JP2003125550A - 直流電動機 - Google Patents

直流電動機

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JP2003125550A
JP2003125550A JP2002308537A JP2002308537A JP2003125550A JP 2003125550 A JP2003125550 A JP 2003125550A JP 2002308537 A JP2002308537 A JP 2002308537A JP 2002308537 A JP2002308537 A JP 2002308537A JP 2003125550 A JP2003125550 A JP 2003125550A
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stator
slot
layer
coil end
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JP2002308537A
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Atsushi Umeda
梅田  敦司
Tsutomu Shiga
志賀  孜
Arata Kusase
草瀬  新
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 セグメントを使用した巻線工程を容易にする
固定子を提供すること。 【解決手段】 固定子鉄心32には、スロット35一つ
あたり(4n+2)本(n:自然数)の電気導体33が
配置され、固定子鉄心32の軸方向端面の一方に形成さ
れ電気導体33どうしの接続部を多重に配置してなる第
一コイルエンド群31aと、固定子鉄心32の軸方向端
面の他方に形成され重ね巻の巻線と波巻の巻線とが混在
するスロット35一つあたり(4n+2)ターンの固定
子巻線を形成するように電気導体33どうしを接続して
なる第二コイルエンド群32aとを備えることを特徴と
している。これにより、重ね巻の巻線と波巻の巻線とを
混在させることにより、車両用交流発電機1の巻線とし
てのターン数を確保しつつ、コイルエンド群31a、3
2aにおける電気導体33間の干渉を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関により駆
動される交流発電機に関し、乗用車、トラック等あるい
は船舶などの乗り物に搭載可能な車両用交流発電機の固
定子に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用交流発電機の固定子の巻線構造と
して、1つの相の巻線をつぎめのない連続線を用いて構
成するものが知られている。また、あらかじめヘアピン
状に屈曲した(以下、この屈曲した部分をターン部と称
する)多数のセグメントを用い、セグメントの端部を接
合して一連の巻線を構成する構造が知られている。
【0003】セグメントを用いた車両用交流発電機の固
定子としては、国際公開第92/06527号パンフレ
ット(1992)に記載の構成が知られている。上記従
来技術には、セグメントの接合部を固定子鉄心の片側に
環状に配置し、半田付けや溶接による接合を自動化しや
すくする構成が提案されている。ここに示された構成に
よれば、スロット内に4本のセグメントが配置される。
そして、個々の巻線の反転接続部や中間接続部に対応し
たセグメントをあらかじめ個別に作成してスロット内に
配置し、これらを接合することによって1相あたり4タ
ーンの波巻き固定子巻線を形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】国際公開第92/06
527号パンフレット(1992)では、図13のよう
に、ひとつのスロット内の外層側と内層側に2本ずつ配
置されたセグメントを使って4ターンの波巻巻線を形成
している。図12に1相分の巻線仕様図を示す。ここ
で、図の中央横一列に並ぶ数字はスロット番号を表す。
また、図12の実線は図13のAの位置に挿入されてい
る電気導体で構成される1ターンの巻線を表し、同様に
1点鎖線はB、2点鎖線はC、そして破線はDの位置に
対応している。
【0005】複数のセグメントには、同じ長さ、同じ形
状を持った複数の基本セグメント105が含まれてい
る。この基本セグメント105は、その2本の直線部
が、基本の1磁極ピッチ離れたスロット内にそれぞれ位
置するように配置される。そして、複数の基本セグメン
トが規則的に配置され、規則的に接合されることで、固
定子鉄心を1周する1ターンの巻線が形成される。
【0006】しかし、この従来技術では、1つのスロッ
ト内に4本の電気導体が収容されるため、固定子鉄心を
4周する波巻巻線が形成される。このため、各周の波巻
巻線を直列接続するために、基本セグメント105とは
異なる形状の異形セグメントを用いている。この従来技
術では、1周めと2周めとを接続する異形セグメント1
00、2周めと3周めとを接続する異形セグメント10
1および3周めと4周めとを接続する異形セグメント1
02を用いている。
【0007】さらに、巻線の出力端としての2本の引出
線X1、X2を形成するために、2本の異形セグメント
103と異形セグメント104とが用いられている。従
って、この従来技術では、1相の4ターンの巻線を形成
するためには、合計5本の異形セグメントを必要とす
る。このように、従来技術の構成ではスロット内に配置
される電気導体の数、すなわちターン数「T」に対して
「T+1」本の異形セグメントを必要とする。このよう
なターン数より多い異形セグメントを必要とする構成で
は、セグメントの配置作業を煩雑として、生産性を低下
させる。
【0008】また、従来技術の内外複層、周方向複列の
電気導体配置では、大きい断面積のスロットが求めら
れ、相対的に磁束を通すティースの断面積を減少させざ
るをえない。これでは、鎖交する磁束が減少してしま
う。また、コイルエンドにおける基本セグメントの干渉
を回避して、基本セグメントをコイルエンドにおいて規
則的に配列するためには、スロット内において電気導体
が径方向に偶数の層をなすように配置する必要がある
が、径方向2層、周方向2列を基本とする従来技術で
は、4ターン以上の多ターンを実現が困難である。
【0009】例えば、周方向を3列とすると6ターンを
構成できるが、大きな幅のスロットが求められ、相対的
にティースの断面積が減少するという問題点がある。さ
らに、セグメントを接合する接合部の周方向の間隔が小
さくなり、接合部間の絶縁が困難となる。このため、周
方向の列を2列以上とする構成は実用上の問題がある。
【0010】また、径方向の層を4層とすると、8ター
ンが可能であるが、4の倍数の電気導体を1スロット内
に収容するため、特定のターン数の巻線しか構成できな
い。これではターン数の自由度が低く、車両用交流発電
機に必要とされる出力特性を実現することができないこ
とがあった。また、上記従来技術では、セグメントを用
いて固定子巻線を重ね巻(ループ巻)にすることができ
るという旨の記載がある。しかし、上記従来技術には、
セグメントを用いた重ね巻を実施することが可能な程度
の記載がされていない。
【0011】本発明は、コイルエンドにおける基本セグ
メントの干渉を回避しながら、要求される出力特性を満
足し得る巻線をもった車両用交流発電機の固定子を提供
することを目的とする。本発明は、コイルエンドにおけ
る基本セグメントの干渉を回避しながら、求められる所
定のターン数をもった車両用交流発電機の固定子を提供
することを目的とする。
【0012】本発明は、異形セグメントの数を少なくす
ることを目的とする。本発明は、コイルエンドにおける
セグメントの接合部の近接を抑えることを目的とする。
本発明は、奇数ターンの巻線を備えた車両用交流発電機
の固定子を提供することを目的とする。
【0013】本発明は、複数のセグメントの接合作業が
容易な車両用交流発電機の固定子を提供することを目的
とする。本発明は、作業者の手作業によることなく、大
量生産に適した自動化された装置によって複数のセグメ
ントの接合作業を遂行可能な車両用交流発電機の固定子
を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、固定子巻線に含まれる
一の相の巻線(315)は、重ね巻の巻線(311、3
13)と波巻の巻線(312、324)とを接続して構
成されており、一つのスロット(35)内には、重ね巻
の巻線(311、313)の一部を構成する電気導体
(33)と、波巻の巻線(312、324)の一部を構
成する電気導体(33)とが配置されていることを特徴
としている。
【0015】これにより、重ね巻の巻線(311、31
3)と、波巻の巻線(312、324)とを混在させて
ひとつの相の巻線(315)を構成しているから、要求
される出力特性を実現することができる。請求項2に記
載の発明においては、スロット(35)一つあたり(4
n+2)本(n:自然数)の電気導体(33)が配置さ
れていることを特徴としている。これにより、(4n+
2)本(6、10、14……)といった、奇数の倍数の
電気導体(33)をスロット(35)内に配置して巻線
を構成できる。
【0016】請求項4に記載の発明においては、電気導
体(33)どうしの接続は、第一コイルエンド群(31
a)においては連続線を用いてなされており、第二コイ
ルエンド群(31b)においては接合によってなされて
いることを特徴としている。これにより、各電気導体
(33)はU字状のセグメント(331、332、33
3)として形成される。そして、第一コイルエンド群
(31a)においては、U字状セグメント(331、3
32、333)のターン部(331c、332c、33
3c)で電気導体(33)どうしが接続されることとな
る。また、第二コイルエンド群(31b)においては、
電気導体(33)どうしは接合によって接続されること
となるが、電気導体(33)どうしの接合は第二コイル
エンド群(31b)に集中させることができるので、製
造工程を容易にすることが可能となる。
【0017】請求項5に記載の発明では、スロット(3
5)内において電気導体(33)は径方向にのみ配列さ
れ、第一コイルエンド群(31a)において電気導体
(33)は一のスロット(35)内での径方向最外層側
からの配列順番と他のスロット(35)内での径方向最
内層側からの配列順番とが同じである電気導体(33)
どうしが接続されており、第二コイルエンド群(31
b)において電気導体(33)は一のスロット(35)
内での径方向最外層側から交互に周方向逆向きに延ばさ
れ異なるスロット(35)から伸びて径方向に隣接して
いる電気導体(33)どうしが接続されていることを特
徴としている。
【0018】これにより、第二コイルエンド群(31
b)においては、重ね巻(311、313)と波巻(3
12、314)とが混在した巻線(315)を形成する
ための接合部が径方向に並んでいる電気導体(33)の
端部どうしとなるので、接合工程をさらに容易にでき
る。また、スロット(35)あたりの電気導体(33)
数が最も少ない6本の場合でU字状のセグメントを用い
た構成では、第一コイルエンド群(31a)において、
一のスロット(35)の最外径層と他のスロット(3
5)の最内径層にある電気導体が大セグメント(33
1)により形成され、最外径層より1層だけ内側にある
電気導体と他のスロット(35)の最内径層より1層だ
け外側にある電気導体が中セグメント(332)により
形成され、最外径層より2層だけ内側にある電気導体と
他のスロット(35)の最内径層より2層だけ外側にあ
る電気導体が小セグメント(333)により形成され
る。
【0019】よって、大セグメント(331)と中セグ
メント(332)と小セグメント(333)のターン部
(331c、332c、333c)を成形後、3本をそ
ろえて同時にスロット(35)に導入できる。また、大
セグメント(331)と中セグメント(332)と小セ
グメント(333)のターン部(331c、332c、
333c)を同時に成形することも可能である。また、
このように固定子巻線を構成すると、大セグメント(3
31)と中セグメント(332)と小セグメント(33
3)と形状が異なる異形セグメントを5本に抑えること
ができる。以上により、さらに生産性を高め、製造コス
トを低減できる。
【0020】請求項6に記載の発明では、波巻の巻線
(312、314)は重ね巻の巻線(311、313)
に取り囲まれていることを特徴としている。請求項7に
記載の発明では、固定子巻線はスロット(35)一つあ
たりのターン数が(4n+2)ターン(n:自然数)で
あることを特徴としている。これにより、車両用交流発
電機(1)の所望の出力を得るために、奇数の倍数のタ
ーンの固定子巻線を必要とする場合にも、コイルエンド
(31a、31b)において干渉なく、規則的な接続に
よって巻線を構成することができる。
【0021】請求項8に記載の発明では、固定子巻線は
スロット(35)一つあたりのターン数が(2n+1)
ターン(n:自然数)である巻線に2分割され、この2
分割された巻線は並列接続されていることを特徴として
いる。これにより、車両用交流発電機(1)の所望の出
力を得るために、奇数ターンの固定子巻線を必要とする
場合にも、コイルエンド(31a、31b)において干
渉なく、規則的な接続によって巻線を構成することがで
きる。
【0022】なお、上記した括弧内の符号は、後述する
実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の車両用交流発電
機を図に示す各実施形態に基づいて説明する。
【0024】(第一実施形態)図1から図7はこの発明
の第一実施形態を示したもので、図1は車両用交流発電
機の主要部断面、図2から図8は本実施形態の固定子の
説明図である。
【0025】車両用交流発電機1は、電機子として働く
固定子2と、界磁として働く回転子3と、固定子2並び
に回転子3を支持するハウジング4と、交流電力を直流
電力に変換する整流器5を備えて構成されている。回転
子3は、シャフト6と一体になって回転するもので、ラ
ンデル型ポールコア7、界磁コイル8、スリップリング
9、10、冷却ファン11、12を備えている。シャフ
ト6は、プーリ20に連結され、自動車に搭載された走
行用のエンジン(図示せず)により回転駆動される。
【0026】ランデル型ポールコア7は一組のポールコ
アを組合わせて構成されている。ランデル型ポールコア
7は、シャフト6に組付られたボス部71およびボス部
71の両端より径方向に延びるディスク部72、及び1
2個の爪状磁極部73により構成されている。ハウジン
グ4の軸方向端面には吸入孔41が設けられている。そ
して、ハウジング4の外周両肩部には、固定子2の第一
コイルエンド群31aと第二コイルエンド群31bとの
径方向外側に対応して冷却風の排出孔42が設けられて
いる。
【0027】固定子2は、固定子鉄心32と、固定子鉄
心32に形成されたスロット35内に配置された複数の
電気導体により構成される固定子巻線と、固定子鉄心3
2と電気導体との間を電気絶縁するインシュレータ34
とにより構成される。図2は固定子2の部分的な断面
図、図3は固定子鉄心32に装着されるセグメント33
の模式的形状を示す斜視図である。図2に示すように、
固定子鉄心32には、多相の固定子巻線を収容できるよ
うに、複数のスロット35が形成されている。本実施形
態では、回転子3の磁極数に対応して、3相の固定子巻
線を収容するように、36本のスロット35が、等間隔
に配置されている。
【0028】固定子鉄心32のスロット35に装備され
た固定子巻線は、1本1本の電気導体として把握するこ
とができ、複数のスロット35のそれぞれの中には、偶
数本(本実施形態では6本)の電気導体が収容されてい
る。また、一のスロット35内の6本の電気導体は、固
定子鉄心32の径方向に関して内側から第1層、第2
層、第3層、第4層、第5層、第6層の順で一列に配列
されている。これら電気導体が所定のパターンで接続さ
れることにより、固定子巻線が形成される。なお、本実
施形態では、異なるスロット35内の電気導体は、コイ
ルエンド部において接続されている。固定子鉄心32の
一方の端部のコイルエンド部においては、2つの電気導
体を連続した導体により形成することで、その連続部に
よって2つの電気導体が接続されている。また、固定子
鉄心32の一方の端部のコイルエンド部においては、2
つの電気導体の端部を接合することにより、2つの電気
導体が接続されている。
【0029】各スロット35内の1本の電気導体は、所
定の磁極ピッチ離れた他のスロット35内の1本の他の
電気導体と対をなしている。特に、コイルエンド部にお
ける複数の電気導体間の隙間を確保し、整列して配置す
るために、一のスロット35内の所定の層の電気導体
は、所定の磁極ピッチ離れた他のスロット35内の他の
層の電気導体と対をなしている。
【0030】例えば、一のスロット35内の第1層の電
気導体331aは、固定子鉄心32の時計回り方向に向
けて1磁極ピッチ離れた他のスロット35内の第6層の
電気導体331bと対をなしている。同様に、一のスロ
ット35内の第2層の電気導体332aは固定子鉄心3
2の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロ
ット35内の第5層の電気導体332bと、そして一の
スロット35内の第3層の電気導体333aは固定子鉄
心32の時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他の
スロット35内の第4層の電気導体333bと対をなし
ている。従って、スロット内に収容された電気導体は、
径方向に関して対称に位置する電気導体と対をなすよう
に、偶数の層をなして配置されている。
【0031】そして、これらの対をなす電気導体は、固
定子鉄心32の軸方向の一方の端部において連続線を用
いることにより、ターン部331c、332c、333
cを経由することで接続される。従って固定子鉄心32
の一方の端部においては、第3層の電気導体と第4層の
電気導体とを接続する連続線を、第2層の電気導体と第
5層の電気導体とを接続する連続線が囲むこととなる。
また、第2層の電気導体と第5層の電気導体とを接続す
る連続線を、第1層の電気導体と第6層の電気導体とを
接続する連続線が囲むこととなる。このように、固定子
鉄心32の一方の端部においては、対をなす電気導体の
接続部が、同じスロット35内に収容された他の対をな
す電気導体の接続部により囲まれる。第3層の電気導体
と第4層の電気導体との接続により内層コイルエンドが
形成され、第2層の電気導体と第5層の電気導体との接
続により中層コイルエンドが形成され、第1層の電気導
体と第6層の電気導体との接続により外層コイルエンド
が形成される。
【0032】一方、一のスロット35内の第2層の電気
導体332aは、固定子鉄心32の時計回り方向に向け
て1磁極ピッチ離れた、他のスロット35内の第1層の
電気導体331a’とも対をなしている。また、一のス
ロット35内の第3層の電気導体333a’は、固定子
鉄心32の反時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた
他のスロット35内の第4層の電気導体333b’と対
をなし、一のスロット35内の第5層の電気導体332
bは、固定子鉄心32の反時計回り方向に向けて1磁極
ピッチ離れた他のスロット35内の第6層の電気導体3
31b’と対をなしている。そして、これらの電気導体
は固定子鉄心32の軸方向の他方の端部において接合に
より接続される。
【0033】従って、固定子鉄心32の他方の端部にお
いては、第1層の電気導体と第2層の電気導体とを接続
する接合部と、第3層の電気導体と第4層の電気導体と
を接続する接合部と、第5層の電気導体と第6層の電気
導体とを接続する接合部とが、径方向に並んでいる。第
1層の電気導体と第2層の電気導体との接続、第3層の
電気導体と第4層の電気導体との接続、および第5層の
電気導体と第6層の電気導体との接続により隣接層コイ
ルエンドが形成される。
【0034】このように固定子鉄心32の他方の端部に
おいては、対をなす電気導体の接続部が、重複すること
なく径方向に並べて配置される。さらに、複数の電気導
体は、平角断面をもった電気導体を所定形状に成形した
セグメントにより提供される。図3に図示されるよう
に、第1層の電気導体と第6層の電気導体とが、一連の
電気導体をほぼU字状に成形してなる大セグメント33
1により提供される。そして、第2層の電気導体と第5
層の電気導体とが一連の電気導体をほぼU字状に成形し
てなる中セグメント332により提供され、第3層の電
気導体と第4層の電気導体とが一連の電気導体をほぼU
字状に成形してなる小セグメント333により提供され
る。
【0035】大セグメント331と中セグメント332
と小セグメント333とは基本セグメント33を構成す
る。そして、基本セグメント33を規則的にスロット3
5に配置して、固定子鉄心32の周りを4周するコイル
が形成される。しかし、固定子巻線の引出線を構成する
セグメント、1周めと2周めとを接続するターン部、2
周めと3周めとを接続するターン部及び3周めと4周め
とを接続するターン部は基本セグメント33とは形状の
異なる異形セグメントで構成される。そして、本実施形
態の場合、異形セグメントの本数は1相あたり5本とな
る。
【0036】巻線仕様図を3相巻線のうちの1相である
X相について、図4から図8を使用して説明する。第1
層を1点鎖線、第2層を細い破線、第3層を細い実線、
第4層を2点鎖線、第5層を太い破線、第6層を太い実
線で示す。また、上段がターン部を配列してなる第一コ
イルエンド群31aであり、下段が接合部を配列してな
る第二コイルエンド群31bである。また、図の中央に
横一列に並ぶ数字はスロット番号を表す。
【0037】まず、図4に示すように、セグメント33
はスロット番号の1番から3スロットおきに配置され
る。第二コイルエンド群31bにおいて、一のスロット
から出た第2層の電気導体の端部は固定子鉄心32の時
計周り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロットか
ら出た第1層の電気導体の端部と、また、一のスロット
から出た第6層の電気導体の端部は固定子鉄心32の時
計周り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロットか
ら出た第5層の電気導体の端部と接合される。そして、
スロットあたり2ターンの重ね巻の第1巻線311が形
成される。
【0038】また、図5に示すように、第二コイルエン
ド群31bにおいて、一のスロットから出た第4層の電
気導体の端部は固定子鉄心32の時計周り方向に向けて
1磁極ピッチ離れた他のスロットから出た第3層の電気
導体の端部と接合される。そして、スロットあたり1タ
ーンの波巻の第2巻線312が形成される。同様に、図
6に示すように、スロットあたり2ターンの重ね巻の第
3巻線313が形成され、図7に示すように、スロット
あたり1ターンの波巻の第4巻線314が形成される。
【0039】これら図4から図7の巻線311〜314
は、図8に示すように、第1巻線311の端部XX1と
第2巻線312の端部XX2と、第2巻線312の端部
XX3と第3巻線313の端部XX4と、第3巻線31
3の端部XX5と第4巻線314の端部XX6とが連結
される。そして、スロットあたり6ターンの巻線315
が形成される。
【0040】このX相の巻線では、基本セグメント33
である大セグメント311、中セグメント312および
小セグメント313とは形状が異なっている異形セグメ
ントは、第1巻線311の端部XX1と第2巻線312
の端部XX2とを連結するターン部を有するセグメント
335、第2巻線312の端部XX3と第3巻線313
の端部XX4とを連結するターン部を有するセグメント
336、第3巻線313の端部XX5と第4巻線314
の端部XX6とを連結するターン部を有するセグメント
37、巻線端X1を有するセグメント338および巻線
端X2を有するセグメント339の5つである。異形セ
グメントが5つに抑えられることは、次のように説明で
きる。
【0041】図4に示す第1巻線311は、上述のよう
に規則的に接合してできる環状の巻線において、1番と
4番のスロット35に挿入されている中セグメント33
2のターン部332cを切断することによって得ること
ができる。また、図5に示す第2巻線312は、上述の
ように規則的に接合してできる環状の巻線において、1
番と34番のスロット35に挿入されている小セグメン
ト333のターン部333cを切断することによって得
ることができる。
【0042】同様に、図6に示す第3巻線313は、規
則的に接合してできる環状の巻線において、1番と4番
のスロット35に挿入されている大セグメント331の
ターン部331cを、そして図7に示す第4巻線314
は、1番と4番のスロット35に挿入されている小セグ
メント333のターン部333cを切断することによっ
て得ることができる。
【0043】そして、切断した端部どうしを、上述のよ
うに適当に接合することにより、1本の巻線315を形
成している。このように、4つの環状の巻線を4箇所で
切断し、一の環の切断部と他の環の切断部とを接続して
1本の巻線にすることで、巻線315を形成できる。そ
のため、必要な異形セグメントは5つである。X相と同
様にして、互いに120度ずつ位相の異なるスロットに
Y相、Z相が形成される。X相の巻線端X1、および図
示せぬY相、Z相の巻線端Y1、Z1は、整流器5に接
続され、巻線端X2は中性点として図示せぬY2、Z2
と接続される。そして、図9に示すようにこれらの3相
が星形結線される。図8に示した巻線では、整流器5に
つながる巻線端X1は、第一コイルエンド群31a側か
ら軸方向に取り出されている。
【0044】固定子巻線の製造工程を以下に説明する。
基本セグメント33は、U字状の小セグメント333の
ターン部333cをU字状の中セグメント332のター
ン部332cが囲むように、そしてU字状の中セグメン
ト332のターン部332cをU字状の大セグメント3
31のターン部331cが囲むように揃えられ、固定子
鉄心32の軸方向側面の一方側から挿入される。その
際、大セグメント331の一方の電気導体331aは固
定子鉄心32の一のスロットの第1層に、中セグメント
332の一方の電気導体332aは前記一のスロットの
第2層に、小セグメント333の一方の電気導体333
aは前記一のスロットの第3層に挿入される。また、大
セグメント331の他方の電気導体331bは固定子鉄
心32の前記一のスロットから時計方向に1磁極ピッチ
離れた他のスロットの第6層に、中セグメント332の
他方の電気導体も前記他のスロットの第5層に、小セグ
メント333の他方の電気導体も前記他のスロットの第
4層に挿入される。
【0045】その結果、図2に示すように一のスロット
には最内層側から、上述の電気導体として直線部331
a、332a、333a、333b’、332b’、3
31b’が一列に配置される。ここで、333b’、3
32b’、331b’は1磁極ピッチずれた他のスロッ
ト35内の電気導体と対をなしている大中小の各セグメ
ントの直線部である。
【0046】挿入後、第二コイルエンド群31bにおい
て、第1層、第6層に位置している電気導体は、大セグ
メント331が開く方向に接合部331d、331eが
1.5スロット分傾けられる。そして、第2層、第5層
の電気導体は、中セグメント332が閉じる方向に接合
部332d、332eが1.5スロット分傾けられる。
そして、第3層、第4層の電気導体は、小セグメント3
33が開く方向に接合部333d、333eが1.5ス
ロット分傾けられる。
【0047】以上の構成を、全てのスロット35のセグ
メント33について繰り返す。そして、第二コイルエン
ド群31bにおいて、第1層の接合部331d’と第2
層の接合部332dとが、そして、第3層の接合部33
3d’と第4層の接合部333e’とが,そして、第5
層の接合部332eと第6層の接合部331e’とが溶
接、超音波溶着、アーク溶接、ろう付け等の手段によっ
て接合され、電気的に接続される。
【0048】なお、基本セグメント33は銅平板から、
プレス等で略U字型形状に成形される。大セグメント3
31、中セグメント332、小セグメント333は個別
に成形しても良いし、銅平板から3本を同時に成形して
も良い。また、各セグメント331〜333は直線の平
角断面を持つ電気導体をひねって形成してもよい。ター
ン部の形状は、図3に示すようなコの字形に限らず、円
弧状としてもよい。
【0049】この実施形態では、スロット35内に径方
向に配列された4n+2本(n:自然数、本実施形態で
はn=1)の電気導体を1ユニットとして、これを一つ
のスロット35内に配置する構成を採用している。そし
て、固定子鉄心32の一方の端部においては、一つのス
ロット35からでる内層側m本の電気導体を固定子鉄心
32の全周に渡って一方向に傾斜させ、一つのスロット
35から出る外層側m本の電気導体を固定子鉄心32の
全周に渡って他方向に傾斜させている。また、固定子鉄
心32の他方の端部においては、一つのスロット35か
ら出る4n+2本の電気導体を各層毎に固定子鉄心32
の全周にわたって交互方向に傾斜させている。
【0050】この形状を採用することにより、ほとんど
の電気導体を、多重に配置されたU字状の基本セグメン
ト33によって提供している。なお、適所に異形セグメ
ントが装着されている。なお、m=(4n+2)/2で
ある。これら基本セグメント33のm重に配置されたタ
ーン部で、一方のコイルエンド群が形成されている。ま
た、これらのセグメントの固定子鉄心32から突出する
端部で、他方のコイルエンド群が形成されている。
【0051】この他方のコイルエンド群においては、複
数のセグメントの先端部が接合されている。特に、この
実施形態では、複数の接合部は、コイルエンド群の表面
に露出して、多重の環状に配置される。すなわち、すべ
ての接合部は、コイルエンド群の最も外側に配置され、
規則的に配列されている。このため、すべての接合部に
対して外側から接合装置を直接に到達させることができ
る。しかも、接合部への接合装置の位置決めを確実に行
うことができ、接合工程の高度な自動化が可能となる。
【0052】この接合部はm重の環状をなすように配列
されており、反対側のコイルエンド群において、m重に
配置されたセグメントのターン部と共同して、一連の固
定子巻線を形成する。しかも、一つの相の固定子巻線の
中に、重ね巻の巻線と波巻の巻線とが混在する。すなわ
ちこの実施形態では、一方のコイルエンド群において
は、所定ピッチ離れた2つのスロット35内の内外方向
対称層の2つの電気導体をm重に配置されたターン部に
より接続し、他方のコイルエンド群においては、所定ピ
ッチ離れた2つのスロット35内の隣接する層の2つの
電気導体を接続するという構成を採用することで、重ね
巻の巻線と波巻の巻線とが混在する固定子巻線を形成し
ている。
【0053】(第一実施形態の作用効果)上記構成とす
ることにより、第一コイルエンド群31aおよび第二コ
イルエンド群31bにおいて、各層の電気導体は同一方
向に傾斜している。そのため、同じ層のセグメントどう
しが干渉することなく、スロットあたり6ターンの巻線
315を形成することができる。この時、異形セグメン
トは1相あたり5本のみで済み、他はすべて基本セグメ
ント33の配置で巻線を構成できる。
【0054】また、第二コイルエンド群31bに接合部
を揃えることができ、作業性を改善できる。その一方で
多数の接合部を、3重の環状に等間隔に配置できる。そ
のため、接合部間の距離の近接を抑制でき、溶接などの
接合工程を容易にできる。たとえば、溶接装置の位置決
め、溶接したい部位への位置合わせなどが容易になるな
ど、生産性の向上が可能である。
【0055】さらに、セグメント33は第一コイルエン
ド群31aにおいて、大セグメント331が中セグメン
ト332を、中セグメント332が小セグメント333
を囲むように3重のターン部を形成している。そのた
め、3本のセグメントをそろえて同時にスロットに導入
できることや、ターン部の成形加工において3本を同時
に製作することも可能であるので、生産性をより向上さ
せることができる。
【0056】また、本実施形態の巻線は、第3層と第4
層の電気導体により形成される波巻の巻線を、第1層、
第2層、第4層、第6層の電気導体により形成される重
ね巻の巻線が取り囲むように構成されている。上記の実
施形態によると、重ね巻の巻線と、波巻の巻線とを接続
して1相の巻線を構成しているため、所要の出力特性を
得ることができる。
【0057】しかも、重ね巻の巻線により得られる多い
ターン数と、波巻の巻線により得られる少ないターン数
とを組み合わせることで、重ね巻だけでは得られないタ
ーン数を実現することができる。さらに、上記実施形態
によると、異形セグメントの使用数を少なくすることが
できる。また、一方のコイルエンド部にセグメントの接
合部を集中させているため、接合作業が容易である。
【0058】このように上記実施形態によると、優れた
生産性と、必要な出力特性とを両立することができる。
【0059】(第二実施形態)第一実施形態より多いタ
ーン数の巻線は、以下のようにして実現することができ
る。
【0060】第一実施形態では、スロット内の電気導体
の数N=ターン数(T)=6としたが、スロット内の電
気導体の数N=4n+2(n:自然数)の場合に、同様
の構成を適用することができる。例えば、n=2とし
て、スロット内の電気導体を10本として1相の巻線を
構成することができる。この第2実施形態では、第一実
施形態の基本セグメント33を更に2本のU字状のセグ
メントで囲むようにして5重のターン部を形成するよう
にする。図10はスロットあたりの電気導体数が10本
の場合の第一コイルエンド群31aを示す模式図であ
る。5重に重ねられたU字状のセグメントのうち、最内
側セグメントで波巻、内側から2重目と3重目のセグメ
ント及び内側から4重目と5重目のセグメントで重ね巻
の巻線を形成する。そして、これらを第一実施形態と同
様に異形セグメントで接続することにより、1本の巻線
を得ることができる。なお、追加される2本のU字状セ
グメントによって、2環の重ね巻の巻線が形成されるの
で、増加する異形セグメントの数は2である。
【0061】スロットあたりの電気導体数が、14本、
18本というように、増加した場合も、外側に追加され
る2本ずつのU字状セグメントで重ね巻を形成すること
で、同様の巻線を得ることができる。また、スロットあ
たりの電気導体数が4本増加するごとに、異形セグメン
トの数は2ずつ増加する。このようにして得られた巻線
においても、各層の電気導体を同一方向に傾斜させるこ
とができるため、同じ層のセグメントどうしが干渉する
ことなく、スロットあたり4n+2ターンの巻線を形成
することができる。この時、異形セグメントは1相あた
り2n+3本のみで済み、他はすべて基本セグメント3
3の配置で巻線を構成できる。
【0062】また、第二コイルエンド群31bに接合部
を揃えることができ、作業性を改善できる。その一方で
多数の接合部を、2n+1重の環状に等間隔に配置でき
る。そのため、接合部間の距離の近接を抑制でき、溶接
などの接合工程を容易にできる。たとえば、溶接装置の
位置決め、溶接したい部位への位置合わせなどが容易に
なるなど、生産性の向上が可能である。
【0063】さらに、セグメントをそろえて同時にスロ
ットに導入できることや、ターン部の成形加工において
複数本を同時に製作することも可能であるので、生産性
をより向上させることができる。
【0064】(第三実施形態)第一及び第二実施形態に
おいては、スロットあたりターン数が偶数である場合を
示した。しかし、車両用交流発電機の所望の出力を得る
ために、スロットあたりのターン数を奇数としたい場合
には、以下のようにして巻線を構成することがきる。
【0065】第一実施形態における第1巻線311と第
二巻線312とを直列に接続したものと、第三巻線31
3と第四巻線314とを直列にしたものとを並列に接続
することにより、図11に示すように、スロットあたり
3ターンの巻線を接続したものを得ることができる。こ
のように、スロットあたり4n+2(n:自然数)本の
電気導体から構成される複数の巻線を2分割し、並列接
続することにより、スロットあたり2n+1ターン、す
なわち奇数ターンの巻線を得ることができる。
【0066】これにより、セグメント制作および巻線工
程の生産性を向上させ、製造コストの低減をすることが
できるとともに、奇数ターンの巻線を得ることができ
る。
【0067】(他の実施形態)第一から第三の実施形態
においては基本セグメント33の形状を、一のセグメン
トのターン部が他のセグメントのターン部を囲むU字状
とした。しかし、棒状のセグメントをスロット35に挿
入し、第一から第三の実施形態においてセグメントのタ
ーン部により接続していた部分を接合により接続しても
よい。この場合は、双方のコイルエンドにおいて、電気
導体が接合により接続されて電気巻線を形成する。そし
て、その接合部は一方のコイルエンドにおいては、複数
層の環状に並んで位置し、他方のコイルエンドにおいて
は、一の接合部を他の接合部が囲むように位置する。
【0068】また、一方のコイルエンドにおいて、一の
接合部を他の接合部が囲み、他方のコイルエンドにおい
て、径方向に隣接する電気導体をU字状セグメントで接
続した構成としてもよい。なお、上記第一から第三の実
施形態では、引出線は第一コイルエンド群31a側に設
けたが、引出線を接合部側である第二コイルエンド群3
1bに設けても構わない。
【0069】また、回転子3の極数、固定子巻線の相
数、固定子の極数は、要求される出力特性などに応じて
設定することができる。例えば、16極の回転子、5相
の固定子巻線など任意のものを採用することができる。
また、固定子の極数を、回転子の極数pと、固定子巻線
の相数nとに対して、通常の数の2倍としてもよい。例
えば、12極の回転子と、3相の固定子巻線とに関し
て、72本のスロットを備える固定子鉄心を用いること
ができる。かかる構成においては、3相結線された固定
子巻線を2組構成することができる。そして、各組の出
力を合成することにより、所要の出力特性を得ることが
できる。また同一出力の下では、電気導体の断面積を小
さくできるため、セグメントの加工が容易になる。
【0070】なお、上記実施形態では、固定子巻線はX
相、Y相、Z相を星形結線して形成したが、X相、Y
相、Z相を三角結線して形成してもよい。また、上記実
施形態では、セグメントは平角断面のものを用いたが、
占積率の観点から少なくともスロット35内に収容され
る直線部331a、331b、332a、332b、3
33aおよび333bが平角断面であることが望まれし
いが、丸断面でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態の車両用交流発電機の断
面図である。
【図2】第一実施形態の固定子の部分的な断面図であ
る。
【図3】第一実施形態のセグメントの模式的斜視図であ
る。
【図4】第一実施形態の固定子の部分的な巻線仕様図で
ある。
【図5】第一実施形態の固定子の部分的な巻線仕様図で
ある。
【図6】第一実施形態の固定子の部分的な巻線仕様図で
ある。
【図7】第一実施形態の固定子の部分的な巻線仕様図で
ある。
【図8】第一実施形態の固定子の部分的な巻線仕様図で
ある。
【図9】第一実施形態の回路図である。
【図10】第二実施形態の固定子の第一コイルエンド群
の模式図である。
【図11】第三実施形態の回路図である。
【図12】従来技術の部分的な巻線仕様図である。
【図13】従来技術のスロット35内での電気導体の配
置を示した図である。
【符号の説明】
1…車両用交流発電機、 2…固定子、 3…回転子、 4…ハウジング、 6…シャフト、 7…ポールコア、 8…界磁コイル、 9、10…スリップリング、 11、12…冷却ファン、 31…コイルエンド、 31a…第1コイルエンド群、 31b…第2コイルエンド群、 32…固定子鉄心、 33…基本セグメント、 34…インシュレータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 草瀬 新 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5H603 AA09 BB02 BB09 BB12 CA01 CA05 CB03 CB04 CB18 CC03 CC17 CD05 CD06 CD22 CD24 CE02 5H619 AA05 BB02 BB17 PP01 PP14

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスロット(35)を持つ固定子鉄
    心(32)と、前記固定子鉄心(32)に装備された複
    数の電気導体(33)を接続してなる固定子巻線とを有
    する車両用交流発電機の固定子において、 前記固定子巻線に含まれる一の相の巻線(315)は、
    重ね巻の巻線(311、313)と波巻の巻線(31
    2、324)とを接続して構成されており、 一つの前記スロット(35)内には、前記重ね巻の巻線
    (311、313)の一部を構成する前記電気導体(3
    3)と、前記波巻の巻線(312、324)の一部を構
    成する前記電気導体(33)とが配置され、かつ前記重
    ね巻の巻線と、前記波巻の巻線とを直列接続して1相の
    巻線を構成していることを特徴とする車両用交流発電機
    の固定子。
  2. 【請求項2】 前記スロット(35)一つあたり(4n
    +2)本(n:自然数)の前記電気導体(33)が配置
    されていることを特徴とする請求項1に記載の車両用交
    流発電機。
  3. 【請求項3】 前記重ね巻の巻線により得られる多いタ
    ーン数と、前記波巻の巻線により得られる少ないターン
    数とを組み合わせることを特徴とする請求項1もしくは
    請求項2に記載の車両用交流発電機。
  4. 【請求項4】 複数のスロット(35)を持つ固定子鉄
    心(32)と、前記固定子鉄心(32)に装備された複
    数の電気導体(33)を接続してなる固定子巻線とを有
    する車両用交流発電機の固定子において、 前記固定子鉄心(32)には、前記スロット(35)一
    つあたり(4n+2)本(n:自然数)の前記電気導体
    (33)が配置され、 前記固定子鉄心(32)の軸方向端面の一方に形成さ
    れ、前記電気導体(33)の接続部を多重に配置してな
    る第一コイルエンド群(31a)と、 前記固定子鉄心(32)の軸方向端面の他方に形成され
    る第二コイルエンド群(31b)とを備え、 前記第二コイルエンド群(31b)において、前記電気
    導体(33)は、重ね巻の巻線(311、313)と波
    巻の巻線(312、314)とが混在するように接続さ
    れ、かつ前記重ね巻の巻線と、前記波巻の巻線とを直列
    接続して1相の巻線を構成していることを特徴とする車
    両用交流発電機の固定子。
  5. 【請求項5】 前記電気導体(33)の接続は、前記第
    一コイルエンド群(31a)においては、ターン部(3
    31c、332c、333c)によりなされており、 前記第二コイルエンド群(31b)においては、接合に
    よってなされていることを特徴とする請求項4に記載の
    車両用交流発電機の固定子。
  6. 【請求項6】 前記スロット(35)内において前記電
    気導体(33)は径方向にのみ配列され、 前記第一コイルエンド群(31a)において、前記電気
    導体(33)は、一のスロット(35)内での径方向最
    外層側からの配列順番と他のスロット(35)内での径
    方向最内層側からの配列順番とが同じである前記電気導
    体(33)が接続されており、 前記第二コイルエンド群(31b)において、前記電気
    導体(33)は、一のスロット(35)内での径方向最
    外層側から交互に周方向逆向きに延ばされ、異なるスロ
    ット(35)から伸びて径方向に隣接している前記電気
    導体(33)が接続されていることを特徴とする請求項
    4または請求項5に記載の車両用交流発電機の固定子。
  7. 【請求項7】 前記波巻の巻線(312、314)は前
    記重ね巻の巻線(311、313)に取り囲まれている
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1つ
    に記載の車両用交流発電機の固定子。
  8. 【請求項8】 前記固定子巻線は、前記スロット(3
    5)一つあたりのターン数が(4n+2)ターン(n:
    自然数)であることを特徴とする請求項2から請求項7
    のいずれか1つに記載の車両用交流発電機の固定子。
  9. 【請求項9】 前記固定子巻線は、前記スロット(3
    5)一つあたりのターン数が(2n+1)ターン(n:
    自然数)である巻線に2分割され、この2分割された巻
    線は並列接続されていることを特徴とする請求項2から
    請求項7のいずれか1つに記載の車両用交流発電機の固
    定子。
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