JP2003125561A - 摩耗確認線つき回転電機ブラシ - Google Patents

摩耗確認線つき回転電機ブラシ

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JP2003125561A
JP2003125561A JP2001316615A JP2001316615A JP2003125561A JP 2003125561 A JP2003125561 A JP 2003125561A JP 2001316615 A JP2001316615 A JP 2001316615A JP 2001316615 A JP2001316615 A JP 2001316615A JP 2003125561 A JP2003125561 A JP 2003125561A
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Yukio Shibuya
幸雄 渋谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ブラシ摩耗限界を正確に検知する回転電機に用
いるブラシを提供する。 【解決手段】ブラシ1の一方の端Eは整流子4に接し、
他方の端には前記ブラシ1に電流を供給する図示してい
ない導線が接続される端子2が設けられている。前記ブ
ラシ1は、ブラシホルダ3によって整流子4の面に正し
く接触するように保持されている。また、前記ブラシ1
の側面となる面Aには、ブラシ1の使用限度を示す1本
の直線(ブラシ使用限度線)7が前記整流子4の軸線と
平行に引かれている。前記ブラシ1が回転電機に装備さ
れる状態において、ブラシの側面となる面Aには、交叉
する2本の摩耗確認線5aと5bが各々設けられてい
る。ブラシの摩耗状態を摩耗確認線5a、5bにより確
認できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機に用いる
ブラシ、特にブラシ摩耗限界を正確に検知する回転電機
の摩耗確認線つき回転電機ブラシに関する。
【0002】
【従来の技術】ブラシつき回転電動機においては、ブラ
シの整流性能を維持するために定期的な点検が必要であ
る。点検作業は、整流子面等の清掃の他、ブラシの摩耗
の状態を確認する。しかし、このブラシの摩耗状態の確
認は、他の作業がハウジングを外すだけで済むのに対
し、ブラシ保持具からブラシを取出して視認するという
極めて煩雑な作業となる。このため最近では、定期点検
作業簡略化のため、ブラシの摩耗状態を監視する手段を
講じ、この監視手段がブラシの摩耗限界を警告したと
き、ブラシを確認し交換するようにしている。
【0003】前記ブラシの摩耗限界を知る手段として、
例えば特開平6−141513号公報に開示された「回
転電動機のブラシ監視装置」がある。前記回転電動機の
ブラシ監視装置は、ブラシの摩耗量は、通電摩耗が主で
あり、当該摩耗量は、例えば電機子からブラシに通電さ
れた電流又は回転数をパラメータとして監視することが
できることを利用したものである。前記回転電動機のブ
ラシ監視装置では、電流対応摩耗量演算手段により電機
子に流れる電流又は該電流に相関した物理的検出量に対
する摩耗量を求めている。更に、回転数又は該回転数に
相関した検出量に対する摩耗量をも回転数対応摩耗量演
算手段で求め、各摩耗量を累積加算した累積摩耗量よ
り、摩耗限界を判断している。従って、一つのブラシ摩
耗要因によって摩耗量を累算するのでなく、二つの要因
による通電摩耗量の総和を求め、摩耗限界の判断を実現
している。
【0004】また、特開平8−54226号公報に開示
された「超音波式電動機ブラシ長さ計測装置」がある。
係る超音波式電動機ブラシ長さ計測装置は、直流電動機
内の回転する電機子の整流子と接触するブラシの上部空
間に配置され、超音波信号を上記ブラシへ送信し、かつ
上記ブラシからの反射信号を受信する超音波センサを設
ける。そして、上記送信信号から受信信号までの時間を
計測してブラシ長さを算出する超音波式電動機ブラシ長
さ計測装置である。
【0005】更に又、特開平11−332182号公報
に開示された「電動機用ブラシ摩耗量確認装置とその装
置を備えた電動機」がある。係る電動機用ブラシ摩耗量
確認装置とその装置を備えた電動機は、電動機に装備さ
れた状態において一方の先端部側が電動機内のブラシの
側面に当接し、他方の後端部側が電動機外に突出する検
知手段を設けた。この検知手段を前後方向に摺動自在に
保持する保持手段と、電動機に装備された状態において
この検知手段の先端部がブラシの側面に当接するよう作
用させる弾性部材とを備え、ブラシが摩耗して、前記検
知手段の他方の後端部側が電動機外に突出することを検
出するものである。
【0006】前記各種のブラシ摩耗状態を監視する手段
は、各種の装置を必要として電動機の価格を上昇させる
ものである。特に、小型の電動機については前記各種の
装置を取り付けるスペースも無く、又、電動機が低価格
であることから実用的でなかった。係る問題を解決す
る、実用的なブラシ摩耗状態を監視する手段として、図
5に示すような摩耗確認線つき回転電機ブラシが知られ
ている。
【0007】図5は、前記従来のブラシを説明する図で
あって、図5(a)は正面図、図5(b)は右側面図で
ある。ブラシ1の一方の端は整流子4に接し、他方には
端子2が設けられている。該端子2には整流子4に電流
を供給する図示していない導線が設けられている。ま
た、前記ブラシ1の両端の間には、ブラシ1の使用限度
を示す一本の直線(ブラシ使用限界線)7が前記整流子
4と平行に引かれている。又、前記端子2は、図示して
いないスプリングなどによって押圧されており、ブラシ
1が整流子4に所定の圧力で接するようになっている。
回転電機の動作によって前記ブラシ1が摩耗し、前記ブ
ラシ使用限界線7が前記整流子4に接するようになった
ときを目視して、ブラシ1の使用限度とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平6−1
41513号公報に開示された「回転電動機のブラシ監
視装置」では、電流対応摩耗量演算手段と回転数対応摩
耗量演算手段が必要であり、高価であった。また、ブラ
シの取付具合、材質のばらつき等により、ブラシに通電
された電流又は回転数をパラメータとして演算した場合
に誤差を生ずる可能性があるという問題点があった。
【0009】又、特開平8−54226号公報に開示さ
れた「超音波式電動機ブラシ長さ計測装置」では、超音
波センサ、超音波センサ送受信回路が必要で、高価な上
に、超音波センサを電動機内に設ける必要があった。し
かし、自動車等の内燃機関を始動させる始動電動機のよ
うに、車体内の限られた狭いスペースに設置され、しか
も、その取り付け角度が多種多様にわたるものでは、前
記超音波センサの設置スペースを確保するのが難しかっ
た。
【0010】更に又、特開平11−332182号公報
に開示された「電動機用ブラシ摩耗量確認装置とその装
置を備えた電動機」では、電動機に装備された状態にお
いて一方の先端部側が電動機内のブラシの側面に当接
し、他方の後端部側が電動機外に突出する検知手段を電
動機内に組み込む必要があり、大きさ、形、仕様の異な
る種々の電動機に一様に適応することが困難である。
又、前記検知手段の構造が複雑であり、電動機の構造に
制限を与えることとなっていた。
【0011】一方、図5に示した一本の直線(ブラシ使
用限界線)が記されたブラシの前記ブラシ使用限界線が
整流子に接した時をもってブラシの使用限度とする場合
では以下のような問題があった。即ち、ブラシを使用す
るにつれて該ブラシが摩耗し、前記ブラシ使用限界線か
らブラシ先端までの長さが変化する。従って、今後ブラ
シを使用できる残存時間、又はブラシを使用した使用時
間を推定するには使用する前の全長を記憶若しくは記録
しておき限界線までの残り長さから摩耗長さを引き算し
て求めるしか方法がなく実際的には容易ではないと言う
問題があった。
【0012】本発明は、係る問題を解決して複雑な演算
回路や、センサ、検知器などを設けることなく、ブラシ
摩耗限界を目視でしかも容易に検知する回転電機に用い
るブラシを提供することを目的としてなされたものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の摩耗確認線つき回転電機ブラシでは、
回転電機にブラシが装備された状態において、前記ブラ
シの側面となる面の、少なくとも一つの面上に、該面と
隣り合う一方の面と他方の面それぞれに亘る斜めの摩耗
確認線が設けられていることを特徴とする。
【0014】請求項2記載の摩耗確認線つき回転電機ブ
ラシでは、前記摩耗確認線は、交叉する複数本の摩耗確
認線であることを特徴とする。
【0015】請求項3記載の摩耗確認線つき回転電機ブ
ラシでは、前記交叉する摩耗確認線は、2本の摩耗確認
線であって、該摩耗確認線が設けられる面及びその面と
隣り合う一方の面が接する第1の角部とブラシ使用限度
を表すブラシ使用限界線との交点を始点とし、前記摩耗
確認線が設けられる面及びその面と隣り合う他方の面が
接する第2の角部と前記ブラシが使用開始される前にお
ける前記回転電機と接する側の端面とが交叉する点を終
点とする第1の直線と、前記摩耗確認線が設けられる面
及びその面と隣り合う前記他方の面が接する第2の角部
とブラシ使用限度を表すブラシ使用限界線との交点を始
点とし、前記摩耗確認線が設けられる面及びその面と隣
り合う前記一方の面が接する第1の角部と前記ブラシが
使用開始される前における前記回転電機と接する側の端
面とが交叉する点を終点とする第2の直線とが交叉する
2本の直線であることを特徴とする。
【0016】請求項4記載の摩耗確認線つき回転電機ブ
ラシでは、前記摩耗確認線は、ブラシの側面となる面
の、少なくとも一つの面上に凹部で形成された直線であ
ることを特徴とする。
【0017】請求項5記載の摩耗確認線つき回転電機ブ
ラシでは、前記摩耗確認線は、ブラシの側面となる面
の、少なくとも一つの面上に前記ブラシと異なる色で着
色された直線であることを特徴とする。
【0018】請求項6記載の摩耗確認線つき回転電機ブ
ラシでは、前記摩耗確認線つき回転電機ブラシは、前記
摩耗確認線が視認可能なように保持されていることを特
徴とする。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態におけ
る摩耗確認線つきブラシの図であって、図1(a)は正
面図、図1(b)は右側面図である。以下、図5と同一
箇所には同一符号を付してある。以下、図面により本発
明の実施の形態について説明する。ブラシ1の一方の端
Eは整流子4に接し、他方の端には前記ブラシ1に電流
を供給する図示していない導線が接続される端子2が設
けられている。前記ブラシ1は、ブラシホルダ3によっ
て整流子4の面に正しく接触するように保持されてい
る。また、前記ブラシ1の側面となる面Aには、ブラシ
1の使用限度を示す1本の直線(ブラシ使用限界線)7
が前記整流子4の軸線と平行に設けられている。又、前
記端子2は、図示していないスプリングなどによって押
圧されており、ブラシ1が整流子4に所定の圧力で接す
るようになっている。更に、前記ブラシ1が回転電機に
装備される状態において、ブラシの側面となる面Aに
は、交叉する2本の摩耗確認線5aと5bが各々設けら
れている。
【0020】図2は、本発明の実施形態における各種の
摩耗確認線つきブラシの図である。、図2(a)、図2
(b)は前記図1のブラシ1に設けられた前記摩耗確認
線5aと5bを説明する図であって、図2(a)は正面
図、図2(b)は右側面図である。又、図2(c)、図
2(d)、図2(e)は、他の実施形態を説明する図で
ある。最初に、図2(a)、図2(b)について説明を
する。前記交叉する2本の摩耗確認線5aと5bは以下
の2本の直線である。即ち、摩耗確認線5aは、前記摩
耗確認線5aと5bが設けられる面A及びその面Aと隣
り合う一方の面Dが接する第1の角部とブラシ使用限度
を表すブラシ使用限界線7との交点P1を始点とし、前
記摩耗確認線5aと5bが設けられる面A及びその面A
と隣り合う他方の面Bが接する第2の角部と前記ブラシ
が使用開始される前における前記回転電機の整流子など
と接する側の端面Eとが交叉する点S1を終点とする第
1の直線である。
【0021】同様に、摩耗確認線5bは、前記摩耗確認
線5aと5bが設けられる面A及びその面Aと隣り合う
前記他方の面Bが接する第2の角部とブラシ使用限度を
表すブラシ使用限界線7との交点Q1を始点とし、前記
摩耗確認線5aと5bが設けられる面A及びその面Aと
隣り合う前記一方の面Dが接する第1の角部と前記ブラ
シが使用開始される前における前記回転電機と接する側
Eの端面とが交叉する点R1を終点とする第2の直線で
ある。
【0022】なお、前記ブラシ使用限界線7は、許容さ
れる場合には前記端子2の下端2aと共通にしてもよ
い。又、前記交叉する2本の摩耗確認線5aと5bは、
それが設けられる面Aと反対の面Cに設けてもよく、更
に又、面Aと面Cの両面に設けてもよい。前記摩耗確認
線5aと5bは、ケガキにより凹部を形成した直線であ
る。又、前記摩耗確認線5aと5bは、塗装などによっ
て前記ブラシ1の色と異なる色で着色された直線であっ
てもよく、又、前記凹部に前記塗装を施したものであっ
てもよい。
【0023】図3は、本発明の他の実施形態における前
記ブラシ1に設けられた摩耗確認線5aと5b、5cと
5dを説明する図であって、図3(a)は正面図、図3
(b)は右側面図である。図3のものでは、図2の場合
と異なって、前記ブラシ1の側面となる面Aと隣り合う
面Bに摩耗確認線5cと5dが設けられている。該摩耗
確認線5cと5dは、以下の2本の直線である。即ち、
摩耗確認線5cは、前記摩耗確認線5cと5dが設けら
れる面B及びその面Bと隣り合う一方の面Aが接する第
2の角部とブラシ使用限度を表すブラシ使用限界線7と
の交点Q1を始点とし、前記摩耗確認線5cと5dが設
けられる面B及びその面Bと隣り合う他方の面Cが接す
る第3の角部と前記ブラシが使用開始される前における
前記回転電機の整流子などと接する側の端面Eとが交叉
する点S2を終点とする第3の直線である。
【0024】同様に、摩耗確認線5dは、前記摩耗確認
線5cと5dが設けられる面B及びその面Bと隣り合う
前記他方の面Cが接する第2の角部とブラシ使用限度を
表すブラシ使用限界線7との交点Q2を始点とし、前記
摩耗確認線5aと5bが設けられる面A及びその面Aと
隣り合う前記一方の面Bが接する第1の角部と前記ブラ
シが使用開始される前における前記回転電機と接する側
Bの端面とが交叉する点S1を終点とする第4の直線で
ある。
【0025】なお、前記ブラシ使用限界線7は、許容さ
れる場合には前記端子2の下端2aと共通にしてもよ
い。又、前記交叉する2本の摩耗確認線5cと5dは、
それが設けられる面Bと反対の面Dに設けてもよく、更
に又、面Bと面Dの両面に設けてもよい。
【0026】前記摩耗確認線5cと5dは、ケガキによ
り凹部を形成した直線である。又、前記摩耗確認線5c
と5dは、塗装などによって前記ブラシ1の色と異なる
色で着色された直線であってもよく、又、前記凹部に前
記塗装を施したものであってもよい。
【0027】図4は、前記ブラシ1を保持するブラシホ
ルダ3の一実施形態であって図4(a)は正面図、図4
(b)は右側面図である。図4においては、図1のもの
と異なり、前記ブラシホルダ3において、前記摩耗確認
線5aと5bが設けられている面Aに前記摩耗確認線5
aと5bを視認できる透明の切り欠き部8aが設けられ
ている。係る切り欠き部8aは、前記ブラシ1が摩耗し
て前記摩耗確認線5aと5bが前記ブラシホルダ3に隠
れて見えなくなるのを防止する作用をする。係る切り欠
き部8aは、透明のガラスや樹脂などで覆ってもよい。
又、摩耗確認線が図4に示す以外の面B、面C、面Dに
設けられている場合には、それに対応した面にも各々、
設けてもよい。
【0028】前記図1の如き摩耗確認線5a、5bが設
けられている回転電機ブラシは、以下のように作用す
る。即ち、ブラシ1の使用開始時には前記摩耗確認線5
a、5bが整流子4と接する側は、ブラシ1の角部にあ
る終点R1、S1にある。ブラシ1の摩耗が進み、例え
ば図2(a)に破線で示す位置Xに達したとする。係る
場合、ブラシ1の面Dからの横方向の位置Y1において
前記摩耗確認線5bが整流子4と接している。一方、前
記摩耗確認線5a、5bの傾斜はブラシ1の大きさによ
って定まり、予め分っている。従って、前記のブラシ1
の面Dからの横方向の位置Y1を知ることによって、ブ
ラシ1がどこまで摩耗しているかが分る。即ち、今後ブ
ラシを使用できる残存時間、又はブラシを使用した使用
時間を知ることができる。
【0029】同様にして、ブラシ1の面Bからの横方向
の位置Y2において、前記摩耗確認線5aが整流子4と
接している。ブラシ1の摩耗が不均一の場合には、前記
ブラシ1の面Dからの横方向の位置Y1と、ブラシ1の
面Bからの横方向の位置Y2とが等しくならない。従っ
て、前記Y1とY2とのバランスから、ブラシ1が整流
子4の軸線方向に対してどちらに偏って摩耗しているか
を知ることができる。
【0030】図1以外に複数の前記摩耗確認線が設けら
れている場合も同様にして摩耗の進み具合を知ることが
できる。なお、隣り合う面に前記摩耗確認線が設けられ
ている場合にはブラシ1が整流子4の軸線方向に対して
どちらに偏って摩耗しているかを知ると共に、整流子4
の回転方向に対してどちらに偏って摩耗しているかも知
ることができる。
【0031】図2(c)はブラシの側面となる面Aに摩
耗確認線5bのみが設けられている実施形態を示す図で
ある。摩耗確認線を5b1本にした場合、S1とR1と
の幅寸法から、S1とY1の長さを引いた値は、Q1と
S1との長さからQ1とXの長さを引いた値にそれぞれ
割合が比例するので1本でも残り摩耗を知る事が出来
る。
【0032】図2(d)、図2(e)は、ブラシの側面
となる面Aに複数の摩耗確認線を設けた場合の実施形態
を示す図である。図2(d)における複数の摩耗確認線
5a、5b、5a1、5b1、5a2、5b2、5a
3、5b3、5a4、5b4、図2(e)における複数
の摩耗確認線5a11、5b11、5a12、5b1
2、5a13、5b13、5a14、5b14の、それ
ぞれの傾斜は、ブラシ1の大きさによって定まり、予め
分っている。従って、図2(a)で述べたと同様にして
ブラシ1の面Dからの横方向の位置を知ることによっ
て、ブラシ1がどこまで摩耗しているかが分る。即ち、
今後ブラシを使用できる残存時間、又はブラシを使用し
た使用時間を知ることができる。
【0033】
【発明の効果】請求項1乃至3に記載の摩耗確認線つき
回転電機ブラシによれば、回転電機にブラシが装備され
た状態において、前記ブラシの側面となる面の、少なく
とも一つの面上に、該面と隣り合う一方の面と他方の面
それぞれに亘る斜めの摩耗確認線が設けられていること
により、ブラシの摩耗の度合いを知ることができると共
に、ブラシの摩耗の偏よりも知ることができ、回転電機
の定期点検作業の簡略化ができる。
【0034】請求項4に記載の摩耗確認線つき回転電機
ブラシによれば、摩耗確認線を凹部とすることにより前
記摩耗確認線が消えにくく、また、請求項5に記載の摩
耗確認線つき回転電機ブラシによれば、前記ブラシと異
なる色で着色することにより視認が容易になり、定期点
検作業の点検時間の短縮が図れる。
【0035】請求項6記載の摩耗確認線つき回転電機ブ
ラシによれば、前記摩耗確認線つき回転電機ブラシは、
前記摩耗確認線が視認可能なように保持されていること
により、ブラシ保持具からブラシを取出して視認すると
いう極めて煩雑な作業をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における摩耗確認線つきブラ
シの図であって、図1(a)は正面図、図1(b)は右
側面図である。
【図2】本発明の実施形態における各種の摩耗確認線つ
きブラシの図であって、図2(a)、図2(b)は、そ
れぞれ図1のブラシ1に設けられた前記摩耗確認線5a
と5bを説明する正面図と右側面図である。又、図2
(c)、図2(d)、図2(e)は、他の実施形態を説
明する図である。
【図3】本発明の他の実施形態におけるブラシに設けら
れた摩耗確認線を説明する図であって、図3(a)は正
面図、図3(b)は右側面図である。
【図4】ブラシを保持するブラシホルダの一実施形態で
ある。
【図5】従来のブラシを説明する図であって、図5
(a)は正面図、図5(b)は右側面図である。
【符号の説明】
1 ブラシ 2 端子 3 ブラシホルダ 4 整流子 5a、5b 摩耗確認線 7 ブラシ使用限界線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転電機にブラシが装備された状態におい
    て、前記ブラシの側面となる面の、少なくとも一つの面
    上に、該面と隣り合う一方の面と他方の面それぞれに亘
    る斜めの摩耗確認線が設けられていることを特徴とする
    摩耗確認線つき回転電機ブラシ。
  2. 【請求項2】前記摩耗確認線は、交叉する複数本の摩耗
    確認線であることを特徴とする請求項1に記載の摩耗確
    認線つき回転電機ブラシ。
  3. 【請求項3】前記交叉する摩耗確認線は、2本の摩耗確
    認線であって、該摩耗確認線が設けられる面及びその面
    と隣り合う一方の面が接する第1の角部とブラシ使用限
    度を表すブラシ使用限界線との交点を始点とし、前記摩
    耗確認線が設けられる面及びその面と隣り合う他方の面
    が接する第2の角部と前記ブラシが使用開始される前に
    おける前記回転電機と接する側の端面とが交叉する点を
    終点とする第1の直線と、前記摩耗確認線が設けられる
    面及びその面と隣り合う前記他方の面が接する第2の角
    部とブラシ使用限度を表すブラシ使用限界線との交点を
    始点とし、前記摩耗確認線が設けられる面及びその面と
    隣り合う前記一方の面が接する第1の角部と前記ブラシ
    が使用開始される前における前記回転電機と接する側の
    端面とが交叉する点を終点とする第2の直線とが交叉す
    る2本の直線であることを特徴とする請求項2に記載の
    摩耗確認線つき回転電機ブラシ。
  4. 【請求項4】前記摩耗確認線は、ブラシの側面となる面
    の、少なくとも一つの面上に凹部で形成された直線であ
    ることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の摩
    耗確認線つき回転電機ブラシ。
  5. 【請求項5】前記摩耗確認線は、ブラシの側面となる面
    の、少なくとも一つの面上に前記ブラシと異なる色で着
    色された直線であることを特徴とする請求項1から4の
    何れかに記載の摩耗確認線つき回転電機ブラシ。
  6. 【請求項6】前記摩耗確認線つき回転電機ブラシは、前
    記摩耗確認線が視認可能なように保持されていることを
    特徴とする請求項1から5の何れかに記載の摩耗確認線
    つき回転電機ブラシ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1319251C (zh) * 2004-03-31 2007-05-30 丰田自动车株式会社 电机电刷状态判定装置
JP2018518933A (ja) * 2015-06-01 2018-07-12 カッツフォース インコーポレイテッドCutsforth,Inc. ブラシホルダおよび振動の監視

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