JP2003126726A - 除濁、除塵装置 - Google Patents

除濁、除塵装置

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JP2003126726A
JP2003126726A JP2001332359A JP2001332359A JP2003126726A JP 2003126726 A JP2003126726 A JP 2003126726A JP 2001332359 A JP2001332359 A JP 2001332359A JP 2001332359 A JP2001332359 A JP 2001332359A JP 2003126726 A JP2003126726 A JP 2003126726A
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cyclones
strainer
pipe
cyclone
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JP2001332359A
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Keizo Watanabe
敬藏 渡辺
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WATANABE CONSULTANTS KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体サイクロンによって水と、水より比重が
重い土砂だけでなく、水より比重が軽い木の葉、枝、虫
などのゴミまでも分離できるようにする。 【解決手段】 ポンプPからの原水が接線方向に供給さ
れる円筒部1の内部に、透過部4を有する筒形のストレ
ーナ3を同心状に設け、処理水を上記ストレーナの内部
を経て外に取出し、水より比重の重い土砂等を、円筒部
の下に連接した円錐部2の下端の排泥管9から排出する
複数台のサイクロンからなり、各サイクロンのストレー
ナを経て処理水を取出す採水管6を連絡管7で連結し、
連絡管には第4開閉弁V4を有する共通採水管8を接続
し、この共通採水管から各サイクロンの処理水を採水す
ると共に、一部のサイクロンへの原水の供給を停めて運
転を中止し、残りのサイクロンの採水管に採水された処
理水を連絡管で上記運転を中止したサイクロンの内部に
採水管から供給してストレーナの逆洗と、内部に詰まる
ゴミの排出を行うようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水よりも比重が
重い土砂等と、水よりも比重が軽い木の枝や葉、虫など
のゴミの両方を含む原水から、その両方を分離して清澄
な処理水を採水する、親水公園の流水路や池などの水を
処理するのに適した液体サイクロン式の除濁、除塵装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】流体が接線方向に供給される円筒部の内
部に、透過部を有する円筒形のストレーナを同心状に設
け、処理水を上記ストレーナの内部を経て外に取出すサ
イクロン式分離装置は、特開平11−290724号公
報により公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公知のサイクロン
式分離装置は、円筒部内に接線状に供給される流体中
の、水よりも重い粒子の分離効果をストレーナによって
向上することを目的とする。そのため、ストレーナの
回りに設けた上下方向のスリットの断面形状を内周方向
に凸状にし、且つスリットの開口部を外周側が広く、内
周に向かって狭くしてある。これにより水よりも軽いゴ
ミなどの粒子がストレーナの内部に入ろうとしてもスリ
ットの凸面で弾かれ、円筒部の内周に沿って流れる旋回
流に巻き込まれ、ストレーナに入らないことを期待して
いる。しかし、これでは粒径がスリットの外周と内周の
中間の粒子の場合、ストレーナに入ろうとしても内周が
狭いのでスリットの途中で目詰まりしてストレーナの内
部に入ることも、旋回流に巻き込まれることも不可能に
なり、こうして目詰まりした部分が次第に多く生じ、性
能が低下して運転の継続は不可能になる。そして、運転
を中断して、ストレーナのスリットに目詰まりした粒子
を除去するには、粒子がきつくスリットに挟まれている
ので除去に多大の手数を要する。
【0004】又、ストレーナの下端にはストレーナよ
りも直径が大きい円形底板を取り付け、円形底板の外周
と円筒部の内周との間に狭い環状空隙を形成している。
この直径が大きい円形底板は、円筒部の下に連なった円
錐部に竜巻現象が発生し、この竜巻が円錐部に分離され
たゴミなどを円筒部に巻き上げる竜巻発生防止と、円形
底板の外周と円筒部の内周との間の狭い環状空隙からそ
のゴミがストレーナの回りに上昇するのを防止するため
のものであるが、ストレーナのスリットから内部に入る
ことができなかったゴミなどの軽い粒子は、円形底板の
周縁部上に次第に堆積してストレーナの円筒部の回りを
囲み、ストレーナの処理水採水の機能を低下させてしま
う。この場合は、ストレーナを、下端の直径が大きい円
形底板ごと円筒部の外に取出し、円形底板の周縁部に堆
積したゴミを除去しなければならないが、下端の直径が
大きい円形底板ごとストレーナを円筒部の外に取出すの
に多大の手数がかかる。 従って、上記従来装置は水と、水より比重の重い土砂
などの分級には適するが、水よりも比重の軽いゴミの分
離は行えない。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
消し、水と、水よりも比重が重い土砂等と、水よりも比
重が軽いゴミなどをも分離できるようにした除濁、除塵
装置に関するもので、ポンプからの原水が接線方向に供
給される円筒部の内部に、透過部を有する筒形のストレ
ーナを同心状に設け、処理水を上記ストレーナの内部を
経て外に取出し、水より比重の重い土砂等を、円筒部の
下に連接した円錐部の下端の排泥管から排出する複数台
のサイクロンからなり、各サイクロンのストレーナを経
て処理水を取出す採水管を連絡管で連結し、連絡管には
第4開閉弁を有する共通採水管を接続し、この共通採水
管から各サイクロンの処理水を採水すると共に、一部の
サイクロンへの原水の供給を停めて運転を中止し、残り
のサイクロンの採水管に採水された処理水を連絡管で上
記運転を中止したサイクロンの内部に採水管から供給し
てストレーナの逆洗と、内部に詰まるゴミの排出を行う
ようにしたことを特徴とする。尚、各サイクロンの、処
理水を取出す採水管に夫々第3開閉弁を設けることが好
ましい。そして、複数台のサイクロンの円筒部の内部
に、夫々1台のポンプからの給水管が個々に第1開閉弁
を経て原水を供給するようにしてもよい。この場合、サ
イクロンの数が2台で、各サイクロンの円筒部の内部に
個々原水を供給する2本の給水管を連結し、その連結部
と、両サイクロンの採水管を連結する連絡管とを第5開
閉弁を有する予備管で接続してもよい。又、分岐部を有
し、各分岐部に夫々第1開閉弁を設けた給水管で、1台
のポンプから各サイクロンの円筒部の内部に、上記第1
開閉弁を経て原水を供給するようにしてもよい。この場
合、サイクロンの数が2台で、両サイクロンの円筒部に
原水を供給する給水管の分岐部と、両サイクロンの採水
管を連結した連絡管とを第5開閉弁を有する予備管で接
続してもよい。更に、ストレーナの透過部は、三角形の
頂部を内方に向けたウェッジワイヤで構成されているこ
とが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】図示の各実施例において、S1
2,・・・,S(n-1),S(n)は周知のサイクロンで、
各サイクロンは上壁で閉ざされた円筒部1と、その下に
連設され、下向きに直径が減少した円錐部2とを有し、
円筒部の内部には透過部4を有する円筒形のストレーナ
3が同心状に設けてある。ポンプPで送水される原水は
第1開閉弁V1を有する給水管5からサイクロンの円筒
部の内部に接線方向に供給され、水と水より比重が重い
土砂などは遠心力で円筒部の内周に沿った旋回流とな
り、下の円錐部2に降下した後、円錐部2の下部で上昇
流に転じ、円錐部の中心部から円筒部に上昇してストレ
ーナ3の透過部を透過し、処理水としてストレーナの内
部から採水管6に流出する。又、水よりも比重が重い土
砂などは円錐部2の底に堆積するので、円錐部2の下端
に接続した排泥管9の第2開閉弁V2を開にしてサイク
ロンの外に排出することができる。
【0007】又、水よりも比重が軽いゴミはストレーナ
3の透過部を通過できないため、ストレーナ3の外周と
円筒部1の内周との間の円筒状の空間10の上部で、ス
トレーナの外周に向かって集まって詰まり、サイクロン
の機能を低下させる。
【0008】このゴミを円錐部2の下端の排泥管9から
排出できるようにするため、複数のサイクロンの処理水
を取出す各採水管6を連絡管7で連結し、この連絡管7
に、第4開閉弁V4を有する共通採水管8を接続する。
連絡管7に採水管6を連結された複数のサイクロンの処
理水を採水するには、第3開閉弁V3を開にして共通採
水管8から採水するようにする。
【0009】図1、図2は連絡管7に採水管6を連結し
たサイクロンをS1,S2の2台にした場合の実施例で、
図1では個々のポンプPが第1開閉弁V1を有する給水
管5で個々のサイクロンS1とS2の各円筒部1に接線方
向に原水を供給し、図2では給水管5がサイクロンS1
とS2の各円筒部1に接線方向に接続した分岐部5’,
5’を有し、この各分岐部に設けた第1開閉弁V1,V1
を開にして1台のポンプPで2台のサイクロンの円筒部
に接線方向に原水を供給するようになっている。従っ
て、図1(A)、図2(A)で各第1開閉弁V1を開に
して原水を各サイクロンの円筒部1,1に供給すること
により各ストレーナ3,3を透過した処理水は採水管
6,6から連絡管7に流入し、第4開閉弁V4を開にし
た共通採水管8に合流して流入し、採水される。又、各
サイクロンの円錐部2の底に堆積した土砂等は第2開閉
弁V2を開にして排泥管9から排出する。
【0010】こうして2台のサイクロンS1,S2を同時
に運転して処理水の採水と、水より重い土砂等の分離、
排出を行うと、原水中に混入している水より軽いゴミ
が、前述したように円筒部1の内周と、ストレーナの外
周との間の円筒状の空間10に詰まり、サイクロンの機
能を低下させるので、定期的に、或いは随時、このゴミ
を取り除く必要がある。
【0011】サイクロンS1に詰まったゴミを取り除く
には、サイクロンS1に原水を供給する第1開閉弁V
1と、共通採水管8の第4開閉弁V4を閉にし、サイクロ
ンS2に原水を供給して運転を継続する。サイクロンS2
のストレーナを透過して採水管6に流出した処理水は第
4開閉弁V4が閉であるため、連絡管7を通ってサイク
ロンS1の排水管6から運転を中止しているサイクロン
1のストレーナに逆流し、ストレーナの透過部を内か
ら外に通過して逆洗することにより透過部の目詰まりな
どを無くし、それから上記円筒状の空間10に詰まって
いるゴミを伴って円錐部に流れ落ち、サイクロンS1
排泥管9から開の第2開閉弁V2を経て排出される。サ
イクロンS2のゴミの排出、ストレーナの逆洗は、同様
にサイクロンS2の運転を中止し、サイクロンS1を運転
してその処理水をサイクロンS2のストレーナに逆流さ
せて行う。
【0012】このようにして、一方のサイクロンの運転
を続け、処理水、土砂、ゴミ等を分離しながらその処理
水で運転を中止した他方のサイクロンのストレーナの透
過部の逆洗と、詰まっているゴミの排出を行って機能を
回復させることができ、土砂、ゴミ等の分離作業を中止
する必要がなく、連続して行える。
【0013】上記した交互の運転による処理水、土砂、
ゴミ等の分離と、ストレーナの透過部の逆洗、詰まって
いるゴミの排出は、第1開閉弁V1、第2開閉弁V2、第
4開閉弁V4の開閉をタイマーなどで制御し、2台で同
時に一定期間、分離工程を行った後、交互にストレーナ
の透過部の逆洗と、詰まっているゴミの排出工程を行
い、それから再び同時に一定期間の分離工程を自動的に
再開するようにすればよい。
【0014】上記2台のサイクロンによる同時の分離工
程と、その後の交互のストレーナの透過部の逆洗、ゴミ
の排出工程は各サイクロンがどちらも故障することなく
運転可能な場合に行えるのであって、どちらか一方のサ
イクロンが故障し、修理のために運転を停止していると
きは行えない。その場合は、図1(A)の実施例では図
1(B)に示すように、2本の給水管5,5を第1開閉
弁V1,V1の上流で連結部5aにより連結し、この連結
部5aと連絡管7を、第5開閉弁V5を有する予備管1
1で接続すると共に、各サイクロンS1,S2の採水管6
に第3開閉弁V 3を設ける。又、図2(A)の実施例で
は図2(B)に示すように、給水管5の第1開閉弁
1,V1を有する分岐部5’と連絡管7を、第5開閉弁
5を有する予備管11で接続すると共に、各サイクロ
ンS1,S2の採水管6に第3開閉弁V 3を設ける。
【0015】サイクロンの一方、例えばS2が故障して
運転できないときは、サイクロンS2に原水を供給する
第1開閉弁V1、採水管6の第3開閉弁V3、予備管11
の第5開閉弁V5を夫々閉にしてサイクロンS1から切り
離し、サイクロンS1の円筒部の内部に原水を接線方向
に供給してサイクロンS1を運転し、土砂等を排泥管9
の第2開閉弁V2を開いて排出し、ストレーナの内部に
透過して入った処理水は採水管6、連絡管7、第4開閉
弁V4が開の共通採水管8から採水する。
【0016】サイクロンS1のストレーナの外周と円筒
部の内周との間の円筒状空間10にゴミが詰まってきた
ら円筒部に原水を供給する第1開閉弁V1と、共通採水
管8の第4開閉弁V4を閉にし、予備管11の第5開閉
弁V5を開にして原水を予備管11、連絡管7を経て第
3開閉弁V3が開の採水管6からサイクロンS1のストレ
ーナの内部に供給し、原水でストレーナの透過部を逆洗
し、同時に空間部10に詰まるゴミを排泥管9に流し落
として排出し、それが終ったら再び処理水の採水と土砂
等の排出の分離工程を行う。こうして片方のサイクロン
を間欠的に運転する。尚、図1(A)においても、図1
(B)と同様に夫々のポンプP,Pからの2本の給水管
5,5を第1開閉弁V1,V1の上流で連結部5aにより
連結すると、2台ポンプ中の1台が故障しても残りの1
台のポンプにより図2(A)と同様にして運転が行え
る。
【0017】ストレーナの逆洗を原水で行うため、原水
中のゴミが透過部に詰まることもあるが、次に分離工程
を再開すると、透過部を外から内に通過してストレーナ
の中に入る処理水で透過部に詰まるゴミ、ストレーナ内
に残ったゴミは取り除かれるので支障はない。
【0018】又、サイクロンS1が故障したときは、同
様にしてサイクロンS2を運転して、水や土砂等の分離
と、原水によるストレーナの透過部の逆洗、円筒状の空
間に詰まるゴミの排出を行う。こうして、片方のサイク
ロンを運転して土砂、水の分離と、原水によるストレー
ナの透過部の逆洗、円筒状空間に詰まるゴミの排出を行
っている間に、故障したもう片方のサイクロンを修理
し、修理が終わったら予備管11の第5開閉弁V5を閉
にし、両方のサイクロンS1,S2の採水管6の第3開閉
弁V3を開にし、通常の連続運転を行えばよい。
【0019】図1(A)、図2(A)の2台のサイクロ
ンによる実施例の場合は、採水管6に第3開閉弁V3
設ける必要はないが、一方のサイクロンが故障などして
運転を中止にしたとき、他方のサイクロンを単独で運転
し、処理水の採水工程、土砂等の排出工程と、原水によ
るストレーナの逆洗、ゴミの排出工程を行うときは、図
1(B)、図2(B)に示すように各サイクロンの採水
管6に第3開閉弁V3を設け、運転を停止したサイクロ
ンの採水管の第3開閉弁V3を閉にし、他方のサイクロ
ンから処理水や、逆洗、ゴミ排出用の原水が逆入するの
を防止する。
【0020】図3は3台、又はそれ以上、図ではサイク
ロンS1,S2,・・・,S(n-1),S(n)の各採水管6を
連絡管7に連結した実施例で、この場合は各サイクロン
の採水管6に第3開閉弁V3を設ける。サイクロンへの
原水の供給は、図1に示すように1台のサイクロンに1
台のポンプから給水管で供給してもよいし(Sn-1
n)、図2に示すように分岐部を有する給水管を使用
し、1台のポンプから複数のサイクロン(S1,S2)に
供給してもよい。
【0021】処理水の採水工程と、土砂などの分離工程
を行う際は全部のサイクロンの給水用の第1開閉弁
1、排泥用の第2開閉弁V2、及び採水管の第3開閉弁
3と、共通採水管8の第4開閉弁V4を開にし、前述し
たようにして各サイクロンの採水管から流出する処理水
を連結管7に合流させ、共通採水管8から採水し、比重
の重い土砂等は各サイクロンの排泥管9から排出する。
【0022】各サイクロンのストレーナの逆洗と、ゴミ
の排出を交互に行うには、行うべきサイクロンへ給水す
る第1開閉弁を閉じてそのサイクロンの運転を中止す
る。それから共通採水管8の第4開閉弁V4を閉じ、残
りのサイクロンの運転により得られる連絡管7に合流し
た処理水の全量を運転を中止したサイクロンの採水管か
らストレーナに逆入させるか、又は第4開閉弁V4を開
にするか、多少絞り(例えば半開)、連絡管7に合流し
た処理水の一部を共通採水管8に流入させて採水すると
共に、残部を運転を中止したサイクロンの採水管からス
トレーナに逆入させ、ストレーナの透過部の逆洗を行
い、円筒状の空間10に詰まったゴミを開の第2開閉弁
を通じ排泥管9から排出することができる。こうして、
全部のサイクロンを1台宛、ストレーナの逆洗とゴミの
排出を行ったら、再び全部のサイクロンを運転して処理
水の採水と、土砂等の分離工程を行う。
【0023】又、どれか1台のサイクロンが故障し、使
用できなくなったら、そのサイクロンへ給水する第1開
閉弁と、処理水を採水する採水管6の第3開閉弁とを閉
じて運転から切り離し、残りの2台又はそれ以上のサイ
クロンを運転して処理水の採水工程と土砂等の分離工程
を行う。各サイクロンのストレーナの回りにゴミが詰ま
ってきたら、共通採水管8の第4開閉弁V4を閉じ、交
互に給水用の第1開閉弁を閉じて運転を中止して運転中
のサイクロンから流出する処理水を、運転を中止したサ
イクロンの採水管からストレーナに供給して透過部の逆
洗を行い、且つ詰まったゴミを排泥管9から排出する。
このように、サイクロンが3基、又はそれ以上の場合
は、そのうち1基が故障したら運転から切り離して修理
を行い、その間は残りの2基又はそれ以上のサイクロン
を運転して処理水の採水と土砂等の分離工程を行う。そ
して、ストレーナの逆洗と、詰まったゴミの排出は、交
互に運転を中止し、運転を行っているサイクロンの処理
水で行うことができ、図1(B)、図2(B)のように
給水管5と連絡管7を、第5開閉弁V5を有する予備管
で接続する必要がない。従って、ストレーナを原水で逆
洗する場合の原水中のゴミによるストレーナの目詰まり
が生じない。
【0024】ストレーナの透過部4は、図4に示すよう
に、ストレーナの回りに円周方向に間隔を保った上下方
向のスリット21で構成してもよいし、図5に示すよう
にストレーナの回りに上下方向に間隔を保った環状のス
リット22で構成してもよい。上記スリット21,22
はストレーナのほぼ全高に形成してもよいし(図4A、
図5A)、上下方向に複数段に形成してもよい(図4
B、図5B)。
【0025】そして、ストレーナの底は同じ直径の底板
で閉じてもよいが、図6に示したように直径方向に平行
な間隔を保ったスリット23で透過部を構成してもよ
い。更に、ストレーナは、その回りの上下方向のスリッ
ト21又は上下方向に間隔を保った環状のスリット22
と、底に設けたスリット23を複合した透過部を備えて
いてもよい(図6B、C参照)。
【0026】上記した各スリット21,22,23は断
面形状が三角形で、三角形の頂部をストレーナの内部に
向けて配列したウエッジワイヤ20で構成することが好
ましい。それは、このようにウエッジワイヤ20を配列
すると、ウエッジワイヤの平らな面がストレーナの外面
になり、ストレーナの外面の隣接間隔より小さな物体は
ストレーナの内部に入ることができるのに対し、それよ
り大きい物体は内部に入れず、スリットが目詰まりする
ことがないからである。
【0027】上下方向のスリット21を形成するため、
頂部をストレーナの中心に向けて上下方向に配列した多
数本のウエッジワイヤは上下方向に複数本設けた環状の
鋼線24に溶接などで固定し、環状スリット22を形成
するための頂部をストレーナの内方に向けた上下方向に
多数のウエッジワイヤリングは円周方向に複数本配列し
た上下方向に真っ直ぐな鋼線25に溶接などで固定し、
ストレーナの底で直径方向に並行な間隔を保ったスリッ
トを構成する多数本のウエッジワイヤの両端はストレー
ナの下端に溶接などで固定すればよい。尚、ストレーナ
の底のスリットは、頂部を上に向けた直径が大小に異な
る複数本のウエッジワイヤリングを同心円状に多重に配
置し、例えば十文字に結合された鋼線26に対して溶接
などで固定し、同心円状に形成してもよい(図6B、C
参照)。
【0028】
【発明の効果】本発明の除濁、除塵装置により、複数の
サイクロンに原水を同時に供給し、土砂と水の分離を行
い、ゴミがストレーナの外周と円筒部の内周との間の空
間に詰まって機能が低下してきたら交互に1つのサイク
ロンへの給水を止め、そのサイクロンのストレーナを、
他のサイクロンの処理水で逆洗し、詰まったゴミを排出
して機能を回復させながら分離工程を連続して行うこと
ができる。そして、同様な分離をスクリーン分離機と砂
濾過装置を併用して行う場合に比べ、設置面積が小さく
済み、砂濾過装置に必要な逆洗、水洗工程が無いので、
メンテナンスフリーであり、設備コストは格段と低減す
る。
【0029】更に、サイクロンの1台が故障し、修理の
ために使用できなくなっても、残りのサイクロンで、ス
トレーナの逆洗とゴミの排出を行いながら、処理水の採
水工程と分離工程をほぼ連続的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)はこの発明の装置の第1実施例のフロー
シート、(B)は同上の変形例のフローシート。
【図2】(A)はこの発明の装置の第2実施例のフロー
シート、(B)は同上の変形例のフローシート。
【図3】この発明の装置の第3実施例のフローシート。
【図4】ストレーナの回りの上下方向のスリットによる
透過部の説明図。
【図5】ストレーナの回りの環状スリットによる透過部
の説明図。
【図6】ストレーナの底のスリットによる透過部の説明
図。
【符号の説明】
1,S2,・・・,S(n-1),S(n) サイクロン 1 円筒部 2 円錐部 3 ストレーナ 4 ストレーナの透過部 5 分岐した給水管 5’ 給水管の分岐部 6 採水管 7 連絡管 8 共通採水管 9 排泥管 11 予備管

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポンプからの原水が接線方向に供給され
    る円筒部の内部に、透過部を有する筒形のストレーナを
    同心状に設け、処理水を上記ストレーナの内部を経て外
    に取出し、水より比重の重い土砂等を、円筒部の下に連
    接した円錐部の下端の排泥管から排出する複数台のサイ
    クロンからなり、各サイクロンのストレーナを経て処理
    水を取出す採水管を連絡管で連結し、連絡管には第4開
    閉弁を有する共通採水管を接続し、この共通採水管から
    各サイクロンの処理水を採水すると共に、一部のサイク
    ロンへの原水の供給を停めて運転を中止し、残りのサイ
    クロンの採水管に採水された処理水を連絡管で上記運転
    を中止したサイクロンの内部に採水管から供給してスト
    レーナの逆洗と、内部に詰まるゴミの排出を行うように
    したことを特徴とする除濁、除塵装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の除濁、除濁装置におい
    て、各サイクロンの、処理水を取出す採水管に夫々第3
    開閉弁を設けたことを特徴とする除濁、除塵装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の除濁、除塵装置におい
    て、複数台のサイクロンの円筒部の内部に、夫々1台の
    ポンプからの給水管が個々に第1開閉弁を経て原水を供
    給するようにしたことを特徴とする除濁、除塵装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の除濁、除塵装置におい
    て、サイクロンの数が2台で、各サイクロンの円筒部の
    内部に個々に原水を供給する2本の給水管を連結し、そ
    の連結部と、両サイクロンの採水管を連結する連結管と
    を第5開閉弁を有する予備管で接続したことを特徴とす
    る除濁、除塵装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の除濁、除塵装置におい
    て、分岐部を有し、各分岐部に夫々第1開閉弁を設けた
    給水管で、1台のポンプから複数台のサイクロンの円筒
    部の内部に、夫々上記第1開閉弁を経て原水を供給する
    ようにしたことを特徴とする除濁、除塵装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の除濁、除塵装置におい
    て、サイクロンの数が2台で、両サイクロンの円筒部に
    原水を供給する給水管の分岐部と、両サイクロンの採水
    管を連結した連絡管とを第5開閉弁を有する予備管で接
    続したことを特徴とする除濁、除塵装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のどれか1項に記載の除
    濁、除塵装置において、ストレーナの透過部が、三角形
    の頂部を内方に向けたウェッジワイヤで構成されている
    ことを特徴とする除濁、除塵装置。
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