最外層、C)表面粗さが最高点及び最低点の高
さの差(Rt)が0.01〜3.0μm、D)d)熱可
塑性樹脂、e)熱可塑性エラストマー、f)ホットメル
ト接着剤の少なくとも1種以上である画像記録体最外層
のいずれか1つ以上の方法を選択することによって、偽
変造防止性、真偽判別性、印字性を達成することができ
る。いずれの条件も満たしていない場合、画像記録体上
への印字性が劣化する。
【0050】上記画像記録体最外層は、透明樹脂層又は
鱗片顔料含有層のいずれか1つ以上の印刷インキ層によ
って形成されていることが好ましい。
【0051】上記画像記録体最外層を設ける方法とし
て、樹脂凸版印刷、オフセット印刷、シルク印刷、フレ
キソ印刷、スクリーン印刷等の印刷方法により施すこと
ができる。
【0052】<1−1.透明樹脂層>透明樹脂最外層と
はバインダー樹脂の代表例としては、例えば活性光線硬
化樹脂、ポリメタクリル酸メチル系のアクリル系樹脂、
ポリスチレン等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル等の
塩化ビニル系樹脂、ポリ塩化ビニリデン等の塩化ビニリ
デン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート等のポリエス
テル系樹脂、酢酸セルロース等のセルロース系樹脂、ポ
リビニルブチラール等のポリビニルアセタール系樹脂、
エポキシ系樹脂、アミド系樹脂、ウレタン系樹脂、メラ
ミン系樹脂、アルキッド系樹脂、フェノール系樹脂、弗
素系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリカーボネート、ポリ
ビニルアルコール、カゼイン、ゼラチン等を挙げること
ができる。この発明においては活性光線硬化樹脂を用い
ることが好ましい。この発明においては透明樹脂層は活
性光線硬化樹脂であることが好ましい。透明性樹脂と
は、400nm〜600nmの吸光度がabs.0.0
001〜0.2の範囲である樹脂のことを表す。吸光度
測定は、(株)日立製作所の分光光度計 U−3210
形を用い400nm〜600nmの吸光度を測定した。
測定時は実際に使用する特定膜厚の樹脂を用い測定を行
った。膜厚は0.1〜10μmであることが好ましく、
より好ましくは0.5〜10μm、更に好ましくは0.
5〜8μmである。上記樹脂層を設ける方法として、樹
脂凸版印刷、オフセット印刷、シルク印刷、フレキソ印
刷、スクリーン印刷等の印刷方法により施すことができ
る。
【0053】<1−2.活性光線硬化性樹脂>活性光線
硬化性樹脂は、付加重合性または開環重合性を有するも
のであり、付加重合性化合物とは、ラジカル重合性化合
物、例えば特開平7−159983号、特公平7−31
399号、特開平08−224982号、特開平10−
863号、特願平7−231444号等の各号公報及び
特願平7−231444号明細書に記載されている光重
合性組成物を用いた光硬化型材料などである。付加重合
性化合物とは、カチオン重合系の光硬化性樹脂が知られ
ており、最近では可視光以上の長波長域に増感された光
カチオン重合系の光硬化性樹脂も例えば、特開平6−4
3633号、特開平08−324137公報等に公開さ
れている。
【0054】ラジカル重合性化合物には通常の光重合性
化合物及び熱重合性化合物が包含される。ラジカル重合
性化合物は、ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合
を有する化合物であり、分子中にラジカル重合可能なエ
チレン性不飽和結合を少なくとも1つ有する化合物であ
ればどの様なものでもよく、モノマー、オリゴマー、ポ
リマー等の化学形態をもつものが含まれる。ラジカル重
合性化合物は1種のみ用いてもよく、また目的とする特
性を向上するために任意の比率で2種以上を併用しても
よい。
【0055】ラジカル重合可能なエチレン性不飽和結合
を有する化合物の例としては、アクリル酸、メタクリル
酸、イタコン酸、クロトン酸、イソクロトン酸、マレイ
ン酸等の不飽和カルボン酸及びそれらの塩、エステル、
ウレタン、アミドや無水物、アクリロニトリル、スチレ
ン、さらに種々の不飽和ポリエステル、不飽和ポリエー
テル、不飽和ポリアミド、不飽和ウレタン等のラジカル
重合性化合物が挙げられる。具体的には、2−エチルヘ
キシルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、ブトキシエチルアクリレート、カルビトールアクリ
レート、シクロヘキシルアクリレート、テトラヒドロフ
ルフリルアクリレート、ベンジルアクリレート、ビス
(4−アクリロキシポリエトキシフェニル)プロパン、
ネオペンチルグリコールジアクリレート、1,6−ヘキ
サンジオールジアクリレート、エチレングリコールジア
クリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、ト
リエチレングリコールジアクリレート、テトラエチレン
グリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジ
アクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレー
ト、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエ
リスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリト
ールテトラアクリレート、トリメチロールプロパントリ
アクリレート、テトラメチロールメタンテトラアクリレ
ート、オリゴエステルアクリレート、N−メチロールア
クリルアミド、ジアセトンアクリルアミド、エポキシア
クリレート等のアクリル酸誘導体、メチルメタクリレー
ト、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルメ
タクリレート、ラウリルメタクリレート、アリルメタク
リレート、グリシジルメタクリレート、ベンジルメタク
リレート、ジメチルアミノメチルメタクリレート、1,
6−ヘキサンジオールジメタクリレート、エチレングリ
コールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメ
タクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレー
ト、ポリプロピレングリコールジメタクリレート、トリ
メチロールエタントリメタクリレート、トリメチロール
プロパントリメタクリレート、2,2−ビス(4−メタ
クリロキシポリエトキシフェニル)プロパン等のメタク
リル誘導体、その他、アリルグリシジルエーテル、ジア
リルフタレート、トリアリルトリメリテート等のアリル
化合物の誘導体が挙げられ、さらに具体的には、山下晋
三編、「架橋剤ハンドブック」、(1981年大成
社);加藤清視編、「UV・EB硬化ハンドブック(原
料編)」(1985年、高分子刊行会);ラドテック研
究会編、「UV・EB硬化技術の応用と市場」、79
頁、(1989年、シーエムシー);滝山栄一郎著、
「ポリエステル樹脂ハンドブック」、(1988年、日
刊工業新聞社)等に記載の市販品もしくは業界で公知の
ラジカル重合性ないし架橋性のモノマー、オリゴマー及
びポリマーを用いることができる。上記ラジカル重合性
化合物のラジカル重合性組成物中の添加量は好ましくは
1〜97重量%であり、より好ましくは30〜95重量
%である。
【0056】活性光線硬化性樹脂がラジカル重合性組成
物の場合には、ラジカル重合開始剤を併用する必要があ
る。
【0057】ラジカル重合開始剤としては、特公昭59
−1281号、特公昭61−9621号、及び特開昭6
0−60104号等の各公報記載のトリアジン誘導体、
特開昭59−1504号及び特開昭61−243807
号等の各公報に記載の有機過酸化物、特公昭43−23
684号、特公昭44−6413号、特公昭44−64
13号及び特公昭47−1604号等の各公報並びに米
国特許第3,567,453号明細書に記載のジアゾニ
ウム化合物、米国特許第2,848,328号、同第
2,852,379号及び同2,940,853号各明
細書に記載の有機アジド化合物、特公昭36−2206
2号、特公昭37−13109号、特公昭38−180
15号、特公昭45−9610号等の各公報に記載のオ
ルト−キノンジアジド類、特公昭55−39162号、
特開昭59−14023号等の各公報及び「マクロモレ
キュルス(Macromolecules)、第10
巻、第1307頁(1977年)に記載の各種オニウム
化合物、特開昭59−142205号公報に記載のアゾ
化合物、特開平1−54440号公報、ヨーロッパ特許
第109,851号、ヨーロッパ特許第126,712
号等の各明細書、「ジャーナル・オブ・イメージング・
サイエンス」(J.Imag.Sci.)」、第30
巻、第174頁(1986年)に記載の金属アレン錯
体、特願平4−56831号明細書及び特願平4−89
535号明細書に記載の(オキソ)スルホニウム有機ホ
ウ素錯体、特開昭61−151197号公報に記載のチ
タノセン類、「コーディネーション・ケミストリー・レ
ビュー(CoordinantionChemistr
y Review)」、第84巻、第85〜第277
頁)(1988年)及び特開平2−182701号公報
に記載のルテニウム等の遷移金属を含有する遷移金属錯
体、特開平3−209477号公報に記載の2,4,5
−トリアリールイミダゾール二量体、四臭化炭素や特開
昭59−107344号公報記載の有機ハロゲン化合物
等が挙げられる。これらの重合開始剤はラジカル重合可
能なエチレン不飽和結合を有する化合物100重量部に
対して0.01から10重量部の範囲で含有されるのが
好ましい。
【0058】これらの中で特に好ましいものは、常温で
の安定性に優れ、加熱時の分解速度が速く、かつ分解時
に無色となる化合物であり、このようなものとしては、
過酸化ベンゾイル、2,2′−アゾビスイソブチロニト
リル等を挙げることができる。また、この発明では、こ
れらの熱重合開始剤を1種又は2種以上混合して用いる
ことができる。更に、熱重合開始剤は、熱重合性の組成
物中通常0.1〜30重量%が好ましく、0.5〜20
重量%の範囲がより好ましい。
【0059】カチオン重合系光硬化樹脂としては、カチ
オン重合により高分子化の起こるタイプ(主にエポキシ
タイプ)のエポキシタイプの紫外線硬化性プレポリマ
ー、モノマーは、1分子内にエポキシ基を2個以上含有
するプレポリマーを挙げることができる。このようなプ
レポリマーとしては、例えば、脂環式ポリエポキシド
類、多塩基酸のポリグリシジルエステル類、多価アルコ
ールのポリグリシジルエーテル類、ポリオキシアルキレ
ングリコールのポリグリシジルエーテル類、芳香族ポリ
オールのポリグリシジルエーテル類、芳香族ポリオール
のポリグリシジルエーテル類の水素添加化合物類、ウレ
タンポリエポキシ化合物類およびエポキシ化ポリブタジ
エン類等を挙げることができる。これらのプレポリマー
は、その一種を単独で使用することもできるし、また、
その二種以上を混合して使用することもできる。
【0060】紫外線硬化保護層形成用コーティング剤中
の、エポキシ基を1分子内に2個以上有するプレポリマ
ーの含有量は70重量%以上であるのが好ましい。カチ
オン重合性組成物中に含有されるカチオン重合性化合物
としては、他に例えば下記の(1)スチレン誘導体、
(2)ビニルナフタレン誘導体、(3)ビニルエーテル
類及び(4)N−ビニル化合物類を挙げることができ
る。 (1)スチレン誘導体 例えば、スチレン、p−メチルスチレン、p−メトキシ
スチレン、β−メチルスチレン、p−メチル−β−メチ
ルスチレン、α−メチルスチレン、p−メトキシ−β−
メチルスチレン等 (2)ビニルナフタレン誘導体 例えば、1−ビニルナフタレン、α−メチル−1−ビニ
ルナフタレン、β−メチル−1−ビニルナフタレン、4
−メチル−1−ビニルナフタレン、4−メトキシ−1−
ビニルナフタレン等 (3)ビニルエーテル類 例えば、イソブチルビニルエーテル、エチルビニルエー
テル、フェニルビニルエーテル、p−メチルフェニルビ
ニルエーテル、p−メトキシフェニルビニルエーテル、
α−メチルフェニルビニルエーテル、β−メチルイソブ
チルビニルエーテル、β−クロロイソブチルビニルエー
テル等 (4)N−ビニル化合物類 例えばN−ビニルカルバゾール、N−ビニルピロリド
ン、N−ビニルインドール、N−ビニルピロール、N−
ビニルフェノチアジン、N−ビニルアセトアニリド、N
−ビニルエチルアセトアミド、N−ビニルスクシンイミ
ド、N−ビニルフタルイミド、N−ビニルカプロラクタ
ム、N−ビニルイミダゾール等。
【0061】上記カチオン重合性化合物のカチオン重合
性組成物中の含有量は1〜97重量%が好ましくは、よ
り好ましくは30〜95重量%である。
【0062】カチオン重合系光硬化樹脂の開始剤として
は、芳香族オニウム塩を挙げることができる。この芳香
族オニウム塩として、周期表第Va族元素の塩たとえば
ホスホニウム塩(たとえばヘキサフルオロリン酸トリフ
ェニルフェナシルホスホニウムなど)、第VIa族元素
の塩たとえばスルホニウム塩(たとえばテトラフルオロ
ホウ酸トリフェニルスルホニウム、ヘキサフルオロリン
酸トリフェニルスルホニウム、ヘキサフルオロリン酸ト
リス(4−チオメトキシフェニル)、スルホニウムおよ
びヘキシサフルオロアンチモン酸トリフェニルスルホニ
ウムなど)、及び第VIIa族元素の塩たとえばヨード
ニウム塩(例えば塩化ジフェニルヨードニウムなど)を
挙げることができる。
【0063】このような芳香族オニウム塩をエポキシ化
合物の重合におけるカチオン重合開始剤として使用する
ことは、米国特許第4,058,401号、同第4,0
69,055号、同第4,101,513号および同第
4,161,478号公報に詳述されている。
【0064】好ましいカチオン重合開始剤としては、第
VIa族元素のスルホニウム塩が挙げられる。その中で
も、紫外線硬化性と紫外線硬化性の組成物の貯蔵安定性
の観点からすると、ヘキサフルオロアンチモン酸トリア
リールスホニウムが好ましい。またフォトポリマーハン
ドブック(フォトポリマー懇話会編 工業調査会発行1
989年)の39〜56頁に記載の公知の光重合開始
剤、特開昭64−13142号、特開平2−4804号
に記載されている化合物を任意に用いることが可能であ
る。
【0065】活性光線硬化型樹脂層には必要に応じて、
増感剤、重合促進剤、連鎖移動剤、重合禁止剤等を添加
できる。活性光線硬化層をA)少なくとも1つ以上のク
ッション性を有する画像記録体最外層、B)150℃に
おける熱機械分析(TMA)装置の針入変位量が層厚に
対し30%以上である画像記録体最外層に仕上げること
も可能であり、例えば柔軟性が高い重合性化合物を選定
することが好ましい。具体的には、ウレタン系重合性化
合物、アルキルグリコール系重合性化合物、プロピレン
グリコール系重合性化合物、エチレングリコール系重合
性化合物、長鎖アルキル基含有重合性化合物等を選択し
仕上がることが好ましい。前記活性光線硬化樹脂の選択
の際には場合により、柔軟性が高い材料、低弾性率を有
する材料、ゴム弾性を有する材料を添加することも可能
である。
【0066】<1−2−1.他の添加剤>活性光線硬化
樹脂からなる印刷インキへの他への添加剤として、反応
希釈剤、顔料、染料、及びその前駆体、充填剤、流動助
剤、チキソトロピー剤、湿潤剤、消泡剤、可塑剤のよう
な他の添加剤を含有することができる。また、耐光剤、
紫外線吸収剤、酸化防止剤、重合禁止剤、腐食防止剤の
ような安定化剤または、被膜表面の改質のためにSi系
化合物、ワックス等を添加しても良い。
【0067】<A.クッション性を有する画像記録体最
外層>クッション性とは、柔軟性の高い(例えば、15
0℃における熱機械分析(TMA)装置の針入変位量が
層厚に対し30%以上)ものを表す。
【0068】クッション性を付与するには、柔軟性の高
い材料、低弾性率を有する材料、ゴム弾性を有する材
料、熱可塑性エラストマーあるいは加熱により容易に軟
化し密着性が向上する熱可塑性材料を使用すればよい。
【0069】具体的には、架橋ゴム粒子、天然ゴム、ア
クリレートゴム、ブチルゴム、ニトリルゴム、ブタジエ
ンゴム、イソプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、
クロロプレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム、ア
クリルゴム、弗素ゴム、ネオプレンゴム、クロロスルホ
ン化ポリエチレン、エピクロルヒドリン、EPDM(エ
チレン・プロピレン・ジエンゴム)、ウレタンエラスト
マー等のエラストマー、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブタジエン、ポリブテン、耐衝撃性ABS樹
脂、ポリウレタン、ABS樹脂、アセテート、セルロー
スアセテート、アミド樹脂、ポリテトラフルオロエチレ
ン、ニトロセルロース、ポリエステル、耐衝撃性アクリ
ル樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレンTP
E、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合
体、ポリ酢酸ビニル、可塑剤入り塩化ビニル樹脂、塩化
ビニリデン樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデ
ン、長鎖アルキル基含有(メタ)アクリルモノマー含有
ビニル共重合体樹脂等の内、針入度の大きな樹脂が挙げ
られる。針入度を大きくするため、上記各種ポリマーに
可塑剤などを添加することも可能である。この発明では
透明性樹脂であることが好ましく、400nm〜600
nmの吸光度がabs.0.0001〜0.2の範囲で
ある樹脂を使用することが特に好ましい。
【0070】この発明においては、1−1、1−2、1
−2−1記載の樹脂組成物中と混合、分散し印刷インキ
を形成することが更に好ましい。混合、分散する方法と
しては、特に限定されるわけではなく、万能攪拌機、ロ
ールミル、サンドミル、ホモジナイザー、ニーダ等の種
々の装置を用いて行うことができ組成物に適した混合、
分散の方法を選択すればよい。
【0071】混合比率は、1−1、1−2、1−2−1
記載の樹脂組成物中に該クッション性化合物を0.1〜
80%添加することが好ましく、より好ましくは0.1
〜60%添加することが好ましい。また、混合する樹脂
としては1−2,活性光線硬化性樹脂、1−2−1その
他添加剤と混合することが好ましい。
【0072】<B.150℃における熱機械分析(TM
A)装置の針入変位量が層厚に対し30%以上>150
℃における熱機械分析(TMA)装置の針入変位量が層
厚に対し30%以上である層とは、該記載のような柔軟
性の高い材料、低弾性率を有する材料、ゴム弾性を有す
る材料、熱可塑性エラストマーあるいは加熱により容易
に軟化し密着性が向上する熱可塑性材料を使用すればよ
い。この発明において、好ましくは150℃における熱
機械分析(TMA)装置の針入変位量が層厚に対し50
%以上であることが更に好ましい。
【0073】<3−1−1.熱機械分析装置の針入変位
および熱軟化点の測定方法>支持体上に熱軟化層を成膜
し、試料を4×4mm2の大きさに切断し、熱機械分析
装置(サーモフレックス、理学電機社製)により120
℃温度における層厚に対する針入変位(%)を測定し
た。
【0074】<C.画像記録体最外層の表面性(厚さ、
粗さ、Rt)>この発明において、印字性、保護層付与
性との密着性を向上させるために画像記録体最外層の表
面粗さが最高点及び最低点の高さの差(Rt)が0.0
1〜3.0μmであることがことが好ましく、更に好ま
しくは0.01〜2.8μmである。また、画像記録体
の最表層の膜厚は、0.5μm〜8.0μmで好ましく
は、0.5μm〜6.0μmであることが好ましい。R
tが3.0μm以上であると画像記録体最外層に個人情
報として顔画像、住所、名前、生年月日等の個人情報が
記載される場合、印字性を劣化させる。また、Rtが
3.0μm以上であると光又は熱硬化型樹脂層で表面を
保護する際に間に空隙層などができ、そのため画像記録
体と保護層付与の間の密着性が劣化してしまう。画像記
録体最外層の表面粗さは表面粗さ計(RST/PLUS
WYCO社製)により規定されるものである。上記の
ようなRtを形成するために上記樹脂層を設ける方法と
して、樹脂凸版印刷、オフセット印刷、シルク印刷、フ
レキソ印刷、スクリーン印刷等の印刷方法により施すこ
とができる。また、場合により印刷後に表面を平滑する
ためにカレンダー処理、印圧UP等の方法を用い表面を
平滑化することができる。この最外層に用いる樹脂につ
いて、透明樹脂層、鱗片顔料層のいずれの場合であって
もよく、好ましくは透明樹脂がA)少なくとも1つ以上
のクッション性を有する画像記録体最外層、B)150
℃における熱機械分析(TMA)装置の針入変位量が層
厚に対し30%以上である画像記録体最外層、D)d)
熱可塑性樹脂、e)熱可塑性エラストマー、f)ホット
メルト接着剤の少なくとも1種以上である画像記録体最
外層のいずれか1つ以上の方法を選択することが好まし
い。
【0075】<D.d)熱可塑性樹脂、e)熱可塑性エ
ラストマー、f)ホットメルト接着剤を少なくとも1種
以上含む画像記録体最外層>画像記録体最外層がd)熱
可塑性樹脂、e)熱可塑性エラストマー、f)ホットメ
ルト接着剤を少なくとも1種以上含む熱易接着樹脂から
なるものを表す。画像記録体上に表面保護層を形成され
る場合、表面保護層との密着性を向上させるためにより
効果的である。
【0076】この発明においては、1−1、1−2、1
−2−1記載の樹脂組成物中と混合、分散し印刷インキ
を形成することが更に好ましい。混合、分散する方法と
しては、特に限定されるわけではなく、万能攪拌機、ロ
ールミル、ホモジナイザー、ニーダ等の種々の装置を用
いて行うことができ、組成物に適した混合、分散の方法
を選択すればよい。
【0077】混合比率は、1−1、1−2、1−2−1
記載の樹脂組成物中に該熱易接接着樹脂を0.1〜80
%添加することが好ましく、より好ましくは0.1〜6
0%添加することが好ましい。また、混合する樹脂とし
ては1−2,活性光線硬化性樹脂、1−2−1その他添
加剤と混合することが好ましい。
【0078】熱可塑性樹脂としては、ポリアセトアセタ
ール、ブチラール樹脂、ポリウレタン樹脂、セルロース
樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボ
ネイト樹脂、等が挙げられる。この発明の熱可塑性樹脂
においては熱軟化点が150℃以上の樹脂であることが
好ましい。この発明においてはウレタン樹脂、アクリル
樹脂が特に好ましい。具体的には、大日本インキ社製、
ニッポランシリーズ、ポリブチルアクリレート等であ
る。
【0079】熱可塑性エラストマーとは、常温では加硫
ゴムと同様な性質を持ち、弾性のあるのが特徴であり、
高温では普通の熱可塑性樹脂と同じ性質を持つものを表
す。また、熱可塑性エラストマーは一般的に分子中に弾
性を持つソフトセグメント(軟質相)と塑性変形を防止
するためのハードセグメント(硬質相)との両成分を持
っている。
【0080】熱可塑性エラストマーは具体的にスチレン
系(スチレン・ブロック・コポリマー(SBC))、オ
レフィン系(TP)、ウレタン系(TPU)、ポリエス
テル系(TPEE)、ポリアミド系(TPAE)、1,
2−ポリブタジエン系、塩ビ系(TPVC)、フッ素
系、アイオノマー樹脂、塩素化ポリエチレン、シリコー
ン系等が上げられ具体的には1996年度版「1299
6の化学商品」(化学工業日報社)、1999年8月発
行の「Polyfile」P.77−〜P112等に記
載されている。
【0081】熱可塑性エラストマーは具体的にスチレン
系(スチレン・ブロック・コポリマー(SBC))、オ
レフィン系(TP)、ウレタン系(TPU)、ポリエス
テル系(TPEE)、ポリアミド系(TPAE)、1,
2−ポリブタジエン系、塩ビ系(TPVC)、フッ素
系、アイオノマー樹脂、塩素化ポリエチレン、シリコー
ン系等が上げられ具体的には1996年度版「1299
6の化学商品」(化学工業日報社)等に記載されてい
る。
【0082】この発明で好適に用いられる、ポリスチレ
ンとポリオレフィンのブロックポリマーからなる引っ張
り伸びが100%以上熱可塑性エラストマーとは、スチ
レン及び炭素数10以下の直鎖または分岐の飽和アルキ
ルのブロックからなる熱可塑性樹脂(以下熱可塑性樹脂
S1ともいう)を言う。特に、ポリスチレン相とポリオ
レフィンを水素添加した相をもつブロックポリマーであ
るスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチレ
ン−イソプレン−スチレン(SIS)、スチレン−エチ
レン/ブチレン−スチレン(SEBS)、スチレン−エ
チレン/プロピレン−スチレン(SEPS)、スチレン
−エチレン/プロピレン(SEP)のブロックポリマー
等があげられる。
【0083】具体的には、シェル化学社製、カリフレッ
クスTR・クレイトンDおよびGシリーズ、旭化成社
製、タフテックHおよびMシリーズ、クラレ製、セプト
ンシリーズ、ダイセル化学工業社製、エポフレンドシリ
ーズである。
【0084】ホットメルト接着剤としては、一般に使用
されているものを用いることができる。ホットメルト接
着剤の主成分としては、例えばエチレン・酢酸ビニル共
重合体(EVA)系、ポリエステル系、ポリアミド系、
熱可塑性エラストマー系、ポリオレフィン系などが挙げ
られる。ポリアミド系ホットメルト接着剤としてはHe
nkel社製のマクロメルトシリーズ等がある。この発
明においては熱可塑性エラストマー系ホットメルト接着
剤が好ましく。
【0085】例えば、シェル化学社製カリフレックスT
R及びクレイトンシリーズ、旭化成社製タフプレン、F
irestone Synthetic Rubber
and Latex社製タフデン、Phillips
Petroleum社製ソルプレン400シリーズな
どがある。ポリオレフィン系ホットメルト接着剤として
は住友化学社製スミチック、チッソ石油化学製ビスタッ
ク、三菱油化製ユカタック、Henkel社製マクロメ
ルトシリーズ、三井石油化学社製タフマー、宇部レキセ
ン社製APAO、イーストマンケミカル社製イーストボ
ンド、ハーキュレス社製A−FAX等がある。
【0086】<鱗片顔料含有インキ> <E.鱗片顔料含有層がクッション性を有する印刷イン
キ>鱗片顔料含有層がクッション性については鱗片粉末
とは上記記載の鱗片粉末を表す。クッション性を有する
ためには該記載A.クッション性を有する画像記録体最
外層の樹脂をバインダーに用い印刷インキ化することが
できる。混合比率は、1−1、1−2、1−2−1記載
の樹脂組成物中に該クッション性化合物を全固形分中
0.1〜80%添加することが好ましく、より好ましく
は0.1〜60%添加することが好ましい。鱗片粉末
は、全固形分中10〜70%添加することができ、好ま
しくは、10〜60%である。
【0087】この発明においては鱗片顔料は透明樹脂、
活性光線硬化樹脂をバインダーとして形成されているこ
とが好ましく、より好ましくは活性光線硬化樹脂を用い
ることが好ましい。膜厚は0.1〜10μmであること
が好ましく、より好ましくは0.5〜10μm、更に好
ましくは0.5〜8μmである。上記樹脂層を設ける方
法として、樹脂凸版印刷、オフセット印刷、シルク印
刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷等の印刷方法により
施すことができる。この発明においては、1−1、1−
2、1−2−1記載の樹脂組成物中と混合、分散し印刷
インキを形成することが、更に好ましい。混合、分散す
る方法としては、特に限定されるわけでなく、万能攪拌
機、ロールミル、ホモジナイザー、ニーダ等の種々の装
置を用いて行うことができ組成物に適した混合、分散の
方法を選択すればよい。
【0088】<F.鱗片顔料含有層の最外層の表面粗さ
(厚さ、粗さ、Rt)である印刷用インキ>印字性、保
護層付与性との密着性を向上させるために画像記録体最
外層の表面粗さが最高点及び最低点の高さの差(Rt)
が0.01〜3.0μmであることが好ましく、更に好
ましくは0.01〜2.8μmである。また、画像記録
体の最表層の膜厚は、0.5μm〜8.0μmで好まし
くは、0.5μm〜6.0μmであることが好ましい。
Rtが3.0μm以上であると画像記録体最外層に個人
情報として顔画像、住所、名前、生年月日等の個人情報
が記載される場合、印字性を劣化させる。また、Rtが
3.0μm以上であると光または熱硬化型樹脂層で表面
を保護する際に間に空隙層などができ、その為画像記録
体と保護層付与の間の密着性が劣化してしまう。画像記
録体最外層の表面粗さは表面粗さ計(RST/PLUS
WYCO社製)により規定されるものである。上記の
ようなRtを形成するために上記樹脂層を設ける方法と
して、樹脂凸版印刷、オフセット印刷、シルク印刷、フ
レキソ印刷、スクリーン印刷等の印刷方法により施すこ
とができる。また、場合により印刷後に表面を平滑する
ためにカレンダー処理、印圧UP等の方法を用い表面を
平滑化することができる。
【0089】この発明においては鱗片顔料は透明樹脂、
活性光線硬化樹脂をバインダーとして形成されているこ
とが好ましく、より好ましくは活性光線硬化樹脂を用い
ることが好ましい。
【0090】この鱗片顔料含有層は、好ましくはA)少
なくとも1つ以上のクッション性を有する印刷インキ、
D)d)熱可塑性樹脂、e)熱可塑性エラストマー、
f)ホットメルト接着剤の少なくとも1種以上である熱
易接型印刷インキのいずれか1つ以上の方法を選択する
ことが好ましい。膜厚は0.1〜10μmであることが
好ましく、より好ましくは0.5〜10μm、更に好ま
しくは0.5〜8μmである。
【0091】<G.d)熱可塑性樹脂、e)熱可塑性エ
ラストマー、f)ホットメルト接着剤の少なくとも1種
以上である熱易接型理鱗片顔料含有印刷用インキ>熱易
接型理鱗片顔料含有印刷用インキとは、d)熱可塑性樹
脂、e)熱可塑性エラストマー、f)ホットメルト接着
剤とを少なくとも1種以上含む熱易接着樹脂と鱗片粉末
からなるものを表す。画像記録体上に表面保護層が形成
される場合、表面保護層との密着性を向上させるために
より効果的である。詳細な樹脂については、D記載の樹
脂組成物を使用することができる。
【0092】混合比率は、1−1、1−2、1−2−1
記載の樹脂組成物中に該熱易接着樹脂Dを全固形分中
0.1〜80%添加することが好ましく、より好ましく
は0.1〜60%添加することが好ましい。鱗片粉末
は、全固形分中10〜70%添加することができ、好ま
しくは、10〜60%である。
【0093】また、混合する樹脂としては、1−2.活
性光線硬化性樹脂、1−2−1その他添加剤、Dと鱗片
顔料を混合することが好ましい。この発明においては、
鱗片粉末と1−1、1−2、1−2−1記載の樹脂組成
物中と混合、分散し印刷インキを形成することが、更に
好ましい。混合、分散する方法としては、特に限定され
るわけでなく、万能攪拌機、ロールミル、ホモジナイザ
ー、ニーダ等の種々の装置を用いて行うことができ組成
物に適した混合、分散の方法を選択すればよい。
【0094】<画像記録体層構成、画像記録体>この発
明の画像記録体層構成、画像記録体については図1〜図
3の画像記録体層構成図で示す。
【0095】図1の画像記録体1は、基材2上に、受像
層3を積層し、この受像層3は識別情報及び書籍情報を
記録した情報坦持体、鱗片状の粉末を有し、さらに画像
記録体上は光又は熱硬化型樹脂の保護層4で保護され
る。
【0096】図2の画像記録体は、図1の実施の形態と
同様に構成されるが、保護層4上にさらに保護層5を積
層して2重にしている。
【0097】図3の画像記録体は、図1の実施の形態と
同様に構成されるが、保護層4上にさらに保護層5,6
を2重に積層して3重にしている。
【0098】また、図1乃至図3の画像記録体を用い、
更に個人情報を記載し、光又は熱硬化樹脂の保護層を形
成し個人認証用カードを作成し、偽変造防止用カードと
するが、この発明においては、いずれの場合も、上記に
限定されるものではない。
【0099】<H.光又は熱硬化型樹脂の保護層>この
発明において、光硬化型樹脂の保護層としては、前記の
1−2、1−2−1からなる活性光線硬化性樹脂を表
す。
【0100】この発明において、熱硬化性樹脂組成物と
しては、例えばエポキシ系、ポリエステル系、アクリル
系等の樹脂に硬化剤や硬化触媒、流展剤、その他添加剤
等を配合してもよい。
【0101】ポリエステル樹脂の組成としては、ジカル
ボン酸成分としてテレフタル酸、イソフタル酸等の芳香
族ジカルボン酸を主体とし、ジオール成分としてエチレ
ングリコール、ネオペンチルグリコール等の脂肪族ジオ
ールを主体とするものがよく、これらにアジピン酸やア
ゼライン酸等の脂肪族ジカルボン酸、トリメリット酸や
ピロメリット酸等の三価以上のカルボン酸、トリメチロ
ールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリ
ト−ル等の三価以上のアルコール等を少量含んでいるも
のは溶融流動性、架橋反応性が向上するのでより好まし
い。
【0102】また、ポリエステル樹脂の平均重合度は5
〜50の範囲のものが好ましい。これより低いものはフ
ィルムにしたとき十分な強度が得られず、これより高い
ものは粉砕が困難になる。次に硬化剤としては、ポリエ
ステルの末端基が−OH型のものはイソシアナート化合
物やメラミン樹脂、例えばε−カプロラクタムブロック
イソシアナートやメチル化メラミン等がある。末端基が
−COOH型のものはエポキシ樹脂やトリグリシジルイ
ソシアヌレート等がある。
【0103】<H−1.熱又は光硬化型樹脂の保護層作
成方法>熱又は光硬化型樹脂の保護層を画像記録体上に
作成する場合、塗布方式で作成するか若しくは転写箔で
形成することが好ましい。
【0104】画像記録体上に保護する方法として塗布を
選択する場合、従来公知の方法、例えば回転塗布、ワイ
ヤーバー塗布、ディップ塗布、フェルト塗布、エアーナ
イフ塗布、スプレイ塗布、エアースプレイ塗布、静電エ
アースプレイ塗布、ロール塗布ブレード塗布及びカーテ
ン塗布等の方法が用いられる。この際塗布量は用途によ
り異なるが、例えば固形分として0.05〜50.0g
/m2の塗布量が好ましい。なお、塗布量が少なくなる
につれて見掛けの感度が大になるが画像形成層の皮膜特
性、耐薬品性が低下する。塗布後硬化させる方法として
活性な電磁波を発生させるものは全て用いることができ
る。例えば、レーザー、発光ダイオード、キセノンフラ
ッシュランプ、ハロゲンランプ、カーボンアーク燈、メ
タルハライドランプ、タングステンランプ、水銀灯、無
電極光源等をあげることができる。好ましくは、キセノ
ンランプ、ハロゲンランプ、カーボンアーク燈、メタル
ハライドランプ、タングステンランプ、水銀灯等の光源
が挙げられ、この際加えられるエネルギーは、重合開始
剤の種類のより、露光距離、時間、強度を調整すること
により適時選択して用いることができる。
【0105】<I.画像記録体上への画像形成方法の一
般記載>基材上に識別情報及び書籍情報を記録した複数
の情報坦持体、フォーマット印刷から形成された画像記
録体上印刷面側に別方法により識別情報及び書籍情報を
記録した複数の情報坦持体等の画像要素が設けられ、個
人認証用カードを作成することができる。
【0106】顔画像は通常の場合、階調を有するフルカ
ラー画像で、例えば昇華型感熱転写記録方式、ハロゲン
化銀カラー写真方式等により作製される。また、文字情
報画像は二値画像よりなり、例えば溶融型感熱転写記録
方式、昇華型感熱転写記録方式、ハロゲン化銀カラー写
真方式、電子写真方式、インクジェット方式等により作
製されている。本発明においては、昇華型感熱転写記録
方式により顔画像等の認証識別画像、属性情報画像を記
録することが好ましい。
【0107】属性情報は氏名、住所、生年月日、資格等
であり、属性情報は通常文字情報として記録され溶融型
感熱転写記録方法が一般的である。フォーマット印刷ま
たは、情報記録を行ってもよく、オフセット印刷、グラ
ビア印刷、シルク印刷、スクリーン印刷、凹版印刷、凸
版印刷、インクジェット方式、昇華転写方式、電子写真
方式、熱溶融方式等のいずれの方式によって形成するこ
とができる。
【0108】<I−1.昇華画像形成方法>昇華型感熱
転写記録用インクシートは、支持体とその上に形成され
た昇華性色素含有インク層とで構成することができる。
【0109】<I−1−1.支持体>支持体としては、
寸法安定性がよく、感熱ヘッドでの記録の際の熱に耐え
る限り特に制限がなく、従来から公知のものを使用する
ことができる。
【0110】<I−1−2.昇華性色素含有インク層>
上記昇華性色素含有インク層は、基本的に昇華性色素と
バインダーとを含有する。
【0111】前記昇華性色素としてはシアン色素、マゼ
ンタ色素およびイエロー色素を挙げることができる。
【0112】前記シアン色素としては、特開昭59−7
8896号公報、同59−227948号公報、同60
−24966号公報、同60−53563号公報、同6
0−130735号公報、同60−131292号公
報、同60−239289号公報、同61−19396
号公報、同61−22993号公報、同61−3129
2号公報、同61−31467号公報、同61−359
94号公報、同61−49893号公報、同61−14
8269号公報、同62−191191号公報、同63
−91288号公報、同63−91287号公報、同6
3−290793号公報などに記載されているナフトキ
ノン系色素、アントラキノン系色素、アゾメチン系色素
等が挙げられる。
【0113】前記マゼンタ色素としては、特開昭59−
78896号公報、同60−30392号公報、同60
−30394号公報、同60−253595号公報、同
61−262190号公報、同63−5992号公報、
同63−205288号公報、同64−159号、同6
4−63194号公報等の各公報に記載されているアン
トラキノン系色素、アゾ色素、アゾメチン系色素等が挙
げられる。
【0114】イエロー色素としては、特開昭59−78
896号公報、同60−27594号公報、同60−3
1560号公報、同60−53565号公報、同61−
12394号公報、同63−122594号公報等の各
公報に記載されているメチン系色素、アゾ系色素、キノ
フタロン系色素およびアントライソチアゾール系色素が
挙げられる。
【0115】また、昇華性色素として特に好ましいの
は、開鎖型または閉鎖型の活性メチレン基を有する化合
物をp−フェニレンジアミン誘導体の酸化体またはp−
アミノフェノール誘導体の酸化体とのカップリング反応
により得られるアゾメチン色素およびフェノールまたは
ナフトール誘導体またはp−フェニレンジアミン誘導体
の酸化体またはp−アミノフェノール誘導体の酸化体の
とのカップリング反応により得られるインドアニリン色
素である。
【0116】また、受像層中に金属イオン含有化合物が
配合されているときには、この金属イオン含有化合物と
反応してキレートを形成する昇華性色素を、昇華性色素
含有インク層中に含めておくのが良い。このようなキレ
ート形成可能な昇華性色素としては、例えば特開昭59
−78893号、同59−109349号、同特願平2
−213303号、同2−214719号、同2−20
3742号に記載されている、少なくとも2座のキレー
トを形成することができるシアン色素、マゼンタ色素お
よびイエロー色素を挙げることができる。キレートの形
成可能な好ましい昇華性色素は、下記一般式で表わすこ
とができる。
【0117】X1 −N=N−X2 −G ただし、式中X1 は、少なくとも一つの環が5〜7個
の原子から構成される芳香族の炭素環、または複素環を
完成するのに必要な原子の集まりを表わし、アゾ結合に
結合する炭素原子の隣接位の少なくとも一つが、窒素原
子またはキレート化基で置換された炭素原子である。X
2 は、少なくとも一つの環が5〜7個の原子から構成
される芳香族複素環または、芳香族炭素環を表わす。G
はキレート化基を表わす。
【0118】いずれの昇華性色素に関しても前記昇華性
色素含有インク層に含有される昇華性色素は、形成しよ
うとする画像が単色であるならば、イエロー色素、マゼ
ンタ色素、およびシアン色素の何れであっても良く、形
成しようとする画像の色調によっては、前記三種の色素
のいずれか二種以上もしくは他の昇華性色素を含んでい
ても良い。前記昇華性色素の使用量は、通常、支持体1
2当たり0.1〜20g、好ましくは0.2〜5gで
ある。
【0119】インク層のバインダーとしては特に制限が
なく従来から公知のものを使用することができる。さら
に前記インク層には、従来から公知の各種添加剤を適宜
に添加することができる。
【0120】昇華型感熱転写記録用インクシートは、イ
ンク層を形成する前記各種の成分を溶媒に分散ないし溶
解してなるインク層形成用塗工液を調製し、これを支持
体の表面に塗工し、乾燥することにより製造することが
できる。かくして形成されたインク層の膜厚は、通常、
0.2〜10μmであり、好ましくは、0.3〜3μm
である。 <J.転写箔を用いての偽変造防止用カードの製造方法
>以下、この発明の転写箔及び画像記録体作成方法の実
施の形態を図面に基づいて説明するが、この発明はこの
実施の形態の説明及び図面に限定されるものではない。
まず、第1の実施の形態を図4及び図5に示し、図4は
画像記録体作成装置の概略構成図、図5は画像記録体の
層構成を示す図である。
【0121】この実施の形態の画像記録体作成装置に
は、上方位置にカード基材供給部10及び情報記録部2
0が配置され、下方位置に、保護付与部及び又は光学変
化素子付与部40、活性光線硬化層付与部及び/又は活
性光線照射部90が配置され、画像記録体としてカード
を作成するが、シートを作成することもできる。
【0122】カード基材供給部10には、カード使用者
の個人情報を書き込むために予め枚葉状にカットされた
複数枚のカード基材50が、顔写真を記録する面を上に
向けてストックされている。この例では、カード基材5
0が支持体51と受像層52からなり、このカード基材
50は1枚づつカード基材供給部10から所定のタイミ
ングで自動供給される。
【0123】情報記録部20には、イエローリボンカセ
ット21、マゼンタリボンカセット22、シアンリボン
カセット23、ブラックリボンカセット24が配置さ
れ、それぞれに対応して記録ヘッド25〜28が配置さ
れている。イエローリボン、マゼンタリボン、シアンリ
ボン等の熱転写シートによる熱転写で、カード基材50
が移動されている間に、その受像層52の所定領域にカ
ード使用者の顔写真等の諧調を有する画像領域53が記
録される。また、文字リボンカセット31及び記録ヘッ
ド32が配置され、文字リボン等の熱転写シートによる
熱転写で、その氏名やカード発行日等の認証識別情報5
4が記録され、画像記録層が形成される。
【0124】保護付与部及び/又は光学変化素子付与部
40では、転写箔カセット41が配置され、この転写箔
カセット41に対応して熱転写ヘッド42が配置されて
いる。透明保護転写箔64及び/又は光学変化素子転写
箔43を熱転写して、透明保護転写層640及び/又は
光学変化素子転写層430が設けられる。
【0125】その後活性光線硬化層付与部及び/又は活
性光線照射部90により活性光線硬化液が塗布され、活
性光線により露光が行なわれ、図5の構成の画像記録体
の層構成が得られ、透明保護転写層640及び/又は光
学変化素子転写層430上に活性光線硬化層650が設
けられる。
【0126】次に、第2の実施の形態を図6及び図7に
示し、図6は画像記録体作成装置の概略構成図、図7は
画像記録体の層構成を示す図である。
【0127】この実施の形態の画像記録体作成装置で
は、カード基材供給部10及び情報記録部20は同様に
構成されるが、情報記録部20の次に樹脂付与部60が
配置されている。
【0128】樹脂付与部60には、転写箔カセット61
が配置され、この転写箔カセット61に対応して熱転写
ヘッド62が配置位置されている。転写箔カセット61
に硬化型転写箔66がセットされ、この硬化型転写箔6
6を転写し硬化型保護層含有転写層660が設けられ
る。
【0129】次に、第3の実施の形態を図8及び図9に
示し、図8は画像記録体作成装置の概略構成図、図9は
画像記録体の層構成を示す図である。
【0130】この実施の形態の画像記録体作成装置1で
は、カード基材供給部10及び情報記録部20は同様に
構成されるが、情報記録部20の次に保護付与部及び又
は光学変化素子付与部40、樹脂付与部60が配置され
る。
【0131】保護付与部及び又は光学変化素子付与部4
0では、透明保護転写層640及び/又は光学変化素子
転写層430が設けられる。樹脂付与部60では、受像
層52上に透明保護転写層640及び/又は光学変化素
子転写層430で形成された画像記録体上に硬化型転写
箔66を熱転写し硬化型保護層含有転写層660が設け
られる。
【0132】次に、第4の実施の形態を図10及び図1
1に示し、図10は画像記録体作成装置の概略構成図、
図11は画像記録体の層構成を示す図である。
【0133】この実施の形態の画像記録体作成装置1
は、カード基材供給部10及び情報記録部20は同様に
構成されるが、透明保護層及び/又は光学変化素子転写
層付与部/又は樹脂層付与部70が配置され、この後更
に透明保護層及び/又は光学変化素子転写層付与部/又
は樹脂層付与部70が配置されている。
【0134】透明保護層及び/又は光学変化素子転写層
付与部/又は樹脂層付与部70では、転写箔カセット7
1が配置され、この転写箔カセット71に対応して熱転
写ヘッド72が配置されている。光学変化素子転写箔4
3及び/又は透明保護転写箔64、硬化型転写箔66を
転写し、光学変化素子転写層430及び/透明保護転写
層640、硬化型保護層含有転写層660が設けられ
る。
【0135】次に第5の実施形態を図12及び図13に
示し、図12は画像記録体作成装置の概略図、図13は
画像記録体の層構成を示す図である。
【0136】この実施形態の画像記録体作成装置1はカ
ード基材供給部10及び情報記録部20は同様に構成さ
れるが、透明保護層及び/又は光学変化素子転写付与部
/又は樹脂層付与部70が配置される。
【0137】透明保護層及び/又は光学変化素子転写付
与部/又は樹脂層付与部70には、転写カセット71が
配置され、この転写箔カセット71に対応して熱転写ヘ
ッド72が配置されている。硬化型樹脂層含有光学変化
素子転写箔44を転写し、硬化型樹脂層含有光学変化素
子転写層440が設けられる。
【0138】この発明では、透明保護転写箔とは、画像
を保護する透明保護箔であり、透明保護層とは、画像を
保護する透明保護層である。また樹脂層とは、この発明
にあたる破断伸度、摩擦係数を規定した樹脂を有する層
である。また活性硬化線樹脂層とは、樹脂層の種類の一
部であり、この発明では好ましい実施形態である。また
硬化型保護層含有光学変化素子層とは、硬化層と光学変
化素子層が一体になっている層のことを表す。また保護
性付与転写箔とは、樹脂層(好ましくは活性光線硬化性
樹脂)を少なくとも一層含む転写箔のことを表す。
【0139】次に、透明保護転写箔64の実施の形態を
図14に示す。図14(a)の透明保護転写箔64は透
明保護転写層640と支持体64bから構成され、透明
保護転写層640は離型層64a1、透明保護層64a
2、接着層64a3から構成され、透明保護層64a2
の両側に離型層64a1、接着層64a3が設けられ、
離型層64a1が支持体64bに接着されている。図1
4(b)の透明保護転写箔64は図11(a)の転写箔
と同様に構成されるが、透明保護層64a2と接着層6
4a3との間に中間層64a4が設けられている。図1
4(c)の透明保護転写箔64は図14(b)の転写箔
と同様に構成されるが、透明保護層64a2を2層設け
ている。図14(d)の透明保護転写箔64は図14
(b)の転写箔と同様に構成されるが、透明保護層64
a2と中間層64a4との間にバリヤー層64a5が設
けられている。
【0140】これらの透明保護転写箔64は、透明保護
転写層640が支持体43bから剥離して転写される。
【0141】光学変化素子転写箔43の実施の形態を図
15に示す。図15(a)の光学変化素子転写箔43は
光学変化素子転写層430と支持体43bから構成さ
れ、光学変化素子転写層430は離型層43a1、光学
変化素子層43a2、接着層43a3から構成され、光
学変化素子層43a2の両側に離型層43a1、接着層
43a3が設けられ、離型層43a1が支持体43bに
接着されている。図15(b)の光学変化素子転写箔4
3は図15(a)の転写箔と同様に構成されるが、接着
層43a3と光学変化素子層43a2との間に中間層4
3a4が設けられている。図15(c)の光学変化素子
転写箔43は図15(b)の転写箔と同様に構成される
が、光学変化素子層43a2と中間層43a4との間に
バリヤー層43a5が設けられている。図15(d)の
転写箔は図15(c)の転写箔と同様に構成されるが、
離型層43a1と光学変化素子層43a2との間に透明
保護層43a6が設けられている。
【0142】これらの光学変化素子転写箔43は、光学
変化素子転写層430が支持体43bから剥離して転写
される。
【0143】次に、硬化型転写箔66の実施の形態を図
16に示す。図16(a)の硬化型転写箔66は硬化型
保護層含有転写層660と支持体66bから構成され、
硬化型保護層含有転写層660は離型層66a1、硬化
層66a2、中間層66a4、接着層66a3から構成
され、硬化層66a2の両側に離型層66a1と中間層
66a4が設けられ、離型層66a1が支持体66bに
接着されている。図16(b)の硬化型転写箔66は図
16(a)の転写箔と同様に構成されるが、硬化層66
a2を2層設けている。図16(c)の硬化型転写箔6
6は図16(a)の転写箔と同様に構成されるが、接着
層66a3と中間層63a4との間にバリヤー層66a
5が設けられている。
【0144】これらの硬化型転写箔66は、硬化型保護
層含有転写層660が支持体43bから剥離して転写さ
れる。
【0145】次に、硬化型樹脂層含有光学変化素子転写
箔44の実施の形態を図17に示す。図17(a)の硬
化型樹脂層含有光学変化素子転写箔44は硬化型樹脂層
含有光学変化素子転写層440と支持体44bから構成
され、硬化型樹脂層含有光学変化素子転写層440は離
型層44a1、硬化層44a9、光学変化素子層44a
2、中間層44a4、バリヤー層44a5、接着層44
a3から構成され、離型層44a1が支持体44bに接
着されている。図17(b)の硬化型樹脂層含有光学変
化素子転写箔44は図17(a)の転写箔と同様に構成
されるが、中間層44a4がない構成であり、また図1
7(c)の硬化型樹脂層含有光学変化素子転写箔44は
図17(a)の転写箔と同様に構成されるが、バリヤー
層44a5がない構成である。
【0146】これらの硬化型樹脂層含有光学変化素子転
写箔44は、硬化型樹脂層含有光学変化素子転写層44
0が支持体44bから剥離して転写される。
【0147】この実施の形態の硬化型樹脂層含有光学変
化素子転写箔44は、硬化型樹脂層含有光学変化素子転
写層440が支持体44bから剥離して転写され、硬化
型樹脂層含有光学変化素子転写層440が、少なくと
も、離型層、硬化層、光学変化素子層、中間層、接着層
を有する構成であり、表面保護性、表面摩耗耐久性に優
れている。
【0148】また、少なくとも、光学変化素子層より画
像記録体表面側に位置する透明保護層が、紫外線硬化層
または電子線硬化層であることが表面保護性、表面摩耗
耐久性に優れ好ましい。
【0149】また、光学変化素子層が、凹凸像を有する
ハードコート層、蒸着層であることが、より偽変造防止
の効果があり好ましい。
【0150】また、少なくとも1つの透明保護層が、カ
ード全面に熱転写されていることが表面保護性、表面摩
耗耐久性に優れ好ましい。
【0151】さらに、透明保護転写箔または光学変化素
子転写箔のいずれかの層に、帯電防止剤が含有されてい
ることが好ましく、ゴミが付着しないカード、あるいは
シートを作成できる。
【0152】また、先に転写された転写表面が、後から
転写される転写箔の易接着加工されていることが、接着
性がよく好ましい。
【0153】この発明の転写箔においては、帯電防止
層、離型層、透明保護層、光学変化素子層、バリヤ層、
中間層、接着層に少なくとも一層が設けられることが好
ましい。転写箔の帯電防止層は、帯電防止性に優れたア
ニオン性高分子物質及び/又は導電性粒子を含有する。
【0154】<J−1.使用する転写箔材料の詳細な説
明>この発明の転写箔は、離型層、透明樹脂層を有する
支持体からなることが好ましく、より好ましくは離型
層、透明樹脂層、中間層、バリヤー層、プライマー層、
接着層の少なくとも1つから成る層で構成されているこ
とが好ましい。場合により、ICチップ、又は光学変化
素子からなる転写箔等による偽変造防止も同時に実施を
することも可能である。
【0155】<J−1−1.転写箔用支持体>支持体と
しては例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンテレフタレート/イ
ソフタレート共重合体等のポリエステル樹脂、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリメチルペンテン等のポリオ
レフィン樹脂、ポリフッ化ビニル、ポリフッ化ビニリデ
ン、ポリ4フッ化エチレン、エチレン−4フッ化エチレ
ン共重合体、等のポリフッ化エチレン系樹脂、ナイロン
6、ナイロン6.6等のポリアミド、ポリ塩化ビニル、
塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体、エチレン/酢酸ビニ
ル共重合体、エチレン/ビニルアルコール共重合体、ポ
リビニルアルコール、ビニロン等のビニル重合体、三酢
酸セルロース、セロファン等のセルロース系樹脂、ポリ
メタアクリル酸メチル、ポリメタアクリル酸エチル、ポ
リアクリル酸エチル、ポリアクリル酸ブチル、等のアク
リル系樹脂、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリア
リレート、ポリイミド等の合成樹脂シート、または上質
紙、薄葉紙、グラシン紙、硫酸紙等の紙、金属箔等の単
層体或いはこれら2層以上の積層体が挙げられる。本発
明の支持体の厚みは10〜200μm望ましくは15〜
80μmである。10μm以下であると支持体が転写時
に破壊してしまい問題である。この発明の特定離型層に
おいては、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0156】この発明の支持体は必要に応じて凹凸を有
することができる。凹凸作成手段としては、マット剤練
り込み、サンドブラスト加工、ヘアライン加工、マット
コーティング、もしくはケミカルエッチング等が挙げら
れる。マットコーティングの場合有機物及び無機物のい
ずれでもよい。例えば、無機物としては、スイス特許第
330,158号等に記載のシリカ、仏国特許第1,2
96,995号等に記載のガラス粉、英国特許第1,1
73,181号等に記載のアルカリ土類金属又はカドミ
ウム、亜鉛等の炭酸塩、等をマット剤として用いること
ができる。有機物としては、米国特許第2,322,0
37号等に記載の澱粉、ベルギー特許第625,451
号や英国特許第981,198号等に記載された澱粉誘
導体、特公昭44−3643号等に記載のポリビニルア
ルコール、スイス特許第330,158号等に記載のポ
リスチレン或いはポリメタアクリレート、米国特許第
3,079,257号等に記載のポリアクリロニトリ
ル、米国特許第3,022,169号等に記載されたポ
リカーボネートの様な有機マット剤を用いることができ
る。マット剤の付着方法は、予め塗布液中に分散させて
塗布する方法であってもよいし、塗布液を塗布した後、
乾燥が終了する以前にマット剤を噴霧する方法を用いて
もよい。また、複数の種類のマット剤を添加する場合
は、両方の方法を併用してもよい。本発明で凹凸加工す
る場合、転写面、背面のいずれか片面以上に施すことが
可能である。
【0157】<J−1−2、転写箔層>剥離層として
は、高ガラス転移温度を有するアクリル樹脂、ポリビニ
ルアセタール樹脂、ボリビニルブチラール樹脂などの樹
脂、ワックス類、シリコンオイル類、フッ素化合物、水
溶性を有するポリビニルピロリドン樹脂、ポリビニルア
ルコール樹脂、Si変性ポリビニルアルコール、メチル
セルロース樹脂、ヒドロキシセルロース樹脂、シリコン
樹脂、パラフィンワックス、アクリル変性シリコーン、
ポリエチレンワックス、エチレン酢酸ビニルなどの樹脂
が挙げられ、他にポリジメチルシロキサンやその変性
物、例えばポリエステル変性シリコーン、アクリル変性
シリコーン、ウレタン変性シリコーン、アルキッド変性
シリコーン、アミノ変性シリコーン、エポキシ変性シリ
コーン、ポリエーテル変性シリコーン等のオイルや樹
脂、またはこの硬化物、等が挙げられる。他のフッ素系
化合物としては、フッ素化オレフィン、パーフルオロ燐
酸エステル系化合物が挙げられる。好ましいオレフィン
系化合物としては、ポリエチレン、ポリプロピレン等の
分散物、ポリエチレンイミンオクタデシル等の長鎖アル
キル系化合物等が挙げられる。これらの離型剤で溶解性
の乏しいものは分散するなどして用いることができる。
【0158】転写箔を2枚転写する場合は熱可塑性エラ
ストマーを添加してもよい。熱可塑性エラストマーは具
体的にスチレン系(スチレン・ブロック・コポリマー
(SBC))、オレフィン系(TP)、ウレタン系(T
PU)、ポリエステル系(TPEE)、ポリアミド系
(TPAE)、1,2−ポリブタジエン系、塩ビ系(T
PVC)、フッ素系、アイオノマー樹脂、塩素化ポリエ
チレン、シリコーン系等が上げられ具体的には1996
年度版「12996の化学商品」(化学工業日報社)等
に記載されている。
【0159】この発明で好適に用いられる、ポリスチレ
ンとポリオレフィンのブロックポリマーからなる引っ張
り伸びが100%以上熱可塑性エラストマーとは、スチ
レンおよび炭素数10以下の直鎖または分岐の飽和アル
キルのブロックからなる熱可塑性樹脂(以下熱可塑性樹
脂S1ともいう)を言う。特に、ポリスチレン相とポリ
オレフィンを水素添加した相をもつブロックポリマーで
あるスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)、スチ
レン−イソプレン−スチレン(SIS)、スチレン−エ
チレン/ブチレン−スチレン(SEBS)、スチレン−
エチレン/プロピレン−スチレン(SEPS)、スチレ
ン−エチレン/プロピレン(SEP)のブロックポリマ
ー等があげられる。
【0160】また、必要に応じて、この発明の離型層と
樹脂層或いは活性光線硬化層との間に熱硬化型樹脂層を
用いてもよい。具体的には、ポリエステル樹脂、アクリ
ル樹脂、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、グアナミン樹
脂、ジアリルフタレート樹脂、フェノール樹脂、ポリイ
ミド樹脂、マレイン酸樹脂、メラミン樹脂、尿素樹脂、
ポリアミド樹脂、ウレタン樹脂等が挙げられる。
【0161】転写箔の透明樹脂層は、ポリビニルブチラ
ール樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエ
ステル樹脂、エポキシ樹脂、ノボラック樹脂、スチレ
ン、パラメチルスチレン、メタクリル酸エステル、アク
リル酸エステル等のビニル単量体やセルロース系、熱可
塑性ポリエステル、天然樹脂等、他の任意の高分子重合
体を併用してもよい。また、その他、赤松清監修、「新
・感光性樹脂の実際技術」、(シーエムシー、1987
年)や「10188の化学商品」657〜767頁(化
学工業日報社、1988年)記載の業界公知の有機高分
子重合体を併用してもよい。
【0162】本発明においては、画像記録体上に保護を
する目的で光又は/熱硬化性層を転写箔で設けることが
好ましい。光又は/熱硬化性層とは前記記載の組成物か
らなる材料であれば特に制限はない。透明樹脂層の厚み
は0.3〜50μmが好ましく、より好ましくは0.3
〜30μm、特に好ましくは0.3〜20μmである。
【0163】転写箔の中間層としては、中間層1層以上
の層から構成されることが好ましく場合によりプライマ
ー層、バリヤ層として介在させても層間の接着性をさら
に向上させてもよい。
【0164】例えば塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系
樹脂、アクリル系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、
ポリビニルブチラール系樹脂、ポリビニルアルコール、
ポリカーボネート、セルロース系樹脂、スチレン系樹
脂、ウレタン系樹脂、アミド系樹脂、尿素系樹脂、エポ
キシ樹脂、フェノキシ樹脂、ポリカプロラクトン樹脂、
ポリアクリロニトリル樹脂、SEBS樹脂、SEPS樹
脂、およびそれらの変性物などを用いることができる。
【0165】上述した樹脂の中でもこの発明の目的に好
ましいのは、塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、
アクリル系樹脂、ポリビニルブチラール系樹脂、スチレ
ン系樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン系樹脂、ウレタンア
クリレート樹脂、SEBS樹脂、SEPS樹脂である。
これらの樹脂は一種を単独に用いることもできるし、二
種以上を組み合わせて用いることもできる。
【0166】具体的な化合物としては、ポリスチレンと
ポリオレフィンのブロックポリマーからなる熱可塑性樹
脂、ポリビニルブチラール等が好ましい。この発明の中
間層において、重合度が1000以上のポリビニルブチ
ラール樹脂としては積水化学工業(株)製のエスレック
BH−3、BX−1、BX−2、BX−5、BX−5
5、BH−S、電気化学工業(株)製のデンカブチラー
ル#4000−2、#5000−A、#6000−EP
等が市販されている。中間層のポリブチラールの熱硬化
樹脂としては熱硬化前の重合度に限定はなく低重合度の
樹脂でもよく、熱硬化にはイソシアネート硬化剤やエポ
キシ硬化剤等を用いることができ、熱硬化条件は50〜
90℃で1〜24時間が好ましい。中間層の厚みは0.
1〜1.0μmが好ましい。
【0167】転写箔の接着層としては、熱貼着性樹脂と
してエチレン酢酸ビニル樹脂、エチンエチルアクリレー
ト樹脂、エチレンアクリル酸樹脂、アイオノマー樹脂、
ポリブタジエン樹脂、アクリル樹脂、ポリスチレン樹
脂、ポリエステル樹脂、オレフィン樹脂、ウレタン樹
脂、粘着付与剤(例えばフェノール樹脂、ロジン樹脂、
テルペン樹脂、石油樹脂など)などが挙げられそれらの
共重合体や混合物でもよい。
【0168】具体的には、ウレタン変性エチレンエチル
アクリレート共重合体としては東邦化学工業(株)製の
ハイテックS−6254、S−6254B、S−312
9等が市販され、ポリアクリル酸エステル共重合体とし
ては日本純薬(株)製のジュリマーAT−210、AT
−510、AT−613、互応化学工業(株)製のプラ
スサイズL−201、SR−102、SR−103、J
−4等が市販されている。ウレタン変性エチレンエチル
アクリレート共重合体とポリアクリル酸エステル共重合
体の重量比は9:1から2:8が好ましく、接着層の厚
みは0.1〜1.0μmが好ましい。
【0169】場合により偽変造防止の目的で光学変化素
子層転写層設けることが可能である。光学変化素子(O
ptical Variable Device:OV
D)とは、1)キネグラムのような回析格子の2次元の
CG画像であり、線画像構成の画像が移動、回転、膨
張、縮小等自由に動き変化する点に特徴があるもの、
2)Pixelgramのような画像がポジとネガに変
化する特徴があるようなもの、3)OSD(Optic
al Security Device)のような色が
金色から緑色に変化するもの、4)LEAD(Long
LastingEconomical Antico
py Device)のような像画が変化して見えるも
の、5)ストライブ型OVD、6)金属箔等を表し、日
本印刷学会誌(1998年)第35巻第6号P482〜
P496記載に有るような用紙の素材、特殊な印刷技
法、特殊インキ等でセキュリティを維持してもよい。こ
の発明においては、ホログラムがとくに好ましい。
【0170】この発明で用いるホログラムは、レリーフ
ホログラム、フレネルホログラム、フラウンホーファー
ホログラム、レンズレスフーリエ変換ホログラム、イメ
ージホログラム等のレーザー再生ホログラム、リップマ
ンホログラム、レインボーホログラム等の白色再生ホロ
グラム、カラーホログラム、コンピュータホログラム、
ホログラムディスプレイ、マルチフレックスホログラ
ム、ホログラムフレックステレオグラム、ホログラフィ
ック回折格子等任意に採用できる。
【0171】光学変化素子層は、例えばホログラムシー
トを受像層上に接着することによって形成することがで
きる。ホログラムシートとしては、レリーフ型ホログラ
ムシートを使用することができる。レリーフ型ホログラ
ムシートは、支持体フィルム上にホログラム形成層とホ
ログラム効果層とをこの順に積層してなる。具体的に言
うと、ホログラムシートは、例えばポリエチレンテフタ
レートフィルム等の支持体フィルムの表面に、常温で固
体であり、しかも熱形成性を有する樹脂層、例えば常温
で固体の熱可塑成性の電子線硬化性樹脂層(ホログラム
形成層)を形成し、この面にホログラムの干渉模様が凹
凸状に形成されているホログラム原版を加圧圧縮させ
て、凹凸形状を樹脂表面に転写し、硬化し、さらに凹凸
形状の表面に十分な透明性とある角度での大きな反射性
を兼ね備え、かつホログラム形成層と屈折率が異なる材
料(たとえばTiO2、SiO2、ZnSの蒸着膜)か
らなる薄膜のホログラム効果層を形成することによって
得ることができる。昼光、照明光等の白色光で像が再生
されるホログラムは、通常の状態でもホログラム像が観
察されるので、装飾性にも優れている。一方、レーザー
光によって像が再生されるタイプのものは、改ざんの発
見性に優れている。
【0172】また、この発明では、ビーズ保有層を設け
ることができ、この発明にかかるビーズを有するビーズ
保有層は、人射光の一部に位相差を付与して再合成し、
特定波長領域の光成分を干渉により強調し入射光とは異
なる色調の着色光を入射光進入方向へ帰還させ、反射基
板と、基板上に整列配置された透明なビーズとを有す
る。ビーズを有するビーズ保有層は、反射基板上に樹脂
層を設け、更にその表層側にガラス等よりなるビーズ径
が10〜60μm、好ましくは15〜40μmのビーズ
を多数整列配置して構成され、ビーズの光屈折率は1.
6〜2.1が好ましく、1.7〜2.0が更に好まし
い。外方より入射した入射光は、ビーズ内に進行し、少
なくともその一部は透明なビーズより樹脂層を介して反
射基板に反射され、再度ビーズに帰還し、外方へ進行す
る。ビーズの外方へ突出している面は球面であるので、
人射角の多少の変動があっても同様な作用を生じ、入射
方向へ反射光を帰還させることができる。
【0173】次に、この発明では、反射性層を設けるこ
とができ、本発明の反射性層は、反射性層としては、少
なくとも金属薄膜、金属酸化物薄膜、光干渉性物質及び
光回折層から選ばれる。反射性層は干渉性物質、金属酸
化物、雲母等干渉色を発現できる粉末を含有する塗料を
任意の紋様に印刷することで設けることが好ましい。
【0174】金属酸化物としては二酸化チタン、酸化
鉄、低次酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化珪素、酸
化アルミニウム、酸化コバルト、酸化ニッケル、チタン
酸コバルトなど、及びLi2CoTi3O8あるいはK
NiTiOxなどの複合酸化物、あるいはこれらの金属
酸化物の混合物などが挙げられるが、干渉色を発現でき
る金属酸化物であれば、特にこれらに限定されるもので
はない。干渉物質層としては、金属膜の表面を酸化する
ことによって得られる干渉色を持った金属膜を用いるこ
とができる。これらの金属膜は、金属アルミニウム、金
属チタン、ステンレス膜などを陽極酸化する方法や、干
渉色を発現できる金属酸化物をゾルーゲル法によって調
製し、これをコートする方法あるいは干渉色を発現でき
る金属のアルコキシドを金属膜に塗布してこれを加熱分
解する方法、及びCVDやPVDのような蒸着操作法な
どが拳げられる。
【0175】「画像記録体上への転写箔付与方法」転写
箔の被転写材への転写は通常サーマルヘッド、ヒートロ
ーラー、ホットスタンプマシンなどの加熱しながら加圧
を行える手段を用い転写を行う。 [実施例]以下、実施例を挙げてこの発明を詳細に説明
するが、この発明の態様はこれに限定されない。尚、以
下において「部」は「重量部」を示す。−顔画像と属性
情報とフォーマット印刷を設けた画像記録体製造方法− (支持体の作成)厚さ350μmのポリエチレンテレフ
タレート〔帝人(株)製:テトロンHS350〕の両面
に白色ポリプロピレン樹脂〔三菱油化(株)製:ノーブ
レンFL25HA〕をエクストルージョンラミネート法
で厚み50μmになる様に設けた。得られた複合樹脂シ
ートの一方の面に25W/m2・分でコロナ放電処理を
施し、このシートを支持体とした。画像記録体上の受像
層の形成 (昇華型感熱転写記録用の受像層の作成)前記支持体の
コロナ放電処理した面に下記組成の第1受像層形成用塗
工液、第2受像層形成用塗工液及び第3受像層形成用塗
工液をこの順に塗布乾燥して、それぞれの厚みが0.2
μm、2.5μm、0.5μmになる様に積層すること
により受像層を形成した。 〈第1受像層形成用塗工液〉 ポリビニルブチラール樹脂 9部 〔積水化学工業(株)製:エスレックBL−1〕 イソシアネート 1部 〔日本ポリウレタン工業(株)製:コロネートHX〕 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈第2受像層形成用塗工液〉 ポリビニルブチラール樹脂 6部 〔積水化学工業(株)製:エスレックBX−1〕 金属イオン含有化合物(化合物MS) 4部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈第3受像層形成用塗工液〉 ポリエチレンワックス 2部 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックE1000〕 ウレタン変性エチレンアクリル酸共重合体 8部 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254〕 メチルセルロース〔信越化学工業(株)製:SM15〕 0.1部 水 90部 (筆記層の作成)支持体上の受像層とは反対面に王子油
化(株)製:ユポDFG−65シートを貼り合わせ下記
組成の第1筆記層形成用塗工液、第2筆記層形成用塗工
液及び第3筆記層形成用塗工液をこの順に塗布乾燥し
て、それぞれの厚みが5μm、15μm、0.2μmに
なるように積層することにより受像層を形成した。 〈第1筆記層形成用塗工液〉 ポリエステル樹脂〔東洋紡績(株)製:バイロン200〕 8部 イソシアネート 1部 〔日本ポリウレタン工業(株)製:コロネートHX〕 カーボンブラック 微量 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 メチルエチルケトン 80部 酢酸ブチル 10部 〈第2筆記層形成用塗工液〉 ポリエステル樹脂 4部 〔東洋紡績(株)製:バイロナールMD1200〕 シリカ 5部 二酸化チタン粒子〔石原産業(株)製:CR80〕 1部 水 90部 〈第3筆記層形成用塗工液〉 ポリアミド樹脂〔三和化学工業(株)製:サンマイド55〕 5部 メタノール 95部 得られた筆記層の中心線平均粗さは1.34μmであっ
た。 (情報坦持体層形成)樹脂凸版印刷法により、フォーマ
ット印刷(従業員証、氏名)を行った。印刷インキはU
V墨インキを用いた。印刷時のUV照射条件は、高圧水
銀灯で150mj相当であった。 (透明樹脂層形成)下記表1に記載の組成物からなる印
刷インキを用いロールミルにより混合し、印刷インキを
作成した。樹脂凸版印刷法により印刷を行った。印刷時
のUV照射条件は、高圧水銀灯で150mj相当であっ
た。
【0176】
【表1】 (鱗片顔料層の形成層形成)下記表2に記載の組成物か
らなる印刷インキを用いロールミルにより混合し、印刷
インキを作成した。樹脂凸版印刷法により印刷を行っ
た。印刷時のUV照射条件は、高圧水銀灯で150mj
相当であった。
【0177】
【表2】 −個人認証用カード作成方法− (昇華型感熱転写記録用のインクシートの作成)裏面に
融着防止加工した厚さ6μmのポリエチレンテレフタレ
ートシートに下記組成のイエローインク層形成用塗工
液、マゼンタインク層形成用塗工液、シアンインク層形
成用塗工液を各々の厚みが1μmになるように設け、イ
エロー、マゼンタ、シアンの3色のインクシートを得
た。 〈イエローインク層形成用塗工液〉 イエロー染料(化合物Y−1) 3部 ポリビニルアセタール 5.5部 〔電気化学工業(株)製:デンカブチラールKY−24〕 ポリメチルメタアクリレート変性ポリスチレン 1部 〔東亜合成化学工業(株)製:レデダGP−200〕 ウレタン変性シリコンオイル 0.5部 〔大日精化工業(株)製:ダイアロマーSP−2105〕 メチルエチルケトン 70部 トルエン 20部 〈マゼンタインク層形成用塗工液〉 マゼンタ染料(化合物M−1) 2部 ポリビニルアセタール 5.5部 〔電気化学工業(株)製:デンカブチラールKY−24〕 ポリメチルメタアクリレート変性ポリスチレン 2部 〔東亜合成化学工業(株)製:レデダGP−200〕 ウレタン変性シリコンオイル 0.5部 〔大日精化工業(株)製:ダイアロマーSP−2105〕 メチルエチルケトン 70部 トルエン 20部 〈シアンインク層形成用塗工液〉 シアン染料(化合物C−1) 1.5部 シアン染料(化合物C−2) 1.5部 ポリビニルアセタール 5.6部 〔電気化学工業(株)製:デンカブチラールKY−24〕 ポリメチルメタアクリレート変性ポリスチレン 1部 〔東亜合成化学工業(株)製:レデダGP−200〕 ウレタン変性シリコンオイル 0.5部 〔大日精化工業(株)製:ダイアロマーSP−2105〕 メチルエチルケトン 70部 トルエン 20部 (溶融型感熱転写記録用のインクシートの作成)裏面に
融着防止加工した厚さ6μmのポリエチレンテレフタレ
ートシートに下記組成のインク層形成用塗工液を厚みが
2μmになる様に塗布乾燥してインクシートを得た。 〈インク層形成用塗工液〉 カルナバワックス 1部 エチレン酢酸ビニル共重合体 1部 〔三井デュポンケミカル社製:EV40Y〕 カーボンブラック 3部 フェノール樹脂〔荒川化学工業(株)製:タマノル521〕 5部 メチルエチルケトン 90部 (顔画像の形成)受像層又は透明樹脂部、鱗片顔料含有
層と昇華型感熱転写記録用のインクシートのインク側を
重ね合わせインクシート側からサーマルヘッドを用いて
出力0.23W/ドット、パルス幅0.3〜4.5m
秒、ドット密度16ドット/mmの条件で加熱すること
により画像に階調性のある人物画像を受像層に形成し
た。この画像においては上記色素と受像層のニッケルが
錯体を形成している。 (文字情報の形成)透明樹脂部又は鱗片顔料含有層と溶
融型感熱転写記録用のインクシートのインク側を重ね合
わせインクシート側からサーマルヘッドを用いて出力
0.5W/ドット、パルス幅1.0m秒、ドット密度1
6ドット/mmの条件で加熱することにより文字情報を
OPニス上に形成した。上記により顔画像と属性情報と
フォーマット印刷を設けた。
【0178】以下、実施例を示す。 [合成例1] 活性光線硬化層使用樹脂1 窒素気流下の三ツ口フラスコに、メタアクリル酸メチル
73部、スチレン15部、メタアクリル酸12部とエタ
ノール500部、α、α′−アゾビスイソブチロニトリ
ル3部を入れ、窒素気流中80℃のオイルバスで6時間
反応させた。その後、トリエチルアンモニウムクロライ
ド3部、グリシジルメタクリレート1.0部を加え、3
時間反応させ目的のアクリル系共重合体の合成バインダ
ー1を得た。 [実施例A] (透明樹脂転写箔1の作成)ダイアホイルヘキスト
(株)製ポリエチレンテレフタレート(S−25)の片
面に下記処方をワイヤーバーコーティングにて塗工乾燥
して、実施例1〜3の保護層を形成した。 (離型層) 膜厚 0.5μm アクリル系樹脂(三菱レイヨン(株)製、 ダイアナールBR−87) 5部 ポリビニルアセトアセタール(SP値:9.4) (積水化学(株)、KS−1) 5部 メチルエチルケトン 40部 トルエン 50部 (中間層) 膜厚2μm スチレン系樹脂(クラレ(株)、セプトン2006) 5部 ポリビニルブチラール樹脂(積水化学(株)、BL−S) ・・・ 化合物(1) 表に示す量 ・・・ 化合物(2) 表に示す量 トルエン 90部 (接着層) 膜厚2μm スチレン系樹脂(旭化成(株)、タフテックM−1953) 6部 脂環族飽和炭化水素樹脂(荒川化学(株)、アルコンP100) 3.5部 炭酸カルシウム(奥多摩工業(株)、タマパールTP−123) 0.5部 トルエン 90部 上記の組成の剥離層、中間層、接着層で構成される透明
樹脂転写箔1を作成した。
【0179】さらに画像、文字が記録された前記受像体
上に前記構成からなる透明保護層を有する各実施例、比
較例記載の転写箔を用いて表面温度200℃に加熱し
た、直径5cmゴム硬度85のヒートローラーを用いて
圧力150kg/cm2で1.2秒間熱をかけて転写を
行った。
【0180】前記転写箔1が転写された前記受像体上に
前記紫外線硬化樹脂含有塗布液を20g/m2の塗布量
になるように特定の地模様を持つグラビアロールコータ
ーにより塗布し、下記の硬化条件にて紫外線硬化樹脂含
有塗布液1を硬化させて紫外線硬化保護層を形成した。 硬化条件 光照射源 60w/cm2の高圧水銀ランプ 照射距離 10cm 照射モード 3cm/秒で光走査 紫外線硬化樹脂含有塗布液1 ビス(3,4−エポキシー6−メチルシクロヘキシルメチル)アジパート 70部 ビスフェノールAグリシジルエーテル 10部 1,4−ブタンジオールグリシジルエーテル 13部 トリアリールスルホニウムフルオロアンチモン 7部 [実施例B] (活性光線硬化型転写箔1の作成) (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm ポリビニルアルコール(GL−05)(日本合成化学(株)製) 10部 水 90部 (活性光線硬化性化合物) 新中村化学社製 A−9300/新中村化学社製 EA−1020=35/11.75部 反応開始剤 イルガキュア184日本チバガイギー社製 5部 活性光線硬化層使用樹脂1 48部 大日本インキ界面活性剤F−179 0.25部 トルエン 500部 〈中間層形成塗工液〉 膜厚1.0μm ポリビニルブチラール樹脂〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 ・・・ 化合物(1) 表に示す量 ・・・ 化合物(2) 表に示す量 タフテックスM−1913(旭化成) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行った。 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510 〕 2部 水 45部 エタノール さらに画像、文字が記録された前記受像体又は透明樹脂
層、鱗片顔料含有層上に前記構成からなる活性光線硬化
型転写箔1を用いて表面温度200℃に加熱した、直径
5cmゴム硬度85のヒートローラーを用いて圧力15
0kg/cm2で1.2秒間熱をかけて転写を行なっ
た。転写方式は特願2000−171410記載の転写
装置で行った。 [実施例C] (光学変化素子転写箔1の作成) (離型層形成塗工液) 膜厚0.2μm ポリビニルアルコール(GL−05)(日本合成化学(株)製) 10部 水 90部 (光学変換素子層) 膜厚2μm 〈中間層形成塗工液〉 膜厚1.0μm ポリビニルブチラール樹脂〔積水化学(株)製:エスレックBX−1〕 ・・・ 化合物(1) 表に示す量 ・・・ 化合物(2) 表に示す量 タフテックスM−1913(旭化成) 5部 硬化剤 ポリイソシアネート[コロネートHX 日本ポリウレタン製] 1.5部 メチルエチルケトン 90部 塗布後硬化剤の硬化は、50℃、24時間で行った。 〈接着層形成塗工液〉 膜厚0.5μm ウレタン変性エチレンエチルアクリレート共重合体 〔東邦化学工業(株)製:ハイテックS6254B〕 8部 ポリアクリル酸エステル共重合体〔日本純薬(株)製:ジュリマーAT510〕 2部 水 45部 エタノール さらに画像、文字が記録された前記受像体上に前記構成
からなる光学変化素子転写箔1を用いて表面温度200
℃に加熱した、直径5cmゴム硬度85のヒートローラ
ーを用いて圧力150kg/cm2で1.2秒間熱をか
けて転写をおこなった。転写方式は特願2000−17
1410記載の転写装置で行った。 <明度の評価>上記の方法で得られた各試料の鱗片顔料
部分に対して、ミノルタ(株)製分光測色系CM−20
02を用いてSCI方式とSCE方式で明度の測定を行
った。結果は表3に示す。 <偽変造防止用カードスクラッチ強度(耐摩耗性)の評
価方法>耐摩耗性試験機(HEIDON−18)を用
い、0.1mmφのサファイア針で200g、250g
と荷重を変化させて、作成されたカード若しくは偽造変
造防止カードの表面を摺動させた。その時のカード表面
の傷が付き始めた部分を測定し、何gで傷が付くか測定
を行った。結果は表3に示す。 <耐水性の評価>このように作成された、個人認証カー
ドを、水温25℃の水道水に3日浸積し、カード表面を
観察した。評価は目視で下記のような評価項目で評価し
た。 結果は表3に示す。 ×:接着剤と表面シート或いは裏面シートの界面で剥が
れている。または保護層が剥がれている。 △:カード表面に水泡がでて消滅しない。 ○:初期のカードと変化がない。 <テープ剥離(密着性)の評価>硬化した保護層の表面
にセロハン粘着テープ(ニチバン製)を強く貼り付け、
急速に表面からセロハン粘着テープを剥離した後、剥離
状態をJIS K−5400碁盤目テープ法規定の方法
で、評価した。保護層の表面にナイフ等の鋭利な刃物で
30°の角度で切り込み、素地に達する1mmまたは
1.5mmの碁盤目100個(10×10)を作り、こ
の時はがれないで残った塗膜の碁盤目数を測定した。全
体的に接着性が良好な塗膜である場合には、碁盤目を作
った後、その表面にセロテープ(登録商標)を貼り、テ
ープをはがして碁盤目のはがれた厚み方向の部位とはが
れた数を測定して評価した。
【0181】評価は下記の評価点数法で行った。 碁盤目試験の評価点数 評価点数 傷の状態 10 切り傷1本ごとが、細くて両側が滑らかで、切り傷の交 点の正方形の一目一目にはがれない。
【0182】 8 切り傷の交点にわずかなはがれがあって、正方形の一目 一目にはがれがなく、欠損部の面積は全正方形面積の5 %以内。
【0183】 6 切り傷の両側と交点とにはがれがあって、欠損部の面積 は全正方形面積の5〜15%。
【0184】 4 切り傷によるはがれの幅が広く、欠損部の面積は全正方 形面積の15〜35%。
【0185】 2 切り傷によるはがれの幅は4点よりも広く、欠損部の面 積は全正方形面積の35〜65%。
【0186】 0 はがれの面積は、全正方形面積の65%以上。 <偽造変造性>偽造をされることが容易か否かを判断し
た。
【0187】
【表3】
【0188】
【発明の効果】前記したように、請求項1乃至請求項6
に記載の発明によれば、表面保護層の屈折率と色彩値を
適切な範囲に調整することによって、偽変造防止性、真
偽判別性、印字性、表面保護(密着性・耐水性)、耐久
性(スクラッチ性)などを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像記録体の層構成図である。
【図2】画像記録体の層構成図である。
【図3】画像記録体の層構成図である。
【図4】画像記録体作成装置の概略構成図である。
【図5】画像記録体の層構成を示す図である。
【図6】画像記録体作成装置の概略構成図である。
【図7】画像記録体の層構成を示す図である。
【図8】画像記録体作成装置の概略構成図である。
【図9】画像記録体の層構成を示す図である。
【図10】画像記録体作成装置の概略構成図である。
【図11】画像記録体の層構成を示す図である。
【図12】画像記録体作成装置の概略構成図である。
【図13】画像記録体の層構成を示す図である。
【図14】透明保護転写箔の実施の形態を示す図であ
る。
【図15】光学変化素子転写箔の実施の形態を示す図で
ある。
【図16】硬化型転写箔の実施の形態を示す図である。
【図17】硬化型樹脂層含有光学変化素子転写箔の実施
の形態を示す図である。
【符号の説明】
1 画像記録体 2 基材 3 受像層 4.5,6 光又は熱硬化型樹脂の保護層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 服部 良司 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 高橋 秀樹 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 (72)発明者 石井 信行 東京都日野市さくら町1番地 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2C005 HA02 HA10 HB03 JA01 JA08 JA11 JA26 JB01 JB07 KA02 KA15 KA40 LA02 LA11 LA14 LA20 3B005 EB01 FB11 GA02 GD01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基材上に、識別情報及び書籍情報を記録し
    た情報坦持体、鱗片状の粉末のいずれか1つ以上を有す
    る画像記録体を有し、 前記画像記録体上が光又は熱硬化型樹脂の保護層で保護
    され、かつ光又は熱硬化型樹脂の保護層の屈折率が1.
    40以上1.60以下であることを特徴とする偽変造防
    止用カード。
  2. 【請求項2】SCI方式で測定された、L*a*b*表
    色系での色彩値の明度の値をL(SCI)、 SCE方式で測定された色彩値の明度の値をL(SC
    E)とした時、 L(SCI)/L(SCE)の値が1以上5以下の範囲
    であることを特徴とする請求項1に記載の偽変造防止用
    カード。
  3. 【請求項3】色彩度を測定される際の視野角が2度以上
    10度未満であることを特徴とする請求項2に記載の偽
    変造防止用カード。
  4. 【請求項4】前記画像記録体と、前記光又は熱硬化型樹
    脂の保護層との密着度が80%以上100%以下である
    ことを特徴とする請求項1に記載の偽変造防止用カー
    ド。
  5. 【請求項5】前記情報坦持体に、識別情報として顔画
    像、住所、名前、生年月日等の個人情報が記載してある
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項
    に記載の偽変造防止用カード。
  6. 【請求項6】基材上に、識別情報及び書籍情報を記録し
    た情報坦持体、鱗片状の粉末のいずれか1つ以上を有す
    る画像記録体を有し、 前記画像記録体上が光又は熱硬化型樹脂の保護層で保護
    され、かつ光又は熱硬化型樹脂の保護層の屈折率が1.
    40以上1.60以下であり、 前記画像記録体上に、少なくとも離型層、透明樹脂の保
    護層を有する支持体上からなる転写箔を、少なくとも1
    回以上熱転写したことを特徴とする偽変造防止用カード
    製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015027803A (ja) * 2014-08-28 2015-02-12 大日本印刷株式会社 転写体

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