JP2003124993A - 通信システムおよび多重化装置 - Google Patents

通信システムおよび多重化装置

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JP2003124993A JP2001321130A JP2001321130A JP2003124993A JP 2003124993 A JP2003124993 A JP 2003124993A JP 2001321130 A JP2001321130 A JP 2001321130A JP 2001321130 A JP2001321130 A JP 2001321130A JP 2003124993 A JP2003124993 A JP 2003124993A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転送される一連のATMセルに分割格納した
パケットを多重するときに、パケットの長さに応じたバ
ッファ容量を必要としない多重化装置と通信システムを
得ること。 【解決手段】 第1のパケット多重化装置102は、そ
れぞれ端末から最初に到来した第1〜第MのATMセル
1091〜109Mに格納されたデータに、転送されてき
た経路に対応した識別情報を付加する。これらのデータ
を多重化して、それぞれ次の経路に送出するATMセル
110を生成する。第2のパケット多重化装置103も
同様であり、このようにして識別情報が付加されてい
く。したがって、インターネットサービスプロバイダ1
05は、これら識別情報が同一のデータを繋げて末尾情
報の位置でパケット化することで個々のパケットを再生
できる。第1のパケット多重化装置102は元のパケッ
トを再現することなくATMセルを送出できるので、容
量の大きなバッファメモリを必要としない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はインターネット網に
送出するパケットを転送する通信システムに係わり、特
にATMセルを用いて転送を行なう通信システムおよび
多重化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】近年、インターネット網を使用して音楽の
配信や、メールの送受信などのサービスを利用する者
(以下、ユーザと称する。)が増加している。インター
ネット網ではIP(Internet Protocol)パケットと呼
ばれる可変長のパケットを使用して、ユーザが情報の送
受信を行なう。
【0004】ATM(Asynchronous Transfer Mode:非
同期転送モード)ネットワークでは、転送する情報を格
納する48オクテットのペイロードに、宛先などを格納
する5オクテットのヘッダを付加した、固定長のATM
セルを使用して、情報の転送を行なうようになってい
る。したがってATMネットワークでIPパケットのよ
うな可変長のパケットをそのまま転送することはできな
い。そこでATMセルのペイロードに送信しようとする
IPパケットを分割して格納し転送するようにしてい
る。ATMには、ATMセルを用いて転送するパケット
の分割格納や、パケットの復元のためのプロトコルとし
て、いくつかの種類のATMアダプテーションレイヤが
存在する。IPパケットをATMで転送する場合には、
データの転送効率の良い、ATMアダプテーションレイ
ヤ5と呼ばれるプロトコルを採用することが多い。
【0005】図15は、ATMアダプテーションレイヤ
5のプロトコルにしたがって、ATMネットワークを転
送されるパケットと、ATMセルの構造を表わしたもの
である。転送の対象となる可変長のユーザのデータ11
(同図(a))は、これをATMセルに分解するに先立
って、CPCS(Common Part Convergence Sub-laye
r)パディング12、CPCS−UU(Common Part Con
vergence Sub-layer-User-to-User indication)13、
CPI(Common Part Indicator)14、LI(Length
Indication)15およびCRC(Cyclic Redundancy Ch
eck)“32”16を付加するようになっている。付加
後のパケットは、ATMアダプテーションレイヤ5のプ
ロトコルでは、CS共通部のデータユニット21(同図
(b))と呼ばれている。これに対応する形で、付加前
のユーザのデータ11は、CSサービス依存部(SSC
S:Service Specific Convergence Sub-layer)のデー
タユニットと呼ばれている。
【0006】これらの付加する情報の中で、CPCSパ
ディング12は、このCS共通部のデータユニット21
の長さが48オクテットの整数倍となるように追加され
る、0オクテットから47オクテットの可変長の穴埋め
情報である。このCPCSパディング12によって、C
S共通部のデータユニット21はATMセルとの関係
で、48オクテットごとに、余りなく分割できるように
している。また、CPCS−UU13は、CS共通部の
データユニット21を送受信する間で自由に使用する1
オクテットのフィールドである。CPI14は、特に用
途が定められていないため、値“0”が設定される1オ
クテットのフィールドである。LI15は、ユーザのデ
ータ11の長さをオクテット単位で格納するようになっ
ている2オクテットのフィールドである。CRC“3
2”16は、32ビットのCRC用の情報で、CS共通
部のデータユニット21に対して、予め決められた生成
多項式にしたがった演算の演算結果を格納する。このC
RC“32”16をCS共通部のデータユニット21の
送受信間で送受信することによって、ネットワーク内で
発生した情報の欠落やビットエラーの検出に用いる。
【0007】このような構成のCS共通部のデータユニ
ット21は、48オクテット単位で分割すると、ATM
サービスデータユニット31(同図(c))となる。こ
れらATMサービスデータユニット31の先頭にそれぞ
れATMセルヘッダ32を付加することで、ATMセル
41(同図(d))を作成することができる。これらの
ATMセル41がATMネットワークを伝送される。
【0008】これら一連のATMセル41が送信先で受
信されたとき、元のCS共通部のデータユニット21を
復元できるようにする必要がある。そこで、ATMセル
ヘッダ32の図示しないペイロードタイプ(PTI)フ
ィールドには、データユニット21を分割した末尾に位
置するものに対しては、ATMサービスデータユニット
31を格納した末尾のATMセル41であることを示す
末尾情報が格納されるようになっている。ATMセル4
1の受信側では、この末尾情報を基準にして複数のAT
Mセル41から1つのCS共通部のデータユニット21
を組み立て、これを用いて、元の可変長のユーザのデー
タ11を復元することができる。
【0009】次にこのようにして作成されたATMセル
がATMネットワーク上を転送される様子を説明する。
【0010】図16はATMネットワークにおける複数
のユーザ端末とISPの関係を示したものである。ここ
でISP(Internet Service Provider)は、インター
ネットへの接続などのサービスをユーザに提供するサー
ビス提供者である。ユーザ端末51は、ATMネットワ
ーク53を経由してISP52に対して、インターネッ
ト網で送出したいユーザのデータをATMセルの形で送
信する。ISP52はこれら受信したATMセルに格納
されているユーザのデータを基にしたIPパケットを図
示しないインターネット網に送出する。この場合、IS
Pに到達するまでのATM網ではATMコネクションを
設定して、図15(d)で示したようなATMセルを転
送する。
【0011】ところで複数のユーザ端末51とISP5
2の間にATMコネクション54を設定する手法とし
て、これらの間にポイント・ツー・ポイントでユーザ端
末数と同数のコネクションを設定する第1の手法と、マ
ルチポイント・ツー・ポイントのコネクションを設定す
る第2の手法とがある。
【0012】図17は第1の手法として、複数のユーザ
端末とISP間をポイント・ツー・ポイントでATMコ
ネクションを設定した様子を表わしたものである。AT
Mネットワーク内には第1および第2のATM多重化装
置61、62が配置されている。ATM多重化装置6
1、62の代わりにATMセル交換機能を持つATMセ
ル交換機が配置されていてもよい。第1のユーザ端末6
3および第2のユーザ端末64は、第1のATM多重化
装置61および第2のATM多重化装置62を順に介す
る形でISP65に接続されている。第3のユーザ端末
66は第2のATM多重化装置62を介する形でISP
65に接続されている。第1〜第3のユーザ端末63、
64、66のそれぞれとISP65間にはそれぞれ独立
したポイント・ツー・ポイントのATMコネクション6
7、68、69が設定されている。このようにATMコ
ネクションを独自に設定することで、各ユーザ端末6
3、64、66とISP65間の接続が確立される。し
かしながらこの手法では、ATMネットワーク53内
に、ISP65と接続するユーザ端末の数と同数のポイ
ント・ツー・ポイントのATMコネクションを設定する
必要がある。
【0013】図18は第2の手法として、複数のユーザ
端末とISP間をマルチポイント・ツー・ポイントでコ
ネクションを設定した様子を表わしている。ここでは第
1のユーザ端末71と第2のユーザ端末72は、第1の
ATM多重化装置73にそれぞれATMコネクション7
4、75を設定している。これらのATMコネクション
74、75は第1のATM多重化装置73で終端してい
る。第1のATM多重化装置73には、転送されてくる
ATMセルを一時的に蓄積するためのバッファメモリが
設けられている。また、第1のATM多重化装置73と
第3のユーザ端末78は、第2のATM多重化装置76
との間にATMコネクション77、79を設定してい
る。これらのATMコネクション77、79は第2のA
TM多重化装置76で終端している。第2のATM多重
化装置76にも、転送されてくるATMセルを一時的に
蓄積するためのバッファメモリが設けられている。第2
のATM多重化装置76とISP80の間には別のAT
Mコネクション81が設定されている。
【0014】それぞれのATM多重化装置73、76内
にバッファメモリを配置している理由は次の通りであ
る。図15で説明したように、ATMセル41(同図
(d))からCS共通部のデータユニット21(同図
(b))を復元する際には、ATMセルヘッダ32(同
図(d))内に格納された図示しない末尾情報を参照し
て行なうようになっている。このために、末尾であるこ
とを示す末尾情報が、CS共通部のデータユニット21
が分割格納された一連のATMセル41の最後のATM
セル41のATMセルヘッダ32に格納されている。ま
た、異なるCS共通部のデータユニット21が分割格納
されているATMセル41はATMセルヘッダ32を参
照するだけでは区別できないようになっている。したが
って、ATM多重化装置73、76の場合には、CS共
通部のデータユニット21が分割格納された一連のAT
Mセル41単位でATMセルを送出する必要がある。そ
のため、これら一連のATMセル41の送出の間、他の
CS共通部のデータユニット21が分割格納された一連
のATMセル41をATM多重化装置73あるいは76
内で待機させる必要があり、各ATM多重化装置73、
76内にはバッファメモリが配置されている。
【0015】図19は、図18に示す第2の手法を実現
するATM多重化装置の一般的な構造を表わしたもので
ある。同様の構造は、ATM交換機であっても実現可能
である。ATM多重化装置91には、第1〜第Nの入力
ポート921〜92Nが配置されており、それぞれ第1〜
第NのATMサービスデータユニット取出部931〜9
Nが接続されている。第1〜第Nの入力ポート921
92NはN通りのATMコネクションに対応している。
第1〜第NのATMサービスデータユニット取出部93
1〜93Nでは、入力されたATMセル41から、ATM
サービスデータユニット31(図15(c))を抽出す
る。これら抽出したATMサービスデータユニット31
は、第1〜第NのCS共通部復元部941〜94Nのうち
の対応するものに入力される。第1〜第NのCS共通部
復元部941〜94Nは、入力されたATMサービスデー
タユニット31を順に蓄積して、CS共通部のデータユ
ニット21(同図(b))を復元するようになってい
る。
【0016】第1〜第NのCS共通部復元部941〜9
Nは、それぞれ第1〜第NのCRC演算部951〜95
Nに接続されている。第1〜第NのCRC演算部951
95Nは、第1〜第NのCS共通部復元部941〜94N
のうちの対応するもので復元されたCS共通部のデータ
ユニット21に対して、CRC演算を実施する。これに
よって、CS共通部のデータユニット21にATMネッ
トワークを転送中に、情報の欠落や、ビット誤りによる
異常が発生していないか判別するようになっている。こ
の判別で異常がない場合には、CS共通部のデータユニ
ット21からユーザのデータ11(図15(a))を取
り出して、それぞれ第1〜第Nのバッファメモリ961
〜96Nに格納する。第1〜第Nのバッファメモリ961
〜96Nは、パケット多重化部97に接続されている。
パケット多重化部97は、第1〜第Nのバッファメモリ
961〜96Nから1つずつユーザのデータ11を取り出
して、ATMセル作成部98に出力するようになってい
る。ATMセル作成部98は入力されたユーザのデータ
11からATMセル41を再作成し、接続された出力ポ
ート99から、図示しない1つのATMコネクションに
送出されるようになっている。
【0017】このようなATM多重化装置91を用いる
ことで、図示しない第1〜第NのATMコネクションを
介して転送されてくるATMセル41を、出力ポート9
9から図示しない他のATMコネクションに対して再び
送出することができる。また、入力されたATMセル4
1から一度パケットの元となるユーザのデータ11を復
元して取得し、更に取得したユーザのデータ11からA
TMセル41を再作成して転送することで、ISPで終
端するATMコネクションは1つで済むというメリット
が生じる。
【0018】特開2000−32004号公報にも、第
2の手法を実現するATM多重化装置が提案されてい
る。この提案では、転送された図15(d)に示したA
TMセル41から取得した同図(c)に示したATMサ
ービスデータユニット31を蓄積するが、同図(a)に
示したようなユーザのデータ11を復元しないようにな
っている。この提案では、図19に示したような第1〜
第Nのバッファメモリ961〜96Nは、ATMサービス
データユニット31が格納できるバッファメモリの集合
で実現することができる。つまり、少数で大型のバッフ
ァメモリよりも比較的コストの低い小型のバッファメモ
リを多数使用することで、ATM多重化装置のコストダ
ウンを図っている。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】以上の説明のうちの第1の手法では、IS
Pと接続するユーザ端末の数と同数のポイント・ツー・
ポイントのATMコネクションを、ATMネットワーク
内の該当する装置間に設定する。このとき、設定された
ATMコネクションごとに各装置の持つ仮想チャネルと
呼ばれる識別番号を割り当てる。この仮想チャネルの数
は有限であり、コネクションリソースとも呼ばれてい
る。第1の手法では、このコネクションリソースを、A
TMコネクションを設定した装置間全てで、ユーザ端末
の数と同数ずつ消費することになる。したがって、ユー
ザ数の増加に比例して、ATMネットワーク全体のコネ
クションリソースの消費を増加させるという問題があっ
た。
【0021】また、ISPは、ATMコネクションを用
いて転送されるATMセル41から、ユーザのデータ1
1を復元するATMコネクションを終端する装置を、接
続するユーザ端末と同じ数だけ導入する必要があった。
このため、接続するユーザ端末の数に合わせて、ISP
の装置が大型化してしまうという問題があった。
【0022】一方、第2の手法では、ATMネットワー
ク内で設定するATMコネクションの数を減らし、コネ
クションリソースの消費を抑えることができる。しかし
ながら、ATM多重化装置内で一度、IPパケットとし
て送出しようとするユーザのデータ11を復元した後、
再度ATMセル41を作成する必要がある。また、マル
チポイント・ツー・ポイントでコネクションを設定して
いるので、次段で2系統のATMセルが混じり合わない
ように一方の一連のATMセルの送出を他方が終了する
まで待機させる必要があった。例えば、IPパケットは
可変長のパケットなので、IPパケットとして送出しよ
うとするユーザのデータ11もその長さが数十キロオク
テットのサイズになることがある。今後の通信の高速化
と大容量化、さらにユーザ数の増加に伴って、インター
ネットでは長いパケットの送受信が増加することが予想
される。これに対応してATM多重化装置内のバッファ
メモリには、IPパケットとして送出しようとするユー
ザのデータ11を復元するためと、これらがATMセル
に分割して送出されるときに異なった系統のATMセル
が混じり合わないように一方を待機させるために充分な
蓄積容量が必要となる。したがって、バッファメモリの
大型化と、これに伴うATM多重化装置のコストアップ
を引き起こすという問題があった。
【0023】また特開2000−32004号公報で提
案されているATM多重化装置では、転送されたATM
セルから、ユーザのデータ11を復元せずに多重する技
術が提案されている。しかし、この提案でも、ユーザの
データ11単位で蓄積されたATMサービスデータユニ
ット31を出力するので、あるユーザのデータ11に相
当するATMサービスデータユニット31の処理を行っ
ている間、他のユーザのデータ11に相当するATMサ
ービスデータユニット31を待機させる必要がある。つ
まり、ユーザのデータ11を復元しないので復元処理に
必要となるバッファメモリを用意しなくてもよいが、転
送待ちのユーザのデータ11を待機させるのに相当する
蓄積容量のバッファメモリが必要になる。したがって、
ユーザのデータ11が長くなった場合には、バッファメ
モリの大型化と、これに伴うATM多重化装置のコスト
アップを引き起こすという問題があった。
【0024】そこで本発明の第1の目的は、複数のユー
ザ端末からISPにパケットを転送するときに、ユーザ
端末の数の増加に対応してコネクションリソースの消費
が増加しないATMセルを用いた通信システムおよび多
重化装置を提供することにある。
【0025】また、本発明の第2の目的は、ATMセル
を用いて転送されるパケットを多重するときに、パケッ
トの長さに応じたバッファ容量を必要としない多重化装
置を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)インターネット網に送出するために用意した
任意の長さのパケットを、ヘッダとデータ格納領域から
構成されるATMセルにおけるデータ格納領域の長さ以
下となるように順に分割するパケット分割手段と、この
パケット分割手段によって分割して得られた分割データ
をそれぞれ組み込んだATMセルを生成すると共に分割
データの末尾に相当するものにはその生成するATMセ
ルに末尾であることを示す末尾情報を組み込んだATM
セルを生成するATMセル生成手段と、このATMセル
生成手段によって生成されたそれぞれのATMセルを、
パケットを分割した順序で、このパケットをインターネ
ット網に送出する送出先に至る最初の経路に送出するA
TMセル送出手段とを備えた複数の端末と、(ロ)これ
ら複数の端末の前記した最初の経路から送られてくるA
TMセルのそれぞれに対して、それらの送り出された端
末に対応付けられた固有の識別情報をデータ格納領域に
組み込み、送出先に至る次の経路にATMセルとして送
出する1または複数の多重化装置と、(ハ)インターネ
ット網に送出する送出先であって、送られてきたATM
セルのデータ格納領域に前記した固有の識別情報が組み
込まれている場合にはその情報を基にして、固有の識別
情報が組み込まれていないATMセルの場合には最初の
経路を基にして、同一端末同士のATMセルのデータ格
納領域を構成するデータをATMセルの受信順に連結す
ると共に末尾情報が存在したデータを連結されたデータ
の末尾に位置するデータとして、端末それぞれがインタ
ーネット網に送出するために用意したパケットを再生す
るパケット再生手段とを備えたインターネットサービス
プロバイダとを通信システムに具備させる。
【0027】すなわち請求項1記載の発明では、インタ
ーネット網に送出するために用意した任意の長さのパケ
ットを、そのままではATM網に送り出すことができな
いので、それぞれの端末は、ヘッダとデータ格納領域か
ら構成されるATMセルにおけるデータ格納領域の長さ
以下となるように分割するようにしている。そして、こ
れら分割した分割データの末尾に相当するものに末尾情
報を組み込んでそれぞれのATMセルを、インターネッ
トサービスプロバイダに至る最初の経路に送出するよう
にしている。請求項1記載の発明ではこれら端末とイン
ターネットサービスプロバイダの間のATMネットワー
クに適宜1または複数の多重化装置を配置している。そ
れぞれの多重化装置は、複数の経路から送られてくるそ
れぞれのATMセルを多重化して次の経路に送出する
が、その際に、送られてきた経路が前記した最初の経路
すなわち端末から最初に送出する経路であるときには、
これらの端末に対応した固有の識別情報を次の相手先に
送るATMセルのデータ格納領域に組み込むようにして
いる。インターネットサービスプロバイダはこれらの多
重化装置を幾段か経たATMセルや場合によってはこれ
らと併せて端末から直接到達するATMセルを受信す
る。そして受信したATMセルに識別情報が組み込まれ
ているときにはその識別情報を基にして、また識別情報
が組み込まれていない場合には入力された経路を基にし
て、端末を特定しそのパケットを再生する。この再生過
程では、同一の識別情報あるいは識別情報が組み込まれ
ていない場合には入力された経路から送られてきた端末
のATMセルを認識し、これらのATMセルのデータ格
納領域を構成するデータ同士を受信順に繋いでいって、
末尾情報が存在したATMセルが出現したとき、そのデ
ータ格納領域を構成するデータを末尾に位置するデータ
としてその端末のパケットを再生する。このように請求
項1記載の発明では、それぞれの多重化装置は前記した
最初の経路から送られてくるATMセル、すなわち各端
末から直接送られてくるATMセルにこれらの端末に対
応付けられた識別情報を組み込めばよい。したがって、
従来のようなパケット全体を再生してから再びATMセ
ルに変換するような処理を必要としないので、個々のA
TMセルを1つのパケットに相当する分となるまで多重
化装置側で蓄積しておく必要がなく、バッファの容量を
大幅に節約することができる。また、各端末装置あるい
は多重化装置は次の宛先までの経路をATMセルによっ
て指定してこれらを送出すればよいので、コネクション
リソースの消費を抑えることができる。
【0028】請求項2記載の発明では、請求項1記載の
通信システムの多重化装置は、(イ)多重化装置を少な
くとも1つ経由してインターネットサービスプロバイダ
にATMセルを送出する端末ごとに最初の経路と対応付
けて予め割り振った固有の識別情報を格納した識別情報
記憶手段と、(ロ)自装置に送られてきたATMセルが
複数の端末の前記した最初の経路から直接送られてきた
場合には自装置とその経路との関係から前記した固有の
識別情報を識別情報記憶手段から読み出す識別情報読出
手段と、(ハ)この識別情報読出手段によって読み出さ
れた前記した固有の識別情報をATMセルのデータ格納
領域に組み込む識別情報組込手段と、(ニ)この識別情
報組込手段によって前記した固有の識別情報を組み込ん
だデータ格納領域同士を連結しこれをATMセルのデー
タ格納領域の長さで区切る連結データ区切り手段と、
(ホ)この連結データ区切り手段によって区切られた後
のそれぞれのデータ格納領域にヘッダをつけてATMセ
ルとするセル生成手段とを具備することを特徴としてい
る。
【0029】すなわち請求項2記載の発明では、各多重
化装置でデータ格納領域に識別情報を組み込む場合の対
処の仕方の1つの例を示している。この多重化装置の場
合にも、受信されたATMセルが複数の端末の前記した
最初の経路から直接送られてきた場合には、識別情報記
憶手段における最初の経路と対応付けて予め割り振った
固有の識別情報を、識別情報組込手段によってデータ格
納領域に組み込む。前記した最初の経路以外から送られ
てきた場合には、すでに他の多重化装置で同様にして識
別情報を組み込んでいるので、この作業は行われない。
識別情報を組み込むとは、たとえば識別情報をデータ格
納領域に付加してその全長を増加させる場合もそうでな
い場合もある。請求項2記載の発明の場合には、識別情
報を組み込んだ後のデータ格納領域同士を連結するの
で、データ格納領域の元の長さがどうであれ問題ない。
連結後のデータ長はATMセルの本来のデータ格納領域
の長さよりも長くなっていく。そこで、連結されていく
データを多重化装置側である程度バッファリングしなが
ら、ATMセルの本来のデータ格納領域のサイズで順に
連結データ区切り手段で区切るようにしている。そし
て、連結データ区切り手段によって区切られた後のそれ
ぞれのデータ格納領域にヘッダをつけてATMセルとす
ることで、識別情報が組み込まれた後のデータ格納領域
がどのようなものでも効率的にATMセルを生成できる
ようにしている。もちろん、末尾情報に対応する最後の
ATMセルのデータ格納領域の長さは調整する必要があ
る。
【0030】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
通信システムでATMセル生成手段は、分割データの末
尾に相当するATMセルのヘッダに末尾情報を組み込む
ことを特徴としている。
【0031】すなわち請求項3記載の発明では、ATM
セルのヘッダに末尾情報を組み込めるものであれば、ヘ
ッダに組み込んでもよいことを示している。これによ
り、データ格納領域をより効率的に活用することができ
る。
【0032】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
通信システムでATMセル生成手段は、分割データの末
尾に相当する前記データ格納領域に末尾情報を組み込む
ことを特徴としている。
【0033】すなわち請求項4記載の発明では、請求項
3記載の発明と異なり、データ格納領域に末尾情報を組
み込む例を示している。これにより、ヘッダ自体に末尾
情報を組み込めないような場合でも本発明を適用するこ
とができる。
【0034】請求項5記載の発明では、請求項1記載の
通信システムの多重化装置は、(イ)多重化装置を少な
くとも1つ経由してインターネットサービスプロバイダ
にATMセルを送出する端末ごとに最初の経路と対応付
けて予め割り振った固有の識別情報を格納した識別情報
記憶手段と、(ロ)自装置に送られてきたATMセルが
複数の端末の前記した最初の経路から直接送られてきた
場合には自装置とその経路との関係から前記した固有の
識別情報を識別情報記憶手段から読み出す識別情報読出
手段と、(ハ)この識別情報読出手段によって読み出さ
れた前記した固有の識別情報をATMセルのデータ格納
領域にこのデータ長が変化しないように組み込む識別情
報組込手段と、(ニ)この識別情報組込手段によって前
記した固有の識別情報を組み込んだ後のデータ格納領域
にそれぞれヘッダを付けてATMセルとするセル生成手
段とを具備することを特徴としている。
【0035】すなわち請求項5記載の発明では、各多重
化装置でデータ格納領域に識別情報を組み込む場合の対
処の仕方のもう1つの例を示している。受信されたAT
Mセルが複数の端末の前記した最初の経路から直接送ら
れてきた場合には、識別情報記憶手段における最初の経
路と対応付けて予め割り振った固有の識別情報を、識別
情報組込手段によってデータ格納領域に組み込む。前記
した最初の経路以外から送られてきた場合には、すでに
他の多重化装置で同様にして識別情報を組み込んでいる
ので、この作業は行われない。ここで識別情報を組み込
むとは、請求項5記載の発明の場合にはデータ格納領域
のデータ長が変化しないように組み込むことを意味す
る。たとえば端末が送り出すセルにそのような空き領域
が設けられているような場合である。したがって、請求
項5記載の発明の場合には、識別情報を組み込んだ後の
データ格納領域にヘッダを付加することでATMセルを
生成することができる。このように、データ格納領域に
単純に識別情報を組み込むだけで良いので、処理を単純
化することができる。
【0036】請求項6記載の発明では、請求項1記載の
通信システムでパケット分割手段は、インターネットサ
ービスプロバイダのパケット再生手段によるパケットの
再生時にエラーをチェックするためのチェック用データ
を前記インターネット網に送出するために用意した任意
の長さのパケットに付加しており、かつチェック用デー
タの付加された後のパケットを構成するデータの全長が
ATMセルにおけるデータ格納領域の整数倍となるよう
に所定の穴埋め情報を付加していることを特徴としてい
る。
【0037】すなわち請求項6記載の発明では、各端末
がインターネット網に送出するために用意した任意の長
さのパケットはそのまま分割する必要はなく、適宜必要
な情報を付加した上で分割してよいことを示している。
請求項6ではこの考え方から、インターネットサービス
プロバイダのパケット再生手段によるパケットの再生時
にエラーをチェックするチェック用データあるいはチェ
ックビットを付加してもよいことを示している。チェッ
クの結果、データを再生できるようなチェック用データ
を使用することも可能であることは当然である。
【0038】請求項7記載の発明では、(イ)インター
ネット網に送出するためのパケットを用意した複数の端
末をそれぞれ一端とし、これらのパケットをインターネ
ット網に送出するインターネットサービスプロバイダを
他端とするATMセル伝送用のツリー構造の経路におけ
るそれぞれの端末がインターネットサービスプロバイダ
と接続される道のりに対して固有の識別情報を割り振っ
た識別情報記憶手段と、(ロ)ツリー構造の経路におけ
る前記端末側から見たATMセルの多重される任意の場
所に配置され、複数の異なった経路で入力されるそれぞ
れのATMセルのうち端末からインターネットサービス
プロバイダに至る最初の経路から直接送られてきたAT
Mセルのみに対して識別情報記憶手段の記憶内容を参照
して前記した固有の識別情報のうちからその端末に対応
するものを組み込む識別情報組込手段と、(ハ)この識
別情報組込手段の処理後のATMセルを多重化しツリー
構造の経路に従ってインターネットサービスプロバイダ
に至る次の経路に送出するATMセル送出手段とを多重
化装置に具備することを特徴としている。
【0039】すなわち請求項7記載の発明では、インタ
ーネット網に送出するためのパケットを用意した複数の
端末とインターネットサービスプロバイダと、これらの
間を適宜結んで端末側から送られてくるATMセルを多
重化していく1または複数の多重化装置とがツリー構造
で連結されており、その連結関係が予め分かっていると
いう前提のもとで、それぞれの端末がインターネットサ
ービスプロバイダと接続される道のりに対して固有の識
別情報が割り振られており識別情報記憶手段に記憶され
ている。個々の多重化装置はこのツリー構造における端
末側から見たATMセルの多重化される任意の場所に配
置されている。そして、端末からインターネットサービ
スプロバイダに至る最初の経路で直接送られてきたAT
Mセルについては、まだ識別情報を割り当てていないの
で、これを入力した多重化装置は識別情報記憶手段から
対応する識別情報を探し出してそのATMセルに組み込
むことになる。すでに他の多重化装置によって前記した
固有の識別情報を割り当てられているATMセルについ
ては再度の割り当ての処理が行われない。識別情報組込
手段によるこのような処理後のATMセルは多重化され
てツリー構造の経路に従ってインターネットサービスプ
ロバイダに至る次の経路に送出されることになる。すな
わち、多重化装置を経て送られるATMセルには固有の
識別情報が付加されているので、インターネットサービ
スプロバイダは端末それ自体を直接認識しないでもそれ
ぞれの端末の送ってきたデータを識別することができ、
それぞれのパケットを再生することができることにな
る。
【0040】請求項8記載の発明では、請求項7記載の
多重化装置でATMセル送出手段は、(イ)識別情報組
込手段の処理した後のATMセルからヘッダを除いたデ
ータ格納領域のデータそれぞれを1つの連続したデータ
に順次結合していくデータ結合手段と、(ロ)このデー
タ結合手段によって結合されていくデータをATMセル
のデータ格納領域のデータ長に分割する結合データ分割
手段と、(ハ)この結合データ分割手段によって分割さ
れたデータにヘッダを付加してATMセルとするヘッダ
付加手段とを具備することを特徴としている。
【0041】すなわち請求項8記載の発明では、請求項
7に記載した多重化装置のATMセル送出手段が、識別
情報組込手段の処理した後のATMセルからヘッダを除
いたデータ格納領域のデータそれぞれを順次連結してい
くと共に、ATMセルの本来のデータ格納領域のサイズ
で順に分割し、これによるそれぞれのデータ格納領域に
ヘッダをつけてATMセルとすることにしている。この
結果、識別情報が組み込まれた後のデータ格納領域の長
さにかかわらず、効率的にATMセルを生成できるよう
にしている。もちろん、末尾情報に対応する最後のAT
Mセルのデータ格納領域の長さは調整する必要がある。
【0042】
【発明の実施の形態】
【0043】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0044】第1の実施例
【0045】図1は本発明の第1の実施例で説明するパ
ケット多重化装置が複数配置された、ATMネットワー
クの構成を表わしたものである。ATMネットワーク1
01には、第1および第2のパケット多重化装置10
2、103と、第1〜第Nのユーザ端末1041〜10
Nならびにインターネットサービスプロバイダ105
(以下、ISPと称する。)が配置されている。
【0046】第1〜第Mのユーザ端末1041〜104M
と第1のパケット多重化装置102の間には、第1〜第
MのATMコネクション1061〜106Mのうちそれぞ
れ対応するものが張られている。これらの第1〜第Mの
ATMコネクション1061〜106Mは、第1のパケッ
ト多重化装置102で終端している。また、第(M+
1)〜第Nのユーザ端末104(M+1)〜104Nと第2の
パケット多重化装置103の間には、第(M+1)〜第
NのATMコネクション106(M+1)〜106Nのうちそ
れぞれ対応するものが張られている。これらの第(M+
1)〜第NのATMコネクション106(M+1)〜106N
は、第2のパケット多重化装置103で終端している。
更に、第2のパケット多重化装置103には、第(M+
1)〜第NのATMコネクション106(M+1)〜106N
の他に第1のパケット多重化装置102との間にATM
コネクション107が張られ、第2のパケット多重化装
置103とISP105の間には、ATMコネクション
108が張られている。ATMコネクション107は第
2のパケット多重化装置103で終端し、ATMコネク
ション108はISP105で終端している。ここで使
用されているNとMは自然数であり、次の数式(1)で
示される関係にある。
【0047】1<M<N …… (1)
【0048】このような構成のATMネットワークで、
第1〜第Mのユーザ端末1041〜104Mは、それぞれ
が送信するユーザのデータを、それぞれ対応した第1〜
第MのATMセル1091〜109Mに、分割した形で格
納する。また、第(M+1)〜第Nのユーザ端末104
(M+1)〜104Nは、それぞれが送信するユーザのデータ
を、それぞれ対応した第(M+1)〜第NのATMセル
109(M+1)〜109Nに、分割した形で格納する。これ
らについては図15で説明した通りである。第1のパケ
ット多重化装置102は、転送されてくる第1〜第Mの
ATMセル1091〜109Mに格納されているユーザの
データを多重して、ATMセル110に格納する。この
とき、異なるユーザのデータが格納されていない場合に
は多重せずに、ユーザのデータをATMセル110に格
納するようになっている。第2のパケット多重化装置1
03は、転送されてくる第(M+1)〜第NのATMセ
ル109(M+1)〜109N、およびATMセル110に格
納されているユーザのデータを多重して、ATMセル1
11に格納する。ISP105は転送されてくるATM
セル111に格納された、多重されたデータから、第1
〜第Nのユーザ端末1041〜104Nから送信するユー
ザのデータを、それぞれ取り出す。
【0049】このとき、第1のパケット多重化装置10
2および第2のパケット多重化装置103では、第1〜
第NのATMセル1091〜109Nにそれぞれの入力経
路に対応した識別情報を格納するようになっている。ま
た、ISP105はこの識別情報を基にして、多重され
たデータから、第1〜第Nのユーザ端末1041〜10
Nそれぞれに対応した送信するユーザのデータを取り
出すようになっている。
【0050】このようにして、ISP105は1つのA
TMコネクション108を張ることで、第1〜第Nのユ
ーザ端末1041〜104Nから送信されるユーザのデー
タを、それぞれ取得することができる。ここで説明した
ユーザのデータがIPパケットそのものの構成であれ
ば、送られてきたATMセル111からIPパケットそ
のものが復元されることになる。したがってこのような
場合には、これを、ISP105から、そのまま図示し
ないインターネット網に送信されるIPパケットとする
こともできる。このような場合には、ATMネットワー
ク101を用いて、第1〜第Nのユーザ端末1041
104NからISP105にIPパケットが転送される
ことと同じ効果が得られる。もちろん、IPパケットの
データ部分のみをユーザのデータとして第1〜第Mのユ
ーザ端末1041〜104Mから送り出すこともでき、こ
の場合にはISP105側でATMセル111から復元
したIPパケットのデータ部分にヘッダを付けてインタ
ーネット網に送り出すことになる。
【0051】次に、このようなATMネットワーク10
1に配置された、第1のパケット多重化装置102につ
いて説明する。
【0052】図2は図1で示した第1のパケット多重化
装置の構成を表わしたものである。第1のパケット多重
化装置102は、図示しない第1〜第MのATMコネク
ション1061〜106Mに対応して配置された、第1〜
第Mの入力ポート2011〜201Mを備えている。第1
〜第Mの入力ポート2011〜201Mのうちのそれぞれ
対応するものに供給される第1〜第MのATMセル10
1〜109Mは、第1〜第Mのパケット作成部2021
〜202Mのうちのそれぞれ対応するものに入力される
ようになっている。これら第1〜第Mのパケット作成部
2021〜202Mで作成された第1〜第Mのパケット2
031〜203Mは、それぞれ対応した第1〜第Mのパケ
ットバッファメモリ2041〜204Mに一時的に格納さ
れる。第1〜第Mのパケットバッファメモリ2041
204Mの出力側は、パケット多重化部205の入力側
に接続されている。パケット多重化部205は、第1〜
第Mのパケットバッファメモリ2041〜204Mから出
力される第1〜第Mのパケット2031〜203Mを多重
化するようになっている。多重化されたパケット206
はATMセル作成部207に入力されて、ATMセル1
10が作成される。ATMセル110は図示しないAT
Mコネクション107に対応して配置された、出力ポー
ト208から転送されるようになっている。
【0053】この第1のパケット多重化装置102に
は、CPU(中央演算処理装置)やROM(リード・オ
ンリ・メモリ)等の記憶媒体を備えた、図示しない制御
部が配置されている。第1の実施例では、この図示しな
い制御部に格納されたCPUが、記憶媒体に予め格納さ
れた所定のプログラムを実行することで制御を行なって
いる。
【0054】図3は、図2で示した第1のパケット作成
部の構造を詳細に表わしたものである。第1のパケット
作成部2021は、第1のATMセル分解部2211を備
えている。第1のATMセル分解部2211は、第1の
入力ポート2011から入力された第1のATMセル1
091を、第1のATMセルヘッダ2221と第1のAT
Mサービスデータユニット2231に分解するようにな
っている。ここで第1のATMセルヘッダ2221およ
び第1のATMサービスデータユニット2231は、図
15(c)あるいは図15(d)で説明したと同様の信
号構成となっている。第1のATMセルヘッダ2221
は、第1のATMセルヘッダ情報保持部2241に入力
され、保持されるようになっている。また、第1のAT
Mサービスデータユニット2231は、第1のデータ変
換部2251に入力される。第1のデータ変換部2251
は、第1のATMセルヘッダ情報保持部2241、第1
のATMサービスデータユニット分割部2261に接続
されている。第1のデータ変換部2251は、第1のA
TMセルヘッダ情報保持部2241から入力される情報
2271を用いて、入力された第1のATMサービスデ
ータユニット2231に格納されているデータを変換す
るようになっている。このデータ変換のために必要な、
第1のATMサービスデータユニット2231をバッフ
ァリングするための図示しないメモリが、第1のデータ
変換部2251に配置されている。
【0055】データ変換された第1のATMサービスデ
ータユニット2281は、第1のATMサービスデータ
ユニット分割部2261に入力される。第1のATMサ
ービスデータユニット分割部2261は入力された第1
のATMサービスデータユニット2281を複数のブロ
ックに分割するようになっている。このとき、第1のA
TMサービスデータユニット2281は予め定められた
長さ以下に分割されるようになっている。これらの第1
の分割されたブロック2291は、第1のATMサービ
スデータユニット分割部2261に接続された第1のヘ
ッダ情報付加部2301に入力されるようになってい
る。このとき、それぞれのブロックの長さ情報2311
も第1のヘッダ情報付加部2301に入力される。第1
のヘッダ情報付加部2301は、第1のテーブルメモリ
2321と、第1のCRC演算部233 1と、第1のパケ
ットバッファメモリ2041に接続されている。第1の
ヘッダ情報付加部2301は、第1のATMサービスデ
ータユニット分割部2261と第1のテーブルメモリ2
321から入力された情報2311および2341を基に
して、ヘッダ情報を作成する。また、第1の分割された
ブロック2291を第1のCRC演算部2331に入力す
る。その後、第1のCRC演算部2331によって演算
された、分割されたブロック2351は再び第1のヘッ
ダ情報付加部に入力され、作成したヘッダ情報をそれぞ
れ付加されるようになっている。ヘッダ情報を付加され
た分割されたブロック2351は第1のパケット2031
として、第1のパケットバッファメモリ2041に格納
されるようになっている。
【0056】第1のテーブルメモリ2321は、第1〜
第MのATMコネクション1061〜106Mの情報と、
これらにそれぞれ対応した識別情報を内部で管理してい
る。第1のテーブルメモリ2321は、接続されている
第1のATMセルヘッダ情報保持部2241から第1の
ATMセルヘッダ情報2361が入力されるようになっ
ている。この第1のATMセルヘッダ情報2361に対
応して、第1のテーブルメモリ2331内部の識別情報
を検索するようになっている。この検索の結果取得され
た識別情報が、情報2341として第1のヘッダ情報付
加部2301に入力されるようになっている。この情報
2341は、同じ第1のATMセル1091から分離した
第1のATMサービスデータユニット2231に対応し
た第1の分割されたブロック2351に対して使用され
る情報となっている。
【0057】第1のCRC演算部2331は、第1のヘ
ッダ情報付加部2301に入力された分割されたブロッ
ク2291を取得して、CRC(Cyclic Redundancy Che
ck)演算を行なうようになっている。この演算は、第1
のヘッダ情報付加部2311に入力された分割されたブ
ロック2291に対して、前の演算結果を引き継いで行
われる。このため演算結果は演算途中値として第1のC
RC演算部2331内で保持されるようになっている。
また、特定の分割されたブロック2291は演算結果を
格納するようになっている。このようにして、演算が行
われた分割されたブロック2351が、再び第1のヘッ
ダ情報付加部2301に入力されるようになっている。
【0058】以上、図2における第1のパケット作成部
2021の構造を説明した。第2〜第Mのパケット作成
部2022〜202Mは、第1のパケット作成部2021
と同様の構造であるので、これらの説明を省略する。
【0059】図4は、第2のパケット多重化装置の構造
を詳細に表わしたものである。ただし、図2と同一部分
には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略
する。第2のパケット多重化装置103には、第1のパ
ケット多重化装置102と同様に図示しない制御部が配
置されており、この制御部によって第2のパケット多重
化装置103の制御が行われている。第2のパケット多
重化装置103は、図示しない第(M+1)〜第NのA
TMコネクション106(M+1)〜106Nに対応して配置
された、第(M+1)〜第Nの入力ポート201(M+1)
〜201Nを備えている。また、図示しないATMコネ
クション107に対応して配置された第1の入力ポート
251を備えている。第1の入力ポート251に供給さ
れるATMセル110には、第1のパケット多重化装置
102に転送される第1〜第MのATMセル1091
109Mから作成された第1〜第Mのパケット2031
203Mが多重された後、格納されている。したがっ
て、ATMセル110からパケットを作成する第1のパ
ケット作成部252の構造は、第1のパケット多重化装
置102に配置された第1のパケット作成部2021
機能を追加した構成となっている。第1のパケット作成
部252で作成された第1のパケット253は、第1の
パケットバッファメモリ254に格納されるようになっ
ている。第1のパケットバッファメモリ254および第
(M+1)〜第Nのパケットバッファメモリ204M+1
〜204Nから出力されるATMセル253および第
(M+1)〜第Nのパケット203(M+1)〜203Nは、
パケット多重化部205で多重されるようになってい
る。多重されたパケット255は、ATMセル作成部2
07に入力されて、ATMセル111が作成される。A
TMセル111は図示しないATMコネクション108
に対応して配置された、出力ポート256から転送され
るようになっている。次に、第1のパケット作成部25
2の構造について説明する。
【0060】図5は、図4に示した第1のパケット作成
部の構造を詳細に表わしたものである。図3と同一部分
には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略
する。
【0061】第1のパケット作成部252には、第1の
ATMセル分解部2211が備えられている。この第1
のATMセル分解部2211は、第1の入力ポート25
1から入力されたATMセル110を、第1のATMセ
ルヘッダ261と第1のATMサービスデータユニット
262に分解するようになっている。第1のATMセル
ヘッダ261は、第1のATMセルヘッダ情報保持部2
241に入力され、保持されるようになっている。ま
た、第1のATMサービスデータユニット262は、第
1のデータ変換部2251に入力される。第1のテーブ
ルメモリ263は、第1のATMセルヘッダ情報保持部
2241に接続されていて、第1のATMセルヘッダ情
報保持部2241から、第1のATMセルヘッダ情報2
361が入力されるようになっている。
【0062】第1のテーブルメモリ263は、図3で説
明した第1のテーブルメモリ232 1に対応するもので
あり、同様の構成を持っている。ただし、第1のテーブ
ルメモリ263には、第1のテーブルメモリ2321
説明した対応する識別情報の他に、ATMコネクション
107に対応する第1のATMサービスデータユニット
262へのデータの格納手法に関する情報が保持されて
いる。このデータの格納手法に関する情報は、第1のA
TMセルヘッダ情報2361に対応して、第1のテーブ
ルメモリ263内部の情報が検索されたときに取得され
るようになっている。図示しない制御部はこのデータの
格納手法に関する情報を基にして、第1のデータ変換部
2251から第1のパケット取出部264に、第1のA
TMサービスデータユニット262を出力するか否か判
別するようになっている。ここでは、出力すると判別し
たとして説明を続ける。第1のパケット取出部264
は、入力された第1のATMサービスデータユニット2
62から、第1のパケット253を取り出すようになっ
ている。取り出された第1のパケット253は、第1の
パケットバッファメモリ254に一時的に蓄積されるよ
うになっている。
【0063】次に、出力しないと判別された場合の説明
を行なう。第1のパケット作成部252には、図3で説
明した第1のATMサービスデータユニット分割部22
1、第1のヘッダ情報付加部2301および第1のCR
C演算部2331が配置されている。これらの動作につ
いては図3で説明した第1のパケット作成部2021
説明したと同様である。したがって、図3で説明したと
同様にして第1のヘッダ情報付加部2301から出力さ
れるパケットが、パケット253として第1のパケット
バッファメモリ254に一時的に蓄積されるようになっ
ている。
【0064】以上、図5における第1のパケット作成部
の構造について説明を行った。以上の説明で図示しない
制御部が出力しないと判別した場合には、第1のATM
サービスデータユニット262からパケット253とし
て、第1のパケット多重化装置102(図3)で作成さ
れた第1〜第Mのパケット2031〜203Mが取り出さ
れるようになっている。
【0065】ところで、図1に示した第1〜第Nのユー
ザ端末1041〜104Nにおいて、転送するATMセル
にユーザのデータを分割して格納する際のプロトコルと
して、ATMアダプテーションレイヤ5を使用するよう
になっている。図15で説明したように、このATMア
ダプテーションレイヤ5では、ATMセルヘッダに格納
された図示しない末尾情報を参照して、ユーザのデータ
を復元するようになっている。第1および第2のパケッ
ト多重化装置102、103では、ATMセルのATM
サービスデータユニットに格納されている情報を用いて
ユーザのデータを復元するプロトコルによって、ユーザ
のデータを転送するATMセルに格納するようになって
いる。このようなプロトコルとして第1の実施例では、
ATMアダプテーションレイヤ2を用いる。したがって
第1の実施例では、パケット多重化装置が、あたかもA
TMアダプテーションレイヤ5からATMアダプテーシ
ョンレイヤ2へのプロトコル変換を行うような処理動作
を行っている。ATMアダプテーションレイヤ2のプロ
トコルは、ITU−T(International Telecommunicat
ion Union-Telecommunication sector)の勧告I.36
3.2により規定されている。次に、ATMアダプテー
ションレイヤ2のプロトコルについて、更に説明を行
う。
【0066】ATMアダプテーションレイヤ2のプロト
コルでは、送信するユーザのデータに情報を付加した可
変長のCPS(Common Part Sub-layer)パケットを、
転送するATMセルに格納する。また、ATMセルのデ
ータ効率を上げるために、異なるユーザのデータを格納
したCPSパケットを、1つのATMコネクションを介
して転送するATMセル内に、論理多重して格納するよ
うになっている。
【0067】図6はCPSパケットのフィールド構造を
表わしたものである。CPSパケット301(同図
(a))は、CPSパケットヘッダ(CPS−PH)3
02とCPSパケットペイロード(CPS−PP)30
3から構成されている。同図(b)は、CPSパケット
ヘッダ302と、CPSパケットペイロード303のフ
ィールド構成を詳細に表わしたものである。CPSパケ
ットヘッダ302はチャネル識別子(CID)304
と、LI(Length Indication)305と、UUI(Use
r to User Indication)306と、HEC(Header Err
or Control)307から構成されている。また、CPS
パケットペイロード303はそのまま、CPSパケット
・インフォメーション(CPS−INFO)308とし
て、送信するユーザのデータを格納する可変長のフィー
ルドとなっている。このCPSパケットペイロード30
3は、ATMアダプテーションレイヤ2の規定により、
最大長が定められている。この最大長は45オクテッ
ト、あるいは65オクテットのいずれかであって、どち
らかを選択して使用できるようになっている。
【0068】ここで、チャネル識別子304は、8ビッ
トの固定長のフィールドであり、“0”〜“255”の
“256”の異なる論理チャネルを設定できるようにな
っている。つまり、最大で256種類までの異なる送信
するユーザのデータをそれぞれ格納したCPSパケット
を、同一のATMコネクションで転送することができ
る。また、LI305は、CPSパケット・インフォメ
ーション308の長さを、オクテット単位で格納する6
ビットのフィールドである。UUI306は、CPSパ
ケット301を送受信する間で、自由に使用する5ビッ
トのフィールドである。HEC307は、CPSパケッ
トヘッダ302に対して、予め定められた演算を行った
結果を格納する5ビットのフィールドである。
【0069】図2および図3で説明した第1〜第Mのパ
ケット2031〜203Mは、以上説明したようなCPS
パケット301(図6(a))と同じ構造である。説明
を簡単にするために、以下、第1のパケット2031
ついてのみ説明を行う。CPSパケット・インフォメー
ション308(同図(b))は、第1のCRC演算部2
341から第1のヘッダ情報付加部2311に入力される
分割されたブロック2361の、それぞれと同じ構造で
ある。また、第1のヘッダ情報付加部2311に入力さ
れる情報2321はLI305と、情報2351はチャネ
ル識別子304として、それぞれのフィールドに格納さ
れる値と同じである。
【0070】図6に示したCPSパケットペイロード3
03の最大長は65オクテットと規定されているので、
例えば可変長のIPパケットを送信するユーザのデータ
とするような場合には、1つのCPSパケットペイロー
ド303に格納できない可能性がある。このような場
合、ATMアダプテーションレイヤ2のプロトコルで
は、まず、送信するユーザのデータに所定の情報を付加
してSSTED(ServiceSpecific Transmission Error
Detection Sub-layer)のデータユニットを作成する。
次に、作成されたSSTEDのデータユニットを分割し
て、それぞれCPSパケットペイロード303に格納す
るようになっている。これらのCPSパケットペイロー
ド303に付加される、CPSパケットヘッダ302の
チャネル識別子304には、図6で説明した範囲内の同
じ番号を示す値が格納されるようになっている。SST
EDのデータユニットは、サービス依存コンバージェン
ス・サブレイヤ(SSCS:Service Specific Converg
ence Sub-layer)の規定、ITU−Tの勧告I.36
6.1に従ったものである。
【0071】図7はSSTEDのデータユニットのフィ
ールド構造を表わしたものである。SSTEDのデータ
ユニット311(同図(a))は、SSTED−PDU
ペイロード(SSTED−SDU)312と、この末尾
に付加されるSSTED−PDU Trailer31
3から構成されている。SSTED−PDU Trai
ler313(同図(b))には、SSTED−UU
(SSTED-User-to-User indication)314と、R(Res
erved field)315と、CI(Congestion Indicatio
n)316と、LP(Loss Priority)317と、Len
gth318と、CRC(Cyclic Redundancy Check)
319が順に配置されている。
【0072】ここで、SSTED−PDUペイロード3
12は、送信するユーザのデータを格納するもので、送
信するユーザのデータと同じ長さのフィールドである。
SSTED−UU314は、SSTEDのデータユニッ
ト311を送受信する間で自由に使用する1オクテット
のフィールドである。R315は、現在使用用途が未定
のフィールドであり、値“0”が設定されるようになっ
ている、6ビットのフィールドである。また、CI31
6は、輻輳の有無を示す1ビットのフィールドであり、
LP317は、輻輳などが発生した場合の送信情報の優
先度を示す1ビットのフィールドである。Length
318は、SSTED−PDUペイロード312の長さ
を、オクテット単位で格納する2オクテットのフィール
ドである。
【0073】また、CRC319は、32ビットの情報
で、SSTEDのデータユニット311の所定の範囲に
対して、予め決められた生成多項式に従った演算の演算
結果を格納する4オクテットのフィールドである。(1
オクテットは、8ビットと等しい長さである。)このC
RC319を、SSTEDのデータユニット311の送
受信間で送受信することによって、ATMネットワーク
内で発生した情報の欠落やビットエラーの検出に用いる
ようになっている。
【0074】逆に、CPSパケット301からSSTE
Dのデータユニット311を復元するための情報は、C
PSパケットヘッダ302に格納されるようになってい
る。CPSパケットヘッダ302は、CPSパケットペ
イロード303に格納するSSTEDのデータユニット
311を分割したブロックが、末尾か否かを判別する情
報を、UUI306に格納するようになっている。例え
ば、末尾のブロックの場合には“11011”を、それ
以外のブロックの場合には“11010”を格納する。
したがって、CPSパケットヘッダ302のチャネル識
別子304とUUI306を基にして、CPSパケット
301からSSTEDのデータユニット311を復元す
る。このように、復元されたSSTEDのデータユニッ
ト311のSSTED−PDUペイロード312から
は、送信するユーザのデータを取得することができる。
【0075】以上で説明したように、ATMアダプテー
ションレイヤ2のプロトコルでは、送信するユーザのデ
ータの末尾に情報を付加して、SSTEDのデータユニ
ット311を作成するようになっている。また、ATM
アダプテーションレイヤ5のプロトコルでも、図15で
説明したように、送信するユーザのデータの末尾に情報
を付加して、CS共通部のデータユニット21(図15
(b))を作成するようになっている。したがって、C
S共通部のデータユニット21のユーザのデータ11
(図15(a))の末尾に付加された情報を変換するこ
とで、CS共通部のデータユニット21からSSTED
のデータユニット311に変換することができる。図3
に示した第1のデータ変換部2251では、このCS共
通部のデータユニット21のユーザのデータ11(図1
5(a))の末尾に付加される情報が格納されているA
TMサービスデータユニット2231だけに、処理を行
うようになっている。
【0076】ここで、変換対象となるCS共通部のデー
タユニット21のフィールドは、CS共通部のデータユ
ニット21を作成する際に、ユーザのデータ11の末尾
に追加された8〜55オクテットの長さのフィールドで
ある。このフィールドの長さが可変長なのは、0〜47
オクテットの範囲で可変長のCPCSパディング12
(図15(b))が含まれているためである。ATMサ
ービスデータユニット2231の長さは48オクテット
であり、変換対象となるフィールドが55オクテットで
あった場合には、CS共通部のデータユニット21を分
割した末尾と、その1つ前のATMサービスデータユニ
ット2231が変換対象となる。変換対象となるフィー
ルドの長さは、ユーザのデータ11の長さ(図15
(b):LI15)から求めることができる。このLI
15は、末尾のATMサービスデータユニット2231
に格納されているため、末尾のATMサービスデータユ
ニット2231を取得するまで、変換対象となるフィー
ルドを知ることができない。したがって、図3に示した
第1のデータ変換部2251は、1つだけATMサービ
スデータユニット2231を蓄積するようになってい
る。また、ATMサービスデータユニット2231に、
CS共通部のデータユニット21を分割した末尾が格納
されているか否かは、同一のATMセル1091から分
離されたATMセルヘッダ2221に格納された図示し
ない末尾情報で判別するようになっている。SSTED
のデータユニット311(図7(a))で、SSTED
−PDUペイロード312の末尾に付加されるSSTE
D−PDU Trailer313には、このような可
変長のフィールドは存在しない。したがって、CPCS
パディング12に該当するフィールドは、変換時に削除
されるようになっている。これ以外のデータについては
適宜データ変換が行われるが、この変換については後で
説明を行う。
【0077】次に、図6で示したようなCPSパケット
と、このCPSパケットを格納するATMセルの関係に
ついて説明する。
【0078】図8は図6で示したCPSパケットと、こ
のCPSパケットが格納されるATMセルの構造を表わ
したものである。図6と同一部分には同一の符号を付し
ており、これらの説明を適宜省略する。CPSパケット
ペイロード303(図8(a))にCPSパケットヘッ
ダ302が付けられて、CPSパケット301(同図
(b))が作成される。第1の実施例では、CPSパケ
ットペイロード303は、図3で示した第1の分割され
たブロック2351それぞれと同じ構成である。また、
CPSパケットヘッダ302は、第1のヘッダ情報作成
部2301で作成されて、第1の分割されたブロック2
351それぞれに付加されるヘッダ情報と同じ構成であ
る。さらに、CPSパケット301は同様の構成である
第1のパケット2031として、第1のパケットバッフ
ァメモリ2041に蓄積されるようになっている。
【0079】CPSパケット301の多重化は、CPS
プロトコルデータユニット(CPS−PDU)322
(図8(c)、(d)、(e))に、CPSパケット3
01を順番に格納することによって行なう。CPSプロ
トコルデータユニット322は、その先頭に1オクテッ
トのSTF(STart Field)323が格納されるように
なっていて、残りの領域にCPSパケット301が格納
されるようになっている。CPSプロトコルデータユニ
ット322の長さは、ATMサービスデータユニット3
31(同図(f))の長さ48オクテットと、等しくな
っている。1つのCPSパケット301を、同じCPS
プロトコルデータユニット322に格納することができ
ない場合には、格納できる部分324だけを格納する。
残りの部分325は、次のCPSプロトコルデータユニ
ット322に格納するようになっている。STF323
は、CPSプロトコルデータユニット322の先頭に格
納されているCPSパケット301の終了位置を示す情
報が格納されている。このようにして作成されたCPS
プロトコルデータユニット322を、ATMサービスデ
ータユニット331(同図(f))とする。このATM
サービスデータユニット331の先頭にATMセルヘッ
ダ332を付加してATMセル333(同図(g))を
作成するようになっている。
【0080】第1の実施例では、図2に示したパケット
多重化部205が、第1〜第Mのパケットバッファメモ
リ2041〜204Mにそれぞれ蓄積されている第1〜第
MのCPSパケット2031〜203Mを1つずつ取り出
して多重するようになっている。多重されたパケット2
06は、ATMセル作成部207に出力され、CPSプ
ロトコルデータユニット322が作成されるようになっ
ている。この後、ATMセル作成部207はCPSプロ
トコルデータユニット322に、ATMコネクション1
07(図1)を転送するための情報を含んだ図示しない
ATMセルヘッダを作成して、付加するようになってい
る。
【0081】以上説明した第1および第2のパケット多
重化装置102、103の動作を、次に説明する。
【0082】図9は、図1に示した第1のパケット多重
化装置が第1〜第Mのユーザ端末から転送されるATM
セルを処理する流れを表わしたものである。ここでは、
説明を簡単にするために、第1のユーザ端末1041
ら転送される第1のATMセル1091を対象として説
明を行うようにする。まず、第1のパケット多重化装置
102に配置された図示しない制御部は、第1のATM
セル1091が第1の入力ポート2011に入力されたか
否か確認する(ステップS101)。第1のATMセル
1091が入力されていない場合(N)には、入力され
るまで待機する(ステップS101)。
【0083】入力された場合には(ステップS101:
Y)、第1のATMセル1091が第1のパケット作成
部2021に配置された、第1のATMセル分解部22
1に入力される。第1のATMセル分解部2211は、
入力された第1のATMセル1091を第1のATMセ
ルヘッダ2221と、第1のATMサービスデータユニ
ット2231に分解する(ステップS102)。この
後、第1のATMセルヘッダ2221は、第1のATM
セルヘッダ情報保持部2241内部で保持する。また、
第1のATMサービスデータユニット2231は第1の
データ変換部2251内部で、蓄積する(ステップS1
03)。さらに、第1のATMセルヘッダ情報保持部2
241に入力された第1のATMセルヘッダ2221内の
図示しない仮想パス識別子と、仮想チャネル識別子に格
納されている情報を、情報2361として、第1のテー
ブルメモリ2321に入力する。第1のテーブルメモリ
2321は、この情報を基にして検索取得した情報23
1を情報第1のヘッダ情報付加部2301に送るように
なっている。
【0084】その後、ステップS102で分離された第
1のATMセルヘッダ2221の図示しないペイロード
タイプフィールドに格納された末尾情報を参照する。図
示しない制御部はこの末尾情報を基にして、第1のデー
タ変換部2251に蓄積されている第1のATMサービ
スデータユニット2231が、図15に示すCS共通部
のデータユニット21を分割した末尾のATMサービス
データユニット31であるか否か判別する(ステップS
104)。末尾ではない場合(N)には、第1のデータ
変換部2251内部に蓄積されている第1のATMサー
ビスデータユニット2231の数を判別する(ステップ
S105)。蓄積数が“2”でない場合(N)には、次
の第1のATMセル1091の入力を監視する(ステッ
プS101)。蓄積数が“2”である場合(ステップS
105:Y)には、先に蓄積されていた第1のATMサ
ービスデータユニット2231を、第1のATMサービ
スデータユニット2281として、第1のATMサービ
スデータユニット分割部2261へ出力する(ステップ
S106)。
【0085】蓄積された第1のATMサービスデータユ
ニット2231が末尾である場合(ステップS104:
Y)に、図示しない制御部は、第1のデータ変換部22
1に蓄積されている第1のATMサービスデータユニ
ット2231内の削除する範囲を取得する(ステップS
107)。この削除する範囲は、図15に示すCPCS
パディング12が格納されているフィールドに該当する
範囲である。その後、第1のデータ変換部2251に蓄
積されている第1のATMサービスデータユニット22
1から、ステップS107で取得した範囲を削除する
(ステップS108)。また、その他のデータを所定の
フィールドに格納(ステップS109)する。CPCS
パディング12が存在しない場合には、該当する範囲が
存在しないので、ステップS108では削除は行われな
い。これにより、CS共通部のデータユニット21(図
15(b))からSSTEDのデータユニット311
(図7(a))と同様のフィールド構成を持つデータへ
の変換が、一部を除いて行われたことになる。この後、
蓄積されている第1のATMサービスデータユニット2
231を蓄積された順に1つずつ、第1のATMサービ
スデータユニット2281として、第1のATMサービ
スデータユニット分割部2261へ出力する(ステップ
S110)。
【0086】図10は、図9に示すステップS107
で、削除する範囲を取得する処理の流れの一例につい
て、詳細に表わしたものである。この削除する範囲と
は、CPCSパディング(図15(b))が格納されて
いるフィールドに該当する範囲である。まず、図示しな
い制御部は、ユーザのデータ11(図15(a))の長
さを取得する(ステップS121)。ユーザのデータ1
1の長さは、対応する第1のデータ変換部2251に入
力された、末尾の第1のATMサービスデータユニット
2231に格納されている、LI15(図15(b))
に該当するフィールドから取得する。次に、取得した長
さを48で除算して余りを求め、この余りが“40”で
あるか否か判別する(ステップS122)。余りが“4
0”であった場合(Y)には、CPCSパディング12
は存在しないと判別(ステップS123)して、処理を
終了する(エンド)。余りが“40”ではない場合(ス
テップS122:N)には、余りが“40”以上である
か否か判別する(ステップS124)。“40”以上で
ある場合(Y)には、CPCSパディング12の格納さ
れている開始位置を、第1のデータ変換部2251に先
に蓄積された第1のATMサービスデータユニット22
1の、先頭から余りに“1”加算した位置と判別する
(ステップS125)。例えば、余りが“42”の場合
には、先に蓄積された第1のATMサービスデータユニ
ット2231の先頭から43オクテット目から、CPC
Sパディング12が格納されている。“40”以上では
ない場合(ステップS124:N)には、CPCSパデ
ィング12の格納されている開始位置を、対応する第1
のデータ変換部2251に蓄積された末尾の第1のAT
Mサービスデータユニット2231の、先頭から余りに
“1”加算した位置と判別する(ステップS126)。
CPCSパディング12の格納されている終了位置は、
CPCS−UU13、CPI14、LI15、CRC
“32”16が、合わせて8オクテットの固定長である
ので、末尾の第1のATMサービスデータユニット22
1の後ろから9オクテット目となる。このようにし
て、CPCSパディング12の範囲を取得(ステップS
127)して、処理を終了する(エンド)。例えば、以
上に説明したような処理によって、図示しない制御部は
CPCSパディング12の範囲を取得する。
【0087】図9に示すステップS109の処理で、デ
ータを所定のフィールドに格納にする処理について、詳
細に説明する。この処理で格納するデータは、図7
(b)に示すR315、CI316、LP317であ
る。SSTED−UU314、Length318は、
図15(b)に示す図示しないCS共通部のデータユニ
ット21の対応したフィールドCPCS−UU13、L
I15に格納された値をそのまま用いる。CRC319
については、この後の処理で格納するため、ここでは説
明を行わない。図示しない制御部は、CS共通部のデー
タユニット21を分割格納した末尾の第1のATMサー
ビスデータユニット2231に格納されている、CS共
通部のデータユニット21のCPI14のフィールド
に、R315、CI316、LP317の順にデータを
格納する。これらCI316、LP317に格納するデ
ータは、それぞれ第1のATMセルヘッダ情報保持部2
241に保持された、第1のATMセルヘッダ2221
ら、情報2271として取得する。情報2271は、第1
のATMセルヘッダ2221内の図示しないPTI(Pay
load Type Identifier)、CLP(Cell Loss Priorit
y)フィールドにそれぞれ格納されている情報である。
【0088】図11は、図9で示したステップS10
6、あるいはS110の続きの処理を表わしたものであ
る。図示しない制御部は、第1のATMサービスデータ
ユニット分割部2261に入力された第1のATMサー
ビスデータユニット2281を、複数のブロックに分割
する(ステップS201)。このとき、ATMアダプテ
ーションレイヤ2で規定されているCPSパケットペイ
ロード303(図6(a))の最大長以下となるよう
に、第1のATMサービスデータユニット2281を分
割する必要がある。また、この最大長以下の長さであれ
ば分割後の長さを自由に定めることもできる。すなわち
分割する長さを48オクテットと定めれば、第1のAT
Mサービスデータユニット2281は分割されないこと
になる。第1の実施例では、45オクテット以下に分割
するものとする。その後、分割したブロック229
1を、それぞれ第1のヘッダ情報付加部2301に、第1
のATMサービスデータユニット2281単位で出力す
る。第1のヘッダ情報付加部2301では、入力された
分割したブロック2291を第1のCRC演算部2331
出力する。第1のCRC演算部2331は、入力された
分割したブロック2291に対して、CRCの演算を行
う(ステップS202)。
【0089】このとき、図示しない制御部は、CRCの
演算を行なった分割したブロック2291の基となる第
1のATMサービスデータユニット2231が、ステッ
プS104で末尾と判別された(図9ステップS10
4:Y)か否か判別する(ステップS203)。末尾で
ある場合(Y)には、CRCの演算結果を、分割したブ
ロック2291に格納する(ステップS204)。CR
Cの演算結果は、図7(b)に示すCRC319のフィ
ールドに該当する4オクテットの長さがある。したがっ
て、分割したブロック2291の末尾から4オクテット
の長さの範囲に上書書き込みする。この後、第1のCR
C演算部2331に保持されているCRCの演算途中値
を初期化する(ステップS205)。末尾ではない場合
(ステップS203:N)には、CRCの演算結果を演
算途中値として、第1のCRC演算部2331に保持す
る(ステップS206)。ステップS205あるいは、
ステップS206終了後、分割したブロック229
1は、分割したブロック2351として、第1のヘッダ情
報付加部2301に戻される。
【0090】この後、図示しない制御部は、第1のヘッ
ダ情報付加部2301に戻された分割したブロック23
1に対して、ヘッダ情報を作成する。図示しない制御
部は、分割したブロック2351が、SSTEDのデー
タユニット311(図7(a))を分割して作成された
CPSパケット・インフォメーション308(図6
(b))としたときに、末尾のCPSパケット・インフ
ォメーション308に該当するか否か判別する。(ステ
ップS207)。末尾である場合(Y)には、CPSパ
ケットヘッダ302(図6(a))と同様の構造を持つ
ヘッダ情報を作成する(ステップS208)。UUI3
06に該当するフィールドに、末尾であることを示す情
報を格納する。また、対応した第1のテーブルメモリ2
321から取得した情報2341をチャネル識別子304
に該当するフィールドに格納する。さらに、第1のAT
Mサービスデータユニット分割部2261から取得した
情報2311をLI305に該当するフィールドに格納
する。これらチャネル識別子304、LI305、UU
I306に該当するフィールドに格納された値に所定の
演算を行なった演算結果を、HEC307に該当するフ
ィールドに格納する。このようにして、ヘッダ情報を作
成する。末尾ではない場合(ステップS207:N)に
は、UUI306に該当するフィールドに、末尾ではな
いことを示す情報を格納する以外は、ステップS208
と同様にして、CPSパケットヘッダ302(図6
(a))と同様の構造を持つヘッダ情報を作成する(ス
テップS209)。
【0091】図12は、図3に示す第1のテーブルメモ
リに格納されている情報テーブルの一例を表わしたもの
である。情報テーブル401には、仮想パス識別子40
2(VPI)と仮想チャネル識別子403(VCI)の
組み合わせに対して、それぞれ1つのチャネル識別子4
04(CID)が設定されている。これらの仮想パス識
別子402と仮想チャネル識別子403の組み合わせ
は、図1に示した第1〜第MのATMコネクション10
1〜104Mにそれぞれ対応して、第1の多重化装置1
02(図1)に入力するATMセルの経路を表わしたも
のである。このチャネル識別子404は、仮想パス識別
子402と仮想チャネル識別子403の組み合わせに対
して、それぞれが重複しない番号として予め設定されて
いる。この情報テーブル401の設定は、例えばパケッ
ト多重化装置102の管理者が、図示しないキーボード
などの入力手段を用いて設定するようになっている。
【0092】図11に戻って説明を続ける。ステップS
208、あるいはステップS209でヘッダ情報を作成
後、それぞれ対応する分割したブロック2351に付加
して、CPSパケット301(図6(a))と同様の構
造を持つパケット2031を作成する(ステップS21
0)。作成されたパケット2031は、第1のパケット
バッファメモリ2041に蓄積(ステップS211)す
る。
【0093】第1の多重化装置102に供給される第2
〜第MのATMセル1092〜109Mに対しても、以上
説明したような処理によって、第2〜第Mのパケット2
032〜203Mを作成する。これらの処理については第
1のATMセル1091に対する処理と同様であるため
に、説明を省略する。作成されたこれらの第2〜第Mの
パケット2032〜203Mは、それぞれ対応する第2〜
第Mのパケットバッファメモリ2042〜204Mに蓄積
する。
【0094】この後、パケット多重化部205は、第1
〜第Mのパケットバッファメモリ2041〜204M
ら、第1〜第Mのパケット2031〜203Mを取り出し
て、多重する(ステップS212)。パケット多重化部
205は、多重したパケット206をATMセル作成部
207に入力する。ATMセル作成部207は、多重し
たパケット206から、CPSプロトコルデータユニッ
ト322(図8(c)、(d)、(e))と同様の構造
を持つ、ATMサービスデータユニット331(同図
(f))を作成する。これに、ATMセルヘッダ332
(同図(g))を付加してATMセル333(同図
(g))と同様の構造を持つATMセル110(図2)
を作成する(ステップS213)。この後、出力ポート
208から図示しないATMコネクション107を介し
て、ATMセル110を転送(ステップS214)し
て、処理を終了する(エンド)。
【0095】次に第2のパケット多重化装置103の動
作を説明する。ただし、転送される第(M+1)〜第N
のATMセル109(M+1)〜109Nから作成された第
(M+1)〜第Nのパケット203(M+1)〜203Nを第
(M+1)〜第Nのパケットバッファメモリ204
(M+1)〜204Nに蓄積する処理は、以上で説明した第1
のパケット多重化装置102の動作と同様であるので説
明を省略する。したがって、ここでは、第1の多重化装
置102から転送されるATMセル110を処理する、
図4に示す第2のパケット多重化装置103に配置され
た第1のパケット作成部252の動作の説明を行う。
【0096】図示しない制御部は、図5に示した第1の
ATMセル分解部に入力されたATMセル110を、第
1のATMセルヘッダ261と第1のATMサービスデ
ータユニット262に分解する。第1のATMセルヘッ
ダ261は、第1のATMセルヘッダ情報保持部224
1に入力され、保持される。また、第1のATMサービ
スデータユニット262は第1のデータ変換部2251
に入力され蓄積される。さらに、第1のATMセルヘッ
ダ保持部2241に入力された第1のATMセルヘッダ
261内の図示しない仮想パス識別子と、仮想チャネル
識別子に格納されている情報を、情報2361として、
第1のテーブルメモリ263に入力する。
【0097】図13は、図5に示す第1のテーブルメモ
リに格納されている情報テーブルの一例を表わしたもの
である。情報テーブル501には、仮想パス識別子50
2(VPI)と仮想チャネル識別子503(VCI)の
組み合わせに対して、それぞれチャネル識別子504
(CID)とATMアダプテーションレイヤ(AAL)
の種別を識別する情報505が設定されている。このA
TMアダプテーションレイヤの種別を識別する情報50
5は、仮想パス識別子502と仮想チャネル識別子50
3の組み合わせで示されるATMコネクションで転送さ
れるATMセルにデータを格納する際のプロトコルに対
応している。また、この仮想パス識別子502と仮想チ
ャネル識別子503の組み合わせは第2のパケット多重
化装置103に張られた、図1に示す第(M+1)〜第
NのATMコネクション106(M+1 )〜106NとATM
コネクション107に対応している。図13では、AT
Mコネクション107は、仮想パス識別子502が値
“0”、仮想チャネル識別子503が値“10”の組み
合わせで表わしている。このとき、ATMアダプテーシ
ョンレイヤの種別を識別する情報505には、ATMア
ダプテーションレイヤ2(AAL2)が設定される。し
たがって、仮想パス識別子502が値“0”、仮想チャ
ネル識別子503が値“10”の組み合わせでは、複数
のチャネル識別子が設定されており、これは既にそのチ
ャネル識別子が使用されていることを示している。この
情報テーブル501の設定は、例えばパケット多重化装
置103の管理者が、図示しないキーボードなどの入力
手段を用いて設定するようになっている。
【0098】図示しない制御部は、第1のテーブルメモ
リ263に入力された情報2361を基にして、図13
に示した情報テーブル501を検索する。ATMコネク
ション107に対しては、ATMアダプテーションレイ
ヤの種別を識別する情報505として、ATMアダプテ
ーションレイヤ2を示す情報が取得される。図示しない
制御部は、ATMアダプテーションレイヤの種別を識別
する情報505が、ATMアダプテーションレイヤ2を
示す情報と判別し、蓄積された第1のATMサービスデ
ータユニット262を、第1のパケット取出部264に
入力する。ATMアダプテーションレイヤの種別を識別
する情報505が、ATMアダプテーションレイヤ5を
示す情報と判別した場合には、図9で説明したステップ
S103以降の処理と同様の処理を行なうようになって
いるが、ここでは説明を省略する。
【0099】第1のパケット取出部264は入力され
た、第1のATMサービスデータユニット262を、C
PSプロトコルデータユニット322(図8(c)、
(d)、(e))と同様の構造を持つデータとして扱
う。そして、第1のATMサービスデータユニット26
2から、図8で説明したCPSパケット301(同図
(b))からATMセル331(同図(f))を作成す
るのと逆の手順で、CPSパケット301と同様の構造
を持つ第1のパケット253を取り出す。この第1のパ
ケット253は、第1のパケット多重化装置102(図
2)で作成された第1〜第Mのパケット2031〜20
Mのいずれかである。取り出された第1のパケット2
53は、第1のパケットバッファメモリ254に蓄積す
る。
【0100】以上説明した第1のパケット作成部252
によって、第1のパケットバッファメモリ254に蓄積
された第1のパケット253は、第(M+1)〜第Nの
パケットバッファメモリ204(M+1)〜204Nに蓄積さ
れた第(M+1)〜第Nのパケット203(M+1)〜20
Nとパケット多重化部205によって多重化される。
この処理は図11で説明したステップS212の処理と
同様であり、これ以降の処理も図11で説明した処理に
対応する。ATMセル作成部207は、この多重化され
たパケット255からATMセル111を作成(図1
1:ステップS213)し、出力ポート256から図示
しないATMコネクション108を介してこのATMセ
ル111を転送(同図:ステップS214)する。
【0101】以上説明したように、第1および第2のパ
ケット多重化装置は、転送される第1〜第NのATMセ
ル1091〜109Nに格納されたユーザのデータに識別
情報と末尾情報を組み込んだそれぞれ対応した第1〜第
Nのパケット2031〜203Nを多重して、最終的にA
TMセル111に格納するようになっている。ISP1
05は、図8で説明したCPSパケット301(同図
(b))からATMセル333(同図(g))を作成す
るのと逆の手順で、転送されてくるATMセル111か
ら第1〜第Nのパケット2031〜203Nを取り出すよ
うになっている。取り出された第1〜第Nのパケット2
031〜203Nは、CPSパケット301(図6
(a)、(b))と、同様の構造として扱われる。ま
た、これらのパケットにそれぞれ格納されているチャネ
ル識別子304(CID)(図6(b))とUUI30
6(図6(b))に該当する情報から、第1〜第Nのユ
ーザ端末1041〜104Nそれぞれに対応したユーザの
データを復元して取得するようになっている。このと
き、チャネル識別子304に該当する情報は識別情報と
して、UUI306に該当する情報は末尾情報としてそ
れぞれ扱われるようになっている。
【0102】ここで第1〜第Nのパケット2031〜2
03Nは、ATMアダプテーションレイヤ2で規定され
ているCPSパケット301(図6(a))と、同様の
構造を持っていて、同一のATMコネクションを複数の
独立したATMコネクションのように扱うことができ
る。また、各パケット多重化装置内ではCPSパケット
を作成あるいは復元して、これらを多重するようになっ
ているので、これらに必要なバッファメモリを設ければ
よい。これにより、CPSパケットに格納するユーザの
データとは関わりなくバッファメモリの容量が決まるの
で、多重化装置内にユーザのデータの長さに応じたバッ
ファメモリを必要としないことになる。
【0103】第1の実施例では、CPSパケット(図6
(b))のチャネル識別子314(同図(b))を、同
一のATMコネクション内で多重された複数の異なる経
路から到達したユーザのデータを識別する情報として使
用している。したがって、(1)式で示した自然数Nの
最大値は“256”となる。しかし、これ以外のフィー
ルドを用いて識別情報を設定する場合には、自然数Nの
最大値はこれに限定されるものではない。
【0104】第1の実施例の変形例
【0105】図14は本発明の第1の実施例の変形例に
おける、第1のパケット多重化装置に配置された第1の
パケット作成部の構成を表わしたものである。図14で
図3と同一の部分には同一の符号を付しており、これら
の説明を適宜省略する。第1のパケット作成部6011
では、第1のデータ変換部2251に接続された、第1
の入力データCRC演算部6021が配置されている。
また、第1の入力データCRC演算部6021は、接続
されている第1のCRC演算部6031に、情報6041
を入力するようになっている。これ以外の構成について
は、図5で説明した第1のパケット作成部2021の構
成と同一であるので、説明を省略する。ここでは、説明
を簡単にするために第1のパケット作成部6011の説
明のみを行なったが、図2に示す第2〜第Mのパケット
作成部2022〜202Mに対しても、同様にして第2〜
第Mのパケット作成部6012〜601Mを配置してもよ
い。
【0106】第1の実施例で説明した第1のパケット多
重化装置102(図1)は、装置内部に転送されたAT
Mセルから、ユーザのデータを復元することなく更に転
送を行なう。つまり、復元する場合に行なわれる第1〜
第MのATMコネクション1061〜106M上で発生し
た情報欠落やビットエラーの有無を検出するチェックを
行なわない。また、図3に示したような第1のCRC演
算部2331は、入力されたデータに対してそのままC
RCの演算を行い、その結果をCRC319(図7
(b))の値として格納する。ISP105は取得した
ATMセル108から復元した、SSTEDのデータユ
ニット311(図7(a))の、CRC319に格納さ
れた演算結果を基にして、情報欠落やビットエラーが発
生しているか否か判別をする。ここで否と判別されて
も、これは第1のパケット多重化装置102とISP1
05間で、情報欠落やビットエラーが発生していないこ
とを示しているだけであり、第1のパケット多重化装置
102に入力されるまでの間の情報欠落やビットエラー
をISP105は知ることができない。
【0107】そこで、第1の実施例の変形例では、第1
のパケット多重化装置102にATMセルを用いて転送
される、CS共通部のデータユニット21(図15
(b))に、情報欠落やビットエラーが生じていないか
チェックを行なう。このチェックの結果を、CRC31
9に格納する値に反映することで、第1のパケット多重
化装置102に入力されるまでの情報欠落やビットエラ
ーの有無を示す情報を、引き継ぐようになっている。
【0108】図示しない制御部は、図14に示す第1の
入力データCRC演算部6021を用いて、第1のデー
タ変換部2251に入力されたATMサービスデータユ
ニット2231を取得して、CRCの演算を行なうよう
になっている。この演算は、第1のデータ変換部225
1に入力されたATMサービスデータユニット2231
対して、前の演算結果を引き継いで行われる。このため
演算結果は演算途中値として第1の入力データCRC演
算部6021内で保持されるようになっている。
【0109】CS共通部のデータユニット21(図15
(b))が分割格納された末尾の第1のATMサービス
データユニット2231が入力されたときに、演算結果
とCRC“32”16(同図(b))のフィールドに格
納されている値が等しいか否か判別する。等しくない場
合には、第1のCRC演算部6031に、転送されたデ
ータに情報欠落やビットエラーが発生していること示す
情報6041を入力する。第1のCRC演算部6031
入力された情報6041に基づいて、図11のステップ
S204で格納するCRCの演算結果の値として、演算
値とは異なる値を格納するようになっている。この後、
または第1の入力データCRC演算部6021の演算結
果と、CRC“32”16のフィールドに格納されてい
る値が等しい場合には、第1の入力データCRC演算部
6021に保持されている演算途中値を初期化する。
【0110】これによって、第1のパケット多重化装置
102で情報欠落やビットエラーの発生を検出した場合
には、SSTEDのデータユニット311に格納するC
RC319に、異常なCRCの演算結果の値を格納する
ことができる。したがって、SSTEDのデータユニッ
ト311を復元したISP105は、CRC319に格
納された演算結果を基準にして、情報欠落やビットエラ
ーが発生しているか否かを判別することができる。
【0111】発明の変形の可能性
【0112】以上説明した第1の実施例および変形例で
は、図示しない第1〜第Nのコネクション1061〜1
06Nから供給される第1〜第NのATMセル1091
109Nは、それぞれ対応する第1〜第Nの入力ポート
2011〜201Nに入力されていた。そこで、第1〜第
Nのパケット作成部2021〜202Nを複数のコネクシ
ョンに対応させることで、1つの入力ポートに対して複
数のATMコネクションから供給されるATMセルが入
力される場合に対応できる。この場合には、第1〜第N
のATMセルヘッダ情報保持部2241〜224Nと、第
1〜第Nのデータ変換部2251〜225Nには、入力す
るATMコネクション毎に、ATMセルヘッダの情報お
よびATMサービスデータユニットを保持するのに必要
なバッファメモリを用意する。また、第1〜第NのCR
C演算部2331〜233Nは、ATMコネクション毎に
CRC演算の演算途中値を保持するのに必要なバッファ
メモリを用意した第1〜第Nのパケット作成部2021
〜202Nを用いることで対応する。
【0113】また、第1の実施例および変形例において
は、第1および第2のパケット多重化装置102と10
3の間で、それぞれ入力された経路に対応してデータ格
納領域に付加する識別情報の重複を避ける必要がある。
このために、各多重化装置に予め重複しない複数の識別
情報を割り当てておいて、それぞれの多重化装置が入力
される経路に対して、この中から割り当てる手法が考え
られる。ただし、この場合には、一方の多重化装置で使
用されていない識別情報を、他方の多重化装置で使用す
ることはできないので、識別情報の数が限定されている
場合には、識別情報を有効に使用できないことが考えら
れる。そこで、識別情報の管理を行う装置をATMネッ
トワーク101内に配置し、この装置にATMネットワ
ーク101内に配置されたパケット多重化装置がそれぞ
れアクセスする。識別情報の管理を行う装置はこれらの
アクセスに対して、まだ割り当てていない識別情報を送
信する。これによって、付加する識別情報の重複を避け
ることができ、また識別情報を無駄なく有効に使用する
ことができる。
【0114】また、第1の実施例では識別情報をATM
セルのデータ格納領域に付加するようにしている。前記
した最初の経路から送られてくるATMセルのデータ格
納領域に識別情報を付加しようとする多重化装置では、
このデータ格納領域が識別情報の付加分だけ長くなるの
で、効率的な通信を行うためにこれら識別情報の付加さ
れたデータ格納領域同士を繋いでいって、本来のデータ
格納領域の長さで切断するといった処理を行っている。
このような処理も効率的なデータ通信のために有効であ
るが、ATMセルのデータ格納領域に予め余白を設けて
おく等によって、識別情報を組み込んだ後のデータ長が
データ格納領域の長さを超過しないように考慮すること
も可能である。このような手法をとると、多重化装置は
識別情報を組み込んだ後にこのデータ格納領域にそのま
まヘッダを付けて次の経路に送出することができ、デー
タ格納領域を結合し、その後にこれを分割するといった
処理を必要としない。
【0115】更に、第1の実施例では、多重化装置が入
力されたATMセルのデータ格納領域を複数に分割して
から、分割したそれぞれに識別情報を付加するようにな
っている。これは、第1の実施例では識別情報をATM
アダプテーションレイヤ2で規定されているCPSパケ
ットのヘッダ情報の一部として格納するようになってい
て、このCPSパケットのヘッダ部分を除いた領域の最
大長が45オクテットに設定された場合に備えたもので
ある。この最大長が45オクテットに設定されている場
合には、48オクテットの長さを持つATMセルのデー
タ格納領域は、1つのCPSパケットに格納することが
できないので、分割して複数のCPSパケットに格納す
ることになる。ただし、ATMアダプテーションレイヤ
2の規定では、CPSパケットのヘッダ部分を除いた領
域の最大長は45オクテットあるいは、65オクテット
のいずれかとなっている。したがって、最大長が65オ
クテットに設定されている場合には、入力されたATM
セルのデータ格納領域を分割することなく、識別情報を
含んだヘッダ情報を付加してCPSパケットを作成する
ことができ、この場合にはデータ格納領域を分割する処
理を必要としない。
【0116】
【発明の効果】以上説明したように請求項1〜請求項6
記載の発明によれば、各端末は従来と同様にインターネ
ットに送出するパケットを分割してATMセルを生成し
て送出すればよく、これらの端末に何等特別の処理回路
あるいは処理のプログラムを付加する必要がない。各多
重化装置は端末に対応した固有の識別情報を付加するこ
とになるが、これは端末から直接送られてくるATMセ
ルに対してだけでよいので、処理の負担が少ない。しか
も各多重化装置は送られてきたATMセルからパケット
を再生する必要がないので、バッファの容量を大幅に軽
減させることができるだけでなく、バッファの容量が少
なくて済む分だけ信号の遅延が生じにくいという利点が
ある。
【0117】また、請求項2記載の発明によれば、識別
情報を付加した後のデータがATMセルのヘッダ以外の
領域としてのデータ格納領域のデータ長を越えるような
場合でも、これらのデータを順に連続させて行ってデー
タ格納領域のデータ長で分割してヘッダを付加するよう
にしたので、データ格納領域のデータ長を超過したデー
タごとに2つ等に分割して個々のATMセルを生成する
場合と比べるとATMセルの送出個数を最小限に抑える
ことができるという利点がある。
【0118】更に請求項3記載の発明によれば、ATM
セルのヘッダに末尾情報を組み込むことにしたので、デ
ータ格納領域を有効に活用することができる。
【0119】また、請求項4記載の発明によれば、AT
Mセルのデータ格納領域に末尾情報を組み込むことにし
たので、ヘッダに組み込む場合よりも設計の自由度を高
めることができる。
【0120】更に請求項5記載の発明によれば、識別情
報組込手段はATMセルのデータ格納領域にこのデータ
長が変化しないように識別情報を組み込むことにしたの
で、多重化装置側では識別情報を組み込んだATMセル
を連結したりデータの分割を行う必要がない。したがっ
て、ATMセルの送出処理を単純化することができる。
【0121】また、請求項6記載の発明によれば、イン
ターネット網に送出するためのパケットにチェック用デ
ータを付加することにしたので、このパケットを分割し
てATMセルとして送り出し、インターネットサービス
プロバイダ側で再びパケットを再生したとき、データの
誤りをチェックすることができる。
【0122】更に、請求項7記載の発明によれば、多重
化装置側に個々の端末からインターネットサービスプロ
バイダへの道のりに対して固有の識別情報が割り振られ
た識別情報記憶手段を配置することにしたので、端末か
ら送られてきたATMセルに端末に対応した識別情報を
付加することができ、識別情報の構成ビット数を適宜増
大することによって従来よりもはるかに多くの端末を1
つのインターネットサービスプロバイダと対応付けるこ
とができる。しかも、端末側に特別の処理回路あるいは
処理のプログラムを必要としない。また各多重化装置は
送られてきたATMセルからパケットを再生する必要が
ないので、バッファの容量を大幅に軽減させることがで
きるだけでなく、バッファの容量が少なくて済む分だけ
信号の遅延が生じにくいという利点がある。
【0123】また、請求項8記載の発明によれば、識別
情報組込手段の処理した後のATMセルからヘッダを除
いたデータ格納領域のデータそれぞれを順次連結してい
くと共に、ATMセルの本来のデータ格納領域のサイズ
で順に分割し、これらのデータ格納領域にヘッダをつけ
てATMセルとすることにした。したがって、識別情報
が組み込まれた後のデータの長さにかかわらず、効率的
にATMセルを送出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における複数のユーザ端
末と、複数のパケット多重化装置と、ISPをATMコ
ネクションで接続する様子を表わした説明図である。
【図2】第1の実施例における第1のパケット多重化装
置の構造を表わしたブロック図である。
【図3】第1のパケット多重化装置の第1のパケット作
成部の構造を表わしたブロック図である。
【図4】第1の実施例における第2のパケット多重化装
置の構造を表わしたブロック図である。
【図5】第2のパケット多重化装置の第1のパケット作
成部の構造を表わしたブロック図である。
【図6】ATMアダプテーションレイヤ2のCPSパケ
ットの構造を説明する説明図である。
【図7】ATMアダプテーションレイヤ2のSSTED
のデータユニットの構造を説明する説明図である。
【図8】CPSパケットをATMセルに格納する様子を
説明する説明図である。
【図9】第1の実施例におけるパケット多重化装置の処
理の流れを表わした流れ図である。
【図10】図8に示すCPCSパディング範囲取得処理
の流れを詳細に表わした流れ図である。
【図11】図8に示す第1の実施例のパケット多重化装
置の処理の流れの続きを表わした流れ図である。
【図12】図3に示す第1のテーブルメモリ内に格納さ
れている情報を表わした説明図である。
【図13】図5に示す第1のテーブルメモリ内に格納さ
れている情報を表わした説明図である。
【図14】第1の実施例の第1の変形例における第1の
パケット作成部の構造を表わしたブロック図である。
【図15】ATMアダプテーションレイヤ5の手法にし
たがってユーザ情報をATMセルに格納する様子を表わ
した説明図である。
【図16】ATMネットワークを用いて複数のユーザ端
末が、それぞれISPに接続する様子を表わした説明図
である。
【図17】複数のユーザ端末がそれぞれISPにポイン
ト・ツー・ポイントのコネクションを用いて接続する様
子を表わした説明図である。
【図18】複数のユーザ端末がISPとマルチポイント
・ツー・ポイントのコネクションを用いて接続する様子
を表わした説明図である。
【図19】従来のパケット多重化装置の構成の一例を表
わしたブロック図である。
【符号の説明】
102 第1のパケット多重化装置 103 第2のパケット多重化装置 1041〜104N 第1〜第Nのユーザ端末 105 インターネットサービスプロバイダ 2011〜201N 第1〜第Nの入力ポート 2021〜202N 第1〜第Nのパケット作成部 2031〜203N 第1〜第Nのパケット 2041〜204N 第1〜第Nのパケットバッファメモ
リ 205 パケット多重化部 207 ATMセル作成部 2241〜224N 第1〜第Nのヘッダ情報記憶部 2251〜225N 第1〜第Nのデータ変換部 2261〜226N 第1〜第NのATMサービスデータ
ユニット分割部 2301〜230N 第1〜第Nのヘッダ情報付加部 2321〜232N 第1〜第Nのテーブルメモリ 2331〜233N 第1〜第NのCRC演算部 251 第1の入力ポート 252 第1のパケット作成部 253 第1のパケット 254 第1のパケットバッファメモリ 263 第1のテーブルメモリ 264 第1のCPSパケット取出部 6021 第1の入力データCRC演算部 6031 第1のCRC演算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K030 GA06 HA08 HB14 HB16 HC01 HD09 JA06 KA04 KA13 LA03 LB11 LE05 LE11

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インターネット網に送出するために用意
    した任意の長さのパケットを、ヘッダとデータ格納領域
    から構成されるATMセルにおけるデータ格納領域の長
    さ以下となるように順に分割するパケット分割手段と、
    このパケット分割手段によって分割して得られた分割デ
    ータをそれぞれ組み込んだATMセルを生成すると共に
    分割データの末尾に相当するものにはその生成するAT
    Mセルに末尾であることを示す末尾情報を組み込んだA
    TMセルを生成するATMセル生成手段と、このATM
    セル生成手段によって生成されたそれぞれのATMセル
    を、前記パケットを分割した順序で、このパケットをイ
    ンターネット網に送出する送出先に至る最初の経路に送
    出するATMセル送出手段とを備えた複数の端末と、 これら複数の端末の前記最初の経路から送られてくるA
    TMセルのそれぞれに対して、それらの送り出された端
    末に対応付けられた固有の識別情報を前記データ格納領
    域に組み込み、前記送出先に至る次の経路にATMセル
    として送出する1または複数の多重化装置と、 前記インターネット網に送出する送出先であって、送ら
    れてきたATMセルの前記データ格納領域に前記固有の
    識別情報が組み込まれている場合にはその情報を基にし
    て、固有の識別情報が組み込まれていないATMセルの
    場合には前記最初の経路を基にして、同一端末同士の前
    記ATMセルのデータ格納領域を構成するデータをAT
    Mセルの受信順に連結すると共に前記末尾情報が存在し
    たデータを連結されたデータの末尾に位置するデータと
    して、前記端末それぞれがインターネット網に送出する
    ために用意した前記パケットを再生するパケット再生手
    段とを備えたインターネットサービスプロバイダとを具
    備することを特徴とする通信システム。
  2. 【請求項2】 前記多重化装置は、多重化装置を少なく
    とも1つ経由して前記インターネットサービスプロバイ
    ダにATMセルを送出する端末ごとに前記最初の経路と
    対応付けて予め割り振った前記固有の識別情報を格納し
    た識別情報記憶手段と、自装置に送られてきたATMセ
    ルが前記複数の端末の前記最初の経路から直接送られて
    きた場合には自装置とその経路との関係から前記固有の
    識別情報を識別情報記憶手段から読み出す識別情報読出
    手段と、この識別情報読出手段によって読み出された固
    有の識別情報をATMセルの前記データ格納領域に組み
    込む識別情報組込手段と、この識別情報組込手段によっ
    て固有の識別情報を組み込んだデータ格納領域同士を連
    結しこれを前記ATMセルのデータ格納領域の長さで区
    切る連結データ区切り手段と、この連結データ区切り手
    段によって区切られた後のそれぞれのデータ格納領域に
    ヘッダをつけてATMセルとするセル生成手段とを具備
    することを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  3. 【請求項3】 前記ATMセル生成手段は、分割データ
    の末尾に相当するATMセルのヘッダに末尾情報を組み
    込むことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  4. 【請求項4】 前記ATMセル生成手段は、分割データ
    の末尾に相当する前記データ格納領域に末尾情報を組み
    込むことを特徴とする請求項1記載の通信システム。
  5. 【請求項5】 前記多重化装置は、多重化装置を少なく
    とも1つ経由して前記インターネットサービスプロバイ
    ダにATMセルを送出する端末ごとに前記最初の経路と
    対応付けて予め割り振った前記固有の識別情報を格納し
    た識別情報記憶手段と、自装置に送られてきたATMセ
    ルが前記複数の端末の前記最初の経路から直接送られて
    きた場合には自装置とその経路との関係から前記固有の
    識別情報を識別情報記憶手段から読み出す識別情報読出
    手段と、この識別情報読出手段によって読み出された固
    有の識別情報をATMセルの前記データ格納領域にこの
    データ長が変化しないように組み込む識別情報組込手段
    と、この識別情報組込手段によって固有の識別情報を組
    み込んだ後のデータ格納領域にそれぞれヘッダを付けて
    ATMセルとするセル生成手段とを具備することを特徴
    とする請求項1記載の通信システム。
  6. 【請求項6】 前記パケット分割手段は前記インターネ
    ットサービスプロバイダのパケット再生手段によるパケ
    ットの再生時にエラーをチェックするためのチェック用
    データを前記インターネット網に送出するために用意し
    た任意の長さのパケットに付加しており、かつチェック
    用データの付加された後のパケットを構成するデータの
    全長がATMセルにおけるデータ格納領域の整数倍とな
    るように所定の穴埋め情報を付加していることを特徴と
    する請求項1記載の通信システム。
  7. 【請求項7】 インターネット網に送出するためのパケ
    ットを用意した複数の端末装置をそれぞれ一端とし、こ
    れらのパケットをインターネット網に送出するインター
    ネットサービスプロバイダを他端とするATMセル伝送
    用のツリー構造の経路におけるそれぞれの端末がインタ
    ーネットサービスプロバイダと接続される道のりに対し
    て固有の識別情報を割り振った識別情報記憶手段と、前
    記ツリー構造の経路における前記端末側から見たATM
    セルの多重される任意の場所に配置され、複数の異なっ
    た経路で入力されるそれぞれのATMセルのうち前記端
    末からインターネットサービスプロバイダに至る最初の
    経路から直接送られてきたATMセルのみに対して前記
    識別情報記憶手段の記憶内容を参照して前記固有の識別
    情報のうちからその端末に対応するものを組み込む識別
    情報組込手段と、 この識別情報組込手段の処理後のATMセルを多重化し
    前記ツリー構造の経路に従って前記インターネットサー
    ビスプロバイダに至る次の経路に送出するATMセル送
    出手段とを具備することを特徴とする多重化装置。
  8. 【請求項8】 前記ATMセル送出手段は、前記識別情
    報組込手段の処理した後のATMセルからヘッダを除い
    たデータ格納領域のデータそれぞれを1つの連続したデ
    ータに順次結合していくデータ結合手段と、このデータ
    結合手段によって結合されていくデータをATMセルの
    データ格納領域のデータ長に分割する結合データ分割手
    段と、この結合データ分割手段によって分割されたデー
    タにヘッダを付加してATMセルとするヘッダ付加手段
    とを具備することを特徴とする請求項7記載の多重化装
    置。
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