JP2003126133A - 調整可能な瘻造設術用凸状アダプターおよびその使用方法 - Google Patents
調整可能な瘻造設術用凸状アダプターおよびその使用方法Info
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Abstract
さと形状への調整が、簡便かつ迅速に行える瘻孔用凸状
アダプターを提供する。 【解決手段】 その軸方向に円筒形状の瘻孔案内口21が
貫通し、かつ凸状の身体表面接触面20aと平坦な回収袋
側表面20bを備えるアダプターリング20を具備した凸状
アダプター10。
Description
ター、特に、その形状を、簡単かつ素早く装着者の瘻孔
の大きさおよび形状に調整可能な瘻孔用凸状アダプター
に関する。
装着時の瘻孔への突き出しを大きくすることによって、
回収袋内への流動物の直接的な放出を助け、また、瘻孔
周辺の皮膚表面と保護板との間の粘着性シールの効力を
助長するために、長らくの間、比較的堅牢な凸状加圧リ
ングを具備した瘻造設術用器具が提供されてきた。 こ
のような加圧リングを具備した器具は、例えば、米国特
許第4,834,731号、第5,618,276号、第5,607,413号、第
5,730,735号および第5,501,678号に開示されている。
また、瘻造設術用保護板に結合可能な従来の堅牢な凸状
アダプターが、米国特許第4,834,731号、第5,004,464
号、第4,219,023号および第5,163,930号に開示されてい
る。
者の瘻孔の外形が円形であるとの前提で設計されている
が、これまでの研究から、必ずしも瘻孔の外形が円形で
ないことが明らかになってきた。 かような研究の一例
によれば、瘻孔の大きさは多様であって、研究事例の58
%についてのみ瘻孔の外形が円形と見なすことができ、
その余の42%については、瘻孔の外形が楕円形または不
規則な形状であるとの報告がなされている。 Nordstro
m,G.M.et al.,Local Status of the Urinary Stoma
- The Relation to Peristomal Skin Complications,
Scand. J. Urol. Nephrol. 24:117-122(1990)。 瘻
孔の外形が円形ではない可能性は、凸状保護板よりもむ
しろ平面保護板について主に言及している、欧州特許出
願公開公報第0 888 760 A1号にも記載されているところ
である。
較的硬いプラスチック素材で保護板またはアダプターを
作成することによって、リングの形状を凸状としてい
た。そのため、このようなリングは、リングの開口部が
装着者の瘻孔の形状に完全に適合しなくてはならず、ま
た、装着者の身体が前方に屈曲したり、姿勢を変えた
り、または単に身体を動かした時でさえも、装着者の瘻
孔にリングが直接に接触して、装着者に相当の不快感を
与えていた。
設術用保護板、または、かようなリングや保護板に接続
可能な柔軟なガスケットが、従来より知られている。
しかしながら、ガスケットは、凸状加圧リングとしては
機能しない。 例えば、米国特許第4,213,458号および
第4,710,182号を参照のこと。 このような保護板やガ
スケットは、一般に、カラヤのような柔軟な流動性物質
から形成されている。このような流動性物質は、流動
し、指で押圧するだけで変形して、流体の漏洩を防ぐ。
つまり、これら流動性物質は、瘻孔からの流出体が瘻
孔周辺の皮膚表面に接触することを回避し、シーラント
として利用することもできる。
護板およびアダプターで認められていた欠点を解消すべ
く鋭意研究した末に完成された発明であって、その要旨
とするところは、凸状アダプター、特に、その形状を、
簡単かつ素早く装着者の瘻孔の大きさおよび形状に調整
可能な瘻孔用凸状アダプターにある。 このアダプター
は、リング、すなわち、接着性、柔軟性、ゴム状、非水
和崩壊性、非流動性、そして、圧縮変形後の形状回復性
能の諸性質を具備した吸湿性皮膚バリア物質によってそ
の全体が形成されたリングを有する。 このような目的
を達成するために、これらバリア物質は、スチレン−オ
レフィン−スチレンゴムを含むエラストマー性接着剤混
合物の連続相、およびゴム状接着剤相内に分散した親水
コロイド粒子の非連続相を含む。
から相当距離にわたって外側に伸縮可能なカバーフィル
ムを備え、かつバリア物質から構成されたアダプターリ
ングに凸状表面を形成する。 このカバーフィルムは、
リングから取り外し可能でなければならず、好ましく
は、リングの最外端、とりわけアダプターが接続される
保護板の開口部がフィルムを通して見れるよう、カバー
フィルムは、透明または少なくとも半透明なものとす
る。 加えて、バリアリングの反対側の面は、カバーフ
ィルムとは違って、本質的に伸縮不可能で、かつ取り外
し可能な剥離シートで覆われる。 剥離シートは、好ま
しくは、カバーフィルムと同様の大きさおよび形状とす
るが、双方共に本質的に、保護板および凸状アダプター
リングとが互いに連結した後のカバーフィルムを容易に
除去するために、アダプターリングに連結される保護板
よりも大きいものとする。
方法とも考えられる発明も含む。
めに、(はさみで)より大きなサイズにまで切開可能な
小さな円形の開口起点を具備した(一体型または分離型
器具のどちらかの)瘻造設術用器具のための接着性保護
板が、よく知られている。あるいは、患者の瘻孔の大き
さと形状に近似する大きさと形状(例えば、楕円形々
状)の開口部を有する保護板も製造することができる。
いずれの場合でも、本発明の方法は、保護板の開口部
の大きさと形状を所定のものにするために、アダプター
リングを再形成または調整することを含む。 そのため
には、装着者はまず、非伸縮性の剥離シートを剥ぎ取
り、次いで、伸張可能なカバーフィルムによって一方の
側のみが覆われたアダプターリングを手に取り、そし
て、瘻孔案内口(開口部)の大きさおよび形状が、保護
板の開口部のそれに近似するように、リングの概略平面
の反対方向に外側へ指で引っ張ることで、リングの調整
を行う。
固定し、カバーフィルムを引き剥がし、保護板に固定さ
れたアダプターを、患者の瘻孔周辺の皮膚表面に接着し
て固定する。
的は、以下の詳細な説明および図面の開示によって明ら
かになるであろう。
器具11の接着性保護板12(図3)と共に用いる凸状アダ
プターを示す。 瘻造設術用器具には、一体型または分
離型の器具があり、これら用語は当該技術分野で一般に
用いられており、接着性保護板が回収袋に永久的に接着
したものを一体型、そして、保護板と回収袋とが互いに
結合および構成のものを分離型と称している。 図3に
例示した構造において、器具11は、分離型器具であり、
その接着性保護板12のみが描かれている。 保護板は、
米国特許第5,185,008号に開示された雄型結合要素と構
造面および取り扱い面において同様である、柔軟プラス
チック製の結合リング13を具備している。このリング
は、回収袋(図示せず)に取り付けられた結合リングの
溝に受け入れ可能に構成された雄型要素14を具備してい
る。 保護板リング13は、熱融着部15を介して保護板12
の熱可塑性フィルム16に接着され、そして、皮膚に優し
い感圧性接着剤17の層が、フィルム16の身体表面接触面
側に固定される。 接着剤層17およびフィルム16は、通
常、結合リング13の開口部14aと同心である中央開口部
18を有する。
た、患者の瘻孔の大きさおよび形状に適合させるために
(はさみで)切開可能な開口起点としての役割だけを担
うようにしてもよい。 従って、もし瘻孔が平坦な楕円
形または形状である場合、介護者または患者は、瘻孔の
外形に適合するように開口部18を拡大してもよい。 あ
るいは、開口部18を、装着者の瘻孔の大きさおよび形状
(例えば、楕円形)に近似せしめるべく、製造の間に予
め切開するか、あるいは予め一定の大きさで作製してよ
く、このような場合、製造業者によって、様々な大きさ
および形状の開口部を備えた一連の保護板が作られる可
能性がある。
を、装着者の瘻孔周辺の皮膚表面に固定するために一般
に使用される、任意の好適な感圧性接着剤を用いること
ができる。 例えば、低アレルギー誘発性医療用アクリ
ル接着剤が、使用できる。しかしながら、接着剤層は、
湿気を吸収し、そして、湿性および乾燥粘着性の双方の
性質を有し、柔軟で、皮膚に優しい、親水コロイド含有
の接着性物質から形成することが好ましい。 このよう
な物質は、一般に、皮膚バリア組成物と称されるもので
あって、通常は、連続相内に分散した親水コロイド粒子
を有する連続エラストマー接着剤相を含む。 「乾燥粘
着性(dry tack)」と一般に称される初期粘着性は、この
連続相によってもたらされる。 しかしながら、流体を
吸収することで、皮膚への接着剤の接触を維持および増
強する分散した親水コロイドでもない限り、このような
組成物は、閉塞性または非通気性であるため、発汗およ
び瘻孔から排出された液体によって、皮膚への接着が阻
害されてしまう。 米国特許第4,551,490号および他の
文献は、好適な水吸収性および膨潤可能な親水コロイド
ガムとして、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、
ペクチン、ゼラチン、グアーガム、ローカストビーンガ
ムなどがあることを開示している。 連続相で用いられ
るエラストマーとして、ポリイソブチレン、天然ゴム、
シリコーンゴム、アクリロニトリルゴム、および同様の
特性を有することが当該技術分野で周知のその他のエラ
ストマーがある。 図3に示した保護板12において、接
着剤層17は輪郭をなし、比較的肉厚のある輪を形成する
内部部分17aと厚みの薄い周囲部分17bを具備してい
る。 ただし、所望であれば、接着剤層17全体を実質的
に均一な厚さとしてもよい。 図3で破線で示した、シ
リコーンコート紙または他の好適なシート物質から形成
された保護剥離シート19は、接着層17の身体側表面を覆
い、そして、保護板の使用時に表面より取り外すことが
できる。
147,340号および第5,167,651号に記載されたような、角
部に丸みを付けた長方形や正方形の形状の他、円形、楕
円形または三角形(例えば、米国特許第5,811,116号を
参照)のような形状とすることができる。
aおよび一般的に平坦な回収袋側表面20bを具備したア
ダプターリング20を含む。 一般的に、円筒形状の瘻孔
案内口(開口部)21が、リングを貫通している。 リン
グの周縁22は円形をなし、開口部21と同心である。
和しても崩壊せず、また、形状回復の性質を有する、柔
軟な皮膚バリア物質によって、その全体が形成される。
さらに、アダプターリング20は、少なくとも予想され
る使用期間内においては、保護板12の接着剤組成物17と
接触しても反応を起こさないものにすべきである。保護
板接着剤17が、親水コロイドを含有する皮膚バリア物質
からなる場合、アダプターリング20の構成物質は、流動
抵抗性を有し、吸湿しても崩壊せず、また、加圧変形後
に通常は形状回復可能である限りにおいては、接着剤17
と同様または同一の組成物としてもよい。
はそれ以上のエラストマー接着剤の連続相、および連続
相内に分散している親水コロイド粒子の不連続相とから
本質的に構成されるべきである。 液体吸収時に親水コ
ロイド成分が膨潤する間にも流動抵抗性、形状回復性お
よび形状保持能力を付与すべく、連続相は、米国特許第
5,492,943号に開示されたスチレン−オレフィン−スチ
レンブロックコポリマーのような、物理的架橋を施した
エラストマーを含む。 この特許の組成物には、2つの
粘弾性接着剤エラストマーの混合物、具体的には、可塑
剤(好ましくは、ペトロラタム)および好適な粘着付与
剤や抗酸化剤と共に、ナトリウムカルボキシメチルセル
ロースやペクチンのような親水コロイド粒子が分散して
いる連続相を形成する、高分子量ポリイソブチレンとス
チレンブロックコポリマーとの混合物が含まれる。 上
記特許に記載された組成物の他に、米国特許第4,231,36
9号および第4,551,490号に記載されたような、物理的架
橋を施したエラストマー、またはそれらエラストマーの
混合物を含有するその他の接着性バリア組成物も使用で
きる。
レフィン−スチレンブロックコポリマーを利用すること
の重要性は、水和時のバリア物質の形態保持、非流動
性、加圧変形に対する抵抗性および加圧変形後の回復能
力に寄与するゴム成分を提供する上において認められ
る。 この場合のバリア物質とは、接着剤層(バリア
層)17の輪郭およびバリア層17内を貫通する開口部の形
状を調整するために、リングの概略平面の外側方向に指
で引っ張られた時に引張力が負荷される、非常に柔軟で
係数の小さな物質であり、また、後述するように、最初
に剥離シート19が除去される。
約2〜約15重量%(好ましくは、約3〜約7重量%)の
一つまたはそれ以上の高分子量ポリイソブチレンと、約
5〜約20重量%(好ましくは、約17〜約14重量%)の一
つまたはそれ以上のスチレンブロックコポリマーとから
なるエラストマーの混合物とする。 本明細書で使用す
る「高分子量」の語は、20℃にて、ジイソブチレンの固
有粘度を測定して決定されるものであって、約75,000〜
約2,350,000(好ましくは、約1,000,000〜約1,900,00
0)の範囲の粘度平均分子量を有するポリイソブチレン
を指す。 このようなポリイソブチレンとして、例え
ば、エクソン社(テキサス州、ヒューストン)からVist
anex MM-L80、MM-L100、MM-L120およびMM-L140という商
品名で市販されているものがある。
との混合に好適なスチレンブロックコポリマーまたはコ
ポリマー類は、通常、スチレン−オレフィン−スチレン
ブロックコポリマーとして同定される。 特に好適なも
のは、スチレン−イソプレン−スチレンおよびスチレン
−ブタジエン−スチレンブロックコポリマー類であり、
双方共に、例えば、シェルケミカル社や他の供給業者に
よって市販されている。Kraton 1107(シェルケミカル
社)の商品名で市販されているスチレン−イソプレン−
スチレンブロックコポリマーが特に好適であると考えら
れているが、Kraton1100、1101および1102のような、そ
の他のKratonコポリマー類も好ましいと考えられる。
クタムも、接着性バリア組成物での炭化水素可塑剤成分
として好都合に利用できる。 さらに、接着性バリア組
成物は、Piccotac 95の商品名でハーキュラス社(Hercul
es Inc.;デラウェア州、ウィルミントン)から市販され
ている脂肪族炭化水素樹脂粘着剤のような炭化水素粘着
剤樹脂の一つ以上を含んでいてもよい。 ロジンのトリ
メチロールプロパンエステル(ハーキュラス社のStaybel
ite Ester 10)またはロジンのペントアクリチリトール
エステル(ハーキュラス社のPentalyn)のような、他の粘
着剤も使用することができる。 さらに、バリア組成物
は、Irganox 1010やIrganox 1076(チバガイギー社)のよ
うな好適な抗酸化剤、または任意の幾つかの市販の抗酸
化剤を含んでいてもよい。
ィルム24は、バリアリング20の表面のみならず、リング
20の周縁22を超えてその外側にまで至る周囲部分24aま
でをも覆う。 フィルム24は、一見、角部に丸みを付け
た正方形に見えるが、他の形状にて提供することもでき
る。 重要なことは、カバーフィルムによる不必要な抵
抗を受けずに(以下に詳述するように)アダプターに変形
力が作用するよう、熱可塑性カバーフィルム24を、薄く
かつ簡単に伸張可能なものにすることにある。フィルム
が、バリアリング20の凸状表面20aから取り外し可能で
あること、それに、周縁22、それに加えて、好ましく
は、アダプターが接続される保護板の開口部において、
それらを視覚的に見ることができるに十分な透明性また
は半透明性をフィルムに付与することも重要である。
は、バリアリング20の開口部21に至る円筒状のスリーブ
部分24bを具備している。 カバーフィルム24は、リン
グの軸方向にさらに伸びて、バリアリング20の開口部21
の内壁面を覆い、さらに、開口部内での保護板対向面に
沿設されて、開口部を跨いで末端部分24cを覆う。
ストマーが、伸縮可能なカバーフィルム24に用いること
ができる。 「Estane」の商品名でB. F. グッドリッチ
ケミカル社より市販されているポリウレタンエラストプ
ラスチック、それに、「Hytrel」の商品名でデュポン社
より市販されているコポリエーテル−エステル熱可塑性
樹脂などが特に好ましいが、同様の性質を有する他の物
質も使用できる。
は、フィルム24とは違って、比較的硬く、伸縮性の無
い、取り外し可能な剥離シート25によって覆われてい
る。 シリコンで表面処理した紙のシリコン処理面を、
使用時のシートの取り外しを容易にするために、リング
表面20bと接触する面として使用してもよい。 あるい
は、裏面シート25を、例えば、シリコンでコート処理し
てなるポリエチレンテレフタレートのような重合体物質
から形成してもよい。
が、接着アダプターリング20に不十分に接着する一方
で、カバーフィルム24とリング20との間の接着力は、リ
ング20と剥離シート25との間での接着力よりも大きくす
べきである。 そうすることで、使用者は、カバーフィ
ルム24からのアダプターリング20の離脱に注意せずと
も、アダプターリング20の回収袋側表面から剥離シート
25を剥ぎ取ることが可能になる。 同様に、アダプター
リング20と保護板17の接着層12との間の接着力は、カバ
ーフィルム24とアダプターリング20との間の接着力より
も大きくすべきである。 そうすることで、保護板17に
リング20が固定された後に、アダプターリング20からカ
バーフィルム24を剥ぎ取ることが可能になる。
きさと形状は同一であり、また、米国特許第5,716,475
号に記載の製造手順で用いた同一の切断工程によって同
時に切断されて見当合わさがなされた端部を具備してい
る。 よって、カバーフィルム24が、図1に示したよう
な一般的な長方形々状の場合、剥離シート25は、同一の
大きさを有する同一形状のシートとなる。 このような
場合、剥離シート25およびカバーフィルム24は、共に保
護板12よりも広くなるので、アダプターリング20と保護
板12とが互いに固定された後のカバーフィルム24の取り
外しが容易になる。
図面を参照すれば、アダプターリング20の開口部21内に
位置するカバーフィルムの一部24cは、剥離シート25と
接触するか、または非常に近接することになる。 その
結果、使用者が、保護板12に取り付けるアダプター10の
調整を必要とする場合には、一方または両方の指をカバ
ーフィルム24の中に挿入してもよく、通常は、そこに円
筒状の空洞が形成される。
起点部を有する保護板12を用いる場合、最初の作業に
は、患者の瘻孔の大きさとその不規則な(例えば、楕円
の)形状に適合するように、はさみで起点部から切開し
て開口部を拡張する作業が含まれる。 その後、保護剥
離シート19を保護板12から剥がし取り、アダプター10の
剥離シート25も同様に取り除く。 次いで、使用者は、
図4に示したようにして、アダプターリング20およびカ
バーフィルム24を手に取り、リング20の開口部21が、保
護板12の開口部18と同一の大きさおよび形状となるよう
に、例えば、指で引っ張ることで、柔軟で変形可能なリ
ング20を変形せしめる。 例えば、保護板12の開口部18
が大きな楕円形状である場合には、フィルムが付いたア
ダプターリング20の逆側を、開口部21が楕円形状にな
り、かつ保護板12の開口部18の大きさおよび形状に近似
するまで外側に引っ張る。 次いで、二つの開口部18、
21を整列させる際に、伸縮可能なカバーフィルム24を透
明または半透明とすることで、この整列作業が能率的に
行われる。そして、アダプター10の回収袋側表面20b
を、保護板12の接着層17表面に対して固定する。 その
後、使用者は、保護板12に固定した凸状アダプター10の
カバーフィルム24を引き剥がし、瘻孔を囲む皮膚表面上
の定位置に、凸状アダプター10を具備した保護板12を固
定する。
24'および剥離シート25'のいずれもが、アダプターリン
グ20の開口部21を跨がないことを除けば、上述した実施
態様と同様である。 代わりに、開口部26および27が、
それぞれカバーフィルム24'および剥離シート25'によっ
て所定位置に形成される。 前出の実施様態におけるフ
ィルム部分24cを欠くことによって、カバーフィルムの
開口部21を患者の瘻孔の大きさおよび形状と適合せしめ
る目的でアダプターリングを変形する際に、カバーフィ
ルムが受ける抵抗が小さくなる点で有利である。 いず
れの実施様態においても、アダプター開口部内へ指を挿
入してリングの伸縮および変形を行う場合、バリア開口
部21の内壁面に並んだカバーフィルムの保護スリーブ24
bおよび24b'によって、アダプターリングを構成する粘
着性接着剤と指との接触が避けられる。
的であった、装着者の瘻孔の大きさと形状に適合する大
きさと形状への調整が、簡便かつ迅速に行える瘻孔用凸
状アダプターが実現されるのである。
概略斜視図である。
孔用凸状アダプターの一実施例を示す断面図である。
示す概略図である。
を示す断面図である。
Claims (12)
- 【請求項1】 瘻造設術用器具の接着性保護板と共に用
いられる凸状アダプターであって、当該凸状アダプター
が、アダプターリング、当該アダプターリングの裏面を
覆う取り外し可能な剥離シート、および当該アダプター
リングの表面を覆う伸縮および取り外し可能な支持フィ
ルムを含み、さらに、 当該アダプターリングが、柔軟で形状回復性を具備した
皮膚バリア物質からその全体が形成され、かつ凸状形状
の表面、平坦な裏面およびその中心を貫通する瘻孔案内
口を具備し、 当該バリア物質が、エラストマー性接着剤の連続相と、
そこに分散した吸湿性を備えた膨潤可能な親水コロイド
粒子の非連続相からなり、および当該支持フィルムが、
それを介して当該アダプターリングを認識するに十分な
透明性を有し、かつ当該アダプターリングの周縁を超え
てその外側にまで至る周辺部分を有する、ことを特徴と
する凸状アダプター。 - 【請求項2】 前記剥離シートが、前記アダプターリン
グの周縁を超えてその外側にまで至る周囲部分を有する
請求項1に記載の凸状アダプター。 - 【請求項3】 前記支持フィルムと前記剥離シートと
が、実質的に、互いに同じ大きさである請求項1または
2に記載の凸状アダプター。 - 【請求項4】 前記支持フィルムの外形が、前記リング
に連結される保護板よりも大きい請求項1乃至3のいず
れかに記載の凸状アダプター。 - 【請求項5】 前記バリアー物質が、スチレン−オレフ
ィン−スチレンコポリマーをその一成分として含むエラ
ストマー性接着剤混合物からなる請求項1乃至4のいず
れかに記載の凸状アダプター。 - 【請求項6】 前記混合物が、スチレン−オレフィン−
スチレンコポリマーとポリイソブチレンとの均質な混合
物であり、かつ形状回復性能、非流動性および非水和崩
壊性を具備したアダプターリングを形成する請求項5に
記載の凸状アダプター。 - 【請求項7】 前記支持フィルムが、前記アダプターリ
ングの中心軸方向に位置する瘻孔案内口内にまで至り、
かつ円筒形状の当該瘻孔案内口の内壁面を覆う請求項1
乃至6のいずれかに記載の凸状アダプター。 - 【請求項8】 前記支持フィルムが、前記アダプターリ
ングでの保護板対向面に沿設されて前記瘻孔案内口内を
跨ぐ請求項7に記載の凸状アダプター。 - 【請求項9】 前記バリア物質が、前記剥離シートに対
する接着力よりも大きな接着力でもってして前記支持フ
ィルムに接着する請求項1乃至8のいずれかに記載の凸
状アダプター。 - 【請求項10】 患者の瘻孔の形状に適合可能な開口部
を有する凸状アダプターを具備した瘻造設術用器具の接
着性保護板の製造方法であって、当該方法が、 透明で、当該アダプターリングの周縁を超えてその外側
にまで至る周辺部分を有し、さらに、伸縮および取り外
し可能な支持フィルムによって覆われた凸状形状の表面
を有し、かつ柔軟で形状回復性を具備した接着性皮膚バ
リア物質からなるアダプターリングを形成し、 当該支持フィルムと当該アダプターリングの一部を手で
持ち、そして、それらが患者の瘻孔の外形に適合するま
で、当該アダプターリングの開口部の形状を変形せしめ
るに充分な力を互いに異なる方向に作用させ、 当該リングの開口部を変形した形状のままで、瘻造設術
用器具の接着性保護板の体表面接触面側に当該アダプタ
ーリングを固定し、および当該アダプターリングと当該
保護板とから当該支持フィルムを除去する、 工程を含む、ことを特徴とする瘻造設術用器具の接着性
保護板の製造方法。 - 【請求項11】 前記支持フィルムが、前記接着性保護
板よりも大きく、かつ前記アダプターリングを前記保護
板に連結した場合に前記保護板からはみ出る周辺部分を
具備し、さらに、前記除去工程が、前記支持フィルムの
周辺部分を手で持ち、前記アダプターリングと前記保護
板とから前記支持フィルムを除去する、工程を含む請求
項10に記載の接着性保護板の製造方法。 - 【請求項12】 前記アダプターリングが、円筒形状の
瘻孔案内口を有し、かつ前記支持フィルムが、当該案内
口内部の内壁面を覆っており、さらに、前記支持フィル
ムとアダプターリングに対して異なる方向の力を作用さ
せる工程が、フィルムで覆われた前記リングの内壁面で
の対向部分を接触させて、互いに異なる方向に引張力を
作用させる、工程を含む請求項10または11に記載の接着
性保護板の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001324673A JP4040283B2 (ja) | 2001-10-23 | 2001-10-23 | 調整可能な瘻造設術用凸状アダプターおよびその使用方法 |
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2001
- 2001-10-23 JP JP2001324673A patent/JP4040283B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
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